JP2004328182A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ADFにより原稿を搬送しながら読み取る装置において、ローラ搬送により原稿にたわみが発生し、画質劣化を招くのを防止する。
【解決手段】シェーディングRAM24aに白基準板用のシェーディング補正データを記憶しておき、シェーディングRAM24b、24c、24dには紙厚の異なる白原稿紙(1)、紙(2)、紙(3)用のシェーディング補正データを記憶しておき、ADFで原稿読み取り時に(ステップST1)、かつ読み取り原稿が、例えば紙(1)である場合に(ステップST2)、シェーディングRAM24aとシェーディングRAM24bのデータを読み出し(ステップST3)、これら白基準板のシェーディング補正データと紙(1)用のシェーディング補正データとを合算して、シェーディング補正データとし、読み取り原稿に対するシェーディング補正を行う(ステップST7)。
【選択図】 図7
【解決手段】シェーディングRAM24aに白基準板用のシェーディング補正データを記憶しておき、シェーディングRAM24b、24c、24dには紙厚の異なる白原稿紙(1)、紙(2)、紙(3)用のシェーディング補正データを記憶しておき、ADFで原稿読み取り時に(ステップST1)、かつ読み取り原稿が、例えば紙(1)である場合に(ステップST2)、シェーディングRAM24aとシェーディングRAM24bのデータを読み出し(ステップST3)、これら白基準板のシェーディング補正データと紙(1)用のシェーディング補正データとを合算して、シェーディング補正データとし、読み取り原稿に対するシェーディング補正を行う(ステップST7)。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写装置、ファクシミリ装置、ファクシミリ機能・複写機能等の多機能を有する複合機等の画像読取機能を有する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に画像読取装置において、光学系の歪みを補正するために、白板を用いてシェーディング補正し、また、原稿の白黒の光量の補正にシェーディング補正をかけている。
【0003】
ところで、原稿面と基準面との高さの差(光源からの距離の差)による画質劣化を防止するために、予め光量差補正データを記憶しておき、シェーディング後の画像データに補正を施すものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−14714号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ADF(自動原稿給送装置)により、原稿を搬送しながら読み取りを行う読取方式採用の装置において、白色原稿を基準にシェーディング補正を行うと、実際に原稿搬送時に、白色原稿でも、たわみ等によって光量が変化し、画質劣化(縦筋の発生)を生じることがある。なお、上記特許文献1に記載の技術では、原稿面と基準面の高さの差を予め光量差補正データとして記憶しておき、補正するようにしているが、特許文献1では、ADFを使用することの記載はあるものの、光量差補正データを記憶しておくのは、プラテンガラス上に原稿を停止させた状態で読み取る方式の装置である。
【0006】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、ADFにより原稿を搬送しながら読み取りを行う装置において、ローラ搬送により原稿にたわみが発生することにより、画質劣化(縦筋の発生)を招くのを防止し得る画像読取装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像読取装置は、原稿を搬送しながら読み取りを行う方式の画像読取装置において、白色基準部材を読み取って得た読取値と、搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値とに基づいて補正パラメータを算出する手段と、算出した補正パラメータを記憶する手段と、記憶している補正パラメータを用いてシェーディング補正を行う手段とを備える。
【0008】
この発明の画像読取装置では、前記記憶手段は、複数種類の原稿紙質について、それぞれ搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値又は補正パラメータを記憶すると良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態ファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0010】
この実施形態ファクシミリ装置は、図1に示すように、NCU1と、MODEM2と、ROM3と、RAM4と、画像メモリ5と、MPU6と、表示部7と、操作部8と、画像読取部9と、CODEC10と、プリンタ11と、バス12とを備えている。NCU1は、電話回線13との接続を制御するとともに、相手先の電話番号(=対応したダイヤル信号)の送出機能、及び着信を検出するための機能を備えている。MODEM2は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17、V.27ter、V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。ROM3は装置全体を制御するためのプログラムを記憶する。RAM4は、ファクシミリ装置に関する各種情報を一時的に記憶する。画像メモリ5は受信画像データや画像読取部9で読み取られた画像データを一時的に記憶する。MPU6は、ROM3に記憶されたプログラムに従い、装置を構成する各部を制御する。表示部7は装置の動作状態等の各種情報、転送時間帯表示等の表示を行う。操作部8はテンキー、ワンタッチキー、スタートキー、その他のキーで構成される。画像読取部9は原稿上の画像データを読み取って、白黒2値のイメージデータを出力する。CODEC10は、送信すべき画データを符号化し、また受信した画データを復号する。プリンタ11は、電子写真式のプリンタよりなり、受信画像データやコピー動作において、画像読取部9で読み取られた原稿の画像データを記録紙上に記録する。もっとも、ここに示す実施形態ファクシミリ装置のハード構成は、特に新規なものではなく、各回路構成自体は、既によく知られたものである。
【0011】
画像読取部9は、図2に示すように、CCDラインセンサ21と、アナログフロントエンド22と、シェーディング補正回路23と、シェーディングRAM24と、ガンマ補正回路(RAM)25と、2値化回路26とを備えている。
【0012】
CCDラインセンサ21は、原稿の1走査線の画像を読み取り、所定間隔をおいて次の走査線画像を順次に読み取る。アナログフロントエンド22は、CCDラインセンサ21の出力をアナログ増幅するとともに、デジタルデータで多値化出力する。シェーディングRAM24は、白基準板(シェーディングプレート)読み取り時、及び又は白色原稿読み取り時のアナログフロントエンド22の出力をシェーディング補正用に記憶している。シェーディング補正回路23は、原稿読み取り時のアナログフロントエンド22の出力をシェーディングRAM24に記憶してあるシェーディング補正データにより、シェーディング補正し、出力する。ガンマ補正回路25は、例えば、所定の入/出力特性を有し、ガンマ補正を行う。ガンマ補正回路25は、一般的に画質調整用に使用される。2値化回路26は、所定のしきい値でガンマ補正回路25の出力を2値化する。この2値化回路26は、ガンマ補正回路25に含むものであっても良い。
【0013】
この実施形態ファクシミリ装置では、画像読取部9は、ADF(自動原稿給送)方式と、FBS方式の両方で読み取り可能に構成されている。ADF方式採用の場合は、原稿を搬送しながら、CCDラインセンサ21で読み取りを行い、FBS方式採用の場合は、プラテンガラス上に原稿を配置した状態で、スキャナを移動させて読み取りを行う。
【0014】
画像読取部9のシェーディングRAM24には、図3に示すように、白基準板用シェーディングRAM24aと、白紙〔白色原稿〕(1)用シェーディングRAM24bと、白紙(2)用シェーディングRAM24cと、白紙(3)用シェーディングRAM24dの各記憶領域を有する。
【0015】
FBS方式による読み取りを行う場合には、CCDラインセンサ21で白基準板を読み取り、そのデータよりシェーディング補正データを求め、シェーディングRAM24aに白基準板用シェーディング補正データを記憶する。白基準板読み取りデータを一例として、図4の特性Aとすると、この特性Aを、そのシェーディング補正用データとして記憶する。
【0016】
ADF方式による読み取りを行う場合には、原稿を搬送しながら読み取るので、図6に示すように、ローラ31、32間の原稿33にたわみが生じる。そのため、白紙原稿を読み取った場合でも、図5のcに示すように、白基準レベルに対して偏差のあるレベルとなる。この偏差は白紙の紙厚によって相違するものとなるので、白紙の厚さの異なる標準的な複数の白紙、例えば白紙(1)、白紙(2)、白紙(3)について、予め、それぞれADFで読み取ったデータをシェーディング補正データDとして、白紙(1)用シェーディングRAM24b、白紙(2)用シェーディングRAM24c、白紙(3)用シェーディングRAM24dに、それぞれD1、D2、D3を記憶している。
【0017】
次に、この実施形態における実際の原稿読み取り時のシェーディング補正処理について、図7のフロー図を参照して説明する。この処理が開始されると、ステップST1において、ADFによる読み取りか否かを判定する。ADFではなく、FBSによる読み取りの場合には、ステップST8へ移行する。一方、ADFによる読み取りの場合は、ステップST2へ移行する。ステップST8においては、原稿をガラス基板にセットされた状態での読み取りなので、この場合には、白基準板用のシェーディングRAM24aのデータを読み出す。そして、ステップST7へ移行する。
【0018】
ステップST2においては、原稿として、紙(1)使用か否か判定する。つまり、読み取り原稿の紙質を判定する。この判定は、操作者が行う操作部8から指定入力に基づいて行う。また、原稿の厚さを検出するセンサ出力に基づいて行っても良い。原稿が紙(1)でない場合は、ステップST4へ移行する。一方、紙(1)の場合は、ステップST3へ移行する。ステップST4においては、原稿が紙(2)か否か判定する。紙(2)の場合は、ステップST5へ移行する。一方、紙(2)でない場合は、ここでは紙(3)であるとして、ステップST6へ移行する。
【0019】
ステップST3においては、使用された原稿の紙質が紙(1)〔紙厚が、例えば紙(1)<紙(2)<紙(3)とする〕であるので、シェーディングRAM24a、24bから白基準板用のシェーディング補正データAと、紙(1)用の補正データD1とを読み出し、両者、つまり補正データAと補正データD1の差分E1を求める。
【0020】
ステップST5においては、使用された原稿が紙(2)であるので、シェーディングRAM24a、24cから白基準板用のシェーディング補正データAと、紙(2)用の補正データD2を読み出し、両者、つまり補正データAと補正データD2の差分E2を求める。
【0021】
ステップST6においては、使用された原稿が紙(3)であるので、シェーディングRAM24a、24dから白基準板用のシェーディング補正データAと、紙(3)用の補正データD3を読み出し、両者、つまり補正データAと補正データD3の差分E3を求める。ステップST3、ST5又はステップST6に続いて、ステップST7へ移行する。
【0022】
ステップST7においては、FBS読み取りの場合には、白基準板用シェーディング補正データAを用いて、実際の画像読取データのシェーディング補正を行う。一方、ADF読み取りの場合は、選択した紙質に応じて算出した差分E1(E2又はE3)を用いて、実際の画像読取データのシェーディング補正を行う。
【0023】
以上のように、この実施形態においては、複数の紙質の原稿に対して個別にシェーディング補正用の読取データD(ADFで白紙原稿を読み取って得た読取データ)を格納しておき、画像読み取り後、選択された紙質に対応するシェーディング補正用の読取データDを読み出し、その読取データDと上記読取データAとの差分Eを算出し、その差分Eを用いて、実際の画像読取データのシェーディング補正を行うようにしている。
【0024】
なお、上記実施形態の変形例として、読取データDを格納する代わりに、予め読取データDと読取データAとの差分Eを算出しておき、その差分Eを紙質毎に格納しておくようにしても良い。その場合、選択された紙質に対応する差分Eを読み出し、それを用いて画像読取データのシェーディング補正を行う。
【0025】
また、上記実施形態において、読取データDは、同じ紙質の白原稿を読み取った場合でも、ADF搬送機構の構造によってバラツキが生じると思われるので、同じタイプのADF機構を備える複数の装置を使用して、採取したデータから求めた値(例えば、平均値)を使用する。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、白色基準部材を読み取って得た読取値と、搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値とに基づいて補正パラメータを算出する手段と、算出した補正パラメータを記憶する手段と、記憶している補正パラメータを用いてシェーディング補正を行う手段とを備えているので、ローラ搬送で発生する原稿のたわみによる縦筋の発生等を防止できる。
【0027】
また、記憶手段は、複数種類の原稿紙質について、それぞれ搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値又は補正パラメータを記憶することにより、複数種類の原稿について、それぞれ確実に縦筋の発生等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が実施されるファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同ファクシミリ装置の画像読取部の構成を示すブロック図である。
【図3】同画像読取部のシェーディングRAMの記憶データを示す図である。
【図4】同画像読取部の白基準板での読取特性の一例を示す図である。
【図5】同画像読取部の搬送中の白色原稿での読取特性を示す図である。
【図6】搬送中の原稿のたわみの発生を説明する図である。
【図7】上記画像読取部でのシェーディング補正処理を説明するフロー図である。
【符号の説明】
6 MPU
8 操作部
9 画像読取部
21 CCDラインセンサ
22 アナログフロントエンド
23 シェーディング補正回路
24 シェーディングRAM
24a 白地基板用シェーディングRAM
24b 紙(1)用シェーディングRAM
24c 紙(2)用シェーディングRAM
24d 紙(3)用シェーディングRAM
25 ガンマ補正回路
26 2値化回路
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写装置、ファクシミリ装置、ファクシミリ機能・複写機能等の多機能を有する複合機等の画像読取機能を有する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に画像読取装置において、光学系の歪みを補正するために、白板を用いてシェーディング補正し、また、原稿の白黒の光量の補正にシェーディング補正をかけている。
【0003】
ところで、原稿面と基準面との高さの差(光源からの距離の差)による画質劣化を防止するために、予め光量差補正データを記憶しておき、シェーディング後の画像データに補正を施すものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−14714号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ADF(自動原稿給送装置)により、原稿を搬送しながら読み取りを行う読取方式採用の装置において、白色原稿を基準にシェーディング補正を行うと、実際に原稿搬送時に、白色原稿でも、たわみ等によって光量が変化し、画質劣化(縦筋の発生)を生じることがある。なお、上記特許文献1に記載の技術では、原稿面と基準面の高さの差を予め光量差補正データとして記憶しておき、補正するようにしているが、特許文献1では、ADFを使用することの記載はあるものの、光量差補正データを記憶しておくのは、プラテンガラス上に原稿を停止させた状態で読み取る方式の装置である。
【0006】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、ADFにより原稿を搬送しながら読み取りを行う装置において、ローラ搬送により原稿にたわみが発生することにより、画質劣化(縦筋の発生)を招くのを防止し得る画像読取装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像読取装置は、原稿を搬送しながら読み取りを行う方式の画像読取装置において、白色基準部材を読み取って得た読取値と、搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値とに基づいて補正パラメータを算出する手段と、算出した補正パラメータを記憶する手段と、記憶している補正パラメータを用いてシェーディング補正を行う手段とを備える。
【0008】
この発明の画像読取装置では、前記記憶手段は、複数種類の原稿紙質について、それぞれ搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値又は補正パラメータを記憶すると良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態ファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0010】
この実施形態ファクシミリ装置は、図1に示すように、NCU1と、MODEM2と、ROM3と、RAM4と、画像メモリ5と、MPU6と、表示部7と、操作部8と、画像読取部9と、CODEC10と、プリンタ11と、バス12とを備えている。NCU1は、電話回線13との接続を制御するとともに、相手先の電話番号(=対応したダイヤル信号)の送出機能、及び着信を検出するための機能を備えている。MODEM2は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17、V.27ter、V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。ROM3は装置全体を制御するためのプログラムを記憶する。RAM4は、ファクシミリ装置に関する各種情報を一時的に記憶する。画像メモリ5は受信画像データや画像読取部9で読み取られた画像データを一時的に記憶する。MPU6は、ROM3に記憶されたプログラムに従い、装置を構成する各部を制御する。表示部7は装置の動作状態等の各種情報、転送時間帯表示等の表示を行う。操作部8はテンキー、ワンタッチキー、スタートキー、その他のキーで構成される。画像読取部9は原稿上の画像データを読み取って、白黒2値のイメージデータを出力する。CODEC10は、送信すべき画データを符号化し、また受信した画データを復号する。プリンタ11は、電子写真式のプリンタよりなり、受信画像データやコピー動作において、画像読取部9で読み取られた原稿の画像データを記録紙上に記録する。もっとも、ここに示す実施形態ファクシミリ装置のハード構成は、特に新規なものではなく、各回路構成自体は、既によく知られたものである。
【0011】
画像読取部9は、図2に示すように、CCDラインセンサ21と、アナログフロントエンド22と、シェーディング補正回路23と、シェーディングRAM24と、ガンマ補正回路(RAM)25と、2値化回路26とを備えている。
【0012】
CCDラインセンサ21は、原稿の1走査線の画像を読み取り、所定間隔をおいて次の走査線画像を順次に読み取る。アナログフロントエンド22は、CCDラインセンサ21の出力をアナログ増幅するとともに、デジタルデータで多値化出力する。シェーディングRAM24は、白基準板(シェーディングプレート)読み取り時、及び又は白色原稿読み取り時のアナログフロントエンド22の出力をシェーディング補正用に記憶している。シェーディング補正回路23は、原稿読み取り時のアナログフロントエンド22の出力をシェーディングRAM24に記憶してあるシェーディング補正データにより、シェーディング補正し、出力する。ガンマ補正回路25は、例えば、所定の入/出力特性を有し、ガンマ補正を行う。ガンマ補正回路25は、一般的に画質調整用に使用される。2値化回路26は、所定のしきい値でガンマ補正回路25の出力を2値化する。この2値化回路26は、ガンマ補正回路25に含むものであっても良い。
【0013】
この実施形態ファクシミリ装置では、画像読取部9は、ADF(自動原稿給送)方式と、FBS方式の両方で読み取り可能に構成されている。ADF方式採用の場合は、原稿を搬送しながら、CCDラインセンサ21で読み取りを行い、FBS方式採用の場合は、プラテンガラス上に原稿を配置した状態で、スキャナを移動させて読み取りを行う。
【0014】
画像読取部9のシェーディングRAM24には、図3に示すように、白基準板用シェーディングRAM24aと、白紙〔白色原稿〕(1)用シェーディングRAM24bと、白紙(2)用シェーディングRAM24cと、白紙(3)用シェーディングRAM24dの各記憶領域を有する。
【0015】
FBS方式による読み取りを行う場合には、CCDラインセンサ21で白基準板を読み取り、そのデータよりシェーディング補正データを求め、シェーディングRAM24aに白基準板用シェーディング補正データを記憶する。白基準板読み取りデータを一例として、図4の特性Aとすると、この特性Aを、そのシェーディング補正用データとして記憶する。
【0016】
ADF方式による読み取りを行う場合には、原稿を搬送しながら読み取るので、図6に示すように、ローラ31、32間の原稿33にたわみが生じる。そのため、白紙原稿を読み取った場合でも、図5のcに示すように、白基準レベルに対して偏差のあるレベルとなる。この偏差は白紙の紙厚によって相違するものとなるので、白紙の厚さの異なる標準的な複数の白紙、例えば白紙(1)、白紙(2)、白紙(3)について、予め、それぞれADFで読み取ったデータをシェーディング補正データDとして、白紙(1)用シェーディングRAM24b、白紙(2)用シェーディングRAM24c、白紙(3)用シェーディングRAM24dに、それぞれD1、D2、D3を記憶している。
【0017】
次に、この実施形態における実際の原稿読み取り時のシェーディング補正処理について、図7のフロー図を参照して説明する。この処理が開始されると、ステップST1において、ADFによる読み取りか否かを判定する。ADFではなく、FBSによる読み取りの場合には、ステップST8へ移行する。一方、ADFによる読み取りの場合は、ステップST2へ移行する。ステップST8においては、原稿をガラス基板にセットされた状態での読み取りなので、この場合には、白基準板用のシェーディングRAM24aのデータを読み出す。そして、ステップST7へ移行する。
【0018】
ステップST2においては、原稿として、紙(1)使用か否か判定する。つまり、読み取り原稿の紙質を判定する。この判定は、操作者が行う操作部8から指定入力に基づいて行う。また、原稿の厚さを検出するセンサ出力に基づいて行っても良い。原稿が紙(1)でない場合は、ステップST4へ移行する。一方、紙(1)の場合は、ステップST3へ移行する。ステップST4においては、原稿が紙(2)か否か判定する。紙(2)の場合は、ステップST5へ移行する。一方、紙(2)でない場合は、ここでは紙(3)であるとして、ステップST6へ移行する。
【0019】
ステップST3においては、使用された原稿の紙質が紙(1)〔紙厚が、例えば紙(1)<紙(2)<紙(3)とする〕であるので、シェーディングRAM24a、24bから白基準板用のシェーディング補正データAと、紙(1)用の補正データD1とを読み出し、両者、つまり補正データAと補正データD1の差分E1を求める。
【0020】
ステップST5においては、使用された原稿が紙(2)であるので、シェーディングRAM24a、24cから白基準板用のシェーディング補正データAと、紙(2)用の補正データD2を読み出し、両者、つまり補正データAと補正データD2の差分E2を求める。
【0021】
ステップST6においては、使用された原稿が紙(3)であるので、シェーディングRAM24a、24dから白基準板用のシェーディング補正データAと、紙(3)用の補正データD3を読み出し、両者、つまり補正データAと補正データD3の差分E3を求める。ステップST3、ST5又はステップST6に続いて、ステップST7へ移行する。
【0022】
ステップST7においては、FBS読み取りの場合には、白基準板用シェーディング補正データAを用いて、実際の画像読取データのシェーディング補正を行う。一方、ADF読み取りの場合は、選択した紙質に応じて算出した差分E1(E2又はE3)を用いて、実際の画像読取データのシェーディング補正を行う。
【0023】
以上のように、この実施形態においては、複数の紙質の原稿に対して個別にシェーディング補正用の読取データD(ADFで白紙原稿を読み取って得た読取データ)を格納しておき、画像読み取り後、選択された紙質に対応するシェーディング補正用の読取データDを読み出し、その読取データDと上記読取データAとの差分Eを算出し、その差分Eを用いて、実際の画像読取データのシェーディング補正を行うようにしている。
【0024】
なお、上記実施形態の変形例として、読取データDを格納する代わりに、予め読取データDと読取データAとの差分Eを算出しておき、その差分Eを紙質毎に格納しておくようにしても良い。その場合、選択された紙質に対応する差分Eを読み出し、それを用いて画像読取データのシェーディング補正を行う。
【0025】
また、上記実施形態において、読取データDは、同じ紙質の白原稿を読み取った場合でも、ADF搬送機構の構造によってバラツキが生じると思われるので、同じタイプのADF機構を備える複数の装置を使用して、採取したデータから求めた値(例えば、平均値)を使用する。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、白色基準部材を読み取って得た読取値と、搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値とに基づいて補正パラメータを算出する手段と、算出した補正パラメータを記憶する手段と、記憶している補正パラメータを用いてシェーディング補正を行う手段とを備えているので、ローラ搬送で発生する原稿のたわみによる縦筋の発生等を防止できる。
【0027】
また、記憶手段は、複数種類の原稿紙質について、それぞれ搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値又は補正パラメータを記憶することにより、複数種類の原稿について、それぞれ確実に縦筋の発生等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が実施されるファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同ファクシミリ装置の画像読取部の構成を示すブロック図である。
【図3】同画像読取部のシェーディングRAMの記憶データを示す図である。
【図4】同画像読取部の白基準板での読取特性の一例を示す図である。
【図5】同画像読取部の搬送中の白色原稿での読取特性を示す図である。
【図6】搬送中の原稿のたわみの発生を説明する図である。
【図7】上記画像読取部でのシェーディング補正処理を説明するフロー図である。
【符号の説明】
6 MPU
8 操作部
9 画像読取部
21 CCDラインセンサ
22 アナログフロントエンド
23 シェーディング補正回路
24 シェーディングRAM
24a 白地基板用シェーディングRAM
24b 紙(1)用シェーディングRAM
24c 紙(2)用シェーディングRAM
24d 紙(3)用シェーディングRAM
25 ガンマ補正回路
26 2値化回路
Claims (2)
- 原稿を搬送しながら読み取りを行う方式の画像読取装置において、
白色基準部材を読み取って得た読取値と、搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値とに基づいて補正パラメータを算出する手段と、算出した補正パラメータを記憶する手段と、記憶している補正パラメータを用いてシェーディング補正を行う手段とを備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記記憶手段は、複数種類の原稿紙質について、それぞれ搬送中の白色原稿を読み取って得た読取値又は補正パラメータを記憶することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006352585A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Canon Inc | 画像読取装置および画像処理方法 |
JP2011172042A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Ricoh Co Ltd | 画像読取装置及び画像形成装置 |
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-
2003
- 2003-04-23 JP JP2003117839A patent/JP2004328182A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006352585A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Canon Inc | 画像読取装置および画像処理方法 |
JP4726207B2 (ja) * | 2005-06-16 | 2011-07-20 | キヤノン株式会社 | 画像読取装置 |
JP2011172042A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Ricoh Co Ltd | 画像読取装置及び画像形成装置 |
JP2017098840A (ja) * | 2015-11-26 | 2017-06-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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