JP4849166B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関するものである。
スキャナやコピー機などの画像読取装置の中には、原稿の読み取りによって得た画像データ(以下「読取データ」と称す)に対し、該原稿の地色を除去する補正(以下「地色補正」と称す)を行う機能を有するものがある。例えば、特許文献1には、2つの密着センサを用いて原稿の両面を同時に読み取ることができる画像読み取り装置において、両面原稿の地肌の除去(即ち、地色補正)を行うことが記載されている。
かかる地色補正は、読取データから原稿の地色を示す値(以下「地色濃度値」と称す)を求め、得られた地色濃度値が予め定められている閾値以上の値である場合に、読取データの各画素値に、補正係数として(255/地色濃度値)を乗じることによって行われる。
特開2003−60911号公報
ところで、画像読取装置に2つのコンタクトイメージセンサ(以下「CIS」と称す)を読取手段として設け、これら2つのCISによって原稿の両面を各々読み取る場合には、各CISの特性の相違(例えば、異なるメーカーのCISの使用)や、読み取り時における原稿の姿勢(例えば、CISに原稿が密着せずに浮いてしまうこと)により生じる読取値(画素値)のばらつき等が原因となり、原稿の地色が両面共に同じ色であるにもかかわらず、表面と裏面とで異なる地色濃度値が得られてしまうことがある。
図5は、原稿の表面と裏面とを異なるCISによって各々独立して読み取る場合に生じ得る問題点を説明するための模式図である。図5(a)に示すように、地色補正を行うか否かを決めるための閾値Dth付近の色が両面の地色となっている原稿の各面を、それぞれ異なるCISによって読み取った場合に、表面に対して、閾値Dth以上の地色濃度値D2が得られる一方で、裏面に対して、閾値未満の地色濃度値D1が得られることがある。かかる場合、表面の読取データに対しては地色補正が行われるが、裏面の読取データに対しては地色補正が行われないことになり、その結果、図5(b)に示すように、原稿の地色が両面共に同じ色であるにもかかわらず、印刷装置や表示装置に出力される出力画像の背景色が表面と裏面とで異なってしまうという問題点が生じる。
なお、搬送経路上で原稿を反転させることにより1つのCISで原稿の両面を読み取る場合や、片面原稿から両面印刷を行うために2枚の原稿の各表面を1つのCISでそれぞれ読み取る場合であっても、読み取りを行う毎に原稿の姿勢などが原因となって読取値にばらつきが生じることがあるため、先に読み取られた読取データから得られる地色濃度値と、後に読み取られた読取データから得られる地色濃度値とが異なる場合があり、かかる場合にも上述した問題点と同様の問題点が生じる。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、表裏一対の出力画像を形成する場合に、これら表裏に対応する各原稿面の地色に応じて適切な地色補正を実行できる画像読取装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明の画像読取装置は、原稿の両面を読み取読取手段と前記読取手段によって原稿の一方の面を読み取った画像データから前記一方の面の地色を示す値を第1の値として取得する第1の値取得手段と、前記第1の値と所定の閾値とに基づき、を行うか否かを決定する第1地色補正決定手段と、前記第1地色補正決定手段によって地色すると決定した場合に、前記一方の面の画像データの地色を、前記第1の値に応じた補正値を用いて補正する第1色補正手段と、前記読取手段によって前記稿の他方の読み取った画像データから前記他方の面の地色を示す値を第2の値として取得する第2の値取得手段と、前記第2の値が前記第1の値所定範囲内の値であるか否かを判定する定手段と、前記判定手段が前記所定範囲内の値であるとした場合において、前記第1地色補正決定手段地色をする決定した場合に、前記他方の面を読み取った画像データの地色を、前記第2の値に応じた補正値を用いて補正を行い、前記判定手段が前記所定範囲内の値であると判定した場合において、前記第1地色補正決定手段地色しないと決定した場合には、前記他方の面を読み取った画像データの地色に対して地色補正を行わない、第2地色補正手段と、を備えている
請求項1記載の画像読取装置によれば、原稿の一方の面に対して得られた第1の値(原稿の一方の面の地色を示す値)と所定の閾値とに基づき、地色補正決定手段手段により、地色補正を行うと決定した場合には、第1地色補正手段は、前記一方の面の画像データの地色を、第1の値に応じた補正値を用いて補正する。原稿の他方の面に対して得られた第2の値(原稿の他方の面の地色を示す値)が、第1の値の所定範囲内の値であると、判定手段が判定した場合において、第1地色補正決定手段が地色補正をすると決定した場合には、第2地色補正手段は、前記他方の面を読み取った画像データの地色を、第2の値に応じた補正値を用いて補正を行う。一方、第2の値が、第2の値の所定範囲内の値であると、判定手段が判定した場合において、第1地色補正決定手段が地色補正をしないと決定した場合には、第2地色補正手段により、前記他方の面を読み取った画像データの地色に対して地色補正を行わない。
よって、原稿の一方の面の地色と原稿の他方の面の地色とが同一又は所定範囲内で近似する色である場合には、原稿の一方の面及び原稿の他方の面の両方の画像データに対して地色補正をかけるか、又は、原稿の両面の画像データに地色補正をかけないかのいずれかとされるので、原稿の一方の面の出力画像の背景色と原稿の他方の面の出力画像の背景色とが不自然に異なることを防止できるという効果がある。従って、各面の地色が同一又は所定範囲内で近似する色である原稿の両面から表裏一対の出力画像を形成する場合には、原稿の各面の地色に応じた自然な出力画像を表裏面に形成することができる。
請求項2記載の画像読取装置によれば、請求項1記載の画像読取装置の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。判定手段が前記所定範囲内の値でないと判定した場合において、第2地色補正決定手段が、第2の値と前記所定の閾値とに基づき、地色補正をすると決定した場合には、第2地色補正手段は、前記他方の面の画像データの地色を、前記第2の値に応じた補正値を用いて補正を行う。一方、判定手段が前記所定範囲内の値でないと判定した場合において、第2地色補正決定手段が、第2の値と前記所定の閾値とに基づき、地色補正をしないと決定した場合には、第2地色補正手段は、前記他方の面の画像データの地色に対して地色補正を行わない。
よって、原稿の一方の面の地色と原稿の他方の面の地色とが所定範囲を超えて異なる場合には、原稿の一方の面の画像データに対して地色補正をかけるか否か、及び、原稿の他方の面の画像データに対して地色補正をかけるか否かは、原稿の各面の地色に基づいて独立して決定される。それにより、原稿の一方の面の地色及び原稿の他方の面の地色をそれぞれ生かした出力画像を形成できるという効果がある。従って、各面の地色が所定範囲を超えて異なる原稿の両面から表裏一対の出力画像を形成する場合に、原稿の各面の地色に応じた自然な出力画像を表裏面に形成することができる。
請求項3記載の画像読取装置によれば、請求項1又は2に記載の画像読取装置の奏する効果に加えて、搬送手段によって搬送される1枚の原稿の表面(一方の面)と裏面(他方の面)とを各々異なる読取手段で読み取るにもかかわらず、原稿の表面の地色及び裏面の地色にそれぞれ応じた自然な出力画像を表裏面に形成できるという効果がある。
(a)は、本発明の第1実施形態における複合機の主な構成を示す模式図であり、(b)は、(a)の複合機の電気回路構成の概略を示すブロック図である。 複合機のCPUにより実行される両面→両面コピー処理を示すフローチャートである。 原稿の裏面に対して得られた地色濃度値と、表面に対して得られた地色濃度値と、原稿の各面に対する地色補正の実行の有無との関係を説明するための模式図である。 第2実施形態の複合機のCPUにより実行される片面→両面コピー処理を示すフローチャートである。 原稿の表面と裏面とを異なるCISによって各々独立して読み取る場合に生じ得る問題点を説明するため模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1実施形態における複合機1の主な構成を示す模式図である。複合機1は、プリント機能や、コピー機能や、スキャナ機能など、複数の機能を1台に備えた装置であり、本発明の画像読取装置を構成するものである。
図1(a)に示すように、複合機1は、フラットベッドスキャナとして機能する原稿載置台2と、その原稿載置台2を覆うカバーであって、給紙トレイ3と排紙トレイ(図示せず)と給紙トレイ3から排紙トレイまで図示されない搬送経路に沿って原稿Pを搬送させる自動原稿搬送機構であるオート・ドキュメント・フィーダ4とを有する原稿カバー5と、を含んで構成される。なお、以下では、オート・ドキュメント・フィーダを単に「ADF」と記載する。
また、複合機1は、原稿載置台2の上面に配設された読取ガラス(図示せず)の下方に、主走査方向(紙面垂直方向)に沿って配置される第1読取ユニット6aを読取手段(第1の読取手段)として有している。この第1読取ユニット6aは、CISとLED等の光源とから構成され、読取ガラス越しに写る原稿Pの読取面に光源から照射される光の反射光をCISによって受光し、原稿Pの読取面を1ラインずつ読み取るものである。
第1読取ユニット6aは、副走査方向に往復移動可能であり、原稿載置台2に原稿Pを載置させて読み取りを行う場合には、第1読取ユニット6aを副走査方向(矢印Y方向)に移動させつつ、読取ガラス越しに写る原稿Pの読取面を1ラインずつ読み取る。また、ADF4を用いる原稿Pの読み取りを行う場合には、第1読取ユニット6aを、ADF4により搬送される原稿Pを読み取り可能な所定位置に位置させ、ADF4により原稿Pを矢印Y’方向に搬送させながら、読取ガラス越しに写る原稿Pの読取面を1ラインずつ順次読み取る。
さらに、複合機1は、第1読取ユニット6aと同様に構成される第2読取ユニット6bを読取手段(第2の読取手段)として有している。第2読取ユニット6bは、図1(a)に示すように、第1読取ユニット6aから図示されない搬送経路を遡る側であって、第1読取ユニット6aによる原稿Pの読取面とは反対側の面を読み取ることができる位置に固定配置されている。
複合機1は、2つの読取ユニット6a,6bが搬送経路に沿って設けられているので、ADF4により原稿Pを搬送させながら、原稿Pの両面を一度に読み取ることができる。以下、第1読取ユニット6aにより読み取られる原稿Pの読取面を「表面」と称し、第2読取ユニット6bにより読み取られる原稿Pの読取面を「裏面」と称する。
詳細は後述するが、本実施形態の複合機1は、ADF4を用いた原稿Pの両面→両面コピーを行う場合に、原稿Pの裏面の読取データに地色補正をするかしないかを、第2読取ユニット6bによる読み取りによって得られた地色濃度値に基づいて決定した後、第1読取ユニット6aによる読み取りによって得られた表面の地色濃度値が、裏面の地色濃度値を含む所定範囲内の値であれば、裏面の読取データに地色補正をするかしないかに合わせて、表面の読取データに地色補正をするかしないかを決定するように構成されている。
その一方で、原稿Pの表面の地色濃度値が、裏面の地色濃度値を含む所定範囲から外れた値であれば、裏面の読取データに地色補正をするかしないかは、裏面の地色濃度値と、地色補正を行うか否かを決めるための閾値との関係に基づいて決定されるように構成されている。
なお、複合機1は、記録紙への印刷が可能なプリンタ部16(図1(b)参照)や、複合機1への指示を入力可能な操作パネル17(図1(b)参照)などを有しているが、図1(a)では、これら一部構成の記載は省略している。
図1(b)は、複合機1の電気的構成を示すブロック図である。図1(b)に示すように、複合機1は、複合機1の全体の動作を制御するCPU11と、そのCPU11により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するROM12と、CPU12により実行される各種処理に必要なデータ等を一時的に記憶するRAM13と、画像メモリ14と、読取インターフェイス(読取I/F)15と、その読取I/F15に接続される第1読取ユニット6a及び第2読取ユニット6bと、ADF4と、プリンタ部16と、操作部とLCD等の表示部とから構成される操作パネル17と、パーソナルコンピュータなどの外部装置との接続を可能とするインターフェイスであるI/F18と有している。
複合機1は、操作パネル17上の操作部からの指示入力に基づいて、入力された指示に基づく所定の動作を実行する。なお、複合機1は、I/F18を介して接続される外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ)から対応ドライバを介して送信される指示によっても動作する。
ROM12は、後述する両面→両面コピー処理(図3参照)を実行する画像読取プログラム12aを有している。RAM13は、第1読取ユニット6a又は第2読取ユニット6bによる読み取りにより得られた読取データを記憶するためのラインバッファ13aと、基準地色濃度値メモリ13bと、補正係数メモリ13cと、第1フラグ13dと、第2フラグ13eとを有している。
基準地色濃度値メモリ13bは、基準とする原稿面(本実施形態では、原稿Pの裏面)に対して得られた地色濃度値を記憶するためのメモリであり、補正係数メモリ13cは、原稿Pの読取データの地色を補正する際に使用される補正係数を記憶するためのメモリである。
第1フラグ13dは、基準とする原稿面の読取データに対して地色補正を実行するか否かを示すフラグである。また、第2フラグ13eは、基準としない原稿面、即ち、基準とする原稿面と比較する方の原稿面(本実施形態では、原稿Pの表面)の読取データに対して地色補正を実行するか否かを示すフラグである。これらのフラグ13d,13eは、その値が「1」であれば、地色補正を実行することを示し、「0」であれば、地色補正を実行しないことを示す。
図2は、上述した構成を有する複合機1のCPU11が実行する両面→両面コピー処理を示すフローチャートである。この両面→両面コピー処理は、ADF4により搬送される原稿Pの両面を第1読取ユニット6a及び第2読取ユニット6bにより読み取り、得られた両面の読取データをプリンタ部16において紙などの記録媒体に両面印刷する処理である。
図2の両面→両面コピー処理は、操作パネル17上の操作部の操作、又は、I/F18を介して接続される外部装置の操作により、両面→両面コピーの実行指示が入力されると起動し、CPU11は、ADF4を駆動し、給紙トレイ3に置かれた原稿Pの搬送を開始する(S1)。次に、CPU11は、原稿Pの裏面の読み取り中であるか否かを判断する(S2)。なお、S2における「原稿Pの裏面の読み取り中」とは、ADF4により搬送される原稿Pの端部が第2読取ユニット6bの読取位置に到達して、第2読取ユニット6bによる裏面の読み取りを始めるときから、裏面の読み取りが実行されている間を指す。
S2の判断が肯定される場合(S2:Yes)、CPU11は、原稿Pの裏面を第2読取ユニット6bによって1ライン分読み取り(S3)、その読み取りが1ライン目の読み取りであるか否かを判断する(S4)。
S4の判断が肯定される場合、即ち、1ライン目の読み取りであった場合(S4:Yes)、CPU11は、得られた1ライン目の読取データに基づいて、地色濃度値D1と補正係数F1とを算出する(S5)。CPU11は、S5において算出した地色濃度値D1を、基準とする原稿面の地色濃度値として基準地色濃度値メモリ13bに記憶する。また、CPU11は、S5において算出した補正係数F1を、補正係数メモリ13cに記憶する。
なお、地色濃度値D1は、例えば、1ライン目の読取データに含まれる画素の中から、輝度の高い順に所定数(例えば、16)の画素を抽出し、抽出された画素の平均値を算出することによって得ることができる。また、補正係数F1は、地色補正値の最大値Dmax(例えば、255)を、地色濃度値D1で除することによって得ることができる。
次いで、CPU11は、地色濃度値D1と閾値Dthとの比較を行い、Dth≦D1であるか否かを判断する(S6)。S6の判断が肯定される場合(S6:Yes)、CPU11は、第1フラグ13dの値を「1」に設定し(S7)、読取データを補正係数F1で補正することにより地色補正を行い(S8)、補正後の読取データを、ラインバッファ13aにおける裏面の読取データを記憶する領域に記憶する(S9)。
その一方で、S6の判断が否定される場合(S6:No)、CPU11は、第1フラグ13dの値を「0」に設定し(S23)、処理をS9へ移行する。即ち、Dth>D1である場合には、CPU11は、補正係数F1による補正(地色補正)を行うことなく、第2読取ユニット6bから得た読取データを、ラインバッファ13aにおける裏面の読取データを記憶する領域に記憶する。
また、S4の判断が否定される場合、即ち、2ライン目以降の読み取りであった場合(S4:No)、CPU11は、第1フラグ13dの値が「1」であるか否かを判断する(S22)。S22の判断が肯定される場合(S22:Yes)、CPU11は、処理をS8へ移行し、読取データを補正係数F1で補正した後、補正後の読取データをラインバッファ13aに記憶する。その一方で、S22の判断が否定される場合(S22:No)、CPU11は、処理をS9に移行し、補正係数F1による補正が施されていない読取データをラインバッファ13aに記憶する。
CPU11は、S9の処理を実行した後、原稿Pの表面の読み取り中であるか否かを判断する(S10)。なお、S10における「原稿Pの表面の読み取り中」とは、ADF4により搬送される原稿Pの端部が第1読取ユニット6aの読取位置に到達して、第1読取ユニット6aによる表面の読み取りを始めるときから、表面の読み取りが実行されている間を指す。
また、S2の判断が否定される場合、即ち、原稿Pの裏面の読み取り中でないと判断される場合にも(S2:No)、CPU11は、処理をS10へ移行し、原稿Pの表面の読み取り中であるか否かの判断を行う。
S10の判断が肯定される場合(S10:Yes)、CPU11は、原稿Pの表面を第1読取ユニット6aによって1ライン分読み取り(S11)、その読み取りが1ライン目の読み取りであるか否かを判断する(S12)。S12の判断が肯定される場合(S12:Yes)、CPU11は、1ライン目の読取データに基づいて、地色濃度値D2と補正係数F2とを算出する(S13)。地色濃度値D2及び補正係数F2の算出は、地色濃度値D1及び補正係数F1と同様に算出することができる。なお、CPU11は、S13において算出した補正係数F2を、補正係数メモリ13cに記憶する。
次いで、CPU11は、地色濃度値D2が、地色濃度値D1±α(例えば、入力濃度の階調数を255階調としたときに、α=5程度であればよい。)の範囲内の値であるか否か、即ち、D1−α≦D2≦D1+αを満たすか否かを判断する(S14)。つまり、CPU11は、S14において、原稿Pの表面の地色(地色濃度値D2)と、裏面の地色(地色濃度値D1)とが、同じ色又は近似する色であるか否かの判断を行う。
S14の判断が肯定される場合、即ち、地色濃度値D2が(地色濃度値D1±α)の範囲内の値である場合(S14:Yes)CPU11は、第1フラグ13dの値が「1」であるか否かを判断する(S15)。
S15の判断が肯定される場合(S15:Yes)、CPU11は、第2フラグ13eの値を「1」に設定し(S16)、読取データを補正係数F2で補正することにより地色補正を行い(S17)、補正後の読取データを、ラインバッファ13aにおける表面の読取データを記憶する領域に記憶する(S18)。
一方で、S15の判断が否定される場合(S15:No)、CPU11は、第2フラグ13eの値を「0」に設定し(S28)、処理をS18へ移行する。即ち、補正係数F2による補正(地色補正)を行うことなく、第1読取ユニット6aから得た読取データを、ラインバッファ13aにおける裏面の読取データを記憶する領域に記憶する。
つまり、原稿Pの表面の地色(地色濃度値D2)が、裏面の地色(地色濃度値D1)を含む所定範囲内の色、即ち、同じ色又は近似する色であり、それによって、S14の判断が肯定される場合には、表面の読取データに対する地色補正(即ち、S17の処理)は、裏面の読取データに対する地色補正が実行されると実行され、裏面の読取データに対する地色補正が実行されなければ実行されない。
一方、S14の判断が否定される場合、即ち、地色濃度値D2が(地色濃度値D1±α)の範囲外の値である場合(S14:No)、CPU11は、地色濃度値D2と閾値Dthとの比較を行い、Dth≦D2であるか否かを判断する(S26)。
S26の判断が肯定される場合、即ち、Dth≦D2と判断される場合(S26:Yes)、CPU11は、第2フラグ13eの値を「1」に設定し(S16)、読取データを補正係数F2で補正することにより地色補正を行い(S17)、その後、処理をS18へ移行する。
これに対し、S26の判断が否定される場合、即ち、Dth>D2と判断される場合(S26:No)、CPU11は、第2フラグ13eの値を「0」に設定し(S27)、処理をS18へ移行し、補正係数F2による補正(即ち、地色補正)が施されていない読取データをラインバッファ13aに記憶する。
このように、原稿Pの表面の地色(地色濃度値D2)が、裏面の地色(地色濃度値D1)を含む所定範囲外の色であり、それによって、S14の判断が否定される場合には、地色濃度値D2が閾値Dthを超えたか否かに応じて、表面の読取データに対して地色補正を行うか否かが決定される。
また、S12の判断が否定される場合、即ち、2ライン目以降の読み取りであった場合(S12:No)、CPU11は、第2フラグ13eの値が「1」であるか否かを判断する(S24)。S24の判断が肯定される場合(S24:Yes)、CPU11は、読取データを補正係数F2で補正することにより地色補正を行い(S25)、処理をS18へ移行し、補正後の読取データを、ラインバッファ13aにおける表面の読取データを記憶する領域に記憶する。一方、S24の判断が否定される場合(S24:No)、CPU11は、処理をS18に移行し、補正係数F2による補正が施されていない読取データをラインバッファ13aに記憶する。
次いで、CPU11は、ADF4により搬送される原稿Pの端部が第1読取ユニット6aから外れ、両面の読み取りが終了したか否かを判断する(S19)。また、S10の判断が否定される場合、即ち、原稿Pの表面の読み取り中でないと判断される場合も(S10:No)、処理をS19へ移行し、原稿Pの読み取りが終了したか否かの判断を行う。
S19の判断が否定される場合(S19:No)、CPU11は、処理をS1に戻す。一方、S19の判断が肯定される場合(S19:Yes)、CPU11は、ラインバッファ13aに記憶されている読取データを表面及び裏面の順でプリンタ部16に出力し、記録媒体への両面印刷を実行する(S20)。
CPU11は、印刷処理(S20)を実行した後、給紙トレイ3に次の原稿Pがあるか否かを判断する(S21)。S21の判断が肯定される場合(S21:Yes)、CPU11は、処理をS1に戻し、ADF4による次の原稿Pの搬送を開始する一方で、S21の判断が否定される場合(S21:No)、CPU11は、両面→両面コピー処理を終了する。
図3は、原稿Pの裏面に対して得られた地色濃度値D1と、表面に対して得られた地色濃度値D2と、原稿Pの各面に対する地色補正の実行の有無との関係を説明するための模式図である。
図3(a)及び図3(b)は、原稿Pの表面に対して得られた地色濃度値D2が(地色濃度値D1±α)の範囲内の値である場合の例を示す。地色濃度値D2が(D1±α)の範囲内の値である場合には、原稿Pの表面に対する地色補正は、上述した両面→両面コピー処理(図2)におけるS15の判断結果、即ち、原稿Pの裏面に対する地色補正を行うか否かに応じて決定される。
例えば、図3(a)に示すように、原稿Pの裏面に対して得られた地色濃度値D1が閾値Dth以上の値であり、裏面に対して地色補正が行われる場合には、地色濃度値D2と閾値Dthとの大小とは関係なく、S15の判断は肯定され、その結果、S17の処理が実行される。よって、かかる場合には、地色濃度値D2が閾値Dth未満の値であるにもかかわらず、原稿Pの表面に対する地色補正が行われる。
一方で、図3(b)に示す例のように、原稿Pの裏面に対して得られた地色濃度値D1が閾値Dth未満の値であり、裏面に対して地色補正が行われない場合には、地色濃度値D2と閾値Dthとの大小とは関係なく、S15の判断は否定され、その結果、S17の処理は実行されない。よって、かかる場合には、地色濃度値D2が閾値Dth以上の値であるにもかかわらず、原稿Pの表面に対する地色補正は行われない。
即ち、本実施形態の複合機1によれば、原稿Pの表面の地色と裏面の地色とが同一又は所定範囲で近似する色である場合には、両面に地色補正をかけるか、又は、両面に地色補正をかけないかのいずれかとされる。その結果、両面→両面コピーを行った場合に、原稿Pの表面に対する印刷画像の背景色と、裏面に対する印刷画像の背景色とが不自然に異なることを防止できる。
図3(c)及び図3(d)は、原稿Pの表面に対して得られた地色濃度値D2が(地色濃度値D1±α)の範囲外の値である場合の例を示す。地色濃度値D2が(D1±α)の範囲外の値である場合には、原稿Pの表面に対する地色補正は、上述した両面→両面コピー処理(図2)におけるS26の判断結果、即ち、地色濃度値D2が閾値Dth以上であるか否かに応じて決定される。
例えば、図3(c)に示すように、原稿Pの表面に対して得られた地色濃度値D2が、(D1±α)の範囲外の値であり、かつ、閾値Dth以上の値である場合には、S26の判断は肯定され、その結果、S17の処理が実行される。よって、かかる場合には、原稿Pの裏面に対して得られた地色濃度値D1が閾値Dth未満の値であり、裏面に対する地色補正が行われなくても、表面に対する地色補正が行われる。
あるいは、例えば、図3(d)に示すように、原稿Pの表面に対して得られた地色濃度値D2が、(D1±α)の範囲外の値であり、かつ、閾値Dth未満の値である場合には、S26の判断は否定され、その結果、S17の処理は実行されない。よって、かかる場合には、原稿Pの裏面に対して得られた地色濃度値D1が閾値Dth以上の値であり、裏面に対して地色補正が行われるとしても、表面に対する地色補正は行われない。
即ち、本実施形態の複合機1によれば、原稿Pの表面の地色と裏面の地色とが所定範囲を超えて異なる場合には、表面に地色補正をかけるか否かと、裏面に地色補正をかけるか否かとは、各面の地色に基づいて独立して決定される。そのため、原稿Pの表面の地色と裏面の地色とをそれぞれ生かした両面印刷物を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態の複合機1によれば、1枚の原稿Pの表面と裏面とを各々異なる読取ユニット6a,6bで読み取るにもかかわらず、両面→両面コピーなど、表裏一対の出力画像を形成させる場合に、原稿Pの表面の地色及び裏面の地色にそれぞれ応じた自然な印刷画像を記録媒体の表裏に形成することができる。
次に、図4を参照して、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、1枚の原稿Pの両面の読取データから両面印刷(両面→両面コピー)を行ったが、第2実施形態では、2枚の原稿Pの各表面の読取データから両面印刷(片面→両面コピー)を行う。なお、上述した第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図4は、複合機1のCPU11が実行する片面→両面コピー処理を示すフローチャートである。この片面→両面コピー処理は、ADF4により搬送される原稿Pの表面を第1読取ユニット6aにより読み取り、奇数枚目の原稿Pの読取データと偶数舞目の原稿Pの読取データとを、プリンタ部16において記録媒体(例えば、紙)に両面印刷する処理である。なお、この片面→両面コピー処理もまた、上述した第1実施形態の両面コピー処理と同様、画像読取プログラム12aにより実行される。
図4の片面→両面コピー処理は、操作パネル17上の操作部の操作、又は、I/F18を介して接続される外部装置の操作により、片面→両面コピーの実行指示が入力されると起動し、CPU11は、ADF4による給紙トレイ3上の原稿Pの搬送を開始する(S1)。次に、CPU11は、CPU11は、原稿Pの表面の読み取り中であるか否かを判断し(S10)、原稿Pの表面を第1読取ユニット6aによって1ライン分読み取る(S11)。
次に、CPU11は、第1読取ユニット6aによって読み取り中の原稿Pが、地色補正の基準とする原稿であるか否かを判断する(S41)。本実施形態では、地色補正の基準とする原稿を、奇数枚目(即ち、1枚目、3枚目、…、(2n+1)枚目;nは0以上の整数)の原稿Pとする。
S41の判断が肯定される場合、即ち、読み取り中の原稿Pが地色補正の基準とする原稿である場合(S41:Yes)、CPU11は、S11で行った読み取りが1ライン目の読み取りであるか否かを判断する(S4)。S4の判断が肯定される場合(S4:Yes)、CPU11は、S5の処理を実行し、S5において算出された地色濃度値D1及び補正係数F1を、それぞれ、基準地色濃度値メモリ13b及び補正係数メモリ13cに記憶する。
次いで、CPU11は、閾値Dth≦地色濃度値D1であるか否かを判断する(S6)。S6の判断が肯定される場合には(S6:Yes)、CPU11は、S7,S8の処理を実行する。次いで、CPU11は、S8において補正(即ち、地色補正)が施された読取データを、ラインバッファ13aに記憶する(S42)。なお、CPU11は、S42において、読み取り中の原稿Pが奇数枚目の原稿であれば、読取データをラインバッファ13aにおける表面印刷用の領域に記憶し、その一方で、読み取り中の原稿Pが偶数枚目の原稿であれば、読取データをラインバッファ13aにおける裏面印刷用の領域に記憶する。
その一方で、S6の判断が否定される場合(S6:No)、CPU11は、第1フラグ13dの値を「0」に設定し(S23)、その後、処理をS42へ移行する。即ち、閾値Dth>地色濃度値D1である場合には、CPU11は、補正係数F1による補正(地色補正)を行うことなく、第1読取ユニット6aから得た読取データをラインバッファ13aに記憶する。
S4の判断が否定される場合(S4:No)、CPU11は、第1フラグ13dの値が「1」であるか否かを判断する(S22)。S22の判断が肯定される場合(S22:Yes)、CPU11は、処理をS8へ移行する。一方で、S22の判断が否定される場合(S22:No)、CPU11は、地色補正を行うことなく、処理をS42へ移行する。
一方、S41の判断が否定される場合、即ち、読み取り中の原稿Pが地色補正の基準とする原稿でない場合(S41:No)、S11で行った読み取りが1ライン目の読み取りであるか否かを判断する(S12)。S12の判断が肯定される場合(S12:Yes)、CPU11は、S13の処理を実行し、S13において算出された補正係数F2を、補正係数メモリ13cに記憶する。
次に、CPU11は、地色濃度値D2が、地色濃度値D1±αの範囲内の値であるか否か、即ち、D1−α≦D2≦D1+αを満たすか否かを判断する(S14)。S14の判断が肯定される場合、即ち、地色濃度値D2が(地色濃度値D1±α)の範囲内の値である場合(S14:Yes)、CPU11は、第1フラグ13dの値が「1」であるか否かを判断する(S15)。
S15の判断が肯定される場合(S15:Yes)、CPU11は、S16、S17の処理を実行した後、処理をS42へ移行し、S17において補正(即ち、地色補正)が施された読取データを、ラインバッファ13aに記憶する。一方で、S15の判断が否定される場合(S15:No)、CPU11は、S28の処理を実行した後、地色補正を行うことなく、処理をS42へ移行する。
S14の判断が否定される場合、即ち、地色濃度値D2が、D1−α≦D2≦D1+αを満たしていない場合(S14:No)、CPU11は、Dth≦D2であるか否かを判断する(S26)。S26の判断が肯定される場合(S26:Yes)、CPU11は、S16、S17の処理を実行した後、処理をS42へ移行する。その一方で、S26の判断が否定される場合(S26:No)、CPU11は、S27の処理を実行した後、処理をS42へ移行する。
また、S12の判断が否定される場合(S12:No)、CPU11は、第2フラグ13eの値が「1」であるか否かを判断する(S24)。S24の判断が肯定される場合(S24:Yes)、CPU11は、S25の処理を実行した後、処理をS42へ移行し、S25において補正(即ち、地色補正)が施された読取データを、ラインバッファ13aに記憶する。一方、S24の判断が否定される場合(S24:No)、CPU11は、地色補正を行うことなく、処理をS42へ移行する。
CPU11は、S42の処理を実行した後、ADF4により搬送される原稿Pの端部が第1読取ユニット6aから外れ、原稿Pの読み取りが終了したか否かを判断する(S43)。
S10の判断が否定される場合、即ち、原稿Pの表面の読み取り中でないと判断される場合も(S10:No)、処理をS43へ移行し、原稿Pの読み取りが終了したか否かの判断を行う。
S43の判断が否定される場合(S43:No)、CPU11は、処理をS1に戻す。一方、S43の判断が肯定される場合(S43:Yes)、読み取りが終了した原稿が、偶数枚目(即ち、2枚目、4枚目、…、2(n+1)枚目;nは0以上の整数)の原稿Pであるか否かを判断する(S44)。S44の判断が肯定される場合(S44:Yes)、ラインバッファ13aに記憶されている読取データを表面印刷用及び裏面印刷用の順でプリンタ部16に出力し、記録媒体への両面印刷を実行する(S20)。
CPU11は、印刷処理(S20)を実行した後、給紙トレイ3に次の原稿Pがあるか否かを判断する(S21)。S21の判断が肯定される場合(S21:Yes)、CPU11は、処理をS1に戻し、ADF4による次の原稿Pの搬送を開始する一方で、S21の判断が否定される場合(S21:No)、CPU11は、片面→両面コピー処理を終了する。
また、S44の判断が否定される場合、即ち、読み取りの終了した原稿が奇数枚目の原稿Pであると判断される場合(S44:No)、CPU11は、S21と同様に、次の原稿Pがあるか否かを判定する(S45)。S45の判断が肯定される場合(S45:Yes)、CPU11は、処理をS1に戻し、ADF4による次の原稿Pの搬送を開始する。一方で、S21の判断が否定される場合(S21:No)、CPU11は、処理をS20に移行し、ラインバッファ13aに表面印刷用として記憶されている読取データをプリンタ部16に出力し、記録媒体への印刷を実行する。
以上説明したように、この第2実施形態によれば、2枚の原稿Pの各表面から両面印刷物を得る場合に、奇数枚目の原稿の地色と偶数枚目の原稿の地色とが同一又は所定範囲で近似する色であれば、両原稿に対して地色補正をかけるか、又は、両原稿とも地色補正をかけないかのいずれかとされる。その一方で、奇数枚目の原稿Pの地色と偶数枚目の原稿Pの地色とが所定範囲を超えて異なる場合には、両面印刷物の表面となる奇数枚目の原稿に対して地色補正をかけるか否かと、両面印刷物の裏面となる偶数枚目の原稿に対して地色補正をかけるか否かとは、各原稿の地色に基づいて独立して決定される。
よって、読取ユニット6aによる読取値のばらつきが原因となって、両面印刷物の表面となる印刷画像の背景色と、裏面となる印刷画像の背景色とが不自然に異なってしまうことを防止し、各原稿Pの地色にそれぞれ応じた自然な印刷画像を記録媒体の表裏に形成することができる。
なお、上記各実施形態において、図2及び図4の各処理の中で実行されるS5の処理が、第1の値取得手段の一例に対応し、S6の処理が、第1の判定手段の一例に対応し、S8の処理が、第1の地色補正手段の一例に対応する。また、S13の処理が、第2の値取得手段の一例に対応し、S14の処理が、第2の判定手段の一例に対応する。また、S17,S25の処理が、第2の地色補正手段の一例及び第3の地色補正手段の一例に対応する。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記第2実施形態では、奇数枚目の原稿Pを地色補正の基準としたことにより、片面→両面コピー処理(図4)におけるS41の判断は、奇数枚目の原稿Pに対して肯定し、偶数枚目の原稿Pに対して否定する。つまり、偶数枚目の原稿Pの地色補正の有無は、その1枚前の原稿Pに基づいて決定される。
これに対し、特定の原稿P(例えば、1枚目の原稿P)を地色補正の基準として、それ以降に読み取りを行う原稿Pの地色補正の有無を決定するように構成してもよい。かかる構成を採用する場合にも、上述した片面→両面コピー処理(図4)を流用することができる。即ち、S41の判断を、1枚目の原稿Pに対して肯定し、2枚目以降の原稿Pに対して否定するようにすればよい。
また、上記各実施形態では、ADF4により搬送される原稿Pの両面コピーを行う構成としたが、原稿載置台2に載置される原稿から両面コピー(両面印刷)を行う構成にも適用することができる。例えば、奇数回目の読み取りによる読取データを地色補正の基準として、偶数回目の読み取りによる読取データに対する地色補正の有無を決定するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、2つの読取ユニット(第1読取ユニット6a、第2読取ユニット6b)を有する複合機1を使用する構成としたが、1つの読取ユニットを有し、原稿を搬送中に反転させることにより両面を読み取る複合機において、先に読み取った面(例えば、表面)を地色補正の基準として、後に読み取る面(例えば、裏面)の地色補正の有無を決定するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、地色補正値D1,D2を算出する方法として、1ライン目の読取データに含まれる画素の中から、輝度の高い順に所定数の画素を抽出し、抽出された画素の平均値を地色補正値とする方法を例示したが、原稿Pの全面の読取データから地色補正値を算出する方法など、種々の方法で算出してもよい。
また、上記各実施形態の複合機1が実行する両面→両面コピー処理(図2)及び片面→両面コピー処理(図4)は、モノクロコピーに対しても、カラーコピーに対しても適用可能である。
また、地色補正を行うか否かのモードを設定可能に構成し、地色補正を行うモードが設定されている場合に限り、両面→両面コピー処理(図2)又は片面→両面コピー処理(図4)のS4〜S8,S22,S23,S12〜S17,S24〜S28の処理を実行する構成としてもよい。
1 複合機(画像読取装置の一例)
4 ADF(搬送手段の一例)
6a 第1読取ユニット(読取手段の一例、第1の読取手段の一例)
6b 第2読取ユニット(読取手段の一例、第2の読取手段の一例)

Claims (3)

  1. 原稿の両面を読み取読取手段と
    前記読取手段によって原稿の一方の面を読み取った画像データから前記一方の面の地色を示す値を第1の値として取得する第1の値取得手段と、
    前記第1の値と所定の閾値とに基づき、を行うか否かを決定する第1地色補正決定手段と、
    前記第1地色補正決定手段によって地色すると決定した場合に、前記一方の面の画像データの地色を、前記第1の値に応じた補正値を用いて補正する第1色補正手段と、
    前記読取手段によって前記稿の他方の読み取った画像データから前記他方の面の地色を示す値を第2の値として取得する第2の値取得手段と、
    前記第2の値が前記第1の値所定範囲内の値であるか否かを判定する定手段と、
    前記判定手段が前記所定範囲内の値であるとした場合において、前記第1地色補正決定手段地色をする決定した場合に、前記他方の面を読み取った画像データの地色を、前記第2の値に応じた補正値を用いて補正を行い、
    前記判定手段が前記所定範囲内の値であると判定した場合において、前記第1地色補正決定手段地色しないと決定した場合には、前記他方の面を読み取った画像データの地色に対して地色補正を行わない、第2地色補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 更に、
    前記第2の値と前記所定の閾値とに基づき、地色補正をするか否かを決定する第2地色補正決定手段、
    を備え、
    前記第2地色補正手段は、
    前記定手段が前記所定範囲内の値でないと判定した場合において前記第2地色補正決定手段が地色補正をすると決定した場合には、前記他方の面の画像データの地色を、前記第2の値に応じた補正値を用いて補正を行い、前記判定手段が前記所定範囲内の値でないと判定した場合において、前記第2地色補正決定手段が地色補正をしないと決定した場合には、前記他方の面の画像データの地色に対して地色補正を行わないこと、
    を特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 更に、
    搬送経路に沿って前記原稿を搬送する搬送手段、
    を備え、
    前記読取手段は、
    前記搬送手段によって搬送される前記原稿の一方の面をみ取第1の読取手段と、
    前記第1の読取手段とは独立して設けられ、前記搬送手段によって搬送される前記稿面の他方の面をみ取第2の読取手段とを備えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
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