JP2004327586A - 電子部品搭載装置および電子部品搭載方法 - Google Patents

電子部品搭載装置および電子部品搭載方法 Download PDF

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Abstract

【課題】実装精度を確保しつつタクトタイムを短縮して生産性を向上させることができる電子部品搭載装置および電子部品搭載方法を提供すること。
【解決手段】取出し移送ヘッド16を複数備えたロータリ式のチップ取り出し移送機構15によって供給部2から取出したチップ6を搭載ヘッド14に受渡して基板10に搭載する電子部品搭載装置において、取り出し位置[A]および受渡し位置[D]において取出し移送ヘッド16を昇降させる昇降手段を備え、受渡し位置[D]において搭載ヘッド14へチップ6を受渡す際に、取出し移送ヘッド16を昇降させる。これにより、搭載ヘッド14の必要昇降ストロークを小さく設定することが可能となり、搭載ヘッドの軽量化によって位置精度の確保と高速動作を両立させることができ、実装精度を確保しつつタクトタイムを短縮して生産性を向上させることができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フリップチップなどの電子部品を基板に搭載する電子部品搭載装置および電子部品搭載方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品を基板に搭載する際の所要位置精度の高度化に伴い、搭載時の電子部品と基板の位置ずれを画像認識によって補正する方法が広く用いられるようになっている。このような電子部品搭載装置として、フリップチップなどのバンプが形成された電子部品を対象として、供給部から電子部品を取出して表裏反転し所定の受渡し位置に位置させる表裏反転装置と、表裏反転された電子部品を受け取って基板に移送搭載する搭載ヘッドを備えた構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、フリップチップを高速で作業性よく基板に搭載することができる。
【0003】
【特許文献1】
特許第2725701号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなフリップチップを対象とした電子部品搭載装置では、装置設計上の様々な制約により、供給部から取り出された電子部品を搭載ヘッドに受け渡す部品受渡しレベルよりもかなり高い位置に基板への部品搭載レベルを設定せざるを得ない場合がある。
【0005】
このような場合に、レベル差を全て搭載ヘッドの上下動によってカバーしようとすると、搭載ヘッドを昇降駆動するZ軸駆動機構のストロークが長くなり、軸振れなどによって実装精度の低下を招く場合あった。またこのような不具合を防止することを目的としてZ軸駆動機構の剛性をアップすると、搭載ヘッド全体の重量増加によって高速動作・短時間静定が困難になり、タクトタイムを遅延させる場合があった。
【0006】
そこで本発明は、実装精度を確保しつつタクトタイムを短縮して生産性を向上させることができる電子部品搭載装置および電子部品搭載方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電子部品搭載装置は、取出し移送ヘッドによって取出した電子部品を搭載ヘッドに受渡して基板に搭載する電子部品搭載装置であって、部品供給レベルの高さに設定された所定の供給位置にて電子部品を前記取出し移送ヘッドに供給する供給部と、前記所定の供給位置において取出し移送ヘッドを昇降させる取出し昇降手段と、電子部品が搭載される基板を部品供給レベルよりも高い基板保持レベルの高さで保持する基板保持部と、前記供給部の電子部品を撮像する供給部撮像手段と、この供給部撮像手段の撮像結果を認識処理して求められた電子部品の位置認識結果に基づいて前記取出し移送ヘッドに対して電子部品を相対的に位置決めする取出し位置決め手段と、前記供給位置から電子部品を前記取出し移送ヘッドによって取出して前記部品供給レベルよりも高い部品受渡しレベルの高さに設定された受渡し位置まで移送するとともにこの移送過程において電子部品を表裏反転する移送反転手段と、前記受渡し位置において前記取出し移送ヘッドを昇降させる受渡し昇降手段と、反転された電子部品を前記受渡し位置にて前記取出し移送ヘッドから受渡された搭載ヘッドを前記基板保持部へ移動させる搭載ヘッド移動機構とを備えた。
【0008】
請求項2記載の電子部品搭載装置は、請求項1記載の電子部品搭載装置であって、前記取出し昇降手段と前記受渡し昇降手段は、同一の駆動源により駆動される。
【0009】
請求項3記載の電子部品搭載装置は、請求項1記載の電子部品搭載装置であって、前記供給部撮像手段の撮像口が、前記供給位置および受渡し位置と上下方向に重なる位置に配置されている。
【0010】
請求項4記載の電子部品搭載方法は、部品供給レベルの高さに設定された所定の供給位置にて供給部から電子部品を取出し移送ヘッドによって取出し、前記部品供給レベルよりも高い部品受渡しレベルの高さに設定された受渡し位置にて前記電子部品を取出し移送ヘッドから搭載ヘッドに受渡し、前記部品供給レベルよりも高い基板保持レベルに保持された基板に搭載する電子部品搭載方法であって、前記供給部において電子部品を供給部撮像手段によって撮像して電子部品の位置を認識する供給部認識工程と、この供給部認識工程で求められた電子部品の位置認識結果に基づいて電子部品を前記取出し移送ヘッドに対して相対的に位置決めする取出し位置決め工程と、前記供給位置において前記取出し移送ヘッドを昇降させることにより取出し移送ヘッドによって電子部品を取出す部品取出し工程と、取り出された電子部品を取出し移送ヘッドによって前記受渡し位置まで移送するとともにこの移送過程において電子部品を表裏反転する移送反転工程と、前記受渡し位置において前記取出し移送ヘッドを昇降させることにより電子部品を取出し移送ヘッドから搭載ヘッドに受渡す部品受渡し工程と、前記搭載ヘッドを移動させて搭載ヘッドに保持された電子部品を前記基板に搭載する部品搭載工程とを含む。
【0011】
請求項5記載の電子部品搭載方法は、請求項4記載の電子部品搭載方法であって、前記部品取出し工程および部品受渡し工程において、取出し移送ヘッドを同一の駆動源によって駆動する。
【0012】
本発明によれば、受渡し位置において搭載ヘッドによって取出し移送ヘッドから電子部品を受け取る際に取出し移送ヘッドを昇降させる構成を採用することにより、搭載ヘッドの必要昇降ストロークを小さく設定することが可能となる。したがって搭載ヘッドの軽量化によって位置精度の確保と高速動作を両立させることができ、実装精度を確保しつつタクトタイムを短縮して生産性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の斜視図、図2は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の正面図、図3は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の側面図、図4は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の部分斜視図、図5は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の駆動系の部分斜視図、図6は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の取出し移送ヘッド昇降機構のカム機構部の部分斜視図、図7は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の処理機能を示す機能ブロック図、図8は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置によるチップ搭載動作のフロー図である。
【0014】
まず図1、図2を参照して電子部品搭載装置の構成を説明する。図1においてベース部1の上面には供給部2が配設されている。供給部2は、直動テーブルを組み合わせた構造のチップ保持部移動テーブル3の上面に、チップ保持部4を装着して構成されている。チップ保持部4には、電子部品であるチップ6が多数貼着されたウェハシート5が、部品供給レベルの高さに保持されている。
【0015】
チップ6は外部接続用のバンプが形成されたバンプ付きチップであり、バンプ形成面を上向きにした姿勢で、下面側をウェハシート5に貼着されている。チップ保持部移動テーブル3を駆動することにより、チップ保持部4はウェハシート5に貼着されたチップ6とともに水平面内で移動する。
【0016】
ベース部1上の供給部2に隣接した位置には、基台7が配置されており、基台7のトッププレート7a上には、基板保持部移動テーブル8が配設されている。基板保持部移動テーブル8は直動テーブルを組み合わせた構成となっており、上面にはチップ6が搭載される基板10を基板保持レベルの高さで保持する基板保持部9が装着されている。ここで基板保持レベルは、前述の部品供給レベルよりも高く設定されている。基板保持部移動テーブル8を駆動することにより、基板保持部9は保持した基板10とともに水平面内で移動する。
【0017】
供給部2の上方には、トッププレート7aに保持されたチップ取出し移送機構15が、チップ保持部4の上方に張り出した形で配設されている。チップ取出し移送機構15は、複数(ここでは3つ)の取出し移送ヘッド16を、水平な回動軸廻りに放射状に配列して回動自在にしたロータリ式のチップ取出しユニットである。供給部2は、部品供給レベルの高さに設定された所定の供給位置にて、これらの取出し移送ヘッド16にバンプ形成面を上向きにした姿勢のチップ6を供給する。
【0018】
すなわちチップ取出し移送機構15は、下向き姿勢の取出し移送ヘッド16によって供給部2の供給位置から取出したチップ6を、以下に説明する搭載ヘッド14による受渡し位置、すなわち部品供給レベルよりも高い部品受渡しレベルの高さに設定された受渡し位置まで移送するとともに、この移送過程において、取出し移送ヘッド16が回動軸廻りに回動することにより、チップ6の姿勢を表裏反転してバンプ形成面を下向きにする。チップ取出し移送機構15は、供給位置からチップ6を取出し移送ヘッド16によって取出して受渡し位置まで移送するとともに、この移送過程においてチップ6を表裏反転する移送反転手段となっている。
【0019】
供給部2の背後側および基台7上には、側フレーム11a、11bがそれぞれ立設されており、側フレーム11a、11bの上部は天板11cによって連結されている。側フレーム11aおよび側フレーム11bの間には、搭載ヘッド14を備えた搭載機構12が設けられており、搭載ヘッド14は、側フレーム11a、11bの間に架設された搭載ヘッド移動テーブル13によって水平移動し、搭載ヘッド回転機構14aによって垂直軸廻りのθ方向に回転する。搭載ヘッド移動テーブル13および搭載ヘッド回転機構14aは、搭載ヘッド移動機構を構成する。
【0020】
供給部2から取出し移送ヘッド16によって取出され、前述の受渡し位置まで移送されるとともに表裏反転されたチップ6は、バンプ形成面を下向きにしたフェイスダウン姿勢で搭載ヘッド14に受渡される。そして、チップ6を受渡された搭載ヘッド14が基板保持部9に保持された基板10上に移動し、そこで搭載ヘッド14が搭載動作を行うことにより、チップ6は基板10にフェイスダウン姿勢で搭載される。すなわち上述の搭載ヘッド移動機構は、反転されたチップ6を受渡し位置にて取出し移送ヘッド16から受渡された搭載ヘッド14を基板保持部へ移動させる。
【0021】
側フレーム11aには部品撮像部17がチップ取出し移送機構15の側面まで延出して設けられており、後述するように、供給部2から取出し移送ヘッド16によってチップ6を取出す際には、また取出されたチップ6が搭載ヘッド14によって受渡された後には、部品撮像部17によってそれぞれチップ6を撮像し、位置を認識する。
【0022】
次に、図2,図3、図4を参照して各部の詳細構造を説明する。まずチップ取出し移送機構15の構造を説明する。図3に示すように、トッププレート7aの上面には、ブラケット19を介して取出し移送ヘッドベース20が回転軸20a廻りに回転自在に保持されている。取出し移送ヘッドベース20は、後述する取出し移送ヘッドベース回転機構によって、所定の割り出し位置での停止や回転停止位置の微調整を含む任意の動作パターンで回転可能となっている。
【0023】
取出し移送ヘッドベース20には、3つの取出し移送ヘッド16が回転軸20aを中心にして放射状に3等配位置に配置されている。取出し移送ヘッド16は、ヘッド保持部16aによってそれぞれのヘッド軸方向(取出し移送ヘッドベース20の法線方向)に進退自在に保持され(図6も参照)、所定位置(取出し位置および受渡し位置)において後述する昇降手段によってそれぞれ昇降するようになっている。それぞれの取出し移送ヘッド16は、先端部に吸着ノズルを備えており、この吸着ノズルによってチップ6を吸着して保持する。
【0024】
図2,図3に示すように、取出し移送ヘッド16が垂直下向き方向に位置した状態では、取出し移送ヘッド16は供給部2に設定された所定の供給位置[A]に位置し、この状態で後述する取出し昇降手段によって取出し移送ヘッド16を下降させるとともに、吸着ノズルから真空吸引することにより、取出し移送ヘッド16はウェハシート5上のチップ6のバンプ形成面を真空吸着により保持する。そしてこの状態で取出し移送ヘッド16を上昇させることにより、チップ6は供給部2から取出される。
【0025】
このようにしてチップ6を保持した取出し移送ヘッド16を、反時計回りに60度回動させることにより、取出し移送ヘッド16はチップ有無検出位置[B]に移動する。チップ有無検出位置[B]の外側にはチップ有無検出センサ26が配設されており、チップ有無検出センサ26は取出し移送ヘッド16の吸着ノズルにおけるチップ6の有無を検出する。
【0026】
チップ有無検出位置[B]からさらに60度反時計廻りに回動した位置は、プリセンタ認識位置[C]となっている。プリセンタ認識位置[C]の外側にはプリセンタ認識カメラ23が配設されており(図4も参照)、プリセンタ認識カメラ23は取出し移送ヘッド16に保持されたチップ6を撮像する。すなわちプリセンタ認識カメラ23は、取出し移送動作の途中において取出しヘッド16に保持されたチップ6を撮像する取出しヘッド撮像手段となっている。そしてこの撮像結果を認識処理することにより、取出し移送ヘッド16に保持された状態のチップ6の位置が認識される。
【0027】
プリセンタ認識位置[C]からさらに反時計廻りに60度回動した位置、すなわち垂直上方向の位置は、取出し移送ヘッド16からチップ6を搭載ヘッド14へ受渡す受渡し位置[D]となっており、チップ6を保持した取出し移送ヘッド16が上向きに位置した状態で、後述する受渡し昇降手段によって取出し移送ヘッド16を昇降させることにより、取出し移送ヘッド16は保持したチップ6をフェイスダウン姿勢で搭載ヘッド14へ受渡す。
【0028】
この搭載ヘッド14へのチップ受渡し動作においては、プリセンタ認識位置[C]におけるチップ6の位置認識結果に基づいて、チップ取出し移送機構15、搭載ヘッド移動機構(搭載ヘッド移動テーブル13および搭載ヘッド回転機構14a)を制御することにより、チップ6と搭載ヘッド14との相対的な位置決めが行われる。すなわち、X方向については取出し移送ヘッドベース20の回転停止位置の微調整によって、Y方向については搭載ヘッド移動テーブル13による搭載ヘッド14の移動によって、またθ方向については、搭載ヘッド回転機構14aによって、それぞれの方向についての位置合わせが行われる。
【0029】
次に部品撮像部17について説明する。図4に示すように、部品撮像部17には供給部認識カメラ21、搭載ヘッド認識カメラ22が撮像光軸を水平にした姿勢で配置されており、供給部認識カメラ21、搭載ヘッド認識カメラ22は、それぞれ取出し移送ヘッドベース20の側面まで水平方向に延出した供給部撮像光学系21a、搭載ヘッド撮像光学系22aを備えている。供給部撮像光学系21a、搭載ヘッド撮像光学系22aはともに撮像口からの撮像光軸を直角に屈折させる機能を有したL型の撮像光学系である。
【0030】
供給部撮像光学系21aの撮像口21bは供給位置[A]の垂直上方に位置しており、供給位置[A]からの撮像光を供給部認識カメラ21に入射させる。これにより供給部認識カメラ21は、供給部2のウェハシート5において供給位置[A]に位置したチップ6を上方から撮像する。供給部認識カメラ21および供給部撮像光学系21aは、供給部2のチップ6を撮像する供給部撮像手段を構成する。そしてこの供給部撮像手段による供給位置のチップ6の撮像は、3つの取出し移送ヘッド16がいずれもが供給位置[A]から外れた位置を回動している状態、すなわち供給部撮像手段による撮像を妨げない位置に移動した状態で行われる。
【0031】
また搭載ヘッド撮像光学系22aの撮像口22bは、受渡し位置[D]の垂直下方に位置しており、受渡し位置[D]からの撮像光を搭載ヘッド認識カメラ22に入射させる。これにより搭載ヘッド認識カメラ22は、受渡し位置[D]において搭載ヘッド14に保持された状態のチップ6を撮像する。搭載ヘッド認識カメラ22および搭載ヘッド撮像光学系22aは、搭載ヘッド撮像手段を構成する。そしてこの搭載ヘッド撮像手段によるチップ6の撮像は、3つの取出し移送ヘッド16がいずれもが受渡し位置[D]から外れた位置を回動している状態、すなわち搭載ヘッド撮像手段による撮像を妨げない位置に移動した状態で行われる。
【0032】
そして上記構成において、供給部撮像光学系21aは、供給位置[A]と受渡し位置[D]が同一垂直線上に位置していることから、これらの位置と上下に重なった位置にある。すなわち、供給部撮像手段の撮像口21bは、供給位置[A]と受渡し位置[D]と上下方向に重なる位置に配置されている。言い換えれば、供給部撮像手段の撮像口21bは、供給位置[A]と受渡し位置[D]との間に配置されている。これにより、供給部撮像手段の撮像口を受渡し位置の上方に配置する場合と比較して、装置のコンパクト化が実現される。
【0033】
さらに上記構成において、供給部撮像光学系21a、搭載ヘッド撮像光学系22aは、供給位置[A]と受渡し位置[D]が同一垂直線上に位置していることから、上下に重なった位置にある。すなわち、供給部撮像手段および搭載ヘッド撮像手段は、それぞれの撮像口が上下方向に重なるように配置されている。これにより、チップ6を2つの異なる位置において認識するための2つの認識手段を上下に重ねて配置することを可能としており、2つの認識手段を並列配置する場合と比較して、装置のコンパクト化が実現される。
【0034】
次に搭載ヘッド14について説明する。図4に示すように、搭載ヘッド移動テーブル13によって水平移動する移動ベース13aには、搭載ヘッド14および基板認識カメラ24が一体移動可能に配置されている。搭載ヘッド14は搭載ヘッド回転機構14aによって垂直なヘッド軸方向の昇降およびヘッド軸廻りの回転が可能となっている。受渡し位置[D]において取出し移送ヘッド16からチップ6を受渡された搭載ヘッド14は、搭載ヘッド移動テーブル13によって基板保持部9に保持された基板10上に移動し、ここで保持したチップ6を基板10に搭載する。
【0035】
移動ベース13aに配設された基板認識カメラ24は水平方向に延出した基板撮像光学系24aを備えており、搭載ヘッド14が受渡し位置[D]に位置した状態において、基板撮像光学系24aは基板10上に位置するようになっている。この状態で基板認識カメラ24によって基板10を撮像することにより、基板10におけるチップ6の搭載点[E]が撮像され、この撮像結果を認識処理することにより、搭載点[E]の位置が認識される。なお、基板認識カメラ24を固定配置し、基板保持部移動テーブル8によって基板10を基板認識カメラ24による撮像位置まで移動させるようにしてもよい。
【0036】
搭載ヘッド14によるチップ6の基板10への搭載動作においては、このようにして求められた基板10の搭載点[E]の位置認識結果と、搭載ヘッド認識カメラ22によってチップ6を撮像することにより求められたチップ6の位置認識結果に基づいて、チップ6が基板10に対して相対的に位置決めされる。この位置決めは、XY方向については、基板保持部移動テーブル8によって基板10を移動させて、搭載点[E]を搭載ヘッド14による搭載位置の直下まで移動させることにより、またθ方向については、搭載ヘッド回転機構14aによって搭載ヘッド10をθ回転させることにより行われる。
【0037】
そして搭載ヘッド14を下降させて保持したチップ6を基板10に着地させて搭載する際には、天板11cの下面側の固定位置に配設された搭載ヘッド押圧機構25によって搭載ヘッド14に下向きの荷重を伝達し、チップ6を搭載ヘッド14を介して基板10に対して押圧する。このように搭載ヘッド押圧機構25を搭載ヘッド14から分離して固定配置することにより、搭載ヘッド14を軽量化して高速動作を可能にするとともに、搭載ヘッド押圧機構25を対象とするチップの実装荷重に応じて交換することができるという利点がある。
【0038】
次に図5、図6を参照して、電子部品搭載装置の取出し移送ヘッド回転ベース駆動機構18および取出し移送ヘッド昇降機構48について説明する。図5において、52は取出し移送ヘッドベース20(図2〜図4参照)の回転軸20a(図3参照)と同軸に結合された第1のプーリであり、取出し移送ヘッドベース20は結合機構(図示省略)を介して第1のプーリ52と一体的に回転する。第1のプーリ52はモータ50によってベルト51を介して回転駆動される。モータ50の回転パターンを制御することにより、取出し移送ヘッドベース20を所定の割り出し位置での停止や回転停止位置の微調整を含む任意の動作パターンで回転させることができる。
【0039】
次に取出し移送ヘッド昇降機構48について説明する。図5において第1のプーリ52の下方には、第2のプーリ55,第3のプーリ56および第1の円板カム57が同軸結合で配設されており、第1のプーリ52の上方には、第4のプーリ59,第2の円板カム60が同軸結合で配設されている。第1の円板カム57、第2の円板カム60の位置は、図6に示すように、供給位置[A]、受渡し位置[D]の位置に対応している。第1の円板カム57、第2の円板カム60は、特定位相おいて所定ストロークで往復動するようなカム特性となっている。
【0040】
第2のプーリ55は、ベルト54を介してモータ53によって回転駆動される。第3のプーリ56および第4のプーリ59には、ベルト58が第1のプーリ52を迂回して調帯されており、モータ53を駆動することにより、第1の円板カム57および第2の円板カム60が同期して回転する。
【0041】
図6に示すように取出し移送ヘッド16は、取出し移送ヘッドベース20に装着されたヘッド保持部16aに、軸部16bを挿通させて進退自在に保持されている。軸部16bの内側(取出し移送ヘッド回転ベース20の内径側)の端部には、カムフォロア16dが装着されたプレート16cが結合されている。カムフォロア16dの回転軸20aを中心とする径方向位置は、第1の円板カム57の下端面、第2の円板カム60の上端面と当接する位置となっている。
【0042】
モータ50を駆動することにより、取出し移送ヘッド16は回転軸20a廻りに間欠回動し、供給位置[A]、受渡し位置[D]に到達すると一旦停止する。この停止状態において、カムフォロア16dは第1の円板カム57、第2の円板カム60にそれぞれ当接する位置にある。
【0043】
この状態でモータ53が回転することにより、第1の円板カム57、第2の円板カム60がそれぞれ回転し、これによりカムフォロア16dはカム特性に応じた所定タイミングで、所定ストロークの上下方向の往復動を行う。従って、プレート16c、軸部16bを介してカムフォロア16dに結合された取出し移送ヘッド16は、所定ストロークで昇降動作を行う。
【0044】
すなわち、カムフォロア16d、第1の円板カム57,モータ53は、供給位置[A]において取出し移送ヘッド16を昇降させる取出し昇降手段となっており、この昇降により取出し移送ヘッド16は供給部2からチップ6を取り出す。またカムフォロア16d、第2の円板カム60,モータ53は、受渡し位置[D]において取出し移送ヘッド16を昇降させる受渡し昇降手段となっており、この昇降により取出し移送ヘッド16は保持したチップ6を搭載ヘッド14に受け渡す。そしてこれらの取出し昇降手段、受渡し昇降手段は、同一の駆動源であるモータ53によって駆動される。
【0045】
次に図7を参照して、電子部品搭載装置の制御系の処理機能について説明する。供給部認識カメラ21、プリセンタ認識カメラ23、搭載ヘッド認識カメラ22、基板認識カメラ24は、それぞれ第1の部品認識部31、第2の部品認識部32、第3の部品認識部33および基板認識部34に接続されている。第1の部品認識部31、第2の部品認識部32、第3の部品認識部33および基板認識部34は、それぞれ供給部認識カメラ21、プリセンタ認識カメラ23、搭載ヘッド認識カメラ22、基板認識カメラ24によって得られた撮像データを画像処理することにより、撮像対象の位置を認識する。
【0046】
第1の部品認識部31、第2の部品認識部32、第3の部品認識部33および基板認識部34によって得られた認識結果は、制御部30に送られる。制御部30にはこれらの認識結果を受けて各駆動機構に必要な位置決め指令を出力するための制御プログラムが備えられており、これらの制御プログラムを実行することにより、以下に説明する位置決め制御が行われる。
【0047】
以下認識対象項目毎に個別に説明する。第1の部品認識部6によるウェハシート5上のチップ6の認識結果は、第1の位置決め制御手段35に送られる。第1の位置決め制御手段35は、供給位置[A]にあるチップ6の認識結果に基づいてチップ6を取出し移送ヘッド16に対して相対的に位置決めする際の移動量(X1)、(Y1)を算出する。
【0048】
これらの移動量のうち、(X1)、(Y1)は駆動回路41に出力される。そして駆動回路41がこの移動量(X1)、(Y1)と制御部30からの制御指令に基づいてチップ保持部移動テーブル3を駆動することにより、XY方向の位置合わせが行われる。そして駆動回路42が、制御部30からの制御指令に基づいて、取出し移送ヘッド昇降機構48を駆動することにより、取出し移送ヘッド16の昇降動作が行われる。
【0049】
すなわち、第1の位置決め制御手段35およびチップ保持部移動テーブル3は、供給部撮像手段の撮像結果を認識処理して求められたチップ6の位置認識結果に基づいて、取出し移送ヘッド16に対してチップ6を相対的に位置決めする取出し位置決め手段を構成する。
【0050】
第2の部品認識部32による認識結果は、第2の位置決め制御手段36に送られる。第2の位置決め制御手段36は、プリセンタ認識位置[C]における取出し移送ヘッド16に保持されたチップ6の位置ずれ量を示すデータに基づき、受渡し位置[D]において取出し移送ヘッド16に保持された状態にあるチップ6を搭載ヘッド14に相対的に位置決めする際の移動量(X2)、(Y2)、(θ2)を示すデータを出力する。
【0051】
これらのデータのうち、移動量(X2)は駆動回路43に送られ、移動量(Y2)は駆動回路45に出力され、さらに移動量(θ2)は駆動回路46に出力される。駆動回路43が移動量(X2)と制御部30からの制御指令に基づいて取出し移送ヘッドベース回転機構18を駆動することにより、取出し移送ヘッドベース20の回転停止位置が位置ずれ量に応じて微調整され、これによりX方向の位置合わせが行われる。そして駆動回路45,46がそれぞれ移動量(Y2)、(θ2)に基づいて搭載ヘッド移動テーブル13、搭載ヘッド回転機構14aを駆動することにより、Y方向、θ方向の位置合わせが行われる。
【0052】
したがって、第2の位置決め制御手段36、取出し移送ヘッドベース回転機構18、搭載ヘッド移動テーブル13および搭載ヘッド回転機構14aは、取出しヘッド撮像手段の撮像結果を認識処理して求められたチップ6の位置認識結果に基づいて搭載ヘッド駆動機構およびまたは取出し移送手段を制御することにより、受渡し位置[D]にて搭載ヘッド14を取出しヘッド16に保持されたチップ6に対して相対的に位置合わせするプリセンタ位置決め手段を構成する。
【0053】
次に、第3の部品認識部33の認識結果は、第3の位置決め制御手段38に送られる。第3の位置決め制御手段38には、基板認識部34からも基板10の搭載点[E]の認識結果が送られる。第3の位置決め制御手段38では、搭載ヘッド14に対するチップ6の位置ずれと、基板10の搭載点[E]の位置ずれを加え合わせて、搭載ヘッド14がチップ6を基板10に搭載する際の移動量(X3)、(Y3)、(θ3)のデータを出力する。
【0054】
X方向、Y方向の移動量(X3)、(Y3)は駆動回路44に送られ、この移動量(X3)、(Y3)のデータと制御部30からの制御指令に基づいて基板保持部移動テーブル8が駆動される。またθ方向の移動量(θ3)は駆動回路46に出力され、この移動量(θ3)のデータと制御部30からの制御指令に基づいて搭載ヘッド回転機構14aが駆動される。
【0055】
したがって第3の位置決め制御手段38、基板保持部移動テーブル8および搭載ヘッド回転機構14aは、搭載ヘッド撮像手段の撮像結果を認識処理して求められたチップ6の位置認識結果に基づいて、搭載ヘッド14に保持されたチップ6を、基板保持部9に保持された基板10に対して相対的に位置決めする搭載位置決め手段を構成する。
【0056】
搭載ヘッド認識カメラ22は、搭載ヘッド14に保持されたチップ6の下面の画像データをバンプ検査部37に対して出力する。バンプ検査部37はこの画像データを画像処理することにより、チップ6のバンプ形成面におけるバンプの有無、バンプサイズ、バンプのキズなどの検査を行うことができる。また制御部30からの制御指令は駆動回路47に出力され、この駆動指令に従って搭載ヘッド押圧機構25が駆動されることにより、搭載ヘッド14によるチップ6の搭載動作時に、搭載ヘッド14にはチップ6の実装荷重に応じた押圧荷重が伝達される。
【0057】
この電子部品搭載装置は上記のように構成されており、次にチップ6を供給部2から取出して基板10に搭載する搭載動作について図8を参照して説明する。ここに示す一連の動作は、部品供給レベルの高さに設定された供給位置[A]にて、供給部2からチップ6を取出し移送ヘッド16によって取出し、部品供給レベルよりも高い部品受渡しレベルの高さに設定された受渡し位置[D]にて、チップ6を取出し移送ヘッド16から搭載ヘッド14に受渡し、部品供給レベルよりも高い基板保持レベルに保持された基板10に搭載する電子部品搭載方法を示している。
【0058】
まず最初に、ウェハシート5に貼着されているチップ6のうち、当該搭載動作で搭載対象となるチップ6を供給位置[A]へ移動する(ST1)。次に、供給部認識カメラ21で供給位置[A]のチップ6を撮像し、第1の部品認識部31によってチップ6の位置を認識する(ST2)(供給部認識工程)。この供給部認識工程においては、供給部認識カメラ21による撮像は、取出し移送ヘッド16を供給位置[A]から供給部撮像手段による撮像を妨げない位置に移動させた状態で行われる。
【0059】
次いで当該動作において用いられる取出し移送ヘッド16を供給位置[A]に対応したチップ取出し位置へ回転移動させる(ST3)。このとき供給部認識工程で求められたチップ6の位置認識結果に基づいて、チップ保持部移動テーブル3を駆動することにより、チップ6を供給位置[A]において取出し移送ヘッド16に対して相対的に位置決めする(取出し位置決め工程)。
【0060】
また供給部撮像手段の撮像口21bを、供給位置[A]および受渡し位置[D]と上下方向に重なる位置に配置したので、装置のコンパクト化が可能となっている。
【0061】
さらに供給位置[A]において取出し移送ヘッド16を昇降させることにより、取出し移送ヘッド16によってチップ6を取出し(ST4)(部品取出し工程)、取り出されたチップ6を取出し移送ヘッド16によって受渡し位置[D]まで移送するとともに、この移送過程においてチップ6を表裏反転する(移送反転工程)。
【0062】
すなわち取出し移送ヘッドベース20を60度(1/6回転)づつ間欠回転させることにより、まずチップ6を保持した取出し移送ヘッド16をチップ有無検出位置[B]へ回転移動させ(ST5)、チップ有無検出センサ26によってチップ6の有無を検出する(ST6)。ここでチップ6が検出されない場合には、当該取出し移送ヘッド16については以下に説明する動作を行うことなく、次の取出し移送ヘッド16を対象としてチップ有無検出および以下の動作を継続する。
【0063】
この後チップ6を保持した取出し移送ヘッド16はプリセンタ認識位置[C]へ回転移動する(ST7)。そしてここでプリセンタ認識カメラ23によってチップ6を撮像し、第2の部品認識部32によってチップ6の位置を認識する(ST8)。そして取出し移送ヘッド16を受渡し位置[D]へ回転移動させ、表裏反転されたチップ6と搭載ヘッド14とを相対的に位置決めし(ST9)、搭載ヘッド14でチップ6を受取る(ST10)(部品受渡し工程)。
【0064】
(ST9)の位置決めにおいては、前述のように取出しヘッド撮像手段であるプリセンタ認識カメラ23の撮像結果を認識処理して求められたチップ6の位置認識結果に基づいて、搭載ヘッド移動機構48および取出し移送手段を制御することにより、受渡し位置[D]にて搭載ヘッド14を取出し移送ヘッド16に保持されたチップ6に対して相対的に位置決めする。そして(ST10)の部品受渡しは、チップ6を保持した取出し移送ヘッド16を前述の受渡し昇降手段によって昇降させることにより行われる。
【0065】
搭載ヘッド14がチップ6を受渡されたならば、このチップ6を搭載ヘッド認識カメラ22によって撮像し、第3の部品認識部33によってチップ6の位置を認識する(ST11)。このチップ6の認識における搭載ヘッド認識カメラ22による撮像は、取出し移送ヘッド16を回動させて受渡し位置[D]から搭載ヘッド撮像手段による撮像を妨げない位置に移動させた状態で行われる。このチップ6の位置認識と並行して、基板認識カメラ24によって基板10を撮像し、基板認識部34によって搭載点[E]の位置を認識する(ST12)。
【0066】
チップ6を受け取った搭載ヘッド14は、チップ6の撮像を終えると基板10上の搭載位置まで停止することなく直行する。そしてチップ6の位置認識結果と、搭載点[E]の位置認識結果とに基づいて、チップ6と基板10とを相対的に位置決めし(ST13)、搭載ヘッド14を下降させて搭載ヘッド押圧機構25によって押圧することにより、チップ6を基板10に搭載する(部品搭載工程)。
【0067】
上述の電子部品方法における部品受渡し工程においては、前述のようにチップ6を保持した取出し移送ヘッド16を昇降させるようにしている。これにより、搭載ヘッド14の昇降ストロークを極力小さくして搭載ヘッド14の軽量化を図ることができ、搭載ヘッド14の高速動作・短時間静定が実現される。これにより、取り出し移送ヘッドが昇降しない従来技術においては実現が困難であった課題、すなわち実装精度を確保しつつタクトタイムを短縮して、生産性を向上させることが可能となっている。
【0068】
そして上述の構成により、3つの取出し移送ヘッド16を等配位置に放射状に配置したロータリ式のチップ取出し移送機構15によって、供給部2からのチップ6の取出し、チップ6の表裏反転および搭載ヘッド14へのチップ6の受渡しの各動作が、チップ6の持ち換えを行うことなく取出し移送ヘッド16のみの動作によって、連続動作で効率よく行われる。
【0069】
そしてロータリ式のチップ取出し移送機構15において、受渡し位置[D]の直下に搭載ヘッド撮像手段を配置する構成を採用していることから、搭載ヘッド14がチップ6を受け取った後、取出し移送ヘッド16が受渡し位置[D]から搭載ヘッド撮像手段による撮像を妨げない位置に移動したならば、直ちにチップ6の認識を行うことができる。これにより、前述のようにチップ受渡し後の搭載ヘッド14の一旦停止を不要にして、タクトタイム短縮を可能としている。
【0070】
また供給位置[A]においてチップ6を認識するための供給部撮像手段の撮像口と、搭載ヘッド撮像手段の撮像手段の撮像口とが上下に重なるような配置を採用することにより、搭載ヘッド撮像手段および供給部撮像手段の2種類の撮像手段を、取出し移送機構15に極めてコンパクトに組み込むことが可能となっている。
【0071】
さらに取出し移送ヘッド16が供給位置[A]から受渡し位置[D]へ回転移動する回動経路において設定される複数の回転停止位置を、チップ有無検出位置[B]、プリセンタ認識位置[C]として利用することにより、コンパクト・高機能の電子部品搭載装置が実現される。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、受渡し位置において搭載ヘッドによって取出し移送ヘッドから電子部品を受け取る際に取出し移送ヘッドを昇降させる構成を採用することにより、搭載ヘッドの必要昇降ストロークを小さく設定することが可能となる。したがって搭載ヘッドの軽量化によって位置精度の確保と高速動作を両立させることができ、実装精度を確保しつつタクトタイムを短縮して生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の正面図
【図3】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の側面図
【図4】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の部分斜視図
【図5】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の駆動系の部分斜視図
【図6】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の取出し移送ヘッド昇降機構のカム機構部の部分斜視図
【図7】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の処理機能を示す機能ブロック図
【図8】本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置によるチップ搭載動作のフロー図
【符号の説明】
2 供給部
6 チップ
9 基板保持部
10 基板
12 搭載機構
14 搭載ヘッド
15 チップ取出し移送機構
16 取出し移送ヘッド
16a ヘッド保持部
16d カムフォロア
17 部品撮像部
21 供給部認識カメラ
21a 供給部撮像光学系
22 搭載ヘッド認識カメラ
22a 搭載ヘッド撮像光学系
23 プリセンタ認識カメラ
24 基板認識カメラ
53 モータ
57 第1の円板カム
60 第2の円板カム

Claims (5)

  1. 取出し移送ヘッドによって取出した電子部品を搭載ヘッドに受渡して基板に搭載する電子部品搭載装置であって、部品供給レベルの高さに設定された所定の供給位置にて電子部品を前記取出し移送ヘッドに供給する供給部と、前記所定の供給位置において取出し移送ヘッドを昇降させる取出し昇降手段と、電子部品が搭載される基板を部品供給レベルよりも高い基板保持レベルの高さで保持する基板保持部と、前記供給部の電子部品を撮像する供給部撮像手段と、この供給部撮像手段の撮像結果を認識処理して求められた電子部品の位置認識結果に基づいて前記取出し移送ヘッドに対して電子部品を相対的に位置決めする取出し位置決め手段と、前記供給位置から電子部品を前記取出し移送ヘッドによって取出して前記部品供給レベルよりも高い部品受渡しレベルの高さに設定された受渡し位置まで移送するとともにこの移送過程において電子部品を表裏反転する移送反転手段と、前記受渡し位置において前記取出し移送ヘッドを昇降させる受渡し昇降手段と、反転された電子部品を前記受渡し位置にて前記取出し移送ヘッドから受渡された搭載ヘッドを前記基板保持部へ移動させる搭載ヘッド移動機構とを備えたことを特徴とする電子部品搭載装置。
  2. 前記取出し昇降手段と前記受渡し昇降手段は、同一の駆動源により駆動されることを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。
  3. 前記供給部撮像手段の撮像口が、前記供給位置および受渡し位置と上下方向に重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。
  4. 部品供給レベルの高さに設定された所定の供給位置にて供給部から電子部品を取出し移送ヘッドによって取出し、前記部品供給レベルよりも高い部品受渡しレベルの高さに設定された受渡し位置にて前記電子部品を取出し移送ヘッドから搭載ヘッドに受渡し、前記部品供給レベルよりも高い基板保持レベルに保持された基板に搭載する電子部品搭載方法であって、前記供給部において電子部品を供給部撮像手段によって撮像して電子部品の位置を認識する供給部認識工程と、この供給部認識工程で求められた電子部品の位置認識結果に基づいて電子部品を前記取出し移送ヘッドに対して相対的に位置決めする取出し位置決め工程と、前記供給位置において前記取出し移送ヘッドを昇降させることにより取出し移送ヘッドによって電子部品を取出す部品取出し工程と、取り出された電子部品を取出し移送ヘッドによって前記受渡し位置まで移送するとともにこの移送過程において電子部品を表裏反転する移送反転工程と、前記受渡し位置において前記取出し移送ヘッドを昇降させることにより電子部品を取出し移送ヘッドから搭載ヘッドに受渡す部品受渡し工程と、前記搭載ヘッドを移動させて搭載ヘッドに保持された電子部品を前記基板に搭載する部品搭載工程とを含むことを特徴とする電子部品搭載方法。
  5. 前記部品取出し工程および部品受渡し工程において、取出し移送ヘッドを同一の駆動源によって駆動することを特徴とする請求項4記載の電子部品搭載方法。
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