JP2004326616A - 画像処理装置制御データ作成プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷対象の元画像データに含まれる文字データ及びイメージデータに応じて、画像処理装置のフォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量を最適な値に自動的に設定すること。
【解決手段】情報処理装置(H)を、印刷対象の元画像データの文字データを送信用文字データに変換する文字データ変換手段と、前記イメージデータを送信用イメージデータに変換するイメージデータ変換手段とを有する送信用画像データ作成手段(C4)、画像処理装置のフォントキャッシュの記憶容量と、パターンキャッシュの記憶容量とを、前記文字データ変換手段及び前記イメージデータ変換手段の処理に応じて設定するための記憶容量設定データを作成する記憶容量設定データ作成手段(C6)、として機能させる画像処理装置制御データ作成プログラム(P1)。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、文字データや文字データ以外の絵や写真等のイメージデータを含む元画像データを、送信用画像データに変換して、印刷を実行する画像処理装置に送信する画像処理装置制御データ作成プログラム及び前記画像処理プログラムを記録した記録媒体に関し、特に、画像処理装置内部のフォントキャッシュ及びパターンキャッシュの制御を行うデータを送信する前記画像処理装置制御データ作成プログラム及び前記画像処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパソコンやワークステーション等の情報処理装置と、前記情報処理装置にケーブルやLAN等により接続されたプリンタや複合機等の画像処理装置とを備えた印刷システムにおいて、前記情報処理装置に組み込まれたワープロソフトや製図ソフト等のアプリケーションソフトウェアで作成、編集した元画像データには、前記ワープロソフト等により主として作成される文字データと、製図ソフト等により作成される図面や絵、写真等のイメージデータとが含まれる。
【0003】
前記元画像データを印刷する場合、情報処理装置に組み込まれたプリンタドライバ(画像処理装置制御データ作成プログラム)によって元画像データがページ記述言語等の送信用画像データに変換される。このとき、前記プリンタドライバは、ユーザが指定した文字データのフォントが画像処理装置のフォントロム等に記憶されたプリンタ内蔵フォントであるか否かを判別する。そして、プリンタ内蔵フォントが指定されている場合には、文字データは、例えば4桁の数字により文字を特定する文字コードの送信用文字データに変換される。また、前記プリンタドライバがイメージデータを送信用のデータに変換する際に、イメージデータに含まれる画像の濃淡は、濃淡の度合を示す階調データに変換される。そして、前記文字コードや階調データ(パターンデータ)を含む送信用画像データが情報処理装置から画像処理装置に送信される。
【0004】
前記送信用画像データを受信した画像処理装置において、文字コードは、画像処理装置に設けられたフォントロム等から該当する文字コードのデータが読み出され、文字の印刷画像データ(印刷文字データ)に変換される。また、前記階調データは、画像処理装置に設けられたディザデータ(2値(例えば黒と白))を組み合わせて擬似的に中間の階調を表現するためのパターンデータ)を記憶するディザテーブルから該当する階調のディザデータが読み出され、階調の印刷画像データ(印刷パターンデータ)に変換される。このようにして、文字コードや階調データを含む送信用画像データは、最終的に点の集合で表された印刷画像データ(ビットマップ画像データ)に変換され、前記印刷画像データに基づいて印刷が実行される。
【0005】
前記送信用画像データを、印刷文字データや印刷パターンデータを含む印刷画像データに変換する処理回数が多くなると、印刷作業の時間が長くなる。したがって、従来の画像処理装置では、印刷作業を高速化するために、印刷文字データ及び印刷パターンデータに変換したデータを、それぞれフォントキャッシュ及びパターンキャッシュに一時記憶しておき、既に変換処理を実行した文字コードまたは階調と同一の文字コードまたは階調の送信用画像データに対しては、変換を行わず、各キャッシュから該当するデータを読み出して印刷画像データ(印刷文字データまたは印刷パターンデータ)を作成している。したがって、例えば、文字データが多い場合は、フォントキャッシュに一時記憶できる印刷文字データが多いほど(即ち、フォントキャッシュの記憶容量が多いほど)、変換処理をする回数を抑えることができ、印刷作業を高速化できる。
【0006】
前記フォントキャッシュとパターンキャッシュの記憶容量の合計は、画像処理装置に装着されたメモリ(RAM(ランダムアクセスメモリ)等)の記憶容量に依存しており、従来の画像処理装置では、各キャッシュの記憶容量は所定の容量に設定されている場合が多かった。しかしながら、所定の容量に設定されていると、送信用画像データに文字データが多く含まれ且つ、階調データがほとんど含まれていない場合、フォントキャッシュが頻繁に使用され、パターンキャッシュがほとんど使用されない。逆に、送信用画像データが写真等のイメージデータである場合、パターンキャッシュが使用され、フォントキャッシュはほとんど使用されない。これらの場合、画像処理装置に装着されたメモリの一部しか使用されず、装着されたメモリの全容量が十分活用されていなかった。
【0007】
図17は、フォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量をユーザが設定する記憶容量設定画面の説明図であり、図17Aはスピンコントロールボタンによって構成された記憶容量設定画面の説明図、図17Bはラジオボタンによって構成された記憶容量設定画面の説明図である。
この問題を解決するために、画像処理装置のフォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量を変更可能に構成すると共に、例えば、図17や特許文献1、特許文献2に記載されているような画面を情報処理装置のディスプレイに表示して、フォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量をユーザの入力に応じて、各キャッシュのどちらの記憶容量を他方に比べ多くするかを設定することが考えられる。例えば、図17A又は図17Bにおいて、ユーザが文字中心となるよう設定した場合、フォントキャッシュの記憶容量がパターンキャッシュの記憶容量よりも大きくすることを指定する制御コマンドを含むデータが情報処理装置から画像処理装置に送信される。そして、前記制御コマンドを受信した画像処理装置は、指定に応じてパターンキャッシュの記憶容量を少なくすると共に、フォントキャッシュの記憶容量を多くする。
【0008】
【特許文献1】特開2002−304282号公報(図15)
【特許文献2】特開平11−296324号公報(図13)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記図17のような記憶容量設定画面を使用して、記憶容量をユーザが入力する場合、プリンタドライバが作成する送信用画像データを印刷画像データに変換する際に、どの程度フォントキャッシュ及びパターンキャッシュが使用されるかをユーザが予想して指定しなくてはならない。即ち、ユーザは、送信用画像データに変換される前の元画像データに含まれる文字データ及びイメージデータから、フォントキャッシュ及びパターンキャッシュの使用頻度を的確に把握して指定する必要があり、専門的な知識が必要となるため、一般に指定が困難であるという問題があった。そして、誤った指定をした場合には、頻繁に使用されるキャッシュに一時記憶できるデータ量が少ないので、印刷画像データへの変換を頻繁に行い且つ、キャッシュに一時記憶したデータを頻繁に破棄しなければならず、指定を行わない場合よりもメモリを活用することができず、印刷作業の時間が長くなるという問題がある。
【0010】
前述の事情に鑑み、本発明は、印刷対象の元画像データに含まれる文字データ及びイメージデータに応じて、画像処理装置のフォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量を最適な値に自動的に設定するように制御する画像処理装置制御データ作成プログラムを提供することを第1の技術的課題とする。
また、本発明は、印刷作業を高速化することを第2の技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の要素との対応を容易にするため、実施の形態の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施の形態の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施の形態に限定するためではない。
【0012】
(本発明)
前記技術的課題を解決するために本発明の画像処理装置制御データ作成プログラムは、情報処理装置(H)を、
印刷対象となる文字データ及び文字データ以外のイメージデータとを含む元画像データを記憶する元画像データ記憶手段(C1)、
前記元画像データに含まれる文字データを送信用文字データに変換する文字データ変換手段(C41)と、前記元画像データに含まれるイメージデータを送信用イメージデータに変換するイメージデータ変換手段(C42)とを有し、前記元画像データを画像処理装置(Pr)に送信するための送信用画像データに変換する送信用画像データ作成手段(C4)、
前記送信用文字データを印刷用の印刷文字データに変換する際に使用される前記画像処理装置(Pr)のフォントキャッシュ(M1B)の記憶容量と、前記送信用イメージデータを印刷用の印刷イメージデータに変換する際に使用される前記画像処理装置(Pr)のパターンキャッシュ(M1C)の記憶容量とを、前記文字データ変換手段(C41)及び前記イメージデータ変換手段(C42)の処理に応じて設定するための記憶容量設定データを作成する記憶容量設定データ作成手段(C6)、
として機能させることを特徴とする。
【0013】
(本発明の作用)
前記情報処理装置(H)を前記各手段として機能させる本発明の画像処理装置(Pr)制御プログラムでは、元画像データ記憶手段(C1)に記憶された印刷対象となる元画像データは、送信用画像データ作成手段(C4)によって前記画像処理装置(Pr)に送信するための送信用画像データに変換される。このとき、元画像データに含まれる文字データは、送信用画像データ作成手段(C4)の文字データ変換手段(C41)によって送信用文字データに変換される。また、前記元画像データに含まれるイメージデータは、送信用画像データ作成手段(C4)のイメージデータ変換手段(C42)によって送信用イメージデータに変換される。
そして、前記文字データ変換手段(C41)及び前記イメージデータ変換手段(C42)の処理に応じて、前記送信用文字データを印刷用の印刷文字データに変換する際に使用される前記画像処理装置(Pr)のフォントキャッシュ(M1B)の記憶容量と、前記送信用イメージデータを印刷用の印刷イメージデータに変換する際に使用される前記画像処理装置(Pr)のパターンキャッシュ(M1C)の記憶容量とを、設定するための記憶容量設定データが、記憶容量設定データ作成手段(C6)によって作成される。
【0014】
したがって、本発明の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記文字データ変換手段(C41)及びイメージデータ変換手段(C42)の処理に応じた記憶容量設定データが作成されるので、フォントキャッシュ(M1B)及びイメージキャッシュの記憶容量を適切な容量に自動的に設定できる。この結果、元画像データからフォントキャッシュ(M1B)及びイメージキャッシュの使用頻度を予想するという専門的な知識を必要とせず、自動的に適切なキャッシュの記憶容量の設定をすることができ、メモリを効率的に利用することができる。また、キャッシュの記憶容量の設定が適切なので、設定が適切でない場合と比較して、キャッシュしたデータを破棄する回数を減らすことができ、送信用画像データから印刷画像データへの変換処理の回数を低減できる。したがって、印刷作業を高速化することができる。
なお、前記本発明の画像処理装置制御データ作成プログラム(P1)は、情報処理装置(H)読取り可能な記録媒体に記録することができる。
【0015】
(本発明の形態1)
また、本発明の形態1の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記本発明の画像処理装置制御データ作成プログラム(P1)において、情報処理装置(H)を、
前記文字データ変換手段(C41)による文字データの処理回数をカウントする文字データ処理回数カウント手段(C51)、
前記イメージデータ変換手段(C42)によるイメージデータに含まれる階調データの処理回数をカウントする階調データ処理回数カウント手段(C53)、前記文字データの処理回数が前記階調データの処理回数よりも多い場合は、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量が前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量よりも多くなるように設定する記憶容量設定データを作成し、前記文字データの処理回数が前記階調データの処理回数よりも少ない場合は、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量が前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量よりも少なくなるように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段(C6)、
として機能させることを特徴とする。
【0016】
(本発明の形態1の作用)
前記本発明の形態1の画像処理装置制御データ作成プログラムでは、前記文字データ変換手段(C41)による文字データの処理回数が、文字データ処理回数カウント手段(C51)によってカウントされる。また、前記イメージデータ変換手段(C42)によるイメージデータに含まれる階調データの処理回数が、階調データ処理回数カウント手段(C53)によってカウントされる。そして、前記文字データの処理回数が前記階調データの処理回数よりも多い場合は、前記記憶容量設定データ作成手段(C6)によって、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量が前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量よりも多くなるように設定する記憶容量設定データが作成される。また、前記文字データの処理回数が前記階調データの処理回数よりも少ない場合は、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量が前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量よりも少なくなるように設定する前記記憶容量設定データが作成される。
【0017】
したがって、本発明の形態1の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記文字データの処理回数と階調データの処理回数から、フォントキャッシュ(M1B)及びパターンキャッシュ(M1C)の使用頻度を自動的に判別して、使用頻度に応じた記憶容量に設定する記憶容量設定データを作成することができる。
【0018】
(本発明の形態2)
また、本発明の形態2の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記本発明の形態1の画像処理装置制御データ作成プログラムにおいて、情報処理装置(H)を、
複数ページの前記元画像データを記憶する元画像データ記憶手段(C1)、
前記複数ページの元画像データのうち、最初のページから所定のページまでの前記元画像データにおける前記文字データの処理回数をカウントする前記文字データ処理回数カウント手段(C51)、
前記複数ページの元画像データのうち、最初のページから前記所定のページまでの前記元画像データにおける前記階調データの処理回数をカウントする前記階調データ処理回数カウント手段(C53)、
として機能させることを特徴とする。
【0019】
(本発明の形態2の作用)
前記本発明の形態2の画像処理制御プログラムでは、文字データの処理回数及び階調データの処理回数のカウントが、元画像データの最初の数ページ分に対してのみ実行される。したがって、元画像データを送信用画像データに全て変換する前に、記憶容量設定データを作成して画像処理装置(Pr)に送信することができる。この結果、送信用画像データが送信される前に、各キャッシュの記憶容量を自動設定された適切な記憶容量に変更することができ、送信用画像データを受信すると速やかに印刷画像データへの変換処理を実行することができる。したがって、印刷作業を高速化することができる。
【0020】
(本発明の形態3)
また、本発明の形態3の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記本発明の画像処理装置制御データ作成プログラム又は本発明の形態1,2の画像処理装置制御データ作成プログラムにおいて、情報処理装置(H)を、
前記文字データをアウトラインフォントで印刷文字データを作成するよう指定されているか、ピットマップフォントで印刷文字データを作成するよう指定されているかを判別するフォント指定判別手段(C41A)、
前記アウトラインフォントで前記印刷文字データを作成するよう指定されている場合には、前記ビットマップフォントで前記印刷文字データを作成するよう指定されている場合に比べ、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段(C6)、
として機能させることを特徴とする。
【0021】
(本発明の形態3の作用)
前記本発明の形態3の画像処理装置制御データ作成プログラムでは、フォント指定判別手段(C41A)によって、文字データのフォントの指定が、アウトラインフォント(文字の形を輪郭線(アウトライン)で滑らかに表したフォント)であるか、ビットマップフォント(文字の形を点の集合で表現しているフォント)であるかを判別する。そして、アウトラインフォントが指定されている場合には、ビットマップフォントが指定されている場合に比べ、フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を多くするように設定する記憶容量設定データが、記憶容量設定データ作成手段(C6)によって作成される。
【0022】
アウトラインフォントの文字データは、フォントロムに記憶された輪郭線のデータから文字の大きさに対応するアウトライン文字データを作成した後、ビットマップデータである印刷文字データに変換する必要があるので、フォントロムにビットマップデータ(印刷文字データ)の形で記憶されているビットマップフォントに比べ、フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量が多く必要となる。したがって、本発明の形態3の画像処理装置制御データ作成プログラムは、アウトラインフォントが指定された場合、自動的にフォントキャッシュ(M1B)の記憶容量が多くなるよう設定する。この結果、アウトラインフォントの変換及びキャッシュ(一時記憶)の処理を実行する際に、キャッシュデータを破棄する回数が低減され、印刷画像データに変換する回数が低減されるので、メモリを効率的に利用でき且つ印刷作業を高速化できる。
【0023】
(本発明の形態4)
また、本発明の形態4の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記本発明の画像処理装置制御データ作成プログラム又は本発明の形態1〜3の画像処理装置制御データ作成プログラムにおいて、情報処理装置(H)を、
前記元画像データを作成又は編集可能なアプリケーション(AP)が、文字データの作成を主体とする文字データ作成アプリケーション(AP)であるか、イメージデータの作成を主体とするイメージデータ作成アプリケーション(AP)であるかを記憶するアプリケーション系統記憶手段(C33)、
元画像データを作成又は編集したアプリケーション(AP)が、前記文字データ作成アプリケーション(AP)である場合には、前記イメージデータ作成アプリケーション(AP)である場合に比べ、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段(C6)、
として機能させることを特徴とする。
【0024】
(本発明の形態4の作用)
前記本発明の形態4の画像処理装置制御データ作成プログラムでは、前記記憶容量設定データ作成手段(C6)は、印刷対象の元画像データを印刷するよう指定したアプリケーションが、前記文字データ作成アプリケーションである場合には、前記イメージデータ作成アプリケーションである場合に比べ、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量を小さくするように設定する記憶容量設定データを作成する。
したがって、文字データ作成アプリケーションが印刷するよう指定した元画像には、文字データが多く含まれている可能性が高いので、自動的にフォントキャッシュ(M1B)の記憶容量が大きくなるように設定される。逆に、イメージデータ作成アプリケーションの場合、パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量が大きくなるよう設定される。この結果、フォントキャッシュ(M1B)及びパターンキャッシュ(M1C)の記憶容量を適切に設定できる。
【0025】
(本発明の形態5)
また、本発明の形態5の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記本発明の形態4の画像処理装置制御データ作成プログラムにおいて、情報処理装置(H)を、
前記元画像データを作成又は編集したアプリケーションが、前記アプリケーション系統記憶手段(C33)で記憶されていない場合に、前記アプリケーションが前記文字データ作成アプリケーションであるかイメージデータ作成アプリケーションであるかを指定するためのアプリケーション名登録画面を表示するアプリケーション名登録画面表示手段(C34)、
前記アプリケーション名登録画面への入力に応じて、前記アプリケーションが前記文字データ作成アプリケーションであるかイメージデータ作成アプリケーションであるかを記憶する前記アプリケーション系統記憶手段(C33)、
として機能させるための請求項5記載の画像処理装置制御データ作成プログラム。
【0026】
(本発明の形態5の作用)
前記本発明の形態5の画像処理装置制御データ作成プログラムでは、アプリケーションが文字データ作成アプリケーションであるかイメージデータ作成アプリケーションであるかが登録されていない場合に、ユーザのアプリケーション名登録画面への入力により登録することができる。
【0027】
(本発明の形態6)
また、本発明の形態6の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記本発明の画像処理装置制御データ作成プログラム又は本発明の形態1〜5の画像処理装置制御データ作成プログラムにおいて、情報処理装置(H)を、
前記元画像データの解像度を記憶する元画像データ解像度記憶手段(C35)、
前記画像処理装置(Pr)が印刷用紙に印刷画像の記録を行う際の印刷解像度を記憶する印刷解像度記憶手段(C36)、
前記元画像データの解像度と、前記印刷解像度とが同一か否かを判別する解像度判別手段(C37)、
前記元画像データの解像度と前記印刷解像度とが異なる場合には、前記元画像データの解像度と前記印刷解像度とが同一の場合と比べ、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段(C6)、
として機能させることを特徴とする。
【0028】
(本発明の形態6の作用)
前記本発明の形態6の画像処理装置制御データ作成プログラムでは、元画像データ解像度記憶手段(C35)は、ユーザの指定や初期設定等による元画像データの解像度を記憶する。また、印刷解像度記憶手段(C36)は、インクジェット記録方式の画像処理装置(Pr)のプリンタヘッドのインク吐出孔の間隔や、電子写真方式の画像処理装置(Pr)のレーザーの点滅間隔等によって決定される印刷解像度を記憶する。そして、解像度判別手段(C37)によって、前記元画像データの解像度と、前記印刷解像度とが異なると判別された場合には、記憶容量設定データ作成手段(C6)によって、前記元画像データの解像度と前記印刷解像度とが同一の場合と比べ、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データが作成される。
【0029】
前記元画像データの解像度と印刷解像度が異なる場合、元画像データの文字データを指定された解像度で印刷文字データを作成、一時記憶した後、印刷解像度の印刷文字データに作成し直してキャッシュする必要がある。したがって、前記本発明の形態6の画像処理装置制御データ作成プログラムは、元画像データの解像度と印刷解像度が異なる場合、自動的にフォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きく設定することによって、フォントキャッシュ(M1B)のデータを破棄する回数及び印刷画像データへの変換回数を低減でき、メモリを効率的に利用でき且つ印刷作業を高速化できる。
【0030】
(本発明の形態7)
また、本発明の形態7の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記本発明の画像処理装置制御データ作成プログラム又は前記本発明の形態1〜6の画像処理装置制御データ作成プログラムにおいて、情報処理装置(H)を、
前記文字データを印刷する際に、各文字を回転して印刷するよう指定されているか否かを記憶する文字データ回転指定記憶手段(C38)、
前記各文字を回転して印刷するよう指定されている場合には、前記各文字を回転して印刷するよう指定されていない場合と比較して、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段(C6)、
として機能させることを特徴とする。
【0031】
(本発明の形態7の作用)
前記本発明の形態7の画像処理装置制御データ作成プログラムでは、文字データ回転指定記憶手段(C38)によって、前記文字データを印刷する際に、各文字を回転して印刷するよう指定されているか否かが記憶される。そして、前記各文字を回転して印刷するよう指定されている場合には、前記記憶容量設定データ作成手段(C6)は、前記各文字を回転して印刷するよう指定されていない場合と比較して、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する。
【0032】
ユーザの指定等により文字を回転して印刷することが指定されている場合には、回転する前の回転前印刷文字データを作成し、一時記憶した後、回転前印刷文字データを回転させた印刷文字データを作成しキャッシュする必要がある。したがって、本発明の形態7の画像処理装置制御データ作成プログラムは、文字を回転して印刷するよう指定されている場合には、フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくするように自動設定することにより、フォントキャッシュ(M1B)のデータを破棄する回数及び印刷画像データへの変換回数を低減でき、メモリを効率的に利用でき且つ印刷作業を高速化できる。
【0033】
(本発明の形態8)
また、本発明の形態8の画像処理装置制御データ作成プログラムは、前記本発明の画像処理装置制御データ作成プログラム又は前記本発明の形態1〜7の画像処理装置制御データ作成プログラムにおいて、情報処理装置(H)を、
前記元画像データを複数部印刷することが指定されているか否かを記憶する複数部印刷指定記憶手段(C39)、
前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量が前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量よりも大きくなるように設定され、且つ、前記元画像データを複数部印刷することが指定されている場合には、複数部印刷することが指定されていない場合と比較して、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量をさらに大きくし且つ前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量をさらに小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段(C6)、
として機能させることを特徴とする。
【0034】
(本発明の形態8の作用)
前記本発明の形態8の画像処理装置制御データ作成プログラムでは、ユーザの指定等により元画像データを複数部印刷することが指定されている場合に、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量が前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量よりも大きくなるように設定された場合(フォントキャッシュ(M1B)の使用頻度が高い場合)、記憶容量設定データ作成手段(C6)は、複数部印刷することが指定されていない場合と比較して、前記フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量をさらに大きくし且つ前記パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量をさらに小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する。
【0035】
複数部印刷する際には、一度変換した印刷文字データ及び印刷イメージデータが再度使用される。したがって、フォントキャッシュ(M1B)の使用頻度が高い場合であって、複数部印刷を実行するように指定されている場合には、フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくした方が、印刷処理を高速化でき、メモリを効率的に利用できる。逆に、パターンキャッシュ(M1C)の使用頻度が高い場合であって、複数部印刷を実行するように指定されている場合には、パターンキャッシュ(M1C)の記憶容量を大きくした方が、印刷処理を高速化でき、メモリを効率的に利用できる。
したがって、本発明の形態8の画像処理装置制御データ作成プログラムは、フォントキャッシュ(M1B)の使用頻度が高く且つ複数部印刷することが指定されている場合、フォントキャッシュ(M1B)の記憶容量を大きくするよう自動設定することにより、フォントキャッシュ(M1B)のデータを破棄する回数及び印刷画像データへの変換回数を低減でき、メモリを効率的に利用でき且つ印刷作業を高速化できる。
【0036】
【発明の実施の形態】
(実施の形態)
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の画像処理装置制御データ作成プログラムを備えた情報処理装置を含む印刷処理システムの実施の形態1の説明図である。
図1において、印刷処理システムSのホストコンピュータ(情報処理装置)Hには、プリンタケーブルCbを介してプリンタ(画像処理装置)Prが接続されている。前記ホストコンピュータHは、コンピュータ本体H1、ディスプレイH2、キーボード(入力装置)H3、マウス(入力装置)H4、図示しないHDドライブ(ハードディスクドライブ)、CDドライブ(コンパクトディスクドライブ)、およびFDドライブ(フレキシブルディスクドライブ)等により構成されている。
【0037】
図1において、前記プリンタPrは、内部に印刷用紙が収容された複数の給紙トレイTRと、長尺用紙等を給紙するための手差しトレイTR0を有している。また、プリンタPrは、印刷画像が記録された印刷面が印刷用紙の下面になる状態で排出されるフェイスダウン排出トレイTRh1と、印刷面が上面になる状態で排出されるフェイスアップ排出トレイTRh2とを有している。そして、プリンタPrは、プリンタPrの設定情報等をユーザが設定するためのユーザインタフェース(入力装置)UIを備えている。
【0038】
前記ホストコンピュータHのコンピュータ本体H1及びプリンタPrは、それぞれ、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インタフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)やハードディスク、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。前記構成のホストコンピュータH及びプリンタPrは、前記ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0039】
(ホストコンピュータHの機能)
図2は前記図1に示す印刷処理システムのホストコンピュータの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図2において、コンピュータ本体H1の前記ハードディスクドライブ(記録媒体)には、主として文字データを作成するワープロソフトや、主として絵や写真等のイメージデータを作成する製図ソフト(画像処理ソフト)等のアプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウェア)APが記憶されている(組み込まれている)。また、前記コンピュータ本体H1のハードディスクには、プリンタドライバ(画像処理装置制御データ作成プログラム)P1が記憶されており、前記アプリケーションプログラムAPにおいて、文字データ及びイメージデータを含む元画像データを印刷するように指定された際に、元画像データをページ記述言語等の送信用画像データに変換して、プリンタPrへ送信する。
【0040】
(プリンタドライバP1の機能)
プリンタドライバP1は、アプリケーションプログラムAPによって印刷するように指定された印刷対象となる元画像データを記憶する元画像データ記憶手段C1を有している。前記元画像データ記憶手段C1に記憶される元画像データは、文字データ及び文字データ以外のイメージデータを含む。さらに、前記元画像データは、元画像のサイズや、文字データのフォントの設定、印刷実行の指定をしたアプリケーションの名前(アプリケーション名)、元画像を印刷する際の解像度(元画像データ解像度)の指定値、元画像データに含まれる文字データを回転して印刷するか否か指定(文字データ回転指定)、元画像を印刷する部数の指定値等の各指定値を含む。その他にも、給紙方法の指定(いずれかの給紙トレイTRからの給紙か、手差しトレイTR0からの給紙かの指定)や、排紙トレイの指定、カラー・白黒の指定等のプリンタ設定情報も含む。
【0041】
前記元画像データは、元画像データ判別手段C2により、プリンタ設定情報作成手段C3で処理される前記各指定値やプリンタ設定情報等のデータであるか、送信用画像データ作成手段C4で処理される文字データまたはイメージデータであるかが判別される。前記元画像データに含まれる前記アプリケーション名は、プリンタ設定情報作成手段C3のアプリケーション名記憶手段C31によって記憶される。アプリケーション名登録判別手段C32は、前記アプリケーション名記憶手段C31に記憶されたアプリケーション名、即ち、元画像データの印刷実行を指定したアプリケーション名が、アプリケーション系統記憶手段C33に記憶されているか否かを判別する。前記アプリケーション系統記憶手段C33は、アプリケーション名と、当該アプリケーションが主に文字データを作成するワープロ系のソフトウェア(文字データ作成アプリケーション)であるか、主にイメージデータを作成するドロー系のソフトウェア(イメージデータ作成アプリケーション)であるかを記憶する。
【0042】
図3は実施の形態1のホストコンピュータのディスプレイに表示されるアプリケーション名登録画面の説明図である。
図2において、前記アプリケーション名登録判別手段C32で、元画像データのアプリケーション名が登録されていないと判別された場合、アプリケーション名登録画面表示手段C34によって、図3に示すアプリケーション名登録画面1が表示される。そして、アプリケーション名登録画面1へのユーザの入力に応じて、登録されていないアプリケーションがワープロ系であるかドロー系であるかが設定され、前記アプリケーション系統記憶手段C33に記憶される。
【0043】
前記元画像データに含まれる前記元画像データ解像度(300dpi等)は、プリンタ設定情報作成手段C3の元画像データ解像度記憶手段C35によって記憶される。また、実施の形態1の電子写真方式のプリンタPrのレーザーの点滅間隔等によって決定される印刷解像度(600dpi等)が、印刷解像度記憶手段C36によって記憶されている。なお、インクジェット記録方式の画像処理装置を使用する場合、前記印刷解像度記憶手段C36には、プリンタヘッドのインク吐出孔の間隔によって決定されるプリンタPrの印刷解像度が記憶される。そして、プリンタ設定情報作成手段C3の解像度判別手段C37は、前記元画像データ解像度記憶手段C35に記憶された元画像データ解像度と、前記印刷解像度記憶手段C36に記憶された印刷解像度とが同一か否かを判別し、判別結果が解像度判別結果記憶手段C37Aによって記憶される。
【0044】
前記元画像データに含まれる前記文字データ回転指定は、プリンタ設定情報作成手段C3の文字データ回転指定記憶手段C38によって記憶される。また、前記元画像データに含まれる印刷部数の指定値は印刷部数指定値記憶手段C39によって記憶される。そして、前記各記憶手段C31、C35,C38,C39に記憶された各指定値やそのほかのプリンタ設定情報は、プリンタ設定情報作成手段C3によって、プリンタPrに送信される制御コードに変換される。
【0045】
図4は、前記図2に示すブロック図の送信用画像データ作成手段、データ処理回数カウント手段、記憶容量設定データ作成手段及び記憶容量設定レベル記憶手段の詳細な説明図である。
図2,図4において、前記元画像データに含まれる文字データは、送信用画像データ作成手段C4の文字データ変換手段C41によってプリンタPrに送信するデータに変換される。前記文字データ変換手段C41において、変換対象の文字データのフォントがプリンタ内蔵フォントであるか、プリンタ非内蔵フォントであるかが、フォント指定判別手段C41Aによって判別される。即ち、文字コードを送信することによって、プリンタ内部で文字を作成するプリンタ内蔵フォントであるか、プリンタ内部で文字を作成できずプリンタドライバでビットマップ文字データを作成するプリンタ非内蔵フォントであるかが判別される。
【0046】
文字データがプリンタ非内蔵フォントである場合、文字データ毎にプリンタ非内蔵フォント用文字データ変換手段C41Bによって、文字データのフォント及びポイントサイズ(文字の大きさ)に応じた送信用文字データが作成される。プリンタ非内蔵フォントデータ記憶手段C41Cには所定のポイントサイズの文字毎のフォントデータが記憶されており、前記送信用文字データが作成される際には、該当する文字データのフォントデータが読み出されて、ポイントサイズに応じてビットマップ化されたの文字データが作成される。
文字データがプリンタ内蔵フォントである場合、プリンタ内蔵フォント用文字コード変換手段C41Dによって、文字データがプリンタPrに送信するための文字コード(送信用文字データ)に変換される。前記文字データのフォントがビットマップフォントである場合、ビットマップフォント用文字コード記憶手段C41Eに記憶されたビットマップフォント用の文字コードが読み出され、文字データ毎に対応する文字コードに変換される。また、前記文字データのフォントがアウトラインフォントである場合、アウトラインフォント用文字コード記憶手段C41Fに記憶されたアウトラインフォント用の文字コードが読み出され、文字データ毎に対応する文字コードに変換される。
【0047】
前記元画像データに含まれるイメージデータは、送信用画像データ作成手段C4のイメージデータ変換手段C42によってプリンタPrに送信するデータに変換される。前記イメージデータが線画等のベクターデータである場合、イメージデータ変換手段C42のベクターデータ変換手段C42Aによって、プリンタPrに送信するための送信用イメージデータに変換される。また、前記イメージデータが階調のデータである場合、階調データ変換手段C42Bによって、プリンタPrに送信するための送信用の階調データ(送信用イメージデータ)に変換される。このとき、前記階調のデータは、元画像データの階調(例えば、128階調中の64階調等)と、階調データ情報記憶手段C42Cに記憶されたプリンタPrで使用可能な階調数(最大256階調等)とに応じて、送信用の階調データ(例えば、256階調中の128階調等)に変換される。
【0048】
図2,図4において、前記文字データ変換手段C41及びイメージデータ変換手段C42で変換処理が実行される度に、変換処理を行った回数がデータ処理回数カウント手段C5でカウントされる。前記データ処理回数カウント手段C5は、文字データ変換手段C41で変換処理を実行した回数(文字データ処理回数)をカウントする文字データ処理回数カウント手段C51と、前記文字データ処理回数カウント手段C51でカウントされたカウント値を記憶する文字データ処理回数記憶手段C52とを有している。したがって、変換処理が実行された文字の個数が文字データ処理回数カウント手段C51によってカウントされる。
また、前記データ処理回数カウント手段C5は、階調データ変換手段C42Bで変換処理を実行した回数(階調データ処理回数)をカウントする階調データ処理回数カウント手段C53と、前記階調データ処理回数カウント手段C53でカウントされたカウント値を記憶する階調データ処理回数記憶手段C54とを有している。
【0049】
図2,図4において、プリンタドライバP1は、記憶容量設定データ作成手段C6を有している。前記記憶容量設定データ作成手段C6は、プリンタPrにおいて前記送信用文字データを印刷用の印刷文字データに変換する際に使用される前記プリンタPrのフォントキャッシュ(後述)の記憶容量と、前記送信用イメージデータを印刷用の印刷イメージデータに変換する際に使用される前記プリンタPrのパターンキャッシュ(後述)の記憶容量とを、前記文字データ変換手段C41及び前記イメージデータ変換手段C42の処理に応じて設定するための記憶容量設定データを作成する。実施の形態1の記憶容量設定データ作成手段C6は、フォントキャッシュ及びパターンキャッシュのワークメモリ全体に対する配分割合を指定する配分レベルを前記記憶容量設定データとして作成する。
【0050】
前記記憶容量設定データ作成手段C6は、プリンタPrにおいてフォントキャッシュとパターンキャッシュを割り付け可能なワークメモリの全記憶容量を記憶するワークメモリ容量記憶手段C61を有している。前記ワークメモリ容量記憶手段C61は、プリンタPrが電源オンになる度に、プリンタPrから送信されるワークメモリの全記憶容量情報データを記憶する。前記ワークメモリ容量記憶手段C61に記憶されたワークメモリの全記憶容量がフォントキャッシュ及びパターンキャッシュの配分割合(配分レベル)を細分化して(詳細に)設定可能な程度まで十分多いか(大容量であるか)、中程度まで細分化して設定可能な程度の多さ(中容量)であるか、それとも少ないか(小容量であるか)が、ワークメモリ容量判別手段C62によって判別される。前記記憶容量の多さの判別は、容量判別設定値記憶手段C63に記憶された大容量判別設定値及び小容量判別設定値に基づいて行われる。即ち、ワークメモリの全記憶容量が大容量判別設定値(例えば、64MB)よりも大きな場合、大容量であると判別され、小容量判別値(例えば、4MB)よりも小さな場合、小容量と判別され、小容量判別値よりも大きく大容量判別値よりも小さい場合、中容量と判別される。そして、前記大容量、中容量または小容量の判別結果が判別容量記憶手段C64によって記憶される。なお、実施の形態1では、前記大容量判別設定値及び小容量判別設定値は変更不能の設定値であるが、ユーザの入力に応じて変更可能に構成することも可能である。
【0051】
図2,図4において、プリンタドライバP1の記憶容量設定レベル記憶手段C7は、前記記憶容量設定データ作成手段C6が記憶容量設定データを作成する際に参照する配分レベルを記憶する。前記記憶容量設定レベル記憶手段C7は、ワークメモリの全容量が小容量と判別された場合の配分レベルと各配分レベルの条件を記憶する小容量時配分レベル記憶手段C71と、ワークメモリの全容量が中容量と判別された場合の配分レベルと各配分レベルの条件を記憶する中容量時配分レベル記憶手段C72と、ワークメモリの全容量が大容量と判別された場合の配分レベルと各配分レベルの条件とを記憶する大容量時配分レベル記憶手段C73と、を有する。なお、実施の形態1の小容量時配分レベル記憶手段C71ではフォントの指定等の条件に応じてメモリ配分レベルが3段階に設定可能であることが記憶され、中容量時配分レベル記憶手段C72では条件に応じてメモリ配分レベルが6段階に設定可能、大容量時配分レベル記憶手段C73には条件に応じてメモリ配分レベルが14段階に設定可能であることが記憶される(後述の図10〜図13参照)。
【0052】
実施の形態1の記憶容量設定データ作成手段C6は、ワークメモリの全容量が小容量であると判別された場合、前記文字データ処理回数記憶手段C52及び階調データ処理回数記憶手段C54に記憶された文字データの処理回数及び階調データの処理回数と、フォントの指定(プリンタ内蔵フォントがアウトラインフォントであるかビットマップフォントであるかの指定)とに基づいてワークメモリの配分レベルが設定される。また、ワークメモリの全容量が中容量であると判別された場合、前記文字データ及び階調データの処理回数と、フォントの指定と、前記アプリケーション名記憶手段C31に記憶されたアプリケーションの系統(ワープロ系であるかドロー系であるか)と、解像度判別結果記憶手段C37Aに記憶された解像度の判別結果と、文字データ回転指定記憶手段C38によって記憶された前記文字データ回転指定とに基づいて配分レベルが設定される。さらに、ワークメモリの全容量が大容量であると判別された場合、前記文字データ及び階調データの処理回数と、フォントの指定と、アプリケーションの系統と、前記記憶された解像度の判別結果と、文字データ回転指定と、印刷部数指定値記憶手段C39に記憶された印刷部数とに基づいて配分レベルが設定される。
【0053】
図2において、データ送受信手段C8は、プリンタドライバP1からプリンタPrへ送信用データを送信したり、プリンタPrからプリンタドライバP1に送信された受信用データ(例えば、ワークメモリの全容量の情報データ)を受信したりする。前記データ送受信手段C8は、前記各指定値のデータと、プリンタ設定情報のデータと、記憶容量設定データと、送信用画像データ(送信用文字データ及び送信用イメージデータ)とに基づいて、プリンタPrに送信するための送信データを作成する送信データ作成手段C81を有する。
【0054】
(プリンタPrの機能)
図5は前記図1に示す印刷処理システムのプリンタの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図5において、プリンタPrの前記ROM(記録媒体)及びハードディスクドライブ(記録媒体)には、印刷用紙に記録する画像を作成する以下の各制御手段を有する。
プリンタPrは、ホストコンピュータHから送信された送信データを受信すると共にホストコンピュータHへデータを送信するデータ送受信手段C101を有する。前記ホストコンピュータHから送信された送信データは、受信データ記憶手段C102で受信データとして記憶される。受信データ記憶手段C102で記憶した受信データは、受信データ判別手段C103によって、送信画像データであるか、指定値又はプリンタ設定情報データであるか、記憶容量設定データであるかが判別される。
【0055】
図5において、プリンタPrは、プリンタPrの電源オン時にプリンタPrに装着されたメモリの全容量を検出するメモリ容量検出手段C104を有している。前記メモリは、前記受信データ記憶手段C102やその他の記憶手段として使用されると共に、印刷画像データを作成する際に使用されるワークメモリM1や印刷用紙1ページ分の印刷画像が展開されて記憶されるページメモリM2として使用される。また、前記メモリの全記憶容量は、ユーザ等が追加のメモリモジュールをプリンタPrに装着すること等によって増減するので、電源オン時に全容量を検出する。実施の形態1のワークメモリは、文字コードから印刷文字データを作成する際に使用される文字作成用メモリM1Aと、作成された印刷文字データを一時記憶する(キャッシュする)フォントキャッシュM1Bと、作成されたディザデータ(パターンデータ)をキャッシュするパターンキャッシュM1Cとして使用される。そして、前記文字作成用メモリM1A、フォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量は、メモリ管理手段C105によって管理され、記憶容量設定データの設定等に応じて記憶容量が変更・設定される。
【0056】
前記メモリ管理手段C105は、前記文字作成用メモリM1Aの記憶容量を設定する文字作成用メモリ容量設定手段C105Aを有している。前記文字作成用メモリ容量設定手段C105Aは、ワークメモリの全容量と、デフォルト値設定手段C105Bにより設定され記憶された文字作成用メモリのデフォルト値(初期設定値)とに応じて、文字作成用メモリの記憶容量を設定する。そして、設定された前記文字作成用メモリの記憶容量は、文字作成用メモリ管理手段C105Cによって記憶されて、管理される。即ち、例えば、ワークメモリの全容量が10MBであり、文字作成用メモリのデフォルト設定値が「全容量の10%」に設定されている場合、文字作成用メモリ容量設定手段C105Aによって、文字作成用メモリの記憶容量が1MBに設定される。
【0057】
図6はデフォルト値設定手段の説明図であり、図6Aはデフォルト値設定画像の説明図、図6Bはデフォルト値設定テーブルの説明図である。
図6において、前記デフォルト値設定手段C105Bは、ユーザインタフェースUIにおいて、ユーザがワークメモリのメモリ配分を設定することを選択した場合に、デフォルト値設定画像2をユーザインタフェースUIの表示パネルUI1に表示するデフォルト値設定画像表示手段C105B1を有している。図6Aにおいて、デフォルト値設定画像2はラジオボタンにより構成されており、前記方向キーUI2や決定キー、キャンセルキーによるユーザの入力により、プリンタPrの使用環境が、「文字中心」、「グラフィック中心」及び「文字・グラフィック混在」いずれかに設定される。ユーザに入力に応じて使用環境が設定されると、デフォルト値設定テーブル記憶手段C105B2に記憶されたデフォルト値設定テーブル(図6B参照)から設定された環境に応じたデフォルト値が読み出され、デフォルト値記憶手段C105B3に記憶される。
【0058】
また、前記メモリ管理手段C105は、前記フォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量を設定するキャッシュメモリ容量設定手段C105Dを有している。前記キャッシュメモリ容量設定手段C105Dは、プリンタPrの電源オン時には、ワークメモリM1の全容量と、デフォルト値記憶手段C105B3に記憶されたフォントキャッシュM1Bのデフォルト設定値及びパターンキャッシュM1Cのデフォルト値とに基づいて、フォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量を設定する。また、前記ホストコンピュータHから送信された記憶容量設定データを受信した場合、キャッシュメモリ容量設定手段C105Dは、ワークメモリM1の全容量と、前記記憶容量設定データに対応するキャッシュメモリの配分の設定値とに基づいて、フォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量を設定する。
【0059】
図7は、キャッシュメモリ配分テーブル記憶手段に記憶されたキャッシュメモリ配分テーブルの説明図であり、図7Aはワークメモリが小容量時のキャッシュメモリ配分テーブルの説明図、図7Bはワークメモリが中容量時のキャッシュメモリ配分テーブルの説明図、図7Cはワークメモリが大容量時のキャッシュメモリ配分テーブルの説明図である。
前記メモリ管理手段C105は、前記記憶容量設定データとキャッシュメモリの記憶容量の配分との関係示すキャッシュメモリ配分テーブルを記憶するキャッシュメモリ配分テーブル記憶手段C105Eを有している。前記キャッシュメモリ容量設定手段C105DがフォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量を設定する際に使用されるキャッシュメモリの配分の設定値は、受信した記憶容量設定データと、前記キャッシュメモリ配分テーブルとから算出される。なお、実施の形態1のキャッシュメモリ配分テーブル記憶手段C105Eは、ワークメモリM1が小容量の場合、中容量の場合、大容量の場合それぞれに応じたキャッシュメモリ配分テーブルを記憶している(図7A〜図7C参照)。したがって、例えば、受信した記憶容量設定データが小容量時の記憶容量設定データである場合、図7Aに示す小容量時のキャッシュメモリ配分テーブルから該当するメモリ配分レベルに応じてフォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量が設定される。
【0060】
そして、設定されたフォントキャッシュM1Bの記憶容量は、フォントキャッシュ管理手段C105Fによって記憶・管理され、パターンキャッシュM1Cの記憶容量は、パターンキャッシュ管理手段C105Gによって記憶・管理される。
また、メモリ管理手段C105は、ワークメモリ容量情報送信手段C105Hを有しており、前記ワークメモリ容量情報送信手段C105Hは、ワークメモリの全記憶容量をホストコンピュータHに送信するための全記憶容量情報データを作成する。
【0061】
図5において、プリンタPrはプリンタ設定情報処理手段C106を有しており、前記プリンタ設定情報処理手段C106は、送信データに含まれる給紙トレイや排紙トレイの設定等のプリンタ設定情報に応じた処理が実行され、印刷が実行される。
前記送信データに含まれる送信画像データは、印刷画像データ作成手段C107によって文字コードや階調データ等が、印刷可能なビットマップ化された印刷画像データに変換される。
【0062】
前記印刷画像データ作成手段C107は、文字コードからビットマップ化された文字データである印刷文字データを作成する印刷文字データ作成手段C107Aと、イメージデータ及び階調データから印刷イメージデータやディザデータを作成する印刷イメージデータ作成手段C107Bとを有する。前記印刷文字データ作成手段C107Aは、文字コード変換手段C107A1を有しており、ページ記述言語の送信文字データとプリンタPr内部での文字データの処理を実行する際に使用されるシフトJISやUnicode等の文字コードに変換する。このとき、前記文字コード変換手段C107A1は、ページ記述言語と前記シフトJIS等の文字コードとの対応を記憶した文字コード変換データ記憶手段C107A2を参照しながら変換を実行する。
【0063】
前記文字コード変換手段C107A1によって変換されたシフトJIS等の文字コードに基づいて、文字データに対応する印刷文字データがフォントキャッシュM1Bにキャッシュされているか否かが文字作成判別手段C107A3によって判別される。前記フォントキャッシュM1Bにキャッシュされていると判別された場合、フォントキャッシュM1Bにキャッシュされた印刷文字データを管理するフォントデータ管理手段C107A4によって、キャッシュされた印刷文字データが読み込まれ、ページメモリM2に展開される。
【0064】
逆に、フォントキャッシュM1Bにキャッシュされていないと判別された場合、文字作成手段C107A5によって、印刷文字データが作成される。前記文字作成手段C107A5は、文字データのポイント数がベクター処理判別値記憶手段C107A5aに記憶されたベクター処理判別値よりも大きいか否かを判別するベクター処理判別手段C107A5bを有する。前記文字データのポイント数が所定のポイント数よりも大きな場合、印刷文字データを作成する際に使用される文字作成用メモリの記憶容量よりも大きなデータになる可能性があり、文字が作成できなくなる場合がある。したがって、文字データのポイント数がベクター処理判別値よりも大きな場合、印刷文字データ作成手段C107Aで文字を作成せず、印刷イメージデータ作成手段C107Bでイメージとして文字を作成する。
【0065】
文字データがアウトラインフォントで有り且つポイント数がベクター処理判別値よりも小さな場合、文字ベクターデータ作成手段C107A5cによって、フォントロムやハードディスクに記憶された文字データから文字コードに対応する文字データが読み出されて、ポイント数に応じた文字の輪郭線(アウトライン)が作成された後、ビットマップ化した印刷文字データが作成される。また、文字データがビットマップフォントである場合、文字キャッシュデータ作成手段C107A5dによりビットマップフォントの印刷文字データが作成される。
【0066】
また、前記文字ベクターデータ作成手段C107A5c又は文字キャッシュデータ作成手段C107A5dによって作成されたビットマップ化された印刷文字データは、フォントキャッシュM1Bにキャッシュ(登録)され、フォントデータ管理手段C107A4により管理される。なお、前記フォントキャッシュ管理手段C107A4は、印刷文字データをフォントキャッシュM1Bにキャッシュする際に、フォントキャッシュM1Bの残りの記憶領域を計算し、作成された印刷文字データをキャッシュ(一時記憶)できるか否かを判別する。そして、残りの記憶領域が少ない場合、フォントデータ管理手段C107A4は、フォントキャッシュ制御手段C107Cを制御してフォントキャッシュにキャッシュされた印刷文字データをすべて消去する。なお、特開平5−61459号公報記載の従来技術のように、キャッシュされたデータの使用頻度を記憶して、使用頻度の低いキャッシュデータから消去して、作成された印刷文字データをキャッシュするように構成することも可能である。
【0067】
また、前記印刷イメージデータを作成する印刷イメージデータ作成手段C107Bは、送信イメージデータがパターンデータ(階調データ)であるか、線画等のベクターデータであるか、プリンタドライバP1でビットマップ化された印刷画像データであるかを判別するパターンデータ判別手段C107B1を有する。前記送信イメージデータがパターンデータであると判別された場合、パターンデータ(階調データ)に対応するディザデータがパターンキャッシュM1Cにキャッシュされているか否かがパターン作成判別手段C107B2によって判別される。前記パターンキャッシュM1Cにキャッシュされていると判別された場合、パターンキャッシュM1Cにキャッシュされたパターンデータを管理するパターンデータ管理手段C107B3によって、キャッシュされたディザデータが読み込まれ、ページメモリM2に展開される。
【0068】
逆に、パターンキャッシュM1Cにキャッシュされていないと判別された場合、パターンデータ作成手段C107B4によって、パターンデータが作成される。前記パターンデータは、階調データとディザデータとの関係を示すディザテーブルを記憶するパターンロム(図示せず)から読み出されて作成され、作成されたディザデータ(パターンデータ)はパターンキャッシュM1Cにキャッシュ(登録)される。前記パターンキャッシュM1Cにキャッシュされたパターンデータはパターンデータ管理手段C107B3によって管理される。また、前記パターンデータ管理手段C107B3は、パターンデータをパターンキャッシュM1Cにキャッシュする際に、記憶領域が不足しているか否かを判別し、不足している場合、パターンキャッシュ制御手段C107Dを制御して、パターンキャッシュにキャッシュされた印刷パターンデータをすべて消去する。
なお、フォントキャッシュ制御手段C107Cと同様に、使用頻度の低いパターンデータから優先して消去するように構成することも可能である。
【0069】
そして、ページメモリM2に印刷用紙1枚分(1ページ分)の印刷画像データが展開されると、印刷処理手段C108によって印刷用紙に印刷画像が印刷される。なお、実施の形態1では、印刷画像データ作成手段C107で送信画像データに含まれる改ページデータを処理した場合に、1ページ分の印刷画像データが展開されたと判別する。
【0070】
(実施の形態1のフローチャートの説明)
(ホストコンピュータのフローチャート)
図8は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのホストコンピュータにおけるプリンタドライバの処理のフローチャートである。
図8のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記ホストコンピュータHのCPUの処理に従って実行される。
【0071】
図8のST1において、アプリケーションAPにおいて「印刷開始」が入力(選択)されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に移り、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、印刷対象の元画像データに含まれるプリンタ設定情報(給紙・排紙の指定やカラー、両面印刷の指定等)を、プリンタPrに送信するためのページ記述言語に変換する。そしてST3に移る。
ST3において、次の処理(1)、(2)を実行してST4に移る。
(1)前記文字データ処理回数記憶手段C52が記憶する文字データ処理回数カウント値Nfを「0」にする(初期化する)。
(2)前記階調データ処理回数記憶手段C54が記憶するパターンデータ処理回数カウント値Npを「0」にする(初期化する)。
【0072】
ST4において、元画像データに含まれる文字データ又はパターンデータを送信用画像データ作成手段C4によってプリンタに送信する送信用画像データに変換し、ST5に移る。
ST5において、ST4において変換したデータが文字データであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に移り、ノー(N)の場合はST7に移る。
ST6において、変換したデータが文字データなので、文字データ処理回数カウント値Nf=Nf+1とする。即ち、文字データ処理回数カウント値Nfに1を加える。そしてST9に移る。
【0073】
ST7において、変換したデータが階調データであるか否かを判別するイエス(Y)の場合はST8に移り、ノー(N)の場合(例えば、線画データである場合や元画像がビットマップデータである場合)はST9に移る。
ST8において、変換したデータがパターンデータなので、パターンデータ処理回数カウント値Np=Np+1とする。即ち、パターンデータ処理回数カウント値Npに1を加える。そして、ST9に移る。
ST9において、残りのデータがあるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に移り、ノー(N)の場合はST11′に移る。
【0074】
ST10において、元画像を5ページ分変換したか否かを判別する。実施の形態1では、改ページ信号を5回カウントしたか否かによって判別している。なお、指定された印刷用紙サイズと元画像データのサイズとに応じて変換したページ数を判別することも可能であるイエス(Y)の場合はST11に移り、ノー(N)の場合はST4に戻る。
ST11において、メモリ配分レベルを設定するためのメモリ配分レベル設定処理(後述の図9のサブルーチン参照)を実行して、ST12に移る。
ST12において、ST11において設定されたメモリ配分レベルの設定値(大容量時メモリ配分レベルのレベル4等)を送信データとしてプリンタPrに送信し、ST13に移る。
【0075】
ST13において、5ページ目以降の残りの元画像データを送信用画像データに変換しST14に移る。なお、実施の形態1では、メモリ配分レベルの設定をしてから残りの元画像データを送信用画像データに変換しているが、メモリ配分レベルの設定と並行して送信用画像データに変換する処理を実行することも可能である。
ST14において、ST4,ST12で変換した送信用画像データと、ST2で変換したプリンタ設定情報と含む送信データをプリンタPrに送信する。
【0076】
ST11′において、ST11と同様のメモリ配分レベル設定処理(後述の図9のサブルーチン参照)を実行してST14′に移る。
ST14′において、ST11′で作成されたメモリ配分レベルの設定値と、ST4で変換した送信用画像データと、ST2で変換したプリンタ設定情報とを含む送信データをプリンタPrに送信する。
【0077】
したがって、前記ST1〜ST14′の処理によって、元画像データの文字データ及びパターンデータの処理された回数がそれぞれカウントされ(ST6,ST8)、カウント値に基づいてメモリ配分レベルが設定される(ST11,ST11′)。そして、元画像データが5ページ以上ある場合、先ずメモリ配分レベル設定値のデータがプリンタPrに送信され(ST12)、その後送信用画像データを含む送信データが送信される(ST14)。また、元画像データが5ページ未満である場合、メモリ配分レベル設定値と、送信用画像データとを含む送信データが送信される(ST14′)。なお、実施の形態1では、元画像データの最初の5ページの文字データ又は階調データの処理回数に基づいてメモリ配分レベル設定値を作成したが、前記ページ数は任意のページ数に設定可能であり、ユーザの入力により設定可能に構成することも可能である。さらに、全ページの文字データ又は階調データの処理回数に基づいてメモリ配分レベル設定値を作成するよう構成することも可能である。
【0078】
(メモリ配分レベル設定処理のフローチャート)
図9は本発明の実施の形態1のメモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図8のST11またはST11′のサブルーチンのフローチャートである。
図9のST21において、ワークメモリ容量記憶手段C61に記憶されたプリンタPrのワークメモリの全記憶容量が、判別容量記憶手段C64に記憶された小容量判別設定値よりも小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に移り、ノー(N)の場合はST23に移る。
ST22において、ワークメモリの全記憶容量が小さいので、ワークメモリの記憶容量が小さい場合のメモリ配分レベルの設定を行う小容量時メモリ配分レベル設定処理(後述の図10のサブルーチン参照)を実行し、前記図8のプリンタドライバのメインフローチャートのST11又はST11′に戻る。
【0079】
ST23において、ワークメモリの全記憶容量が、判別容量記憶手段C64に記憶された大容量判別設定値よりも小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に移り、ノー(N)の場合はST25に移る。
ST24において、ワークメモリの記憶容量が小容量判別設定値よりも大きく大容量判別設定値よりも小さいので、中容量の場合のメモリ配分レベルの設定を行う中容量時メモリ配分レベル設定処理(後述の図11のサブルーチン参照)を実行し、前記図8のプリンタドライバのメインフローチャートのST11又はST11′に戻る。
ST25において、ワークメモリの記憶容量が大容量判別設定値よりも大きいので、大容量の場合のメモリ配分レベルの設定を行う大容量時メモリ配分レベル設定処理(後述の図12及び図13のサブルーチン参照)を実行し、前記図8のプリンタドライバのメインフローチャートのST11又はST11′に戻る。
【0080】
(小容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャート)
図10は本発明の実施の形態1の小容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図9のST22のサブルーチンのフローチャートである。
図10のST31において、文字データ処理回数カウント値Nfが0より大きいか否か、即ち、元画像データに文字データが含まれているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に移り、ノー(N)の場合はST37に移る。
ST32において、文字データ処理回数カウント値Nfがパターンデータ処理回数カウント値Npよりも大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST33に移り、ノー(N)の場合はST37に移る。
【0081】
ST33において、プリンタ内蔵フォントのアウトラインフォントが指定された文字データであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST34に移り、ノー(N)の場合はST35に移る。
ST34において、メモリ配分レベルをレベル1に設定し、図10の小容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST22に戻る。
ST35において、プリンタ内蔵フォントのビットマップフォントが指定された文字データであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST36に移り、ノー(N)の場合はST37に移る。
【0082】
ST36において、メモリ配分レベルをレベル2に設定し、図10の小容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST22に戻る。
ST37において、メモリ配分レベルをレベル3に設定し、図10の小容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST22に戻る。
【0083】
したがって、前記ST31〜ST37の処理によって、フォントキャッシュを使用する文字データの処理回数が0である場合や、文字データの処理回数よりも、パターンキャッシュを使用するパターンデータの処理回数が多い場合には、フォントキャッシュの記憶容量よりもパターンキャッシュの記憶容量の方が多くなるようにメモリ配分レベルがレベル3に設定される(ST37)。また、文字データの処理回数がパターンデータの処理回数よりも多い場合でも、文字データの指定フォントがプリンタ非内蔵フォントである場合は、フォントキャッシュは使用されないのでメモリ配分レベルがレベル3に設定される(ST37)。また、プリンタ内蔵フォントのアウトラインフォントが指定されている場合、ビットマップフォントの場合よりもフォントキャッシュの記憶容量が使用されることが多いので、フォントキャッシュの記憶容量がパターンキャッシュの記憶容量よりも多くなるようにメモリ配分レベルがレベル1に設定される(ST34)。
【0084】
(中容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャート)
図11は本発明の実施の形態1の中容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図9のST24のサブルーチンのフローチャートである。
図11のST41において、前記図10のST31と同様に、文字データ処理回数カウント値Nfが0より大きいか否か、即ち、元画像データに文字データが含まれているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST42に移り、ノー(N)の場合はST57に移る。
ST42において、文字データ処理回数カウント値Nfがパターンデータ処理回数カウント値Npよりも大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST43に移り、ノー(N)の場合はST56に移る。
【0085】
ST43において、プリンタ内蔵フォントのアウトラインフォントが指定された文字データであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST44に移り、ノー(N)の場合はST51に移る。
ST44において、前記アプリケーション名記憶手段C31に記憶されたアプリケーション名がアプリケーション系統記憶手段C33に記憶されているか(既に登録されているか)否かを判別する。イエス(Y)の場合はST48に移り、ノー(N)の場合はST45に移る。
【0086】
ST45において、未登録のアプリケーションが、文章等の文字データの作成を主目的とするワープロ系のアプリケーションであるか、製図等のイメージデータの作成を主目的とするドロー系のアプリケーションであるかをユーザの入力に応じて設定・登録するためのアプリケーション名登録画面1(図3参照)をホストコンピュータHのディスプレイH2に表示する。そして、ST46に移る。
ST46において、前記アプリケーション名登録画面1においてドロー系又はワープロ系を選択するユーザの入力(入力装置H3,H4による入力)があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST47に移り、ノー(N)の場合はST46を繰り返す。
ST47において、入力された系統(ワープロ系又はドロー系)をアプリケーション系統記憶手段C33に記憶して、ST48に移る。
【0087】
ST48において、前記アプリケーション名記憶手段C31に記憶されたアプリケーション名がワープロ系であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST49に移り、ノー(N)の場合はST50に移る。
ST49において、メモリ配分レベルをレベル1に設定し、図11の中容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST24に戻る。
ST50において、メモリ配分レベルをレベル2に設定し、図11の中容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST24に戻る。
【0088】
ST51において、プリンタ内蔵フォントのビットマップフォントが指定された文字データであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST52に移り、ノー(N)の場合はST57に移る。
ST52において、前記元画像データ解像度記憶手段C35に記憶された元画像データの解像度と、印刷解像度記憶手段C36に記憶された印刷解像度とが同一か否かを判別する。ノー(N)の場合はST53に移り、イエス(Y)の場合はST54に移る。
ST53において、メモリ配分レベルをレベル3に設定し、図11の中容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST24に戻る。
【0089】
ST54において、元画像データに含まれる文字データを回転して印刷するかの指定(文字データ回転指定)があるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST55に移り、イエス(Y)の場合はST56に移る。
ST55において、メモリ配分レベルをレベル4に設定し、図11の中容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST24に戻る。
ST56において、メモリ配分レベルをレベル5に設定し、図11の中容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST24に戻る。
ST57において、メモリ配分レベルをレベル6に設定し、図11の中容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST24に戻る。
【0090】
したがって、前記ST41〜ST57の処理を実行する中容量時メモリ配分レベル設定処理によって、前記小容量時メモリ配分レベル設定処理よりも細分化されたメモリ配分の設定ができる。即ち、アウトラインフォントが指定されている場合に、アプリケーションの系統を判別することにより、アプリケーションがワープロ系である場合は、ドロー系である場合よりもフォントキャッシュの記憶容量が大きくなるようにメモリ配分レベルが設定される(ST49,ST50)。即ち、実施の形態1では、最大で元画像データの最初の5ページ分の処理回数がカウントされるため、6ページ以降の元画像データを含む元画像データ全体での正確な処理回数は不明である。しかし、アプリケーションがワープロ系である場合、6ページ以降も文字データが多いことが推認されるので、フォントキャッシュの記憶容量が大きくなるよう設定した場合の方が印刷処理を高速化できる可能性が高い。
【0091】
また、元画像データの解像度とプリンタPrの印刷解像度とが異なる場合、フォントキャッシュには、元画像データの解像度に対応する印刷画像データが作成されて一時記憶された後、印刷解像度に対応する印刷画像データが作成されるため、フォントキャッシュの記憶容量が大きい方が印刷処理を高速化できる。したがって、元画像データの解像度が印刷解像度と異なる場合は、同一の場合よりもフォントキャッシュの記憶容量が大きくなるようにメモリ配分レベルが設定される(ST53)。また、文字データを回転して印刷するよう指定されている場合、回転前の印刷文字データと、回転後の印刷文字データとがフォントキャッシュにキャッシュされるので、文字データ回転指定がある場合は、文字データ回転指定がない場合と比較してフォントキャッシュの記憶容量が大きくなるようにメモリ配分レベルが設定される(ST55)。
【0092】
(大容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャートの説明)
図12は本発明の実施の形態1の大容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図9のST25のサブルーチンのフローチャートである。
図13は大容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図12のフローチャートの続きの図である。
図12、図13の大容量時メモリ配分レベル設定処理の説明において、前記図11の中容量時メモリ配分レベル設定処理と同様の処理については、同一のSTを付し詳細な説明は省略する。
図12のST48において、アプリケーション名がワープロ系であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST61に移り、ノー(N)の場合はST64に移る。
【0093】
ST61において、元画像データを複数部印刷するよう指定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST62に移り、ノー(N)の場合はST63に移る。
ST62において、メモリ配分レベルをレベル1に設定し、図12の大容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST25に戻る。
ST63において、メモリ配分レベルをレベル2に設定し、図12の大容量時メモリ配分レベル設定処理を終了し、図9のメモリ配分レベル設定処理のST25に戻る。
また、ST64〜ST66において、前記ST61〜ST63と同様に、複数部印刷するよう指定されているか否かを判別し(ST64)、複数部印刷が指定されている場合、メモリ配分レベルをレベル3に設定し(ST65)、複数部印刷が指定されていない場合、メモリ配分レベルをレベル4に設定する(ST66)。
【0094】
図13のST52において、元画像データの解像度と、印刷解像度とが同一か否かを判別する。ノー(N)の場合はST54′に移り、イエス(Y)の場合はST54に移る。
ST54′において、ST54と同様に、文字データの回転印刷の指定が有るか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST67に移り、ノー(N)の場合はST70に移る。
図13に示すST67〜ST69において、前記ST61〜ST63と同様に複数部印刷するよう指定されているか否かを判別し(ST67)、複数部印刷が指定されている場合、メモリ配分レベルをレベル5に設定し(ST68)、複数部印刷が指定されていない場合、メモリ配分レベルをレベル6に設定する(ST69)。
【0095】
同様に、図13に示すST70〜ST72において、前記ST61〜ST63と同様に複数部印刷するよう指定されているか否かが判別され(ST70)、複数部印刷が指定されている場合、メモリ配分レベルがレベル7に設定され(ST71)、複数部印刷が指定されていない場合、メモリ配分レベルがレベル8に設定される(ST72)。
図13のST54において、文字データの回転印刷の指定が有るか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST73に移り、ノー(N)の場合はST76に移る。
【0096】
図13に示すST73〜ST75において、前記ST61〜ST63と同様に複数部印刷するよう指定されているか否かを判別し(ST73)、複数部印刷が指定されている場合、メモリ配分レベルをレベル9に設定し(ST74)、複数部印刷が指定されていない場合、メモリ配分レベルをレベル10に設定する(ST75)。
また、図13に示すST76〜ST78において、前記ST61〜ST63と同様に複数部印刷するよう指定されているか否かを判別し(ST76)、複数部印刷が指定されている場合、メモリ配分レベルをレベル11に設定し(ST77)、複数部印刷が指定されていない場合、メモリ配分レベルをレベル12に設定する(ST78)。
【0097】
そして、図12のST42において、文字データ処理回数カウント値Nfがパターンデータ処理回数カウント値Npよりも小さい場合、図13のST79において、メモリ配分レベルがレベル13に設定される。
また、図12のST41において、文字データ処理回数カウント値Nfが0の場合又は、図13のST51において、ビットマップフォントが指定されていない場合(即ち、プリンタ非内蔵フォントが指定されている場合)、図13のST80において、メモリ配分レベルがレベル14に設定される。
【0098】
したがって、前記ST41〜ST80の処理を実行する大容量時メモリ配分レベル設定処理によって、複数部印刷の指定に応じて、前記中容量時メモリ配分レベル設定処理よりもさらに細分化した配分レベルでフォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量を設定できる。即ち、複数部印刷する場合、一度作成した印刷文字データが必ず複数回使用されるので、文字データの処理回数が多くプリンタ内蔵フォントが指定されている場合、フォントキャッシュを大きくすることにより、印刷処理を高速化することができる。
【0099】
(プリンタのフローチャート)
図14は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのホストコンピュータにおけるプリンタドライバの処理のフローチャートである。
図14のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、プリンタPrの電源オンにより開始され、前記プリンタPrのCPUの処理に従って実行される。
図14のST101において、電源オン時判別フラグFL1が「1」で有るか否かを判別する。前記電源オン時判別フラグFL1は、プリンタPrが電源オンになった直後か否かを判別するフラグであり、電源オンになると「1」となり、電源がオフになると「0」に初期化される。前記判別結果がイエス(Y)の場合はST102に移り、ノー(N)の場合はST103に移る。
【0100】
ST102において、次の処理(1)〜(4)を実行しST103に移る。
(1)プリンタPrのメモリの容量(空きメモリ容量)をメモリ容量検出手段C104によって検出する。
(2)前記メモリの容量とデフォルト値記憶手段C105B3に記憶されたデフォルト値とに応じて、前記メモリ管理手段C105によって文字作成用メモリの記憶容量、キャッシュメモリの記憶容量及びパターンキャッシュの記憶容量を配分して設定する。
(3)ワークメモリの全記憶容量を算出して、ワークメモリ容量情報送信手段C105Hにより、ワークメモリ容量情報としてホストコンピュータHのプリンタドライバP1に送信する。
(4)電源オン時判別フラグFL1を「1」にする。
【0101】
ST103において、プリンタドライバP1から送信された送信データを受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST104に移り、イエス(Y)の場合はST106に移る。
ST104において、ユーザインタフェースUIにおいて、デフォルト値設定画像2を表示することが選択され、前記デフォルト値設定画像2に対するユーザの入力によってワークメモリの配分のデフォルト値を変更・設定する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST105に移り、ノー(N)の場合はST103に戻る。
ST105において、前記ST104におけるユーザの入力に応じて設定されたデフォルト値に基づいて、文字作成用メモリの記憶容量、キャッシュメモリM1Bの記憶容量及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量を配分して再設定する。そして、ST103に戻る。
【0102】
ST106において、受信した送信データがメモリ配分レベル設定値を含む送信データであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST107に移り、ノー(N)の場合はST108に移る。
ST107において、送信データに含まれるメモリ配分レベル設定値に応じて、ワークメモリM1のフォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量の配分を再設定する。そして、ST108に移る。
ST108において、文字コードや階調データを含む送信画像データから印刷画像データを作成する印刷画像データ作成処理(後述の図15、図16のサブルーチン参照)を実行してST109に移る。
【0103】
ST109において、ST108で作成された1ページ分の印刷画像データに基づいて印刷用紙に印刷する。そして、ST110に移る。
ST110において、まだ印刷されていないデータが残っているか否かを判別する。イエスの場合はST108に戻り、ノー(N)の場合はST101に戻る。
【0104】
したがって、前記ST101〜ST110の処理により、プリンタPrの電源がオンになった際に、メモリ配分のデフォルト値に応じて文字作成用メモリ、フォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量が設定される(ST102)。そして、ユーザの入力により、デフォルト値の変更があった場合、変更に応じて文字作成用メモリM1A、フォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量が再設定される(ST105)。また、プリンタPrが受信した送信データにメモリ配分レベル設定値が含まれている場合、メモリ配分レベルの設定値に応じて、フォントキャッシュM1BとパターンキャッシュM1Cの記憶容量が設定される(ST107)。このようにして設定された文字作成用メモリM1A、フォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量に応じて印刷画像データが作成され、印刷される。
【0105】
(印刷画像データ作成処理のフローチャートの説明)
図15は本発明の実施の形態1の印刷画像データ作成処理のフローチャートであり、前記図14のST108のサブルーチンのフローチャートである。
図16は印刷画像データ作成処理のフローチャートであり、前記図15のフローチャートの続きの図である。
図15のST121において、印刷画像データに変換する処理を実行する対象のデータはフォントデータ(文字データ)で有るか否かを判別する。即ち、プリンタ内蔵フォントの文字コードであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST122に移り、ノー(N)の場合は図16のST132に移る。
ST122において、処理対象の文字データは、フォントキャッシュM1Bにキャッシュされている文字データであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST123に移り、ノー(N)の場合はST124に移る。
【0106】
ST123において、フォントキャッシュM1Bにキャッシュされているので、該当する印刷文字データをフォントキャッシュM1Bから読み込みページメモリM2に展開し、ST121に戻る。
ST124において、フォントキャッシュM1Bにキャッシュされていない文字データのフォントがアウトラインフォントであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST125に移り、ノー(N)の場合はST128に移る。
ST125において、処理対象の文字データのポイントサイズがベクター処理判別値記憶手段C107A5bに記憶されたベクター処理判別値以上か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST126に移り、ノー(N)の場合はST127に移る。
【0107】
ST126において、文字データのポイントサイズがベクター処理判別値以上なので、印刷文字データ作成手段C107Aで文字データとして印刷画像を作成せず、印刷イメージデータ作成手段C107Bのベクターデータ作成手段C107B5でイメージデータとしての印刷画像を作成して、ページメモリに展開する。そして、ST121に戻る。
ST127において、文字データのポイントサイズがベクター処理判別値より小さいので文字ベクターデータ作成手段C107A5cで、文字のアウトライン作成後、ラスタライズ処理(ビットマップ化処理)を実行して印刷文字データを作成し、ページメモリM2に展開する。そして、ST129に移る。
ST128において、文字データのフォントがビットマップフォントなので、ポイントサイズに応じて印刷文字データを作成し、ページメモリM2に展開する。そして、ST129に移る。
【0108】
ST129において、フォントキャッシュM1Bの残りの記憶容量(残量)がST127またはST128で作成した印刷文字データのデータ量よりも小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST130に移り、ノー(N)の場合はST131に移る。
ST130において、フォントキャッシュM1Bにキャッシュされている印刷文字データを消去する。そしてST131に移る。
ST131において、ST127またはST128で作成した印刷文字データをフォントキャッシュM1Bにキャッシュする。
【0109】
ST132において、印刷画像データに変換する処理を実行する対象のデータはイメージデータ(階調データや線画等のデータ)で有るか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST133に移り、ノー(N)の場合はST141に移る。
ST133において、処理対象のイメージデータは階調データ(パターンデータ)であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST134に移り、イエス(Y)の場合はST135に移る。
ST134において、処理対象のイメージデータが階調データではないので、線画等のベクターデータの場合はベクターデータ処理手段C107B5で描画してページメモリM2に展開する。また、ビットマップイメージデータ(ビットマップデータの元画像データや、プリンタドライバP1でビットマップ化されたプリンタ非内蔵フォントの印刷文字データを含む)である場合はビットマップイメージデータをページメモリM2に展開する。そして、ST121に戻る。
【0110】
ST135において、処理対象のイメージデータであるパターンデータに対応するディザデータ(印刷パターンデータ)が、すでにパターンキャッシュM1Cにキャッシュされている否かを判別する。イエス(Y)の場合はST136に移り、ノー(N)の場合はST137に移る。
ST136において、ディザデータがパターンキャッシュM1Cにキャッシュされているので、パターンキャッシュM1Cから印刷パターンデータを読み出してページメモリに展開する。そして、ST121に戻る。
ST137において、ディザデータがパターンキャッシュM1Cにキャッシュされていないので、パターンデータ作成手段C107B4によってディザテーブルから処理対象のパターンデータに対応するディザデータが読み出され、印刷パターンデータを作成し、ページメモリM2に展開する。そしてST138に移る。
【0111】
ST138において、パターンキャッシュM1Cの残量がST137で作成した印刷パターンデータのデータ量よりも少ないか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST139に移り、ノー(N)の場合はST140に移る。
ST139において、パターンキャッシュM1Cにキャッシュされたパターンデータを消去する。そして、ST140に移る。
ST140において、ST137で作成した印刷パターンデータをパターンキャッシュM1Cにキャッシュする。そして、ST121に戻る。
ST141において、印刷画像データに変換する処理を実行する対象のデータが改ページ指定データであるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST121に戻り、イエス(Y)の場合は図16の印刷画像データ作成処理を終了し、図14のST108に戻る。
【0112】
(実施の形態1の作用)
前記構成を備えた実施の形態1の印刷処理システムSでは、ホストコンピュータHのアプリケーションプログラムAPで作成された元画像データの印刷の実行する際に、プリンタドライバP1で元画像データを送信データに変換する処理が実行される。このとき、元画像データに含まれる文字データ及び階調データを処理する回数をカウントし、カウント値に応じて使用する可能性の高いキャッシュの記憶容量を大きくするように、フォントキャッシュとパターンキャッシュの記憶容量を配分して設定するための記憶容量設定データを自動的に作成する。即ち、ユーザがキャッシュメモリの使用頻度を予測したり、予測するための専門知識を持たなくても自動的にキャッシュメモリの配分を設定することができる。
実施の形態1では、プリンタPrに装着されているワークメモリM1の全記憶容量に応じて、記憶容量の配分レベルの細分化を変更しており、配分レベルを細分化しても配分レベル間の効果の差が少ないワークメモリM1の全容量が少ない場合(小容量時)には、細分化を少なくしている。
【0113】
そして、配分レベルの細分化を多くする場合、アプリケーション名に応じて、フォントキャッシュM1BまたはパターンキャッシュM1Cのいずれかが使用される可能性が高いかを判別して配分レベルを設定する。また、フォントの解像度とプリンタPrの印刷解像度とが同一か否かを判別し、同一でない場合は、フォントの解像度に応じた印刷文字データと印刷解像度に応じて印刷文字データがキャッシュされるので、フォントキャッシュM1Bの記憶領域が大きくなるように配分レベルが設定される。さらに、文字データを回転するよう指定されている場合、回転前の印刷文字データと回転後の印刷文字データがキャッシュされるので、フォントキャッシュM1Bの記憶領域が大きくなるよう設定される。
【0114】
また、元画像データの5ページ分の処理回数から記憶容量設定データが作成されるので、元画像データのページ数が多い場合には、すべての元画像データを送信用画像データに変換する前に、記憶容量設定データがプリンタPrに送信される。したがって、送信用画像データを受信する前に、記憶容量設定データに応じたフォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの設定をすることができ、送信用画像データを受信した際に速やかに印刷画像データに変換する処理を開始できる。
【0115】
前記記憶容量設定データを受信したプリンタPrでは、記憶容量設定データに応じてフォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量が自動的に設定される。したがって、印刷対象の元画像データに文字データが多く含まれる場合、フォントキャッシュM1Bの記憶容量が大きくなるよう設定されているので、フォントキャッシュM1Bに多くの印刷文字データをキャッシュできる。この結果、文字データをキャッシュから読み出す回数が多くなり、印刷文字データを作成する回数を減らすことができ、文字データの多い印刷画像の作成を高速化することができる。また、フォントキャッシュM1Bの記憶容量が大きいので、フォントキャッシュM1Bに記憶された印刷画像データを消去する回数を減らすことができ、全体として印刷文字データを作成する回数を減らすことができる。
【0116】
また、フォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cの記憶容量およびキャッシュデータがそれぞれ管理されているので、それぞれのキャッシュメモリM1B,M1Cの残りの記憶領域が少なくなるとキャッシュメモリ毎にキャッシュされたデータが消去される。即ち、例えば、フォントキャッシュM1Bの残量が不足し且つパターンキャッシュM1Cの残量が十分ある場合に、フォントキャッシュM1Bに新たな印刷文字データを記憶する場合、フォントキャッシュM1Bのデータだけを消去し、パターンキャッシュM1Cのデータは消去されない。したがって、いずれかのキャッシュメモリM1B,M1Cの残りの記憶領域が少なくなった場合にフォントキャッシュM1B及びパターンキャッシュM1Cをすべて消去する場合と比較して、キャッシュデータが有効に利用することができ、印刷処理を高速化することができる。
【0117】
さらに、文字作成用メモリM1Aの記憶容量がユーザの指定したデフォルト値に応じて、設定される。即ち、プリンタPrが主として文字の印刷を実行するとユーザが指定した場合、文字作成用メモリの記憶容量が大きく設定されるので、ポイントサイズが大きな文字データも文字作成用メモリM1Aで作成可能となる。したがって、ポイントサイズがベクター処理判別値に近似している場合に、文字作成用メモリM1Aが不足する可能性を低減することができる。なお、実施の形態1のプリンタPrでは、ベクター処理判別値は固定された設定値となっているが、文字作成用メモリM1Aの記憶容量に応じて可変とすることも可能である。この場合、フォントキャッシュM1Bにキャッシュ可能な印刷文字データのポイントサイズの種類を多くすることができる。
【0118】
(変更例)
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、本発明は電子写真方式のプリンタだけでなくインクジェット方式のプリンタにも使用可能である。また、プリンタだけでなく、スキャナ機能等を備えた複合機等の画像処理装置にも適用可能である。
【0119】
また、実施の形態1では、文字データ及びパターンデータの処理回数に応じて記憶容量設定データを作成したが、プリンタドライバP1で、フォントキャッシュ及びパターンキャッシュにキャッシュされる印刷文字データ及び印刷パターンデータのデータ量を演算し、データ量に応じてフォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量を設定することも可能である。
さらに、実施の形態1では、配分レベルを記憶容量設定データとして送信したが、具体的な記憶容量の指定値を送信することも可能である。例えば、フォントキャッシュの記憶容量の指定値を10MB、パターンキャッシュの記憶容量の指定値を5MBとする記憶容量設定データを送信することも可能である。
【0120】
また、実施の形態1では、プリンタPrはホストコンピュータHにケーブルCbで接続されているが、複数台のコンピュータ(ホストコンピュータやワークステーション、データベース、サーバ、プリンタサーバ等)とLAN(ローカルエリアネットワーク)や公衆回線(インターネット等)等のネットワークにより接続することも可能である。
さらに、前記プリンタドライバ(画像処理装置制御データ作成プログラム)P1は、ハードディスクドライブ以外のホストコンピュータHが読取り可能な記憶媒体(光磁気ディスク装置、光ディスク装置、磁気ディスク装置あるいはメモリスロット等)に記憶したり、可搬型の記録媒体(フレキシブルディスクや光磁気ディスク、光ディスク、磁気ディスク、フラッシュメモリ等)に記憶することも可能である。また、例えばネットワークなどの通信手段を介して各プログラムをホストコンピュータH等に転送し、ホストコンピュータH内の記憶媒体に格納して実行させることも可能である。
【0121】
また、実施の形態1では、ワークメモリの全記憶容量から、小容量時、中容量時、大容量時を判別して配分レベルの細分化を選択したが、常に所定の配分レベルで記憶容量の配分レベルを設定するよう構成することも可能である。
さらに、実施の形態1の記憶容量設定データではフォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量を設定したが、これに加え、文字作成用メモリの記憶容量も設定する記憶容量設定データを作成することも可能である。
【0122】
また、実施の形態1では、プリンタ非内蔵フォントの文字データを送信文字データに変換した場合にも、文字データ処理回数カウント手段C51でカウントしたが、プリンタ内蔵フォントの場合のみ文字データの処理回数をカウントするように構成することも可能である。
【0123】
【発明の効果】
前述の本発明は、印刷対象の元画像データに含まれる文字データ及びイメージデータに応じて、画像処理装置のフォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量を最適な値に自動的に設定するように制御する画像処理装置制御データ作成プログラムを提供することができる。
また、本発明は、フォントキャッシュ及びパターンキャッシュを効率的に使用することができ、印刷作業を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の画像処理装置制御データ作成プログラムを備えた情報処理装置を含む印刷処理システムの実施の形態1の説明図である。
【図2】図2は前記図1に示す印刷処理システムのホストコンピュータの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】図3は実施の形態1のホストコンピュータのディスプレイに表示されるアプリケーション名登録画面の説明図である。
【図4】図4は、前記図2に示すブロック図の送信用画像データ作成手段、データ処理回数カウント手段、記憶容量設定データ作成手段及び記憶容量設定レベル記憶手段の詳細な説明図である。
【図5】図5は前記図1に示す印刷処理システムのプリンタの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図6】図6はデフォルト値設定手段の説明図であり、図6Aはデフォルト値設定画像の説明図、図6Bはデフォルト値設定テーブルの説明図である。
【図7】図7は、キャッシュメモリ配分テーブル記憶手段に記憶されたキャッシュメモリ配分テーブルの説明図であり、図7Aはワークメモリが小容量時のキャッシュメモリ配分テーブルの説明図、図7Bはワークメモリが中容量時のキャッシュメモリ配分テーブルの説明図、図7Cはワークメモリが大容量時のキャッシュメモリ配分テーブルの説明図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのホストコンピュータにおけるプリンタドライバの処理のフローチャートである。
【図9】図9は本発明の実施の形態1のメモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図8のST11またはST11′のサブルーチンのフローチャートである。
【図10】図10は本発明の実施の形態1の小容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図9のST22のサブルーチンのフローチャートである。
【図11】図11は本発明の実施の形態1の中容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図9のST24のサブルーチンのフローチャートである。
【図12】図12は本発明の実施の形態1の大容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図9のST25のサブルーチンのフローチャートである。
【図13】図13は大容量時メモリ配分レベル設定処理のフローチャートであり、前記図12のフローチャートの続きの図である。
【図14】図14は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのホストコンピュータにおけるプリンタドライバの処理のフローチャートである。
【図15】図15は本発明の実施の形態1の印刷画像データ作成処理のフローチャートであり、前記図14のST108のサブルーチンのフローチャートである。
【図16】図16は印刷画像データ作成処理のフローチャートであり、前記図15のフローチャートの続きの図である。
【図17】図17は、フォントキャッシュ及びパターンキャッシュの記憶容量をユーザが設定する記憶容量設定画面の説明図であり、図17Aはスピンコントロールボタンによって構成された記憶容量設定画面の説明図、図17Bはラジオボタンによって構成された記憶容量設定画面の説明図である。
【符号の説明】
AP…アプリケーション
C1…元画像データ記憶手段
C4…送信用画像データ作成手段
C6…記憶容量設定データ作成手段
C33…アプリケーション系統記憶手段
C34…アプリケーション名登録画面表示手段
C35…元画像データ解像度記憶手段
C36…印刷解像度記憶手段
C37…解像度判別手段
C38…文字データ回転指定記憶手段
C39…複数部印刷指定記憶手段
C41…文字データ変換手段
C41A…フォント指定判別手段
C42…イメージデータ変換手段
C51…文字データ処理回数カウント手段
C53…階調データ処理回数カウント手段
H…情報処理装置
M1B…フォントキャッシュ
M1C…パターンキャッシュ
Pr…画像処理装置
P1…画像処理装置制御データ作成プログラム

Claims (10)

  1. 情報処理装置を、
    印刷対象となる文字データ及び文字データ以外のイメージデータとを含む元画像データを記憶する元画像データ記憶手段、
    前記元画像データに含まれる文字データを送信用文字データに変換する文字データ変換手段と、前記元画像データに含まれるイメージデータを送信用イメージデータに変換するイメージデータ変換手段とを有し、前記元画像データを画像処理装置に送信するための送信用画像データに変換する送信用画像データ作成手段、
    前記送信用文字データを印刷用の印刷文字データに変換する際に使用される前記画像処理装置のフォントキャッシュの記憶容量と、前記送信用イメージデータを印刷用の印刷イメージデータに変換する際に使用される前記画像処理装置のパターンキャッシュの記憶容量とを、前記文字データ変換手段及び前記イメージデータ変換手段の処理に応じて設定するための記憶容量設定データを作成する記憶容量設定データ作成手段、
    として機能させるための画像処理装置制御データ作成プログラム。
  2. 情報処理装置を、
    前記文字データ変換手段による文字データの処理回数をカウントする文字データ処理回数カウント手段、
    前記イメージデータ変換手段によるイメージデータに含まれる階調データの処理回数をカウントする階調データ処理回数カウント手段、
    前記文字データの処理回数が前記階調データの処理回数よりも多い場合は、前記フォントキャッシュの記憶容量が前記パターンキャッシュの記憶容量よりも多くなるように設定する記憶容量設定データを作成し、前記文字データの処理回数が前記階調データの処理回数よりも少ない場合は、前記フォントキャッシュの記憶容量が前記パターンキャッシュの記憶容量よりも少なくなるように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段、
    として機能させるための請求項1記載の画像処理装置制御データ作成プログラム。
  3. 情報処理装置を、
    複数ページの前記元画像データを記憶する元画像データ記憶手段、
    前記複数ページの元画像データのうち、最初のページから所定のページまでの前記元画像データにおける前記文字データの処理回数をカウントする前記文字データ処理回数カウント手段、
    前記複数ページの元画像データのうち、最初のページから前記所定のページまでの前記元画像データにおける前記階調データの処理回数をカウントする前記階調データ処理回数カウント手段、
    として機能させるための請求項2記載の画像処理装置制御データ作成プログラム。
  4. 情報処理装置を、
    前記文字データをアウトラインフォントで印刷文字データを作成するよう指定されているか、ビットマップフォントで印刷文字データを作成するよう指定されているかを判別するフォント指定判別手段、
    前記アウトラインフォントで前記印刷文字データを作成するよう指定されている場合には、前記ビットマップフォントで前記印刷文字データを作成するよう指定されている場合に比べ、前記フォントキャッシュの記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュの記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段、
    として機能させるための請求項1ないし3のいずれか記載の画像処理装置制御データ作成プログラム。
  5. 情報処理装置を、
    前記元画像データを作成又は編集可能なアプリケーションが、文字データの作成を主体とする文字データ作成アプリケーションであるか、イメージデータの作成を主体とするイメージデータ作成アプリケーションであるかを記憶するアプリケーション系統記憶手段、
    元画像データを作成又は編集したアプリケーションが、前記文字データ作成アプリケーションである場合には、前記イメージデータ作成アプリケーションである場合に比べ、前記フォントキャッシュの記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュの記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段、
    として機能させるための請求項1ないし4のいずれか記載の画像処理装置制御データ作成プログラム。
  6. 情報処理装置を、
    前記元画像データを作成又は編集したアプリケーションが、前記アプリケーション系統記憶手段で記憶されていない場合に、前記アプリケーションが前記文字データ作成アプリケーションであるかイメージデータ作成アプリケーションであるかを指定するためのアプリケーション名登録画面を表示するアプリケーション名登録画面表示手段、
    前記アプリケーション名登録画面への入力に応じて、前記アプリケーションが前記文字データ作成アプリケーションであるかイメージデータ作成アプリケーションであるかを記憶する前記アプリケーション系統記憶手段、
    として機能させるための請求項5記載の画像処理装置制御データ作成プログラム。
  7. 情報処理装置を、
    前記元画像データの解像度を記憶する元画像データ解像度記憶手段、
    前記画像処理装置が印刷用紙に印刷画像の記録を行う際の印刷解像度を記憶する印刷解像度記憶手段、
    前記元画像データの解像度と、前記印刷解像度とが同一か否かを判別する解像度判別手段、
    前記元画像データの解像度と前記印刷解像度とが異なる場合には、前記元画像データの解像度と前記印刷解像度とが同一の場合と比べ、前記フォントキャッシュの記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュの記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段、
    として機能させるための請求項1ないし6のいずれか記載の画像処理装置制御データ作成プログラム。
  8. 情報処理装置を、
    前記文字データを印刷する際に、各文字を回転して印刷するよう指定されているか否かを記憶する文字データ回転指定記憶手段、
    前記各文字を回転して印刷するよう指定されている場合には、前記各文字を回転して印刷するよう指定されていない場合と比較して、前記フォントキャッシュの記憶容量を大きくし且つ前記パターンキャッシュの記憶容量を小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段、
    として機能させるための請求項1ないし6のいずれか記載の画像処理装置制御データ作成プログラム。
  9. 情報処理装置を、
    前記元画像データを複数部印刷することが指定されているか否かを記憶する複数部印刷指定記憶手段、
    前記フォントキャッシュの記憶容量が前記パターンキャッシュの記憶容量よりも大きくなるように設定され、且つ、前記元画像データを複数部印刷することが指定されている場合には、複数部印刷することが指定されていない場合と比較して、前記フォントキャッシュの記憶容量をさらに大きくし且つ前記パターンキャッシュの記憶容量をさらに小さくするように設定する前記記憶容量設定データを作成する前記記憶容量設定データ作成手段、
    として機能させるための請求項1ないし8のいずれか記載の画像処理装置制御データ作成プログラム。
  10. 前記請求項1ないし9のいずれか記載の画像処理装置制御データ作成プログラムを記録した情報処理装置読取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009077146A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Canon Inc 画像処理装置
JP2010041415A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、メモリ管理方法、及びメモリ管理プログラム

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