JP2004325632A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Hirofumi Yamakita
裕文 山北
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】容易に製造可能で、高反射率、高コントラストのカラー表示が可能なフレキシブルな表示装置を提供する。
【解決手段】上側基板1および下側基板2は対向して配置されており、これらの間には、2種類の着色粒子群を内包したカプセル5が充填されている。本実施形態における2種類の着色粒子群とは、カプセル5aが黒色粒子群7と赤色粒子群6a、カプセル5bが黒色粒子群7と緑色粒子群6b、カプセル5cが黒色粒子群7と青色粒子群6cの組み合わせである。また、カラー着色粒子群6は正に帯電し、黒色粒子群7は負に帯電するように、各々帯電処理がなされている。カラー着色粒子群6は正に帯電させてあるので、負の電圧が印加されている第1電極3上に引き寄せられて付着し、黒色粒子群7は負に帯電させてあるので、正の電圧が印加されている第2電極4上に引き寄せられて付着する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を表示する表示装置に関し、特に気相中の微細な粒子が電極間を移動することによりカラー画像表示を行う薄型でフレキシブルな表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、対向する一対の基板間に充填された液相中において電気泳動粒子が電極間を移動することによって画像表示を行う電気泳動表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような電気泳動表示装置は、微細な粒子を用いて表示を行うため、薄型で、しかもフレキシブルな構造にすることが可能である。
【0003】
しかしながら、前述したような電気泳動表示装置の場合、電気泳動粒子が液相中を移動するときの液体の抵抗が大きいために応答が遅いという問題があった。そこで、応答速度の向上を図るべく、対向する一対の基板間に設けられた気相中で粒子を移動させることにより画像表示を行う表示装置が提案されている。このような表示装置の場合、粒子は気相中を移動することになるため、電気泳動表示装置の場合と比べて応答を速くすることができる。現状では、電気泳動表示装置における粒子の応答速度が100msec程度であるのに対して、気相中を粒子が移動する表示装置における粒子の応答速度が1msec以下である。
【0004】
前述したように、気相中で粒子を移動させて画像表示を行う表示装置としては、例えば特許文献2に開示されているものがある。図6は、特許文献2に示されている従来の表示装置の構成を示す図である。この従来の表示装置50は、光を透過させる第1の基板60と、第1の基板60に対向して配置された第2の基板63と、これら第1の基板60と第2の基板63との間に封入された色の異なる第1の粒子80および第2の粒子82を備えている。第1の基板60の下面には電極62が、第2の基板63の上面には電極65がそれぞれ形成されている。ここで、第1の粒子80は正に帯電し、第2の粒子82は負に帯電している。
【0005】
以上のように構成された従来の表示装置において、画像信号に応じた電圧が電極62および電極65に印加された場合、第1の粒子80は第1の基板60側に、第2の粒子82は第2の基板63側にそれぞれ移動する。ここで、第1の粒子80が黒色、第2の粒子82が白色の場合、第1の基板60側から観察すると黒表示が行われることになる。一方、電極62および電極65に逆極性の電圧が印加された場合、第1の粒子80は第2の基板63側に、第2の粒子82は第1の基板60側にそれぞれ移動することになるので、第1の基板60側から観察すると白表示が行われることになる。このようにして、黒表示および白表示を行うことによって所望の画像を表示することが可能となる。さらに、各色の着色粒子がスペーサによって独立した単位セル51ごとに設けられており、同様の原理によって各色の表示を行い、カラー画像表示が可能となる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−202804号公報
【特許文献2】
特開2002−169191号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画素間にスペーサを設ける等の構造にした上で着色粒子を色ごとに封入する必要があるので、スペーサを設ける等のためにパネルの構造が複雑になり、しかも他の色の粒子が混入しないように封入するのは極めて困難である。さらには、スペーサ部材によってパネルの剛性が大きくなり、フレキシビリティが損なわれてしまう。
【0008】
一方、カラー画像表示の方法として、カラーフィルターを使う方法も提案されているが(例えば、特許文献1参照)、反射率の低下を招き、画像が暗くなってしまうという課題がある。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされてものであり、その目的は、簡単な構造で作りやすいカラー画像表示を得られるフレキシブルな表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述したような課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、少なくとも一方が透明である対向する一対の基板と、前記一対の基板間に挟持され、少なくとも一部が透明であるカプセルに気相中において内包される一種類もしくは複数種類の粒子群と、マトリクス状に配置された画素ごとに設けられ、前記粒子群を駆動する第1電極および第2電極と、画像信号に応じた電圧を前記第1電極および前記第2電極に印加する電圧印加部とを備え、前記電圧印加部によって印加された電圧にしたがって、前記第1電極と前記第2電極との間を前記粒子が移動することにより前記画像信号に応じた画像を表示するような構成とした。
【0011】
また、前記第1電極は透明基板側に設け、前記第2電極は前記カプセルの側壁部に設けた構成にするのが望ましい。
【0012】
また、前記粒子群を内包したカプセルは、前記画素の一単位と略同じ大きさである構成にするのが望ましい。
【0013】
また、前記粒子群を内包したカプセルは、各々色の異なる着色粒子を内包した少なくとも3種類のカプセルである構成にするのが望ましい。
【0014】
また、前記各々のカプセルに、色の異なる2種類の着色粒子が内包された構成にするのが望ましい。
【0015】
また、前記着色粒子の色は、それぞれ赤、青、緑である構成にするのが望ましい。
【0016】
また、前記着色粒子の色は、それぞれシアン、イエロ−、マジェンタである構成にするのが望ましい。
【0017】
また、前記着色粒子を内包した3種類のカプセルと、黒色もしくは白色の着色粒子を内包したカプセルとの4種類のカプセルを備えた構成にするのが望ましい。
【0018】
また、前記カプセルの大きさは、前記着色粒子の色により異なる構成にするのが望ましい。
【0019】
また、前記カプセルの透明部は、厚みが1μm以下である構成にするのが望ましい。
【0020】
また、前記基板の少なくとも一方に、形状及び大きさが前記カプセルと略同じである凹部を設けた構成にするのが望ましい。
【0021】
また、前記カプセルを前記基板内に散布し、前記基板に設けた凹部に前記カプセルを埋没させることにより、全ての画素分のカプセルを前記基板上に配置する構成にするのが望ましい。
【0022】
また、前記カプセルの内部は不活性ガス雰囲気である構成にするのが望ましい。
【0023】
また、前記基板の少なくとも一方は樹脂フィルムからなる構成にするのが望ましい。
【0024】
また、前記カプセルを前記基板内に散布し、前記基板に設けた凹部に前記カプセルを埋没させることにより、全ての画素分のカプセルを前記基板上に配置する製造方法にするのが望ましい。
【0025】
また、少なくとも前記カプセルに前記粒子群を封入した後、前記カプセルを前記基板内に散布し、前記上側基板と前記下側基板とを封止する工程を不活性ガス雰囲気で行う製造方法にするのが望ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0027】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る表示装置はいわゆるアクティブマトリクス方式のものである。図2は、本発明の実施の形態1に係る表示装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施の形態1の表示装置100は、マトリクス状に配置された画素25を有する表示部24を備えている。各画素25は、後述するように第1電極および第2電極を備えており、これらの第1電極および第2電極は、それぞれ第1電極ドライバ22および第2電極ドライバ23によって駆動される。そして、これらの第1電極ドライバ22および第2電極ドライバ23の動作は制御部21によって制御されるように構成されている。
【0028】
図1は白表示を行っている場合の本発明の実施の形態1に係る表示装置が備える表示部24の主要な構成を模式的に示す図であり、(a)はその構成を示す平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。また、図3は黒表示を行っている場合の本発明の実施の形態1に係る表示装置が備える表示部24の主要な構成を模式的に示す図であり、(a)はその構成を示す平面図、(b)は(a)のB−B線における断面図である。なお、説明の便宜上、図中のX方向、Y方向をそれぞれ表示部24の横方向、縦方向とし、Z方向を表示部24の上方向とする。
【0029】
図1および図3に示すように、表示部24は、2枚の基板、すなわち上側基板1と下側基板2とを備えている。これらの上側基板1および下側基板2は、厚さ0.1mm乃至0.5mm程度の透明樹脂製の耐熱性フィルムで構成されている。なお、いわゆる電子ペーパーと呼ばれるような折り曲げ可能な表示装置を実現するためには、上側基板1および下側基板2の厚さが0.1mm乃至0.2mm程度であることが好ましい。
【0030】
上側基板1および下側基板2は対向して配置されており、これらの上側基板1と下側基板2との間には、2種類の着色粒子群を内包したカプセル5が充填されている。本実施の形態1における2種類の着色粒子群とは、カプセル5aが黒色粒子群7と赤色粒子群6a、カプセル5bが黒色粒子群7と緑色粒子群6b、カプセル5cが黒色粒子群7と青色粒子群6cの組み合わせである。
【0031】
カラー着色粒子群6及び黒色粒子群7は、アクリル粒子等の樹脂材料及び顔料または染料などから合成された球状の粒子であり、その粒径は各々1μm乃至10μm程度である。なお、カラー着色粒子群6及び黒色粒子群7は粒径が均一であることが好ましい。粒子同士が凝集するのを防止するためである。また、カラー着色粒子群6は正に帯電し、黒色粒子群7は負に帯電するように、各々帯電処理がなされている。
【0032】
本実施の形態1に用いたカラー着色粒子群6及び黒色粒子群7は、母粒子と子粒子とからなる構成である。カラー着色粒子群6及び黒色粒子群7は、比重が小さく流動性に優れているものが好ましいが、このような複合化の構成により、特に子粒子の粒径によって粒子間あるいは基板との間に作用するファンデルワールス力が依存するため、粒子全体として流動性は向上する。
【0033】
本実施の形態1においては、母粒子には直径5μmの真球状アクリル粒子を、また、子粒子には帯電処理を施した平均粒径16nmのシリカ微粒子を使用し、粒子全体として帯電性を有するものとした。なお、母粒子に使用する材料としてはスチレン系、メラミン系など、他の樹脂材料でもかまわない。また、子粒子にシリカを使用したのは、シランカップリング剤等により安定でかつ大きな帯電量を得られる帯電処理が可能だからである。母粒子はアクリル樹脂製なので真比重が1.2g/cmと小さく、かつ軟化点が低い。一方、子粒子は母粒子に比べれば、2.1g/cmと真比重が大きいが配合比が小さいので粒子全体としての影響は小さく、また、母粒子に比べれば軟化点が高いため、メカノケミカルなどの方法で母粒子に固着しやすい。
【0034】
母粒子の表層全面を覆うように、子粒子をメカノケミカルの一種である高速気流中衝撃法により固定化処理した。母粒子の表層全面に子粒子を被覆するための配合比は、母粒子:子粒子の重量比で100:3乃至100:5とし、理論配合比よりもやや多めにした。ここで、理論配合比とは、母粒子の表面全面を子粒子の一層で被覆すると仮定したときの計算値であり、配合比を理論値よりも多めにしたのは、高速気流中衝撃法で子粒子の層を均一にするには限界があり、母粒子全面を子粒子の一層で覆うことが難しいためである。
【0035】
カプセル5a、5b、5cの形状は各画素25の大きさに依存するが、例えば直径20μm乃至100μm程度、長さ直径20μm乃至100μm程度の円柱状のものである。本実施の形態1においては、1画素とほぼ同じ大きさの直径34μm、長さ102μmとした。カプセル5の形状としては、円柱状の他、断面形状が楕円形のものや、球状のものでもよい。また、内包するカラー着色粒子群6の色に応じてカプセル5a、5b、5cの大きさを異なるものとした。具体的には、緑色粒子群6b、赤色粒子群6a、青色粒子群6cの順にカプセルの大きさが大きくなる構成とした。視感度の良くない色の表示面積を大きくすることにより、各々の色の反射特性に適応しやすくするためである。また、このようにカプセル5の大きさを異ならせることにより、後述するように、カプセル5を下側基板2に嵌合させるという方法において、比較的簡単な製造方法が適用できるからである。
【0036】
カプセル5は、観察側、すなわち上側基板1側は少なくとも透明である必要があるが、本実施の形態1においては、全て透明アクリル樹脂から構成されている。カプセル5の肉厚は20nm乃至1μmであり、反射損失を低減できる上にコントラストの低下を防止できるので、できるだけ薄いのが望ましい。しかし、カプセル5の肉厚を薄くし過ぎると、カプセル5が破損しカプセルに内包された粒子が流出する原因となるので、最小限度の膜厚を必要としている。
【0037】
着色粒子群を封入したカプセル5を製造する方法としては、チューブ状のファイバーに着色粒子群を封入した後、所望の長さにレーザー等で溶断する方法を用いた。あるいは、あらかじめ所定の形状に形成された2分割の部材に着色粒子群を封入した後、部材を嵌合することでもカプセル5を製造することができる。
【0038】
そして、カラー着色粒子群6及び黒色粒子群7の充填率は、カプセル5における気体層8の体積換算でカラー着色粒子群6及び黒色粒子群7の重量比10%乃至30%程度としている。
【0039】
カラー着色粒子群6及び黒色粒子群7をカプセル5に封入する工程から気密封止に至るまでの工程を窒素等の不活性ガス雰囲気で行うことにより、カプセル5内及びセル内を不活性ガス雰囲気とし、気体層8を窒素等の不活性ガス層とした。カプセル5内及びセル内に残留した水分によって粒子の凝集を防止するためである。
【0040】
下側基板2には、走査信号線9が形成された後、第1絶縁層10を介して第2電極4及び映像信号線11が形成されており、さらにアクティブ素子12、及びカプセル5a、5b、5cの形状に合わせた凹部13a、13b、13cを設けた第2絶縁層13が形成されている。このような凹部は、第2絶縁層13に感光性樹脂を用いることにより形成することができる。
【0041】
カプセル5a、5b、5cは前述のごとく形状が異なるため、カプセル5の種類ごとに下側基板2上に分散、振動させることにより順次、凹部13a、13b、13cに嵌合せしめることができ、全てのカプセル5を全ての画素25に配設することができる。
【0042】
上側基板1の下面には、矩形状の第1電極3が画素ごとに形成されている。第1電極3はITO(Indium Tin Oxide)などで構成された透明導電体である。
【0043】
全てのカプセル5を全ての画素25に配設した後、上側基板1と下側基板2とを貼り合わせ、周縁部をエポキシ系の接着剤などによって気密封止する。
【0044】
以上のように構成された本実施の形態1に係る表示装置の動作について、図1乃至図3を参照しながら説明する。表示装置100では、制御部21が、外部の装置から入力される画像信号に応じて、第1電極ドライバ22および第2電極ドライバ23に対して制御信号をそれぞれ出力する。その結果、第1電極ドライバ22が第1電極3に対して所定の電圧を印加し、一方、第2電極ドライバ23がそのタイミングに合わせて画像信号に応じた電圧を各画素25に形成されている第2電極4に印加する。これにより、各画素25のカラー着色粒子群6及び黒色粒子群7が後述するように移動し、観察者の目に画像信号に対応する画像が映る。
【0045】
画素25におけるカラー表示は次のようにして実現される。制御部21から出力された制御信号は、走査信号線9、映像信号線11、そして制御信号に応じてオン、オフ制御されるアクティブ素子12を経て、第1電極ドライバ22は第1電極3に負の電圧を、第2電極ドライバ23は第2電極4に正の電圧をそれぞれ印加する。この場合、図2(a)および(b)に示すように、カラー着色粒子群6は正に帯電させてあるので第1電極3上に引き寄せられて付着し、黒色粒子群7は負に帯電させてあるので第2電極4上に引き寄せられて付着する。ここで、第1電極3は前述したように透明導電体で構成されているため、上側基板1の上面に付着している赤色粒子群6a、緑色粒子群6b、青色粒子群6cによって形成される白色が観察されることになる。このとき、制御部21から出力された制御信号により、上側基板1に付着する赤色、青色、緑色、各々の粒子の量が変わり、所望のカラー表示を行うことができる。
【0046】
一方、画素25における黒色表示は次のように実現される。制御部21から出力された制御信号に応じて、第1電極ドライバ22は第1電極3に正の電圧を、第2電極ドライバ23は第2電極4に負の電圧をそれぞれ印加する。この場合では、図3(a)および(b)に示すように、黒色粒子群7は負に帯電させてあるので第1電極3上に引き寄せられて付着し、カラー着色粒子群6は正に帯電させてあるので第2電極4上に引き寄せられて付着する。その結果、黒色粒子群7が観察されることになる。
【0047】
なお、本実施の形態1においては、カプセル5に内包する2種類の粒子群として加法混色の色の3原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色と黒色粒子群との組み合わせの例を用いて説明したが、減法混色でC(シアン)、Y(イエロー)、M(マジェンタ)の各色と白色粒子群の組み合わせでもかまわない。
【0048】
以上のように、簡単な構造で作りやすいカラー画像表示が得られるフレキシブルな表示装置を得ることができる。
【0049】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る表示装置は、カプセル5に内包させる粒子群を1種類のカラー着色粒子群6のみとした構成であり、2種類のカラー着色粒子群6を内包した構成である実施の形態1と大きく異なる。本実施の形態2の場合、2種類の粒子がお互いの動きを阻害することがなくなり、低電圧で駆動することが可能になるとともに、より高速応答が可能となる。
【0050】
以下に、本実施の形態2の具体的な構成について説明する。
【0051】
図4は、画像表示を行っている場合の本発明の実施の形態2に係る表示装置が備える表示部24の主要な構成を模式的に示す断面拡大図であり、(a)は白色表示、(b)は黒色表示の状態を示している。
【0052】
本実施の形態2においては、カプセル5の側壁部に第2電極4を設けた構成とした。第2電極4は、第2絶縁層13を介してアクティブ素子12(図示せず)と電気的に接続されている。
【0053】
使用するカラー着色粒子群6としては、実施の形態1と同様に、カプセル5aが赤色粒子群6a、カプセル5bが緑色粒子群6b、カプセル5cが青色粒子群6cであり、アクリル粒子等の樹脂材料及び顔料または染料などから合成され、各々の粒径が1μm乃至10μm程度の球状粒子である。なお、カラー着色粒子群6は粒径が均一であることが好ましい。粒子同士が凝集するのを防止するためである。また、カラー着色粒子群6は正に帯電するように、各々帯電処理がなされている。下側基板2の最上面にはカラーフィルター等に使用される樹脂製ブラックマトリクスを形成するのと同一の材料を使用した黒色板14が設けられている。その他の構成については、実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0054】
以上のように構成された本実施の形態2に係る表示装置の動作について、図4を参照しながら説明する。画素25におけるカラー表示は次のようにして実現される。制御部21から出力された制御信号は、走査信号線9、映像信号線11、そして制御信号に応じてオン、オフ制御されるアクティブ素子12を経て、第1電極ドライバ22は第1電極3に負の電圧を、第2電極ドライバ23は第2電極4に正の電圧をそれぞれ印加する。この場合、図4(a)に示すように、カラー着色粒子群6は正に帯電させてあるので、第1電極3上に引き寄せられて付着する。ここで、第1電極3は前述したように透明導電体で構成されているため、上側基板1の上面に付着している赤色粒子群6a、緑色粒子群6b、青色粒子群6cによって形成される白色が観察されることになる。このとき、制御部21から出力された制御信号により、上側基板1に付着する赤色、青色、緑色、各々の粒子の量が変わり、所望のカラー表示を行うことができる。
【0055】
一方、画素25における黒色表示は次のように実現される。制御部21から出力された制御信号に応じて、第1電極ドライバ22は第1電極3に正の電圧を、第2電極ドライバ23は第2電極4に負の電圧をそれぞれ印加する。この場合、図4(b)に示すように、カラー着色粒子群6は正に帯電させてあるので第2電極4上に引き寄せられて付着する。その結果、カラー着色粒子群6は観察されなくなり、その代わりに下側基板2の最上面に設けた黒色板14が観察されることになり、黒色表示を行うことができる。黒色板14には、カラーフィルター等に使用される樹脂製ブラックマトリクスを形成するのと同一の材料を使用した。
【0056】
以上のように、簡単な構造で作りやすいカラー画像表示が得られるフレキシブルな表示装置を得ることができる。
【0057】
(実施の形態3)
実施の形態3に係る表示装置は、赤色粒子群6a、緑色粒子群6b、青色粒子群6cを内包させた3種類のカプセル5に加えて、白色粒子群6dを内包させたカプセル5dを設けた構成にした点で、3種類のカプセル5からなる実施の形態2と大きく異なる。本実施の形態3は、白色度をさらに向上させたい場合に、より効果的な構成である。
【0058】
図5は、画像表示を行っている場合の本発明の実施の形態3に係る表示装置が備える表示部24の主要な構成を模式的に示す断面拡大図であり、(a)は白色表示、(b)は黒色表示の状態を示している。
【0059】
本実施の形態3においては、実施の形態2と同じく、カプセル5の側壁部に第2電極4を設けた構成とした。第2電極4は、第2絶縁層13を介してアクティブ素子12(図示せず)と電気的に接続されている。
【0060】
使用するカラー着色粒子群6としては、カプセル5aが赤色粒子群6a、カプセル5bが緑色粒子群6b、カプセル5cが青色粒子群6c、そしてカプセル5dが白色粒子群6dであり、アクリル粒子等の樹脂材料及び顔料または染料などから合成され、各々の粒径が1μm乃至10μm程度の球状粒子である。なお、カラー着色粒子群6は粒径が均一であることが好ましい。粒子同士が凝集するのを防止するためである。また、カラー着色粒子群6は正に帯電するように、各々帯電処理がなされている。
【0061】
その他の構成については、実施の形態2の場合と同様であるので説明を省略する。
【0062】
また、表示装置の動作については、白色粒子群6dが他の着色粒子群と同様に、制御部21から出力された制御信号により上側基板1に付着したり、第2電極4に付着したりする点を除いては、実施の形態2の場合と同様であるので説明を省略する。
【0063】
以上のように、簡単な構造で作りやすいカラー画像表示が得られるフレキシブルな表示装置を得ることができる。
【0064】
なお、表示装置の用途等に応じて前述した実施の形態のうちのいくつかを適宜組み合わせることによって種々の表示装置を実現することが可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る表示装置及びその製造方法によれば、カラー表示が可能でフレキシブルな表示装置を比較的容易に製造することができる。
【0066】
また、粒子を気相中のカプセルに内包しているため、粒子をスムーズに移動させることができるので、電気泳動表示装置に比べて応答時間の短縮化を実現することができる。
【0067】
さらに、カラーフィルターを使用しないので高反射率、高コントラストのカラー表示が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】白表示を行っている場合の本発明の実施の形態1に係る表示装置が備える表示部の主要な構成を模式的に示す図
(a)その構成を示す平面図
(b)(a)のA−A線における断面図
【図2】本発明の実施の形態1に係る表示装置の構成を示すブロック図
【図3】黒表示を行っている場合の本発明の実施の形態1に係る表示装置が備える表示部の主要な構成を模式的に示す図
(a)その構成を示す平面図
(b)(a)のB−B線における断面図
【図4】画像表示を行っている場合の本発明の実施の形態2に係る表示装置が備える表示部の主要な構成を模式的に示す断面拡大図
(a)白色表示の状態を示す図
(b)黒色表示の状態を示す図
【図5】画像表示を行っている場合の本発明の実施の形態3に係る表示装置が備える表示部の主要な構成を模式的に示す断面拡大図
(a)白色表示の状態を示す図
(b)黒色表示の状態を示す図
【図6】従来の表示装置の構成を示す図
【符号の説明】
1 上側基板
2 下側基板
3 第1電極
4 第2電極
5 カプセル
5a 赤色粒子群(+黒色粒子群)のカプセル
5b 緑色粒子群(+黒色粒子群)のカプセル
5c 青色粒子群(+黒色粒子群)のカプセル
5d 白色粒子群のカプセル
6 カラー着色粒子群
6a 赤色粒子群
6b 緑色粒子群
6c 青色粒子群
6d 白色粒子群
7 黒色粒子群
8 気体層
9 走査信号線
10 第1絶縁層
11 映像信号線
12 アクティブ素子
13 第2絶縁層
13a,13b,13c 凹部
14 黒色板
21 制御部
22 第1電極ドライバ
23 第2電極ドライバ
24 表示部
25 画素
50 表示装置
51 単位セル
60 第1の基板
62 電極
63 第2の基板
65 電極
80 第1の粒子
82 第2の粒子
100 表示装置

Claims (15)

  1. 少なくとも一方が透明である対向する一対の基板と、
    前記一対の基板間に挟持され、少なくとも一部が透明であり内部に気相を備えたカプセルと、
    前記カプセルの気相中において内包される一種類もしくは複数種類の粒子群と、
    マトリクス状に配置された画素ごとに設けられ、前記粒子群を駆動する第1電極および第2電極と、
    画像信号に応じた電圧を前記第1電極および前記第2電極に印加する電圧印加部とを備え、
    前記電圧印加部によって印加された電圧にしたがって、前記第1電極と前記第2電極との間を前記粒子が移動することにより前記画像信号に応じた画像を表示するように構成されていることを特徴する表示装置。
  2. 前記第1電極は透明基板側に設け、前記第2電極は前記カプセルの側壁部に設けたことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記粒子群を内包したカプセルは、前記画素の一単位と略同じ大きさであることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  4. 前記粒子群を内包したカプセルは、各々色の異なる着色粒子を内包した少なくとも3種類のカプセルであることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  5. 前記各々のカプセルに、色の異なる2種類の着色粒子が内包されたことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  6. 前記着色粒子の色は、それぞれ赤、青、緑であることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
  7. 前記着色粒子の色は、それぞれシアン、イエロ−、マジェンタであることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
  8. 前記着色粒子を内包した3種類のカプセルと、黒色もしくは白色の着色粒子を内包したカプセルとの4種類のカプセルを備えたことを特徴とする請求項5から7の何れかに記載の表示装置。
  9. 前記カプセルの大きさは、前記着色粒子の色により異なることを特徴とする請求項3記載の表示装置。
  10. 前記基板の少なくとも一方に、形状及び大きさが前記カプセルと略同じである凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  11. 前記カプセルの透明部は、厚みが1μm以下であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の表示装置。
  12. 前記カプセルの内部は不活性ガス雰囲気であることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の表示装置。
  13. 前記基板の少なくとも一方は樹脂フィルムからなることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の表示装置。
  14. 前記カプセルを前記基板内に散布し、前記基板に設けた凹部に前記カプセルを埋没させることにより、全ての画素分のカプセルを前記基板上に配置することを特徴とする請求項1から13の何れかに記載の表示装置の製造方法。
  15. 少なくとも前記カプセルに前記粒子群を封入した後、前記カプセルを前記基板内に散布し、前記上側基板と前記下側基板とを封止する工程を不活性ガス雰囲気で行うことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
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