JP2002169191A - 画像表示媒体及び画像表示装置 - Google Patents

画像表示媒体及び画像表示装置

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JP2002169191A JP2000398361A JP2000398361A JP2002169191A JP 2002169191 A JP2002169191 A JP 2002169191A JP 2000398361 A JP2000398361 A JP 2000398361A JP 2000398361 A JP2000398361 A JP 2000398361A JP 2002169191 A JP2002169191 A JP 2002169191A
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善郎 山口
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元彦 酒巻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解像度の低下を招くことなく、あるいは解像
度の低下を抑えて多色表示を行うことの可能な画像表示
媒体及び画像表示装置を提供する。 【解決手段】 画像表示部10は、画像表示面を形成す
る透明な表示基板20と背面基板23との間に、透明な
表面コート層24が形成された表示側電極22、スペー
サ26、表面コート層28が形成された背面側電極25
(内側電極30a、外側電極30b)が順に形成された
構成であり、電圧制御部12により、2つの電極領域3
0a、30bのそれぞれに同じ直流電圧を同等に印加す
ることにより、単位セル11内の黒粒子40又は白粒子
42のいずれか一方を表示面側に移動させて粒子の色に
よる色表示を行うと共に、外側電極30bを接地し、内
側電極30aに交番電圧を印加することにより内側電極
30a領域から粒子40、42を外側電極30bに移動
させて基板の色による色表示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示媒体及び
画像表示装置かかり、特に、電界によって着色粒子を移
動させて繰返し書き換え表示を行うことが可能な画像表
示媒体と、該画像表示媒体を備えた画像表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、繰返し書換え可能な表示媒体
として、Twistig BallDisplay(2
色塗分け粒子回転表示)、電気泳動式表示媒体、磁気泳
動式表示媒体、サーマルリライタブル表示媒体、メモリ
性を有する液晶などが提案されている。
【0003】これら繰返し書換え可能な表示媒体のう
ち、サーマルリライタブル表示媒体や、メモリ性を有す
る液晶などは、画像のメモリ性に優れているという特徴
を有している。
【0004】また、電気泳動および磁気泳動を利用した
表示媒体は、電界あるいは磁界によって移動可能な着色
粒子を白色液体中に分散させ、着色粒子の色と白色液体
の色とで画像を形成するものである。例えば、画像部は
着色粒子を表示面に付着させて着色粒子の色を表示し、
非画像部では着色粒子を表示面から除去して、白色液体
による白を表示する。電気泳動および磁気泳動を利用し
た表示媒体では、着色粒子の移動は電界あるいは磁界の
作用がないと起こらないため、表示のメモリ性を有す
る。
【0005】また、Twistig Ball Dis
playは、半面を白に、残りの反面を黒に塗分けた球
状粒子を電界の作用によって反転駆動させ、例えば、画
像部は黒面を表示面側に、非画像部では白面を表示面側
にするように電界を作用させて表示を行うものである。
【0006】これによれば、電界の作用―がない限り粒
子は反転駆動を起こさないため、表示のメモリ性を有す
る。また表示媒体の内部は、粒子周囲のキャビテイにの
みオイルが存在するが、ほとんど固体状態であるため、
表示媒体のシート化なども比較的容易である。
【0007】しかしながら、サーマルリライタブル表示
媒体や、メモリ性を有する液晶などは、表示面を紙のよ
うに十分な白表示とすることができず、画像を表示した
場合に画像部と非画像部のコントラストが小さいため、
鮮明な表示を行うことが困難である。
【0008】また、電気泳動および磁気泳動を利用した
表示媒体では、白色液体による自表示性は優れるもの
の、着色粒子の色を表示する場合は、着色粒子同士の隙
間に白色液体が入り込むため、表示濃度が低下してしま
う。したがって、画像部と非画像部のコントラストが小
さくなり、鮮明な表示を得ることが困難である。
【0009】さらに、これらの表示媒体の中には白色液
体が封入されているため、表示媒体を画像表示装置から
取り外して紙のようにラフに取り扱った場合、白色液体
が表示媒体から漏出するおそれがある。
【0010】Twistig Ball Displa
yでは、白く塗分けられた半球面を表示側に完全に揃え
た場合でも、球と球の隙間に入り込んだ光線は反射され
ず内部でロスしてしまうため、原理的に100%の白色
表示はできない。また、キャビティ部における光吸収や
光散乱の影響もあるため、自表示が灰色がかってしま
う。さらに粒子の反転を完全に行うことが難しく、これ
によってもコントラストの低下を招いてしまい、結果的
に鮮明な表示を得ることが困難である。さらに、粒子サ
イズは画素サイズよりも小さいサイズであることが要求
されるため、高解像度表示のためには色が塗り分けられ
た微細な粒子を製造しなければならず、高度な製造技術
を要するという問題もある。
【0011】そのため、上記のような問題点を解決する
ための新規な表示媒体として、トナー(粒子)を用いた
表示媒体が幾つか提案されている(Japan Har
dcopy,'99論文集,p249‐p252、Ja
pan Hardcopy,'99 fall予稿集,
p10‐p13)。
【0012】これらの画像表示媒体は、透明な表示基板
と、これと微小間隙をもって対向する背面基板との間
に、色および帯電特性が異なる2種類の粒子群(トナ
ー)を封入した構成となっており、これらの基板間に画
像情報に応じて電界を印加することにより、表示基板に
任意の色の粒子を付着させて、画像表示を行うものであ
る。
【0013】このトナーを用いた表示媒体の表示基板と
背面基板には電極が形成されており、各基板の内面は一
方の極性の電荷(例えば正孔)のみを輸送する電荷輸送
材料でコートされている。これらの基板間に電圧を印加
すると、導電性の黒トナーのみに正孔が注入され、異ト
ナーは正に帯電して、基板間に形成された電界に応じて
白色粒子を押し分けながら基板間を移動する。黒トナー
を表示基板側に移動させると黒表示が行われ、黒トナー
を背面基板側に移動させると、白色粒子による白表示が
行われる。したがって、画像情報に応じてき板間に電圧
を印加し、黒トナーを任意の基板側へ移動させることに
よって、白黒の画像表示を行うことができる。
【0014】このようなトナーを用いた表示媒体によれ
ば、電界が作用しない限りトナーは移動しないため、表
示のメモリ性を有し、また画像表示媒体が全て固体で構
成されているため、液漏れの問題も発生しない。そし
て、白と黒の表示を原理的に100%切り替えることが
できるため、コントラストの高い鮮明な画像表示を行う
ことが可能である。さらに、隠蔽性の高い粒子を使用す
ることによって、高い表示コントラストの2色画像(例
えば白黒画像)を表示することができる。なお、以下で
はトナーを用いた表示媒体を、単に画像表示媒体と称す
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像表示媒体では、多色表示が難しいという
問題がある。すなわち、従来の画像表示媒体において多
色表示を行うためには、表示基板と背面基板との間に、
色および帯電特性の異なる3種類以上の粒子を封入し、
これらを電界の印加方法を異ならせることによって別々
に駆動させる必要がある。
【0016】しかし、実際に、色および帯電特性の異な
る3種類以上の粒子を電界の印加方法を異ならせること
によって別々に駆動させるのは技術的に難しく、コント
ラストの低下や色濁りが発生してしまう。
【0017】そのため、従来の画像表示媒体で多色表示
を行うためには、例えば、図20に示すように、表示媒
体の内部を複数の単位セル501〜50p(但し、pは自
然数)より構成し、各単位セル毎に色の異なる粒子を封
入して、幾つかの隣接する単位セルで一つの色を表現す
るような方法をとらざるを得ない。
【0018】例えば、図20では、白粒子60とMag
enta粒子Mとを組合わせて封入した単位セル、白粒
子60とYellow粒子Yとを組合わせて封入した単
位セル、白粒子60とCyan粒子Cとを組合わせて封
入した単位セルという3種類の単位セルに順序正しく封
入し、図21に示すように、隣り合う3つの単位セルで
一つの画素の色を表現している。
【0019】図21に示したように、白表示はすべての
単位セルの表示面側に白粒子を集め、黒表示はすべての
単位セルの表示面側に着色粒子を集め、Magent
a,Yellow,Cyanはそれぞれ対応する色の着
色粒子が封入されている単位セルの表示面側に着色粒子
を集めると共にその他の単位セルは白表示させ、Re
d、Blue、Greenの表示は、それぞれ図21に
示したように各セル内の着色粒子の組合わせとなるよう
に各単位セルの着色粒子を駆動させて、多色画像を表示
する(但し、図21において、W=Wite,M=Ma
genta,Y=Yellow,C=Cyan)。
【0020】しかしながらこの方法では、複数のセルで
一つの画素の色を表現するため、解像度の低下を招いて
しまい、特に文字品質を劣化させてしまう。また、表示
の解像度を維持するには、単位セル当たりの表示面積が
小さい微細な単位セルとしなければならず、このような
微細な単位セルは、製造自体が難しいのと、製造できて
も製造効率が悪く、製造コストの上昇を避けられない。
また、同じ面積内に多くの単位セルが形成されることと
なるため、各単位セルを駆動するための駆動回路に負担
がかかる。そのため、高性能の駆動回路が必要となり駆
動回路の高コスト化が避けられないという問題もある。
【0021】更に、図20および図21に示した例では
黒表示が灰色味を帯びてしまい、表示品質が低下してし
まうという問題もある。なお、封入する着色粒子の色の
組み合わせを前記した例と変えても、解像度の低下によ
る文字品質の劣化、白と黒のコントラスト低下による表
示品質の劣化など、根本的な問題は変わらない。
【0022】ところで、従来の画像表示媒体は完全に反
射型の表示媒体であるため、夜間や周囲が暗いところで
は視認性が極端に落ち、照明が必要になる。しかしなが
ら画像表示媒体に使用する粒子は、隠蔽性が高いことが
要求されるため、液晶のようなバックライト方式を採用
することができない。このため、画像表示媒体はフロン
トライト方式に限定されてしまい、表示媒体としての表
現能力および応用形態が限定されてしまうという課題が
ある。
【0023】以上のことから、本発明は、解像度の低下
を招くことなく、あるいは解像度の低下を抑えて多色表
示を行うことの可能な画像表示媒体及び画像表示装置を
提供することを目的とする。また、品質の高い多色表示
を行うことの可能な画像表示媒体及び画像表示装置提供
することを目的とする。さらに、バックライト方式が採
用可能な画像表示媒体及び画像表示装置を提供すること
を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像表示媒体は、少なくとも表示側が透明
で、かつ、対向して配置された複数の基板と、前記複数
の基板間の各々に設けられ、単位セルを画定する支持部
材と、前記単位セル内に封入されると共に、印加された
電界に応じて前記基板間を移動する少なくとも1種類の
着色粒子群と、少なくとも一方の電極が独立して電界を
形成可能な少なくとも2つの電極領域より構成され、か
つ、前記複数の基板の対向する基板間に設けられて前記
単位セル内に電界を形成する一対の電極と、を備えてい
る。
【0025】また、本発明の画像表示媒体は、少なくと
も表示側が透明で、かつ、対向して配置された複数の基
板と、前記複数の基板間に設けられ、単位セルを画定す
る支持部材と、前記単位セル内に封入されると共に、色
及び帯電特性が異なり、かつ、印加された電界に応じて
前記基板間を互いに逆方向に移動する少なくとも2種類
の粒子群と、少なくとも一方の電極が独立して電界を形
成可能な少なくとも2つの電極領域より構成され、か
つ、前記複数の基板の対向する基板間に設けられて前記
単位セル内に電界を形成する一対の電極と、を備えてい
る。
【0026】また、本発明の画像表示装置は、上述した
本発明の画像表示媒体と、前記少なくとも2つの電極領
域のそれぞれに独立して印加する電圧の印加状態を制御
して、単位セル内に封入された粒子を移動させて表示状
態を制御する表示制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0027】画像表示媒体は、少なくとも一方の電極が
独立して電界を形成可能な少なくとも2つの電極領域よ
り構成されており、各電極領域のそれぞれが独立して電
界を形成することにより、単位セル内に封入された粒子
の配置を制御して表示状態を制御するように構成されて
いる。
【0028】このような構成であるため、例えば、前記
制御手段により、2つの電極領域に同じ電圧を印加する
と、前記着色粒子群が表示面側に移動して、該表示面側
に粒子の色が表示される。
【0029】なお、前記着色粒子群が複数種類の着色粒
子群である場合は、複数種類の着色粒子群のうちの1種
類の着色粒子群が表示面側に移動して、該表示面側が1
色表示されるように、単位セルに封入する着色粒子群の
種類を選択してもよいし、複数種類の着色粒子群のうち
の2種類以上の着色粒子群が表示面側に移動して、該表
示面側が混合色に表示されるように、単位セルに封入す
る着色粒子群の種類を選択してもよい。
【0030】なお、好ましくは、前記着色粒子群が、色
及び帯電特性が異なり、かつ、印加された電界に応じて
前記基板間を互いに逆方向に移動する少なくとも2種類
の粒子群とすることにより、前記少なくとも2種類の粒
子群のうちの一方の粒子のみが表示面側に移動して、該
表示面側に一方の粒子の色のみを表示できる。
【0031】また、前記着色粒子群は、光透過性を有す
る粒子とすることもできる。これにより、透明な複数色
の粒子による加色混合方式のカラー表示を行うことがで
きる。
【0032】また、少なくとも2つの電極領域の一方の
電極領域が接地又は開放され、例えば、前記制御手段に
より、他方の電極領域に交番電圧或いは直流電圧が印加
されると、交番電圧或いは直流電圧が印加された電極領
域から接地された電極領域に粒子が移動する。
【0033】そのため、前記着色粒子群が前記一方の電
極領域に集まるので、交番電圧或いは直流電圧が印加さ
れた電極領域には粒子画殆ど存在しない状態を作り出す
ことができ、粒子による色の表示が解除される。
【0034】また、接地する電極領域を、表示面の周縁
に対応する枠状領域とし、交番電圧を印加する電極領域
を、枠状領域よりも内側の領域とすることにより、交番
電圧を印加したときに、表示面には、粒子の色が写ら
ず、交番電圧を印加された電極領域の色が写ることとな
る。
【0035】この際、電極領域が透明であれば、透明な
領域を形成することができ、該透明な領域に着色した樹
脂層などから構成される色フィルタを設ければ、色フィ
ルタの色が表示されることとなる。なお、接地した一方
の電極に集合した粒子を元の状態に戻すには、少なくと
も2つの電極領域のそれぞれに同じ電圧を印加すること
によって容易に行うことができる。
【0036】また、前記複数の基板のうちの表示面側の
基板に、前記接地又は開放される一方の電極領域を覆う
遮光部を形成することにより、粒子の集合体に起因する
表示画像の鮮鋭性の低下や表示ノイズがなくなり、非常
にすっきりとした表示を行うことが可能となる。
【0037】また、本発明の画像表示媒体において、前
記複数の基板のうち対向する一対の基板の一方の基板の
色を、単位セル内に封入される少なくとも1種類の着色
粒子群と異なる色とすることができる。このように構成
することにより、粒子の色による色表示と、粒子を集め
て色の表示を解除したときには基板の色による色表示を
行うことができるので、1つの単位セルでより複数の色
を表示することができる。例えば、単位セル内に1種類
の着色粒子を封入した場合は、粒子の色による色表示
と、基板の色による色表示との2色表示を行うことがで
き、また、単位セル内に2種類の着色粒子を封入した場
合は、粒子の色による2色表示と、基板の色による色表
示との3色表示を行うことができる。
【0038】このような基板は、例えば、着色した樹脂
層等を基板面に塗布(コート)したものを用いることが
できる。なお、単位セルを複数並べ、それぞれ異なる色
が隣接するように配置することにより、多色カラー表示
を行うことができる。
【0039】また、本発明では、予め定め所定の間隔を
開けて平行配置された3つ以上の基板間のそれぞれに前
記着色粒子群が封入された単位セルが設けられており、
上層と下層とで重なり合う単位セル1つの表示セルを形
成し、該重なり合う単位セルのそれぞれに封入された前
記着色粒子群の色がそれぞれ異なるように構成とするこ
とができる。この構成とすることにより、上層側のセル
で表示できる少なくとも1種類の色と、下層側のセルで
表示できる少なくとも1種類の色とで少なくとも2種類
の色を1つの表示セルで表示できる。例えば、上層側の
セルと下層側のセルと両方に全て色が異なるに2種類の
着色粒子群を封入した場合、上層側のセルで表示できる
2種類の色と、下層側のセルで表示できる2種類の色と
で4種類の色を1つの表示セルで表示できる。したがっ
て、解像度の高い多色表示を行うことができる。
【0040】なお、表示セルは、2つ以上の単位セルを
積層した構成とすることが可能であるが、好ましくは、
2つの単位セルを積層した2層構造の表示セル、及び3
つの単位セルを積層した3層構造の表示セルとするのが
製造上からも好ましい。
【0041】また、表示セルに色フィルタを設けること
でさらに、フィルタの色を加えた色を表示できるので、
更に多彩な色表示を行うことができる。
【0042】更に、画像表示媒体を構成する基板をすべ
て透明な基板より構成し、背面側の基板側に、表示側の
基板に向かって光を照射する光照射手段を備えるように
構成することにより、明度の高い画像表示を行うことが
できる。なお、光照射切り換えスイッチを設け、周囲の
環境に応じて、光照射手段による光照射のオンオフを切
り換えるように構成することもできる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0044】(第1の実施の形態)第1の実施形態に係
る画像表示装置は、図1に示すように、画像表示部10
及び電圧制御部12とから構成されている。画像表示部
10は、画像表示面を形成する透明な表示基板20と背
面基板23との間に、透明な表面コート層24が形成さ
れた表示側電極22、スペーサ26、表面コート層28
が形成された背面側電極25(内側電極30a、外側電
極30b)が順に形成された構成である。
【0045】なお、画像表示部10は、本発明の画像表
示媒体に相当し、画像表示部10を構成する表示基板2
0と背面基板23は本発明の基板に相当し、表示側電極
22と背面側電極25(内側電極30a、外側電極30
b)は本発明の一対の電極に相当し、スペーサ26は本
発明の支持部材に相当する。また、電圧制御部12は本
発明の画像表示装置の表示制御手段に相当する。
【0046】本第1の実施の形態では、表示基板20と
して、例えば、縦×横×厚さ=50mm×50mm×
1.1mmの透明なITO付き7059ガラス基板を使
用した。表示基板20の単位セル側表面には、透明な電
極材料で形成された表示側電極22が形成されている。
この表示側電極22は、接地状態とされており、単位セ
ル側表面に厚さ5μmの透明なポリカーボネート樹脂層
からなる表面コート層24が形成されている。
【0047】スペーサ26は、単位セルを画定してお
り、ここでは、単位セルは、例えば、50×50×0.
3mmのシリコンゴムシートの中央部を、例えば、20
mm×20mmの正方形に切り抜いて形成した空間より
構成されている。この単位セル内には、着色粒子(黒粒
子)40および白粒子42とが封入されている。
【0048】また、背面基板23としては、例えば、縦
×横×厚さ=50mm×50mm×3mmのエポキシ基
板より構成されており、単位セル側には背面側電極25
(内側電極30a、外側電極30b)が設けられてい
る。
【0049】背面側電極25(内側電極30a、外側電
極30b)は、図2に示すように、銅薄膜より成る矩形
状の内側電極30aと矩形輪状の銅薄膜より成る外側電
極30bとの2つの電極から構成されており、それぞれ
電圧制御部12に接続され、独立して電圧が印加される
ように構成されている。なお、ここでは、内側電極30
aの外形寸法を、例えば、縦×横=17mm×17mm
とし、外側電極30bとの間隙は、例えば、0.1m
m、外側電極30bの外形寸法を、例えば、縦×横=2
0mm×20mmとしている(幅19.9mm)。
【0050】さらに、背面側電極25(内側電極30
a、外側電極30b)の単位セル側の表面には、厚さ5
μmの透明なポリカーボネート樹脂層からなる表面コー
ト層24が形成されている。
【0051】単位セル内に封入される白粒子42として
は、イソプロピルトリメトキシシラン処理したチタニア
の微粉末を、重量比100対0.1の割合で混合した体
積平均粒径20μmの酸化チタン含有架橋ポリメチルメ
タクリレートの球状白粒子(積水化成品工業(株)製テ
クポリマーMBX−20−ホワイト)を用い、黒粒子4
0としては、アミノプロピルトリメトキシシラン処理し
たアエロジルA130微粉末を、重量比100対0.2
の割合で混合した体積平均粒径20μmのカーボン含有
架橋ポリメチルメタクリレー卜の球状黒粒子(積水化成
品工業(株)製テクポリマーMBX−20−ブラック)
を用いた。本第1の実施の形態では,白粒子42と黒粒
子40とを重量比2対1の割合で混合した混合粒子を用
いた。この際、白粒子42は負に、黒粒子40は正に帯
電した。
【0052】本実施の形態では、画像表示部10は、背
面側電極25(内側電極30a、外側電極30b)及び
表面コート層28が形成された背面基板23上に、単位
セル領域が繰り抜かれたスペーサ26を配置し、混合粒
子約20mgを、スペーサ26により画定された単位セ
ル内にスクリーンを通して均一に振るい落とした後、表
面コート層24及び表示側電極22が形成された表示基
板20を、表面コート層24側を単位セル側にして配置
し、両基板をダブルクリップで加圧保持して、シリコン
ゴムシートと両基板とを密着させることにより形成して
いる。なお、ここでは、単位セルの体積に対する粒子の
総体積比は、約10%としている。
【0053】このようにして得られた画像表示部10の
表示基板20側の電極22を接地し、背面基板23側に
設けられた2つの電極30a、30bをそれぞれ電気的
に独立して電圧制御部12に接続することにより、本第
1の実施の形態の画像表示装置が得られる。
【0054】この画像形成装置において、電圧制御部1
2により、2つの電極領域30a、30bのそれぞれに
例えば、−200Vの負の直流電圧を同等に印加した。
これにより、単位セル内に発生した電界の作用により、
図3(A)に示すように、背面基板23側の負に帯電す
る白粒子42が表示基板20側へ移動し、正に帯電する
黒粒子40は、静電的に背面基板23側に吸引される。
【0055】このため、表示基板20には白粒子42の
みが均一に付着し、良好な白表示(反射濃度≦0.3)
が達成される。この際、逆極性に帯電した黒粒子40が
表示基板20側に微小量存在していても、白粒子42の
量に比較して量が少ないため表示画像への影響はほとん
ど見られない。また、内側電極30aと外側電極30b
との間隙が表示画像へ映り込むこともない。
【0056】次に、電圧制御部12により、2つの電極
領域30a、30bのそれぞれに例えば、+200Vの
正の直流電圧を同等に印加した。これにより、単位セル
内に発生した電界の作用により、図3(B)に示すよう
に、背面基板23側の正に帯電する黒粒子40が表示基
板20側へ移動し、負に帯電する白粒子42は、静電的
に背面基板23側に吸引される。
【0057】このため、表示基板20には黒粒子40の
みが均一に付着し、良好な黒表示(反射濃度≧1.5)
が達成される。この際、逆極性に帯電した白粒子42が
表示基板20側に微小量存在していても、黒粒子40の
量に比較して量が少ないため表示画像への影響はほとん
ど見られない。また、内側電極30aと外側電極30b
との間隙が表示画像へ映り込むこともない。
【0058】このように、第1の実施の形態では、良好
な白表示と、濃度の高い黒表示とを実現することがで
き、コントラストの高い鮮明な表示を実現できる。
【0059】また、本第1の実施の形態の画像表示装置
において、内側電極30aに±200V、周波数100
Hzの交番電圧を印加し、外側電極30bを接地する
と、図4に示すように、全ての粒子が接地された外側電
極30bに集まり、内側電極30aの領域には、殆ど粒
子が存在しなくなる。
【0060】この状態では、表示基板20側から背面基
板23の内面(内側電極30a部分)がはっきりと確認
できる。また、外側電極30bを開放状態(フロート状
態)にしても、同様に粒子を外側電極30b部分に集合
させ、表示面側から背面基板23の内面を確認すること
ができる。また、この状態から、内側電極30aと外側
電極30bとに、±200V、周波数100Hzの交番
電圧を同じように印加すると、外側電極30b上に集合
した粒子が分散していき、最終的に全面均一な表示状態
に戻すことができる。
【0061】なお、ここでは、2つの電極領域30a、
30bのそれぞれに例えば、+200Vの正の直流電圧
を印加して黒表示を行い、2つの電極領域30a、30
bのそれぞれに例えば、−200Vの正の直流電圧を印
加して白表示を行うように構成したが、印加する電圧値
は、適宜選択でき、これらの値に限定されるものではな
い。
【0062】また、交番電圧は、適宜適切な値を選択で
きるが、好ましくは、±150V以上±250V以下程
度、周波数100Hz以上2KHz以下程度、好ましく
は、100Hz以上1KHz以下程度とするとよい。も
ちろん、この交番電圧も使用する粒子や基板のコート材
料によって適宜選択でき、これらの値に限定されるもの
ではない。
【0063】ここで、図5に、本実施の形態の画像形成
装置において、全面均一な表示状態から、外側電極30
bを接地すると共に内側電極30aに±200V、周波
数100Hzの交番電圧を印加して、内側電極30aを
ほぼ透明な状態にするの要した時間と、逆に、内側電極
30aを接地すると共に外側電極30bに±200V、
周波数100Hzの交番電圧を印加して、外側電極30
bをほぼ透明な状態にするの要した時間とを示す。
【0064】図5より明らかなように、内側電極30a
上の粒子を移動させて、対応する画像表示部10の表示
面領域をほぼ透明な状態にするの要した時間よりも、外
側電極30b上の粒子を移動させて、対応する画像表示
部10の表示面領域をほぼ透明な状態にするの要した時
間のほうが短い。
【0065】これは、内側電極30aの方が面積が大き
いためと、内側電極30a上の最も外側電極30bから
遠い位置の粒子と外側電極30bまでの距離が、外側電
極30b上の最も内側電極30aから遠い位置の粒子と
外側電極30b間での距離よりも長いためと考えられ
る。
【0066】また、図5より明らかなように、電極に印
加する交番電圧の周波数を高くすることによっても、内
側電極30a上の粒子を移動させて、画像表示部10の
表示面をほぼ透明な状態にするまでの時間を早くでき
る。
【0067】(第2の実施の形態)第2の実施の形態の
画像表示装置は、上述した第1の実施の形態の画像表示
装置の応用例であり、異なる個所だけ説明する。
【0068】第2の実施の形態の画像表示装置では、画
像表示部10の背面基板23の電極(内側電極30a、
外側電極30b)の形状を図6(A)〜図6(D)に示
す形状とした構成である。なお、内側電極30aと外側
電極30bとの面積比は、上述した第1の実施の形態と
同様の面積比とした。
【0069】電極の形状を図6(A)〜図6(D)に示
す形状とした場合も、上述した第1の実施の形態と同様
に、交番電圧を印加した電極(内側電極30a又は外側
電極30bの一方の電極)上の粒子を移動させて透明化
することができた。
【0070】ここで、図7に、図6(A)〜図6(D)
に示す電極形状のそれぞれの内側電極30aと第1の実
施の形態の電極形状のそれぞれの内側電極30aに、周
波数300Hzの交番電圧を印加した場合の「内側電極
30a上の粒子が移動して、対応する画像表示部10の
表示面領域がほぼ透明な状態となるのに要する時間」を
示す。
【0071】図7に示すように、電極の形状によっても
対応する画像表示部10の表示面領域がほぼ透明な状態
となるまでの時間に大きな差があり、本実施例では図6
(D)に示したように、内側電極30aと外側電極30
bとの形状を櫛形とし、両者を交互に組合わせた櫛状部
の電極構成としたものが、もっとも早く内側電極30a
上の粒子が移動して、対応する画像表示部10の表示面
領域がほぼ透明な状態になった。
【0072】これは、交番で電圧が印加されている電極
(以下、交番電極と称す。)と接地されている電極(以
下、接地電極と称す。)とにおいて、交番電極上の最も
接地電極から遠い位置の粒子と接地電極までの距離が最
も短くなる構造であるため、と考えられる。
【0073】また、接地電極に集合させた粒子を、元の
全面均一な状態に戻すのに要する時間は、どの形状の電
極においても、集合させる時間よりも短くて済み、電極
の形状の違いによる「元の全面均一な状態に戻すのに要
する時間」の長短は、「粒子を接地電極に集合させたと
きの時間」の長短関係と同様であった。
【0074】なお、以上説明した内側電極30aと外側
電極30bとの形状は一例であり、本発明は、一つの単
位セル内に二つ以上の別々に電圧印加可能な電極が形成
された構成であれば、これら以外の電極構成を適用する
ことが可能である。 (第3の実施の形態)第3の実施の形態の画像表示装置
は、上述した第1の実施の形態の応用例であり、異なる
個所だけ説明する。
【0075】図8に示すように、第3の実施の形態の画
像表示装置は、画像表示部10の背面基板23の表面に
形成された背面側電極25(内側電極30a、外側電極
30b)と、表面コート層28との間に、例えば、Ye
llowに着色した厚み約5μmの樹脂層27が設けら
れた構成である。
【0076】この樹脂層27は、単位セル内に封入され
た2種類の粒子のいずれとも異なる色であるため、2種
類の粒子を外側電極30bに集合させて内側電極30a
に対応する画像表示部10の表示面領域がほぼ透明化さ
れると、樹脂層27の色(ここでは黄色)が表示面領域
に反映される。
【0077】樹脂層27の色は、本第3の実施の形態で
は、Yellowとしたが、例えば、Magenta、
Cyanなどの対応する単位セル内に封入された粒子の
色と異なる色であればよく、単位セル内に封入された粒
子の色が第1の実施の形態のように、白と黒とした場
合、紙のような白表示と、濃度の高い黒表示と、樹脂層
27の色を反映した色表示との3種類の色を1つの単位
セルで表示することができる。
【0078】例えば、背面基板23の内側電極30a
に、±200V、周波数100Hzの交番電圧を印加
し、外側電極30bを接地させたところ、2種類の粒子
のいずれの粒子も外側電極30b部分に集合し、内側電
極30aの領域にはほとんど粒子が存在しなくなった。
この状態では、表示面側から背面基板23の内面がはっ
きりと確認でき、背面基板23に形成した着色樹脂層2
7による鮮明なYellow表示を行うことができた。
なお、Magentaに着色した樹脂層27を形成すれ
ば、白表示、黒表示、Magenta表示の3色表示
を、またCyanに着色した樹脂層27を形成すれば、
白表示、黒表示、Cyan表示の3色表示を行うことが
可能である。
【0079】また、この状態から、内側電極30aと外
側電極30bとの両方に、±200V、周波数100H
zの交番電圧を同じように印加したところ、外側電極3
0b上に集合した粒子が単位セル内に分散されて、最終
的に全面均一な白黒表示状態に戻すことができた。
【0080】このように、本第3の実施の形態では、2
種類の粒子による白黒表示に加え、背面基板23による
Yellow表示の計3色の表示を一つの単位セルで行
うことができる。
【0081】ここで、図9に示すように、表示基板20
と背面基板23との間に、複数の単位セル111〜11n
(但し、nは正の整数)を並べて形成し、各単位セルの
それぞれに、Yellowに着色した樹脂層27a、M
agentaに着色した樹脂層27b、Cyanに着色
した樹脂層27cを形成した。なお、図9では、電圧制
御部12の図示は省略するが、電圧制御部12は、それ
ぞれの単位セル111〜11nごとに設けられた内側電極
30aと外側電極30bとの両方の電圧制御をそれぞれ
独立して行っている。
【0082】これら3色の樹脂層の配置は、例えば、図
10に示すように、それぞれ3色を1単位として規則的
に配置し、例えば、図10中点線で囲んだ3つの単位セ
ルを一つの画素に対応させることによって、多色表示を
行うことができる。このとき、多色表示時の解像度は単
位セル数の1/3の解像度となるが、文字画像を中心と
した白黒画像表示は、1つのセルで一つの画素を形成す
ることができるため、単位セル数に対応した解像度の表
示を行うことができる。
【0083】また、色表示において3つの単位セルのう
ちの1つの単位セルの樹脂層27の色が表示されるよう
にし、その他の2つの単位セルの色の白黒表示を任意に
切り換えることにより、色の明るさを変化させることが
できる。
【0084】例えば、図11に示すように、Magen
taに着色した樹脂層27bを備えた単位セルの粒子
を、外側電極30b上に集合させてMagentaを表
示させ、その他の2つの単位セルを白色表示させると,
明るいMagenta表示となり、その他の2つの単位
セルを黒色表示させると,暗いMagenta表示とな
り、その他の2つの単位セルの一方を白色表示、他方を
黒表示させると、樹脂層27bの色が反映された通常の
Magenta表示となる。
【0085】また、白黒粒子を使わず、例えばMage
nta粒子とCyan粒子を使用し、背面基板の内面に
Yellowに着色した樹脂層27を形成すれば、一画
素でYMCの三色(色の三原色)を表示することができ
る。もちろん、Yellow粒子とMagenta粒子
を使用し、樹脂層27をCyanに着色した構成とした
り、Yellow粒子とCyan粒子を使用して、樹脂
層27をMagentaに着色した構成とするなど、色
の組み合わせを自由に変更することは可能である。
【0086】また、使用する色は、YMCの三色(色の
三原色)に限らず、目的に応じて適宜変更できる。例え
ば、白黒粒子を封入した複数の単位セルを並べた構成の
画像表示部10において、樹脂層27をRedに着色し
た単位セル、Greenに着色した単位セル、Blue
に着色した単位セルというように、光の三原色に対応す
る色の3種類のセルを規則的に併置しても、多色表示を
行うことができる。
【0087】また、白黒粒子を使わず、例えばRed粒
子とBlue粒子を使用し、背面基板の内面にGree
nに着色した樹脂層を形成すれば、一画素でR,G,B
の三色(光の三原色)を表示することができる。
【0088】また、これ以外にも、必要に応じて他の任
意の着色粒子を組合せたり、背面基板23の内面を任意
の色に設定することもできる。
【0089】なお、樹脂層27としては、ポリカーボネ
ートやポリエチレン、ポリスチレン、ビニールなどに所
望の色の顔料や染料を分散したものを使用することがで
きる。また樹脂層27を設けず、表面コート層28に所
望の顔料や染料を分散することにより着色する構成とす
ることも可能である。
【0090】またYellowや、Magenta、C
yanやその他の色の着色粒子としては、透明なポリエ
ステルやポリスチレン、ポリメタクリル酸メタクリレー
トなどの樹脂に、一般的なMagenta顔料や、Ye
llow顔料、Cyan顔料、および任意の色の顔料を
含有させた粒子や、各色の染料を分散させた粒子を使用
することができる。なお、粒子の帯電性を安定させるた
めに、例えば、酸化ケイ素や酸化チタン等の帯電制御剤
を付加してもよい。
【0091】(第4の実施形態)第4の実施の形態の画
像表示装置は、上述した第1の実施の形態の応用例であ
り、異なる個所だけ説明する。
【0092】第4の実施の形態の画像表示装置は、画像
表示部10を構成する表示基板20と背面基板23との
両方が透明な材質により構成されると共に、表示基板2
0と背面基板23との間に、単位セルを複数並べて形成
した構成である。
【0093】背面基板23は、表示基板20と同様にI
TOガラス基板より構成され、粒子と接する内側表面に
は透明なポリカーボネート樹脂を厚さ5μmに塗布して
形成した透明な表面コート層28が設けられている。
【0094】この構成によれば、上述した第1の実施の
形態と同様に、全ての単位セルの内側電極30aに±2
00V、周波数100Hzの交番電圧を印加し、外側電
極30bを接地させたところ、各単位セル内の粒子は、
それぞれ外側電極30bに集まり、背面基板23の背面
側の模様が表示基板20側から見ることが可能である。
【0095】また、所望の位置の単位セルが黒表示され
るように、電圧制御部12により、所望の位置の単位セ
ルの2つの電極領域30a、30bのそれぞれに、例え
ば、+200Vの正の直流電圧を同等に印加し、その他
は単位セルに対しては、内側電極30aに±200V、
周波数100Hzの交番電圧を印加し、外側電極30b
を接地させた。
【0096】これにより、黒表示する単位セルと背面基
板23の背面側の模様を映し出する透明なセルとで画像
表示を行うことができる。したがって、画像表示部10
背面側に配置した画像や物体の任意の個所を部分的に見
せたり隠したりする新規な画像の表示方法を採用するこ
とができる。
【0097】(第5の実施の形態)第5の実施の形態の
画像表示装置は、図12に示すように、上述した第4の
実施の形態の画像表示部10の背面基板23の背面側に
発光部44が設けられた構成である。なお、図12で
は、電圧制御部12の図示は省略するが、電圧制御部1
2は、それぞれの単位セル111〜11nごとに設けられ
た内側電極30aと外側電極30bとの両方の電圧制御
をそれぞれ独立して行っている。
【0098】すなわち、第5の実施の形態では、図12
に示すように、黒表示する単位セル(例えば、図12で
は、111、113、11n)と背面基板23の背面側の
模様を映し出する透明なセル(例えば、図12では、1
2、114)を透過した発光部44からの光とで画像を
表示する。このため、黒表示する単位セルと発光部44
からの光を透過させる単位セルとで非常にコントラスト
の高い白黒表示を行うことができる。
【0099】また、このような構成であるため、例え
ば、光を透過させる単位セルを部分的に形成すること
で、画像表示部10と発光部44との間に配置した画像
や物体の任意の個所を部分的に見せたり隠したりする表
示方法を適用することもできる。
【0100】なお、発光部44の色を白色光とすること
により、最もコントラストの高い画像表示を行うことが
できるが、本発明では、バックライトの色は白色光に限
定せず、オレンジや緑などの所望の色を適用することが
できる。この場合も、単位セル内の粒子の色とバックラ
イトの色とのコントラストで画像を表示することができ
る。このような発光部44としては、蛍光灯や電球、L
EDなど、種々の発光装置を使用することができる。
【0101】なお、単位セルを透明状態とした部位は光
を良好に透過させ、白黒表示状態の部位は粒子の隠蔽性
が高い(光透過性が低い)ため、発光部44からの光を
透過しない。そのため、バックライト方式で発光型のデ
ィスプレイと同様の表示を行うことができる。
【0102】したがって、例えば、昼間や周囲が明るい
場所においては、スイッチ(光照射手段)などにより発
光部44をオフにして単位セル内の白粒子42と黒粒子
40とによる反射型の表示方法を採用し、夜間や周囲が
暗い場所においては、発光部44をオンにして発光部4
4からの光と、発光部44からの光を遮蔽する粒子とに
よる透過型の表示方法を採用することができる。これに
より、いかなる周囲の明るさの元でも視認性の高い表示
を行うことが可能である。
【0103】(第6の実施の形態)第6の実施の形態の
画像表示装置を図13に示す。この画像表示装置は、上
述した第3の実施の形態と第5の実施の形態との応用例
であり、第3の実施の形態のように、画像表示部10の
背面基板23の表面に形成された背面側電極25(内側
電極30a、外側電極30b)と、表面コート層28と
の間に、所望の色に着色された樹脂層27としてRGB
カラーフィルタを備えると共に、第5の実施の形態のよ
うに、画像表示部10の背面基板23の背面側に発光部
44が設けられた構成である。
【0104】本第6の実施の形態の画像表示装置によれ
ば、第3の実施の形態と同様に2種類の粒子による白黒
表示に加え、背面基板23に形成したカラーフィルタの
色を表示することができる。さらに、第5の実施の形態
で説明したように、背面基板23の背後から光を照射
し、カラー画像情報に応じて画像表示部10の任意の場
所を透明化することで、所望のフィルタの色を表示させ
ることにより、バックライト方式によるカラー表示を行
うことができる。
【0105】図13では、画像表示部10の各セルに各
色の色フィルタ(Red,Green,Blue)力を
規則的に設けている。発光部44としてはハロゲンラン
プを使用し、背面基板23の背後から均一に光照射を行
うようにした。そして、例えば、Greenのフィルタ
が配された単位セルを透明化させて、Green光を発
生させることによって、Greenの表示を行うことが
できた。また、例えばRedとGreenのフィルタが
配された単位セルを同様に透明化させて、Red光とG
reen光を発生させることによって、Yellowの
表示を行うことができる。
【0106】(第7の実施の形態)第7の実施の形態に
係る画像表示装置は、第1の実施の形態の応用であり、
図14に示すように、2つの単位セルを積層して1つの
表示セルとした構成である。
【0107】第7の実施の形態で使用した画像表示部1
0は、画像表示面を形成する透明な表示基板20と背面
基板23との間に、透明な表面コート層24aが形成さ
れた透明な第1表示側電極22a、第1スペーサ26
a、透明な表面コート層28aが形成された透明な第1
背面側電極25a(内側電極30a、外側電極30
b)、透明な中間基板21、透明な表面コート層24b
が形成された透明な第2表示側電極22b、第2スペー
サ26b、透明な表面コート層28bが形成された透明
な第2背面側電極25b(内側電極30a、外側電極3
0b)、が順に形成された構成である。
【0108】第1スペーサ26aにより画定された第1
単位セル内には、第1の実施の形態と同様に、黒粒子4
0および白粒子42が封入されている。また、第2スペ
ーサにより画定された第2単位セル内には、第1単位セ
ル内に封入された粒子と異なる2種類の着色粒子41、
43が封入されている。
【0109】2種類の着色粒子41、43は、透明なポ
リエステルやポリスチレン、ポリメタクリル酸メタクリ
レートなどの樹脂に、一般的なMagenta顔料や、
Yellow顔料、Cyan顔料、Red顔料、Gre
en顔料、Blue顔料などの任意の顔料や、あるいは
任意の色の染料を含有させた粒子を使用することがで
き、これらの着色粒子から任意の2種類を選択できる。
もちろん、必要に応じてその他の色の着色粒子を使用す
ることもできる。また、粒子の帯電性を安定させるため
に、例えば、酸化ケイ素や酸化チタンのような帯電制御
剤を付加してもよい。なお、本第7の実施の形態では、
正に帯電する着色粒子を第1着色粒子41、負に帯電す
る着色粒子を第2着色粒子43とする。
【0110】本第7の実施の形態では、第1背面側電極
25aの内側電極30aと外側電極30bとのそれぞれ
に、図15(A)に示すように、例えば、−200Vの
正の直流電圧を同等に印加すると負に帯電する白粒子4
2が表示基板20側に移動し、正に帯電する黒粒子40
は、静電的に背面基板23側に吸引される。このため、
表示基板20には黒粒子40のみが均一に付着し、良好
な白表示(反射濃度≦0.3)が達成される。
【0111】また、逆に、第1背面側電極25aの内側
電極30aと外側電極30bとのそれぞれに、例えば、
+200Vの正の直流電圧を同等に印加すると、正に帯
電する黒粒子40が表示基板20側に移動し、負に帯電
する白粒子42は、静電的に背面基板23側に吸引され
る。このため、表示基板20には黒粒子40のみが均一
に付着し、良好な黒表示(反射濃度≧1.5)が達成さ
れる。
【0112】なお、このとき、第2単位セル内の粒子の
状態がどのような状態であっても、第1単位セル内の粒
子の色が表示基板に表示されるので、第2背面側電極2
5aの内側電極30aと外側電極30bとに電圧を印加
する必要はない。
【0113】また、第1背面側電極25aの外側電極3
0bを接地し、内側電極30aに±200V、周波数1
00Hzの交番電圧を印加すると、図15(B)に示す
ように、第1単位セル内は透明になり、第2単位セルの
色が表示される。
【0114】このとき、第2背面側電極25bの内側電
極30aと外側電極30bとのそれぞれに、例えば、+
200Vの正の直流電圧を同等に印加すると、第1着色
粒子41が表示基板20側に移動し、負に帯電する第2
着色粒子43は、静電的に背面基板23側に吸引され
る。このため、表示基板20には第1着色粒子41のみ
が均一に付着し、第1着色粒子41の色が表示されるこ
とになる。
【0115】また、逆に、第1背面側電極25aの内側
電極30aと外側電極30bとのそれぞれに、例えば、
−200Vの正の直流電圧を同等に印加すると負に帯電
する第2着色粒子43が表示基板20側に移動し、正に
帯電する第1着色粒子41は、静電的に背面基板23側
に吸引される。このため、表示基板20には第2着色粒
子43のみが均一に付着し、第2着色粒子43の色が表
示されることになる。
【0116】このように、本第7の実施の形態の画像表
示装置では、第1の単位セルと第2の単位セルとが積層
されてなる1つの積層セルにおいて、第1の単位セル内
の2種類の粒子による色表示、及び、第2の単位セル内
の2種類の粒子による色表示の合計4色の色表示が可能
であり、より表現豊かで高解像度の多色表示を行うこと
ができる。
【0117】なお、図16に示すように、第2背面側電
極25bと、表面コート層28bとの間に、着色した樹
脂層27を設けることで、1つの積層セルに対応する表
示領域において、第1の単位セル内の2種類の粒子によ
る色表示、第2の単位セル内の2種類の粒子による色表
示、及び、着色した樹脂層27による色表示の合計5色
の色表示を行うことができ、更に表現豊かな多色表示を
行うことができる。
【0118】第1の単位セル内の2種類の粒子、第2の
単位セル内の2種類の粒子及び着色した樹脂層27の色
は、特に限定しないが、好ましくは、全ての色が異なる
ように第1の単位セル内の2種類の粒子、第2の単位セ
ル内の2種類の粒子及び着色した樹脂層27の色を設定
するとよい。例えば、第1の単位セル内の2種類の粒子
を白粒子と黒粒子とし、第2の単位セル内の2種類の粒
子と着色した樹脂層27の3種類の色を色の三原色であ
るYellow、Magenta、Cyanの3種類の
色としたり、光の三原色であるRed、Green、B
lueの3種類の色とすることにより、高解像度で多彩
な多色表示を行うことができる。
【0119】また、図17に示すように、第4の実施の
形態の画像表示装置と同様に、画像表示部10を構成す
る表示基板20と背面基板23との両方が透明な材質に
より構成すると共に、表示基板20と背面基板23との
間に、表示セル131〜13m(但し、mは正の整数)を
複数並べて形成することにより、多彩な多色表示を行え
ることに加えて、背面基板23の背面側の模様が表示基
板20側から見ることが可能である。なお、図17にお
いても電圧制御部12の図示は省略するが、電圧制御部
12は、それぞれの表示セル(単位セル)131〜13m
とに設けられた内側電極30aと外側電極30bとの両
方の電圧制御をそれぞれ独立して行っている。
【0120】これにより、第1の単位セル内の2種類の
粒子、第2の単位セル内の2種類の粒子とで、4色の色
表示、又は、着色した樹脂層27を設けた場合は5色の
色表示を行えると共に、画像表示部10背面側に配置し
た画像や物体の任意の個所を部分的に見せたり隠したり
する新規な画像の表示方法を採用することができる。
【0121】さらに、表示基板20と背面基板23との
両方を透明な材質により構成した場合において、背面基
板23の背面側に発光部44を設け、光を透過させる透
明化した表示セルを部分的に形成させることで、発光部
44からの光を表示面側に導いて、コントラストが高
く、高解像度の多色表示を行うことができる。
【0122】また、図18に示すように、表示基板20
と背面基板23との間に、表示セルを複数並べて形成し
た画像表示部131〜13mにおいて、各表示セル毎の第
2背面側電極25bと表面コート層28bとの間に、着
色した樹脂層27を設けると共に、背面基板23の背面
側に発光部44を設ける構成とすることができる。
【0123】また、着色した樹脂層27は、例えば、R
GBカラーフィルタのように、RGBの色領域を規則的
に配置されるようにそれぞれ積層セル単位毎に設けると
よい。
【0124】なお、上述した第5の実施の形態のよう
に、例えば、昼間や周囲が明るい場所においては、発光
部44をオフにして単位セル内の白粒子と黒粒子とによ
る反射型の表示方法を採用し、夜間や周囲が暗い場所に
おいては、発光部44をオンにして発光部44からの光
と、発光部44からの光を遮蔽する粒子とによる透過型
の表示方法を採用することができる。これにより、いか
なる周囲の明るさの元でも視認性の高い表示を行うこと
が可能である。
【0125】(第8の実施の形態)第8の実施の形態の
画像表示装置は、上述した第3の実施の形態の画像表示
装置の応用例であり、異なる個所だけ説明する。
【0126】第8の実施の形態の画像表示装置では、図
22に示すように、単位セル11内に白粒子42のみが
封入された構成である。また、画像表示部10の背面基
板23の表面に形成された背面側電極25(内側電極3
0a、外側電極30b)と、表面コート層28との間に
は、例えば、カーボンを分散して黒に着色した厚み約5
μmの樹脂層27が設けられている。
【0127】この樹脂層27は、単位セル内に封入され
た白粒子42と異なる色であるため、白粒子42を外側
電極30bに集合させて内側電極30aに対応する画像
表示部10の表示面領域をほぼ透明化すると、樹脂層2
7の色(ここでは黒色)が表示面領域に反映される。
【0128】なお、白粒子42は、単体でも表面コート
層24、28との摩擦帯電で帯電させることが可能であ
るが、本第8の実施の形態では、白粒子を予め外部で十
分に帯電させてから単位セル11内に封入した。封入し
た白粒子42の量は、個々では、例えば、約14mgと
し、基板間の空隙体積(すなわち、単位セル11の体
積)に対する粒子の総体積比は約5%となるようにして
いる。なお、白粒子42の帯電状態は表示駆動を繰り返
し行っても安定していた。
【0129】画像表示部10の表示基板20側の電極2
2を接地し、背面基板23側に設けられた2つの電極3
0a、30bをそれぞれ電気的に独立して電圧制御部1
2に接続することにより、本第8の実施の形態の画像表
示装置が得られる。
【0130】本第8の実施の形態の画像形成装置におい
て、電圧制御部12により、背面側電極25の外側電極
30bを接地し、内側電極30aに±300V、周波数
100Hzの交番電圧を印加すると、図22(B)に示
すように、白粒子42は接地された外側電極30bに集
まり、内側電極30aの領域には、殆ど粒子が存在しな
くなる。
【0131】このため、単位セル11内は透明になり、
樹脂層27の色が表示されて、良好な黒表示(反射濃度
≧1.5)が達成される。また、電圧制御部12によ
り、背面側電極25の内側電極30a及び外側電極30
bとの両方に±300V、周波数100Hzの交番電圧
を印加すると、外側電極30bに集まっていた白粒子4
2が離散されて図22(A)のような混濁した状態とな
り、さらにこの状態から図23(A)又は図23(B)
に示すように良好な白表示(反射濃度≦0.3)が達成
される。
【0132】なお、本第8の実施の形態において、図2
3(A)及び図23(B)に示すような白表示状態か
ら、図22(B)に示すような黒表示状態にするのに要
した時間と、図22(B)に示すような黒表示状態から
図23(A)及び図23(B)に示すような白表示状態
にするのに要する時間は、上述した図5と同様であっ
た。
【0133】なお、樹脂層27の色は、本第8の実施の
形態では、黒としたが、例えば、Yellow、Mag
enta、Cyanなどの対応する単位セル内に封入さ
れた粒子の色と異なる色であればよく、単位セル内に封
入された粒子の色が第8の実施の形態のように、白とし
た場合、紙のような白表示と、樹脂層27の色を反映し
た黒表示との2種類の色を1つの単位セルで表示するこ
とができる。また、粒子の色も白に限定されるものでは
なく、封入された粒子の色に応じて色表示を行うことが
可能である。
【0134】(第9の実施の形態)第9の実施の形態の
画像表示装置は、上述した第8の実施の形態の画像表示
装置の応用例であり、異なる個所だけ説明する。
【0135】第9の実施の形態の画像表示装置では、図
24に示すように、単位セル11内に導電性黒粒子40
のみが封入された構成である。また、画像表示部10の
背面基板23には着色樹脂層27がなく白色ガラスより
構成されている。また、背面基板23の表面の背面側電
極25(内側電極30a、外側電極30b)は透明電極
より構成されている。また、表面側電極22及び背面側
電極25の表面には表面コート層が設けられておらず、
夫々単位セル11内に露出して単位セル11の内面を形
成している。
【0136】導電性黒粒子40は、ポリメタクリレート
に黒色顔料であるカーボンブラックを高含有率で分散し
た球状黒粒子を使用している。もちろん、導電性の黒粒
子であれば、その他の材料を適用することも可能であ
る。
【0137】画像表示部10の表示基板20側の電極2
2を接地し、背面基板23側に設けられた2つの電極3
0a、30bをそれぞれ電気的に独立して電圧制御部1
2に接続することにより、本第9の実施の形態の画像表
示装置が得られる。
【0138】本第9の実施の形態の画像形成装置におい
て、電圧制御部12により、背面側電極25の外側電極
30bを接地し、内側電極30aに−200V或いは+
200Vの直流電圧を印加することにより、導電性黒粒
子40は内側電極30a及び表示側基板22から電荷の
注入を受けて帯電、基板間を往復運動しながら外側電極
30bに集まり、内側電極30aの領域には、殆ど粒子
が存在しなくなる。このため、単位セル11内は透明に
なり、背面基板23の色が表示されて、良好な白表示
(反射濃度≦0.3)が達成される。
【0139】また、電圧制御部12により、背面側電極
25の内側電極30a及び外側電極30bとの両方に−
200V或いは+200Vの直流電圧を同時に印加する
ことにより、外側電極30bに集まっていた黒粒子40
が離散されて図24に示すような混濁した状態となり、
良好な黒表示(反射濃度≧1.5)が達成される。
【0140】なお、本第9の実施の形態においても、黒
表示状態から白表示状態にするのに要する時間と、白表
示状態から黒表示状態にするのに要した時間は、上述し
た図5と同様であった。
【0141】(第10の実施の形態)第10の実施の形
態の画像表示装置は、上述した第8の実施の形態の画像
表示装置の応用例であり、異なる個所だけ説明する。
【0142】第10の実施の形態の画像表示装置では、
図25に示すように、単位セル11内に導電性黒粒子4
0のみが封入された構成である。また、画像表示部10
を構成する背面基板23には着色樹脂層27がなく、表
示基板20と同様にが透明な材質により構成されてい
る。
【0143】背面基板23は、表示基板20と同様にI
TOガラス基板より構成され、粒子と接する内側表面に
は透明なポリカーボネート樹脂を厚さ5μmに塗布して
形成した透明な表面コート層28が設けられている。
【0144】このような構成の画像表示部10の表示基
板20側の電極22を接地し、背面基板23側に設けら
れた2つの電極30a、30bをそれぞれ電気的に独立
して電圧制御部12に接続することにより、本第10の
実施の形態の画像表示装置が得られる。
【0145】本第10の実施の形態の画像表示装置に対
し、内側電極30aに±300V、周波数100Hzの
交番電圧を印加し、外側電極30bを接地させることに
より、単位セル11内の導電性黒粒子40は、外側電極
30bに集まって画像表示部10が透明化されるので、
画像表示部10の背面基板23の背面側の模様が画像表
示部10を透過して表示基板20側から見ることが可能
である。
【0146】また、背面側電極25の内側電極30aと
外側電極30bとの両方に、例えば、±300V、周波
数100Hzの交番電圧を同時に印加すると、外側電極
30bに集まっていた黒粒子40が離散されて混濁した
状態となり、画像表示部10が不透明化されるので、画
像表示部10の背面基板23の背面側の模様を表示基板
20側から見ることができなくなる。
【0147】このように本第10の実施の形態では、1
種類の粒子を駆動することで粒子表示媒体の透明化、不
透明化を制御することができるので、新たな表現形態が
可能である。例えば、画像形成部以外は透明な状態とす
ることかできるので、透明基板上に着色粒子による画像
を表示したような表現や、画像表示部10の背後に配置
した画像や物体の任意の個所を見せたり、隠したりする
ことができる。また、画像表示部10の背後に、第5の
実施の形態と同様な発光部44を設けることで、バック
ライト方式で発光型のディスプレイと同様の表示を行う
ことができるので、コントラストの高い画像表示を行う
ことができる。
【0148】なお、本第10の実施の形態においても、
画像表示部10を不透明状態から透明状態にするのに要
する時間と、画像表示部10を透明状態から不透明状態
にするのに要する時間とは、上述した図5と同様であっ
た。
【0149】(第11の実施の形態)第11の実施の形
態の画像表示装置を図26に示す。この画像表示装置
は、上述した第8の実施の形態及び第10の実施の形態
の応用例であり、第8の実施の形態のように、画像表示
部10の背面基板23の表面に形成された背面側電極2
5(内側電極30a、外側電極30b)と、表面コート
層28との間に、所望の色に着色された樹脂層としてR
GBカラーフィルタ27Fを備えると共に、第10の実
施の形態のように、単位セル11内に導電性黒粒子40
のみが封入されると共に、画像表示部10を構成する背
面基板23が表示基板20と同様にが透明な材質よりな
る構成である。
【0150】この構成によれば、1種類の粒子を駆動す
ることで画像表示媒体10の透明化、及び、不透明化を
制御することができ、かつ、1種類の粒子を駆動するこ
とで画像表示媒体10を透明化して背面基板23に形成
したカラーフィルタ27Fの色を表示することができ
る。さらに、第5の実施の形態で説明したように、背面
基板23の背後から光を照射し、カラー画像情報に応じ
て画像表示部10の任意の場所を透明化することで、所
望のフィルタの色を表示させることにより、バックライ
ト方式によるカラー表示を行うことができる。
【0151】勿論、第5の実施の形態のように、単位セ
ルごとに異なる色のカラーフィルタを設けるようにして
もよい。
【0152】(第12の実施の形態)第12の実施の形
態の画像表示装置は、上述した及び第8の実施の形態の
画像表示装置の応用例であり、異なる個所だけ説明す
る。
【0153】第12の実施の形態で使用した画像表示部
10は、画像表示面を形成する透明な表示基板20と背
面基板23との間に、透明な表面コート層24aが形成
された透明な第1表示側電極22a、第1スペーサ26
a、透明な表面コート層28aが形成された透明な第1
背面側電極25a(内側電極30a、外側電極30
b)、透明な第1中間基板21a、透明な表面コート層
24bが形成された透明な第2表示側電極22b、第2
スペーサ26b、透明な表面コート層28bが形成され
た透明な第2背面側電極25b(内側電極30a、外側
電極30b)、透明な第2中間基板21b、透明な表面
コート層24cが形成された透明な第3表示側電極22
c、第3スペーサ26c、透明な表面コート層28cと
着色樹脂層27とが形成された透明な第3背面側電極2
5c(内側電極30a、外側電極30b)、が順に形成
された構成である。
【0154】第1スペーサ26aにより画定された第1
単位セル11a内には、透明なポリエステル、ポリスチ
レン、及びポリメタクリル酸メタクリレート等の樹脂に
一般的なYellow顔料を分散した第3着色粒子45
Yが封入されており、第2スペーサ26bにより画定さ
れた第2単位セル11b内には、透明なポリエステル、
ポリスチレン、及びポリメタクリル酸メタクリレート等
の樹脂に一般的なMagenta顔料を分散した第4着
色粒子45Mが封入されており、第3スペーサ26cに
より画定された第3単位セル11c内には、透明なポリ
エステル、ポリスチレン、及びポリメタクリル酸メタク
リレート等の樹脂に一般的なCyan顔料を分散した第
5着色粒子45Cが封入されている。これら、第3着色
粒子45Y、第4着色粒子45M、及び第5着色粒子4
5Cは夫々透明性が得られるように顔料の分散率が調整
されている。また、着色樹脂層27は、白色顔料である
酸化チタン微粒子を分散されて白色に着色されている。
【0155】本第12の実施の形態の画像表示装置に対
し、第1表示側電極22aを接地し、第1背面側電極2
5aの内側電極30a及び外側電極30bに±300
V、周波数100Hzの交番電圧を印加することによ
り、第1単位セル11a内の第3着色粒子45Yを均一
#分散され、これにより、Yellow表示が行れる。
【0156】また、第1表示側電極22a及び第1背面
側電極25aの外側電極30bを接地し、第1背面側電
極25aの内側電極30aに±300V、周波数100
Hzの交番電圧を印加することにより、第1単位セル1
1a内の第3着色粒子45Yが外側電極30bに集ま
り、内側電極30aの領域には、殆ど粒子が存在しなく
なる。このため、単位セル11a内は透明になり、下層
の単位セル11b、11cの色、及び着色樹脂層27の
色の少なくとも1つの色が表示される。
【0157】第2単位セル11bも同様に、第2表示側
電極22bを接地し、第2背面側電極25bの内側電極
30a及び外側電極30bに±300V、周波数100
Hzの交番電圧を印加することにより、第2単位セル1
1b内の第4着色粒子45Mが均一に分散され、これに
より、Magenta表示が行れる。
【0158】また、第2表示側電極22b及び第2背面
側電極25bの外側電極30bを接地し、第2背面側電
極25bの内側電極30aに±300V、周波数100
Hzの交番電圧を印加することにより、第2単位セル1
1b内の第1着色粒子45Mが外側電極30bに集ま
り、内側電極30aの領域には、殆ど粒子が存在しなく
なる。このため、第2単位セル11b内は透明になり、
上層の第1単位セル11aの色、下層の第3単位セル1
1cの色、及び着色樹脂層27の色の少なくとも1つの
色が表示される。
【0159】第3単位セル11cも同様に、第3表示側
電極22cを接地し、第3背面側電極25cの内側電極
30a及び外側電極30bに±300V、周波数100
Hzの交番電圧を印加することにより、第3単位セル1
1c内の第5着色粒子45Cが均一に分散され、これに
より、Magenta表示が行れる。
【0160】また、第3表示側電極22c及び第3背面
側電極25cの外側電極30bを接地し、第3背面側電
極25cの内側電極30aに±300V、周波数100
Hzの交番電圧を印加することにより、第3単位セル1
1c内の第5着色粒子45Cが外側電極30bに集ま
り、内側電極30aの領域には、殆ど粒子が存在しなく
なる。このため、第3単位セル11c内は透明になり、
上層の第1単位セル11a、第2単位セル11bの色、
及び着色樹脂層27の少なくとも1つの色が表示され
る。
【0161】また、第1単位セル11a、第2単位セル
11b、および、第3単位セル11cのいずれか2つの
単位セル内の着色粒子を単位セル内に均一に分布させ、
残りの1つの単位セル内の粒子を外側電極30bに集め
ることにより、Red、Green、Blueの色表示
を任意に表示できる。また、第1単位セル11a、第2
単位セル11b、および、第3単位セル11cの全ての
単位セル内の着色粒子を夫々外側電極30bに集めるこ
とにより、白色に着色された着色樹脂層27による白色
表示を行うことができ、る。また、第1単位セル11
a、第2単位セル11b、および、第3単位セル11c
の全ての単位セル内の着色粒子を夫々単位セル内に均一
に分布させることにより黒表示を行うことができる。
【0162】従って、本第12の実施形態の画像表示装
置によれば、1つの画素で白黒表示と、色の三原色であ
るYellow、Magenta、Cyanの混色によ
る多色表示を行うことが可能であり、表現豊かな多色表
示を行うことができる。
【0163】なお、上述した第1の実施の形態から第1
2の実施の形態において、図19(A)及び図19
(B)に示すように、単位セルの表示面側の周縁に、外
側電極30bを覆う遮光性の枠部46を形成することも
できる。
【0164】このような枠部46を形成することによ
り、外側電極30bに集合された粒子が枠部46により
覆われるため、集合した粒子の色が表示面側に映らず、
粒子の集合体に起因する表示画像の鮮鋭性の低下や表示
ノイズがなくなり、非常にすっきりとした表示を行うこ
とができる。
【0165】なお、このような枠部46は、スクリーン
印刷やフォトレジストなどにより形成することができ
る。また枠部46の色は、遮光性が高ければ特に限定さ
れないが、黒いマスクパターンを使用すると、表示画像
にシャープさや深みが感じられ適当である。
【0166】なお、上述した全ての実施の形態では、1
つの電圧制御部12により各電極に対する印加電圧を独
立して制御する構成としたが、各電極毎に電圧制御部1
2を設けて、各々独立して印加電圧を制御するように構
成することもできる。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、解
像度の低下を招くことなく、あるいは解像度の低下を抑
えて多色表示を行うことの可能である、という効果があ
る。
【0168】また、品質の高い多色表示を行うことが可
能である、という効果もある。
【0169】更に、背面側から光を照射するバックライ
ト方式を採用できる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の画像表示装置の
概略構成を示す説明図である。
【図2】 図1に示した画像表示装置の画像表示部を構
成する背面側電極25(内側電極30a、外側電極30
b)の上面図である。
【図3】 図3(A)は2つの電極領域30a、30b
のそれぞれに例えば、−200Vの負の直流電圧を同等
に印加したときの画像表示部の状態を示す断面説明図で
あり、図3(B)は2つの電極領域30a、30bのそ
れぞれに例えば、+200Vの負の直流電圧を同等に印
加したときの画像表示部の状態を示す断面説明図であ
る。
【図4】 内側電極30aに±200V、周波数100
Hzの交番電圧を印加し、外側電極30bを接地したと
きの画像表示部の状態を示す断面説明図である。
【図5】 内側電極30aをほぼ透明な状態にするの要
した時間と外側電極30bをほぼ透明な状態にするの要
した時間とを示すグラフである。
【図6】 図6(A)〜図6(D)は、画像表示部10
の背面基板23の電極(内側電極30a、外側電極30
b)の別の形状の例を示す上面図である。
【図7】 図6(A)〜図6(D)及び図2に示した形
状の電極を用い、周波数300Hzの交番電圧を印加し
た場合の内側電極30a上の粒子が移動して、対応する
画像表示部10の表示面領域がほぼ透明な状態となるの
に要する時間を示すグラフである。
【図8】 第3の実施の形態の画像表示装置の概略構成
を示す説明図である。
【図9】 表示基板20と背面基板23との間に複数の
単位セル111〜11n(但し、nは正の整数)を並べて
形成し、かつそれぞれ単位セル毎に着色樹脂層27を形
成した場合の画像表示装置の概略構成を示す説明図であ
る。
【図10】 着色した単位セルの配置例を示す上面説明
図である。
【図11】 色表示方法の一例を説明する上面説明図で
ある。
【図12】 第5の実施の形態の画像表示装置の概略構
成を示す説明図である。
【図13】 第6の実施の形態の画像表示装置の概略構
成を示す説明図である。
【図14】 第7の実施の形態の画像表示装置の概略構
成を示す説明図である。
【図15】 図15(A)は、例えば、−200Vの正
の直流電圧を内側電極30aと外側電極30bとのそれ
ぞれに同等に印加したときの状態を示す断面説明図であ
り、図15(B)は、第1背面側電極25aの外側電極
30bを接地し、内側電極30aに±200V、周波数
100Hzの交番電圧を印加し、第2背面側電極25b
の内側電極30aと外側電極30bとのそれぞれに、例
えば、+200Vの正の直流電圧を同等に印加したとき
の状態を示す断面説明図である。
【図16】 第7の実施の形態の画像表示装置に色フィ
ルタとしての着色樹脂層を設けた場合の概略構成を示す
説明図である。
【図17】 第7の実施の形態の画像表示装置の基板を
全て透明化し、背面側発光部を設けてた場合の概略構成
を示す説明図である。
【図18】 図17に示した画像表示装置の表示セル毎
に色フィルタとしての着色樹脂層を設けた場合の概略構
成を示す説明図である。
【図19】 図19(A)は、単位セルの表示面側の周
縁に、外側電極30bを覆う遮光性の枠部46を形成し
たときの画像表示部の状態を示す断面説明図であり、図
19(B)は、遮光性の枠部46の上面図である。
【図20】 従来の粒子を用いた画像表示装置の概略構
成を示す説明図である。
【図21】 3種類の単位セルを用いた色表示方法の例
を示す説明図である。
【図22】 第8の実施の形態の画像表示装置の概略構
成を示す説明図であり、図22(A)は第8の実施の形
態の画像表示装置の背面側電極25の内側電極30a及
び外側電極30bとの両方に±300V、周波数100
Hzの交番電圧を印加したときの状態を示す断面説明図
であり、図22(B)は、第8の実施の形態の画像表示
装置の背面側電極25の外側電極30bを接地し、内側
電極30aに±300V、周波数100Hzの交番電圧
を印加したときの状態を示す断面説明図である。
【図23】 図23(A)は図22に示した画像表示装
置において、白粒子42が表示基板側に集まって白表示
を行うときの状態を説明する断面説明図であり、図23
(B)は図22に示した画像表示装置において、白粒子
42が背面基板側に集まって白表示を行うときの状態を
説明する断面説明図である。
【図24】 第9の実施の形態の画像表示装置の概略構
成を示す説明図である。
【図25】 第10の実施の形態の画像表示装置の概略
構成を示す説明図である。
【図26】 第11の実施の形態の画像表示装置の概略
構成を示す説明図である。
【図27】 第12の実施の形態の画像表示装置の概略
構成を示す説明図であり、3種類の単位セルを積層した
構成の用いた色表示方法の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 画像表示部 11、111〜11n 単位セル 12 電圧制御部 13、131〜13m 表示セル 20 表示基板 21、21a、21b 中間基板 22、22a、22b、22c 表示側電極 23 背面基板 24、24a、24b、24c 表面コート層 25、25a、25b、25c 背面側電極 26、26a、26b、26c スペーサ 27、27a、27b 、27F 着色樹脂層 28、28a、28b、28c 表面コート層 30a 内側電極 30b 外側電極 40 黒粒子 41 第1着色粒子 42 白粒子 43 第2着色粒子 44 発光部 45Y 第3着色粒子 45M 第4着色粒子 45C 第5着色粒子 46 枠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 善郎 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 酒巻 元彦 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 松永 健 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 5C080 AA16 CC03 EE30 JJ05 JJ06 5C094 AA22 BA09 BA75 BA76 BA84 BA93 CA19 CA24 EA04 EA07 EB02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表示側が透明で、かつ、対向
    して配置された複数の基板と、 前記複数の基板間の各々に設けられ、単位セルを画定す
    る支持部材と、 前記単位セル内に封入されると共に、印加された電界に
    応じて前記基板間を移動する少なくとも1種類の着色粒
    子群と、 少なくとも一方の電極が独立して電界を形成可能な少な
    くとも2つの電極領域より構成され、かつ、前記複数の
    基板の対向する基板間に設けられて前記単位セル内に電
    界を形成する一対の電極と、 を備えた画像表示媒体。
  2. 【請求項2】 少なくとも表示側が透明で、かつ、対向
    して配置された複数の基板と、 前記複数の基板間に設けられ、単位セルを画定する支持
    部材と、 前記単位セル内に封入されると共に、色及び帯電特性が
    異なり、かつ、印加された電界に応じて前記基板間を互
    いに逆方向に移動する少なくとも2種類の粒子群と、 少なくとも一方の電極が独立して電界を形成可能な少な
    くとも2つの電極領域より構成され、かつ、前記複数の
    基板の対向する基板間に設けられて前記単位セル内に電
    界を形成する一対の電極と、 を備えた画像表示媒体。
  3. 【請求項3】 前記着色粒子群は、光透過性を有してい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像
    表示媒体。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも2つの電極領域の一方の
    電極領域が接地又は開放され、他方の電極領域に交番電
    圧或いは直流電圧が印加されることにより、 前記着色粒子群を前記一方の電極領域に集め、粒子によ
    る色の表示を解除することを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれか1項に記載の画像表示媒体。
  5. 【請求項5】 前記複数の基板のうちの表示面側の基板
    に、前記接地又は開放される一方の電極領域を覆う遮光
    部が形成されたことを特徴とする請求項1から請求項4
    のいずれか1項に記載の画像表示媒体。
  6. 【請求項6】 前記複数の基板のうち対向する一対の基
    板の一方の基板の色は、前記着色粒子群と異なる色であ
    ることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1
    項に記載の画像表示媒体。
  7. 【請求項7】 前記単位セル毎に所定の色のフィルタが
    設けられ、複数の単位セルで表示を行う請求項1から請
    求項6のいずれか1項に記載の画像表示媒体。
  8. 【請求項8】 予め定め所定の間隔を開けて平行配置さ
    れた3つ以上の基板間のそれぞれに前記着色粒子群が封
    入された単位セルが設けられており、 上層と下層とで重なり合う単位セルが1つの表示セルを
    形成し、該重なり合う単位セルのそれぞれに封入された
    前記着色粒子群の色がそれぞれ異なることを特徴とする
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像表示
    媒体。
  9. 【請求項9】 前記表示セルにおいて、最下層基板に色
    フィルタが設けられており、 上層側の単位セル内に封入された前記着色粒子群の色、
    下層側の単位セル内に封入された前記着色粒子群の色、
    及び、色フィルタの色の全てが異なることを特徴とする
    請求項8に記載の画像表示媒体。
  10. 【請求項10】 前記請求項1から前記請求項8のいず
    れか1項に記載の画像表示媒体と、 前記少なくとも2つの電極領域のそれぞれに独立して印
    加する電圧の印加状態を制御して、単位セル内に封入さ
    れた粒子を移動させて表示状態を制御する表示制御手段
    と、 を備えた画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、 前記少なくとも2つの電極領域のそれぞれに同等の電圧
    を印加して、前記着色粒子群のうちの1種類の着色粒子
    群を、前記対向して配置された複数の基板の一方の透明
    な基板側に移動させ、前記1種類の着色粒子群の色を一
    様表示することを特徴とする請求項10に記載の画像表
    示装置。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも2つの電極領域の一方
    の電極領域が接地又は開放され、 前記制御手段は、他方の電極領域に交番電圧を印加する
    ことにより、前記着色粒子群を前記一方の電極領域に集
    め、粒子による色の表示を解除することを特徴とする請
    求項10または請求項11に記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 全ての基板が透明基板より構成されて
    おり、 背面側の基板側に、表示側の基板に向かって光を照射す
    る光照射手段を備えたことを特徴とする請求項10から
    請求項12のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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