JP4535685B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置、特に、媒質層中に微粒子を分散させ、電極間に印加する電圧により表示特性を制御する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
反射型表示装置は、表示装置に入射する入射光の反射率を調整することによって表示特性の制御を行っており、表示装置とは別にバックライト等の光源を設ける必要がある透過型表示装置に比べると消費電力を低くすることができる。
【0003】
反射型表示装置として、上下基板間の領域に光制御媒体として機能する多数の微粒子を分散させた媒質層を作製し、基板上に形成された電極に電圧を印加することにより微粒子を移動させて表示特性の制御を行う可動性微粒子ディスプレイ(以下、MFPD(Mobile Fine Particle Display)と呼ぶことにする)が、本願出願人により出願された特許文献1に記載されている。
【0004】
図11(A)は、以前に本願出願人により開発されたMFPDの構造を示す断面図である。
【0005】
下側基板1aの上には絶縁性光吸収層2aが形成されている。絶縁性光吸収層2aの一部領域上には第1電極3aが形成されている。絶縁性光吸収層2a及び第1電極3aを覆って配向膜5aが形成されている。
【0006】
一方、透明な上側基板1bの一部領域上には不透明電極である第2電極3bが形成されている。上側基板1b及び第2電極3bを覆って配向膜5bが形成されている。
【0007】
上側基板1bと下側基板1aは所定距離だけ離れて対向配置されており、上下基板間の領域には媒質層6が形成されている。媒質層6には、液晶6b中に多数の白色微粒子6aが均一に分散された媒質が充填されている。上下基板間の媒質層6の周囲は、液晶6bが流出しないようにシール剤等により封止される。
【0008】
表示装置E0は観測者により、上側基板1bの上方から観測される。第1電極3aと第2電極3bの間に電圧を印加しない状態では、白色微粒子6aは液晶6b中に均一に分散している。表示装置E0の上部から入射する入射光L1は白色微粒子6aにより散乱されるので、表示装置E0からは反射光L2が出射し、観測者は白色の状態を視認することになる。
【0009】
図11(B)は、図11(A)において第1電極3a及び第2電極3b間に所定電圧を印加した時の表示装置E0の動作を説明する断面図である。
【0010】
第1電極3aと第2電極3bの間に電圧を印加すると、白色微粒子6aは媒質層6中を上下基板と水平な方向D1に移動する。白色微粒子6aは媒質層6中において、第1電極3aの上側の領域から不透明電極である第2電極3bの下側の領域へと移動する。図11(A)の状態から図11(B)の状態へと変化するには数秒の時間を要する。
【0011】
表示装置E0の上部から入射する入射光L1は、上側基板1b、配向膜5b、媒質層6、配向膜5a、ITO(酸化インジウムスズ)等により構成される透明電極である第1電極3aを透過して、絶縁性光吸収層2aに吸収されるので、観測者は黒色の状態を視認することになる。
【0012】
【特許文献1】
特願2001−289724号明細書
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来用いられていたMFPDでは、上下基板にそれぞれ形成された電極間に電圧を印加して媒質層中の微粒子を移動させており、電極間に電圧を印加し始めてから微粒子の移動が完了するまでに数秒間かかっていた。
【0014】
本発明の目的は、コントラストが良く、視角依存性が小さく、応答速度が速い表示装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、第1の基板と、前記第1の基板の第1の領域上に形成される第1の電極と、前記第1の基板の第2の領域上であって、前記第1の電極との間に絶縁膜を挟んで形成される第2の電極と、前記第1の基板上に配置され、前記絶縁膜及び第2の電極を覆って形成される垂直配向膜と、前記垂直配向膜上に配置され、媒質中に多数の微粒子が分散された媒質層であって、前記媒質層を構成する媒質が、液晶性を有する有機材料であり、該微粒子は前記第1の電極と前記第2の電極の間に印加する電圧により該媒質中を媒質全体と前記第2の電極上間で前記第1の基板と水平な方向に移動し、該媒質とは異なる光学的性質を有する媒質層とを有する表示装置が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施例による表示装置E1の構造を説明する断面図である。
【0017】
下側基板1aの上には、黒の顔料を用いたブラックカラーフィルタからなる絶縁性光吸収層2aが形成されている。本実施例では、絶縁性光吸収層2aとして黒の顔料を用いたブラックカラーフィルタを使用したが、これに限らず、カーボンブラックを用いたブラックカラーフィルタを使用することもできる。また、下側基板1aの外側表面に黒テープ等を貼り付けても良い。絶縁性光吸収層2aの一部領域上には、透明電極ITOからなり電極幅がx1の第1電極3aが形成されている。本実施例では、第1電極3aの電極幅x1として350μmのものを形成した。絶縁性光吸収層2a及び第1電極3aを覆って、膜厚がx2の透明絶縁膜4が形成されている。本実施例では、透明絶縁膜4として膜厚x2が2μmのアクリル系絶縁性有機膜を用いた。透明絶縁膜4の一部領域上には、モリブデンからなる第2電極3bが形成されている。透明絶縁膜4及び第2電極3bを覆って、アルキル側鎖付ポリイミドからなる垂直配向膜5aが形成されている。
【0018】
透明な上側基板1bの一部領域上には、黒色顔料を添加した樹脂からなる光遮光膜7が形成されている。上側基板1b及び光遮光膜7を覆って、アルキル側鎖付ポリイミドからなる垂直配向膜5bが形成されている。
【0019】
上側基板1bと下側基板1aは所定距離x3だけ離れて対向配置されている。本実施例においては、所定距離x3が115μmの表示装置を作製した。
【0020】
上下基板間の媒質層6には、RDP−00333(大日本インキ製)の液晶6b中に、TiO2と有機物の混合系からなる多数の白色微粒子6aが分散されたものが充填されている。上下基板間の領域で媒質層6の周囲は、液晶6bが流出しないようにシール剤等により封止されている。
【0021】
また、本実施例では、透明絶縁膜4として、アクリル系絶縁性有機膜を用いたが、これに限らず、その他の有機絶縁膜や、SiO2やSiNx等の無機絶縁膜、これらの絶縁膜を組み合わせて形成した絶縁膜を用いることもできる。
【0022】
液晶6b中に分散させる微粒子6aの添加量は、1〜50wt%、より好ましくは、10〜30wt%が良い。本実施例では、液晶6b中に白色微粒子6aを20wt%添加したものを使用した。
【0023】
微粒子6aの粒径は、0.5〜100μm、より好ましくは、2〜20μmが良い。本実施例では、白色微粒子6aの粒径として6μmのものを使用した。
【0024】
図2(A)は、表示装置E1(図1)の第1電極3a及び第2電極3b間に電圧を印加していない時の表示特性を説明する断面図である。
【0025】
表示装置E1の第1電極3aと第2電極3bの間に電圧を印加していない時は、液晶6b中に白色微粒子6aが均一に分散している。入射光L1は、透明な上側基板1b及び垂直配向膜5bを透過して媒質層6に入射する。入射光L1は白色微粒子6aによって散乱され、反射光L2が垂直配向膜5b及び上側基板1bを透過して表示装置E1の外部に出射する。表示装置E1の上部から観測している観測者は白色の状態を視認することになる。
【0026】
図2(B)は、表示装置E1(図1)の第1電極3a及び第2電極3b間に所定の電圧を印加した時の表示特性を説明する断面図である。
【0027】
表示装置E1の第1電極3aに−120V、第2電極3bに+120Vの電圧をそれぞれ印加すると、媒質層6中において第1電極3a及び第2電極3b上の領域に均一に分散していた白色微粒子6aは、上下基板と水平な方向D1に移動して、第2電極3bの領域上に集まる。
【0028】
入射光L1は、透明な上側基板1b、垂直配向膜5b、媒質層6、垂直配向膜5a、透明絶縁膜4、第1電極3aをそれぞれ透過して絶縁性光吸収層2aによって吸収される。入射光L1は絶縁性光吸収層2aによって吸収され、反射して来ないため、表示装置E1の上部から観測している観測者は黒色の状態を視認することになる。
【0029】
上記の場合とは電極に印加する電圧を逆にして、第1電極3aに+120V、第2電極3bに−120Vの電圧をそれぞれ印加すると、白色微粒子6aが移動して、表示装置E1は図2(B)の状態から図2(A)の状態に変化する。
【0030】
白色に視認される図2(A)の状態と、黒色に視認される図2(B)の状態は、電極に印加する電圧を制御することにより何度でも繰り返して操作することができる。
【0031】
また、白色微粒子6aが移動している最中若しくは移動後に印加していた電圧を切ると、白色微粒子6aはその場所で動かなくなり、長時間(数ヶ月以上も)その状態を保持する。これは、異方性流体である液晶が、分子同士が揃って並ぼうとする自発的な分子配向性を有しており、微粒子を液晶中に安定に固定する性質があるためであると思われる。
【0032】
図3(A)は、第1の実施例における表示装置E1と電圧印加時の反射率の応答特性を比較するために作製した第1の変形例における表示装置E1’の構造を説明する断面図である。
【0033】
表示装置E1’は、第1の実施例における表示装置E1と比較して、光遮光膜7(図1)の代わりに第3電極3cが設けられている点で相違する。すなわち、第1の実施例における上側基板側の構造は、上側基板1bの一部領域上に光遮光膜7が形成され、上側基板1b及び光遮光膜7を覆って垂直配向膜5bが形成されていたが、第1の変形例における上側基板側の構造は、上側基板1bの一部領域上に第3電極3cが形成され、上側基板1b及び第3電極3cを覆って垂直配向膜5bが形成されている。
【0034】
図3(B)は、下側基板1aに2電極を形成した表示装置E1(図1)と、上下基板に3電極を形成した表示装置E1’(図3(A))をそれぞれ用いた場合の電圧印加時間(横軸)と反射率(縦軸)の関係を示したグラフである。
【0035】
黒丸のプロットにより表わされる曲線aは、下側基板1aに2電極を形成した表示装置E1(図1)を用いた場合の実験結果であり、液晶6b中に白色微粒子6aが均一に分散している状態(図2(A))において、第1電極3aに−120V、第2電極3bに+120Vの電圧をそれぞれ印加した時に反射率がどのように変化したかを示したものである。
【0036】
白丸のプロットにより表わされる曲線bは、上下基板に3電極を形成した表示装置E1’(図3(A))を用いた場合の実験結果であり、液晶6b中に白色微粒子6aが均一に分散している状態において、第1電極3aに−120V、第2電極3bに+120V、第3電極3cに0Vの電圧をそれぞれ印加した時に反射率がどのように変化したかを示したものである。
【0037】
上下基板に3電極を形成した表示装置E1’(図3(A))よりも下側基板側に2電極を形成した表示装置E1(図1)の方が、各電極間に電圧を印加した場合の反射率の変化が若干速いことが分かる。
【0038】
曲線aでは約0.03秒で反射率が約10%まで低下しており、曲線bでは、約0.06秒で反射率が約10%まで低下している。表示装置E1(図1)では1秒間に(1秒/約0.03秒)=約30回の白表示と黒表示間の変換が可能であり、表示装置E1’(図3(A))では1秒間に(1秒/約0.06秒)=約15回の白表示と黒表示間の変換が可能である。
【0039】
電極間に電圧を印加して0.1秒以内に表示装置の反射率を高速に制御できるという特性は、高速タイプのSTN−LCDと同等であり、動画表示にも対応することができる。
【0040】
図4は、入射光として拡散光源を使用した場合の表示装置E1(図1)における白色表示と黒色表示それぞれの場合の視角(横軸)と反射率(縦軸)の関係をプロットしたグラフである。
【0041】
白丸のプロットcは表示装置E1(図1)の各電極間に電圧を印加していない状態(図2(A))での白色表示の視角と反射率の関係を示したものであり、黒丸のプロットdは表示装置E1(図1)の電極間に電圧を印加した状態(図2(B))での黒色表示の視角と反射率の関係を示したものである。
【0042】
白色表示の場合には視角が0度から55度の範囲において、反射率が約45%の値を示しており、視角によらずほぼ均一で高い反射率が得られている。黒表示の場合には視角が0度から55度の範囲において、反射率が約5%の値を示しており、視角によらずほぼ均一で低い反射率が得られている。
【0043】
本実施例の表示装置を用いれば、表示装置を観測する観測者の視角が変化しても均一で、しかも白色表示と黒色表示のコントラストが良好な表示特性を得ることができる。
【0044】
図5(A)〜(C)は、第1の実施例の表示装置E1(図1)における第1電極3aと第2電極3bの構造を説明する平面図である。
【0045】
図5(A)は、第1電極3aの構造を説明する平面図であり、図1の表示装置E1を上側基板1b側から観測した場合に、第1電極3aが格子状の平面構造により形成されていることを示している。
【0046】
図5(B)は、第2電極3bの構造を説明する平面図であり、図1の表示装置E1を上側基板1b側から観測した場合に、第2電極3bが格子状の平面構造により形成されていることを示している。
【0047】
図5(C)は、表示装置E1における第1電極3aと第2電極3bの配置関係を示したものであり、図1の表示装置E1を上側基板1b側から観測した場合の平面図である。
【0048】
第1電極3aと第2電極3bは、絶縁膜等を介して対向配置される。点線で囲んだ領域Sが表示装置E1に相当する。
【0049】
図6(A)〜(D)は、表示装置E1(図1)の各電極間に電圧を印加した場合の表示特性の変化を観測した顕微鏡写真である。
【0050】
図6(A)は、表示装置E1に電圧を印加していない時の状態(図2(A))を観測した顕微鏡写真である。
【0051】
白色微粒子6aが液晶6b中に均一に分散しており、表示装置E1の周辺部に黒く格子状に形成されている領域(遮光膜7に相当する)に囲まれている正方形の領域が白色に視認されている。
【0052】
図6(B)は、図6(A)の状態において、各電極間に電圧を印加した直後の表示装置E1の状態を観察した顕微鏡写真である。
【0053】
白色微粒子が表示装置E1の周辺部に向けて移動を始めており、表示装置E1の中央部に黒く視認される領域が出現している。
【0054】
図6(C)は、図6(B)の状態から更に電極間に電圧を印加し続けた場合の表示装置E1の状態を観察した顕微鏡写真である。
【0055】
白色微粒子6aは更に表示装置E1の周辺部に向けて移動しており、表示装置中央部の黒く視認される領域が拡大している。表示装置の周辺部に到達した白色微粒子6aは、格子状に黒く視認されている領域の下に隠れるため、表示装置E1の上部からは視認できなくなる。
【0056】
図6(D)は、図6(C)の状態から更に電極間に電圧を印加し続けた場合の表示装置E1の状態を観察した顕微鏡写真である。
【0057】
図6(C)の状態からあまり変化は見られないが、表示装置E1の中央部の黒く視認される領域が図6(C)の状態よりも若干拡大している。
【0058】
第1の実施例では、図5(A)〜(C)に示すように、格子状の形状を有する第1電極3a及び第2電極3bを用いたが、電極の形状はこれらに限定されるものではない。例えば、次に説明する図7(A)〜(C)に示すような第1電極3a及び第2電極3bの組み合わせを用いることもできる。
【0059】
図7(A)は、第1電極3aを円状に形成した場合の平面図であり、図7(A’)は、第2電極3bを円環状に形成した場合の平面図である。円状の第1電極3aの上に、絶縁膜等を介して、円環状の第2電極3bが形成される。電極間に印加する電圧を制御することにより、白色微粒子6aを円状の第1電極3a上に均一に分散させれば白色表示が得られ、白色微粒子6aを円環状の第2電極3b上の領域に移動させると黒色表示が得られる。
【0060】
図7(B)は、第1電極3aを六角形状に形成した場合の平面図であり、図7(B’)は、第2電極3bを蜂の巣状に形成した場合の平面図である。電極間に印加する電圧を制御することにより、白色微粒子6aを六角形状の第1電極3a上に均一に分散させれば白色表示が得られ、白色微粒子6aを蜂の巣状の第2電極3b上の領域に移動させると黒色表示が得られる。
【0061】
図7(B)及び(B’)に示すような電極の形状を有する表示装置を作製すれば、平面上に隙間なく表示装置を並べることができる。
【0062】
図7(C)は、第1電極3aをストライプ状に形成した場合の平面図であり、図7(C’)は、第2電極3bを補間的ストライプ状に形成した場合の平面図である。電極間に印加する電圧を制御することにより、白色微粒子6aをストライプ状の第1電極3a上に均一に分散させれば白色表示が得られ、白色微粒子6aを補間的ストライプ状の第2電極3b上の領域に移動させると黒色表示が得られる。
【0063】
なお、図7(A)、(B)、(C)では、第1電極3aの形状を円状、六角形状、ストライプ状にした場合についてそれぞれ説明したが、これに限られずベタ状の電極形状を用いることもできる。
【0064】
本実施例では、上下基板間の距離x3(図1)として115μmの表示装置を用いた場合について説明した。良好な反射率を得るためには、上下基板間距離x3が100μm以上であることが好ましい。従来のMFPDでは上下基板間の距離x3が厚くなると、上下基板にそれぞれ形成された電極間に電圧を印加しても表示装置の中央部の領域上に存在する微粒子6aが、上下基板と水平な方向に移動しないという問題があったが、本実施例における表示装置E1ではそのような問題は生じなかった。
【0065】
ただ、上下基板間の距離x3が200μm以上になると、第1電極3aと第2電極3b間に電圧を印加するのを止めた時に、表示装置の中央部に白色微粒子6aが少し引き戻されるという現象が見られた。この現象は、電極間に印加する電圧の波形、電極の構造、媒質層の構造などを改善することにより解消することができると思われるが、現状では原因は解明されていない。
【0066】
また、本実施例では、第1電極3a及び第2電極3bを下側基板1a側に形成した場合について説明したが、第1電極3a及び第2電極3bを上側基板1b側に形成することもできる。ただし、第1電極3aとして用いているITOの屈折率が高いため、第1電極3aを上側基板1b側に形成すると、ITOの表面反射により黒色表示の表示特性が劣化するおそれがある。
【0067】
また、本実施例では液晶6b中に分散させる微粒子として白色微粒子6aを用いる場合について説明したが、白色以外の着色した微粒子を用いることもできる。その場合には、電極間に電圧を印加しない時は着色した微粒子の色が視認され、電圧を印加した時は黒色に視認されることになる。
【0068】
また、本実施例では、微粒子を分散させる媒質として絶縁性の流動性材料である液晶を用いたが、媒質として用いることができるのは液晶に限られない。媒質として液晶を使用する場合には、誘電率異方性が正又は負のいずれの液晶でも用いることができる。誘電率異方性の絶対値が大きい方が、微粒子の移動速度が速い傾向がある。
【0069】
以上第1の実施例について説明した。次に第2の実施例について説明する。
【0070】
図8(A)は、本発明の第2の実施例による表示装置E2の構造を説明する断面図である。
【0071】
第1の実施例における表示装置E1(図1)では第1電極3aの下に絶縁性光吸収層2aが形成されていたが、第2の実施例における表示装置E2では第2電極3bの上に絶縁性光吸収層2aが形成される点で相違している。
【0072】
第2の実施例における表示装置E2の下側基板側の構造は、下側基板1aの一部領域上に第1電極3aが形成され、下側基板1a及び第1電極3aを覆って透明絶縁膜4が形成され、透明絶縁膜4の一部領域上に第2電極3bが形成され、透明絶縁膜4及び第2電極3bを覆って絶縁性光吸収層2aが形成され、絶縁性光吸収層2a上に垂直配向膜5aが形成されている。
【0073】
第1の実施例における表示装置E1(図1)では、電圧印加時に入射光が絶縁性光吸収層2aに吸収されるまでに、第1電極3aを透過する必要があったため、電極3aはITO等の透明電極を用いる必要があった。
【0074】
これに対し、第2の実施例における表示装置E2では、電圧印加時に入射光が絶縁性光吸収層2aに吸収されるまでに第1電極3aを透過する必要がない。第1電極3aとして透明電極ITO以外のアルミニウムやモリブデン等の不透明電極を用いることもできる。
【0075】
ただし、本実施例においては、絶縁性光吸収層2aから液晶6b中に不純物イオン等が流れ出すおそれがあるので、それを防ぐため絶縁性光吸収層2a上にトップコート層を形成する場合もある。
【0076】
以上第2の実施例について説明した。次に第3の実施例について説明する。
【0077】
図8(B)は、本発明の第3の実施例による表示装置E3の構造を説明する断面図である。
【0078】
第1の実施例における表示装置E1(図1)では第1電極3aの下に絶縁性光吸収層2aが形成されていたが、第3の実施例における表示装置E3では第1電極3aと第2電極3bの間に絶縁性光吸収層2aが形成される点で相違している。
【0079】
第3の実施例における表示装置E3の下側基板の構造は、下側基板1aの一部領域上に第1電極3aが形成され、下側基板1a及び第1電極3aを覆って絶縁性光吸収層2aが形成され、絶縁性光吸収層2aの上に透明絶縁膜4が形成され、透明絶縁膜4の一部領域上に第2電極3bが形成され、透明絶縁膜4及び第2電
極3bを覆って垂直配向膜5aが形成されている。
【0080】
第3の実施例における表示装置E3では、第2の実施例同様、電圧印加時に入射光が絶縁性光吸収層2aに吸収されるまでに第1電極3aを透過する必要がない。第1電極3aとして透明電極ITO以外のアルミニウムやモリブデン等の不透明電極を用いることもできる。
【0081】
図8(B)では下側基板1a及び第1電極3aに密着して絶縁性光吸収層2aが形成される場合を図示したが、絶縁性光吸収層2aが第1電極3aと第2電極3bの間に形成されるものであれば、図8(B)に図示した構造に限定されるものではない。
【0082】
以上第3の実施例について説明した。次に第4の実施例について説明する。
【0083】
図9(A)は、本発明の第4の実施例による表示装置E4の構造を説明する断面図である。
【0084】
第1の実施例における表示装置E1(図1)では、電極間に電圧を印加しない時は液晶6b中に分散させた白色微粒子6aにより入射光を反射し、電圧を印加した時は絶縁性光吸収層2aで入射光を吸収する場合について説明した。
【0085】
第4の実施例における表示装置E4では、液晶6b中に分散させる微粒子として黒色微粒子6cを用い、絶縁性光吸収層2a(図1)の代わりに光反射面(光反射は、散乱反射と鏡面反射の両方を含むものとする)を有するアルミニウムや銀等からなる光反射層2bを用いる点で、表示装置E1とは相違している。
【0086】
第4の実施例における表示装置E4では、第1電極3aと第2電極3b間に電圧を印加しない時は図9(A)に示すように、入射光L1は、透明な上側基板1b、垂直配向膜5bを透過して媒質層6に入射し、媒質層6に均一に分散している黒色微粒子6cにより吸収される。表示装置E4の上部から観測している観測者は黒色の状態を視認することになる。
【0087】
図9(B)は、表示装置E4の第1電極3a及び第2電極3b間に電圧を印加した時の表示特性を説明する断面図である。
【0088】
表示装置E4の第1電極3aと第2電極3b間に電圧を印加すると、黒色微粒子6cは、上下基板と水平な方向D1に移動して、第2電極3bの領域上に集まる。
【0089】
入射光L1は、透明な上側基板1b、垂直配向膜5b、媒質層6、垂直配向膜5a、透明絶縁膜4、第1電極3aをそれぞれ透過して光反射層2bによって反射される。光反射層2bによって反射された反射光L2は、第1電極3a、透明絶縁膜4、垂直配向膜5a、媒質層6、垂直配向膜5b、透明な上側基板1bを透過して表示装置E4から出射する。表示装置E1の上部から観測している観測者は白色の状態を視認することになる。
【0090】
第4の実施例では、液晶6b中に分散させる微粒子として黒色微粒子6cを用いる場合について説明したが、黒色以外の着色した微粒子を用いることもできる。その場合には、電圧を印加しない時は着色した微粒子の色が視認され、電圧を印加した時は白色が視認されることになる。
【0091】
以上第4の実施例について説明した。次に第5の実施例について説明する。
【0092】
図10(A)は、本発明の第5の実施例による表示装置E5の構造を説明する断面図である。
【0093】
第1の実施例における表示装置E1(図1)では、上側基板1bが媒質層6を介して下側基板に対向配置されていたが、第5の実施例では上側基板を設けずに、媒質層6をマイクロカプセル等の透明な膜によって下側基板上に固定する。
【0094】
本実施例では、電極間に印加する電圧を調整することにより液晶6b中の白色微粒子6aの分散密度を制御して、白色表示と黒色表示の切り換えを操作することが考えられる。第2電極3b上の領域であって媒質層6を介した透明な膜8上の領域に遮光膜を形成することにより表示特性を制御することができる。
【0095】
以上第5の実施例について説明した。次に第6の実施例について説明する。
【0096】
図10(B)は、本発明の第6の実施例による表示装置E6の構造を説明する断面図である。
【0097】
第1の実施例における表示装置E1(図1)では第1電極3a上に透明絶縁膜4を介して第2電極3bが形成されていたが、第6の実施例における表示装置E6では、第2電極3bの上に透明絶縁膜4を介して第1電極3aが形成されている点で相違する。
【0098】
第6の実施例における表示装置E6の下側基板側の構造は、下側基板1a上に絶縁性光吸収層2aが形成され、絶縁性光吸収層2aの一部領域上に第2電極3bが形成され、絶縁性光吸収層2a及び第2電極3bを覆って透明絶縁膜4が形成され、透明絶縁膜4の一部領域上に第1電極3aが形成され、透明絶縁膜4及び第1電極3aを覆って垂直配向膜5aが形成される。
【0099】
第6の実施例の表示装置E6において、第1電極に−120V、第2電極に+120Vの電圧をそれぞれ印加すると、第1の実施例の表示装置E1とほぼ同じ白色微粒子6aの制御が可能であることが確認された。
【0100】
上述の実施例によれば、一方の基板上に2つの電極を形成するため、他方の基板には電極を形成する必要がない。よって、他方の基板については、基板に使用する材料を自由に選択できるため、基板上に電極を形成する工程に耐えることができない耐熱性の低い基板材料(例えば、フィルム基板やプラスチック基板)、表面に凹凸を有する基板などを使用することもできる。また、電極が設けられていない方の基板を省略することも可能である。
【0101】
また、上下基板のそれぞれに電極を形成する場合には、媒質層を挟んで上側基板と下側基板を対向配置して表示装置を作製する必要があるため、上下基板にそれぞれ形成されている電極の位置合わせを正確に行うことが必要であった。片側の基板上に2つの電極を形成する場合、上下基板間の位置合わせを行うために高価な位置合わせ装置等を用いる必要がなくなる。
【0102】
上述した表示装置は、例えば、ディスプレイ全般、児童用玩具、紙や印刷物(雑誌、新聞、ポスター等)の代替品全般(電子の紙)、カメラの絞り、ストロボ光量調整、印画紙用書き込み光源等の光学部品全般に利用することが可能である。
【0103】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コントラストが良く、視角依存性が小さく、応答速度が速い表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施例による表示装置E1の構造を説明する断面図である。
【図2】 図2(A)は、表示装置E1の第1電極3a及び第2電極3b間に電圧を印加していない時の、図2(B)は、電圧を印加した時の表示特性をそれぞれ説明する断面図である。
【図3】 図3(A)は、本発明の第1の変形例における表示装置E1’の構造を説明する断面図であり、図3(B)は、表示装置E1と表示装置E1’をそれぞれ用いた場合の電圧印加時間と反射率の関係を示したグラフである。
【図4】 図4は、入射光として拡散光源を使用した場合の表示装置E1における白色表示と黒色表示それぞれの場合の視角と反射率の関係をプロットしたグラフである。
【図5】 図5(A)〜(C)は、第1の実施例の表示装置E1における第1電極3aと第2電極3bの構造を説明する平面図である。
【図6】 図6(A)〜(D)は、表示装置E1の各電極間に電圧を印加した場合の表示特性の変化を観測した顕微鏡写真である。
【図7】 図7(A)、(A’)、(B)、(B’)、(C)、(C’)は、表示装置に用いることができる第1電極3aと第2電極3bの形状を説明する平面図である。
【図8】 図8(A)は、本発明の第2の実施例による表示装置E2の構造を説明する断面図であり、図8(B)は、本発明の第3の実施例による表示装置E3の構造を説明する断面図である。
【図9】 図9(A)は、本発明の第4の実施例による表示装置E4の構造を説明する断面図であり、図9(B)は、表示装置E4の第1電極3a及び第2電極3b間に電圧を印加した時の表示特性を説明する断面図である。
【図10】 図10(A)は、本発明の第5の実施例による表示装置E5の構造を説明する断面図であり、図10(B)は、本発明の第6の実施例による表示装置E6の構造を説明する断面図である。
【図11】 図11(A)は、以前に本願出願人により開発された表示装置E0の構造を示す断面図であり、図11(B)は、表示装置E0の第1電極3a及び第2電極3b間に所定電圧を印加した時の動作を説明する断面図である。
【符号の説明】
1a 下側基板
1b 上側基板
2a 光吸収層
2b 光反射層
3a 第1電極
3b 第2電極
3c 第3電極
4 透明絶縁膜
5a,5b 配向膜
6 媒質層
6a 白色微粒子
6b 液晶
6c 黒色微粒子
7 遮光膜
8 透明な膜
E0〜E6 表示装置
Claims (8)
- 第1の基板と、
前記第1の基板の第1の領域上に形成される第1の電極と、
前記第1の基板の第2の領域上であって、前記第1の電極との間に絶縁膜を挟んで形成される第2の電極と、
前記第1の基板上に配置され、前記絶縁膜及び第2の電極を覆って形成される垂直配向膜と、前記垂直配向膜上に配置され、媒質中に多数の微粒子が分散された媒質層であって、前記媒質層を構成する媒質が、液晶性を有する有機材料であり、該微粒子は前記第1の電極と前記第2の電極の間に印加する電圧により該媒質中を媒質全体と前記第2の電極上間で前記第1の基板と水平な方向に移動し、該媒質とは異なる光学的性質を有する媒質層と
を有する表示装置。 - さらに、前記第1の基板と対向配置され、前記第1の基板との間に前記媒質層を挟持する第2の基板とを有する請求項1に記載の表示装置。
- さらに、前記第1の基板の少なくとも前記第1の電極と平面視上対応する領域に形成された光吸収層を有する請求項1又は2のいずれか1項に記載の表示装置。
- さらに、前記第1の基板の少なくとも前記第1の電極と平面視上対応する領域に形成された光反射層を有する請求項1又は2のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記媒質層の厚さが100μm以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
- さらに、前記媒質層を挟んで少なくとも前記第2の電極と対向する領域に形成される遮光膜を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
- さらに、前記媒質層を挟んで少なくとも前記第2の電極と対向する領域に形成される第3の電極を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記媒質層の表面が透明な膜により覆われている請求項1に記載の表示装置。
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