JP2004324700A - 動力伝達軸 - Google Patents
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Abstract
【課題】動力伝達軸のセレーション嵌合の耐久性を高める。
【解決手段】本動力伝達軸としてのステアリングシャフト3では、雌セレーション19を有するアッパシャフト11の嵌合孔11bに、雄セレーション20を有するロアシャフト12を挿入してセレーション嵌合してなる。ロアシャフト12は、第1の太軸部12bと、これより先端12h側の細軸部12cと、第2の太軸部12dとを含む。雄セレーション20は、太軸部12bに形成される第1の部分20bと、細軸部12cに形成される第2の部分20cと、第2の太軸部12dに形成される第3の部分20dとを含む。細軸部12cに対応してアッパシャフト11に形成されたかしめ領域21に、ロアシャフト12の太軸部12bの一部12eを圧入してなる。十分なかしめ量でかしめ領域21を形成できる。しかも、歯19aの形崩れを防止できる。
【選択図】 図4
【解決手段】本動力伝達軸としてのステアリングシャフト3では、雌セレーション19を有するアッパシャフト11の嵌合孔11bに、雄セレーション20を有するロアシャフト12を挿入してセレーション嵌合してなる。ロアシャフト12は、第1の太軸部12bと、これより先端12h側の細軸部12cと、第2の太軸部12dとを含む。雄セレーション20は、太軸部12bに形成される第1の部分20bと、細軸部12cに形成される第2の部分20cと、第2の太軸部12dに形成される第3の部分20dとを含む。細軸部12cに対応してアッパシャフト11に形成されたかしめ領域21に、ロアシャフト12の太軸部12bの一部12eを圧入してなる。十分なかしめ量でかしめ領域21を形成できる。しかも、歯19aの形崩れを防止できる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用操舵装置等に用いられる動力伝達軸に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の動力伝達軸としては、図7Aを参照して、雌セレーション90を軸方向に形成した外軸部91の嵌合孔92に、断面一定の丸軸の表面に雌セレーション90に係合する雄セレーション93を軸方向に形成した内軸部94を挿入してなり、衝撃吸収時に収縮可能なものがある。この動力伝達軸は、図7Bを参照して、内軸部94および外軸部91の端部同士を所定の嵌合隙間を設けて嵌合した状態で、外軸部91を押圧して(矢印F参照)かしめ領域95を形成し、次いで、形成されたかしめ領域95に、内軸部94をさらに圧入(白抜き矢符参照)させてなる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、従来の他の動力伝達軸として、内軸部の外周溝に外軸部の注入孔を介して合成樹脂部材を充填してなるものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−147245号公報
【特許文献2】
特開2001−80526号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の動力伝達軸では、かしめ前において両軸部91,94間に設けられる上記所定の嵌合隙間は、圧入後の両軸部91,94間のがたをできるだけ少なくするために、相当小さく設定しておく必要がある。従って、上記かしめ領域95でのかしめ量が小さくなる。その結果、圧入状態での歯同士の接触面積が小さくなり、動力伝達軸の耐久性が低下することが懸念される。
【0006】
逆に、耐久性を高めようとして、かしめ領域95でのかしめ量が大きくなるように、かしめ前の両軸部91,94間の上記所定の嵌合隙間を大きくすると、圧入後の両軸部91,94間にがたつきを生じ易く、結局、耐久性が低くなる。
また、特許文献2の動力伝達軸では、合成樹脂部材のへたりや成型後の収縮を生じて、両軸部間にがたつきを生じる結果、耐久性が低くなることが懸念される。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、耐久性を高めることができる動力伝達軸を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明の動力伝達軸は、雌セレーションを軸方向に形成した外軸部の嵌合孔に、上記雌セレーションに係合する雄セレーションを軸方向に形成した内軸部を挿入してなり、衝撃吸収時に収縮可能な動力伝達軸において、上記内軸部は、太軸部と、これより先端側の細軸部とを含み、雄セレーションは、太軸部に形成される第1の部分と、細軸部に形成される第2の部分とを含み、内軸部の細軸部に対応して外軸部に形成されたかしめ領域に、内軸部の太軸部の少なくとも一部を圧入してなることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、内軸部の細軸部に対して外軸部をかしめることで十分なかしめ量でかしめ領域を形成し、このかしめ領域に太軸部を圧入することで、かしめ領域と太軸部とを、そのセレーション歯同士の接触面積を広く確保する状態で、がたなくセレーション嵌合させることができるので、耐久性を格段に向上することができる。
外軸部をかしめる際に、雌セレーションが細軸部の雄セレーション(第2の部分)と噛み合うことにより、かしめ領域の雌セレーションの歯の型崩れが抑制される。このかしめ領域に太軸部を圧入した状態で、かしめ領域と太軸部のセレーション歯同士の接触面積をより一層広く確保することができる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、雄セレーションの第1および第2の部分は、周方向に関して互いの歯の位相が合わされていることを特徴とする。この発明によれば、かしめ領域に内軸部の太軸部の少なくとも一部を圧入する際に、セレーション歯同士のかじりを防止できるので、接触面積を確保するのに好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の動力伝達軸としてのステアリングシャフトを説明する。図1は、上述のステアリングシャフトを設けた車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。
本実施形態では、本動力伝達軸がステアリングシャフト3である場合に則して説明するが、本発明はこれに限らず、例えば、後述するように中間軸6に適用することもできる。
【0012】
車両用操舵装置1は、車輪(図示せず)を操向するためにステアリングホイール2に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト3と、このステアリングシャフト3を内部に通して回転自在に支持するステアリングコラム4とを有する。ステアリングシャフト3の一方の端部3aにステアリングホイール2が連結され、他方の端部3bに、自在継手5、インターミディエイトシャフトとも呼ばれる中間軸6、自在継手7等を介して、車輪を操向するための舵取り機構8の回転軸9が連結される。ステアリングホイール2が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト3等を介して舵取り機構8に伝達され、これにより車輪を操向することができる。
【0013】
車両操舵装置1は、例えば、ステアリングホイール2を上側となるようにして、ステアリングシャフト3の軸方向Sを車両の前後方向に対して斜めにして、車体10(一部を図示)に取り付けられる。
ステアリングシャフト3は、一端にステアリングホイール2を連結する中空の外軸部としてのアッパシャフト11と、内軸部としてのロアシャフト12とを有する。ロアシャフト12は例えば中実軸からなる。アッパシャフト11とロアシャフト12とは、ステアリングシャフト3の軸方向Sに沿って互いに相対移動可能に、且つ一体回転するように、継手構造としてのセレーション嵌合構造により互いに連結される。ステアリングシャフト3は、自動車の衝突時の衝撃を吸収するために収縮可能な動力伝達軸として機能する。
【0014】
ステアリングコラム4は、アッパシャフト11の一部を収容するアッパジャケット13と、ロアシャフト12を収容するロアジャケット14とを有する。ロアジャケット14は、ロアシャフト12の軸方向相対移動を規制する。アッパジャケット13は、アッパシャフト11の軸方向相対移動を規制する。アッパジャケット13の端部13aの内周に、ロアジャケット14の端部14aの外周が互いの軸方向に相対摺動可能に嵌め合わされる。
【0015】
車両操舵装置1は、衝突時のロアジャケット14の移動を規制するように、車体10に固定されてロアジャケット14を支持するロアブラケット15を有する。また、車両操舵装置1は、車体10に支持されてアッパジャケット13を支持するアッパブラケット16を有する。アッパブラケット16は、車体10に対すアッパジャケット13の相対移動を通常時に阻止し、衝撃吸収時に許容する。
また、中間軸6は、中空の外軸部17と、内軸部18とを有し、両軸部17,18は、中間軸6の軸方向に相対摺動可能に互いにスプライン嵌合される。
【0016】
また、図1Bに示すように、衝撃吸収時にドライバがステアリングホイール2にぶつかるのに伴い、ステアリングホイール2、アッパシャフト11、アッパジャケット13、およびアッパブラケット16は一体的に、ステアリングシャフト3の軸方向Sの下方へ移動しロアジャケット14、車体10等に対して変位する。このとき、ステアリングシャフト3は収縮して衝撃を吸収する。
図2を参照する。ステアリングシャフト3は、アッパシャフト11の端部11aの嵌合孔11bに、ロアシャフト12の端部12aを挿入してなる。両シャフト11,12の軸線はともにステアリングシャフト3の軸線と一致する。また、両シャフト11,12は、鋼等の金属部材からなる。
【0017】
アッパシャフト11の嵌合孔11bの内周部11cには、雌セレーション19がその軸方向Sに延びて形成される。雌セレーション19は、その軸方向Sに沿って所定長さで延びる多数の歯19a(図3A参照)を有する。
ロアシャフト12の外周部12gには、雌セレーション19と係合する雄セレーション20がその軸方向Sに延びて形成される。雄セレーション20は、その軸方向Sに沿って所定長さで延びる多数の歯20a(図3A参照)を有する。
【0018】
本実施形態では、ロアシャフト12の端部12aは、第1の太軸部12bと、これより先端12h側の細軸部12cと、さらにこれよりも先端12h側の第2の太軸部12dとを有する。雄セレーション20は、第1の太軸部12bに形成される第1の部分20bと、細軸部12cに形成される第2の部分20cと、第2の太軸部12dに形成される第3の部分20dとを有する。
図2および図3Aを参照する。第1の部分20bの歯20aの諸元と第3の部分20dの歯20aの諸元とは、概ね等しくされ、雌セレーション19と噛み合うことができる形状とされる。第2の部分20cの歯20aは、第1および第3の部分20b,20dの歯20aとほぼ同形に形成され、第1および第3の部分20b,20dの歯20aよりも径方向の内方に配置される。すなわち、第2の部分20cの歯20aの歯底円直径D1が、第1の部分20bの歯20aの歯底円直径D2よりも小さくされている(D1<D2)。第2の部分20cの歯20aの歯先円直径D3が、第1の部分20bの歯20aの歯先円直径D4よりも小さくされている(D3<D4)。雄セレーション20の第1、第2および第3の部分20b,20c,20dは、周方向Tに関して互いの歯20aの位相が合わされている。雄セレーション20は、例えば、段付き状転造工具を用いた転造加工により形成できる。
【0019】
図2に戻って、本ステアリングシャフト3は、アッパシャフト11の端部11aに形成される複数、例えば、3つのかしめ領域21(図2には一部のみ図示)を有する。複数のかしめ領域21は、アッパシャフト11の周方向Tに互いに離間して概ね均等に配置される。各かしめ領域21は、アッパシャフト11の外周部11dに局部的に加圧されて塑性変形することにより形成され、局部加圧された痕跡として凹部21aが外周部11dに形成されるとともに、かしめ領域21に対応して凹部21aの背面およびその近傍に配置される歯19aが、かしめ領域21に隣接する領域の歯19aに比べて径方向Rの内方へ所定量張り出すように変形する(図3B参照)。なお、図3Bには、かしめ領域21の歯19aを実線で、かしめ領域21に隣接する領域の歯19aを破線で図示した。
【0020】
ステアリングシャフト3は、アッパシャフト11のかしめ領域21を形成した後に、このかしめ領域21にロアシャフト12の第1の太軸部12bの一部を圧入してなる。例えば、図4Aおよび図4Bを参照して、アッパシャフト11の端部11aの嵌合孔11bに、ロアシャフト12の第2の太軸部12d、細軸部12cおよび第1の太軸部12bの先端12h側の一部12eを、径方向に遊びのある状態で嵌め入れる。
【0021】
図4Cを参照して、ロアシャフト12の細軸部12cに対応するアッパシャフト11の外周部11dの周方向Tの複数箇所をかしめ工具KTによりかしめ加圧して塑性変形させ、上述のかしめ領域21を形成する。かしめ領域21に隣接する領域については、雌セレーション19が、雄セレーション20の第1の部分20bおよび第3の部分20dと噛み合い、アッパシャフト11およびロアシャフト12の周方向Tおよび径方向Rの相対移動を規制する。かしめの際に、かしめられる雌セレーション19の部分が径方向内方へ移動して、雄セレーション20の第2の部分20cの対応する部分と噛み合い、この対応する部分で受けられた状態でかしめられるので、かしめ後の雌セレーション19の歯形の崩れや歯筋の変形を抑制できる。
【0022】
次に、図4Dを参照して、ロアシャフト12を、さらに嵌合孔11bの奥へ所定量を押し込み、アッパシャフト11のかしめ領域21に、ロアシャフト12の第1の太軸部12bの一部12eを圧入状態で嵌合する。この状態で、図3Bに示すように、雄セレーション20の第1の部分20bの歯20aと、かしめ領域21の雌セレーション19の歯19aとが、径方向に遊びなく接触係合する。これにより、両シャフト11,12が所定の規制力で相対移動を規制される一方、衝撃吸収時に所定の衝撃吸収荷重を受けると、両シャフト11,12の相対移動が許容される。
【0023】
このように本発明の実施形態では、図4B,図4Cに示すように、ロアシャフト12の細軸部12cに対してアッパシャフト11をかしめることで十分なかしめ量で広い断面積のかしめ領域21を形成し、このかしめ領域21に第1の太軸部12bを圧入することで、かしめ領域21と第1の太軸部12bとを、そのセレーション歯19a,20a同士の接触面積を広く確保する状態で、がたなくセレーション嵌合させることができるので、耐久性を格段に向上することができる。例えば、長期間にわたりトルクを受けることができ、その後のがたの発生を抑制でき、衝撃吸収荷重のばらつきを抑制できる。
【0024】
アッパシャフト11をかしめる際に、雌セレーション19が細軸部12cの雄セレーション20(第2の部分20c)と噛み合うことにより、かしめ領域21の雌セレーション19の歯19aの型崩れが抑制される。このかしめ領域21に第1の太軸部12bを圧入した状態で、かしめ領域21と第1の太軸部12bのセレーション歯19a,20a同士の接触面積をより一層広く確保することができる。
【0025】
また、図3Aに示すように、雄セレーション20の第1および第2の部分20b,20cが周方向Tに関して互いの歯20aの位相が合わされているのが好ましい。これにより、図4Dを参照して、かしめ領域21にロアシャフト12の第1の太軸部12bの一部12eを圧入する際に、歯19a,20a同士のかじりを防止でき、その接触面積をより一層広くすることができる。
また、かしめの際に、アッパシャフト11の雌セレーション19が雄セレーション20の第2の部分20cと噛み合わされて安定して受けられることにより、かしめ荷重が安定する。その結果、かしめ荷重の調節幅を大きくでき、また、かしめ工具の自由度を高くできる。
【0026】
以下では本発明の実施形態の変形例を説明し、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については説明を省略して同じ符号を付しておく。
例えば、図5に示すように、雄セレーション20の第2の部分20cの歯底円直径D1が、第1の部分20bの歯底円直径D2と等しくされ、第2の部分20cの歯先円直径D3のみが、第1の部分20bの歯先円直径D4よりも小さくされていてもよい。図5には、第2の部分20cの歯20aの頂部が欠けるようにして、細軸部12cが実現されている。また、雄セレーション20の第1および第2の部分20b,20cについて、周方向Tに関して互いの歯20aの位相が若干ずれていることも考えられる。
【0027】
かしめ領域21は、アッパシャフト11の周方向Tについて、2箇所でもよいし、4箇所以上でも良い。また、かしめ領域21に、ロアシャフト12の第1の太軸部12bのほぼ全体を圧入するように、かしめ領域21を軸方向Sに長く形成してもよい。
また、図6を参照して、ロアシャフト120は、太軸部12bおよび細軸部12cを有し、上述の第2の太軸部12dを省略されている。この場合も、上述の実施形態と同様にセレーション嵌合構造の耐久性を高めることができる。また、内軸部としてのロアシャフト12,120は中空軸からなってもよい。
【0028】
また、上述したように本発明を中間軸6に適用し、中間軸6を上記のステアリングシャフト3と同様の構成にしてもよい。その場合、外軸部17はアッパシャフト11の端部11aと同様の端部を有し、内軸部18はロアシャフト12の端部12aと同様の端部を有することになる。車両の衝突時には舵取り機構8が車両後方に移動するのに伴い、中間軸6が収縮することにより衝撃を吸収する。
また、アッパシャフト11を内軸部とし、ロアシャフト12を外軸部としてもよい。また、セレーション嵌合構造に代えてスプライン嵌合構造を用いても良い。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の動力伝達軸としてのステアリングシャフトを含む車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1のステアリングシャフトの要部の縦断面図である。
【図3】図1のステアリングシャフトの拡大断面図であり、図2の3A断面を図3Aに、図2の3B断面を図3Bに示す。
【図4】図1のステアリングシャフトの組立手順を模式的に示す一部断面図であり、組立順序に従って図4A,図4B,図4C,図4Dの順に図示してある。
【図5】本発明の雄セレーションの変形例を示す要部拡大断面図であり、図2の3A断面に相当する部分を示す。
【図6】本発明のロアシャフトの変形例を示す側面図である。
【図7】従来の動力伝達軸を示す一部断面図であり、分解された状態を図7Aに示し、組立途中の状態を図7Bに示す。
【符号の説明】
3 ステアリングシャフト(動力伝達軸)
6 中間軸(動力伝達軸)
11 アッパシャフト(外軸部)
11b 嵌合孔
12,120 ロアシャフト(内軸部)
12b 第1の太軸部(太軸部)
12c 細軸部
12h ロアシャフトの先端
19 雌セレーション
19a 雌セレーションの歯
20 雄セレーション
20a 雄セレーションの歯
20b 雄セレーションの第1の部分
20c 雄セレーションの第2の部分
21 かしめ領域
S 軸方向
T 周方向
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用操舵装置等に用いられる動力伝達軸に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の動力伝達軸としては、図7Aを参照して、雌セレーション90を軸方向に形成した外軸部91の嵌合孔92に、断面一定の丸軸の表面に雌セレーション90に係合する雄セレーション93を軸方向に形成した内軸部94を挿入してなり、衝撃吸収時に収縮可能なものがある。この動力伝達軸は、図7Bを参照して、内軸部94および外軸部91の端部同士を所定の嵌合隙間を設けて嵌合した状態で、外軸部91を押圧して(矢印F参照)かしめ領域95を形成し、次いで、形成されたかしめ領域95に、内軸部94をさらに圧入(白抜き矢符参照)させてなる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、従来の他の動力伝達軸として、内軸部の外周溝に外軸部の注入孔を介して合成樹脂部材を充填してなるものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−147245号公報
【特許文献2】
特開2001−80526号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の動力伝達軸では、かしめ前において両軸部91,94間に設けられる上記所定の嵌合隙間は、圧入後の両軸部91,94間のがたをできるだけ少なくするために、相当小さく設定しておく必要がある。従って、上記かしめ領域95でのかしめ量が小さくなる。その結果、圧入状態での歯同士の接触面積が小さくなり、動力伝達軸の耐久性が低下することが懸念される。
【0006】
逆に、耐久性を高めようとして、かしめ領域95でのかしめ量が大きくなるように、かしめ前の両軸部91,94間の上記所定の嵌合隙間を大きくすると、圧入後の両軸部91,94間にがたつきを生じ易く、結局、耐久性が低くなる。
また、特許文献2の動力伝達軸では、合成樹脂部材のへたりや成型後の収縮を生じて、両軸部間にがたつきを生じる結果、耐久性が低くなることが懸念される。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、耐久性を高めることができる動力伝達軸を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明の動力伝達軸は、雌セレーションを軸方向に形成した外軸部の嵌合孔に、上記雌セレーションに係合する雄セレーションを軸方向に形成した内軸部を挿入してなり、衝撃吸収時に収縮可能な動力伝達軸において、上記内軸部は、太軸部と、これより先端側の細軸部とを含み、雄セレーションは、太軸部に形成される第1の部分と、細軸部に形成される第2の部分とを含み、内軸部の細軸部に対応して外軸部に形成されたかしめ領域に、内軸部の太軸部の少なくとも一部を圧入してなることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、内軸部の細軸部に対して外軸部をかしめることで十分なかしめ量でかしめ領域を形成し、このかしめ領域に太軸部を圧入することで、かしめ領域と太軸部とを、そのセレーション歯同士の接触面積を広く確保する状態で、がたなくセレーション嵌合させることができるので、耐久性を格段に向上することができる。
外軸部をかしめる際に、雌セレーションが細軸部の雄セレーション(第2の部分)と噛み合うことにより、かしめ領域の雌セレーションの歯の型崩れが抑制される。このかしめ領域に太軸部を圧入した状態で、かしめ領域と太軸部のセレーション歯同士の接触面積をより一層広く確保することができる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、雄セレーションの第1および第2の部分は、周方向に関して互いの歯の位相が合わされていることを特徴とする。この発明によれば、かしめ領域に内軸部の太軸部の少なくとも一部を圧入する際に、セレーション歯同士のかじりを防止できるので、接触面積を確保するのに好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の動力伝達軸としてのステアリングシャフトを説明する。図1は、上述のステアリングシャフトを設けた車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。
本実施形態では、本動力伝達軸がステアリングシャフト3である場合に則して説明するが、本発明はこれに限らず、例えば、後述するように中間軸6に適用することもできる。
【0012】
車両用操舵装置1は、車輪(図示せず)を操向するためにステアリングホイール2に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト3と、このステアリングシャフト3を内部に通して回転自在に支持するステアリングコラム4とを有する。ステアリングシャフト3の一方の端部3aにステアリングホイール2が連結され、他方の端部3bに、自在継手5、インターミディエイトシャフトとも呼ばれる中間軸6、自在継手7等を介して、車輪を操向するための舵取り機構8の回転軸9が連結される。ステアリングホイール2が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト3等を介して舵取り機構8に伝達され、これにより車輪を操向することができる。
【0013】
車両操舵装置1は、例えば、ステアリングホイール2を上側となるようにして、ステアリングシャフト3の軸方向Sを車両の前後方向に対して斜めにして、車体10(一部を図示)に取り付けられる。
ステアリングシャフト3は、一端にステアリングホイール2を連結する中空の外軸部としてのアッパシャフト11と、内軸部としてのロアシャフト12とを有する。ロアシャフト12は例えば中実軸からなる。アッパシャフト11とロアシャフト12とは、ステアリングシャフト3の軸方向Sに沿って互いに相対移動可能に、且つ一体回転するように、継手構造としてのセレーション嵌合構造により互いに連結される。ステアリングシャフト3は、自動車の衝突時の衝撃を吸収するために収縮可能な動力伝達軸として機能する。
【0014】
ステアリングコラム4は、アッパシャフト11の一部を収容するアッパジャケット13と、ロアシャフト12を収容するロアジャケット14とを有する。ロアジャケット14は、ロアシャフト12の軸方向相対移動を規制する。アッパジャケット13は、アッパシャフト11の軸方向相対移動を規制する。アッパジャケット13の端部13aの内周に、ロアジャケット14の端部14aの外周が互いの軸方向に相対摺動可能に嵌め合わされる。
【0015】
車両操舵装置1は、衝突時のロアジャケット14の移動を規制するように、車体10に固定されてロアジャケット14を支持するロアブラケット15を有する。また、車両操舵装置1は、車体10に支持されてアッパジャケット13を支持するアッパブラケット16を有する。アッパブラケット16は、車体10に対すアッパジャケット13の相対移動を通常時に阻止し、衝撃吸収時に許容する。
また、中間軸6は、中空の外軸部17と、内軸部18とを有し、両軸部17,18は、中間軸6の軸方向に相対摺動可能に互いにスプライン嵌合される。
【0016】
また、図1Bに示すように、衝撃吸収時にドライバがステアリングホイール2にぶつかるのに伴い、ステアリングホイール2、アッパシャフト11、アッパジャケット13、およびアッパブラケット16は一体的に、ステアリングシャフト3の軸方向Sの下方へ移動しロアジャケット14、車体10等に対して変位する。このとき、ステアリングシャフト3は収縮して衝撃を吸収する。
図2を参照する。ステアリングシャフト3は、アッパシャフト11の端部11aの嵌合孔11bに、ロアシャフト12の端部12aを挿入してなる。両シャフト11,12の軸線はともにステアリングシャフト3の軸線と一致する。また、両シャフト11,12は、鋼等の金属部材からなる。
【0017】
アッパシャフト11の嵌合孔11bの内周部11cには、雌セレーション19がその軸方向Sに延びて形成される。雌セレーション19は、その軸方向Sに沿って所定長さで延びる多数の歯19a(図3A参照)を有する。
ロアシャフト12の外周部12gには、雌セレーション19と係合する雄セレーション20がその軸方向Sに延びて形成される。雄セレーション20は、その軸方向Sに沿って所定長さで延びる多数の歯20a(図3A参照)を有する。
【0018】
本実施形態では、ロアシャフト12の端部12aは、第1の太軸部12bと、これより先端12h側の細軸部12cと、さらにこれよりも先端12h側の第2の太軸部12dとを有する。雄セレーション20は、第1の太軸部12bに形成される第1の部分20bと、細軸部12cに形成される第2の部分20cと、第2の太軸部12dに形成される第3の部分20dとを有する。
図2および図3Aを参照する。第1の部分20bの歯20aの諸元と第3の部分20dの歯20aの諸元とは、概ね等しくされ、雌セレーション19と噛み合うことができる形状とされる。第2の部分20cの歯20aは、第1および第3の部分20b,20dの歯20aとほぼ同形に形成され、第1および第3の部分20b,20dの歯20aよりも径方向の内方に配置される。すなわち、第2の部分20cの歯20aの歯底円直径D1が、第1の部分20bの歯20aの歯底円直径D2よりも小さくされている(D1<D2)。第2の部分20cの歯20aの歯先円直径D3が、第1の部分20bの歯20aの歯先円直径D4よりも小さくされている(D3<D4)。雄セレーション20の第1、第2および第3の部分20b,20c,20dは、周方向Tに関して互いの歯20aの位相が合わされている。雄セレーション20は、例えば、段付き状転造工具を用いた転造加工により形成できる。
【0019】
図2に戻って、本ステアリングシャフト3は、アッパシャフト11の端部11aに形成される複数、例えば、3つのかしめ領域21(図2には一部のみ図示)を有する。複数のかしめ領域21は、アッパシャフト11の周方向Tに互いに離間して概ね均等に配置される。各かしめ領域21は、アッパシャフト11の外周部11dに局部的に加圧されて塑性変形することにより形成され、局部加圧された痕跡として凹部21aが外周部11dに形成されるとともに、かしめ領域21に対応して凹部21aの背面およびその近傍に配置される歯19aが、かしめ領域21に隣接する領域の歯19aに比べて径方向Rの内方へ所定量張り出すように変形する(図3B参照)。なお、図3Bには、かしめ領域21の歯19aを実線で、かしめ領域21に隣接する領域の歯19aを破線で図示した。
【0020】
ステアリングシャフト3は、アッパシャフト11のかしめ領域21を形成した後に、このかしめ領域21にロアシャフト12の第1の太軸部12bの一部を圧入してなる。例えば、図4Aおよび図4Bを参照して、アッパシャフト11の端部11aの嵌合孔11bに、ロアシャフト12の第2の太軸部12d、細軸部12cおよび第1の太軸部12bの先端12h側の一部12eを、径方向に遊びのある状態で嵌め入れる。
【0021】
図4Cを参照して、ロアシャフト12の細軸部12cに対応するアッパシャフト11の外周部11dの周方向Tの複数箇所をかしめ工具KTによりかしめ加圧して塑性変形させ、上述のかしめ領域21を形成する。かしめ領域21に隣接する領域については、雌セレーション19が、雄セレーション20の第1の部分20bおよび第3の部分20dと噛み合い、アッパシャフト11およびロアシャフト12の周方向Tおよび径方向Rの相対移動を規制する。かしめの際に、かしめられる雌セレーション19の部分が径方向内方へ移動して、雄セレーション20の第2の部分20cの対応する部分と噛み合い、この対応する部分で受けられた状態でかしめられるので、かしめ後の雌セレーション19の歯形の崩れや歯筋の変形を抑制できる。
【0022】
次に、図4Dを参照して、ロアシャフト12を、さらに嵌合孔11bの奥へ所定量を押し込み、アッパシャフト11のかしめ領域21に、ロアシャフト12の第1の太軸部12bの一部12eを圧入状態で嵌合する。この状態で、図3Bに示すように、雄セレーション20の第1の部分20bの歯20aと、かしめ領域21の雌セレーション19の歯19aとが、径方向に遊びなく接触係合する。これにより、両シャフト11,12が所定の規制力で相対移動を規制される一方、衝撃吸収時に所定の衝撃吸収荷重を受けると、両シャフト11,12の相対移動が許容される。
【0023】
このように本発明の実施形態では、図4B,図4Cに示すように、ロアシャフト12の細軸部12cに対してアッパシャフト11をかしめることで十分なかしめ量で広い断面積のかしめ領域21を形成し、このかしめ領域21に第1の太軸部12bを圧入することで、かしめ領域21と第1の太軸部12bとを、そのセレーション歯19a,20a同士の接触面積を広く確保する状態で、がたなくセレーション嵌合させることができるので、耐久性を格段に向上することができる。例えば、長期間にわたりトルクを受けることができ、その後のがたの発生を抑制でき、衝撃吸収荷重のばらつきを抑制できる。
【0024】
アッパシャフト11をかしめる際に、雌セレーション19が細軸部12cの雄セレーション20(第2の部分20c)と噛み合うことにより、かしめ領域21の雌セレーション19の歯19aの型崩れが抑制される。このかしめ領域21に第1の太軸部12bを圧入した状態で、かしめ領域21と第1の太軸部12bのセレーション歯19a,20a同士の接触面積をより一層広く確保することができる。
【0025】
また、図3Aに示すように、雄セレーション20の第1および第2の部分20b,20cが周方向Tに関して互いの歯20aの位相が合わされているのが好ましい。これにより、図4Dを参照して、かしめ領域21にロアシャフト12の第1の太軸部12bの一部12eを圧入する際に、歯19a,20a同士のかじりを防止でき、その接触面積をより一層広くすることができる。
また、かしめの際に、アッパシャフト11の雌セレーション19が雄セレーション20の第2の部分20cと噛み合わされて安定して受けられることにより、かしめ荷重が安定する。その結果、かしめ荷重の調節幅を大きくでき、また、かしめ工具の自由度を高くできる。
【0026】
以下では本発明の実施形態の変形例を説明し、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については説明を省略して同じ符号を付しておく。
例えば、図5に示すように、雄セレーション20の第2の部分20cの歯底円直径D1が、第1の部分20bの歯底円直径D2と等しくされ、第2の部分20cの歯先円直径D3のみが、第1の部分20bの歯先円直径D4よりも小さくされていてもよい。図5には、第2の部分20cの歯20aの頂部が欠けるようにして、細軸部12cが実現されている。また、雄セレーション20の第1および第2の部分20b,20cについて、周方向Tに関して互いの歯20aの位相が若干ずれていることも考えられる。
【0027】
かしめ領域21は、アッパシャフト11の周方向Tについて、2箇所でもよいし、4箇所以上でも良い。また、かしめ領域21に、ロアシャフト12の第1の太軸部12bのほぼ全体を圧入するように、かしめ領域21を軸方向Sに長く形成してもよい。
また、図6を参照して、ロアシャフト120は、太軸部12bおよび細軸部12cを有し、上述の第2の太軸部12dを省略されている。この場合も、上述の実施形態と同様にセレーション嵌合構造の耐久性を高めることができる。また、内軸部としてのロアシャフト12,120は中空軸からなってもよい。
【0028】
また、上述したように本発明を中間軸6に適用し、中間軸6を上記のステアリングシャフト3と同様の構成にしてもよい。その場合、外軸部17はアッパシャフト11の端部11aと同様の端部を有し、内軸部18はロアシャフト12の端部12aと同様の端部を有することになる。車両の衝突時には舵取り機構8が車両後方に移動するのに伴い、中間軸6が収縮することにより衝撃を吸収する。
また、アッパシャフト11を内軸部とし、ロアシャフト12を外軸部としてもよい。また、セレーション嵌合構造に代えてスプライン嵌合構造を用いても良い。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の動力伝達軸としてのステアリングシャフトを含む車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1のステアリングシャフトの要部の縦断面図である。
【図3】図1のステアリングシャフトの拡大断面図であり、図2の3A断面を図3Aに、図2の3B断面を図3Bに示す。
【図4】図1のステアリングシャフトの組立手順を模式的に示す一部断面図であり、組立順序に従って図4A,図4B,図4C,図4Dの順に図示してある。
【図5】本発明の雄セレーションの変形例を示す要部拡大断面図であり、図2の3A断面に相当する部分を示す。
【図6】本発明のロアシャフトの変形例を示す側面図である。
【図7】従来の動力伝達軸を示す一部断面図であり、分解された状態を図7Aに示し、組立途中の状態を図7Bに示す。
【符号の説明】
3 ステアリングシャフト(動力伝達軸)
6 中間軸(動力伝達軸)
11 アッパシャフト(外軸部)
11b 嵌合孔
12,120 ロアシャフト(内軸部)
12b 第1の太軸部(太軸部)
12c 細軸部
12h ロアシャフトの先端
19 雌セレーション
19a 雌セレーションの歯
20 雄セレーション
20a 雄セレーションの歯
20b 雄セレーションの第1の部分
20c 雄セレーションの第2の部分
21 かしめ領域
S 軸方向
T 周方向
Claims (2)
- 雌セレーションを軸方向に形成した外軸部の嵌合孔に、上記雌セレーションに係合する雄セレーションを軸方向に形成した内軸部を挿入してなり、衝撃吸収時に収縮可能な動力伝達軸において、
上記内軸部は、太軸部と、これより先端側の細軸部とを含み、
雄セレーションは、太軸部に形成される第1の部分と、細軸部に形成される第2の部分とを含み、
内軸部の細軸部に対応して外軸部に形成されたかしめ領域に、内軸部の太軸部の少なくとも一部を圧入してなることを特徴とする動力伝達軸。 - 請求項1に記載の動力伝達軸において、上記雄セレーションの第1および第2の部分は、周方向に関して互いの歯の位相が合わされていることを特徴とする動力伝達軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003117324A JP2004324700A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 動力伝達軸 |
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JP2003117324A JP2004324700A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 動力伝達軸 |
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JP2004324700A true JP2004324700A (ja) | 2004-11-18 |
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ID=33497249
Family Applications (1)
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JP2003117324A Pending JP2004324700A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 動力伝達軸 |
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JP (1) | JP2004324700A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011174607A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-09-08 | Nsk Ltd | スプライン加工方法及びスプラインシャフト |
JP2014114915A (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-26 | Jtekt Corp | 伸縮シャフトおよびステアリング装置 |
-
2003
- 2003-04-22 JP JP2003117324A patent/JP2004324700A/ja active Pending
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