JP2004324620A - オイルフィルタ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】配管11,12を接続したフィルタベース13の下側に、フィルタエレメント内蔵のフィルタケース14を着脱自在に装着する。このフィルタケース14の底面部中央に残油排出用のねじ穴15を開口し、この残油排出用のねじ穴15に盲栓16を取外し可能にかつ液密に螺着する。フィルタベース13よりフィルタケース14を取外すフィルタ交換前に、フィルタケース14のねじ穴15に螺着された盲栓16を取外して、ねじ穴15を開口することで、フィルタケース14内の残油とともに配管11,12内の残油をねじ穴15より外部へ予め排出する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、残油排出機能を有するオイルフィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルには、下部走行体上に上部旋回フレームが旋回自在に搭載され、この上部旋回フレーム上にエンジンが搭載され、このエンジンの近傍にエンジンオイルを濾過するオイルフィルタ装置が設けられ、このオイルフィルタ装置の下側にオイルトレイが配置され、このオイルトレイにより、フィルタ交換時にオイルフィルタ装置から流れ出るエンジンオイルを受けるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなオイルフィルタ装置の下側にオイルトレイを配置することは、構造的に余裕がある場合に限られるので、汎用性に欠ける。
【0004】
一方、油圧ショベルの最近の機種では、フィルタ交換時のメンテナンス性を向上させるために、図8または図9に示されるように、エンジン直付きのフィルタベース1からホース2,3を引出し、外部からアクセスし易い任意の場所にオイルフィルタ装置4をリモート設置する場合がある。
【0005】
例えば、図8に示されるように、地面側からのアクセスを考慮して、元のフィルタベース1より低い位置にオイルフィルタ装置4をリモート設置したり、図9に示されるホース2,3のようにホースルートに水平部ができるような場所にオイルフィルタ装置4をリモート設置する場合がある。
【0006】
このオイルフィルタ装置4は、フィルタベース5にフィルタエレメント内蔵のフィルタケース6が着脱自在に装着されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−54177号公報(第3頁、図1および2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図8に示されるように、元のフィルタベース1より低い位置にオイルフィルタ装置4をリモート設置する場合は、その落差分のホース内容積の残油が、または、図9に示されるようにホースルートに水平部ができる場合は、その水平部分のホース内容積の残油が、フィルタ交換時のフィルタケース6を取外したフィルタベース5より多量のオイル洩れ量として流れ出し、周囲を汚す問題がある。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、フィルタ交換時のオイル洩れ量を低減できるオイルフィルタ装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、配管が接続されるフィルタベースと、フィルタベースに着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケースと、フィルタベースより下側でフィルタケースに開口された残油排出用のねじ穴と、残油排出用のねじ穴に取外し可能にかつ液密に螺着された盲栓とを具備したオイルフィルタ装置であり、フィルタベースよりフィルタケースを取外すフィルタ交換前に、フィルタケースのねじ穴に螺着された盲栓を取外して、ねじ穴を開口することで、配管内残油をねじ穴より外部へ予め排出することができるので、フィルタケースを取外すフィルタ交換時のオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。
【0011】
請求項2に記載された発明は、配管が接続されるフィルタベースと、フィルタベースに着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケースと、フィルタベースより下側でフィルタケースに設けられたプルタブによりフィルタケースの一部を開口可能な残油排出用のプルトップ機構とを具備したオイルフィルタ装置であり、フィルタベースよりフィルタケースを取外すフィルタ交換前に、フィルタケースに設けられたプルトップ機構のプルタブを引いて、フィルタケースの一部を開口することで、その開口より配管内残油を外部へ予め排出することができるので、フィルタケースを取外すフィルタ交換時のオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。また、プルトップ機構は、安価に設置できるとともに、簡単で短時間のプルタブ引き操作によりフィルタケースを開口できる。
【0012】
請求項3に記載された発明は、配管が接続されるフィルタベースと、フィルタベースに着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケースと、フィルタベースから外部に対して開口可能に設けられた残油排出用のオイルドレンポートとを具備したオイルフィルタ装置であり、フィルタベースよりフィルタケースを取外すフィルタ交換前に、フィルタベースから外部に対して開口可能に設けられたオイルドレンポートを開くことで、配管内残油をオイルドレンポートより外部へ予め排出することができるので、フィルタケースを取外すフィルタ交換時のオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。
【0013】
請求項4に記載された発明は、請求項3記載のオイルフィルタ装置におけるフィルタケースが、フィルタベース上に倒立設置されたものであり、外部に対して開口可能のオイルドレンポートが、フィルタケースおよびフィルタベースの最下部に位置することになり、フィルタケース内およびフィルタベース内の残油も含めて配管内残油をオイルドレンポートより外部へ予め排出することができるので、フィルタ交換時にフィルタケースを取外すときのオイル洩れ量をほとんど無くすことができる。
【0014】
請求項5に記載された発明は、配管が接続されるフィルタベースと、フィルタベースに着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケースと、フィルタベースより下側に弛んだ配管から外部に対して開口可能に設けられた残油排出用のオイルドレンポートとを具備したオイルフィルタ装置であり、フィルタベースよりフィルタケースを取外すフィルタ交換前に、フィルタベースより下側に弛んだ配管から外部に対して開口可能のオイルドレンポートを開くことで、配管内残油をオイルドレンポートより外部へ直接排出できるので、フィルタケースを取外すフィルタ交換時のオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。
【0015】
請求項6に記載された発明は、請求項3乃至5のいずれか記載のオイルフィルタ装置において、オイルドレンポートに対して開閉自在に設けられたオイルドレンバルブを具備したものであり、オイルドレンバルブによって、オイルドレンポートを開く操作および閉じる操作を短時間で容易にでき、作業性を向上できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図7に示された種々の実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1(a)に示された実施の形態は、ホースなどの配管11,12が接続されるフィルタベース13と、このフィルタベース13の下側に着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケース14と、このフィルタケース14の底面部中央に開口された残油排出用のねじ穴15と、この残油排出用のねじ穴15に取外し可能にかつ液密に螺着された盲栓16とを具備したオイルフィルタ装置である。
【0018】
フィルタベース13は、一側部に1対のオイル入側接続口部17,18が設けられ、中央部にオイル出側接続口部19が設けられ、他側部に連結部21を介して取付板22が一体に形成されている。この取付板22は、エンジン周辺の任意のフレーム部材23に固定されている。
【0019】
一方のオイル入側接続口部17は、管継手24およびホースなどの配管11を介して、エンジンにより駆動されるオイルポンプの吐出口に連通され、他方のオイル入側接続口部18は、盲栓25いわゆるプラグにより閉じられている。
【0020】
また、オイル出側接続口部19は、サンプリング用オイル取出金具26、管継手27およびホースなどの配管12を介してエンジン潤滑対象各部に連通されている。なお、エンジン潤滑対象各部からエンジンのオイルパンに戻されたエンジンオイルは、ストレーナを経て上記オイルポンプの吸込口に循環される。
【0021】
フィルタケース14は、上部の開口内にねじ溝が形成され、フィルタベース13の外周面に螺合されている。このフィルタケース14は、正転によりフィルタベース13に螺着できるとともに、逆転によりフィルタベース13から簡単に取外すことができる。このフィルタケース14の内部には濾紙などのフィルタエレメントが内蔵されている。
【0022】
図1(b)に示されるように、フィルタケース14の底面部に設けられたねじ穴15は、フィルタケース14と一体的に加工された螺合筒部28の内部に形成され、このねじ穴15に、盲栓16いわゆるプラグが液密に螺着されている。
【0023】
そして、フィルタベース13よりフィルタケース14を取外すフィルタ交換前に、フィルタケース14の底面部のねじ穴15に螺着された盲栓16を取外して、ねじ穴15を開口することで、フィルタケース14内の残油を、ねじ穴15より外部へ予め排出することができるとともに、配管11,12のホースルートにホース接続部と同位の水平部またはホース接続部より高位の部分が有る場合は、それらのホース内容積分の配管内残油をも、フィルタケース14内を経て、ねじ穴15より外部へ予め排出することができる。
【0024】
このとき、盲栓16は、工具によりねじ穴15から取外して、そのままオイル受け容器内に回収できるので、手を汚すことがなく、また、小さなねじ穴15から集中的に流れ落ちるオイルを、オイル受け容器内に確実に回収でき、周囲へのオイル飛散を防止できる。
【0025】
これにより、リモート設置により高低差が生じたオイルフィルタ装置において、フィルタケース14を取外すフィルタ交換時にこぼれるオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。
【0026】
なお、ねじ穴15および盲栓16は、フィルタケース14の底面部に設けられているが、フィルタケース14の側面部に設けても良い。
【0027】
次に、図2(a)に示された実施の形態は、配管11,12が接続されるフィルタベース13と、フィルタベース13の下側に着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケース14と、フィルタケース14の底面部に設けられたプルタブ31によりフィルタケース14の一部を開口可能な残油排出用のプルトップ機構32とを具備したオイルフィルタ装置である。
【0028】
フィルタベース13は、一側部に1対のオイル入側接続口部17,18が設けられ、中央部にオイル出側接続口部19が設けられ、他側部に連結部21を介して取付板22が一体に形成されている。この取付板22は、エンジン周辺の任意のフレーム部材23に固定されている。
【0029】
一方のオイル入側接続口部17は、管継手24およびホースなどの配管11を介して、エンジンにより駆動されるオイルポンプの吐出口に連通され、他方のオイル入側接続口部18は、盲栓25いわゆるプラグにより閉じられている。
【0030】
また、オイル出側接続口部19は、サンプリング用オイル取出金具26、管継手27およびホースなどの配管12を介してエンジン潤滑対象各部に連通されている。なお、エンジン潤滑対象各部からエンジンのオイルパンに戻されたエンジンオイルは、ストレーナを経て上記オイルポンプの吸込口に循環される。
【0031】
フィルタケース14は、上部の開口内にねじ溝が形成され、フィルタベース13の外周面に螺合されている。このフィルタケース14は、正転によりフィルタベース13に螺着できるとともに、逆転によりフィルタベース13から簡単に取外すことができる。このフィルタケース14の内部には濾紙などのフィルタエレメントが内蔵されている。
【0032】
図2(b)は、フィルタケース14の底面部から切離されたプルトップ32aを示し、指を掛ける穴33が形成されたプルタブ31に、フィルタケース14の底面部から切取られた開口片34が、止め金具35により連結されている。フィルタケース14の底面部には、切取前は開口片34の輪郭に対応する形状の開口用溝が予め設けられ、切取後は開口片34に対応する形状の開口が形成される。
【0033】
そして、フィルタベース13よりフィルタケース14を取外すフィルタ交換前に、フィルタケース14の底面部に設けられたプルトップ機構32のプルタブ31を引いて、フィルタケース14の底面部の一部を開口することで、その開口片34に対応する形状のプルトップ開口よりフィルタケース14内の残油を外部へ予め排出することができるとともに、配管11,12のホースルートにホース接続部と同位の水平部またはホース接続部より高位の部分が有る場合は、それらのホース内容積分の配管内残油をも、フィルタケース14内を経て、プルトップ開口より外部へ予め排出することができる。
【0034】
このとき、プルトップ32aのプルタブ31は、工具などにより起こして引くことができるとともに、フィルタケース14から離脱したプルトップ32aは、そのままオイル受け容器内に回収できるので、手を汚すことがなく、また、フィルタケース14の底面部に開口されたプルトップ開口から流れ落ちるオイルは、オイル受け容器内に確実に回収でき、周囲へのオイル飛散を防止できる。
【0035】
これにより、リモート設置により高低差が生じたオイルフィルタ装置において、フィルタケース14を取外すフィルタ交換時にこぼれるオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。また、プルトップ機構32は、安価に設置できるとともに、簡単で短時間のプルタブ引き操作によりフィルタケース14を開口できる。
【0036】
なお、プルトップ機構32は、フィルタケース14の底面部に設けられているが、フィルタケース14の側面部に設けても良い。
【0037】
次に、図2(a)、(b)に示されたプルトップ機構32は、プルタブ引き操作時にプルトップ32aがフィルタケース14から分離する形態であるが、図3(a)、(b)に示されるプルトップ機構32のように、プルトップ32bがフィルタケース14から分離しない一体型でも良い。
【0038】
すなわち、図3(b)に示されるプルトップ機構32は、フィルタケース14の底面部にタブ起し用支点となる止め金具35により、プルタブ31の内部に形成された舌片部36が固定され、このプルタブ31の先端部に押圧端部37が設けられ、この押圧端部37がフィルタケース14の底面部に形成された開口用溝38で囲まれた開口片34上に位置するように構成されている。
【0039】
そして、このプルトップ機構32のプルタブ31を引起すことにより、止め金具35を支点に、プルタブ31の押圧端部37をフィルタケース14内に押込み、フィルタケース14の開口用溝38で囲まれた開口片34をフィルタケース14の内方へ切り起こすことで、フィルタケース14の底面部にプルトップ開口を穿設し、このプルトップ開口よりフィルタケース内残油および配管内残油を外部へ排出することができる。
【0040】
このとき、プルトップ32bは、プルタブ31を工具などにより起すことで開口できるとともに、プルトップ32bは、そのままフィルタケース14に付いているので、手を汚すことがなく、また、フィルタケース14の底面部に開口されたプルトップ開口から流れ落ちるオイルは、オイル受け容器内に確実に回収でき、周囲へのオイル飛散を防止できる。
【0041】
なお、このプルトップ機構32も、フィルタケース14の底面部に設けられているが、フィルタケース14の側面部に設けても良い。
【0042】
また、図4に示された全面開口型のプルトップ機構32を用いても良い。これは、フィルタケース14の底面部の周縁に沿って形成された開口用溝38の内部全域を開口片34としたもので、この開口片34にタブ起し用支点となる止め金具35により、プルタブ31の内部に形成された舌片部36が固定され、このプルタブ31の先端部に設けられた押圧端部37が、開口用溝38の一部に臨んで配置されたものである。
【0043】
そして、このプルトップ機構32のプルタブ31を引起すことにより、止め金具35を支点に、プルタブ31の押圧端部37をフィルタケース14内に押込み、フィルタケース14の開口用溝38を破断して開口させ、その開口部よりフィルタケース内残油および配管内残油を、外部へ排出することができる。
【0044】
このとき、プルタブ31を工具などにより起してから下方へ引くことで、開口用溝38の破断開口を進行させることにより、プルトップ開口の大きさを十分大きく設定できるので、短時間で残油排出を完了させることも可能であるとともに、フィルタケース14の底面部に開口されたプルトップ開口から流れ落ちるオイルは、オイル受け容器内に確実に回収でき、周囲へのオイル飛散を防止できる。
【0045】
次に、図5に示された実施の形態は、配管11,12が接続されるフィルタベース13と、フィルタベース13に着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケース14と、フィルタベース13から外部に対して開口可能に設けられた残油排出用のオイルドレンポート41,42とを具備したオイルフィルタ装置である。
【0046】
これらのオイルドレンポート41,42は、盲栓すなわちプラグにより開閉してもよいが、これらのオイルドレンポート41,42に対してオイルドレンバルブ43,44を開閉自在に設けることが、操作性の上で望ましい。
【0047】
フィルタベース13は、一側部に1対のオイル入側接続口部17,18が設けられ、中央部にオイル出側接続口部19が設けられ、他側部に連結部21を介して取付板22が一体に形成されている。この取付板22は、エンジン周辺の任意のフレーム部材23に固定されている。
【0048】
一方のオイル入側接続口部17は、管継手24およびホースなどの配管11を介して、エンジンにより駆動されるオイルポンプの吐出口に連通され、他方のオイル入側接続口部18には前記オイルドレンポート41が設けられ、このオイルドレンポート41に対して前記オイルドレンバルブ43が設けられている。
【0049】
また、オイル出側接続口部19は、サンプリング用オイル取出金具26、管継手27、管継手45およびホースなどの配管12を介してエンジン潤滑対象各部に連通されている。なお、エンジン潤滑対象各部からエンジンのオイルパンに戻されたエンジンオイルは、ストレーナを経て前記オイルポンプの吸込口に循環される。
【0050】
前記管継手45には前記オイルドレンポート42が設けられ、このオイルドレンポート42に対して前記オイルドレンバルブ44が設けられている。
【0051】
フィルタケース14は、上部の開口内にねじ溝が形成され、フィルタベース13の外周面に螺合されている。このフィルタケース14は、正転によりフィルタベース13に螺着できるとともに、逆転によりフィルタベース13から簡単に取外すことができる。このフィルタケース14の内部には濾紙などのフィルタエレメントが内蔵されている。
【0052】
オイルドレンバルブ43,44は、弁本体46内に、外部の操作部47により回動される開閉弁体(図示せず)が嵌着されたもので、図示された状態は閉じ状態にある。
【0053】
そして、フィルタベース13よりフィルタケース14を取外すフィルタ交換前に、オイルドレンバルブ43,44をそれぞれ開き操作して、フィルタベース13から外部に対して開口可能に設けられたオイルドレンポート41,42を開くことで、配管11,12のホースルートにホース接続部と同位の水平部またはホース接続部より高位の部分が有る場合は、それらのホース内容積分の配管内残油をオイルドレンバルブ43,44より外部へ予め排出することができる。
【0054】
このとき、オイルドレンバルブ43,44の操作部47をそれぞれ回動操作することで、オイルドレンポート41,42を開いて残油をオイル受け容器内に簡単に回収できるので、手を汚すことがなく、また、オイルドレンバルブ43,44の先端から集中的に流れ落ちるオイルを、オイル受け容器内に確実に回収でき、周囲へのオイル飛散を防止できる。
【0055】
これにより、リモート設置により高低差が生じたオイルフィルタ装置において、フィルタケース14を取外すフィルタ交換時にこぼれるオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。
【0056】
また、オイルドレンバルブ43,44によって、オイルドレンポート41,42を開く操作および閉じる操作を短時間で容易にでき、作業性を向上できる。
【0057】
次に、図6に示された実施の形態は、フィルタケース14が、フィルタベース13上に倒立設置されたオイルフィルタ装置であり、オイルドレンポート41,42に対してオイルドレンバルブ43,44がそれぞれ開閉自在に設けられた点は、図5に示された実施の形態と同様であるから、同様の部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0058】
この図6に示された実施の形態は、外部に対して開口可能のオイルドレンポート41,42、およびこのオイルドレンポート41,42に接続されたオイルドレンバルブ43,44が、フィルタケース14およびフィルタベース13の最下部に位置することになり、フィルタケース14内およびフィルタベース13内の残油も含めて配管内残油をオイルドレンポート41,42より外部へ予め排出することができるので、フィルタ交換時にフィルタケース14を取外すときのオイル洩れ量をほとんど無くすことができる。
【0059】
次に、図7(a)に示された実施の形態は、配管11,12が接続されるフィルタベース13と、フィルタベース13に着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケース14と、フィルタベース13より下側に弛んだ配管11,12から外部に対して開口可能に設けられた残油排出用のオイルドレン手段51とを具備したオイルフィルタ装置である。
【0060】
このオイルドレン手段51は、図7(b)に示されるように弁本体ブロック52の下面に配管11,12に対応するオイルドレンポート53をそれぞれ設け、これらのオイルドレンポート53は盲栓すなわちプラグによりそれぞれ開閉してもよいが、これらのオイルドレンポート53に対してオイルドレンバルブ54を開閉自在に設けることが、操作性の上で望ましい。
【0061】
すなわち、このオイルドレンバルブ54は、図7(b)に示されるようにオイル入側の配管11およびオイル出側の配管12の中間部に介在接続された弁本体ブロック52内に、外部の操作部55により回動されてオイル入側およびオイル出側の各配管11,12を外部に対して開閉するための開閉弁体56が嵌着されたもので、図示された状態の開閉弁体56によりオイルドレンポート53が閉じられ、図示された状態から反転された開閉弁体56の内部通路56aにより、各配管11,12内の通路がオイルドレンポート53に連通開口される。
【0062】
なお、オイル出側の配管12は、エンジン潤滑対象各部57に接続され、エンジン潤滑対象各部57からエンジンのオイルパン58に戻されたエンジンオイルは、ストレーナ59を経てオイルポンプ60の吸込口に循環され、このオイルポンプ60よりオイル入側の配管11に供給される。
【0063】
そして、フィルタベース13よりフィルタケース14を取外すフィルタ交換前に、オイルドレンバルブ54を開き操作して、フィルタベース13より下側に弛んだ配管11,12からも外部に対して開口可能のオイルドレンポート53を開くことで、配管内残油をオイルドレンポート53より外部へ直接排出できる。
【0064】
このとき、オイルドレンバルブ54の操作部55を回動することで、オイルドレンポート53を開いて残油をオイル受け容器内に簡単に回収できるので、手を汚すことがなく、また、オイルドレンポート53から集中的に流れ落ちるオイルを、オイル受け容器内に確実に回収でき、周囲へのオイル飛散を防止できる。
【0065】
これにより、リモート設置により高低差が生じたオイルフィルタ装置において、フィルタケース14を取外すフィルタ交換時にこぼれるオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。
【0066】
また、オイルドレンバルブ54によって、オイルドレンポート53を開く操作および閉じる操作を短時間で容易にでき、作業性を向上できる。
【0067】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、フィルタベースよりフィルタケースを取外すフィルタ交換前に、フィルタケースのねじ穴に螺着された盲栓を取外して、ねじ穴を開口することで、配管内残油をねじ穴より外部へ予め排出することができるので、フィルタケースを取外すフィルタ交換時のオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。
【0068】
請求項2記載の発明によれば、フィルタベースよりフィルタケースを取外すフィルタ交換前に、フィルタケースに設けられたプルトップ機構のプルタブを引いて、フィルタケースの一部を開口することで、その開口より配管内残油を外部へ予め排出することができるので、フィルタケースを取外すフィルタ交換時のオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。また、プルトップ機構は、安価に設置できるとともに、簡単で短時間のプルタブ引き操作によりフィルタケースを開口できる。
【0069】
請求項3記載の発明によれば、フィルタベースよりフィルタケースを取外すフィルタ交換前に、フィルタベースから外部に対して開口可能に設けられたオイルドレンポートを開くことで、配管内残油をオイルドレンポートより外部へ予め排出することができるので、フィルタケースを取外すフィルタ交換時のオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。
【0070】
請求項4記載の発明によれば、外部に対して開口可能のオイルドレンポートが、フィルタケースおよびフィルタベースの最下部に位置することになり、フィルタケース内およびフィルタベース内の残油も含めて配管内残油をオイルドレンポートより外部へ予め排出することができるので、フィルタ交換時にフィルタケースを取外すときのオイル洩れ量をほとんど無くすことができる。
【0071】
請求項5記載の発明によれば、フィルタベースよりフィルタケースを取外すフィルタ交換前に、フィルタベースより下側に弛んだ配管から外部に対して開口可能のオイルドレンポートを開くことで、配管内残油をオイルドレンポートより外部へ直接排出できるので、フィルタケースを取外すフィルタ交換時のオイル洩れ量を低減でき、このオイル洩れによる周囲の汚染も低減できる。
【0072】
請求項6記載の発明によれば、オイルドレンポートに対して開閉自在に設けられたオイルドレンバルブを具備したものであり、オイルドレンバルブによって、オイルドレンポートを開く操作および閉じる操作を短時間で容易にでき、作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係るオイルフィルタ装置の第1実施の形態を示す斜視図、(b)はその盲栓螺着部の断面図である。
【図2】(a)は本発明に係るオイルフィルタ装置の第2実施の形態を示す斜視図、(b)はそのプルトップの平面図である。
【図3】(a)は本発明に係るオイルフィルタ装置の第3実施の形態を示す斜視図、(b)はそのプルトップの平面図である。
【図4】本発明に係るオイルフィルタ装置の第4実施の形態を示すプルトップの平面図である。
【図5】本発明に係るオイルフィルタ装置の第5実施の形態を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るオイルフィルタ装置の第6実施の形態を示す斜視図である。
【図7】(a)は本発明に係るオイルフィルタ装置の第7実施の形態を示す斜視図、(b)はそのオイルドレンバルブの断面図である。
【図8】従来のリモート設置されたオイルフィルタ装置の一例を示す斜視図である。
【図9】従来のリモート設置されたオイルフィルタ装置の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11,12 配管
13 フィルタベース
14 フィルタケース
15 ねじ穴
16 盲栓
31 プルタブ
32 プルトップ機構
41,42 オイルドレンポート
43,44 オイルドレンバルブ
53 オイルドレンポート
54 オイルドレンバルブ
Claims (6)
- 配管が接続されるフィルタベースと、
フィルタベースに着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケースと、
フィルタベースより下側でフィルタケースに開口された残油排出用のねじ穴と、
残油排出用のねじ穴に取外し可能にかつ液密に螺着された盲栓と
を具備したことを特徴とするオイルフィルタ装置。 - 配管が接続されるフィルタベースと、
フィルタベースに着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケースと、
フィルタベースより下側でフィルタケースに設けられたプルタブによりフィルタケースの一部を開口可能な残油排出用のプルトップ機構と
を具備したことを特徴とするオイルフィルタ装置。 - 配管が接続されるフィルタベースと、
フィルタベースに着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケースと、
フィルタベースから外部に対して開口可能に設けられた残油排出用のオイルドレンポートと
を具備したことを特徴とするオイルフィルタ装置。 - フィルタケースは、フィルタベース上に倒立設置された
ことを特徴とする請求項3記載のオイルフィルタ装置。 - 配管が接続されるフィルタベースと、
フィルタベースに着脱自在に装着されたフィルタエレメント内蔵のフィルタケースと、
フィルタベースより下側に弛んだ配管から外部に対して開口可能に設けられた残油排出用のオイルドレンポートと
を具備したことを特徴とするオイルフィルタ装置。 - オイルドレンポートに対して開閉自在に設けられたオイルドレンバルブ
を具備したことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか記載のオイルフィルタ装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2880562A1 (fr) * | 2005-01-10 | 2006-07-14 | Somica Sa | Procede de fabrication d'un filtre a huile a purge embouti et filtre ainsi obtenu |
JP2007303068A (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-22 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 小旋回型作業機械及び小旋回型作業機械の機器配置構造 |
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