JP2004324304A - 収納部付きバルコニー隔壁 - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺物の収納を可能にしながらも集合住宅の全体としての意匠性を損なうことがなく、しかも、緊急時に避難し易い収納部付きバルコニー隔壁を提供する。
【解決手段】集合住宅のバルコニー隔壁を、矩形状の打ち破りボード部2と、その長辺に沿って設けた縦長形状の扉付き収納庫3とで構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】集合住宅のバルコニー隔壁を、矩形状の打ち破りボード部2と、その長辺に沿って設けた縦長形状の扉付き収納庫3とで構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅のバルコニーを住戸間で仕切り、火災発生等の緊急時においては、破壊することによって避難経路を確保できるようにしたバルコニー隔壁、特に、収納部付きバルコニー隔壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平9−296505号公報
【特許文献2】
特開平10−18414号公報
【0003】
バルコニー隔壁の背丈の中ほどから上階のバルコニー下面までの上下長さを持つ一対の扉付き収納庫を、バルコニー隔壁の上半部を前後から挟んだ状態に配置して、外壁と上階のバルコニーに固定した収納部付きバルコニー隔壁は、上記の特許文献1によって知られている。
【0004】
また、バルコニー隔壁の前後両側方に、上,下階のバルコニー間にわたる長さの後方室とバルコニー隔壁の背丈の中ほどから上階のバルコニー下面までの上下長さを持つ前方張出室とを備えた一対の鉤形の扉付き収納庫を、バルコニー隔壁の上半部と後部を挟んだ状態に配置して、外壁と上階のバルコニーに固定した収納部付きバルコニー隔壁は、上記の特許文献2によって知られている。
【0005】
これらの収納部付きバルコニー隔壁は、何れも、既存のバルコニー隔壁の前後両側方に扉付き収納庫を取り付けて、長尺物の収納を可能としたものである。しかしながら、これらの収納部付きバルコニー隔壁では、バルコニー隔壁の上半部が扉付き収納庫で前後両側から挟まれた状態にあるから、火災発生等の緊急時には、バルコニー隔壁の下半部を破壊して隣家に避難することになる。
【0006】
この場合、バルコニー隔壁の上半部が扉付き収納庫で前後両側から挟まれており、バルコニー隔壁の下半部が奥まった位置にあるので、これを蹴破るにしても、扉付き収納庫の下に潜って手で突き破るにしても、非常に打ち破りにくい。しかも、破壊により形成された避難路から隣家に避難する際、背を屈めて、バルコニー隔壁の上半部を覆う扉付き収納庫の下を潜り抜ける必要がある。従って、緊急時に避難しずらいという点において、上記の従来例には大きな問題があった。
【0007】
また、既存のバルコニー隔壁の前後両側方に扉付き収納庫を取り付けたものであるから、バルコニー隔壁とのデザイン上の一体感がなく、扉付き収納庫の間にバルコニー隔壁の上半部の一部が露出する等して、見栄えが悪い。たとえこのようなデザイン上の不都合を何らかの方法によって解消できたとしても、既存のバルコニー隔壁の両側に扉付き収納庫を設置して用いるものであるから、住戸によって、扉付き収納庫を設置したり、設置しなかったりすることにより、集合住宅の全体としての意匠性が損なわれる可能性が高い。
【0008】
また、上記の特許文献1,2に記載の収納部付きバルコニー隔壁では、扉付き収納庫をアンカーボルト等で上階のバルコニー下面に密着した状態に取り付けているため、25〜30年に一度の外壁改修工事の際、扉付き収納庫を取り外さないと、外壁の改修を行えず、取り外した扉付き収納庫を邪魔にならない所に保管することも困難であり、扉付き収納庫を取り付けたまま、その上から改修工事を行うと、錆などの関係で綺麗に仕上げることができないという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事柄を考慮して成されたものであって、その目的とするところは、長尺物の収納を可能にしながらも集合住宅の全体としての意匠性を損なうことがなく、しかも、緊急時に避難し易い収納部付きバルコニー隔壁を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、請求項1に記載に発明による収納部付きバルコニー隔壁は、集合住宅のバルコニー隔壁を、矩形状の打ち破りボード部と、その長辺に沿って設けた縦長形状の扉付き収納庫とで構成したことを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、バルコニー隔壁としての必要な高さ(一般的には、1800mm以上)を備えた矩形状の打ち破りボード部と、その長辺に沿って設けた縦長形状の扉付き収納庫とで収納部付きバルコニー隔壁を構成するので、火災発生等の緊急時には、打ち破りボード部を破壊することにより、人が立って通れる十分な高さの避難路を形成でき、背を屈めて避難する必要がなくなることと、打ち破りボード部と扉付き収納庫とが左右に並んでいるので、打ち破りボード部を容易に打ち破ることができることとによって、緊急時の避難が容易である。
【0012】
また、扉付き収納庫が、バルコニー隔壁としての必要な高さを備えた縦長形状の収納庫となるので、ほうき、スポーツ用具等の長尺物を収納することが可能であり、それでいて、打ち破りボード部と縦長形状の扉付き収納庫とが並設されたビルトインタイプの収納庫となり、全戸に共通した設備となるので、集合住宅の全体としての意匠性が損なわれることがなく、外観上、問題にならない。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明に係る収納部付きバルコニー隔壁Aの一例を示す。この収納部付きバルコニー隔壁Aは、集合住宅のバルコニー1の隔壁を、バルコニー隔壁としての必要な高さ(一般的には、1800mm以上)を備えた矩形状の打ち破りボード部2と、その片側の長辺に沿って設けた縦長形状の扉付き収納庫3とで構成した点に特徴がある。図示の例では、打ち破りボード部2の下部に、洗濯ばさみ等の小物を収納するための引出し4が2個幅方向に並べて設けられている。
【0014】
収納部付きバルコニー隔壁Aの幅方向一側部は、図1に示すように、外壁W側、つまり、戸境の位置にある柱5に取付け金物6aを介して固定され、他側部は、手摺り7の立ち上がり部分(例えば、手摺り支柱や手摺り壁)に取付け金物6bを介して固定されている。
【0015】
打ち破りボード部2は、鉄製又はアルミ製の矩形枠8に珪酸カルシウムボード2a,2bを嵌め込んで構成されている。珪酸カルシウムボード2a,2bは、横桟8aを境にして、上下2段に嵌め込まれている。横桟8aは下段の珪酸カルシウムボード2bで支持されており、横桟8aの両端は矩形枠8の溝(図示せず)にスライド自在に嵌め込まれている。従って、下段の珪酸カルシウムボード2bを破壊することによって横桟8aが矩形枠8から外れ落ちることになる。扉付き収納庫3は、例えば塗装鋼板のような耐候性、耐久性がある不燃材により作製されたたもので、両側板部と、天板部と、底板部とで形成された前面全体が開口した本体3aと、本体3aの一側縁にヒンジを介して枢着された蓋体3bとで構成されており、打ち破りボード部2と同じ高さを有し、矩形枠8の一側部に固着されている。
【0016】
尚、図示の例では、打ち破りボード部2が手摺り7側に配置され、扉付き収納庫3が外壁W側に配置されているが、これとは逆に、打ち破りボード部2を外壁W側に、扉付き収納庫3を手摺り7側に配置してもよい。また、収納部付きバルコニー隔壁Aにおける各部位の寸法は、適宜設定できるが、図示の例では、高さ1800mm、幅1000mmに設定され、扉付き収納庫3は、幅300mm、奥行き200mmに設定され、引出し4は、高さ200mm、幅350mm、奥行き200mmに設定され、扉付き収納庫3と引出し4の前面は、閉じ状態において面一となっている。
【0017】
上記の構成によれば、火災発生等の緊急時には、打ち破りボード部2を蹴破る等して破壊することにより、人が立って通れる十分な高さの避難路を形成でき、しかも、打ち破りボード部2と扉付き収納庫3とが左右に並んでいるので、換言すれば、打ち破りボード部2が奥まった位置にないので、打ち破りボード部2を容易に打ち破ることができる。従って、緊急時の避難が容易である。
【0018】
また、前記扉付き収納庫3が、バルコニー隔壁としての必要な高さを備えた縦長形状の収納庫となるので、ほうき、スポーツ用具等の長尺物を収納することが可能であり、それでいて、打ち破りボード部と縦長形状の扉付き収納庫とが並設されたビルトインタイプの収納庫となり、全戸に共通した設備となるので、集合住宅の全体としての意匠性が損なわれることがなく、美麗な外観が得られるのである。
【0019】
図4は、他の実施形態を示す。この実施形態は、打ち破りボード部2の下部に前述した引出し4を設けていない点に特徴があり、その他の構成、作用は、図1〜図3で示した収納部付きバルコニー隔壁Aと同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0020】
図5は、他の実施形態を示す。この実施形態は、縦長形状の扉付き収納庫3の下部に引出し4を設けた点に特徴があり、その他の構成、作用は、図4で示した収納部付きバルコニー隔壁Aと同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0021】
図6は、他の実施形態を示す。この実施形態は、打ち破りボード部2の下部と縦長形状の扉付き収納庫3の下部に、夫々、引出し4を設けた点に特徴があり、その他の構成、作用は、図1〜図3で示した収納部付きバルコニー隔壁Aと同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0022】
図7は、打ち破りボード部2の左右の長辺に沿って一対の縦長形状の扉付き収納庫3を設けた点に特徴がある。図示の例では、打ち破りボード部2の下部に引出し4を設けてあるが、引出し4は、扉付き収納庫3の下部に設けてもよく、省略してもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、上述した構成よりなり、長尺物の収納を可能にしながらも集合住宅の全体としての意匠性を損なうことのない、しかも、緊急時に避難し易い収納部付きバルコニー隔壁を実現できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納部付きバルコニー隔壁の一例を示す正面図である。
【図2】収納部付きバルコニー隔壁の斜視図である。
【図3】収納部付きバルコニー隔壁の斜視図である。
【図4】他の実施形態を示す収納部付きバルコニー隔壁の正面図である。
【図5】他の実施形態を示す収納部付きバルコニー隔壁の正面図である。
【図6】他の実施形態を示す収納部付きバルコニー隔壁の正面図である。
【図7】他の実施形態を示す収納部付きバルコニー隔壁の正面図である。
【符号の説明】
A…収納部付きバルコニー隔壁、1…バルコニー、2…打ち破りボード部、3…扉付き収納庫、4…引出し。
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅のバルコニーを住戸間で仕切り、火災発生等の緊急時においては、破壊することによって避難経路を確保できるようにしたバルコニー隔壁、特に、収納部付きバルコニー隔壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平9−296505号公報
【特許文献2】
特開平10−18414号公報
【0003】
バルコニー隔壁の背丈の中ほどから上階のバルコニー下面までの上下長さを持つ一対の扉付き収納庫を、バルコニー隔壁の上半部を前後から挟んだ状態に配置して、外壁と上階のバルコニーに固定した収納部付きバルコニー隔壁は、上記の特許文献1によって知られている。
【0004】
また、バルコニー隔壁の前後両側方に、上,下階のバルコニー間にわたる長さの後方室とバルコニー隔壁の背丈の中ほどから上階のバルコニー下面までの上下長さを持つ前方張出室とを備えた一対の鉤形の扉付き収納庫を、バルコニー隔壁の上半部と後部を挟んだ状態に配置して、外壁と上階のバルコニーに固定した収納部付きバルコニー隔壁は、上記の特許文献2によって知られている。
【0005】
これらの収納部付きバルコニー隔壁は、何れも、既存のバルコニー隔壁の前後両側方に扉付き収納庫を取り付けて、長尺物の収納を可能としたものである。しかしながら、これらの収納部付きバルコニー隔壁では、バルコニー隔壁の上半部が扉付き収納庫で前後両側から挟まれた状態にあるから、火災発生等の緊急時には、バルコニー隔壁の下半部を破壊して隣家に避難することになる。
【0006】
この場合、バルコニー隔壁の上半部が扉付き収納庫で前後両側から挟まれており、バルコニー隔壁の下半部が奥まった位置にあるので、これを蹴破るにしても、扉付き収納庫の下に潜って手で突き破るにしても、非常に打ち破りにくい。しかも、破壊により形成された避難路から隣家に避難する際、背を屈めて、バルコニー隔壁の上半部を覆う扉付き収納庫の下を潜り抜ける必要がある。従って、緊急時に避難しずらいという点において、上記の従来例には大きな問題があった。
【0007】
また、既存のバルコニー隔壁の前後両側方に扉付き収納庫を取り付けたものであるから、バルコニー隔壁とのデザイン上の一体感がなく、扉付き収納庫の間にバルコニー隔壁の上半部の一部が露出する等して、見栄えが悪い。たとえこのようなデザイン上の不都合を何らかの方法によって解消できたとしても、既存のバルコニー隔壁の両側に扉付き収納庫を設置して用いるものであるから、住戸によって、扉付き収納庫を設置したり、設置しなかったりすることにより、集合住宅の全体としての意匠性が損なわれる可能性が高い。
【0008】
また、上記の特許文献1,2に記載の収納部付きバルコニー隔壁では、扉付き収納庫をアンカーボルト等で上階のバルコニー下面に密着した状態に取り付けているため、25〜30年に一度の外壁改修工事の際、扉付き収納庫を取り外さないと、外壁の改修を行えず、取り外した扉付き収納庫を邪魔にならない所に保管することも困難であり、扉付き収納庫を取り付けたまま、その上から改修工事を行うと、錆などの関係で綺麗に仕上げることができないという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事柄を考慮して成されたものであって、その目的とするところは、長尺物の収納を可能にしながらも集合住宅の全体としての意匠性を損なうことがなく、しかも、緊急時に避難し易い収納部付きバルコニー隔壁を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、請求項1に記載に発明による収納部付きバルコニー隔壁は、集合住宅のバルコニー隔壁を、矩形状の打ち破りボード部と、その長辺に沿って設けた縦長形状の扉付き収納庫とで構成したことを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、バルコニー隔壁としての必要な高さ(一般的には、1800mm以上)を備えた矩形状の打ち破りボード部と、その長辺に沿って設けた縦長形状の扉付き収納庫とで収納部付きバルコニー隔壁を構成するので、火災発生等の緊急時には、打ち破りボード部を破壊することにより、人が立って通れる十分な高さの避難路を形成でき、背を屈めて避難する必要がなくなることと、打ち破りボード部と扉付き収納庫とが左右に並んでいるので、打ち破りボード部を容易に打ち破ることができることとによって、緊急時の避難が容易である。
【0012】
また、扉付き収納庫が、バルコニー隔壁としての必要な高さを備えた縦長形状の収納庫となるので、ほうき、スポーツ用具等の長尺物を収納することが可能であり、それでいて、打ち破りボード部と縦長形状の扉付き収納庫とが並設されたビルトインタイプの収納庫となり、全戸に共通した設備となるので、集合住宅の全体としての意匠性が損なわれることがなく、外観上、問題にならない。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明に係る収納部付きバルコニー隔壁Aの一例を示す。この収納部付きバルコニー隔壁Aは、集合住宅のバルコニー1の隔壁を、バルコニー隔壁としての必要な高さ(一般的には、1800mm以上)を備えた矩形状の打ち破りボード部2と、その片側の長辺に沿って設けた縦長形状の扉付き収納庫3とで構成した点に特徴がある。図示の例では、打ち破りボード部2の下部に、洗濯ばさみ等の小物を収納するための引出し4が2個幅方向に並べて設けられている。
【0014】
収納部付きバルコニー隔壁Aの幅方向一側部は、図1に示すように、外壁W側、つまり、戸境の位置にある柱5に取付け金物6aを介して固定され、他側部は、手摺り7の立ち上がり部分(例えば、手摺り支柱や手摺り壁)に取付け金物6bを介して固定されている。
【0015】
打ち破りボード部2は、鉄製又はアルミ製の矩形枠8に珪酸カルシウムボード2a,2bを嵌め込んで構成されている。珪酸カルシウムボード2a,2bは、横桟8aを境にして、上下2段に嵌め込まれている。横桟8aは下段の珪酸カルシウムボード2bで支持されており、横桟8aの両端は矩形枠8の溝(図示せず)にスライド自在に嵌め込まれている。従って、下段の珪酸カルシウムボード2bを破壊することによって横桟8aが矩形枠8から外れ落ちることになる。扉付き収納庫3は、例えば塗装鋼板のような耐候性、耐久性がある不燃材により作製されたたもので、両側板部と、天板部と、底板部とで形成された前面全体が開口した本体3aと、本体3aの一側縁にヒンジを介して枢着された蓋体3bとで構成されており、打ち破りボード部2と同じ高さを有し、矩形枠8の一側部に固着されている。
【0016】
尚、図示の例では、打ち破りボード部2が手摺り7側に配置され、扉付き収納庫3が外壁W側に配置されているが、これとは逆に、打ち破りボード部2を外壁W側に、扉付き収納庫3を手摺り7側に配置してもよい。また、収納部付きバルコニー隔壁Aにおける各部位の寸法は、適宜設定できるが、図示の例では、高さ1800mm、幅1000mmに設定され、扉付き収納庫3は、幅300mm、奥行き200mmに設定され、引出し4は、高さ200mm、幅350mm、奥行き200mmに設定され、扉付き収納庫3と引出し4の前面は、閉じ状態において面一となっている。
【0017】
上記の構成によれば、火災発生等の緊急時には、打ち破りボード部2を蹴破る等して破壊することにより、人が立って通れる十分な高さの避難路を形成でき、しかも、打ち破りボード部2と扉付き収納庫3とが左右に並んでいるので、換言すれば、打ち破りボード部2が奥まった位置にないので、打ち破りボード部2を容易に打ち破ることができる。従って、緊急時の避難が容易である。
【0018】
また、前記扉付き収納庫3が、バルコニー隔壁としての必要な高さを備えた縦長形状の収納庫となるので、ほうき、スポーツ用具等の長尺物を収納することが可能であり、それでいて、打ち破りボード部と縦長形状の扉付き収納庫とが並設されたビルトインタイプの収納庫となり、全戸に共通した設備となるので、集合住宅の全体としての意匠性が損なわれることがなく、美麗な外観が得られるのである。
【0019】
図4は、他の実施形態を示す。この実施形態は、打ち破りボード部2の下部に前述した引出し4を設けていない点に特徴があり、その他の構成、作用は、図1〜図3で示した収納部付きバルコニー隔壁Aと同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0020】
図5は、他の実施形態を示す。この実施形態は、縦長形状の扉付き収納庫3の下部に引出し4を設けた点に特徴があり、その他の構成、作用は、図4で示した収納部付きバルコニー隔壁Aと同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0021】
図6は、他の実施形態を示す。この実施形態は、打ち破りボード部2の下部と縦長形状の扉付き収納庫3の下部に、夫々、引出し4を設けた点に特徴があり、その他の構成、作用は、図1〜図3で示した収納部付きバルコニー隔壁Aと同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0022】
図7は、打ち破りボード部2の左右の長辺に沿って一対の縦長形状の扉付き収納庫3を設けた点に特徴がある。図示の例では、打ち破りボード部2の下部に引出し4を設けてあるが、引出し4は、扉付き収納庫3の下部に設けてもよく、省略してもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、上述した構成よりなり、長尺物の収納を可能にしながらも集合住宅の全体としての意匠性を損なうことのない、しかも、緊急時に避難し易い収納部付きバルコニー隔壁を実現できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納部付きバルコニー隔壁の一例を示す正面図である。
【図2】収納部付きバルコニー隔壁の斜視図である。
【図3】収納部付きバルコニー隔壁の斜視図である。
【図4】他の実施形態を示す収納部付きバルコニー隔壁の正面図である。
【図5】他の実施形態を示す収納部付きバルコニー隔壁の正面図である。
【図6】他の実施形態を示す収納部付きバルコニー隔壁の正面図である。
【図7】他の実施形態を示す収納部付きバルコニー隔壁の正面図である。
【符号の説明】
A…収納部付きバルコニー隔壁、1…バルコニー、2…打ち破りボード部、3…扉付き収納庫、4…引出し。
Claims (4)
- 集合住宅のバルコニー隔壁を、矩形状の打ち破りボード部と、その長辺に沿って設けた縦長形状の扉付き収納庫とで構成したことを特徴とする収納部付きバルコニー隔壁。
- 打ち破りボード部の下部に引出しが設けられている請求項1に記載の収納部付きバルコニー隔壁。
- 扉付き収納庫の下部に引出しが設けられている請求項1又は2に記載の収納部付きバルコニー隔壁。
- 扉付き収納庫が打ち破りボード部の左右の長辺に沿って設けられている請求項1〜3の何れかに記載の収納部付きバルコニー隔壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003122657A JP2004324304A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 収納部付きバルコニー隔壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003122657A JP2004324304A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 収納部付きバルコニー隔壁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004324304A true JP2004324304A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33500812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003122657A Pending JP2004324304A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 収納部付きバルコニー隔壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004324304A (ja) |
-
2003
- 2003-04-25 JP JP2003122657A patent/JP2004324304A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060606 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20061107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |