JP2004324122A - 無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具 - Google Patents
無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】法面が急勾配であっても、更には、凹凸を含んだ均一でない面で形成されていても、法面に吹き付けられる植生基材層の流出を防止ししっかりとした固定を施す無機系植生基材を法面に吹き付ける際に於ける植生基材層の固定治具の提供。
【解決手段】無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、植生基材層から法面に渡り打ち込まれる棒状の杭部と、該杭部の上方部に着脱自在に設けられる該植生基材層の表面を該法面方向へ押圧する押圧体から構成されることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、植生基材層から法面に渡り打ち込まれる棒状の杭部と、該杭部の上方部に着脱自在に設けられる該植生基材層の表面を該法面方向へ押圧する押圧体から構成されることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具に関し、より詳しくは、法面が急勾配であっても、更には、凹凸を含んだ均一でない面で形成されていても、法面に吹き付けられる植生基材層の流出を防止ししっかりとした固定を施す無機系植生基材を法面に吹き付ける際に於ける植生基材層の固定治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
法面を緑化する方法は、厚層基材を吹き付ける方法が主流であり、この厚層基材を吹き付ける方法にも大別して客土を吹き付ける方法と植生基材を吹き付ける方法の2種類がある。
従来この植生基材を吹き付ける方法は、接合剤に高分子樹脂系糊剤を使用しており、吹き付けを行った後、時間の経過と共に糊剤の劣化が生じ流出の恐れがあった。
また、糊剤として高分子系糊剤を使用しているが、法面に対する活着性が無いため、法面全面にラス金網を張り、このラス金網に固定させると共に、ある程度の流出を防いでいた。
しかしながら、この方法では、法面全面にラス金網等の設置が必要となり莫大な費用を必要とする問題が生じていた。
【0003】
上記した問題を解決するために、石炭灰(フライアッシュ)や製紙焼却灰等のリサイクル型の無機系基材を使用することによって、法面にラス金網を設置することなく植生基材を法面に吹き付けることのできる方法が創出されている(特許文献1参照。)。
この特許文献1のような無機系植生基材を法面に吹き付ける方法に用いられる固着方法は、針状のミクロの結晶エトリンガイト(エトリンジャイト)(Ca6Al2(SO4)3(OH)2・26H2O)やケイ酸カルシウム水和物(CaO・nSiO2・xH2O)等が客土内部の水を消費しながら生成され、この針状の結晶が吹付けされる法面に突き刺さるように固着することによって固着される方法である。
更に、近年では、植物材(枝葉、樹木、根、竹類等)を未分解のままでチップ化した破砕材や、汚泥を混入剤として混入することによって行われる無機系植生基材を吹き付ける方法が利用されている。
また、
【0004】
しかしながら、上記したような無機系植生基材を法面へ吹き付ける方法であっても、急勾配な法面や、均一な平面を有しない法面(土壌の都合により凹凸を有しているような法面)では、無機系植生基材を法面に吹き付ける方法が行われていても、植生基材層が流出する可能性が高かった。
【0005】
また、法面に吹き付けられる植生基材層の流出を防止するために、この植生基材層を固定する治具が創出されている(特許文献2参照)が、この特許文献2に記載の固定治具は、単なる法面を固定する治具に過ぎず、無機系植生基材を法面に吹き付ける方法に適した形状や構成を有している治具ではなかった。
【0006】
【特許文献1】
特許第2935408号公報
【特許文献2】
特開2001−32285号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、無機系植生基材が吹き付けられた法面に於ける植生基材層の固定治具であって、法面が急勾配であっても、更には、凹凸を含んだ均一でない面で形成されていても、植生基材層の流出を防止ししっかりとした固定を施すとともに、安価に製造できしかも輸送に於いても効率性を損なわない無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、植生基材層から法面に渡り打ち込まれる棒状の杭部と、該杭部の上方部に着脱自在に設けられる該植生基材層の表面を該法面方向へ押圧する押圧体から構成される植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記押圧体が着脱自在に設けられる前記杭部の端部が、略L字状に屈設されていることを特徴とする請求項1記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記押圧体の形状が、中心部から放射状又は中心部から対称に広がる形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0011】
請求項4記載の発明は、2以上の請求項1及び/又は請求項2に記載の無機系植生基材層の固定治具が連結具を介して連結されていることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記杭部は、植生基材層に打ち込まれた際の長さが判る目盛りが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0013】
請求項6記載の発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、上方で折り返し部分を有する法面を覆う面体と、該面体を法面に固定する複数の保持部材と、前記折り返し部分の上端部に配置される棒体とから構成されることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
請求項7記載の発明は、前記保持部材は、前記面体の外周縁に沿って配置され該面体を保持する第1押圧部材と、法面の凹凸の形状に合わせて適宜調整し配置され補助的に前記面体を保持する第2押圧部材とからなることを特徴とする請求項6記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
これらの発明を提供することで上記課題を悉く解決する。
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る植生基材層の固定治具は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を固定するために使用される。
本発明に係る植生基材層の固定治具は、点で植生基材層(2)を法面(A)に固定する治具、線で植生基材層(2)を法面(A)に固定する治具、面で植生基材層(2)を法面(A)に固定する治具と3種類に大別することができ、それぞれについて構成を説明する。
【0014】
本発明に係る植生基材層(2)の法面(A)への固定治具の第1実施例(点で固定する)の構成を説明する。
図1は、本発明に係る植生基材層の固定治具の一実施例を示す斜視図である。
図2は、図1で示される植生基材層の固定治具の平面図である。
この発明で使用する無機系植生基材とは、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウムを含む無機塩、シリカ粉末、肥料、種子、安定剤等、50l/m3で1〜3%の水溶液としたものが好適に使用できる。
植生基材層の固定治具(1)は、無機系植生基材を法面(2)に吹き付ける際の植生基材層(2)を固定する治具であって、杭部(3)と、押圧体(4)とから構成されている。
杭部(3)は、植生基材層(2)から法面(A)に渡り打ち込まれる棒状の形状を有する部材である。
この棒状の杭部(3)の植生基材層(2)に打ち込まれる下方部(31)は、植生基材層(2)及び法面(A)に打ち込まれやすく設けられているため、先細りした形状を有している(図1参照)。
この杭部(3)の直径の太さは、特に限定されないが、約10〜20mm、好ましくは、約12〜16mmに設けられる。
この杭部(3)の直径の太さが、10mmより小さくなると後述する押圧体(4)を設けることができず、20mmより大きくなると、杭部(3)自体の重さが大きくなり輸送に不便をきたすからである。
この杭部(3)の長さは、特に限定されないが、植生基材層(2)から法面(A)に渡たり打ち込まれ、植生基材層(2)を固定する治具の基礎となるので、約300mm以上の長さを有することが好ましい。
【0015】
杭部(3)の上方部(32)は、後述する押圧体(4)が設けられる。
この押圧体(4)が設けられる上方部(32)は、図3で示す如く、略L字状になるように屈設されていても構わない。
上方部(32)が略L字状に屈設されていることで、杭部(3)が抜ける方向(図3(b)で示す黒矢印)と押圧体(4)が抜ける方向とが略90度方向異なることとなり、この押圧体(4)のみが抜けてしまうことを防止することができるとともに、植生基材層の固定治具(1)が強力に植生基材層(2)を固定することができるからである。
【0016】
この杭部(3)は、植生基材層(2)に打ち込まれた際の長さが判る目盛り(3a)が設けられていることが好ましい。
この杭部(3)に目盛り(3a)が設けられていることによって、杭部(3)を植生基材層(2)に打ち込む際に、どの程度の深さ打ち込んだのかが判るからである。
【0017】
押圧体(4)は、杭部(3)の上方部(32)に着脱自在に設けられる部材である。
この押圧体(4)の形状は、特に限定されないが、杭部(3)に取り付けた際の平面視に於いて、杭部(3)が中心部となり、この杭部(3)を中心部として放射状又は対称に(杭部(3)に対して直角方向に)広がるように枝部(41)が設けられることが好ましい(図2又は図3参照)。
押圧体(4)の形状が、取付けられる杭部(3)を中心部として枝部(41)が放射状又は対称に広がるように設けられることによって、効率良く植生基材層(2)を押圧することができるからである。
この枝部(41)の中心部から広がる長さは、特に限定されないが、杭部(3)の長軸方向の長さに対して1割程度の長さを有する必要がある。
この枝部(41)の長さが杭部(3)の長軸方向の長さの1割より小さいと、植生基材層(2)を十分に押圧することが難しいからである。
図1及び図2で示される押圧体(4)は、枝部(41)が略十字の形状を有し中心に杭部(3)が嵌入されるように穴部(42)を有している。
略十字の形状である押圧体(4)の枝部(41)の先端には、それぞれに杭部(3)と平行になるように小棒体(43)が設けられている。
この小棒体(43)を有することで、植生基材層の固定治具(1)を植生基材層(2)に打ち付けた際に、小棒体(43)も植生基材層(2)に打ち込まれるようになり、更にしっかりとした固定を施すことができる。
この小棒体(43)の形状は、特に限定されず、補助的に植生基材層(2)に打ち込まれる部材であるので、使用者が適宜選択すれば構わない。
図3で示される押圧体(4)は、枝部(41)が波型の形状を有し、波型の形状の中心部に当る位置に杭部(3)と嵌入する穴部(42)が設けられている。
この波型の形状を有する押圧体(4)の枝部(41)の長さは、特に限定されず、杭部(3)の長軸方向の4〜8割の長さ、より好ましくは、6割の長さであることが好ましい。
尚、この押圧体(4)の形状は、円板状、蜘蛛の巣状等の形状が考えられるが、特に限定されず、中心部から放射状又は対称に広がる形状や、中心部からの広がる十分な長さを有していれば構わない。
【0018】
次に、本発明に係る植生基材層(2)の法面(A)への固定治具の第2実施例(線で固定する)の構成を説明する。
図4及び図5は、本発明に係る線で植生基材層を固定する植生基材層の固定治具の杭部の一実施例を示す斜視図である。
図6は、本発明に係る線で植生基材層を固定する植生基材層の固定治具を示す斜視図である。
本発明に係る線で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(10)は、2以上の上記した棒状の杭部(3)と押圧体(4)とから構成される植生基材層の固定治具(1)、及び/又は杭部(3)の端部が略L字状に屈折された植生基材層の固定治具(1)を連結具(5)を介して連結された治具である。
【0019】
連結具(5)の有する形状は、特に限定されず、紐状、鎖状、板状、網状等で構わないが、この連結具(5)の素材は、植生基材層(2)を固定するので金属等のような十分に強度を有する素材で構成されることが好ましい。
連結具(5)が、杭部(3)同士の間に設けられる長さは、特に限定されず、この植生基材層の固定治具(10)を使用する植生基材層(2)に於いて適宜長さを設ければ構わない。
【0020】
連結具(5)を杭部(3)に連結する方法は、特に限定されず、図4又は図5に示されるように、連結具(5)を連結することのできる連結部(6)を杭部(3)に嵌入して取付ける方法でもよいし、植生基材層の固定治具(1)に取付ける方法でも構わない。
連結部(6)は、上記した押圧体(4)と同様に中心部から放射状又は対称に広がる形状を有していることが好ましい。
連結部(6)が中心部から放射状又は対称に広がる形状を有していることで、しっかりと植生基材層(2)を押圧できるとともに、連結具(5)を保持することもできるからである。
連結部(6)は、上述した押圧体(4)を装着する場所と同じく杭部(3)の上方部(32)(図5では、略L字状に屈設された上方部(32))に設けられる。
連結部(6)は、杭部(3)に着脱自在に嵌入する孔部(61)が設けられているとともに、連結具(5)を係止することのできる装着部(62)が設けられている。
装着部(62)は連結具(5)を係止することができればよく、装着部(62)形状は特に限定されない。
【0021】
次いで、本発明に係る植生基材層(2)の法面(A)への固定治具の第3実施例(面で固定する)の構成を説明する。
図7は、本発明に係る面で法面を固定する植生基材層の固定治具を示す正面図である。
本発明に係る面で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(20)は、面体(21)と、複数の保持部材(22)と、棒体(23)から構成される。
面体(21)は、ラス金網のような網目状の形状を有する部材であることが好ましい。
面体(21)が網目状の模様を有することによって、植物が育成することに邪魔にならないからである。
この面体(21)の素材は、特に限定されないが、耐久性が高く、軽量なものが好ましい。
面体(21)の面積の大きさは、被覆する植生基材層(2)の大きさに適宜調整される。
面体(21)は、上方で折り返された折り返し部分(24)を有している。
この折り返し部分(24)を有することによって、この植生基材層の固定治具(20)をしっかりと法面(A)に固定することが可能となる。
この折り返し部分(24)の垂直軸方向の長さ(d)は、特に限定されないが、30cm以上の長さ、より好ましくは30〜50cmの長さを有することが好ましい。
この折り返し部分(24)の長さが、30cmの長さよりも短いと金網の形状が崩れてしまう可能性があるからであり、50cmを超えても金網の形状を保持する効果は変わらないからである。
【0022】
棒体(23)は、面体(21)を支えるように、折り返し部分(24)の上端部(25)に水平方向に沿って配置される。
この棒体(23)を配置することによって、この面体(21)をしっかりと保持することが可能となるとともに、この面体(21)の形状をしっかりと保持することができる。
【0023】
保持部材(22)は、面体(21)を植生基材層(2)に固定する棒状の部材である。
この保持部材(22)は、図7で示す如く、面体(21)及び棒体(23)を保持するために、面体(21)を押圧して、又は面体(21)を保持部材(22)に引掛けるようにして植生基材層(2)を固定する。
この保持部材(22)は、主アンカーピン等の主に面体(21)を全体的に押圧する第1押圧部材(26)と、補助アンカーピン等の細かい部分を押圧する補助的な第2押圧部材(27)の2種類から構成されることが好ましい。
2種類の押圧部材で保持部材(22)が構成されることで、第1押圧部材(26)は面体(21)の全体を押圧し、第2押圧部材(27)は法面(A)の凹凸に沿って補助的に面体(21)を押圧することで面体(21)をしっかりと法面(A)に固定することができるからである。
第1押圧部材(26)及び第2押圧部材(27)の面体(21)を固定する設置場所は、特に限定されず、適宜調整すればよいが、第1押圧部材(26)は面体(2)の外周縁に沿って適度な間隔で配置され、第2押圧部材(27)は、面体(21)が法面(A)の凹凸によって植生基材層(2)から外れそうな箇所へ補助的に配置すればよい。
第1押圧部材(26)の直径や長軸方向の長さは、特に限定されないが、直径15〜20mm、好ましくは16〜19mmで、長さは約350〜550mm、好ましくは、400〜500mmである。
第2押圧部材(27)の直径や長軸方向の長さは、特に限定されないが、直径7〜15mm、好ましくは9〜13mmで、長さは150〜400mm、好ましくは、200〜350mmである。
尚、この保持部材(22)は、上記した植生基材層の固定治具(1)を使用しても構わない。
以上が本発明に係る植生基材層の固定治具(1及び10及び20)の3種類の構成の説明である。
【0024】
本発明に係る植生基材層の固定治具(1及び10及び20)の利用方法を図面を参照しつつ説明する。
先ず、点で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(1)について説明する。
無機系植生基材を法面(A)に吹き付ける際の植生基材層(2)に於いて、この植生基材層の固定治具(1)を、図8又は図9に示すように適宜間隔毎に植生基材層(2)に打ち込む。
このように適宜間隔毎に植生基材層(2)に打ち込むだけで、植生基材層(2)を法面(A)に固定することができる。
この植生基材層の固定治具(1)を打ち込む適宜間隔は、通常のアンカーピン等で杭を打ち込む間隔よりも十分長い間隔で植生基材層(2)を固定でき、通常のアンカーピンよりもはるかに少ない本数で植生基材層(2)を固定することができるので、経済的に安価となる。
この植生基材層の固定治具(1)は、植生基材層(2)を点で固定するので、植生基材層(2)が法面(A)から流出しそうな箇所を決定して利用すればよい。
【0025】
線で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(10)について説明する。
無機系植生基材を法面(A)に吹き付けされた植生基材層(2)に於いて、この植生基材層の固定治具(10)は、図10で示すように連結具(5)を利用した線で固定する植生基材層の固定治具(10)を植生基材層(2)に打ち込む。
このように植生基材層の固定治具(10)は、連結具(5)を利用して植生基材層(2)を固定するので、略直線状に植生基材層(2)を固定することができる。
植生基材層の固定治具(10)を利用することによって、略直線状に植生基材層(2)を法面(A)に固定することができるので、異なる勾配を有する植生基材層(2)であっても法面(A)に固定することができる。
【0026】
面で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(20)について説明する。
無機系植生基材を法面(A)に吹き付けされる前の法面(A)に於いて、岩(30)等が存在するために、十分に吹付けできなかったり、植生基材層(2)が流出する危険性がある場所では、図11及び図12で示すように、植生基材層の固定治具(20)が岩(30)を覆うように法面(A)に覆設される。
植生基材層の固定治具(20)が岩(30)を覆うように法面(A)に載設されることで、植生基材層(2)が不規則な急勾配や、岩(30)等で構成されていてもこの植生基材層の固定治具(20)を利用することで、しっかりと植生基材層(2)を法面(A)に固定することができるようになる。
また、この植生基材層の固定治具(20)は、第1押圧部材(26)及び第2押圧部材(27)によって、植生基材層(2)を押圧するので、岩(30)等の形状に合わせて第2押圧部材(27)を利用することができるので、どのような複雑な形状を有した岩(30)等でも、しっかりとこの面体(21)が覆うことができる。
以上が本発明に係る植生基材層の固定治具(1及び10及び20)の利用方法である。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、植生基材層から法面に渡り打ち込まれる棒状の杭部と、該杭部の上方部に着脱自在に設けられる該植生基材層の表面を該法面方向へ押圧する押圧体から構成される植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、法面が急勾配であっても、更には、凹凸を含んだ均一でない面で形成されていても、植生基材層の流出を防止ししっかりと法面に固定を施すとともに、安価に製造でき、しかも杭部と押圧体とが着脱自在に設けられているので、かさ張らず場所を無駄にしないので輸送に於いても効率性を損なわない植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0028】
請求項2記載の発明は、前記押圧体が着脱自在に設けられる前記杭部の端部が、略L字状に屈設されていることを特徴とする請求項1記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、杭部が略L字状の形状を有することで押圧体が容易に抜けることがない植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0029】
請求項3記載の発明は、前記押圧体の形状が、中心部から放射状又は中心部から対称に広がる形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、押圧体が法面を効率よく押圧することができる植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0030】
請求項4記載の発明は、2以上の請求項1及び/又は請求項2に記載の無機系植生基材層の固定治具が連結具を介して連結されていることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、法面を線状に固定することができるようになるので、長い距離で法面を固定し保持する植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0031】
請求項5記載の発明は、前記杭部は、植生基材層に打ち込まれた際の長さが判る目盛りが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、杭部に目盛りを有することによって、どの程度掘り下げたかが、目視で確認することができる植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0032】
請求項6記載の発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、上方で折り返し部分を有する法面を覆う面体と、該面体を法面に固定する複数の保持部材と、前記折り返し部分の上端部に配置される棒体とから構成されることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、法面が岩等を含んでいてもしっかりとした法面の固定を行うことのできる植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0033】
請求項7記載の発明は、前記保持部材は、前記面体の外周縁に沿って配置され該面体を保持する第1押圧部材と、法面の凹凸の形状に合わせて適宜調整し配置され補助的に前記面体を保持する第2押圧部材とからなることを特徴とする請求項6記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、保持体が第1押圧部材及び第2押圧部材と2種類に分けられることによって、面体をしっかりと保持するとともに、法面の形状に合わせた植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植生基材層の固定治具の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1で示される植生基材層の固定治具の平面図である。
【図3】本発明に係る植生基材層の固定治具の他の一実施例であり、(a)はその斜視図、(b)は(a)図の部分拡大図である。
【図4】本発明に係る線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の杭部の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の杭部の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具を示す正面図である。
【図7】本発明に係る面で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具を示す正面図である。
【図8】本発明に係る点で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の利用の様子を示した概略断面図である。
【図9】本発明に係る点で植生基材層を法面に固定する他の植生基材層の固定治具の利用の様子を示した概略断面図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図10】本発明に係る線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の利用の様子を示した概略断面図である。
【図11】本発明に係る面で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の利用の様子を示した概略断面図である。
【図12】本発明に係る面で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の利用の様子を示した正面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・点で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具
10・・・・・線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具
2・・・・・・植生基材層
20・・・・・面で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具
21・・・・・面体
22・・・・・保持部材
23・・・・・棒体
24・・・・・折り返し部分
26・・・・・第1押圧部材
27・・・・・第2押圧部材
3・・・・・・杭部
3a・・・・・目盛り
32・・・・・上方部
4・・・・・・押圧体
41・・・・・穴部
5・・・・・・連結具
A・・・・・・法面
【発明の属する技術分野】
本発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具に関し、より詳しくは、法面が急勾配であっても、更には、凹凸を含んだ均一でない面で形成されていても、法面に吹き付けられる植生基材層の流出を防止ししっかりとした固定を施す無機系植生基材を法面に吹き付ける際に於ける植生基材層の固定治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
法面を緑化する方法は、厚層基材を吹き付ける方法が主流であり、この厚層基材を吹き付ける方法にも大別して客土を吹き付ける方法と植生基材を吹き付ける方法の2種類がある。
従来この植生基材を吹き付ける方法は、接合剤に高分子樹脂系糊剤を使用しており、吹き付けを行った後、時間の経過と共に糊剤の劣化が生じ流出の恐れがあった。
また、糊剤として高分子系糊剤を使用しているが、法面に対する活着性が無いため、法面全面にラス金網を張り、このラス金網に固定させると共に、ある程度の流出を防いでいた。
しかしながら、この方法では、法面全面にラス金網等の設置が必要となり莫大な費用を必要とする問題が生じていた。
【0003】
上記した問題を解決するために、石炭灰(フライアッシュ)や製紙焼却灰等のリサイクル型の無機系基材を使用することによって、法面にラス金網を設置することなく植生基材を法面に吹き付けることのできる方法が創出されている(特許文献1参照。)。
この特許文献1のような無機系植生基材を法面に吹き付ける方法に用いられる固着方法は、針状のミクロの結晶エトリンガイト(エトリンジャイト)(Ca6Al2(SO4)3(OH)2・26H2O)やケイ酸カルシウム水和物(CaO・nSiO2・xH2O)等が客土内部の水を消費しながら生成され、この針状の結晶が吹付けされる法面に突き刺さるように固着することによって固着される方法である。
更に、近年では、植物材(枝葉、樹木、根、竹類等)を未分解のままでチップ化した破砕材や、汚泥を混入剤として混入することによって行われる無機系植生基材を吹き付ける方法が利用されている。
また、
【0004】
しかしながら、上記したような無機系植生基材を法面へ吹き付ける方法であっても、急勾配な法面や、均一な平面を有しない法面(土壌の都合により凹凸を有しているような法面)では、無機系植生基材を法面に吹き付ける方法が行われていても、植生基材層が流出する可能性が高かった。
【0005】
また、法面に吹き付けられる植生基材層の流出を防止するために、この植生基材層を固定する治具が創出されている(特許文献2参照)が、この特許文献2に記載の固定治具は、単なる法面を固定する治具に過ぎず、無機系植生基材を法面に吹き付ける方法に適した形状や構成を有している治具ではなかった。
【0006】
【特許文献1】
特許第2935408号公報
【特許文献2】
特開2001−32285号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、無機系植生基材が吹き付けられた法面に於ける植生基材層の固定治具であって、法面が急勾配であっても、更には、凹凸を含んだ均一でない面で形成されていても、植生基材層の流出を防止ししっかりとした固定を施すとともに、安価に製造できしかも輸送に於いても効率性を損なわない無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、植生基材層から法面に渡り打ち込まれる棒状の杭部と、該杭部の上方部に着脱自在に設けられる該植生基材層の表面を該法面方向へ押圧する押圧体から構成される植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記押圧体が着脱自在に設けられる前記杭部の端部が、略L字状に屈設されていることを特徴とする請求項1記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記押圧体の形状が、中心部から放射状又は中心部から対称に広がる形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0011】
請求項4記載の発明は、2以上の請求項1及び/又は請求項2に記載の無機系植生基材層の固定治具が連結具を介して連結されていることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記杭部は、植生基材層に打ち込まれた際の長さが判る目盛りが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
【0013】
請求項6記載の発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、上方で折り返し部分を有する法面を覆う面体と、該面体を法面に固定する複数の保持部材と、前記折り返し部分の上端部に配置される棒体とから構成されることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
請求項7記載の発明は、前記保持部材は、前記面体の外周縁に沿って配置され該面体を保持する第1押圧部材と、法面の凹凸の形状に合わせて適宜調整し配置され補助的に前記面体を保持する第2押圧部材とからなることを特徴とする請求項6記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供する。
これらの発明を提供することで上記課題を悉く解決する。
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る植生基材層の固定治具は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を固定するために使用される。
本発明に係る植生基材層の固定治具は、点で植生基材層(2)を法面(A)に固定する治具、線で植生基材層(2)を法面(A)に固定する治具、面で植生基材層(2)を法面(A)に固定する治具と3種類に大別することができ、それぞれについて構成を説明する。
【0014】
本発明に係る植生基材層(2)の法面(A)への固定治具の第1実施例(点で固定する)の構成を説明する。
図1は、本発明に係る植生基材層の固定治具の一実施例を示す斜視図である。
図2は、図1で示される植生基材層の固定治具の平面図である。
この発明で使用する無機系植生基材とは、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウムを含む無機塩、シリカ粉末、肥料、種子、安定剤等、50l/m3で1〜3%の水溶液としたものが好適に使用できる。
植生基材層の固定治具(1)は、無機系植生基材を法面(2)に吹き付ける際の植生基材層(2)を固定する治具であって、杭部(3)と、押圧体(4)とから構成されている。
杭部(3)は、植生基材層(2)から法面(A)に渡り打ち込まれる棒状の形状を有する部材である。
この棒状の杭部(3)の植生基材層(2)に打ち込まれる下方部(31)は、植生基材層(2)及び法面(A)に打ち込まれやすく設けられているため、先細りした形状を有している(図1参照)。
この杭部(3)の直径の太さは、特に限定されないが、約10〜20mm、好ましくは、約12〜16mmに設けられる。
この杭部(3)の直径の太さが、10mmより小さくなると後述する押圧体(4)を設けることができず、20mmより大きくなると、杭部(3)自体の重さが大きくなり輸送に不便をきたすからである。
この杭部(3)の長さは、特に限定されないが、植生基材層(2)から法面(A)に渡たり打ち込まれ、植生基材層(2)を固定する治具の基礎となるので、約300mm以上の長さを有することが好ましい。
【0015】
杭部(3)の上方部(32)は、後述する押圧体(4)が設けられる。
この押圧体(4)が設けられる上方部(32)は、図3で示す如く、略L字状になるように屈設されていても構わない。
上方部(32)が略L字状に屈設されていることで、杭部(3)が抜ける方向(図3(b)で示す黒矢印)と押圧体(4)が抜ける方向とが略90度方向異なることとなり、この押圧体(4)のみが抜けてしまうことを防止することができるとともに、植生基材層の固定治具(1)が強力に植生基材層(2)を固定することができるからである。
【0016】
この杭部(3)は、植生基材層(2)に打ち込まれた際の長さが判る目盛り(3a)が設けられていることが好ましい。
この杭部(3)に目盛り(3a)が設けられていることによって、杭部(3)を植生基材層(2)に打ち込む際に、どの程度の深さ打ち込んだのかが判るからである。
【0017】
押圧体(4)は、杭部(3)の上方部(32)に着脱自在に設けられる部材である。
この押圧体(4)の形状は、特に限定されないが、杭部(3)に取り付けた際の平面視に於いて、杭部(3)が中心部となり、この杭部(3)を中心部として放射状又は対称に(杭部(3)に対して直角方向に)広がるように枝部(41)が設けられることが好ましい(図2又は図3参照)。
押圧体(4)の形状が、取付けられる杭部(3)を中心部として枝部(41)が放射状又は対称に広がるように設けられることによって、効率良く植生基材層(2)を押圧することができるからである。
この枝部(41)の中心部から広がる長さは、特に限定されないが、杭部(3)の長軸方向の長さに対して1割程度の長さを有する必要がある。
この枝部(41)の長さが杭部(3)の長軸方向の長さの1割より小さいと、植生基材層(2)を十分に押圧することが難しいからである。
図1及び図2で示される押圧体(4)は、枝部(41)が略十字の形状を有し中心に杭部(3)が嵌入されるように穴部(42)を有している。
略十字の形状である押圧体(4)の枝部(41)の先端には、それぞれに杭部(3)と平行になるように小棒体(43)が設けられている。
この小棒体(43)を有することで、植生基材層の固定治具(1)を植生基材層(2)に打ち付けた際に、小棒体(43)も植生基材層(2)に打ち込まれるようになり、更にしっかりとした固定を施すことができる。
この小棒体(43)の形状は、特に限定されず、補助的に植生基材層(2)に打ち込まれる部材であるので、使用者が適宜選択すれば構わない。
図3で示される押圧体(4)は、枝部(41)が波型の形状を有し、波型の形状の中心部に当る位置に杭部(3)と嵌入する穴部(42)が設けられている。
この波型の形状を有する押圧体(4)の枝部(41)の長さは、特に限定されず、杭部(3)の長軸方向の4〜8割の長さ、より好ましくは、6割の長さであることが好ましい。
尚、この押圧体(4)の形状は、円板状、蜘蛛の巣状等の形状が考えられるが、特に限定されず、中心部から放射状又は対称に広がる形状や、中心部からの広がる十分な長さを有していれば構わない。
【0018】
次に、本発明に係る植生基材層(2)の法面(A)への固定治具の第2実施例(線で固定する)の構成を説明する。
図4及び図5は、本発明に係る線で植生基材層を固定する植生基材層の固定治具の杭部の一実施例を示す斜視図である。
図6は、本発明に係る線で植生基材層を固定する植生基材層の固定治具を示す斜視図である。
本発明に係る線で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(10)は、2以上の上記した棒状の杭部(3)と押圧体(4)とから構成される植生基材層の固定治具(1)、及び/又は杭部(3)の端部が略L字状に屈折された植生基材層の固定治具(1)を連結具(5)を介して連結された治具である。
【0019】
連結具(5)の有する形状は、特に限定されず、紐状、鎖状、板状、網状等で構わないが、この連結具(5)の素材は、植生基材層(2)を固定するので金属等のような十分に強度を有する素材で構成されることが好ましい。
連結具(5)が、杭部(3)同士の間に設けられる長さは、特に限定されず、この植生基材層の固定治具(10)を使用する植生基材層(2)に於いて適宜長さを設ければ構わない。
【0020】
連結具(5)を杭部(3)に連結する方法は、特に限定されず、図4又は図5に示されるように、連結具(5)を連結することのできる連結部(6)を杭部(3)に嵌入して取付ける方法でもよいし、植生基材層の固定治具(1)に取付ける方法でも構わない。
連結部(6)は、上記した押圧体(4)と同様に中心部から放射状又は対称に広がる形状を有していることが好ましい。
連結部(6)が中心部から放射状又は対称に広がる形状を有していることで、しっかりと植生基材層(2)を押圧できるとともに、連結具(5)を保持することもできるからである。
連結部(6)は、上述した押圧体(4)を装着する場所と同じく杭部(3)の上方部(32)(図5では、略L字状に屈設された上方部(32))に設けられる。
連結部(6)は、杭部(3)に着脱自在に嵌入する孔部(61)が設けられているとともに、連結具(5)を係止することのできる装着部(62)が設けられている。
装着部(62)は連結具(5)を係止することができればよく、装着部(62)形状は特に限定されない。
【0021】
次いで、本発明に係る植生基材層(2)の法面(A)への固定治具の第3実施例(面で固定する)の構成を説明する。
図7は、本発明に係る面で法面を固定する植生基材層の固定治具を示す正面図である。
本発明に係る面で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(20)は、面体(21)と、複数の保持部材(22)と、棒体(23)から構成される。
面体(21)は、ラス金網のような網目状の形状を有する部材であることが好ましい。
面体(21)が網目状の模様を有することによって、植物が育成することに邪魔にならないからである。
この面体(21)の素材は、特に限定されないが、耐久性が高く、軽量なものが好ましい。
面体(21)の面積の大きさは、被覆する植生基材層(2)の大きさに適宜調整される。
面体(21)は、上方で折り返された折り返し部分(24)を有している。
この折り返し部分(24)を有することによって、この植生基材層の固定治具(20)をしっかりと法面(A)に固定することが可能となる。
この折り返し部分(24)の垂直軸方向の長さ(d)は、特に限定されないが、30cm以上の長さ、より好ましくは30〜50cmの長さを有することが好ましい。
この折り返し部分(24)の長さが、30cmの長さよりも短いと金網の形状が崩れてしまう可能性があるからであり、50cmを超えても金網の形状を保持する効果は変わらないからである。
【0022】
棒体(23)は、面体(21)を支えるように、折り返し部分(24)の上端部(25)に水平方向に沿って配置される。
この棒体(23)を配置することによって、この面体(21)をしっかりと保持することが可能となるとともに、この面体(21)の形状をしっかりと保持することができる。
【0023】
保持部材(22)は、面体(21)を植生基材層(2)に固定する棒状の部材である。
この保持部材(22)は、図7で示す如く、面体(21)及び棒体(23)を保持するために、面体(21)を押圧して、又は面体(21)を保持部材(22)に引掛けるようにして植生基材層(2)を固定する。
この保持部材(22)は、主アンカーピン等の主に面体(21)を全体的に押圧する第1押圧部材(26)と、補助アンカーピン等の細かい部分を押圧する補助的な第2押圧部材(27)の2種類から構成されることが好ましい。
2種類の押圧部材で保持部材(22)が構成されることで、第1押圧部材(26)は面体(21)の全体を押圧し、第2押圧部材(27)は法面(A)の凹凸に沿って補助的に面体(21)を押圧することで面体(21)をしっかりと法面(A)に固定することができるからである。
第1押圧部材(26)及び第2押圧部材(27)の面体(21)を固定する設置場所は、特に限定されず、適宜調整すればよいが、第1押圧部材(26)は面体(2)の外周縁に沿って適度な間隔で配置され、第2押圧部材(27)は、面体(21)が法面(A)の凹凸によって植生基材層(2)から外れそうな箇所へ補助的に配置すればよい。
第1押圧部材(26)の直径や長軸方向の長さは、特に限定されないが、直径15〜20mm、好ましくは16〜19mmで、長さは約350〜550mm、好ましくは、400〜500mmである。
第2押圧部材(27)の直径や長軸方向の長さは、特に限定されないが、直径7〜15mm、好ましくは9〜13mmで、長さは150〜400mm、好ましくは、200〜350mmである。
尚、この保持部材(22)は、上記した植生基材層の固定治具(1)を使用しても構わない。
以上が本発明に係る植生基材層の固定治具(1及び10及び20)の3種類の構成の説明である。
【0024】
本発明に係る植生基材層の固定治具(1及び10及び20)の利用方法を図面を参照しつつ説明する。
先ず、点で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(1)について説明する。
無機系植生基材を法面(A)に吹き付ける際の植生基材層(2)に於いて、この植生基材層の固定治具(1)を、図8又は図9に示すように適宜間隔毎に植生基材層(2)に打ち込む。
このように適宜間隔毎に植生基材層(2)に打ち込むだけで、植生基材層(2)を法面(A)に固定することができる。
この植生基材層の固定治具(1)を打ち込む適宜間隔は、通常のアンカーピン等で杭を打ち込む間隔よりも十分長い間隔で植生基材層(2)を固定でき、通常のアンカーピンよりもはるかに少ない本数で植生基材層(2)を固定することができるので、経済的に安価となる。
この植生基材層の固定治具(1)は、植生基材層(2)を点で固定するので、植生基材層(2)が法面(A)から流出しそうな箇所を決定して利用すればよい。
【0025】
線で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(10)について説明する。
無機系植生基材を法面(A)に吹き付けされた植生基材層(2)に於いて、この植生基材層の固定治具(10)は、図10で示すように連結具(5)を利用した線で固定する植生基材層の固定治具(10)を植生基材層(2)に打ち込む。
このように植生基材層の固定治具(10)は、連結具(5)を利用して植生基材層(2)を固定するので、略直線状に植生基材層(2)を固定することができる。
植生基材層の固定治具(10)を利用することによって、略直線状に植生基材層(2)を法面(A)に固定することができるので、異なる勾配を有する植生基材層(2)であっても法面(A)に固定することができる。
【0026】
面で植生基材層(2)を法面(A)に固定する植生基材層の固定治具(20)について説明する。
無機系植生基材を法面(A)に吹き付けされる前の法面(A)に於いて、岩(30)等が存在するために、十分に吹付けできなかったり、植生基材層(2)が流出する危険性がある場所では、図11及び図12で示すように、植生基材層の固定治具(20)が岩(30)を覆うように法面(A)に覆設される。
植生基材層の固定治具(20)が岩(30)を覆うように法面(A)に載設されることで、植生基材層(2)が不規則な急勾配や、岩(30)等で構成されていてもこの植生基材層の固定治具(20)を利用することで、しっかりと植生基材層(2)を法面(A)に固定することができるようになる。
また、この植生基材層の固定治具(20)は、第1押圧部材(26)及び第2押圧部材(27)によって、植生基材層(2)を押圧するので、岩(30)等の形状に合わせて第2押圧部材(27)を利用することができるので、どのような複雑な形状を有した岩(30)等でも、しっかりとこの面体(21)が覆うことができる。
以上が本発明に係る植生基材層の固定治具(1及び10及び20)の利用方法である。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、植生基材層から法面に渡り打ち込まれる棒状の杭部と、該杭部の上方部に着脱自在に設けられる該植生基材層の表面を該法面方向へ押圧する押圧体から構成される植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、法面が急勾配であっても、更には、凹凸を含んだ均一でない面で形成されていても、植生基材層の流出を防止ししっかりと法面に固定を施すとともに、安価に製造でき、しかも杭部と押圧体とが着脱自在に設けられているので、かさ張らず場所を無駄にしないので輸送に於いても効率性を損なわない植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0028】
請求項2記載の発明は、前記押圧体が着脱自在に設けられる前記杭部の端部が、略L字状に屈設されていることを特徴とする請求項1記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、杭部が略L字状の形状を有することで押圧体が容易に抜けることがない植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0029】
請求項3記載の発明は、前記押圧体の形状が、中心部から放射状又は中心部から対称に広がる形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、押圧体が法面を効率よく押圧することができる植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0030】
請求項4記載の発明は、2以上の請求項1及び/又は請求項2に記載の無機系植生基材層の固定治具が連結具を介して連結されていることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、法面を線状に固定することができるようになるので、長い距離で法面を固定し保持する植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0031】
請求項5記載の発明は、前記杭部は、植生基材層に打ち込まれた際の長さが判る目盛りが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、杭部に目盛りを有することによって、どの程度掘り下げたかが、目視で確認することができる植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0032】
請求項6記載の発明は、無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、上方で折り返し部分を有する法面を覆う面体と、該面体を法面に固定する複数の保持部材と、前記折り返し部分の上端部に配置される棒体とから構成されることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、法面が岩等を含んでいてもしっかりとした法面の固定を行うことのできる植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【0033】
請求項7記載の発明は、前記保持部材は、前記面体の外周縁に沿って配置され該面体を保持する第1押圧部材と、法面の凹凸の形状に合わせて適宜調整し配置され補助的に前記面体を保持する第2押圧部材とからなることを特徴とする請求項6記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具であるから、保持体が第1押圧部材及び第2押圧部材と2種類に分けられることによって、面体をしっかりと保持するとともに、法面の形状に合わせた植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植生基材層の固定治具の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1で示される植生基材層の固定治具の平面図である。
【図3】本発明に係る植生基材層の固定治具の他の一実施例であり、(a)はその斜視図、(b)は(a)図の部分拡大図である。
【図4】本発明に係る線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の杭部の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の杭部の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具を示す正面図である。
【図7】本発明に係る面で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具を示す正面図である。
【図8】本発明に係る点で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の利用の様子を示した概略断面図である。
【図9】本発明に係る点で植生基材層を法面に固定する他の植生基材層の固定治具の利用の様子を示した概略断面図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図10】本発明に係る線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の利用の様子を示した概略断面図である。
【図11】本発明に係る面で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の利用の様子を示した概略断面図である。
【図12】本発明に係る面で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具の利用の様子を示した正面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・点で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具
10・・・・・線で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具
2・・・・・・植生基材層
20・・・・・面で植生基材層を法面に固定する植生基材層の固定治具
21・・・・・面体
22・・・・・保持部材
23・・・・・棒体
24・・・・・折り返し部分
26・・・・・第1押圧部材
27・・・・・第2押圧部材
3・・・・・・杭部
3a・・・・・目盛り
32・・・・・上方部
4・・・・・・押圧体
41・・・・・穴部
5・・・・・・連結具
A・・・・・・法面
Claims (7)
- 無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、
植生基材層から法面に渡り打ち込まれる棒状の杭部と、該杭部の上方部に着脱自在に設けられる該植生基材層の表面を該法面方向へ押圧する押圧体から構成される植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具。 - 前記押圧体が着脱自在に設けられる前記杭部の端部が、略L字状に屈設されていることを特徴とする請求項1記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具。
- 前記押圧体の形状が、中心部から放射状又は中心部から対称に広がる形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具。
- 2以上の請求項1及び/又は請求項2に記載の無機系植生基材層の固定治具が連結具を介して連結されていることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具。
- 前記杭部は、植生基材層に打ち込まれた際の長さが判る目盛りが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具。
- 無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層を法面に固定する治具であって、
上方で折り返し部分を有する法面を覆う面体と、該面体を法面に固定する複数の保持部材と、前記折り返し部分の上端部に配置される棒体とから構成されることを特徴とする無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具。 - 前記保持部材は、前記面体の外周縁に沿って配置され該面体を保持する第1押圧部材と、法面の凹凸の形状に合わせて適宜調整し配置され補助的に前記面体を保持する第2押圧部材とからなることを特徴とする請求項6記載の無機系植生基材を法面に吹き付ける際の植生基材層の固定治具。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009079434A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-16 | Tokyo Seiko Co Ltd | 土被り部用高耐力アンカー |
KR101183241B1 (ko) | 2012-04-27 | 2012-09-14 | 최슬기 | 식생용 호안블록 고정장치 및 그 고정장치를 이용한 호안블록 시공방법 |
KR101218722B1 (ko) * | 2010-12-30 | 2013-01-07 | 주식회사 한포스 | 절토부 옹벽의 보강재 연결용 앵커 너트 |
JP2015175118A (ja) * | 2014-03-13 | 2015-10-05 | 東興ジオテック株式会社 | 傾斜地の緑化工法 |
-
2003
- 2003-04-22 JP JP2003117603A patent/JP2004324122A/ja active Pending
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