JP2004324088A - 骨材乾燥加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】再生骨材の乾燥加熱用の回転ドラムから排出される排ガス中の臭気成分を確実に除去し、回転ドラムからの排ガスを導く排気系統を簡単にする。
【解決手段】骨材乾燥加熱装置1は、外筒2の内側に内筒3を設けた二重円筒形の回転ドラム4と、回転ドラム4の他端部に設けられ、外筒2と内筒3の一端側にそれぞれ投入されて他端側へ移動される新骨材と再生骨材を乾燥加熱するバーナ10と、内筒3の一端部から排出され排気ダクト18を介して導入される排ガスを燃焼させ、その燃焼ガスを循環ダクト19を介して回転ドラム4の他端側に供給する脱臭炉15とを備え、排気ダクト18と外筒2の排ガスを排出する排気ダクト22とに、それらを流れる排ガスの風量を調節する風量調節弁20、21がそれぞれ設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】骨材乾燥加熱装置1は、外筒2の内側に内筒3を設けた二重円筒形の回転ドラム4と、回転ドラム4の他端部に設けられ、外筒2と内筒3の一端側にそれぞれ投入されて他端側へ移動される新骨材と再生骨材を乾燥加熱するバーナ10と、内筒3の一端部から排出され排気ダクト18を介して導入される排ガスを燃焼させ、その燃焼ガスを循環ダクト19を介して回転ドラム4の他端側に供給する脱臭炉15とを備え、排気ダクト18と外筒2の排ガスを排出する排気ダクト22とに、それらを流れる排ガスの風量を調節する風量調節弁20、21がそれぞれ設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、舗装用材料として用いられるアスファルト合材を製造するアスファルトプラント等に設備される骨材乾燥加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アスファルト合材を製造するアスファルトプラントの骨材加熱乾燥装置として、二重円筒形の回転ドラムの一端側から、該回転ドラムの内、外筒内にそれぞれ再生骨材、新骨材を投入して他端側へ送りながら、それらの骨材を、前記回転ドラムの他端部に設けたバーナによる加熱ガスに向流で接触させて、同時に乾燥加熱させると共に、前記内、外筒からの排ガスを水洗スクラバやバグフィルタを通して大気へ放出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、回転ドラム内にその一端側から再生骨材を単独で投入して他端側へ送りながら、該再生骨材を、前記回転ドラムの一端部に設けたバーナによる加熱ガスに並流で接触させて乾燥加熱させると共に、前記回転ドラムの他端側から排出される臭気を含む排ガスを脱臭炉に送って、排ガス中の臭気成分を燃焼処理するようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、1つの回転ドラムを軸方向の中央で仕切り、一方の室の一端側に再生骨材を、他方の室の一端側に新骨材をそれぞれ投入して各室の他端側へ送りながら、各室用バーナによる加熱ガスに再生骨材を並流で接触させ、新骨材を向流で接触させてそれらの骨材を同時に乾燥加熱すると共に、再生骨材を投入した室からの排気ガスを前記各バーナに送って排ガス中のミスト分を燃焼するようにしたものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−3792号公報
【特許文献2】
特開平8−218311号公報
【特許文献3】
特開2001−214408号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の骨材乾燥加熱装置は、最前のものにあっては、再生骨材を加熱する内筒からの排ガス中に、アスファルトから発生する臭気を含むガスがあり、前記水洗スクラバやバグフィルタで集塵しても、臭気を完全に無くすことができず、公害が発生するおそれがあり、この対策として、排ガスを大気へ放出する煙突を高くしたり、再生骨材の加熱温度を低くしたりすることもあるが、充分な効果が得られない。
また、次のものにあっては、臭気を含む排ガスを脱臭炉で燃焼処理すると、該脱臭炉から700℃程度の加熱ガスが排出されるので、この熱を回収するために、脱臭炉バーナに供給する燃焼用空気や前記回転ドラムから脱臭炉に送る排ガスを加熱する複数個の熱交換器を設置する必要があり、それらの設備が嵩むと共に操作も複雑になる問題もある。
さらに、後者のものにあっては、前記回転ドラムに供給する熱源であるバーナの位置が、回転ドラムの両端側(新骨材側と再生骨材側)に分かれているので、排気系統が複雑になり、やはり設備費が多くかかり、操作も複雑になる問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、再生骨材の乾燥加熱用の回転ドラムから排出される排ガス中の臭気成分を確実に除去することができ、回転ドラムからの排ガスを導く排気系統を簡単にして、設備費を低廉にすることができる骨材乾燥加熱装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る骨材乾燥加熱装置は、外筒の内側に内筒を設けた二重円筒形に形成され、軸周りに回転する回転ドラムと、前記外筒と内筒の一端側にそれぞれ新骨材と再生骨材を投入する第1、第2骨材投入部と、前記外筒と内筒の他端側からそれぞれ新骨材と再生骨材を排出する第1、第2骨材排出部と、前記回転ドラムの他端部に設けられ、前記外筒と内筒の一端側からそれぞれ前記第1、第2骨材排出部に向けて移動する新骨材と再生骨材を乾燥加熱するバーナと、前記回転ドラムの一端部に設けられ、前記外筒と内筒からそれぞれ排ガスを排出する第1、第2排気部とを備えた骨材乾燥加熱装置において、前記第2排気部には前記内筒から排出される排ガス中の臭気成分を燃焼させる脱臭炉が排気ダクトを介して連絡され、該脱臭炉の燃焼ガスの排出部が循環ダクトを介して前記回転ドラムの他端部内に連絡されていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に係る骨材乾燥加熱装置は、前記第1排気部から前記外筒内の排ガスを外部へ送り出す排気ダクトと、前記第2排気部に脱臭炉を連絡する排気ダクトとには、それぞれ、それらを流れる排ガスの風量を調節する風量調節弁が設けられていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置について、図面を参照して説明する。
図1において、1は本発明の一実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置である。該骨材乾燥加熱装置1は、アスファルトプラントに設備されて、舗装用材料のアスファルト合材を製造するのに使用する骨材を加熱乾燥するものであり、大径の外筒2の内側に小径の内筒3を同軸上に固定して設けた二重円筒形の回転ドラム4と、前記外筒2の一端側(図1で右端側)に新骨材を投入する新骨材用コンベア(第1骨材投入部)5と、前記内筒3内に再生骨材を投入する再生骨材用コンベア(第2骨材投入部)6と、前記外筒2の他端側(図1で左端側)から新骨材を排出する端部排出ホッパ(第1骨材排出部)7と、前記内筒3の他端部から再生骨材を排出する中間部排出ホッパ(第2骨材排出部)8と、前記回転ドラム4の他端部にガス導入チャンバ9を介して設けられたバーナ10と、前記回転ドラム4の一端部に設けられ、前記外筒2から排ガスを排出する外筒用排気マニホールド(第1排気部)11、前記内筒3から排ガスを排出する内筒用排気マニホールド(第2排気部)12とを備えている。
【0009】
前記回転ドラム4は、一端側が他端側より僅かに高くなるように傾斜されて、軸周りに回転自在に架台(図示せず)に支持され、電動機等の駆動手段によって回転されるようになっており、前記外筒2と内筒3の内周面にはそれぞれ従来周知のフライト(図示せず)が設けられている。前記端部排出ホッパ7は、前記外筒2の他端部を囲み外筒2の回転を許容するようにして前記架台に固定され、下部に新骨材を外部へ落下させる排出口7aが設けられている。また、前記中間部排出ホッパ8は、前記外筒2の中間部において、前記内筒3の他端部の外周に放射方向に設けられて内端部を内筒3内に連通され、外端部を外筒2の外側に突出された複数の排出シュート13と前記外筒2とを囲み、それらの回転を許容するようにして前記架台に固定され、下部に再生骨材を外部へ排出させるスクリュフィーダ等の排出装置8aが設けられている。なお、前記内筒3の他端部の開口3aには、前記バーナ10の加熱ガスを内筒3の内部に誘導する案内羽根3bが設けられ、外筒2の周方向における前記排出シュート13の相互間は、新骨材が一端側から他端側へ通過する移動空間とされている。
【0010】
前記外筒用排気マニホールド11と内筒用排気マニホールド12は、前記外筒2と該外筒2より外側へ突出された内筒3の外側を囲み、かつ底部に前記各コンベア5,6を通す空間をあけ、外筒2と内筒3の回転を許容するようにして前記架台(図示せず)に固定された排気ボックス14を、その回転ドラム4の軸方向における中間部に設けた仕切板14aで区切って構成され、それぞれ外筒2と内筒3に連通している。前記仕切板14aの内周部は前記内筒3の外周部に気密に、かつ相対回転可能に嵌合されている。
【0011】
また、図1において、15は燃焼胴部15aの一端部に排気導入室15bを介して脱臭炉バーナ16が設けられ、燃焼胴部15aの他端側にガス排気室(排出部)15cを備えた脱臭炉である。該脱臭炉15は、前記排気導入室15bが内筒排気ファン(排気ファン)17を有する排気ダクト18によって前記内筒用排気マニホールド12に連絡されており、前記内筒3から排出され、内筒用排気マニホールド12と排気ダクト18を介して前記排気導入室15bに導入された排ガス中の臭気成分を前記脱臭炉バーナ16で燃焼させるようになっている。そして、前記脱臭炉15は、そのガス排気室15cが循環ダクト19を介して前記ガス導入チャンバ9に連絡され、さらに、前記端部排出ホッパ7を通して前記回転ドラム4の他端部内に連絡されており、脱臭炉15で発生した燃焼ガスが前記回転ドラム4の他端部内に導入されるようになっている。
【0012】
前記排気ダクト18には、前記排気ダクト18を流れる排ガスの風量を調節する内筒風量調節弁(風量調節弁)20が、前記内筒排気ファン17の上流側に設けられている。また、前記外筒用排気マニホールド11には、外筒風量調節弁(風量調節弁)21を有する排気ダクト22を介してバグフィルタ(集塵機)23が連絡され、該バグフィルタ23は外筒排気ファン(排気ファン)24を有する排気ダクト25を介して煙突26に連絡されている。
前記各風量調節弁20,21は、前記内筒排気ファン17と外筒排気ファン24によって前記内筒3と外筒2から各排気ダクト18,22に吸引される風量を調節することにより、内筒3と外筒2に流入するバーナ10による加熱ガスの風量の割合を調節するようになっている。
【0013】
次に、前記実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置1の作用について説明する。
前記バーナ10と脱臭炉バーナ16に着火すると共に、内筒排気ファン17と外筒排気ファン24を作動させて、前記回転ドラム4を駆動手段によって回転させながら、前記新骨材用、再生骨材用コンベア5,6によって新骨材、再生骨材をそれぞれ前記回転ドラム4の外筒2、内筒3に投入すると、バーナ10による加熱ガスが回転ドラム4の他端側から一端側へ流れ、前記外筒2と内筒3の一端側から他端側へ移動する新骨材と再生骨材とが前記加熱ガスによって乾燥加熱される。この乾燥加熱された新骨材は外筒2の他端部の前記端部排出ホッパ7に落下されてその排出口7aから排出され、また、乾燥加熱された再生骨材は、内筒3の他端部の排出シュート13から前記中間部排出ホッパ8に落下されて、そこから排出装置8aによって排出される。前記端部排出ホッパ7,中間部排出ホッパ8から排出される新骨材と再生骨材は、それぞれバケットエレベータ等の搬送手段によってアスファルトプラントのアスファルト合材の製造部に供給されてアスファルト合材の生産に供される。
【0014】
一方、前記バーナ10による加熱ガスのうち、新骨材の乾燥加熱に働いて前記外筒2と内筒3の間の環状空間eを通過した加熱ガスは、排ガスとして排気ダクト22,25を介して前記外筒排気ファン24によって吸引され、前記外筒用排気マニホールド11からバッグフィルタ23に送られて除塵された後に煙突から大気へ放出される。また、前記バーナ10による加熱ガスのうち、開口3aから前記内筒3内に入って再生骨材の乾燥加熱に働いて内筒3を通過した加熱ガスは、排ガスとして内筒用排気マニホールド12から前記排気ダクト18を介して前記内筒排気ファン17によって吸引され、前記脱臭炉15の排気導入室15bに送られる。
【0015】
前記排気導入室15bに導入された前記内筒3からの排ガスは、再生骨材に付着されていたアスファルト中の臭気成分(炭化水素)を含んでいるが、脱臭炉バーナ16の加熱ガスによって燃焼胴部15aで0.6秒以上700℃程度に加熱されることにより、前記臭気成分が完全に燃焼されて臭気が無い高温の燃焼ガスとなって、ガス排気室15cから循環ダクト19を介して前記ガス導入チャンバ9に送られ、前記バーナ10による加熱ガスと一緒になって前記回転ドラム4内に導入され、新骨材、再生骨材の乾燥加熱に働く。前記外筒用排気マニホールド11から排出される排ガスの温度は新骨材と熱交換後約150℃に低下されるので、従来の装置で熱交換器を用いて熱回収を行う場合の排ガスの温度が300〜400℃程度であるのに比べて、脱臭炉15からの高温の燃焼ガス(700℃程度)が新骨材と熱交換することにより、効率的に熱回収が行われたこととなる。前記回転ドラム4内で新骨材、再生骨材の乾燥加熱が行われている際には、前記各排気ダクト18,22に設けた各風量調節弁20,21の開度を調節することにより、前記外筒2と内筒3の間の環状空間e内を流れる加熱ガスの風量と、内筒3内を流れる加熱ガスの風量との割合を調節して、前記脱臭炉15への排ガスの循環量を過大にさせることなく、新骨材、再生骨材の乾燥加熱状態が適切に維持されるようにする。
【0016】
前記実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置1によれば、二重円筒形の回転ドラム4の再生骨材を乾燥加熱する内筒3から内筒用排気マニホールド12を経て排出される排ガスを脱臭炉15に送って、該排ガス中に含まれる臭気成分を燃焼させた後に、前記回転ドラム4のバーナ10側に循環させるので、回転ドラム4から前記外筒用排気マニホールド11を経て排出される排ガスを確実に無臭とすることができる。また、脱臭炉15で発生する高温ガスを骨材の乾燥加熱に利用して、その温度を低下させることができるので、前記脱臭炉15の高温の燃焼ガスの熱を、熱交換器等の設備機器を付設することなく、効率よく回収することができ、かつ前記回転ドラム4からの排ガスを導く排気ダクト(排気系統)を簡単にすることができる。
したがって、新骨材と再生骨材を使用してアスファルト合材を製造するアスファルトプラントに付設する場合に、骨材乾燥加熱装置1から排出される排ガスによって臭気公害が発生する心配がなく、新骨材と再生骨材の両方の供給により、比較的安価に効率よくアスファルト合材を生産することができると共に、装置の設備費を低廉に抑えることができる。
【0017】
また、前記外筒用排気マニホールド11から外筒2内の排ガスを外部へ送り出す排気ダクト22と、前記内筒用排気マニホールド12に脱臭炉15を連絡する排気ダクト18とに、それぞれ、それらを流れる排ガスの風量を調節する風量調節弁21、20が設けられているので、各風量調節弁20,21の開度を調節することにより、前記外筒2と内筒3の間の環状空間e内を流れる加熱ガスの風量と、内筒3内を流れる加熱ガスの風量との割合を調節することができ、これにより、前記脱臭炉15への排ガスの循環量を過大にさせることなく、新骨材、再生骨材の乾燥加熱状態を適切に維持させることができる。
【0018】
なお、前記実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置1においては、前記回転ドラム4内で乾燥加熱されて、前記端部排出ホッパ7と中間部排出ホッパ8からそれぞれ排出された新骨材と再生骨材を直接にアスファルトプラントのアスファルト合材の製造部に供給するようにしたが、これに限らず、前記各排出ホッパ7,8から排出された新骨材と再生骨材は、それぞれに用意された合材サイロに個別に貯蔵しておき、所要時にそれらから取り出して使用するようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係る骨材乾燥加熱装置によれば、外筒の内側に内筒を設けた二重円筒形に形成され、軸周りに回転する回転ドラムと、前記外筒と内筒の一端側にそれぞれ新骨材と再生骨材を投入する第1、第2骨材投入部と、前記外筒と内筒の他端側からそれぞれ新骨材と再生骨材を排出する第1、第2骨材排出部と、前記回転ドラムの他端部に設けられ、前記外筒と内筒の一端側からそれぞれ前記第1、第2骨材排出部に向けて移動する新骨材と再生骨材を乾燥加熱するバーナと、前記回転ドラムの一端部に設けられ、前記外筒と内筒からそれぞれ排ガスを排出する第1、第2排気部とを備えた骨材乾燥加熱装置において、前記第2排気部には前記内筒から排出される排ガス中の臭気成分を燃焼させる脱臭炉が排気ダクトを介して連絡され、該脱臭炉の燃焼ガスの排出部が循環ダクトを介して前記回転ドラムの他端部内に連絡された構成とされているので、前記回転ドラムの再生骨材を乾燥加熱する内筒から前記第2排気部を経て排出される排ガスを脱臭炉に送って、該排ガス中に含まれる臭気成分を燃焼させた後に、前記回転ドラムのバーナ側に循環させることにより、回転ドラムから前記第1排気部を経て排出される排ガスを確実に無臭とすることができる。
【0020】
また、前記脱臭炉で発生する高温の燃焼ガスを骨材の乾燥加熱に利用して、その温度を低下させることができるので、脱臭炉の高温の燃焼ガスの熱を、熱交換器等の設備機器を付設することなく、効率よく回収することができ、かつ前記回転ドラムからの排ガスを導く排気系統を簡単にすることができる。
したがって、新骨材と再生骨材を乾燥加熱する骨材乾燥加熱装置から排出される排ガスによって臭気公害が発生する心配がなく、それらの新骨材と再生骨材の両方を同時に供給して、比較的安価に効率よくアスファルト合材を生産するのに寄与することができると共に、装置の設備費を低廉に抑えることができる。
【0021】
請求項2に係る骨材乾燥加熱装置によれば、第1排気部から回転ドラムの外筒内の排ガスを外部へ送り出す排気ダクトと、回転ドラムの内筒内から排ガスを排出する第2排気部に脱臭炉を連絡する排気ダクトとに、それぞれ、それらを流れる排ガスの風量を調節する風量調節弁が設けられているので、それらの風量調節弁の開度を調節することにより、前記外筒と内筒の間を流れる加熱ガスの風量と、内筒内を流れる加熱ガスの風量との割合を調節することができ、これにより、前記脱臭炉への排ガスの循環量を過大にさせることなく、新骨材、再生骨材の乾燥加熱状態を適切に維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 骨材乾燥加熱装置
2 外筒
3 内筒
4 回転ドラム
5 新骨材用コンベア(第1骨材投入部)
6 再生骨材用コンベア(第2骨材投入部)
7 端部排出ホッパ(第1骨材排出部)
8 中間部排出ホッパ(第2骨材排出部)
9 ガス導入チャンバ
10 バーナ
11 外筒用排気マニホールド(第1排気部)
12 内筒用排気マニホールド(第2排気部)
15 脱臭炉
16 脱臭炉バーナ
17 内筒排気ファン(排気ファン)
18、22,25 排気ダクト
19 循環ダクト
20 内筒風量調節弁(風量調節弁)
21 外筒風量調節弁(風量調節弁)
23 バグフィルタ(集塵機)
24 外筒排気ファン(排気ファン)
【発明の属する技術分野】
本発明は、舗装用材料として用いられるアスファルト合材を製造するアスファルトプラント等に設備される骨材乾燥加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アスファルト合材を製造するアスファルトプラントの骨材加熱乾燥装置として、二重円筒形の回転ドラムの一端側から、該回転ドラムの内、外筒内にそれぞれ再生骨材、新骨材を投入して他端側へ送りながら、それらの骨材を、前記回転ドラムの他端部に設けたバーナによる加熱ガスに向流で接触させて、同時に乾燥加熱させると共に、前記内、外筒からの排ガスを水洗スクラバやバグフィルタを通して大気へ放出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、回転ドラム内にその一端側から再生骨材を単独で投入して他端側へ送りながら、該再生骨材を、前記回転ドラムの一端部に設けたバーナによる加熱ガスに並流で接触させて乾燥加熱させると共に、前記回転ドラムの他端側から排出される臭気を含む排ガスを脱臭炉に送って、排ガス中の臭気成分を燃焼処理するようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、1つの回転ドラムを軸方向の中央で仕切り、一方の室の一端側に再生骨材を、他方の室の一端側に新骨材をそれぞれ投入して各室の他端側へ送りながら、各室用バーナによる加熱ガスに再生骨材を並流で接触させ、新骨材を向流で接触させてそれらの骨材を同時に乾燥加熱すると共に、再生骨材を投入した室からの排気ガスを前記各バーナに送って排ガス中のミスト分を燃焼するようにしたものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−3792号公報
【特許文献2】
特開平8−218311号公報
【特許文献3】
特開2001−214408号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の骨材乾燥加熱装置は、最前のものにあっては、再生骨材を加熱する内筒からの排ガス中に、アスファルトから発生する臭気を含むガスがあり、前記水洗スクラバやバグフィルタで集塵しても、臭気を完全に無くすことができず、公害が発生するおそれがあり、この対策として、排ガスを大気へ放出する煙突を高くしたり、再生骨材の加熱温度を低くしたりすることもあるが、充分な効果が得られない。
また、次のものにあっては、臭気を含む排ガスを脱臭炉で燃焼処理すると、該脱臭炉から700℃程度の加熱ガスが排出されるので、この熱を回収するために、脱臭炉バーナに供給する燃焼用空気や前記回転ドラムから脱臭炉に送る排ガスを加熱する複数個の熱交換器を設置する必要があり、それらの設備が嵩むと共に操作も複雑になる問題もある。
さらに、後者のものにあっては、前記回転ドラムに供給する熱源であるバーナの位置が、回転ドラムの両端側(新骨材側と再生骨材側)に分かれているので、排気系統が複雑になり、やはり設備費が多くかかり、操作も複雑になる問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、再生骨材の乾燥加熱用の回転ドラムから排出される排ガス中の臭気成分を確実に除去することができ、回転ドラムからの排ガスを導く排気系統を簡単にして、設備費を低廉にすることができる骨材乾燥加熱装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る骨材乾燥加熱装置は、外筒の内側に内筒を設けた二重円筒形に形成され、軸周りに回転する回転ドラムと、前記外筒と内筒の一端側にそれぞれ新骨材と再生骨材を投入する第1、第2骨材投入部と、前記外筒と内筒の他端側からそれぞれ新骨材と再生骨材を排出する第1、第2骨材排出部と、前記回転ドラムの他端部に設けられ、前記外筒と内筒の一端側からそれぞれ前記第1、第2骨材排出部に向けて移動する新骨材と再生骨材を乾燥加熱するバーナと、前記回転ドラムの一端部に設けられ、前記外筒と内筒からそれぞれ排ガスを排出する第1、第2排気部とを備えた骨材乾燥加熱装置において、前記第2排気部には前記内筒から排出される排ガス中の臭気成分を燃焼させる脱臭炉が排気ダクトを介して連絡され、該脱臭炉の燃焼ガスの排出部が循環ダクトを介して前記回転ドラムの他端部内に連絡されていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に係る骨材乾燥加熱装置は、前記第1排気部から前記外筒内の排ガスを外部へ送り出す排気ダクトと、前記第2排気部に脱臭炉を連絡する排気ダクトとには、それぞれ、それらを流れる排ガスの風量を調節する風量調節弁が設けられていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置について、図面を参照して説明する。
図1において、1は本発明の一実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置である。該骨材乾燥加熱装置1は、アスファルトプラントに設備されて、舗装用材料のアスファルト合材を製造するのに使用する骨材を加熱乾燥するものであり、大径の外筒2の内側に小径の内筒3を同軸上に固定して設けた二重円筒形の回転ドラム4と、前記外筒2の一端側(図1で右端側)に新骨材を投入する新骨材用コンベア(第1骨材投入部)5と、前記内筒3内に再生骨材を投入する再生骨材用コンベア(第2骨材投入部)6と、前記外筒2の他端側(図1で左端側)から新骨材を排出する端部排出ホッパ(第1骨材排出部)7と、前記内筒3の他端部から再生骨材を排出する中間部排出ホッパ(第2骨材排出部)8と、前記回転ドラム4の他端部にガス導入チャンバ9を介して設けられたバーナ10と、前記回転ドラム4の一端部に設けられ、前記外筒2から排ガスを排出する外筒用排気マニホールド(第1排気部)11、前記内筒3から排ガスを排出する内筒用排気マニホールド(第2排気部)12とを備えている。
【0009】
前記回転ドラム4は、一端側が他端側より僅かに高くなるように傾斜されて、軸周りに回転自在に架台(図示せず)に支持され、電動機等の駆動手段によって回転されるようになっており、前記外筒2と内筒3の内周面にはそれぞれ従来周知のフライト(図示せず)が設けられている。前記端部排出ホッパ7は、前記外筒2の他端部を囲み外筒2の回転を許容するようにして前記架台に固定され、下部に新骨材を外部へ落下させる排出口7aが設けられている。また、前記中間部排出ホッパ8は、前記外筒2の中間部において、前記内筒3の他端部の外周に放射方向に設けられて内端部を内筒3内に連通され、外端部を外筒2の外側に突出された複数の排出シュート13と前記外筒2とを囲み、それらの回転を許容するようにして前記架台に固定され、下部に再生骨材を外部へ排出させるスクリュフィーダ等の排出装置8aが設けられている。なお、前記内筒3の他端部の開口3aには、前記バーナ10の加熱ガスを内筒3の内部に誘導する案内羽根3bが設けられ、外筒2の周方向における前記排出シュート13の相互間は、新骨材が一端側から他端側へ通過する移動空間とされている。
【0010】
前記外筒用排気マニホールド11と内筒用排気マニホールド12は、前記外筒2と該外筒2より外側へ突出された内筒3の外側を囲み、かつ底部に前記各コンベア5,6を通す空間をあけ、外筒2と内筒3の回転を許容するようにして前記架台(図示せず)に固定された排気ボックス14を、その回転ドラム4の軸方向における中間部に設けた仕切板14aで区切って構成され、それぞれ外筒2と内筒3に連通している。前記仕切板14aの内周部は前記内筒3の外周部に気密に、かつ相対回転可能に嵌合されている。
【0011】
また、図1において、15は燃焼胴部15aの一端部に排気導入室15bを介して脱臭炉バーナ16が設けられ、燃焼胴部15aの他端側にガス排気室(排出部)15cを備えた脱臭炉である。該脱臭炉15は、前記排気導入室15bが内筒排気ファン(排気ファン)17を有する排気ダクト18によって前記内筒用排気マニホールド12に連絡されており、前記内筒3から排出され、内筒用排気マニホールド12と排気ダクト18を介して前記排気導入室15bに導入された排ガス中の臭気成分を前記脱臭炉バーナ16で燃焼させるようになっている。そして、前記脱臭炉15は、そのガス排気室15cが循環ダクト19を介して前記ガス導入チャンバ9に連絡され、さらに、前記端部排出ホッパ7を通して前記回転ドラム4の他端部内に連絡されており、脱臭炉15で発生した燃焼ガスが前記回転ドラム4の他端部内に導入されるようになっている。
【0012】
前記排気ダクト18には、前記排気ダクト18を流れる排ガスの風量を調節する内筒風量調節弁(風量調節弁)20が、前記内筒排気ファン17の上流側に設けられている。また、前記外筒用排気マニホールド11には、外筒風量調節弁(風量調節弁)21を有する排気ダクト22を介してバグフィルタ(集塵機)23が連絡され、該バグフィルタ23は外筒排気ファン(排気ファン)24を有する排気ダクト25を介して煙突26に連絡されている。
前記各風量調節弁20,21は、前記内筒排気ファン17と外筒排気ファン24によって前記内筒3と外筒2から各排気ダクト18,22に吸引される風量を調節することにより、内筒3と外筒2に流入するバーナ10による加熱ガスの風量の割合を調節するようになっている。
【0013】
次に、前記実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置1の作用について説明する。
前記バーナ10と脱臭炉バーナ16に着火すると共に、内筒排気ファン17と外筒排気ファン24を作動させて、前記回転ドラム4を駆動手段によって回転させながら、前記新骨材用、再生骨材用コンベア5,6によって新骨材、再生骨材をそれぞれ前記回転ドラム4の外筒2、内筒3に投入すると、バーナ10による加熱ガスが回転ドラム4の他端側から一端側へ流れ、前記外筒2と内筒3の一端側から他端側へ移動する新骨材と再生骨材とが前記加熱ガスによって乾燥加熱される。この乾燥加熱された新骨材は外筒2の他端部の前記端部排出ホッパ7に落下されてその排出口7aから排出され、また、乾燥加熱された再生骨材は、内筒3の他端部の排出シュート13から前記中間部排出ホッパ8に落下されて、そこから排出装置8aによって排出される。前記端部排出ホッパ7,中間部排出ホッパ8から排出される新骨材と再生骨材は、それぞれバケットエレベータ等の搬送手段によってアスファルトプラントのアスファルト合材の製造部に供給されてアスファルト合材の生産に供される。
【0014】
一方、前記バーナ10による加熱ガスのうち、新骨材の乾燥加熱に働いて前記外筒2と内筒3の間の環状空間eを通過した加熱ガスは、排ガスとして排気ダクト22,25を介して前記外筒排気ファン24によって吸引され、前記外筒用排気マニホールド11からバッグフィルタ23に送られて除塵された後に煙突から大気へ放出される。また、前記バーナ10による加熱ガスのうち、開口3aから前記内筒3内に入って再生骨材の乾燥加熱に働いて内筒3を通過した加熱ガスは、排ガスとして内筒用排気マニホールド12から前記排気ダクト18を介して前記内筒排気ファン17によって吸引され、前記脱臭炉15の排気導入室15bに送られる。
【0015】
前記排気導入室15bに導入された前記内筒3からの排ガスは、再生骨材に付着されていたアスファルト中の臭気成分(炭化水素)を含んでいるが、脱臭炉バーナ16の加熱ガスによって燃焼胴部15aで0.6秒以上700℃程度に加熱されることにより、前記臭気成分が完全に燃焼されて臭気が無い高温の燃焼ガスとなって、ガス排気室15cから循環ダクト19を介して前記ガス導入チャンバ9に送られ、前記バーナ10による加熱ガスと一緒になって前記回転ドラム4内に導入され、新骨材、再生骨材の乾燥加熱に働く。前記外筒用排気マニホールド11から排出される排ガスの温度は新骨材と熱交換後約150℃に低下されるので、従来の装置で熱交換器を用いて熱回収を行う場合の排ガスの温度が300〜400℃程度であるのに比べて、脱臭炉15からの高温の燃焼ガス(700℃程度)が新骨材と熱交換することにより、効率的に熱回収が行われたこととなる。前記回転ドラム4内で新骨材、再生骨材の乾燥加熱が行われている際には、前記各排気ダクト18,22に設けた各風量調節弁20,21の開度を調節することにより、前記外筒2と内筒3の間の環状空間e内を流れる加熱ガスの風量と、内筒3内を流れる加熱ガスの風量との割合を調節して、前記脱臭炉15への排ガスの循環量を過大にさせることなく、新骨材、再生骨材の乾燥加熱状態が適切に維持されるようにする。
【0016】
前記実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置1によれば、二重円筒形の回転ドラム4の再生骨材を乾燥加熱する内筒3から内筒用排気マニホールド12を経て排出される排ガスを脱臭炉15に送って、該排ガス中に含まれる臭気成分を燃焼させた後に、前記回転ドラム4のバーナ10側に循環させるので、回転ドラム4から前記外筒用排気マニホールド11を経て排出される排ガスを確実に無臭とすることができる。また、脱臭炉15で発生する高温ガスを骨材の乾燥加熱に利用して、その温度を低下させることができるので、前記脱臭炉15の高温の燃焼ガスの熱を、熱交換器等の設備機器を付設することなく、効率よく回収することができ、かつ前記回転ドラム4からの排ガスを導く排気ダクト(排気系統)を簡単にすることができる。
したがって、新骨材と再生骨材を使用してアスファルト合材を製造するアスファルトプラントに付設する場合に、骨材乾燥加熱装置1から排出される排ガスによって臭気公害が発生する心配がなく、新骨材と再生骨材の両方の供給により、比較的安価に効率よくアスファルト合材を生産することができると共に、装置の設備費を低廉に抑えることができる。
【0017】
また、前記外筒用排気マニホールド11から外筒2内の排ガスを外部へ送り出す排気ダクト22と、前記内筒用排気マニホールド12に脱臭炉15を連絡する排気ダクト18とに、それぞれ、それらを流れる排ガスの風量を調節する風量調節弁21、20が設けられているので、各風量調節弁20,21の開度を調節することにより、前記外筒2と内筒3の間の環状空間e内を流れる加熱ガスの風量と、内筒3内を流れる加熱ガスの風量との割合を調節することができ、これにより、前記脱臭炉15への排ガスの循環量を過大にさせることなく、新骨材、再生骨材の乾燥加熱状態を適切に維持させることができる。
【0018】
なお、前記実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置1においては、前記回転ドラム4内で乾燥加熱されて、前記端部排出ホッパ7と中間部排出ホッパ8からそれぞれ排出された新骨材と再生骨材を直接にアスファルトプラントのアスファルト合材の製造部に供給するようにしたが、これに限らず、前記各排出ホッパ7,8から排出された新骨材と再生骨材は、それぞれに用意された合材サイロに個別に貯蔵しておき、所要時にそれらから取り出して使用するようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係る骨材乾燥加熱装置によれば、外筒の内側に内筒を設けた二重円筒形に形成され、軸周りに回転する回転ドラムと、前記外筒と内筒の一端側にそれぞれ新骨材と再生骨材を投入する第1、第2骨材投入部と、前記外筒と内筒の他端側からそれぞれ新骨材と再生骨材を排出する第1、第2骨材排出部と、前記回転ドラムの他端部に設けられ、前記外筒と内筒の一端側からそれぞれ前記第1、第2骨材排出部に向けて移動する新骨材と再生骨材を乾燥加熱するバーナと、前記回転ドラムの一端部に設けられ、前記外筒と内筒からそれぞれ排ガスを排出する第1、第2排気部とを備えた骨材乾燥加熱装置において、前記第2排気部には前記内筒から排出される排ガス中の臭気成分を燃焼させる脱臭炉が排気ダクトを介して連絡され、該脱臭炉の燃焼ガスの排出部が循環ダクトを介して前記回転ドラムの他端部内に連絡された構成とされているので、前記回転ドラムの再生骨材を乾燥加熱する内筒から前記第2排気部を経て排出される排ガスを脱臭炉に送って、該排ガス中に含まれる臭気成分を燃焼させた後に、前記回転ドラムのバーナ側に循環させることにより、回転ドラムから前記第1排気部を経て排出される排ガスを確実に無臭とすることができる。
【0020】
また、前記脱臭炉で発生する高温の燃焼ガスを骨材の乾燥加熱に利用して、その温度を低下させることができるので、脱臭炉の高温の燃焼ガスの熱を、熱交換器等の設備機器を付設することなく、効率よく回収することができ、かつ前記回転ドラムからの排ガスを導く排気系統を簡単にすることができる。
したがって、新骨材と再生骨材を乾燥加熱する骨材乾燥加熱装置から排出される排ガスによって臭気公害が発生する心配がなく、それらの新骨材と再生骨材の両方を同時に供給して、比較的安価に効率よくアスファルト合材を生産するのに寄与することができると共に、装置の設備費を低廉に抑えることができる。
【0021】
請求項2に係る骨材乾燥加熱装置によれば、第1排気部から回転ドラムの外筒内の排ガスを外部へ送り出す排気ダクトと、回転ドラムの内筒内から排ガスを排出する第2排気部に脱臭炉を連絡する排気ダクトとに、それぞれ、それらを流れる排ガスの風量を調節する風量調節弁が設けられているので、それらの風量調節弁の開度を調節することにより、前記外筒と内筒の間を流れる加熱ガスの風量と、内筒内を流れる加熱ガスの風量との割合を調節することができ、これにより、前記脱臭炉への排ガスの循環量を過大にさせることなく、新骨材、再生骨材の乾燥加熱状態を適切に維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る骨材乾燥加熱装置を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 骨材乾燥加熱装置
2 外筒
3 内筒
4 回転ドラム
5 新骨材用コンベア(第1骨材投入部)
6 再生骨材用コンベア(第2骨材投入部)
7 端部排出ホッパ(第1骨材排出部)
8 中間部排出ホッパ(第2骨材排出部)
9 ガス導入チャンバ
10 バーナ
11 外筒用排気マニホールド(第1排気部)
12 内筒用排気マニホールド(第2排気部)
15 脱臭炉
16 脱臭炉バーナ
17 内筒排気ファン(排気ファン)
18、22,25 排気ダクト
19 循環ダクト
20 内筒風量調節弁(風量調節弁)
21 外筒風量調節弁(風量調節弁)
23 バグフィルタ(集塵機)
24 外筒排気ファン(排気ファン)
Claims (2)
- 外筒の内側に内筒を設けた二重円筒形に形成され、軸周りに回転する回転ドラムと、前記外筒と内筒の一端側にそれぞれ新骨材と再生骨材を投入する第1、第2骨材投入部と、前記外筒と内筒の他端側からそれぞれ新骨材と再生骨材を排出する第1、第2骨材排出部と、前記回転ドラムの他端部に設けられ、前記外筒と内筒の一端側からそれぞれ前記第1、第2骨材排出部に向けて移動する新骨材と再生骨材を乾燥加熱するバーナと、前記回転ドラムの一端部に設けられ、前記外筒と内筒からそれぞれ排ガスを排出する第1、第2排気部とを備えた骨材乾燥加熱装置において、
前記第2排気部には前記内筒から排出される排ガス中の臭気成分を燃焼させる脱臭炉が排気ダクトを介して連絡され、該脱臭炉の燃焼ガスの排出部が循環ダクトを介して前記回転ドラムの他端部内に連絡されていることを特徴とする骨材乾燥加熱装置。 - 前記第1排気部から前記外筒内の排ガスを外部へ送り出す排気ダクトと、前記第2排気部に脱臭炉を連絡する排気ダクトとには、それぞれ、それらを流れる排ガスの風量を調節する風量調節弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の骨材乾燥加熱装置。
Priority Applications (1)
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JP2003116816A JP2004324088A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 骨材乾燥加熱装置 |
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Cited By (2)
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KR100880840B1 (ko) | 2005-07-19 | 2009-02-03 | 동원이앤텍 주식회사 | 로타리킬른 열재활용장치 |
CN104805755A (zh) * | 2014-01-28 | 2015-07-29 | 长治县玉通机械设备有限公司 | 一种再生料烘干装置 |
-
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- 2003-04-22 JP JP2003116816A patent/JP2004324088A/ja active Pending
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