JP2004322525A - 印字装置 - Google Patents

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Masaya Kikuta
昌哉 菊田
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Abstract

【課題】ユーザーの操作性を落とさずに、印刷装置のROM容量を削減し低コスト化する。
【解決手段】印刷装置上のキー操作を解析し、解析結果イメージデータの印刷が必要な場合はホストに通知し、キー情報に応じたデータをホスト側で展開して、通常の印刷データとして印刷装置に転送する。また、ノズルチェックパターンのように印字ヘッドのノズルに1対1に対応したデータが必要な場合にはダイレクト印刷モードを使用して印刷装置に転送する。このことにより印刷装置内部にデモプリント、ノズルチェックパターン印刷、レジ調整パターン印刷に関する情報及びデータを持つ必要が無く、データ格納用のメモリサイズを削減出来るので、ROM容量の削減を行うことが出来る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印字装置に関し、印字装置単体で行われていた、デモプリント、ノズルテストなどの印刷機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の印刷装置は装置単体で、印字装置上のキー操作により、製品の特徴を説明するためのデモプリント、印刷ヘッドの状態をチェックするためのノズルテスト、印刷ヘッドの各色の位置を合わせるレジ調整など行っていた。
【0003】
この時に使用される印字パターンは印字装置内部のROMに格納されていて、そのデータを読み出し、印刷を行っていた。そのため、ROM容量が増加し、製品コストの上昇を招いている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−353862号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の欠点を除去するものであり、その目的とするところは従来の印字装置のROM容量の増大を抑え、ユーザーには今までと同じ操作性を提供し、安価で操作性の良い印字装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の印字装置は上記課題を解決するために、上位装置と一定時間間隔で通信を行うインタラプト通信機能を持つ印字装置において、印字装置のキー情報を上位装置に転送する、パネル情報返却手段と、上位装置からの印刷ヘッドに1対1に対応したデータを印字するダイレクト印刷機能を持つことをその概要とする。
【0007】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0008】
(1)上位装置と一定時間間隔で通信を行うインタラプト通信機能を持つ印字装置において、ユーザーによって操作されたキー操作を解析するキー入力解析部と、印字装置のキー情報を上位装置に転送する、パネル情報返却手段と、上位装置からの印刷ヘッドに1対1に対応したデータを印字するダイレクト印刷機能を持つことを特徴とする印字装置。
【0009】
(2)前記(1)の印字装置において、インタラプト通信機能の時間間隔は10msとすることを特徴とする印字装置。
【0010】
(3)前記(1)の印字装置において、印字装置のキー入力解析部が解析した情報を上位装置に転送するパネル情報はデモプリント、ノズルチェック、レジ調整パターン印字であることを特徴とする印字装置。
【0011】
(4)前記(3)の印字装置において、上位装置に転送するパネル情報はデモプリント、ノズルチェック、レジ調整パターン以外を印字装置内部で処理を行うことを特徴とする印字装置。
【0012】
(作用)
上記のように印字装置本体のキーを本体内で解析し、デモプリントなどの印刷が伴う処理の場合は上位装置にその情報を返送し、上位装置にて、デモプリントなどのデータを展開し印字装置に転送することにより動作を実現する。
【0013】
このことにより、印字装置本体内にデモプリントなどイメージで持つ必要が無くなり、ROM容量を削減することが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1は本発明を好適に説明可能なプリンタである。CPU101はプリンタ装置の印字データの作成、印字制御のためのモータ駆動、印字ヘッド吐出制御、上位装置から転送されたコマンドの解析、パネルからの入力による各種設定などを行う演算装置である。
【0015】
ROM102はプリンタを駆動するための制御プログラム、各種固定値データ(モータの駆動テーブル等)、印字データに使用するフォントデータ等が格納されている。
【0016】
ROM102はCPU101によって読み出されプログラムとして実行される。各種固定値データはそのまま初期値として使用されるものと、RAM103に展開されCPU101により加工され使用されるものがある。フォントデータは必要に応じて指定されたフォントデータをCPU101によって読み出され、RAM103に展開され印字データとして生成される。
【0017】
このフォントデータは機種により搭載個数、搭載文字種類が異なる為、その容量も異なる。本実施例のプリンタにおいては、明朝体1フォントとなっている。RAM103は上述したフォントデータを指定された修飾方法にて修飾された結果を展開し、印字データとして使用する。イメージデータの場合も同様にCPU101によって読み込まれたイメージデータを指定された印字位置と対応するRAM103上に展開し、印字データとして使用する。更にRAM103はプログラム実行に必要なワークメモリ、I/F104から入力データの一時格納場所としての受信バッファとしても使用している。I/F104は不図示のホスト装置と接続され、スキャナデータの送信、印字データ、プリント指示コマンド等のデータを受信するためのものである。
【0018】
本実施例のI/FはUSBの規格に準拠した電気的仕様となっており、ホストからのデータだけでなく、プリンタの状態をホストに転送するため、双方向の通信が可能なI/Fとなっている。また、キー状態の監視のため、ENDPOINT3をインタラプト通信ポートと設定していて、10msの時間間隔で、キー状態の有無の問い合わせを行っている。他のENDPOINT1はホストからのデータ入力用のポート、ENDPOINT2は印刷装置から上位装置へのデータ転送ポートとなっている。
【0019】
EEPROM105はプリンタの設定状態を保管しておくだけでなく、その他、印刷枚数、インク残量なども格納されている。プリンタの状態としては、フォント種別、対応用紙、自動電源ON/OFFなどの機能項目、として格納されている。
【0020】
モータコントローラ106は本実施例のプリンタにおいては、主走査方向に印字ヘッドを走査させて印字を行うプリンタ、印字ヘッドを1回、又は複数回走査させて印字を行うために使用する。モータコントローラ106への制御はCPU101が行い印字はモータの等速域を使用して印字が行われる。モータコントローラ106のもう一つの制御は紙を進行方向へ移動させるためのモータであるラインフィードモータコントローラである。このモータはヘッド走査用のモータとは独立で動作可能であり、通常印刷においては、ヘッド走査用モータが1回または複数回走査後、ラインフィードモータコントローラが所定量紙を送る制御を行う。バスライン109はデータを転送するためのデータ及びアドレスバスである。CPU101がバスライン109を使用し、各102から107までの各ユニットを制御する。111は各ユニットへの電源供給ラインである。
【0021】
図2は本実施例の操作部である。201は電源キーであり、印字装置の電源のオンオフを行うためのものである。1秒間に2回以上(ダブルクリック)押すことで印字システム全体のリセット動作を行う。202はリセットキーで電源制御以外の操作を行う。リセットキーは、押しつづけることにより機能が変化する仕様となっていて、機能の選択はLED203の点灯回数によって決定する。
【0022】
主な機能としては、紙なしエラーの解除、印字ヘッドのクリーニング、デモプリント、ノズルチェックパターン印刷、レジ調整パターンの印刷などが実行可能である。
【0023】
本実施例においてはその中のデモプリント、ノズルチェックパターン印刷、レジ調整パターンの印刷のみをホストに対して図1の104のインタラプト通信機能を用いて上位装置に知らせる。上位装置では、RAM上に常駐しているソフトウェアがインタラプト受信を行い、印字装置からキー情報を受信した場合、その処理に合わせて、上位装置本体内に格納されている各印刷データを展開し、プリンタドライバーを介して印刷データとして印字装置に送信する。中でもノズルチェックデータのようにノズルに対して1対1で対応しているデータの場合には送られたデータをそのままの形で印刷するモードを設定し、印刷ヘッドのノズルにあわせたデータを上位装置にて展開し、印字装置に送信する。
【0024】
【発明の効果】
本実施例においては、印字装置のキー情報の中で印刷するためのデータが必要なものだけを上位装置に転送し、キー情報に応じたデータを上位装置側で展開し、展開が終わったデータを通常の印字データとして、又はノズルチェックパターンのように印字ヘッドのノズルに1対1に対応したデータが必要な場合にはダイレクト印刷モードを使用し印字装置に転送する。このことにより印字装置内部にはデモプリント、ノズルチェックパターン印刷、レジ調整パターンの印刷に関する情報およびデータを持つ必要が無く、データ格納用のサイズが削減できるだけでなく。パターンの変更等が容易に行うことが出来る。更に印刷データだけでなく、その他フォントデータなどのテーブル類なども必要なときに上位装置に要求し、ダウンロードすることができ、いっそうROM容量の削減を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の第1の実施例を示す要部ブロック図
【図2】本実施例の第1の実施例の本実施例の操作部を示す図
【符号の説明】
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/F
105 EEPROM
106 モータコントローラ
109 バスライン
111 各ユニットへの電源供給ライン
201 電源キー
202 リセットキー
203 LED

Claims (4)

  1. 上位装置と一定時間間隔で通信を行うインタラプト通信機能を持つ印字装置において、ユーザーによって操作されたキー操作を解析するキー入力解析部と、印字装置のキー情報を上位装置に転送する、パネル情報返却手段と、上位装置からの印刷ヘッドに1対1に対応したデータを印字するダイレクト印刷機能を持つことを特徴とする印字装置。
  2. 請求項1の印字装置において、インタラプト通信機能の時間間隔は10msとすることを特徴とする印字装置。
  3. 請求項1の印字装置において、印字装置のキー入力解析部が解析した情報を上位装置に転送するパネル情報はデモプリント、ノズルチェック、レジ調整パターン印字であることを特徴とする印字装置。
  4. 請求項3の印字装置において、上位装置に転送するパネル情報はデモプリント、ノズルチェック、レジ調整パターン以外を印字装置内部で処理を行うことを特徴とする印字装置。
JP2003121808A 2003-04-25 2003-04-25 印字装置 Withdrawn JP2004322525A (ja)

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