JP2004322488A - 液体吐出ヘッドの作製方法 - Google Patents

液体吐出ヘッドの作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安定して高密度かつ高精度に液体を吐出することができる液体吐出ヘッドを、高い生産性で作製することができる液体吐出ヘッドの作製方法を提供する。
【解決手段】先端に先鋭部24を有し、先鋭部24が溶液の液面から突出している液体吐出ヘッドの溶液ガイド部材を作製する工程において、絶縁体基板32上に形成された感光性樹脂層34の表面に別途作製された型部材70を押圧し、感光性樹脂層34表面に最先端部が先鋭な凸部38を形成する。この後、凸部38の形成された感光性樹脂層34を部分的に感光し、現像することで、高アスペクト比構造の溶液ガイド部材を高密度高精度に一括して作製する。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶媒中に帯電粒子を分散させた溶液を静電気力により吐出させる液体吐出ヘッドの作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、インクを加熱してインクに発生した気泡の膨張力でインク滴を吐出するサーマルタイプのインクジェットヘッドや、圧電素子によりインクに圧力を与えてインク滴を吐出するピエゾタイプのインクジェットヘッドが提案されている。サーマルタイプのインクジェットヘッドではインクを部分的に300℃以上に加熱するためインクの材質が限定されるという問題があり、またピエゾタイプのインクジェットヘッドでは構造が複雑でコストが高いといった問題点ある。これらの問題を解決するインクジェットヘッドとして帯電粒子を分散させた溶液を静電気力により吐出する液体吐出ヘッドが提案されている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。
【0003】
図17に特許文献1に示される画像記録装置のインク吐出手段の一例の概略構成図を示す。インク吐出手段100は、ヘッド基板102と、少なくとも表面が導電性を有しその表面に電圧を印加する、ヘッド基板102上に突出するように設けられた個別電極104と、個別電極104の配置位置に対応して上蓋貫通孔106aが開口され個別電極104の少なくとも先端が上蓋貫通孔106aから突出した構成の上蓋106と、個別電極104の先端に対向し、表面に記録媒体108が配置された対向電極110と、を備えている。個別電極104は、図中上下方向にインク案内溝103となる切り欠きが形成され、インクを先端側に導くインクガイドとして機能する。個別電極104の先端は傾斜面を備えてテーパー形状を成し先端が先鋭化されて、インク滴を飛翔させるインク滴飛翔位置となっている。
【0004】
ヘッド基板102と上蓋106は所定の間隔を離して配置され、両者の間隙には帯電性の色材成分粒子(帯電粒子)が分散されたインク112が循環した構成となっている。個別電極104は少なくとも先端が上蓋貫通孔106aを貫通し、対向電極110側に突出している。インク112の一部は毛細管現象によりインク案内溝103を伝ってインク滴吐出位置に到達し、インク112中の帯電粒子もインク滴吐出位置に到達する。
【0005】
ここで、帯電粒子が正に帯電しているのであれば個別電極104が高電位、対向電極110が低電位となるように電圧を印加する。また、帯電粒子が負に帯電しているのであれば、個別電極104が低電位、対向電極110が高電位となるように個別電極104と対向電極110に電圧を印加する。この電圧の印加により、個別電極104と対向電極110間に電界が形成され、インク滴吐出位置にある帯電粒子が対向電極110側に引き付けられることで、インク滴吐出位置から帯電粒子を含むインク滴を対向電極110に向けて吐出することができる。特許文献1ではこのようにしてインクを吐出し記録媒体108上にインクを付着させている。
【0006】
ここで、より小さなインク滴を安定して効率良く吐出するためには個別電極104であるインクガイド部材はより細く尖った先鋭部を有するのが望まれる。また、高密度高精細に複数の液体吐出ヘッドから安定して液体を吐出するためには、インクガイド部材のアスペクト比(インクガイド部材の断面あるいは横幅に対する高さの比)を高くして、高密度高精細にヘッド基板に設けることが望まれる。さらに、インクガイド部材の先鋭部の形状も均一に加工されることが望まれる。すなわち、先端が細く尖った先鋭部を備えるアスペクト比の高いインクガイド部材を高密度高精細に、しかも均一に作製することが望まれる。
【0007】
このようなインクガイド部材の作製方法として、上記特許文献1ではプラスティック樹脂により成型し、所定のピッチ及び間隔で複数列に配列し作製する方法
が開示されている(特許文献1
【0016】
【0023】参照)。
【0008】
また、下記特許文献2では別の方法としてSi半導体微細加工技術を利用した作製方法が開示されている。以下、図18(a)〜(g)を参照し特許文献2に示されるインクガイド部材の作製方法の概略を説明する。
【0009】
図18(a)〜(g)は特許文献2に示されるSi半導体微細加工技術を利用したインクガイド部材の作製方法の工程を示す図である。まず図18(a)に示すようにSi単結晶基板202の表面に熱酸化層204が形成され、その上にレジスト層206が形成される。次に、図18(b)に示すように表面に例えば正方形状のマスクパターンが得られるように露光、現像等によりレジスト層206がパターニングされ、レジスト層206をマスクとして用いて熱酸化層204がエッチングされる。次にレジスト層206が除去された後、図18(c)に示すようにSi単結晶基板が異方性エッチングされ、逆ピラミッド型の凹部205が形成される。次に図18(d)に示すように熱酸化層204が一旦除去された後、全体に熱酸化層208が形成される。次に熱酸化層208の凹部205の内面上に筋状の凸部207が例えばガラスを用いた気相成長法により形成される。次いで図示されない選択マスクを用いて選択的に導電体が図18(e)に示すようにスパッタリングされ凹部205内部を埋めるように電極層210が形成される。次いで図18(f)に示すようにガラス基板220が例えば静電接着法を用いて、電極層210に接着される。次いで、図18(g)に示すようにSi単結晶基板202がエッチング除去され、先端が先鋭で側面にインクを先端に導くインク案内溝214を有するインクガイド部材200が形成される。
【0010】
このような作製方法により、フォトリソグラフィーで一括してパターニングし凹部を形成することで、位置精度の高い複数のインクガイド部材を基板上に作製することができ、また、凹部の形成にSi単結晶基板の異方性エッチングを利用することで、精度・均一性・再現性に優れたインクガイド部材を形成することができる。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−230607号公報
【特許文献2】
特開平9−76505号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したプラスティック樹脂を別途作製された型に流し込み成型し、固まったプラスティックを抜き取るといった特許文献1の作製方法では、成型する構造物が高アスペクト比構造になると、前記型からプラスティックを抜き取る際に、プラスティックが型から抜けずに断裂し、所望の形状にできないといった不具合が生じる。この為、高アスペクト比のインクガイド部材を作製することが困難である。またこの方法では、成型された複数のインクガイド部材を基板上に位置精度を高くして配列する必要がある。しかし、インクガイド部材の配置の位置精度を高めるにも限界があり、また、配列の為の工数も増加するといった問題がある。
【0013】
また、前述のSi半導体微細加工技術を利用した特許文献2の作製方法では、電極層210を選択マスクを用いたスパッタリング法により形成するために、ある程度の厚い膜を形成する必要があるが、この厚い膜は応力の問題等によりゆがんだり反ったりして所望の形状に形成することが難しい。また、マスクを用いてある程度の厚い膜を選択的に形成する場合、形成しようとする膜厚に応じて基板から選択マスクを離して行う必要がある。このため、インクガイド部材として機能する厚い電極層210を得ようとするほど、この選択マスクの開口に対する電極層210の断面形状の広がりは大きくなり、高アスペクト比の電極層が形成できず、したがって高アスペクト比のインクガイド部材を形成することができない。また、この方法では電極層210の形状の設計自由度が低く、工程も複雑でありコストも多くかかるといった問題がある。
【0014】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたもので、帯電粒子の分散した溶液の液面から突出した先鋭部を有し、この先鋭部から静電気力で液滴を飛翔させるインクガイド部材等の溶液ガイド部材を備える液体吐出ヘッドの作製方法であって、溶液ガイド部材の横幅に比べて高さの高い高アスペクト比の溶液ガイド部材を高密度かつ高精度に形成することができ、しかも生産性に富んだ液体吐出ヘッドの作製方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、ヘッド基板に設けられた突出部材であって、このヘッド基板上を流れる帯電粒子の分散した溶液の液面から前記突出部材の先端に備える先鋭部が少なくとも突出し、この先鋭部から静電気力により前記溶液が吐出するように前記溶液を前記先鋭部に導く溶液ガイド部材を有する液体吐出ヘッドの作製方法であって、前記ヘッド基板に感光性樹脂層を形成する工程と、形成された前記感光性樹脂層の表面に型部材を押圧し、前記感光性樹脂層の表面上に前記先鋭部を成す凸部を成型する工程と、この凸部の成型された前記感光性樹脂層の領域の少なくとも一部を、あるいは前記領域の少なくとも一部を囲んだ周辺領域を露光して、前記感光性樹脂層を感光させる工程と、感光された前記感光性樹脂層を現像して、前記ヘッド基板に設けられた前記溶液ガイド部材を作製する工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの作製方法を提供する。
【0016】
前記型部材は、単結晶基板の表面に異方性エッチングにより前記凸部に対応した凹部が設けられた型基板から構成されているとよい。
【0017】
前記感光性樹脂層を感光させる工程は、前記凸部の成型された前記感光性樹脂層の前記型部材で押圧された側から光を照射して前記感光性樹脂層を感光させるとよい。
【0018】
前記感光性樹脂層を感光させる工程は、前記感光性樹脂層の表面にマッチングオイル層を形成し、所定のパターン形状の露光用マスクを前記マッチングオイル層に密着させて前記感光性樹脂層を感光させることが好ましい。
【0019】
前記ヘッド基板は透明性を有する基板であって、前記感光性樹脂層を感光させる工程は、前記感光性樹脂層の形成された前記ヘッド基板の面と反対の面の側から前記ヘッド基板を介して光を照射して前記感光性樹脂層を感光させるものであってもよい。
【0020】
前記型部材は、樹脂フィルムの表面に前記凸部に対応した凹部が設けられた型フィルムから構成されているものであってもよい。
【0021】
また、前記型フィルムは透明性を有し、前記感光性樹脂層を感光させる工程は、前記凸部を成型する工程で用いた前記型フィルムを残したまま、前記型フィルムを介して前記感光性樹脂層に光を照射して前記感光性樹脂層を感光させることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に示す実施形態に基づいて、本発明の液体吐出ヘッドの作製方法を説明する。図1は本発明の液体吐出ヘッドの作製方法により作製される一実施形態であるインク吐出ヘッド1の概略斜視図である。図1に示すようにインク吐出ヘッド1は、ヘッド基板12、上蓋14、駆動電極16、対向電極17、およびインクガイド部材20を有して構成されている。また、ヘッド基板12と上蓋14の間隙にはインク18が循環されており、対向電極17には吐出した液体を受けて所定の画像等を記録する、記録媒体19が載置されている。
【0023】
図1に示すように、ヘッド基板12上には複数のインクガイド部材(溶液ガイド部材)20が所定の位置に規則的に配置されている。また、ヘッド基板12と一定の間隔で離間して上蓋14が配置されており、上蓋14のヘッド基板12上のインクガイド部材20に対応する位置には上蓋貫通孔14aが開口している。この、上蓋貫通孔14aからはインクガイド部材20の先端が先鋭化された先鋭部24(図2参照)を含むインクガイド部材20の一部が突出している。また、上蓋14の表面には上蓋貫通孔14aの周囲を囲むようにリング状の駆動電極16が設けられている。ヘッド基板12と上蓋14の間隙には帯電した色材成分粒子が分散されたインク18が図示しないポンプ等のインク循環機構によって循環され、インク流が作られている。このインク18は正に帯電した帯電性の色材成分粒子を帯電制御剤やバインダーなどともに、10Ωcm以上の抵抗率を持つ絶縁性溶媒中に分散させた溶液である。図1においてインクガイド部材20及び上蓋14の上方には、インクガイド部材20の上蓋貫通孔14aから突出した先鋭部24と対向するように、対向電極17が配置され、この対向電極17の表面には例えば記録紙等の記録媒体19が載置されている。
【0024】
図2は本発明の液体吐出ヘッドの作製方法によって作製される複数のインクガイド部材20のうちの一つのインクガイド部材20を拡大して表した概略断面図である。また、図3は図2に示すインクガイド部材20の概略斜視図である。図2及び図3に示すように、インクガイド部材20は先鋭部24、インク案内溝28を有して構成されている。
ヘッド基板12は例えばガラス基板などの絶縁性基板であり、ヘッド基板12上には先端に高さhの三角形状の凸状の先鋭部24を備え、全体の高さがhのインクガイド部材20が形成されている。インクガイド部材20の先鋭部24はヘッド基板12から離れ先端に近づくにつれ、この方向と直交する平面で切断した時の断面が狭くなるような傾斜面26が形成されて最先端部が先鋭化している。インクガイド部材20の中央にはヘッド基板12から先端まで貫通して切り欠きとなったインク案内溝28が設けられている。インクガイド部材20のヘッド基板12から先鋭部24に至るまでの高さhの部分は側面がヘッド基板12に対し略垂直に形成された基部となっている。ヘッド基板12の上部には図2に示すように、所定の間隔を離して配置された例えばガラス基板などの絶縁性基板からなる上蓋14が配置されている。なお、インクガイド部材20はそれ自体が絶縁性の感光性樹脂材料で形成されたものである。
【0025】
ここで、本実施形態における液体吐出ヘッドの液体吐出動作について図2を参照し説明する。例えば、正に帯電した帯電性粒子を分散させたインク18をヘッド基板12と上蓋14との間隙で循環させると、インク18は毛細管現象により、ヘッド基板12から先端まで貫通しているインク案内溝28を伝って、インクガイド部材20の先鋭部24まで上昇する。
【0026】
ここで、対向電極17をグランドとし、図示しない電圧印加手段により所望のインクガイド部材20の周囲に設けられた駆動電極16に、駆動電極16が高電位となるように電圧が印加される。この電圧により駆動電極16と対向電極17との間に電界が発生し、先鋭部24にある溶液中の帯電性粒子が静電力を受けて対向電極17側に引っ張られて液滴として対向電極17に向けて吐出する。吐出された帯電性粒子である色材成分粒子は対向電極17上に配置された記録媒体19の表面に付着する。
【0027】
本実施形態によると、インクガイド部材20はその最先端部が先鋭化された先鋭部24を有しているので、帯電性粒子がその先鋭部24から小さい液滴で安定して飛翔することができる。また、電界が最先端部に集中することにより吐出のための印加電界を低くすることが可能になる。これにより、配線耐電圧余裕度の向上や、制御装置のコストダウンを図ることができる。
【0028】
本実施形態において、インクガイド部材20は複数配置されており、所望のインクガイド部材20を囲む駆動電極16に電圧が印加されることで、上述のように所望のインクガイド部材20の先鋭部24からインクをインク滴として吐出することができる。この際、横幅または断面がなるべく小さい高アスペクト比の構造のインクガイド部材20を高密度高精細に配置し、インク滴を高密度高精細に吐出することで、記録媒体19上に高密度高精細に画像を記録することができる。
【0029】
このような高アスペクト比で、先端が高精細な先鋭形状を成したインクガイド部材20をヘッド基板12上に高密度に配置したインク吐出ヘッド1は以下のように作製される。
図4(a)〜(g)及び図5(a)〜(g)は本発明のインク吐出ヘッドの作製方法の第1の実施形態であるインクガイド部材の作製方法を説明する図で、図4(a)〜(g)は、インクガイド部材の作製される絶縁性基板の基板面の上方からみた平面図で、図5(a)〜(g)は、図4(a)〜(g)中V−V’線に沿って切断したときの図4(a)〜(g)に対応した工程中の絶縁性基板を含む断面図である。
【0030】
まず、図5(a)に示すように例えばガラス基板などの絶縁性基板32が用意され、その表面に例えばMicroChem 社製NANO SU−8等の感光性樹脂材料がスピンコート法により厚さがh以上になるように例えば200μm〜1mmの厚さに塗布される。その後ホットプレートあるいはクリーンオーブンで例えば50℃〜90℃以上に加熱され溶媒が除去され、図4(a)および図5(a)に示すように厚膜の感光性樹脂層34が形成される。本実施形態にて使用する感光性樹脂材料は感光した部分が架橋するネガ型レジストとして説明する。
【0031】
次に、図4(b)及び図5(b)で示されるように、基板の周辺部分に高さhのスペーサ36が配置され、深さがhのV溝状の凹部74の形成された型部材である基板型部材70(図10(a)参照。)が、その凹部74が感光性樹脂層34の表面に対向するように感光性樹脂層34上に配置される。本実施形態で用いられる基板型部材70は、図10(a)に示されるようにSi単結晶基板の表面に異方性エッチングにより凹部74が形成された型基板72の表面に剥離層75が形成された構成になっている。ここで用いられる基板型部材70については後に詳述する。この後、基板型部材70が配置された絶縁性基板32が加熱プレス機にセットされ例えばSU−8ガラス転移点の50℃〜60℃以上に加熱され、基板型部材70と感光性樹脂層34の間隙を真空ポンプで脱気しながら基板型部材70と絶縁性基板32が例えば0.1MPa以上の圧力で押圧される。これにより、感光性樹脂層34の表面が基板型部材70の凹部74の形状に対応する凸形状に成型される。このとき、基板型部材70と絶縁性基板32との距離は高さhのスペーサ36に規制され、絶縁性基板32の表面から基板型部材70のV溝状の凹部74の最深部までの距離はhとなる。なお、基板型部材70の表面の所定の位置にはV溝状の凹部74とは別に、所望のアライメント用ターゲット形成マーク76が少なくとも一箇所形成されており、基板型部材70による成型の際ターゲット形成マーク76も感光性樹脂層34の表面に転写される。
【0032】
次に、図4(c)及び図5(c)に示されるように、全体が室温まで冷却され基板型部材70が感光性樹脂層34から取り外されて、厚さhの感光性樹脂層34の一部分に断面形状が高さhの三角形状を成した凸部38が形成される。また、この表面には少なくとも基板型部材70のターゲット形成マーク76が転写され形成されたターゲットマーク63が少なくとも一箇所形成される。
【0033】
次に、図4(d)及び図5(d)に示されるように、感光性樹脂層34上に感光性樹脂層34と略同等の屈折率のマッチングオイル層44が形成される。その後、図4(e)及び図5(e)に示されるように、透明なガラス板52の表面に例えばCrなどからなる遮光層54が形成されたフォトマスク50が、その遮光層54とマッチングオイル層44とが密着するように配置される。ここで、遮光層54の所定の位置には図4(e)に示すような四角形形状の開口パターン55が形成されている。また、フォトマスク50をマッチングオイル層44に密着させる際、フォトマスク50の遮光層54の所定の位置に形成されているアライメント用キーマーク53と、感光性樹脂層34の表面に形成されているターゲットマーク63とがアライメントされ、感光性樹脂層34が成型された凸部38とフォトマスクの開口パターン55とが一致するように位置決めされ配置される。この状態で、基板全体にフォトマスク50の表面と垂直に例えば波長350〜400nmの紫外線が照射され、開口パターン55に従って露光部46が得られる。その後ホットプレートあるいはクリーンオーブンで例えば50℃〜90℃以上に加熱される。
【0034】
次に、図4(f)及び図5(f)に示されるようにフォトマスク50及びマッチングオイル層44が取り除かれ、全体が例えば50〜100℃に加熱され感光性樹脂層34の露光部46が硬化される。その後絶縁性基板32が露光部46を含む感光性樹脂層34とともにダイシング等により所定のインク吐出ヘッドのサイズに切断される。
【0035】
次に、図4(g)及び図5(g)に示されるように、表面の感光性樹脂層34ごと切断された絶縁性基板32が現像液に浸され、露光部46以外の感光性樹脂層34の未露光部が溶解される。その後純水リンスで全体が洗浄され現像液が取り除かれた後、露光部46が例えば100℃から200℃で硬化処理され、インクガイド部材20が得られる。
【0036】
以上の工程により、絶縁性基板32(ヘッド基板12)上に先端に高さhの凸状の先鋭部24が設けられ、先鋭部24を含めた全体の高さが高さhとなった高アスペクト比のインクガイド部材20がヘッド基板12上に複数配置された構成部材が得られる。
【0037】
このようにインクガイド部材20が形成されたヘッド基板12に、図1で示されるように上蓋14及び記録媒体19が表面に載置される対向電極17が設置されインク吐出ヘッドが作製される。
【0038】
本実施形態においては感光性樹脂層34を部分的に露光する際に、感光性樹脂層34と略同等の屈折率を有するマッチングオイル層44を感光性樹脂層34上に形成し、そのマッチングオイル層44とフォトマスク50とを密着して露光する密着露光方式により行われる。本発明における作製方法では、マッチングオイル層44の屈折率は感光性樹脂層34と略同等である以外にも、フォトマスク50のガラス板52と略同等であっても構わない。また、マッチングオイル層44が形成されずにフォトマスク50をある一定間隔離した状態で露光するプロキシミティ露光方式により、すなわち、感光性樹脂層34とある一定の厚さの空気の層を介してフォトマスク50が配置された状態で、感光性樹脂層34を露光しても構わない。しかし、照射された紫外線がガラス板52の表面や感光性樹脂層34の表面で屈折や回折することをより確実に抑制し、高精度に感光性樹脂層を感光させ、高精度の先鋭部を備えるインクガイド部材を作製するためには、本実施形態のように感光性樹脂層と略同等のマッチングオイル層を形成し密着露光することが好ましい。また、露光の際、投影露光方式を用いて露光すれば、露光マスク及びマッチングオイルを用いずに所定の位置に所定の形状で露光することも可能である。
【0039】
また、本発明におけるインク吐出ヘッド1の作製方法は以下のように行ってもよい。
図6(a)〜(i)及び図7(a)〜(i)は本発明のインク吐出ヘッドの作製方法の第2の実施形態であるインクガイド部材の作製方法を説明する図で、図6(a)〜(i)は、インクガイド部材の作成される絶縁性基板の基板面の上方からみた平面図で、図7(a)〜(i)は、図6(a)〜(i)中W−W’線に沿って切断したときの図6(a)〜(i)に対応した工程中の絶縁性基板を含む断面図である。以下第1の実施形態と重複する部分については同じ符号を用いて記述する。
【0040】
まず、図7(a)に示す例えばガラス基板などの、透明性を有する絶縁性基板62に、その表面にスパッタなどにより例えばCrなどが成膜され遮光層64が図6(a)および図7(a)に示すように形成される。その後、図6(b)及び図7(b)に示すように遮光層64の上にレジスト層65がスピンコートにより形成される。ここで透明性を有するとは、後述する感光性樹脂層34(図7(f)参照)の露光において、照射された光が絶縁性基板62を透過した際、絶縁性基板62に形成された感光性樹脂層34を光の進行方向全体に渡って感光させることができる程度の光強度を有するように光を透過することをいう。
【0041】
次に、フォトリソグラフィーにより図6(c)及び図7(c)に示すようにレジスト層65の所定の位置に四角形状の開口パターン67が形成される。この後、例えばCr専用エッチング液により遮光層64を開口パターン67に従ってエッチングする。この際、同時に遮光層64の表面のインク吐出ヘッド作製範囲外の少なくとも一箇所にアライメント用キーマーク68がエッチングされ形成される。
【0042】
次に、図6(d)及び図7(d)に示すようにレジスト層65が剥離液により除去され、開口パターン67及びキーマーク68をもつ遮光層64が形成されたマスク基板60が形成される。
【0043】
次に、図6(e)及び図7(e)に示すようにマスク基板60の表面に例えばMicroChem 社製NANO SU−8等の感光性樹脂材料がスピンコート法により厚さh以上になるように塗布される。その後ホットプレートあるいはクリーンオーブンで例えば50℃〜90℃以上に加熱され溶媒が除去され、厚膜の感光性樹脂層34が形成される。本実施形態にて使用する感光性樹脂材料は感光した部分が架橋するネガ型レジストとして説明する。
【0044】
次に、図6(f)及び図7(f)で示すように、マスク基板60の周辺部分に高さがhのスペーサ36が配置される。この後、深さがhのV溝状の凹部が表面に形成された基板型部材70(図10(a)参照)が、その凹部74が感光性樹脂層34の表面に対向するように感光性樹脂層34上に配置される。本実施形態で用いられる基板型部材70は、図10(a)に示されるようにSi単結晶基板の表面に異方性エッチングにより凹部74が形成された型基板72の表面に剥離層75が形成された構成になっている。なお、基板型部材70にはV溝状の凹部74とは別の所望のアライメント用ターゲット形成マーク76が少なくとも一箇所形成されている。基板型部材70を感光性樹脂層34上に配置する際、マスク基板60に形成されているアライメント用キーマーク68とこのターゲット形成マーク76とがアライメントされ、V溝状の凹部74とマスク基板60の開口パターン67とが一致するように配置される。ここで用いられる基板型部材70については後に詳述する。
【0045】
この後、基板型部材70が配置されたマスク基板60が加熱プレス機にセットされ、例えばSU−8のガラス転移点の50℃〜60℃以上に加熱され、基板型部材70と感光性樹脂層34の間隙を真空ポンプで脱気しつつ、基板型部材70とマスク基板60とが例えば0.1MPa以上の圧力で押圧される。このとき、基板型部材70とマスク基板60との距離は高さhのスペーサ36によって規制され、マスク基板60から基板型部材70のV溝状の凹部74の最深部までの距離はhとなる。ここで用いられる基板型部材70については後に詳述する。
【0046】
次に、図6(g)及び図7(g)に示すように、全体が室温まで冷却され基板型部材70が感光性樹脂層34から取り外されると、表面に断面形状が高さhの三角形状の凸部38が設けられた感光性樹脂層34が得られる。
【0047】
次に、図6(h)及び図7(h)に示すように、マスク基板60の感光性樹脂層34が形成されている面と反対側の面からマスク基板60に対して垂直に波長350〜400nmの紫外線が照射され、開口パターン55に対応して露光部46が得られる。その後、ホットプレートあるいはクリーンオーブンで例えば50℃〜90℃以上に加熱され、その後、マスク基板60が露光部46を含む感光性樹脂層34とともにダイシング等により所定の液体吐出ヘッドのサイズに切断される。
【0048】
この後、図6(i)及び図7(i)に示すように、切断されたマスク基板60が現像液に浸され、感光性樹脂層の未露光部が溶解された後、純水リンスで全体が洗浄され現像液が取り除かれた後、露光部46が例えば100℃から200℃で硬化処理され、インクガイド部材20が得られる。その後、全体が例えばCr専用エッチング液に浸され、マスク基板60の表面の遮光層64が除去される。
【0049】
以上の工程により、絶縁性基板62(ヘッド基板12)上に先端に高さhの先鋭部24が設けられた、先鋭部24を含めた全体の高さが高さhとなった高アスペクト比のインクガイド部材20がヘッド基板12上に複数配置された構成部材が得られる。
【0050】
この後、第1の実施形態と同様に、インクガイド部材20が形成されたヘッド基板12上に、図1で示されるように上蓋14及び記録媒体19が配置される対向電極17が設置されインク吐出ヘッドが作製される。なお、本実施形態では遮光層64をエッチングにより除去したが、遮光層64を除去せず残留させたまま上蓋14及び記録媒体15が配置される対向電極17が配置され、インク吐出ヘッドが作製されても構わない。
【0051】
また、本発明におけるインク吐出ヘッド1の作製方法は以下のように行ってもよい。
図8(a)〜(f)及び図9(a)〜(f)は本発明のインク吐出ヘッドの作製方法の第3の実施形態であるインクガイド部材の作製方法を説明する図で、図8(a)〜(f)は、インクガイド部材の作成される絶縁性基板の基板面の上方からみた平面図で、図9(a)〜(f)は、図8(a)〜(f)中X−X’線に沿って切断したときの図8(a)〜(f)に対応した工程中の絶縁性基板を含む断面図である。以下第1の実施形態と重複する部分については同じ符号を用いて記述する。
【0052】
まず、図9(a)に示すように例えばガラス基板などの絶縁性基板32が用意され、第1の実施形態と同様に例えばMicroChem 社製NANO SU−8等の感光性樹脂材料からなる、図8(a)および図9(a)に示すような厚膜の感光性樹脂層34が形成される。本実施形態にて使用する感光性樹脂材料は感光した部分が架橋するネガ型レジストとして説明する。
【0053】
次に、図8(b)及び図9(b)で示されるように、基板の周辺部分に高さhのスペーサ36が配置され、深さがhのV溝状の凹部74の形成された型部材であるフィルム型部材80(図10(a)参照)が、その凹部74が感光性樹脂層34と対向するように感光性樹脂層34上に配置される。本実施形態で用いられるフィルム型部材80は、透明性を有する樹脂フィルムの一方の面に凸部38に対応するV溝状の凹部74が形成された型フィルム82(図13(e),図14(e)参照)の表面に剥離層75が形成された構成になっている。この後、第1の実施形態と同様に、このフィルム型部材80が押圧されて感光性樹脂層34の表面がフィルム型部材80の凹部74の形状に対応する凸形状に成型され、フィルム型部材80のターゲット形成マーク76も感光性樹脂層34の表面に転写される。ここで用いられるフィルム型部材80については後に詳述する。この後、全体が室温まで冷却され、厚さhの感光性樹脂層の一部分に断面形状が高さhの三角形状を成した凸部38が形成される。また、この表面には少なくともフィルム型部材80のターゲット形成マーク76が転写されて形成されたターゲットマーク63が少なくとも一箇所形成される。
【0054】
次に、図8(c)及び図9(c)に示されるように、透明なガラス板52の表面に例えばCrなどからなる遮光層54が形成されたフォトマスク50が、その遮光層54とフィルム型部材80とが密着するように配置される。この状態で、第1の実施形態と同様に、感光性樹脂層34が成型された凸部38とフォトマスクの開口パターン55が一致するように位置決めされ、開口パターン55に従って露光部46が得られる。その後ホットプレートあるいはクリーンオーブンで例えば50℃〜90℃以上に加熱される。
【0055】
次に、図8(d)及び図9(d)に示されるようにフォトマスク50が取り除かれ、第1の実施形態と同様に感光性樹脂層34の露光部分46が硬化され、図8(e)及び図9(e)に示されるようにフィルム型部材80が感光性樹脂層34の表面から取り外される。この後、絶縁性基板32が感光性性樹脂層34ごと所定のインク吐出ヘッドのサイズに切断される。
【0056】
次に、図8(f)及び図9(f)に示されるように、第1の実施形態と同様に感光性樹脂層34ごと絶縁性基板32が現像液に浸され、純水リンスで全体が洗浄された後、露光部46が硬化処理され、インクガイド部材20が得られる。
【0057】
以上の工程により、絶縁性基板32(ヘッド基板12)上に先端に高さhの凸状の先鋭部24が設けられ、先鋭部24を含めた全体の高さが高さhとなった高アスペクト比のインクガイド部材20がヘッド基板12上に複数配置された構成部材が得られる。
この後、第1の実施形態と同様に、インクガイド部材20が形成されたヘッド基板12上に、図1で示されるように上蓋14及び記録媒体19が配置される対向電極17が設置されインク吐出ヘッドが作製される。
【0058】
第1〜3の実施形態においては感光性樹脂材料としてネガ型のレジストが用いられたが感光性樹脂材料はポジ型のレジストであっても構わない。この場合、本実施形態とは異なり、感光性樹脂層34の露光において最終的にインクガイド部材とする領域が遮光され、これ以外の部分が露光されることで所望の位置及び形状にインクガイド部材が形成される。
【0059】
次に、第1〜3の実施形態で使用される型部材である、基板型部材70およびフィルム型部材80について詳細に説明する。
基板型部材70およびフィルム型部材80は略同一な形状および構成となっている。図10(a)は本発明のインク吐出ヘッドの作製方法で用いる基板型部材70およびフィルム型部材80の一例を示す概略構成図である。
基板型部材70は、型基板72の図10(a)中上側の面である第1の面の表面に、例えばフッ化樹脂からなる剥離層75が形成された構成になっている。フィルム型部材80は基板型部材70と略同一形状で、型フィルム82の図10(a)中上側の面である第1の面の表面に、基板型部材70と同様に例えばフッ化樹脂からなる剥離層75が形成された構成になっている。
【0060】
型基板72は(100)結晶面を表面にもつp型のSi単結晶基板であり、第1の面には、基板表面からその最深部の深さがhの、斜面が(111)結晶面より形成されたV溝が高精度に複数形成されている。また、基板表面の所定の位置にはアライメント用ターゲット形成マーク76が少なくとも一箇所形成されている。型フィルム82は透明性を有する樹脂フィルムであり、この型フィルム82第1の面は、型基板72の第1の面と略同一の形状になっている。
【0061】
以下型基板72および型フィルム82の作製方法について詳細に説明する。
図11(a)〜(e)及び図12(a)〜(e)は本発明による型基板の作製方法を説明する図で、図11(a)〜(e)は、型基板の第1の面の上方からみた平面図で、図12(a)〜(e)は、図11(a)〜(e)中Y−Y’線に沿って切断したときの図11(a)〜(e)に対応した工程中の型基板の断面図である。
【0062】
まず、図11(a)及び図12(a)に示すように、p型の(100)結晶面のSi単結晶基板72の表面に熱酸化層71が例えばドライ酸化により形成される。その後、図11(b)及び図12(b)に示すように、その上にレジスト層73が例えばスピンコート法により塗布される。
【0063】
次に、図11(c)及び図12(c)に示すようにレジスト層73が露光・現像され溝状のレジスト開口パターン56及び十字状レジスト開口パターン57が形成される。
【0064】
次に、図11(d)及び図12(d)に示すように熱酸化層71が、例えばRIE装置(反応性イオンエッチング装置)によりドライエッチングされた後、レジストが除去され、溝状の酸化膜の開口パターン58及び十字状の酸化膜の開口パターン59が形成される。
【0065】
次に、図11(e)及び図12(e)に示すように酸化膜の開口パターン58及び十字状の酸化膜の開口パターン59をエッチングマスクとし、例えば30wt%のKOH水溶液により異方性エッチングされた後、酸化膜層71が除去される。以上の方法により、斜面が(111)結晶面より形成された断面がV溝状の凹部74とターゲット形成マーク76とが第1の面に形成された型基板72が作製される。
【0066】
以上の方法により作製された型基板72は、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングにより高精度の形状・配置に形成された開口パターン58を用い、異方性エッチングにより高精度の形状・配置のV溝状の凹部74が形成されている。この型基板72に、図10(a)に示すように表面に例えばフッ素樹脂コーティング材料がスプレーされて剥離層75が形成され、基板型部材70が作製される。
この基板型部材70を上述の第1の実施形態及び第2の実施形態に示されるように感光性樹脂層34に押圧することで、高精度な配置・形状の、高さhで断面が三角形状を成した凸部38を感光性樹脂層34の表面に高密度・高精度に形成することができる。
【0067】
型基板の作製方法としては、上述のSi単結晶の異方性エッチングを利用する作製方法以外に、マイクロ放電加工や超音波加工によっても任意の形状の型基板を作製することができる。ただし、高密度・高精度に位置決めされた高精度な形状の凹部が一括に形成可能な点で型基板の作製にはSi単結晶の異方性エッチングを利用することが好ましい。
【0068】
次に、型基板72を用いて作製される型フィルム82の作製方法について説明する。
図13(a)〜(e)は本発明による型フィルムの作製方法の工程を説明する概略平面図で、図14(a)〜(e)は、型フィルムの第1の面の上方からみた平面図で、図13(a)〜(e)は、図14(a)〜(e)中Z−Z’に沿って切断したときの図14(a)〜(e)に対応した工程中の概略断面図である。
【0069】
まず、前述のSi単結晶の異方性エッチングを利用する作製方法で作製された型基板72の表面に例えばNiが蒸着され、図13(a)及び図14(a)に示すように金属層83が形成される。次に、図13(b)及び図14(b)に示すように金属層83をシード層としNiを電鋳し、Niからなる母型基板92が形成される。この母型基板92の表面には、図13(c)及び図14(c)に示すように型基板72の表面の凹部74に対応した形状の凸部94、および凹部76に対応した形状の凸部96が形成されている。
【0070】
この母型基板92を型基板72から取り外し、表面に例えばフッ素樹脂コーティング材料がスプレーされて、高さがhで断面が三角形状の凸部94が設けられた母型部材90が得られる。
【0071】
この母型部材90の表面に紫外線硬化樹脂を例えば30〜100μmの膜厚になるよう塗布し、全面に紫外線を照射して硬化させ、母型部材90より剥離させると、図13(e)及び図14(e)に示すように第1の面が型基板72と略同一な形状を有する型フィルム82が得られる。この型フィルム82に例えばフッ素樹脂をスプレーコーティングして剥離層75を形成しフィルム型部材80を作製することができる。
【0072】
以上の方法により作製されたフィルム型部材80の第1の面は、異方性エッチングにより高精度の形状・配置のV溝状の凹部74が形成されている基板型部材70と略同一な形状を有している。
このフィルム型部材80を上述の第3の実施形態に示されるように感光性樹脂層34に押圧することで、高精度な配置・形状の、高さhで断面が三角形状を成した凸部38を感光性樹脂層34の表面に高密度・高精度に形成することができる。
【0073】
以上の方法により作製された型フィルム82は母型部材90の表面に紫外線硬化樹脂を塗布し、これを硬化させて作製されている。本発明ではこれに限定されず、樹脂の表面を射出成型やエンボスなどの公知の技術を利用して母型部材90をを用い成型し、型フィルムを作製することもできる。
【0074】
また、インクガイド部材の作製にこのフィルム型部材80を用いた場合、型フィルム82は樹脂フィルムでありフィルム型部材80は柔軟性を持っているので、フィルム型部材80を感光性樹脂層34から剥離する際の感光性樹脂層34の変形が抑制され、フィルム型部材80を感光性樹脂層34から剥離する際の感光性樹脂層34の破損を防ぐことができるという利点がある。また、マッチングオイル層を形成しなくとも感光性樹脂層を感光させる光の屈折や回折を抑制することができ、少ない工程で高精度形状のインクガイド部材を作製することができる。また、母型部材90の表面形状を転写して型フィルム82を形成するので、同じ形状の型フィルム82を安価に複製することができ、インクジェットヘッドの生産性を高めることができるという利点がある。
【0075】
第1〜3の実施形態では、型基板72および型フィルム82の表面に剥離層75が形成されたものを型部材として用いている。本発明においては、型基板72および型フィルム82の表面に剥離層が形成されないまま、型基板72および型フィルム82を型部材として用いても構わない。ただし、この場合、感光性樹脂層34から型部材が剥離される際に、感光性樹脂材料と型部材の表面が粘着し剥離できないか、部分的に感光性樹脂が型に付着した状態で付着され形状不良を生じる場合もある。このため、容易に剥離可能で剥離不良による形状不良の発生をより確実に抑える点で型部材の表面には剥離層が形成されていることが好ましい。
【0076】
なお、基板型部材70およびフィルム型部材80は図10(a)示されるように斜面が(111)結晶面より形成された、断面がV溝状の凹部が複数形成された形状となっているが、本発明において用いられる型部材は、型基板72の作製において例えば、フォトリソグラフィー工程でのパターンを四角形とすることで図10(b)に示されるように斜面が(111)結晶面で形成された逆ピラミッド状の凹部42が高密度に複数配列された型部材40を用いてもよい。型部材40を用いた場合、上記第1の実施形態及び第2の実施形態により形成されるインクガイド部材20は図15のように、先鋭部24がピラミッド状となる。
【0077】
また、第1〜3の実施形態において感光性樹脂層を露光する露光パターン、すなわちインクガイド部材20の個々の断面形状となるパターンは、四角形が所定の間隔をもって対向したパターンであるが、本発明の作製方法における上記パタ−ンはこれに限定されず、感光性樹脂の露光パターンの形状を任意に変更することにより、例えば図16(a)にインクガイド部材の断面図を示すように、断面形状が円形で中央にインク案内溝35が形成された形状であったり、図16(b)に示すように断面形状が四角形で一部に切り欠きが設けられてインク案内溝37が形成された形状など種々の形状のインクガイド部材20を形成することができる。
【0078】
また、第1〜3の実施形態においてインクガイド部材20はその表面に何も形成されておらず、感光性樹脂材料のみで形成されている。本発明による作製方法はこれに限定されず、成型された感光性樹脂材料表面の先鋭部を少なくとも含む部分に、例えばマスク蒸着等の方法により金属や誘電体膜を形成してインクガイド部材を作製しても構わない。これにより耐久性や電気特性を適宜改善し液体吐出ヘッドを作製することが可能である。
【0079】
また、本実施形態で作製されたインク吐出ヘッド1は、インクガイド部材20の貫通する上蓋貫通孔14aの周囲に設けられた駆動電極16に電圧が印加され、駆動電極16と対向電極17との間に電界が発生するものであるが、本発明により作製されるインク吐出ヘッドとしてはこれに限定されず、例えば駆動電極16を設けず、インクガイド部材の表面に導電体膜を被覆して形成し、この導電体膜に直接電圧を印加することで、先鋭部24と対向電極17間に形成された電界により帯電性粒子を対向電極17に向けて吐出してもよい。この場合もインクガイド部材20はその先端が先鋭化された先鋭部24を有しているので、電界が先鋭部24に集中して発生し、帯電性粒子をその先鋭部24より小さい液滴で安定して吐出することができる。
【0080】
また、本発明で作製される液体吐出ヘッドは、色材粒子を含むインクの吐出に限定されず溶媒中に分散させた帯電性粒子を含む溶液を吐出するヘッドであればよく、溶液の種類は限定されない。
【0081】
本発明のインク吐出ヘッド作製方法は、基本的に以上のようなものである。以上、インク吐出ヘッド作製方法ついて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0082】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、ヘッド基板上に感光性樹脂層を形成し、この表面に別途作製された型基板の押圧により感光性樹脂層表面に最先端部が先鋭な凸部を形成し、この凸部を含んだ領域が部材の一部として残るように感光性樹脂層の一部を感光させ現像することで溶液ガイド部材を形成する。このため、先端に型基板で成型された先鋭部が設けられた溶液ガイド部材を、従来の液体吐出ヘッド製造方法に比べ高いアスペクト比で、高密度かつ高精度に配置し形成することができる。これにより、従来に比べ、溶液を小さな液滴として高密度に精度良く飛翔させることができる液体吐出ヘッドを作製することができる。また、従来の作製方法に比べ工程が簡略化でき溶液ガイド部材の形状不良も発生しにくい。このため、従来の作製方法に比べ、液体吐出ヘッドを高い生産性で作製することができる。また、フォトリソグラフィー法を用いて溶液ガイド部材を形成することができるので溶液ガイド部材の断面形状も自由に設計でき、様々な形状の溶液ガイド部材を作製できる。このため液体吐出ヘッドの用途や吐出しようとする溶液の特徴に応じた種々の形状の溶液ガイド部材からなる液体吐出ヘッドを作製することができる。
【0083】
なお、型部材として半導体加工プロセスを利用した異方性エッチングにより形成した型基板を用いることにより、溶液ガイド部材の先鋭部に対応する凹部が、型基板表面にばらつきなく高精度な形状・配置で作製することができる。このため、型基板を押圧し形成される溶液ガイド部材の先端の先鋭部が、ばらつきなく高精度な形状・配置で作製することができる。このため、液滴を高い均一性で高精度に安定して吐出可能な液体吐出ヘッドを作製することができる。
【0084】
なお、凸部の形成された感光性樹脂層の表面側から感光性樹脂層に光を照射して、感光性樹脂層の所定の部分を露光させる場合、ヘッド基板は平坦な基板であればいかなる材質の基板であってもよく、また基板表面上に配線等種々の加工が施されていてもよい。このため、液体吐出ヘッドの用途や吐出しようとする溶液の特徴に応じた、種々の材質からなる種々の加工を施されたヘッド基板からなる液体吐出ヘッドを作製することができる。
【0085】
また、感光性樹脂層表面にマッチングオイル層を形成し、所定のパターン形状の露光用マスクをマッチングオイル層に密着させて感光性樹脂層を部分的に感光させることにより、露光マスクや感光性樹脂層の表面部分で光の屈折や回折等が生じないので感光性樹脂層表面部分の形状不良が生じにくくなり高い形状精度で溶液ガイド部材を作製することができる。これにより、液滴を高い均一性で高精度に安定して吐出させることのできる液体吐出ヘッドを作製することができる。
【0086】
また、本発明において、感光性樹脂層の形成された面と反対側の面からヘッド基板を介し感光性樹脂層を感光させることにより、マッチングオイルを用いなくても感光性樹脂層に入射する光の屈折や回折等が生じず、高い形状精度で溶液ガイド部材を作製することができる。このため、高い生産性で、液滴を高い均一性で高精度に安定して吐出させることのできる液体吐出ヘッドを作製することができる。
【0087】
また、型部材として樹脂フィルムの表面に凹部にの設けられた樹脂フィルムからなる型フィルムを用いることで柔軟性を有する型部材が形成できる。この柔軟性を有する型部材を用いることで、感光性樹脂層の表面から型部材を剥離する際の感光性樹脂層の変形が抑制され、感光性樹脂層の破損を防止できる。これにより高い形状精度の溶液ガイド部材を安定して作製することができる。このため、液滴を高い均一性で高精度に安定して吐出させることのできる液体吐出ヘッドを高い生産性で作製することができる。
【0088】
また、感光性樹脂層の露光において、型フィルムを介して感光性樹脂層に光を照射して感光性樹脂層を感光させることで、マッチングオイル層を形成しなくとも感光性樹脂層を感光させる光の屈折や回折を抑制することができる。また、前述のように感光性樹脂層から型フィルムを剥離する際の感光性樹脂層の破損も抑制づることができる。これにより高い形状精度の溶液ガイド部材を安定して作製することができる。このため、高い生産性で、液滴を高い均一性で高精度に安定して吐出させることのできる液体吐出ヘッドを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体吐出ヘッドの作製方法により作製される液体吐出ヘッドの一実施形態であるインク吐出ヘッドの概略斜視図である。
【図2】図1に示すインク吐出ヘッドにおけるインクガイド部材周辺の構成を示す概略断面図である。
【図3】図1に示すインク吐出ヘッドにおけるインクガイド部材の形状を示す概略斜視図である。
【図4】(a)〜(g)は、本発明のインク吐出ヘッドの作製方法の第1の実施形態であるインクガイド部材の作製方法を説明する図である。
【図5】(a)〜(g)は、本発明のインク吐出ヘッドの作製方法の第1の実施形態であるインクガイド部材の作製方法を説明する図で、図4と異なる方向からみた断面図である。
【図6】(a)〜(i)は、本発明のインク吐出ヘッドの作製方法の第2の実施形態であるインクガイド部材の作製方法を説明する図である。
【図7】(a)〜(i)は、本発明のインク吐出ヘッドの作製方法の第2の実施形態であるインクガイド部材の作製方法を説明する図で、図6と異なる方向からみた断面図である。
【図8】(a)〜(f)は、本発明のインク吐出ヘッドの作製方法の第3の実施形態であるインクガイド部材の作製方法を説明する図である。
【図9】(a)〜(f)は、本発明のインク吐出ヘッドの作製方法の第3の実施形態であるインクガイド部材の作製方法を説明する図で、図8と異なる方向からみた断面図である。
【図10】(a)および(b)は本発明のインク吐出ヘッドの作製方法で用いる型部材の一例を示す概略構成図である。
【図11】(a)〜(e)は、本発明による型基板の作製方法を説明する図である。
【図12】(a)〜(e)は、本発明による型基板の作製方法を説明する図で、図11と異なる方向からみた断面図である。
【図13】(a)〜(e)は、本発明による型フィルムの作製方法を説明する図である。
【図14】(a)〜(e)は、本発明による型フィルムの作製方法を説明する図で、図13と異なる方向からみた断面図である。
【図15】本発明で作製される溶液ガイド部材の他の形状の概略斜視図である。
【図16】(a)および(b)は本発明で作製される溶液ガイド部材の他の形状の概略平面図である。
【図17】従来の画像記録装置におけるインク吐出手段の一例の概略構成図である。
【図18】従来のインク吐出ヘッドの作製方法の一例の工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 インク吐出装置
12,102 ヘッド基板
14,106 上蓋
14a,106a 上蓋貫通孔
16 駆動電極
18,112 インク
19,108 記録媒体
20,200 インクガイド部材
24 先鋭部
26 傾斜部
28,103,214 インク案内溝
32,62 絶縁性基板
34 感光性樹脂層
36 スペーサ
44 マッチングオイル層
50 フォトマスク
52 ガラス板
53,68 キーマーク
54,64 遮光層
72 型基板
75 剥離層
76 ターゲット形成マーク
82 型フィルム
90 母型部材
92 母型基板
100 インク吐出手段
104 個別電極
110 対向電極
210 電極層

Claims (7)

  1. ヘッド基板に設けられた突出部材であって、このヘッド基板上を流れる帯電粒子の分散した溶液の液面から前記突出部材の先端に備える先鋭部が少なくとも突出し、この先鋭部から静電気力により前記溶液が吐出するように前記溶液を前記先鋭部に導く溶液ガイド部材を有する液体吐出ヘッドの作製方法であって、
    前記ヘッド基板に感光性樹脂層を形成する工程と、
    形成された前記感光性樹脂層の表面に型部材を押圧し、前記感光性樹脂層の表面上に前記先鋭部を成す凸部を成型する工程と、
    この凸部の成型された前記感光性樹脂層の領域の少なくとも一部を、あるいは前記領域の少なくとも一部を囲んだ周辺領域を露光して、前記感光性樹脂層を感光させる工程と、
    感光された前記感光性樹脂層を現像して、前記ヘッド基板に設けられた前記溶液ガイド部材を作製する工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの作製方法。
  2. 前記型部材は、単結晶基板の表面に異方性エッチングにより前記凸部に対応した凹部が設けられた型基板から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの作製方法。
  3. 前記感光性樹脂層を感光させる工程は、前記凸部の成型された前記感光性樹脂層の前記型部材で押圧された側から光を照射して前記感光性樹脂層を感光させることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドの作製方法。
  4. 前記感光性樹脂層を感光させる工程は、前記感光性樹脂層の表面にマッチングオイル層を形成し、所定のパターン形状の露光用マスクを前記マッチングオイル層に密着させて前記感光性樹脂層を感光させることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッドの作製方法。
  5. 前記ヘッド基板は透明性を有する基板であって、前記感光性樹脂層を感光させる工程は、前記感光性樹脂層の形成された前記ヘッド基板の面と反対の面の側から前記ヘッド基板を介して光を照射して前記感光性樹脂層を感光させることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドの作製方法。
  6. 前記型部材は、樹脂フィルムの表面に前記凸部に対応した凹部が設けられた型フィルムから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの作製方法。
  7. 前記型フィルムは透明性を有し、前記感光性樹脂層を感光させる工程は、前記凸部を成型する工程で用いた前記型フィルムを残したまま、前記型フィルムを介して前記感光性樹脂層に光を照射して前記感光性樹脂層を感光させることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出ヘッドの作製方法。
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