JP2004321975A - 空気清浄機 - Google Patents

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Yoshihide Nakagawa
義英 中川
Toshiro Kamidoen
敏郎 上堂薗
Tomoharu Fukuda
知治 福田
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Abstract

【課題】フィルタ前段に補助的な集塵構成を配置することでフィルタの除塵負担を軽減して、フィルタの長寿命化、送風機駆動の低騒音化を図ることができる空気清浄機を提供すること。
【解決手段】吸入口としての各スリット(19)から集塵空間(15)に吸入された除塵対象気流は、それら各スリット(19)に設けられたリブ(19e)により円筒板(17)の内周に沿う周回気流に変換され、周回中に生じる遠心力の作用により除塵される。更に、前記通風板の表面及び前記円筒板の内周面を負電極として、前記集塵空間内の前記各スリット近傍にそれぞれ高電圧を印加された正電極を配置して構成される電気集塵構成により除塵され、その分フィルタ(7)の除塵負担が軽減される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸入口から吸入した除塵対象気流をフィルタで除塵して排気口から吹き出す空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の、例えば引用文献1に示されるような構成の、吸入口から吸入した除塵対象気流をフィルタで除塵して排気口から吹き出す空気清浄機において高い集塵率を確保するためには、高効率なフィルタを使用する必要がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−249166号公報
【0004】
高効率なフィルタとしては、例えば、ULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタやHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのようなフィルタは高効率な分圧力損失が大きく、送風機の必要回転数が増大して騒音が大きくなる問題がある。また、フィルタのみで除塵しようとすると、粉塵による目詰まりによる除塵能力の低下、フィルタ寿命の短期化を招く。
【0006】
かといって、圧力損失、騒音は低いが、比較的低効率なフィルタを用いたのでは、集塵効率に限界があり、十分な除塵を行えない。
【0007】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、フィルタ前段に補助的な集塵構成を配置することでフィルタの除塵負担を軽減して、フィルタの長寿命化、送風機駆動の低騒音化を図ることができる空気清浄機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気清浄機は、本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成し、前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設けると共に、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換する気流変換手段を設け、前記通風板の表面及び/または前記円筒板の内周面を負電極として、前記集塵空間内の前記吸気口近傍に高電圧を印加された正電極を配置したことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の空気清浄機は、本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記通風板上に、前記仕切板にほぼ当接する高さで同心円状に1つまたは複数立設されると共に多数の通風小孔が穿設された柵状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部にリング状に架線されると共に前記面状負電極及び柵状負電極に対して高電圧を印加された正電極とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の空気清浄機は、本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、前記通風板の表面及び前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部、及び、前記仕切板の裏面にリング状に1つまたは複数の架線されると共に前記面状負電極に対して高電圧を印加された正電極とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の空気清浄機は、本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、前記通風板の表面及び前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部、及び、前記仕切板の裏面にリング状に1つまたは複数の架線された正電極と、前記正電極のうちの前記仕切板の裏面にリング状に架線された正電極を覆うと共に多数の通風小孔が穿設されたカバー状負電極とを備え、前記正電極が、前記面状負電極及びカバー状負電極に対して高電圧を印加されるものであることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の空気清浄機は、本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部にリング状に架線され、前記面状負電極に対して高電圧を印加された正電極と、前記通風板表面から前記仕切板裏面までの厚みで前記吸気穴を囲うよう配設されたドーナツ状電気集塵ユニットとを備え、そのドーナツ状電気集塵ユニットは、それぞれが前記吸気穴とほぼ同径の穴を中心部に有すると共に半径が前記円筒板の半径よりもやや小さい円盤形状の、負の電極板と正の電極板とが絶縁層により互いに絶縁されると共に気流の流通路を確保しつつ交互に多数積層されて前記正の電極板が前記負の電極板に対して高電圧を印加される構成であることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の空気清浄機は、本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周端部にリング状に立設されると共に通風小孔が多数穿設された柵状負電極と、前記仕切板の表面であって前記柵状負電極よりも半径方向内側の周縁部にリング状に架線され前記面状負電極及び柵状負電極に対して高電圧を印加された正電極と、前記通風板表面から前記仕切板裏面までの厚みで前記吸気穴を囲うよう配設されたドーナツ状電気集塵ユニットとを備え、そのドーナツ状電気集塵ユニットは、それぞれが前記吸気穴とほぼ同径の穴を中心部に有すると共に半径が前記円筒板の半径よりもやや小さい円盤形状の、負の電極板と正の電極板とが絶縁層により互いに絶縁されると共に気流の流通路を確保しつつ交互に多数積層されて前記正の電極板が前記負の電極板に対して高電圧を印加される構成であることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の空気清浄機は、請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載の空気清浄機において、前記吸気口として前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に、複数のスリットを設けると共に、それらスリットの一端部は周方向に沿ってほぼ等間隔に配置する一方、他端部は前記一端部よりも内側の周方向に沿って前記一端部より一定の位相差を以てほぼ等間隔に配設形成し、さらに、その位相差の進みまたは遅れ状態に応じて各スリットの2つの長辺のうちの位相遅れ又は進み側にある長辺に、それぞれ前記集塵空間内に湾曲して陥入するリブを形成したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
以下説明する本発明の実施の形態は、第1ないし第5の実施形態により構成される。
【0017】
先ず、第1実施形態について、図1、図2、図3及び図4を参照して説明する。なお、図1は、この実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。図2は、この実施形態に係る空気清浄機の正面図である。図3は、図2におけるA−A線矢視断面図である。図4は、図1におけるB−B線矢視断面図である。
【0018】
この実施形態において、本体ケース1は、空気清浄機の外殻を成すもので、ABS樹脂等の合成樹脂により形成される。本体ケース1は、前面側(前カバー2側)を開口する後ケース3と、その後ケース3に着脱自在に装着される前カバー2とから構成される。
【0019】
前カバー2の下部には、後ケース3の前面側下部に形成された係合孔4に回動自在に挿入される係合爪5が形成されている。その係合孔4に係合爪5を挿入した状態で前カバー2を後ケース3の開口端に当接するまで回動させれば、前カバー2は閉じた状態となり、逆側に回動させれば、前カバー2は開いた状態となる。なお、前カバー2の側面には、内部ケース6の側面に着脱自在に係合される係合爪(図示せず)が形成されていて、その係合爪の係合により、前カバー2の閉じた状態は保持される一方、前カバー2の左右両側に配設された押しボタン(図示せず)の操作により、その係合爪の係合が解かれることにより、前カバー2を開けることが可能となる。
【0020】
内部ケース6は、前カバー2側に凹状のスペースを形成している。その凹状スペースには、厚みのある平面形状のフィルタ7が、内部ケース6の底面部と一定の間隔を保った平行な配置で収納されている。また、内部ケース6の底面部と、後ケース3と、その後ケース3と一体的に形成されている渦巻き状のファンケーシング8とにより、送風機11を収納する空間が形成される。
【0021】
ファン9とモータ10とは、送風機11を構成する。モータ10は、内部ケース6の底面部の、フィルタ7側とは反対側のほぼ中央にねじ留め固定されるモータリテーナ12によりしっかりと固定され、その回転軸に取り付けられたファン9を回転駆動する。つまり、送風機11が回転駆動する。
【0022】
送風機11が回転駆動されると、内部ケース6の底面部のモータ10近傍であって、ファン9の直下に多数穿設された通気孔13を介してフィルタ7の背面の気流が吸引され、後ケース3の上部に穿設された排気口14から勢いよく吹き出される。
【0023】
フィルタ7の背面の気流が吸引されれば、その負圧により、フィルタ7の前面の気流がフィルタ7を通過して背面に至り、その過程でフィルタ7により除塵される。そのフィルタ7の前面側には、通風板16が、フィルタ7とほぼ一定の間隔を保った平行な配置で配設されている。
【0024】
その通風板16は、中心部に吸気穴18を有している。また通風板16の吸気穴18の周囲には円筒板17が立設されている。その円筒板17は、その前面が前カバー2に覆われる配置とされていて、後面の通風板16、前面の前カバー2、及び、側面の円筒板17により円筒形状に仕切られた集塵空間15を形成している。その集塵空間15とフィルタ7とは、吸気穴18を介して連通することになる。また、吸気口としての複数のスリット19を前カバー2の円筒板17で囲まれる円内に設けている。
【0025】
それにより、各スリット19から、集塵空間15、吸気穴18、フィルタ7、通気孔13、送風機11,そして、排気口14へと連通する送風路が形成される。そして、送風機11の駆動により、外気が除塵対象気流として各スリット孔19から吸入され、フィルタ7により除塵された後、排気口14から吹き出される。
【0026】
しかし、フィルタ7のみによる除塵では、集塵効率を高くしようと高性能なフィルタを使用すれば、集塵効率は高いがその分圧損が大きくなり、送風機11の駆動力を増す必要があって騒音が大きくなったり、目詰まりによるフィルタの短寿命化が問題になる。
【0027】
そこで、この実施形態では、フィルタ7の前段の集塵空間15で前処理的な集塵を行い、フィルタ7の除塵負荷の軽減を図っている。
【0028】
つまり、各スリット19から吸入される除塵対象気流の向きを、集塵空間15内で円筒板17の内周面近傍を周回する気流に変換し、それにより生じる遠心力により、その除塵対象気流中に含まれる粉塵を円筒板17の内周面近傍に付着させて除塵するようにしている。また、その「遠心力」により除塵することに加え、電気集塵構成を集塵空間15内に設けている。
【0029】
まず、「遠心力」による除塵について説明する。その「遠心力」による除塵のために、前カバー2の円筒板17で囲まれる円内に多数設けられたスリット19を、それらスリット19の一端部19aは周方向に沿ってほぼ等間隔に配置する。一方、他端部19bは前記一端部よりも内側の周方向に沿ってその一端部より一定の位相差αを以てほぼ等間隔に配設形成する。さらに、その位相差αの進み又は遅れ状態に応じて各スリット19の2つの長辺のうちの位相遅れ又は進み側にある長辺に、それぞれ集塵空間15内に湾曲して陥入するリブ19eを形成する。
【0030】
即ち、この実施形態においては、図2に示すように、一端部19aに対して他端部19bは位相αだけ遅れている。このため、各スリット19の2つの長辺19c、19dのうちの進み側にある長辺19cに、それぞれ集塵空間15内に湾曲して陥入するリブ19eを形成している。図3は、図2に示すスリット19のA−A断面図を示している。リブ19eは、スリット19の2つの長辺19c、19dのうち、位相が進んだ長辺19c側に形成されている。このようにして、各スリット19から集塵空間15内に吸入される除塵対象気流を円筒板17の内周に沿う周回気流に変換している。
【0031】
しかし、これとは逆に、図2において時計回りに周回気流が発生する構成にしたい場合は、スリット19の、半径方向外側の一端部19aに対して内側の他端部19bを、位相差αだけ進んだ位置に配置形成する。そして、リブ19eを、スリット19の2つの長辺19c、19dのうち、位相が遅れた側19d(図3において、左側)に形成すればよい。
【0032】
また、前カバー2の裏面の円筒板17で囲まれる円内の中央部から集塵空間15内に延びて各スリット孔19と吸気穴18とを隔てる、円筒板17よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板20配設している。仕切板20は、中心部が前カバー2側に凸で、その突部が前カバー2の裏側に固定されることにより、前カバー2が開閉されると、前カバー2と一体的に開閉される。
【0033】
仕切板20により、集塵空間15内において、各スリット孔19と吸気穴18とを隔てることで、各スリット19から流入する除塵対象気流は、吸気穴18に直接流入することを妨げられるため、各スリット19に付属するリブ19eにより、向きが円筒板17の内周に沿う方向に変換された除塵対象気流は、仕切板20の外周端と円筒板17の内周との隙間を通らなければ、吸気穴18に至れないため、円筒板17の内周面近傍でいっそう効果的に周回するようになり、その分集塵空間15における除塵効率を高めることができる。仕切板20や各スリット19のリブ19eで請求項1でいうところの気流変換手段を構成している。
【0034】
円筒板17の内周面近傍を旋回している除塵対象気流には遠心力が働き、その中に含まれる比較的重い粉塵は円筒板17の内周面側に移動する傾向となり、その内周面やその近傍に付着・集塵されることで、ある程度除塵される。
【0035】
次に、集塵空間15内における電気集塵構成について説明する。その電気集塵のために、集塵空間15内において、通風板16の、円筒板17により円形に仕切られると共に吸気穴18が穿設されていることにより、幅のあるリング形状となっている表面と、その表面から垂直に連なる円筒板17の内周面とに面上負電極30を設けている。この面上負電極30は、導電性のある面として構成されていれば十分で、導電性物質の塗布、蒸着、アルミテープなどの導電性薄膜の貼り付け等により実現できる。
【0036】
また、通風板16上に、仕切板20の裏面にほぼ当接する高さで、吸気穴18を囲んで同心円状に1つまたは複数(本実施形態では7個)立設した柵状負電極31を設けている。この柵状負電極31は、面上負電極30と電気的に接続されていると共に、安全上の目的から装置のアース電位に接続されている(図示略)。また、柵状負電極31には多数の通風小孔31aが穿設されていて、除塵対象気流の流れを妨げないようにしている。なお、柵状負電極31の数は、コストとの兼ね合いもあるが、1枚よりも複数枚のほうが電気集塵の効果を高める点で好ましい。
【0037】
また、前記仕切板20の表面(スリット19と対面する側)の、スリット19の一端部19aよりも少し外側の周縁部に、支持体33により、前カバー2と仕切板20との間のほぼ中間に、タングステン線等を用いてリング状に架線された正電極32を配設している。また、その正電極32は面状負電極30及び柵状負電極31(アース電位)に対して高電圧(例えば8kV)を印加されている。
【0038】
なお、正電極32に印加される高電圧は、図示しない高電圧発生回路から供給されるもので、前カバー2の開/閉に応じて、共に図示しない、前カバー2側の電気的な接点と装置本体側の電気的な接点とが、断/続されることで、高電圧発生回路からの高電圧供給がOFF/ONされるようになっている。
【0039】
このような、電気集塵構成を集塵空間15内に設けることで、正電極32と負電極30間にはコロナ放電が発生する。それによりスリット19から仕切板20の表面に沿って周回しつつ円筒板17の内周面近傍に向い、更に仕切板20の裏面を通過して通風板16中央の吸気穴18に至る流路を流れる除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部が正電極32と面状負電極30との間に生じる電界と作用してクーロン力を受け面状負電極30に付着する。更に、プラスに荷電されたが面状負電極30に付着しなかった粉塵の一部は柵状負電極31の最外周の1段目に付着し、1段目にも付着しなかった荷電された粉塵は、通風小孔31aを介して2段目以降7段目までの柵状負電極31に多段階で付着する。更に、その柵状負電極31や面状負電極30に付着しないまま通風小孔31aを通って吸気穴18に至った粉塵のみが、前記フィルタ7により除塵されることになる。
【0040】
このように、集塵空間15において、周回気流の遠心力による集塵と、電気集塵とを組み合わせることで、フィルタ7前段の集塵空間15で効率よく除塵を行え、フィルタ7の除塵負担は大幅に軽減されることになる。
【0041】
また、電気集塵構成を、正電極32をリング状に架線したり、柵状負電極31を同心円状に配置する等、円筒形の集塵空間15の構造によく適合する構成としたため、電気集塵構成のサイズ対除塵効果を高めることができる。
【0042】
なお、柵状負電極31を省いて、面状負電極30及び正電極32のみの構成でも電気集塵の効果はある程度期待できるが、柵状負電極31を併設したことで、その効果は大幅に向上している。
【0043】
なお、集塵空間15に集塵された粉塵を除去する場合、前カバー2を開けることで、集塵空間15に対して、仕切板20と前カバー2とが一体的に離間するため、通風板16の表面や円筒板17の内周面が露出する。その際、面状負電極30や柵状負電極31も露出するため、その露出した通風板16の表面、円筒板17の内周面、面状負電極30や柵状負電極31に付着した粉塵を掃き出したり、拭き取ったりすることで、集塵空間15の内側の清掃は行える。その際、面状負電極30や柵状負電極31は、装置のアース電位に接続されているため、感電などの危険はない。また、正電極32は、前カバー2と仕切板20の間に架線されているため、ユーザに触れられにくい上に、前カバー2が開くと、印加された高電圧が遮断されるようになっているため、感電の危険はない。
【0044】
次に、第2実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。なお、図5は、この実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。図6は、図5におけるC−C線矢視断面図である。
【0045】
この実施形態は、前述の第1実施形態の変形例である。
【0046】
つまり、図1ないし図4に示した第1実施形態に係る空気清浄機の集塵空間15内において、面状負電極30は残すが、柵状負電極31は取り去ると共に、仕切板20の表面の正電極32と同様の正電極32aを裏面にも複数配設している。それ以外の構成は、第1実施形態に係る空気清浄機と同一であるため、電気集塵構成以外の重複する説明は省略する。
【0047】
図5及び図6に示すように、この実施形態に係る電気集塵構成は、集塵空間15内において、通風板16の、円筒板17により円形に仕切られると共に吸気穴18が穿設されていることにより、幅のあるリング形状となっている表面と、その表面から垂直に連なる円筒板17の内周面とに面状負電極30を設けている。この面状負電極30は、導電性のある面として構成されていれば十分で、導電性物質の塗布、蒸着、アルミテープなどの導電性薄膜の貼り付け等により実現できる。
【0048】
また、前記仕切板20の表面の、スリット19の一端部19aよりも少し外側の周縁部に、支持体33により、前カバー2と仕切板20との間のほぼ中間に、タングステン線等を用いてリング状に架線された正電極32を配設している。また、仕切板20の表面のみでなく、仕切板20の裏面にも、表面の場合と同様に支持体33aにより、仕切板20の裏側の空間に、タングステン線等を用いてリング状かつ同心円状に複数(本実施形態では5本)架線された正電極32aを配設している。表面の正電極32及び裏面の複数の正電極32aは面状負電極30(アース電位)に対して高電圧(例えば8kV)を印加されている。
【0049】
なお、正電極32、32aに印加される高電圧は、図示しない高電圧発生回路から供給されるもので、前カバー2の開/閉に応じて、共に図示しない、前カバー2側の電気的な接点と装置本体側の電気的な接点とが、断/続されることで、高電圧発生回路からの高電圧供給がOFF/ONされるようになっている。
【0050】
仕切板20の裏面の正電極32aの数は、コストとの兼ね合いもあるが、1本よりも複数本のほうが電気集塵の効果を高める点で好ましい。
【0051】
このような電気集塵構成を集塵空間15内に設けることで、仕切板20表面の正電極32と負電極30間にはコロナ放電が発生する。それによりスリット19から仕切板20の表面に沿って周回しつつ円筒板17の内周面近傍に向い、更に仕切板20の裏面を通過して通風板16中央の吸気穴18に至る流路を流れる除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部が正電極32と面状負電極30との間に生じる電界と作用してクーロン力を受け面状負電極30に付着する。更に、仕切板20裏面に架線された複数の正電極32aにより除塵対象気流中の粉塵が更にプラスに荷電されてクーロン力により、面状負電極30の特に、通風板16の表面部分に付着する。更に、その面状負電極30に付着しないまま吸気穴18に至った粉塵のみが、フィルタ7により除塵されることになる。
【0052】
このように、集塵空間15において、周回気流の遠心力による集塵と、電気集塵とを組み合わせることで、フィルタ7前段の集塵空間15で効率よく除塵を行え、フィルタ7の除塵負担は大幅に軽減されることになる。
【0053】
また、電気集塵構成を、正電極32、32aをリング状に架線したり、面状負電極30を円筒板17の内周面や通風板16の幅のあるリング形状の表面に配置する等、円筒形の集塵空間15の構造によく適合する構成としたため、電気集塵構成のサイズ対除塵効果を高めることができる。
【0054】
なお、集塵空間15に集塵された粉塵を除去する場合、前カバー2を開けることで、集塵空間15に対して、仕切板20と前カバー2とが一体的に離間するため、通風板16の表面や円筒板17の内周面が露出する。その際、面状負電極30も露出するため、その露出した通風板16の表面、円筒板17の内周面、面状負電極30等に付着した粉塵を掃き出したり、拭き取ったりすることで、集塵空間15の内側の清掃は行える。その際、面状負電極30は、装置のアース電位に接続されているため、感電などの危険はない。また、仕切板20の表面側の正電極32は、前カバー2と仕切板20の間に架線されているため、ユーザに触れられにくい上に、前カバー2が開くと、印加された高電圧が遮断されるようになっているため、感電の危険はない。仕切板20の裏面側の正電極32aについては、ユーザに触れられやすいが、前カバー2が開くと、印加された高電圧が遮断されるようになっているため、感電の危険はない。
【0055】
次に、第3実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。なお、図7は、この実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。図8は、図7におけるD−D線矢視断面図である。
【0056】
この実施形態は、前述の第2実施形態の変形例である。
【0057】
つまり、図5及び図6示した第2実施形態に係る空気清浄機の集塵空間15内において、仕切板20の裏面に同心円状に5本架線された正電極32aを3本に変更すると共に、それらリング状に架線された各正電極32aを、一定の距離を以て覆う、カバー状負電極34を配設している。それ以外の構成は、第2実施形態に係る空気清浄機と同一であるため、電気集塵構成以外の重複する説明は省略する。
【0058】
図7及び図8に示すように、この実施形態に係る電気集塵構成は、集塵空間15内において、通風板16の、円筒板17により円形に仕切られると共に吸気穴18が穿設されていることにより、幅のあるリング形状となっている表面と、その表面から垂直に連なる円筒板17の内周面とに面状負電極30を設けている。この面状負電極30は、導電性のある面として構成されていれば十分で、導電性物質の塗布、蒸着、アルミテープなどの導電性薄膜の貼り付け等により実現できる。
【0059】
また、前記仕切板20の表面の、スリット19の一端部19aよりも少し外側の周縁部に、支持体33により、前カバー2と仕切板20との間のほぼ中間に、タングステン線等を用いてリング状に架線された正電極32を配設している。
また、仕切板20の表面のみでなく、仕切板20の裏面にも、表面の場合と同様に支持体33aにより、仕切板20の裏側の空間に、タングステン線等を用いてリング状かつ同心円状に複数(本実施形態では3本)架線された正電極32aを配設している。仕切板20の表面の正電極32及び裏面の複数の正電極32aは面状負電極30(アース電位)に対して高電圧(例えば8kV)を印加されている。
【0060】
また、仕切板20の裏面にリング状に複数(3本)架線された正電極32aをそれぞれ覆うと共に多数の通風小孔34aが穿設されたカバー状負電極34を配設している。そのカバー状負電極34は、前カバー2の開/閉に応じて、共に図示しない、前カバー2側の電気的な接点と装置本体側の電気的な接点とが、断/続することで、前カバー2が閉じられているときは、面状負電極30と同様に、装置本体側のアース電位に接続される。
【0061】
なお、カバー状負電極34は、断面半円形状で内部のリング状の正電極32aから一定距離で配置することが、荷電粉塵の加速効果の点で好ましいが、加工コストがかさむため、本実施形態では、断面コの字状に形成している。この形状でも、正電極32aからほぼ一定距離で配置できるため、荷電粉塵の加速効果が大きく損なわれることはない。
【0062】
また、正電極32及び32aに印加される高電圧は、図示しない高電圧発生回路から供給されるもので、前カバー2の開/閉に応じて、共に図示しない、前カバー2側の電気的な接点と装置本体側の電気的な接点とが、断/続されることで、高電圧発生回路からの高電圧供給がOFF/ONされるようになっている。
【0063】
仕切板20の裏面の正電極32aの数は、コストとの兼ね合いもあるが、1本よりも複数本のほうが電気集塵の効果を高める点で好ましい。
【0064】
このような電気集塵構成を集塵空間15内に設けることで、仕切板20表面の正電極32にはコロナ放電が発生する。それによりスリット19から仕切板20の表面に沿って周回しつつ円筒板17の内周面近傍に向い、更に仕切板20の裏面を通過して通風板16中央の吸気穴18に至る流路を流れる除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部が正電極32と面状負電極30との間に生じる電界と作用してクーロン力を受け面状負電極30に付着する。更に、仕切板20の裏面に架線された複数の正電極32aにより除塵対象気流中の粉塵が更にプラスに荷電されてクーロン力により、面状負電極30の特に、通風板16の表面部分に付着する。その際に、カバー状負電極34と正電極32aとの間の生じる強い電界により、荷電された粉塵が加速されて通風小孔34aを通っていっそう効率的に面状負電極30に付着する。更に、その面状負電極30に付着しないまま吸気穴18に至った粉塵のみが、フィルタ7により除塵されることになる。
【0065】
このように、集塵空間15において、周回気流の遠心力による集塵と、電気集塵とを組み合わせることで、フィルタ7前段の集塵空間15で効率よく除塵を行え、フィルタ7の除塵負担は大幅に軽減されることになる。
【0066】
また、電気集塵構成を、正電極32、32aをリング状に架線したり、カバー状負電極34を同心円状に配置したり、面状負電極30を円筒板17の内周面や通風板16の幅のあるリング形状の表面に配置する等、円筒形の集塵空間15の構造によく適合する構成としたため、電気集塵構成のサイズ対除塵効果を高めることができる。
【0067】
なお、集塵空間15に集塵された粉塵を除去する場合、前カバー2を開けることで、集塵空間15に対して、仕切板20と前カバー2とが一体的に離間するため、通風板16の表面や円筒板17の内周面が露出する。その際、面状負電極30も露出するため、その露出した通風板16の表面、円筒板17の内周面、面状負電極30等に付着した粉塵を掃き出したり、拭き取ったりすることで、集塵空間15の内側の清掃は行える。その際、面状負電極30は、装置のアース電位に接続されているため、感電などの危険はない。また、仕切板20の表面側の正電極32は、前カバー2と仕切板20の間に架線されているため、ユーザに触れられにくい上に、前カバー2が開くと、印加された高電圧が遮断されるようになっているため、感電の危険はない。仕切板20の裏面側の正電極32aについては、前カバー2が開くと、印加された高電圧が遮断されるようになっているし、カバー状負電極34により覆われているため、感電の危険はない。また、正電極32aは、支持体33aによりリング状にタングステン線等を架線して構成されるため、比較的構造的に弱くユーザにとっても扱いにくいものであるが、、カバー状負電極34で覆われていることで、ユーザに触れられることがなく安全である。
【0068】
次に、第4実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。なお、図9は、この実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。図10は、図9に示すドーナツ状集塵ユニット35の模式断面図である。
【0069】
この実施形態は、前述の第1実施形態の変形例である。
【0070】
つまり、図1ないし図4に示した第1実施形態に係る空気清浄機の集塵空間15内において、面状負電極30は残すが、柵状負電極31は取り去ると共に、ドーナツ状(幅と厚みのあるリング状)電気集塵ユニット35を配設している。それ以外の構成は、第1実施形態に係る空気清浄機と同一であるため、電気集塵構成以外の重複する説明は省略する。
【0071】
図9及び図10に示すように、この実施形態に係る電気集塵構成は、集塵空間15内において、通風板16の、円筒板17により円形に仕切られると共に吸気穴18が穿設されていることにより、幅のあるリング形状となっている表面と、その表面から垂直に連なる円筒板17の内周面とに面状負電極30を設けている。この面状負電極30は、導電性のある面として構成されていれば十分で、導電性物質の塗布、蒸着、アルミテープなどの導電性薄膜の貼り付け等により実現できる。なお、面状負電極30のうちのドーナツ状電気集塵ユニット35と隠れる部分は、省略可能である。
【0072】
そのドーナツ状電気集塵ユニット35は、通風板16の表面から仕切板20裏面までの厚みで吸気穴18を囲うよう配設されている。そのドーナツ状電気集塵ユニット35は、それぞれが吸気穴18とほぼ同径の穴を中心部に有すると共に半径が円筒板17の半径よりもやや小さい円盤形状の、負の電極板40と正の電極板41とが、それぞれの電極板に被覆されたラミネートフィルムの絶縁層40a、41aにより互いに絶縁されると共に気流の流通路42を確保しつつ交互に多数積層されて構成されている。
【0073】
また、各負の電極板40は、装置のアース電位に接続され、正の電極板41は、それら各負の電極板40(アース電位)に対して、図示しない高電圧発生回路からの高電圧に接続されている。
【0074】
流通路42の確保は、負の電極板40の方に、下側に凸の半球状の突起40bと、上側に凸の半球状の突起40cとをプレス加工で形成して、それぞれ下側及び上側の正の電極板41との間に隙間を確保することにより行っている。なお、その突起40b、40cは、周方向の一定角度毎に、放射状に複数個(本実施形態では合わせて5個)設けていて、図10は、その突起40b、40cが配設されている、周方向の所定角度での断面を示しているため、流通路42が閉塞しているように見えるが、すこし角度をずらした位置では流通路42はしっかりと確保されている。
【0075】
流通路42を確保するための突起は、負の電極板40ではなく、正の電極板41の側に設けるようにしてもよいのはいうまでもなく、負の電極板40及び正の電極板41の双方に分散配置するようにしてもよいが、負の電極板40または正の電極板41のいずれか一方(本実施形態では負の電極板40)にのみ配設するようにすることで、他方(実施形態では正の電極板41)の電極板は平板のままで済み、その分加工コストが低減できる。
【0076】
また、負の電極板40と正の電極板41との絶縁は、いずれか一方の電極板のみをラミネートフィルムで被覆すれば足りるが、電位差が大きい負の電極板40と正の電極板41とのショートの危険性を少なくして装置の安全性を高めるために、双方の電極板をラミネートフィルムで被覆するようにしている。
【0077】
それら多数積層された負の電極板40と正の電極板41とは、幅のあるリング状の下面カバー43と、その下面カバー43の内周端から立設する円筒枠形状の内周カバー45と、下面カバー43の外周端から立設する円筒枠形状の外周カバー44と、内周カバー44の上端周から外周カバー45の上端周までを覆う、下面カバー43と同一形状の上面カバー46とにより覆われてユニット化されいて、集塵空間15内への着脱を容易化している。なお、内周カバー44及び外周カバー45には、それぞれ流通孔44a及び45aが多数穿設されていて、除塵対象気流の流通路42への流入を妨げないようにしている。
【0078】
このような、電気集塵構成を集塵空間15内に設けることで、仕切板20表面の正電極32にはコロナ放電が発生する。それによりスリット19から仕切板20の表面に沿って周回しつつ円筒板17の内周面近傍に向い、更に仕切板20の裏面を通過して通風板16中央の吸気穴18に至る流路を流れる除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部が正電極32と面状負電極30との間に生じる電界と作用してクーロン力を受け面状負電極30に付着する。更に、プラスに荷電されたが面状負電極30に付着しなかった粉塵は、ドーナツ状電気集塵ユニット35の正の電極板41と負の電極板40との間に生じる電界と作用して負の電極板40に付着する。更に、その負の電極板40に付着しないまま吸気穴18に至った粉塵のみが、フィルタ7により除塵されることになる。
【0079】
このように、集塵空間15において、周回気流の遠心力による集塵と、電気集塵とを組み合わせることで、フィルタ7前段の集塵空間15で効率よく除塵を行え、フィルタ7の除塵負担は大幅に軽減されることになる。
【0080】
また、電気集塵構成を、正電極32をリング状に架線したり、面状負電極30を円筒板17の内周面や通風板16の幅のあるリング形状の表面に配置したり、電気集塵ユニット35をドーナツ形状にして集塵空間15の構造によく適合する構成としたため、正負の電極板を気流の流れる方向に対して垂直方向に短冊状のものを積層して構成したような電気集塵ユニットや、細長い正負のフィルム状電極を絶縁層を挟んで巻装して構成したような電気集塵ユニットを単に集塵空間15内に配置したような場合と比較して、電気集塵構成のサイズ対除塵効果を最大化することができる。
【0081】
なお、集塵空間15に集塵された粉塵を除去する場合、前カバー2を開けることで、集塵空間15に対して、仕切板20と前カバー2とが一体的に離間するため、通風板16の表面や円筒板17の内周面が露出する。その際、面状負電極30も露出するため、その露出した通風板16の表面、円筒板17の内周面、つまり、面状負電極30に付着した粉塵を掃き出したり、拭き取ったりすることで、集塵空間15の内側の清掃は行える。その際、面状負電極30は、装置のアース電位に接続されているため、感電などの危険はない。また、仕切板20の表面側の正電極32は、前カバー2と仕切板20の間に架線されているため、ユーザに触れられにくい上に、前カバー2が開くと、印加された高電圧が遮断されるようになっているため、感電の危険はない。また、ドーナツ状集塵ユニット35は、カバーにより覆われてユニット化されているため、感電の危険はない。
【0082】
次に、第5実施形態について、図11を参照して説明する。なお、図11は、本実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。
【0083】
この実施形態は、前述の第4実施形態の変形例である。
【0084】
つまり、図9及び図10に示した第4実施形態に係る空気清浄機の集塵空間15内において、柵状負電極36を追加して設けている。それ以外の構成は、第4実施形態に係る空気清浄機と同一であるため、電気集塵構成以外の重複する説明は省略する。
【0085】
図11に示すように、柵状負電極36は、支持体32により仕切板20の表面の周端部にリング状に架線された正電極32の更に外側の周端部にリング状に立設されると共に、通風小孔36aが多数穿設されている。
【0086】
柵状負電極36は、前カバー2の開/閉に応じて、共に図示しない、前カバー2側の電気的な接点と装置本体側の電気的な接点とが、断/続することで、前カバー2が閉じられているときは、面状負電極30等と同様に、装置本体側のアース電位に接続される。
【0087】
このような、電気集塵構成を集塵空間15内に設けることで、仕切板20表面の正電極32にはコロナ放電が発生する。それによりスリット19から仕切板20の表面に沿って周回しつつ円筒板17の内周面近傍に向い、更に仕切板20の裏面を通過して通風板16中央の吸気穴18に至る流路を流れる除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部が正電極32と面状負電極30との間に生じる電界と作用してクーロン力を受け面状負電極30に付着する。その際に柵状負電極36とその正電極32との間の強い電界により、荷電された粉塵が加速されて面状負電極30にいっそう効率的に付着するようになる。
【0088】
更に、プラスに荷電されたが面状負電極30に付着しなかった粉塵は、ドーナツ状電気集塵ユニット35の正の電極板41と負の電極板40との間に生じる電界と作用して負の電極板40に付着する。更に、その負の電極板40に付着しないまま吸気穴18に至った粉塵のみが、フィルタ7により除塵されることになる。
【0089】
なお、集塵空間15内に適用できる最低限の電気集塵構成としては、通風板16の表面及び/または円筒板17の内周面を負電極とし、集塵空間15内の各スリット19近傍にそれぞれ配置されると共に高電圧を印加された正電極(例えば、線状電極や多数の針状電極として構成されたもの)を備えたものであればよいが、以上説明した本実施の形態に係る構成がいっそう好適であるのはいうまでもない。
【0090】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、吸入口から集塵空間に吸入された除塵対象気流は、前記気流変換手段により、前記円筒板内周面近傍で前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換されて、周回中に生じる遠心力の作用により、その除塵対象気流中の比較的重い粉塵は前記円筒板内周面側に移動する傾向となり、その内周面やその近傍に付着することで除塵される。更に、そのような周回気流の遠心力による集塵に加えて、前記通風板の表面及び/または前記円筒板の内周面を負電極として、前記集塵空間内の前記吸気口近傍に高電圧を印加された正電極を配置して構成される電気集塵構成を前記集塵空間内に配設したため、前記フィルタ前段の前記集塵空間で効率よく除塵でき、その分前記フィルタの除塵負担を軽減することができ、フィルタの長寿命化、送風機駆動の低騒音化を図ることが可能となる効果が得られる。
【0091】
請求項2に係る発明によれば、前記集塵空間において、周回気流の遠心力による集塵に加えて、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部にリング状に架線された正電極には、前記面状負電極及び柵状負電極に対して高電圧が印加されてコロナ放電が発生し、それにより前記吸気口から前記仕切板の表面に沿って周回しつつ前記円筒板内周面近傍に向い、更に前記仕切板の裏面を通過して前記通風板中央の吸気穴に至る流路を流れる前記除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部がクーロン力により前記面状負電極に付着する。更に、プラスに荷電されたが前記面状負電極に付着しなかった粉塵は、前記柵状負電極に付着する。更に、その柵状負電極に付着しなかった粉塵のみが、前記フィルタにより除塵されることになる。それにより、フィルタ前段の集塵空間内で効率よく除塵を行え、フィルタ7の除塵負担を大幅に軽減することができる。
【0092】
請求項3に係る発明によれば、前記集塵空間において、周回気流の遠心力による集塵に加えて、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部にリング状に架線された正電極には、前記面状負電極及び柵状負電極に対して高電圧が印加されてコロナ放電が発生し、それにより前記スリットから前記仕切板の表面に沿って周回しつつ前記円筒板内周面近傍に向い、更に前記仕切板の裏面を通過して前記通風板中央の吸気穴に至る流路を流れる、前記除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部がクーロン力により前記面状負電極に付着する。更に前記仕切板裏面に架線された正電極により前記除塵対象気流中の粉塵が更にプラスに荷電されて前記面状負電極に付着する。更に、その面状負電極に付着しなかった粉塵のみが、前記フィルタにより除塵されることになり、前記フィルタの除塵負担を軽減することができ、フィルタの長寿命化、送風機駆動の低騒音化を図ることが可能となる効果が得られる。
【0093】
請求項4に係る発明によれば、前記集塵空間において、周回気流の遠心力による集塵に加えて、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部にリング状に架線された正電極には、前記面状負電極及び柵状負電極に対して高電圧が印加されてコロナ放電が発生し、それにより前記吸気口から前記仕切板の表面に沿って周回しつつ前記円筒板内周面近傍に向い、更に前記仕切板の裏面を通過して前記通風板中央の吸気穴に至る流路を流れる、前記除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部がクーロン力により前記面状負電極に付着する。更に前記仕切板裏面に架線された正電極により前記除塵対象気流中の粉塵が更にプラスに荷電されて前記面状負電極に付着する。その際に、前記カバー状負電極と前記正電極との間の生じる強い電界により、荷電された粉塵が加速されて通風小孔を通っていっそう効率的に前記面状負電極に付着する。更に、その面状負電極に付着しなかった粉塵のみが、前記フィルタにより除塵されることになり、前記フィルタの除塵負担を軽減することができ、フィルタの長寿命化、送風機駆動の低騒音化を図ることが可能となる効果が得られる。
【0094】
請求項5に係る発明によれば、前記集塵空間において、周回気流の遠心力による集塵に加えて、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部にリング状に架線された正電極には、前記面状負電極及び柵状負電極に対して高電圧が印加されてコロナ放電が発生し、それにより前記吸気口から前記仕切板の表面に沿って周回しつつ前記円筒板内周面近傍に向い、更に前記仕切板の裏面を通過して前記通風板中央の吸気穴に至る流路を流れる前記除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部がクーロン力の働きにより前記面状負電極に付着する。更に、プラスに荷電されたが前記面状負電極に付着しなかった粉塵は、前記ドーナツ状電気集塵ユニットの前記正の電極板と負の電極板との間に生じる電界と作用して負の電極板に付着する。そして、ドーナツ状電気集塵ユニットにも付着しなかった粉塵のみが、前記フィルタにより除塵されることになり、前記フィルタの除塵負担を軽減することができ、フィルタの長寿命化、送風機駆動の低騒音化を図ることが可能となる効果が得られる。
【0095】
請求項6に係る発明によれば、前記集塵空間において、周回気流の遠心力による集塵に加えて、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部にリング状に架線された正電極には、前記面状負電極及び柵状負電極に対して高電圧が印加されてコロナ放電が発生し、それにより前記吸気口から前記仕切板の表面に沿って周回しつつ前記円筒板内周面近傍に向い、更に前記仕切板の裏面を通過して前記通風板中央の吸気穴に至る流路を流れる前記除塵対象気流中の粉塵がプラスに荷電されてその一部がクーロン力の働きにより前記面状負電極に付着する。その際に前記柵状負電極とその正電極との間の強い電界により、荷電された粉塵が加速されて前記面状負電極にいっそう効率的に付着するようになる。更に、プラスに荷電されたが前記面状負電極に付着しなかった粉塵は、前記ドーナツ状電気集塵ユニットの前記正の電極板と負の電極板との間に生じる電界と作用して負の電極板に付着する。そして、ドーナツ状電気集塵ユニットにも付着しなかった粉塵のみが、前記フィルタにより除塵されることになり、前記フィルタの除塵負担を軽減することができ、フィルタの長寿命化、送風機駆動の低騒音化を図ることが可能となる効果が得られる。
【0096】
請求項7に係る発明によれば、吸入口としての前記各スリットから集塵空間に吸入された除塵対象気流は、それら各スリットに設けられた前記リブにより前記円筒板の内周に沿う周回気流にいっそう効率よく変換される効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る空気清浄機の正面図である。
【図3】図2におけるA−A線矢視断面図である。
【図4】図1におけるB−B線矢視断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。
【図6】図5におけるC−C線矢視断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。
【図8】図7におけるD−D線矢視断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。
【図10】ドーナツ状集塵ユニットの模式断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る空気清浄機の側断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 前カバー
3 後ケース
4 係合孔
5 係合爪
6 内部ケース
7 フィルタ
8 ファンケーシング
9 ファン
10 モータ
11 送風機
12 モータリテーナ
13 通気孔
14 排気口
15 集塵空間
16 通風板
17 円筒板
18 吸気穴
19 スリット(吸気口)
19a スリットの一端部
19b スリットの他端部
19c、19d スリットの長辺
19e リブ
20 仕切板
30 面状負電極
31 柵状負電極
31a 通風小穴
32、32a 正電極
33、33a 支持体
34 カバー状負電極
34a 通風小穴
35 ドーナツ状電気集塵ユニット
36 柵状負電極
36a 通風小穴
40 負の電極板
40a 絶縁層
40b 下側の突起
40c 上側の突起
41 正の電極板
41a 絶縁層
42 流通路
43 下面カバー
44 内周カバー
44a 流通孔
45 外周カバー
45a 流通孔
46 上面カバー

Claims (7)

  1. 本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、
    前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成し、
    前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設けると共に、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換する気流変換手段を設け、
    前記通風板の表面及び/または前記円筒板の内周面を負電極として、前記集塵空間内の前記吸気口近傍に高電圧を印加された正電極を配置したことを特徴とする空気清浄機。
  2. 本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、
    前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、
    前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、
    前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記通風板上に、前記仕切板にほぼ当接する高さで同心円状に1つまたは複数立設されると共に多数の通風小孔が穿設された柵状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部にリング状に架線されると共に前記面状負電極及び柵状負電極に対して高電圧を印加された正電極とを備えたことを特徴とする空気清浄機。
  3. 本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、
    前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、
    前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、
    前記通風板の表面及び前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部、及び、前記仕切板の裏面にリング状に1つまたは複数の架線されると共に前記面状負電極に対して高電圧を印加された正電極とを備えたことを特徴とする空気清浄機。
  4. 本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、
    前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、
    前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、
    前記通風板の表面及び前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部、及び、前記仕切板の裏面にリング状に1つまたは複数の架線された正電極と、前記正電極のうちの前記仕切板の裏面にリング状に架線された正電極を覆うと共に多数の通風小孔が穿設されたカバー状負電極とを備え、前記正電極が、前記面状負電極及びカバー状負電極に対して高電圧を印加されるものであることを特徴とする空気清浄機。
  5. 本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、
    前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、
    前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、
    前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周縁部にリング状に架線され、前記面状負電極に対して高電圧を印加された正電極と、前記通風板表面から前記仕切板裏面までの厚みで前記吸気穴を囲うよう配設されたドーナツ状電気集塵ユニットとを備え、そのドーナツ状電気集塵ユニットは、それぞれが前記吸気穴とほぼ同径の穴を中心部に有すると共に半径が前記円筒板の半径よりもやや小さい円盤形状の、負の電極板と正の電極板とが絶縁層により互いに絶縁されると共に気流の流通路を確保しつつ交互に多数積層されて前記正の電極板が前記負の電極板に対して高電圧を印加される構成であることを特徴とする空気清浄機。
  6. 本体ケースに穿設された吸入口と排気口とを連通する送風路内にフィルタと、送風機とを配置し、その送風機の駆動により前記吸気口から吸入される除塵対象気流を前記フィルタに通して除塵し前記排気口から装置外へ吹き出す空気清浄機において、
    前記フィルタの前方に配置されて吸気穴を有する通風板と、その通風板と本体ケースの前カバーとの間の前記吸気穴周囲に配置される円筒板とを設け、それら通風板、前カバー及び円筒板により仕切られる集塵空間を形成すると共に、
    前記吸気口は前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に設け、前記前カバー裏面の前記円筒板で囲まれる円内の中央部から前記集塵空間内に延びて前記吸気口と前記吸気穴とを隔てる、前記円筒板よりも半径のやや小さい円盤状の仕切板を設け、前記吸気口から前記集塵空間内に吸入される前記除塵対象気流を前記仕切板を介して前記円筒板の内周に沿う周回気流に変換すると共に、
    前記円筒板の内周面に設けられた面状負電極と、前記仕切板の前記吸気口と対面する表面の周端部にリング状に立設されると共に通風小孔が多数穿設された柵状負電極と、前記仕切板の表面であって前記柵状負電極よりも半径方向内側の周縁部にリング状に架線され前記面状負電極及び柵状負電極に対して高電圧を印加された正電極と、前記通風板表面から前記仕切板裏面までの厚みで前記吸気穴を囲うよう配設されたドーナツ状電気集塵ユニットとを備え、そのドーナツ状電気集塵ユニットは、それぞれが前記吸気穴とほぼ同径の穴を中心部に有すると共に半径が前記円筒板の半径よりもやや小さい円盤形状の、負の電極板と正の電極板とが絶縁層により互いに絶縁されると共に気流の流通路を確保しつつ交互に多数積層されて前記正の電極板が前記負の電極板に対して高電圧を印加される構成であることを特徴とする空気清浄機。
  7. 前記吸気口として前記前カバーの前記円筒板で囲まれる円内に、複数のスリットを設けると共に、それらスリットの一端部は周方向に沿ってほぼ等間隔に配置する一方、他端部は前記一端部よりも内側の周方向に沿って前記一端部より一定の位相差を以てほぼ等間隔に配設形成し、さらに、その位相差の進みまたは遅れ状態に応じて各スリットの2つの長辺のうちの位相遅れ又は進み側にある長辺に、それぞれ前記集塵空間内に湾曲して陥入するリブを形成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載の空気清浄機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018196749A1 (zh) * 2017-04-24 2018-11-01 江苏美的清洁电器股份有限公司 吸尘器的内罩和吸尘器
CN109663666A (zh) * 2019-02-18 2019-04-23 孟金来 空气净化无风机径流式电除尘装置
CN117414951A (zh) * 2023-12-07 2024-01-19 江苏天洁环境工程有限公司 一种阳极板、低流速电场及电除尘器

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