JPH06254432A - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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Publication number
JPH06254432A
JPH06254432A JP6616593A JP6616593A JPH06254432A JP H06254432 A JPH06254432 A JP H06254432A JP 6616593 A JP6616593 A JP 6616593A JP 6616593 A JP6616593 A JP 6616593A JP H06254432 A JPH06254432 A JP H06254432A
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JP
Japan
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air
plate
electrode member
chamber
filter
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Application number
JP6616593A
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English (en)
Inventor
Hideo Kobayashi
英雄 小林
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TAIYO KIKO KK
Taiyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
TAIYO KIKO KK
Taiyo Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気中に含まれる粒子を除去する空気清浄機
を簡易な構成にする。 【構成】 円筒形の本体20の上側室K1に電動モータ
30の回転軸30aに取り付けられた羽根車31を設け
る。本体の下側の内側室K2に、円筒形の第1および第
2のフィルタ部材を電動モータの回転軸に取り付ける。
本体の下側の外側室K3に、空気誘導用羽根41及びそ
の下側にフィルタ板42を設ける。電動モータの駆動に
より羽根車31が回転して本体側壁に設けた空気流入用
筒体22から空気が供給され、フィルタ板及び第1,第
2フィルタ部材により粒の大きな粒子が除去される。本
体20の側壁と空気流通筒体Cを介して接続された本体
50内に垂直に、多数の小孔を設けた金属製の第1電極
板62と金属板からなる第2電極板63とを絶縁製のス
ペーサを介して交互に重ね合わせた集塵装置60を挿入
する。集塵装置により煙状の微粒子が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気清浄機に係り、特
に油煙等を含んだ汚れの著しい空気を清浄化するのに適
した空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気清浄機の集塵装置と
しては、例えば図10〜12に示すように、スリットを
設けた複数の金属板2aを互いに格子状に組み合わせた
−電極部材2を各開口部を上下方向に向けて上下面の開
口した金属製の筒状のケース1に密接して挿入し、四角
形の筒状体3aを垂直に立設して形成した電極部材を複
数個組み合わせた+電極部材3の筒状体3aを、ケース
1の下側から−電極部材2の格子空間内に筒状体3aを
挿入させて構成したものがある。そして、この集塵装置
の+−両電極部材2,3間に高電圧を付与することによ
り、ケース1下側から流入した油煙を含んだ空気を電離
させ、主に+に帯電された微粒子成分を格子状の−電極
部材2に吸着させることにより空気中の微粒子を除去す
るようにしていた。また、この種の空気清浄機の粒の大
きな粒子を除去するフィルタ装置としては、例えば単体
の吸着フィルタ装置が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記集塵装置
は、汚れやすい−電極部材2を清掃する際に、格子状に
組まれた金属製薄板を一々分解し清掃後に再び組み立て
る必要があるので非常に手間がかかるという問題があ
る。また、金属製薄板は厚さが薄くまた組合せ用のスリ
ットが設けられているので、その分解,清掃及び組み立
て作業中に非常に変形し易く、このような変形のために
+−両電極部材間の距離が小さくなり両電極部材間に高
電圧を付与したときに両電極部材間に放電を起こし易い
という問題がある。さらに、この集塵装置はとくに+電
極部材の構造が複雑なため製造コストが高くなるという
問題もある。また、上記単体の吸着フィルタ装置は、特
に油分を含んだ汚れの著しい空気を清浄化するような場
合に、吸着性能の劣化が著しく、フィルタ取り替え作業
が煩雑であると共にフィルタのコストが高くなるという
問題がある。本発明は、上記した各種の問題を解決する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、ハウジン
グに取り付けられ、同ハウジングの周壁に設けられた空
気吸入口から内部に空気を吸引して流通させる空気吸入
装置と、吸入された空気中に含まれる粒形の大きな粒子
を除去するフィルタ装置と、同フィルタ装置を通過した
空気中に含まれる煙状の微粒子を除去する集塵装置とを
設けた空気清浄機において、集塵装置を、箱状のケース
と、多数の小孔を有する複数個の金属製薄板を所定間隔
を隔てかつ互いが導通された状態にて重ね合わせて形成
され、ケース内に同ケースの開口部から垂直状態で挿入
した第1層状電極部材と、第1層状電極部材の複数の金
属製薄板間に同金属性薄板と絶縁された状態で複数個の
金属製薄板を互いに導通状態になるように配設してなる
第2層状電極部材と、ケースの少なくとも空気流入側の
端面に同端面を被覆して取り付けた板状の空気分散部材
と、第1層状電極部材及び第2層状電極部材間に高電圧
を付与する高圧電源装置とにより構成したことにある。
【0005】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、円筒形状を呈し、その内部の周壁に水平に取り
付けられ内部空間を上側室と下側室に区分する中央に通
気孔を設けた仕切り板と、下側室にて同仕切り板に固定
されて同下側室を内側室と外側室に区分すると共にその
下端部にて同内側室と外側室とを連通させる円筒形仕切
り部材とを設けた本体と、上側室にて通気孔の上部に水
平に設けられ電動モータによって駆動される羽根車と、
下側室に設けられ円筒側面を多孔板の表面に多孔質板状
部材を被覆した少なくとも一層のフィルタ部材で構成
し、下端部を封止し上端部を開放した同円筒の上端部を
仕切り板の通気孔の周囲に回転可能に取り付けた第1フ
ィルタ部材と、電動モータの回転力をその回転数を変え
て第1フィルタ部材に伝達させる回転変換手段と、本体
の下側室側の側壁に取り付けた空気流入口と、外側室内
の空気流入口の下側にて内外周壁に取り付けた少なくと
も1枚の環状多孔板からなる第2フィルタ部材と、上側
室の側壁に設けられた空気流出口とを備えたことにあ
る。
【0006】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、請求項2に記載の空気清浄機において、箱状の
ケースと、多数の小孔を有する複数個の金属製薄板を所
定間隔を隔てかつ互いが導通された状態にて重ね合わせ
て形成され、ケース内に同ケースの開口部から垂直状態
で挿入した第1層状電極部材と、第1層状電極部材の複
数の金属製薄板間に同金属性薄板と絶縁された状態で複
数個の金属製薄板が互いに導通状態になるように配設し
てなる第2層状電極部材と、ケースの少なくとも空気流
入側の端面に同端面を被覆して取り付けた板状の空気分
散部材と、第1層状電極部材及び第2層状電極部材間に
高電圧を付与する高圧電源装置とを備えた集塵装置を空
気流出口に取り付けたことにある。
【0007】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1及び請求項3に記載の空気清浄機
において、第2層状電極部材の第1層状電極部材との対
向面に多数の小孔を有する金属製薄板を張り合わせたこ
とにある。
【0008】また、上記請求項5に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項2及び請求項3に記載の空気清浄機
において、外側室内の空気流入口と環状多孔板の間にて
両側壁に沿って空気誘導羽根部を取り付けたことにあ
る。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、フィルタ部材により粒の大きな粒
子が除去され微粒子を含んだ空気が、集塵装置の空気流
入側から空気分散部材により流れを平均化されて筒状ケ
ース内に流入する。この空気に含まれる微粒子が、高圧
電源装置による直流の高電圧の付与により第1層状電極
部材と第2層状電極部材間に形成された高電界によりイ
オン化される。このとき、第1層電極部材として多数の
小孔を設けた金属製薄板を用いたことにより、両電極部
材間の放電が効率よく行われ微粒子のイオン化が促進さ
れるようになっている。そして、帯電した粒子イオンが
各層状電極部材に効果的に吸着される。かかる粒子イオ
ンの吸着により汚れた層状電極部材については、空気清
浄機の使用後に筒状ケースから取り出して、金属製薄板
に分離して洗浄することにより容易に付着した汚れを除
去することが出来る。また、汚れを除去した後、金属製
薄板を第1層状電極部材と第2層状電極部材に組み合わ
せて、再び筒状ケース内に挿入することにより簡単に元
の状態に戻すことができる。そして、各金属製薄板は強
度が大であるので、このような金属製薄板の取り外し組
み立て作業及び汚れ除去作業を行う際に、容易に変形す
ることがない。
【0010】その結果、上記請求項1に係る発明によれ
ば、集塵装置を簡単な操作により洗浄することが出来る
ので、保守の時間を大幅に軽減することが出来て非常に
便利である。また、第1及び第2層状電極部材の解体や
組み立て中及び洗浄中に金属製薄板が変形することがな
いので、第1及び第2層状電極部材間の距離が短くなる
こともなく、両電極部材間に高電圧を付与したときに電
極部材間に放電等の事故が発生することもない。さら
に、本集塵装置は金属製薄板を積層した第1及び第2層
状電極部材により構成されており、従来の電極部材に比
べて構造が簡単になっているので、装置のコストを低減
させることが可能である。
【0011】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、電動モータによって駆動された羽根
車の回転により空気流入口から油分等の混入した汚れた
空気が本体内に強力に吸引される。そして、電動モータ
の回転力が、回転変換手段によって回転数を変更して第
1フィルタ部材に伝達されることにより、第1フィルタ
部材も同時に回転を開始する。空気流入口から流入した
汚れた空気は、まず外側室に設けられた第2フィルタ部
材を通過することにより、粒形の大きな粒子成分が大ま
かに除去される。さらに、第2フィルタ部材を通過した
油成分を含んだ空気は、内側室に設けられた第1フィル
タ部材のフィルタ作用及び第1フィルタ部材の回転の遠
心力により、煙状の微粒子成分を除いた残りの油成分が
除去される。その結果、上記請求項2に係る発明によれ
ば、フィルタを上記第1及び第2のフィルタ部材による
2段構成としたことにより空気中の煙状の微粒子成分を
除いた粒形の大きな油成分を確実に除去することができ
る。また、電動モータの回転力を回転変換手段により第
1フィルタ部材に伝達させるようにしたことにより、電
動モータに過剰な負荷を掛けることなく第1フィルタ部
材を円滑に回転させることが出来、汚れ除去能力を効果
的に発揮させることができる。
【0012】また、上記のように構成した請求項3に係
る発明においては、上記請求項2に係る発明の作用及び
効果に加えて、上記第1及び第2のフィルタ部材によっ
ては除去できなかった空気中に含まれる煙状の微粒子成
分が、集塵装置により確実に除去される。そして、汚れ
の付着した各層状電極部材は金属製薄板を積層させたも
のなので、その清掃は、金属製薄板をケースから取り出
して汚れを落とし、その後、ケース内に組み立てる事に
より容易に行うことができる。また、その際、金属製薄
板が変形することもない。そのため、集塵装置の保守の
時間を大幅に軽減することが出来非常に便利である等、
上記請求項1に記載した効果を併せて得ることが出来
る。
【0013】また、上記のように構成した請求項4に係
る発明においては、上記請求項1及び請求項3に係る発
明の作用及び効果に加えて、第2層状電極部材の第1層
状電極部材との対向面に多数の小孔を有する金属製薄板
を張り合わせたことにより、両層状電極部材間の放電効
率が一層高められるようになった。その結果として、煙
状の微粒子の除去をさらに効果的に行うことが可能にな
った。
【0014】また、上記のように構成した請求項5に係
る発明においては、外側室内の空気流入口と環状多孔板
の間にて内外側周壁に沿って取り付けられた空気誘導羽
根部が、空気流入口から吸引された空気を外側室全体に
ムラなく導くことにより、第2フィルタ部材の汚れ除去
能力を最大限に活用することが出来る。また、空気が空
気誘導羽根部により渦巻き状に周壁に当たるいわゆるサ
イクロン状態にされることにより、空気中に含まれる油
分等が空気誘導羽根部において除去されやすくなり、第
2フィルタ部材の効果と相まって外側室における汚れ除
去能力が一層高められる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1〜3は、本発明の第1実施例に係る空気清浄装
置を概略的に示したものであり、空気清浄装置は、左側
に設けられた円筒形のフィルタ装置部Aと、右側に設け
られた箱型の集塵装置部Bとを設けており、フィルタ装
置部Aと集塵装置部Bは、フィルタ装置部Aの上端部側
壁に設けられた空気流通筒体Cにより連結接続されると
共に、四隅にキャスタ11を有する共通の底壁10上に
載置されている。
【0016】フィルタ装置部Aは、ステンレス製の円筒
形の本体20を備えており、本体20内部は上下方向略
中間位置にて周壁に固定された中央に通気孔21aを有
する円形仕切り板21により上側室K1と下側室に区分
けされている。また、下側室は、円形仕切り板21に固
定された円筒形仕切り板24により内側室K2と外側室
K3に区分けされている。また、本体20は、上壁20
aに開口部20a1を設けると共に側壁20b左側の開
口部20b1に空気流入用筒体22を一体的に取り付け
ている。なお、本体はステンレスの代わりに他の金属,
プラスチック又は塩化ビニール等の樹脂を用いてもよ
い。
【0017】本体20の上壁20aの開口部20a1に
は電動モータ30が設けられており、電動モータ30の
回転軸30aは上側室K1内に突出し、回転軸30aの
突出部分に羽根車31が取り付けられている。羽根車3
1の下側の円形仕切り板21の中央通気孔21aの周囲
には、円筒形状のブラケット21bがビス止めされてお
り、ブラケット21bはその内側に取り付けられたベア
リングを介して円筒形の通気筒32を回転可能に支持し
ている。円形仕切り板21上には、円筒形状の空気誘導
筒体23がブラケット21bを囲んで設けられている。
【0018】空気誘導筒体23内には、回転変換装置3
5が設けられている。回転変換装置35は、空気誘導筒
体23側壁に垂直に支持された変換軸35aを設けてお
り、変換軸35aの上端及び下端に直径の異なるプーリ
35b及び35cを設けている。プーリ35bは電動モ
ータ30の回転軸30aの下端に取り付けられたプーリ
30a1にベルト35b1によって連結されており、プ
ーリ35cは後述する通気筒32の支持部32aに設け
た回転軸32bの上端に取り付けられたプーリにベルト
35c1によって連結されている。通気筒32の下端近
傍の外壁には円形のフランジ部32cが取り付けられて
おり、フランジ部32cには上面が開口した第1フィル
タ部材33及び第1フィルタ部材より径の大きな第2フ
ィルタ部材34がビス止め固定されている。
【0019】第1フィルタ部材33は、図1及び図3に
示すように、側壁33aが円筒形のパンチングメタル3
3a1とその外側を被覆するスポンジ板33a2によっ
て構成され底壁33bが金属板により構成されている。
また、第2フィルタ部材34は、側壁34aが円筒形の
パンチングメタル34a1とその外側に取り付けられた
凹凸面の複数のスポンジ板34a2によって構成され、
かつ底壁34bが金属板により構成されている。そし
て、両底壁33b,34bには、油分流出用の小孔33
b1が設けられている。なお、フィルタ部材は2層に限
るものでなく、1層又は3層以上としてもよい。また、
上記スポンジ板の代わりにガラス繊維板,スチールウー
ル板等を用いてもよい。
【0020】また、外側室K3内には、図1及び図3に
示すように、開口部20b1の下側に吸引された空気を
外側室に均一に分散させる金属製の空気誘導用羽根部材
41が設けられ、その下側に第2のフィルタ部材を構成
する5枚のパンチングメタル製のフィルタ板42が設け
られている。なお、パンチングメタル板の代わりにガラ
ス繊維板,スポンジ板等を用いてもよい。また、空気の
分散効率等が若干低下しても問題にならないような用途
に対しては、空気誘導用羽根部材41を取り除いてもよ
い。そして、本体20内の底壁20c近傍には、濾過し
た油成分を導くためのすり鉢状のガイド部材43が周壁
に取り付けられており、ガイド部材43の下端部には底
壁を貫通してドレン抜きパイプ44が取り付けられてい
る。
【0021】上側室K1内の羽根車31及び筒形状のブ
ラケット21bの左側部から空気流通筒体Cにかけて、
図1,図2に示すように、複数枚のパンチングメタルを
ジグザグに折り曲げた空気通路部材45が設けられてお
り、フィルタ部材Aからの空気を適正に集塵部材B内に
導くと共に、フィルタ部材Aにより除去されなかった油
分を除去するものである。
【0022】集塵装置部Bは、箱型の本体50を備えて
おり、本体上壁50aの開口部50a1にはガラス繊維
製のフィルタの取り付けられた蓋51が設けられてい
る。また、本体50内の底壁50b近傍には、濾過した
油成分を導くためのホッパ形状のガイド部材65が周壁
50cに取り付けられており、ガイド部材65の下端部
には底壁10を貫通してドレン抜きパイプ66が取り付
けられている。さらに、本体50の底壁10には、電動
モータ30等に所定電圧を供給するための電源装置67
が設けられている。そして、本体50内には、集塵装置
60がガイド部材65上に立設された4本の脚65a上
に搭載されており、集塵装置60の底部には3段に重ね
られたパンチングメタル製のフィルタ60aが固定され
ている。
【0023】集塵装置60は、図4〜図6に示すよう
に、ステンレス製の長方形の平板62aに同一形状のパ
ンチングメタル板62bを両面に張りつけた+側の第1
電極板62と、平板62より寸法の小さい長方形のパン
チングメタル板からなる−側の第2電極板63とを所定
間隔で重ね合わせて配列させたものである。第1電極板
62は、図5(a)に示すように、長方形の四隅及び長
辺の中間部分の両端位置に6カ所に貫通孔62cを設け
ており、62cの径は後述するスペーサの径と略同一に
なっている。なお、両端に位置する第1電極板について
は、その下端縁に直角にフランジ部62bが一体的に取
り付けられている。第2電極板63は、図5(b)に示
すように、第1電極板62と同一位置に6カ所に貫通孔
63aを設けており、貫通孔63aの径は、62cの径
より小さく後述する連結棒の径と略同一になっている。
ただし、第1及び第2電極板の極性は、必要に応じて変
更してもよい。
【0024】集塵装置60の組立は、図6に示すよう
に、第1電極板62の貫通孔62cに固定板64b及び
絶縁性スペーサ64cを通した連結棒64aを挿入し、
次に第2電極板63の対応する貫通孔63aに挿入し、
さらに絶縁性スペーサ64cを通して第1電極板62と
第2電極板63を一定間隔で取り付ける。以下同様にし
て第1電極板62と第2電極板63を繰り返し取り付
け、最終部分に第1電極板62を取り付けてボルト64
dで固定し、この第1電極板62及び第2電極板63の
積層体の側部にステンレス製の板61を固定することに
より集塵装置60の組み立てが行われる。このように組
み立てられた集塵装置60は、第1電極板62の両端フ
ランジ部分62bを下にして箱本体50に挿入される。
そして、本体50上にはガラス繊維製フィルタを取り付
けた蓋体51が被せられる。
【0025】以上のように構成した空気清浄装置の動作
を説明する。電源スイッチ(図示しない)が投入される
と、集塵装置60に通電開始されるとともに、電動モー
タ30が駆動を開始し、羽根車31が回転して、本体2
0側壁の開口部20b1からフィルタ装置部A内に空気
を吸引する。空気流入用筒体22には伸縮性のホース
(図示省略する)が接続されており、この伸縮性のホー
スを介して機械加工室等において発生する油成分を含ん
だ汚染された空気が本体20の外側室K3内に吸引され
る。吸引された空気は、空気流入用筒体22に続いて設
けられた空気誘導用羽根41によって外側室全体に均一
に分散されると共に、空気誘導用羽根41によって渦巻
き状にされた空気に含まれる油分の一部が空気誘導用羽
根41に付着する。空気誘導用羽根41を通過した空気
は、その下側の5枚のパンチングメタル製のフィルタ板
42に導かれて、ここで大きな粒径の油成分がさらに除
去される。すなわち、空気誘導用羽根41とフィルタ板
42の作用により吸引された空気中の大きな粒径の油成
分が大雑把に除去される。ここで除去された油分は底壁
20b近傍に設けられたガイド部材43を伝って底壁に
貫通して取り付けられたドレン抜きパイプ44を通って
本体20外部に導かれる。
【0026】つぎに、空気は円筒形仕切り板24の下側
を通って内側室K2の第2フィルタ部材34及び第1フ
ィルタ部材33内に流入する。ここで、両フィルタ部材
33,34は、支持部32aを介して電動モータ30の
回転軸30aに連結されているので羽根車31の回転に
伴って回転しており、流入した空気に含まれる油分は、
両フィルタ部材33,34のフィルタ作用及び回転によ
る遠心力により非常に効果的に除去される。ここで除去
された油分は、図3に示すように、両底壁33b,34
bに設けられた油分流出用の小孔33b1を通り、底壁
20b近傍に設けられたガイド部材43を伝って底壁に
貫通して取り付けられたドレン抜きパイプ44を通って
本体20外部に導かれる。さらに、羽根車31により吸
引された空気は、上側室K1の上端部側壁に設けられた
空気流通部材45に導かれて集塵装置部B内に流入す
る。
【0027】この微粒子状の油成分を含む空気は、本体
50内の底部からフィルタ60aを通って均一に分散さ
れて集塵装置60内の第1電極板62及び第2電極板6
3間に流れ込む。このとき、電源装置67の高圧電源に
接続された両電極板間には5200Vの直流高電圧が印
加されており、この高電界によって微粒子状の油成分は
電離されて主として+に帯電する。この+に帯電した微
粒子状の油成分は、第1及び第2電極板62,63に吸
引されて吸着される。このようにして、集塵装置60を
通過した空気は、微粒子状の油成分が確実に除去され
る。そして、空気清浄機の使用により第1,第2電極板
が非常に汚れたときは、高圧電源をオフにしたのち、本
体50の蓋体50a1を取り外して、集塵装置60を取
り出し、連結棒64aから第1電極板62及び第2電極
板63を順次取り外し、電極板62の表面に付着した油
汚れを洗剤等により除去する。汚れの除去された電極板
62は、再びスペーサ64cを介して連結棒64aに挿
入することにより簡単に組み立てることができる。
【0028】以上に説明したように、本実施例に係る空
気清浄機のフィルタ装置は、外側室K3に設けられたフ
ィルタ板42と、側壁が円筒形のパンチングメタル及び
その外側を被覆するスポンジ板によって構成されかつ回
転作動する第1フィルタ部材33及び第2フィルタ部材
34との2段階のフィルタ装置を備えているので、空気
中の微粒子成分以外の粒の大きな油分を非常に効果的に
除去することができる。また、本実施例に係る空気清浄
機の集塵装置60は、汚れの著しい第1,第2電極板6
2,63を取り外し,汚れ除去及び組み立て作業を簡単
な操作により行うことが出来るので、保守の時間を低減
することが出来非常に便利である。また、第1電極板6
2はステンレス板及びパンチングメタル板でありまた第
2電極板63はパンチングメタル板であるので強度的に
強く、その解体や組み立て中及び汚れ除去作業中に電極
板62,63が変形することがないので、各電極板6
2,63間の距離が短くなることもなく、両電極板間に
高電圧を印加したときに電極板間に放電等の事故が発生
することもない。さらに、本集塵装置60は、平板状の
第1,第2電極板62及び63を交互に重ね合わせた単
純な構造であり、図10〜12に示す従来の集塵装置に
比べて構造が簡単になっているので、装置のコストを大
幅に低減させることが可能である。
【0029】また、上記実施例において、電動モータと
通気筒32は、上記回転変換装置をかいして連結されて
いるが、回転変換装置の形式としては上記のものに限ら
ず、図7に示すように、いずれかの回転軸の端部に設け
た押圧部材により電動モータと通気筒32間を滑りを伴
った状態で連結させるような形式のものであってもよ
い。また、さらに電動モータに加わる負荷が問題になら
ないようなときには、両者を直接連結させるようにして
もよい。
【0030】次に、集塵装置の変形例について図面によ
り説明する。即ち、変形例に係る集塵装置70は、図8
に示すように、上記実施例において説明した+側の第1
電極板62と、−側の第2電極板63とを、所定間隔で
溝の設けられた両側板部材71に交互に差し込むように
したものである。側板部材71は、図9に示すように、
中間の絶縁板72と、上部の−側導電板73と、下側の
+側導電板74を設けており、それぞれに垂直に複数本
のスリット状の溝が設けられている。−側導電板73
は、外側の溝73aから1つおきの溝についてその内側
に絶縁処理が施されている。また、+側導電板74は、
−側導電板73の内側に絶縁処理が施されていない溝7
3bに対応した位置の溝74bの内側に絶縁処理が施さ
れると共に、その下端部に水平に両電極板62,63を
支持する支持部74cを設けている。そして、両側板部
材71は、電極板62,63の寸法に合わせて所定の間
隔で対向して本体50内に固定される。この両側板部材
71に第1電極板62と第2電極板63とを交互に差し
込むことにより、第1電極板62は+側導電板74と導
通し、第2電極板63は−側導電板73と導通するよう
になる。上記のように集塵装置70を構成したことによ
り、集塵装置70への第1電極板及び第2電極板63の
取付けが非常に容易になると共に、電極板の取り外しも
容易であるため、電極板の清掃を非常に容易に行うこと
が出来る。
【0031】なお、上記実施例及び変形例において、図
6に示すように、第1電極板62は第2電極板63との
対向面にパンチングメタル板62bを張りつけている
が、目的に応じてこのパンチングメタル板62bを設け
ないようにしてもよい。また、上記実施例においては、
フィルタ装置部Aと集塵装置部Bとを備えた空気清浄機
について説明しているが、フィルタ装置部Aのみを用い
てもよく、またフィルタ装置部Aに従来の集塵装置を結
合させた形式の空気清浄機としてもよい。また、従来の
フィルタ装置に上記実施例又は変形例に係る集塵装置部
Bを適用してもよい。さらに、上記実施例及び変形例に
おいては、集塵装置について、空気を下側から内部に流
入させて上側から排出させるようにしているが、これに
代えて空気を何れかの側部から内部に流入させて反対の
側部から排出させる構成にしてもよい。
【0032】さらに、上記実施例において説明した空気
清浄装置は、機械研削,研磨加工等において発生する油
成分等を含んだ非常に汚れた空気を清浄化させるための
工業用の空気洗浄装置について説明しているが、煙草の
煙等を含んだ空気を清浄にする家庭用あるいはオフィス
用等として上記した複雑なフィルタ装置を備えていな
い、空気吸入機構と集塵装置のみの簡単な構成の空気清
浄装置として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る空気清浄機の部分破
断正面図である。
【図2】図1のIIーII線方向に平面断面図である。
【図3】図1のIII ーIII 線方向に平面断面図である。
【図4】同空気清浄機の集塵装置の概略構成を示す斜視
図である。
【図5】同集塵装置の第1電極板及び第2電極板の正面
図である。
【図6】同集塵装置の第1電極板及び第2電極板の組み
立て状態の要部を示す断面図である。
【図7】電動モータと通気筒の回転軸を押圧部材を介し
て連結した状態を示す説明図である。
【図8】変形例に係る集塵装置を示す概略斜視図であ
る。
【図9】同集塵装置の側板部材の分解正面図及び+側導
電板の平面図である。
【図10】従来例に係る−電極板を示す概略斜視図であ
る。
【図11】従来例に係る+電極板を示す概略斜視図であ
る。
【図12】従来例に係る集塵装置の正面図である。
【符号の説明】
20;本体、21;円形仕切り板、21a;通気孔、2
2;空気流入用筒体、24;円筒形仕切り板、30;電
動モータ、31;羽根車、31a;回転軸、32a;支
持部、33;第1フィルタ部材、34;第2フィルタ部
材、33a1、34a1;パンチングメタル、33a
2、34a2;スポンジ板、41;空気誘導用羽根、4
2;フィルタ板、45;空気通路部材、50;本体、6
0;集塵装置、62;第1電極板、63;第2電極板、
67;電源装置、A;フィルタ装置部、B;集塵装置
部、C;空気流通筒体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに取り付けられ、同ハウジン
    グの周壁に設けられた空気吸入口から内部に空気を吸引
    して流通させる空気吸入装置と、吸入された空気中に含
    まれる主に粒形の大きな粒子を除去するフィルタ装置
    と、同フィルタ装置を通過した空気中に含まれる煙状の
    微粒子を除去する集塵装置とを設けた空気清浄機におい
    て、前記集塵装置を、 箱状のケースと、 多数の小孔を有する複数個の金属製薄板を所定間隔を隔
    てかつ互いが導通された状態にて重ね合わせて形成さ
    れ、前記ケース内に同ケースの開口部から垂直状態で挿
    入した第1層状電極部材と、 同第1層状電極部材の複数の金属製薄板間に同金属性薄
    板と絶縁された状態で複数個の金属製薄板を互いに導通
    状態になるように配設してなる第2層状電極部材と、 前記ケースの少なくとも空気流入側の端面に同端面を被
    覆して取り付けた板状の空気分散部材と、 前記第1層状電極部材及び第2層状電極部材間に高電圧
    を付与する高圧電源装置とにより構成したことを特徴と
    する空気清浄機。
  2. 【請求項2】 円筒形状を呈し、その内部の周壁に水平
    に取り付けられ内部空間を上側室と下側室に区分する中
    央に通気孔を設けた仕切り板と、前記下側室にて同仕切
    り板に固定されて同下側室を内側室と外側室に区分する
    と共にその下端部にて同内側室と外側室とを連通させる
    円筒形仕切り部材とを設けた本体と、 前記上側室にて前記通気孔の上部に水平に設けられ、電
    動モータによって駆動される羽根車と、 前記下側室に設けられ、円筒側面を多孔板の表面に多孔
    質板状部材を被覆した少なくとも一層のフィルタ部材で
    構成し、下端部を封止し上端部を開放した同円筒の上端
    部を前記仕切り板の通気孔の周囲に回転可能に取り付け
    た第1フィルタ部材と、 前記電動モータの回転力をその回転数を変えて前記第1
    フィルタ部材に伝達させる回転変換手段と、 前記本体の下側室側の側壁に取り付けた空気流入口と、 前記外側室内の前記空気流入口の下側にて内外周壁に取
    り付けた少なくとも1枚の環状多孔板からなる第2フィ
    ルタ部材と、 前記上側室の側壁に設けられた空気流出口とを備えたこ
    とを特徴とする空気清浄機。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の空気清浄機におい
    て、 箱状のケースと、 多数の小孔を有する複数個の金属製薄板を所定間隔を隔
    てかつ互いが導通された状態にて重ね合わせて形成さ
    れ、前記ケース内に同ケースの開口部から垂直状態で挿
    入した第1層状電極部材と、 同第1層状電極部材の複数の金属製薄板間に同金属性薄
    板と絶縁された状態で複数個の金属製薄板が互いに導通
    状態になるように配設してなる第2層状電極部材と、 前記ケースの少なくとも空気流入側の端面に同端面を被
    覆して取り付けた板状の空気分散部材と、 前記第1層状電極部材及び第2層状電極部材間に高電圧
    を付与する高圧電源装置とを備えた集塵装置を前記空気
    流出口に取り付けたことを特徴とする空気清浄機。
  4. 【請求項4】 前記請求項1及び請求項3に記載の空気
    清浄機において、 前記第2層状電極部材の前記第1層状電極部材との対向
    面に多数の小孔を有する金属製薄板を張り合わせたこと
    を特徴とする空気清浄機。
  5. 【請求項5】 前記請求項2及び請求項3に記載の空気
    清浄機において、 前記外側室内の前記空気流入口と前記環状多孔板の間に
    て両側壁に沿って空気誘導羽根部を取り付けたことを特
    徴とする空気清浄機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180047424A (ko) * 2016-10-31 2018-05-10 정종현 원통형 필터를 포함하는 집진기
KR20180057744A (ko) * 2016-11-21 2018-05-31 한국기계연구원 공기 중 입자 수집 장치
KR20190128367A (ko) * 2018-05-08 2019-11-18 한국기계연구원 공기 중 입자 수집 장치
KR20200039958A (ko) * 2018-10-08 2020-04-17 주식회사 엘지화학 적층 필터

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KR20180057744A (ko) * 2016-11-21 2018-05-31 한국기계연구원 공기 중 입자 수집 장치
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