JPH06254330A - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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Publication number
JPH06254330A
JPH06254330A JP6616693A JP6616693A JPH06254330A JP H06254330 A JPH06254330 A JP H06254330A JP 6616693 A JP6616693 A JP 6616693A JP 6616693 A JP6616693 A JP 6616693A JP H06254330 A JPH06254330 A JP H06254330A
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JP
Japan
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chamber
air
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filter member
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Application number
JP6616693A
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English (en)
Inventor
Hideo Kobayashi
英雄 小林
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TAIYO KIKO KK
Taiyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
TAIYO KIKO KK
Taiyo Kiko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06254330A publication Critical patent/JPH06254330A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気中の粒径の大きな油成分等を効率良く除
去すると共に清掃の容易なフィルタ部材を有する空気清
浄機を提供する。 【構成】 箱状本体10内の上部に円筒形のケースに囲
われ、その中心部に円筒フィルタ部材24を設け、外側
部に固定されたフィルタ板22を設ける。円筒フィルタ
部材の中心に設けた回転軸24aを、下側の回転変換装
置32の上側プーリにベルトを介して回転可能に連結さ
れる。回転変換装置32の下側プーリはベルトを介して
電動モータ42の回転軸42aに連結される。電動モー
タ42の回転軸42aには、羽根車41が同軸的に連結
されている。電動モータの回転力をその回転数を回転変
換装置により減少させて円筒フィルタに伝達しこれを回
転させるようにしているので、電動モータに過剰な負荷
を与えること無く円筒フィルタを円滑に回転させること
が出来、空気清浄機の汚れ除去能力を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気清浄機に係り、特
に油煙等を含んだ汚れの著しい空気を清浄化するのに適
した空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気清浄機は、特に粒の
大きな粒子を除去するために、例えば単体の吸着フィル
タ装置を用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記空気清浄
機においては、上記単体の吸着フィルタ装置が、特に油
分を含んだ汚れの著しい空気を清浄化するような場合
に、吸着性能の劣化が著しく、フィルタ取り替え作業が
煩雑であると共にフィルタのコストが高くなるという問
題がある。本発明は、上記した問題を解決しようとする
もので、吸着性能が良好でかつ保守が容易で寿命の長い
フィルタ装置を備えた空気清浄機を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、円筒形状
を呈し、その内部の周壁に水平に取り付けられて内部空
間を上側室と下側室に区分する中央に通気孔を設けた仕
切り板と、上側室にて同仕切り板に固定されて同上側室
を内側室と外側室に区分すると共にその上端部にて同内
側室と外側室とを連通させる円筒形仕切り部材とを設け
た本体と、本体の上側室側の側壁に取り付けた空気流入
口と、外側室内の空気流入口の上側にて両側壁間に取り
付けた少なくとも1枚の環状多孔板からなる第1フィル
タ部材と、円筒形状であって上面が封止されると共に側
面が多孔板の表面に多孔質板状部材で被覆された少なく
とも一層のフィルタ部を有し、同円筒の下端開口部が前
記内側室内の仕切り板の通気孔の周囲に回転可能に取り
付けられた第2フィルタ部材と、下側室に設けられ、電
動モータによって駆動される羽根車と、電動モータの回
転力をその回転数を変えて第2フィルタ部材に伝達させ
る回転変換手段と、下側室の側壁に設けられた空気流出
口とを設けてなるフィルタ装置を有することにある。
【0005】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の空気清浄機において、空
気流出口に主として空気中の煙状の微粒子を除去する電
気集塵装置を取り付けたことにある。
【0006】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、円筒形状を呈し、その内部の周壁に水平に取り
付けられて内部空間を上側室と下側室に区分する中央に
通気孔を設けた仕切り板と、上側室にて同仕切り板に固
定されて同上側室を内側室と外側室に区分すると共にそ
の上端部にて同内側室と外側室とを連通させる円筒形仕
切り部材とを設けた本体と、本体の上側室側の側壁に取
り付けた空気流入口と、外側室内の空気流入口の上側に
て両側壁間に取り付けた少なくとも1枚の環状多孔板か
らなる第1フィルタ部材と、円筒形状であって上面が封
止されると共に側面が多孔板の表面に多孔質板状部材で
被覆された少なくとも一層のフィルタ部を有し、同円筒
の下端開口部が前記内側室内の仕切り板の通気孔の周囲
に回転可能に取り付けられた第2フィルタ部材と、第2
フィルタ部材を回転させる第2電動モータと、下側室に
設けられ、第1電動モータによって駆動される羽根車
と、下側室の側壁に設けられた空気流出口とを設けてな
るフィルタ装置を有することにある。
【0007】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項3に記載の空気清浄機において、空
気流出口に主として空気中の煙状の微粒子を除去する電
気集塵装置を取り付けたことにある。
【0008】また、上記請求項5に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1乃至請求項4に記載の空気清浄機
において、外側室内の環状多孔板の上部又は下部にて両
側壁に沿って空気誘導羽根部を取り付けたことにある。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、電動モータによって駆動された羽
根車の回転により空気流入口から油分等の混入した汚れ
た空気が本体内に強力に吸引される。そして、回転変換
手段が電動モータの回転力を第2フィルタ部材に伝達す
ることにより、第2フィルタ部材も同時に回転を開始す
る。空気流入口から流入した汚れた空気は、まず外側室
に設けられた第1フィルタ部材を通過することにより、
粒形の大きな粒子成分が大まかに除去される。さらに、
第1フィルタ部材を通過した油成分を含んだ空気は、内
側室に設けられた第2フィルタ部材のフィルタ作用及び
第2フィルタ部材の回転の遠心力により、煙状の微粒子
成分を除いた残りの油成分が除去される。その結果、上
記請求項1に係る発明によれば、フィルタ装置を上記第
1及び第2のフィルタ部材による2段構成としたことに
より空気中の煙状の微粒子成分を除いた粒形の大きな油
成分を確実に除去することができる。また、電動モータ
の回転力を回転変換手段により回転数を変更させて第2
フィルタ部材に伝達し、第2フィルタ部材を回転させる
ようにしているので、電動モータに過剰な負荷を掛ける
ことなく第1フィルタ部材を円滑に回転させることが出
来、汚れ除去能力を効果的に発揮させることができる。
【0010】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、上記請求項1に係る発明の作用及び
効果に加えて、空気中に残された煙状の微粒子成分が、
電気集塵装置によって除去される。
【0011】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、第1電動モータによって駆動された羽根車
の回転により空気流入口から油分等の混入した汚れた空
気が本体内に強力に吸引される。同時に、第2電動モー
タによって第2フィルタ部材も回転を開始する。空気流
入口から流入した汚れた空気は、まず外側室に設けられ
た第1フィルタ部材を通過することにより、粒形の大き
な粒子成分が大まかに除去される。さらに、第1フィル
タ部材を通過した油成分を含んだ空気は、内側室に設け
られた第2フィルタ部材のフィルタ作用及び第2フィル
タ部材の回転の遠心力により、煙状の微粒子成分を除い
た残りの油成分が除去される。その結果、上記請求項1
に係る発明によれば、フィルタ装置を上記第1及び第2
のフィルタ部材による2段構成としたことにより空気中
の煙状の微粒子成分を除いた粒形の大きな油成分を確実
に除去することができる。また、羽根車の回転と第2フ
ィルタ部材の回転を独立させたことにより、両電動モー
タに過大な負荷をかけることがなく、かつ両電動モータ
の回転数を適正な値に調節することができるので、第2
フィルタ部材を円滑に回転させることが出来、汚れ除去
能力を効果的に発揮させることができる。
【0012】また、上記のように構成した請求項4に係
る発明においては、上記請求項3に係る発明の作用及び
効果に加えて、空気中に残された煙状の微粒子成分が、
電気集塵装置によって除去される。
【0013】また、上記のように構成した請求項5に係
る発明においては、上記請求項1乃至請求項4にに係る
発明の作用及び効果に加えて、外側室内の環状多孔板の
上部又は下部にて内外側周壁に沿って取り付けられた空
気誘導羽根部が、空気流入口から吸引された空気を内側
室全体にムラなく導くことにより、第2フィルタ部材の
汚れ除去能力をより有効に活用することが出来る。ま
た、空気が空気誘導羽根部により渦巻き状に周壁に当た
るいわゆるサイクロン状態にされることにより、空気中
に含まれる油分等が空気誘導羽根部において除去されや
すくなり、第1フィルタ部材の効果と相まって外側室に
おける汚れ除去能力が一層高められる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1及び図2は、本発明の第1実施例に係る空気清
浄装置を概略的に示したものであり、空気清浄装置は、
ステンレス製の箱型の本体10を設けている。なお、本
体はステンレスの代わりに他の金属,プラスチック又は
塩化ビニール等の樹脂を用いてもよい。本体10は、左
右中間位置に設けた区画壁10aにより分離されてお
り、右側室内にフィルタ装置部Aを、左側室内に集塵装
置部Bを設けている。フィルタ装置部Aと集塵装置部B
は、区画壁10aの下部に設けた空気流通口Cを介して
連通している。また、本体10は、四隅にキャスタ11
aを有する共通の台11上に載置されている。
【0015】右側室は、上下方向の略中間部分にて側壁
に取り付けられた3枚の仕切り板12〜14によって上
から順に第1室R1,第2室R2,第3室R3,第4室
R4に区分されている。第1室R1内には、円筒形で上
面が封止されたフィルタ本体20が仕切り板12上に載
置されている。フィルタ本体20内には、上面が開放さ
れた筒体21が仕切り板12上に載置されており、第1
室R1内が外側部と内側部に区分されると共に、外側部
と内側部が第1室R1上部にて連通している。
【0016】フィルタ本体20の右側壁には、空気吸入
口21が設けられており、空気吸入口21には、本体1
0右側壁を貫通して空気流入用筒体15が取り付けられ
ている。外側部の空気吸入口21の上側には、図1に示
すように、フィルタ部材を構成する5枚のパンチングメ
タル製のフィルタ板22が両側壁に水平に取付けられて
おり、フィルタ板22の上部には空気吸入口21から流
入した空気を均一に分散させる金属製の空気誘導用羽根
部材23が設けられている。なお、パンチングメタル板
の代わりにガラス繊維板,スポンジ板等を用いてもよ
い。また、空気の分散効率等が若干低下しても問題にな
らないような用途に対しては、空気誘導用羽根部材23
を取り除いてもよい。
【0017】内側部には、円筒フィルタ部材24がフィ
ルタ本体20と同軸的に設けられており、円筒フィルタ
部材24は、仕切り板12の中央に形成された通気孔1
2aの周囲に設けた円筒形のフランジ25上に載置され
ている。フランジ25には、円筒フィルタ部材24の回
転軸24dを回転自在に支持する回転支持部材25aが
取り付けられている。円筒フィルタ部材24は、図1に
示すように、その側壁が円筒形のパンチングメタル24
aとその外側を被覆するスポンジ板24bによって構成
され上板24cが金属板により構成されている。また、
円筒フィルタ部材24の底面には、回転軸24dを円筒
フィルタ部材24の中心位置にて支持する支持部材24
eが取り付けられている。そして、円筒フィルタ部材2
4は、回転軸24dが回転支持部材25aに挿入され、
支持部材24eが回転支持部材25a上に回転可能に載
置されている。
【0018】第2室R2の中央部には、仕切り壁12,
13間に取り付けられた円筒形の空気流通筒31が設け
られており、空気流通筒31内には回転変換装置32が
設けられている。回転変換装置32は、垂直に支持され
た回転軸32cの上端及び下端に直径の異なるプーリ3
2a,32bを設けており、プーリ32aは円筒フィル
タ部材24の回転軸24dの下端に設けたプーリにベル
ト32a1によって連結されており、プーリ32bは後
述する電動モータ42の回転軸42aの上端に設けたプ
ーリにベルト32b1によって連結されている。第3室
R3内には、羽根車41が設けられており、羽根車41
は、第4室R4内に設けられた電動モータ42の回転軸
42aに同軸的に取り付けられている。また、電動モー
タ42の回転軸42aは、上記のように仕切り壁14を
貫通して第2室R2内に突出しており、回転変換装置3
2のプーリ32bとベルトによって連結されている。そ
して、回転変換装置32は、電動モータ42の回転力
を、回転数を減少させて円筒フィルタ部材24に伝達す
る。ここで、回転変換機構32のプーリ32a,32
b、回転軸に取り付けられたプーリの寸法を適宜変更す
ることにより電動モータ30の駆動力に応じて、また、
使用条件等により羽根車及びフィルタ部材の回転数を変
更することができる。そして、第3室R3の区画壁10
aには、第3室内に供給された空気を左側室K2に流出
させる空気流出口Cが設けられている。
【0019】左側室K2内には、箱型の集塵装置本体6
0が、本体10内の底壁近傍に設けた油成分を導くため
のホッパ形状のガイド部材51上に支柱60aにより支
持されている。集塵装置本体60は、図5に示すよう
に、ステンレス製の長方形の平板62aに同一形状のパ
ンチングメタル板62bを両面に張りつけた+側の第1
電極板62と、平板62aより寸法の小さい長方形のパ
ンチングメタル板からなる−側の第2電極板63とを所
定間隔で重ね合わせて配列させたものである。第1電極
板62は、図4(a)に示すように、長方形の四隅及び
長辺の中間部分の両端位置に6カ所に貫通孔62cを設
けており、貫通孔62cの径は後述するスペーサの径と
略同一になっている。なお、両端に位置する第1電極板
については、図3に示すように、その下端縁に直角にフ
ランジ部62bが一体的に取り付けられている。第2電
極板63は、第1電極板62と同一位置に6カ所に貫通
孔63aを設けており、貫通孔63aの径は、貫通孔6
2aの径より小さく後述する連結棒の径と略同一になっ
ている。ただし、第1及び第2電極板の極性は、必要に
応じて変更してもよい。
【0020】集塵装置本体60の組立は、図5に示すよ
うに、第1電極板62の貫通孔62cに固定板65及び
絶縁性スペーサ66を通した連結棒64を挿入し、次に
第2電極板63の対応する貫通孔63aに挿入し、さら
に絶縁性スペーサ66を通して第1電極板62と第2電
極板63を一定間隔で取り付ける。以下同様にして第1
電極板62と第2電極板63を繰り返し取り付け、最終
部分に第1電極板62を取り付けてボルト64aにより
固定し、この第1電極板62及び第2電極板63の積層
体の側部に絶縁板67を固定することにより集塵装置本
体60の組み立てが行われる。第1電極板62及び第2
電極板63からは、図3に示すように、接続用のコード
が接続される。このように組み立てられた集塵装置本体
60は、第1電極板62の両端フランジ部分62bを下
にして箱本体10に挿入される。そして、本体60上面
にはガラス繊維製フィルタの取り付けられた蓋体61a
が被せられると共に、本体60下面にはパンチングメタ
ル板を重ねた空気分散部材が61bが被せられる。さら
に、本体60の底壁10には、電動モータ42等に所定
電圧を供給するための電源装置52が設けられている。
【0021】以上のように構成した空気清浄装置の動作
を説明する。電源スイッチ(図示しない)が投入される
と、集塵装置60に通電開始されるとともに、電動モー
タ42が駆動を開始し、羽根車41が回転して、本体1
0側壁の空気流入口21からフィルタ装置部A内に空気
を吸引する。空気流入用筒体15には伸縮性のホース
(図示省略する)が接続されており、この伸縮性のホー
スを介して機械加工室等において発生する油成分を含ん
だ汚染された空気がフィルタ装置部Aの外側部内に吸引
される。吸引された空気は、空気流入用筒体15に続い
て設けられたパンチングメタル製のフィルタ板22に導
かれて、ここで大きな粒径の油成分がさらに除去され
る。さらに、吸引された空気は、空気誘導用羽根23に
よって外側部全体に均一に分散されると共に、空気誘導
用羽根23によって渦巻き状にされた空気に含まれる油
分の一部が空気誘導用羽根23に付着する。すなわち、
フィルタ板22と空気誘導用羽根23の作用により、吸
引された空気中の大きな粒径の油成分が大雑把に除去さ
れる。ここで除去された油分は仕切り板12に設けられ
たドレン抜きパイプD1を通って本体10外部に導かれ
る。
【0022】つぎに、空気は円筒形仕切り板21の上側
を通って内側部の円筒フィルタ部材24内に流入する。
ここで、円筒フィルタ部材24は、回転変換装置32を
介して電動モータ42の回転軸42aに連結されている
ので電動モータ42の回転に伴って回転しており、流入
した空気に含まれる粒径の大きな油分は、円筒フィルタ
部材24のフィルタ作用及び回転による遠心力により非
常に効果的に除去される。ここで除去された油分は、仕
切り壁12に設けられた油分流出用の小孔を通り、仕切
り壁12の下側に設けられたドレン抜きパイプD2を通
って本体10外部に導かれる。粒径の大きな油分の除去
された空気は、第2室R2を通過して、第3室R3にて
羽根車31により攪拌されて、第3室の左側に設けられ
た空気流通口Cを通って集塵装置部B内に流入する。
【0023】この微粒子状の油成分を含む空気は、本体
10内の底部からフィルタ61bを通って集塵装置60
内に流入し、フィルタ部材61bによって均一に分散さ
れて第1電極板62及び第2電極板63間に流れ込む。
このとき、高圧電源52に接続された両電極板間には5
200Vの直流高電圧が印加されており、この高電界に
よって微粒子状の油成分は電離されて主として+に帯電
する。この+に帯電した微粒子状の油成分は、両電極板
62,63に吸引されて吸着される。このようにして、
集塵装置60を通過した空気は、微粒子状の油成分が確
実に除去される。そして、空気清浄機の使用により第
1,第2電極板62,63が非常に汚れたときは、高圧
電源をオフにしたのち、本体60の蓋体61aを取り外
して、集塵装置60を取り出し、連結棒64から第1電
極板62及び第2電極板63を順次取り外し、電極板6
2の表面に付着した油汚れを洗剤等により除去する。汚
れの除去された電極板62は、再びスペーサ66を介し
て連結棒64に挿入することにより簡単に組み立てるこ
とができる。
【0024】以上に説明したように、本実施例に係る空
気清浄機のフィルタ装置は、外側部に設けられたフィル
タ板22と、側壁が円筒形のパンチングメタルその外側
を被覆するスポンジ板によって構成されかつ回転してい
る円筒フィルタ部材24との2段階のフィルタ装置を備
えているので、空気中の微粒子成分以外の粒の大きな油
分を非常に効果的に除去することができる。また、この
空気清浄機は、フィルタ装置を本体10の上部から簡単
に取り出すことができるので、フィルタ装置の点検や汚
れの除去を容易に行うことが出来て便利である。さら
に、このフィルタ装置は、電動モータの回転力を回転変
換装置により回転数を減少させて円筒フィルタ部材に伝
達させているので、電動モータに過剰な負荷を与えるこ
となく円筒フィルタ部材を円滑に回転させることが出来
るので、汚れ除去能力を効果的に発揮させることができ
る。また、本実施例に係る空気清浄機の集塵装置は、汚
れの著しい第1,第2電極板を取り外し,汚れ除去及び
組み立て作業を簡単な操作により行うことが出来るの
で、保守の時間を大幅に軽減することができ非常に便利
である。また、第1電極板はステンレス板でありまた第
2電極板はパンチングメタル板であるので強度的に強
く、その解体や組み立て中及び汚れ除去作業中に電極板
62が変形することがないので、各電極板間の距離が短
くなることもなく、両電極板間に高電圧を印加したとき
に電極板間に放電等の事故が発生することもない。さら
に、本集塵装置は、平板状の第1,第2電極板を交互に
重ね合わせた単純な構造であり、従来の集塵装置に比べ
て構造が簡単になっているので、装置のコストを大幅に
低減させることが可能である。なお、上記第1実施例に
おいて、図5に示すように、第1電極板62は第2電極
板63との対向面にパンチングメタル板62bを張りつ
けているが、目的に応じてこのパンチングメタル板62
bを設けないようにしてもよい。
【0025】つぎに、本発明の第2実施例について図面
により説明する。本実施例に係るフィルタ装置部Aは、
図6に示すように、上記第1実施例において第2室R2
に設けた回転変換装置を廃止し、電動モータ42の回転
軸42aには、羽根車31のみを取り付けるようにし
た。また円筒フィルタ部材24の上端面に回転軸支持部
材24fを設け、本体10上壁に設けた電動モータ44
の回転軸44aを回転軸支持部材24fに固定させたも
のである。すなわち、フィルタ部材24と羽根車41の
回転を別個の電動モータ42,44によって行わせるよ
うに構成したものである。上記以外のフィルタ装置部A
の構成は、上記第1実施例と同様である。
【0026】そして、電源スイッチの投入により、電動
モータ44が回転を開始すると、円筒フィルタ部材24
が回転を開始する。同時に、電動モータ42が回転を開
始すると、羽根車41も回転を開始する。これにより、
上記第1実施例において説明したと同様に、空気吸入口
から吸引した油分を含んだ汚れた空気の除去することが
できる。また、このフィルタ装置は、羽根車の回転と第
2フィルタ部材をそれぞれ別個の電動モータにより独立
して回転させるようにしたことにより、両電動モータに
過大な負荷をかけることがなく、かつ両電動モータの回
転数を適正な値に調節することができるので、第2フィ
ルタ部材を円滑に回転させることが出来、汚れ除去能力
を効果的に発揮させることができる。
【0027】なお、上記第1及び第2実施例において
は、フィルタ装置部Aと集塵装置部Bとを備えた空気清
浄機について説明しているが、フィルタ装置部Aのみを
用いてもよく、またフィルタ装置部Aに他の形式の集塵
装置を結合させるようにしてもよい。
【0028】さらに、上記各実施例において説明した空
気清浄装置は、機械研削,研磨加工等において発生する
油成分等を含んだ非常に汚れた空気を清浄化させるため
の工業用の空気洗浄装置について説明しているが、煙草
の煙等を含んだ空気を清浄にする家庭用あるいはオフィ
ス用等として上記した複雑なフィルタ装置を備えていな
い、空気吸入機構と集塵装置のみの簡単な構成の空気清
浄装置として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る空気清浄機の部分破
断正面図である。
【図2】図1のIIーII線方向に平面断面図である。
【図3】同空気清浄機の集塵装置の概略構成を示す斜視
図である。
【図4】同集塵装置の第1電極板及び第2電極板の正面
図である。
【図5】同集塵装置の第1電極板及び第2電極板の組み
立て状態の要部を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る空気清浄機のフィル
タ装置部を示す部分破断正面図である。
【符号の説明】
10;本体、12,13,14;仕切り板、15;空気
吸入口、21;空気流入用筒体、22;フィルタ板、2
3;空気誘導用羽根、24;円筒フィルタ部材、24
a;パンチングメタル、24b;スポンジ板、32;回
転変換装置、42,44;電動モータ、41;羽根車、
41a;回転軸、45;空気通路部材、52;電源装
置、60;集塵装置、62;第1電極板、63;第2電
極板、A;フィルタ装置部、B;集塵装置部、C;空気
流通口。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状を呈し、その内部の周壁に水平
    に取り付けられて内部空間を上側室と下側室に区分する
    中央に通気孔を設けた仕切り板と、前記上側室にて同仕
    切り板に固定されて同上側室を内側室と外側室に区分す
    ると共にその上端部にて同内側室と外側室とを連通させ
    る円筒形仕切り部材とを設けた本体と、 前記本体の上側室側の側壁に取り付けた空気流入口と、 前記外側室内の前記空気流入口の上側にて両側壁間に取
    り付けた少なくとも1枚の環状多孔板からなる第1フィ
    ルタ部材と、 円筒形状であって上面が封止されると共に側面が多孔板
    の表面に多孔質板状部材で被覆された少なくとも一層の
    フィルタ部を有し、同円筒の下端開口部が前記内側室内
    の仕切り板の通気孔の周囲に回転可能に取り付けられた
    第2フィルタ部材と、 前記下側室に設けられ、電動モータによって駆動される
    羽根車と、 前記電動モータの回転力をその回転数を変えて前記第2
    フィルタ部材に伝達させる回転変換手段と、 前記下側室の側壁に設けられた空気流出口とを設けてな
    るフィルタ装置を有することを特徴とする空気清浄機。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の空気清浄機におい
    て、 前記空気流出口に主として空気中の煙状の微粒子を除去
    する電気集塵装置を取り付けたことを特徴とする空気清
    浄機。
  3. 【請求項3】 円筒形状を呈し、その内部の周壁に水平
    に取り付けられて内部空間を上側室と下側室に区分する
    中央に通気孔を設けた仕切り板と、前記上側室にて同仕
    切り板に固定されて同上側室を内側室と外側室に区分す
    ると共にその上端部にて同内側室と外側室とを連通させ
    る円筒形仕切り部材とを設けた本体と、 前記本体の上側室側の側壁に取り付けた空気流入口と、 前記外側室内の前記空気流入口の上側にて両側壁間に取
    り付けた少なくとも1枚の環状多孔板からなる第1フィ
    ルタ部材と、 円筒形状であって上面が封止されると共に側面が多孔板
    の表面に多孔質板状部材で被覆された少なくとも一層の
    フィルタ部を有し、同円筒の下端開口部が前記内側室内
    の仕切り板の通気孔の周囲に回転可能に取り付けられた
    第2フィルタ部材と、 同第2フィルタ部材を回転させる第2電動モータと、 前記下側室に設けられ、第1電動モータによって駆動さ
    れる羽根車と、 前記下側室の側壁に設けられた空気流出口とを設けてな
    るフィルタ装置を有することを特徴とする空気清浄機。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の空気清浄機におい
    て、 前記空気流出口に主として空気中の煙状の微粒子を除去
    する電気集塵装置を取り付けたことを特徴とする空気清
    浄機。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4に記載の空気
    清浄機において、 前記外側室内の前記環状多孔板の上部又は下部にて両側
    壁に沿って空気誘導羽根部を取り付けたことを特徴とす
    る空気清浄機。
JP6616693A 1993-03-01 1993-03-01 空気清浄機 Pending JPH06254330A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101350830B1 (ko) * 2013-05-27 2014-01-15 주식회사 기영 Uv도료분진의 집진장치
CN110026042A (zh) * 2019-04-12 2019-07-19 安徽维民机械科技有限公司 一体式油烟净化器

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