JP2007159654A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン発生室の導入口を本体外部ではなく吸引経路に連通させた構成とすることで、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、微小な塵埃の捕集能力の低下を防止することができる電気掃除機の提供。
【解決手段】吸気を発生させる電動送風機(図示せず)と、吸引口から電動送風機に連通する吸引経路31と、イオンを発生させる放電手段40が設けられたイオン発生室32と、放電手段40が発生させたイオンにより帯電された塵埃を捕集する捕集手段35とを備える電気掃除機。イオン発生室32は、吸引経路31に連通して吸気を導入する導入口33と、導入口33より下流側で吸引経路31に連通してイオンを含む吸気を導出する導出口34とを備え、捕集手段35は、導出口34より導出されたイオンにより帯電された塵埃を捕集する構成である。
【選択図】図3

Description

本発明は,主に家庭用に用いられる電気掃除機の塵埃捕集手段に関し、特に電気掃除機へ電気集塵を適用する際の放電電極の配置に関するものである。
従来から、微小な塵埃を捕集する為に電気集塵が行なわれている。最も多用される構成では、先ず、放電電極とその対向電極間に高電圧を印加することでイオンを発生させ、捕集対象の塵埃を帯電させる。次いで、その帯電塵埃を集塵電極とその対向電極とが作り出す電界中に送出し、帯電塵埃をクーロン力により空気から分離して捕集する。
この場合、放電電極及び集塵電極への塵埃の付着量が増加すると、イオン量の低下及び電界の弱化を引き起こすので、集塵性能が低下する。特に、イオンを発生させる為にコロナ放電を利用することが多く、放電電極は、電気力線を集中させる為に、表面積を非常に小さくしているので、塵埃付着の影響を受けやすい。
特許文献1には、これらの対策を講じた電気集塵機が開示されている。この電気集塵機では、放電手段が設けられたイオン発生室の導入口と、塵埃を吸い込む吸引口とを各々別個にし、イオン発生室の導出口を吸引経路に連通させる構成とすることで、塵埃による放電手段の汚染を低減している。
また、特許文献2に開示された電気集塵機では、イオン発生室の導入口と塵埃を吸い込む吸引口とを各々別個にした上で、発生イオンを含む空気と、塵埃を含む空気とを混合室内で螺旋状に回転させて混合することにより、塵埃の帯電効果を高めて集塵性能の低下を防いでいる。更に、混合室の内面を電気的な絶縁物で包囲することにより、発生したイオン及び帯電した塵埃がクーロン力で捕集される前に、電気的に中和されることを防いでいる。
特開平9−276737号公報 特開2005−46761号公報
上述したようなイオン発生室の構成では、吸引空気の一部がイオン発生室の導入口より流入するので、同等の経路圧力損失及び電動送風機を有する場合には、塵埃を吸い込む吸引口からの空気流量が目減りすることになる。その為、これらの電気集塵機をそのまま電気掃除機に適用すると、微小な塵埃の捕集能力は高いが、塵埃吸引口からの吸込空気流量は少なく、通常の塵埃の捕集能力は低い電気掃除機になってしまうという問題がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、イオン発生室の導入口を本体外部ではなく吸引経路に連通させた構成とすることで、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、微小な塵埃の捕集能力の低下を防止することができる電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明に係る電気掃除機は、塵埃を吸い込む吸引口と、吸気を発生させる電動送風機と、前記吸引口から該電動送風機に連通する吸引経路と、イオンを発生させる放電手段が設けられたイオン発生室と、該放電手段が発生させたイオンにより帯電された塵埃を捕集する捕集手段とを備える電気掃除機において、前記イオン発生室は、前記吸引経路に連通して前記吸気を導入する導入口と、該導入口より下流側で吸引経路に連通して前記イオンを含む前記吸気を導出する導出口とを備え、前記捕集手段は、該導出口より導出されたイオンにより帯電された塵埃を捕集するように構成してあることを特徴とする。
この電気掃除機では、吸引口で塵埃を吸い込み、電動送風機で吸気を発生させ、吸引経路が、吸引口から電動送風機に連通している。イオン発生室にイオンを発生させる放電手段が設けられ、捕集手段が、放電手段が発生させたイオンにより帯電された塵埃を捕集する。イオン発生室は、導入口が、吸引経路に連通して吸気を導入し、導出口が、導入口より下流側で吸引経路に連通してイオンを含む吸気を導出し、捕集手段は、導出口より導出されたイオンにより帯電された塵埃を捕集する。
本発明に係る電気掃除機は、前記イオン発生室を経由する吸気の流量は、該イオン発生室を経由しない吸気の流量より小さくなるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機は、前記導入口は、吸気に含まれる塵埃を捕集する第1塵埃捕集手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機は、前記導出口は、吸気に含まれる塵埃を捕集する第2塵埃捕集手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機は、前記第1塵埃捕集手段及び/又は第2塵埃捕集手段はフィルタであることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機は、塵埃を吸い込む吸引口と、吸気を発生させる電動送風機と、前記吸引口から該電動送風機に連通する吸引経路と、前記電動送風機から外部へ排気を吐出する排気経路と、イオンを発生させる放電手段が設けられたイオン発生室と、該放電手段が発生させたイオンにより帯電された塵埃を捕集する捕集手段とを備える電気掃除機において、前記イオン発生室は、前記排気経路に連通して排気を導入する導入口と、前記吸引経路に連通して前記イオンを含む前記排気を導出する導出口とを備え、前記捕集手段は、該導出口より導出されたイオンにより帯電された塵埃を捕集するように構成してあることを特徴とする。
この電気掃除機では、吸引口で塵埃を吸い込み、電動送風機で吸気を発生させ、吸引経路が、吸引口から電動送風機に連通し、排気経路が、電動送風機から外部へ排気を吐出する。イオン発生室にイオンを発生させる放電手段が設けられ、捕集手段が、放電手段が発生させたイオンにより帯電された塵埃を捕集する。イオン発生室は、導入口が、排気経路に連通して排気を導入し、導出口が、吸引経路に連通してイオンを含む排気を導出し、捕集手段は、導出口より導出されたイオンにより帯電された塵埃を捕集する。
本発明に係る電気掃除機は、前記イオン発生室の放電手段から導出口に至る流路の内面は、電気的な絶縁物で形成されていることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機は、前記放電手段が有する放電電極の極性は正であることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機は、前記放電手段が有する放電電極は針形状であることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機によれば、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、塵埃による放電手段汚染に起因する電気集塵性能の低下を防止することができる。
本発明に係る電気掃除機によれば、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、塵埃による放電手段汚染に起因する電気集塵性能の低下を防止することができ、また、イオン発生室への空気流量が少ないので、塵埃による放電手段汚染をさらに抑制することができる。
本発明に係る電気掃除機によれば、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、塵埃による放電手段汚染に起因する電気集塵性能の低下を防止することができ、また、イオン発生室の導入口で塵埃を捕集するので、吸引空気中に塵埃が多く含まれていても、塵埃による放電手段汚染を抑制することができる。
本発明に係る電気掃除機によれば、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、塵埃による放電手段汚染に起因する電気集塵性能の低下を防止することができ、また、イオン発生室の導出口で塵埃を捕集するので、電動送風機の停止時などに吸引空気が逆流しても、塵埃による放電手段汚染を抑制することができる。
本発明に係る電気掃除機によれば、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、塵埃による放電手段汚染に起因する電気集塵性能の低下を防止することができ、また、フィルタが吸気に含まれる塵埃を捕集するので、簡単な構造で塵埃による放電手段汚染を抑制することができる。
本発明に係る電気掃除機によれば、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、塵埃による放電手段汚染に起因する電気集塵性能の低下を防止することができ、また、イオン発生室の導入口が排気経路に連通した構成であるので、導入口に塵埃捕集手段を設けなくても、塵埃による放電手段の汚染を抑制することができる。また、本体外部への排気量が減少するので、床面等に未捕集のまま残っている塵埃の巻き上げ量も減少する。
本発明に係る電気掃除機によれば、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、塵埃による放電手段汚染に起因する電気集塵性能の低下を防止することができ、また、放電手段により発生したイオンが導出口に到達する前に、電気的に中和されることがなくなるので、塵埃帯電量の低下を防止することができる。
本発明に係る電気掃除機によれば、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、塵埃による放電手段汚染に起因する電気集塵性能の低下を防止することができ、また、放電電極の極性が負である場合に比較して、放電電極の電圧が等しい場合は、オゾン発生量が少ないので、オゾン除去手段を簡易に、又は不要にすることができる。
本発明に係る電気掃除機によれば、塵埃吸引口からの吸込空気流量を維持したままで、塵埃による放電手段汚染に起因する電気集塵性能の低下を防止することができる。また、放電電極が針形状であるので、電極単体で電極形状を維持することができ、保持部材の構成が容易となる上に、振動及び大きい塵埃の衝突に対して、放電電極に充分な強度を持たせることができる。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態1の外観を示す模式図である。
この電気掃除機は、塵埃を吸気と共に吸い込む吸込口1と、一端が吸込口1の出口側に接続された真直ぐな吸引パイプ2と、吸引パイプ2の他端に一端が接続され、取っ手を備えた接続パイプ3と、接続パイプ3の他端に一端が接続された折れ曲がり自在のサクションホース4と、サクションホース4の他端に接続された本体5とを備えている。
図1では、塵埃を含んだ吸気の流れが矢印で示されており、吸込口1から流入した吸気は、吸引パイプ2、接続パイプ3及びサクションホース4の順に吸引経路を流れてから、本体5で塵埃を除去されて本体5の外部へ排気される。
図2は、本体5の内部構成例を説明する為の模式図である。
この本体5は、サクションホース4からの吸気をろ過するバッグ状の紙フィルタ6aを収納するフィルタろ過室6と、紙フィルタ6aを透過した吸気が、フィルタろ過室6の出口に接続された吸引経路8を経由して通過する電気捕集部7と、吸気を発生させる電動送風機部9とを備えている。また、電気捕集部7及び電動送風機部9を接続する吸引経路10と、電動送風機部9から本体5の外部への排気経路11とを備えている。フィルタろ過室6は、紙フィルタ6aの吸込口を兼ねる入口及び吸引経路8が接続されている出口以外は密閉構造になっている。
電動送風機部9は、筐体内に、電気捕集部7からの吸引経路10に接続され吸気を発生させるファン12と、ファン12を駆動するモータ13とを備えている。電動送風機部9の筐体は、吸引経路10及び排気経路11が接続されている入口及び出口以外は密閉構造になっている。ファン12から出た気流は、モータ13付近などを冷却しながら、排気経路11へ到達して本体5の外部へ放出される。
図3は、電気捕集部7の内部構成例を説明する為の模式図である。
この電気捕集部7は、イオンを発生させるイオン発生室32と、イオン発生室32が発生させたイオンにより帯電された塵埃を捕集する捕集部35とを備えている。
電気捕集部7は、主経路31の一端がフィルタろ過室6からの吸引経路8に接続されて入口が形成され、主経路31の他端は捕集部35の入口に接続されている。捕集部35の出口は、経路36の一端に接続され、経路36の他端は、吸引経路10に接続されて、電気捕集部7の出口が形成されている。
イオン発生室32は、主経路31の一端付近に経路33aが接続されて導入口33が形成され、導入口33からの経路33aの途中にろ過フィルタ33bが設けられている。また、主経路31の他端付近にイオン発生室32からの経路34aが接続されて導出口34が形成され、経路34aの途中にろ過フィルタ34bが設けられている。
イオン発生室32は、放電電極40及び放電電極40の対向電極41を備えており、放電電極40は、イオン発生室32の上部内壁に固定された保持部材42a,42bにより絶縁保持され、対向電極41は、イオン発生室32の下部内壁に保持されている。放電電極40は、直径0.15mmのタングステン線であり、単体で直線形状を維持することは困難である為、電気絶縁性の高いPET(ポリエチレンテレフタレート)材で形成され弾性を有する保持部材42a、42bにより張力を与えられて保持されている。対向電極41は、平板形状のステンレス材で形成されている。
放電電極40及び対向電極41には、高電圧発生回路43aの正極及び負極(接地端子)がそれぞれ接続されている。
捕集部35は、集塵用電極44が上部内壁に絶縁保持され、集塵用電極44の対向電極45が下部内壁に保持され、集塵用電極44及び対向電極45には、高電圧発生回路43bの正極及び負極(接地端子)がそれぞれ接続されている。
以下に、このような構成の本体5の動作を説明する。
本体5に流入した塵埃を含む空気は、先ず、フィルタろ過室6の紙フィルタ6aに送られる。紙フィルタ6aは、原紙の層数や気孔径の調整により、100μm径の塵埃を捕集率50%でろ過除去する。ろ過除去された空気は、吸引経路8を通って電気捕集部7へ流入する。
電気捕集部7では、主経路31に流入した空気の一部は、導入口33から経路33aへ分流されるが、経路33aの断面積は主経路31より小さく、また、経路33aは主経路31の流れに対する分岐管構造である為、経路33aでの空気流量は主経路31での空気流量より少ない。経路33aへ分流された空気は、目開き30μmのポリエステル製メッシュろ過フィルタ33bにより塵埃が除去される。
このように、イオン発生室32へ流れる空気は、流量が少ない上に、塵埃が高い割合で除去されているので、放電電極40及びその対向電極41の汚染を大幅に抑制することができる。
高電圧発生回路43aは、商用交流電源から得た電圧をトランスにより昇圧し、さらにダイオードとコンデンサとを直列に積み上げた倍電圧整流回路で昇圧することで、6kVの正の直流電圧を発生させる。この6kVを放電電極40に印加すると、接地された対向電極41との間に0.5mA程度の電流が流れ、放電電極40に電気力線が集中して、いわゆるコロナ放電が発生する。このとき、放電電極40近傍の強電界による電離域で生成された正孔および正イオンは、気流に乗ってイオン発生室32から経路34aへ送出される。
ここで、経路34aの内面は、電気絶縁性の高い即ち電気抵抗率の大きいPET材で形成されているので、正孔及び正イオンが内面に衝突しても電気的に中和されにくい。また、ろ過フィルタ34bは、目開き30μmのポリエステル製メッシュろ過フィルタであり、ポリエステルも電気抵抗率が大きいので、正孔及び正イオンが衝突しても電気的に中和されにくい。また、このろ過フィルタ34bにより、電動送風機部9の停止時に空気が主経路31から経路34aへ逆流しても、塵埃による放電電極40の汚染を抑制することができる。
尚、高電圧発生回路43aにより放電電極40に負電圧を印加した場合、自由電子及び負イオンが発生し、これらの作用により(正電圧を印加する場合と比較して)多くのオゾンが生成される。このオゾンが、ある濃度まで上昇して電気掃除機外へ排出されると、ユーザが異臭を感じるので、オゾン濃度の上昇を防止する手段が必要となる。本実施の形態では、このような事態を回避する為に、高電圧発生回路43aにより放電電極40に正の電圧を印加している。
正孔及び正イオンが送出された経路34aは、主経路31に対する合流管構造となっているので、送出された正孔及び正イオンは、導出口34から主経路31に流入して、塵埃を含む空気と混合され、塵埃を正に帯電する。
正に帯電された塵埃を含む空気は、平板形状のステンレス材で形成された集塵用電極44及びその対向電極45を備える捕集部35に流入する。
高電圧発生回路43bは、高電圧発生回路43aと同様の構成であり、10kVの正の直流電圧を発生させ、集塵用電極44及びその対向電極45間に印加する。
10kVの正の直流電圧が印加された集塵用電極44及び対向電極45間に発生した電界中に、正に帯電した塵埃が流入すると、クーロン力の作用により塵埃は空気から分離され、対向電極45へ引き寄せられて捕集される。
以上のようにして塵埃を除去された空気は、経路36を流れて電気捕集部7から吸引経路10へ吸い出され、ファン12及び排気経路11を経由して本体5の外部へ放出される。
(実施の形態2)
図4は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態2の本体の内部構成を説明する為の模式図である。本発明に係る電気掃除機の実施の形態2の外観は、上述した実施の形態1の外観(図1)と同様であるので、説明を省略する。
この本体5aは、サクションホース4からの吸気が吸引経路8を経由して通過する電気捕集部7aと、吸気を発生させる電動送風機部9とを備えている。また、電気捕集部7a及び電動送風機部9を接続する吸引経路10と、電動送風機部9から本体5aの外部への排気経路11aとを備えている。
電動送風機部9は、筐体内に、電気捕集部7aからの吸引経路10に接続され吸気を発生させるファン12と、ファン12を駆動するモータ13とを備えている。電動送風機部9の筐体は、吸引経路10及び排気経路11aが接続されている入口及び出口以外は密閉構造になっている。ファン12から出た気流は、モータ13付近などを冷却しながら、排気経路11aへ到達して本体5の外部へ放出される。
排気経路11aの途中には、経路50への導入口51が設けられ、経路50は電気捕集部7aへ連通している。
図5は、電気捕集部7aの内部構成例を説明する為の模式図である。
この電気捕集部7aは、イオンを発生させるイオン発生室32aと、イオン発生室32aが発生させたイオンにより帯電された塵埃を捕集するエレクトロサイクロン集塵部70とを備えている。
電気捕集部7aは、主経路31の一端が吸引経路8に接続されて入口が形成され、主経路31の他端はエレクトロサイクロン集塵部70の入口に接続されている。エレクトロサイクロン集塵部70の出口は、経路36の一端に接続され、経路36の他端は、吸引経路10に接続されて、電気捕集部7aの出口が形成されている。
イオン発生室32aは、排気経路11aからの経路50に導入用の経路33aが接続され、また、主経路31の他端付近にイオン発生室32aからの経路34aが接続されて導出口34が形成され、経路34aの途中にろ過フィルタ34bが設けられている。
イオン発生室32aは、放電電極60及び放電電極60の対向電極41を備えており、放電電極60は、イオン発生室32aの上部内壁に固定された保持部材61により絶縁保持され、対向電極41は、イオン発生室32aの下部内壁に保持されている。
放電電極60はステンレス材の針形状であって、単体で形状を維持することができるので、保持部材61の構成が容易となる上に、振動や大きな塵埃の衝突に対して充分な強度を持つことができる。対向電極41は、平板形状のステンレス材で形成されている。
放電電極60及び対向電極41には、高電圧発生回路43aの正極及び負極(接地端子)がそれぞれ接続されている。
エレクトロサイクロン集塵部70は、主経路31の他端に接続された外筒71、集積室72及び内筒73と、集塵用電極74と、集塵用電極74の対向電極75と、高電圧発生回路43bとを備えている。
外筒71の上部は、主経路31が接線方向に接続された、上底を有する円筒形状であり、下部は逆円錐形状になっている。外筒71の下方には、外筒71へ開口した有底円筒形状の集積室72が設けられており、外筒71の中央部から上底を突き抜けた上方には、外筒71内に開口した内筒73が貫設され、外筒71の最下部付近から内筒73の上端部にかけての中心部には、集塵用電極74が設けられている。
集塵用電極74は、ステンレス材で形成された直径4mmの棒形状であり、外筒71の軸中心に配置されている。対向電極75は、ステンレス材で形成され、外筒71の逆円錐形状部分の内壁に沿って配置されている。集塵用電極74及び対向電極75には、高電圧発生回路43bの正極及び負極(接地端子)がそれぞれ接続されている。
内筒73の上端部は、経路36に接続され、吸引経路10を通じて電動送風機部9に接続されている。
以下に、このような構成の本体5aの動作を説明する。
本体5aにおいて、経路50は、経路11aの流れに対する分岐管構造となっており、導入口51より経路11aを流れる空気の一部が流入する。経路50は、電気捕集部7aへ連通しており、塵埃を除去された空気の一部が排気されずに、再び電気捕集部7aへ流入する。この為、本体5a外部への排気量が減少するので、床面等に未捕集のまま残っている塵埃の巻き上げ量も減少する。
経路50から経路33aへ流入した空気は、イオン発生室32へ送られる。イオン発生室32へ送られた空気は、既に塵埃を除去されているので、別段の塵埃捕集手段を設けなくても、塵埃による放電電極60の汚染を抑制することができる。
放電電極60は、高電圧発生回路43aが発生する+6kVの直流電圧が印加されると、針先端部のみで電界強度が高くなり、その付近のみに電離域が生じて正孔及び正イオンが発生する。この正孔及び正イオンは、実施の形態1と同様にして、主経路31に流入して塵埃を含む空気と混合され、塵埃を正に帯電して、エレクトロサイクロン集塵部70へ流入する。
エレクトロサイクロン集塵部70の外筒71へ流入した空気は、図5中の矢印で示すように、外筒71の形状に沿った旋回気流となり、中心軸近傍の強制渦領域とその外周側の準自由渦領域とを形成しながら、下向きに移動して行く。
このとき、旋回する物質の質量に応じて遠心力が作用する為、塵埃は、外筒71の外周側内壁に押し付けられて空気から分離され、下降気流及び重力により集積室72に捕集される。塵埃を除去された旋回気流の殆どは上昇に転じ、内筒73を通って経路36へ流出する。
一方、高電圧発生回路43bは、10kVの正の直流電圧を発生させ、発生した10kVは集塵用電極74及び対向電極75間に印加されている。
集塵用電極74及び対向電極75間に発生した電界中に、正に帯電した塵埃が流入すると、クーロン力の作用により塵埃は空気から分離され、対向電極75へ引き寄せられて捕集される。
このように、遠心力作用による捕集原理とクーロン力作用による捕集原理とは全く異なっているので、同時に作用させる場合には、線形に力を加え合わせることができ、それぞれを個別に塵埃へ作用させた場合よりも捕集率の向上、及び微小粒子の集塵が可能となる。
以上のようにして、塵埃を除去された空気は、経路36を流れて電気捕集部7aから吸引経路10へ吸い出され、ファン12及び排気経路11aを経由して本体5aの外部へ放出される。
尚、本発明は、上述した実施の形態1,2に何ら限定されるものではない。実施の形態1では、イオンにより帯電された塵埃の捕集手段として、平板形状のステンレス材で形成された電極を用いる場合を説明したが、クーロン力の作用による捕集であれば、静電フィルタ等を用いても良い。
本発明に係る電気掃除機の実施の形態の外観を示す模式図である。 本発明に係る電気掃除機の本体の内部構成例を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の電気捕集部の内部構成例を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の実施の形態の本体の内部構成を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の電気捕集部の内部構成例を説明する為の模式図である。
符号の説明
5,5a 本体
6a 紙フィルタ
7,7a 電気捕集部
8,10,50 経路
9 電動送風機部
11,11a 排気経路
12 ファン
31 主経路
32,32a イオン発生室
33,51 導入口
33a,34a,36 経路
33b,34b ろ過フィルタ
34 導出口
35 捕集部
40,60 放電電極
41,45,75 対向電極
42a,42b,61 保持部材
43a,43b 高電圧発生回路
44,74 集塵用電極
70 エレクトロサイクロン集塵部
71 外筒
72 集積室
73 内筒

Claims (9)

  1. 塵埃を吸い込む吸引口と、吸気を発生させる電動送風機と、前記吸引口から該電動送風機に連通する吸引経路と、イオンを発生させる放電手段が設けられたイオン発生室と、該放電手段が発生させたイオンにより帯電された塵埃を捕集する捕集手段とを備える電気掃除機において、
    前記イオン発生室は、前記吸引経路に連通して前記吸気を導入する導入口と、該導入口より下流側で吸引経路に連通して前記イオンを含む前記吸気を導出する導出口とを備え、前記捕集手段は、該導出口より導出されたイオンにより帯電された塵埃を捕集するように構成してあることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記イオン発生室を経由する吸気の流量は、該イオン発生室を経由しない吸気の流量より小さくなるように構成してある請求項1記載の電気掃除機。
  3. 前記導入口は、吸気に含まれる塵埃を捕集する第1塵埃捕集手段を備える請求項1又は2記載の電気掃除機。
  4. 前記導出口は、吸気に含まれる塵埃を捕集する第2塵埃捕集手段を備える請求項1乃至3の何れか1項に記載の電気掃除機。
  5. 前記第1塵埃捕集手段及び/又は第2塵埃捕集手段はフィルタである請求項3又は4記載の電気掃除機。
  6. 塵埃を吸い込む吸引口と、吸気を発生させる電動送風機と、前記吸引口から該電動送風機に連通する吸引経路と、前記電動送風機から外部へ排気を吐出する排気経路と、イオンを発生させる放電手段が設けられたイオン発生室と、該放電手段が発生させたイオンにより帯電された塵埃を捕集する捕集手段とを備える電気掃除機において、
    前記イオン発生室は、前記排気経路に連通して排気を導入する導入口と、前記吸引経路に連通して前記イオンを含む前記排気を導出する導出口とを備え、前記捕集手段は、該導出口より導出されたイオンにより帯電された塵埃を捕集するように構成してあることを特徴とする電気掃除機。
  7. 前記イオン発生室の放電手段から導出口に至る流路の内面は、電気的な絶縁物で形成されている請求項1乃至6の何れか1項に記載の電気掃除機。
  8. 前記放電手段が有する放電電極の極性は正である請求項1乃至7の何れか1項に記載の電気掃除機。
  9. 前記放電手段が有する放電電極は針形状である請求項1乃至8の何れか1項に記載の電気掃除機。
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