JP4971472B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、主に家庭で用いられる電気掃除機、特に電気掃除機の塵埃捕集手段の構成に関するものである。
従来、広く用いられている電気掃除機は、例えば、特許文献1に開示されている。この開示されている電気掃除機は、塵埃を含んだ気流を電動送風機によりサイクロン集塵部に引き込んで旋回させ、塵埃に遠心力を与えることにより気流から分離して、集積室に塵埃を集める機能を有している。
また、非特許文献1には、性能改善を図ったサイクロン集塵装置が記載されている。このサイクロン集塵装置では、サイクロン中に放電電極と集塵電極とを設けることで、いわゆる電気集塵機能も備えることになり、塵埃への遠心力作用に加えてクーロン力作用も付加することにより、塵埃の捕集能力の向上を図っている。
特開2003−88485号公報
「エレクトロサイクロンの性能向上に関する研究」中島良、渡辺恒雄:平成16年電気学会全国大会予稿集(pp.263−264,第4分冊)
上述したような、従来のサイクロン集塵部を備えた電気掃除機では、塵埃に遠心力を与えて分離除去することを原理としている為、重量が小さい粒子の捕集が困難となっている。これは粒子が完全な円運動をしているときの遠心力Zが、
Z=m・U /r (1)
(m;粒子質量、U;周分速度、r;円軌道の半径)
で表されるように、粒子質量mに比例することによる。
従って、塵埃捕集手段がサイクロン集塵部だけでは、小さい粒子が掃除機外への排気に多く含まれてしまうので、サイクロン集塵部を備える電気掃除機では、サイクロン集塵部の下流側にろ過フィルタを設けて、小さい粒子及びサイクロン集塵部で取り残した塵埃を捕集している。
しかし、ろ過フィルタが追加されると、吸気の圧力損失が大きくなる為、同一性能の送風機では、吸気量が低下してしまう。また、このように多くの塵埃をろ過フィルタで捕集する構成とすると、ろ過フィルタの目詰まりが発生し易くなり、更に吸気量が低下してしまうという問題がある。
これに対し、非特許文献1に記載された電気集塵機能も備えたサイクロン集塵装置では、遠心力に加えてクーロン力も塵埃に付与することにより、高効率で比較的小さい粒子も捕集することが出来る。この為、ろ過フィルタを省略することが出来、また、ろ過フィルタを配置したとしても、その負担が小さいので、目詰まりは発生し難い。
ところで、電気集塵機能も備えたサイクロン集塵装置の、塵埃を帯電させる為の放電電極は、コロナを発生させる必要があり、数kV以上の高電圧が印加されるので、使用者が直接触れる電気掃除機では、危険が伴う。また、塵埃の種類及びサイズによっては危険なことがある。つまり、髪の毛等の紐状物体及び金属等を吸引する可能性のある家庭用の電気掃除機では、感電、短絡、及び絶縁低下による過電流が発生する虞があり、電気集塵機能を備えたサイクロン集塵装置を適用することは出来ないという問題があった。
また、通常の電気集塵装置は、一般に空気の流速が10m/秒以下で用いられ、それ以上の流速では、捕集率が大きく低下してしまう。しかし、現行の家庭用電気掃除機は、吸気の流速が25m/秒以上に達する為、電気集塵装置をそのまま適用しても性能向上は見込めないという問題がある。
非特許文献1に記載されている電気集塵機能も備えたサイクロン集塵装置では、塵埃に遠心力とクーロン力とが作用することに加えて、サイクロン中の乱流部等で流速の低下がある為、電気集塵機能の低下を抑制することは出来るが、まだ充分な捕集率を得ることは出来ていない。
また、サイクロン集塵部への流入経路に比べて、旋回室内は流速分布が偏っており、塵埃分布もばらつくので、安定して塵埃を帯電させることが出来るように、電極を配置設計するのは困難であるという問題がある。
電気集塵装置の放電電極は、その近傍の大きな電界強度によりコロナ電離領域を形成するが、この為には、電気力線が集中するように、電極表面積を小さくする必要がある。一方、コロナ電離領域は大きい方が塵埃への帯電量が増加する。その為、これらの条件に適合する形状として、線状の放電電極が多く使用されるが、機械的強度が小さいので、サイクロン集塵部への流入経路に配置する為には、電極を保持する部材が必要となる等の制約が生じるという問題がある。
更に、この流入経路では、まだ塵埃に遠心力が作用していないので、大きな塵埃が空気から分離されずに、放電電極に衝突して、放電電極が破損する可能性がある。また、電気掃除機本体が移動する為、固定場所に設置されて使用される機器に比べて、放電電極に多くの応力及び振動が発生するという問題もある。
また、空気から分離された塵埃は、集塵電極に接着したままの状態、又は集積室に溜まった状態となるが、このうち、集積室に溜まった塵埃には、排出空気に吸い上げられて再度飛散してしまうという問題がある。研究用又は大規模な工業用の用途であれば、集積室の深さ寸法等を大きくして、この問題を回避できるが、小型化が求められる家庭用電気掃除機では、重要な問題である。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、吸気の圧力損失が小さく、吸気量の低下を抑制出来、比較的重量が小さい塵埃の捕集も可能であり、更には安全に使用出来る電気掃除機を提供することを目的とする。
また、本発明は、塵埃への帯電を安定して行なった上で集塵電極にて捕集することが出来、更には捕集した塵埃の再飛散を防止することが出来る電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明に係る電気掃除機は、塵埃を吸い込む吸引口と、吸気を発生される電動送風機と、前記吸引口から該電動送風機に連通する吸引経路と、該電動送風機から外部への排気経路と、前記吸引経路に設けられ、塵埃を捕集する第1塵埃捕集手段及び第2塵埃捕集手段とを備える。前記第1塵埃捕集手段は、遠心力作用による第1サイクロン集塵部であり、前記第2塵埃捕集手段は、遠心力作用による第2サイクロン集塵部である。前記第1サイクロン集塵部は、前記第2サイクロン集塵部を格納する容器を兼ね、該容器に前記吸引口から吸気が容器の周面上部に接線方向に流入する第1入口筒を設ける。前記第2サイクロン集塵部は、外筒を有し、該外筒の上部に接線方向に吸気を流入する第2入口筒を設ける。前記外筒に開口された一端が貫設され、他端が前記電動送風機の吸引経路へと連通された内筒を設けたことを特徴とする。
この電気掃除機では、吸引口が塵埃を吸い込み、電動送風機が吸気を発生させる。吸引経路が、吸引口から電動送風機に連通し、排気経路が、電動送風機から外部へ排気する。第1塵埃捕集手段が第2塵埃捕集手段を格納して、それぞれの塵埃を捕集する。第1及び第2塵埃捕集手段である第1及び第2サイクロン集塵部は、遠心力作用により塵埃を集塵する。
本発明に係る電気掃除機は、前記第2入口筒に塵埃をろ過するフィルタを備えたことを特徴とする。
この電気掃除機は、第1サイクロン集塵部および第2入口筒で大きい塵埃が除去される。大きい塵埃が除去された吸気は、次に第2サイクロン集塵部に流入し、小さい塵埃が除去されてから電動送風機を介して排気される。
この排気経路に目の細かいろ過フィルタを設けても、該フィルタ上流で小さい塵埃を捕集する機能がない場合に比べて、目の細かいろ過フィルタであっても、目詰まりが発生し難い。
また本発明に係る電気掃除機は、前記第1及び第2サイクロン集塵部の下部に、捕集した塵埃を集積する集積室を個別に設けたことを特徴とする。
また本発明に係る電気掃除機は、電気第2サイクロン集塵部にクーロン力による電気集塵手段を設けたことを特徴とする電気掃除機。
さらに、本発明に係る電気掃除機は、前記電気集塵手段が、塵埃を帯電させるために吸気中でコロナ放電する放電電極を前記内筒に設けられ、前記第2サイクロン集塵部の吸引経路の一部を接地、又は前記放電電極と逆極性の電圧を印加してなる。
この電気掃除機によれば、第2サイクロン集塵部でさらに電気集塵手段により微小粒子の塵埃を集塵することができる。
この電気集塵手段により塵埃を帯電させる放電電極が正極性であれば、放電電極が負極性の場合と比べ、オゾン発生量が少なく、オゾン分解手段を用いることなく、吸気を掃除機外へと排出できる。
本発明に係る電気掃除機によれば、吸気の圧力損失が小さく、吸気量の低下を抑制出来、比較的重量が小さい塵埃の捕集も可能であり、更には安全に使用出来る電気掃除機を実現することが出来る。また、別途他のサイクロン集塵部を前段に配置するよりも、電気掃除機全体の形状を小さくできる。
また、本発明に係る電気掃除機によれば、サイクロン集塵部中に電気捕集部を設けているため、構造が簡潔となり、小型化を図ることが出来る。また、コロナ放電により発生するイオンにより塵埃を帯電させるので、摩擦静電気等により帯電させる場合よりも、効率的であり塵埃の捕集能力が向上する。
本発明に係る電気掃除機によれば、第1塵埃捕集手段で大きな塵埃を確実に捕集することができるので、その下流側に、高電圧が印加される電気集塵手段を第2塵埃捕集手段に配置しているので安全である。
本発明に係る電気掃除機によれば、使用者が高電圧を伴う集塵部に直接触れることがないので、安全性が向上する。
本発明に係る電気掃除機によれば、サイクロン集塵部の一部が電気捕集部となっている為、構造が簡潔となり小型化を図ることが出来る。
本発明に係る電気掃除機によれば、コロナ放電で発生するイオンにより塵埃を帯電させるので、摩擦静電気等により帯電させる場合よりも効率的であり、塵埃捕集能力が向上する。
本発明に係る電気掃除機の実施の形態の外観を示す模式図である。 本発明に係る電気掃除機の本体の内部構成を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の実施の形態における本体の内部構成を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の実施の形態における本体の内部構成を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の実施の形態における本体の内部構成を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の実施の形態における本体の内部構成を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の実施の形態における本体の内部構成を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の実施の形態におけるサイクロン集塵部を説明する為の模式図である。 本発明に係る電気掃除機の実施の形態におけるサイクロン集塵部を説明する為の模式図である。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態1の外観を示す模式図である。
この電気掃除機は、塵埃を吸気と共に吸い込む吸込口1と、一端が吸込口1の出口側に接続された真直ぐな吸引パイプ2と、吸引パイプ2の他端に一端が接続され、取っ手を備え、中途で少し折れ曲がった接続パイプ3と、接続パイプ3の他端に一端が接続された折れ曲がり自在のサクションホース4と、サクションホース4の他端に接続された本体5とを備えている。
図1では、塵埃を含んだ吸気の流れが矢印で示されており、吸込口1から流入した吸気は、吸引パイプ2、接続パイプ3及びサクションホース4の順に吸引経路を流れてから、本体5で塵埃を除去されて本体5の外部へ排気される。
図2は、本体5の内部構成を説明する為の模式図である。
この本体5は、第1塵埃捕集手段であるろ過フィルタ機能を備えた紙袋(ろ過フィルタ集塵部)6と、紙袋6を透過した吸気が通過する第2塵埃捕集手段であるサイクロン集塵部7と、吸気を発生させる電動送風機部8と、電動送風機部8から本体5の外部への排気経路9と、吸気が通過するように各部を接続する吸引経路とを備えている。
サイクロン集塵部7は、吸引経路である入口筒12、外筒13、集積室14及び内筒15と、サイクロン中心放電ワイヤ16と、高電圧発生回路17とを備えている。
外筒13の上部は、入口筒12が接線方向に接続された、上底を有する円筒形状であり、下部は逆円錐台形状となっている。外筒13の下方には、外筒13へ開口した有底円筒形状の集積室14が設けられており、外筒13の中央部から上底を突き抜けた上方には、外筒13内に開口した内筒15が貫設され、外筒13の最下部付近から内筒15の上端部にかけての中心部には、サイクロン中心放電ワイヤ16が張設されている。サイクロン中心放電ワイヤ16には、高電圧発生回路17により高電圧が印加されている。
内筒15の上端部は、吸引経路により電動送風機部8に接続されている。
電動送風機部8は、筐体内に、内筒15からの吸引経路に接続され、吸気を発生させるファン10と、ファン10を駆動するモータ11とを備えている。電動送風機部8の筐体は、吸引経路及び排気経路9が接続されている入口及び出口以外は密閉構造になっている。
入口筒12、外筒13、集積室14及び内筒15は、絶縁材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)で作製されている。外筒13の逆円錐台状部分の内壁はアース接地されたアルミニウム材で作製されている。また、入口筒12の内壁の一部、集積室14の側面及び底面の内壁、及び内筒15の側面の内壁もアース接地されたアルミニウム材で作製されている。
塵埃を含んだ吸気は、図2の矢印に示すように、先ず、ろ過フィルタ機能を備えた紙袋6で大きい塵埃が除去される。この塵埃は、そのまま紙袋6内に保持されて、ある程度溜まった段階で紙袋6ごと纏めて廃棄される。
大きい塵埃が除去された吸気は、次に、サイクロン集塵部7に流入し、小さい塵埃が除去されてから電動送風機部8に吸入される。電動送風機部8のファン10は、吸気を発生させており、ファン10から出た気流は、モータ11付近などを冷却しながら、排気経路9へ到達して本体5の外部へ放出される。
上述したように、サイクロン集塵部7に流入した塵埃を含む吸気は、外筒13に流入する。外筒13に流入した吸気は、外筒13が円筒形状である為、旋回気流となり、中心軸近傍の強制渦領域とその外周側の準自由渦領域とを形成しながら、その外筒経路構造と重力とにより下向きに流れて行く。
このとき、(1)式で表される遠心力が塵埃に作用する為、3μm(好ましくは1μm)以上の塵埃は、外筒13の内壁に押し付けられて、吸気から分離され、下降する気流に沿って集積室14に集められる。その後、気流は、上昇に転じて、内筒15内及び吸引経路を流れて、電動送風機8へ吸引される。
尚、吸気の主な流れは以上のようになるが、特に外筒13の入口付近及び集積室14内では、二次的流れ及び乱流が多く発生し、これらの殆どは、遠心力作用による捕集能力の低下原因となり、また、塵埃の再飛散を生じさせてしまう。
上述したサイクロン集塵部7の動作は、塵埃に作用する遠心力を利用した捕集動作であるが、これと並行して、サイクロン集塵部7内では、塵埃に作用するクーロン力を利用した捕集動作も行われる。以下に、このクーロン力を利用した捕集動作を説明する。
高電圧発生回路17では、商用交流電源から得た電圧をトランスにより昇圧し、更にダイオードとコンデンサとを直列に積み上げた倍電圧整流回路で昇圧することにより、6kVの正の直流状電圧を発生させる。この+6kVの電圧が、放電電極である中心放電ワイヤ16に印加されることにより、中心放電ワイヤ16と、外筒13、集積室14及び内筒15の各内壁のアルミニウム材の集塵電極との間に、0.04mA程度の電流が流れて、いわゆるコロナ放電が発生する。
このとき、中心放電ワイヤ16近傍の強電界による電離域で生成された正孔が、吸気中の粒子を正イオン化し、これが塵埃と付着することにより、又は電離域で塵埃を直接に正イオン化することにより、塵埃には集塵電極との間にクーロン力が発生して捕集される。
尚、高電圧発生回路で負の電圧を発生させると、逆に負イオンが多く発生し、この作用によりオゾンが生成される。このオゾンが、ある濃度まで上昇して掃除機外へ排出されると、使用者が異臭を感じる為、何らかの防止手段が必要となってしまう。これを回避する為に、本実施の形態1では、中心放電ワイヤ16に正電圧を印加している。
以上で説明したように、遠心力作用による塵埃捕集原理とクーロン力作用による塵埃捕集原理とは全く異なっているので、同時に(並行して)作用させた場合には、線形に遠心力とクーロン力とを加え合わせることが出来、それぞれを単独で作用させた場合よりも、捕集率を向上させることが出来、また、微小粒子の集塵が可能となる。
更に、本発明に係る電気掃除機の本実施の形態1での動作を具体的に説明する。
外筒13に流入した吸気は、旋回気流による遠心力により、ある程度の大きさの塵埃が集積室14に捕集される。それと並行して、中心放電ワイヤ16によるコロナ放電で塵埃が帯電されて、外筒13、集積室14及び内筒15の集塵電極に捕集される。このとき、特に、帯電した塵埃には、中心放電ワイヤ16との間にクーロン反発力が発生するので、内筒15の集塵電極との間のクーロン力により捕集され易い。また、各部で二次的流れ及び乱流が発生しているとき、これらの空気の流速は、殆どが入口筒12への流入時より遅くなっている為、塵埃は各箇所の集塵電極との間のクーロン力で捕集され易い。これにより、本発明に係る電気掃除機の本実施の形態1では、高効率での塵埃捕集、及び微小粒子の集塵を実現することが出来る。
(実施の形態2)
図3は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態2における本体5の内部構成を説明する為の模式図である。
この本体5は、第1塵埃捕集手段がサイクロン集塵部18であり、更に、排気経路9中にろ過フィルタ集塵部19を備えている点が、上述した実施の形態1と異なっている。サイクロン集塵部18は、実施の形態1のサイクロン集塵部7において、電気集塵関連の部品が存在しない構成であり、特に、集積室14の代わりに着脱可能な集積室20を備えている。
塵埃を含んだ吸気の流れは、矢印で示されており、最初に、サイクロン集塵部18で大きい塵埃が除去される。サイクロン集塵部18は、大きい塵埃の除去を目的としている為、通常の遠心力のみが作用する構造であり、3μm(好ましくは1μm)以上の塵埃のみが、捕集されて集積室20に集められる。この集積室20は着脱可能であるので、塵埃の廃棄作業を容易に行なうことが出来る。
また、このようなサイクロン構造では、吸気が集積室20に堆積した塵埃中を通過しない為、ろ過フィルタ前段に塵埃を堆積する構造に比べると、電気掃除機の運転を継続しても、吸引力が殆ど低下しない。
サイクロン集塵部18で大きい塵埃が除去された吸気は、次に、サイクロン集塵部7に流入するが、このサイクロン集塵部7では、実施の形態1で説明したように、塵埃に遠心力及びクーロン力の双方が作用するので、より小さい塵埃を捕集することが出来る。
その後、電動送風機部8に吸入された吸気は、排気経路9に送り出されて、目の細かいろ過フィルタであるろ過フィルタ集塵部19を透過する。本実施の形態2では、フィルタ上流側の集塵部で小さい塵埃を捕集する機能がない場合に比べて、サイクロン集塵部7による集塵で塵埃量が大幅に減少している為、目の細かいフィルタであっても、目詰まりが発生し難い。ろ過フィルタ集塵部19を透過した後は、塵埃が非常に少ない空気が、本体5より放出されることになる。
このように、本実施の形態2では、更に高効率での捕集、及び微小粒子の集塵を実現することが出来る。本発明に係る電気掃除機の実施の形態2のその他の構成及び動作は、上述した本発明に係る電気掃除機の実施の形態1の構成及び動作と同様であるので、同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
以上、実施の形態1及び2について説明したが、本発明は、これら実施の形態1、2に限定されるものではない。第1及び第2塵埃捕集手段を本体5に備える構成を例に挙げたが、第1及び第2塵埃捕集手段を吸引経路の途中に備えている限り、本発明に含まれるものである。また、第1塵埃捕集手段は、大きい粒子の捕集が目的であり、これを複数の手段により実現することも容易に考えられる。
また、特に、第1塵埃捕集手段は、更に簡易な手段により実現することも容易に考えられる。この例を図4により説明する。図4は、本体5の内部構成を説明する為の模式図であるが、第1塵埃捕集手段として、ろ過フィルタ30と塵埃の集積室31とを備えている点が、実施の形態1と異なっている。このフィルタ30は、ポリエステル製でメッシュ目開きが96μmであり、集積室31と入口筒12との境界に貼り付けられている。このような構成によっても、大きい粒子をろ過捕集して集積室31に堆積させることができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態3における本体5の内部構成を説明する為の模式図である。
この本体5は、紙袋6を備える塵埃捕集手段が存在せず、有底円筒形状の容器51がサイクロン集塵部7を格納している点が、上述した実施の形態1と異なっている。サクションホース4(図1)から吸気が流入する容器51の入口筒55は、容器51の周面上部に半径方向に設けられている。容器51は、入口筒55及び内筒15の連通部分以外は密閉構造となっている。
容器51内のサイクロン集塵部7の入口筒12には、サイクロン集塵部7の集塵電極と電気的に接続されたろ過フィルタ集塵部52が設けられている。
塵埃を含んだ吸気の流れは、先ず、容器51へ流入し、ろ過フィルタ集塵部52で大きい塵埃が除去される。この除去された塵埃はそのまま容器51内に保持される。ここで、ろ過フィルタ集塵部52に捕集され絡まった大きい塵埃が、高電位になることを防ぐ為、ろ過フィルタ集塵部52は、集塵電極と電気的に接続された構成となっている。
大きい塵埃が除去された吸気は、次に、サイクロン集塵部7に流入し、小さい塵埃が除去されてから電動送風機部8に吸入される。電動送風機部8のファン10が、吸気を発生させており、ファン10から出た気流は、モータ11付近などを冷却しながら、排気経路9へ到達して本体外部へ放出される。
ここで、サイクロン集塵部7では、上述したように、6kVにも及ぶ高電圧が印加されており、使用者が簡単に触れることが出来る構造では、安全面で問題となるが、サイクロン集塵部7を容器51内に配置することで、使用者がサイクロン集塵部7を直接触れることが無くなり、安全性が向上する。
このように、本実施の形態3では、高効率での捕集、及び微小粒子の集塵を実現しつつ、安全性を高めることが出来る。本発明に係る電気掃除機の実施の形態3のその他の構成及び動作は、上述した本発明に係る電気掃除機の実施の形態1の構成及び動作と同様であるので、同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
(実施の形態4)
図6は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態4における本体5の内部構成を説明する為の模式図である。
この本体5は、容器51に代わり、逆円錐台形状のサイクロン集塵部53が、サイクロン集塵部7を格納している点が、上述した実施の形態3と異なっている。サイクロン集塵部53に連通する集積室501の内側に集積室14を配置しているが、集積室501及び集積室14は、直接的には連通していない。
サクションホース4(図1)から吸気が流入するサイクロン集塵部53の入口筒56は、サイクロン集塵部53の周面上部に接線方向に設けられている。サイクロン集塵部53は、入口筒56及び内筒15の連通部分以外は密閉構造となっている。
サイクロン集塵部53に流入した吸気は、全てサイクロン集塵部7の入口筒12に設けられたろ過フィルタ集塵部52を透過するようになっている。ろ過フィルタ集塵部52は、サイクロン集塵部7の集塵電極と電気的に接続されている。
本体5外部への排気経路9には、ろ過フィルタ集塵部54が設けられている。
塵埃を含んだ吸気は、先ず、サイクロン集塵部53へ入り、サイクロン集塵部53のサイクロン機能及びろ過フィルタ集塵部52で大きい塵埃が除去される。この除去された塵埃は、そのままサイクロン集塵部53内に保持される。
大きい塵埃が除去された吸気は、次に、サイクロン集塵部7に流入し、小さい塵埃が除去されてから電動送風機部8に吸入される。
その後、電動送風機部8に吸入された吸気は、排気経路9に送り出されて、目の細かいろ過フィルタであるろ過フィルタ集塵部54を透過する。本実施の形態4では、フィルタ上流側の集塵部で小さい塵埃を捕集する機能がない場合に比べて、サイクロン集塵部7による集塵で塵埃量が大幅に減少している為、目の細かいフィルタであっても、目詰まりが発生し難い。ろ過フィルタ集塵部54を透過した後は、塵埃が非常に少ない空気が、本体5より放出されることになる。
本実施の形態4では、実施の形態3の場合と比較して、大きい塵埃は、主にサイクロン集塵部53のサイクロン集塵機能により集塵されるので、ろ過フィルタ集塵部52は、目の粗いものを用いることが出来るので、吸気の圧力損失の面で有利となる。これにより、モータ11の消費電力及び発熱の負担が低減される。また、サイクロン集塵部7に大きい塵埃が流入しないように、別途、他のサイクロン集塵部を前段に配置するよりも、電気掃除機全体の形状を小さくすることが出来る。本発明に係る電気掃除機の実施の形態4のその他の構成及び動作は、上述した本発明に係る電気掃除機の実施の形態3の構成及び動作と同様であるので、同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
(実施の形態5)
図7は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態5における本体5の内部構成を説明する為の模式図である。
この本体5は、サイクロン集塵部7、電動送風機部8、電動送風機部8から本体5の外部への排気経路9及び各部を接続する経路を備えている。
サイクロン集塵部7は、吸引経路である流入経路101、外筒102、集積室103及び内筒104と、流入経路101内の線状の放電電極105a、放電電極105aを保持する電極保持部106、サイクロン中心放電ワイヤ105b及び高電圧発生回路107とを備えている。放電電極105aは、流入経路101内で流入方向に張設され、電極保持部106に保持されている。
外筒102の上部は、流入経路101が接線方向に接続された、上底を有する円筒形状であり、下部は逆円錐台形状となっている。外筒102の下方には、外筒102へ開口した有底円筒形状の集積室103が設けられており、外筒102の中央部から上底を突き抜けた上方には、外筒102内に開口した内筒104が貫設され、外筒102の最下部付近から内筒104の上端部にかけての中心部には、サイクロン中心放電ワイヤ105bが張設されている。サイクロン中心放電ワイヤ105bには、高電圧発生回路107により高電圧が印加されている。
内筒104の上端部は、吸引経路により電動送風機部8に接続されている。
流入経路101、外筒102、集積室103及び内筒104は、絶縁材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)で作製されている。外筒13の逆円錐台状部分の内壁は、アース接地されたアルミニウム材で作製されている。また、流入経路101の内壁の一部、及び内筒104の側面の内壁もアース接地されたアルミニウム材で作製されている。
放電電極105a及びサイクロン中心放電ワイヤ105bは、直径0.2mmのタングステン線であり、単体では形状を保持できないので、PETで形成された電極保持部106により張力を与えられて保持されている。
サイクロン集塵部7に流入した塵埃を含む吸気は、流入経路101を通過して、外筒102に流入する。外筒102に流入した吸気は、外筒102が円筒形状である為、旋回気流となり、外筒102の中心軸近傍の強制渦領域とその外周側の準自由渦領域とを形成しながら、その外筒経路構造と重力とにより下向きに流れて行く。
このとき、(1)式で表される遠心力が塵埃に作用する為、3μm(好ましくは1μm)以上の塵埃は、外筒102の内壁に押し付けられて、吸気から分離され、下降する気流に沿って集積室103に集められる。その後、気流は、上昇に転じて、内筒104及び吸引経路を流れて、電動送風機8へ吸引される。
尚、吸気の主な流れは以上のようになるが、特に外筒102の入口付近及び集積室103内では、二次的流れ及び乱流が多く発生し、これらの殆どは、遠心力作用による捕集能力の低下原因となり、また、塵埃の再飛散を生じさせてしまう。
上述したサイクロン集塵部7の動作は、塵埃に作用する遠心力を利用した捕集動作であるが、これと並行して、サイクロン集塵部7内では、塵埃に作用するクーロン力を利用した捕集動作も行われる。以下に、このクーロン力を利用した捕集動作を説明する。
高電圧発生回路107では、商用交流電源から得た電圧をトランスにより昇圧し、更にダイオードとコンデンサとを直列に積み上げた倍電圧整流回路で昇圧することにより、6kVの正の直流状電圧を発生させる。この+6kVの電圧が、放電電極105a及び中心放電ワイヤ105bに印加されることにより、流入経路101、外筒102及び内筒104の各内壁のアルミニウム材の集塵電極との間に0.04mA程度の電流が流れて、いわゆるコロナ放電が発生する。
このとき、放電電極105a及び中心放電ワイヤ105bの各近傍の強電界による電離域で生成された正孔が、吸気中の粒子を正イオン化し、これが塵埃と付着することにより、又は電離域で塵埃を直接に正イオン化することにより、塵埃には集塵電極との間にクーロン力が発生して捕集される。
尚、高電圧発生回路で負の電圧を発生させると、逆に負イオンが多く発生し、この作用によりオゾンが生成される。このオゾンが、ある濃度まで上昇して掃除機外へ排出されると、使用者が異臭を感じる為、何らかの防止手段が必要となってしまう。これを回避する為に、本実施の形態5では、放電電極105a及び中心放電ワイヤ105bに正電圧を印加している。
以上で説明したように、遠心力作用による塵埃捕集原理とクーロン力作用による塵埃捕集原理とは全く異なっているので、同時に(並行して)作用させた場合には、線形に遠心力とクーロン力とを加え合わせることが出来、それぞれを単体で作用させた場合よりも、捕集率を向上させることが出来、また、微小粒子の集塵が可能となる。
更に、本発明に係る電気掃除機の本実施の形態5での動作を具体的に説明する。
流入経路101に流入した吸気中の塵埃は、放電電極105aによるコロナ放電により帯電される。ここで、一般の家庭用電気掃除機では、流入経路101での空気の流速は、ある程度(例えば25m/秒以上)速いので、いくらかの塵埃は、流入経路101内壁の集塵電極に引き寄せられる前に、集塵電極の領域を通過してしまい、捕集率はさほど高くない。
しかし、外筒102においては、その内壁の集塵電極との間に働くクーロン力と、旋回気流による遠心力との相乗効果によって、3μm(好ましくは1μm)以上の塵埃も捕集される。また、旋回気流に沿って集積室103へふるい落とされた塵埃は、集積室103内で堆積する一方、気流は内筒104方向へ上昇していく。
その後、中心放電ワイヤ105bによるコロナ放電で、塵埃が、再度又は新規に帯電されて、内筒104の集塵電極で捕集される。このとき、特に、帯電した塵埃には、中心放電ワイヤ105bとの間にクーロン反発力が発生するので、放電電極105aにより帯電しながらも、それまでに捕集されなかった塵埃も、内筒104の集塵電極との間のクーロン力により捕集され易い。また、各部で二次的流れ及び乱流が発生しているとき、これらの空気の流速は、殆どが流入経路101への流入時より遅い為、塵埃は各箇所の集塵極との間のクーロン力により捕集され易い。
以上のように、本発明に係る電気掃除機の本実施の形態5では、複数の放電電極を設け、初段は塵埃の帯電を主な役割として、その後段以降の集塵電極で捕集するようにしたので、吸気の流速が速い場合でも、塵埃の捕集率を高めることが出来る。
また、外筒102では、遠心力により塵埃分布がばらつくので、密度が高い部分に初段の放電電極105aを配置して、帯電の効率を高めることが可能であるが、その最適配置は、流速や塵埃の堆積具合等で変化する。本実施の形態5のように、初段の放電電極105aを流入経路101に配置すれば、略一定の流入吸気中で、塵埃へ安定した帯電をおこなうことが出来る。本発明に係る電気掃除機の実施の形態5のその他の構成及び動作は、上述した本発明に係る電気掃除機の実施の形態1の構成及び動作と同様であるので、同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
(実施の形態6)
図8は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態6におけるサイクロン集塵部7を説明する為の模式図である。
このサイクロン集塵部7は、流入経路101が、外筒102の外周に沿って形成され、流入経路101内の放電電極105cが、ステンレス製の針形状であり、流入経路101の上面を貫通しており、放電電極105cの先端が流入経路101断面の中心となるように配置されている点が、実施の形態5と異なっている。
この放電電極105cに対する集塵電極は、流入経路101の側面及び下面の内壁にアルミニウム材で形成され、アース接地されている。放電電極105cに+6kVの直流状電圧が印加されると、電界強度が高くなるのは、針先端部のみであり、その付近だけに電離域が生じて塵埃を帯電させる。帯電した塵埃は、実施の形態5と同様にして、遠心力及びクーロン力の双方により捕集することが出来る。
本実施の形態6では、以上にように、初段(流入経路101)の放電電極105cを針形状とすることで、線形状とする場合に比べて、塵埃への帯電量は一般に小さくなる。しかし、放電電極105c単独で形状を保持出来るので、部品コスト及び複雑さが増す保持部材が不要であり、また、振動及び大きな塵埃の衝突に対して充分な強度を持たせることができる。本発明に係る電気掃除機の実施の形態6のその他の構成及び動作は、上述した本発明に係る電気掃除機の実施の形態5の構成及び動作と同様であるので、同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
(実施の形態7)
図9は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態7におけるサイクロン集塵部7を説明する為の模式図である。
このサイクロン集塵部7も、外筒102の逆円錐台状部分の内壁、流入経路101の内壁の一部、及び内筒104の側面の内壁は、アース接地されたアルミニウム材で形成されているが、それに加えて、集積室103の内壁もアース接地されたアルミニウム材で形成されている点が、実施の形態5と異なっている。
通常、図9の破線矢印で示す、集積室103からの排出空気の流量は少ないので、集積室103の深さを大きくしたり、外筒102と集積室103との接続口径を小さくする対策を講じておけば、一旦分離されて集積室103内に堆積した塵埃が、再飛散することは殆どない。しかし、省スペース化が必要な家庭用電気掃除機では、以上のような対策を充分に講じることが出来ない。
それに対して、本実施の形態7のように、集積室103の内壁も集塵電極にしておけば、クーロン力により塵埃を集積室103の内部に留める作用が生じ、再飛散の可能性を低く出来る。本発明に係る電気掃除機の実施の形態7のその他の構成及び動作は、上述した本発明に係る電気掃除機の実施の形態5の構成及び動作と同様であるので、同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
尚、本発明は、上述した実施の形態5乃至7に何ら限定されるものではない。例えば、集塵電極は、吸引経路の構成部材の内壁面に形成したが、網目状にして吸引経路中に形成することも可能である。また、塵埃を集積室内部に留める作用を強めたり、殺菌・脱臭などの効果を付加する為に、放電電極を集積室内に配置する構成としても良い。
1 吸込口
2 吸引パイプ
3 接続パイプ
4 サクションホース
5 (電気掃除機の)本体
6 紙袋(ろ過フィルタ集塵部、第1塵埃捕集手段)
7,18,53 サイクロン集塵部
8 電動送風機部
9 排気経路
10 ファン
12,55,56 入口筒
13,102 外筒
14,20,31,103,501 集積室
15,104 内筒
16,105b サイクロン中心放電ワイヤ
17,107 高電圧発生回路
19,30,52,54 ろ過フィルタ集塵部
51 容器
101 流入経路
105a,105c 放電電極
106 電極保持部

Claims (3)

  1. 塵埃を吸い込む吸引口と、吸気を発生される電動送風機と、前記吸引口から該電動送風機に連通する吸引経路と、該電動送風機から外部への排気経路と、前記吸引経路に設けられ、塵埃を捕集する第1塵埃捕集手段及び第2塵埃捕集手段とを備える電気掃除機において、
    前記第1塵埃捕集手段は、遠心力作用による第1サイクロン集塵部であり、
    前記第2塵埃捕集手段は、遠心力作用による第2サイクロン集塵部であり、
    前記第1サイクロン集塵部は、前記第2サイクロン集塵部を格納する容器を兼ね、該容器に前記吸引口から吸気が容器の周面上部に接線方向に流入する第1入口筒を設け、
    前記第2サイクロン集塵部は、外筒を有し、該外筒の上部に接線方向に吸気を流入する第2入口筒を設け、
    前記第2入口筒に塵埃をろ過するフィルタを設け、
    開口された一端が前記外筒内に貫設され、他端が前記電動送風機の吸引経路へと連通された内筒を設け、
    前記第2サイクロン集塵部には、前記内筒の中心部に線形状のコロナ放電を行う放電電極が設けられ、少なくとも前記内筒の内壁面を集塵電極として接地、又は前記放電電極と逆極性の電圧を引加してなる電気集塵手段を設けたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記第1及び第2サイクロン集塵部の下部に、捕集した塵埃を集積する集積室を個別に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記放電電極には、正のコロナ放電を行う高電圧が引加してなる請求項1または2に記載の電気掃除機。
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