JP2004160019A - 集塵装置及びそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

集塵装置及びそれを用いた電気掃除機 Download PDF

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定男 福島
Sadamoto Kodera
定基 小寺
Tomio Tanigawa
富夫 谷川
Takaya Azumi
喬哉 安積
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Abstract

【課題】塵埃捕集効率と共に吸込仕事率を向上することができる集塵装置及びそれを用いた電気掃除機を提供する。
【解決手段】吸引経路に配置されるダストボックス10内にフィルタ(外側フィルタフィクスチャ11)を配設して、このフィルタとダストボックス10との間に第1サイクロン空間22を形成し、前記フィルタ内にサイクロン筒体12を配設して、このサイクロン筒体12内に第2サイクロン空間44を形成すると共に、サイクロン筒体12内に排気筒26を配設し、この排気筒26をサイクロン筒体12内に空気流を導入する導入部45とは反対側に偏心させて、サイクロン筒体12内への空気流の導入部45を大きくした。また、サイクロン筒体12を排気筒26に対応して偏心させた。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、サイクロン式の集塵装置及びそれを用いた電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ダストボックス内にフィルタを配設して、このフィルタとダストボックスとの間に第1サイクロン空間を形成し、前記フィルタ内にサイクロン筒体を配設して、このサイクロン筒体内に第2サイクロン空間を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この構成では、サイクロン筒体内への空気流の流入口(導入部)が複数箇所形成され、旋回流の流速が速くなるように流路は流入口に向かって次第に狭くなるように形成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−146850号公報(図1,図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記においては、第2サイクロン空間への導入部(流入口)が狭く形成されて複数箇所あるため、各導入部では流速が大きくなるが、第2サイクロン空間内では流路が広がると共に各導入部からの空気流が影響し合って乱流が発生すると想われるので、第2サイクロン空間内での旋回流の流速を十分に上げることができず、また、空気流量も十分ではなかった。従って、塵埃の捕集効率と共に吸込仕事率を向上させることができなかった。
【0006】
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、塵埃捕集効率と共に吸込仕事率を向上することができる集塵装置及びそれを用いた電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本願発明に係る集塵装置は、吸引経路に配置されるダストボックス内にフィルタを配設して、このフィルタとダストボックスとの間に第1サイクロン空間を形成し、前記フィルタ内にサイクロン筒体を配設して、このサイクロン筒体内に第2サイクロン空間を形成すると共に、前記サイクロン筒体内に排気筒を配設し、この排気筒をサイクロン筒体内に空気流を導入する導入部とは反対側に偏心させて、サイクロン筒体内への空気流の導入部を大きくしたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記サイクロン筒体を前記排気筒に対応して偏心させたことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記導入部を一箇所だけに設けたことを特徴とするものである。
【0010】
また、本願発明に係る電気掃除機は、上記のいずれかに記載の集塵装置を用いたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図1〜図7を参照して詳細に説明する。
【0012】
本実施形態の電気掃除機は、図1〜図3に示すように、キャニスタータイプの掃除機本体1の前部に、サイクロン式の集塵装置2が上方から挿入されることにより着脱自在に設けられ、掃除機本体1の後部には電動送風機3が内蔵されている。また、掃除機本体1の前面部の連結口4には、図示しない吸込ホースや延長管を介して吸込具が連結されるようになっている。また、掃除機本体1には、床面を容易に移動できるように、キャスター式の前輪5と一対の大径の後輪6,6を備えている。
【0013】
集塵装置2は、図4〜図7等に示すように、略円筒状のダストボックス10の内側に、略円筒状の外側フィルタフィクスチャ(フィルタ枠体)11と内側フィルタフィクスチャ(サイクロン筒体)12が配置されており、ダストボックス10は内部に溜まった塵埃が外から見えるように透明又は半透明の合成樹脂などで形成されている。
【0014】
図7に示すように、外側フィルタフィクスチャ11は、その側面に形成された開口部13がメッシュ状のフィルタ14で覆われている。なお、図6では、図が分かりにくくなるので、フィルタ14の図示を省略している。
【0015】
一方、ダストボックス10の前面上部には吸気管15が突設され、吸気管15の先端側開口16は、掃除機本体1の前面側中央部に形成された前記連結口4と直接連結できるように、ダストボックス10の前面側の略中心付近に形成されている。
【0016】
また、図7に示すように、ダストボックス10内面に開口する吸気管15の吸込口17には、片側に壁18が設けられていて、上記のように吸気管15が中央部に形成されていても吸込風の流れを変えて、ダストボックス10内部で発生する旋回流(サイクロン)の流れる方向(図7においては時計回り方向)へ案内するようにしている。しかし、このように構成しても、吸込口17から吸引された空気の一部は、旋回することなく、外側フィルタフィクスチャ11のメッシュ状のフィルタ14に向かって流れようとし、塵埃の一部がフィルタ14をそのまま通過してしまう問題が生じる。
【0017】
そこで、本実施形態においては、外側フィルタフィクスチャ(フィルタ枠体)11に、ダストボックス10の吸込口17に対向して無孔状の壁19を形成している。これにより、吸込口17から吸引される塵埃,特に微細な塵埃が外側フィルタフィクスチャ11のフィルタ14を直接通過するのを防止することができ、塵埃捕集効率を向上することができる。
【0018】
また、外側フィルタフィクスチャ11の下端には、内側フィルタフィクスチャ12の外壁及びダストボックス10の内壁に向かって延びる鍔部20が形成され、ダストボックス10の内壁に向かって延びる鍔部20の外周は下方に曲げられて、ダストボックス10内壁との間に隙間21が形成されるようになっている。従って、ダストボックス10内壁と外側フィルタフィクスチャ11との間には、ダストボックス10内壁と外側フィルタフィクスチャ11及びその鍔部20とによって囲まれて、旋回流による遠心分離とフィルタ14とにより比較的大きな塵埃(粗塵)を分離する第1サイクロン空間22が形成され、その下部側に第1サイクロン空間22と隙間21を介して連通し、分離された塵埃を捕集する外側集塵部23が形成されている。鍔部20の先端部分が下方に曲げられているため、塵埃が第1サイクロン空間22から隙間21を介して外側集塵部23へ移動するとき、大きな塵埃が先端部分に引っ掛かるのを防いでいる。
【0019】
上記外側フィルタフィクスチャ11は、ダストボックス10の上端開口を閉塞する上蓋24の下面を成す中蓋25に垂れ下がった状態に着脱可能に取り付けられるようになっている。上蓋24の下面を成す中蓋25には、中央部よりもダストボックス10の吸込口17側に偏心させて、下方に延びる排気筒26が形成されており、この中蓋25がシールリング27を挟んだ状態で上蓋24の内壁に嵌合している。また、中蓋25とダストボックス10の上端間は、中蓋25に装着されたパッキン28によって密閉されるようになっている。また、上蓋24と中蓋25との間には、排気筒26の上部開口29を囲むように微細塵を濾過する円筒状フィルタ30が装着されている。このように構成された上蓋24は、前部下端側に形成された溝31にダストボックス10の前部上端側に形成された突出部32が嵌合し、後部下端側に形成された係止爪33にダストボックス10の後部取手34の上側に設けられてスプリング35で付勢されたクランプ36が係合することにより、開閉可能に構成されている。
【0020】
一方、内側フィルタフィクスチャ12は、前記排気筒26に対応してダストボックス10の吸込口17側に偏心して配置されている。この内側フィルタフィクスチャ12にはフィルタは装着されておらず、旋回流による遠心分離のみによって細かな塵埃(細塵)を分離するもので、上端から上記外側フィルタフィクスチャ11の鍔部20の下端部付近までが、内側にある排気筒26と略平行になるよう軸方向にほぼ同径に形成された大径部37と、その下側に滑らかに絞り込まれて形成された小径部38と、この小径部38の上端部から下方に広がるスカート状部39とを有している。このスカート状部39の下端縁にはパッキン40が装着され、後述する底蓋41に取り付けられる伏椀状のダストカップ42の上端開口縁が密接するように構成されている。また、大径部37には、外側フィルタフィクスチャ11の鍔部20の内周縁に引っ掛かる段部43が形成されている。従って、内側フィルタフィクスチャ12は、その大径部37の外周に形成された段部43が外側フィルタフィクスチャ11の鍔部20の内周縁に引っ掛かることにより支持されるようになっている。
【0021】
従来のサイクロン筒体は一般に逆円錐状に形成され、このサイクロン筒体内で旋回流を発生させて塵埃を分離し、サイクロン筒体の中心部に垂下形成された排気筒から塵埃が分離された空気を吸引するようになっているが、逆円錐状に形成されているため下にゆくほど排気筒側に近づき、排気筒の下端開口から塵埃も吸引する虞がある。これを防止するためには、排気筒とサイクロン筒体内面との間隔を十分に確保する必要があるが、サイクロン筒体が大径になり、集塵装置が大型化する問題が生じる。
【0022】
この対策として、本実施形態においては、上述したように内側フィルタフィクスチャ12を2段筒状に形成して、上部側の大径部37を排気筒26と略平行になるよう軸方向にほぼ同径に形成しているので、内側フィルタフィクスチャ12と排気筒26との間隔dを集塵装置2を大型化することなく十分に確保することができ、排気筒26から直接塵埃が吸引されるのを防ぐことができるので、塵埃捕集効率を向上することができる。また、内側フィルタフィクスチャ12に上記のような大径部37と共に小径部38を形成することにより、小径部38で旋回流の流速が大きくなるので、微細塵の捕集効率も向上することができる。
【0023】
また、上記大径部37には、第1サイクロン空間22からの空気流を内側フィルタフィクスチャ12内の第2サイクロン空間44に導入するための導入部45が形成されている。
【0024】
本実施形態では、この導入部45を一箇所とすると共に、前述したように排気筒26や内側フィルタフィクスチャ(サイクロン筒体)12をダストボックス10の吸込口17側,すなわち導入部45とは反対側に偏心させているので、導入部45の流路面積Sを大きく形成することができ、これよりも狭い第2サイクロン空間44内での旋回流の流速を十分に上げることができ、また、空気流量も十分に増大させることができる。従って、塵埃捕集効率と共に吸込仕事率を向上することができる。また、排気筒26と共に内側フィルタフィクスチャ12も偏心させているので、等間隔に形成される第2サイクロン空間44内を旋回流がスムーズに流れ、塵埃捕集効率と共に吸込仕事率をさらに向上する要因となる。また、導入部45は一箇所のみであるので、第2サイクロン空間44内に乱流等が発生する虞はなく、この点においても、塵埃捕集効率と共に吸込仕事率をさらに向上する要因となる。
【0025】
本実施形態のように偏心させたものでは、偏心させないものに比べて、所期風量は1.78立方メートルから1.82立方メートルに、吸込仕事率は405Wから415Wに向上させることができた。しかも、ダストボックス10の外径はそのままで大きくならないので、コンパクトで使い易いものを実現できる。
【0026】
また、本実施形態においては、上記導入部45を図7等に示すようにダストボックス10の吸込口17の反対側に位置するように形成している。
【0027】
上記導入部45の形成位置としては、図7の左側や右側の吸込口17近くに形成することも考えられるが、図7の左側の吸込口17近くに形成すると、吸込口17から吸引された塵埃を含む空気が第1サイクロン空間22を旋回せずに直ぐに第2サイクロン空間44に入って、排気筒26内に吸引されやすくなるので塵埃捕集効率が低下する。また、導入部45を図7の右側の吸込口17近くに形成すると、吸込口17から吸引される風の流れと導入部45に吸い込まれる風の流れとが影響し合って乱流が発生し、旋回流が弱まって外側フィルタフィクスチャ11のフィルタ14部分に綿ごみ等の塵埃の貼り付きが生じ、塵埃の捕集効率に悪影響を及ぼす。
【0028】
これに対して、本実施形態においては、吸込口17の反対側に導入部45を形成しているので、吸込口17から吸引された塵埃を含む空気が第1サイクロン空間22を旋回せずに直ぐに第2サイクロン空間44に入って排気筒26内に吸引されたり、吸込流と影響し合って旋回流が弱まることによりフィルタ14への綿ごみ等の塵埃の貼り付きが生じたりしなくなるため、塵埃の捕集効率に良い影響を及ぼし、流体解析においても若干の向上が見られる。
【0029】
また、上記導入部45には、図7等に示すように、内側フィルタフィクスチャ12に、その内側に向かって空気流を案内するガイドとしての仕切板46が形成されている。この仕切板46を設けることにより、外側フィルタフィクスチャ11を通過した細塵を含む空気流が導入部45の流路47に集中される。すなわち、この流路47が確保されることにより、旋回流が強くなると共に流量も多くなるので、塵埃捕集効率を向上することができると共に、吸込仕事率が向上する要因ともなる。
【0030】
さらに、上記導入部45には、外側フィルタフィクスチャ11に、内側フィルタフィクスチャ12の内側に向かって空気流を案内するガイドとしての仕切板48が形成されている。この仕切板48を設けることにより、外側フィルタフィクスチャ11を通過した細塵を含む空気流が導入部45の流路49に集中される。すなわち、この流路49が確保されることにより、旋回流がさらに強くなると共に流量も多くなるので、塵埃捕集効率をさらに向上することができると共に、吸込仕事率がさらに向上する要因ともなる。
【0031】
また、図5等に示すように、ダストボックス10の底部には、取手34の下部に設けられたヒンジ(図示せず)により開閉自在に構成された底蓋41が取り付けられている。この底蓋41は、吸気管15下方に設けられたレバー50の上部をスプリング51の付勢力に抗して押すことにより、レバー50の下端に形成されたクランプ52が底蓋41側の係止爪53より外れて、ダストボックス10の下端開口を開放するようになっている。また、底蓋41の上面には、ダストカップ42の下端縁がシール部材54を介して嵌合される環状リブ55が偏心して形成されている。
【0032】
従って、ダストボックス10内の外側集塵部23に堆積した粗塵は、ごみ箱等の上で底蓋41を開ければ、ごみ箱内に落下し、内側集塵部56に堆積した細塵も、開いた底蓋41からダストカップ42を取り外すことによって、周囲にまき散らすこともなく、ごみ箱内に捨てることができる。また、この状態で、ダストボックス10内を容易に清掃することができる。
【0033】
また、底蓋41には、内側フィルタフィクスチャ(サイクロン筒体)12の下端開口57と対向する位置に、開口57に向かって突出する半球状の突部58が形成されている。このように、内側フィルタフィクスチャ12の下端開口57に向かってダストボックス10の底蓋41に突部58を形成しているので、内側フィルタフィクスチャ12内の第2サイクロン空間44で分離された塵埃は内側フィルタフィクスチャ12の下端開口57と対向する位置には蓄積せず、開口57から離れた周辺部に蓄積する。また、掃除機本体運転停止後の移動時の振動や傾きによる塵埃の中心部への移動を防ぐことができる。従って、電動送風機3を停止あるいは起動させる際の旋回流が弱い状態でも塵埃を吸い上げることがなくなり、塵埃蓄積効率を向上することができる。また、突部58が半球状を成しているので、洗いにくくならない利点もある。なお、上記では、半球状の突部58としたが、円錐状などの突部としても良い。
【0034】
次に、本実施形態の電気掃除機における塵埃及び空気のそれぞれの流れについて説明する。
【0035】
掃除機本体1の外部から吸引される塵埃を含む空気は、図3に示されるように、連結口4から吸気管15を通してダストボックス10内に入り、ダストボックス10の内壁に沿って旋回する。具体的には、第1サイクロン空間22内部において、空気が旋回しながら外側フィルタフィクスチャ11のフィルタ内部へ流れ、分離された塵埃は隙間21を通って下方に落ち、ダストボックス10底部の外側集塵部23に堆積する。塵埃を含む空気がダストボックス10内に入るときには、上述したように、吸込口17と対向する外側フィルタフィクスチャ11の壁19によって、吸込口17から吸引される塵埃,特に微細な塵埃が外側フィルタフィクスチャ11のフィルタ14を直接通過するのを防止することができるので、塵埃捕集効率を向上することができる。
【0036】
同様に、外側フィルタフィクスチャ11のフィルタ内部に流れた空気もさらに旋回する。具体的には、第2サイクロン空間44内部において、空気が旋回しながら遠心分離によって細塵を分離し、分離された細塵は内側フィルタフィクスチャ12の内壁にそって下方に落下し、ダストカップ42内の内側集塵部56に堆積する。上述したように、排気筒26や内側フィルタフィクスチャ12を導入部45とは反対側に偏心させて導入部45の流路面積Sを大きく形成しているため、第2サイクロン空間44内での旋回流の流速を十分に上げることができ、また、空気流量も十分に増大させることができるので、塵埃捕集効率と共に吸込仕事率を向上することができる。また、内側フィルタフィクスチャ12と排気筒26との間隔は上述した構成によって十分に確保されているので、排気筒26から直接塵埃が吸引されるのを防ぐことができ、塵埃捕集効率を向上することができる。さらに、内側フィルタフィクスチャ12には大径部37と共に小径部38が形成されており、小径部38で旋回流の流速が大きくなるので、微細塵の捕集効率も向上することができる。また、底蓋41の半球状の突部58に落ちた細塵は、上述したように、突部58には堆積せずにその周辺部に蓄積するので、電動送風機3を停止あるいは起動させる際の旋回流が弱い状態でも塵埃を吸い上げることがなくなり、塵埃蓄積効率を向上することができる。
【0037】
上記のようにして、ダストボックス10内で塵埃が濾過された空気は、排気筒26から吸引されて上蓋24内部の円筒状フィルタ30によりさらに濾過されたのち、上蓋24後端の排気口60より集塵装置2外に出る。そして、図3に示す連絡通路7を介して電動送風機3に取り込まれ、電動送風機3から図示しない排気フィルタを通して、掃除機本体1側面に配置された後輪6に形成されたメッシュ状の排気口8から側方にクリーンな排気が排出される。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本願発明の集塵装置によれば、ダストボックス内にフィルタを配設して、このフィルタとダストボックスとの間に第1サイクロン空間を形成し、フィルタ内にサイクロン筒体を配設して、このサイクロン筒体内に第2サイクロン空間を形成すると共に、サイクロン筒体内に排気筒を配設し、この排気筒をサイクロン筒体内に空気流を導入する導入部とは反対側に偏心させて、サイクロン筒体内への空気流の導入部を大きくしたことにより、第2サイクロン空間内での旋回流の流速を十分に上げることができ、また、空気流量も十分に増大させることができるので、塵埃捕集効率と共に吸込仕事率を向上することができる。
【0039】
また、サイクロン筒体を排気筒に対応して偏心させたことにより、等間隔に形成される第2サイクロン空間内を旋回流がスムーズに流れ、塵埃捕集効率と共に吸込仕事率をさらに向上する要因となる。
【0040】
また、導入部を一箇所だけに設けたことにより、第2サイクロン空間内に乱流等が発生する虞はなく、この点においても、塵埃捕集効率と共に吸込仕事率をさらに向上する要因となる。
【0041】
また、本願発明に係る電気掃除機は、上記のような集塵装置を用いたことにより、上述した効果が得られる電気掃除機が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係る集塵装置を備えた電気掃除機における掃除機本体の斜視図。
【図2】同じく、側面図。
【図3】同じく、概略側断面図。
【図4】上記集塵装置の斜視図。
【図5】同じく、側断面図。
【図6】集塵装置の上蓋を取り外した斜視図。
【図7】同じく、上面側から見たダストボックス上部の断面図。
【符号の説明】
1 掃除機本体
2 集塵装置
3 電動送風機
4 連結口
10 ダストボックス
11 外側フィルタフィクスチャ
12 内側フィルタフィクスチャ
14 フィルタ
15 吸気管
17 吸込口
19 壁
20 鍔部
21 隙間
22 第1サイクロン空間
23 外側集塵部
24 上蓋
25 中蓋
26 排気筒
30 円筒状フィルタ
34 取手
37 大径部
38 小径部
39 スカート状部
41 底蓋
42 ダストカップ
43 段部
44 第2サイクロン空間
45 導入部
46,48 仕切板
47,49 流路
50 レバー
52 クランプ
53 係止爪
55 環状リブ
56 内側集塵部
57 下端開口
58 突部
60 排気口

Claims (4)

  1. 吸引経路に配置されるダストボックス内にフィルタを配設して、このフィルタとダストボックスとの間に第1サイクロン空間を形成し、前記フィルタ内にサイクロン筒体を配設して、このサイクロン筒体内に第2サイクロン空間を形成すると共に、前記サイクロン筒体内に排気筒を配設し、この排気筒をサイクロン筒体内に空気流を導入する導入部とは反対側に偏心させて、サイクロン筒体内への空気流の導入部を大きくしたことを特徴とする集塵装置。
  2. 前記サイクロン筒体を前記排気筒に対応して偏心させたことを特徴とする請求項1記載の集塵装置。
  3. 前記導入部を一箇所だけに設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の集塵装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の集塵装置を用いたことを特徴とする電気掃除機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061539A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気掃除機
KR100717441B1 (ko) * 2005-05-26 2007-05-14 엘지전자 주식회사 진공청소기의 본체
JP2010104831A (ja) * 2010-02-15 2010-05-13 Sharp Corp 電気掃除機

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