JP2003325401A - サイクロン式集塵装置及びそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

サイクロン式集塵装置及びそれを用いた電気掃除機

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JP2003325401A
JP2003325401A JP2002143466A JP2002143466A JP2003325401A JP 2003325401 A JP2003325401 A JP 2003325401A JP 2002143466 A JP2002143466 A JP 2002143466A JP 2002143466 A JP2002143466 A JP 2002143466A JP 2003325401 A JP2003325401 A JP 2003325401A
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dust box
box body
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JP2002143466A
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Kenichiro Doi
憲一郎 土肥
Akihiro Morita
明宏 森田
Toshiyuki Fujiyoshi
俊行 藤吉
Hiromichi Matsuhashi
弘道 松橋
Takaya Azumi
喬哉 安積
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダストボックス内の塵埃を容易に排出するこ
とのできるサイクロン式集塵装置及びこのような集塵装
置を組み込んだ電気掃除機を提供すること。 【解決手段】 略円筒状のダストボックス本体内に同心
状に略円筒状のフィルタ保持体を設け、ダストボックス
本体の周壁内面とフィルタ保持体外周面との間に略円筒
状のサイクロン空間を形成し、サイクロン空間の下方に
略円筒状の塵埃貯留空間を形成する。そして、塵埃貯留
空間の底面に、この底面の開口部を開閉するようにヒン
ジで回転自在に支持された底蓋を設け、さらに、この底
蓋に、ダストボックス本体の周壁内面に近接する立上壁
を一体的に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイクロン式集塵
装置及びそれを用いた電気掃除機に関するものであり、
より具体的には、塵埃貯留空間に蓄積された塵埃の排出
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、使い捨ての紙パックを用いない
電気掃除機等に用いられる集塵装置として、サイクロン
式集塵装置が知られている。従来のサイクロン式集塵装
置は、略円筒状のダストボックス本体(すなわち、ダス
トボックスの外側ケース)内に略円筒状のフィルタが設
けられ、フィルタとダストボックス本体の周壁内面との
間に旋回状の空気流れ(サイクロン)を発生させる略円
筒状のサイクロン空間が形成されていた。そして、サイ
クロン空間における旋回状の空気流れにより塵埃を遠心
分離し、分離された塵埃をサイクロン空間の下方に形成
された略円筒状の塵埃貯留空間に自然落下させて蓄積し
ていた。また、蓄積された塵埃を除去可能とするため
に、塵埃貯留空間の底面、すなわち、ダストボックス本
体の底面を塵埃排出用開口部とし、この開口部を開閉す
る底蓋をダストボックス本体の底面の開口部に設けてい
た。なお、底蓋は、塵埃排出用開口部の周縁部に設けら
たヒンジにより回転式に開閉するように構成されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなサイクロン式集塵装置にあっては、サイクロン空間
における旋回状の空気流の影響を受けて塵埃貯留空間内
の空気が旋回するため、塵埃貯留空間内に蓄積された塵
埃は、塵埃貯留空間の周壁、すなわち、ダストボックス
本体の周壁に押し付けられて固まった状態となってい
た。このように固まった状態の塵埃は、底蓋を開放した
だけでは自然落下し難い状態となっていた。このため、
使用者は手などにより塵埃を掻き落とさなければなら
ず、不衛生であり、使用者が不快感を感ずるという問題
があった。
【0004】本発明は、このような従来技術における問
題点に鑑みなされたものであり、ダストボックス本体内
の塵埃を容易に排出することのできるサイクロン式集塵
装置及びこのような集塵装置を組み込んだ電気掃除機を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明によれば、略円筒状のダストボックス本体
と、このダストボックス本体内に同心状に配置された略
円筒状のフィルタ保持体と、ダストボックス本体の周壁
内面とフィルタ保持体外周面との間に形成された略円筒
状のサイクロン空間と、ダストボックス本体の周壁内面
とフィルタ保持体外周面との間にあって、サイクロン空
間の下方に形成された略円筒状の、かつ底面に開口部を
備えた塵埃貯留空間と、塵埃貯留空間の底面の開口部を
開閉するようにヒンジで回転自在に支持された底蓋と、
ダストボックス本体の周壁内面に近接するように底蓋と
一体的に形成された立上壁とを備えたことを特徴とする
サイクロン式集塵装置が提供される。
【0006】この集塵装置によれば、集塵装置に吸引さ
れた空気中に含まれる塵埃はサイクロン空間において空
気から遠心分離され、下方の塵埃貯留空間に落とされて
堆積される。塵埃貯留空間に堆積した塵埃は、塵埃貯留
空間における旋回状の空気流れにより塵埃貯留空間の周
壁、すなわち、ダストボックス本体の周壁内面に押し付
けられて固まった状態となって蓄積される。しかしなが
ら、ダストボックス本体の周壁に押し付けられて固まっ
た状態の塵埃は、底蓋を開放することにより、立上壁に
より切り崩されるため、人手により掻き出すことなく底
蓋と連動して容易にダストボックス本体外に排出され
る。
【0007】この場合において、前記立上壁は、少なく
とも前記ヒンジ側近傍に形成しておくことが好ましい。
立上壁は、ダストボックス本体の周壁や、ダストボック
ス本体の内部に同心状に配置された略円筒状のフィルタ
保持体に接触しないような高さにしなければならない。
このため、立上壁の高さはヒンジ側近傍において最も高
く設定することができる。したがって、少なくともヒン
ジ側近傍に立上壁を設けるようにすれば、高い立上壁を
形成することができ、この高い立上壁によりダストボッ
クス本体の周壁内面に密着して固まっている塵埃を、安
価な小さい立上壁で大きく切りくずことができ、ダスト
ボックス本体内に残る塵埃を少なくすることができる。
【0008】また、前記立上壁を、ダストボックス本体
の周壁内面の略全周囲において近接する環状体として形
成してもよい。このように構成した場合は、ダストボッ
クス本体の周壁内面に密着して固まっている塵埃を全体
的に切り崩すことができるため、ダストボックス本体内
に残る塵埃をより少なくすることができる。
【0009】また、本発明の別の観点によれば、上記の
ように構成された集塵装置を組み込んだ電気掃除機が提
供される。このような電気掃除機によれば、ダストボッ
クス本体からの塵埃除去が容易になり、電気掃除機から
の塵埃排出処理作業が容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサイクロン式
集塵装置を電気掃除機に具体化した実施の形態を、図1
〜図9に基づいて説明する。なお、図1は本発明の実施
の形態に係る電気掃除機を示す斜視図、図2は同電気掃
除機の平面図、図3は同電気掃除機の左側面図、図4は
同電気掃除機の中央部縦断面図、図5は同電気掃除機の
ダストボックスの斜視図、図6は同ダストボックスの正
面図、図7は同ダストボックスの中央部縦断面図、図8
は図7において底蓋を開放した状態図、図9は図7にお
けるIX−IX断面図、図10は図7におけるX−X断
面図、図11はダストボックス本体を一部破断したダス
トボックスの斜視図、図12は図11において底蓋を開
放した状態図である。
【0011】本発明に係る実施の形態としての電気掃除
機は、図1〜図4に示されるように、キャニスタタイプ
の電気掃除機であって、掃除機本体1の前部における吸
引経路に集塵装置としてのサイクロン式ダストボックス
2が上方から着脱可能に挿入配置されている。そして、
掃除機本体1の後部に電動送風機3が内蔵されている。
【0012】また、この電気掃除機は、掃除機本体1の
前端面に連結口4を有している。そして、図示されてい
ないが、連結口4には、吸込ホース及び吸込管を介して
吸込具が連結されるようになっている。なお、掃除機本
体1は、床面を移動できるように、1個の前輪1a(図
3参照)及び2個の後輪1b、1c(図1及び図2参
照)を備えている。
【0013】ダストボックス2は、略円筒状集塵装置の
外側ケースを成すダストボックス本体10、ダストボッ
クス本体10の内部にこれと同心状に配置された略円筒
状の外側フィルタ保持体20、この外側フィルタ保持体
20の内部にこれと同心状に配置された略円筒状の内側
フィルタ保持体30などを備えている(図4及び図7参
照)。ダストボックス本体10、外側フィルタ保持体2
0及び内側フィルタ保持体30は、互いに分解すること
ができるように構成されている。ダストボックス本体1
0は、透明又は半透明の合成樹脂により形成されてい
る。
【0014】外側フィルタ保持体20は、図7及び図8
に示されるように、略円筒状の外側筒状体21、外側筒
状体21の周壁上部に形成された縦方向へ延びる複数本
のスリット22、このスリット22を被覆するように外
側筒状体21の周壁に装着された略円筒状の外側フィル
タ23などを備えている。
【0015】外側筒状体21の周壁には、外側フィルタ
23の下端からダストボックス本体10の周壁内面へ向
かって張り出す外側鍔部24が設けられ、ダストボック
ス本体10の周壁内面と鍔部24との間に外側の隙間2
5が形成されている。その結果、ダストボックス本体1
0の周壁内面と外側フィルタ保持体20との間には、ダ
ストボックス本体10の周壁内面、外側フィルタ23及
び鍔部24によって囲まれた外側サイクロン空間50
と、隙間25と、ダストボックス本体10の周壁内面、
鍔部24の下方における外側筒状体21及び鍔部24に
よって囲まれてなする外側塵埃貯留空間51とが形成さ
れている。なお、外側塵埃貯留空間51は、隙間25を
外側サイクロン空間50に連通している。
【0016】隙間25は、外側サイクロン空間50で分
離された塵埃を外側塵埃貯留空間51に落下させるため
の通路である。このとき、塵埃をスムーズに落下させる
ように鍔部24の張り出し先端部分24aは、下方へ湾
曲するように形成されている。
【0017】内側フィルタ保持体30は、略円筒状の内
側筒状体31、内側筒状体31の周壁下部に形成された
縦方向へ延びる複数本のスリット32、このスリット3
2を被覆するように内側筒状体31の周壁に装着された
略円筒状の内側フィルタ33などを備えている。
【0018】内側筒状体31の周壁には、内側フィルタ
33の下端から外側筒状体21の周壁内面へ向かって張
り出す内側鍔部34が設けられ、外側筒状体21の周壁
内面と鍔部34との間に隙間35が形成されている。そ
の結果、外側筒状体21の周壁内面と内側フィルタ保持
体30との間には、外側筒状体21の周壁内面、内側フ
ィルタ33及び鍔部34によって囲まれた内側サイクロ
ン空間60と、隙間35と、鍔部34の下方にあって内
側サイクロン空間60に隙間35を介して連通する内側
塵埃貯留空間61とが形成されている。
【0019】隙間35は、内側サイクロン空間60で分
離された塵埃を内側塵埃貯留空間61に落下させるため
の通路である。このとき、塵埃をスムーズに落下させる
ように鍔部34の張り出し先端部分34aは、下方へ湾
曲するように形成されている。
【0020】外側フィルタ保持体20及び内側フィルタ
保持体30は、図7に示されるように、ダストボックス
本体10の上端開口を閉塞する上蓋部40の下面に垂下
状態で固着されている。
【0021】具体的には、外側筒状体21の上部に略水
平外方へ延設された中蓋部28がシールリング45を挟
んだ状態で上蓋部40の内壁に嵌合している。中蓋部2
8とダストボックス本体10との隙間は、中蓋部28の
段部に取り付けられたシールリング46によって気密状
に封止されている。
【0022】一方、内側筒状体31の上部には、略垂直
上方へ延設された円筒状ホルダ36が形成されている。
円筒状ホルダ36の周壁には、縦方向へ延びる複数本の
スリット(図示せず)が形成されており、さらに、この
スリットの内側には円筒状フィルタ37が保持されてい
る。そして、円筒状ホルダ36は、円筒状フィルタ37
を保持した状態で上蓋部40の内部に収納されている。
なお、円筒状ホルダ36と中蓋部28との隙間は、円筒
状ホルダ36の周壁下端部に取り付けられたシールリン
グ47によって気密状に封止されている。
【0023】ダストボックス本体10の周壁上部には、
吸気管11が外方に突出するように設けられている。吸
気管11は、先端側開口11aが掃除機本体1の前端面
における連結口4(図1及び図7を参照)に内側から嵌
まるような位置、形状及び大きさに形成されている。
【0024】また、図9に示されるように、ダストボッ
クス本体10の周壁における吸気管11の後端側開口1
1bには、ガイドリブ12が設けられている。ガイドリ
ブ12は、ダストボックス本体10の周壁に沿う円周方
向へ延設されている。このガイドリブ12は、吸気管1
1を通ってダストボックス本体10の内部へ流入する空
気を、ダストボックス本体10の内部で発生する旋回状
の空気流れの旋回方向(例えば、図9では時計周り方
向)に沿ってガイドするためのものである。したがっ
て、このガイドリブ12のガイド作用により、吸気管1
1から吸引された塵埃を含んだ外部空気は、ダストボッ
クス本体10の内部でスムーズに旋回することができ、
集塵効率を上げることができる。
【0025】さらに、ダストボックス本体10の底部の
開口部には、把手13の下部の、ダストボックス2の開
口部の近傍にヒンジ14が設けられ、ヒンジ14により
開閉可能に底蓋70が取り付けられている(図5〜図
8、図10〜図12参照)。この底蓋70は、ダストボ
ックス本体10の周壁における吸気管11の下方に設け
られたレバー15の上部を押すことにより、レバー15
の下端に形成されたクランプ16が底蓋70の係止爪7
1から外れて、ダストボックス本体10の下端開口を開
放するようになっている。
【0026】また、底蓋70には、ダストボックス本体
10の周壁内面に近接するように底蓋70と一体的に環
状の立上壁73が形成されている(図7、図8、図10
〜図12参照)。立上壁73の高さ、及び立上壁73と
ダストボックス本体10の周壁内面との隙間は、底蓋7
0を開放するときにこの立上壁73がダストボックス本
体10の周壁や外側フィルタ保持体20を構成する外側
筒状体21の周壁に接触しないように設定されている。
そのため、環状の立上壁73は、ヒンジ14側を最も高
く設定することができ、ひんじ14の対称位置に向うに
つれ低くなる形状に設定されている。
【0027】外側フィルタ23及び内側フィルタ33
は、濾過された空気の通路になる外側筒状体21及び内
側筒状体31内の周壁にポリエチレン製メッシュフィル
タを筒状に配設したものである。なお、外側フィルタ2
3及び内側フィルタ33の種類や材質については、特に
限定されるものではない。例えば、内側フィルタ33と
してとして、プリーツ状(蛇腹状)に折り畳んだ濾紙フ
ィルタを筒状に配設したものとしてもよい。
【0028】次に、この電気掃除機における空気及び塵
埃の流れについて説明する。掃除機本体1の外部から吸
込具、吸込管及び吸込ホースを介して吸入された塵埃を
含んだ空気は、連結口4及び吸気管11を介してダスト
ボックス本体10の内部、つまり外側サイクロン空間5
0に入り、ダストボックス本体10の周壁内面に沿って
旋回する。そして、この空気中に含まれる粗い塵埃が、
遠心分離作用により分離されてダストボックス本体10
の周壁内面付近に集積される。この結果、粗い塵埃が除
去された空気が旋回しながら外側フィルタ23の内部へ
流れる。また、ダストボックス本体10の周壁内面付近
に集積された粗い塵埃は、外側の隙間25を通って下方
へ落下し、外側塵埃貯留空間51に堆積する。
【0029】外側塵埃貯留空間51内では、外側サイク
ロン空間50における旋回状の空気流れの影響を受け
て、旋回状の空気流れが形成されている。このため、外
側塵埃貯留空間51に落下して堆積した塵埃53(図9
参照)は、外側塵埃貯留空間51の外周側、すなわちダ
ストボックス本体10の周壁内面に押し付けられて固ま
った状態となって蓄積される。
【0030】一方、外側フィルタ23の内部、つまり内
側サイクロン空間60へ流れた空気は、外側サイクロン
空間50におけると同様に旋回する。そして、内側サイ
クロン空間60における旋回状の空気流れにより比較的
細かい塵埃が遠心分離されて、外側フィルタ保持体20
の周壁内面に集積される。この集積された比較的細かい
塵埃は、旋回状の空気流れにより内側鍔部34下方の内
側塵埃貯留空間61に落下され、内側塵埃貯留空間61
に堆積される。なお、内側塵埃貯留空間61においても
外側塵埃貯留空間51における場合と同様に、内側塵埃
貯留空間61の外周側、すなわち外側筒状体21の周壁
内面に押し付けられて固まった状態となって蓄積される
が、この内側塵埃貯留空間61の半径が小さいこと及び
空気の旋回流速が外側塵埃貯留空間51におけるそれに
比し小さくなっていることから、固まり程度はそれほど
強くはない。
【0031】なお、底蓋70には、外側筒状体21の下
端縁と底蓋70との隙間を気密状に閉塞するためのパッ
キン72が設けられているので、底蓋70に沿って外側
塵埃貯留空間51から内側塵埃貯留空間61へ空気が流
れ込むことはない。
【0032】ダストボックス本体10で前記のように大
部分の塵埃(すなわち、粗い塵埃及び比較的細かい塵
埃)が濾過された空気は、内側フィルタ33から上蓋部
40の内部に設けられた円筒状フィルタ37へ流れる。
そして円筒状フィルタ37によりさらに細かい塵埃が除
去される。フィルタ37によってさらに細かい塵埃が除
去された空気は、上蓋部40の後端における排気口41
からダストボックス2の外へ送られ、図4に示された連
絡通路6を介して電動送風機3に吸い込まれる。電動送
風機3に吸い込まれた空気は、電動送風機3から排気フ
ィルタ7によって濾過された後に、掃除機本体1の側壁
に形成されたメッシュ状排気口8(図4参照)及び後輪
1bまたは1cのメッシュ9(図1参照)を介して外部
へ排出される。
【0033】そして、外側塵埃貯留空間51に蓄積され
た塵埃53及び内側塵埃貯留空間61に蓄積された塵埃
を排出するときは、レバー15の上部を押してクランプ
16と底蓋70の係止爪71との係合を外して底蓋70
を開放する。底蓋70を開放すると立上壁73が外側塵
埃貯留空間51の周壁に押し付けられて固まった状態の
塵埃53を切り崩す。これにより塵埃53と外側塵埃貯
留空間51の周壁との密着性が破壊される。その結果、
底蓋70が開放される動作に連動してダストボックス2
の外部に排出することができる。なお、内側塵埃貯留空
間61の周壁に押し付けられて固まった状態の塵埃につ
いては、塵埃と、内側塵埃貯留空間61の周壁との密着
性がそれほど強くないため、立上壁73のようなものが
なくても底蓋70を開放することにより容易に排出され
る。
【0034】以上のごとく構成された本実施の形態によ
れば、次のような効果を奏することができる。上記構成
の実施の形態に係るサイクロン式集塵装置によれば、外
側サイクロン空間50の下方に形成された円筒状の外側
塵埃貯留空間51に、外側塵埃貯留空間51における底
面の開口部を開閉するようにヒンジ14で回転自在に支
持された底蓋70を設け、ダストボックス本体10の周
壁内面に近接する立上壁73を底蓋70と一体的に形成
しているので、ダストボックス本体10の周壁内面に押
し付けられて固まった状態の塵埃53は、底蓋70が開
放されたときに立上壁73により切り崩されて塵埃53
とダストボックス本体10の周壁内面との密着力が弱め
られ、底蓋70の開放と同時に塵埃53が放出される。
なお、底蓋70を開放した場合、内側塵埃貯留空間61
の周壁に押し付けられて固まった状態の塵埃も、塵埃と
内側塵埃貯留空間61の周壁との密着性がそれほど強く
ないため、底蓋70の開放動作に連動して排出される。
【0035】なお、立上壁73は、ダストボックス本体
10の周壁内面に環状に密着している塵埃の一部を切り
崩すことによりほぼ全体を底蓋70開放により排出する
ことが可能となるが、本実施の形態のようにダストボッ
クス本体10の周壁内面の略全周囲にわたる環状体とし
て形成すると、ダストボックス本体10内に残る塵埃を
より少なくすることができる。
【0036】また、本実施の形態の電気掃除機は、上記
のような構成及び作用効果を備えたサイクロン式集塵装
置を用いているので、電気掃除機からの塵埃排出処理作
業が容易になる。
【0037】本実施の形態は、次のように変形すること
ができる。前述の記載から明らかなように、実施の形態
における環状の立上壁73に代えて、ダストボックス本
体10の周壁内面の一部にのみ立上壁を形成して、立上
壁73を安価なものとすることができる。この場合、ヒ
ンジ14側に設けるようにすると、他の位置に設ける場
合に比し立上壁の高さを大きくすることができるので、
ダストボックスの周壁内面に密着して固まっている塵埃
を大きく切り崩すことができ、ダストボックス本体10
内に残る塵埃量を少なくすることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、ダストボックス本体底部に設けられた底蓋を開放
するという簡単な操作により、ダストボックス本体の周
壁内面に密着して堆積している塵埃を、使用者が手で掻
き落とすような作業をすることなく容易に排出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る電気掃除機を示す
斜視図である。
【図2】 同電気掃除機の平面図である。
【図3】 同電気掃除機の左側面図である。
【図4】 同電気掃除機の中央部縦断面図である。
【図5】 同電気掃除機のダストボックスの斜視図であ
る。
【図6】 同ダストボックスの正面図である。
【図7】 同ダストボックスの中央部縦断面図である。
【図8】 図7において底蓋を開放した状態図である。
【図9】 図7におけるIX−IX断面図である。
【図10】 図7におけるX−X断面図である。
【図11】 ダストボックス本体を一部破断した状態の
ダストボックスの斜視図である。
【図12】 図11において底蓋を開放した状態図であ
る。
【符号の説明】
2 ダストボックス 10 ダストボックス本体 14 ヒンジ 20 外側フィルタ保持体 50 サイクロン空間 51 外側塵埃貯留空間 53 塵埃 70 底蓋 73 立上壁
フロントページの続き (72)発明者 藤吉 俊行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松橋 弘道 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 安積 喬哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B062 AG02 AH02 4D053 AA03 AB01 BB07 BC01 BD04 CC04 CD12 CD21 DA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒状のダストボックス本体と、この
    ダストボックス本体内に同心状に配置された略円筒状の
    フィルタ保持体と、ダストボックス本体の周壁内面とフ
    ィルタ保持体外周面との間に形成された略円筒状のサイ
    クロン空間と、ダストボックス本体の周壁内面とフィル
    タ保持体外周面との間にあって、サイクロン空間の下方
    に形成された略円筒状の、かつ底面に開口部を備えた塵
    埃貯留空間と、塵埃貯留空間の底面の開口部を開閉する
    ようにヒンジで回転自在に支持された底蓋と、ダストボ
    ックス本体の周壁内面に近接するように底蓋と一体的に
    形成された立上壁とを備えたことを特徴とするサイクロ
    ン式集塵装置。
  2. 【請求項2】 前記立上壁は、少なくともヒンジ側近傍
    のダストボックス本体の周壁内面に近接するように形成
    されてなることを特徴とする請求項1記載のサイクロン
    式集塵装置。
  3. 【請求項3】 前記立上壁は、ダストボックス本体の周
    壁内面の略全周囲において近接する環状体として形成さ
    れ、ヒンジ側からヒンジの対称位置側に向けて立上壁の
    高さが低くなるように形成されていることを特徴とする
    請求項1記載のサイクロン式集塵装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載され
    ているサイクロン式集塵装置を用いたことを特徴とする
    電気掃除機。
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