JP4968313B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP4968313B2
JP4968313B2 JP2009255059A JP2009255059A JP4968313B2 JP 4968313 B2 JP4968313 B2 JP 4968313B2 JP 2009255059 A JP2009255059 A JP 2009255059A JP 2009255059 A JP2009255059 A JP 2009255059A JP 4968313 B2 JP4968313 B2 JP 4968313B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
dust
vacuum cleaner
swirl chamber
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009255059A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011098082A (ja
Inventor
剛志 前田
草太 小前
潤一郎 星崎
朋生 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP2009255059A priority Critical patent/JP4968313B2/ja
Publication of JP2011098082A publication Critical patent/JP2011098082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4968313B2 publication Critical patent/JP4968313B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filters For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

本発明は、電気掃除機に関し、特にサイクロン分離装置を備えた電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電気掃除機として、例えば「微粒子を含む流体の取入れ手段と清浄にされた流体の排出手段を有するハウジングを備えて、流入流体に一次の渦流を発生させる手段を有し、かつ前記ハウジングがそれぞれ微粒子の収集手段に連結した第一分離室と第二分離室を含む分離領域と前記第二分離室内に二次の渦流を発生させる連結手段を備えて、異なる重量の微粒子にかかる慣性力の違いにより第一分離室と第二分離室とに微粒子を分離する装置…」が知られている(例えば特許文献1参照)。
特表2002−503541号公報(要約)
上記の特許文献1に開示されている従来技術においては、第二分離室内に渦流を発生させて微粒物質を捕集するため、第二分離室内への気流流入が多く、また、流出口の吸込み力が微粒物質に対して大きく作用するために、一旦第一分離室内の気流から分離した微粒物質の再飛散が生じるという課題があった。また、流出口がハウジングに対して軸方向に開口した構成になっているため、気流は大きな軸方向の速度を持って旋回室へと流入し、旋回方向への速度(旋回速度)が小さく、微粒物質を分離するための遠心力が不足し捕集性能が低いという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するために為されたものであり、ごみを効率良く遠心分離し、再飛散することなく捕集することを可能にした電気掃除機を提供することを目的としている。
本発明に係る電気掃除機は、
外部から含塵空気を吸入する吸込口体と、
吸気を発生させる電動送風機と、
前記吸込口体と前記電動送風機との間に配され、流入口、旋回室及び排出口体を備え、前記流入口から流入した吸気を前記旋回室により旋回し、塵埃を分離した後に該吸気を排出口体15から排気するサイクロン部と、
前記旋回室の側壁の一部を開口して形成された第1の開口部と、
前記第1の開口部の半径方向外側に設けられた第1のダストケースと
を備え、
前記排出口体は、
少なくとも一部は、側壁に複数の孔を有する略円錐形状の円錐体を備え、
前記旋回室内に突出させて設けられ、
前記円錐体は、
略円錐形状面の少なくとも一部の軸方向における高さ位置が、前記第1の開口部の軸方向における開口範囲内になるように配置されたものである。
本発明に係る電気掃除機によれば、上記の構成を採用したことにより、ごみを効率良く遠心分離し、再飛散させることなく捕集することが可能となる。
本発明に係る電気掃除機の全体構成を示す図である。 図1に示された電気掃除機の掃除機本体5の上面図である。 図2に示された掃除機本体5のa−a断面図である。 図2に示された掃除機本体5のb−b断面図である。 図1に示された電気掃除機の掃除機本体5の要部であるサイクロン集塵装置50の外観を示す斜視図である。 本発明に係る電気掃除機のサイクロン集塵装置50の前面図である。 本発明に係る電気掃除機のサイクロン集塵装置50の背面図である。 本発明に係る電気掃除機のサイクロン集塵装置50の平面図である。 実施の形態1における図7のA−A矢視断面図である。 実施の形態1における図7のB−B矢視断面図である。 実施の形態1における図8のC−C矢視断面図である。 実施の形態1における図7のD−D矢視断面図である。 実施の形態1における図7のE−E矢視断面図である。 実施の形態1における図7のF−F矢視断面図である。 実施の形態1におけるサイクロン集塵装置50の分解斜視図である。 実施の形態1における図7のA−A矢視部分断面図である。 実施の形態1における図7のA−A矢視部分断面図である。 実施の形態1における図7のA−A矢視部分断面図である。 実施の形態1に該当しない図7のA−A矢視部分断面図である。 実施の形態1に該当しない図7のA−A矢視部分断面図である。 実施の形態2における図7のE−E矢視断面図である。 実施の形態2における図7のD−D矢視断面図である。 実施の形態3における図7のA−A矢視断面図である。 実施の形態3における図7のC−C矢視断面図である。 実施の形態3におけるサイクロン集塵装置50の分解斜視図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電気掃除機の全体構成を示す図である。
図1に示されるように、電気掃除機100は、吸込口体1と、吸引パイプ2と、接続パイプ3と、ホース4と、サイクロン式の掃除機本体5とを備えている。吸込口体1は、床面上の塵埃及び含塵空気を吸い込む。吸込口体1の出口側には、真直な円筒状の吸引パイプ2の一端が接続されている。吸引パイプ2の他端には、取手2aが設けられており、中途にて若干折れ曲がった接続パイプ3の一端が接続されている。接続パイプ3の他端には、可撓性を有する蛇腹状のホース4の一端が接続されている。さらに、ホース4の他端には、掃除機本体5が接続されている。吸込口体1、吸引パイプ2、接続パイプ3及びホース4は、塵埃及び含塵空気を外部から掃除機本体5の内部に流入させるための流通路の一部を構成する。
図2は、図1に示された電気掃除機の掃除機本体5の上面図である。また、図3は、図2に示された掃除機本体5のa−a断面図であり、図4は、図2に示された掃除機本体5のb−b断面図である。
図2〜図4に示されるように、電気掃除機100の掃除機本体5は、吸入風路49と、サイクロン集塵装置50と、排気風路51と、フィルタ52と、電動送風機53と、排気口54とを備えている。その他に、掃除機本体5は、その後部には、車輪55、図示しないコードリール部などを備えている。サイクロン集塵装置50は、サイクロン部10と、このサイクロン部10と並設して設けられた第二サイクロン部20とを備えている。
また、サイクロン部10は、流入口11と、旋回室12と、0次ダストケース114と、一次ダストケース14と、排出口体15とを備えている。第二サイクロン部20は、第二流入口21と、第二旋回室22と、二次ダストケース24と、第二排出口25とを備えている。なお、この一次ダストケース14と二次ダストケース24とは1つのケース部品として形成されている。また、0次ダストケース114、一次ダストケース14及び二次ダストケース24の下端部の開口部は、ダストケース蓋31により開閉される構成になっている。
サイクロン部10の上部には、排出口体15と第二流入口21とを連通する中間風路32が設けられている。さらに、第二サイクロン部20の上部には、第二排出口25と連続した排気風路51が設けられている。これにより、掃除機本体5の外から流入された空気は、吸入風路49、流入口11、旋回室12、排出口体15、中間風路32、第二流入口21、第二旋回室22、第二排出口25を順に通過した後、排気風路51、フィルタ52、電動送風機53及び排気口54からなる排気経路を経て掃除機本体5から排出されるように構成されている。なお、0次開口部113は本発明の第1の開口部に、0次ダストケース114は本発明の第1のダストケースにそれぞれ相当する。
図5は、図1に示された電気掃除機の掃除機本体5の要部であるサイクロン集塵装置50の外観を示す斜視図である。また、図6は、サイクロン集塵装置50の前面図、図7は、サイクロン集塵装置50の背面図、図8は、サイクロン集塵装置50の平面図である。また、図9は、図7のA−A矢視断面図、図10は、図7のB−B矢視断面図、図11は、図8のC−C矢視断面図、図12は、図7のD−D矢視断面図、図13は、図7のE−E矢視断面図、図14は、図7のF−F矢視断面図である。また、図15は、サイクロン集塵装置50の分解斜視図である。
次に、サイクロン集塵装置50の構成を図5〜図15に基づいて説明する。
電気掃除機100のサイクロン集塵装置50は、上記のように、サイクロン部10と、このサイクロン部10に並設された第二サイクロン部20とを備えている。また、サイクロン部10の上部には中間風路32が設けられており、この中間風路32が第二サイクロン部20の上部に設けられた第二流入口21と連続的に接続されている。
上記のように、サイクロン部10の下流側に第二サイクロン部20が設置されており、このため、第二サイクロン部20がサイクロン部10では捕集しきれなかったごみを捕集し、電気掃除機100から排出される空気をさらに清浄化することができる。
サイクロン部10は、掃除機本体5の吸入風路49から含塵空気を取り込む流入口11と、流入口11をおおよそ接線方向に接続することで流入口11から導入した含塵空気を旋回させる旋回室12とを備え、流入口11から流入した吸気を旋回して塵埃を分離した後に該吸気を排出口体15から排気する構成になっている。また、サイクロン集塵装置50は、旋回室12の側壁の一部を開口して形成された0次開口部113と、0次開口部113の半径方向外側に設けた0次ダストケース114とを備える。排出口体15は、その側壁の一部が多数の微細孔を持つ略円錐形状の円錐メッシュ15aで構成され、円錐メッシュ15aの略円錐形状面の少なくとも一部の軸方向における高さ位置が前記0次開口部113の軸方向における開口範囲A内となるように構成されている(図9参照)。図9において、Aは0次開口部113の軸方向における開口範囲、Dは円錐メッシュ15aの大端の軸方向における高さ位置、Eは円錐メッシュ15aの小端の軸方向における高さ位置である。なお、円錐メッシュ15aは本発明の円錐体に相当する。
ここで、サイクロン部10の動作の概要について説明する。
サイクロン部10は、吸入風路49を経て流入口11から含塵空気を取り込むと、含塵空気は、旋回室12の側壁に沿ってほぼ水平に流入するため旋回気流となり、中心軸近傍の強制渦領域とその外周側の準自由渦領域とを形成しながら、その経路構造と重力とにより下向きに流れていく。このとき、遠心力が塵埃に作用するため、例えば髪の毛・飴袋・砂(比較的大きな砂)等のサイズも比重も比較的大きなごみ(以下、「ごみA」という)が旋回室12の内壁に押し付けられて吸気から分離され、0次開口部113を介して0次ダストケース114に捕捉されて堆積する。また、残りの塵埃は下降する旋回流に乗って旋回室12の下方に進む。これにより、軽くて気流に乗りやすく且つ嵩の多い、綿ごみや細かい砂ごみ(以下、「ごみB」という)が一次開口部13を介して一次ダストケース14内に送られ、さらに、風圧により一次ダストケース14の上方に追いやられ、そこで堆積し圧縮される。ごみA及びごみBが除去された空気は、サイクロン部10の円筒の中心軸に沿って上昇し、排出口体15から排出される。排出口体15から排出された空気は、中間風路32を介して第二サイクロン部20の第二流入口21を介して第二旋回室22に流入し、第二旋回室22に流入した空気は旋回しながら下降し、二次ダストケース24を通過し、その後、上昇して第二排出口25から排出された後、排気風路51、フィルタ52、電動送風機53及び排気口54からなる排気経路を経て掃除機本体5から排出される。
サイクロン部10の排出口体15は、上記のように、その側壁の一部が多数の微細孔を持つ略円錐形状の円錐メッシュ15aで構成され、円錐メッシュ15aの略円錐形状面の少なくとも一部の軸方向における高さ位置が0次開口部113の軸方向における開口範囲A内になるように配置されている(図9参照)。このため、軸方向の吸込み力を抑制してごみに作用する旋回力を大きくさせつつも、0次開口部113と排出口体15の側壁の微細孔との距離が確保され、0次ダストケース114に飛ばすごみAに対する排出口体15の側壁の微細孔からの吸引力が抑制され、ごみAを0次ダストケース114で確実に捕集することができる。また、本実施の形態1に示されたような反転式のサイクロン部10において、排出口体15は旋回室12の上部から突出する構成となるが、ごみAに対する排出口体15の側壁の微細孔からの吸引力が抑制されるため、0次開口部113を排出口体15に近い高さに設置してもごみAを確実に0次ダストケース114に捕集することができる。このため、0次ダストケース114の深さを深くすることができ、ごみAの再飛散を更に抑制して捕集性能を高めることができる。
さらには、旋回室12の下方まで旋回しながら到達した気流が反転して旋回室12の中央を上昇する流れを円錐メッシュ15aによりスムーズに取り入れることができるので、旋回気流を乱さず、捕集性能を向上することができる。また、円錐メッシュ15aが略円錐形状であるために、髪の毛等の長い糸状のごみが排出口体15の側壁に絡んだ際に、絡んだごみを円錐の先端方向に沿って動かすことにより容易に除去できるという利点もある。
また、サイクロン部10の排出口体15は、その側壁の一部が、円錐メッシュ15aの大端と連続して設けられ多数の微細孔を持つ略円筒形状の円筒メッシュ15bで構成されている。そして、図9に示されるように、流入口11の軸方向における高さ範囲Bを円筒メッシュ15bの軸方向における高さ範囲C内とし、且つ円錐メッシュ15aの大端の軸方向における高さ位置が、前記0次開口部113の軸方向における開口範囲A外となるように配置されている。円錐メッシュ15aの微細孔は、厚みを持った壁面の内部と外部を連通する孔である(このことは、後述の円筒メッシュ15bの微細孔も同様である。)
なお、円筒メッシュ15bは本発明の円筒体に相当する。
これにより、流入口11から入った気流がスムーズに旋回することができるため、ごみに作用する遠心力が高まり捕集性能を向上することができる。また、0次開口部113の軸方向における開口範囲Aには円錐メッシュ15aが配置されることになるため、より確実に0次開口部113と排出口体15の側壁の微細孔との距離を確保することができ、0次ダストケース114に飛ばすごみAに対する排出口体15の側壁の微細孔からの吸引力を抑制しつつ、ごみAに作用する遠心力を大きくして捕集性を高めることができる(以下、このような効果を効果Aと称する)。
なお、円錐メッシュ15aの大端及び小端の軸方向における高さ位置D、Eと0次開口部113の軸方向における開口範囲Aとの関係は上記の例に限るものではない。
例えば、図16に示されるように、円錐メッシュ15aの大端と小大端の両方の軸方向における高さ位置D、Eを0次開口部113の軸方向における開口範囲A内としてもよい。
また、図17に示されるように、円錐メッシュ15aの大端の軸方向における高さ位置Dを0次開口部113の軸方向における開口範囲A内としつつ、円錐メッシュ15aの小端の軸方向における高さ位置Eを、0次開口部113の軸方向における開口範囲A外としてもよい。
また、図18に示されるように、円錐メッシュ15aの大端と小端の両方の軸方向における高さ位置D、Eを0次開口部113の軸方向における開口範囲A外としつつ、円錐メッシュ15aの小端の軸方向における高さ位置Eを0次開口部113の下端の軸方向における高さ位置より低くしてもよい。
すなわち、円錐メッシュ15aの略円錐形状面の少なくとも一部の軸方向における高さ位置を0次開口部113の軸方向における開口範囲A内とすれば、0次開口部113と排出口体15の側壁の微細孔との距離を確保することができるとともに、0次開口部113を極力高い位置に配置することができ、上述の効果Aと同様の効果が得られる。
これに対し、図19(比較例1)では、円錐メッシュ15aの略円錐形状面の軸方向における高さ位置が0次開口部113の軸方向における開口範囲A外になっており、このため、0次開口部113と排出口体15の側壁の微細孔との距離を確保することができない。また、図20(比較例2)では、0次開口部113を高い位置に配置することができないために、0次ダストケース114の深さを深くできず、ごみAの再飛散を抑制する効果が得られない。
また、サイクロン部10は、旋回室12の下部を開口した一次開口部13と、前記一次開口部13の下方に配置された一次ダストケース14とを備えている。なお、一次開口部13は本発明の第2の開口部、一次ダストケース14は本発明の第2のダストケースに相当する。
サイクロン部10は、上記の0次開口部113及び0次ダストケース114を備えたことにより、0次ダストケース114では捕集しきれないごみB(比較的表面積が小さく空気抵抗の作用が小さなごみ)を一次ダストケース14により捕集することができる。また、旋回室12の下方まで旋回しながら到達した気流が反転して旋回室12の中央を上昇する流れを円錐メッシュ15aによりスムーズに取り入れることができるので、旋回気流を乱さず、捕集性能を向上することができる。
なお、上述の実施の形態1では、旋回室12の下部を開口する一次開口部13を備え、一次開口部13の下方に一次ダストケース14を設けた構成について説明したが、一次ダストケース14を設けない場合であっても、排出口体15、0次開口部113及び0次ダストケース114は、上述のような効果を奏する。
また、上述の実施の形態1では、サイクロン部10の下流側に、第二サイクロン部20、フィルタ52及び電動送風機53を順に配置する構成について説明したが、本発明はこのような配置例に限定されるのではなく、例えば第二サイクロン部20がない構成においても一定の効果を有するものである。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2を図21及び図22に基づいて説明する。なお、実施の形態1にて説明した構造と同じ構造については、同じ名称及び符号を用いる。
図21は、本実施の形態2における図7のE−E矢視断面図、図22は、実施の形態2における図7のD−D矢視断面図である。
図21に示されるように、排出口体15は、その側壁の一部を構成する円錐メッシュ15aにおいて、0次開口部113付近の一部、例えば符号15cで示される部位を除いた領域に微細孔が設けられている。
上記のように、円錐メッシュ15aにおいて、0次開口部113付近の一部15cを除いた領域に微細孔を設けることで、軸方向の吸込み力を抑制してごみの作用する旋回力を大きくさせつつも、0次開口部113を介して0次ダストケース114に飛ばすごみAに対する排出口体15の側壁の微細孔からの吸引力が抑制されるため、ごみAを確実に0次ダストケース114に捕集することが可能となる。これに対し、0次開口部113付近に微細孔を設けた場合には、排出口体15の側壁の微細孔からの吸引力がごみAに対して大きく作用するために、ごみAが0次ダストケース114に捕集されにくくなるとともに、一旦0次ダストケース114に捕集されたごみAの再飛散も生じやすくなってしまう。
また、本実施の形態2に示されるような反転式のサイクロン部10においては、排出口体15は旋回室12の上部から突出する構成となるが、ごみAに対する排出口体15の側壁の微細孔からの吸引力が抑制されるため、0次開口部113を排出口体15に近い高さに設置してもごみAを確実に0次ダストケース114に捕集することができるため、0次ダストケース114の深さを深くすることができ、ごみAの再飛散を更に抑制して捕集性能を高めることができる。
また、図22に示されるように、排出口体15は、その側壁の一部を構成する円筒メッシュ15bにおいて、 流入口11付近の一部、例えば符号15dで示される部位を除いた領域に微細孔が設けられている。
これにより、流入口11から流入した吸気が排出口体15に直接吸い込まれることを抑制し、より一層旋回方向への流れを強めてごみAに作用する遠心力を高め、捕集性能を更に向上することができる。これに対し、流入口11付近に微細孔を設けた場合には、気流の一部が旋回室12内を旋回せずに直接排出口体15から排出されるとともに、旋回方向とは逆の方向に向かう気流も発生するため、ごみAに作用する遠心力が小さくなりごみAが捕集されにくくなる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3を図23〜図25に基づいて説明する。なお、実施の形態1及び実施の形態2にて説明した構造と同じ構造については、同じ名称及び符号を用いる。
図23は、実施の形態3における図7のA−A矢視断面図、図24は、実施の形態3における図7のC−C矢視断面図、図25は、実施の形態3におけるサイクロン集塵装置50の分解斜視図である。
サイクロン部10の旋回室12は、その側壁が、略円筒形状の円筒部12bと、先端に近づくほど径が小さくなる略円錐の先端を切り落とした形状の円錐部12aとを備え、円錐部12aの小径側端に一次開口部13が設けられている。
これにより、ごみBが自身の慣性力及び遠心力によって旋回室12の内壁に沿って旋回しながら旋回室12の下方まで至る際に、壁面摩擦や空気抵抗によってその旋回速度は減少していくが、円錐部12aの略円錐形状の壁面により旋回半径を縮小していくことで、旋回速度の二乗に比例し旋回半径に反比例する遠心力を保つことができるため、ごみBに対する排出口体15からの吸引力を抑制して、効率よく一次ダストケース14に捕集することができる。さらには、一次ダストケース14へ流入する空気の量を抑え、一次ダストケース14に到達したごみBの再飛散を抑制する効果がある。
また、旋回室12の中央軸に対する円錐部12aの傾斜角度θ1を、旋回室12の中央軸に対する円錐メッシュ15aの傾斜角度θ2とほぼ同等かそれ以下とする。
このように傾斜角度θ1、θ2を設定することにより、旋回室12における旋回風路(排出口体15を除く風路)の風路断面積を、円錐部12aにおいて縮小させることなく、圧力損失を抑制するとともに、旋回室12中央の上昇流の風路を確保し、旋回流と上昇流との干渉を防ぎ気流が乱れないようにすることができ、捕集性能を向上することができる。また、円錐部12aの壁面と円錐メッシュ15aとの間の距離を近づけないようにして、円錐部12aの内壁面に沿って旋回するごみBが円錐メッシュ15aから吸い込まれるのを抑制することができる。
また、0次開口部113は、円筒部12bに設けられている。
これにより、円錐部12aの壁面抗力、特に上方向の分力が生じるために、ごみAは円錐部12a側へ移動しにくくなり、その結果、円筒部12bで旋回し続けようとするため、ごみAを円筒部12bに設けた0次開口部113を介して0次ダストケース114に捕集しやすくなる。
また、旋回室12の下部に形成された一次開口部13は、その開口面積が0次開口部113の開口面積よりも小さくなるように構成されている。
これにより、一次開口部13を通って一次ダストケース14へ流入する空気の量を抑え、一次ダストケース14に到達したごみBの再飛散を抑制する効果が得られる。
なお、上述の実施の形態1〜実施の形態3では、第二サイクロン部20を設けたものを示したが、サイクロン部10だけでもよく、あるいは複数のサイクロン(第二サイクロン部、第三サイクロン部、…)を設けてもよい。また、本発明はサイクロン集塵装置の構造に関するものであることから、実施の形態1〜実施の形態3で説明したキャニスタータイプの電気掃除機に限られるものではない。
また、上述の実施の形態1〜実施の形態3では、円錐メッシュ15a及び円筒メッシュ15bの微細孔を、厚みを持った壁面の内部と外部を連通する孔として記述したが、構成はこの限りではなく、例えば、枠体にメッシュフィルタを貼り付けたような構成としてもよい。
また、上述の実施の形態1及び実施の形態2では、各部品間のシール構造及びロック構造については言及していないが、該シール構造及びロック構造がサイクロン集塵装置50内の気流の流れを乱すことのないよう設置されるのが望ましい。
1 吸込口体、2 吸引パイプ、3 接続パイプ、4 ホース、5 掃除機本体、10 サイクロン部、11 流入口、12 旋回室、12a 円錐部、12b 円筒部、13 一次開口部、14 一次ダストケース、15 排出口体、15a 円錐メッシュ、15b 円筒メッシュ、20 第二サイクロン部、21 第二流入口、22 第二旋回室、24 二次ダストケース、25 第二排出口、31 ダストケース蓋、32 中間風路、49 吸入風路、50 サイクロン集塵装置、51 排気風路、52 フィルタ、53 電動送風機、54 排気口、 55 車輪、100 電気掃除機、113 0次開口部、114 0次ダストケース。

Claims (11)

  1. 外部から含塵空気を吸入する吸込口体と、
    吸気を発生させる電動送風機と、
    前記吸込口体と前記電動送風機との間に配され、流入口、旋回室及び排出口体を備え、前記流入口から流入した吸気を前記旋回室により旋回し、塵埃を分離した後に該吸気を排出口体から排気するサイクロン部と、
    前記旋回室の側壁の一部を開口して形成された第1の開口部と、
    前記第1の開口部の半径方向外側に設けられた第1のダストケースと
    を備え、
    前記排出口体は、
    少なくとも一部は、側壁に複数の孔を有する略円錐形状の円錐体を備え、
    前記旋回室内に突出させて設けられ、
    前記円錐体は、
    略円錐形状面の少なくとも一部の軸方向における高さ位置が、前記第1の開口部の軸方向における開口範囲内になるように配置された
    ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記排出口体は、その側壁の少なくとも一部が、前記円錐体の大端と連続して設けられ、複数の孔を有する円筒体で構成され、
    前記流入口の軸方向における高さ範囲を、前記円筒体軸方向における高さ範囲内となるように配置したことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 前記円錐体の大端の軸方向における高さ位置を、前記第1の開口部の軸方向における開口範囲外としたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
  4. 前記排出口体は、その側壁において、前記第1の開口部付近の一部を除いた部位に前記孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の電気掃除機。
  5. 前記排出口体は、その側壁において、前記流入口付近の一部を除いた部位に前記孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の電気掃除機。
  6. サイクロン部は、前記旋回室の下部を開口する第2の開口部を備え、
    前記第2の開口部の下方に第2のダストケースを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の電気掃除機。
  7. 前記旋回室は、その側壁が、略円筒形状の円筒部と、先端に近づくほど径が小さくなる略円錐の先端を切り落とした形状の円錐部とで構成され、
    前記円錐部の小径側端に前記第2の開口部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電気掃除機。
  8. 前記円錐部は、前記旋回室の中央軸に対する傾斜角度が、前記旋回室の中央軸に対する前記円錐体の傾斜角度とほぼ同等かそれ以下とすることを特徴とする請求項7に記載の電気掃除機。
  9. 前記第1の開口部は、前記円筒部に形成されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の電気掃除機。
  10. 前記第2の開口部は、その開口面積が、前記第1の開口部の開口面積よりも小さいことを特徴とする請求項7〜請求項9の何れか一項に記載の電気掃除機。
  11. 前記サイクロン部と前記電動送風機との間に配置され、該サイクロン部の排出口体から排気された含塵空気から塵埃を分離して排気する第二サイクロン部を
    更に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか一項に記載の電気掃除機。
JP2009255059A 2009-11-06 2009-11-06 電気掃除機 Active JP4968313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009255059A JP4968313B2 (ja) 2009-11-06 2009-11-06 電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009255059A JP4968313B2 (ja) 2009-11-06 2009-11-06 電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011098082A JP2011098082A (ja) 2011-05-19
JP4968313B2 true JP4968313B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=44189755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009255059A Active JP4968313B2 (ja) 2009-11-06 2009-11-06 電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4968313B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5578281B2 (ja) * 2011-06-02 2014-08-27 三菱電機株式会社 電気掃除機
JP2015167909A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 集塵装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9803539D0 (en) * 1998-02-19 1998-04-15 Arnold Adrian C Cleaning apparatus
JP3674039B2 (ja) * 2002-04-25 2005-07-20 ツインバード工業株式会社 サイクロン式電気掃除機
JP4743668B2 (ja) * 2007-02-23 2011-08-10 ツインバード工業株式会社 サイクロン式電気掃除機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011098082A (ja) 2011-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5306968B2 (ja) 電気掃除機
US20220378259A1 (en) Handheld vacuum cleaner
JP4947161B2 (ja) サイクロン分離装置並びに電気掃除機
JP4947110B2 (ja) 電気掃除機
US8209815B2 (en) Dual stage cyclonic dust collector
JP5077370B2 (ja) サイクロン分離装置並びに電気掃除機
JP5126273B2 (ja) サイクロン分離装置並びに電気掃除機
US7565853B2 (en) Compact cyclonic separation device
JP4978685B2 (ja) 電気掃除機
JP5905748B2 (ja) サイクロン分離装置並びに電気掃除機
JP5376030B2 (ja) 電気掃除機
JP4968313B2 (ja) 電気掃除機
JP4621008B2 (ja) 真空掃除機のゴミ分離装置
JP2020506744A (ja) 電気掃除機用の分離システム、および分離システムを備える電気掃除機
JP4941537B2 (ja) 電気掃除機
KR100556442B1 (ko) 진공 청소기의 집진장치
JP5126274B2 (ja) サイクロン分離装置並びに電気掃除機
JP5824640B2 (ja) 電気掃除機
JP2012249824A (ja) 電気掃除機
JP5077371B2 (ja) サイクロン分離装置並びに電気掃除機
JP5472359B2 (ja) サイクロン分離装置並びに電気掃除機
KR100546628B1 (ko) 진공 청소기의 집진장치
JP5472363B2 (ja) 電気掃除機
KR100617131B1 (ko) 청소기의 집진장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4968313

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250