JP2004320324A - ディスク再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】主映像の邪魔にならない位置へ字幕を自在に移動可能とすることにより、語学学習等の能率を高めることができるディスク再生装置を提供する。
【解決手段】サブピクチャデコーダ5cのサブピクチャデータをビデオデコーダ5bからのビデオデータに重畳して出力し、このビデオデータを主映像としてモニタの画面に表示するとともに、前記サブピクチャデータを複数の字幕として前記主映像に重ねて表示するディスク再生装置であって、前記字幕の表示に関する指令を与える入力部と、この入力部からの指令を受けて前記字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを前記画面上に表示させるとともに、このブロックおよび/または前記字幕を前記主映像上の任意の位置に移動表示させる制御を行う制御部10と、を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】サブピクチャデコーダ5cのサブピクチャデータをビデオデコーダ5bからのビデオデータに重畳して出力し、このビデオデータを主映像としてモニタの画面に表示するとともに、前記サブピクチャデータを複数の字幕として前記主映像に重ねて表示するディスク再生装置であって、前記字幕の表示に関する指令を与える入力部と、この入力部からの指令を受けて前記字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを前記画面上に表示させるとともに、このブロックおよび/または前記字幕を前記主映像上の任意の位置に移動表示させる制御を行う制御部10と、を備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD(Digital VIdeo Desc)等のディスクから映像情報を読み出してTV等のモニタ画面に表示させるディスク再生装置に係り、特に、字幕の表示位置を自在に移動し得るディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクのうちDVDは、ビデオデータ(主映像)とともに複数のオーディオデータおよび複数のサブピクチャデータ(副映像:字幕)を記録することができることから、近時、外国語学習に用いられている。
このDVDを再生するプレイヤーの一例として、ディスク再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このものは、DVDの記録データを再生部により再生し、この再生データを分離部で分離した後、オーディオデコーダでオーディオデータをデコードする一方、ビデオデコーダでビデオデータをデコードし、さらに、サブピクチャデコーダでサブピクチャデータをデコードするようになっている。
また、このデコードされたサブピクチャデータは、前記ビデオデコーダから出力されるビデオデータに重畳して出力する構成になっている。
【0003】
そして、制御部がオーディオデコーダ、ビデオデコーダおよびサブピクチャデコーダを制御することにより、サブピクチャデータの表示時間情報に基づいて、ビデオデータのうち、第1ビデオデータと第2ビデオデータとを予め定めた時間で切り換えて出力する。
これにより、複数の副映像を主映像に重畳して出力することができるので、モニタの画面には、最初の予め定めた時間は英語の字幕が表示され、この時間経過後の残りの時間は日本語の字幕が表示される。
よって、この字幕が主映像の邪魔にならずに、複数の字幕表示により語学の学習を行うことができるというものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−290919公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1のディスク再生装置は、普及型のディスク再生装置と同じく主映像に重ねて表示する字幕を、通常は、モニタ画面の下部側に固定している。
このため、映画のように変化に富む多様なシーンが映し出される場合、一カ所に字幕が固定されていると、この字幕が邪魔になって主映像との関係が判らなくなり、語学学習の能率が低下するという問題が残されていた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたもので、主映像の邪魔にならない位置へ字幕を自在に移動可能とすることにより、語学学習等の能率を高めることができるディスク再生装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ビデオ信号とオーディオ信号が記録されたディジタルディスクから再生部でデータを再生し、この再生データを分離部でビデオデータ、複数のデータストリームを有するオーディオデータ、複数のデータストリームを有するサブピクチャデータおよびナビゲーションデータに分離し、前記オーディオデータをオーディオデコーダによりデコードし、前記ビデオデータをビデオデコーダによりデコードし、前記サブピクチャデータをサブピクチャデコーダによりデコードし、このサブピクチャデコーダのサブピクチャデータを前記ビデオデコーダからのビデオデータに重畳して出力し、このビデオデータを主映像としてモニタの画面に表示するとともに、前記サブピクチャデータを複数の字幕として前記主映像に重ねて表示するディスク再生装置において、前記字幕の表示に関する指令を与える入力部と、この入力部からの指令を受けて前記字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを前記画面上に表示させるとともに、このブロックおよび/または前記字幕を前記主映像上の任意の位置に移動表示させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、ビデオ信号とオーディオ信号が記録されたディジタルディスクから再生部でデータを再生し、この再生データを分離部でビデオデータ、複数のデータストリームを有するオーディオデータ、複数のデータストリームを有するサブピクチャデータおよびナビゲーションデータに分離し、前記オーディオデータをオーディオデコーダによりデコードし、前記ビデオデータをビデオデコーダによりデコードし、前記サブピクチャデータをサブピクチャデコーダによりデコードし、このサブピクチャデコーダのサブピクチャデータを前記ビデオデコーダからのビデオデータに重畳して出力し、このビデオデータを主映像としてモニタの画面に表示するとともに、前記サブピクチャデータを複数の字幕として前記主映像に重ねて表示するディスク再生装置において、前記字幕の表示に関する指令を与える入力部と、この入力部からの指令を受けて前記字幕を前記主映像上の任意の位置に移動表示させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、前記制御部が、前記入力部からの指令を受けて前記字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを前記画面上に表示させる制御を行うことを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、前記サブピクチャデータのデータ量を検出する検出部を備え、前記制御部が、前記検出部からの検出信号を受けて、そのデータ量の増減に応じて前記字幕のうち基準とする字幕に対する他の字幕の表示速度を変化させることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図示例を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るディスク再生装置の電気的構成を示すブロック線図である。
このディスク再生装置は、普及型のDVDプレイヤーに適用されたもので、リモコン(リモートコントローラ)の押キー操作によりDVD1の記録情報を再生し、モニタ(テレビジョン受信機)11の画面12に表示させる構成になっている。
このDVD1は、記録トラックのデータ記録領域に、本例では、語学教材用の映画のデータが記録されている。
【0011】
図2は、DVDのデータフォーマットを示す模式図である。
このDVD1は、ディスクの内周部から外周部に向けてリードイン領域、データ記録領域、リードアウト領域を有している。
データ記録領域は、論理フォーマットを管理するためのユニバーサル・ディスク・フォーマット(UDF)、ディスクに記録されているデータ全体を制御するためのビデオ・マネージャー(VMG)、ビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータを制御するための制御データが記録される複数のビデオ・タイトル・セット(VTS)からなっている。
ビデオ・タイトル・セットは、1または複数のビデオ・オブジェクト・セット(VOBS)からなり、このビデオ・オブジェクト・セット単位でビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータが管理される。
【0012】
また、このビデオ・オブジェクト・セットは、複数のビデオ・オブジェクト(VOB)からなり、このビデオ・オブジェクトは1または複数のセル(CELL)にて構成されている。
このセルは、タイトルを再生するための基本単位となり、セルの組み合わせによって1つの映画等を複数のストーリー展開で見るマルチストーリーや、一部のシーン等を飛ばして再生するバレンタルロックの機能が可能となっている。
また、このセルは、1または複数のビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)からなる。
このビデオ・オブジェクト・ユニットは、ビデオデータが記録されるビデオパック(V,Pack)、オーディオデータが記録されるオーディオパック(A,Pack)、サブピクチャデータが記録されるサブピクチャパック(SP,Pack)、ビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータの再生制御を行うためのナビゲーションパック(NAV,Pack)により構成されている。
【0013】
ところで、このような1枚のDVD1には、字幕用のサブピクチャが規格上最大32ストリームまで認められており、1ストリームを1カ国語に対応させている。このため、1枚のディスクで母国語、外国語を含め多数の言語に対応することができ、異なる字幕を画面12に同期して表示可能となっている。
一般に普及のDVD1は、最大32言語の字幕と最大8カ国語の音声を記録できるが、本例では、日本語、英語、独語、仏語の4カ国語が記録されているものとする。
【0014】
ディスク再生装置は、ディスク再生部2、データ復調部3、データ分離部4、AV(Audio Visual)デコーダ5、オーディオ出力部6、ビデオデータ生成部7、ビデオ出力部8、データ検出部9、インターフェース部10aおよび制御部10等を備えて構成されている。
ディスク再生部2は、DVD1の記録データを再生して再生データをデータ復調部3に出力する。
このデータ復調部3は、再生データをビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータに分離してAVデコーダ5に出力する。
このAVデコーダ5は、オーディオデコーダ5a、ビデオデコーダ5bおよびサブピクチャデコーダ5cを備えて構成されている。
【0015】
また、このAVデコーダ5は、システムクロックを有しており、このシステムクロックを基準に前記各デコーダ5a,5b,5cのデコードを行うようになっている。
オーディオデコーダ5aは、データ分離部4から出力されたオーディオデータのうち、選択されたデータストリームのオーディオデータを抽出し、オーディオデータの時間情報に基づいてデコードした後、そのオーディオデータをオーディオ出力部7に送出する。
ビデオデコーダ5bは、データ分離部4から出力されたビデオデータをプレゼンテーションタイムスタンプに基づいてデコードした後、ビデオデータをビデオデータ生成部7に出力する。
サブピクチャデコーダ5cは、データ分離部4から出力されたサブピクチャデータのうち、選択された複数のデータストリームのサブピクチャデータを抽出した後、このサブピクチャデータの時間情報に基づいて、第1サブピクチャデータと第2サブピクチャデータとをデコードし、ビデオデータ生成部7に出力する。
【0016】
なお、サブピクチャデータの時間情報は、1群のサブピクチャデータが表示される時間である。この時間は、ビデオデータの再生時刻に対し、1群のサブピクチャデータの表示を開始する開始時間情報と、1群のサブピクチャデータの表示を実行する表示実行時間であり、例えば、映画のあるシーンにおいて画面に字幕が表示される時間である。
第1サブピクチャデータと第2サブピクチャデータとは、種類が異なる言語のサブピクチャデータであり、例えば、第1サブピクチャデータは映画のあるシーンの日本語字幕のデータ、第2サブピクチャデータは同じシーンの英語字幕のデータである。
この第1サブピクチャデータと第2サブピクチャデータとは、同じ表示開始時刻となるが、表示実行時間をデータ検出部9からの検出信号に応じて異ならせている。
通常は、第2サブピクチャデータの表示実行時間を長くして、日本語字幕よりも英語字幕を長く表示させるが、英語字幕のデータ量が多くなるに伴ってその表示時間も長くなる。
なお、日本語を学習する外国人のために、英語字幕に対し日本語字幕を長く表示させるように設定してもよい。
【0017】
オーディオ出力部6は、図示省略しているが、アナログ信号出力端子とディジタル信号出力端子とを備えている。このオーディオ出力部6は、オーディオデータをディジタル信号のまま出力する場合には、オーディオデコーダ5aから出力されたオーディオデータをディジタル信号出力端子より出力する。
一方、オーディオデータをアナログ信号で出力する場合には、オーディオデコーダ5aから出力されたオーディオデータをディジタル・アナログ変換器でナログ信号に変換し、アナログ信号出力端子より出力する。
ビデオデータ生成部7は、ビデオ・サブピクチャ重畳部(重畳部)7a、出力部7bおよびビデオコントローラ7cを備えている。
重畳部7aは、ビデオコントローラ7cの制御に基づいて、ビデオデコーダ5bから出力されたビデオデータに、サブピクチャデコーダ5cから出力された複数のサブピクチャデータをそれぞれ出力する。
このサブピクチャデータは、本実施例では、第1サブピクチャデータと第2サブピクチャデータとからなっている。
【0018】
出力部7bは、図示しない第1メモリ、第2メモリを備えている。この出力部7bは、重畳部7aから出力された第1ビデオデータ(ビデオデータに第1サブピクチャデータを重畳したデータ)を第1メモリに記憶する。
また、第2ビデオデータ(ビデオデータに第2サブピクチャデータを重畳したデータ)を第2メモリに記憶し、ビデオコントローラ7cの制御に基づいて、第1ビデオデータおよび第2ビデオデータを出力するようになっている。
【0019】
ビデオコントローラ7cは、重畳部7aを制御し、ビデオデコーダ5bから出力されたビデオデータとサブピクチャデコーダ5cから出力された第1および第2サブピクチャデータをそれぞれ重畳する制御を行う。
また、このビデオコントローラ7cは、1群のサブピクチャデータが表示される時間の情報(表示時間情報)のうち、予め定めた時間の間、メモリの第1記憶領域から第1ビデオデータを読み出して出力し、予め定めた時間経過後にメモリの第2記憶領域から第2ビデオデータを読み出して出力する制御を行う。
ビデオ出力部8は、ビデオデータ生成部7から出力されたビデオデータ(第1ビデオデータまたは第2ビデオデータ)をNTSCあるいはPAL方式のカラーテレビジョン信号に変換して出力する。
【0020】
データ検出部9は、サブピクチャデコーダ5cから出力される第1サブピクチャデータおよび第2サブピクチャデータのデータ量を検出し、その検出信号を制御部10aに送出する。
すなわち、このデータ検出部9は、日本語と英語との字幕が記録された1枚のDVD1から再生されたビットストリームを認識するものである。このビットストリームは、前述のようにビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータからなり、2048byteを1パックとして多重化されている。
字幕の画像表示のための単位は、サブピクチャユニットであり、最大31パックにて構成されていることから、サブストリームIDで選択したサブピクチャパックを蓄積することにより、デコード処理が行われるものである。
従って、データ検出部9は、前記第1および第2サブピクチャデータのデコード処理時に、これらサブピクチャユニットを検出して、その検出結果を制御部10aに順次送出する。
【0021】
インターフェース部10aは、図示省略したリモコンの受信部、キー操作部および表示制御部等と接続されている。
キー操作部は、電源オン・オフ用のパワーキー、トレイ開閉用の開閉キー、再生用のプレイキー、ストップキー、クリヤーキーおよびテンキー等を備えている。このキー操作部は、何れかのキーが操作されると指令信号をインターフェース部10aに送出し、制御部10aに伝送させる。
リモコンは、キー操作部と同じキーを備えるとともに、メニュー選択用のメニューキー、カーソルキー、決定キーおよびキャンセルキー等を設けている。これらのキーは、画面12に字幕を表示させるためのブロックB1,B2や字幕A1,A2自体を移動させる際に用いられる(図3〜図6参照)。
このリモコンは、何れかのキーが操作されると指令内容に応じた赤外線信号を送信する。そして、この信号を受信部が受信すると、インターフェース部10aを介して制御部10に伝送される。
【0022】
表示制御部は、制御部10の表示制御により、モニタ11の画面12に字幕や音声の設定、マルチストーリ機能やパレンタルロック機能に関する設定等を行うためのメニュー項目を表示させる。
字幕や音声の設定項目として、再生開始時にブロックB1,B2を画面12のどの位置に表示させるかを指定する「字幕ブロックの初期表示」、主映像表示中における字幕A1,A2の表示位置を指定する「字幕の固定表示」、主映像表示中に字幕位置を自在に移動可能とする「字幕の移動表示」、基準とする言語の字幕に対する第2言語の字幕の表示速度を指定する「字幕の表示速度変化」等がある。
なお、ブロックは、メモリに予めキャラクタデータが記憶されており、制御部10の指令に基づいて表示制御部がキャラクタデータをモニタ11に送出して、点線により囲まれた細長い枠を表示して形成されるものである。
制御部10は、ディスク再生部2、データ復調部3、データ分離部4、AVデコーダ5、オーディオ出力部6、ビデオデータ生成部7、ビデオ出力部8およびインターフェース部10a等とその機能に応じて一方向または双方向性に接続されている。
この制御部10は、マイクロコンピュータであり、キー操作部またはリモコンからの指令を受けて、ディスク再生装置全体の動作を制御するようになっている。
【0023】
次に、上記DVDプレイヤーの動作について、図を参照しつつ説明する。
ユーザーが映像を再生させて語学の学習をしたい場合、DVD1をトレイにセットした後、リモコンのパワーキーに続きメニューキーを操作する。
すると、モニタ11の画面12にブルーバックが映し出され、ディスク再生部2によってDVD1のリードイン領域のデータが読み出される。この再生データが入力すると、制御部10は表示制御部を制御して画面12にプレイリストを表示させる。
ユーザーが、カーソルキーや決定キーを操作して、プレイリストの中から好みの映画のタイトルを選択すると、その内容が表示される。
この中には、「言語」および「字幕」の有無も表示されているが、前述のように、この語学研修用の映画には、4カ国語の字幕が記録されているので、ユーザーは必要とする言語の字幕を予め選択する。
画面12に4カ国語が表示されたとき、例えば、日本語と英語の2カ国語を選択したうえ、基準の言語を日本語とし他の言語を英語にすると、字幕も日本語および英語の表示に設定される。
【0024】
つぎに、再生開始時に字幕表示用のブロックおよび字幕を画面12のどの位置に表示させるかを指定する。
このときは、ユーザーが、メニュー項目の中から「字幕ブロックの初期表示」を選択し、さらに、「字幕の移動表示」や「字幕の表示速度変化」を選択しておく。
これに基づき、制御部10は表示制御部を制御して画面12の下部に、まず、図3に示すような2つのブロックB1,B2を表示させる。
ここで、ユーザーが、ブロックB1,B2を主映像の邪魔にならないと思う位置に表示させたいときは、カーソルキーや決定キーを操作して移動させることができる。
このモニタは、従来周知の三角形状のポインタを画面12上に表示し、これをカーソルキーで移動できるようになっている。
【0025】
すなわち、日本語字幕の表示位置へポインタ移動させてから決定キーを操作すると、表示制御部がポインタのX軸とY軸との交点を演算し、かつ、その座標上にブロックB1の表示に関するキャラクタデータを配列させる。
これにより、ポインタが消えて日本語字幕用のブロックB1が表示される。続いて、英語字幕の表示位置へポインタを移動させてから決定キーを操作すると、その位置に点線で囲まれたブロックB2が表示される。
図3は、ブロックB1,B2を画面12の下部側に移動表示させた場合の例示図である。このブロックB1,B2は、暫く画面12に表示させたままでもよいが、クリヤキーの操作により消去しておくこともできる。
【0026】
続いて、ユーザーがプレイキーを操作すると、DVD1のデータ記録領域からデータが再生されて、画面12への主映像表示とスピーカからの音声放音が開始される。
これに伴い、サブピクチャデコーダ5cにてデコードされた第1サブピクチャデータおよび第2サブピクチャデータが入力し、図4に示す如くブロックB1の位置に日本語字幕A1が、ブロックB2の位置に英語字幕A2がそれぞれ表示される。
よって、映画の再生表示中、この主映像の下部側に2つの字幕が表示されるので、ユーザーが映画を見るのに字幕が邪魔になることはない。
この再生中は、データ検出部9から検出信号が出力されているので、制御部10は基準の第1サブピクチャデータに対する第2サブピクチャデータのデータ量に応じて表示速度を制御する。
【0027】
つまり、制御部10は、日本語とその翻訳文である英語のデータ量(文字数)を比較し、日本語よりも英語の方が多いと、表示制御部を制御して1シーンにおける英語の表示時間を数秒間長くさせる。
これにより、英語を学習するユーザーは、ゆっくりと英語を見ることができるので、語学の学習効果が高められる。
このように映画を見ながら学習しているとき、シーンによって下部側の字幕が邪魔になると、字幕の表示位置を適当な位置に移動させることができる。
例えば、画面12の下部側にある字幕A1を上部側へ移動させたい場合、図5に示すように、表示予定位置へポインタを移動させてから決定キーを操作すると、その位置に日本語字幕A1が表示される。
【0028】
この後、日本語字幕A1の近くにポインタを移動させ、若干ずらした位置で決定キーを操作すると、図6に示す如く日本語字幕A1の斜め下位置に英語字幕A2が表示される。これにより、2つの字幕が邪魔にならずに映画を見続けることができる。
なお、上記実施の形態では、「字幕の移動表示」を選択したが、この設定をしない場合は、常に画面の下部側に字幕A1,A2を固定表示させることができる。また、「字幕の表示速度変化」を設定しない場合は、日本語字幕と英語字幕とを同じタイミングで表示させることができる。
さらに、字幕の移動表示や固定表示に加え、表示速度変化の設定と解除は、リモコン操作によって主映像の再生表示中に自在に行うことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に記載の発明は、字幕の表示に関する指令を与える入力部からの指令を受けて字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを画面上に表示させるとともに、このブロックおよび/または字幕を主映像上の任意の位置に移動表示させるので、再生開始時にブロックを表示させて再生時に字幕を表示するのに好適な位置を予め決めておくことができるうえ、再生中には主映像の邪魔にならない位置へ字幕を自在に移動可能であるから、語学学習等を能率的に行うことができる効果がある。
また、請求項2に記載の発明は、字幕の表示に関する指令を与える入力部からの指令を受けて字幕を主映像上の任意の位置に移動表示させるので、再生中に主映像の邪魔にならない位置へ字幕を自在に移動可能となり、語学学習等を能率的に行うことができる効果がある。
【0030】
また、請求項3に記載の発明は、制御部が入力部からの指令を受けて字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを画面上に表示させるので、再生開始時にブロックを表示させた後、それを消去しておくと再生時に字幕を表示するのに好適な位置を決めておける利点がある。
また、請求項4に記載の発明は、制御部がサブピクチャデータのデータ量の増減に応じて字幕のうち基準とする字幕に対する他の字幕の表示速度を変化させるので、例えば、母国語に対する外国語の表示速度を遅くしたり、外国語に対する母国語の表示速度を早めることにより、外国語の学習を能率的に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の実施の形態に係るディスク再生装置の電気的構成を示すブロック線図である。
【図 2】ディスクのフォーマットを説明するための模式図である。
【図 3】モニタの画面に表示された字幕用ブロックを示す説明図である。
【図 4】主映像上に表示された字幕を示す説明図である。
【図 5】字幕表示の移動動作を示す説明図である。
【図 6】字幕移動後の表示位置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク
5b ビデオデコーダ
5c サブピクチャデコーダ
10 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD(Digital VIdeo Desc)等のディスクから映像情報を読み出してTV等のモニタ画面に表示させるディスク再生装置に係り、特に、字幕の表示位置を自在に移動し得るディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクのうちDVDは、ビデオデータ(主映像)とともに複数のオーディオデータおよび複数のサブピクチャデータ(副映像:字幕)を記録することができることから、近時、外国語学習に用いられている。
このDVDを再生するプレイヤーの一例として、ディスク再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このものは、DVDの記録データを再生部により再生し、この再生データを分離部で分離した後、オーディオデコーダでオーディオデータをデコードする一方、ビデオデコーダでビデオデータをデコードし、さらに、サブピクチャデコーダでサブピクチャデータをデコードするようになっている。
また、このデコードされたサブピクチャデータは、前記ビデオデコーダから出力されるビデオデータに重畳して出力する構成になっている。
【0003】
そして、制御部がオーディオデコーダ、ビデオデコーダおよびサブピクチャデコーダを制御することにより、サブピクチャデータの表示時間情報に基づいて、ビデオデータのうち、第1ビデオデータと第2ビデオデータとを予め定めた時間で切り換えて出力する。
これにより、複数の副映像を主映像に重畳して出力することができるので、モニタの画面には、最初の予め定めた時間は英語の字幕が表示され、この時間経過後の残りの時間は日本語の字幕が表示される。
よって、この字幕が主映像の邪魔にならずに、複数の字幕表示により語学の学習を行うことができるというものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−290919公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1のディスク再生装置は、普及型のディスク再生装置と同じく主映像に重ねて表示する字幕を、通常は、モニタ画面の下部側に固定している。
このため、映画のように変化に富む多様なシーンが映し出される場合、一カ所に字幕が固定されていると、この字幕が邪魔になって主映像との関係が判らなくなり、語学学習の能率が低下するという問題が残されていた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたもので、主映像の邪魔にならない位置へ字幕を自在に移動可能とすることにより、語学学習等の能率を高めることができるディスク再生装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ビデオ信号とオーディオ信号が記録されたディジタルディスクから再生部でデータを再生し、この再生データを分離部でビデオデータ、複数のデータストリームを有するオーディオデータ、複数のデータストリームを有するサブピクチャデータおよびナビゲーションデータに分離し、前記オーディオデータをオーディオデコーダによりデコードし、前記ビデオデータをビデオデコーダによりデコードし、前記サブピクチャデータをサブピクチャデコーダによりデコードし、このサブピクチャデコーダのサブピクチャデータを前記ビデオデコーダからのビデオデータに重畳して出力し、このビデオデータを主映像としてモニタの画面に表示するとともに、前記サブピクチャデータを複数の字幕として前記主映像に重ねて表示するディスク再生装置において、前記字幕の表示に関する指令を与える入力部と、この入力部からの指令を受けて前記字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを前記画面上に表示させるとともに、このブロックおよび/または前記字幕を前記主映像上の任意の位置に移動表示させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、ビデオ信号とオーディオ信号が記録されたディジタルディスクから再生部でデータを再生し、この再生データを分離部でビデオデータ、複数のデータストリームを有するオーディオデータ、複数のデータストリームを有するサブピクチャデータおよびナビゲーションデータに分離し、前記オーディオデータをオーディオデコーダによりデコードし、前記ビデオデータをビデオデコーダによりデコードし、前記サブピクチャデータをサブピクチャデコーダによりデコードし、このサブピクチャデコーダのサブピクチャデータを前記ビデオデコーダからのビデオデータに重畳して出力し、このビデオデータを主映像としてモニタの画面に表示するとともに、前記サブピクチャデータを複数の字幕として前記主映像に重ねて表示するディスク再生装置において、前記字幕の表示に関する指令を与える入力部と、この入力部からの指令を受けて前記字幕を前記主映像上の任意の位置に移動表示させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、前記制御部が、前記入力部からの指令を受けて前記字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを前記画面上に表示させる制御を行うことを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、前記サブピクチャデータのデータ量を検出する検出部を備え、前記制御部が、前記検出部からの検出信号を受けて、そのデータ量の増減に応じて前記字幕のうち基準とする字幕に対する他の字幕の表示速度を変化させることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図示例を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るディスク再生装置の電気的構成を示すブロック線図である。
このディスク再生装置は、普及型のDVDプレイヤーに適用されたもので、リモコン(リモートコントローラ)の押キー操作によりDVD1の記録情報を再生し、モニタ(テレビジョン受信機)11の画面12に表示させる構成になっている。
このDVD1は、記録トラックのデータ記録領域に、本例では、語学教材用の映画のデータが記録されている。
【0011】
図2は、DVDのデータフォーマットを示す模式図である。
このDVD1は、ディスクの内周部から外周部に向けてリードイン領域、データ記録領域、リードアウト領域を有している。
データ記録領域は、論理フォーマットを管理するためのユニバーサル・ディスク・フォーマット(UDF)、ディスクに記録されているデータ全体を制御するためのビデオ・マネージャー(VMG)、ビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータを制御するための制御データが記録される複数のビデオ・タイトル・セット(VTS)からなっている。
ビデオ・タイトル・セットは、1または複数のビデオ・オブジェクト・セット(VOBS)からなり、このビデオ・オブジェクト・セット単位でビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータが管理される。
【0012】
また、このビデオ・オブジェクト・セットは、複数のビデオ・オブジェクト(VOB)からなり、このビデオ・オブジェクトは1または複数のセル(CELL)にて構成されている。
このセルは、タイトルを再生するための基本単位となり、セルの組み合わせによって1つの映画等を複数のストーリー展開で見るマルチストーリーや、一部のシーン等を飛ばして再生するバレンタルロックの機能が可能となっている。
また、このセルは、1または複数のビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)からなる。
このビデオ・オブジェクト・ユニットは、ビデオデータが記録されるビデオパック(V,Pack)、オーディオデータが記録されるオーディオパック(A,Pack)、サブピクチャデータが記録されるサブピクチャパック(SP,Pack)、ビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータの再生制御を行うためのナビゲーションパック(NAV,Pack)により構成されている。
【0013】
ところで、このような1枚のDVD1には、字幕用のサブピクチャが規格上最大32ストリームまで認められており、1ストリームを1カ国語に対応させている。このため、1枚のディスクで母国語、外国語を含め多数の言語に対応することができ、異なる字幕を画面12に同期して表示可能となっている。
一般に普及のDVD1は、最大32言語の字幕と最大8カ国語の音声を記録できるが、本例では、日本語、英語、独語、仏語の4カ国語が記録されているものとする。
【0014】
ディスク再生装置は、ディスク再生部2、データ復調部3、データ分離部4、AV(Audio Visual)デコーダ5、オーディオ出力部6、ビデオデータ生成部7、ビデオ出力部8、データ検出部9、インターフェース部10aおよび制御部10等を備えて構成されている。
ディスク再生部2は、DVD1の記録データを再生して再生データをデータ復調部3に出力する。
このデータ復調部3は、再生データをビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータに分離してAVデコーダ5に出力する。
このAVデコーダ5は、オーディオデコーダ5a、ビデオデコーダ5bおよびサブピクチャデコーダ5cを備えて構成されている。
【0015】
また、このAVデコーダ5は、システムクロックを有しており、このシステムクロックを基準に前記各デコーダ5a,5b,5cのデコードを行うようになっている。
オーディオデコーダ5aは、データ分離部4から出力されたオーディオデータのうち、選択されたデータストリームのオーディオデータを抽出し、オーディオデータの時間情報に基づいてデコードした後、そのオーディオデータをオーディオ出力部7に送出する。
ビデオデコーダ5bは、データ分離部4から出力されたビデオデータをプレゼンテーションタイムスタンプに基づいてデコードした後、ビデオデータをビデオデータ生成部7に出力する。
サブピクチャデコーダ5cは、データ分離部4から出力されたサブピクチャデータのうち、選択された複数のデータストリームのサブピクチャデータを抽出した後、このサブピクチャデータの時間情報に基づいて、第1サブピクチャデータと第2サブピクチャデータとをデコードし、ビデオデータ生成部7に出力する。
【0016】
なお、サブピクチャデータの時間情報は、1群のサブピクチャデータが表示される時間である。この時間は、ビデオデータの再生時刻に対し、1群のサブピクチャデータの表示を開始する開始時間情報と、1群のサブピクチャデータの表示を実行する表示実行時間であり、例えば、映画のあるシーンにおいて画面に字幕が表示される時間である。
第1サブピクチャデータと第2サブピクチャデータとは、種類が異なる言語のサブピクチャデータであり、例えば、第1サブピクチャデータは映画のあるシーンの日本語字幕のデータ、第2サブピクチャデータは同じシーンの英語字幕のデータである。
この第1サブピクチャデータと第2サブピクチャデータとは、同じ表示開始時刻となるが、表示実行時間をデータ検出部9からの検出信号に応じて異ならせている。
通常は、第2サブピクチャデータの表示実行時間を長くして、日本語字幕よりも英語字幕を長く表示させるが、英語字幕のデータ量が多くなるに伴ってその表示時間も長くなる。
なお、日本語を学習する外国人のために、英語字幕に対し日本語字幕を長く表示させるように設定してもよい。
【0017】
オーディオ出力部6は、図示省略しているが、アナログ信号出力端子とディジタル信号出力端子とを備えている。このオーディオ出力部6は、オーディオデータをディジタル信号のまま出力する場合には、オーディオデコーダ5aから出力されたオーディオデータをディジタル信号出力端子より出力する。
一方、オーディオデータをアナログ信号で出力する場合には、オーディオデコーダ5aから出力されたオーディオデータをディジタル・アナログ変換器でナログ信号に変換し、アナログ信号出力端子より出力する。
ビデオデータ生成部7は、ビデオ・サブピクチャ重畳部(重畳部)7a、出力部7bおよびビデオコントローラ7cを備えている。
重畳部7aは、ビデオコントローラ7cの制御に基づいて、ビデオデコーダ5bから出力されたビデオデータに、サブピクチャデコーダ5cから出力された複数のサブピクチャデータをそれぞれ出力する。
このサブピクチャデータは、本実施例では、第1サブピクチャデータと第2サブピクチャデータとからなっている。
【0018】
出力部7bは、図示しない第1メモリ、第2メモリを備えている。この出力部7bは、重畳部7aから出力された第1ビデオデータ(ビデオデータに第1サブピクチャデータを重畳したデータ)を第1メモリに記憶する。
また、第2ビデオデータ(ビデオデータに第2サブピクチャデータを重畳したデータ)を第2メモリに記憶し、ビデオコントローラ7cの制御に基づいて、第1ビデオデータおよび第2ビデオデータを出力するようになっている。
【0019】
ビデオコントローラ7cは、重畳部7aを制御し、ビデオデコーダ5bから出力されたビデオデータとサブピクチャデコーダ5cから出力された第1および第2サブピクチャデータをそれぞれ重畳する制御を行う。
また、このビデオコントローラ7cは、1群のサブピクチャデータが表示される時間の情報(表示時間情報)のうち、予め定めた時間の間、メモリの第1記憶領域から第1ビデオデータを読み出して出力し、予め定めた時間経過後にメモリの第2記憶領域から第2ビデオデータを読み出して出力する制御を行う。
ビデオ出力部8は、ビデオデータ生成部7から出力されたビデオデータ(第1ビデオデータまたは第2ビデオデータ)をNTSCあるいはPAL方式のカラーテレビジョン信号に変換して出力する。
【0020】
データ検出部9は、サブピクチャデコーダ5cから出力される第1サブピクチャデータおよび第2サブピクチャデータのデータ量を検出し、その検出信号を制御部10aに送出する。
すなわち、このデータ検出部9は、日本語と英語との字幕が記録された1枚のDVD1から再生されたビットストリームを認識するものである。このビットストリームは、前述のようにビデオデータ、オーディオデータおよびサブピクチャデータからなり、2048byteを1パックとして多重化されている。
字幕の画像表示のための単位は、サブピクチャユニットであり、最大31パックにて構成されていることから、サブストリームIDで選択したサブピクチャパックを蓄積することにより、デコード処理が行われるものである。
従って、データ検出部9は、前記第1および第2サブピクチャデータのデコード処理時に、これらサブピクチャユニットを検出して、その検出結果を制御部10aに順次送出する。
【0021】
インターフェース部10aは、図示省略したリモコンの受信部、キー操作部および表示制御部等と接続されている。
キー操作部は、電源オン・オフ用のパワーキー、トレイ開閉用の開閉キー、再生用のプレイキー、ストップキー、クリヤーキーおよびテンキー等を備えている。このキー操作部は、何れかのキーが操作されると指令信号をインターフェース部10aに送出し、制御部10aに伝送させる。
リモコンは、キー操作部と同じキーを備えるとともに、メニュー選択用のメニューキー、カーソルキー、決定キーおよびキャンセルキー等を設けている。これらのキーは、画面12に字幕を表示させるためのブロックB1,B2や字幕A1,A2自体を移動させる際に用いられる(図3〜図6参照)。
このリモコンは、何れかのキーが操作されると指令内容に応じた赤外線信号を送信する。そして、この信号を受信部が受信すると、インターフェース部10aを介して制御部10に伝送される。
【0022】
表示制御部は、制御部10の表示制御により、モニタ11の画面12に字幕や音声の設定、マルチストーリ機能やパレンタルロック機能に関する設定等を行うためのメニュー項目を表示させる。
字幕や音声の設定項目として、再生開始時にブロックB1,B2を画面12のどの位置に表示させるかを指定する「字幕ブロックの初期表示」、主映像表示中における字幕A1,A2の表示位置を指定する「字幕の固定表示」、主映像表示中に字幕位置を自在に移動可能とする「字幕の移動表示」、基準とする言語の字幕に対する第2言語の字幕の表示速度を指定する「字幕の表示速度変化」等がある。
なお、ブロックは、メモリに予めキャラクタデータが記憶されており、制御部10の指令に基づいて表示制御部がキャラクタデータをモニタ11に送出して、点線により囲まれた細長い枠を表示して形成されるものである。
制御部10は、ディスク再生部2、データ復調部3、データ分離部4、AVデコーダ5、オーディオ出力部6、ビデオデータ生成部7、ビデオ出力部8およびインターフェース部10a等とその機能に応じて一方向または双方向性に接続されている。
この制御部10は、マイクロコンピュータであり、キー操作部またはリモコンからの指令を受けて、ディスク再生装置全体の動作を制御するようになっている。
【0023】
次に、上記DVDプレイヤーの動作について、図を参照しつつ説明する。
ユーザーが映像を再生させて語学の学習をしたい場合、DVD1をトレイにセットした後、リモコンのパワーキーに続きメニューキーを操作する。
すると、モニタ11の画面12にブルーバックが映し出され、ディスク再生部2によってDVD1のリードイン領域のデータが読み出される。この再生データが入力すると、制御部10は表示制御部を制御して画面12にプレイリストを表示させる。
ユーザーが、カーソルキーや決定キーを操作して、プレイリストの中から好みの映画のタイトルを選択すると、その内容が表示される。
この中には、「言語」および「字幕」の有無も表示されているが、前述のように、この語学研修用の映画には、4カ国語の字幕が記録されているので、ユーザーは必要とする言語の字幕を予め選択する。
画面12に4カ国語が表示されたとき、例えば、日本語と英語の2カ国語を選択したうえ、基準の言語を日本語とし他の言語を英語にすると、字幕も日本語および英語の表示に設定される。
【0024】
つぎに、再生開始時に字幕表示用のブロックおよび字幕を画面12のどの位置に表示させるかを指定する。
このときは、ユーザーが、メニュー項目の中から「字幕ブロックの初期表示」を選択し、さらに、「字幕の移動表示」や「字幕の表示速度変化」を選択しておく。
これに基づき、制御部10は表示制御部を制御して画面12の下部に、まず、図3に示すような2つのブロックB1,B2を表示させる。
ここで、ユーザーが、ブロックB1,B2を主映像の邪魔にならないと思う位置に表示させたいときは、カーソルキーや決定キーを操作して移動させることができる。
このモニタは、従来周知の三角形状のポインタを画面12上に表示し、これをカーソルキーで移動できるようになっている。
【0025】
すなわち、日本語字幕の表示位置へポインタ移動させてから決定キーを操作すると、表示制御部がポインタのX軸とY軸との交点を演算し、かつ、その座標上にブロックB1の表示に関するキャラクタデータを配列させる。
これにより、ポインタが消えて日本語字幕用のブロックB1が表示される。続いて、英語字幕の表示位置へポインタを移動させてから決定キーを操作すると、その位置に点線で囲まれたブロックB2が表示される。
図3は、ブロックB1,B2を画面12の下部側に移動表示させた場合の例示図である。このブロックB1,B2は、暫く画面12に表示させたままでもよいが、クリヤキーの操作により消去しておくこともできる。
【0026】
続いて、ユーザーがプレイキーを操作すると、DVD1のデータ記録領域からデータが再生されて、画面12への主映像表示とスピーカからの音声放音が開始される。
これに伴い、サブピクチャデコーダ5cにてデコードされた第1サブピクチャデータおよび第2サブピクチャデータが入力し、図4に示す如くブロックB1の位置に日本語字幕A1が、ブロックB2の位置に英語字幕A2がそれぞれ表示される。
よって、映画の再生表示中、この主映像の下部側に2つの字幕が表示されるので、ユーザーが映画を見るのに字幕が邪魔になることはない。
この再生中は、データ検出部9から検出信号が出力されているので、制御部10は基準の第1サブピクチャデータに対する第2サブピクチャデータのデータ量に応じて表示速度を制御する。
【0027】
つまり、制御部10は、日本語とその翻訳文である英語のデータ量(文字数)を比較し、日本語よりも英語の方が多いと、表示制御部を制御して1シーンにおける英語の表示時間を数秒間長くさせる。
これにより、英語を学習するユーザーは、ゆっくりと英語を見ることができるので、語学の学習効果が高められる。
このように映画を見ながら学習しているとき、シーンによって下部側の字幕が邪魔になると、字幕の表示位置を適当な位置に移動させることができる。
例えば、画面12の下部側にある字幕A1を上部側へ移動させたい場合、図5に示すように、表示予定位置へポインタを移動させてから決定キーを操作すると、その位置に日本語字幕A1が表示される。
【0028】
この後、日本語字幕A1の近くにポインタを移動させ、若干ずらした位置で決定キーを操作すると、図6に示す如く日本語字幕A1の斜め下位置に英語字幕A2が表示される。これにより、2つの字幕が邪魔にならずに映画を見続けることができる。
なお、上記実施の形態では、「字幕の移動表示」を選択したが、この設定をしない場合は、常に画面の下部側に字幕A1,A2を固定表示させることができる。また、「字幕の表示速度変化」を設定しない場合は、日本語字幕と英語字幕とを同じタイミングで表示させることができる。
さらに、字幕の移動表示や固定表示に加え、表示速度変化の設定と解除は、リモコン操作によって主映像の再生表示中に自在に行うことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に記載の発明は、字幕の表示に関する指令を与える入力部からの指令を受けて字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを画面上に表示させるとともに、このブロックおよび/または字幕を主映像上の任意の位置に移動表示させるので、再生開始時にブロックを表示させて再生時に字幕を表示するのに好適な位置を予め決めておくことができるうえ、再生中には主映像の邪魔にならない位置へ字幕を自在に移動可能であるから、語学学習等を能率的に行うことができる効果がある。
また、請求項2に記載の発明は、字幕の表示に関する指令を与える入力部からの指令を受けて字幕を主映像上の任意の位置に移動表示させるので、再生中に主映像の邪魔にならない位置へ字幕を自在に移動可能となり、語学学習等を能率的に行うことができる効果がある。
【0030】
また、請求項3に記載の発明は、制御部が入力部からの指令を受けて字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを画面上に表示させるので、再生開始時にブロックを表示させた後、それを消去しておくと再生時に字幕を表示するのに好適な位置を決めておける利点がある。
また、請求項4に記載の発明は、制御部がサブピクチャデータのデータ量の増減に応じて字幕のうち基準とする字幕に対する他の字幕の表示速度を変化させるので、例えば、母国語に対する外国語の表示速度を遅くしたり、外国語に対する母国語の表示速度を早めることにより、外国語の学習を能率的に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の実施の形態に係るディスク再生装置の電気的構成を示すブロック線図である。
【図 2】ディスクのフォーマットを説明するための模式図である。
【図 3】モニタの画面に表示された字幕用ブロックを示す説明図である。
【図 4】主映像上に表示された字幕を示す説明図である。
【図 5】字幕表示の移動動作を示す説明図である。
【図 6】字幕移動後の表示位置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク
5b ビデオデコーダ
5c サブピクチャデコーダ
10 制御部
Claims (4)
- ビデオ信号とオーディオ信号が記録されたディジタルディスクから再生部でデータを再生し、この再生データを分離部でビデオデータ、複数のデータストリームを有するオーディオデータ、複数のデータストリームを有するサブピクチャデータおよびナビゲーションデータに分離し、前記オーディオデータをオーディオデコーダによりデコードし、前記ビデオデータをビデオデコーダによりデコードし、前記サブピクチャデータをサブピクチャデコーダによりデコードし、このサブピクチャデコーダのサブピクチャデータを前記ビデオデコーダからのビデオデータに重畳して出力し、このビデオデータを主映像としてモニタの画面に表示するとともに、前記サブピクチャデータを複数の字幕として前記主映像に重ねて表示するディスク再生装置において、
前記字幕の表示に関する指令を与える入力部と、
この入力部からの指令を受けて前記字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを前記画面上に表示させるとともに、このブロックおよび/または前記字幕を前記主映像上の任意の位置に移動表示させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とするディスク再生装置。 - ビデオ信号とオーディオ信号が記録されたディジタルディスクから再生部でデータを再生し、この再生データを分離部でビデオデータ、複数のデータストリームを有するオーディオデータ、複数のデータストリームを有するサブピクチャデータおよびナビゲーションデータに分離し、前記オーディオデータをオーディオデコーダによりデコードし、前記ビデオデータをビデオデコーダによりデコードし、前記サブピクチャデータをサブピクチャデコーダによりデコードし、このサブピクチャデコーダのサブピクチャデータを前記ビデオデコーダからのビデオデータに重畳して出力し、このビデオデータを主映像としてモニタの画面に表示するとともに、前記サブピクチャデータを複数の字幕として前記主映像に重ねて表示するディスク再生装置において、
前記字幕の表示に関する指令を与える入力部と、
この入力部からの指令を受けて前記字幕を前記主映像上の任意の位置に移動表示させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とするディスク再生装置。 - 前記制御部が、前記入力部からの指令を受けて前記字幕の表示位置および表示領域を示すブロックを前記画面上に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項2に記載のディスク再生装置。
- 前記サブピクチャデータのデータ量を検出する検出部を備え、前記制御部が、前記検出部からの検出信号を受けて、そのデータ量の増減に応じて前記字幕のうち基準とする字幕に対する他の字幕の表示速度を変化させることを特徴とする請求項2または3に記載のディスク再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003110270A JP2004320324A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | ディスク再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003110270A JP2004320324A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | ディスク再生装置 |
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JP2004320324A true JP2004320324A (ja) | 2004-11-11 |
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ID=33471177
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003110270A Pending JP2004320324A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | ディスク再生装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004320324A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE45909E1 (en) * | 2005-06-30 | 2016-03-01 | Novatek Microelectronics Corp. | Video decoding apparatus, video decoding method, and digital audio/video playback system capable of controlling presentation of sub-pictures |
JP2016092769A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | シャープ株式会社 | 受信機 |
JP2020149464A (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | 株式会社CMerTV | 表示装置及び表示システム |
-
2003
- 2003-04-15 JP JP2003110270A patent/JP2004320324A/ja active Pending
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