JP2004319340A - バックライトユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】導光板の裏面に配設した光源によって導光板全体を発光させて液晶等の表示部を照明する構造のバックライトユニットにおいて、光源から発せられる光を効率よく導いて、導光板の隅々にまで光を行き渡らせることができると共に、輝度ムラを抑えたバックライトユニットを提供することである。
【解決手段】導光板25と、この導光板25の直下に発光面24aを上に向けて配設される複数のLED24とを備え、前記導光板25にはそれぞれのLED24から発した光を導くための導光領域25aが複数形成されるバックライトユニット21において、前記導光領域25aごとにLED24の発光面24aと対向する受光凹部27を設けると共に、この受光凹部27から導光領域25aの周縁部に延びる筋状の導光溝部28を形成した。
【選択図】 図3
【解決手段】導光板25と、この導光板25の直下に発光面24aを上に向けて配設される複数のLED24とを備え、前記導光板25にはそれぞれのLED24から発した光を導くための導光領域25aが複数形成されるバックライトユニット21において、前記導光領域25aごとにLED24の発光面24aと対向する受光凹部27を設けると共に、この受光凹部27から導光領域25aの周縁部に延びる筋状の導光溝部28を形成した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルを備えた時計や携帯電話など小型の電子機器に組み込まれるバックライトユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバックライトユニットとして、例えば特許文献1又は特許文献2に記載のものが知られている。この例は、図5に示すように、枠体2の上部に保持された液晶表示パネル3の下部にバックライトユニット1を設けた構造のもので、このバックライトユニット1は、光源であるLED4と、このLED4で発した光を液晶表示パネル3の裏面側に導くための導光板5と、この導光板5の上面に配置された拡散シート6とを備えたものである。前記導光板5は、光拡散剤が混入されて乳白色化したアクリル又はポリカーボネイト材によって形成されており、その下面には回路基板11に実装されたLED4の上方を覆う凹部12が形成されている。
【0003】
前記LED4から導光板5の下面に向かって放射された光は、導光板5内に入射したのち、そのまま水平方向に拡散されて上方の液晶表示パネル3を背面側から照射する。そして、導光板5内を光が進むときに前記導光板5の上面に配置された拡散シート6によって光の拡散や反射が繰り返され、導光板全体の輝度ムラが抑えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−154193号公報
【特許文献2】
特開平8−136917号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示したような導光板5の直下にLED4を配設した構造のバックライトユニット1にあっては、前記LED4を配設した近傍が明るく、LED4から離れるにしたがって次第に輝度が低下する傾向にある。このため、液晶表示パネル3の表面に輝度ムラが生じるといった問題がある。このような輝度ムラを改善するためには、LED4を数多く配設しなければならないことから、部品点数の増加に伴って製品コストが高くなるといった問題が発生する。
【0006】
そこで、本発明の目的は、導光板の裏面に配設した光源によって導光板全体を発光させて液晶等の表示部を照明する構造のバックライトユニットにおいて、光源から発せられる光を効率よく導いて、導光板の隅々にまで光を行き渡らせることができると共に、輝度ムラを抑えたバックライトユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るバックライトユニットは、導光板と、この導光板の直下に発光面を上に向けて配設される光源とを備えたバックライトユニットにおいて、前記光源の発光面と対向する導光板の下面に光源から発した光を受光するための受光凹部と、この受光凹部から導光板の周縁部にまで延びる筋状の導光溝部とを形成したことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、光源の発光面と対向する導光板の裏面に受光凹部を設けているので、光源から発せられる光を効率よく導光板内に取り入れることができる。さらに、前記受光凹部から導光板の周縁部に向かって筋状の導光溝部を形成しているため、受光凹部から取り入れた光が前記導光溝部を介して導光板の端部にまで行き渡らせることができる。その結果、光源から発せられる光を効率よく導いて導光板全体を均等に発光させることができる。
【0009】
また、本発明の請求項2に係るバックライトユニットは、導光板と、この導光板の直下に発光面を上に向けて配設される複数の光源とを備え、前記導光板にはそれぞれの光源から発した光を導くための導光領域が複数形成されるバックライトユニットにおいて、前記導光領域ごとに光源の発光面と対向する受光凹部を設けると共に、この受光凹部から導光領域の周縁部にまで延びる筋状の導光溝部を形成したことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、導光板に一つの光源で発光可能な導光領域を複数備え、この導光領域ごとに受光凹部及び導光溝部を形成しているので、広い面積を有する導光板にあっても十分な導光効果が得られると共に、導光板全体の輝度ムラを抑えることができる。
【0011】
また、前記導光溝部が受光凹部を中心にして放射状に広がるように形成されているため、受光凹部に入射された光を導光板の端部に向けて均等且つ素早く導光させることができる。
【0012】
また、前記受光凹部及び導光溝部の断面を三角形状又は半円形状とすることで、光源から発せられた光を漏れなく導光板内に入射させることができると共に、導光板と略平行に進行する光にして導光板内を伝播させることができる。このため、導光板全体をムラなく均等に発光させることができる。
【0013】
また、前記導光溝部が導光板を支持するための周縁部を残して、受光凹部から大きな切込角度で形成することで、導光溝部領域を広く設定することができる。これによって、光源で発せられた光を導光板の周縁部にまで効率よく導光することができ、輝度ムラのない照明効果が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係るバックライトユニットを詳細に説明する。ここで、図1は本発明の第1実施形態のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図、図2は前記液晶表示装置の平面図、図3は前記バックライトユニットを構成する光源及び導光板の要部拡大図である。
【0015】
図1及び図2に示すように、本発明のバックライトユニット21は、基本的には従来のバックライトユニットと同様、枠体22の上部に保持された液晶表示パネル23の下部に配設された構造である。即ち、光源であるLED24と、このLED24で発した光を液晶表示パネル23の裏面側に導くための導光板25と、この導光板25の上面に配置された拡散シート26とを備える。前記導光板25は、光拡散剤を混入したアクリル板によって形成されており、その下方にLED24が実装された回路基板30が配設されている。
【0016】
前記導光板25は、図3に示すように、一個のLED24を中心とする導光領域25aを複数備えた構成になっている。そして、LED24の発光面24aと対向する導光板25の裏面に受光凹部27が設けられ、この受光凹部27を中心として導光溝部28が放射状に延びている。前記受光凹部27は、発光面24aの中心部から上方に延びる点Aを頂点としてピラミッド状に凹設して形成される。また、前記導光溝部28は、前記点AからLED24を中心として導光領域25aの四隅(B,C,D,E)に向けて三角柱状に凹設して形成される。これらの受光凹部27及び導光溝部28は、LED24や導光板25のサイズに応じて決定されるが、本実施形態では、厚みが2.55mmの導光板25に対して前記導光溝31の深さを1.55mm程度に設定した。また、前記受光凹部27及び導光溝部28の傾斜角θは、導光板25の厚み寸法や、LED24の大きさ、光の放射特性により適正な数値を、例えば50〜150度の範囲から設定する。本実施形態では略80度に形成した。なお、本実施形態では、比較的広い面積を有する液晶表示パネルを照明するために、複数の導光領域を設定したが、表示エリアの狭い液晶表示パネルを使用する場合にあっては、導光板全体が一つの導光領域に設定される。
【0017】
また、前記LED24が実装される回路基板30の表面やバックライトユニット21が組み込まれる枠体22の内壁面を白色に塗装あるいは蒸着することによって、LED24で発した光や導光板25の裏面又は側面から発せられる光の二次的な反射効果が得られるので、導光板25全体の更なる輝度アップが図られる。
【0018】
次に、バックライトユニット21の導光作用について図1及び図3に基づいて説明する。LED24の発光面24aを中心に上方へ発せられた光は、導光板25の下面から入射して導光板25内を拡散しながら上方に配置されている液晶表示パネル23の裏面を照らす。このとき、前記LED24の発光面24aの真上に位置する受光凹部27に入射した光は、その受光凹部27の傾斜角θに沿って屈折されて導光板25内を平行に拡散されていく。図3に示した実施形態の導光板25では、LED24の発光面24aの真上に位置する発光中心点Aには最も強い光が入射され、ここから放射状に延びる筋状の導光溝部28に沿って導光領域25aの角部(B,C,D,E)に向けて導光される。また、この導光板25は図1及び図2に示したように、枠体22で周囲を囲われているため、前記角部(B,C,D,E)に到達した光が再度導光領域25aの中央部に向けて反射されることになる。このような導光溝部28を伝播する光によって、導光領域25a全体の輝度を高めると共に、周縁部での輝度ムラを抑えることができる。
【0019】
図4は、本発明の第2実施形態のバックライトユニット31を示したものである。このバックライトユニット31に備える導光板35には、LED24の発光面24aの真上に断面が三角形状の受光凹部37(受光中心点A)を設け、この受光中心点Aを基点にして一つの導光領域35aを対角線状に仕切る四筋の導光溝部38a(A−B,A−C,A−D,A−E)と、前記導光領域35aを十字に仕切る導光溝部38b(A−F,A−G,A−H,A−I)とで構成される。このような導光溝部38a,38bを形成することで、LED24を中心にした放射状の導光路が増えると共に、各導光路がLED24を中心にして均等配置されるため、輝度ムラなく導光領域35aをより明るく照明することができる。また、前記導光溝部38a,38bの角度を大きく設定することで、導光板35を回路基板30上に支持するための外周底面部の一部を残して全て導光溝部にすることができる。このように、導光溝部を導光板35の外周部に掛けて幅広く形成することで、LED24から発せられた光を導光板35全体に効率よく導くことができ、輝度ムラのない照明効果が得られる。
【0020】
上記第1実施形態及び第2実施形態のバックライトユニット21,31では、受光凹部27,37の断面形状を先端が鋭角な三角形状に形成したが、前記先端部を丸く加工することによって、発光中心点Aでの光の分散をソフトに行うことができる。また、前記受光凹部27,37全体を角部のない半円形状に形成することもできる。このような半円形状にすることによって、LED24の発光面24aから発せられる光の受光凹部27,37への入射角を略ゼロに抑えることができるので、反射のない効率的な受光効果を得ることができる。なお、前記受光凹部27,37及び導光溝部28,38a,38bは導光板25,35の裏面を切削することによって容易に形成することができる。
【0021】
以上説明したように、バックライトユニット21,31を構成する導光板25,35の裏面に断面が三角形状あるいは半円形状の受光凹部27,37及びこの受光凹部から延びる導光溝部28,38a,38bを形成したことによって、LED24から発する光を導光板25,35に対して平面的に伝播する光に変換される。また、前記導光溝部28,38a,38bがLED24からの光を強く受ける受光凹部27,37を中心にして導光板25,35の周縁部に向けて放射状に延びているので、導光板25,35の隅々にまで光を行き渡らせて輝度ムラを抑えることが可能となる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るバックライトユニットによれば、光源から発せられる光を効率よく入射させるための受光凹部と、この受光凹部を中心として四方に拡散させながら導光させるための導光溝部を導光板の裏面に形成したので、従来のような導光板の裏面側に光源を複数配設した構造のバックライトユニットに比べて光源から遠い周縁部にも十分に光を行き渡らせることが可能となる。これによって、前記導光板の上方に配設される液晶表示パネル面をより明るく且つムラなく照明させることができる。
【0023】
また、前記導光溝部を設けることにより、一つの光源で導光させる領域が広くなることから、光源の配設個数が少なくて済む。このため、部品点数が削減されて製造コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図である。
【図2】上記液晶表示装置の平面図である。
【図3】上記バックライトユニットの要部斜視図である。
【図4】本発明に係る第2実施形態のバックライトユニットの要部斜視図である。
【図5】従来のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図である。
【符号の説明】
21,31 バックライトユニット
22 枠体
24 LED(光源)
24a 発光面
25,35 導光板
25a,35a 導光領域
27,37 受光凹部
28,38a,38b 導光溝部
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルを備えた時計や携帯電話など小型の電子機器に組み込まれるバックライトユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバックライトユニットとして、例えば特許文献1又は特許文献2に記載のものが知られている。この例は、図5に示すように、枠体2の上部に保持された液晶表示パネル3の下部にバックライトユニット1を設けた構造のもので、このバックライトユニット1は、光源であるLED4と、このLED4で発した光を液晶表示パネル3の裏面側に導くための導光板5と、この導光板5の上面に配置された拡散シート6とを備えたものである。前記導光板5は、光拡散剤が混入されて乳白色化したアクリル又はポリカーボネイト材によって形成されており、その下面には回路基板11に実装されたLED4の上方を覆う凹部12が形成されている。
【0003】
前記LED4から導光板5の下面に向かって放射された光は、導光板5内に入射したのち、そのまま水平方向に拡散されて上方の液晶表示パネル3を背面側から照射する。そして、導光板5内を光が進むときに前記導光板5の上面に配置された拡散シート6によって光の拡散や反射が繰り返され、導光板全体の輝度ムラが抑えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−154193号公報
【特許文献2】
特開平8−136917号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示したような導光板5の直下にLED4を配設した構造のバックライトユニット1にあっては、前記LED4を配設した近傍が明るく、LED4から離れるにしたがって次第に輝度が低下する傾向にある。このため、液晶表示パネル3の表面に輝度ムラが生じるといった問題がある。このような輝度ムラを改善するためには、LED4を数多く配設しなければならないことから、部品点数の増加に伴って製品コストが高くなるといった問題が発生する。
【0006】
そこで、本発明の目的は、導光板の裏面に配設した光源によって導光板全体を発光させて液晶等の表示部を照明する構造のバックライトユニットにおいて、光源から発せられる光を効率よく導いて、導光板の隅々にまで光を行き渡らせることができると共に、輝度ムラを抑えたバックライトユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るバックライトユニットは、導光板と、この導光板の直下に発光面を上に向けて配設される光源とを備えたバックライトユニットにおいて、前記光源の発光面と対向する導光板の下面に光源から発した光を受光するための受光凹部と、この受光凹部から導光板の周縁部にまで延びる筋状の導光溝部とを形成したことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、光源の発光面と対向する導光板の裏面に受光凹部を設けているので、光源から発せられる光を効率よく導光板内に取り入れることができる。さらに、前記受光凹部から導光板の周縁部に向かって筋状の導光溝部を形成しているため、受光凹部から取り入れた光が前記導光溝部を介して導光板の端部にまで行き渡らせることができる。その結果、光源から発せられる光を効率よく導いて導光板全体を均等に発光させることができる。
【0009】
また、本発明の請求項2に係るバックライトユニットは、導光板と、この導光板の直下に発光面を上に向けて配設される複数の光源とを備え、前記導光板にはそれぞれの光源から発した光を導くための導光領域が複数形成されるバックライトユニットにおいて、前記導光領域ごとに光源の発光面と対向する受光凹部を設けると共に、この受光凹部から導光領域の周縁部にまで延びる筋状の導光溝部を形成したことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、導光板に一つの光源で発光可能な導光領域を複数備え、この導光領域ごとに受光凹部及び導光溝部を形成しているので、広い面積を有する導光板にあっても十分な導光効果が得られると共に、導光板全体の輝度ムラを抑えることができる。
【0011】
また、前記導光溝部が受光凹部を中心にして放射状に広がるように形成されているため、受光凹部に入射された光を導光板の端部に向けて均等且つ素早く導光させることができる。
【0012】
また、前記受光凹部及び導光溝部の断面を三角形状又は半円形状とすることで、光源から発せられた光を漏れなく導光板内に入射させることができると共に、導光板と略平行に進行する光にして導光板内を伝播させることができる。このため、導光板全体をムラなく均等に発光させることができる。
【0013】
また、前記導光溝部が導光板を支持するための周縁部を残して、受光凹部から大きな切込角度で形成することで、導光溝部領域を広く設定することができる。これによって、光源で発せられた光を導光板の周縁部にまで効率よく導光することができ、輝度ムラのない照明効果が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係るバックライトユニットを詳細に説明する。ここで、図1は本発明の第1実施形態のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図、図2は前記液晶表示装置の平面図、図3は前記バックライトユニットを構成する光源及び導光板の要部拡大図である。
【0015】
図1及び図2に示すように、本発明のバックライトユニット21は、基本的には従来のバックライトユニットと同様、枠体22の上部に保持された液晶表示パネル23の下部に配設された構造である。即ち、光源であるLED24と、このLED24で発した光を液晶表示パネル23の裏面側に導くための導光板25と、この導光板25の上面に配置された拡散シート26とを備える。前記導光板25は、光拡散剤を混入したアクリル板によって形成されており、その下方にLED24が実装された回路基板30が配設されている。
【0016】
前記導光板25は、図3に示すように、一個のLED24を中心とする導光領域25aを複数備えた構成になっている。そして、LED24の発光面24aと対向する導光板25の裏面に受光凹部27が設けられ、この受光凹部27を中心として導光溝部28が放射状に延びている。前記受光凹部27は、発光面24aの中心部から上方に延びる点Aを頂点としてピラミッド状に凹設して形成される。また、前記導光溝部28は、前記点AからLED24を中心として導光領域25aの四隅(B,C,D,E)に向けて三角柱状に凹設して形成される。これらの受光凹部27及び導光溝部28は、LED24や導光板25のサイズに応じて決定されるが、本実施形態では、厚みが2.55mmの導光板25に対して前記導光溝31の深さを1.55mm程度に設定した。また、前記受光凹部27及び導光溝部28の傾斜角θは、導光板25の厚み寸法や、LED24の大きさ、光の放射特性により適正な数値を、例えば50〜150度の範囲から設定する。本実施形態では略80度に形成した。なお、本実施形態では、比較的広い面積を有する液晶表示パネルを照明するために、複数の導光領域を設定したが、表示エリアの狭い液晶表示パネルを使用する場合にあっては、導光板全体が一つの導光領域に設定される。
【0017】
また、前記LED24が実装される回路基板30の表面やバックライトユニット21が組み込まれる枠体22の内壁面を白色に塗装あるいは蒸着することによって、LED24で発した光や導光板25の裏面又は側面から発せられる光の二次的な反射効果が得られるので、導光板25全体の更なる輝度アップが図られる。
【0018】
次に、バックライトユニット21の導光作用について図1及び図3に基づいて説明する。LED24の発光面24aを中心に上方へ発せられた光は、導光板25の下面から入射して導光板25内を拡散しながら上方に配置されている液晶表示パネル23の裏面を照らす。このとき、前記LED24の発光面24aの真上に位置する受光凹部27に入射した光は、その受光凹部27の傾斜角θに沿って屈折されて導光板25内を平行に拡散されていく。図3に示した実施形態の導光板25では、LED24の発光面24aの真上に位置する発光中心点Aには最も強い光が入射され、ここから放射状に延びる筋状の導光溝部28に沿って導光領域25aの角部(B,C,D,E)に向けて導光される。また、この導光板25は図1及び図2に示したように、枠体22で周囲を囲われているため、前記角部(B,C,D,E)に到達した光が再度導光領域25aの中央部に向けて反射されることになる。このような導光溝部28を伝播する光によって、導光領域25a全体の輝度を高めると共に、周縁部での輝度ムラを抑えることができる。
【0019】
図4は、本発明の第2実施形態のバックライトユニット31を示したものである。このバックライトユニット31に備える導光板35には、LED24の発光面24aの真上に断面が三角形状の受光凹部37(受光中心点A)を設け、この受光中心点Aを基点にして一つの導光領域35aを対角線状に仕切る四筋の導光溝部38a(A−B,A−C,A−D,A−E)と、前記導光領域35aを十字に仕切る導光溝部38b(A−F,A−G,A−H,A−I)とで構成される。このような導光溝部38a,38bを形成することで、LED24を中心にした放射状の導光路が増えると共に、各導光路がLED24を中心にして均等配置されるため、輝度ムラなく導光領域35aをより明るく照明することができる。また、前記導光溝部38a,38bの角度を大きく設定することで、導光板35を回路基板30上に支持するための外周底面部の一部を残して全て導光溝部にすることができる。このように、導光溝部を導光板35の外周部に掛けて幅広く形成することで、LED24から発せられた光を導光板35全体に効率よく導くことができ、輝度ムラのない照明効果が得られる。
【0020】
上記第1実施形態及び第2実施形態のバックライトユニット21,31では、受光凹部27,37の断面形状を先端が鋭角な三角形状に形成したが、前記先端部を丸く加工することによって、発光中心点Aでの光の分散をソフトに行うことができる。また、前記受光凹部27,37全体を角部のない半円形状に形成することもできる。このような半円形状にすることによって、LED24の発光面24aから発せられる光の受光凹部27,37への入射角を略ゼロに抑えることができるので、反射のない効率的な受光効果を得ることができる。なお、前記受光凹部27,37及び導光溝部28,38a,38bは導光板25,35の裏面を切削することによって容易に形成することができる。
【0021】
以上説明したように、バックライトユニット21,31を構成する導光板25,35の裏面に断面が三角形状あるいは半円形状の受光凹部27,37及びこの受光凹部から延びる導光溝部28,38a,38bを形成したことによって、LED24から発する光を導光板25,35に対して平面的に伝播する光に変換される。また、前記導光溝部28,38a,38bがLED24からの光を強く受ける受光凹部27,37を中心にして導光板25,35の周縁部に向けて放射状に延びているので、導光板25,35の隅々にまで光を行き渡らせて輝度ムラを抑えることが可能となる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るバックライトユニットによれば、光源から発せられる光を効率よく入射させるための受光凹部と、この受光凹部を中心として四方に拡散させながら導光させるための導光溝部を導光板の裏面に形成したので、従来のような導光板の裏面側に光源を複数配設した構造のバックライトユニットに比べて光源から遠い周縁部にも十分に光を行き渡らせることが可能となる。これによって、前記導光板の上方に配設される液晶表示パネル面をより明るく且つムラなく照明させることができる。
【0023】
また、前記導光溝部を設けることにより、一つの光源で導光させる領域が広くなることから、光源の配設個数が少なくて済む。このため、部品点数が削減されて製造コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図である。
【図2】上記液晶表示装置の平面図である。
【図3】上記バックライトユニットの要部斜視図である。
【図4】本発明に係る第2実施形態のバックライトユニットの要部斜視図である。
【図5】従来のバックライトユニットを組み込んだ液晶表示装置の断面図である。
【符号の説明】
21,31 バックライトユニット
22 枠体
24 LED(光源)
24a 発光面
25,35 導光板
25a,35a 導光領域
27,37 受光凹部
28,38a,38b 導光溝部
Claims (5)
- 導光板と、この導光板の直下に発光面を上に向けて配設される光源とを備えたバックライトユニットにおいて、
前記光源の発光面と対向する導光板の下面に光源から発した光を受光するための受光凹部と、この受光凹部から導光板の周縁部にまで延びる筋状の導光溝部とを形成したことを特徴とするバックライトユニット。 - 導光板と、この導光板の直下に発光面を上に向けて配設される複数の光源とを備え、前記導光板にはそれぞれの光源から発した光を導くための導光領域が複数形成されるバックライトユニットにおいて、
前記導光領域ごとに光源の発光面と対向する受光凹部を設けると共に、この受光凹部から導光領域の周縁部にまで延びる筋状の導光溝部を形成したことを特徴とするバックライトユニット。 - 前記導光溝部が受光凹部を中心として放射状に広がる請求項1又は2記載のバックライトユニット。
- 前記受光凹部及び導光溝部が断面三角形状又は断面半円形状に形成されてなる請求項1又は2記載のバックライトユニット。
- 前記導光溝部が前記受光凹部を中心に導光板の周縁部の一部を残して形成された請求項1又は2記載のバックライトユニット。
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