JP2008027756A - 導光板、これを用いる面状照明装置および液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】点状光源と、面状の出射光を外部に出射する光出射面、光出射面と対向する背面、光出射面と背面とに接続する側面、背面の略中央部に設けられ、点状光源を配置して点状光源からの入射光を内部に入射させるための凹部として形成される入光部、および入光部から内部に入射した光を、光出射面から外部に出射するための出射手段を備え、入光部から離れるにしたがって、光出射面と背面との間の距離として定義される厚みが、厚くなる導光板とを備えることにより上記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1には、光源と、単一の屈折率を有する導光板と、導光板の背面に配置された反射シートからなり、光源が、導光板の背面に設けられた円錐状をした光源挿入用の凹みに設置されており、導光板の背面には、導光板内部の光を散乱させるための光散乱用ドットが設けられており、導光板のからの光の少なくとも一部が、前記導光板の面および/または背面で反射された後、前記導光板の全面から出射されるように構成されていることを特徴とする面光源装置が記載されている。
このような面光源装置では、導光板の背面に設けられた円錐状をした光源挿入用の凹みに光源を設置しているので、面光源装置を薄型化することができると記載されている。
また、このような面光源装置では、光源から前方へ出射された光は光源挿入用凹みの側面で側方向へ屈折しながら導光板内部へ入射する。従って、光源から前方へ向けて導光板内部へ入射させられる光量を減少させることができ、光源の前方で導光板の輝度が高くなって輝度むらが生じるのを防止し、導光板の光出射面における輝度分布を均一にすることができると記載されている。
また、特許文献1に記載されている、平板状、または、中心から周辺へ向かうにつれて厚みが薄くなっている導光板では光の到達距離に限界があるため、大型化に限界があるという問題もある。
また、このような導光板を用いて大型化を行うと、導光長に限界があるため、導光板の光射出面における輝度の面内均一性が十分に達成できないという問題もある。
1.1≦Φ・Np・L・KC≦8.2
0.005≦KC≦0.1
(ただし、散乱粒子の散乱断面積をΦ、前記入光部から前記導光板の厚みが最大となる位置までの距離をL、散乱粒子の密度をNp、補正係数をKCとする)
または、前記導光板は、六角形板状であることが好ましい。
または、前記導光板は、平坦な前記背面と、前記背面に対して傾斜する前記光射出面とを備えることが好ましい。
または、前記導光板は、前記背面および前記光射出面の両方が傾斜しており、前記入光部から離れるにしたがって厚くなる形状であることが好ましい。
あるいは、前記点状光源は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオードおよび青色発光ダイオードを備えるRGB−LEDと、前記赤色発光ダイオード、前記緑色発光ダイオードおよび前記青色発光ダイオードの光射出側に対応してそれぞれ配置される複数のレンズとを用いて構成されていることが好ましく、さらに、前記複数のレンズのそれぞれは、球状の透明なボールレンズであることが好ましい。
また、本発明の液晶表示装置によれば、上記面状照明装置を備えて均一な輝度の照明光を得ることにより、良好な表示を可能とするとともに、薄型化、軽量化および大型化することができる。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態の面状照明装置(以下、バックライトユニットという)を備える液晶表示装置の概略を示す斜視図であり、図1(b)はこの液晶表示装置の概略断面図である。
液晶表示装置10は、バックライトユニット2と、そのバックライトユニット2の光射出面側に配置される液晶表示パネル4と、液晶表示パネル4を駆動する駆動ユニット6とを有する。
駆動ユニット6は、液晶表示パネル4内の透明電極に電圧をかけ、液晶分子の向きを変えて液晶表示パネル4を透過する光の透過率を制御する。
図3は、光源12の構成を示す概略側面図である。
光源12は、図3に示すように、LEDチップ24とヒートシンク26とを備え、図1(b)に示すように、後に詳述する導光板18の背面18bに設けられた入光部18dに配置されている。
LEDチップ24は、蛍光物質を用いてLEDが発する光を白色光に変換するように構成した単色のLEDである。例えば、単色のLEDとしてGaN系青色LEDを用いた場合には、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光物質を用いることで、白色光を得ることができる。
また、ヒートシンク26の光射出面18aに垂直な方向における長さは、LEDチップ24の発熱量、ならびに、ヒートシンク26に使用する材料およびヒートシンク26の形状等によって決まるヒートシンク26の冷却効率、さらに、バックライトユニット2の厚みへの影響等を考慮して、LEDチップ24を冷却するのに十分な冷却能力を得るように適宜決定すればよい。
ここで、ヒートシンク26は、表面積を広くすることが好ましい。例えば、図3に示すように、ヒートシンク26をLEDチップ24を支持するベース部26aと、ベース部26aに連結された複数のフィン26bとで構成してもよい。
フィン26bを複数設けることで表面積を広くすることができ、かつ、放熱効果を高くすることができる。これにより、LEDチップ24の冷却効率を高めることができる。
またヒートシンクは、空冷方式に限定されず、水冷方式も用いることができる。
なお、本実施形態では、LEDチップの支持部としてヒートシンクを用いたが、本発明はこれに限定されず、LEDチップの冷却が必要ない場合は、放熱機能を備えない板状部材を支持部として用いてもよい。
具体的には、光源12としては、LEDチップ24の光射出面側に透明樹脂等の導光効果および散乱効果を有する部材を配設したり、あるいは、LEDチップ24と導光板18との間に反射機能を有する部材を配置する等により、LEDチップ24からの光を導光板18の光射出面18aと平行な面方向に導くように構成されたものを用いることができる。これにより、LEDチップ24が大光量の出力の光源であっても、バックライトユニット2の輝度分布が光源12近傍において大きく、光源12から離れるに従って減少する、というような輝度むらが生じることを防止して、輝度分布の均一性を向上させることができる。また、大光量の光源を使用することができるため、バックライトユニットの大型化を図ることができる。
図2(a)および(b)は、それぞれ本発明のバックライトユニットに用いられる導光板の概略斜視図であり、図2(c)は、導光板の概略断面図である。なお、図2(c)は、入光部18dの中心を通り側面18cに垂直な平面で切断した切断面を示す。
導光板18は、図2(a)に示すように、略正方形形状の平坦な光射出面18aと、光射出面18aと対向する背面18bと、光出射面18aおよび背面18bと接続する側面18cとを有する。背面18bの略中央には、光源12を配置するための凹部である入光部18dが設けられている。入光部18dは、その断面形状が2つの双曲線を組み合わせた形状であり、その壁面は、光源12からの光を導光板18内部に入射させる光入射面18eである。
また、光射出手段として、散乱体以外にも導光板18の光射出面18aおよび背面18bの少なくとも一方に透過率調整体を付加し、この透過率調整体の配置密度を適宜調整することでも、散乱体と同様に、均一な光を出射させることができる。
なお、光射出手段として、散乱体に加え、このような透過率調整体を用いることにより、より均一な光を射出させることができる。
このような導光板18は、押出成形法や射出成形法等の種々の方法を用いて製造することができる。
T=I/I0=exp(−ρ・x)・・・(1)
ここで、xは距離、I0は入射光強度、Iは出射光強度、ρは減衰定数である。
上記減衰定数ρは、粒子の散乱断面積Φと媒質に含まれる単位体積当たりの粒子数Npとを用いて下記式(2)で表される。
ρ=Φ・Np・・・(2)
したがって、導光板の光軸方向の長さをLとすると、光の取り出し効率Eoutは、下記式(3)で与えられる。
Eout∝exp(−Φ・Np・L)・・・(3)
Eout=exp(−Φ・Np・L・KC)・・・(4)
この結果より、Φ・Np・L・KCの値が大きくなると、光の取り出し効率Eoutが低くなることが分かる。光は導光板の光軸方向へ進むにつれて散乱するため、光の取り出し効率Eoutが低くなると考えられる。
Φ・Np・L・KCの値を大きくすることで、光射出面から射出される光を多くすることができる。すなわち、Φ・Np・L・KCの値を大きくすることで、入射面に入射する光に対する光射出面から射出される光の割合である光利用効率を高くすることができる。具体的には、Φ・Np・L・KCの値を1.1以上とすることで、光利用効率を50%以上にすることができる。
ここで、Φ・Np・L・KCの値を大きくしすぎると、導光板の光射出面から出射する光の輝度むらが顕著になるが、Φ・Np・L・KCの値は8.2以下とすることで、輝度むらを一定以下(許容範囲内)に抑えることができる。
さらに、本発明の導光板のΦ・Np・L・KCの値は、1.1以上かつ8.2以下であるという関係を満たすことが好ましく、2.0以上かつ8.0以下であることがより好ましい。また、Φ・Np・L・KCの値は、3.0以上であればさらに好ましく、4.7以上であれば最も好ましい。
図4(a)〜(e)は、本発明に係る導光板に適用可能な入光部の断面形状の他の実施例を示している。図4(a)には、断面が三角形形状である、円錐形状を有する入光部が示されている。また、図4(b)には、図4(a)に示す円錐形状の頂点が曲面に形成されている入光部が示されている。また、図4(c)には、断面が放物線形状である入光部が示されている。さらに、図4(d)には、断面形状が交差する2つの下に凸の二次曲線(双曲線または放物線)である入光部が示されている。
入光部の形状は、図示例以外に例えば断面形状がU字状のものでもよく、輝度均一効果があるものであればよい。
なお、入光部の形状は、入光部の壁面である光入射面に入射する光源からの光の入射角度や、導光板の材料の屈折率などに応じて、均一で輝度むらが少ない照明光を光出射面から出射することができるように適宜決めればよい。
図5(a)〜(c)は、本発明の導光板のその他の実施例を示している。図5(a)〜(c)に示す導光板48は、円形状の光射出面48aと、光射出面48aに対向する背面48bと、光射出面48aと背面48bと接続する側面48cと、背面48aの略中央に設けれ、光源を配置する凹部である入光部48dとを有する。また、導光板48は、光出射面48aと平行な方向に、入光部48dから離れるに従って、導光板48の厚みが厚くなっている。
入光部48dは、その断面形状が2つの双曲線を組み合わせた形状であり、その壁面は光源からの光を導光板48内部に入射させる光入射面48eを成す。
この円盤状の導光板48は、その他の構成において、上述した正方形形状の導光板18と同様のものであるので、その他の詳細な説明は省略する。
なお、本発明の導光板は、正多角形形状や円形状のものに限定されず、入光部から離れるに従って導光板の厚みが厚くなるように形成されていればよく、このようなものであれは、その光射出面の形状は特に限定されない。すなわち、本発明の導光板は、その光射出面の形状を高い自由度で選択することを可能とする。
例えば、導光板を、平坦な背面に対して光射出面に傾斜を設け構成してもよい。また、導光板を、光射出面および背面の両方に傾斜を設け構成してもよい。さらに、光射出面および/または背面に設けられる傾斜を、その断面が曲面となるように構成してもよい
拡散フィルム14は、図1(a)および(b)に示されるように、プリズムシート17と液晶パネル4との間に配置される。拡散フィルム14は、フィルム状部材に光拡散性を付与して形成される。フィルム状部材は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、ベンジルメタクリレート、MS樹脂、アクリル樹脂、あるいはCOP(シクロオレフィンポリマー)のような光学的に透明な樹脂を材料に形成することができる。
拡散フィルム14の製造方法は特に限定されないが、例えば、フィルム状部材の表面に微細凹凸加工や研磨による表面粗化を施して拡散性を付与したり、シリカ、酸化チタンもしくは酸化亜鉛等の顔料、または、樹脂、ガラスもしくはジルコニア等のビーズ類などの光を散乱させるための材料をバインダとともに表面に塗工したり、上記の透明樹脂中に光を散乱させる前述の顔料またはビーズ類を混練することで形成される。他には、反射率が高く光の吸収が低い材料で、例えば、Ag、Alのような金属を用いて形成することもできる。
本発明において、拡散フィルム14としては、マットタイプやコーティングタイプの拡散フィルムを用いることができる。
このように拡散フィルム14を導光板18の光射出面18aから所定の間隔だけ離すことにより、導光板18の光射出面18aから射出する光が、光射出面18aと拡散フィルム14の間で更にミキシング(混合)される。これにより、拡散フィルム14を透過して液晶表示パネル4を照明する光の輝度を、より一層均一化することができる。
拡散フィルム14を導光板18の光射出面18aから所定の間隔だけ離す方法としては、例えば、拡散フィルム14と導光板18との間にスペーサを設ける方法などを用いることができる。
また、光射出面18a上に、プリズム列が形成されたプリズムシートを配置したが、導光板18の背面18bにプリズム列を形成しても同様の効果が得られる。つまり、背面にプリズム列を形成することでも、光射出面18aから出射する光の集光性を高めて輝度を改善することができる。
また、図示例では、プリズムシートを用いたが、プリズムシートの代わりに、プリズムに類する光学素子が規則的に配置されたシートを用いても良い。また、レンズ効果を有する素子、例えば、レンチキュラーレンズ、凹レンズ、凸レンズ、ピラミッド型などの光学素子を規則的に備えるシートをプリズムシートの代わりに用いることもできる。また、これらレンズ効果を有する光学素子を導光板の背面に形成することもできる。
反射シート22は、導光板18の背面18bと光入射面18cの反対側の面とから漏洩する光を反射して、再び導光板18に入射させるものであり、光の利用効率を向上させることができる。反射シート22は、導光板18の背面18bを覆うように形成される。また、反射シート22は、導光板18の入光部18dに対応する位置に、光源12を配置するための切欠きが設けられている。
反射シート22は、導光板18の背面18bから漏洩する光を反射することができるものであれば、どのような材料で形成されてもよく、例えば、PETやPP(ポリプロピレン)等にフィラーを混練後延伸することによりボイドを形成して反射率を高めた樹脂シート、透明もしくは白色の樹脂シート表面にアルミ蒸着などで鏡面を形成したシート、アルミ等の金属箔もしくは金属箔を担持した樹脂シート、あるいは表面に十分な反射性を有する金属薄板により形成することができる。
また、本実施形態の反射シート22は、光源12を導光板18の入光部18dに配置するための切欠きが設けられるとしたが、この切欠きと光源12との間に隙間が生じて、この隙間から光が漏洩することのないように構成されるのが好ましい。例えば、隙間が生じることのないように、光源12の外形に応じて切欠きを形成すればよい。また、切欠きと光源12との間に生じた隙間に反射部材を配置すればよい。
例えば、導光板の入光部に透明の樹脂部材を充填し、この透明の樹脂部材に光源を埋め込むように構成すればよい。ここで、入光部に充填される樹脂部材は、導光板よりも低屈折率のものであるのが好ましい。これにより、入光部の光入射面に入射する光のフレネルロスを低減し、入射効率を向上させることができる。
ここで、拡散反射体としては、例えば、光を散乱させるシリカ、酸化チタンもしくは酸化亜鉛等の顔料、または、樹脂、ガラスもしくはジルコニア等のビーズ類などの光を散乱させるための材料をバインダとともに塗工した物や、表面に微細凹凸加工や研磨による表面粗化パターンでもよい。他には反射率が高く光の吸収が低い材料、例えば、Ag、Alのような金属を用いることもできる。また、拡散反射体として、スクリーン印刷、オフセット印刷等で用いられる、一般的な白インクも用いることができる。一例としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸バリウム等を、アクリル系バインダや、ポリエステル系バインダ、塩化ビニル系バインダ等に分散したインク、酸化チタンにシリカを混合し拡散性を付与したインクを用いることができる。
なお、図7の導光板では、背面に拡散反射体を配置したが、本発明は、これに限定されず、必要に応じて、光入射面以外の任意の面に配置してよい。例えば、光射出面に配置してもよく、また、背面や側面に配置してもよい。
図7に、複数の導光板を用いて形成された導光板複合体50の一例を示す。
導光板複合体50では、複数の導光板18が、面状に並列配置され、それぞれの光射出面18aが、同一面上に配置され、1つの光出射面を形成している。
具体的には、正方形形状の光射出面18aを有する複数の導光板18を、隣接する導光板18の側面18c同士が相互に一致するように並列配置する。
同一形状の導光板を用いて形成される図示例の導光板複合体50では、導光板の側面が接続する各接合部において、各導光板の厚みが一致するために、導光板複合体50の背面では、接合部において段差が生じることなく滑らかに各導光板18が接合される。これにより、接合部において輝度むらが生じることを防止して、面状照明装置の大型化を図るとともに均一で輝度ムラのない照明光を得ることができる。なお、各導光板は、接合部において隙間なく配置され、相互に密着しているのが好ましい。
導光板52は、図2に示す導光板18同様に、光出射面と、光出射面に対向する背面と、光出射面および背面に接続する側面と、背面の略中央部に設けられる、光源を配置するための入光部とを備え、入光部から離れるにしたがってその厚みが大きくなるように構成されている。
導光板複合体54は、隣接する導光板52の側面が互いに一致するように、複数の導光板52を面状に配置することにより形成される。なお、導光板複合体54は、上述の導光板複合体52と、導光板の光射出面の形状を除き基本的に同様であるので、その他の詳細な説明は省略する。
さらに、比較的、円形状に近い形状である六角形形状を有することにより、導光板を隙間なく配置することができ、さらに、各導光板の接合面において、厚みが最大となる六角形の頂点と、隣り合う頂点の間の中間点との厚みの差をより小さくすることができ、導光板複合体の背面側をより平坦に形成することができる。これにより、照明光の輝度分布の均一性をより向上させることができる。
なお、例えば、円形状の導光板48を並置するような場合は、導光板間に隙間が生じる。図9に、この隙間に配置する導光板60を示す。導光板60は、図9(a)に示すように、導光板複合体を形成する円形状の導光板48間に生じた隙間と略同一の外形状を有する。また、導光板60は、図9(b)に示すように、導光板18等と同様に、背面60b側に光源を配置する入光部60dを有し、入光部60dから離れるに従って厚みが厚くなるように形成されている。このような導光板60を、円形状の導光板48間の隙間に配置する。また、導光板60の入光部60dに図示しない光源を配置する。さらに、図示しない反射シートを背面60bを覆ように配置することが好ましい。これにより、導光板48間に生じる隙間部分による輝度むらを緩和することができる。ここで、導光板60と導光板48との接合部が段差なく滑らかに接続するように、導光板60の背面60bの形状を決定してもよい。なお、導光板60は、基本的に上述の導光板18とその外形以外は基本的に同様のものであるので詳細な説明は省略する。
このような導光板を用いることにより、上述のように、導光板複合体を曲面状に並列配置する際に、導光板複合体の光射出面をより滑らかな曲面とすることができる。
さらに、図示例では、1つの種類の導光板のみを用いて導光板複合体を形成しているが、これに限定されず、光射出面の形状が異なる導光板を組み合わせて導光板複合体を形成してもよい(例えば、五角形形状のものと六角形形状のものとを組み合わせる)。これにより、高い自由度で導光板複合体の形状を選択することができ、面状照明装置の形状を高い自由度で選択することができる。
光源13は、LEDアレイ29とカップリングレンズ40を備える。LEDアレイ29は、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の3種類の発光ダイオード(以下、それぞれR−LED32、G−LED34およびB−LED36という)を用いて形成される複数のRGB−LED30が一列に配置されて構成されている。図10(a)に、複数のRGB−LED30の配置の様子を模式的に示す。同図に示すように、R−LED32、G−LED34およびB−LED36が規則的に配置されている。
また、図10(b)に示すように、RGB−LED30は、R−LED32、G−LED34およびB−LED36からそれぞれ出射する光が所定の位置において交差するように、3種類のLED(R−LED32、G−LED34およびB−LED36)の光軸の向きが調整されている。このように3種類のLEDを調整することによって、それらLEDの光が混色されて白色光とされる。
3原色のLED(R−LED32、G−LED34およびB−LED36)を用いて構成されたRGB−LED30は、従来バックライト用光源として使用される冷陰極管(CCFL)と比較して色再現領域が広く色純度が高いため、このRGB−LED30をバックライト用光源として使用した場合には、従来よりも色再現性が高くなり、鮮やかな色彩の画像を表示することが可能になる。
ここでは、カップリングレンズとしてボールレンズを用いたが、これに限らず、LEDが発する光を平行光にすることができれば特に限定されない。カップリングレンズには、例えば、シリンドリカルレンズ、レンチキュラ、かまぼこ型のレンズ、フレネルレンズなどを用いることもできる。
光源としてLEDを用い、そのLEDを導光板18の入光部18dに配置した場合には、LEDの発熱により導光板18が変形したり、溶融する恐れがある。そこで、光源12を導光板18の入光部18dから離れた位置に配置し、ライトガイドを用いてLEDが発する光を導光板18に導くことにより、LEDの発熱による導光板18の変形および溶融を防止することができる。
4 液晶表示パネル
6 駆動ユニット
10 液晶表示装置
12 光源
14 拡散フィルム
16、17 プリズムシート
18、48、52、60 導光板
18a 光射出面
18b 背面
18c 側面
18d 入光部
18e 光入射面
22 反射シート
24 LEDチップ
26 ヒートシンク
30 RGB−LED
32 R−LED
34 G−LED
36 B−LED
42、44、46 ボールレンズ
50、54 導光板複合体
120 拡散反射体
Claims (19)
- 点状光源からの入射光を面状の出射光に変換する板状の透明樹脂製の導光板であって、
前記面状の出射光を外部に出射する光出射面と、
前記光出射面と対向する背面と、
前記光出射面および前記背面に接続する側面と、
前記背面の略中央部に設けられ、前記点状光源を配置して前記点状光源からの入射光を内部に入射させるための凹部として形成される入光部と、
前記入光部から内部に入射した光を、前記光出射面から外部に出射するための出射手段とを備え、
前記入光部から離れるにしたがって、前記光出射面と前記背面との間の距離として定義される厚みが、厚くなることを特徴とする導光板。 - 前記出射手段は、前記導光板内部に含まれる散乱粒子であり、下記式を満たすものである請求項1に記載の導光板。
1.1≦Φ・Np・L・KC≦8.2
0.005≦KC≦0.1
(ただし、散乱粒子の散乱断面積をΦ、前記入光部から前記導光板の厚みが最大となる位置までの距離をL、散乱粒子の密度をNp、補正係数をKCとする) - 点状光源と、
請求項1または2に記載の導光板とを備えることを特徴とする面状照明装置。 - 前記導光板は、前記入光部の前記凹部の淵における前記導光板の厚みをD1とし、前記導光板の厚みが最大となる位置での前記導光板の厚みをD2とし、前記入光部から前記導光板の厚みが最大となる位置までの距離をLとしたときに、D1<D2、かつ1/1000<(D2−D1)/L<1/10の関係を満たす請求項3に記載の面状照明装置。
- 前記導光板を2つ以上有し、
前記導光板の前記側面と、他の前記導光板の前記側面とが隣接して配置される請求項3または4に記載の面状照明装置。 - 前記導光板は、正多角形板状および/または円形板状である請求項3〜5のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記導光板は、六角形板状である請求項3〜5のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記導光板は、平坦な前記光射出面と、前記光射出面に対して傾斜する前記背面を備える請求項3〜7のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記導光板は、平坦な前記背面と、前記背面に対して傾斜する前記光射出面とを備える請求項3〜7のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記導光板は、前記背面および前記光射出面の両方が傾斜しており、前記入光部から離れるにしたがって厚くなる形状である請求項3〜7のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記導光板の前記背面に対向して配置された反射フィルムを有する請求項3〜10のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記導光板は、透明樹脂に少なくとも可塑剤を混入して形成されている請求項3〜11のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記点状光源は、白色LEDである請求項3〜12いずれかに記載の面状照明装置。
- 前記点状光源は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオードおよび青色発光ダイオードを備えるRGB−LEDと、前記赤色発光ダイオード、前記緑色発光ダイオードおよび前記青色発光ダイオードの光射出側に対応してそれぞれ配置される複数のレンズとを用いて構成されている請求項3〜13のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記複数のレンズのそれぞれは、球状の透明なボールレンズである請求項14に記載の面状照明装置。
- 前記導光板は、前記光射出面、前記背面および前記側面のうち少なくとも1つに複数の拡散反射体が配置されている請求項3〜15のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記拡散反射体は、前記入光部から離れるに従って、密に配置されている請求項16に記載の面状照明装置。
- 前記拡散反射体は、前記背面に配置されている請求項16または17に記載の面状照明装置。
- 請求項3〜18のいずれかに記載の面状照明装置と、
前記面状照明装置の前記導光板の光射出面側に配置される液晶表示パネルと、
前記記液晶表示パネルを駆動するための駆動ユニットとを有することを特徴とする液晶表示装置。
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