JP2004319255A - 擬似触覚呈示装置 - Google Patents

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泰雄 伊藤
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隆 菅原
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Abstract

【課題】任意の位置、大きさまたは範囲において接触した皮膚に擬似的に触覚刺激を与えるとともに当該接触した位置をも検出し得る擬似触覚呈示装置を提供する。
【解決手段】擬似触覚呈示装置20では、電流制御部24により、碁盤目状に配した複数の電極32のうち選択される2以上の電極32を組み合わせてなる所定の組合せ電極32間に電流を印加し、これにより印加された電流に基づいて所定の組合せ電極32間における電気特性の変化を電気特性検出部26により検出する。これにより、擬似的に触覚刺激を呈示する電流を印加する複数の電極32と別個の電極を設けることなく、触覚刺激を与える電極32と同一の電極を用いて、当該電極32間に接触した指F等の導電体の位置を検出することができる。したがって、任意の位置、大きさまたは範囲において接触した皮膚に擬似的に触覚刺激を与えるとともに当該接触した位置をも検出することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電極を碁盤目状に配し、当該電極間に接触した皮膚に電極を介して電流を印加し、擬似的に触覚刺激を呈示する擬似触覚呈示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ヒトの指先に電気刺激を与え、指先が何かに触れている感覚(触覚)を擬似的に与える技術として、例えば、特許文献1に開示される「電気刺激を用いた触覚呈示方法及び装置」が提案されている。
【0003】
この特許文献1に開示される技術は、バーチャルリアリティ技術の一つで、皮膚表面に一次元状あるいは二次元状の複数のアレイ電極を設け、このアレイ電極の重み付け変化によって神経軸索の延びる方向に対応して選択的に神経軸索を刺激するとともに、刺激深度を変化させて皮膚表面に対して深度の異なる神経軸索を選択的に刺激するものである。しかしこのような技術は、バーチャルリアリティには利用されていても、例えば、ディスプレィ装置等の画面表面に接触した指の位置を検出するいわゆるタッチパネルには応用されていない。
【0004】
一方、かかるタッチパネルの技術分野においては、指の位置を検出する技術として、例えば、抵抗膜式のものや静電容量式のもの等が従来より知られており、タッチパネルとディスプレィ装置とを合わせた実用例として、銀行のATM端末装置等がある。一般には、ディスプレィ画面にボタン等の様々な図形を表示し、利用者がその表示部分を画面上から指先等で触れることにより、当該ボタン等の操作を可能にしている。しかしこのような従来のタッチパネルとディスプレィ装置との複合技術では、ディスプレィ画面のボタン等は画面表示された画像にすぎず、当該ボタン等は仮想的なもので実体を伴うものではない。そのため、画面表示されたボタン等に触れても現実のボタンに触れるような感覚(触覚)を利用者に与えることはできない。
【0005】
そこで、例えば、特許文献2に開示される「タッチパネルの押圧感発生装置」や特許文献3に開示される「携帯型電子機器、電子機器、振動発生器、振動による報知方法および報知制御方法」では、ディスプレィ装置の画面そのものを振動させることによって画面に表示されたボタン等を操作している感覚を利用者に与える技術を提案している。
【0006】
【特許文献1】
国際公開第WO01/38958A1号パンフレット(表紙、第1頁〜第20頁、図1〜図16)
【特許文献2】
特開2001−350592号公報(第2頁〜第4頁、図1〜図4)
【特許文献3】
特開2002−149312号公報(第2頁〜第41頁、図1〜図85)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2、3に開示される従来のタッチパネルによると、ディスプレィ装置の画面表面には実際には凹凸がないため、画面そのものに振動を与えたとしても、画面表面を触れた指先や掌による触覚だけでは、画面上のどの位置やどの範囲にボタン等が表示されているかは視覚に頼らなければ判断することができない。そのため、画面上の画像と利用者の指等との位置関係を目視により確認する必要があった。これは、特に、車載用のナビゲーションの画面をタッチパネルとした場合においては、利用者である運転者が、画面表示されたボタン等の位置を確認する際に視線を画面に移さなければならないという課題発生の要因となるものである。
【0008】
また、特許文献2、3に開示される従来のタッチパネルでは、画面自体の振動により、何らかの操作感を与えることはできても、画面全体が振動するため、ボタン等の範囲を利用者に明確に提示することはできないという課題がある。さらに、特許文献3には、ディスプレィ装置の表示画面の4隅を個別に振動させて、画面上の共振点を調整することにより、画面上の特定領域のみを振動させることができる技術も開示されているが、このような特定領域のみの振動だけでは、任意の位置、大きさまたは範囲あるいは形状に表示されたボタン等の図形に一致した領域だけを振動させることは極めて困難であると考えられる。
【0009】
さらに、特許文献1に開示される技術を、特許文献2、3に開示される技術に単に組み合わせただけでは、電気刺激用の電流を印加する電極と位置検出用の電流を印加する電極との双方を必要とする。そのため、タッチパネルに設けられる電極や配線のレイアウト設計を困難にするばかりか、両電極の配置密度の限界から微細な位置関係における位置の検出や触覚刺激の呈示を行い難いという技術的な課題が発生する。また、電気刺激および位置検出の双方の機能を個別回路により構成する必要も生ずる。
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、任意の位置、大きさまたは範囲において接触した皮膚に擬似的に触覚刺激を与えるとともに当該接触した位置をも検出し得る擬似触覚呈示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1の擬似触覚呈示装置では、複数の電極を碁盤目状に配し、当該電極間に接触した皮膚に前記電極を介して電流を印加し、擬似的に触覚刺激を呈示する擬似触覚呈示装置であって、前記碁盤目状に配した複数の電極のうちから選択される2以上の電極を組み合わせてなる所定の組合せ電極の選択位置を経時的に変化させる電極切替部と、前記所定の組合せ電極の電極間に接触した導電体により当該電極間が導通した場合、当該電極間に電流を印加する電流制御部と、前記電流制御部により印加された電流に基づいて前記所定の組合せ電極の電極間における電気特性の変化を検出する電気特性検出部と、前記複数の電極のうち、所定の領域内に存在する電極を特定する所定領域内電極特定部と、を備え、前記所定の領域内の前記電極間に所定値以上の電流を印加し、前記所定の領域外の前記電極間に前記所定値未満の電流を印加することを技術的特徴とする。
【0012】
ここにいう「所定値以上の電流」とは、ヒトの皮膚(表皮、真皮、皮下組織および各種の付属器官からなるもの、以下同じ。)に擬似的に触覚刺激を与え得る電流値のことをいい、「所定値未満の電流」とは、ヒトの皮膚に擬似的に触覚刺激を与えるに到らない電流値のことをいう。なお、当該「所定値」とは、このような触覚刺激を与えるために最小限必要な電流値を指す。また、「導電体」とは、電気の伝導率が比較的大きな物質の総称をいい、一般に概念される金属、半導体等のほか、ヒトの皮膚をも含めた概念である。
【0013】
請求項1の発明では、電極切替部により、碁盤目状に配した複数の電極のうちから選択される2以上の電極を組み合わせてなる所定の組合せ電極の選択位置を経時的に変化させ、このように変化する所定の組合せ電極の電極間に接触した導電体により当該電極間が導通した場合、電流制御部により当該電極間に電流を印加し、電流制御部により印加された電流に基づいて所定の組合せ電極の電極間における電気特性の変化を電気特性検出部により検出する。そして、所定領域内電極特定部により、複数の電極のうち所定の領域内に存在する電極を特定し、電流制御部により、当該所定の領域内の電極間に所定値以上の電流を印加し、また所定の領域外の電極間に所定値未満の電流を印加する。これにより、複数の電極の電極間における電気特性の変化に基づいて、当該電極間に皮膚等の導電体が接触したか否かを判断することができるので、擬似的に触覚刺激を呈示する電流を印加する複数の電極と別個の電極を設けることなく、触覚刺激を与える電極と同一の電極を用いて、当該電極間に接触した導電体の位置を検出することができる。また、当該所定の領域内の電極間に所定値以上の電流を印加するので、当該所定の領域内においては当該電極間に接触した皮膚の位置検出と同時に当該皮膚に擬似的に触覚刺激を呈示することもできる。さらに、所定の組合せ電極の選択位置を経時的に変化させるので、全ての電極に電流を印加する場合に比べて少ない電流で当該電極間に皮膚等の導電体が接触したか否かを判断することができる。したがって、任意の位置、大きさまたは範囲において接触した皮膚に擬似的に触覚刺激を与えるとともに当該接触した位置をも検出することができる。
【0014】
上記目的を達成するため、請求項2の擬似触覚呈示装置では、複数の電極を碁盤目状に配し、当該電極間に接触した皮膚に前記電極を介して電流を印加し、擬似的に触覚刺激を呈示する擬似触覚呈示装置であって、前記碁盤目状に配した複数の電極のうち選択される2以上の電極を組み合わせてなる所定の組合せ電極の電極間に電流を印加可能な電流制御部と、前記電流制御部により印加された電流に基づいて前記所定の組合せ電極の電極間における電気特性の変化を検出する電気特性検出部と、を備えることを技術的特徴とする。
【0015】
請求項2の発明では、電流制御部により、碁盤目状に配した複数の電極のうち選択される2以上の電極を組み合わせてなる所定の組合せ電極の電極間に電流を印加し、これにより印加された電流に基づいて所定の組合せ電極の電極間における電気特性の変化を電気特性検出部により検出する。これにより、複数の電極の電極間における電気特性の変化に基づいて、当該電極間に皮膚等の導電体が接触したか否かを判断することができるので、擬似的に触覚刺激を呈示する電流を印加する複数の電極と別個の電極を設けることなく、触覚刺激を与える電極と同一の電極を用いて、当該電極間に接触した導電体の位置を検出することができる。したがって、任意の位置、大きさまたは範囲において接触した皮膚に擬似的に触覚刺激を与えるとともに当該接触した位置をも検出することができる。
【0016】
また、請求項3の擬似触覚呈示装置では、請求項2において、前記電気特性検出部は、前記所定の組合せ電極の電極間に流れる電流値の変化または前記電極間のインピーダンスの変化を検出することを技術的特徴とする。
【0017】
請求項3の発明では、電気特性検出部は、所定の組合せ電極の電極間に流れる電流値の変化または電極間のインピーダンスの変化を検出する。これにより、複数の電極の電極間における電流値の変化またはインピーダンスの変化に基づいて、当該電極間に皮膚等の導電体が接触したか否かを判断することができるので、擬似的に触覚刺激を呈示する電流を印加する複数の電極と別個の電極を設けることなく、触覚刺激を与える電極と同一の電極を用いて、当該電極間に接触した導電体の位置を検出することができる。したがって、任意の位置、大きさまたは範囲において接触した皮膚に擬似的に触覚刺激を与えるとともに当該接触した位置をも検出することができる。
【0018】
さらに、請求項4の擬似触覚呈示装置では、請求項2または3に記載の擬似触覚提示装置において、前記所定の組合せ電極を、前記複数の電極のうちから2以上の電極を組み合わせて選択し、前記所定の組合せ電極の選択位置を経時的に変化させる電極切替部を有することを技術的特徴とする。
【0019】
請求項4の発明では、電極切替部により、所定の組合せ電極を、複数の電極のうちから2以上の電極を組み合わせて選択し、所定の組合せ電極の選択位置を経時的に変化させる。これにより、全ての電極に電流を印加する場合に比べ、少ない電流で当該電極間に皮膚等の導電体が接触したか否かを判断することができるので、無駄な電力を消費することなく省電力システムを構築することができる。
【0020】
さらにまた、請求項5の擬似触覚呈示装置では、請求項2〜4のいずれか一項に記載の擬似触覚提示装置において、前記複数の電極のうち、所定の領域内に存在する電極を特定する所定領域内電極特定部を備え、前記所定の領域内の前記電極間に所定値以上の電流を印加し、前記所定の領域外の前記電極間に前記所定値未満の電流を印加することを技術的特徴とする。
【0021】
請求項5の発明では、所定領域内電極特定部により、複数の電極のうち所定の領域内に存在する電極を特定し、電流制御部により、当該所定の領域内の電極間に所定値以上の電流を印加し、また所定の領域外の電極間に所定値未満の電流を印加する。これにより、当該所定の領域内の電極間に所定値以上の電流を印加するので、当該所定の領域内においては当該電極間に接触した皮膚の位置検出と同時に当該皮膚に擬似的に触覚刺激を呈示することもできる。
【0022】
また、請求項6の擬似触覚呈示装置では、請求項1または5において、前記複数の電極は、透明部材で構成され、かつ、画像を表示するディスプレィ装置の画面前面に配置される透明の電極板に担持されており、前記所定領域内電極特定部は、前記ディスプレィ装置に表示される画像の位置、大きさまたは範囲に関する情報に基づいて前記所定の領域を特定することを技術的特徴とする。
【0023】
請求項6の発明では、複数の電極は、透明部材で構成され、かつ、画像を表示するディスプレィ装置の画面前面に配置される透明の電極板に担持される。また所定領域内電極特定部は、ディスプレィ装置に表示される画像の位置、大きさまたは範囲に関する情報に基づいて所定の領域を特定する。これにより、ディスプレィ装置に表示される画像の位置や大きさ等に応じた所定の領域が所定領域内電極特定部により特定されるので、このような領域内においては当該電極間に接触した皮膚の位置検出と同時に当該皮膚に擬似的に触覚刺激を呈示することもできる。したがって、ディスプレィ装置では、画面上の画像(例えばボタンの図形)が、任意の位置、大きさまたは範囲に表示されても、当該画像の領域内では、電極間に接触した皮膚の位置検出と同時に当該皮膚に擬似的に触覚刺激が呈示されるので、かかるディスプレィ装置の利用者は、画面前面に配置される透明の電極板の当該電極を指等で触れることにより、画面上の画像(例えばボタンの図形)の位置、大きさ、範囲を擬似的な触覚により知ることができる。そして、当該電極に触れた指等の接触位置も検出できるので、利用者による操作情報の入力も可能にすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の擬似触覚呈示装置の実施形態について図を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る擬似触覚呈示装置20の構成を図1〜図4に基づいて説明する。図1に示すように、擬似触覚呈示装置20は、電極板30に碁盤目状に設けられた複数の電極32を介して当該電極32間に接触した皮膚に電流を印加し、擬似的に触覚刺激を呈示するとともに、当該皮膚が触れた電極板30の位置を検出するもので、主に、電極切替部22、電流制御部24、電気特性検出部26、システム制御部28、電極板30により構成されている。
【0025】
電極切替部22は、電気特性検出部26を介して、電流制御部24と電極32との間に介在するもので、後述するシステム制御部28から与えられる電極切替指令に基づいて、指示された電極32への信号線と電流制御部24の出力とを接続する機能を有するものである。
【0026】
即ち、図2に示すように、電極切替部22は、直列に接続された2つのスイッチング素子(例えばMOSFET)からなるスイッチ部22aを電極32の数だけ備えており、このスイッチ部22aを電気特性検出部26に接続される信号線SとグランドGとの間に接続し、さらにこのスイッチ部22aの中点Nに、電極32に接続される信号線SLを接続するように構成されている。これにより、スイッチ部22aの切替状態によって電極32に接続される信号線SLを信号線SまたはグランドGに接続することができるので、システム制御部28からの電極切替指令により、電極32を個々に正極または負極に設定することができる(ここで負極とは、グランドG、即ち接地を意味し、以降に記述される「負極」は同様にグランドGを意味する)。
【0027】
例えば、図3(B) に示すように、電極32aに接続されるスイッチ部22aのうちスイッチHigh_SW(1,1)をオン状態、スイッチLow_SW(1,1) をオフ状態に設定し、電極32bに接続されるスイッチ部22aのうちスイッチHigh_SW(1,2)をオフ状態、スイッチLow_SW(1,2) をオン状態に設定する。これにより、電極32aは正極に、また電極32bは負極にそれぞれ設定されるので、例えば、指F等の皮膚(以下、単に「指F」という)が両電極32a、32b間に接触した場合には、電気特性検出部26の信号線Sから、スイッチHigh_SW(1,1)およびスイッチLow_SW(1,2) を介してグランドGに電流が流れ、電流ループIが形成される(図3(B) に示す矢印)。
【0028】
つまり、図3(A) に示すような電極板30に碁盤目状に設けられた複数の電極32を、j行k列の2次元配列、電極(j,k) と表現し、またこれらの電極32に接続された各スイッチをスイッチHigh_SW(j,k)、Low_SW(j,k) と表現したとき、電極(j,k) が正極(スイッチHigh_SW(j,k)をオン)に、また電極(j,k+1) が負極(スイッチLow_SW(j,k+1) をオン)に設定されると、両電極32間が指Fの接触により導通した場合には、図3(B) に示すように、指Fを介して電極(j,k) から電極(j,k+1) にグランドGへ向かう電流ループIが形成される。
【0029】
なお、図3(A) および図3(B) に示す電極32a、32bは、隣り合う電極32同士を区別するために添え字a、bを付して説明したにすぎず、両者とも、このような添え字a、bのない他の電極32と異なるものではない。また図1には、電極切替部22から電極32に接続される信号線SLが5本描かれているが、これは便宜上このように表現しているもので、実際には電極32の数だけ配線されていることに留意されたい。
【0030】
電流制御部24は、電極32間が導通した場合、当該電極32間に電流を印加する機能を有するもので、例えばカレントミラー回路等により実現されるものである。即ち、図3(A) および図3(B) を参照して説明したように、電流制御部24では、例えば、隣り合った電極32a、32b同士が所定の組合せ電極αとして、一方の電極32aが正極、他方の電極32bが負極となるように電極切替部22により設定されると、当該組合せ電極α間に接触した指Fにより両電極32a、32b間が導通するので、所定の目標電流が当該指Fを介して各電極32間を流れるように電流制御されている。
【0031】
本実施形態では、図2に示すように、電流制御部24として、例えば、システム制御部28から与えられる電流指令に基づくディジタルデータをD/Aコンバータ24aによりアナログの電圧値に変換し、さらに電圧−電流変換回路24bにより当該電圧値を電流値に変換した後、カレントミラー回路を構成する定電流制御回路24cにより、所定の目標電流が当該指Fを介して電極32間を流れるように電流制御可能に構成している。この電流制御部24により電極32に印加される電圧、電流は、例えば、+300V、2mAに設定され、前述した[従来の技術]の欄に記載の特許文献1(国際公開第WO01/38958A1号パンフレット、図12、図13等)に詳細に説明されている。
【0032】
電気特性検出部26は、電流制御部24により印加された電流に基づいて所定の組合せ電極αの電極32間における電気特性の変化を検出する機能を有するものである。例えば、所定の組合せ電極αに接触した指Fにより両電極32間が導通した場合には、電流制御部24により印加された電流が当該指Fを介して当該電極32間を流れるので、この電流が流れたか否かを検出する。また、所定の組合せ電極αに接触する指Fは、電気的な等価回路として抵抗とコンデンサとの並列回路として働くので(図3(B) )、当該指Fが電極32間に触れることにより変動する当該電極32間のインピーダンス(抵抗成分、リアクタンス成分等)の変化を検出する。
【0033】
本実施形態では、図2に示すように、電気特性検出部26として、インピーダンス計測部26aを備えており、電流制御部24により所定の組合せ電極αに印加される電流値をモニタし、指Fに印加されている電圧値を計測することによって、指Fの皮膚インピーダンスを算出する。また、これにより求められた当該指Fの皮膚インピーダンスに関するインピーダンス情報がシステム制御部28に出力され得るように、インピーダンス計測部26aはシステム制御部28に接続されている。
【0034】
システム制御部28は、マイクロコンピュータを中心にRAM、ROM等のメモリ装置、各種インタフェイス装置等により構成される制御装置で、電流制御部24で出力すべき所定の目標電流を指示する電流指令値を演算し電流制御部24に出力したり、また同時に電極板30上のどの電極32へ電流を印加すべきかを指示する電極切替指令を演算して電極切替部22に出力したりしている。例えばシステム制御部28では、電気特性検出部26から入力されるインピーダンス情報に基づいて、電極32間に流すべき電流波高値(目標電流値)、電流をパルス状に与える際の周波数やパルス幅を制御する。これにより、指Fに与える擬似的な触覚の感覚を様々にまた任意に設定することができる。なお、システム制御部28による電極切替指令によって電流を印加する電極32の選択位置を経時的に変化するように切り替えることを「走査」と以下表現する場合がある。
【0035】
また、システム制御部28は、複数の電極32のうち、所定の領域内に存在する電極を特定する「所定領域内電極特定部」としても機能している。即ち、図4に示すように、ディスプレィ装置50に対してボタンスイッチ等の操作盤のイメージ画像を画面52に表示するように指示する情報に基づいて、複数のボタン画像が表示された画像領域βをスイッチ操作されるべき領域(所定の領域)として、特定する。例えば、システム制御部28では、電極切替部22に出力する電極切替指令と電流制御部24に出力する電流指令とを制御することにより、このような画像領域β内の電極32間には所定値以上の電流(ヒトの皮膚に擬似的に触覚刺激を与え得る電流)を印加し、当該画像領域β外の電極32間には所定値未満の電流(ヒトの皮膚に擬似的に触覚刺激を与えることなく電気特性の変化を検出し得る電流)を印加する。
【0036】
これにより、例えば、利用者の指Fがその画像領域β内の画面52に触れたときには、指Fに擬似的な触覚を感ずるような電気刺激を呈示することができるので、ボタンを操作している感覚を利用者に与えられる。なお、「ヒトの皮膚に擬似的に触覚刺激を与え得る電流」とは、電極32間に指Fが触れたときに当該指Fに流れる電流により微量な電気刺激が感じられる程度の電流値に設定された電流のことをいう。また、図4に示す複数の画像領域βを囲む破線による領域γは、電極32に接触した指Fの位置を検出する接触検出領域を示す。
【0037】
さらに、システム制御部28には電気特性検出部26が接続されているので、この電気特性検出部26から得られるインピーダンス情報を受けることにより、電極切替部22へ指示した所定の組合せ電極αの電極32間に指Fが触れたか否かを検出することができる。即ち、システム制御部28では、電極板30上の電極32の配置が予め分かっているので、電気特性検出部26からのインピーダンス情報を受け取ることにより、指示している電極32の電極板30上の位置が指Fが触れた位置であるとして認識することできる。
【0038】
電極板30は、透明部材からなり、ディスプレィ装置50の画面52の前面に配置されている。この電極板30には、図3(A) に示すように、0.1mm〜2mm程度の半径に設定された円形の微小な電極32が複数個、0.1mm〜2mm程度の間隔で碁盤目状に配置されており、この電極32は、例えば透明導電膜等によりなる。本実施形態では、電極32を碁盤目状に配置したが、例えば、互い違いの千鳥状や六方細密状であっても良い。
【0039】
このように擬似触覚呈示装置20を構成することによって、システム制御部28からディスプレィ装置50へボタン等の操作パネルのイメージ画像を表示するように指令が出力されると、同時に電流制御部24へ、電極32に印加すべき目標の電流指令が出力され、また電極切替部22には電流制御部24の出力を所定の組合せ電極αへ接続するように電極切替指令が出力される。これにより、電流を流すべき所定の組合せ電極αの選択が経時的に順次切替えるよう指示される。
【0040】
一方、ディスプレィ装置50の画面52に表示されるボタン画像に対応する電極板30の領域β内の電極32においては、この領域β以外に存在する電極32よりも高い目標電流値として所定値以上の電流が与えられる。また、電流を流すべき電極32間に指Fが触れたことによる電気特性の変化(例えばインピーダンスの変化)は電気特性検出部26により検出される。
【0041】
これにより、ディスプレィ装置50の画面52にボタン画像が表示されている画像領域β(所定の領域)内に指Fが触れたときに、電気刺激により擬似的な触覚を与えて利用者に指Fが画像領域β上にあることを認識させることができる。またこれと同時に指Fが画面52上のどの位置を触れているかを検出することができる。そして、さらに画像領域β以外の領域に指Fが触れた場合には、その指Fに流れる電流が電気刺激を与えない程度に低く設定されているので、当該指Fに擬似的な触覚を与えることなく、その触れた位置を検出することができる。
【0042】
ここで、図4〜図7を参照して、システム制御部28により制御されて電流制御部24に出力される電流指令の一例を説明する。
図4に示すように、ディスプレィ装置50の画面52には、ボタンスイッチ等の操作盤のイメージ画像が表示されており、この画面52を覆う電極板30には複数のボタン画像の範囲を画像領域β、またこれらのボタン画像を取り囲む接触検出走査領域γがそれぞれ設定されている。そのため、システム制御部28では、画像領域β内に存在する電極32には高い目標電流値を印加可能な電流指令を電流制御部24に与え、画像領域β外の接触検出領域γに存在する電極32には低い電流値を印加可能な電流指令を電流制御部24に与える制御を行う。システム制御部28から電流制御部24に出力される電流指令は、電気特性検出部26から入力されるインピーダンス情報に基づいて演算され、電流制御部24から所定の周波数あるいはデューティ比に設定された矩形波を出力し得るものである。
【0043】
電流制御部24から出力される電流信号として、例えば、図5に示す触覚呈示信号および接触位置検出信号が挙げられる。図5に示すタイミングチャートは、画像領域β内または接触検出領域γ内で電流を印加する電極32の選択位置を経時的に変化するように切り替えるタイミング(以下「走査タイミング」という)をその走査領域ごとに横軸に示したものである。そのため、当該タイミングチャートの横軸は時間軸ではないことに留意されたい。
【0044】
例えば、図5に示す触覚呈示信号のパルス7Aは、図7(A) に示す複数の電極32のうち所定の組合せ電極α(電極(1,1) 、(1,2) 、(1,3) 、(2,1) 、(2,2) 、(2,3) 、(3,3) 、(3,2) 、(3,3) )を選択しこれらに印加するものであることを示す。同様に、触覚呈示信号のパルス7Bは、図7(B) に示す所定の組合せ電極α(電極(1,2) 、(1,3) 、(1,4) 、(2,2) 、(2,3) 、(2,4) 、(3,2) 、(3,3) 、(3,4) )を選択し、また触覚呈示信号のパルス7Cは、図7(C) に示す所定の組合せ電極α(電極(1,3) 、(1,4) 、(1,5) 、(2,3) 、(2,4) 、(2,5) 、(3,3) 、(3,4) 、(3,5) )を選択し、さらに触覚呈示信号のパルス7Dは、図7(D) に示す所定の組合せ電極α(電極(1,4) 、(1,5) 、(2,4) 、(2,5) 、(3,4) 、(3,5) )を選択し、それぞれそれらに印加するものであることを示す。
【0045】
また、図5に示す接触位置検出信号のパルス6Aについては、図6(A) に示す複数の電極32のうち所定の組合せ電極α(電極(1,1) 、(1,2) )を選択し、これらに印加するものであることを示す。同様に、接触位置検出信号のパルス6Bは、図6(B) に示す所定の組合せ電極α(電極(1,2) 、(1,3) )を選択し、接触位置検出信号のパルス6Cは、図6(C) に示す所定の組合せ電極α(電極(1,3) 、(1,4) )を選択し、接触位置検出信号のパルス6Dは、図6(D) に示す所定の組合せ電極α(電極(1,4) 、(1,5) )を選択し、それぞれそれらに印加するものであることを示す。
【0046】
図5に示すように、触覚呈示信号として、例えば、触覚呈示走査区間においてはパルス幅100μsec 〜200μsec 程度のパルス(矩形波)を数10Hz〜200Hz程度の周波数で出力するように設定されている。一方、接触位置検出信号は、位置検出走査区間においてパルス幅50μsec 〜100μsec 程度のパルス(矩形波)を数kHz〜10kHz程度の周波数で出力するように設定されている。
【0047】
このように触覚呈示信号の周波数が数10Hz〜200Hz程度に設定されているのは、触覚呈示にはこの程度の周波数で充分であり、また周波数が高いと触覚神経が電気刺激に反応しないからである。一方、接触位置検出信号の周波数が数kHz〜10kHz程度に設定されているのは、周波数が低いとこの接触位置検出信号に対しても触覚神経が反応し得るからである。
【0048】
また、触覚呈示走査区間と位置検出走査区間とは、時分割制御されており、触覚呈示走査区間の合間をぬって接触位置検出信号が出力されるように時分割された出力制御が行われている。これにより、両信号が重複して電流制御部24から出力されることがないように制御されている。なお、触覚呈示信号のパルス波高値は、例えば1mA〜5mAに設定されており、接触位置検出信号は、触覚呈示信号よりも低く指Fの接触によるループ電流Iを検出できる程度の電流値に設定されている。
【0049】
なお、図4に示す接触検出領域γは、画像領域βよりも僅かに広く当該画像領域βを包含し得る程度の範囲に設定されている。また、画像領域βは、前述した触覚呈示走査区間において走査される範囲に相当し、接触検出領域γから画像領域βを除いたものが位置検出走査区間において走査される範囲に相当する。これらの該当する領域においては、該当する電極切替部22のスイッチ部22aがオン状態となり、該当する区間の電流、パルス幅および周波数により制御される。
【0050】
また、画像領域βに呈示される触覚呈示信号は、所定のボタン押し操作検出処理により当該ボタンが押されたと判断すると、短時間だけ振動感覚を呈示し、クリック感を与える。所定のボタン押し操作検出処理としては、例えば、電流ループIの形成された電極32の対の数をカウントすることで、当該画像領域βに触れた指Fの接触面積が増加したことを判断すると、当該ボタンが利用者によりボタン押し操作がされたことを検出する処理等がある。
【0051】
さらに、図6に示すように、電流を流すべき所定の組合せ電極αは、図6(A) →図6(B) →図6(C) →図6(D) の順番に、図5に示す接触位置検出信号のパルスに同期して電極板30の横方向に一つづつ経時的にずらして行くように電極切替部22により制御される。即ち、電極切替部22では、図8に示すようなタイミングチャートで各スイッチ部22aのオン/オフ状態を制御する。図8のAのタイミングではスイッチHigh_SW(1,1)およびLow_SW(1,2) をオン状態にすることによって、図6(A) に示すように電極(1,1) が正極に、また電極(1,2) が負極に設定される。同様に図8のBのタイミングでは図6(B) の状態に、図8のCのタイミングでは図6(C) の状態となる。これらの各状態は、図5に示す接触位置検出信号の6A、6B、6Cにそれぞれ同期している。なお、接触位置検出の電流を流すべき所定の組合せ電極は、隣接する2つの電極32の組を正負とする組合せに限られるものではなく、例えば、隣接する4つの電極32を交互に正負にする組合せと採っても良い。
【0052】
また、触覚呈示の電流を流すべき所定の組合せ電極は、例えば、図7に示すように、一つの電極32を正極とし、その周囲8つの電極32を負極とする組合せを採る。この場合、図9に示すタイミングチャートで各スイッチ部22aのオン/オフ制御が行われる。図9のDのタイミングで図7(A) の状態が、また図9のEのタイミングで図7(B) の状態が実現できる。このように一つの正極と周囲8つの負極の組合せ等、その電極32の組合せによって皮膚に与える電気刺激による擬似触覚を種々変化させることができる。これらの各状態は、図5に示す触覚呈示信号の7A、7Bにそれぞれ同期している。
【0053】
次に、図5に示す触覚呈示信号および接触位置検出信号を生成する電流印加信号制御処理について図10〜図12を参照して説明する。なお、この電流印加信号制御処理は、前述したシステム制御部28のマイクロコンピュータにより所定のプログラムが実行されることにより情報処理されるものである。
【0054】
図10に示すように、電流印加信号制御処理では、まずステップS101により初期設定処理が行われる。この処理は、本電流印加信号制御処理で使用される各種変数やフラグあるいは作業領域等をマイクロコンピュータのレジスタやRAMに確保したり、所定の初期値に設定するものである。
【0055】
次のステップS102では、Aタイマを更新する処理が行われる。Aタイマは、接触位置の検出周期を決定するもので、本ステップにおいて、例えばAタイマの値がインクリメント(A+1→A)により更新される。
【0056】
続くステップS103では、Aタイマが所定時間に到達したか否かを判断する処理が行われる。即ち、前のステップS102によりAタイマの更新処理が行われているので、これによりAタイマが接触位置の検出周期である所定時間に達しているか否かを判断する。なお、この接触位置の検出周期は、図5に示す接触位置検出信号の周期Tp に対応するものである。このステップにより所定時間に達していると判断された場合には(S103でYes)、続くステップS104によりAタイマをリセットする処理が行われる。一方、所定時間に達していると判断されない場合には(S103でNo)、ステップS102に戻り、再度、Aタイマの更新処理を行う。
【0057】
ステップS105では、呈示F1フラグがセットされているか否かを判断する処理が行われる。呈示F1フラグは、電極32間に指Fが接触したか否かを示す指標で、電気特性検出部26から送られてくるインピーダンス情報に基づいて、例えば、電極32間に指Fが接触したと判断された場合には「1」、そうでない場合には「0」がセットされる(図12に示すS121〜S126)。呈示F1フラグがセットされていると判断された場合には(S105でYes)、ステップS106に処理を移行し、呈示F1フラグがセットされていると判断されない場合には(S105でNo)、ステップS120に処理を移行する(S120以降は図12に記載)。
【0058】
続くステップS106では、呈示F2フラグがセットされているか否かを判断する処理が行われる。呈示F2フラグは、呈示開始処理に移行するか否かを指示する指標で、例えば、触覚呈示処理を行っている最中には「1」がセットされ、触覚呈示処理を行っていない場合には「0」がセットされる。呈示F2フラグがセットされていると判断された場合には(S106でYes)、既に触覚呈示処理が行われ触覚呈示信号が出力されているので、図11に示すステップS112に処理を移行してステップS113〜S119により触覚呈示信号を停止させる処理等を行う。これらの処理は後述する。一方、呈示F2フラグがセットされていると判断されない場合には(S106でNo)、呈示開始処理に移行する必要があるので、次のステップS107に移行して呈示F2フラグをセットする。
【0059】
ステップS107により呈示F2フラグがセットされると、続くステップS108により触覚呈示する電極位置をセットする処理が行われ、さらにステップS109により当該電極32のスイッチをオンする処理、そしてステップS110により所定電流を出力する処理が行われる。これにより、図5および図7に示すように、当該位置設定された所定の組合せ電極αの電極32間(例えば図7(A) 中の電極(1,1) 、(1,2) 、(1,3) 、(2,1) 、(2,2) 、(2,3) 、(3,3) 、(3,2) 、(3,3) )に触覚呈示信号(例えば図5中のパルス7A)が出力される。
【0060】
続くステップS111では、Bタイマをセットする処理が行われる。Bタイマは、触覚呈示処理を継続する時間、即ち所定電流を出力し続ける時間を決定するもので、このステップにより初期値の0(ゼロ)が設定される。ステップS111によりBタイマの初期値がセットされると、ステップS102に戻り、再度、Aタイマを更新する処理等が行われる。
【0061】
次に図11を参照してステップS112〜S119による処理内容を説明する。ステップS112は、図10に示すステップS106による判断により、呈示F2フラグがセットされていると判断された場合(S106でYes)に行われるもので、Bタイマを更新する処理が行われる。即ち、所定電流を出力し続けている時間を計時するため、本ステップにより、例えばBタイマの値がインクリメント(B+1→B)により更新される。
【0062】
続くステップS113では、Bタイマの値が図5に示す触覚呈示信号の触覚呈示走査区間内の該当電極32を走査する期間Ti に等しいか否かを判断する処理が行われる。例えば、図7(A) に示す所定の組合せ電極αの電極(1,1) 、(1,2) 、(1,3) 、(2,1) 、(2,2) 、(2,3) 、(3,3) 、(3,2) 、(3,3) について電流を印加する走査が完了するまでの期間が当該走査期間Ti に相当する。このステップによりBタイマの値が走査期間Ti に等しいと判断された場合には(S113でYes)、これらの電極32については電流を印加する走査期間が満了しているため、ステップS114に処理を移行し電流を印加する電極の位置を更新する処理を行う。一方、Bタイマの値が走査期間Ti に等しいと判断されない場合には(S113でNo)、ステップS117に処理を移行し、Bタイマの値が触覚呈示信号のパルス幅Tiwと等しいか判断する処理に移行する。
【0063】
ステップS114では、触覚呈示する電極位置を更新する処理が行われる。前述した図7の例では、電極の位置を図7(A) から図7(B) に更新するため、電流の印加対象を電極(1,2) 、(1,3) 、(1,4) 、(2,2) 、(2,3) 、(2,4) 、(3,2) 、(3,3) 、(3,4) に変更する。
【0064】
ステップS115では、ステップS114により更新された電極位置が触覚呈示走査区間の終端、つまり最後にあたるか否かを判断する処理が行われる。そして、このステップにより更新された電極位置が触覚呈示走査区間の終端であると判断された場合には(S115でYes)、ステップS116に処理を移行して触覚呈示走査区間の始端に戻すため電極位置をリセットし、図10に示すステップS109に処理を戻す。一方、更新された電極位置が触覚呈示走査区間の終端であると判断されない場合には(S115でNo)、ステップS114により更新された電極位置で電流を印加すれば良いので、ステップS116による処理を行うことなく、図10に示すステップS109に処理を戻す。
【0065】
図10に示すステップS109では、既に説明したように、当該位置の電極32のスイッチをオンする処理が行われ、そしてステップS110により所定電流を出力する処理が行われる。これにより、図5および図7に示すように、当該位置設定された所定の組合せ電極αの電極32間(例えば図7(B) 中の電極(1,2) 、(1,3) 、(1,4) 、(2,2) 、(2,3) 、(2,4) 、(3,2) 、(3,3) 、(3,4) )に触覚呈示信号(例えば図5中のパルス7B)が出力される。
【0066】
ステップS113により、Bタイマの値が走査期間Ti に等しいと判断されない場合には(S113でNo)、ステップS117により、Bタイマの値が触覚呈示信号のパルス幅Tiwと等しいか判断する処理が行われる。即ち、図5に示す触覚呈示信号のパルス幅TiwとBタイマの値が等しい場合には(S117でYes)、当該電極については電流の印加期間が満了しているため、ステップS118に処理を移行し印加している電流を停止する処理を行った後、図10に示すステップS102に処理を戻す。
【0067】
一方、Bタイマの値がパルス幅Tiwに等しいと判断されない場合には(S117でNo)、ステップS119に処理を移行し、さらにBタイマの値が0以上パルス幅Tiw未満であるか否かを判断する処理を行う。そして、ステップS119により、Bタイマの値が0以上パルス幅Tiw未満であると判断された場合には(S119でYes)、図10に示すステップS102に処理を戻す。ステップS119により、Bタイマの値が0以上パルス幅Tiw未満であると判断されない場合には(S119でNo)、当該Bタイマの値はパルス幅Tiw超過、走査期間Ti 未満であると判断されるので、図12に示すステップS120に処理を移す。
【0068】
図12に示すステップS120〜S126による処理では、接触位置検出信号により電極32に接触している指Fの位置を検出する。
ステップS120により接触位置検出信号による走査位置を更新する処理が行われる。例えば、走査位置カウンタをインクリメント(+1)することにより、現在の接触位置検出信号を印加している所定の組合せ電極αの位置から隣の所定の組合せ電極αの位置に更新される(図6(A) に示す電極(1,1)、(1,2)から図6(B) に示す電極(1,2)、(1,3)等)。
【0069】
続くステップS121では、ステップS120により更新された走査位置が検出位置走査区間の終端、つまり最後にあたるか否かを判断する処理が行われる。そして、このステップにより更新された電極位置が検出位置走査区間の終端であると判断された場合には(S121でYes)、ステップS122に処理を移行して検出位置走査区間の始端に戻すため電極位置をリセットし、ステップS123に処理を移行する。一方、更新された電極位置が検出位置走査区間の終端であると判断されない場合には(S121でNo)、ステップS120により更新された電極位置で電流を印加すれば良いので、ステップS123に処理を移行して当該電極32のスイッチ部22aをオン状態にする。
【0070】
ステップS123では、走査位置の所定の組合せ電極αに対して電極切替部22によりスイッチ部22aをオン状態にする処理が行われる。これにより、当該電極32には接触位置検出信号による電流が印加される。
【0071】
次のステップS124では、電流ループが形成されているか否かを判断する処理が行われる。即ち、電流を印加されている電極32間に指Fが触れている場合には、図3(B) を参照して説明したように、当該指Fを介して電流ループIが形成されるため、電気特性検出部26から送られてくるインピーダンス情報に基づいてこの電流ループIの有無を検出する。
【0072】
そして、電流ループIが形成されていると判断された場合には(S124でYes)、利用者の指Fが当該電極32間に触れていると判断できるので、ステップS125に移行して呈示F1フラグを「1」にセットし、続くステップS126により当該検出位置をメモリ装置に記憶する処理を行った後、図10に示すステップS102に処理を戻す。一方、電流ループIが形成されていると判断されない場合には(S124でNo)、利用者の指Fが当該電極32間に触れていないと判断できるので、図10に示すステップS102に処理を戻す。
【0073】
なお、利用者が、電極板30上の電極32に全く触れていない場合には、例えば、図4に示す接触検出領域γの全てを走査しても指Fの接触が検出されないので、そのような状態が所定回数継続したときには、呈示F1フラグを「0」等にセットして呈示F1フラグをクリアする処理が行われる。これにより、呈示F1フラグの自動クリア処理が可能になる。
【0074】
以上説明したように、本実施形態に係る擬似触覚呈示装置20によると、電流制御部24により、碁盤目状に配した複数の電極32のうち選択される2以上の電極32を組み合わせてなる所定の組合せ電極αの電極32間に電流を印加し、これにより印加された電流に基づいて所定の組合せ電極αの電極32間における電気特性の変化を電気特性検出部26により検出する。これにより、複数の電極32の電極32間における電気特性の変化に基づいて、当該電極32間に指F等の導電体が接触したか否かを判断することができるので、擬似的に触覚刺激を呈示する電流を印加する複数の電極32と別個の電極を設けることなく、触覚刺激を与える電極32と同一の電極を用いて、当該電極32間に接触した指F等の導電体の位置を検出することができる。したがって、任意の位置、大きさまたは範囲において接触した皮膚に擬似的に触覚刺激を与えるとともに当該接触した位置をも検出することができる。
【0075】
また、本実施形態に係る擬似触覚呈示装置20によると、電気特性検出部26は、所定の組合せ電極αの電極32間に流れる電流値の変化または電極32間のインピーダンスの変化を検出するので、複数の電極32の電極32間における電流値の変化またはインピーダンスの変化に基づいて、当該電極32間に指F等の導電体が接触したか否かを判断することができる。
【0076】
さらに、本実施形態に係る擬似触覚呈示装置20によると、電極切替部22により、所定の組合せ電極αを、複数の電極32のうちから2以上の電極を組み合わせて選択し、所定の組合せ電極αの選択位置を経時的に変化させる。これにより、全ての電極32に電流を印加する場合に比べ、少ない電流で当該電極32間に指F等の導電体が接触したか否かを判断することができるので、無駄な電力を消費することなく省電力システムを構築することができる。
【0077】
さらにまた、本実施形態に係る擬似触覚呈示装置20によると、システム制御部28により、複数の電極32のうち画像領域β内に存在する電極を特定し、電流制御部24により、当該画像領域β内の電極32間に所定値以上の電流を印加し、また画像領域β外の電極32間に所定値未満の電流を印加する。これにより、当該画像領域β内の電極32間に所定値以上の電流を印加するので、当該画像領域β内においては当該電極32間に接触した指Fの位置検出と同時に当該指Fに擬似的に触覚刺激を呈示することもできる。
【0078】
また、本実施形態に係る擬似触覚呈示装置20によると、複数の電極32は、透明導電膜等の透明部材で構成され、かつ、画像を表示するディスプレィ装置50の画面52の前面に配置される透明の電極板30に担持される。またシステム制御部28は、ディスプレィ装置50に表示される画像の位置、大きさまたは範囲に関する情報に基づいて画像領域βを特定する。これにより、ディスプレィ装置50に表示される画像の位置や大きさ等に応じた画像領域βがシステム制御部28により特定されるので、このような領域内においては当該電極32間に接触した指Fの位置検出と同時に当該指Fに擬似的に触覚刺激を呈示することもできる。したがって、ディスプレィ装置50では、画面52上の画像(例えばボタンの図形)が、任意の位置、大きさまたは範囲に表示されても、当該画像領域β内では、電極32間に接触した指Fの位置検出と同時に当該指Fに擬似的に触覚刺激が呈示されるので、かかるディスプレィ装置50の利用者は、画面52の前面に配置される透明の電極板30の当該電極32を指F等で触れることにより、画面52上の画像(例えばボタンの図形)の位置、大きさ、範囲を擬似的な触覚により知ることができる。そして、当該電極32に触れた指F等の接触位置も検出できるので、利用者による操作情報の入力も可能にすることができる。
【0079】
つまり、(1) 碁盤目状に配した複数の電極32の特定の場所に触れたときに利用者に擬似的な触覚を与え、かつ指Fが触れたことを検知することができる。
(2) 触覚を与える電極32が、指Fを検出するための電極32を兼ねているので、簡易な装置で触覚を与えることと、指Fの位置の検出を同時に行うことができる。
(3) 触覚を与える装置と独立した指位置検出のための装置を付加する必要がない。
(4) 電極切替部22により、触覚を与え、また指Fの位置を検出するために電流を流す対象とする電極32を順次切替えるので、一つまたは少数の電流制御部24で数多くの電極32へ電流を印加することができ、装置全体をコンパクトに構成することができる。
(5) 電気刺激を与える画像領域βを特定するシステム制御部28により、電極板30の任意の領域を仮想スイッチ領域として特定することができる。
(6) 電気刺激を与えたい画像領域β以外は低い電流値を流すようにするので、特定した画像領域β以外では触覚を与えずに指Fが触れた位置を検出することができる。
(7) 画像を表示するディスプレィ装置50の画面52の前面に電極32として透明電極を設け、画像にてボタンスイッチ状の画像を表示させ、同時にその画像領域βに指Fが触れたときに触覚を与えることができるので、画像により画面52上にボタンスイッチがあることを視覚的に利用者に知らせるとともに、指Fで触れたときに触覚的にも当該ボタンスイッチの存在を知らせることにより操作性の良いタッチパネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る擬似触覚呈示装置の全体構成を示す構成図である。
【図2】本実施形態に係る擬似触覚呈示装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図3】図3(A) は擬似触覚呈示装置の電極板の一例を示す模式的説明図で、図3(B) は、電極切替部のスイッチ部の設定例および電極間に接触した指を介して形成される電流ループ回路の例を示す説明図である。
【図4】ディスプレィ装置の画面上に設定される画像領域および接触検出領域の例を示す説明図である。
【図5】触覚呈示信号および接触位置検出信号の出力タイミングの例を触覚呈示走査区間ごとおよび接触位置検出走査区間ごとに示すタイミングチャートである。
【図6】接触位置検出用に設定された所定の組合せ電極の選択位置の推移状態例を示す説明図で、図6(A) →図6(B) →図6(C) →図6(D) の順番に経時的に推移する様子を表している。
【図7】触覚呈示用に設定された所定の組合せ電極の選択位置の推移状態例を示す説明図で、図7(A) →図7(B) →図7(C) →図7(D) の順番に経時的に推移する様子を表している。
【図8】接触位置検出用に設定された所定の組合せ電極に対する接触位置検出信号の出力タイミングの例を電極ごとに示すタイミングチャートである。
【図9】触覚呈示用に設定された所定の組合せ電極に対する触覚呈示信号の出力タイミングの例を電極ごとに示すタイミングチャートである。
【図10】触覚呈示信号および接触位置検出信号を生成する電流印加信号制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図10に示す電流印加信号制御処理のフローチャートの続き(S112〜S119)である。
【図12】図10に示す電流印加信号制御処理のフローチャートの続き(S120〜S126)である。
【符号の説明】
20 擬似触覚呈示装置
22 電極切替部
24 電流制御部
24a D/Aコンバータ
24b 電圧−電流変換回路
24c 定電流制御回路
26 電気特性検出部
26a インピーダンス計測部
28 システム制御部(所定領域内電極特定部)
30 電極板
32 電極(複数の電極)
50 ディスプレィ装置
52 画面
F 指
α 所定の組合せ電極
β 画像領域(所定の領域)
γ 接触検出領域
I 電流ループ

Claims (6)

  1. 複数の電極を碁盤目状に配し、当該電極間に接触した皮膚に前記電極を介して電流を印加し、擬似的に触覚刺激を呈示する擬似触覚呈示装置であって、
    前記碁盤目状に配した複数の電極のうちから選択される2以上の電極を組み合わせてなる所定の組合せ電極の選択位置を経時的に変化させる電極切替部と、
    前記所定の組合せ電極の電極間に接触した導電体により当該電極間が導通した場合、当該電極間に電流を印加する電流制御部と、
    前記電流制御部により印加された電流に基づいて前記所定の組合せ電極の電極間における電気特性の変化を検出する電気特性検出部と、
    前記複数の電極のうち、所定の領域内に存在する電極を特定する所定領域内電極特定部と、を備え、
    前記所定の領域内の前記電極間に所定値以上の電流を印加し、前記所定の領域外の前記電極間に前記所定値未満の電流を印加することを特徴とする擬似触覚呈示装置。
  2. 複数の電極を碁盤目状に配し、当該電極間に接触した皮膚に前記電極を介して電流を印加し、擬似的に触覚刺激を呈示する擬似触覚呈示装置であって、
    前記碁盤目状に配した複数の電極のうち選択される2以上の電極を組み合わせてなる所定の組合せ電極の電極間に電流を印加可能な電流制御部と、
    前記電流制御部により印加された電流に基づいて前記所定の組合せ電極の電極間における電気特性の変化を検出する電気特性検出部と、
    を備えることを特徴とする擬似触覚呈示装置。
  3. 前記電気特性検出部は、前記所定の組合せ電極の電極間に流れる電流値の変化または前記電極間のインピーダンスの変化を検出することを特徴とする請求項2記載の擬似触覚呈示装置。
  4. 請求項2または3に記載の擬似触覚提示装置において、前記所定の組合せ電極を、前記複数の電極のうちから2以上の電極を組み合わせて選択し、前記所定の組合せ電極の選択位置を経時的に変化させる電極切替部を有することを特徴とする擬似触覚提示装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の擬似触覚提示装置において、前記複数の電極のうち、所定の領域内に存在する電極を特定する所定領域内電極特定部を備え、
    前記所定の領域内の前記電極間に所定値以上の電流を印加し、前記所定の領域外の前記電極間に前記所定値未満の電流を印加することを特徴とする擬似触覚呈示装置。
  6. 前記複数の電極は、透明部材で構成され、かつ、画像を表示するディスプレィ装置の画面前面に配置される透明の電極板に担持されており、
    前記所定領域内電極特定部は、前記ディスプレィ装置に表示される画像の位置、大きさまたは範囲に関する情報に基づいて前記所定の領域を特定することを特徴とする請求項1または5に記載の擬似触覚呈示装置。
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