JP2004319095A - 感熱性転写フィルムおよび表示装置の製造方法 - Google Patents

感熱性転写フィルムおよび表示装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004319095A
JP2004319095A JP2003107190A JP2003107190A JP2004319095A JP 2004319095 A JP2004319095 A JP 2004319095A JP 2003107190 A JP2003107190 A JP 2003107190A JP 2003107190 A JP2003107190 A JP 2003107190A JP 2004319095 A JP2004319095 A JP 2004319095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat
adhesive layer
phosphor layer
transfer film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003107190A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Fujita
孝二 藤田
Katsutoshi Ono
勝利 大野
Norio Yabe
紀雄 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Sony Corp
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd, Jujo Paper Co Ltd, Sony Corp filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP2003107190A priority Critical patent/JP2004319095A/ja
Priority to US10/819,970 priority patent/US7045180B2/en
Priority to KR1020040024161A priority patent/KR20040089502A/ko
Priority to TW093110009A priority patent/TWI248632B/zh
Priority to CNA2004100451159A priority patent/CN1551278A/zh
Publication of JP2004319095A publication Critical patent/JP2004319095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/385Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K63/00Receptacles for live fish, e.g. aquaria; Terraria
    • A01K63/02Receptacles specially adapted for transporting live fish
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/392Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/201Filters in the form of arrays
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24942Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including components having same physical characteristic in differing degree

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】転写によって層を形成するための感熱性転写フィルムにおいて、転写作業性の向上と、シャープなパターン形成を実現すること。
【解決手段】本発明は、ベースフィルム1に少なくとも蛍光体層3および接着剤層4が付着した感熱性転写フィルムFにおいて、この接着剤層4として、蛍光体層3の色と対応する顔料と、感熱性接着剤と、感光剤とを少なくとも混合して成るものを用いている。また、この感熱性転写フィルムFを用いて表示パネルの内面へ蛍光体層3および接着剤層4を転写した後、露光、現像を行ってパターニングを施すことにより接着剤層4をカラーフィルタ層として用いるようにする工程を含む表示装置の製造方法でもある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー陰極線管等の表示装置における蛍光体層の形成に用いられる感熱性転写フィルムおよび表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー陰極線管から成る表示装置は大型化、フラット画面化への移行に伴い、品質面においてコントラストや色純度を向上させる等の要求が高まっている。これに対してコントラストを高める構成として、パネルガラスと蛍光体層との間に蛍光体層の色と対応するカラーフィルタ層を設ける方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このカラーフィルタ層を各色の蛍光体層に対応させてパネルガラスとの間に設けることにより、光の透過率は若干低下するものの、反射率の低下によってコントラスト比を向上できるため、色純度およびコントラストともに格段に向上させることができる。
【0004】
ここで、カラーフィルタ層および蛍光体層をパネルガラス内面に形成する方法として、スラリー法や転写法が考えられている。スラリー法は、カラーフィルタ層あるいは蛍光体層の材料と感光性成分とを分散させたスラリーを形成し、このスラリーをガラスパネル内面に塗布した後、乾燥させて層を形成し、さらに露光および現像によりパターニングして所定パターンのカラーフィルタ層あるいは蛍光体層を形成する方法である。
【0005】
一方、転写法としては、特許文献2に開示されるように、ベースフィルム上に感光性蛍光体層とカラーフィルタ層と感光性接着剤層とを少なくとも有する感熱性転写フィルムを用い、この感熱性転写フィルムをガラスパネル内面にローラ等で押圧することによって感光性蛍光体層とカラーフィルタ層とを転写し、その後、露光および現像を行うことでパターニングを行う方法である。
【0006】
図6は、従来の感熱性転写フィルムを説明する模式断面図である。すなわち、この感熱性転写フィルムは、支持体となるベースフィルム60の上に、例えば熱可塑性樹脂からなるクッション層70、感光性蛍光体層50、カラーフィルタ層40、感光性接着剤層30が順次形成されたもので、感光性接着剤層30を保護するために表面にカバーフィルム80が形成されている。また、剥離の際の帯電防止のため、ベースフィルム60の裏面に帯電防止層90が形成されている。
【0007】
【特許文献1】
特開昭64−7457号公報
【特許文献2】
特開2001−43796号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような感熱性転写フィルムを用いてガラスパネル内面へカラーフィルタ層および蛍光体層を転写形成する場合、感熱性転写フィルムとして多くの層から構成されているためフィルム厚が厚くなってしまい、作業性の悪化を招いている。また、カラーフィルタ層および蛍光体層を転写した後、パターニングのための露光を行う場合、露光光が感光性接着剤層へ達するまでに蛍光体層およびカラーフィルタ層を通過する必要があり、この間での露光光の減衰によってシャープなパターニングを行うことが困難となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、ベースフィルムに少なくとも蛍光体層および接着剤層が付着した感熱性転写フィルムにおいて、この接着剤層として、蛍光体層の色と対応する顔料と、感熱性接着剤と、感光剤とを少なくとも混合して成るものを用いている。また、この感熱性転写フィルムを用いて表示パネルの内面へ蛍光体層および接着剤層を転写した後、露光、現像を行ってパターニングを施すことで接着剤層をカラーフィルタ層として用いるようにする工程を含む表示装置の製造方法でもある。
【0010】
このような本発明では、感熱性転写フィルムを構成する接着剤層として、蛍光体層の色と対応する顔料と、感光性接着剤と、感光剤とを少なくとも混合して成るものを用いているため、表示パネルと接触する接着剤層がカラーフィルタ層の役目も果たすようになる。つまり、接着剤層とカラーフィルタ層とを一体(一つの層)にすることができ、感熱性転写フィルムの厚さを薄く形成できる。また、接着剤層とカラーフィルタ層とが一体になるため、露光光が蛍光体層でしか減衰されないことになり、シャープなパターニングを行うことができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る感熱性転写フィルムを説明する模式断面図である。すなわち、この感熱性転写フィルムFは、ベースフィルム1にクッション層2、蛍光体層3、接着剤層4およびカバーフィルム5が順に積層され、ベースフィルム1の前記各層と反対側に帯電防止層6が設けられたものである。
【0012】
特に、本実施形態に係る感熱性転写フィルムFは、接着剤層4として、蛍光体層3の色と対応する顔料と、感熱性接着剤と、感光剤とを少なくとも混合して成るものが適用されている。つまり、接着剤層4に含まれる顔料がカラーフィルタ層、感熱性接着剤が熱転写の際の接着剤、感光剤が露光・現像の際の感光材料としての役目をそれぞれ果たすことになる。
【0013】
ベースフィルム1は各層の支持体となるもので、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)により構成された長尺状のフィルムである。ベースフィルム1の膜厚については、後述の転写作業におけるフィルム長手方向の引張力に対して切断等の破損が発生しないような厚さ(例えば、50〜75μm)にする。
【0014】
ベースフィルム1に積層されるクッション層2は、転写作業の際に加わる圧力でベースフィルム1が蛍光体層3等に損傷を与えないようにするためと、ベースフィルム1を剥離する際にベースフィルム1が蛍光体層3等に損傷を与えないで容易に剥離できるようにするために設けられている。クッション層2の膜厚は、転写作業でベースフィルム1に加わる圧力を考慮して上記目的を達成できる厚さに設定する。
【0015】
蛍光体層3は、表示装置に用いられる青、緑、赤に対応した色を発光する蛍光材料であり、露光によるパターニングを行うため感光材料が含まれている。青色の蛍光体層3では、例えばAg、Clで構成され、赤色の蛍光体層3では、例えば(Y、Gd、Eu)で構成され、緑色の蛍光体層3では、例えば(Zn、Mn)SiOで構成される。なお、本実施形態では、蛍光体層3として青色もしくは緑色の場合が特に有効である。これは、転写後の露光において、青色もしくは緑色の蛍光体層3が露光光を効率良く透過できるためである。
【0016】
接着剤層4は、上記のように蛍光体層3の色と対応する顔料、感熱性接着剤、感光剤を少なくとも混合して成るもので、この接着剤層4によって蛍光体層4の接着、カラーフィルタ層のパターニング形成を行うことができる。
【0017】
カバーフィルム5は接着剤層4を保護して感熱性転写フィルムFの取り扱いを容易にするために設けられている。つまり、感熱性転写フィルムFの搬送を行う際にはカバーフィルム5を取り付けた状態で行って接着剤層4を保護し、転写作業の直前でカバーフィルム5を剥がして接着剤層4を露出させる。
【0018】
本実施形態のように接着剤層4がカラーフィルタ層と一体となり、感熱性、感光性を備えていることで感熱性転写フィルムFの厚さを従来に比べて薄くすることができ、作業性を大幅に向上できるようになる。また、接着剤層4がカラーフィルタ層と一体になっているため、転写後の露光では、露光光が蛍光体層3でしか減衰されないことになり、シャープなパターニングを行うことができるようになる。
【0019】
図2は、本実施形態の感熱性転写フィルムを用いた転写装置の例を示す模式図である。転写装置は、プレス機11に取り付けられた転写ヘッド12と、表示パネルPを移動、保持するテーブル(図示せず)とを備えている。転写ヘッド12の先端にはシリコーンゴム13などの弾性体が例えば5〜10mm厚で取り付けられている。
【0020】
この転写装置を用いて転写を行うには、先ず、表示パネルをテーブル上に位置決めし、プレス機11の転写ヘッド12の下方へ配置する。表示パネルPの内面には予め本実施形態の感熱性転写フィルムFが載置されている。感熱性転写フィルムFは、表示パネルPの内面の大きさに合わせて切断されたシート状のものが用いられ、表示パネルPの内面に配置される直前でカバーフィルム5(図1参照)が剥がされている。
【0021】
この状態で転写ヘッド12を下降する。転写ヘッド12は例えばアルミニウム製であり、内部に加熱(180℃程度)するためのヒータが埋め込まれている。転写ヘッド12の下降によってシリコーンゴム13が感熱性転写フィルムFを所定圧力で押圧する状態となる。この際の加熱、押圧によって感熱性転写フィルムFの接着剤層4(図1参照)に含まれる感熱性接着剤が硬化して表示パネルPの内面と接着する状態となる。
【0022】
この接着の後、感熱性転写フィルムFのベースフィルム1(図1参照)を剥がす。ベースフィルム1を剥がす際にはベースフィルム1とともにクッション層2も剥がれ、表示パネルPの内面には接着剤層4を介した蛍光体層3が残る(転写される)状態となる。これは、クッション層2と蛍光体層3との接着力を、接着剤層4と表示パネルPの内面との接着力より弱く設定しておくことで実現できる。その後、必要な露光および現像によって接着剤層4および蛍光体層3をパターニングして、表示装置を製造していく。
【0023】
次に、本実施形態の感熱性転写フィルムを用いた表示装置(カラー陰極線管)の製造方法を図3〜図5の模式断面図に沿って説明する。なお、ここでは青色、緑色、赤色の3色にそれぞれ対応した感熱性転写フィルムFを用いて、これら3色の蛍光体層およびカラーフィルタ層を形成する場合を例とする。また、以下の説明で図3〜図5に示されない符号は適宜図1、図2を参照するものとする。
【0024】
先ず、表示パネルPの内面に黒色のストライプ状あるいはドット状の光吸収層2(21)を形成する。すなわち、表示パネルPの内面に、レジスト液を塗布してこれを乾燥させた後、表示装置に使用する色選別電極、例えはアパーチャグリルやシャドウマスクを介して露光させ、例えば20〜25℃の温水で温水現像して乾燥することにより、青色・緑色・赤色の各色に対応した位置に透明のレジスト層を形成する。
【0025】
そして、この上にカーボンスラリーを塗布し、これを乾燥してカーボン層を結着させた後、例えば過酸化水素水で洗浄することにより、レジスト層とその上のカーボン層とを完全に除去(反転現像)して、所定パターンの光吸収層21を形成する(図3(a)参照)。
【0026】
次に、青色画素形成用の感熱性転写フィルムFにおけるカバーフィルム5を剥離し、図3(b)に示すように接着剤層4と光吸収層21とを重ねるようにして、転写装置の転写ヘッド12で加熱、加圧して貼り付ける。貼り付けの条件は、例えば温度を約120℃、圧力を約1.3kg/cm(約12.75×10Pa)とする。この加熱、加圧によって感熱性転写フィルムFの接着剤層4内の感熱性材料が反応して表示パネルPの内面と接着する状態となる。
【0027】
そして、クッション層2と蛍光体層3との間を剥離させてベースフィルム1およびクッション層2を剥がし取る。これにより、図3(c)に示すように、光吸収層21上に接着剤層4を介して蛍光体層3が形成される。
【0028】
次に、図3(d)に示すように、この表示装置に用いられる色選別用電極、例えばアパーチャグリル22を介して表示パネルPの内部(内面側)から青色画素部を露光する。その後,例えば20〜25℃の温水で温水現像で未露光部を完全に除去してから乾燥することにより、図4(a)に示すような、青色カラーフィルタ層4Bと青色蛍光体層3Bとから成る青色画素を形成する。
【0029】
この青色画素の形成における露光では、接着剤層4にカラーフィルタ層となる顔料と感光剤とが混合されているため、接着剤層4の上に蛍光体層3のみが配置される状態となり、露光光が蛍光体層3のみを介して接着剤層4に到達する。したがって、露光光の減衰を抑制でき、シャープな露光、現像を実現できることになる。
【0030】
次の緑色画素を形成する際も、同様に青色画素上から緑色画素形成用の感熱性転写フィルムFを転写装置の転写ヘッド12で加熱・加圧して貼り付け、ベースフィルム1およびクッション層2を剥がして、緑色に対応した接着剤層4と蛍光体層3とを転写形成する(図4(b)参照)。
【0031】
その後、アパーチャグリル22を介して表示パネルPの内部から緑色画素部を露光する。そして、例えば20〜25℃の温水で温水現像して未露光部を完全に除去してから乾燥することにより、図4(c)に示すように、緑色カラーフィルタ層4Gと緑色蛍光体層3Gとから成る緑色画素を形成する。
【0032】
この緑色画素の形成における露光においても青色画素の形成と同様に、接着剤層4にカラーフィルタ層となる顔料と感光剤とが混合されているため、接着剤層4の上に蛍光体層3のみが配置される状態となり、露光光が蛍光体層3のみを介して接着剤層4に到達する。したがって、露光光の減衰を抑制でき、シャープな露光、現像を実現できることになる。
【0033】
最後に赤色画素の形成は、青色画素および緑色画素と同様に、まず赤色画素形成用の感熱性転写フィルムFを青色画素および緑色画素上から転写装置の転写ヘッド12で加熱・加圧して貼り付け、ベースフィルム1およびクッション層2を剥がして赤色に対応した接着剤層4と蛍光体層3とを転写形成する。
【0034】
ここで、赤色に対応した蛍光体層3では露光に使われる光を吸収するため、この場合の露光は、図5(a)に示すように、アパーチャグリル22を介して赤色画素部に対して表示パネルPの内部からの内部露光c1を行うと共に、表示パネルPの外部からの外部露光c2を全面に行う。
【0035】
このとき、青色画素および緑色画素では、表示パネルP上のカラーフィルタ層4B、4Gおよび蛍光体層3B、3Gを通じて外部露光c2の光が吸収されるため、その上の接着剤層4に対しては硬化する程の露光がなされない。また、光吸収層21では外部露光c2の光が遮断される。したがって、接着剤層4は、外部露光c2により赤色画素部だけが露光され硬化することになる。また、内部露光c1により赤色画素部の蛍光体層3が硬化する。なお、図5(a)では、既に形成されている4B、3B、4G、3G上の赤色接着剤層4と蛍光体層3とを省略している。
【0036】
その後、例えば20〜25℃の温水で温水現像して、青色画素と緑色画素と光吸収屠21の上の未露光部を完全に除去してから乾燥することにより,図5(b)に示すように、赤色カラーフィルタ層4Rと赤色蛍光体層3Rとから成る赤色画素が形成される。
【0037】
次に、この感熱性転写フィルムFを用いて形成された青色画素、練色画素、赤色画素の蛍光体層上に中間層としてアクリル樹脂を塗布して蛍光体層の表面を平滑にした後、アルミニウム等の蒸着もしくは転写によりメタルバック層を形成する。
【0038】
その後、表示パネルPと図示しないファンネルガラスとを熱貼合して、カラー陰極線管を製造することができる。なお、この熱貼合の工程において、有磯物は完全に焼失する。
【0039】
このようにして製造されたカラーフィルタ層4B、4G、4Rを形成したカラー陰極線管では、外光がこのカラーフィルタ層4B、4G、4Rで吸収されて反射光が弱くなるため、コントラストが高まる。また、表示パネルPに透過率の高いガラスを使用して、輝度を高めることが可能になる。
【0040】
また、このように感熱性転写フィルムFを使用することにより、転写・露光・現像・乾燥のみの工程でカラーフィルタ層4B、4G、4Rおよび蛍光体層3B、3G、3Rを形成することができるので、従来のスラリー法と比較して、製造工程が格段に簡略化できる。
【0041】
また、従来のスラリー法と比較して、工程数の減少により光吸収層21にかかる負担が軽減されるので、光吸収層21の欠陥の発生が低減される。従って、上述した製法により得られるカラーフィルタ層4B、4G、4Rおよび蛍光体層3B、3Gは、そのパターンの精度が良好であり、欠陥の発生が著しく改善される。さらに、ゴミや異物の混入の可能性も低減されるので、これらに起因する欠陥も発生しにくくなる。
【0042】
【実施例】
以下、本実施形態の感熱性転写フィルムにおける青色に対応した接着剤層の実施例を比較例とともに説明する。表1は、青色に対応した接着剤層の処方における実施例、比較例を示すものである。
【0043】
【表1】
Figure 2004319095
【0044】
実施例1:実施例1に係る接着剤層は、感光性樹脂としてPVA−アジド樹脂を3部(3重量%)、接着性樹脂として水溶性ポリアミド樹脂を25部(25重量%)、水溶性樹脂として水溶性ポリオールを7部(7重量%)、無機着色顔料を65部(65重量%)の割合で混合する。このような接着剤層を用いると、熱転写、露光、水現像によって良好なパターン形成を得ることができる。
【0045】
実施例2:実施例2に係る接着剤層は、感光性樹脂としてPVA−アジド樹脂を10部(10重量%)、接着性樹脂として水溶性ポリアミド樹脂を20部(20重量%)、水溶性樹脂として水溶性ポリオールを5部(5重量%)、無機着色顔料を65部(65重量%)の割合で混合する。この接着剤層では、実施例1より露光量(実施例1が20mJ/cm、実施例2は40mJ/cm)は多く必要だが、熱転写、露光、水現像で良好なパターン形成を得ることができる。
【0046】
比較例1:比較例1に係る接着剤層は、感光性樹脂としてPVA−アジド樹脂を10部(10重量%)、接着性樹脂として水溶性アクリル樹脂を20部(20重量%)、水溶性樹脂として水溶性ポリオールを5部(5重量%)、無機着色顔料を65部(65重量%)の割合で混合する。この接着剤層では、無機顔料の凝集傾向が強く、分光透過特性に問題が生じる。さらに、水現像性も実施例1、2より劣る。
【0047】
比較例2:比較例2に係る接着剤層は、感光性樹脂としてPVA−アジド樹脂を10部(10重量%)、接着性樹脂として酢酸ビニルエマルションを20部(20重量%)、水溶性樹脂としてポリビニルピロリドンを5部(5重量%)、無機着色顔料を65部(65重量%)の割合で混合する。この接着剤層では、乾燥塗膜のヘイズが高く、分光透過特性が不十分となる。なお、水現像によるパターン形成は可能である。
【0048】
通常、接着剤層として、顔料、感熱性接着剤、感光剤を少なくともとも混合して構成する場合、カラーフィルタ特性(分光透過特性)、転写性(ガラスへの熱転写性)、水現像によるパターン形成性を単層でバランスさせることは非常に困難である。本実施例では、これらを単層でバランスできる処方となっている。
【0049】
先ず、分光透過特性を高いレベルで発現させるために、一般的に用いられる感熱性接着剤(酢酸ビニル、アクリル系樹脂等)のエマルションは使用できない。つまり、エマルション樹脂は焼成後のカラーフィルタのヘイズを高め、分光透過特性を低下させる。
【0050】
この対応として、本実施例では、着色顔料以外の材料は全て水溶性樹脂としている。特に、接着性樹脂(感熱性接着剤)の成分の選択がポイントで、水溶性アクリル樹脂(比較例1)、PVA等を試したが、水溶性ポリアミド樹脂を用いたとき(実施例1、2)の接着性、パターン形成性のバランスが良いことが分かる。
【0051】
なお、これだけでは水現像性が十分でないため、補助的に使用する水溶性樹脂を種々調査したところ、水溶性ポリオールを少量配合することに効果を認めた。これにより、水現像性が大きく向上し、パターン形成性の安定を図ることができる。
【0052】
また、露光感度に関しては、PVA骨格のアジド系感光性樹脂の選択がポイントとなる。これは、PVA重合度の選択とアジド基の付加率とで調整している。
【0053】
なお、上記実施形態では、表示装置としてカラー陰極線管を例に説明したが、本発明はカラー陰極線管以外の表示装置、例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)やフィールドエミションディスプレイ(FED)に適用する場合は、PDPパネルに形成された隔壁(リブ)間に蛍光体層を形成するにあたり、本実施形態の感熱性転写フィルムおよび表示装置の製造方法を適用すればよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。すなわち、接着剤層とカラーフィルタ層とを一体(一つの層)にすることができ、感熱性転写フィルムの厚さを薄く形成できることから、転写の作業性向上を図ることが可能となる。また、接着剤層とカラーフィルタ層とが一体になるため、露光光が蛍光体層でしか減衰されないことになり、シャープなパターニングを行うことができるようになる。これにより、表示装置の色純度およびコントラストを格段に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る感熱性転写フィルムを説明する模式断面図である。
【図2】本実施形態の感熱性転写フィルムを用いた転写装置の例を示す模式図である。
【図3】本実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する模式断面図(その1)である。
【図4】本実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する模式断面図(その2)である。
【図5】本実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する模式断面図(その3)である。
【図6】従来の感熱性転写フィルムを説明する模式断面図である。
【符号の説明】
1…ベースフィルム、2…クッション層、3…蛍光体層、4…接着剤層、5…カバーフィルム、6…帯電防止層、11…プレス機、12…転写ヘッド、13…シリコーンゴム、F…感熱性転写フィルム、P…表示パネル、21…光吸収層、22…アパーチャグリル

Claims (4)

  1. ベースフィルムに少なくとも蛍光体層および接着剤層が付着した感熱性転写フィルムにおいて、
    前記接着剤層は、前記蛍光体層の色と対応する顔料と、感熱性接着剤と、感光剤とを少なくとも混合して成る
    ことを特徴とする感熱性転写フィルム。
  2. 前記蛍光体層の色は青色もしくは緑色から成る
    ことを特徴とする請求項1記載の感熱性転写フィルム。
  3. 表示パネルの内面へ感熱性転写フィルムから蛍光体層および接着剤層を転写した後、露光、現像を行ってパターニングを施す工程を含む表示装置の製造方法において、
    前記感熱性転写フィルムとして、ベースフィルムと、蛍光体層と、その蛍光体層の色と対応する顔料、感熱性接着剤、感光剤が少なくとも混合されて成る接着剤層とを備えるものを用い、前記表示パネルの内面へ転写した前記接着剤層をカラーフィルタ層として用いる
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  4. 前記蛍光体層の色は青色もしくは緑色から成る
    ことを特徴とする請求項3記載の表示装置の製造方法。
JP2003107190A 2003-04-11 2003-04-11 感熱性転写フィルムおよび表示装置の製造方法 Pending JP2004319095A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003107190A JP2004319095A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 感熱性転写フィルムおよび表示装置の製造方法
US10/819,970 US7045180B2 (en) 2003-04-11 2004-04-08 Thermosensitive transfer film and method of manufacturing display device
KR1020040024161A KR20040089502A (ko) 2003-04-11 2004-04-08 감열성 전사필름 및 표시장치의 제조방법
TW093110009A TWI248632B (en) 2003-04-11 2004-04-09 Thermosensitive transfer film and method of manufacturing display device
CNA2004100451159A CN1551278A (zh) 2003-04-11 2004-04-09 热敏转移膜和制造显示器件的方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003107190A JP2004319095A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 感熱性転写フィルムおよび表示装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004319095A true JP2004319095A (ja) 2004-11-11

Family

ID=33307916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003107190A Pending JP2004319095A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 感熱性転写フィルムおよび表示装置の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7045180B2 (ja)
JP (1) JP2004319095A (ja)
KR (1) KR20040089502A (ja)
CN (1) CN1551278A (ja)
TW (1) TWI248632B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019174514A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 セイコーエプソン株式会社 光学ユニット、および表示装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10378970B2 (en) 2015-02-24 2019-08-13 Prasidiux, Llc Thermochromic liquid crystal temperature indicator

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH088074B2 (ja) 1987-06-30 1996-01-29 株式会社東芝 陰極線管
US6040040A (en) * 1998-01-28 2000-03-21 Ncr Corporation Multi-layer thermal transfer media from selectively curable formulations
JP2001043796A (ja) 1999-07-30 2001-02-16 Sony Corp 感熱性転写フィルム及びその使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019174514A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 セイコーエプソン株式会社 光学ユニット、および表示装置
US11069882B2 (en) 2018-03-27 2021-07-20 Seiko Epson Corporation Optical unit and display device

Also Published As

Publication number Publication date
CN1551278A (zh) 2004-12-01
US7045180B2 (en) 2006-05-16
KR20040089502A (ko) 2004-10-21
TW200515462A (en) 2005-05-01
US20040219309A1 (en) 2004-11-04
TWI248632B (en) 2006-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5516606A (en) Method for forming a light shielding pattern
KR100716629B1 (ko) 감열성 전사 필름 및 그 사용방법
JP2004171950A (ja) 表示装置及びカラー陰極線管
JP2004319095A (ja) 感熱性転写フィルムおよび表示装置の製造方法
TW565872B (en) Method of forming phosphor screen
JP2004311305A (ja) カラーフィルタ及び有機el表示素子の製造方法
JP2004086089A (ja) 蛍光体転写フィルム
KR100263860B1 (ko) 적색 필터막 형성방법
JP2004082658A (ja) 蛍光体転写フィルム
JP4266084B2 (ja) 多色パターン形成方法
JP2001043798A (ja) 蛍光面の形成方法、表示装置及びカラー陰極線管
JPS6031060B2 (ja) カラ−受像管螢光面の製造方法
JP2824711B2 (ja) 遮光パターンの形成方法
JP2003317614A (ja) 蛍光面基板の製造方法および蛍光面基板
JP2004087416A (ja) 蛍光体転写フィルム
JPH07335126A (ja) カラー陰極線管の蛍光面形成方法
JP2001043797A (ja) 蛍光面の形成方法、表示装置及びカラー陰極線管
JP2001202884A (ja) 蛍光体転写フィルム及びその転写方法
JPH07335125A (ja) カラー陰極線管の蛍光面形成方法
JPH07114877A (ja) カラー受像管の蛍光面形成方法
JPH0436928A (ja) 陰極線管蛍光面形成方法
JP2003346649A (ja) 蛍光体転写フィルム
JPH09245639A (ja) カラー陰極線管の螢光面製造方法
JPH04121930A (ja) カラー受像管の蛍光面形成方法
JP2004247200A (ja) メタルバック層の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060411