JP2004317892A - ウェブ印刷装置 - Google Patents

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Akitomo Kuwabara
章友 桑原
Hideho Yokogawa
秀穂 横川
Isao Nakajima
勇夫 中嶋
Akihiko Yamazaki
彰彦 山崎
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Hitachi Printing Solutions Inc
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Abstract

【課題】高精度なウェブ搬送により印刷位置ずれを低減し、かつ高速処理に対応可能で、更に安全性を確保した両面又は片面のウェブ印刷装置の提供。
【解決手段】連続したウェブを搬送する駆動源を備えた摩擦搬送ローラを有するウェブ搬送手段と、トナー担持体を有しトナー担持体表面に形成されたトナー像をウェブの片面又は両面に転写する少なくとも一つの画像記録手段と、ウェブの片面又は両面に転写されたトナー像を定着する定着手段とを備えるウェブ印刷装置において、定着手段は画像記録手段とウェブ搬送手段の間に配置され、ウェブ予熱手段と、加熱源を有し駆動源を有しない少なくとも一つの自由回転加熱ローラを備え、ウェブが所定の巻付け角度にて自由回転加熱ローラに巻付けられる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙又はシート状プラスチックフィルム等の連続したウェブの片面又は両面にトナー像を定着することにより印刷を行うウェブ印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウェブ上に画像を形成するプリンタ等の印刷装置において、画像をウェブ上に永久的に定着させる手段としては、熱源を有したヒートローラと圧力を付与するバックアップロールから構成されるニップ定着方式が一般的に知られている。単色印刷装置でのローラニップ定着方式の場合、連続したウェブを使用する印刷装置においては、A4横送り換算で200頁/分以上の超高速領域まで、対応可能である。また、画質という点では加熱ローラ表面に弾性体を被覆することにより、画像悪化の原因となるトナーの押し潰しを低減出来るため、高画質化にもある程度対応可能である。かかる構成による両面の単色印刷に対しては、装置を2台並べることにより(タンデム印刷)対応可能である。
【0003】
一方、連続したウェブを使用した多色印刷装置で、且つタンデム印刷でない1筐体両面印刷装置においては、オーブン定着のような被加熱体とウェブを接触させない非接触定着方式が低速領域では知られている。例えば、トナー画像が受容材料のウェブの両側に形成された後に非接触の放射定着装置により受容材料に定着される多色両面印刷装置が知られている。この多色両面印刷装置には、放射定着装置の下流側に仕上げ要素として低温の加熱仕上げローラなるものが具備されており、これにより印刷物表面の光沢を達成している(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかしながら、このような非接触の放射定着装置を備えた印刷装置においては、非接触の定着であるため、熱効率が一般的に20〜30%程度と低くなる。従って、印刷速度や用紙坪量にもよるが、熱源の温度を略250℃以上の高温にする必要があるが、消費電力や使用温度の制約から印刷速度が低速領域に限定されてしまう。高速印刷に対応するために、放射定着装置の温度を上げる又は定着装置の加熱長さを延長する手段が考えられるが、安全性や消費電力、装置の大きさ等の問題から現実的ではない。
【0005】
また、上記のニップ定着方式を用いる場合、片面印刷装置であれば熱源を有したヒートローラと圧力を付与するバックアップロールでニップすれば良いのだが、1筐体両面印刷装置においては、表面と裏面を同時に定着するために一対のヒートローラ同士でニップさせる必要がある。このため、弾性層を厚くできないためにニップ時間をかせぐことができず、印刷速度が低速領域に限定されてしまう。上記のニップ時間、いわゆるトナーの加熱時間をかせぐために、両面ヒートローラをニップさせ、かつニップ前後でウェブをヒートローラに巻付ける手段が知られており、トナーに対して十分な熱量を供給することを可能としている(例えば、特許文献2参照。)。同様に、ウェブをヒートローラにニップして巻付ける手段を用い、更にヒートローラをウェブから離接させる手段を備えた印刷装置も知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【特許文献1】
特開平9−106206号公報
【特許文献2】
特開平10−268682号公報
【特許文献3】
特開平10−260609号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、多色印刷装置の場合は複数色のトナーの色重ねにより色再現を行うため、ウェブ上に各色のトナー層が積層された未定着画像が形成されて定着装置に送られる。従って、単色印刷の場合と比較すると、積層されたトナー層の表面からウェブとトナーの界面への熱伝導性が低いためトナーとウェブとの接着性は低くなる。従って、従来の単色印刷装置と同等のトナー定着性を確保するためには十分な熱量を寄与する必要性が生じる。
【0007】
1筐体両面同時定着において超高速処理に対応可能な従来のニップ定着方式による場合、一対の加熱加圧ローラの両方に加熱源を持たせ、離型性に優れた弾性体を被覆するのであるが、弾性体の厚みは弾性体と芯金の境界の熱劣化を防止するため、厚み1mm以下とする必要がある。よって、上記構成においてはニップ幅が大きくとれず、十分な熱量を寄与できないため、両面印刷装置、特に多色両面印刷装置において印刷速度は低速領域に限定される。また、上記多色両面印刷装置に非接触の放射定着装置等を用いる場合も、同様に印刷速度に限界があり高速印刷への対応は困難である。
【0008】
一方、上述のようにニップ定着方式による印刷装置を2台並べた構成(タンデム印刷)は、高速領域での単色両面印刷が可能である。しかし、本構成においては、表面側のトナーを定着させた後に裏面側のトナーを定着させるため、裏面側の転写性の低下や表面側と裏面側の印刷位置ずれなどタンデム印刷による課題が多い。
【0009】
また、送り穴を持たないウェブを搬送ローラで挟持・搬送しながらウェブ上に画像形成を行う印刷装置で特に多色印刷装置の場合、高精度搬送の必要性から搬送ローラに高精度金属ローラを使用しており温度変化による外径変化は許容されない。しかし、本構成では、加熱ローラがウェブの搬送を行い、しかもトナーの定着のために高温になるので高精度搬送ができない。即ち、加熱ローラによるニップ搬送は高精度搬送には適さない。
【0010】
そこで、本発明は、高精度なウェブ搬送により印刷位置ずれを低減し、かつ高速処理に対応可能で、更に安全性を確保した両面又は片面の多色印刷装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、連続したウェブを搬送する駆動源を備えた摩擦搬送ローラを有するウェブ搬送手段と、トナー担持体を有し該トナー担持体表面に形成されたトナー像を前記ウェブの片面又は両面に転写する少なくとも一つの画像記録手段と、前記ウェブの片面又は両面に転写された前記トナー像を定着する定着手段とを備えるウェブ印刷装置において、前記定着手段は前記画像記録手段と前記ウェブ搬送手段の間に配置され、ウェブ予熱手段と、加熱源を有し駆動源を有しない少なくとも一つの自由回転加熱ローラを備え、前記ウェブが所定の巻付け角度にて前記自由回転加熱ローラに巻付けられるウェブ印刷装置を提供している。
【0012】
ここで、前記所定の巻付け角度は60〜120度の角度であるのが好ましい。また、前記定着手段は前記自由回転加熱ローラを支持するローラ支持手段を更に備え、該ローラ支持手段は、前記自由回転加熱ローラを保持・勘合する保持部材と、軸受け部と、該軸受け部を介して前記保持部材を回転可能に支持する支持部材とを備え、前記保持部材は前記自由回転加熱ローラよりも熱膨張率の小さい材料であるのが好ましい。また、前記ウェブ搬送手段はウェブ張力50〜200Nで前記ウェブを搬送するのが好ましい。
【0013】
更に、前記自由回転加熱ローラと前記ウェブを印刷時には接触させ非印刷時には離脱させる離接手段を備えるのが好ましい。また、前記離接手段は前記自由回転加熱ローラを収容する収容手段を備え、前記収容手段を回動して前記自由回転加熱ローラを移動させることにより前記自由回転加熱ローラと前記ウェブを離接するのが好ましい。また、前記離接手段は前記自由回転加熱ローラの外周にガイドロールを備え、前記ガイドロールを移動させることにより前記自由回転加熱ローラと前記ウェブを離接するのが好ましい。また、前記離接手段は、前記自由回転加熱ローラに対する前記ウェブの前記所定の巻付け角度を任意に可変可能であるのが好ましい。
更に、前記画像記録手段は前記トナー像を前記ウェブの両面に転写可能であり、前記定着手段は前記ウェブの両面に転写された前記トナー像を定着するために上流側自由回転加熱ローラと下流側自由回転加熱ローラを備え、該下流側自由回転加熱ローラに対する前記ウェブの巻付け角度φ2は前記上流側自由回転加熱ローラに対する前記ウェブの巻付け角度φ1に対しφ1>φ2の関係とするのが好ましい。また、前記画像記録手段は前記トナー像を前記ウェブの両面に転写可能であり、前記定着手段は前記ウェブの両面に転写された前記トナー像を定着するために上流側自由回転加熱ローラと下流側自由回転加熱ローラを備え、該下流側自由回転加熱ローラの制御温度T2は前記上流側自由回転加熱ローラの制御温度T1に対しT1>T2の関係とするのが好ましい。また、多色印刷を行うための複数の前記画像記録手段を備え、前記複数の画像記録手段の転写間距離は前記自由回転加熱ローラの外周長の自然数倍の長さとするのが好ましい。
【0014】
また、前記ウェブの第1面に前記トナー像を転写するための第1所定個数の前記画像記録手段、及び前記第1面と反対側の第2面に前記トナー像を転写するための前記第1所定個数よりも少ない第2所定個数の前記画像記録手段を備え、前記定着手段は前記ウェブの前記第2面及び前記第1面に転写された前記トナー像を定着するために上流側自由回転加熱ローラと下流側自由回転加熱ローラを備え、前記ウェブの前記第2面が前記上流側自由回転加熱ローラに接触し、且つ前記ウェブの前記第1面が前記下流側自由回転加熱ローラに接触する位置関係とするのが好ましい。また、前記第1所定個数の前記画像記録手段は前記ウェブの前記第1面に多色印刷を行うために3個以上設けられ、前記第2所定個数の前記画像記録手段は前記ウェブの前記第2面に単色又は2色印刷を行うために1個又は2個設けられるのが好ましい。また、前記ウェブ予熱手段は前記ウェブに対して所定の隙間をあけて非接触で加熱するのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態によるウェブ印刷装置1について図1乃至図10に基づき説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態によるウェブ印刷装置1の全体的構成を示す説明図である。
【0016】
ウェブ印刷装置1は、バッファ装置10、張力付与装置20、蛇行補正装置30、画像形成装置40、定着装置50、アウトフィード装置90、及び各案内ローラから構成される。
【0017】
まず、紙又はプラスチックフィルムなどの材質でつくられたウェブ2が、搬送経路上に配置された案内ローラ3A、3Bを経て、バッファ装置10へ導入される。バッファ装置10は、ウェブ搬入部に設けられウェブ2を搬送する一対の駆動ローラ11及び12と、ウェブ排出部に設けられた一対の駆動ローラ13及び14と、蓄積部におけるウェブ2のたるみ量を監視する複数のセンサ16と、ローラ13、14の近傍に設けられ搬送されるウェブ2のエッジ位置を規制するガイド部材15を備えている。センサ16は、その出力に応じて駆動ローラ11、12と13、14の回転速度を制御してウェブ2が一定のたるみ量となるように制御するものである。ガイド部材15は、ウェブ2の走行位置を規制するものであり、ウェブ2は弛んだ状態にあるため効果的にウェブ2の走行位置を規制することができる。
【0018】
バッファ装置10から排出されたウェブ2は、案内ローラ4を経て、張力付与装置20に搬入される。張力付与装置20は、駆動源を有するインフィードローラ21と、インフィードローラ21に対し圧接可能に設けられた加圧ローラ22と、回動中心C1の周りに回動可能に支持されたアーム24と、アーム24の一端に回転可能に支持されたダンサーローラ23と、アーム24の他端に接続されたバネ25とを備える。ダンサーローラ23は、アーム24の回動作用とバネ25の弾性作用により、ウェブ搬送中の微少な搬送速度差を吸収するように構成されている。本実施の形態では、ダンサーローラ23によって、インフィードローラ21と後述するアウトフィードローラ91間におけるウェブ2の張力が、用紙の坪量や幅によって50〜200Nの範囲で調節されている。
【0019】
続いて、張力付与装置20から排出されたウェブ2は、案内ローラ5を経て蛇行補正装置30に搬入される。蛇行補正装置30は、回動中心軸C2の周りに回動可能に支持されたフレーム31と、フレーム31の両端に回転可能に支持された2本の位置規制ローラ32、33と、ウェブ2のエッジ位置を検出するセンサ34から構成されている。フレーム31は基準位置ではその長手方向が図1の左右方向となるように支持されているが、センサ34の出力に基づきフレーム31を回動中心軸C2の周りに回動させることにより、フレーム31を所定量傾ける。ウェブ2の高精度搬送にはウェブ搬送方向の精度と共に蛇行方向(ウェブ2の進行方向に向かって左右方向)の精度が要求されるが、上記の構成によりウェブ2の蛇行(ウェブ2の進行方向に向かって左右方向へのずれ)を補正している。
【0020】
蛇行補正装置30を通過したウェブ2は、案内ローラ6A、6Bを経て画像形成装置40へ搬入される。画像形成装置40は、ウェブ2の一面に4つの印写部41〜44と、その反対面に更に4つの印写部45〜48を備え、両面のカラー画像を1筐体で形成する構成である。これら両側の4つの印写部は、例えば、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色に対応している。
【0021】
各印写部41〜48の構成は同様であるので、代表して印写部41に基づき説明する。印写部41は、金属製のドラム又はベルトに感光体層を塗布した感光体ベルト411、コロナ帯電器412、半導体レーザーや発光ダイオード等で構成された光源413、現像装置414、転写器415、清掃機416を備えている。
【0022】
感光体ベルト411が回転を開始すると、コロナ帯電器412に高電圧が印加され、感光体ベルト411の表面は均一に帯電される。光源413から出力されたレーザービームは、感光体ベルト411上を像露光して静電潜像を形成する。この静電潜像を保持した感光体ベルト領域が現像装置414と対向する位置に到達すると、静電潜像にトナーが供給され、感光体ベルト411上にトナー像が形成される。形成されたトナー像は、ウェブ2の背面側にトナー像と逆極性の電荷を付与する転写器415の作用によって、ウェブ2上に転写される。転写位置を通過した感光体ベルト領域は清掃機416で清掃され、次の印刷動作に備えられる。
【0023】
なお、本実施の形態においては周知の電子写真プロセスを用いて感光体上にトナー像を形成する形態の画像形成装置40を示したが、他の形態の画像形成装置を用いても良い。また、本実施の形態においては、感光体として感光体ベルトを用いたが感光体ドラムを用いても良いことは言うまでもない。
【0024】
画像形成装置40においてトナー像の転写が行われたウェブ2は、未定着トナー像が付着しないように構成された案内ローラ7A、7Bを経て、定着装置50に搬入される。定着装置50は、未定着トナーを保持したウェブ2を挟んで非接触に対向配置されて加熱を行う加熱板51と、加熱されたウェブ2上のトナー像を完全に定着させるローラ加熱装置52から構成される。
【0025】
定着装置50を通過したウェブ2は、案内ローラ8を経て、アウトフィード装置90へ搬送される。アウトフィード装置90は、上述のインフィードローラ21と同様に構成された駆動源を有するアウトフィードローラ91と、アウトフィードローラ91に対し圧接可能に設けられた加圧ローラ92を備える。ウェブ2はアウトフィード装置90を通過した後、案内ローラ9を経てウェブ印刷装置1から排出される。最後に図示しない後処理装置によって、所定の処理が行われて一連の作業が終了する。
【0026】
次に、本発明の定着装置50について、詳細に説明する。加熱板51はヒータ53や温度検出センサ54を内装しており、温度検出センサ54の検出結果に基づいてヒータ53の出力を制御する構成となっている。未定着トナー像を保持したウェブ2は、ウェブ2の両面に対向して配置された加熱板51の間を所定の隙間をあけて非接触で通過し、ウェブ2及びその両面に保持された未定着トナーが加熱される。
【0027】
なお、本実施の形態では対向配置された加熱板51を2対使用しているが、ウェブ搬送速度やウェブ坪量により2対以上配列することも可能である。このとき、ウェブ搬送速度がA4横送り換算で50頁/分以下の低速であるならば、ローラ加熱装置52を使用せず、加熱板51単独による非接触加熱で永久画像を形成することは容易である。しかし、ウェブ搬送速度が同200頁/分を超える超高速の印刷装置の場合は加熱時間が短いため、加熱板51のような非接触加熱装置単独でトナー像の永久定着を行うことは安全性、装置の大きさ、消費電力、コスト増の問題を考慮すると困難である。従って、ウェブ搬送速度が超高速領域の場合、本実施の形態のように加熱板51は予熱手段として使用される。
【0028】
加熱板51を通過後のウェブ2と未定着トナーは、ウェブの搬送速度や坪量によるが約50〜100℃に加熱される。つまり、未定着トナーは少なくともトナーのガラス転移点よりも高い温度に予熱されて、ローラ加熱装置52へ搬送される。ローラ加熱装置52は、ウェブ2の第一面(表面)に形成された画像を定着させるローラ加熱ユニット55と、反対側の第二面(裏面)に形成された画像を定着させるローラ加熱ユニット56から構成される。ローラ加熱ユニット55と56は同様の構成であるので、ローラ加熱ユニット55について図2に基づき説明する。
【0029】
ローラ加熱ユニット55は、加熱ローラ60、加熱ローラ60の表面温度を検知してコントロールするための温度センサ58、表面にオイル等の離型材を塗布するためのオイル塗布機構59を備える。加熱ローラ60は、アルミニウム等できた加熱ローラ本体61と、加熱ローラ本体61の表面に離型性の優れた材料(好適にはPFA樹脂)でコーティング又はチュービングを施した部分である外周部62と、加熱ローラ本体61と外周部62を内面から加熱するヒータ63を備えているが、駆動源を持たない非駆動の自由回転ローラである。
【0030】
加熱ローラ60を自由回転ローラとしたのは以下の理由による。即ち、本発明によるウェブ印刷装置1のような多色印刷装置においてはウェブの高精度搬送の実現が必須であり、ウェブの搬送手段には高精度の金属ローラが好ましく、従来の加熱ローラとバックアップロールによるニップ定着方式では熱による外径のバラツキや弾性体によるローラの機械的なバラツキから搬送ローラには適さない。従って、ウェブ搬送ローラには加熱源を持たない高精度の金属ローラを使用する。また、本発明の加熱ローラ60はウェブ搬送ローラであるアウトフィードローラ91の上流に設けられるが、ウェブ搬送用に2つの駆動源を備え、制御することは困難である。従って、加熱ローラ60は非駆動の自由回転ローラとしている。
【0031】
ここで、ウェブ2を加熱ローラ60に巻付ける巻付け角度φは、トナー画像のウェブ2への固着(永久定着)に必要な加熱時間によって決定される巻付け角度φ1と、摩擦力によってウェブと滑りなく加熱ローラ60を回転させるために必要な巻付け角度φ2の2つの条件を満足する巻付け角度である。具体的には、巻付け角度φ1は200頁/分以上の超高速領域で、例えば直径100mmの加熱ローラにおいて約60〜120度が好ましい。
【0032】
また、巻付け角度φ2については以下のようにして求められる。ウェブ張力t(張り側をt1、弛み側をt2とする)とウェブと加熱ローラ表面の摩擦係数μ、ウェブと加熱ローラの巻付け角度φ2によって決定され、これらの関係として次式(1)が成り立つ。
t1/t2=eμφ2 (1)
よって、加熱ローラを回転させる接線方向の荷重をPとすれば、次式(2)で表される。
P=t1−t2=t1×(eμφ2−1)/eμφ2 (2)
このとき加熱ローラ回転時の摩擦負荷をQ(接線方向荷重)とすると、加熱ローラとウェブとのすべりをなくすためにはP>Qとなるよう設定することにより達成される。具体的にはウェブ張力t=100Nにおいて、φ2は約60〜120度の巻付け角度が好ましい。以上より、φ1及びφ2の2つの条件を満足する巻付け角度は、例えば、印刷速度200頁/分以上の超高速領域、加熱ローラの直径100mm、ウェブ張力t=100Nの条件で、約60〜120度となる。
【0033】
図3(a)は単色印刷時、図3(b)は多色印刷時(ここでは3層トナー)のトナーの積層状態を示す断面図である。図3(a)、(b)に示すように、トナーのウェブへの固着はトナーとウェブの界面温度によって決まるため、トナー層の厚い多色印刷装置は単色と比較し、より多くの投入熱量が必要である。従って、前述したトナー画像のウェブへの固着(永久定着)に必要な加熱時間、つまり投入熱量の条件は特に高速の多色印刷装置では厳しくなる。
【0034】
図4は、横軸にロール接触時間、縦軸にトナーとウェブの界面温度をとり、ニップ内の温度変化を示したグラフである。また、図5(a)は従来のニップ定着方式、図5(b)は加熱ローラにウェブを巻付けた本発明による構成を簡略的に示す図である。図4中aは従来のニップ定着方式(図5(a))による単色印刷時の界面温度変化を示し、bは同条件で多色印刷時の界面温度変化を示す。トナーの固着に必要な界面温度のラインを図中Lとすると、ニップ入口からニップ出口1のロール接触時間において、aでは定着確保可能な温度T0まで到達するが、bではそれより低い温度T1までしか達しない。よって、同じ構成で単色並のトナー固着を達成するためには、更なるニップ時間の延長や加熱ローラの高温化が必要となる。しかしながら、かかる対策には限界があるため、投入熱量を拡大する新たな構成が必要である。
【0035】
そこで上述のように、本発明では加熱ローラ60にウェブ2を巻付けた構成(図5(b))としている。図4中cはかかる構成における界面温度の変化を示している。加熱ローラにウェブを巻付けることにより、ニップ入口からニップ出口2までのロール接触時間が延長され、トナー固着に必要な界面温度T0を達成することが可能となる。
【0036】
次に、加熱ローラ60を支持する加熱ローラ支持ユニット60Sについて図6に基づき説明する。図6は加熱ローラ60の回転軸を通る断面で見た加熱ローラ支持ユニット60S及び加熱ローラ60の断面図である。加熱ローラ支持ユニット60Sは、図示しない筐体に固定される支持部材64、加熱ローラ60の保持を行う保持部材67、支持部材64に対し保持部材67を回転可能に支持するための軸受65及びカラー66で構成され、これらを加熱ローラ60の両端に配設することにより非駆動の自由回転ローラである加熱ローラ60が回転可能に支持される。
【0037】
ここで、保持部材67の材料は加熱ローラ本体61の材料の熱膨張率よりも小さい材料とし温度による熱膨張差を設ける。常温時には加熱ローラ60の交換性から若干の隙間が形成されるような機械的寸法とし、加熱時には熱膨張により加熱ローラ本体61の外周部分で保持部材67と勘合され、しまりばめ、或いは所謂焼きばめ状態となる。
【0038】
上記の構成により、以下のような効果を奏する。特に多色印刷装置の場合、ウェブ搬送経路上に配備された各案内ローラの偏芯精度は色ずれ精度に大きく影響する。特に加熱ローラの場合は、断熱や熱膨張等を配慮する必要があるため、通常の金属ローラと比較して機械的精度が低く色ずれに悪影響を及ぼす。しかし、本発明による加熱ローラ本体61と保持部材67間には常温時には若干の隙間が形成され、加熱時に熱膨張率の差から焼きばめ状態で勘合される。従って、従来のキーによる勘合方式を用いた場合に問題となる局部荷重によるキーの磨耗や加熱ローラの偏芯運動の問題を回避して偏芯精度を向上することができる。よって、寿命向上と色ずれ精度向上を共に達成でき、後者は特にカラー等の多色印刷装置に有効である。
【0039】
本実施の形態における加熱ローラ60の表面温度は、印刷速度やウェブの坪量によるが、中・高速クラスの速度領域において、150℃〜220℃の範囲で制御される。従って、印刷動作が停止した時にウェブ2が加熱ローラ60上に放置されると、ウェブ2の黄変や焼損等の損傷が発生する。かかる問題を回避するために以下のような構成をとる。
【0040】
図7(a)、(b)は図1に示したウェブ印刷装置1のローラ加熱装置52及びアウトフィード装置90の部分を拡大してより詳細に示した図である。図7(a)は印刷動作時にローラ加熱ユニット55、56がウェブ2に接触している状態を示す図であり、図7(b)は印刷動作停止時にローラ加熱ユニット55、56がウェブ2から離脱した状態を示す図である。
【0041】
第一面側定着用のローラ加熱ユニット55及び第二面側定着用のローラ加熱ユニット56は共に筐体73によって支持されており、筐体73は回転中心Oで回転可能な構成となっている。筐体73は連結部材74を介してカム75と連結されている。図示しないモータ等の駆動源によりカム75を回転させると連結部材74を介して筐体73が回転し、ローラ加熱ユニット55、56をウェブ2から離脱させることができる。また、カム75の回転軸にはローラ加熱ユニット55、56の位置を検出するための回転センサ76が設けられている。また、ウェブ2が筐体73に搬入又は排出される位置の近傍には、ウェブ印刷装置1に回転可能に支持された案内ローラ78、79が配設されている。更に、アウトフィード装置90の上流側には、図示しない弾性体の弾性力により回動中心C3を中心に回動可能に支持されたパス吸収部材77が設けられている。
【0042】
図7(a)において、加熱板51(図1)を通過して予熱されたウェブ2は、ローラ加熱ユニット55にて第一面が定着された後、ローラ加熱ユニット56にて第二面が定着されて両面の定着が完了すると、案内ローラ8を経て、アウトフィードローラ91に送り込まれる。印刷動作が停止すると、図示しないモータ等の駆動源によりカム75を回転させ、ローラ加熱ユニット55、56をウェブ2から離脱させる。
【0043】
図7(b)において、ローラ加熱ユニット55、56がウェブ2から離れるにつれて、インフィードローラ21(図1)とアウトフィードローラ91間のウェブパス長は短くなり、ウェブ2はたるむ。ウェブ2がたるんだ状態であると、次回印刷動作開始時の搬送精度を悪化させる他、ウェブ2がローラ加熱ユニット55、56に接触する等の弊害が生じる。このため、パス吸収部材77が図示しない弾性体の弾性力によりC3を中心として回動して、たるんだウェブパスを吸収する。
【0044】
非印刷時のウェブパスは案内ローラ78、79で規定され、ローラ加熱ユニット55、56をウェブ2から確実に離脱させる。なお、ローラ加熱ユニット55、56をウェブ2に接触させるタイミングとしては、好ましくはウェブ2の搬送開始と同時に筐体73の回転を開始し、ローラ加熱ユニット55、56は所定時間後に所定の巻付け角位置に到達する。又は、ローラ加熱ユニット55、56を所定の巻付け角度に到達させた後、ウェブ2の搬送を開始させても良い。以上の加熱ローラ離接手段を設けることにより、ウェブ2の損傷を防止して安全性を確保することができる。
【0045】
ウェブには多種多様な種類があり、特に坪量によっては過剰定着による画像の光沢斑やウェブのしわ等の問題が発生する。かかる問題を回避するために、本実施の形態においては図7(a)、(b)のカム75の回転軸にエンコーダ等の回転センサ76を設け、ローラ加熱ユニット55、56の位置を検出して、使用するウェブやウェブ搬送条件に最適な巻付け角度となるようにローラ加熱ユニット55、56が保持される。即ち、ウェブ巻付け角度は、ウェブ搬送速度、ウェブ坪量、或いはウェブ張力によって任意に可変可能とする。なお、回転センサ76はカム75でなくても図示しないモータ等の駆動源の回転軸に設けても良い。
【0046】
また、第二面側定着用のローラ加熱ユニット56に突入する時のウェブ2の温度は、既に第一面側定着用のローラ加熱ユニット55により加熱されているため、ローラ加熱ユニット55に突入する時の温度よりも高い。従って、ローラ加熱ユニット56で投入する熱量は、ローラ加熱ユニット55で投入する熱量よりも少なくて済む。従って、第二面用の加熱ローラ60への巻付け角度は第一面のそれよりも、小さくすることが可能である。以上は巻付け角度で説明したが、重要なのは投入熱量であるから、制御温度の差を設けることによっても対応しても良い。即ち、第二面側定着用の加熱ローラ60の制御温度を第一面側定着用の加熱ローラ60の制御温度よりも低く設定しても良い。これにより、ウェブ2への過剰な熱供給によるしわ等の問題を回避し、また装置の消費電力を低減できる。更には、巻付け角度が小さい、或いは制御温度が低く設定されることにより加熱ローラ60の寿命を延ばすことができる。
【0047】
次に、図8(a)、(b)にウェブと加熱ローラの離接手段の別の例を示す。図8(a)は印刷時、図8(b)は非印刷時のウェブ2と加熱ローラ160との位置関係を示す説明図である。図7(a)、(b)の例ではローラ加熱ユニット55、56自体が移動するのに対し、図8(a)、(b)ではローラ加熱ユニット155、156を固定位置とし、加熱ローラ160の外周を回動可能とするガイドロール162を備える。加熱ローラ160の回転軸方向の両端に支持部材161が回動可能に設けられ、支持部材161にはガイドロール162が回転可能に支持されている。また、支持部材161は図示しないモータ等の駆動源に接続され、従ってガイドロール162を所定の位置へ回動させることができる。図8(b)に示すように、非印刷時においてウェブ2が加熱ローラ160から離脱した状態ではウェブ2のパス長が長くなるため、前述のパス吸収部材77によってウェブ2がたるまないように調節される。
【0048】
図9は加熱ローラ60の外径Dを示し、図10は画像形成装置40(図1)の印写部41と42の転写間距離Lを示している。なお、各印写部41〜44、45〜48(図1)の転写間距離も同じLである。画像形成装置40の各印写部の転写間距離Lは、加熱ローラ60の外周長の自然数倍の長さとなるように設定されている。即ち、次式(3)の関係が成り立つ。
L=n×π×D (3)
ただし、Dは加熱ローラ60の外径、πは円周率、nは自然数、Lは各印写部の転写間距離である。
【0049】
ここで、図11は加熱ローラ60の偏芯によるウェブ2の搬送速度の変動を表したグラフであり、横軸に各印写部の転写間距離、縦軸にウェブ2の搬送速度を示している。図11のグラフでは、加熱ローラ60の偏芯により、ウェブ2の搬送速度が速度V−ΔVとV+ΔVの間で変動している。このような速度変動により通常は次のような問題が生じる。例えば、図12(a)のように搬送方向に対して一定間隔の複数の横線を混色で印刷する場合、印写部41の転写点での搬送速度が速度V+ΔVのときに2本の横線を引いたとすると、ウェブ2上には中間速度Vのときよりも線間隔が広がった横線のトナー像が転写される。逆に搬送速度が中間速度Vよりも遅いときは線間隔が狭まる。図12(b)は、図12(a)に示す領域Bを拡大して示したものであり、搬送速度が速いときほど横線の間隔が大きくなっている。即ち、横線の間隔d1、d2、d3についてd1>d2>d3の関係となっている。従って、式(3)の関係が成り立たない場合は、各色のトナー像が微妙にずれて転写されることになり各色間の色ずれの原因となる。
【0050】
しかし、本発明の実施の形態においては、各印写部の転写間距離Lが加熱ローラ60の外周長π×Dの自然数倍の長さ(式(3)の関係)とする。例えば、図11の例では、L=2×π×Dの関係になっている。従って、印写部41の転写点で搬送速度V+ΔVのときに転写を行った場合は、次の印写部42の転写点でも搬送速度V+ΔVのときに転写が行われるため線はずれなく重なって印刷される。つまり、どの色も同じように線幅が広がったり狭まったりして各色のトナー像は重なり合うことになる。以上により、加熱ローラ60の偏芯によるウェブ2への速度変動による各色間の色ずれをキャンセルすることが可能となる。
【0051】
なお、上記のように加熱ローラ60の中心がずれる偏芯の影響を抑えることが可能であるとともに、万が一、加熱ローラ自体の加工精度により円周が真円でない場合にも、外周長π×Dの測定を行い、それを基に転写間距離Lをn×π×Dとなるように微調整することによっても同様の効果を得ることができる。
【0052】
次に、本発明の第2の実施の形態によるウェブ印刷装置101について図13に基づき説明する。第1の実施の形態においては、8つの印写部41〜48がウェブ2の両側に整列する構成であるが、ウェブ2の片面にカラー画像を形成するウェブ印刷装置101の場合はウェブ2の一方の面側の印写部が除かれている。よって、図13のように印写部41〜44のみの構成となる。この場合、片面側には未定着画像が形成されないため、予熱装置として接触式の加熱板151を設けることが可能となる。従って、熱的には片面印刷装置は有利となり、ローラ加熱ユニット55による巻付け定着との組合せにより熱効率の良い、コンパクトなウェブ印刷装置が可能となる。
【0053】
続いて、本発明の第3の実施の形態によるウェブ印刷装置201について図14に基づき説明する。印刷形態によっては第1面側にフルカラー等の多色印刷を行い、反対の第2面にモノクロ又は2色のスポットカラー印刷を行う場合がある。このような場合には図14に示すように、第1面の多色印刷に対応するために複数の印写部41〜44を配設し、第2面側に単色のモノクロ印刷、又は色重ねをしない2色までのスポットカラー印刷に対応する1個又は2個(本実施の形態では2個)の印写部47、48を配設する。
【0054】
このとき、2つのローラ加熱ユニット55、56の位置関係としては、ウェブ2の上流側に単色又はスポットカラーの印刷面が加熱ローラ60と接触するようにし、下流側には多色の印刷面が加熱ローラ60と接触するように配設する。かかる構成による以下のような効果を奏する。単色印刷又はスポットカラー印刷の場合、多色印刷と比較するとウェブ上のトナー層の厚みが小さい。例えば、図3(a)、(b)に示す例の場合、トナー層の厚みは約1/3である。従って、加熱ローラ60からの熱の伝導は良好になるため、トナーとウェブの界面温度が定着に必要な温度に到達するまでの時間が短い。よって、定着装置の小型化や更なる高速化の達成が可能となる。つまり、トナー層の厚い多色印刷面側の定着に下流側のローラ加熱ユニット56を使用するので、上流側のローラ加熱ユニット55によって十分な予熱がウェブ及びトナーに与えられるため、予熱装置である加熱板51の大型化を招く必要がなくなり、また消費電力の低減となる。
【0055】
本発明によるウェブ印刷装置は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上述の実施の形態においては、2個又は1個のローラ加熱ユニットが設けられるが、3個以上設けることも可能である。ここでは、3個のローラ加熱ユニット55、56、57を配設した第1変形例を図15(a)、(b)に示す。
【0056】
ローラ加熱ユニット55、56、57はウェブ搬送方向上流側からこの順番で配設されており、各ローラ加熱ユニットの構成は前述した通りである。ローラ加熱ユニット55、56、57のウェブ巻付け角度をそれぞれφ1、φ2、φ3とすると、巻付け角度の関係を略φ1≒φ3≦φ2、つまり、角度φ2を角度φ1及びφ3の略2倍の角度とすることにより、第1面と第2面で略同じ加熱時間とすることが可能となる。よって、第1面と第2面のトナーへの熱供給量が略同じとなり、画質の差をなくした画像を得ることができる。
【0057】
或いは、上述したように第1面側に多色のフルカラー印刷、反対側の第2面にモノクロ又はスポットカラー印刷を行う場合に、多層トナーののったフルカラー印刷側の定着に熱供給が多くなるように巻付け角度φ1、φ2、φ3を設定すれば、第2面側と熱供給の差を設けることができ、両面均一な印刷を達成することが可能となる。
【0058】
また、第1及び第3実施の形態(図1及び図14)のように、ローラ加熱ユニットを2個配設した場合と比較して、トナー及びウェブへの熱供給を約1.5倍とすることができるため、更なる高速化や厚紙への対応が可能となる。しかも、加熱ローラは従動のため、追加による搬送不良への影響はない。本変形例では3個のローラ加熱ユニットを用いる場合について説明したが、更に追加することも当然可能である。
【0059】
次に、第1変形例におけるローラ加熱ユニットの離接手段について説明する。第1変形例では、図示しないモータ等の駆動源により、各ローラ加熱ユニット55、56、57をそれぞれ図15中左右方向にスライド可能な構成としている。なお、ローラ加熱ユニット55、56、57をスライドさせる機構は、ラック機構、ボールねじなど特に限定されない。
【0060】
図15(a)に示す印刷時の状態からローラ加熱ユニット55及び57を図中左方向に、ローラ加熱ユニット56を図中右方向にスライドさせることにより、各ローラ加熱ユニット55、56、57がウェブ2から離脱して、図15(b)に示す非印刷時の状態となる。逆に、図15(b)に示す非印刷時の状態からローラ加熱ユニット55及び57を図中右方向に、ローラ加熱ユニット56を図中左方向にスライドさせることにより、図15(a)に示す印刷時の状態となる。図15(b)に示す非印刷時の配置によれば、例えば、ウェブガイド等を簡略化でき、ウェブ装填時には上流側からウェブ2を送りこむだけで、容易に装填が可能になるという利点がある。
【0061】
次に、第2変形例におけるローラ加熱ユニットの離接手段について図16(a)、(b)を参照して説明する。第2変形例では、中央のローラ加熱ユニット56のみを図中左右方向にスライド可能な構成としている。図16(a)に示す印刷時の状態においては、ローラ加熱ユニット55に接触する前のウェブ2の部分2A、及びローラ加熱ユニット57に接触した後のウェブ2の部分2Bが、基準線Vに対してそれぞれ所定角度だけ斜めになっており、ウェブ2の搬送経路はローラ加熱ユニット55、56、57によって規定されている。
【0062】
かかる構成により、図16(a)に示す印刷時の状態からローラ加熱ユニット56を図中右方向にスライドさせることにより、各ローラ加熱ユニット55、56、57がウェブ2から離脱して、図16(b)に示す非印刷時の状態となる。上述したように、図16(a)でウェブ2の部分2A、2Bが基準線Vに対して斜めになっている構成であるため、図16(b)ではウェブ2がローラ加熱ユニット55、56、57に接触することがない。逆に、図16(b)の状態からローラ加熱ユニット56を図中左方向にスライドさせると、図16(a)に示す印刷時の状態となる。なお、第2変形例においては、ローラ加熱ユニット56のみを図中左右方向にスライド可能な構成としたが、逆にローラ加熱ユニット55及び57のみを図中左右方向にスライド可能な構成としてもよい。
【0063】
次に、第3変形例として、3個のローラ加熱ユニット55、56、57のうち2段目及び3段目のローラ加熱ユニット56、57の加熱ローラ60に、加圧ローラ120を対向配置した例を図17に示す。加圧ローラ120は、金属などの加圧ローラ本体121の外周にゴム等の弾性体でできた外周部122が設けられ、ばね等の弾性体123の弾性力により加熱ローラ60に圧接可能に構成されている。また、図示しないモータ等の駆動源により、各ローラ加熱ユニット55、56、57、及び各加圧ローラ120はそれぞれ移動可能に構成されており、ウェブ2と接触及び離脱させることが可能である。
【0064】
第1及び第3実施の形態(図1及び図14)において、仮に加圧ローラを配置しようとした場合、1段目のローラ加熱ユニット55通過時には加圧ローラ側のウェブ上にはまだ未定着のトナー像があるため加圧ローラを接触させることができない。しかし、本第3変形例のように3個のローラ加熱ユニットを配置する場合には、1段目のローラ加熱ユニット55の熱供給により、2段目のローラ加熱ユニット56通過時にはある程度トナー像が定着しているため、加圧ローラ120を配置することが可能となる。同様に、3段目のローラ加熱ユニット57にも加圧ローラ120を配置することが可能である。従って、加圧ローラ120によってウェブ2の両面に圧力をかけることができ、両面とも同程度に定着強度を向上させることができる。よって、装置の更なる高速化や厚紙対応が可能となる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によるウェブ印刷装置のような多色印刷装置においてはウェブの高精度搬送の実現が必須であり、ウェブ搬送手段には高い精度が要求されるが、従来のニップ定着方式では熱による加熱ローラ外径のバラツキや弾性体による加熱ローラの機械的なバラツキから搬送手段には適さない。ここで、請求項1記載のウェブ印刷装置によれば、定着手段は画像記録手段とウェブ搬送手段の間に配置され、加熱源を有する加熱ローラは駆動源を有しない自由回転ローラであるので、熱による加熱ローラ外径のバラツキや弾性体による加熱ローラの機械的なバラツキがウェブの搬送精度に影響せず、ウェブを高精度に搬送することができる。また、定着手段はウェブ予熱手段を備え、更にウェブが所定の巻付け角度にて自由回転加熱ローラに巻付けられる構成によりウェブと加熱ローラとの接触時間が延長されるため、高速の多色印刷装置においても安全性を損なうことなく投入熱量を拡大することができる。従って、高精度なウェブ搬送により印刷位置ずれを低減し、かつ高速処理に対応可能で、更に安全性を確保した両面又は片面の多色印刷装置を提供することが可能となる。
【0066】
請求項2記載のウェブ印刷装置によれば、所定の巻付け角度は60〜120度の角度であるので、トナー画像のウェブへの固着(永久定着)に必要な加熱時間を確保して、且つ摩擦力によってウェブと滑りなく加熱ローラを回転させることができる。
【0067】
請求項3記載のウェブ印刷装置によれば、定着手段は自由回転加熱ローラを支持するローラ支持手段を更に備え、ローラ支持手段は、自由回転加熱ローラを保持・勘合する保持部材と、軸受け部と、軸受け部を介して保持部材を回転可能に支持する支持部材とを備え、保持部材は自由回転加熱ローラよりも熱膨張率の小さい材料であるので、加熱時に熱膨張率の差から焼きばめ状態で勘合され、従来のキーの磨耗や加熱ローラの偏芯運動の問題を回避して偏芯精度を向上することができる。よって、寿命向上と色ずれ精度向上を共に達成でき、後者は特にカラー等の多色印刷装置に有効である。また、常温時には加熱ローラと保持部材間に若干の隙間が形成されるので、加熱ローラの交換性を確保することができる。
【0068】
請求項4記載のウェブ印刷装置によれば、ウェブ搬送手段はウェブ張力50〜200Nでウェブを搬送するので、高精度なウェブ搬送を実現し、摩擦力によってウェブと滑りなく加熱ローラを回転させることができる。
【0069】
請求項5記載のウェブ印刷装置によれば、自由回転加熱ローラとウェブを印刷時には接触させ非印刷時には離脱させる離接手段を備えるので、非印刷時にウェブの黄変や焼損等の損傷を防止して安全性を確保することができる。
【0070】
請求項6記載のウェブ印刷装置によれば、離接手段は自由回転加熱ローラを収容する収容手段を備え、収容手段を回動して自由回転加熱ローラを移動させることにより自由回転加熱ローラとウェブを離接するので、ウェブの損傷を防止して安全性を確保することができる。
【0071】
請求項7記載のウェブ印刷装置によれば、離接手段は自由回転加熱ローラの外周にガイドロールを備え、ガイドロールを移動させることにより自由回転加熱ローラとウェブを離接するので、ウェブの損傷を防止して安全性を確保することができる。
【0072】
請求項8記載のウェブ印刷装置によれば、離接手段は自由回転加熱ローラに対するウェブの巻付け角度を任意に可変可能であるので、使用するウェブやウェブ搬送条件に最適な巻付け角度となるようにして、過剰定着による画像の光沢斑やウェブのしわ等の問題を回避することができる。
【0073】
請求項9記載のウェブ印刷装置によれば、下流側自由回転加熱ローラに対するウェブの巻付け角度φ2は上流側自由回転加熱ローラに対するウェブの巻付け角度φ1に対しφ1>φ2の関係とするので、ウェブへの過剰な熱供給によるしわ等の問題を回避し、また装置の消費電力を低減できる。更には、巻付け角度が小さいことにより加熱ローラの寿命を延ばすことができる。
【0074】
請求項10記載のウェブ印刷装置によれば、下流側自由回転加熱ローラの制御温度T2は上流側自由回転加熱ローラの制御温度T1に対しT1>T2の関係とするので、ウェブへの過剰な熱供給によるしわ等の問題を回避し、また装置の消費電力を低減できる。更には、制御温度が低く設定されることにより加熱ローラの寿命を延ばすことができる。
【0075】
請求項11記載のウェブ印刷装置によれば、多色印刷を行うための複数の画像記録手段を備え、複数の画像記録手段の転写間距離は自由回転加熱ローラの外周長の自然数倍の長さとするので、加熱ローラの偏芯によるウェブへの速度変動による各色間の色ずれをキャンセルすることができる。
【0076】
請求項12記載のウェブ印刷装置によれば、ウェブの第1面にトナー像を転写するための第1所定個数の画像記録手段、及び第1面と反対側の第2面にトナー像を転写するための第1所定個数よりも少ない第2所定個数の画像記録手段を備え、定着手段はウェブの第2面及び第1面に転写されたトナー像を定着するために上流側自由回転加熱ローラと下流側自由回転加熱ローラを備え、ウェブの第2面が上流側自由回転加熱ローラに接触し、且つウェブの第1面が下流側自由回転加熱ローラに接触する位置関係とする。よって、トナー層の厚い多色印刷面側の定着に下流側自由回転加熱ローラを使用するので、上流側自由回転加熱ローラによって十分な予熱がウェブ及びトナーに与えられるため、予熱手段の大型化を招く必要がなくなり、また消費電力を低減することができる。
【0077】
請求項13記載のウェブ印刷装置によれば、第1所定個数の画像記録手段はウェブの第1面に多色印刷を行うために3個以上設けられ、第2所定個数の画像記録手段はウェブの第2面に単色又は2色印刷を行うために1個又は2個設けられるので、予熱手段の大型化を回避し且つ消費電力を低減しつつ、第1面側にフルカラー等の多色印刷を行い、第2面にモノクロ又は2色のスポットカラー印刷を行うことができる。
【0078】
請求項14記載のウェブ印刷装置によれば、ウェブ予熱手段はウェブに対して所定の隙間をあけて非接触で加熱するので、ウェブ及び両面に保持された未定着トナーを効果的に予熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるウェブ印刷装置の全体的構成を示す説明図。
【図2】本発明の実施の形態によるローラ加熱ユニットを拡大して示した説明図。
【図3】図3(a)は単色印刷時、図3(b)は多色印刷時(ここでは3層トナー)のトナーの積層状態を示す断面図。
【図4】横軸にロール接触時間、縦軸にトナーとウェブの界面温度をとり、ニップ内の温度変化を示したグラフ。
【図5】図5(a)は従来のニップ定着方式、図5(b)は加熱ローラにウェブを巻付けた本発明による構成を簡略的に示した図。
【図6】加熱ローラの回転軸を通る断面で見た加熱ローラ支持ユニット及び加熱ローラの断面図。
【図7】ウェブと加熱ローラの離接手段を示す図であり、図7(a)は印刷時、図7(b)は非印刷時のウェブと加熱ローラとの位置関係を示す説明図。
【図8】ウェブと加熱ローラの離接手段の別の例を示す図であり、図8(a)は印刷時、図8(b)は非印刷時のウェブと加熱ローラとの位置関係を示す説明図。
【図9】加熱ローラの外径Dを示す説明図。
【図10】画像形成装置の印写部の転写間距離Lを示す説明図。
【図11】加熱ローラの偏芯によるウェブの速度変動を表したグラフ。
【図12】図12(a)はウェブ2上に一定間隔の複数の横線を印刷する場合を示した図であり、図12(b)は図12(a)に示す領域Bを拡大して示した図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態によるウェブ印刷装置の全体的構成を示す説明図。
【図14】本発明の第3の実施の形態によるウェブ印刷装置の全体的構成を示す説明図。
【図15】本発明によるローラ加熱ユニットを3個配設した第1変形例を示す図であり、図15(a)は印刷時、図15(b)は非印刷時のウェブと加熱ローラとの位置関係を示す説明図。
【図16】本発明によるローラ加熱ユニットを3個配設した第2変形例を示す図であり、図16(a)は印刷時、図16(b)は非印刷時のウェブと加熱ローラとの位置関係を示す説明図。
【図17】3個のローラ加熱ユニットのうち2段目及び3段目のローラ加熱ユニットの加熱ローラに加圧ローラを対向配置した第3変形例を示す説明図。
【符号の説明】
1はウェブ印刷装置、2はウェブ、3〜9は案内ローラ、10はバッファ装置、11〜14は駆動ローラ、15はガイド部材、16はセンサ、20は張力付与装置、21はインフィードローラ、22は加圧ローラ、23はダンサーローラ、24はアーム、25はバネ、30は蛇行補正装置、31はフレーム、32、33は位置規制ローラ、34はセンサ、40は画像形成装置、41〜48は印写部、411は感光体ベルト、412はコロナ帯電器、413は光源、414は現像装置、415は転写器、416は清掃機、50は定着装置、51は加熱板、52はローラ加熱装置、53はヒータ、54は温度検出センサ、55、56、57はローラ加熱ユニット、58は温度センサ、59はオイル塗布機構、60は加熱ローラ、60Sは加熱ローラ支持ユニット、61は加熱ローラ本体、62は外周部、63はヒータ、64は支持部材、65は軸受、66はカラー、67は保持部材、73は筐体、74は連結部材、75はカム、76は回転センサ、77はパス吸収部材、78、79は案内ローラ、90はアウトフィード装置、91はアウトフィードローラ、92は加圧ローラ、101はウェブ印刷装置、120は加圧ローラ、121は加圧ローラ本体、122は外周部、123は弾性体、151は加熱板、155、156はローラ加熱ユニット、160は加熱ローラ、161は支持部材、162はガイドロール、201はウェブ印刷装置。

Claims (14)

  1. 連続したウェブを搬送する駆動源を備えた摩擦搬送ローラを有するウェブ搬送手段と、トナー担持体を有し該トナー担持体表面に形成されたトナー像を前記ウェブの片面又は両面に転写する少なくとも一つの画像記録手段と、前記ウェブの片面又は両面に転写された該トナー像を定着する定着手段とを備えるウェブ印刷装置において、
    前記定着手段は前記画像記録手段と前記ウェブ搬送手段の間に配置され、ウェブ予熱手段と、加熱源を有し駆動源を有しない少なくとも一つの自由回転加熱ローラを備え、前記ウェブが所定の巻付け角度にて前記自由回転加熱ローラに巻付けられることを特徴とするウェブ印刷装置。
  2. 前記所定の巻付け角度は60〜120度の角度であることを特徴とする請求項1記載のウェブ印刷装置。
  3. 前記定着手段は前記自由回転加熱ローラを支持するローラ支持手段を更に備え、該ローラ支持手段は、前記自由回転加熱ローラを保持・勘合する保持部材と、軸受け部と、該軸受け部を介して前記保持部材を回転可能に支持する支持部材とを備え、前記保持部材は前記自由回転加熱ローラよりも熱膨張率の小さい材料であることを特徴とする請求項1又は2記載のウェブ印刷装置。
  4. 前記ウェブ搬送手段はウェブ張力50〜200Nで前記ウェブを搬送することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載のウェブ印刷装置。
  5. 前記自由回転加熱ローラと前記ウェブを印刷時には接触させ非印刷時には離脱させる離接手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載のウェブ印刷装置。
  6. 前記離接手段は前記自由回転加熱ローラを収容する収容手段を備え、該収容手段を回動して前記自由回転加熱ローラを移動させることにより前記自由回転加熱ローラと前記ウェブを離接することを特徴とする請求項5記載のウェブ印刷装置。
  7. 前記離接手段は前記自由回転加熱ローラの外周にガイドロールを備え、該ガイドロールを移動させることにより前記自由回転加熱ローラと前記ウェブを離接することを特徴とする請求項5記載のウェブ印刷装置。
  8. 前記離接手段は、前記自由回転加熱ローラに対する前記ウェブの前記所定の巻付け角度を任意に可変可能であることを特徴とする請求項5又は6記載のウェブ印刷装置。
  9. 前記画像記録手段は前記トナー像を前記ウェブの両面に転写可能であり、前記定着手段は前記ウェブの両面に転写された前記トナー像を定着するために上流側自由回転加熱ローラと下流側自由回転加熱ローラを備え、該下流側自由回転加熱ローラに対する前記ウェブの巻付け角度φ2は前記上流側自由回転加熱ローラに対する前記ウェブの巻付け角度φ1に対しφ1>φ2の関係とすることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1記載のウェブ印刷装置。
  10. 前記画像記録手段は前記トナー像を前記ウェブの両面に転写可能であり、前記定着手段は前記ウェブの両面に転写された前記トナー像を定着するために上流側自由回転加熱ローラと下流側自由回転加熱ローラを備え、該下流側自由回転加熱ローラの制御温度T2は前記上流側自由回転加熱ローラの制御温度T1に対しT1>T2の関係とすることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1記載のウェブ印刷装置。
  11. 多色印刷を行うための複数の前記画像記録手段を備え、該複数の画像記録手段の転写間距離は前記自由回転加熱ローラの外周長の自然数倍の長さとすることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1記載のウェブ印刷装置。
  12. 前記ウェブの第1面に前記トナー像を転写するための第1所定個数の前記画像記録手段、及び前記第1面と反対側の第2面に前記トナー像を転写するための前記第1所定個数よりも少ない第2所定個数の前記画像記録手段を備え、
    前記定着手段は前記ウェブの前記第2面及び前記第1面に転写された前記トナー像を定着するために上流側自由回転加熱ローラと下流側自由回転加熱ローラを備え、
    前記ウェブの前記第2面が前記上流側自由回転加熱ローラに接触し、且つ前記ウェブの前記第1面が前記下流側自由回転加熱ローラに接触する位置関係とすることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1記載のウェブ印刷装置。
  13. 前記第1所定個数の前記画像記録手段は前記ウェブの前記第1面に多色印刷を行うために3個以上設けられ、前記第2所定個数の前記画像記録手段は前記ウェブの前記第2面に単色又は2色印刷を行うために1個又は2個設けられることを特徴とする請求項12記載のウェブ印刷装置。
  14. 前記ウェブ予熱手段は前記ウェブに対して所定の隙間をあけて非接触で加熱することを特徴とする請求項1乃至13の何れか1記載のウェブ印刷装置。
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