JP2007025274A - 駆動力伝達ギア装置及び画像形成装置 - Google Patents

駆動力伝達ギア装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007025274A
JP2007025274A JP2005207386A JP2005207386A JP2007025274A JP 2007025274 A JP2007025274 A JP 2007025274A JP 2005207386 A JP2005207386 A JP 2005207386A JP 2005207386 A JP2005207386 A JP 2005207386A JP 2007025274 A JP2007025274 A JP 2007025274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
driving force
force transmission
transmission gear
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005207386A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kubo
隆 久保
Kiyoshi Sasho
清 佐生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005207386A priority Critical patent/JP2007025274A/ja
Publication of JP2007025274A publication Critical patent/JP2007025274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】使用期間が長くなって、ギアの磨耗が進行しても、ギア間のガタを抑えることが可能な駆動力伝達ギア装置を提供することを目的とする。
【解決手段】記録用紙の印字処理枚数を計数し、この印字処理枚数に応じて、回転駆動源53を駆動制御することにより偏芯カム52を一定角度ずつ回転させ、遊離ギア42を矢印Aの方向に移動させ駆動用ギア41及びギア43に押し付ける。これにより、各ギア41〜43の磨耗の進行程度に応じて、遊離ギア42が矢印Aの方向に一定ピッチずつ移動して駆動用ギア41及びギア43に押し付けられ、各ギア41〜43相互間のガタを減少させることができ、感光体ドラム21の回転ムラを抑えることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、駆動源の回転駆動力を複数のギアを介して回転体へと伝達し、前記回転体を回転させる駆動力伝達ギア装置、及びこれを備える画像形成装置に関する。
近年、高速印字処理を行う画像形成装置の開発が進んでいる。例えば、A4の標準紙を横方向に搬送するときの印字処理枚数は、数年前までは40〜60枚/分であったものが、100〜120枚/分と処理速度が高速化している。
この様な処理速度の高速化の手法としては、記録用紙の搬送間隔(用紙間距離)を短くするというのがある。例えば、用紙間隔が150mmのときに、40枚/分の処理速度であったとすると、この用紙間隔を100mmに短くすると、処理速度が約50枚/分となり、処理速度が約10枚/分だけ向上する。
しかし、100枚/分以上の印字処理枚数となると、これを用紙間距離の短縮化だけで実現することは不可能である。また、用紙間距離を詰めて行くと、印字処理に不可欠な要素である画像先端と用紙先端との合致という必須条件を満足することが困難になる。
このため、印字処理枚数を充分に高くするには、印字処理のプロセス速度そのものを高くしなければならず、印字処理を行う駆動系の駆動速度も高くせねばならない。例えば、静電潜像が形成される静電潜像担持体(感光体ドラムやベルト)の回転速度を速くしたり、静電潜像を現像する現像ローラの回転速度を速くする必要がある。
一方、画像形成装置では、一般的に、駆動源の回転駆動力をギア配列によって伝達する手法が用いられている。例えば、図9に示す様に駆動モータの出力軸に固定された駆動用ギア101、感光体ドラムのギア102、転写ローラのギア103、現像装置の現像ローラのギア104、PSローラのギア105、駆動力中継伝達ギア106、及び給紙カセットのピックアップローラのギア107を組み合わせ、駆動モータにより駆動用ギア101を回転駆動し、この駆動用ギア101の回転駆動力を各ギア103〜107に順次伝達して、感光体ドラム、転写ローラ、現像ローラ、レジストローラ、及びピックアップローラを回転させている。
この様な複数のギアによる駆動力の伝達系においては、各ギア間の“ガタ”に起因する“ジッタ現象”が生じ易く、この“ジッタ現象”により感光体上での帯電ムラ、現像不良等の印字不良が発生する。
このため、ギア間のガタの防止、ギアモジュールの最適化に苦慮しているのが現状である。例えば、特許文献1には、ギア特性値に基づき、ギア駆動系の最終ギアで発生する振動をシミュレーション計算して、振動周波数や振幅を求め、これらの振動周波数や振幅が許容範囲に収まるか否かを判定し、許容範囲に収まらなければ、許容範囲に収まるまで、ギア特性値の修正と最終ギアで発生する振動のシミュレーション計算を繰り返すという技術が開示されている。
特開2004−133809号公報
ところで、先に述べた様に印字処理枚数を充分に高くするには、印字処理を行う駆動系の駆動速度を高くせねばならない。例えば、図9に示す様な複数のギアによる駆動力の伝達系の駆動速度を高くする必要がある。
しかしながら、この様な駆動系の駆動速度を速くするということは、各ギアの回転速度を速くすることであり、これがギアの磨耗(削れ)の進行を早める原因となり、使用期間の経過に伴ってギア間のガタが生じ、感光体上での帯電ムラ、現像不良等の印字不良が発生した。
従って、特許文献1の様に初期設定の状態で、ギア駆動系の最終ギアの振動周波数や振幅が許容範囲に収まったとしても、画像形成装置の使用期間が長くなると、ギア間のガタが生じて、感光体上での帯電ムラ、現像不良等の印字不良が発生した。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、使用期間が長くなって、ギアの磨耗が進行しても、ギア間のガタを抑えることが可能な駆動力伝達ギア装置、及びこれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の駆動力伝達ギア装置は、駆動源の回転駆動力を複数のギアを介して回転体へと伝達し、前記回転体を回転させる駆動力伝達ギア装置において、前記回転体に固定された回転体用ギアと、前記回転体用ギアから離間して配置され、前記駆動源の回転駆動力により回転される駆動力伝達用ギアと、前記回転体用ギア及び前記駆動力伝達用ギアに共に歯合し、該駆動力伝達用ギアの回転を該回転体用ギアへと中継伝達する遊離ギアと、前記回転体用ギア及び前記回転駆動力伝達用ギアに対する前記遊離ギアの位置を調節する位置調節手段とを備えている。
例えば、前記位置調節手段は、偏芯カムを含んでいる。そして、前記偏芯カムの外周を前記遊離ギアの回転軸に当接し、前記偏芯カムを回転させることにより前記遊離ギアの位置を調節している。
また、前記位置調節手段は、駆動力伝達ギア装置の回転伝達動作の履歴情報に基づいて、前記遊離ギアを前記回転体用ギア及び前記駆動力伝達用ギアに段階的に接近させている。
一方、本発明の画像形成装置は、画像を記録用紙に形成する電子写真方式の画像形成装置において、前記画像形成の処理を行う駆動系に、上記本発明の駆動力伝達ギア装置を設けている。
また、前記駆動力伝達ギア装置の回転体として、静電潜像担持体もしくは現像ローラを備え、前記駆動力伝達ギア装置の駆動源の回転駆動力を複数のギアを介して前記静電潜像担持体もしくは前記現像ローラに伝達して、前記静電潜像担持体もしくは前記現像ローラを回転させている。
更に、前記駆動力伝達ギア装置の位置調節手段は、画像形成装置による記録用紙の印字処理枚数を駆動力伝達ギア装置の回転伝達動作の履歴情報として用い、記録用紙の印字処理枚数に基づいて、遊離ギアを回転体用ギア及び前記駆動力伝達用ギアに段階的に接近させている。
また、前記駆動力伝達ギア装置の位置調節手段は、遊離ギアの回転軸に当接する偏芯カムと、偏芯カムの回転角度を検出する回転角度センサとを含み、前記偏芯カムを回転させることにより前記遊離ギアの位置を調節している。
更に、前記回転角度センサにより検出された前記偏芯カムの回転角度が規定角度になったときに、遊離ギアの交換を促す警告を発する警告手段を備えている。
本発明の駆動力伝達ギア装置によれば、駆動力伝達用ギアの回転を遊離ギアを介して回転体用ギアへと伝達しており、回転体用ギア及び回転駆動力伝達用ギアに対する遊離ギアの位置を調節することができる。このため、駆動力伝達用ギア、遊離ギア、及び回転体用ギアの磨耗等により、該各ギアの相互間にガタが生じたときには、遊離ギアの位置を調節して、遊離ギアを駆動力伝達用ギア及び回転体用ギアに接近させて押し付ければ、該各ギアの相互間のガタを減少させることができ、回転体の回転精度を維持することができる。
遊離ギアの位置を調節するために、偏芯カムの外周を遊離ギアの回転軸に当接し、偏芯カムを回転させることにより遊離ギアの位置を調節しても良い。
また、駆動力伝達ギア装置の回転伝達動作の履歴情報に基づいて、遊離ギアを回転体用ギア及び駆動力伝達用ギアに段階的に接近させても良い。該各ギアの磨耗程度もしくはガタを直接測定することは困難であり、この様な測定値に応じて遊離ギアの位置を調節することは非現実的である。そこで、駆動力伝達ギア装置の回転伝達動作の履歴情報が該各ギアの磨耗程度もしくはガタに対応することから、この履歴情報に基づいて遊離ギアの位置調節を行い、各ギアの相互間のガタを減少させている。この履歴情報としては、該各ギアの磨耗程度もしくはガタに対応するギアの回転時間や回転数等を用いることができる。
一方、本発明の画像形成装置によれば、画像形成の処理を行う駆動系に、上記本発明の駆動力伝達ギア装置を適用している。画像形成装置では、静電潜像担持体(感光体ドラムやベルト)もしくは現像ローラが回転体であり、それらの回転精度を高く維持する必要ある。仮に、静電潜像担持体もしくは現像ローラの回転精度が低下すると、感光体上での帯電ムラ、現像不良等の印字不良が発生する。上記本発明の駆動力伝達ギア装置を適用して、静電潜像担持体もしくは現像ローラを回転させる構成にすれば、遊離ギアの位置調節により、駆動力伝達用ギア、遊離ギア、及び回転体用ギアの相互間のガタを減少させることができ、回転体である静電潜像担持体もしくは現像ローラの回転精度を維持することができ、印字不良の発生を未然に抑えることができる。
この様な画像形成装置においては、駆動力伝達ギア装置の回転伝達動作により記録用紙が搬送されて処理されるので、記録用紙の印字処理枚数がギアの回転時間や回転数等に対応するので、駆動力伝達ギア装置の回転伝達動作の履歴情報として、記録用紙の印字処理枚数を用いることができる。従って、記録用紙の印字処理枚数に基づいて遊離ギアの位置調節を行い、各ギア相互間のガタを減少させることができる。
また、遊離ギアの回転軸に当接する偏芯カムを回転させることにより遊離ギアの位置を調節しており、回転角度センサにより偏芯カムの回転角度を検出している。そして、回転角度センサにより検出された偏芯カムの回転角度が規定角度になったときに、偏芯カムの回転により調節可能な遊離ギアの位置が限界に達したものとみなして、遊離ギアの交換を促す警告を発している。これにより、遊離ギアの位置調節により各ギアの相互間のガタを減少させることができなくなったときには、遊離ギアの交換を促す警告が発せられることになり、遊離ギアや駆動力伝達ギア装置そのものを適宜のタイミングで交換して、各ギアの相互間のガタの減少を再び図ることが可能になる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す側面図である。また、図2は、この画像形成装置を示す斜視図である。この画像形成装置1では、原稿画像を読取って用紙に印字する複写モード、原稿画像を読取って送信したり、原稿画像を受信して用紙に印字したりするファクシミリモード、及び情報端末装置からネットワークを通じて受信した画像を用紙に印字するプリンタモード等を選択的に行うことができる。この画像形成装置1は、その構成を大別すると、原稿搬送部2、読取り部3、印字部4、用紙搬送部5、給紙部6、及び排紙トレイ7からなる。
次に、複写モードを例に挙げて、画像形成装置1の動作を説明する。
原稿搬送部2では、少なくとも1枚の原稿が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、原稿の先端がPSローラ12に達したときに原稿の搬送を一時的に停止して、原稿の先端をPSローラ12と平行にする。そして、印刷部4による画像記録動作と同期を取ってから、PSローラ12と駆動軸間のクラッチをオンにして、PSローラ12を回転駆動し、PSローラ12によって原稿を再搬送して、原稿をプラテンガラス8aと原稿押え板9間に通過させる。
原稿読取り装置3では、原稿の搬送に際し、第1走査ユニット15によって原稿を露光し、第1及び第2走査ユニット15、16によって原稿からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿を光電変換素子(以下CCDと称する)18上に結像する。CCD18は、原稿を主走査方向に繰り返し走査して読取り、原稿を示す画像データを出力する。
また、原稿がプラテンガラス8b上に置かれた場合は、第1及び第2走査ユニット15、16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテンガラス8b上の原稿を露光し、第1及び第2走査ユニット15、16によって原稿からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿をCCD18上に結像する。
CCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、印刷部4に出力される。
印刷部4は、画像データによって示される原稿を用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、帯電装置22、レーザスキャンユニット(以下LSUと称する)23、現像装置24、転写ローラ25、クリーニング装置26、除電装置(図示せず)、及び定着装置27等を備えている。感光体ドラム21は、一方向に回転しており、その表面をクリーニング装置26と除電装置によりクリーニングされてから、その表面を帯電装置22により均一に帯電される。レーザスキャンユニット23は、画像データに応じてレーザー光を変調し、このレーザー光によって感光体ドラム21表面を主走査方向に繰り返し走査して、静電潜像を感光体ドラム21表面に形成する。現像装置24は、現像ローラ24a表面に付着したトナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。転写ローラ25は、感光体ドラム21表面のトナー像を用紙搬送部5により搬送されてきた用紙に転写する。定着装置27は、用紙を加熱及び加圧して、用紙上のトナー像を定着させる。この後、用紙は、用紙搬送部5により排紙トレイ7へと更に搬送されて排出される。
用紙搬送部5は、用紙を搬送するための各PSローラ28、各搬送ローラ29、搬送経路31、反転搬送経路32、各排紙ローラ33、及び分岐爪34等を備えている。搬送経路31では、用紙を給紙部6から受け取り、用紙の先端が各PSローラ28に達したときに用紙の搬送を一時的に停止して、用紙の先端を各PSローラ28と平行にし、この後に用紙を各PSローラ28により印字部4の転写ローラ25へと搬送し、更に用紙を排紙トレイ7へと搬送する。また、用紙の裏面にも画像を記録する場合は、分岐爪34を回転移動させ、搬送経路31と反転搬送経路32の分岐路を切換えてから、用紙を搬送経路31から反転搬送経路32へと逆方向に搬送する。反転搬送経路32では、用紙を搬送経路31から受け取ると、用紙の表裏を反転させてから、用紙を搬送経路31の各PSローラ28へと戻す。これにより、用紙の裏面にも画像が記録される。これらの搬送経路31、32には、用紙の通過を検出するための複数の検知スイッチが配置されており、各検知スイッチの検知に基づいて用紙の搬送タイミング等の制御が行われる。
給紙部6は、未使用の用紙を収容して、この未使用の用紙を用紙搬送部5に供給するものであって、給紙カセット36を備えている。給紙カセット36には、用紙が積層収容され、半円柱型のピックアップローラ35により用紙が1枚ずつ引き出されて搬送される。給紙カセット36から引き出された用紙は、PSローラ28へと搬送される。
次に、本実施形態の画像形成装置1における感光体ドラム21周辺の駆動系について説明する。図3は、感光体ドラム21等を回転駆動するための駆動力伝達ギア装置40を概略的に示す側面図である。
この駆動力伝達ギア装置40では、駆動モータの出力軸に接続された駆動用ギア41、遊離ギア42、感光体ドラム21に接続されたギア43、現像装置24の現像ローラ24aに接続されたギア44、PSローラ28にクラッチを介して接続されるギア45、駆動力中継伝達ギア46、給紙カセットのピックアップローラ35に接続されたギア47、及び転写ローラ25に接続されたギア48を組み合わせ、駆動モータにより駆動用ギア41を回転駆動し、この駆動用ギア41の回転駆動力を各ギア43〜47に順次伝達して、感光体ドラム21、現像装置24の現像ローラ24a、PSローラ28、及びピックアップローラ35を回転させている。
この様な駆動力伝達ギア装置40においては、印字処理の高速化の要求に応じて、ギアの回転速度が高くされている。このため、ギアの磨耗(削れ)の進行が早く、ギア間のガタが生じ易く、これにより感光体ドラム21の帯電ムラや現像不良等の印字不良が発生する。
特に、感光体ドラム21の回転ムラは感光体ドラム21の帯電不良の直接原因となる。しかも、感光体ドラム21表面のトナーや現像ローラ24a表面のトナーがそれらの付近に飛散したときには、トナーが感光体ドラム21のギア43に付着して、トナーがギア43の研磨剤として作用し、ギア43の磨耗が促進される。従って、感光体ドラム21の回転ムラが生じ易い状況にあると言える。
このため、感光体ドラム21の回転ムラを格別に抑える必要がある。そこで、本実施形態では、駆動用ギア41と感光体ドラム21のギア43間に遊離ギア42を介在させ、駆動用ギア41及びギア43に対する遊離ギア42の位置を調節可能にしている。
図4は、駆動用ギア41、遊離ギア42、及び感光体ドラム21のギア43を拡大して示す図である。図4に示す様に遊離ギア42の位置調節により該遊離ギア42が矢印Aの方向に移動される。
駆動用ギア41、遊離ギア42、及び感光体ドラム21のギア43の磨耗により、該各ギアの相互間にガタが生じたときには、遊離ギア42を矢印Aの方向に移動させて駆動用ギア41及びギア43に押し付ける。これにより、該各ギアの相互間のガタを減少させることができ、感光体ドラム21の回転ムラを抑えることができる。
図5は、遊離ギア42を矢印Aの方向に移動させるための機構を概略的に示している。図5に示す様に遊離ギア42の回転軸51を偏芯カム52の周面に当接させ、偏芯カム52を回転駆動源53の出力軸53aに接続している。遊離ギア42の回転軸51は、矢印Aの方向に平行移動可能に支持されており、回転駆動源53により偏芯カム52が回転されると、偏芯カム52の周面により回転軸51が矢印Aの方向に押されて平行移動し、遊離ギア42も矢印Aの方向に移動する。
制御部54は、回転駆動源53を駆動制御して、偏芯カム52を一定角度ずつ回転させ、遊離ギア42を矢印Aの方向に移動させ駆動用ギア41及びギア43に押し付ける。回転角度センサ55は、偏芯カム52の周面に摺接する可動子55aを備えており、偏芯カム52が初期状態から90°だけ回転したときに、可動子55aが押されて、回転角度センサ55がオンになる。
ここで、各ギア41〜43の磨耗の進行程度は、各ギア41〜43の回転時間や回転数に略比例する。画像形成装置1においては、駆動力伝達ギア装置40の回転伝達動作により記録用紙が搬送されて処理されるので、記録用紙の印字処理枚数が各ギア41〜43の回転時間や回転数に対応する。従って、各ギア41〜43の磨耗の進行程度が画像形成装置1における記録用紙の印字処理枚数に対応する。
そこで、制御部54は、印字処理に際し、記録用紙の印字処理枚数を計数し、この印字処理枚数に応じて、回転駆動源53を駆動制御することにより偏芯カム52を一定角度ずつ回転させ、遊離ギア42を矢印Aの方向に移動させ駆動用ギア41及びギア43に押し付ける。これにより、各ギア41〜43の磨耗の進行程度に応じて、遊離ギア42が矢印Aの方向に一定ピッチずつ移動して駆動用ギア41及びギア43に押し付けられ、各ギア41〜43の相互間のガタを減少させることができ、感光体ドラム21の回転ムラを抑えることができる。
この駆動力伝達ギア装置40においては、未使用の初期状態で、図6(a)に示す様な偏芯カム52の回転角度が設定され、遊離ギア42の回転軸51が駆動用ギア41及びギア43から最も離間した箇所に位置決めされる。このとき、遊離ギア42が駆動用ギア41及びギア43に適宜に押し付けられ、該各ギア相互間のガタが殆ど無く、感光体ドラム21の回転ムラが生じない。
各ギア41〜43の磨耗により該各ギアの相互間にガタが生じたときには、制御部54が回転駆動源53を駆動制御し、偏芯カム52が一定角度だけ回転され、遊離ギア42の回転軸51が一定ピッチだけ矢印Aの方向に平行移動して、遊離ギア42が駆動用ギア41及びギア43に押し付けられ、該各ギアの相互間のガタが減少され、感光体ドラム21の回転ムラが抑えられる。
そして、各ギア41〜43の磨耗の進行程度に応じて、制御部54が回転駆動源53を逐一駆動制御し、偏芯カム52が一定角度ずつ回転され、遊離ギア42の回転軸51が一定ピッチずつ矢印Aの方向に段階的に移動して、その度に、遊離ギア42が駆動用ギア41及びギア43に押し付けられ、該各ギアの相互間のガタが減少され、感光体ドラム21の回転ムラが抑えられる。
図6(b)に示す様に偏芯カム52が図6(a)の初期状態から90°回転されると、矢印Aの方向への遊離ギア42の移動距離が最大になる。このとき、回転角度センサ55の可動子55aが偏芯カム52の周面に押されて、回転角度センサ55がオンになる。制御部54は、回転角度センサ55がオンになると、遊離ギア42を移動させることができなくなったとみなして、遊離ギア42もしくは駆動力伝達ギア装置の交換を促す旨を表示部56に表示する。
次に、図7のフローチャートに従って、遊離ギア42の移動制御過程を説明する。
まず、制御部54は、画像形成装置1の主電源がオンにされると(ステップS101)、回転角度センサ55がオンになっているか否かを判定する(ステップS102)。そして、回転角度センサ55がオンになっていたならば(ステップS102で「Yes」)、制御部54は、図6(b)に示す様に遊離ギア42を移動させることができない状態にあるので、遊離ギア42もしくは駆動力伝達ギア装置の交換を促す旨を表示部56に表示する(ステップS103)。
また、回転角度センサ55がオンになっていなければ(ステップS102で「No」)、制御部54は、遊離ギア42を移動させることができるので、画像形成装置1の初期化が終了するまで待機する(ステップS104で「No」)。そして、制御部54は、遊初期化が終了すると(ステップS104で「Yes」)、印字要求が生じたときに(ステップS105)、画像を記録用紙に印字するための印字処理を実行する(ステップS106)。このとき、制御部54は、記録用紙の印字処理枚数を計数し、この印字処理枚数をメモリ(図示せず)に書き込んで積算して行く(ステップS107)。
次に、制御部54は、メモリ内の印字処理枚数が規定枚数に達しているか否かを判定する(ステップS108)。そして、メモリ内の印字処理枚数が規定枚数に達していなければ(ステップS108で「No」)、各ギア41〜43の回転時間や回転数が少なく、各ギア41〜43の磨耗が進行していないので、次の印字要求を待機し(ステップS109で「No」)、次の印字要求があると(ステップS109で「Yes」)、ステップS106からの処理に戻る。
また、メモリ内の印字処理枚数が規定枚数に達していれば(ステップS108で「Yes」)、各ギア41〜43の回転時間や回転数が多く、各ギア41〜43の磨耗が進行して、各ギア41〜43の相互間にガタが生じている。このため、制御部54は、偏芯カム52を回転させて、遊離ギア42を移動させても良いタイミングであるか否を、すなわち印字処理が行われていないタイミングであるか否かを判定する(ステップS110)。そして、印字処理が行われているタイミングであれば(ステップS110で「No」)、制御部54は、遊離ギア42を移動させずに、ステップS109に移って、次の印字要求を待機する。これは、印字処理が行われているときに、遊離ギア42が移動されると、これが感光体ドラム21の回転ムラの原因になって、印字不良が発生するためである。
尚、遊離ギア42を移動させずに、次の印字処理を行っても、各ギア41〜43の相互間のガタが急激に大きくなることはない。このため、印字処理が行われていないタイミングを待つ。
また、印字処理を行っていないタイミングであれば(ステップS110で「Yes」)、制御部54は、回転駆動源53を駆動制御して、偏芯カム52を一定角度だけ回転させ、遊離ギア42の回転軸51を一定ピッチだけ矢印Aの方向に平行移動させる(ステップS111)。これにより、遊離ギア42が駆動用ギア41及びギア43に押し付けられ、該各ギアの相互間のガタが減少され、感光体ドラム21の回転ムラが抑えられる。
更に、制御部54は、メモリ内の印字処理枚数を初期化する。これにより、印字処理枚数の計数が最初から行われることになり、再び、印字処理枚数が規定枚数に達したときには(ステップS108で「Yes」)、遊離ギア42が矢印Aの方向に移動されて、該各ギア相互間のガタが減少される。
引き続いて、制御部54は、回転角度センサ55がオンになっているか否かを判定する(ステップS112)。そして、回転角度センサ55がオンになっていたならば(ステップS112で「Yes」)、制御部54は、遊離ギア42もしくは駆動力伝達ギア装置の交換を促す旨を表示部56に表示する(ステップS113)。
また、回転角度センサ55がオンになっていなければ(ステップS112で「No」)、ステップS109に移って、次の印字要求を待機する。
この様に本実施形態では、駆動用ギア41と感光体ドラム21のギア43間に遊離ギア42を介在させて、駆動用ギア41及びギア43に対する遊離ギア42の位置を調節可能にしているので、遊離ギア42を移動させて駆動用ギア41及びギア43に押し付けることにより、各ギア41〜43の相互間のガタを減少させることができ、感光体ドラム21の回転ムラを抑えることができる。
尚、図8に示す様に感光体ドラム21のギア43と現像ローラ24aのギア44間に遊離ギア61を介在させ、遊離ギア61を移動させ各ギア43、44に押し付ければ、現像ローラ24aの回転ムラを抑えることができる。現像ローラ24aの回転ムラは現像不良の直接原因になるので、これを抑えることにより印字不良を効果的に防止することができる。あるいは、定着装置の定着ローラのギアと駆動力伝達用のギア間に遊離ギアを介在させ、遊離ギアを定着ローラのギアと駆動力伝達用のギアに押し付けて、定着ローラの回転ムラを抑えても良い。定着ローラの回転ムラを抑えることにより、定着ムラを効果的に防止することができる。
また、偏芯カムの代わりに、他の機構を適用して、遊離ギアを移動させても構わない。あるいは、遊離ギアを段階的に移動させる代わりに、遊離ギアを連続的に移動させても良い。
更に、各ギアの個数や組み合わせ等を適宜に変更しても良い。
また、本発明の駆動力伝達ギア装置は、画像形成装置に限らず、複数のギアの組み合わせにより回転体を回転させるという構成であるならば、如何なる機器であっても適用することができる。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す側面図である。 図1の画像形成装置を示す斜視図である。 図1の画像形成装置における感光体ドラム等を回転駆動するための駆動力伝達ギア装置を概略的に示す側面図である。 図3の駆動力伝達ギア装置における駆動用ギア、遊離ギア、及び感光体ドラムのギアを拡大して示す図である。 図3の駆動力伝達ギア装置における遊離ギアを移動させるための機構を概略的に示す図である。 (a)は未使用の初期状態のときの偏芯カムを示す図であり、(b)は初期状態から90°回転した偏芯カムを示す図である。 図3の駆動力伝達ギア装置における遊離ギアの移動制御過程を示すフローチャートである。 駆動力伝達ギア装置の変形例を示す側面図である。 従来の駆動力伝達ギア装置を概略的に示す側面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 原稿搬送部
3 読取り部
4 印字部
5 用紙搬送部
6 給紙部
7 排紙部
11 原稿セットトレイ
12、28 PSローラ
21 感光体ドラム
22 帯電装置
23 レーザスキャンユニット
24 現像装置
25 転写ローラ
26 クリーニング装置
27 定着装置
40 駆動力伝達ギア装置
41 駆動用ギア
42 遊離ギア
43、44、45、47 ギア
46 駆動力中継伝達ギア
51 回転軸
52 偏芯カム
53 回転駆動源
54 制御部
55 回転角度センサ

Claims (9)

  1. 駆動源の回転駆動力を複数のギアを介して回転体へと伝達し、前記回転体を回転させる駆動力伝達ギア装置において、
    前記回転体に固定された回転体用ギアと、
    前記回転体用ギアから離間して配置され、前記駆動源の回転駆動力により回転される駆動力伝達用ギアと、
    前記回転体用ギア及び前記駆動力伝達用ギアに共に歯合し、該駆動力伝達用ギアの回転を該回転体用ギアへと中継伝達する遊離ギアと、
    前記回転体用ギア及び前記回転駆動力伝達用ギアに対する前記遊離ギアの位置を調節する位置調節手段とを備えることを特徴とする駆動力伝達ギア装置。
  2. 前記位置調節手段は、偏芯カムを含むことを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達ギア装置。
  3. 前記偏芯カムの外周を前記遊離ギアの回転軸に当接し、前記偏芯カムを回転させることにより前記遊離ギアの位置を調節することを特徴とする請求項2に記載の駆動力伝達ギア装置。
  4. 前記位置調節手段は、駆動力伝達ギア装置の回転伝達動作の履歴情報に基づいて、前記遊離ギアを前記回転体用ギア及び前記駆動力伝達用ギアに段階的に接近させること特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達ギア装置。
  5. 画像を記録用紙に形成する電子写真方式の画像形成装置において、
    前記画像形成の処理を行う駆動系に、請求項1乃至4のいずれかに記載の駆動力伝達ギア装置を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記駆動力伝達ギア装置の回転体として、静電潜像担持体もしくは現像ローラを備え、前記駆動力伝達ギア装置の駆動源の回転駆動力を複数のギアを介して前記静電潜像担持体もしくは前記現像ローラに伝達して、前記静電潜像担持体もしくは前記現像ローラを回転させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  7. 前記駆動力伝達ギア装置の位置調節手段は、画像形成装置による記録用紙の印字処理枚数を駆動力伝達ギア装置の回転伝達動作の履歴情報として用い、記録用紙の印字処理枚数に基づいて、遊離ギアを回転体用ギア及び前記駆動力伝達用ギアに段階的に接近させること特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記駆動力伝達ギア装置の位置調節手段は、遊離ギアの回転軸に当接する偏芯カムと、偏芯カムの回転角度を検出する回転角度センサとを含み、前記偏芯カムを回転させることにより前記遊離ギアの位置を調節することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記回転角度センサにより検出された前記偏芯カムの回転角度が規定角度になったときに、遊離ギアの交換を促す警告を発する警告手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
JP2005207386A 2005-07-15 2005-07-15 駆動力伝達ギア装置及び画像形成装置 Pending JP2007025274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005207386A JP2007025274A (ja) 2005-07-15 2005-07-15 駆動力伝達ギア装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005207386A JP2007025274A (ja) 2005-07-15 2005-07-15 駆動力伝達ギア装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007025274A true JP2007025274A (ja) 2007-02-01

Family

ID=37786126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005207386A Pending JP2007025274A (ja) 2005-07-15 2005-07-15 駆動力伝達ギア装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007025274A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11161105A (ja) * 1997-11-26 1999-06-18 Nec Niigata Ltd 記録装置
JPH11305575A (ja) * 1998-04-20 1999-11-05 Murata Mach Ltd 画像形成装置
JP2001356561A (ja) * 2000-06-14 2001-12-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2002014501A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004317892A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Hitachi Printing Solutions Ltd ウェブ印刷装置
JP2004357449A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Hitachi Printing Solutions Ltd ステッピングモータ駆動回路

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11161105A (ja) * 1997-11-26 1999-06-18 Nec Niigata Ltd 記録装置
JPH11305575A (ja) * 1998-04-20 1999-11-05 Murata Mach Ltd 画像形成装置
JP2001356561A (ja) * 2000-06-14 2001-12-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2002014501A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004317892A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Hitachi Printing Solutions Ltd ウェブ印刷装置
JP2004357449A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Hitachi Printing Solutions Ltd ステッピングモータ駆動回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005015199A (ja) シート給送装置,画像形成装置
JP4827939B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置並びに画像処理装置
JP2009192956A (ja) 定着装置および画像形成装置
US7173409B2 (en) Image forming device
US11204570B2 (en) Contact-separation mechanism, fixing device, and image forming apparatus
US8254824B2 (en) Recording medium conveying device and image forming apparatus
JP2006347645A (ja) 画像形成装置
CN107643661B (zh) 显影装置以及图像形成装置
JP5722263B2 (ja) クリーニング装置および画像形成装置
JP5624968B2 (ja) 画像形成装置
JP5826352B2 (ja) 画像形成装置
JP5859084B2 (ja) 画像形成装置
JP2007025274A (ja) 駆動力伝達ギア装置及び画像形成装置
JP2005184741A (ja) 画像読取り装置及び画像処理装置
JP2008225409A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP4975518B2 (ja) 画像形成装置
JP4246086B2 (ja) スプリングクラッチ装置
JP2005269601A (ja) 原稿搬送読取装置および画像形成装置
JP5303942B2 (ja) 記録媒体搬送装置、転写装置及び画像形成装置
JP6601252B2 (ja) 画像形成装置
JP5707351B2 (ja) 画像形成装置
JP2007058021A (ja) 画像形成装置
US9389568B1 (en) Image forming apparatus
JP5832331B2 (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP2004182370A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100622