JP2004316169A - ユニット建物 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で保管や運搬し易く、しかも、建物ユニットの据え付ける方向や部屋の配置の自由度を大きくするために、短辺方向からでも車を出入させることのできる大きさの空間を設けることのできるユニット建物を提供する。
【解決手段】第1建物ユニット2と、この第1建物ユニット2から離れた位置に立設された2本の支柱またはフレーム4とを備えた下階構造物(1階)と、第1建物ユニット2と2本の支柱またはフレーム4との上に架け渡した第2建物ユニット5を備えた上階構造物(2階)とからなるユニット建物Hである。そして、支柱またはフレーム4を第1建物ユニット2の柱または梁と略同じものを使用する。
【選択図】 図1
【解決手段】第1建物ユニット2と、この第1建物ユニット2から離れた位置に立設された2本の支柱またはフレーム4とを備えた下階構造物(1階)と、第1建物ユニット2と2本の支柱またはフレーム4との上に架け渡した第2建物ユニット5を備えた上階構造物(2階)とからなるユニット建物Hである。そして、支柱またはフレーム4を第1建物ユニット2の柱または梁と略同じものを使用する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユニット建物は、運搬可能な一定の大きさの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニットと屋根ユニットや屋根パネルを、予め、工場で製造し、この建物ユニットと屋根ユニットや屋根パネルの複数個を施工現場に運搬し、施工現場で据え付けて建物になすものであって、現場の施工期間が短く、且つ、寸法精度の良い標準化された建物に仕上がるという特徴があることから、近年、広く採用されている。
【0003】
このユニット建物に使用される建物ユニットとしては、種々なものが知られているが、特許文献1に記載されているように、長方形の四隅に立設した4本の柱と、この4本の柱の上端部を長方形の辺に沿って連結した4本の天井梁と、4本の柱の下端部を長方形の辺に沿って連結した4本の床梁とからなる骨格を有する建物ユニットが多く使用されている。
そして、このユニット建物の中に車庫等を設けることがある。
このユニット建物の中に車庫を設ける場合には、地面を車庫の床面とするので、上記建物ユニットでは床梁が車の通過の邪魔になる。
【0004】
そこで、特許文献2には、車庫等に使用される建物ユニットとして、柱の下端部に取り付けられている床梁の一部を残した状態にして、相対する床梁を取り除いた骨格を有する建物ユニットが記載されている。
この建物ユニットでは、床梁を取り除いた部分を車が通過する場所とし、この奥の空間を車庫等に利用し、残った床梁を基礎に取り付けて水平力に対する剛性を向上させている。
【0005】
また、特許文献3には、床梁全部を取り除き、且つ、一方の側の2本の柱を取り除いた骨格を有する建物ユニットが記載されている。そして、この建物ユニットでは、天井梁と残った柱とで囲まれた空間を車庫等に利用し、2本の柱を取り除いた天井梁の端部を隣接する建物ユニットに連結することで、柱を取り除いて不足する機械的強度を補っている。
【0006】
また、特許文献4には、縦寸法または横寸法の小さい第1建物ユニットの2個を離間して据え付けた下階構造物と、この離間した2個の第1建物ユニットの上に離置部材を架け渡した上階構造物とからなるユニット建物が記載されている。そして、この離置部材と両側の2個の第1建物ユニットで囲まれた空間を車庫等に利用する。尚、この離置部材としては、建物ユニットや屋根ユニットやバルコニー等が例示されている。
【0007】
また、特許文献5には、小さい建物ユニットを下階に据え付け、この下階の建物ユニットから支持材を突出させ、この下階の建物ユニットと支持材の上に上階の建物ユニットを据え付けたオーバーハングのユニット建物が記載されている。
このオーバーハングのユニット建物では、このオーバーハングの下方をピロティー等に利用する。
なお、この特許文献5には、従来例として、支持材がなく、上階の建物ユニットのオーバーハングしている先端部を支柱で支持するユニット建物が記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特公昭61−42061号公報
【特許文献2】
特開昭60−120151号公報
【特許文献3】
特開平6−294228号公報
【特許文献4】
特開平10−205151号公報
【特許文献5】
実開昭51−152839号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献2に記載されているユニット建物では、残った一部の床梁を基礎に連結して剛性を確保しているが、このように床梁が残っていると、この残った床梁が車庫の出入口に向けて突出するので、車庫の出入口が狭くなり、次に示す問題がある。
即ち、一般に、ユニット建物では、水平断面が矩形状の建物ユニットを工場で製造し、これを施工現場に運搬するので、トラックに積むことができるように、トラックの幅方向に積み込む短辺の長さを略2.5mにしている。
【0010】
かかる建物ユニットにおいては、短辺方向に車を出入させる出入口を設けようとすると、突出した床梁によって出入口が略2.5mよりずっと小さくなり車を出入させることができなくなる。そこで、長辺方向に車の出入口を設けるように設計するが、車を収納するには、奥行き(短辺方向の長さ)が略2.5mと小さいので、2個の建物ユニットに跨がった車庫の空間を確保する必要があり、煩瑣であると同時に、建物ユニットを据え付ける方向や部屋の配置が制限され不便である。
【0011】
また、特許文献3に記載されている建物ユニットでは、床梁が全くないので、短辺方向に車の出入口を設けることができ、便利であるが、立体的で嵩張るし、基礎部分がないために独立では立設し難く、保管し難いし、運搬し難いという問題がある。
【0012】
特許文献4に記載されているユニット建物では、車庫空間の両側に据え付けられた小さい建物ユニットと、この両側の小さい建物ユニットに架け渡す離置部材とを、通常、工場等で製造し、これを施工現場に運搬するので、トラックに積むことができるように、一般的な建物ユニットの短辺に相当する辺の長さを略2.5mの矩形状にすることが多い。
従って、特許文献2に記載されているユニット建物と同様な問題がある。
【0013】
即ち、この離置部材の下方の空間では、両側に小さい建物ユニットを設けると、短辺方向に車の出入口を設けることができず、又、長辺方向に出入口を設けると、車庫の空間として2個の離置部材に跨がった下方の部分を確保する必要があり、煩瑣であると同時に、建物ユニットを据え付ける方向や間取りが制限される。
【0014】
特許文献5に記載されているオーバーハングのユニット建物では、下階の建物に支持材を突出させ、この下階の建物ユニットと支持材の上に上階の建物ユニットを据え付けているが、オーバーハングの下方に車庫等のような大きな空間を設けようとすると、上階の建物ユニットを大きく突出させる必要がある。従って、片持ちである支持材の機械的強度を極めて大きく必要があり、高価になるという問題がある。
【0015】
また、この特許文献5の従来例に記載されている建物ユニットでは、突出している上階の建物ユニットの先端部を支柱で支持するので、支持し易く好ましいが、この支柱を別に製造する必要があり、高価になる。
そこで、この発明の目的は、安価で保管や運搬し易く、しかも、建物ユニットの据え付ける方向や部屋の配置の自由度を大きくするために、短辺方向でも車を出入させることのできる大きさの空間を設けることのできるユニット建物を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、請求項1に記載の発明は、複数個の建物ユニットが組み立てられた複数階のユニット建物であって、第1建物ユニットと、この第1建物ユニットから離れた位置に立設された2本の支柱または2本の縦材とこの縦材の上に架け渡された横材からなるフレームとが備えられた下階構造物と、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームの上とに架け渡された第2建物ユニットが備えられた上階構造物とからなり、前記支柱またはフレームの縦材と横材は、第1建物ユニットの柱または梁と略同じ形状のものが使用されるものである。
【0017】
この請求項1記載の発明における支柱及びフレームの縦材や横材は、第1建物ユニットの柱または梁と略同じ形状のものが使用されるのである。
一般に、建物ユニットでは、柱や梁を略同じ形状、例えば、略同じ長さの柱や梁等を大量生産して使用しているが、この柱や梁に要求される機械的強度は使用される場所によって異なる。例えば、2階建てのユニット建物や3階建てのユニット建物では、下階に使用される建物ユニットは、上階の建物ユニットの荷重に耐えるために、上階の建物ユニットより機械的強度の大きなものを使用する。
【0018】
具体的には、鉄骨系の建物ユニットでは、下階の建物ユニットに使用する柱や梁を上階の建物ユニットより厚みの大きな鉄骨を使用して製造するし、木質系の建物ユニットでは、下階の建物ユニットに使用する柱や梁を上階の建物ユニットより断面係数の大きな木材を使用して製造する。
従って、前記請求項1記載の第1建物ユニットの柱又は梁と略同じ形状の支柱または縦材や横材とは、建物ユニットに使用する大量生産した柱または梁と略同じものをいい、厚みの異なる鉄骨や断面係数の異なる木材等を含むものである。
【0019】
なお、フレームの場合には、建物ユニットに使用する柱と梁を組み立てた構造物と略同じ構造に組み立てた縦材と横材からなるフレームを使用すると、建物ユニットに使用する柱と梁を組み立てた構造物がそのまま利用できるので好ましい。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係り、前記下階構造物には、2本の支柱またはフレームに隣接した位置に第3建物ユニットが備えられ、2本の支柱またはフレームがこの第3建物ユニットの柱または天井梁に連結されているものである。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間が玄関、ピロティー、車庫のいずれかになされているものである。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間には、上階の第2建物ユニットに通じる階段が設けられているものである。
【0023】
(作用)
請求項1記載の発明では、複数個の建物ユニットが組み立てられた複数階のユニット建物であって、第1建物ユニットと、この第1建物ユニットから離れた位置に立設された2本の支柱または2本の縦材とこの縦材の上に架け渡された横材からなるフレームとが備えられた下階構造物と、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームの上とに架け渡された第2建物ユニットが備えられた上階構造物とからなり、前記支柱またはフレームの縦材と横材は、第1建物ユニットの柱または梁と略同じ形状のものが使用されるので、上階の第2建物ユニットの両側は、第1建物ユニットと柱またはフレームとで支えられる。
【0024】
即ち、第2建物ユニットの先端部がこの支柱またはフレームで支えられ、特許文献5に記載しているような片持ちでないので、この支柱またはフレームの機械的強度を極めて大きくする必要がない。従って、大量生産するために準備している第1建物ユニットに使用する柱又は梁と略同じ形状のものを、この支柱またはフレームに使用しても必要な機械的強度を満足させることができる。
このように、柱または梁をそのまま支柱やフレームの縦材や横材に使用することにより、特別に支柱またはフレームを生産する必要がなくなり、支柱やフレームを安価に製造することができる。
【0025】
特に、フレームのときには、第1建物ユニットの柱と梁を組み立てた構造物と略同じ構造物を使用すると、更に安価になるし、フレームの面に沿った方向の風等の水平方向の力に対しては大きく抵抗する機械的強度の大きい支持材となり、好ましい。
この柱またはフレームは立体的に組み立てられてないので、積み重ねて保管したりトラック等で運搬することができ、保管し易いし、運搬し易い。
【0026】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明に係り、前記下階構造物には、2本の支柱またはフレームに隣接した第3建物ユニットが備えられ、この2本の支柱またはフレームが第3建物ユニットの柱または天井梁に連結されているので、隣接する第3建物ユニットに接続されている支柱またはフレームは、単独より機械的強度が大きく、従って、この2本の支柱またはフレームの上の第2建物ユニットを安定した状態に据え付けることができる。
【0027】
請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間が玄関、ピロティー、車庫のいずれかになされているので、第2建物ユニットの下方の空間の一方が2本の柱またはフレームである。従って、特許文献4に記載されている両側の建物ユニットを備えた空間より広くすることができ、玄関、ピロティー、車庫にするに十分な広さの空間を確保することができる。
【0028】
特に、この矩形状の空間を短辺方向に出入口を備えた車庫にする場合には、この空間の短辺の両側に支柱やフレームの縦材を立設させる。すると、短辺方向では、この支柱の間やフレームの縦材の間が略2.5mから僅かに支柱やフレームの縦材の径を差し引いた大きさとなり、車を出入させることができる大きさを確保できるし、この車の出入口の奥方向、即ち、長辺方向の長さは第2建物ユニットの長辺の長さ、例えば、略5.4mから第1建物ユニットの長辺に相当する部分の長さ、例えば、0.9mを差し引いた長さ4.5mとなり、車を駐車できる長さを確保できる。即ち、第2建物ユニットの下方の空間を車庫にすることができる。
このように、短辺方向にも車の出入口を設けることができるので、建物ユニットを据え付ける方向や部屋の配置の自由度が増加する。
【0029】
請求項4記載の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間には、上階の第2建物ユニットに通じる階段が設けられているので、第1建物ユニットと支柱またはフレームの間には下階の建物ユニットがなく、それ故、天井梁がない。従って、この天井梁がないだけ階段を昇る際に、頭を天井にぶつける心配がなく、それだけ階段の勾配を緩やかにすることができ、昇降し易い階段とすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例で説明する。
(実施例1)
図1〜図5は本発明の一実施例を示すもので、図1(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図、図2は一般的な建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図3は第1建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図4はフレームを示す斜視図、図5はピロティ内部を示す斜視図である。
【0031】
図1〜図5において、Hはユニット建物であり、このユニット建物Hは、図1に示すように、基礎9の上に4個の一般的な建物ユニット1と、1個の第1建物ユニット2と、1個の第3建物ユニット3と、1個のフレーム4とが据え付けられて1階が形成され、この1階の一般的な建物ユニット1と第3建物ユニット3の上に5個の一般的な建物ユニット1が、又、第1建物ユニット2とフレーム4の上に第2建物ユニット5がそれぞれ据え付けられて2階が形成され、この2階の一般的な建物ユニット1と第2建物ユニット5の上に屋根パネル95が取り付けられたものである。
【0032】
このユニット建物Hを構成する一般的な建物ユニット1は、従来の建物ユニットと略同じである。即ち、図2に示すように、矩形状の4隅に立設された鋼製の四角筒状の柱11と、この柱11の下端部を矩形の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の床梁12と、柱11の上端部を矩形の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁13とらなる骨格を有する。
【0033】
そして、この一般的な建物ユニット1は、長辺の相対する床梁12に鋼製の四角筒状の床小梁14が差し渡され、この床小梁14の上に木製の床根太15が取り付けられ、この床根太15の上にパーチクルボードの床面材16が取り付けられて床が形成され、長辺の相対する天井梁13に木製の野縁17が差し渡され、この野縁17の下面に石膏ボードの天井面材18が取り付けられて天井が形成されたものである。
【0034】
なお、外壁を設ける位置には、床梁12と天井梁13とに間柱19が差し渡され、この間柱19の両側にそれぞれ図示しない内壁面材と外壁面材が取り付けられ、この内壁面材と外壁面材の間に断熱材が取り付けられて外壁が形成されている。
この一般的な建物ユニット1の長辺の長さは略5.4mであり、短辺の長さは略2.5mである。
【0035】
また、第1建物ユニット2は、一般的な建物ユニット1の長辺に相当する部分の長さが1.8mと短くなっていることが異なり、その他は略同じである。
即ち、第1建物ユニット2は、図3に示すように、矩形状の4隅に立設された鋼製の四角筒状の柱21と、この柱21の下端部を連結した鋼製の断面コ字形長尺体の床梁22と、柱21の上端部を連結した鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁23とらなる骨格を有する。
【0036】
そして、この第1建物ユニット2は、相対する床梁22に鋼製の四角筒状の床小梁24が差し渡され、この床小梁24の上に木製の床根太25が取り付けられ、この床根太25の上にパーチクルボードの床面材26が取り付けられて床が形成され、長辺の相対する天井梁23に木製の野縁27が差し渡され、この野縁27の下面に石膏ボードの天井面材28が取り付けられて天井が形成されたものである。
【0037】
なお、外壁を設ける位置には、床梁22と天井梁23とに間柱29が差し渡され、この間柱29の両側にそれぞれ図示しない内壁面材と外壁面材とが取り付けられ、この内壁面材と外壁面材の間に断熱材が取り付けられて外壁が形成される。
この第1建物ユニット2の水平断面の大きさは略1.8m×略2.5mである。
【0038】
フレーム4は、図4に示すように、2本の縦材41と、この2本の縦材41の上端に架け渡された横材42とからなる。
なお、この縦材41と横材42は、第1建物ユニット2に使用されている柱11と天井梁13と略同じものであり、この縦材41と横材42の連結構造も同じである。即ち、第1建物ユニット2に使用するために用意されている柱21と天井梁13とを組み立てた構造物をそのままフレーム4に使用する。
【0039】
第2建物ユニット5を一般的な建物ユニット1と比較すると、床面に階段の出入口6が設けられていることが異なるだけであり、その他は一般的な建物ユニット1と略同じであるので、この第2建物ユニット5の説明を省略する。
また、第3建物ユニット3を一般的な建物ユニット1と比較すると、天井梁に前記フレーム4の横材42を取り付けることができるようになってることが異なるだけで、その他は一般的な建物ユニット1と略同じであるので、この第3建物ユニット3の説明を省略する。
【0040】
そして、基礎9の上に縦、横2個ずつ、合計4個の一般的な建物ユニット1が据え付けられ、この一般的な建物ユニット1の長辺側に、一方の短辺が略一直線上になるように、第1建物ユニット2を据え付け、この第1建物ユニット2から離れた位置にある他方の短辺と略一直線上になるようにフレーム4を取り付け、このフレーム4に隣接させて第3建物ユニット3を据え付け、この第3建物ユニット3の天井梁とフレーム4の横材42とを連結して1階を形成し、この1階の一般的な建物ユニット1の上と、第3建物ユニット3の上とにそれぞれ一般的な建物ユニット1を据え付け、第1建物ユニット2とフレーム4の上に第2建物ユニット5を架け渡して据え付けて2階を形成する。
【0041】
すると、第2建物ユニット5の下方にある第1建物ユニット2とフレーム4との間が略3.6m×2.5mの広場のピロティーSが形成される。
なお、このピロティーSの出入口の基礎9は、立上部を設けないで土間面と略等しい高さのベタ基礎とする。
屋根パネル95は従来と略同じであるので、説明を省略する。
【0042】
7は階段であり、この階段7は、階段本体71の一方の側に手摺り72が設けられたものであり、この階段7は、図5に示すように、第1建物ユニット2に沿って、ピロティーSの内部の土間面から2階の第2建物ユニット5の階段の出入口6に掛けられて取り付けられている。
この際、手摺り72の反対側が第1建物ユニット2の方向に向いた状態に取り付けられる。即ち、手摺り72がピロティーSの中心方向に向かった状態になっている。
【0043】
次に、このユニット建物Hの施工方法及び作用について説明する。
一般的な建物ユニット1、第1建物ユニット2、第3建物ユニット3、フレーム4、第2建物ユニット5、屋根パネル95、階段7等を工場で製造する。
この際、2階の第2建物ユニット5の両側が、第1建物ユニット2とフレーム4で支えるので、フレーム4としては機械的強度を極めて大きくする必要がなく、このフレーム4に第1建物ユニット2に使用する柱21と梁23を組み立てた構造物を使用しても十分な機械的強度を満足させることができる。従って、この実施例に使用するフレーム4としては、大量生産するために準備している第1建物ユニット2の柱11と梁13を組み立てた構造物をそのまま使用する。その結果、フレームのみを特別に生産する必要がなく、このフレーム4を安価に製造することができる。
【0044】
次に、この製造した一般的な建物ユニット1、第1建物ユニット2、第3建物ユニット3、フレーム4、第2建物ユニット5、屋根パネル95、階段7等を施工現場に運搬する。
この際フレーム4は立体的に組み立てられてないので、他のものと一緒に積み重ねて保管したり運搬することができ、保管したり、運搬し易い。
【0045】
施工現場では、予め、設けられている基礎9の上に、4個の一般的な建物ユニット1と、1個の第1建物ユニット2と、1個の第3建物ユニット3と、1個のフレーム4とを据え付け、フレーム4の横材42と第3建物ユニット3の天井梁とを連結して1階を形成し、この1階の一般的な建物ユニット1と第3建物ユニットの上に5個の一般的な建物ユニット1を、又、第1建物ユニット2とフレーム4の上に第2建物ユニット5をそれぞれ据え付けて2階を形成し、この2階の一般的な建物ユニット1と第2建物ユニット5の上に屋根パネル95を取り付け、階段7をピロティーSの内部の基礎9の立上部のない部分と略等しい高さの土間面から2階の第2建物ユニット5の階段の出入口6に、掛けて取り付ける。
なお、ピーティーSの出入口には基礎9の立上部を設けないで土間面と略等しいベタ基礎とする。
その他種々な仕上げを行うと、ユニット建物Hが完成する。
【0046】
このようにして完成したユニット建物Hでは、フレーム4を使用するので、このフレーム4の面に沿った方向の風等の水平方向の力に対する抵抗が大きい。又、このフレーム4の横材42がこの第3建物ユニット3の天井梁に連結されているので、隣接する第3建物ユニット3に接続されているフレーム4は、単独より機械的強度が大きい。このようになっているので、このフレーム4の上に第2建物ユニット5を安定した状態に据え付けることができる。
【0047】
また、この第1建物ユニット2とフレーム4との間のピロティーSには、2階の第2建物ユニット5に通じる階段7が設けられている。このピロティーSでは、第1建物ユニット2とフレーム4の間には1階の建物ユニットがなく、それ故、天井梁がない。従って、この天井梁がないだけ階段を昇る際に、頭を天井にぶつける心配がなく、それだけ階段7の勾配を緩やかにすることができ、昇降し易い階段とすることができる。
【0048】
なお、このユニット建物Hでは、ピロティーSの奥側の建物ユニット1に玄関を設けたり、第2建物ユニット5の階段6を昇った位置に玄関を設けると、2階の部屋に1階の玄関を通らずに入ることができる。従って、かかるユニット建物Hは、2世帯住宅のように、お互いに干渉することなく、しかも、必要なときには、お互いに助け合って生活する住宅として好適である。
【0049】
(実施例2)
図6は本発明の他の実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【0050】
この図6に示す実施例2を図1〜5に示す実施例1と比較すると、フレーム4aの面に対峙する建物ユニットがなく、第1建物ユニット2aのフレーム4aと反対側に隣接して一般の建物ユニット1aが据えつけられていること、即ち、第3建物ユニットがなく、その替わり一般の建物ユニット1aがあり、建物ユニット1a、2a、5aの配置が異なる。
【0051】
また、第1建物ユニット2aの大きさが略0.9m×略2.5mであること、従って、第1建物ユニット2aとフレーム4aとの間の距離が略4.5mであること、この第1建物ユニット2aとフレーム4aの間がピロティーでなく車庫Paになり、フレーム4aの両側の縦材41の間に基礎9aが設けられてなく、この基礎9aのない場所が車の出入口Eaになっていること、この車庫Paの横面に壁が設けられていること、階段がないこと、従って、第2建物ユニット5aには、階段の出入口が設けられてないことが異なる。
その他は実施例1と略同じ構造であるので説明を省略する。
【0052】
次に、このユニット建物Haの施工方法及び作用について説明する。
一般的な建物ユニット1a、第1建物ユニット2a、フレーム4a、第2建物ユニット5a、屋根パネル95a等を工場で製造し、施工現場に運搬する。
この際、フレーム4aは立体的に組み立てられてないので、他のものと一緒に積み重ねて保管したり運搬することができ、保管したり、運搬し易い。
【0053】
施工現場では、予め、設けられている基礎9aの上に、5個の一般的な建物ユニット1aと、1個の第1建物ユニット2aと、1個のフレーム4aとを据え付けて1階を形成し、この1階の一般的な建物ユニット1aの上に5個の一般的な建物ユニット1aを、又、第1建物ユニット2aとフレーム4aの上に第2建物ユニット5aをそれぞれ据え付けて2階を形成し、この2階の一般的な建物ユニット1aと第2建物ユニット5aの上に屋根パネル95aを取り付ける。又、第1建物ユニット2aとフレーム4aの間の空間を車庫Paとし、フレーム4aの両側の縦材41aの間を車の出入口Eaとする。
なお、出入口Eaには基礎9aの立上部を設けないでベタ基礎とする。
その他種々な仕上げを行うと、ユニット建物Haが完成する。
【0054】
このようにして完成したユニット建物Haでは、実施例1と同様に、2階の第2建物ユニット5aの両側が、第1建物ユニット2aとフレーム4aとに支えられていて、特許文献5に記載しているような片持ちでない。従って、このフレーム4aの機械的強度を極めて大きくする必要がなく、このフレーム4aに第1建物ユニット2aに使用する柱と梁の組み立てた構造物を使用しても必要な機械的強度を満足させることができる。従って、第1建物ユニット2aのために大量に生産し、準備している柱と梁を組み立てた構造物がそのままフレーム4aに使用することができ、フレーム4aを安価に製造することができる。
【0055】
また、フレーム4aは、このフレーム4aの面に沿った方向の風等の水平方向の力に対しては大きいので、このフレーム4aの上の第2建物ユニット5aを安定した状態に据え付けることができる。
矩形状の短辺方向のフレーム4aの両側の縦材41aの間の長さが略2.5mで、ここを車を通過させることができるし、長辺方向には、奥行きの長さが4.5mで車を駐車することのできる。従って、この2.5m×4.5mの空間を車庫Paとすることができる。
【0056】
このように、短辺方向から車を出入させることができる車庫Paにすることができるので、建物ユニット1a等の据え付ける方向や部屋の配置の自由度が増加する。
なお、このユニット建物Haを従来と同様な方法で長辺方向から車を出入させる車庫を設けることもできる。
【0057】
(実施例3)
図7は本発明の別の実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【0058】
この図7に示す実施例3を図1〜6に示す実施例1と比較すると、第1建物ユニット2bの大きさが略3.6m×略2.5mであること、従って、第1建物ユニット2bとフレーム4bとの間の距離が略1.8mであること、この第1建物ユニット2bとフレーム4bの間がピロティーでなく玄関Mbになっていること、玄関Ebの壁にドアー8bが設けられ、その前に玄関ポーチGbが設けられていること、階段がないこと、従って、第2建物ユニット5bに階段の出入口が設けられてないことが異なる。
その他は実施例1と略同じ構造であるので説明を省略する。
【0059】
次に、このユニット建物Hbの施工方法及び作用について説明する。
一般的な建物ユニット1b、第1建物ユニット2b、第3建物ユニット3b、フレーム4b、第2建物ユニット5b、屋根パネル95b等を工場で製造し、施工現場に運搬する。
この際フレーム4bは立体的に組み立てられてないので、他のものと一緒に積み重ねて保管したり運搬することができ、保管したり、運搬し易い。
【0060】
施工現場では、基礎9bと玄関ポーチGbを設けておく。
そして、この予め、設けられている基礎9bの上に、5個の一般的な建物ユニット1bと、1個の第1建物ユニット2bと、1個のフレーム4bとを据え付け、このフレーム4bの横材42bを隣接する一般的な建物ユニット1bの天井梁に連結して1階を形成し、この1階の一般的な建物ユニット1bと第3建物ユニット3bの上に5個の一般的な建物ユニット1bを、又、第1建物ユニット2cとフレーム4cの上に第2建物ユニット5bをそれぞれ据え付けて2階を形成し、この2階の一般的な建物ユニット1bと、第2建物ユニット5bの上に屋根パネル95bを取り付ける。又、第1建物ユニット2bとフレーム4bの間を玄関Mbとし、この玄関Mbの前に壁とドアー8bを設ける。
その他種々な仕上げを行うと、ユニット建物Hbが完成する。
【0061】
このようにして完成したユニット建物Hbでは、実施例1と同様に、2階の第2建物ユニット5bの両側が、第1建物ユニット2bとフレーム4bで支えられていて、特許文献5に記載しているような片持ちでない。従って、このフレーム4bの機械的強度を極めて大きくする必要がなく、このフレーム4bに第1建物ユニット2bに使用する柱と梁を組み立てた構造物を使用しても必要な機械的強度を満足させることができる。従って、第1建物ユニット2bのために大量に生産し準備している柱と梁を組み立てた構造物をそのままフレーム4bに使用でき、フレーム4bを安価に製造することができる。
【0062】
また、フレーム4bは、このフレーム4bの面に沿った方向の風等の水平方向の力に対しては大きいし、このフレーム4bがこの第3建物ユニット3bの柱または天井梁に連結されているので、隣接する第3建物ユニット3bに接続されているフレーム4bは、単独より機械的強度が大きく、このフレーム4bの上の第2建物ユニット5bを安定した状態に据え付けることができる。
【0063】
以上、この発明の実施の形態を実施例で詳細に説明したが、具体的な構成は、この実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
例えば、実施例では鉄骨系のユニット建物について説明したが、木質系のユニット建物でもよい。
【0064】
また、フレームに第1建物ユニットの柱と梁を組み立てた構造物を使用したが、この構造物と略同じ形状の一般的な建物ユニットや、第2建物ユニットや、第3建物ユニットに使用する柱と梁を組み立てた構造物を使用してもよい。
また、この実施例ではフレームを使用したが、建物ユニットに使用する柱と略同じ形状の柱を支柱に使用してもよい。即ち、支柱として、この第1建物ユニットの柱と略同じ構造の一般的な建物ユニットや、第2建物ユニットや、第3建物ユニットに使用する柱を使用してもよい。
また実施例1では、第1建物ユニットとフレームを1個ずつ設けた場合について説明してが、この第1建物ユニットとフレームを複数個並べ、それぞれの組の上に第2建物ユニットを架け渡して取り付けてもよい。そして、実施例1では階段を1個の第1建物ユニットと1個のフレームの間に設けているが、複数個の第1建物ユニットと複数個のフレームの間に設けられた空間に、複数個の建物ユニットの短辺方向や長辺方向に沿って、この階段を取り付けてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1記載の発明は、複数個の建物ユニットが組み立てられた複数階のユニット建物であって、第1建物ユニットと、この第1建物ユニットから離れた位置に立設された2本の支柱または2本の縦材とこの縦材の上に架け渡された横材からなるフレームとが備えられた下階構造物と、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームの上とに架け渡された第2建物ユニットとが備えられた上階構造物とからなり、前記支柱またはフレームの縦材と横材は、第1建物ユニットの柱または梁と略同じ形状のものが使用されるから、この支柱またはフレームに第1建物ユニットに使用するために大量生産し準備している柱または梁がそのまま使用できる。従って、支柱またはフレームを特別に生産する必要がなく、柱やフレームを安価に製造することができる。
【0066】
特に、フレームを使用すると、フレームの面に沿った方向の風等の水平方向の力に対しては大きく抵抗する機械的強度の大きい支持材となる。
この支柱またはフレームは立体的に組み立てられてないので、積み重ねて保管したりトラック等で運搬することができ、保管や運搬をし易い。
【0067】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係り、前記下階構造物には、2本の支柱またはフレームに隣接した第3建物ユニットが備えられ、この支柱またはフレームが第3建物ユニットの柱または天井梁に連結されているから、隣接する第3建物ユニットに接続されている支柱またはフレームは、単独より機械的強度が大きく、従って、この支柱またはフレームの上の第2建物ユニットを安定した状態に据え付けることができる。
【0068】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間が玄関、ピロティー、車庫のいずれかになされているから、第2建物ユニットの下方の空間を、上階の建物ユニットの長さから下階の建物ユニットを引いた大きさの玄関、ピロティー、車庫にすることができる。従って、特許文献4に記載されている両側の建物ユニットを備えた空間より広くすることができる。
また、短辺方向にも車の出入口を設けることができるので、建物ユニットを据え付ける方向や部屋の配置の自由度が増加する。
【0069】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間には、上階の第2建物ユニットに通じる階段が設けられているから、天井梁や天井がないだけ空間の高さを大きくすることができ、勾配の緩やかな昇降し易い階段を設置することができる。
特に、車庫やピロティーのように、地面を床面とする場合には、基礎の上方に床がないだけ、空間の高さを更に大きくすることができ、階段の勾配を更に緩やかにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【図2】一般的な建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。
【図3】第1建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。
【図4】フレームを示す斜視図である。
【図5】ピロティ内部を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【図7】本発明の別の実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【符号の説明】
H、Ha、Hb ユニット建物
S ピロティー
Pa 車庫
Mb 玄関
1、1a、1b 一般的な建物ユニット
2、2a、2b 第1建物ユニット
3、3b 第3建物ユニット
4、4a、4b フレーム
41、41a 縦材
42、42b 横材
5、5a、5b 第2建物ユニット
6、6a、6b 屋根パネル
7 階段
【発明の属する技術分野】
本発明はユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユニット建物は、運搬可能な一定の大きさの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニットと屋根ユニットや屋根パネルを、予め、工場で製造し、この建物ユニットと屋根ユニットや屋根パネルの複数個を施工現場に運搬し、施工現場で据え付けて建物になすものであって、現場の施工期間が短く、且つ、寸法精度の良い標準化された建物に仕上がるという特徴があることから、近年、広く採用されている。
【0003】
このユニット建物に使用される建物ユニットとしては、種々なものが知られているが、特許文献1に記載されているように、長方形の四隅に立設した4本の柱と、この4本の柱の上端部を長方形の辺に沿って連結した4本の天井梁と、4本の柱の下端部を長方形の辺に沿って連結した4本の床梁とからなる骨格を有する建物ユニットが多く使用されている。
そして、このユニット建物の中に車庫等を設けることがある。
このユニット建物の中に車庫を設ける場合には、地面を車庫の床面とするので、上記建物ユニットでは床梁が車の通過の邪魔になる。
【0004】
そこで、特許文献2には、車庫等に使用される建物ユニットとして、柱の下端部に取り付けられている床梁の一部を残した状態にして、相対する床梁を取り除いた骨格を有する建物ユニットが記載されている。
この建物ユニットでは、床梁を取り除いた部分を車が通過する場所とし、この奥の空間を車庫等に利用し、残った床梁を基礎に取り付けて水平力に対する剛性を向上させている。
【0005】
また、特許文献3には、床梁全部を取り除き、且つ、一方の側の2本の柱を取り除いた骨格を有する建物ユニットが記載されている。そして、この建物ユニットでは、天井梁と残った柱とで囲まれた空間を車庫等に利用し、2本の柱を取り除いた天井梁の端部を隣接する建物ユニットに連結することで、柱を取り除いて不足する機械的強度を補っている。
【0006】
また、特許文献4には、縦寸法または横寸法の小さい第1建物ユニットの2個を離間して据え付けた下階構造物と、この離間した2個の第1建物ユニットの上に離置部材を架け渡した上階構造物とからなるユニット建物が記載されている。そして、この離置部材と両側の2個の第1建物ユニットで囲まれた空間を車庫等に利用する。尚、この離置部材としては、建物ユニットや屋根ユニットやバルコニー等が例示されている。
【0007】
また、特許文献5には、小さい建物ユニットを下階に据え付け、この下階の建物ユニットから支持材を突出させ、この下階の建物ユニットと支持材の上に上階の建物ユニットを据え付けたオーバーハングのユニット建物が記載されている。
このオーバーハングのユニット建物では、このオーバーハングの下方をピロティー等に利用する。
なお、この特許文献5には、従来例として、支持材がなく、上階の建物ユニットのオーバーハングしている先端部を支柱で支持するユニット建物が記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特公昭61−42061号公報
【特許文献2】
特開昭60−120151号公報
【特許文献3】
特開平6−294228号公報
【特許文献4】
特開平10−205151号公報
【特許文献5】
実開昭51−152839号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献2に記載されているユニット建物では、残った一部の床梁を基礎に連結して剛性を確保しているが、このように床梁が残っていると、この残った床梁が車庫の出入口に向けて突出するので、車庫の出入口が狭くなり、次に示す問題がある。
即ち、一般に、ユニット建物では、水平断面が矩形状の建物ユニットを工場で製造し、これを施工現場に運搬するので、トラックに積むことができるように、トラックの幅方向に積み込む短辺の長さを略2.5mにしている。
【0010】
かかる建物ユニットにおいては、短辺方向に車を出入させる出入口を設けようとすると、突出した床梁によって出入口が略2.5mよりずっと小さくなり車を出入させることができなくなる。そこで、長辺方向に車の出入口を設けるように設計するが、車を収納するには、奥行き(短辺方向の長さ)が略2.5mと小さいので、2個の建物ユニットに跨がった車庫の空間を確保する必要があり、煩瑣であると同時に、建物ユニットを据え付ける方向や部屋の配置が制限され不便である。
【0011】
また、特許文献3に記載されている建物ユニットでは、床梁が全くないので、短辺方向に車の出入口を設けることができ、便利であるが、立体的で嵩張るし、基礎部分がないために独立では立設し難く、保管し難いし、運搬し難いという問題がある。
【0012】
特許文献4に記載されているユニット建物では、車庫空間の両側に据え付けられた小さい建物ユニットと、この両側の小さい建物ユニットに架け渡す離置部材とを、通常、工場等で製造し、これを施工現場に運搬するので、トラックに積むことができるように、一般的な建物ユニットの短辺に相当する辺の長さを略2.5mの矩形状にすることが多い。
従って、特許文献2に記載されているユニット建物と同様な問題がある。
【0013】
即ち、この離置部材の下方の空間では、両側に小さい建物ユニットを設けると、短辺方向に車の出入口を設けることができず、又、長辺方向に出入口を設けると、車庫の空間として2個の離置部材に跨がった下方の部分を確保する必要があり、煩瑣であると同時に、建物ユニットを据え付ける方向や間取りが制限される。
【0014】
特許文献5に記載されているオーバーハングのユニット建物では、下階の建物に支持材を突出させ、この下階の建物ユニットと支持材の上に上階の建物ユニットを据え付けているが、オーバーハングの下方に車庫等のような大きな空間を設けようとすると、上階の建物ユニットを大きく突出させる必要がある。従って、片持ちである支持材の機械的強度を極めて大きく必要があり、高価になるという問題がある。
【0015】
また、この特許文献5の従来例に記載されている建物ユニットでは、突出している上階の建物ユニットの先端部を支柱で支持するので、支持し易く好ましいが、この支柱を別に製造する必要があり、高価になる。
そこで、この発明の目的は、安価で保管や運搬し易く、しかも、建物ユニットの据え付ける方向や部屋の配置の自由度を大きくするために、短辺方向でも車を出入させることのできる大きさの空間を設けることのできるユニット建物を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、請求項1に記載の発明は、複数個の建物ユニットが組み立てられた複数階のユニット建物であって、第1建物ユニットと、この第1建物ユニットから離れた位置に立設された2本の支柱または2本の縦材とこの縦材の上に架け渡された横材からなるフレームとが備えられた下階構造物と、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームの上とに架け渡された第2建物ユニットが備えられた上階構造物とからなり、前記支柱またはフレームの縦材と横材は、第1建物ユニットの柱または梁と略同じ形状のものが使用されるものである。
【0017】
この請求項1記載の発明における支柱及びフレームの縦材や横材は、第1建物ユニットの柱または梁と略同じ形状のものが使用されるのである。
一般に、建物ユニットでは、柱や梁を略同じ形状、例えば、略同じ長さの柱や梁等を大量生産して使用しているが、この柱や梁に要求される機械的強度は使用される場所によって異なる。例えば、2階建てのユニット建物や3階建てのユニット建物では、下階に使用される建物ユニットは、上階の建物ユニットの荷重に耐えるために、上階の建物ユニットより機械的強度の大きなものを使用する。
【0018】
具体的には、鉄骨系の建物ユニットでは、下階の建物ユニットに使用する柱や梁を上階の建物ユニットより厚みの大きな鉄骨を使用して製造するし、木質系の建物ユニットでは、下階の建物ユニットに使用する柱や梁を上階の建物ユニットより断面係数の大きな木材を使用して製造する。
従って、前記請求項1記載の第1建物ユニットの柱又は梁と略同じ形状の支柱または縦材や横材とは、建物ユニットに使用する大量生産した柱または梁と略同じものをいい、厚みの異なる鉄骨や断面係数の異なる木材等を含むものである。
【0019】
なお、フレームの場合には、建物ユニットに使用する柱と梁を組み立てた構造物と略同じ構造に組み立てた縦材と横材からなるフレームを使用すると、建物ユニットに使用する柱と梁を組み立てた構造物がそのまま利用できるので好ましい。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係り、前記下階構造物には、2本の支柱またはフレームに隣接した位置に第3建物ユニットが備えられ、2本の支柱またはフレームがこの第3建物ユニットの柱または天井梁に連結されているものである。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間が玄関、ピロティー、車庫のいずれかになされているものである。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間には、上階の第2建物ユニットに通じる階段が設けられているものである。
【0023】
(作用)
請求項1記載の発明では、複数個の建物ユニットが組み立てられた複数階のユニット建物であって、第1建物ユニットと、この第1建物ユニットから離れた位置に立設された2本の支柱または2本の縦材とこの縦材の上に架け渡された横材からなるフレームとが備えられた下階構造物と、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームの上とに架け渡された第2建物ユニットが備えられた上階構造物とからなり、前記支柱またはフレームの縦材と横材は、第1建物ユニットの柱または梁と略同じ形状のものが使用されるので、上階の第2建物ユニットの両側は、第1建物ユニットと柱またはフレームとで支えられる。
【0024】
即ち、第2建物ユニットの先端部がこの支柱またはフレームで支えられ、特許文献5に記載しているような片持ちでないので、この支柱またはフレームの機械的強度を極めて大きくする必要がない。従って、大量生産するために準備している第1建物ユニットに使用する柱又は梁と略同じ形状のものを、この支柱またはフレームに使用しても必要な機械的強度を満足させることができる。
このように、柱または梁をそのまま支柱やフレームの縦材や横材に使用することにより、特別に支柱またはフレームを生産する必要がなくなり、支柱やフレームを安価に製造することができる。
【0025】
特に、フレームのときには、第1建物ユニットの柱と梁を組み立てた構造物と略同じ構造物を使用すると、更に安価になるし、フレームの面に沿った方向の風等の水平方向の力に対しては大きく抵抗する機械的強度の大きい支持材となり、好ましい。
この柱またはフレームは立体的に組み立てられてないので、積み重ねて保管したりトラック等で運搬することができ、保管し易いし、運搬し易い。
【0026】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明に係り、前記下階構造物には、2本の支柱またはフレームに隣接した第3建物ユニットが備えられ、この2本の支柱またはフレームが第3建物ユニットの柱または天井梁に連結されているので、隣接する第3建物ユニットに接続されている支柱またはフレームは、単独より機械的強度が大きく、従って、この2本の支柱またはフレームの上の第2建物ユニットを安定した状態に据え付けることができる。
【0027】
請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間が玄関、ピロティー、車庫のいずれかになされているので、第2建物ユニットの下方の空間の一方が2本の柱またはフレームである。従って、特許文献4に記載されている両側の建物ユニットを備えた空間より広くすることができ、玄関、ピロティー、車庫にするに十分な広さの空間を確保することができる。
【0028】
特に、この矩形状の空間を短辺方向に出入口を備えた車庫にする場合には、この空間の短辺の両側に支柱やフレームの縦材を立設させる。すると、短辺方向では、この支柱の間やフレームの縦材の間が略2.5mから僅かに支柱やフレームの縦材の径を差し引いた大きさとなり、車を出入させることができる大きさを確保できるし、この車の出入口の奥方向、即ち、長辺方向の長さは第2建物ユニットの長辺の長さ、例えば、略5.4mから第1建物ユニットの長辺に相当する部分の長さ、例えば、0.9mを差し引いた長さ4.5mとなり、車を駐車できる長さを確保できる。即ち、第2建物ユニットの下方の空間を車庫にすることができる。
このように、短辺方向にも車の出入口を設けることができるので、建物ユニットを据え付ける方向や部屋の配置の自由度が増加する。
【0029】
請求項4記載の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間には、上階の第2建物ユニットに通じる階段が設けられているので、第1建物ユニットと支柱またはフレームの間には下階の建物ユニットがなく、それ故、天井梁がない。従って、この天井梁がないだけ階段を昇る際に、頭を天井にぶつける心配がなく、それだけ階段の勾配を緩やかにすることができ、昇降し易い階段とすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例で説明する。
(実施例1)
図1〜図5は本発明の一実施例を示すもので、図1(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図、図2は一般的な建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図3は第1建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図4はフレームを示す斜視図、図5はピロティ内部を示す斜視図である。
【0031】
図1〜図5において、Hはユニット建物であり、このユニット建物Hは、図1に示すように、基礎9の上に4個の一般的な建物ユニット1と、1個の第1建物ユニット2と、1個の第3建物ユニット3と、1個のフレーム4とが据え付けられて1階が形成され、この1階の一般的な建物ユニット1と第3建物ユニット3の上に5個の一般的な建物ユニット1が、又、第1建物ユニット2とフレーム4の上に第2建物ユニット5がそれぞれ据え付けられて2階が形成され、この2階の一般的な建物ユニット1と第2建物ユニット5の上に屋根パネル95が取り付けられたものである。
【0032】
このユニット建物Hを構成する一般的な建物ユニット1は、従来の建物ユニットと略同じである。即ち、図2に示すように、矩形状の4隅に立設された鋼製の四角筒状の柱11と、この柱11の下端部を矩形の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の床梁12と、柱11の上端部を矩形の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁13とらなる骨格を有する。
【0033】
そして、この一般的な建物ユニット1は、長辺の相対する床梁12に鋼製の四角筒状の床小梁14が差し渡され、この床小梁14の上に木製の床根太15が取り付けられ、この床根太15の上にパーチクルボードの床面材16が取り付けられて床が形成され、長辺の相対する天井梁13に木製の野縁17が差し渡され、この野縁17の下面に石膏ボードの天井面材18が取り付けられて天井が形成されたものである。
【0034】
なお、外壁を設ける位置には、床梁12と天井梁13とに間柱19が差し渡され、この間柱19の両側にそれぞれ図示しない内壁面材と外壁面材が取り付けられ、この内壁面材と外壁面材の間に断熱材が取り付けられて外壁が形成されている。
この一般的な建物ユニット1の長辺の長さは略5.4mであり、短辺の長さは略2.5mである。
【0035】
また、第1建物ユニット2は、一般的な建物ユニット1の長辺に相当する部分の長さが1.8mと短くなっていることが異なり、その他は略同じである。
即ち、第1建物ユニット2は、図3に示すように、矩形状の4隅に立設された鋼製の四角筒状の柱21と、この柱21の下端部を連結した鋼製の断面コ字形長尺体の床梁22と、柱21の上端部を連結した鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁23とらなる骨格を有する。
【0036】
そして、この第1建物ユニット2は、相対する床梁22に鋼製の四角筒状の床小梁24が差し渡され、この床小梁24の上に木製の床根太25が取り付けられ、この床根太25の上にパーチクルボードの床面材26が取り付けられて床が形成され、長辺の相対する天井梁23に木製の野縁27が差し渡され、この野縁27の下面に石膏ボードの天井面材28が取り付けられて天井が形成されたものである。
【0037】
なお、外壁を設ける位置には、床梁22と天井梁23とに間柱29が差し渡され、この間柱29の両側にそれぞれ図示しない内壁面材と外壁面材とが取り付けられ、この内壁面材と外壁面材の間に断熱材が取り付けられて外壁が形成される。
この第1建物ユニット2の水平断面の大きさは略1.8m×略2.5mである。
【0038】
フレーム4は、図4に示すように、2本の縦材41と、この2本の縦材41の上端に架け渡された横材42とからなる。
なお、この縦材41と横材42は、第1建物ユニット2に使用されている柱11と天井梁13と略同じものであり、この縦材41と横材42の連結構造も同じである。即ち、第1建物ユニット2に使用するために用意されている柱21と天井梁13とを組み立てた構造物をそのままフレーム4に使用する。
【0039】
第2建物ユニット5を一般的な建物ユニット1と比較すると、床面に階段の出入口6が設けられていることが異なるだけであり、その他は一般的な建物ユニット1と略同じであるので、この第2建物ユニット5の説明を省略する。
また、第3建物ユニット3を一般的な建物ユニット1と比較すると、天井梁に前記フレーム4の横材42を取り付けることができるようになってることが異なるだけで、その他は一般的な建物ユニット1と略同じであるので、この第3建物ユニット3の説明を省略する。
【0040】
そして、基礎9の上に縦、横2個ずつ、合計4個の一般的な建物ユニット1が据え付けられ、この一般的な建物ユニット1の長辺側に、一方の短辺が略一直線上になるように、第1建物ユニット2を据え付け、この第1建物ユニット2から離れた位置にある他方の短辺と略一直線上になるようにフレーム4を取り付け、このフレーム4に隣接させて第3建物ユニット3を据え付け、この第3建物ユニット3の天井梁とフレーム4の横材42とを連結して1階を形成し、この1階の一般的な建物ユニット1の上と、第3建物ユニット3の上とにそれぞれ一般的な建物ユニット1を据え付け、第1建物ユニット2とフレーム4の上に第2建物ユニット5を架け渡して据え付けて2階を形成する。
【0041】
すると、第2建物ユニット5の下方にある第1建物ユニット2とフレーム4との間が略3.6m×2.5mの広場のピロティーSが形成される。
なお、このピロティーSの出入口の基礎9は、立上部を設けないで土間面と略等しい高さのベタ基礎とする。
屋根パネル95は従来と略同じであるので、説明を省略する。
【0042】
7は階段であり、この階段7は、階段本体71の一方の側に手摺り72が設けられたものであり、この階段7は、図5に示すように、第1建物ユニット2に沿って、ピロティーSの内部の土間面から2階の第2建物ユニット5の階段の出入口6に掛けられて取り付けられている。
この際、手摺り72の反対側が第1建物ユニット2の方向に向いた状態に取り付けられる。即ち、手摺り72がピロティーSの中心方向に向かった状態になっている。
【0043】
次に、このユニット建物Hの施工方法及び作用について説明する。
一般的な建物ユニット1、第1建物ユニット2、第3建物ユニット3、フレーム4、第2建物ユニット5、屋根パネル95、階段7等を工場で製造する。
この際、2階の第2建物ユニット5の両側が、第1建物ユニット2とフレーム4で支えるので、フレーム4としては機械的強度を極めて大きくする必要がなく、このフレーム4に第1建物ユニット2に使用する柱21と梁23を組み立てた構造物を使用しても十分な機械的強度を満足させることができる。従って、この実施例に使用するフレーム4としては、大量生産するために準備している第1建物ユニット2の柱11と梁13を組み立てた構造物をそのまま使用する。その結果、フレームのみを特別に生産する必要がなく、このフレーム4を安価に製造することができる。
【0044】
次に、この製造した一般的な建物ユニット1、第1建物ユニット2、第3建物ユニット3、フレーム4、第2建物ユニット5、屋根パネル95、階段7等を施工現場に運搬する。
この際フレーム4は立体的に組み立てられてないので、他のものと一緒に積み重ねて保管したり運搬することができ、保管したり、運搬し易い。
【0045】
施工現場では、予め、設けられている基礎9の上に、4個の一般的な建物ユニット1と、1個の第1建物ユニット2と、1個の第3建物ユニット3と、1個のフレーム4とを据え付け、フレーム4の横材42と第3建物ユニット3の天井梁とを連結して1階を形成し、この1階の一般的な建物ユニット1と第3建物ユニットの上に5個の一般的な建物ユニット1を、又、第1建物ユニット2とフレーム4の上に第2建物ユニット5をそれぞれ据え付けて2階を形成し、この2階の一般的な建物ユニット1と第2建物ユニット5の上に屋根パネル95を取り付け、階段7をピロティーSの内部の基礎9の立上部のない部分と略等しい高さの土間面から2階の第2建物ユニット5の階段の出入口6に、掛けて取り付ける。
なお、ピーティーSの出入口には基礎9の立上部を設けないで土間面と略等しいベタ基礎とする。
その他種々な仕上げを行うと、ユニット建物Hが完成する。
【0046】
このようにして完成したユニット建物Hでは、フレーム4を使用するので、このフレーム4の面に沿った方向の風等の水平方向の力に対する抵抗が大きい。又、このフレーム4の横材42がこの第3建物ユニット3の天井梁に連結されているので、隣接する第3建物ユニット3に接続されているフレーム4は、単独より機械的強度が大きい。このようになっているので、このフレーム4の上に第2建物ユニット5を安定した状態に据え付けることができる。
【0047】
また、この第1建物ユニット2とフレーム4との間のピロティーSには、2階の第2建物ユニット5に通じる階段7が設けられている。このピロティーSでは、第1建物ユニット2とフレーム4の間には1階の建物ユニットがなく、それ故、天井梁がない。従って、この天井梁がないだけ階段を昇る際に、頭を天井にぶつける心配がなく、それだけ階段7の勾配を緩やかにすることができ、昇降し易い階段とすることができる。
【0048】
なお、このユニット建物Hでは、ピロティーSの奥側の建物ユニット1に玄関を設けたり、第2建物ユニット5の階段6を昇った位置に玄関を設けると、2階の部屋に1階の玄関を通らずに入ることができる。従って、かかるユニット建物Hは、2世帯住宅のように、お互いに干渉することなく、しかも、必要なときには、お互いに助け合って生活する住宅として好適である。
【0049】
(実施例2)
図6は本発明の他の実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【0050】
この図6に示す実施例2を図1〜5に示す実施例1と比較すると、フレーム4aの面に対峙する建物ユニットがなく、第1建物ユニット2aのフレーム4aと反対側に隣接して一般の建物ユニット1aが据えつけられていること、即ち、第3建物ユニットがなく、その替わり一般の建物ユニット1aがあり、建物ユニット1a、2a、5aの配置が異なる。
【0051】
また、第1建物ユニット2aの大きさが略0.9m×略2.5mであること、従って、第1建物ユニット2aとフレーム4aとの間の距離が略4.5mであること、この第1建物ユニット2aとフレーム4aの間がピロティーでなく車庫Paになり、フレーム4aの両側の縦材41の間に基礎9aが設けられてなく、この基礎9aのない場所が車の出入口Eaになっていること、この車庫Paの横面に壁が設けられていること、階段がないこと、従って、第2建物ユニット5aには、階段の出入口が設けられてないことが異なる。
その他は実施例1と略同じ構造であるので説明を省略する。
【0052】
次に、このユニット建物Haの施工方法及び作用について説明する。
一般的な建物ユニット1a、第1建物ユニット2a、フレーム4a、第2建物ユニット5a、屋根パネル95a等を工場で製造し、施工現場に運搬する。
この際、フレーム4aは立体的に組み立てられてないので、他のものと一緒に積み重ねて保管したり運搬することができ、保管したり、運搬し易い。
【0053】
施工現場では、予め、設けられている基礎9aの上に、5個の一般的な建物ユニット1aと、1個の第1建物ユニット2aと、1個のフレーム4aとを据え付けて1階を形成し、この1階の一般的な建物ユニット1aの上に5個の一般的な建物ユニット1aを、又、第1建物ユニット2aとフレーム4aの上に第2建物ユニット5aをそれぞれ据え付けて2階を形成し、この2階の一般的な建物ユニット1aと第2建物ユニット5aの上に屋根パネル95aを取り付ける。又、第1建物ユニット2aとフレーム4aの間の空間を車庫Paとし、フレーム4aの両側の縦材41aの間を車の出入口Eaとする。
なお、出入口Eaには基礎9aの立上部を設けないでベタ基礎とする。
その他種々な仕上げを行うと、ユニット建物Haが完成する。
【0054】
このようにして完成したユニット建物Haでは、実施例1と同様に、2階の第2建物ユニット5aの両側が、第1建物ユニット2aとフレーム4aとに支えられていて、特許文献5に記載しているような片持ちでない。従って、このフレーム4aの機械的強度を極めて大きくする必要がなく、このフレーム4aに第1建物ユニット2aに使用する柱と梁の組み立てた構造物を使用しても必要な機械的強度を満足させることができる。従って、第1建物ユニット2aのために大量に生産し、準備している柱と梁を組み立てた構造物がそのままフレーム4aに使用することができ、フレーム4aを安価に製造することができる。
【0055】
また、フレーム4aは、このフレーム4aの面に沿った方向の風等の水平方向の力に対しては大きいので、このフレーム4aの上の第2建物ユニット5aを安定した状態に据え付けることができる。
矩形状の短辺方向のフレーム4aの両側の縦材41aの間の長さが略2.5mで、ここを車を通過させることができるし、長辺方向には、奥行きの長さが4.5mで車を駐車することのできる。従って、この2.5m×4.5mの空間を車庫Paとすることができる。
【0056】
このように、短辺方向から車を出入させることができる車庫Paにすることができるので、建物ユニット1a等の据え付ける方向や部屋の配置の自由度が増加する。
なお、このユニット建物Haを従来と同様な方法で長辺方向から車を出入させる車庫を設けることもできる。
【0057】
(実施例3)
図7は本発明の別の実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【0058】
この図7に示す実施例3を図1〜6に示す実施例1と比較すると、第1建物ユニット2bの大きさが略3.6m×略2.5mであること、従って、第1建物ユニット2bとフレーム4bとの間の距離が略1.8mであること、この第1建物ユニット2bとフレーム4bの間がピロティーでなく玄関Mbになっていること、玄関Ebの壁にドアー8bが設けられ、その前に玄関ポーチGbが設けられていること、階段がないこと、従って、第2建物ユニット5bに階段の出入口が設けられてないことが異なる。
その他は実施例1と略同じ構造であるので説明を省略する。
【0059】
次に、このユニット建物Hbの施工方法及び作用について説明する。
一般的な建物ユニット1b、第1建物ユニット2b、第3建物ユニット3b、フレーム4b、第2建物ユニット5b、屋根パネル95b等を工場で製造し、施工現場に運搬する。
この際フレーム4bは立体的に組み立てられてないので、他のものと一緒に積み重ねて保管したり運搬することができ、保管したり、運搬し易い。
【0060】
施工現場では、基礎9bと玄関ポーチGbを設けておく。
そして、この予め、設けられている基礎9bの上に、5個の一般的な建物ユニット1bと、1個の第1建物ユニット2bと、1個のフレーム4bとを据え付け、このフレーム4bの横材42bを隣接する一般的な建物ユニット1bの天井梁に連結して1階を形成し、この1階の一般的な建物ユニット1bと第3建物ユニット3bの上に5個の一般的な建物ユニット1bを、又、第1建物ユニット2cとフレーム4cの上に第2建物ユニット5bをそれぞれ据え付けて2階を形成し、この2階の一般的な建物ユニット1bと、第2建物ユニット5bの上に屋根パネル95bを取り付ける。又、第1建物ユニット2bとフレーム4bの間を玄関Mbとし、この玄関Mbの前に壁とドアー8bを設ける。
その他種々な仕上げを行うと、ユニット建物Hbが完成する。
【0061】
このようにして完成したユニット建物Hbでは、実施例1と同様に、2階の第2建物ユニット5bの両側が、第1建物ユニット2bとフレーム4bで支えられていて、特許文献5に記載しているような片持ちでない。従って、このフレーム4bの機械的強度を極めて大きくする必要がなく、このフレーム4bに第1建物ユニット2bに使用する柱と梁を組み立てた構造物を使用しても必要な機械的強度を満足させることができる。従って、第1建物ユニット2bのために大量に生産し準備している柱と梁を組み立てた構造物をそのままフレーム4bに使用でき、フレーム4bを安価に製造することができる。
【0062】
また、フレーム4bは、このフレーム4bの面に沿った方向の風等の水平方向の力に対しては大きいし、このフレーム4bがこの第3建物ユニット3bの柱または天井梁に連結されているので、隣接する第3建物ユニット3bに接続されているフレーム4bは、単独より機械的強度が大きく、このフレーム4bの上の第2建物ユニット5bを安定した状態に据え付けることができる。
【0063】
以上、この発明の実施の形態を実施例で詳細に説明したが、具体的な構成は、この実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
例えば、実施例では鉄骨系のユニット建物について説明したが、木質系のユニット建物でもよい。
【0064】
また、フレームに第1建物ユニットの柱と梁を組み立てた構造物を使用したが、この構造物と略同じ形状の一般的な建物ユニットや、第2建物ユニットや、第3建物ユニットに使用する柱と梁を組み立てた構造物を使用してもよい。
また、この実施例ではフレームを使用したが、建物ユニットに使用する柱と略同じ形状の柱を支柱に使用してもよい。即ち、支柱として、この第1建物ユニットの柱と略同じ構造の一般的な建物ユニットや、第2建物ユニットや、第3建物ユニットに使用する柱を使用してもよい。
また実施例1では、第1建物ユニットとフレームを1個ずつ設けた場合について説明してが、この第1建物ユニットとフレームを複数個並べ、それぞれの組の上に第2建物ユニットを架け渡して取り付けてもよい。そして、実施例1では階段を1個の第1建物ユニットと1個のフレームの間に設けているが、複数個の第1建物ユニットと複数個のフレームの間に設けられた空間に、複数個の建物ユニットの短辺方向や長辺方向に沿って、この階段を取り付けてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1記載の発明は、複数個の建物ユニットが組み立てられた複数階のユニット建物であって、第1建物ユニットと、この第1建物ユニットから離れた位置に立設された2本の支柱または2本の縦材とこの縦材の上に架け渡された横材からなるフレームとが備えられた下階構造物と、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームの上とに架け渡された第2建物ユニットとが備えられた上階構造物とからなり、前記支柱またはフレームの縦材と横材は、第1建物ユニットの柱または梁と略同じ形状のものが使用されるから、この支柱またはフレームに第1建物ユニットに使用するために大量生産し準備している柱または梁がそのまま使用できる。従って、支柱またはフレームを特別に生産する必要がなく、柱やフレームを安価に製造することができる。
【0066】
特に、フレームを使用すると、フレームの面に沿った方向の風等の水平方向の力に対しては大きく抵抗する機械的強度の大きい支持材となる。
この支柱またはフレームは立体的に組み立てられてないので、積み重ねて保管したりトラック等で運搬することができ、保管や運搬をし易い。
【0067】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係り、前記下階構造物には、2本の支柱またはフレームに隣接した第3建物ユニットが備えられ、この支柱またはフレームが第3建物ユニットの柱または天井梁に連結されているから、隣接する第3建物ユニットに接続されている支柱またはフレームは、単独より機械的強度が大きく、従って、この支柱またはフレームの上の第2建物ユニットを安定した状態に据え付けることができる。
【0068】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間が玄関、ピロティー、車庫のいずれかになされているから、第2建物ユニットの下方の空間を、上階の建物ユニットの長さから下階の建物ユニットを引いた大きさの玄関、ピロティー、車庫にすることができる。従って、特許文献4に記載されている両側の建物ユニットを備えた空間より広くすることができる。
また、短辺方向にも車の出入口を設けることができるので、建物ユニットを据え付ける方向や部屋の配置の自由度が増加する。
【0069】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明に係り、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間には、上階の第2建物ユニットに通じる階段が設けられているから、天井梁や天井がないだけ空間の高さを大きくすることができ、勾配の緩やかな昇降し易い階段を設置することができる。
特に、車庫やピロティーのように、地面を床面とする場合には、基礎の上方に床がないだけ、空間の高さを更に大きくすることができ、階段の勾配を更に緩やかにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【図2】一般的な建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。
【図3】第1建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。
【図4】フレームを示す斜視図である。
【図5】ピロティ内部を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【図7】本発明の別の実施例を示すもので、(イ)はユニット建物を示す斜視図、(ロ)はユニット建物の1階の建物ユニットの配置を示す平面図、(ハ)は2階の建物ユニットの配置を示す平面図である。
【符号の説明】
H、Ha、Hb ユニット建物
S ピロティー
Pa 車庫
Mb 玄関
1、1a、1b 一般的な建物ユニット
2、2a、2b 第1建物ユニット
3、3b 第3建物ユニット
4、4a、4b フレーム
41、41a 縦材
42、42b 横材
5、5a、5b 第2建物ユニット
6、6a、6b 屋根パネル
7 階段
Claims (4)
- 複数個の建物ユニットが組み立てられた複数階のユニット建物であって、第1建物ユニットと、この第1建物ユニットから離れた位置に立設された2本の支柱または2本の縦材とこの縦材の上に架け渡された横材からなるフレームとが備えられた下階構造物と、前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームの上とに架け渡された第2建物ユニットが備えられた上階構造物とからなり、前記支柱またはフレームの縦材と横材は、第1建物ユニットの柱または梁と略同じ形状のものが使用されることを特徴とするユニット建物。
- 前記下階構造物には、2本の支柱またはフレームに隣接した位置に第3建物ユニットが備えられ、2本の支柱またはフレームがこの第3建物ユニットの柱または天井梁に連結されていることを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
- 前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間が玄関、ピロティー、車庫のいずれかになされていることを特徴とする請求項1または2記載のユニット建物。
- 前記第1建物ユニットと2本の支柱またはフレームとの間の空間には、上階の第2建物ユニットに通じる階段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物。
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- 2003-04-14 JP JP2003109353A patent/JP2004316169A/ja not_active Withdrawn
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