JP2004314046A - シート接続構造及びシート接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鋼製材料よりなる壁面構造体を遮水シートで覆う構造において、耐久性及び遮水性が高い遮水壁構造を提供する。
【解決手段】 壁面構造体となる鋼製箱型矢板31の壁面の一部を覆うように遮水シート18aが敷設され、その壁面の一部に隣接する部分を覆うように遮水シート18bが敷設される。遮水シート18a,遮水シート18bの各々の端縁にはストッパー41a,ストッパー41bが取付けられる。遮水シート18a,遮水シート18bの各々の端縁を覆うように、平坦部34、傾斜部35a,傾斜部35b及びフランジ部36a,フランジ部36bよりなる枠体が、固定ボルト38及びナット39を介して鋼製箱型矢板31に取付けられる。枠体の内部にはアスファルト混合物よりなる遮水材42が充填される。これによって遮水シート18a,遮水シート18bは、鉛直連結体21を介して鋼製箱型矢板31の壁面に対して遮水性能を発揮する。
【選択図】 図4

Description

この発明はシート接続構造及びシート接続方法に関し、特に廃棄物海面処分場等における管理型護岸に用いられる遮水壁構造や処分場等における底面及び法面におけるシート接続構造及びシート接続方法に関するものである。
図8は従来の管理型護岸構造における二重矢板式構造による遮水壁の構造を示す概略断面図であり、図9は図8で示したIX−IXラインから見た図である。
これらの図を参照して、遮水壁構造15は主に、廃棄物処分場13側に面するように立設された壁面構造体となる鋼製箱型矢板31と、鋼製箱型矢板31に対して廃棄物処分場13側とは反対側に所定距離離れた位置に立設された鋼管矢板61と、鋼製箱型矢板31と鋼管矢板61との間の空間に投入された中詰土砂32とから構成されている。尚、鋼製箱型矢板31と鋼管矢板61とはその上部においてタイロッド62によって連結され、遮水壁構造15の強度を向上させている。又、鋼製箱型矢板31は、透水性地層26を通過し、その下方に位置する不透水性地層27に対して所定深さまで鋼管矢板61は、構造強度上で要求される深さまで埋設するようにそれぞれ根入れされている。
このような遮水壁構造15を構築することによって廃棄物処分場13を外海63から区画している。そして廃棄物処分場13にあっては壁面構造体となる鋼製箱型矢板31によってその保有水23と廃棄物Aが囲われており、外海63にあっては、鋼管矢板61が外海64に面することになる。
図9に示すように、壁面構造体となる鋼製箱型矢板31の各々が互いに連結された状態で1列に立設されている。鋼製箱型矢板31は互いに平行状態に対向する1対の平板と、これらの平板を直交方向に接続する2枚の支持板とから構成されている。尚、1対の平板の各々の端縁には、継手66が形成されている。
使用時にあたっては、図9に示すように、鋼製箱型矢板31aを打設した後、鋼製箱型矢板31aの継手66に、隣接する鋼製箱型矢板31bの継手を互いに嵌合させるようにして鋼製箱型矢板31bを打設する。これによって、鋼製箱型矢板31aと鋼製箱型矢板31bとは、継手を介して連結されることになる。そして継手で囲まれた空間にアスファルト混合物等の遮水材67が充填される。これによって鋼製箱型矢板31a及び鋼製箱型矢板31bは遮水性を有した状態で連結されることになる。同様に鋼製箱型矢板31cを鋼製箱型矢板31bに対して連結することによって、複数の鋼製箱型矢板31よりなる連続した壁面構造体が構築されることになる。
又、鋼製箱型矢板31は図8に示すように、不透水性地層27に対して打設されているため、廃棄物処分場13の区画を外海63から完全に分離することが可能となり、保有水23が遮水壁構造15を介して外海64側に浸透する虞はない。このような鋼製箱型矢板31を用いた遮水壁構造15は、コンクリート製のケーソンを用いた遮水壁構造に比べて配置の自由度が高いため使い勝手が良い。
上記のような遮水壁構造にあっては、コンクリート製によるものに比べて設置が容易であるものの、壁面構造体が鋼製であるため廃棄物処分場13の保有水23による腐食が大きく耐久性が低くなってしまう。又、腐食の進行に伴って遮水壁構造15の強度が低下し、管理型護岸としての構造性能の低下の虞もある。
そこで、壁面構造体の廃棄物処分場13側の壁面全面を遮水シートで覆うことが考えられる。しかし、遮水シートの大きさは制限があるため遮水シート同志を連結する必要があるが、連結個所の遮水性能が低下する虞がある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、鋼製材料よりなる壁面構造体を遮水シートで覆う構造において、耐久性及び遮水性が高い遮水壁構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、液体を囲って保有する遮水壁構造であって、ケーソンやセル、矢板などよりなり、連続した壁面を構成する壁面構造体と、壁面の一部をその一方面で覆うように取付けられた、遮水性を有する第1の遮水シートと、前記面の一部に隣接する部分をその一方面で覆うように取付けられた、遮水性を有する第2の遮水シートと、第1の遮水シートの端縁と第2の遮水シートの端縁とを、第1の遮水シートの他方面及び第2の遮水シートの他方面から覆い、第1の遮水シートと第2の遮水シートとを壁面に対して遮水状態に連結する連結体とを備えたものである。
このように構成すると、第1の遮水シート、連結体及び第2の遮水シートは壁面構造体に対して一体となって遮水性能を発揮する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、連結体は、第1の遮水シート及び第2の遮水シートを壁面に押圧し、第1の遮水シートの端縁及び第2の遮水シートの端縁に沿って伸びる枠体と、枠体の内部に充填された遮水材とからなるものである。
このように構成すると、第1の遮水シート及び第2の遮水シートは壁面において遮水材を介して連結される。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、第1の遮水シート及び第2の遮水シートの各々には、連結体の長手方向に対して平行に延びる撓み部が形成されるものである。
このように構成すると、壁面構造体と第1の遮水シート及び第2の遮水シートとの伸びの相違は撓み部によって吸収される。
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の発明の構成において、第1シートの端縁及び第2シートの端縁の各々には、連結体からの抜け出しを防止するためのストッパーが取付けられるものである。
このように構成すると、第1の遮水シート及び第2の遮水シートの連結体からの抜け出しはストッパーによって阻止される。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、遮水壁構造のコーナー部において、連結体は、第1の遮水シートをコーナー部を構成する一方の壁面に押圧するとともに、第2の遮水シートをコーナー部を構成する他方の壁面に押圧し、第1の遮水シートの端縁及び第2の遮水シートの端縁に沿って伸びる枠体と、枠体の内部に充填された遮水材とからなるものである。
このように構成すると、第1の遮水シート及び第2の遮水シートは壁面のコーナー部において遮水材を介して連結される。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明の構成において、第1の遮水シート及び第2の遮水シートの各々には、連結体の長手方向に対して平行に延びる撓み部が形成されるものである。
このように構成すると、壁面構造体と第1の遮水シート及び第2の遮水シートとの伸びの相違は、撓み部によって吸収される。
請求項7記載の発明は、請求項5又は請求項6記載の発明の構成において、第1シートの端縁及び第2シートの端縁の各々には、連結体からの抜け出しを防止するためのストッパーが取付けられるものである。
このように構成すると、第1の遮水シート及び第2の遮水シートの連結体からの抜け出しはストッパーによって阻止される。
請求項8記載の発明は、シート接続方法であって、処分場等における法面や底面を覆うように敷設するシートにおいて、隣接するシート端部を重ね、又は離した状態とし、シートの各々の端部付近を覆うようにカバーで覆い、かつシート背面に板状体を設け、カバーと板状体とをボルトで結合した後、カバー内部にアスファルトやモルタルなどの止水材を充填したことを特徴としたものである。
このように構成すると、シートの各々は、カバー内部に充填された止水材を介して一体となって遮水性能を発揮する。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、法面の端部などシート敷設時に傾斜角が変わる個所付近の板状体を、傾斜角に追従できるようにしたことを特徴としたものである。
このように構成すると、傾斜角が変わる個所においても板状体は追従できる。
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、壁面構造体は貯留した液体や固体に触れなくなるため、腐食し難くなり、遮水壁構造の信頼性が向上するとともに、連続した遮水シートにより、1重の遮水ラインが形成される。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、第1の遮水シート及び第2の遮水シートは遮水材を介して連結されるため、第1の遮水シート及び第2の遮水シートの端縁の形状に関わらず安定した遮水性能が発揮される。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、壁面構造体と第1の遮水シート及び第2の遮水シートとの伸びの相違があっても、連結体から第1の遮水シート及び第2の遮水シートが抜け出る虞がなく、遮水壁構造の信頼性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、請求項2又は請求項3記載の発明の効果に加えて、第1の遮水シート及び第2の遮水シートはストッパーによって連結体から抜け出る虞がないため連結状態の信頼性が向上する。
請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、第1の遮水シート及び第2の遮水シートは遮水材を介して連結されるため、端縁の形状に関わらず安定した遮水性能が発揮される。
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加えて、壁面構造体と第1の遮水シート及び第2の遮水シートとの伸びの相違があっても、連結体から第1の遮水シート及び第2の遮水シートが抜け出る虞はなく、遮水壁構造の信頼性が向上する。
請求項7記載の発明によれば、請求項5又は請求項6記載の発明の効果に加えて、第1の遮水シート及び第2の遮水シートはストッパーによって連結体から抜け出る虞はないため、連結状態の信頼性が向上する。
請求項8記載の発明によれば、隣接するシート端部の接合部分の水密性が完全でない場合でも、アスファルトやモルタルなどの止水材で水密性が確保できる。
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の発明の効果に加えて、板状体の厚みを薄くするなどして、傾斜角が変わる場合でも追従するようにすることで傾斜角が変わる個所でも敷設が可能となる。
図1はこの発明の第1の実施の形態による管理型護岸における遮水壁構造の平面形状を示した平面図である。
図を参照して、遮水壁構造15は平面視において矩形枠体形状を有しており、廃棄物処分場13と外海63とを区画している。尚、遮水壁構造15の断面形状は従来例として示した図8によるものと同一である。
遮水壁構造15の廃棄物処分場13側の内壁面16には、複数の遮水シート18a〜遮水シート18jがその表面を覆うように敷設されている。尚、内壁面16の平坦面においては、例えば遮水シート18aと遮水シート18bとは鉛直連結体21によって連結されており、内壁面16のコーナー面においては、例えば遮水シート18aと遮水シート18jとはコーナー連結体44によって連結されている。
図2は図1で示したII−IIラインから見た図であり、図3は図2で示したIII−IIIラインの断面図であり、図4は図2で示したIV−IVラインの断面図である。
これらの図を参照して、まず鉛直連結体の構造について説明する。鉛直連結体21は、プレキャストコンクリートや、高強度樹脂材、鋼製材料よりなり、長方形平板形状よりなる平坦部34と、平坦部34の両側縁に接続され、鋼製箱型矢板31側にやや外方に広がるように伸びる一対の傾斜部35a,傾斜部35aと、傾斜部35a,傾斜部35aの端部の各々に接続され平坦部34の面に対して外方に平行に伸びるフランジ部36a,フランジ部36bとからなる枠体と、頭部が鋼製箱型矢板31に溶接され、その他方が平坦部34を貫通して外方に伸びる固定ボルト38と、固定ボルト38の外方端部に螺合するナット39と、枠体の内部に充填される、アスファルト混合物等からなる遮水材42とから構成されている。
鉛直連結体21によって連結される遮水シート18aはその端縁部分が鉛直連結体21の内部に位置し、その端縁には、例えばアングル鋼よりなるストッパー41aが取付けられている。鉛直連結体21のフランジ部36aは、遮水シート18aの端縁から所定距離離れた位置を鋼製箱型矢板31に対して押圧した状態となっている。又、遮水シート18aは鉛直連結体21の長手方向に沿って上下方向に伸びる撓み部19aが形成されている。同様に鉛直連結体21によって連結される遮水シート18bの端縁にはストッパー41bが形成され、上下方向に伸びる撓み部19bが形成されている。鉛直連結体21のフランジ部36bは、同様に遮水シート18bの端縁から所定距離内方の位置を鋼製箱型矢板31に対して押圧するように遮水シート18bに接している。
ナット39を固定ボルト38に対して締め付けることによって、鉛直連結体21を構成する枠体は鋼製箱型矢板31側に移動する。すなわち、枠体の一部であるフランジ部36,フランジ部36bによる遮水シート18a,遮水シート18bに対する押圧力が増加することになる。
尚、鉛直連結体21は図2及び図3に示されているように鋼製箱型矢板31のほぼ上端から不透水性地層27の上面近傍の位置まで伸びるように設置されている。これに対応するように遮水シート18a,遮水シート18bも鋼製箱型矢板31のほぼ上端から不透水性地層27の上面の近くまで伸びるように敷設されている。そして不透水性地層27の上面と鋼製箱型矢板31の内方面側の下方部分にはアスファルト混合物質よりなる遮水材29が形成されている。これによって遮水シート18a,遮水シート18bの下方部分及び鉛直連結体21の下方端は、遮水材29によって完全に遮水されることになる。
図4に戻って、鉛直連結体21を構成する平坦部34等からなる枠体の内部には上述のように遮水材42が充填される。これによって遮水シート18aと遮水シート18bとは、これらを互いに接合することなく、鉛直連結体21によって一体となって鋼製箱型矢板31に対して遮水性能を発揮することになる。尚、遮水シート18は例えばゴムやポリ塩化ビニル等からなるのに対し、鋼製箱型矢板31は鋼製材料よりなる。従って、廃棄物処分場13の保有水23の温度によってその伸びが大きく異なることになる。しかし遮水シート18には撓み部19が形成されているため、その伸びの相違は撓み部19で吸収されることになる。又、遮水シート18の端縁にはストッパー41が取付けられているため、遮水シート18の端部が鉛直連結体21の内部から不用意に抜け出す虞もない。これによって鋼製箱型矢板31は廃棄物処分場13の保有水23から完全に遮水されることになるため、腐食し難くなりその耐久性が向上する。
尚、遮水シート18aの端部と遮水シート18bの端部とは所定距離だけ離れて設置されているが、これらの端部同志を重ね合せて設置するように構成しても良い。
ところで、鉛直連結体21のフランジ部36a,フランジ部36bによる遮水シート18a,遮水シート18bに対する枠体の押圧力は鉛直連結体21に充填された遮水材42がそこから漏れ出さない程度であれば良く、その部分での高度なシール性を要求されることはないため施工が容易となる。
尚、ストッパー41a,ストッパー41bは上述のように遮水シート18a,遮水シート18bの抜け出しを防止するために設けられているが、施工時にこれらを鋼製箱型矢板31に対して仮付けするようにしておくと、遮水シート18a,遮水シート18bの鋼製箱型矢板31に対する敷設が容易となり更に使い勝手が良い。
図5は図1で示したV−Vラインの断面図であり、図6は図5で示したVI−VIラインの断面図である。
これらの図を参照して、内壁面16のコーナー部にあっては、コーナー部を構成する一方の壁面に敷設された遮水シート18aとコーナー面の他方の壁面に敷設された遮水シート18jとが平面視L字形状の枠体によって連結されている。枠体は長方形平板形状の平坦部46と、平坦部46の側縁の一方端に接続され、鋼製箱型矢板31の壁面に平行に伸びるフランジ部47とからなる第1部材45と、長方形平板形状の平坦部52と、平坦部52の側縁の一方に接続され鋼製箱型矢板31の壁面に並行に伸びる第1フランジ部53と、平坦部52の側縁の他方に接続され第1フランジ部53とは反対方向に伸びる第2フランジ部54とからなる第2部材51とによって構成されている。尚、第2部材51の第2フランジ部54は第1部材45の平坦部46に対してその側縁の他方における外方面に当接するように構成されている。
又、鋼製箱型矢板31の一方の壁面には固定ボルト55の頭部が溶接されて固定されており、固定ボルト55の端部は第2部材51の平坦部52を貫通して外方に伸びている。固定ボルト55の端部にはナット56が螺合している。すなわち、ナット56を締め付けることによって第2部材51は鋼製箱型矢板31の一方の壁面側に移動する。
一方、鋼製箱型矢板31の他方の壁面には固定ボルト48の頭部が溶接されて固定されている。固定ボルト48の端部は第1部材45の平坦部46を貫通して外方に伸びている。固定ボルト48の端部にはナット49が螺合しており、ナット49を締め付けることによって第1部材45は鋼製箱型矢板31の他方の壁面側に移動する。第1部材45と第2部材51とからなる枠体の内部には、アスファルト混合材よりなる止水材58が充填されている。このようにしてコーナー連結体44は構成されている。
遮水シート18aの鋼製箱型矢板31のコーナー面側の端部はコーナー連結体44内部に位置し、そこにはストッパー41cが取付けられている。又、遮水シート18aのコーナー連結体44側には上下方向に伸びる撓み部19cが形成されている。
一方、遮水シート18jの鋼製箱型矢板31のコーナー面側の端部はコーナー連結体44の内部に位置し、そこにはストッパー41dが取付けられている。又、遮水シート18aのコーナー連結体44側には上下方向に伸びる撓み部19dが形成されている。
ところで、図5に示すようにコーナー連結体44は、鋼製箱型矢板31の上端から不透水性地層27の上面の近傍に到達するようにその長さが設定されている。又、遮水シート18a,遮水シート18jの各々も、鋼製箱型矢板31のほぼ上端から不透水性地層27の上面近くの位置まで伸びるように敷設されている。そしてこの状態で鋼製箱型矢板31の内方面の下方部分と不透水性地層27の上面とが交差する部分には、アスファルト混合物等よりなる遮水材29が施工されている。
このようにして、遮水壁構造15のコーナー面も平坦面と同様に廃棄物処分場13の保有水23に対して完全に遮水されることになる。すなわち、遮水シート18同志を接合することなくコーナー連結体44によってこれらは一体となって遮水性能を発揮することになる。尚、コーナー連結体44は鉛直連結体21と同様に遮水シート18に対して高度なシール性は要求されないため現場での施工が容易となる。
尚、上記の実施の形態では、壁面構造体として鋼製箱型矢板を用いているが、鋼管矢板、鋼矢板、直線矢板、鋼製H型矢板等の他の形状の鋼製矢板であっても、その表面形状に合わせた枠体を使用すれば同様に適用できる。又、鋼製矢板以外の鋼製ケーソンや鋼製セルやコンクリートケーソンやハイブリッドケーソンであっても壁面構造体として同様に適用できる。
又、上記の実施の形態では、特定形状の枠体を使用しているが、この形状は他の形状でも良く、少なくともその内部に遮水材を充填できるものであれば良い。
更に、上記の実施の形態では、連結体の近くの遮水シートには撓み部が形成されているが、この撓み部はなくても良い。
更に、上記の実施の形態では、遮水シートの端縁に特定形状のストッパーが取り付けられているが、この形状は他の形状であっても良く、又、ストッパー自体なくても良い。
更に、上記の実施の形態では、連結体の下方部は遮水材によって遮水されているが、他の遮水方法を採用しても良い事は言うまでもない。
更に、上記の実施の形態では、廃棄物処分場の底部は不透水性地層としているが、不透水性改良地質による底部であっても良く、又は透水性地層に対する遮水シートの敷設による底部であっても良い事は言うまでもない。
図10はこの発明の第2の実施の形態によるシート接続構造の外観形状を示す斜視図であり、図11は図10で示したXI−XIラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、廃棄物処分場13の底面71から法面72にかけて遮水シート74a及び遮水シート74bが布設されており、各々のシートは連結体75において遮水状態で連結されている。
連結体75の構造は基本的には先の実施の形態による図4のものと同一であるが、遮水シート74a及び遮水シート74bに対してカバー77が設置される面とは反対面に、カバー77と平行に伸びる鉄板等の矩形板状の板状体78が設けられている点が異なっている。すなわち、遮水シート74a及び遮水シート74bは、カバー77の両端部と板状体79の上面との間で挟まれており、固定ボルト79は板状体79及びカバー77を貫通するように取り付けられ、カバー77の外面においてナット80と螺合している。
又、遮水シート74aの端縁にはストッパー83aが取付けられ、遮水シート74bの端縁にはストッパー83bが取り付けられており、遮水シート74a及び遮水シート74bの連結体75からの不用意な抜け出しを防止している。カバー77の内部には、アスファルトやモルタル等の止水材82が充填されているので、遮水シート同志を直接接合するものに比べて安定した遮水性能を確保することが可能となる。
このようにして、設置面が鋼製でないためボルト79を直接固定できないような処分場の底面や法面等にあっても板状体78を設置することによって、遮水シートの接合部分の遮水性を確実に高めることができる。
尚、底面71と法面72とのなす傾斜角が変化する場合には、板状体78を薄くしたり、カバー77をその部分で分割するように構成すれば、容易に傾斜角の変化に追従できる連結体75とすることが可能となる。
又、この実施の形態においては、遮水シートの端縁同志を離した状態で連結体を設置しているが、これらを重ね合せた状態で連結体を使用しても良い。
更に、この実施の形態においては、遮水シートに先の実施の形態のような撓み部を形成していないが、同様に撓み部を形成した状態で連結体を用いても良い事は言うまでもない。
この発明の第1の実施の形態による遮水壁構造の外観形状を示す平面図である。 図1で示したII−IIラインから見た拡大図である。 図2で示したIII−IIIラインの断面図である。 図2で示したIV−IVラインの拡大断面図である。 図1で示したV−Vラインの拡大断面図である。 図5で示したVI−VIラインの拡大断面図である。 従来の遮水壁構造の外観形状を示した平面図である。 図7で示したVIII−VIIIラインの拡大断面図である。 図8で示したIX−IXラインから見た拡大図である。 この発明の第2の実施の形態によるシート接続構造の外観形状を示す斜視図である。 図10で示したXI−XIラインの拡大断面図である。
符号の説明
15…遮水壁構造
16…内壁面
18…遮水シート
19…撓み部
21…鉛直連結体
23…保有水
31…鋼製箱型矢板
34,46,52…平坦部
35…傾斜部
36,47…フランジ部
41…ストッパー
42,58…遮水材
44…コーナー連結体
45…第1部材
51…第2部材
53…第1フランジ部
54…第2フランジ部
71…底面
72…法面
77…カバー
78…板状体
79…固定ボルト
80…ナット
82…止水材
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (9)

  1. 廃棄物と保有水を貯留する遮水壁構造におけるシート接続構造であって、
    連続した壁面を構成する壁面構造体と、
    前記壁面の一部をその一方面で覆うように取付けられた、遮水性を有する第1の遮水シートと、
    前記壁面の一部に隣接する部分をその一方面で覆うように取付けられた、遮水性を有する第2の遮水シートと、
    前記第1の遮水シートの端部と前記第2の遮水シートの端部とを重ね合わせ又は離した状態とし、
    前記第1の遮水シートと前記第2遮水シートとを前記壁面に対して遮水状態に連結する連結体とを備えた、遮水壁構造におけるシート接続構造。
  2. 前記連結体は、
    前記第1の遮水シート及び前記第2の遮水シートを前記壁面に押圧し、前記第1の遮水シートの端縁及び前記第2の遮水シートの端縁を包み込む状態として伸びる枠体と、
    前記枠体の内部に充填された遮水材とからなる、請求項1記載の遮水壁構造におけるシート接続構造。
  3. 前記第1の遮水シート及び前記第2の遮水シートの各々には、前記連結体の長手方向に対して平行に延びる撓み部が形成される、請求項2記載の遮水壁構造におけるシート接続構造。
  4. 前記第1の遮水シートの端縁及び前記第2の遮水シートの端縁の各々には、前記連結体からの抜け出しを防止するためのストッパーが取付けられる、請求項2又は請求項3記載の遮水壁構造におけるシート接続構造。
  5. 前記遮水壁構造のコーナー部において、
    前記連結体は、
    前記第1の遮水シートを前記コーナー面を構成する一方の壁面に押圧するとともに、前記第2の遮水シートを前記コーナー面を構成する他方の壁面に押圧し、前記第1の遮水シートの端縁及び前記第2の遮水シートの端縁に沿って伸びる枠体と、
    前記枠体の内部に充填された遮水材とからなる、請求項1記載の遮水壁構造。
  6. 前記第1の遮水シート及び前記第2の遮水シートの各々には、前記連結体の長手方向に対して平行に延びる撓み部が形成される、請求項5記載の遮水壁構造におけるシート接続構造。
  7. 前記第1の遮水シートの端縁及び前記第2の遮水シートの端縁の各々には、前記連結体からの抜け出しを防止するためのストッパーが取付けられる、請求項5又は請求項6記載の遮水壁構造におけるシート接続構造。
  8. 処分場等における法面や底面を覆うように敷設するシートにおいて、隣接するシート端部を重ね、又は離した状態とし、前記シートの各々の端部付近を覆うようにカバーで覆い、かつ前記シート背面に板状体を設け、前記カバーと板状体とをボルトで結合した後、前記カバー内部にアスファルトやモルタルなどの止水材を充填したことを特徴とするシート接続方法。
  9. 前記法面の端部などシート敷設時に傾斜角が変わる個所付近の前記板状体を、前記傾斜角に追従できるようにしたことを特徴とする、請求項8記載のシート接続方法。
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