JP2002129533A - 二重矢板壁式護岸構造 - Google Patents

二重矢板壁式護岸構造

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JP2002129533A
JP2002129533A JP2000328646A JP2000328646A JP2002129533A JP 2002129533 A JP2002129533 A JP 2002129533A JP 2000328646 A JP2000328646 A JP 2000328646A JP 2000328646 A JP2000328646 A JP 2000328646A JP 2002129533 A JP2002129533 A JP 2002129533A
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sheet pile
land
joint
steel pipe
pile wall
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JP2000328646A
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English (en)
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Takuzo Katsura
拓造 葛
Noriyuki Kawabata
規之 川端
Tetsuo Kimura
哲夫 木村
Toshiaki Terada
俊朗 寺田
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Nippon Steel Corp
Nippon Koei Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Koei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁体の占有面積が少なく、かつ材料コストや
施工コストを低減することができる、二重矢板壁式護岸
構造の提供を目的とする。 【解決手段】 間隔をおいて沖側と陸側に平行に配設さ
れた前部矢板壁2と後部矢板壁3とを有する二重矢板壁
式護岸構造物1において、前部矢板壁2の上部と後部矢
板壁3の下方部とが、並設された複数のジャケット6に
より結合されてなり、各ジャケット6は両矢板壁2,3
の上部間をつなぐ水平トラス材14と、後部矢板壁3の
鋼管矢板12aに外挿され充填材17により一体化され
た鞘管13と、水平トラス材14の沖側端と鞘管13の
下端部間を結合する傾斜トラス材15とを備えると共
に、鞘管13の陸側下部に複数の鋼管矢板12a,12
bに反力を分散する受桁28を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、港湾や河川等にお
いて護岸構造物、防波堤、係船岸、締切堤等として使用
する二重矢板壁式護岸構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二重矢板壁式構造物としては、沖
側の矢板壁と陸側の矢板壁とをこれらの上部に渡って水
平に配置されたタイロッドにより連結すると共に、矢板
壁間に中詰め土砂を充填するタイロッド式の二重矢板壁
式構造物が知られている。
【0003】このタイロッド式の二重矢板壁式構造物
は、地震時の水平方向の土圧等の外力に対して、地中に
打設された鋼矢板壁と中詰め土砂が一体となり抵抗する
ように構成されているので、耐震性能を高めるためや、
大水深・軟弱地盤に適用するためには、鋼矢板の断面性
能を高めるか、沖側の矢板壁と陸側の矢板壁との間隔を
大きくとることにより、二重矢板壁式構造物の耐荷力の
向上と変形量の抑制を図り、壁体の安定性を向上させる
必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の場合
は、鋼矢板の断面性能を高めたり、沖側の矢板壁と陸側
の矢板壁との間隔を大きくとるようにしているので、中
詰め土砂量が増加し、材料コストや施工コストが増加す
る。また沖側の前部矢板壁と陸側の後部矢板壁との間隔
を大きくとることにより、二重矢板壁式構造物が大型に
なり、壁体の占有面積の増加による使用可能なスペース
が減少すると言う問題があり、さらに地盤改良を必要と
する範囲の増加が生じ、この点でも建設コストが増加す
ると言う問題があった。
【0005】本発明は、前記従来の問題点を有利に解決
し、壁体の占有面積が少なく、かつ材料コストや施工コ
ストを低減することができる、二重矢板壁式護岸構造の
提供を目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】前記の従来の問題点を有
利に解決するために、請求項1の発明は、沖側の前部矢
板壁と陸側の後部矢板壁と、両矢板壁間に中詰め土砂を
充填した二重矢板壁式護岸構造において、前部矢板壁の
上部と後部矢板壁の下方部とを斜材により連結したこと
を特徴とする。このように構成することによる効果は、
陸側の後部矢板壁の背面側にある裏込め土からの土圧等
に対して、沖側鋼管矢板および陸側鋼管矢板を斜材で連
結することにより、鋼管矢板および斜材からなるラーメ
ン構造を構成し、二重矢板壁式構造の壁体剛性や耐荷力
を高め、鋼管矢板に発生する応力や変位を低減し、沖側
の前部矢板壁と陸側の後部矢板壁との間隔を大きくした
り、鋼矢板の断面性能を大きくする等のよる大幅な建設
コストの増大が生じることなく、要求性能を満足する二
重矢板壁式構造物を構築できる。なお、斜材を陸側鋼管
矢板上部および沖側鋼管矢板下方部を連結するように取
り付ける等、斜材の取り付け方向は、作用荷重に応じて
適切に選定することができる。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、上部梁材の陸側下部に継手付き鞘管の上部を
固定し、前記上部梁材の沖側下部と陸側の継手付き鞘管
の下部とを斜材により結合して鋼製ジャケットを構成
し、上部梁材の沖側先端部を沖側矢板壁における沖側鋼
管矢板に固定し、前記沖側鋼管矢板に間隔をおいて対向
する後部矢板壁における陸側鋼管矢板に、前記継手付き
鞘管を嵌合すると共に、前記鞘管と前記陸側鋼管矢板と
の間にモルタル等の経時硬化性充填材を充填硬化して一
体化したことを特徴とする。このように構成することに
よる効果は、通常、斜材は、下端が海底面に打設された
陸側鋼管矢板の海面下の位置に配置し、溶接等により陸
側鋼矢板の海底面に打設後に斜材を陸側鋼管矢板に取り
付けることが困難であるが、この請求項の発明の場合
は、上部梁材と斜材と鞘管からなるジャケット部材を、
ジャケットの上部梁材の沖側先端部を沖側鋼管矢板上部
に固定し、陸側鋼管矢板よりも径の大きい鞘管を陸側鋼
管矢板に嵌合載置し、鞘管と鋼管矢板の間隙にモルタル
等を充填することにより、容易に所定の位置に斜材を配
置することが可能になる。但し、中詰め土砂の流出防止
や鋼管矢板の地中部の打設時のガイドとするため、鋼管
矢板には予め継手が備えられており、鋼管矢板は継手で
連結された構造とする必要があり、陸側鋼管矢板の鞘管
が嵌合載置される部分は、継手を有しない構造とし、代
わりに鞘管に継手を取り付けることにより、壁体の連続
性を確保し、中詰め土砂の流出を防止することができ
る。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項2の発明
において、前記陸側鋼矢板に嵌合した鞘管の後部側下部
に、後部矢板壁に沿って複数の陸側鋼管矢板に渡って反
力分散用梁が配置されて前記鞘管に固定され、前記反力
分散用梁と陸側鋼管矢板との間には、コンクリート等の
経時硬化性充填材が充填硬化されていることを特徴とす
る。このように構成することによる効果は、反力分散用
梁はジャケットを嵌合載置した隣接する鋼管矢板の少な
くとも1本以上の鋼管矢板に渡って配置し、反力分散用
梁が取り付けられた鞘管が嵌合載置されていない反力分
散用梁が配置された陸側鋼管矢板を硬化性充填材により
圧縮力が伝達できるように連結することにより、鞘管が
嵌合載置された鋼管矢板と反力分散用梁で連結された隣
接する他の鋼管矢板が均等に荷重を分担することができ
る。但し、上記請求項3の発明で示したように、ジャケ
ットに取り付けた継手と反力分散用梁が配置された鋼管
矢板は継手により連結されている必要があり、ジャケッ
トを取り付けられていないで反力分散用梁のみが配置さ
れた両隣の鋼管矢板の上部にも継手を予め取り付けてお
く必要がある。
【0009】また、請求項4の発明は、請求項2および
3の発明において、斜材を有するジャケットを隣接する
陸側鋼管矢板2本以上毎に配置する場合において、上部
梁材の沖側先端部に陸側鋼管矢板と同数の沖側鋼管矢板
に沿って横梁材が固定され、前記横梁材の下部にその長
手方向に間隔をおいて、下向きに鋼材からなる差込脚部
が設けられ、前記各差込脚部がそれぞれ沖側鋼管矢板内
に配置されているコンクリート等の経時硬化性充填材に
より固定されていることを特徴とする。このように構成
することによる効果は、横張材が配置された沖部鋼管矢
板は均等に荷重を分担するとともに、陸部鋼管矢板と上
部梁材、斜材、鞘管からなるジャケットと沖部鋼管矢板
とを強固に連結することができる。
【0010】また、請求項5の発明は、請求項2〜4の
場合の斜材を有するジャケットを陸側鋼管矢板2本以上
毎に配置する場合において、上部梁材の陸側先端部に、
2本以上の複数の後部矢板壁に沿って横梁材が固定さ
れ、前記横梁材の下部にその長手方向に間隔をおいて、
下向きに鋼材からなる差込み脚部が設けられ、前記各差
込み脚部がそれぞれ陸側鋼管矢板内に配置されてコンク
リート等の経時硬化性充填材により固定されていること
を特徴とする。このように構成することによる効果は、
2本以上の陸側鋼管矢板毎に斜材を有するジャケット構
造を配置した場合においても、同数の陸側鋼管矢板の上
部を横梁材で強固に連結しているので、この2本以上の
複数の後部矢板壁は均等に荷重を分担することができ
る。
【0011】また請求項6の発明は、請求項2〜5の発
明において、鋼管矢板の上下方向中間部に所定の長さに
渡って継手部を備えている継手付き後部鋼管矢板の上部
に、継手付き鞘管が嵌合載置され、前記継手付き鞘管の
継手部が隣接する鋼管矢板または隣接する鞘管の継手に
嵌合連結されていることを特徴とする。このように構成
することによる効果は、鋼管矢板の上下方向中間部に所
定の長さに渡って継手部を備えている継手付き陸側鋼管
矢板の上部にジャケットの鞘管を陸側鋼管矢板毎に嵌合
する場合は、鋼管矢板の上下方向中間部に備えている継
手は隣接する鋼管矢板同士で連結し、鋼管矢板に嵌合さ
れた隣接する鞘管同士は、鞘管に備えられた継手で連結
することが可能であり、隣接する鋼管矢板および鞘管は
継手により連結され一体性が確保されている。また、陸
側鋼管矢板2本以上毎にジャケットの鞘管を配置する場
合においては、鋼管矢板の上下方向中間部に備えている
継手は隣接する鋼管矢板同士で連結し、鋼管矢板に嵌合
された鞘管と隣接する鋼管矢板同士は、鞘管に備えられ
た継手と鋼管矢板に備えられた継手により連結され連続
する鋼管矢板や鞘管が継手により連結され間隙のない構
造とすることができる。
【0012】また請求項7の発明は請求項6に記載の二
重矢板壁式構造において、上下方向中間部に所定の長さ
に渡って継手部を備えている継手付き陸側鋼管矢板の継
手長さが、継手付き鞘管の継手長さよりも長く設定さ
れ、かつ陸側鋼管矢板の継手の横断面形状にほぼ重合す
るように前記継手付き鞘管における継手下面が、前記陸
側鋼管矢板の継手上面に載置されていることを特徴とす
る。このように構成することによる効果は、継手付き鞘
管本体またはその継手部を継手付き陸側鋼管矢板におけ
る継手部に載置することができ、継手付き鞘管を所定の
位置に安定した状態で配設することができると共に、鞘
管および陸側鋼管矢板の各継手によりガイドしながら隣
接する継手付き鋼管矢板を打設することができる等の効
果がある。
【0013】また、請求項8の発明は、請求項1〜7の
いずれかの発明において、前記斜材が、断面円形または
断面矩形の鋼管やH形鋼等のトラス材あるいはPC鋼棒
等のタイロッドのいずれかであることを特徴とする。こ
のように構成することによる効果は、斜材として引張力
のみの伝達可能なタイロッドや、圧縮力、引張力や曲げ
モーメントを伝達できる鋼管やH形鋼のトラス材を用い
ることによって、外力の作用方向に応じて適切に部材を
選定することができる。
【0014】本発明によると、沖側の前部矢板壁の上部
と陸側の後部矢板壁の下方部とを斜材により連結してい
るので、地震時に前部矢板壁の上部に土圧と共に沖側に
向かう水平力が作用しても、中詰め土砂とともに斜材と
斜材で連結された鋼管矢板からなるラーメン構造で水平
力に抵抗するようにしたので、壁体の剛性や耐荷力が高
く、壁体幅が狭く、かつ建設コストを低減することがで
きる、二重矢板壁式護岸構造とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図1
5を参照して詳細に説明する。図1は二重矢板壁式護岸
構造の縦断側面図である。図2、図3はそれぞれ沖側、
陸側から見たD−D,E−E矢視図(正面図)である。
図4〜図10は要部の拡大図である。図11〜図13
は、それぞれ図1のA−A断面図、B−B断面図、C−
C断面図である。図14、図15は継手部の拡大断面図
である。図16は上部に継手部を備えていない鋼管矢板
を示す図である。
【0016】図1の縦断側面図に示すように、護岸1
は、沖側の前部矢板壁2と陸側の後部矢板壁3とからな
る二重の矢板壁および前部矢板壁2と後部矢板壁3との
上部に主にコンクリート製舗装38aを有する鉄筋コン
クリート製上部工38を備えている。前部と後部の矢板
壁2,3は所定の間隔を置いて平行に配設され、各矢板
壁2,3は、継手部4(図5参照)を介して等ピッチの
列状に連結された鋼管矢板12a,12bと、護岸1を
強化する鋼製ジャケット6などから構成されている。鋼
管矢板12a,12bは鉛直に水底支持地盤7に達する
ように打設され、水底地盤7に達した後の所定深さまで
継手部4が貫入されて後述の止水処置が施されている。
なお、継手部4の詳細構造については後述する。そし
て、二重の矢板壁の間には、水底地盤7から上方に向か
って、例えば水底8レベルに至るまで盛土層9が形成さ
れ、さらにその上に最終的に中詰土砂11が充填され
る。なお、40は裏込め土である。
【0017】図2、図3のD−D,E−E矢視図に示す
ように、前部と後部の各矢板壁2,3は鋼管矢板12の
3本が1セットになっており、中央の鋼管矢板12aお
よびその両隣の鋼管矢板12b,12bは水底支持地盤
7中に深く打設されている。鋼管矢板12a,12bは
継手部4を備える鋼管矢板の下端に鋼管杭12cが溶接
されて形成されている。そして、沖側と陸側の各鋼管矢
板12a,12aは間隔を置いて対向する位置に配置さ
れている。
【0018】図1と、図4〜図6の要部拡大図とに示す
ように、上記鋼製ジャケット6は、沖側と陸側の3本の
中央の鋼管矢板12a,12a間を接続するもので、陸
側の鞘管13、水平トラス材14(上部梁材)、傾斜し
たトラス材またはタイロッドなどの斜材15、横梁材1
6などからなり、つぎのように構成されている。以下の
説明では、前部と後部の鋼管矢板壁2.3を接続して設
置された状態にあるジャケット6を説明するが、ジャケ
ット6は予めユニットとして製作し、これを搬送して施
工現場で設置可能である。
【0019】後部矢板壁3における上記各セット中央の
鋼管矢板12aに、その上端から海底8に至るまでの深
さに亘って鞘管13が遊嵌されて外挿されている。鞘管
13と長尺の鋼管矢板12aとの間の間隙(すきま)に
は、経時硬化性充填材17としてのモルタル等が充填さ
れて両部材を一体化している。前記鞘管13の内周面と
前記鋼管矢板12aの外周面には適宜丸鋼等のずれ止め
部材が設けられている(図示を省略した。)。
【0020】また、鞘管13には、後述するP−T型継
手22(パイプT型継手、図14(b)参照)が設けら
れている。さらに、前部と後部の各矢板壁2,3におい
て、鋼管矢板12aを中心にして、左右方向両隣の鋼管
矢板12b,12bにまたがって、それらの上端にH形
鋼からなる横梁材16が載置されて配設されている。後
部側(陸側)の横梁材16の中央部付近の下部は鞘管1
3の上端に溶接により固着されている。
【0021】そして、図4〜図7の要部拡大図に示すよ
うに、前後部の矢板壁2,3上の横梁材16,16の中
央部間に水平トラス材14が渡され、両横梁材16,1
6に溶接により固着されている。また、水平トラス材1
4の前部矢板壁2側下部(沖側下部)に斜材取付用フラ
ンジ39が溶接により固定されていると共に、補強用縦
リブが前記水平トラス材14と前記斜材取付用フランジ
39に渡って溶接により固定されて補強され、また斜材
となるパイプ状の斜めトラス材15の上端部には水平状
態で、取付用フランジ41が溶接により前記斜めトラス
材15の上端部に水平状態で固定され、前記斜材取付用
フランジ39と斜材における取付用フランジ41にわた
って挿通された多数のボルト42およびこれに螺合され
たナットにより、前記斜めトラス材15と水平トラス材
14の沖側部分が一体化されると共に、前記斜めトラス
材15の下端部が後部矢板壁3(陸側)の鞘管13の下
端部に溶接により固着されている。
【0022】前記傾斜トラス材15の中間部が2本の支
持ロッド18,19およびその両端のピンジョイント2
5,26を介して鞘管13により支持されている。ま
た、両横梁材16,16の下部には、各鋼管矢板12
a,12bの配設ピッチに合わせてH形鋼からなる3個
の差込脚部27が左右方向に間隔を置いて下向きに配置
されて、その上端部が溶接により固定され、各鋼管矢板
12b,12a,12b内に落し蓋が配設された状態
で、前記3個の差込脚部27がそれぞれ各鋼管矢板12
b,12a,12bに差し込まれ、前記差込脚部27と
鋼管矢板内のすきま部分にコンクリート等の経時硬化性
充填材17が充填されて、前記差込脚部27が埋め込み
固定されて両横梁材16,16が固定されている。な
お、横梁材16を前部または後部のいずれかの矢板壁上
にだけ設けてもよい。横梁材16は、鉄筋コンクリート
製上部工38により包含され固定される。
【0023】また、図8〜図10の要部拡大図に示すよ
うに、各鞘管13の後部側(陸側)下端部には、水平状
態で左右方向に延長するように角パイプ状の受桁28
(梁)が配置されて、その受桁28(梁)は鞘管13に
溶接により固定された支持板29を介して溶接により固
着されている。受桁28は鞘管13の両隣の鋼管矢板1
2b,12bに及ぶ長さに設定されて水平方向に延び、
鞘管13および両鋼管矢板12b,12bと受桁28と
の間にはコンクリート等の経時硬化性充填材17が充填
されている。この実施形態の場合には、前記鞘管13と
水平トラス材14と傾斜トラス材15と差込脚部27を
有する横梁材16と受桁28とにより、ジャケット6が
構成されている。この鋼製ジャケット6の構成として
は、最小限、前記鞘管13と水平トラス材14と傾斜ト
ラス材15とにより構成することができる。なお、受桁
28の長さを両隣の鋼管矢板12b,12bに及ぶよう
に設定することは必ずしも必要であるとは限らない。
【0024】こうしてジャケット6を設置することによ
り、例えば、地震時に前部矢板壁2に土圧と共に沖側に
向かう水平力が作用しても、傾斜トラス材15とこれを
介して後部矢板壁3下部の受桁28により引張力を3本
の鋼管矢板12a,12b,12bに分散して受ける構
造にしたので、十分強固に抵抗することができ、合理的
な二重矢板壁式護岸構造物1とすることができる。
【0025】なお、図11〜図13のA−A断面図〜C
−C断面図に示すように、前部矢板壁2の鋼管矢板12
a,12bの継手部4は、全てP−P型継手21(図1
1、図14(a))である。一方、後部矢板壁3におい
ては、鞘管13の継手部4はP−T型継手22(図1
1、図12,図14(b))であり、鋼管矢板12b同
士の継手部4はP−P型継手21である(図11)。ま
た、鞘管13の下方に延びる長尺の鋼管矢板12aの部
分の継手部4は特殊P−T型継手23(図13,図1
5)である。また、上記いずれの継手部4も連結方向長
さは等しい。
【0026】P−P型継手21は、図14(a)に示す
ように、鋼管矢板12bに沿って小径のパイプ32が溶
接され、パイプ32は長手方向に延びるスリット31を
有する。そして、両パイプ32が嵌合するように組み合
わされて鋼管矢板12b同士が嵌合連結される。
【0027】次に、P−T型継手22は、図14(b)
に示すように、鋼管矢板12bには上下方向に延長する
ようにスリット33を有する小径のパイプ34が溶接さ
れて構成され、これに連結される鞘管13には、ウエブ
35aの張り出し寸法の短い横断面T字形断面の雄型継
手35が鞘管13の長手方向(上下方向)に延長するよ
うに溶接されて固定され、この小径のパイプ34とT字
形の雄型継手35が嵌合するように組み合わされて嵌合
連結される。さらに、特殊P−T型継手23は、図15
に示すように、横断面T字形断面の雄型継手36のウエ
ブ36aの長さが図14(b)と相違するだけで、その
他は同じである。各型の継手21,22,23内のすき
ま空間には、モルタル,吸水膨潤性止水材,アスファル
ト等の止水材37が充填され、前後部矢板壁2,3は遮
水性を備えている。
【0028】図16は本発明において使用される、上部
に継手を備えていない陸側の鋼管矢板12を取り出して
示す図であり、この鋼管矢板12の上部に、その継手部
の上面に鞘管13の継手部の下端面が、同一垂直面内に
配置されて重合するように載置され、そのため鞘管13
側のT字状継手は短く設定されている。このように構成
すると、継手付き鞘管本体またはその継手部を継手付き
陸側鋼管矢板12における継手部に載置することがで
き、継手付き鞘管13を所定の位置に安定した状態で配
設することができると共に、鞘管13および陸側鋼管矢
板12の各継手によりガイドしながら隣接する継手付き
鋼管矢板12を打設することができる。
【0029】前記実施形態においては、水平トラス材1
4の沖側先端部に横梁材16が固定されると共に水平ト
ラス材14の陸側後端側が分割されて左右方向に延長す
るように横梁材16が固定されている形態を示したが、
本発明を実施する場合、前記横梁材16を省略して、直
接水平トラス材14を沖側および陸側に延長して、沖側
部分の先端下部および陸側部分の後端部の下部に、それ
ぞれ差込脚部27を固定するように構成してもよい。こ
のようにジャケット6を構成する場合には、沖側および
陸側に間隔を置いて対向するすべての各鋼管矢板12
a,12bに渡って、同様に鋼製ジャケット6を配設す
るようにしてもよい。
【0030】前記実施形態においては、傾斜したトラス
材15からなる斜材を使用しているが、本発明を実施す
る場合、地震時における、中詰め土11および陸側の裏
込め土40等が沖側に向かうように作用する水平力に対
しては、前記斜材に引張り力が作用するので、タイロッ
ドなどの斜材により連結するように使用するようにして
もよく、前記実施形態のように、鋼管あるいは中空鋼材
等の曲げ剛性の大きい部材を使用すれば、沖側から陸側
に向かう波力等の水平力および上部工の荷重が作用した
場合、前記斜材に圧縮力、曲げモーメントとして荷重を
負担させることができ、高耐力・高剛性の壁体構造とす
ることができる。
【0031】前記実施形態の場合には、傾斜トラス材1
5からなる斜材の上部を、沖側の鋼管矢板12a(12
b)に水平トラス14を介して間接的に取り付けると共
に、斜材の下部を鞘管13を介して陸側鋼管矢板12a
に間接的に取り付けるようにしているが、傾斜トラス材
15からなる斜材の上部または下部の少なくともいずれ
か一方を直接固定するようにしてもよい。前記実施形態
のように、傾斜トラス材15の両端部を沖側鋼管矢板1
2aまたは陸側鋼管矢板12aに直接または間接的に剛
結合すると、耐圧縮支持材および耐引張材の両方の作用
を発揮させることができる。
【0032】本発明を実施する場合、ジャケット6は鋼
管矢板複数本毎に配置され、例えば片隣に配置されない
部分がある2本毎(片隣)に配設するか、またジャケッ
ト6間に2つの鋼管矢板が配置される3本毎(両隣)に
配設するか、あるいはジャケット部材間に4つの鋼管矢
板が配置される5本毎(両2本隣)に配設するかは、適
宜選定するようにすればよく、その際に、反力分散梁は
それぞれ、片隣の鋼管矢板に配置するか、両隣の鋼管矢
板に渡って配置するか、両2本隣に渡るように配置され
る。
【0033】前記実施形態の場合には、差込脚部27を
利用して、これをコンクリートに埋め込むように構成し
ているが、差込脚部27およびコンクリートの組み合わ
せによる固定手段に代えて、鋼管矢板12と上部梁材1
4とをボルト接合あるいは溶接接合あるいはこれらを適
宜組み合わせた固定手段を採用するようにしてもよく、
この場合に、適宜公知の接合用鋼板を一方または両方の
部材に溶接等により固定するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるので次のよう
な効果を有している。 請求項1の発明によると、沖側の前部矢板壁と陸側
の後部矢板壁と、両矢板壁間に中詰め土砂を充填した二
重矢板壁式護岸構造において、前部矢板壁の上部と後部
矢板壁の下方部とを斜材により連結したので、陸側の後
部矢板壁の背面にある裏込め土からの土圧等に対して、
沖側鋼管矢板および陸側鋼管矢板を斜材で連結すること
により、鋼管矢板および斜材からなるラーメン構造を構
成し、二重矢板壁式構造の壁体剛性や耐力を高め、鋼管
矢板の発生断面力や変位を低減し、沖側の前部矢板壁と
陸側の後部矢板壁との間隔を大きくしたり、鋼矢板の断
面性能を大きくする等のよる大幅な建設コストの増大が
生じることなく、要求性能を満足する二重矢板壁式構造
物を構築できる効果がある。
【0035】 請求項2の発明によると、請求項1の
発明において、上部梁材の陸側下部に継手付き鞘管の上
部を固定し、前記上部梁材の沖側下部と陸側の継手付き
鞘管の下部とを斜材により結合して鋼製ジャケットを構
成し、上部梁材の沖側先端部を沖側矢板壁における沖側
鋼管矢板に固定し、前記沖側鋼管矢板に間隔をおいて対
向する後部矢板壁における陸側鋼管矢板に、前記継手付
き鞘管を嵌合すると共に、前記鞘管と前記陸側鋼管矢板
との間にモルタル等の経時硬化性充填材を充填硬化して
一体化したので、通常、斜材は、下端が海底面に打設さ
れた陸側鋼管矢板の海面下の位置に配置し、溶接等によ
り陸側鋼矢板の海底面に打設後に斜材を陸側鋼管矢板に
取り付けることが困難であるが、この請求項の発明の場
合は、上部梁材と斜材と鞘管からなるジャケット部材
を、ジャケットの上部梁材の沖側先端部を沖側鋼管矢板
上部に固定し、陸側鋼管矢板よりも径の大きい鞘管を陸
側鋼管矢板に嵌合載置し、鞘管と鋼管矢板の間隙にモル
タル等を充填することにより、容易に所定の位置に斜材
を配置することが可能になる等の効果がある。また簡単
な構造のジャケットの使用により両矢板壁の剛性が高く
なり、強固になると共に、施工が容易化される。
【0036】 請求項3の発明によると、請求項2に
記載の発明において、前記陸側鋼矢板に嵌合した鞘管の
後部側下部に、後部矢板壁に沿って複数の陸側鋼管矢板
に渡って反力分散用梁が配置されて前記鞘管に固定さ
れ、前記反力分散用梁と陸側鋼管矢板との間には、コン
クリート等の経時硬化性充填材が充填硬化されているの
で、反力分散用梁はジャケットを嵌合載置した隣接する
鋼管矢板の少なくとも1本以上の鋼管矢板に渡って配置
し、反力分散用梁が取り付け鞘管が嵌合載置されていな
い反力分散用梁が配置された陸側鋼管矢板を硬化性充填
材により圧縮力が伝達できるように連結することによ
り、鞘管が嵌合載置された鋼管矢板と反力分散用梁で連
結された隣接する他の鋼管矢板が均等に荷重を分担する
ことができる等の効果が得られる。
【0037】 請求項4の発明によると、請求項2〜
3のいずれかの発明において、斜材を有するジャケット
を隣接する陸側鋼管矢板2本以上毎に配置する場合にお
いて、上部梁材の沖側先端部に2本以上の複数の沖側鋼
管矢板に沿って横梁材が固定され、前記横梁材の下部に
その長手方向に間隔をおいて、下向きに鋼材からなる差
込脚部が設けられ、前記各差込脚部がそれぞれ沖側鋼管
矢板内に配置されているコンクリート等の経時硬化性充
填材により固定されているので、横張材が配置された沖
部鋼管矢板は均等に荷重を分担するとともに、陸部鋼管
矢板と上部梁材、斜材、鞘管からなるジャケットと沖部
鋼管矢板とを強固に連結することができる効果が得られ
る。
【0038】 請求項5の発明によると、請求項2〜
4のいずれかの発明において、斜材を有するジャケット
を陸側鋼管矢板2本以上毎に配置する場合において、上
部梁材の陸側先端部に、2本以上の複数の後部矢板壁に
沿って横梁材が固定され、前記横梁材の下部にその長手
方向に間隔をおいて、下向きに鋼材からなる差込み脚部
が設けられ、前記各差込み脚部がそれぞれ陸側鋼管矢板
内に配置されてコンクリート等の経時硬化性充填材によ
り固定されているので、2本以上の陸側鋼管矢板毎に斜
材を有するジャケット構造を配置した場合においても、
同数の陸側鋼管矢板の上部を横梁材で強固に連結するよ
うになるので、この2本以上の複数の後部矢板壁は均等
に荷重を分担することができる効果が得られる。
【0039】請求項6の発明は、請求項2〜5のいず
れかの発明において、鋼管矢板の上下方向中間部に所定
の長さに渡って継手部を備えている継手付き後部鋼管矢
板の上部に、継手付き鞘管が嵌合載置され、前記継手付
き鞘管の継手部が隣接する鋼管矢板または隣接する鞘管
の継手に嵌合連結されているので、鋼管矢板の上下方向
中間部に所定の長さに渡って継手部を備えている継手付
き陸側鋼管矢板の上部にジャケットの鞘管を陸側鋼管矢
板毎に嵌合する場合は、鋼管矢板の上下方向中間部に備
えている継手は隣接する鋼管矢板同士で連結し、鋼管矢
板に嵌合された隣接する鞘管同士は、鞘管に備えられた
継手で連結することが可能であり、隣接する鋼管矢板お
よび鞘管は継手により連結され一体性が確保されてい
る。また、陸側鋼管矢板2本以上毎に配置する場合にお
いては、鋼管矢板の上下方向中間部に備えている継手は
隣接する鋼管矢板同士で連結し、鋼管矢板に嵌合された
鞘管と隣接する鋼管矢板同士は、鞘管に備えられた継手
と鋼管矢板に備えられた継手により連結され連続する鋼
管矢板や鞘管が継手により連結され間隙のない構造とす
ることができる等の効果が得られる。
【0040】 請求項7の発明によると、請求項6に
記載の発明において、上下方向中間部に所定の長さに渡
って継手部を備えている継手付き陸側鋼管矢板の継手長
さが、継手付き鞘管の継手長さよりも長く設定され、か
つ陸側鋼管矢板の継手の横断面形状にほぼ重合するよう
に前記継手付き鞘管における継手下面が、前記陸側鋼管
矢板の継手上面に載置されているので、継手付き鞘管本
体またはその継手部を継手付き陸側鋼管矢板における継
手部に載置することができ、継手付き鞘管を所定の位置
に安定した状態で配設することができると共に、鞘管お
よび陸側鋼管矢板の各継手によりガイドしながら隣接す
る継手付き鋼管矢板を打設することができる等の効果が
ある。
【0041】 請求項8の発明によると、請求項1〜
7に記載の発明において、前記斜材が、断面円形または
断面矩形の鋼管やH形鋼等のトラス材あるいはPC鋼棒
等のタイロッドのいずれかであるので、斜材として引張
力のみの伝達可能なタイロッドや、圧縮力や曲げモーメ
ントを伝達できる鋼管やH形鋼のトラス材を用いること
によって、外力の作用方向に応じて適切に部材を選定す
ることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の縦断側面図である。
【図2】一実施形態の沖側から見た正面図である。
【図3】一実施形態の陸側から見た正面図である。
【図4】一実施形態の要部の拡大図である。
【図5】図4のF−F断面図である。
【図6】一実施形態の鋼製ジャケットのみの平面図であ
る。
【図7】(a)は図4のH−H矢視図であり、(b)は
図4のJ−J矢視図である。
【図8】一実施形態の要部の拡大図である。
【図9】図8のK−K矢視図である。
【図10】図8のL−L矢視図である。
【図11】図1のA−A断面図である。
【図12】図1のB−B断面図である。
【図13】図1のC−C断面図である。
【図14】(a),(b)は一実施形態の継手部の拡大
断面図である。
【図15】一実施形態の継手部の拡大断面図である。
【図16】本発明において使用される陸側鋼管矢板を取
り出して示す図であり、(a)は正面図であり、(b)
はその側面図であり、(c)はそのM−M線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 二重矢板壁式護岸(二重矢板壁式護岸構造物) 2 前部矢板壁 3 後部矢板壁 4 継手部 6 ジャケット 7 水底支持地盤 8 水底 9 盛土層 11 中詰土砂 12a 鋼管矢板 12b 鋼管矢板 13 鞘管 14 水平トラス材 (上部梁材) 15 斜材(斜めトラス材) 16 横梁材 17 充填材 18 支持ロッド 19 支持ロッド 21 P−P型継手 22 P−T型継手 23 特殊P−T型継手 25 ピンジョイント 26 ピンジョイント 27 差込脚部 28 受桁(梁) 29 支持板 31 スリット 33 スリット 32 パイプ 34 パイプ 35 雄型継手 36 雄型継手 35a ウエブ 36b ウエブ 37 止水材 38 鉄筋コンクリート製上部工 38a コンクリート製舗装 39 斜材取付用フランジ 40 裏込め土 41 取付用フランジ 42 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 規之 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 木村 哲夫 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 寺田 俊朗 東京都千代田区麹町5−4 日本工営株式 会社内 Fターム(参考) 2D018 BA15 2D049 EA03 FB03 FB14 FC02 FC03 FD04 FE07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沖側の前部矢板壁と陸側の後部矢板壁
    と、前記各矢板壁間に中詰め土砂を充填した二重矢板壁
    式護岸構造において、前部矢板壁の上部と後部矢板壁の
    下方部とを斜材により連結したことを特徴とする二重矢
    板壁式護岸構造。
  2. 【請求項2】 上部梁材の陸側下部に継手付き鞘管の上
    部を固定し、前記上部梁材の沖側下部と陸側の継手付き
    鞘管の下部とを斜材により結合して鋼製ジャケットを構
    成し、上部梁材の沖側先端部を沖側矢板壁における沖側
    鋼管矢板に固定し、前記沖側鋼管矢板に間隔をおいて対
    向する後部矢板壁における上部に継手を備えていない陸
    側鋼管矢板に、前記継手付き鞘管を嵌合すると共に、前
    記鞘管と前記陸側鋼管矢板との間にモルタル等の経時硬
    化性充填材を充填硬化して一体化したことを特徴とする
    請求項1に記載の二重矢板壁式護岸構造。
  3. 【請求項3】 斜材を有するジャケットを隣接する陸側
    鋼管矢板2本以上毎に配置する場合において、前記陸側
    鋼矢板に嵌合した鞘管の後部側下部に、後部側矢板壁に
    沿って2本以上の複数の陸側鋼管矢板に渡って反力分散
    用梁が配置されて前記鞘管に固定され、前記反力分散用
    梁と陸側鋼管矢板との間には、コンクリート等の経時硬
    化性充填材が充填硬化されていることを特徴とする請求
    項2に記載の二重矢板壁式護岸構造。
  4. 【請求項4】 斜材を有するジャケットを隣接する陸側
    鋼管矢板2本以上毎に配置する場合において、上部梁材
    の沖側先端部に2本以上の複数の沖側鋼管矢板に沿って
    横梁材が固定され、前記横梁材の下部にその長手方向に
    間隔をおいて、下向きに鋼材からなる差込脚部が設けら
    れ、前記各差込脚部がそれぞれ沖側鋼管矢板内に配置さ
    れてコンクリート等の経時硬化性充填材により固定され
    ていることを特徴とする請求項2〜3のいずれかに記載
    の二重矢板壁式護岸構造。
  5. 【請求項5】 斜材を有するジャケットを隣接する陸側
    鋼管矢板2本以上毎に配置する場合において、上部梁材
    の陸側先端部に2本以上の複数の陸側鋼管矢板に沿って
    横梁材が固定され、前記横梁材の下部にその長手方向に
    間隔をおいて、下向きに鋼材からなる差込脚部が設けら
    れ、前記各差込脚部がそれぞれ陸側鋼管矢板内に配置さ
    れてコンクリート等の経時硬化性充填材により固定され
    ていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載
    の二重矢板壁式護岸構造。
  6. 【請求項6】 鋼管矢板の上下方向中間部に所定の長さ
    に渡って継手部を備えている継手付き陸側鋼管矢板の上
    部に、継手付き鞘管が嵌合載置され、前記継手付き鞘管
    の継手部が隣接する鋼管矢板または隣接する鞘管の継手
    に嵌合連結されていることを特徴とする請求項2〜5の
    いずれかに記載の二重矢板壁式護岸構造。
  7. 【請求項7】 上下方向中間部に所定の長さに渡って継
    手部を備えている継手付き陸側鋼管矢板の横方向の継手
    長さが、継手付き鞘管の横方向の継手長さよりも長く設
    定され、かつ陸側鋼管矢板の継手の横断面形状内に重合
    するように前記継手付き鞘管における継手下面が、前記
    陸側鋼管矢板の継手上面に載置されていることを特徴と
    する請求項6に記載の二重矢板壁式護岸構造。
  8. 【請求項8】 前記斜材が、断面円形または断面矩形の
    鋼管あるいはH形鋼等のトラス材またはPC鋼棒等のタ
    イロッドのいずれかであることを特徴とする請求項1〜
    7に記載の二重矢板壁式護岸構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004244867A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Nippon Steel Corp 水域構造物
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KR101590032B1 (ko) * 2015-02-12 2016-01-29 주식회사 대산시빌테크날러지 지중 매입 파일을 이용한 주열식 벽체 및 이를 이용한 구조물 시공방법
CN111501774A (zh) * 2020-04-13 2020-08-07 中建三局集团有限公司 一种用于前排倾斜双排桩的支护体系及其施工方法
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