JP2005048518A - 管理型護岸 - Google Patents

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Mitsuru Nonoda
充 野々田
Takahiko Ito
隆彦 伊藤
Katsuo Matsuzaki
勝夫 松崎
Hiroshi Nakano
浩 中野
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Abstract

【課題】 ケーソン等で区切って廃棄物投棄場所を区画するに際して、仕切り護岸に設ける構造物間で、遮水材が構造物の壁に密着されるような処理を行い、護岸の信頼性を向上させる。
【解決手段】 ケーソン11、11aを列状に並べて構築する管理型護岸において、ケーソン11、11aの間では、所定の間隔を介して配置するゴムシール12、12aの間に、アスファルト混合物のような遮水材を充填して、遮水層13を構築する。前記遮水層を構築するに際して、ケーソンの壁とゴム材の表面には、遮水材との間で親和性を発揮可能なプライマーを塗布しておき、接続部に隙間が生じないように保護する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ケーソン等の既成の構造物を列状に構築することにより、連続壁状の遮水壁を構築する廃棄物海面処分場の管理型護岸に関し、特に、構造物の側壁面にプライマーを塗布して、後で充満させる遮水材との親和性を良好に発揮可能な管理型護岸に関する。
産業廃棄物や一般廃棄物を海面埋め立て処分するための処分場を構築するに際しては、予定された海面埋立地を区画する護岸を構築して、外海と遮断した埋め立て処分場内に廃棄物を投棄している。前記仕切り護岸としては、鋼製矢板式護岸、ケーソン式護岸、セル式護岸、捨石式護岸等を用いることが知られている。前記廃棄物の埋め立て処分場を区画する仕切り護岸には、処分場内の保有水が外海に浸出しないように、仕切り護岸の本体に、もしくは独立した部分に遮水処理を施すとともに、処分場を構築する区域の海底地盤に対して必要に応じて遮水処理を行うことが求められている。前述したような遮水処理を施した護岸を構築するために、従来より、遮水シート工法の他に、主に鋼管矢板や他の任意の断面形状の矢板等の、鋼材を用いた鋼製矢板を列状に打設もしくは埋設する等の手段を用いる。なお、以下に説明する本発明においては、前記矢板類の打設または埋設を総称して「立設」と呼んで説明している。また、本発明の実施例で説明している「接続部」は、矢板の継手部材、ケーソンの目地部、セル状護岸等におけるアーチ部、その他の構造物の目地または接続部に類する構造物等を全てまとめて、接続部と呼んで説明しているもので、特に遮水材を充填または取付ける等の処理を行って、遮水処理の対象とされる部分を対象として説明している。
前記隣接させるように立設して、壁状の構造物として構築する矢板等の間で、その継手部材が係合もしくは嵌合する部分では、その内部に形成される空間部に対して、アスファルト混合物やモルタル、その他の遮水性能を発揮可能な充填材を充填する。そして、前記遮水壁を構成する鋼(管)矢板の間で、その継ぎ目の部分での遮水性を発揮させる方法が提案されている。また、前記継手部分での遮水性を良好に発揮させるための補助手段として、例えば、ゴム等の弾性体からなるシート状の部材を折り込んで挿入し、接続部の一方の隙間を前記シート状の部材で塞ぎ、他方の隙間を充填物で塞ぐようにして、遮水性を良好に発揮できるようにすることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−227186号公報
ところが、前記従来例に示されているように、鋼管矢板の接続部材の小さな隙間に遮水材を充填する場合でも、例えば、モルタル等の充填物が鋼材の壁に密着しないといった問題がある。また、前記鋼管矢板のジョイント部の他に、ケーソンの接続部に対しても、前記鋼製矢板の場合と同様に、ケーソン間に施工する遮水層の両側端部を、ゴム等の弾性体で構築したシール部材(例えばグラベルシール……商品名)により、海洋構造物の厚さ方向の両側で区画し、その区画の中にモルタルやアスファルト混合物等の、遮水材を充填した遮水層を構築する場合がある。前記ケーソンの接続部の場合も、アスファルト混合物のような遮水材が壁に密着しないと、漏水が発生するという問題がある。しかしながら、完全性を要求される埋立地の護岸等においては、前記ゴムシールで区画された範囲内に充填される遮水材に対しても、構造物の壁面との密着性を良好に維持できるようにすることが求められている。
本発明は、構造物を列状に並べて構築する埋立地の仕切り護岸において、遮水材が構造物の壁面に密着されて、隙間が生じないように維持でき、遮水層の信頼性を向上させ得るような方法を提供することを目的としている。
本発明は、海域に予定された廃棄物の埋立地の周囲を囲うようにして、構造物を連続して立設し、前記立設する構造物の接続部に遮水処理を施して、連続した遮水壁として構成する海面処分場の管理型護岸に関する。
請求項1の発明は、前記構造物の接続部に対する遮水処理のために、前記接続部に遮水性を発揮する遮水材を充填するために、
前記構造物の接続部での遮水材に接する面に、遮水材と親和性を有する表面処理材をあらかじめ付着させる処理を施した構造物を用い、
前記構造物を立設した後に、前記接続部の空隙部分に遮水材を充填する処理を施すことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記構造物の接続部に対する遮水処理のために、前記接続部に遮水性を発揮する遮水材を充填するため、および/または、遮水壁の外面に沿わせて別途構築する遮水層との間での接着性を向上させるために、
前記構造物の接続部での前記遮水材に接する内外の面に、遮水材と親和性を有する材料をあらかじめ付着させる処理を施した構造物を用い、
前記構造物を立設した後に、前記接続部の空隙部分に遮水材を充填する処理と、遮水壁の外面に接する遮水層を構築する処理を行うことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記構造物がケーソンであり、隣接するケーソンとの間で所定の間隔をおいて配置した仕切り材により遮水材の構築区間を規定し、前記仕切り部材の間に遮水材を充満させて遮水層を構築するに際して、前記ケーソンの遮水材と接する壁面には、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けておくことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記ケーソンの遮水材と接する前記仕切り材の表面には、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けておくことを特徴とする。
請求項5の発明は、前記ケーソンの遮水材と接する壁面および前記仕切り材の表面には、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けておくことを特徴とする。
請求項6の発明は、前記構造物が鋼製矢板を列状に立設した矢板壁、または、鋼板を円筒形状になるよう列状に並べたセル構造、もしくは鋼製矢板を円環状に立設したセル構造の構造物であり、前記矢板の継手の部分、もしくは、隣接させて立設するセル構造物とその接続部での、前記遮水材と接する壁面に、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を施しておくことを特徴とする。
請求項7の発明は、前記構造物の接続部に沿わせて遮水材の層と止水性シート部材を重ねて敷設して、前記構造物の接続部に施工する遮水層と、前記遮水層およびシート部材による複数層の遮水層を構築するとともに、前記構造物およびシート部材の双方またはいずれか一方の前記遮水材に接する面には、施工される遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けたものを用いることを特徴とする。
請求項8の発明は、前記構造物の接続部に施工して遮水層を構成する遮水材としてアスファルト混合物を用い、前記アスファルト混合物が接する壁面には、アスファルトプライマーのようなアスファルトに親和性を有する処理層を設けることを特徴とする。
請求項9の発明は、前記構造物の接続部に施工して遮水層を構成する遮水材としてコンクリート系もしくは粘土系の材料を用い、前記遮水材が接する壁面には、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けることを特徴とする。
請求項10の発明は、前記遮水シートがゴム系シートまたは樹脂系シート類であり、前記シートが遮水材に接する表面に対して、遮水材との親和性を有する材料を付着させた処理層を設けることを特徴とする。
前述したように、ケーソンや鋼製(鋼管、箱型、H型、U型等)矢板、セル、シート類等に対して、遮水材が接するように打設して、遮水層を構築するに際して、構造物の接続部に対して親和性を発揮可能なプライマーの層を設けておくことで、遮水材と構造物とを一体化した遮水層を構成できる。また、前記護岸が鋼製矢板や鋼管矢板もしくはセル等のように、金属製の部材の場合には、金属とアスファルト材料との親和性を良好に発揮でき、その他に、コンクリートや樹脂、ゴム等に対しても、遮水材との間、もしくは構造物との間で隙間が生じないように処理することができる。また、前記構造物の継手部での遮水処理の他に、遮水シートを組み合わせて用いる場合にも、ゴム系のシートの他に、樹脂系としての塩ビシートやポリエチレンシート、その他の任意の遮水シートをも対象として用いることが可能である。そして、前述したようにして、遮水材を構造物の継手の部分に施工して、管理型護岸の遮水性を維持させるようにした場合には、海面の所定の区域を仕切るように構築する護岸での信頼性を向上させることができ、護岸を構築する工事も容易に行うことか可能である。
図示される例にしたがって、本発明の実施例の構成を説明するが、以下に説明する実施例は、廃棄物を埋め立て投棄する海域を、ケーソンやその他の既成の構造物を列状に構築して、外海と区画する仕切り護岸を構築し、前記仕切り護岸を廃棄物埋立地の管理型護岸として用いる場合の1つの例を説明しているものである。前記仕切り護岸としては、矢板を打設して構築する仕切り護岸に対しても、以下に説明するような、遮水層を構築する手段を適用することが可能である。
図1に説明する例は、ケーソン11を列状に並べて、埋立地6を区画する仕切り護岸10を構築する場合を説明しているもので、前記仕切り護岸10の構造物とその周囲の構造体とを含む海洋構造物1は、海底地盤2の上に所定の高さで捨石を積み重ねて基礎マウンド4を構築し、前記基礎マウンド4の上にアスファルトマット5を敷設した上に、ケーソンを立設して構築している。なお、前記ケーソン11を並べて仕切り護岸10を構築するに際して、海底地盤2と基礎マウンド4に対しては、従来の遮水性を発揮させる海洋構造物1の場合と同様に、内外に海水が流通しないようにする不透水性の処理層を構築する工事を施工して、地盤に不透水の性質を維持させ得るような処理を行うことは勿論である。また、前記海洋構造物1を、他数個のケーソン11……を列状に並べた仕切り護岸10として構築するに際して、隣接するケーソン11の間の接続部での空隙部には、図2、3に説明するようにして遮水処理を行う。
前記図2、3に示すように、ケーソンを立設して構築する仕切り護岸において、隣接する2つのケーソン11、11aの間の接続部には、所定の間隔を介してゴムシール材12、12aを配置して、その間の空間部に後述するような遮水材を充填する。前記ゴムシール材12としては、従来よりケーソンの間に配置して遮水性を発揮させるために用いるところの、グラベルシールと呼ばれているものを用いることを想定している。これは、ゴム等の弾性体で中空な筒状に形成したものの一方の側に、板状の部材を取付けて、前記板状の部材を一方のケーソン11の側面に取付けて、他方のケーソン11aに対しては、その突部を押圧するように設けているものである。そして、前記2つのケーソンの間(接続部)で、ゴムシール材の弾性を用いて塞ぐような作用を行わせ、荒波等の影響を受けたりして2つのケーソンの間の間隙が若干変化したとしても、前記ゴムシール材12、12aの弾性と、両シール材の間に充填したアスファルト混合物13のレオロジー等により、接続部に余分な隙間が形成されないようシールと保護作用を発揮可能としている。
前記2つのケーソン11、11aの接続部に、遮水材を充填して遮水処理を行うに際して、前記遮水材13としてアスファルト混合物を用いる場合を、以下に説明する。前記ケーソン11が鉄製のものと、コンクリート製の場合等の、種々の材料を用いて構成されているが、前記ケーソン壁15に対して直接アスファルト混合物を接触させても、両者には親和性がないことから、隙間が容易に形成されるという問題がある。したがって、2つのケーソンの間にアスファルト混合物を充填しても、予想できなかった荒波や地震等の影響を受けてケーソンが移動した場合に、ケーソンの壁面から遮水材の層が離間して、両部材の間に隙間が容易に形成され、遮水性を良好に維持させことが困難になる等の不都合が発生する。
そこで、前記ケーソンの壁面と遮水材13との間に、隙間が形成されないようにするために、図3に説明するように、ケーソン壁15に対して下地層としてのプライマー層16を塗布して前処理を行っている。また、対向する壁面にも、同様に遮水材に当接する範囲に対して、図示を省略するが、プライマー層16を塗布する処理を施す。前記プライマー層16としては、遮水材13としてアスファルト混合物を用いる場合には、タックコートを用いることができるが、その他に、遮水材の種類に応じたプライマーを使用することができる。なお、この実施例において、前記プライマー層は、対向するケーソン壁の双方にそれぞれ塗布して設けることのほかに、ゴムシール部材の表面に設けること、もしくは、ケーソン壁とゴムシールの表面との、遮水材が接するすべての面に対して設けておく等の処理を、遮水壁の構築条件に対応させて、任意に構成することが可能である。
前記プライマーとしてカットバックアスファルトを用いる場合には、例えば、0.5〜1Kg/1平方メートル程度の使用量でも十分である。つまり、1mm程度の厚さで、ケーソンの壁をプライマーで覆う処理を行っておくと、後で水中で充填するアスファルト混合物が、ケーソン壁15から剥がれたりすることがなくなり、ケーソン間での遮水性を良好に維持できるようにする。なお、前記プライマーとして用いる材料や、それを塗布する厚さは、遮水材13として用いる材料の性質や、処分場に投棄する廃棄物の性質等に対応させて、任意に選択することが可能である。その他に、遮水材に対する親和性を発揮可能にするためには、できるだけ厚く下地層を形成しておくと、その後に充填する遮水材とのなじみが良くなるものである。また、前記遮水材としていずれの材料を用いる場合でも、例えば、矢板等の遮水材と接する面に対して、アスファルト系のプライマーを塗布しておくと、前記矢板壁に接する遮水材の表面に微小な凹凸があっても、その凹凸がプライマーにより解消されて隙間が形成されないので、その接触部での遮水性を良好に維持できるものとされる。
図4、5に示す例は、列状にケーソン11を並べて、廃棄物の埋め立て処分場の仕切り護岸10を、所定の範囲を区画する壁として構築する場合を説明している。この実施例では、ゴムシール材12、12aで区画した範囲の内側の他に、ケーソン11の陸側(埋立地側)の所定の範囲の表面部分と、フーチングの部分でも遮水処理を施すようにしており、前記遮水処理に対応させて、あらかじめプライマーを塗布する処理を行ったものを用いる。前記ケーソンの表面部分と、フーチング部分での遮水処理を行うことは、図5に示すように、仕切り護岸10の埋立地側に対しても、アスファルト混合物による遮水層を構築することに対応させている。
前記図5に示す海洋構造物1を構築するに際して、あらかじめ海底地盤2には、所定の範囲に亘って地盤改良の処理を行うもので、透水性を有する地盤に対して遮水性を持たせるように、地盤改良の処理を行った不透水処理部3を構築する。前記地盤改良部3上には、基礎マウンド4を構築し、その基礎マウンド4の上には、アスファルトマット5を敷設して、ケーソン11を列状に配置し、各ケーソンの間の接続部には、アスファルト混合物を充填した遮水処理層を施工する。また、前記仕切り護岸10の陸側の表面部分に対しては、図4に示すように、高さhの部分から下側の部分17bと、フーチングの表面側17aを覆うように、アスファルト混合物の層18を施工する。
そして、前記プライマーを塗布した表面処理層17a、17bおよび、フーチングの側面17に対して、アスファルト混合物を所定の厚さで施工し、ケーソンの壁の陸側での遮水処理層18を構築する。また、前記遮水処理層18を、基礎マウンド4の陸側の表面に対しても連続させて施工し、仕切り護岸10と遮水処理層18とを組み合わせて、埋立地6側での遮水性を良好に発揮できるようにしている。前記図5に示す例において、廃棄物を投棄する埋立地に対して、その投棄される廃棄物の特性等に対応させて、アスファルト混合物を打設して構築する遮水処理層18の厚さとその施工範囲が設定される。
また、前記埋立地6に対して、仕切り護岸10の埋立地側には、ケーソン11に沿わせて保護捨石層7等を構築し、さらに、埋立地6との間には、遮水層19を構築している。前記保護捨石層7と埋立地との間を仕切る遮水層19および、ケーソン11のフーチング部分と基礎マウンド4に対して、その埋立地側に構築する遮水層18は、複数の遮水部材を重ねたものとして構成される。例えば、塩化ビニールやゴム等のような遮水性を有するシートと、アスファルト混合物の層を重ねて、所定の厚さの遮水層を構築することが可能とされるが、その構造の詳細は後で説明する。
前記ケーソンを立設して仕切り護岸を構築することの他に、遮水処理を施した仕切り護岸は、次に説明するように、鋼管矢板や矢板を用いた仕切り護岸を対象として構築することもできる。図6には、鋼管矢板を用いて構築する仕切り護岸20の例を説明しているもので、前記鋼管矢板21、21aには、隣接させて立設する鋼管矢板との間を接続するために、接続部(ジョイント部)22を設けている。前記ジョイント部22としては、図示されるように、大径のパイプ部材23と小径のパイプ部材23aとを組み合わせて、ジョイント部22を形成しているもので、ジョイント部の2つの大小のパイプ部材を組み合わせた内部空間に、遮水材29を充填して遮水性を発揮させている。前記2つのパイプ部材23、23aの間に形成される空隙部の内面に対しては、プライマー28の層を形成したものを用い、その遮水材29の付着性を向上させるように処理している。
図7に示す仕切り護岸20aの例では、鋼管矢板21、21の接続部に対して、パイプ部材を組み合わせて設ける接続手段と、その接続部の一方の側に配置するシール板26とを設けて、ジョイント部24として構成している。前記ジョイント部24において、鋼管矢板を接続するためのパイプ部材25、25aは、そのパイプ部材の横部分に形成したスリットに対して、他方のパイプ部材を挿入するように組み合わせている。また、前記パイプ部材による接続部の側部に配置するシール板26は、接続する鋼管矢板21、21aの双方に各々設けた接続具27、27aに対して、前記シール板26の両端部に設けた略T字状の部材を挿入して固定保持させる。そして、前記ジョイント部22においては、シール板26の内側部分と、パイプ部材を組み合わせた内部空間に対して、遮水材29を充填することにより、遮水処理を行っている。
前記図6、7に説明したジョイント部での遮水処理を行うに際して、ジョイント部を構成するパイプ部材やシール板の内面に対して、プライマー28を塗布する処理を施しておく。前記プライマー28としては、前記実施例で説明したように、遮水材としてアスファルト混合物を用いる場合には、カットバックアスファルトを用い、所定の厚さで遮水材に接する面に塗布する前処理を行う。なお、前記プライマーとしては、ジョイント部に施工する遮水材の特性に合わせて、目的とする遮水性を発揮可能な遮水材を選択して用いることができる。
前記鋼管矢板を立設して構築する仕切り護岸の他に、図8、9に説明するように、鋼製矢板を用いて構築することも可能である。前記鋼製矢板としては、図示されるような断面形状の鋼製矢板のみに限定されるものではなく、その他に、従来より用いられている任意の断面形状の鋼製矢板を用いることができる。なお、前記鋼製矢板を立設して構築する仕切り護岸に対して、各鋼製矢板の接続部では、その鋼製矢板に設けている接続部のジョイント部におけるシール性に加えて、遮水性を向上させるための処理が施される。
図8に示す仕切り護岸30の例では、略U字状の断面を有する鋼製矢板31、31a……を、鋼製矢板の両端部の接続部を組み合わせて立設して、仕切り護岸30を構築する。これに対して、前記ジョイント部32のみでは遮水性を良好に発揮できないことから、仕切り護岸30の一方の側にシール板33を取付けて、その内部空間に遮水材36を充填して、遮水性をより良好に発揮可能にしている。前記鋼製矢板とシール板33の間に形成する遮水材の層は、2つのジョイント部32、32aをカバーするように配置しているもので、シール板33の両側の係合部材を、鋼製矢板に設けた係止部材に係止させて、接続部34、34aとして構成する。
図9に示す仕切り護岸30aの例では、前記図8の鋼製矢板とは、その断面形状の異なる鋼製矢板31、31a……を立設して遮水壁を構成している。前記鋼製矢板31の両端部には接続部を設けて、隣接する鋼製矢板31aとの間で接続手段を組み合わせて、ジョイント部32として構成している。前記ジョイント部32に対して、仕切り護岸30aの凹部側に、略円弧状のシール板33を配置し、そのシール板33の両端部を、鋼製矢板に設けた係止手段に組み合わせて取付ける。そして、前記ジョイント部32とシール板33に囲まれた空間部に遮水材36を充填することにより、遮水処理を行うものである。
図10に示す例は、ボックス型矢板もしくは箱型矢板を立設して遮水壁50を構築する場合を示しているもので、前記箱型矢板51、51aの接続部52では、一般の矢板の継手と同様な構造の接続部材53、54を組み合わせている。前記箱型矢板51、51aの接続部で隣接する矢板壁55、55aの間には、アスファルト混合物に親和性を有する下地材を塗布した処理層56を、あらかじめ形成しておき、その接続部の区画された内部に遮水材57を充填して遮水層を構成する。なお、前記箱型矢板またはボックス矢板としては、前記実施例に説明する矢板の他に、従来より用いられている任意の断面形状の鋼製矢板を対象とすることが可能である。前記図6ないし9に説明した各実施例において、鋼管または矢板に取付けて一体化する接続パイプまたはシール板等は、溶接等の手段を用いて固着させることが可能であるが、その他に、接続部材を矢板等の構造物本体に対して取付するために、その取付の信頼性を確保できれば、従来公知の任意の接続手段を用いて取付けることが可能である。
前記実施例に説明した鋼製矢板において、接続部でのアスファルト混合物に接する表面のみではなしに、矢板またはケーソン列に対して、その遮水壁の内外面のいずれかに沿わせて、アスファルト混合物または他の遮水材の層を構築する場合がある。そのような遮水性の構造物の外海面に、遮水材の層が接するようにする場合にも、前記遮水材と構造物の表面に隙間が形成されることは好ましいことではない。そこで、前記列状の構造物の壁の内外の表面部に対しても、アスファルト混合物等に親和性を有する処理層をあらかじめ設けておくことで、遮水性をより良好に発揮させることが可能になる。前述したような遮水層の構築工法とは別に、構造物の接続部に沿わせて遮水材の層と弾性を有する止水性シート部材を重ねて敷設して、前記構造物の接続部に施工する遮水層と、前記遮水層およびシート部材による複数層の遮水層を一体に構築することもある。例えば、図5に示した例において、構造物の側面にアスファルト混合物の層を形成し、さらに、その表面側にゴムや樹脂のシートを貼り付けるように施工して、前記複数の層を一体化させた遮水層を構築することも想定される。そのような遮水層を構築するに際して、前記構造物およびシート部材の双方またはいずれか一方の前記遮水材に接する面には、施工される遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けたものを用いることができる。
前述したように、鋼製ケーソン11や、鋼管矢板や鋼製矢板のような鋼製の矢板部材、もしくは後述するセル構造体の接続部に遮水材を充填して、遮水壁の機能を良好に発揮させるためには、鋼材の表面に対して遮水材が密着するような処理を行うことが求められる。そこで、前記実施例で説明したように、遮水材としてアスファルト混合物を用いる場合には、プライマー層を選択することで、遮水材と鉄製の壁との間に隙間が形成されないように処理する。したがって、前述したようにして構築した仕切り護岸を、半永久的に、または、非常に長い期間に亘って使用するもので合っても、その護岸での遮水性を良好に維持することができる。
前記ケーソンや矢板類を用いて護岸の構造物を構築することの他に、図11に示すよう、セル型護岸60を用いた管理型護岸1Aを構築することもある。前記護岸1Aを構築するに際して、海底地盤2を所定の深さに掘削した掘削部9を形成しておき、その掘削部の中に設ける基礎を介して矢板等の鋼製の板部材を円環状に組み立てたセル護岸60を構築する。前記セル護岸60は、図12に説明するように、円環状に構築する本体61……の間に、略半円形または円弧状の接続部62を設けてなり、前記各構成部材は、湾曲された鋼製矢板63をジョイント部64を介して順次接続して構築する。なお、前記鋼製矢板63のジョイント部64では、前記各実施例に説明したように、隙間から水が流通することがないように、遮水材を隙間に充填することや、別途遮水手段をジョイント部に対して設けたものを用いることができる。
前述したようにして、鋼製矢板を列状に立設して構築するセル護岸60において、例えば、図11に説明するように、海底地盤2に不透水性を発揮させるような地盤改良を行い、さらに、構築する構造物60の重量に耐え得るようにする地盤改良工事を施工する。そして、施工地盤に対して掘削部9を所定の幅で構築してから、十分な強度を有する基礎を設けた上に構造物を構築するが、前記構造物の外面の(アスファルト)マスチックの充填層69に対応する表面には、プライマーを塗布する等の、遮水材に対する親和性を向上させるための表面処理を施しておく。したがって、前記構造物の下部で陸側と海側に対してそれぞれ後で充填するマスチックと、構造物本体表面の間では、隙間が生じるような不都合が発生することを防止でき、護岸の信頼性を向上させることができる。
前記図12に説明するように、鋼製矢板63を連続させて立設して構築する本体61と接続部62では、その矢板による護岸を構築するために、その施工海域に矢板を壁状に立設する前に、陸上では、その矢板の内外の表面部で、遮水材や充填物に接する表面に、遮水材等に親和性を発揮するプライマーを塗布しておく。また、前記プライマーを塗布する前処理は、前記図11に説明しているように、セル護岸60の下部のアスファルトマスチック69に接する部分の他に、セルの内面の中詰め材に接する面に対して施工しておくと良い。その他に、埋め立て土や海水に接する表面に対しては、腐食を防止する塗装等を行っておくことはもちろんであるが、前記プライマーを塗布しておくことも可能である。前記プライマーとしては、アスファルト類に対しては前記カットバックアスファルトを用いるが、粘土類やコンクリート系の充填材に対しては、それ等の充填材の性質に適合するプライマーを用いると良い。
また、前記図12に示すように、構造物60の本体61と、接続部62の内部には中詰め材67、68を後で充填するが、前記中詰め材67、68はコンクリートの瓦礫等を充填する場合が多い。そのような充填材を用いる場合でも、矢板壁に接する部分では、粘土やその他の不透水性を発揮可能な材料で囲むように設けて、その内部に瓦礫を収容させるようにすることが多い。そして、鋼製矢板における遮水性を、その内面側に構築する透水性の小さい遮水層で補助すると、全体の遮水性をより向上させることが可能になる。その他に、前記セル構造体の内面に対しても、遮水性を発揮させ得るような表面処理を施すことと、構造体の内外面に遮水材が接するように施工することで、遮水護岸の信頼性を向上させることが可能になる。
前記セル状の構造物を立設して構造物を構築するためには、前記矢板を所定の径の円弧を形成するように打設して構築することの他に、陸上で鋼板を円筒形状に配列して、各矢板の隣接する端部を溶接等の手段により接続して並べて、セル構造の構造物としたものを立設して構築する場合もある。そのようなセル状構造物に対しても、その隣接させて立設するセル構造物との接続部で、遮水材と接する壁面には、施工する遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を施しておくことができる。なお、前記セル護岸を構築する例としては、鋼製矢板等を二重に所定の間隔を介して立設し、その二重の壁の間に、遮水性を発揮可能な材料を充填して構築する場合もある。そのような例においても、前記鋼製矢板の遮水材に接する表面には、プライマーを塗布しておく等の、前処理を行ったものを用いると、より良好に遮水性を発揮させることができる。
前記遮水材としては、アスファルト混合物の他に、ベントナイト等のような粘土質の材料を、分散剤や乳化剤等を添加して水を加え、所定の比重を有する流動性材料として用いることが可能である。また、前記粘土質の材料を用いる場合には、例えば、ベントナイトのような粒子が沈殿して、脱水されて固化することを防止するために、従来公知の任意の分散剤等を添加して用いることも可能である。前記粘土質等の遮水材を用いる場合にも、アスファルト成分を用いる場合と同様に、その選択した遮水材が鉄製の板部材に密着するように、遮水材に親和性を有するプライマーを、鉄の壁面に所定の厚さで塗布する前処理を行ってから、仕切り護岸を構築する海域に立設させるようにする。なお、前記遮水材の付着性を向上させるためのプライマーとしては、粘着性と弾性とを兼ね備えた材料を用いることができ、遮水材の材質に適合するプライマーを用いることができる。
前記仕切り護岸において、ケーソンや鋼管矢板、または鋼製矢板の接続部での遮水処理の他に、図5に説明した遮水層18、19、または、図13、14に説明する例においては、アスファルト混合物の層とシート類とを重ねて設けて、遮水層を構築する場合にも適用が可能である。前記遮水層の例において、図13、14に示す例においては、図5の例での遮水層を拡大して説明しているもので、海洋構造物1で区画した埋立地6側に、さらに強固な遮水処理部を構築している。そして、埋立地に降った雨等の水分が廃棄物に接することにより、埋立地の内部で発生する汚染された水が、外海側に漏れ出すことのないように仕切っているものである。
前記図13に示す遮水層19においては、仕切り護岸10の陸側(埋立地側)に、捨石層7を構築してから、その斜面に沿わせて小さい石や、土もしくは粘土等を所定の厚さの層とし、表面に凹凸が形成されないようにした保護層40を施工する。前記保護層40の上には、樹脂系またはゴム等のシート41を重ね、その上に保護マット層42を施工するが、前記樹脂製のシート類としては、従来より海洋工事等に用いられている塩化ビニール樹脂やポリエチレンの他に、それ等と同等な性能を発揮できる任意の樹脂材料のシートを用いることが可能である。さらに、前記保護マット42に重ねて、保護材の層43と保護マット44をさらに重ね、その上に捨石層45を施工してから、埋め立て土を投棄するような手順で、構築した遮水層を保護しながら、廃棄物を前記保護層の上に重ねるようにする。また、前記保護層42としては、シートと一体の層として構成可能で、遮水性を発揮できる材料を用いると良いのであり、理想的には、アスファルト混合物の層に対してアスファルトマットを重ねるように配置すれば良いものと考えられる。前記保護材の層43を施工するに際しては、土や小石の表面を平にした層として施工することができ、保護マット44としてはアスファルトマットを用いて、保護材の層43と捨石層45とを区画し、両層の間に水が流通することを阻止することも可能である。
図14に示す例では、ケーソン11のフーチングの部分に形成する遮水層を説明しており、前記ケーソンのフーチングの上には、ケーソン11の直立壁の下部の一部から、フーチングの表面に亘って、前記図4で説明したように、プライマーを塗布する処理を行っている。前記ケーソンのフーチングの部分に対して構築する遮水層18は、所定の厚さで施工するアスファルト混合物層46に対して、遮水性を有するシート47を重ねて施工している。なお、前記遮水層18の例においては、基礎マウンド4の埋立地側の表面に対しても、遮水処理を施しておくことが必要とされることもある。その場合には、マウンドの表面にアスファルト混合物を所定の厚さで施工する等の遮水処理を、任意に追加して施工できるもので、前記追加の遮水層48として施工することも可能である。
前記遮水処理層の構築に際しては、遮水シートとして、塩化ビニールシートやゴムシート等の従来より用いられている樹脂製の遮水シート類を用いることが可能である。ところが、前記シート類は、アスファルトに対して接着性が良くないという問題があるので、例えば、シート類のアスファルトに接する面に対しては、そのようなシート類を現場で敷設する前に、あらかじめ、接着性を改善するプライマーを塗布する等の予備処理を行っておくと良い。そして、前記シート類に対してアスファルト混合物や、アスファルトマットを重ねた際に、両方の層が隙間なく接着されて、両方の層の間に隙間が形成されず、2つの層の一方にクラック等が生じたとしても、他方の層がそのクラックを保障して、水が流通することを防止できることになる。前記ゴム材に対して、アスファルト混合物との親和性を向上させるように、プライマーの塗布を行うことは、前記ケーソン間に介在させて配置するゴムシール12に対しても、その表面にプライマーの塗布処理を行っておくと、ケーソン間での遮水作用を良好に発揮させることが可能になる。
なお、前記シート類と遮水材の層とを重ねて一体化して、遮水層を形成しようとする場合には、前記アスファルトマットやアスファルト混合物の層と組み合わせることの他に、他の任意の遮水材を対象とすることが可能である。そして、前記遮水材がアスファルト以外のもの、例えば、粘土やその他の粘結性を有する土等の場合にも、その遮水材に対して接着性を保持可能なプライマーを、前記シートの重ね面に塗布しておくことで、重ねて構成した遮水層の信頼性を向上させることができる。その他に、前記ケーソンがコンクリート性のものや、矢板の表面にプラスチックの表面保護処理が施されているものに対しても、そのような表面の特性に対応させて、遮水材との親和性を良好にするプライマーを塗布する処理を行ってから、矢板等を立設する工事を施工すれば良い。
海洋構造物の構成を示す説明図である。 ケーソンの間に設ける遮水処理層の説明図である。 図2の拡大説明図である。 ケーソンに設ける遮水の前処理の説明図である。 海洋構造物の構成の詳細説明図である。 鋼管矢板により構築する仕切り護岸の説明図である。 図6とは別の実施例の説明図である。 鋼製矢板により構築する仕切り護岸の説明図である。 図8とは別の実施例の説明図である。 箱型矢板の遮水壁に対する遮水処理の説明図である。 セル状構造物による護岸の構造の説明図である。 セル状構造物の接続構造を説明する平面図である。 埋立地と保護捨石層との区画に用いる遮水層の説明図である。 ケーソンの埋立地側に形成する遮水層の説明図である。
符号の説明
1 海洋構造物、 2 海底地盤、 3 不透水処理地層、
4 基礎マウンド、 5 アアスファルトマット、 6 埋立地、
7 保護捨石、 10 仕切り護岸、 11 ケーソン、
12 ゴムシール材、 13 遮水層、 15 ケーソン壁、
16 プライマー層、 20・30 仕切り護岸、 21 鋼管矢板、
22・24 ジョイント部、 26 シール板、 31 鋼製矢板、
32 ジョイント部、 33 シール板、 28・35 プライマー、
29・36 遮水材、 40 保護材、 41 シート、
42・44 マット、 46 アスファルト混合物層、 47 シート
50 遮水壁、 51 箱型矢板、 52 接続部、 55 壁部、
56 処理層、 57 遮水層、 60 護岸構造物、 61 本体、
62 接続部、 63 鋼製矢板、 65・66 プライマー層、
67、68 中詰め材、 69 マスチック層。

Claims (10)

  1. 海域に予定された廃棄物の埋立地の周囲を囲うようにして、構造物を連続して立設し、 前記立設する構造物の接続部に遮水処理を施して、連続した遮水壁として構成する海面処分場の管理型護岸において、
    前記構造物の接続部に対する遮水処理のために、前記接続部に遮水性を発揮する遮水材を充填するために、
    前記構造物の接続部での遮水材に接する面に、遮水材と親和性を有する表面処理材をあらかじめ付着させる処理を施した構造物を用い、
    前記構造物を立設した後に、前記接続部の空隙部分に遮水材を充填する処理を施すことを特徴とする管理型護岸。
  2. 海域に予定された廃棄物の埋立地の周囲を囲うようにして、構造物を連続して立設し、 前記立設する構造物の接続部に遮水処理を施して、連続した遮水壁として構成する海面処分場の管理型護岸において、
    前記構造物の接続部に対する遮水処理のために、前記接続部に遮水性を発揮する遮水材を充填するため、および/または、遮水壁の外面に沿わせて別途構築する遮水層との間での接着性を向上させるために、
    前記構造物の接続部での前記遮水材に接する内外の面に、遮水材と親和性を有する材料をあらかじめ付着させる処理を施した構造物を用い、
    前記構造物を立設した後に、前記接続部の空隙部分に遮水材を充填する処理と、遮水壁の外面に接する遮水層を構築する処理を行うことを特徴とする管理型護岸。
  3. 前記構造物がケーソンであり、隣接するケーソンとの間で所定の間隔をおいて配置した仕切り材により遮水材の構築区間を規定し、前記仕切り部材の間に遮水材を充満させて遮水層を構築するに際して、
    前記ケーソンの遮水材と接する壁面には、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けておくことを特徴とする請求項1または2に記載の管理型護岸。
  4. 前記ケーソンの遮水材と接する前記仕切り材の表面には、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けておくことを特徴とする請求項3に記載の管理型護岸。
  5. 前記ケーソンの遮水材と接する壁面および前記仕切り材の表面には、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けておくことを特徴とする請求項3に記載の管理型護岸。
  6. 前記構造物が鋼製矢板を列状に立設した矢板壁、または、鋼板を円筒形状になるよう列状に並べたセル構造、もしくは鋼製矢板を円環状に立設したセル構造の構造物であり、
    前記矢板の継手の部分、もしくは、隣接させて立設するセル構造物とその接続部での、前記遮水材と接する壁面に、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を施しておくことを特徴とする請求項1または2に記載の管理型護岸。
  7. 前記構造物の接続部に沿わせて遮水材の層と止水性シート部材を重ねて構築して、前記構造物の接続部に施工する遮水層と、前記遮水層およびシート部材による複数層の遮水層を構築するとともに、
    前記構造物およびシート部材の双方またはいずれか一方の前記遮水材に接する面には、施工される遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けたものを用いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の管理型護岸。
  8. 前記構造物の接続部に施工して遮水層を構成する遮水材としてアスファルト混合物を用い、
    前記アスファルト混合物が接する壁面には、アスファルトプライマーのようなアスファルトに親和性を有する処理層を設けることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の管理型護岸。
  9. 前記構造物の接続部に施工して遮水層を構成する遮水材としてコンクリート系もしくは粘土系の材料を用い、
    前記遮水材が接する壁面には、遮水材と親和性を有する材料を付着させた処理層を設けることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の管理型護岸。
  10. 前記遮水シートがゴム系シートまたは樹脂系シート類であり、前記シートが遮水材に接する表面に対して、遮水材との親和性を有する材料を付着させた処理層を設けることを特徴とする請求項7に記載の管理型護岸。
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