JPS60123609A - 人工貯溜場及びその建設方法 - Google Patents

人工貯溜場及びその建設方法

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JPS60123609A
JPS60123609A JP58229880A JP22988083A JPS60123609A JP S60123609 A JPS60123609 A JP S60123609A JP 58229880 A JP58229880 A JP 58229880A JP 22988083 A JP22988083 A JP 22988083A JP S60123609 A JPS60123609 A JP S60123609A
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waterproof sheet
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隆彦 伊藤
Makoto Sasaki
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    • E02B3/00Engineering works in connection with control or use of streams, rivers, coasts, or other marine sites; Sealings or joints for engineering works in general
    • E02B3/16Sealings or joints
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09BDISPOSAL OF SOLID WASTE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B09B1/00Dumping solid waste

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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は廃棄物処分場その他の人工貯溜場及びその建設
方法に関するものである。
廃棄物の処分方法としては、一般廃棄物については通例
焼却処理後、焼却残灰及び不燃性及び難燃性の廃棄物を
投棄処分後土砂等によって埋立をしている。また産業廃
棄物についてはセメントコンクリート製の桝に封入し密
閉する方法をとる場合があるほか、一般廃棄物に関して
上記したと同様に焼却後又は焼却せずに投棄処分後土砂
等によって埋立をする方法をとる場合もある。上記のよ
うに各種廃棄物を処分すると、該廃棄物中に含まれる有
害物質が雨水等に混入して埋立地の土壌に浸出するため
、土壌汚染防止対策や地下水汚染防止対策が要求されて
いる。
従来かかる汚染防止対策の施された埋立地として廃棄物
処分場は、山間部地域における自然の地形を利用して堰
堤を築造することにより又は平地における地盤を掘削す
ることにより人工の水なし池を構設し、該池の内表面に
防水ゴムシートを敷設する所謂防水ゴムシート遮水工法
にて建設されている。しかし、この防水ゴムシート遮水
玉法は、防水ゴムシートが、地盤の地形の変化乃至変動
に追従し得ること、及び処分される廃棄物にRJL物理
的にも化学的にも十分な強度を要すること、更に十分の
防水性が要求されることなど諸条件を満たずものでなけ
ればならないから、防水ゴムシート自体の単価即ち施工
単位面積当りの材料費が高価となるうえ、シート同士の
接続作業に多くの工数を要するなど、廃棄物処分場の建
設費の高騰と工期の長期化を避は得ないという欠点があ
った。
他の従来技術として防水ゴムシート遮水工法に関して上
記したのと同様に水なし池を構設した後、該水なし池の
内表面に瀝青質混合物を打設して水密性瀝青質舗装体と
する所謂アスファルトコンクリート遮水工法が提供され
ている。、このアスファルトコンクリート遮水玉法は、
水なし池の底面では、通常の瀝青質舗装道路工事に準す
る要領により、瀝青質混合物を通常の道路舗装機械を用
いて敷均し整正し転圧することにより瀝青質舗装体の打
設工事をなし得るが、水なし池の周辺に構成すべき法面
では、特殊法面用舗装機械の使用が必要となる。この場
合法面用舗装機械を移動走行可能ならしめるため、人工
貯溜場建設予定地上部周辺に該機械幅員以上の平場を必
要とし、前記山間部地域においては該平場ダ確保するこ
とば非光に困難を伴う。また平坦地域に人工貯溜場を建
設する場合でも法面上部に平場を設けることば勤土量の
増加を伴い経済上不利である。かかる状況において平場
を確保する必要のない人力で施工する場合、法面勾配は
垂直距離1に対し水平距%1lt1.5が限度でありこ
れ以上の急勾配部における人力施工はほとんど不可能に
近い。斯の様に法面における瀝青質舗装体の防水層の施
工が隘路となっており、更に人力で施工された法面の瀝
青質舗装体層は転圧が不充分であり、所要の空隙率を有
する防水層が得られ難いという欠点があった。
そこで本発明者は水なし池の全内表面の一部特に主とし
て法面に防水シートを使用し且つ水なし池の全内表面の
残部特に主として底面に水密性瀝青質舗装体を施工して
これら防水シートと水密性瀝青質舗装体との総合作用に
より防水層を構成するという基本的着想を得たが、防水
シートと瀝青質舗装体とは相互の重合部において直接に
は相互に接着させることが困難であり、従って該重合部
で十分な防水性が得られないものであった。
本発明は上記の事情に鑑み為されたものであって、その
目的とするところは、本発明者が得た上記の基本的着想
を更に発展させて、工事費が安く、工事期間の短縮が可
能でしかも水密性及び機械的強度が高く延いては公害防
止性に優れた廃棄物処分場等各種人工貯溜場及びその建
設方法を提供することにある。
本発明は上記の目的を達成するために、防水シートと、
該防水シートに少くとも一部が重合する水密性瀝青質舗
装体と、該水密性l歴青質請装体と前記防水シートとの
重合部位にあって該水密性瀝青質舗装体と該防水シート
とを熱溶着している熱溶着性独立発泡シートとからなる
防水層を内表面に備えてなる人工貯溜場なる構成をとる
ものであり、また人工貯溜場の内表面に防水シートと水
密性認青質舗装体により防水層を形成する人工貯溜場の
建設方法において、前記防水シートにより防水層を形成
すべき部位と前記水密性瀝青質舗装体により防水層を形
成すべき部位との重合部位に施工される防水シートの部
分の上面に熱溶着性独立発泡シートが接着されてなる複
合構造の複合防水シートを人工貯溜場の内表面に布設す
る第1の手順と、人工貯溜場の内表面に布設された該複
合防水シートの熱溶着性独立発泡シートの上部を含む人
工貯溜場の内表面に加熱式瀝青質混合物を敷設し整正転
圧して水密性瀝青質舗装体となす第2の手順とからなり
、該水密性瀝青質舗装体と前記防水シートが一体に接合
した防水層を形成せしめる人工貯溜場の建設方法なる構
成をとるものである。
本発明の上記構成において水密性瀝青質舗装体と防水シ
ートとを熱溶着性独立発泡シートの熱溶着により一体化
せしめ且つ水密性ある防水層に形成するところに大きな
特徴が存する。従って本発明に係る建設方法の上記構成
中箱1の手順は、このように防水シートと水密性瀝青質
舗装体とが一体の水密性ある防水層を形成するに至るた
めにとるべき経過状態として、人工貯溜場の内面に複合
防水シートが布設され且つ該複合防水シートは後に第2
の手順において施工される加熱式瀝青質混合物と重合し
て接着されるべき部分に熱溶着性独立発泡シートが接着
されているという状態をとるための手順である。従って
第1の手順としては、このような経過状態をとるため次
に例示するような各種の態様をとり得るものである。
第1の手順としてとり得る$1態様は、(A1)現場又
は工場等において、防水シートの上面の全面又は該上面
の所定部分たる一部に熱溶着性独立発泡シートを熱溶着
した複合防水シートを予め製造し、(A2)次にこの複
合シートを熱溶着性独立発泡シートが上面となるように
人工貯溜場内に布設するものである。その後節2の手順
として加熱式瀝青質混合物を施工することは上記した通
りである。面上記(A1)において製造する複合防水シ
ートは、人工貯溜場の内表面に布設されるべき形状及び
大きさを備えた一体連続のシートであってもよく、また
は上記(A2)の布設作業においてシートの部分同士が
接着されることにより人工貯溜場の内表面に沿う形状及
び大きさとなるものであってもよい。後者の例として複
数枚の単位シートの集合がある。また上記(A1)にて
製造する複合防水シートにおいて防水シートの上9面に
熱溶着性独立発泡シートを接着すべき部分としては、複
合防水シートを布設した後上記第2の手順において加熱
式瀝青質混合物を重合して施工すべき部分において複合
防水シートと水密性瀝青質舗装体との接合部分を包含す
ればよい。従って熱溶着性独立発泡シートは、防水シー
トの上面の全面に及んで接着されてもよく、また防水シ
ートの上面において上記接合部分を包含する一部のみに
接着されていてもよい。従って後者の場合即ち熱溶着性
独立発泡シートを防水シートの上面の一部のみに接着す
る場合において、上記(Al)にて製造する複合防水シ
ートが上記例示の如く複数枚の単位シートの集合である
ときは、その集合の中に熱溶着性独立発泡シートが接着
された単位シートと熱溶着性独立発泡シートが全く接着
されていない防水シートのみの単位シートとを含むこと
があり得るのは勿論であるが、この場合でもこれら単位
シートの集合が本発明゛における複合防水シートたるを
逸脱しないものである。防水シートの上面の重合部分に
のみ熱溶着性独立発泡シートを接着した複合防水シート
を製造することば熱溶着性独立発泡シートの素材の節減
及び防水シートの上面に対する熱溶着性独立発泡シート
の接着作業の省減を図り得るが、一方、防水シートの上
面の全面に熱溶着性独立発泡シートを熱溶着した複合防
水シートを使用することは、均一の複合構造を生産する
ことにより製造単価の低減を図り得ること、複合防水シ
ートとして上記例示の如くシート相互の接着を要するも
のを使用する場合において複合防水シートの熱溶着性独
立発泡シートをこのシート相互の接着にも使用すること
が可能であることなどの利点がある。
本発明に係る建設方法の構成中箱1の手順としてとり得
る第2態様は、(B1)熱溶着性独立発泡シートが溶着
されていない状態の防水シートを、人工貯溜場の内表面
であって後に第2の手順において複合防水シートと水蜜
性瀝青質舗装体とを重合して接合すべき部位を含む所定
部位に布設し、(B2)次に該防水シートの」二面であ
って第2の手順において加熱式瀝青質混合物を重合して
施工ずべき部分に熱溶着性独立発泡シートを熱溶着する
ことにより人工貯溜場の内表面への複合防水シートの布
設を完了するものである。その後第2の手順として加熱
式瀝青質混合物を施工することは上記した通りである。
面上記(B1)において人工貯溜場の内表面に布設され
るべき形状及び大きさを備えた一体連続の防水シートを
予め工場等で製造したものを使用してもよく、または現
場作業においてシート相互の接着により人工貯溜場の内
表面に沿う形状及び大きさとなるべき防水シートを工場
等で製造したものを使用してもよい。後者の例として複
数枚の単位シートの集合がある。また上記(B1)にて
布設された防水シートの上面に上記(B2)において熱
溶着性独立発泡シートを熱溶着すべき所定部分としては
加熱式瀝青質混合物を重合して接合すべき部分であれば
よいが、また当該重合して接合すべき部分を含み]」つ
残余の部分に及んで熱溶着性独立発泡シートを施すこと
を妨げない。
本発明に係る建設方法の構成中東1の手順としてとり得
る第3態様は、(C1)現場又は工場等において、人工
貯溜場の内表面で熱溶着性独立発泡シートを施工すべき
部分の幅、形状及び寸法に相当する幅、形状及び寸法を
有する通例帯状の熱溶着性独立発泡シートを、通例核熱
溶着性独立発泡シートの幅及び長さに相当する幅及び長
さの帯状又は他の形状の防水シートの上面に接着、特に
熱溶着してなる接合用シートを予め製造し、(C2)一
方、熱溶着性独立発泡シートが溶着されていない状態の
防水シートを上記第2態様の(B1)において述べたと
同様に人工貯溜場の内表面の所定部位に布設し、(C3
)次に該防水シートの上面の所定部分に前記接合用シー
トの防水シート部分の下面を熱溶着又はその他の手段に
より接着することにより人工貯溜場の内表面への複合シ
ートの布設を完了するものである。その後第2の手順と
して加熱式瀝青質混合物を施工することは上記した通り
である。
以上本発明に係る建設方法の構成中東1の手順としてと
り得る各種の態様について説明をしたが、これらは例示
であって本発明を限定するものではない。
本発明に係る人工貯溜場の構造として又は本発明に係る
建設方法により施工する人工貯溜場の構造として次に例
示するものがある。本発明の基本的着想に基づく人工貯
溜場の防水層は、人工貯溜場の内表面の一部に防水シー
トが布設され、且つ人工貯溜場の内表面の残部に防水シ
ートに接するように水密性瀝青質舗装体が施され、防水
シー1−と水密性瀝青質舗装体との境界域に相互の重合
部分を帯状に設けてなるものである。その第1の例とし
て人工貯溜場の内表面において主として法面に防水シー
 トが布設され且つ主として底面に水密性瀝青質舗装体
が施され、法面と底面の接合線近傍に防水シートと水密
性瀝青質舗装体との境界域たる帯状の重合部分を設けて
一体水密の防水層を設けた人工貯溜場がある。この例の
人工貯溜場は人工貯溜場の防水層を施すべき内面積のう
ち通例主要部分を占める底面には単価即ち施工単位面積
当りの工事費の安い且つ平坦面への施工の容易な水密性
瀝青質舗装体を施し、水密性瀝青質舗装体の施工の比較
的困難な法面には防水シートを布設するものであるから
、人工貯溜場の建設費の削成と工期の短縮に貢献し得る
ものである。なお防水シートと水密性瀝青質舗装体との
境界域たる帯状の重合接合部分を設ける位置は、法面と
底面との接合線から底面の中心に向けて若干寸法すれた
線を中心線とする帯状位置が好ましく、これにより作業
性を向上させ得ると共に、人工貯溜場の使用中に防水シ
ートと水密性瀝青質舗装体との重合部分において熱溶着
により両者を水密に接着している熱溶着性独立発泡シー
トに対し防水層に平行する方向に負荷される剪断応力を
緩和することができるという利点があるが、この構成に
限定するものではなく、例えば防水シートと水密性瀝青
質舗装体との境界域たる帯状の重合部分を人工並溜場の
法面と底面との接合線より上方にずれた位置に設す、I
Iでもよく、これに−より地盤の不等沈下等が原因とな
って防水シートの最高位置と最低位置との間に作用する
力のほとんどを、防水シートの最も強度の高い引張強度
により受けることができるという利点がある。人工並溜
場の内表面の一部に防水シートが布設され、且つ人工並
溜場の内表面の残部に防水シートに接するように水密性
瀝青質舗装体が施され、防水シートと水密性瀝青質舗装
体との境界域に相互の重合部分を帯状に設けてなる防水
層の第2の例として、人工並溜場の内表面において法面
に水密性瀝青質舗装体が施され且つ底面に防水シートが
布設され、法面と底面の接合線近傍に水密性瀝青質舗装
体と防水シートとの境界域たる帯状の重合部分を設けて
一体水密の防水層を設けた人工並溜場がある。この例の
人工並溜場は、法面の勾配が緩かであるため法面におけ
る加熱式瀝青質混合物の施工が容易である場合、または
人工並溜場の内表面の形状の如何により法面の面積が比
較的広いため咳法面全体に防水シートを施工するとその
工事費が高価となる場合、法面よりも底面において水な
し池の内表面の不等沈下等による地面の変動に対する防
水シートの追従性を必要とする場合などに建設して有効
である。以上は人工並溜場の内表面の一部に防水シート
が布設され、且つ人工並溜場の内表面の残部に防水シー
トに接するように水密性瀝青質舗装体が施され、防水シ
ートと水密性瀝青質舗装体との境界域に相互の重合部分
を帯状に設けてなる防水層について述べたが、しかしな
がら本発明の適用される人工並溜場の構造はこれに限定
されるものではない。
本発明は、人工並溜場の内表面において防水シートと水
密性瀝青質舗装体とが相互に一部又は全部重合すると共
に相互に水密性に一体化されて防水層をなす構造の人工
並溜場に適用可能である。その−例として人工並溜場の
内表面全域に防水シートが布設され更に該防水シートの
上面のほぼ全域に水密性瀝青質舗装体が施工され・且つ
防水シートと水密性瀝青質舗装体とが熱溶着性独立発泡
シートにより熱溶着されている所謂二重構造の防水層が
ある。これにより人工並溜場の内表面全体の防水性及び
耐久性を高め得ると共に、地盤の変化に対する防水シー
トの追従性を得ることができるという利点がある。
人工並溜場の内表面において防水層を施すべき範囲の最
高位置は法面の最高位置に相当する位置でもよく、又は
法面の最高位置までの任意位置でよい。
以上本発明の人工並溜場及び本発明の建設方法を通用し
得る人工並溜場の構造について例示したが、これらの構
造が本発明を限定するものではない。本発明の建設方法
の構成はこれを適用する人工並溜場の構造の如何に応じ
て防水シートや水密性瀝青質舗装体の施工範囲などを具
体化すべきものであること勿論である。
次に防水シート等の材質等について述べる。人工並溜場
の内表面に水密性瀝青質舗装体と共働して防水層を形成
するための防水シートは人工並溜場の環境条件、貯溜対
象物の種類、公害防止基準などに応じて耐水性、耐候性
、耐薬品性、機械的強度特性等に優れたものであること
が好ましい。
防水シートとしては例えば加硫ゴムシート又はプラスチ
ックシートを使用し得る。更に詳しく言えば加硫ゴムシ
ートとしては例えば加硫エチレンプロピレンゴムシート
、加硫ブチルゴムシート加硫クロロプレンゴムシート、
加硫ブタジェンスチレンゴムシート、加硫クロロスルフ
ォン化ポリエチレンゴムシートあるいはこれらの混合ゴ
ムの加硫シートなどがある。またプラスチックシートと
しては熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂であってもよく、
熱可塑性樹脂としては塩化ビニル系シートやポリエチレ
ン系シートなどを使用し得る。また本発明に係る建設方
法の構成中篇1の手順として上記に説明をした第3態様
中(C1)において製造する接合用シートの防水シート
部分は、上記防水層を形成するための防水シートについ
て説明した材料から選択して使用することができる。
−力木発明で用いる加熱式瀝青°質混合物及びその施工
法並びに本発明を構成する水密性)歴青質舗装体として
は、通例道路等の建設の際に使用されるものが使用可能
である。アスファルトコンクリ−−l−による施工につ
いて更に詳しく言えば、アスファルト舗装要綱に規定さ
れる細粒度アスファルトコンクリートの細粒部分の使用
比率を多くしたt 材と針入度60〜100のアスファ
ルトを加熱混合し、好ましくは130〜180°C程度
の加熱状態のまま舗設、転圧して透水係数10’−7c
m /secまたはそれ以下とした水密性瀝青質舗装体
となすものである。ここにおいて瀝青質混合物として加
熱式のものを使用し且つ該混合物の敷設時の温度を好ま
しくは130〜180℃とするのは、敷設時に該混合物
の温度により、既に布設されている複合シートの熱溶着
性独立発泡シートの特に上面部分を加熱して溶融せしめ
、加熱式瀝青質混合物の敷設、転圧後徐冷して水密性瀝
青質舗装体となるに連れて該舗装体と防水シートとが熱
溶着することを図ったものである。従って、瀝青質混合
物の敷設時の温度としては、瀝青質混合物の性質に応じ
て適温以上の温度にて施工すると瀝青質混合物の老化が
促進されるなどの瀝青質混合物に関して定まる敷設時の
適温範囲と、熱溶着性独立発泡シートの溶融温度により
定まる該シートの上面部分を熱溶着するに通する温度範
囲とを考慮して定められるものである。また該施工によ
り得られる瀝青質舗装体は複合シートとの共働により必
要な水密性が付与されるべきであり、好ましくは該舗装
体内の空隙率は3容積百分率以下である。
熱溶着性独立発泡シートは、上記防水シートに対し及び
加熱式瀝青質混合物の施工により得られる水密性瀝青質
舗装体に対し熱溶着性があること、並びに施工後所定の
水密性と機械的強度特性を備える独立発泡を構成するこ
とを要する。熱溶着性独立発泡シートの材質としては例
えば発泡ポリエチレンシート発泡ポリプロピレンシー1
−2発泡ポリエチレン〜酢酸ビニル共重合体シート、発
泡ポリビニルブチラールフィルム、発泡共重合ナイロン
フィルムなどがある。防水シートとこれに重合する部位
の水密性瀝青質舗装体とを熱溶着にて一体化して防水層
を構成するために使用される熱溶着性発泡シートの発泡
形態としては連続発泡体より独立発泡体が望ましい。蓋
し、連続発泡体では熱溶着時の断熱効果が劣るから熱溶
着時に発泡シートの上面部分のみを溶融して該上面以下
に発泡部分を構成乃至維持する効果に乏しいため溶着性
及び水密性が劣り、且つたとえ発泡部分が構成乃至維持
されても連続発泡体ではシート材質により構成される各
発泡の壁が分断されているのであるから熱溶着された防
水シートの平面に平行し又は直交するta械的強度や水
密性が劣るためである。
従って本発明において熱溶着のための発泡シー1−とし
て独立発泡形式のものを使用する。従って熱溶着時に加
熱式瀝青質混合物から受ける熱により該発泡シートの全
厚中熱溶着に必要な厚み部分のみ溶融し得るものであり
且つ建設後人工貯溜基の使用に必要な水密性及び機械的
強度特性を発揮し得るものであれば、個々の発泡の形状
は限定しないものである。
なお、熱溶着性独立発泡シートの発泡倍率は好ましくは
3〜55倍である。これは発泡倍率が3倍未満の熱溶着
性独立発泡シートでは表面溶着性が劣り、また、発泡倍
率が55倍を超える熱溶着性独立発泡シートではこれに
より構成される接合部の機械的強度が弱いためである。
該発泡倍率は同様の理由により更に好ましくは8〜20
倍が良い。
本発明は上記の如き構成に係る人工貯溜基及びその建設
方法を提供するものであるから、本発明は人工貯溜基と
して廃棄物処分場のほか農業用又は他の用途の貯水池、
水溜その他の液状物質の貯蔵場、美化池など、液体であ
る若しくは液体を包含する対象物を静止的に又は流動的
に貯溜するため、又は貯溜対象物中の有害物の浸出を防
止するため若しくは貯溜対象物に地盤から無用物乃至有
害物が侵入することを防止するため、内面乃至表面に防
水層又は遮水層を設ける各種の人工施設に、又はその建
設に適用することができる。また例えば粘土質により防
水層を構成した既存の貯水池が破損した場合に該破損個
所を含む部分を防水シートと水密性瀝青質舗装体とによ
りfぎ復施工する際に本発明の方法を適用可能である。
従って本発明において人工並溜場について建設とは、新
規の人工並溜場を建設することに限らず既設施設を利用
した修復施工又は人工並溜場の内面乃至表面の一部若し
くは全部に対する防水層の施工をも包含する意味に解す
べきである。
次に本発明の人工並溜場及びその建設方法を示す各種の
実施例について図面に基づき説明をする。
以下の各実施例において人工並溜場は本発明に係る建設
方法により建設されるものとして説明されている。第1
図から第4図までは本発明の第1実施例を示す。第1実
施例は上記第1手順として上記に説明をした第1態様に
従って本発明の方法により実施したものである。第1図
に示すように、人工並溜場の建設用地に底面1の幅50
m、底面1の長さ70m、深さ5m、法面勾配置:2の
法面2からなる水なし池3を掘削する。すなわち該水な
し池3の内表面は底面1と法面2とからなる。
なお3aは安定処理基盤層、3bは該安定処理基盤層3
a上に敷設した砕石層、3cは砕石層3b内に周設し又
は間隔を置いて縦横設された排水ドレーンパイプである
。この実施例にあっては底面1のみならず法面2にも砕
石層3bを設けているが、法面2には砕石層3bを設け
なくともよく、特に法面2に於ける防水層を防水シート
により構成する場合には法面2に於ける以下に述べる防
水層の施工は安定処理基盤層3a上に直接に行なうこと
が可能である。−力筒2図に一部断面を示すように、発
泡倍率が15倍、熱軟化点が122℃、厚さ5.0鰭の
熱溶着性独立発泡シートである発泡ポリエチレンシート
4と、厚さ1.5順のゴムシート又はプラスチックシー
トからなる防水シート5とを熱溶着さゼてなる複合防水
シート6を予め製造する。該複合防水シート6を、第3
図に示すように、前記水なし池3の内表面に沿って該水
なし池3の法面2と底面1との接合線7よりも底面1の
中心に向って25cmずれた位置8がら法面2の最高位
置9にかけて、水なし池3の全周にわたって、発泡ポリ
エチレンシート4が上面となるように布設する。次にア
スファルト8.5重量部、石粉12重量部、砂40.5
重量部及び砕石39重量部の配合割合で160±10℃
に加熱し、混合したアスファルト混合物100重量部を
、140℃を下回らない施工温度で、第4図に示す如く
、前記水なし池3の底面1において複合防水シート6と
重合する如く敷−設し整正し転圧して水V性7 スフア
ルドコンクリート舗装体10となす。
第5図は第4図の7部におりる要部拡大図である。
第1実施例において人工並溜場11はこのようにして建
設される。なおこのようにして施工された水密性アスフ
ァルトコンクリ−1〜舗装体のマーシャル試験物性値は
第1表に示すとおりである。
第1表 ( □ ごのようにして建設された人工並溜場11の内面に設げ
られた防水層12において、複合防水シート6と水密性
アスファルトコンクリート舗装体lOとの重合接合部1
3、すなわち前記位置8から水密性アスファルトコンク
リート舗装体10の施工端縁10aまでの間における防
水層12の特性試験を以下に行なう。アスファルトコン
クリ−1〜の敷設、転圧の施工から24時間経過後に、
水なし池3の底面1上に位置する前記重合接合部13の
一部から、第6図に示すように幅90龍、長さ200關
、厚さ50關の直方体をなす供試体14を切り取り、該
切り取り供試体14の複合防水シート6の防水シート5
側に第7図に示すように幅90龍、長さ320 yrm
、厚さ10+uの鉄板15をエポキシ樹脂16により接
着なし、20℃室内にて鉄板15の一端近傍15aと、
切り取り供試体14の水密性アスファルトコンクリート
舗装体10との間にインストロン試験機により第7図の
F、F矢示の如く引張荷重を負荷して、室内引張剪断試
験を行なった。その結果は防水シート5の材質としてエ
チレンプロピレンゴムを主成分とする加硫ゴムによる厚
さ1.5龍のゴムシートと塩化ビニル系の厚さl、5m
++のプラスチックシートとの区別によって第2表に示
すとおりである。
切り取り供試体14における防水シート5と水密性アス
ファルトコンクリート舗装体10との熱溶着部分におけ
る引張剪断強度は、ゴムシートで351 kg以上、プ
ラスチックシー1・で135 kg以上であって、第1
実施例における形状及び寸法の人工貯溜場に設けられる
防水層に負荷される力に対し十分な強度を有することが
明らかである。また上記室内引張剪断試験と同様にアス
ファルトコンクリートの敷設、転圧の施工から24時間
経過後に、水なし池3の底面1」二に位置する重合接合
部13の一部から幅100ii+、長さ60鶏り厚さ5
0龍の直方体をなす供試体を切り取り、該供試体を、通
當のアスファルト混合物における透水試験装置と同様の
透水試験装置に装入し、窒素ボンへの圧力下で水槽内の
水を3万コツクチユーブを通じて供試体上に送込み透水
させ、圧力計により水圧3 kg / cJを維持しな
がら10日間室温の透水試験を行なった。その結果は第
2孝に示すとおり全く透水がなく、従って人工貯溜場に
設けられる防水シートと水密性アスファルトコンクリー
ト舗装体との熱溶着部分におけろ水密性が十分なもので
あることが明らかである。
第2表 第8図から第10図までは本発明が種々変形し得ること
を示すための例示として、上記第1実施例を変形した各
棟側を示す。第8図に示す第゛1変形例は、第1実施例
と同様の複合防水シート6を第1実施例と同様の水なし
池3の内面に沿って該水なし池3の法面2と底面1との
接合線7にほぼ近接する位置又は該接合線7よりも底面
1の中心に向って2cmずれた位置8aから法面2の最
高位置9にかけて布設し、次に第1実施例と同様の加熱
式アスファルトコンクリートを敷設し整正し転圧して水
密性アスファルトコンクリート舗装体10となすもので
あり、第1実施例との相違点はその重合接合部13aの
大部分が接合線7に近い法面2上に位置することである
。従って複合防水シート6の布設をほぼ法面2のみに対
して行なえばよいから複合防水シート6を法面2から底
面1にかけて布設する作業を行なわずにすむこと、及び
地盤の不等沈下に対し複合防水シート6の追従性を一層
高めることができる利点がある。
第9図に示す第2変形例は第1実施例において製造する
複合防水シート6に代えて、防水シート5の上面のうち
布設施工復水密性瀝青質舗装体に重合すべき部分のみに
熱溶着性独立発泡シート4を接着してなる複合防水シー
1−6bを製造して、該複合防水シー1−6bを第9゛
図に示す如く水なし池3の内面の第1実施例における複
合防水シート6と同様の位置に布設し、次いで第1実施
例と同様の加熱式アスファルトコンクリートを敷設し整
正し転圧して水密性アスファルトコンクリート舗装体1
0となすものであり、第1実施例との相違点は熱溶着性
独立発泡シート5を重合接合部13b以外に及ばしめる
必要がないので資材の節減と施工工数の削減に資するこ
と、及び水密性アスファルトコンクリート舗装体10が
熱溶着性独立発泡シート4の上側面4bを囲周する位置
まで施工されるから水密性アスファルトコンクリート舗
装体10と防水シート5との熱溶着による重合接合部の
水密性及び剪断強度が更に向上し得ることである。
第10図に示す第3変形例は、水なし池3の底面1に相
当する防水シート5の上面のうち布設施工抜水密性瀝青
質舗装体に重合すべき部分のみに熱溶着性独立発泡シー
ト4を接着してなる複合防水シー)6cを製造して、該
複合防水シー)6cを第10図に示す如く水なし池3の
底面lに布設し、次いで第1実施例と同様の加熱式アス
ファルトコンクリートを水なし池3の法面2の最高位置
9から重合接合部13Cにかけて熱溶着性独立発泡シー
トの内方側面を囲周する如く敷設し整正し転圧して水密
性アスファルトコンクリート舗装体10cとなすもので
あり、複合防水シート6cを主トシて底面1に且つ水密
性アスファルトコンクリート舗装体10cを主として法
面2に使用する点において上記各側と相違する例を示し
たものである。
第1実施例及びその各変形例で示す方法により建設され
る人工並溜場と同一構造の人工並溜場は、第1手順とし
て上記に説明をした第2態様に従って本発明の方法によ
り建設することも可能である。
その例として、第11図から第13図までは第9図に示
す方法により建設される人工並溜場と同等構造の人工並
溜場を建設する第2実施例を示す。
人工並溜場の建設用地に第1図に示す水なし池と同−形
状寸法及び構造の水なし池3を掘削する。
厚さ1.5+nのゴムシート又はプラスチックシートか
らなる防水シート5を予め工場にて製造し、該防水シー
ト5を第11図に示す如く前記水なし池3の内面に沿っ
て該水なし池3の法面2と底面1との接合線7よりも底
面1の中心に向って若干寸法ずれた位置8dから法面2
の最高位置9にかけて布設する。一方防水シート5と後
に施工すべき水密性アスファルトコンクリート舗装体と
の接合に必要な幅に相当する幅の帯状の熱溶着性独立発
泡シート4を、前記布設された防水シート5の上面の内
端近傍を周回する位置に第12図の如く熱溶着する。次
に第1実施例と同様の加熱式アスファルトコンクリート
を第13図の如く前記水なし池の底面1において熱溶着
性独立発泡シート4に重合してその外方側面4dを囲周
する如く敷設し整正し転圧して水密性アスフプルトコン
クリート舗装体10dとなす。第2実施例においてこの
ようにして建設される人工並溜場は上記第1実施例の第
2変形例により建設される人工並溜場とほぼ同等の構造
を有するものであり、第1実施例及びその変形例と比較
して防水シートの布設時には熱溶着性独立発泡シートが
接着されていないのでその布設作業が更に容易であり、
且つ防水シートの布設後に帯状の熱溶着性独立発泡シー
トを施工するから該熱溶着性独立発泡シートにより規定
される防水シートと水密性アスファルトコンクリート舗
装体との重合接合部13dに関してその位置決め及び平
坦性と連続性を容易に得られるものである。
上記各実施例及び各変形例で示す方法により建設される
人工並溜場と同一構造の人工並溜場は、第1手順として
上記に説明をした第3態様に従って本発明の方法により
建設することも可能である。
その例として、第14図から第19図までは主として法
面に防水シートを且つ主として底面に水密性アスファル
トコンクリート舗装体を舗設する人工並溜場を建設する
第3実施例を示す。人工並溜場の建設用地に第1図に示
す水なし池と同一形状、寸法及び構造の水なし池3を掘
削する。なお該水なし池3に安定処理基盤層3a、砕石
1’!i3 b、及び排水ドレーンバイブ3cを設ける
が、法面2に防水シートを施工する本実施例にあっては
法面2の地盤に砕石層を設;すないことができる(第1
4図)。liさ1.5龍のエチレンプロピレンゴムを主
成分とした防水シートとじての加硫ゴムシート5を法面
2と底面1との接合線7よりも底面1の中心に向って7
Qcmずれた位置8eから法面2の天端即ち最高位置9
にかけて布設する(第15図)。一方第16図に示すよ
うに厚さ1.5−の防水ゴムシート17の上面に独立発
泡形態の発泡倍率が15倍、熱軟化点が122℃、厚さ
5.0++++の発泡ポリエチレンシート18を熱溶着
にて一体化させてなる幅50印の帯伏の接合用シート1
9を予め工場にて製造する。該接合用シート19を、第
17図に示す如く前記水なし池3の底面r上に位置する
前記加硫ゴムシー1〜5の上面に、防水ゴムシート17
が下面となるように敷設し且つ加硫ゴムシート5の上面
と防水ゴムシート17を接着して、加硫ゴムシート5と
接合用シート19とが一体化してなる複合防水シー1−
6eの布設を終了する。更に第18図に示す如く第1実
施例と同様の配合による加熱式アスファルトコンクリー
ト混合物を140〜150℃の加熱状態にて、水なし池
の底面1において発泡ポリエチレンシート18に重合す
る如く敷設し整正し転圧して水密性アスファルトコンク
リート舗装体toeとなし、その後該水密性アスファル
I・コンクリ−1・舗装体lOeを被覆するようにマス
チックシールコート20を敷設する。第3実施例におい
て人工貯溜場はこのように建設される。防水シートの布
設後に熱溶着性独立発泡シートを施工するから前記第2
実施例について前記したと同様の利点を有するうえに、
現場における熱溶着性独立発泡シートの施工は予め製造
した接合用シート19を現場において防水シートに接着
するのみであるから、接合用シートの操作性がよく且つ
既設の防水シートへの熱溶着性独立発泡シートの接着作
業が容易且つ確実である。
このようにして建設された人工貯溜場11の内面に設け
られた防水層12において、接合用シート19を用いた
複合防水シート6eと水密性アスファルトコンクリート
舗装体10eとの重合接合部13eにおりる特性試験を
以下に行なう。アスファルトコンクリートの敷設、転圧
の施工から24時間経過後に第1実施例について前記し
たと同様の方法により、第19図の■〜■の各点におけ
る上記重合接合部13eから採取した切り取り供試体を
用いて20℃、0. 5cn+/m i nの引張によ
る室内引張剪断試験と、水圧3 k g/cJ、10日
間室温の透水試験を行なったところ第3表に示す結果が
得られた。
第3表 第3表から明らかなように引張剪断試験では316−3
81kgで破断し、この種人工貯溜場に負荷される荷重
に対し十分な強度を以って溶着していることが確認され
た。また透水試験において透水は全く認められず、防水
層として十分に遮水性乃至防水性を備えることが確認さ
れた。
第20図から第22図までは第1手順として上記に説明
をした第3態様に従って本発明の方法を行なう他の実施
例として、主として法面に水密性アスファルトコンクリ
ート舗装体を且つ主として底面に防水シートを舗設する
人工貯溜場を建設する第4実施例を示す、人工貯溜場の
建設用地に第1図に示す水なし池と同一形状9寸法及び
構造の水なし池3を掘削する。なお防水なし池3に安定
処理基盤層3a、砕石層3 b、及び排水ドレーンパイ
プ3Cを設けるが、底面部のみならず法面部にも砕石層
3bを設けている。次に防水なし池3の底面1に、防水
シートとしての加硫ゴムシート5を、底面1と法面2と
の接合線7にほぼ達するまで布設する(第20図)。一
方第16図に示したと同様の接合用シート19を製造し
、該接合用シー)19を第21図に示す如(前記加硫ゴ
ムシート5上面の周縁又は該周縁に近接する位置で防水
ゴムシート17が下面となるように敷設し且つ加硫ゴム
シート5の上面と防水ゴムシート17を接着して、加硫
ゴムシート5と接合用シーI・19とが一体化してなる
複合防水シー)6fの布設を終了する。更に第22図に
示す如(第3実施例と同様の加熱式アスファルトコンク
リートを水なし池3の法面2の最高位置9から重合部1
3fにかけて前記接合用シー)19の内側面を囲周する
位置まで敷設し整正し転圧して水密性アスファルトコン
クリート舗装体10fとなし、その後該水密性アスファ
ルトコンクリート舗装体10fを被覆するようにマスチ
ックシールコート20を敷設する。第4実施例において
人工貯溜基はこのように建設される。
なお第3実施例においても第4実施例においても複合防
水シートと水密性アスファルトコンクリート舗装体との
重合接合部が底面上に位置するように構成されているの
は加熱式瀝青質混合物の締固め効果を大ならしめるため
であり、これを変形して該重合接合部が法面上に位置し
又は法面と底面とにまたがって位置するよう構成される
ことを妨げるものではない。
以上本発明の実施例及び変形例を含めて本発明の具体的
な構成について説明をしたが、本発明の構成はこれら実
施例及び変形例に示されたものに限定されずに特許請求
の範囲に記載された構成の範囲内で種々変形及び具体化
することができる。
更に本発明の各構成要素について上記実施例及び変形例
において具体化されその他特許請求の範囲の記載に基づ
いて変形乃至具体化する事項と他の構成要素について同
様に変形乃至具体化する事項とを組合わせて構成される
人工貯′溜場又は人工貯溜基の建設方法もまた本発明の
構成に包含されるところである。
本発明は上記の構成をとるものであり、本発明に係る人
工貯溜基は、その内表面に防水シートと、該防水シート
に少くとも一部が重合する水密性瀝青質舗装体と、該水
密性瀝青質舗装体と前記防水シートとの重合部位にあっ
て該水密性瀝青質舗装体と該防水シートとを熱溶着して
いる熱溶着性独立発泡シーI・とからなる防水層を備え
てなるから、人工貯溜基の内表面の部位毎に、例えば法
面と底面に、防水シートと水密性瀝青質舗装体とを使い
分けながら一体且つ十分な水密性ある防水層により対象
物の貯蔵や有害物質の浸出又は侵入を防止することがで
きる。また本発明に係る人工貯溜基の建設方法は、防水
シートにより防水層を形成ずべき部位と水密性瀝青質舗
装体により防水層を形成すべき部位との重合部位に施工
される防水シートの部分の上面に熱熔惹性独立発泡シー
トが接着されてなる複合構造の複合防水シートを人工貯
溜基の内表面に布設する第1の手順と、人工貯溜基の内
表面に布設された該複合防水シートの熱溶着性独立発泡
シートの上部を含む人工貯溜基の内表面に加熱式瀝青質
混合物を敷設し整正転圧して水密性瀝青質舗装体となす
第2の手順とをとることによって水密性瀝青質舗装体と
防水シートとを完全に水密に且つ十分な機械的強度を有
するように相互に接合して一体化ならしめることができ
、これを以って完全な防水層を備える人工貯溜基を建設
することができる。従って貯溜対象物の貯蔵や有害物質
の浸出又は(fi人を防止することができ、延いては公
害防止や地盤及び構造物の保護を図り得る。特に本発明
にあっては防水シートと水密性瀝青質舗装体との接合部
を熱溶着性独立発泡シートの熱溶着により接着するから
、第1に該熱溶着性独立発泡シートの一面と防水シート
との接着及び熱溶着性独立発泡シートの他面と水密性瀝
青質舗装体との接着が水密性の点からも機械的強度の点
からも完全であり、第2に発泡シートが独立発泡形式で
あるので発泡シート自体の縦断方向の水密性も完全であ
る。また防水シートと水密性瀝青質舗装体との接合作業
において熱溶着性独立発泡シートの熱溶着を行なえばよ
いから、工事費が安価で且つ工期の短縮が可能であり、
極めて経済性に優れる各種人工貯溜基の建設方法である
。しかも、防水シートの特徴として地盤への追従性と瀝
資質舗装体の特徴として単価の低廉なることを兼ね備え
且つ施工すべき人工貯溜場の形状や使用目的及び防水層
に負荷されるべき力の種類に合わせて防水シートの使用
部位を選択して防水シートと水密性)歴青質請装体が一
体化してなる防水層を形成し得るものであるから、廃棄
物処分場や水溜などの人工貯溜場の種類に応じて水密性
及び強度と共に経済性にも優れる人工貯溜場を提供なし
得るものである。
更に防水シートと水密性瀝青質舗装体との接合部に独立
発泡シートを介在させるから、該独立発泡シートの縦方
向及び横方向に平行する防水シートと水密性瀝青質舗装
体との変位を吸収することができるので、該接合部を人
工貯溜場の例えば法面と底面との接合線近傍に設けた場
合であっても地盤の不等沈下に対処し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を表し、第1図から第5図までは
第1実施例を示す断面図、第6図は引張剪断試験の供試
体の斜視図、第7図は引張剪断試験を示す斜視図、第8
図は第1変形例を示す断面図、第9図は第2変形例を示
す断面図、第10図は第3変形例を示す断面図、第11
図から第13図までは第2実施例を示す断面図、第14
図から第18図までは第3実施例を示す断面図、第19
図は第3実施例の平面図、第20図から第22図までは
第4実施例を示す断面図である。 132.底面 206.法面 302.水なし池 415.熱溶着性独立発泡シート 502.防水シート 615.複合防水シート 10、、、、水密性アスファルトコンクリート舗装体1
1、、、人工貯溜場 12.、、防水層13、、、重合
接合部 14、、、供試体 20、、、マスチックシールコート 特許出願人 大成道路株式会社 日立電線株式会社

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)防水シートと、該防水シートに少くとも一部が重
    合する水密性瀝青質舗装体と、該水密性瀝青質舗装体と
    前記防水シートとの重合部位にあって該水密性瀝青質舗
    装体と該防水シートとを熱溶着している熱溶着性独立発
    泡シートとからなる防水層を内表面に備えてなる人工貯
    溜基。
  2. (2)人工貯溜基の内表面に防水シートと水密性瀝青質
    舗装体により防水層を形成する人工貯溜基の建設方法に
    おいて、前記防水シートにより防水層を形成すべき部位
    と前記水密性瀝青質舗装体により防水層を形成すべき部
    位との重合部位に施工される防水シートの部分の上面に
    熱溶着性独立発泡シートが接着されてなる複合構造の複
    合防水シートを人工貯溜基の内表面に布設する手順と、
    人工貯溜基の内表面に布設された該複合防水シートの熱
    溶着性独立発泡シートの上部を含む人工貯溜基の内表面
    に加熱式瀝青質混合物を敷設し整正転圧して水密性瀝青
    質舗装体となす手順とからなり、該水密性瀝青質舗装体
    と前記防水シートが一体に接合した防水層を形成せしめ
    ることを特徴とする人工貯溜基の建設方法。
  3. (3)前記熱溶着性独立発泡シートは発泡倍率が3〜5
    5倍であることを特徴とする特許請求の範囲第二項記載
    の人工貯溜基の建設方法。
  4. (4)前記防水シートとして、加硫ゴムシート又はプラ
    スチックシートであることを特徴とする特許請求の範囲
    第二項記載の人工貯溜基の建設方法。
  5. (5)前記加熱式瀝青質混合物として該混合物の敷設時
    の温度は130〜180℃であることを特徴とする特許
    請求の範囲第二項記載の人工貯溜基の建設方法。
  6. (6)前記水密性瀝青質舗装体として、該舗装体内の空
    隙率が3容積百分率以下であることを特徴とする特許請
    求の範囲第二項記載の人工貯溜基の建設方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05266719A (ja) * 1990-12-28 1993-10-15 Sumitomo Electric Ind Ltd ハーネス用電線導体
JP2001114408A (ja) * 1999-10-14 2001-04-24 Seiichi Kumano アスファルトの備蓄施設
JP2008136992A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Matsumoto Mayumi 廃棄物処分場の埋立地構造と埋立方法
CN111058416A (zh) * 2018-10-16 2020-04-24 成秉功 水库修复系统

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