JP5440122B2 - 防草構造体およびその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、盛土または切土の法面区域上における草の成育を防止する必要がある場所に防草シートを含む防草構造体を施工する施工方法に関し、特に、法尻部分に隣接する区域中に防草構造体の下端部を固定する施工方法に関する。
道路、線路等は、盛土または切土の両脇の斜面(法面)に挟まれた上部や、切土の両脇の斜面(法面)に挟まれた下部に形成されることがある。その盛土または切土の両脇の斜面(法面)は、土をむき出しとすると、法面に雑草等が生い茂ってしまう。すると、法面の雑草等により美観が損なわれたり、道路の路肩と法肩または法尻との間の雑草が道路側に伸びることにより通行人や通行車両の安全が損なわれたりする可能性がある。そのため、路肩およびそれに隣接する法面には、雑草などの草の成育を防止させるために防草シートを敷設することが提案されている。なお、本明細書における「法面」とは、道路や線路およびこれらの周辺の法面、切り土、盛り土などでできた法面、段差のある2つの地表面の間の法面、2つの地表面の間の法面および2つの地表面の間などを意味する。
草の成育を防止するためには、例えば、特許文献1に開示されているような防草シートが用いられている。
草の成育を防止するための構造体として、例えば、特許文献2には、法面部上端の路肩部に布設されるコンクリートブロック部と、そのコンクリートブロック部の法面側に一端部が一体的に固定された防草シート部とからなり、コンクリートブロック部を路肩部に布設した状態で、防草シート部を法面部上に展開して法面部を被覆可能とした路肩ブロックが開示されている。
また、特許文献3には、シート両面に多数の凸部を交互に形成した遮光性かつ遮水性の合成樹脂製エンボスシート(防草シート)を、除草すべき地面に敷設、固定したことを特徴とする防草構体が開示されている。この特許文献3には、路肩にガードレールがある場合には、ガードレール支柱と、エンボスシート(防草シート)に形成したガードレール支柱の挿通孔との隙間に、コーキング材を詰めることが開示されている。
特開2002−272348号公報 特開2005−307518号公報 特開2006−177122号公報
ところで、道路用や線路用の盛土または切土の法面には、湧き水が出る場合がある。法面における湧き水は、比較的法面の下側で湧出する。例えば、盛土の場合、上側の面に降り注いで浸透した雨水が、盛土の法面の下側から湧出する場合がある。切土の場合は、法面の下側に限らず中腹からも湧出する場合がある。
また、防水性を有する改質アスファルト系の防草シートを法面の上下平面に固定する場合や法面の上下方向に沿って固定する場合、防草シートの端辺を地面に掘った溝に埋め、その端辺に所定間隔おきに釘状器具を打ち込んで固定した後に土石により埋め戻す固定方法や、防草シートの下辺や上辺を道路脇の側溝等の構造物に融着または接着する固定方法が提案されている。防草シートの端辺を溝に埋める方法では、主に、法面の表層を流れる雨水が法面から盛土または切土の中に浸透することを防止できる。
しかし、盛土または切土における法面の下側に防水性防草シートを埋める固定方法や、法面下側の構造物に融着等で防水性防草シートを固定する固定方法の場合、降雨等により法面から湧き水があると、排水に対する大きな抵抗となることがある。その場合、法面において地下水が飽和している帯水層の水位を上げ、防水性の防草シートと法面の間に水が溜まる場合があった。防草シートの内側に水が溜まって水枕状態になると、防草シート自体や防草シート同士の接合部、あるいは上記防草シートと構造物の固定部を破損させる場合があった。また、帯水層の水位が上がることから、盛土または切土の地盤を軟弱化させ、法面の近くの道路等や構造物の地盤を沈下させる等の地盤に悪影響を与える恐れがあった。
そこで本発明は、上記の課題を解決するため、盛土または切土における法面の下側に防水性防草シートを固定する場合に、法面等から防水性防草シートの内部に浸み出してきた湧き水を排出させることができ、防水性防草シートの破損や地盤の軟弱化を防ぐことができる防水性防草シートを含む防草構造体およびその施工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る防草構造体の施工方法は、盛土または切土における法面区域の下部に、防水性を有する防草シートに基づいて形成された防草構造体を施工する施工方法であって、法面に、防草シートの上端部を地表面流下雨水の流入を抑制できるように固定する工程と、法尻部分に隣接する区域中に防草シートの下端部を固定する工程と、防草シート内の法面区域に帯水した水を排出する水抜手段を法尻部分または隣接する区域中に設ける工程とを有する。本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シート下端部の固定時に、防草シートの下端部に水抜手段を設けるので、法面下部に帯水した水を排水させることができる。これにより、盛土または切土の法面下部の地中水の貯留量が飽和して帯水状態になること、及び、法面下部から湧き出した水で防草構造体が水枕状態になって防草シート自体や防草シート同士の接合部、あるいは防草シートと構造物の固定部を破損させる事態を防ぐことができる。
好ましくは、水抜手段を設ける工程では、水抜手段として、防草シートを法尻に施工する際に、固定する下端部に沿って間欠的に防草シートの法尻部を貫通させて管状水抜部材を設けるようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シートの下端部に間欠的に防草シートの法尻部を貫通する管状水抜部材を設けることで、法面下部に帯水した水を排水させることができる。
好ましくは、水抜手段を設ける工程では、水抜手段として、防草シートの下端部を固定する工程において、固定する下端部に間欠的に密閉されない水抜部を設けるようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シート下端部の固定時に、防草シートの下端部を密閉されないように間欠的に水抜部を設けながら固定することで、法面下部から湧き出た水を排水させることができる。
好ましくは、一の水抜部と隣接する他の水抜部との間に、防草シートを貫通して打ち込まれる釘状器具を、防草シートの下端部に沿って間欠的に配置されるように設けるようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、各防草シート下端部の間欠的な水抜部の間に釘状器具を設けるので、水抜き部を設けたことにより防草シートの下端部の固定が弱くなることを抑制することができる。
好ましくは、さらに防草シートを貫通して打ち込まれる釘状器具を、防草シートの下端部に沿って間欠的に用い、水抜部は、釘状器具を中心として両側に設けられるようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シート下端部に沿って間欠的に水抜部を設けることでシート下端部の密閉されない固定を行い、水抜部の中心近くにその針状器具を配置して打ち込むと共に、針状器具の周囲における下端部の辺方向両側に水抜部を形成することで、水抜部に限界以上に水が流れることで膨らんでしまい水抜部の両端の融着が剥がれ、その結果、水抜部の面積が拡大して固定が弱くなることを抑制することができる。
好ましくは、防草シートの上端部は、法面に掘られた溝状部に埋められるようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シートの上端部を法面の溝状部に埋めることで、法面の上部から表層を流れてきた地表面流下雨水が防草シートの内部に流入することを抑制できるだけでなく、法面の内部に浸透することを堰き止めることができるので、法面の内部浸透する水量を減らすことができる。
好ましくは、防草シートの下端部を固定する工程では、法尻部分に隣接する区域中に掘られた溝状部に防草シートの下端部が埋められて固定され、水抜部は、防草シートの下端部が埋められないか、または、埋められる深さが浅いようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シートの下端部を、法尻から略水平になった区域に掘った溝状部に埋めて固定することにより、施工が容易で固定できる。
好ましくは、法尻部分に隣接する区域中には側溝が設けられて、防草シートの下端部を固定する工程では、少なくとも防草シート自体の融着、接着材による接着、および、両面接着テープによる接着の何れかを用いて側溝に固定し、水抜部は、融着または接着による固定が実施されないようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シート下端部を道路用や線路等の脇の側溝に融着または接着により固定することにより、施工が容易で、強固に固定できる。
好ましくは、水抜部は、固定する下端部の略0.5〜5m毎に、間欠的に設けられた固定されない5〜30cmの部分で設けられるようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、略0.5m〜数m毎に間欠的に数十cmの水抜部を設けることにより、盛土または切土の法面下部における地中水の貯留量が飽和レベルに近くなる前に排水させることができる。
好ましくは、防草シートの各端部のうちから少なくとも一端部を、当該端部に沿って、釘状器具を少なくとも防草シートを貫通させて法面に対して略間欠的に打ち込むことで、盛土または切土の法面区域に防草シートを固定する工程を有するようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シートの端部を、法面に対し、略間欠的な間隔で釘状器具により固定することで、法面に吹き付ける風や法面に沿って吹く風が防草シートの下に入り込むことにより防草シートが浮き上がる事態を抑制できる。
好ましくは、防草シートの端部に沿って、その端部における固定する部分を埋設可能な寸法の溝を堀って、防草シートの端部を釘状器具で固定した後に、その溝を埋め戻すようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シートの端部を溝中で固定して埋め戻すことで、風による防草シートの浮きを無くすことができる。
好ましくは、一の防草シートにおける盛土または切土に固定された端部に、隣接する他の防草シートの端部を重ね、重なり部分を固定する工程を有するようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、複数の防草シートを用いて、それらの端部を重ねて施工することで、防草シートの施工を容易にすることができる。
好ましくは、防草シートが、防水性を有する改質アスファルト系防草シートであるようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シートを防水性のアスファルト系とすることにより、側溝への融着を加熱のみに容易にできる。
好ましくは、一の防草シートにおける、隣接する他の防草シートと重なる端部を、防草シートの融着、接着材による接着、および、両面接着テープによる接着、の少なくとも何れかを用いて固定するようにしてもよい。
本態様の防草構造体の施工方法によれば、防草シート端部を隣接する防草シートの端部と融着するか接着することで、複数の防水性の防草シートが重なった隙間から水が浸入しないようにできる。
また、本発明の防草構造体は、上述の施工方法により形成される。
本発明の防草構造体およびその施工方法によれば、盛土または切土における法面の下側に防水性防草シートを固定する場合に、法面等から防水性防草シートの内部に浸み出してきた湧き水を排出させることができ、防水性防草シートの破損や地盤の軟弱化を防ぐことができる防水性防草シートを含む防草構造体およびその施工方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る盛土または切土の法面区域及びその下側隣接区域における防草構造体を示した図であり、(a)が上面図であり、(b)が側面からの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る盛土または切土の法面区域及びその下側隣接区域における防草構造体を示した図であり、(a)が上面図であり、(b)が側面からの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る盛土または切土の法面区域及びその下側隣接区域における防草構造体を示した図であり、(a)が上面図であり、(b)が側面からの断面図である。 本発明の第4実施形態に係る盛土または切土の法面区域及びその下側隣接区域における防草構造体を示した図であり、(a)が上面図であり、(b)が側面からの断面図である。 本発明の各実施形態に係る水抜部を示した上面図であり、(a)と(b)が第1と第3実施形態の水抜部の上面図であり、(c)と(d)が第2実施形態の水抜部の上面図であり、(e)と(f)が第4実施形態の水抜部の上面図である。また、(a)と(c)と(e)は釘状器具の間に水抜部を設ける場合を示し、(b)と(d)と(f)は水抜部の中央を釘状器具で固定または抑える場合を示す。 (a)が本発明の第5実施形態に係る水抜手段である管状水抜部材を示した斜視図であり、(b)が管状水抜部材を設けた場合の上面図であり、(c)が管状水抜部材を設けた場合の側面図である。
<第1実施形態>
本発明の防草構造体およびその施工方法の第1の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
まず、本実施形態の防草構造体1の概略構成について図1(a)、(b)及び図5(a)を用いて説明する。図1(a)、(b)及び図5(a)に示したように、本実施形態の防草構造体1は、複数の防草シート10が、シート重ね合わせ融着部17にて接続された構造となっている。このように、適宜選択した寸法の複数の防草シート10のシート重ね合わせ融着部17を、加熱融着法またはテープ接着法により張り合わせて用いることにより、本発明の防草構造体1を任意の寸法の法面区域30と法尻隣接区域33に合わせて設置することができる。なお、本発明の防草構造体1は、道路、線路、河川、公園あるいは造林園およびこれらの周辺の地面、表面、法面区域30と法尻隣接区域33など、防草が必要な場所であれば、どのような場所にも用いることができる。
また、防草構造体1は、例えば、所定寸法の防水性防草シート10を用いて、防草区域の形状に合わせて防草シート10を切って並べることで作成することができる。複数の防草シート10の間に隙間ができると、そこから植物が貫通してくることがあるので、各防草シート10の対向する端部は融着または接着される。具体的には、防草構造体1は、一の防草シート10における、隣接する他の防草シート10と重なる端部を、防草シート10の融着、接着材による接着、および、両面接着テープによる接着、の少なくとも何れかを用いて、例えば、盛土または切土9の法面区域30と法尻隣接区域33上の草の成育を防止する必要がある場所の領域範囲に合わせて固定することで形成される。この複数の防草シート10を用いることで防草構造体1の施工を容易にすることができる。
また、例えば、法面区域30と法尻隣接区域33の幅が防草シート10より狭い場合、すなわち法面区域30と法尻隣接区域33の幅が一般的に1m程度以下の場合には、一枚のテープ状の防草シート10を用いて防草構造体1を設置することができる。
なお、テープ接着法とは、両面に接着性のあるアスファルトテープを、端部と被接着面との間に挿入し、端部と被接着面との固定を行う方法である。住宅地近傍への設置の場合や、設置箇所近傍に下草等の可燃物が多い場合など、火気の使用が制限されている場合には、テープ接着法を用いて防草シート10を固定することが好ましい。
より詳しくは、本実施形態の防草構造体1は、例えば、まず、堆積された盛土または切土9における法面区域30と法尻隣接区域33上に、敷設場所の形状に合うように、必要に応じて、50mm〜200mmの重ね代で隣接させて配置できるように、防水性防草シート10を切断したものを配置する。そして、融着の場合は、その重ね代の端部をトーチバーナーにより溶融させてから固化させることにより相互に加熱融着して防草構造体1を形成するように施工される。また、接着の場合は、その重ね代の端部間に、両面に接着性の自着層(例えば特殊ゴム化アスファルト粘着層)を有するテープを挟むように挿入し、転圧することで接着して防草構造体1を形成するように施工される。
このように防草シート10をアスファルト系とすることにより、防草構造体1を形成する際のシート同士の接着または融着が容易になるだけでなく、各防草シート10を固定する際の側溝等の構造物への融着または接着を、加熱または転圧のみであるように容易にすることができる
また、防草構造体1の各防草シート10を固定する方法としては、上記した防草シート10の端部を構造物に融着または接着する方法の他に、盛土または切土9に後述する第二の釘状器具15等により一の防草シート10の端部を固定してもよい。また、その一の防草シート10の固定された端部に他の防草シート10の端部を接合する場合には、その端部における第二の釘状器具15等よりも内側に、隣接する他の防草シート10の端部を重ね、重なり部分を融着または接着により固定するようにしてもよい。
本実施形態で防水性の防草シート10を用いる理由は、植物の生育には水分が必要であることから、盛土または切土9の法面区域30や法肩区域に降り注ぐ雨水のうち、少なくとも防水性の防草シート10上に降ったり流れる雨水が盛土または切土9の中に浸透したりすることを減少させることで、防草シート10下側の植物の生育を抑制するためである。
しかし、防草構造体1に防水性の防草シート10を用いても、その各防草シート10の各シートの隙間から雨水が浸入する場合がある。そのため、本実施形態の防草構造体1では、シート端部を隣接するシートの端部と隙間無く連続的に融着するか接着することで、複数の防水性のシートの重なった隙間から水が浸入しないようにし、防草シート10下側の植物の生育を抑制を抑制している。また、重ね代の防水性をより完全にするために、重ね代の隙間に、例えば、シリコンを成分に含むコーキング材又はシーリング材(シーラント)等を充填して隙間を無くしてもよい。
盛土または切土9は、例えば、幹線道路、高速道路、鉄道の軌道等を敷設するために土木工事により土砂を堆積させて形成される。その場合の盛土または切土9の上面は平面であり、道路や軌道を敷設するための路盤等が設けられると共に、それらの道路や軌道に沿った端部には、排水のための側溝(例えば、U字溝25)が設けられる。
防草シート10は、例えば、1m×10m等の所定寸法の改質アスファルト系の防草シートであり、法面区域30と法尻隣接区域33上の防草領域の範囲に合わせて、必要に応じて切断され、重ね代が加熱融着又は接着される。本実施形態の防草シート10は、防水性を有する改質アスファルト系防草シート10である。従って防草構造体1は防水性を有するので、盛土または切土9内の植物の種子や根への水分の供給を減らすことで植物の生育を抑制することができる。なお、防草シート10の寸法は、法面区域30と法尻隣接区域33の寸法やその他の施工条件によって、適宜選択することができる。また、防草シート10aは法面区域30上に敷設された防草シートであることを示し、防草シート10bは法尻隣接区域33上に敷設された防草シートであることを示す。
端部11は、防草構造体1における法面区域30と法尻隣接区域33の上下方向に沿う一方の側端部および上側の側端部であり、各防草シート10の一方の側端部及び上端部でもある。風雨の浸入抑制のため、その端部に沿って、その端部における固定する部分を埋設可能な寸法で掘削された溝に折り込まれ、その防草シート10の端部に沿って、第二の釘状器具15を少なくとも防草シート10を貫通させて法面区域30と法尻隣接区域33に対して間欠的に打ち込むことで、防草シート10の端部が盛土または切土9の法面区域30と法尻隣接区域33に固定される。そして、固定した後に、さらにその溝が埋め戻される。このように防草シート10の端部11を、法面区域30と法尻隣接区域33に第二の釘状器具15で固定することで、風による防草シート10の浮きを抑制できることに加えて、端部11を溝中で固定して埋め戻すことで、風による防草シート10の浮きを無くすことができる。また、雨水に対しても、防草シートの上端部を法面の溝状部に埋めることで、法面の上部から表層を流れてきた地表面流下雨水が防草シートの内部に流入することを抑制できるだけでなく、法面の内部に浸透することを堰き止めることができるので、法面の内部浸透する水量を減らすことができる。
端部11を法面区域30に防草シート10の端部を埋め込む場合、その端部の埋め込み代の幅は、法面区域30の状態によって変わるが概ね5cm〜30cm程度であり、通常は15cm程度が好ましい。防草シート10の上端部を法面区域30に埋め込む角度は、概ね、側面から見て、法尻隣接区域33と平行な角度から、法面区域30に直角な角度の間である。防草シート10の側端部を法面区域30に埋め込む角度も上端部と同様な範囲である。
端部12は、防草構造体1における法面区域30と法尻隣接区域33の上下方向に沿う他方の側端部であり、各防草シート10の他方の側端部でもある。本実施形態では、この端部12は盛土または切土9の法面区域30と法尻隣接区域33の上下方向に沿って配置された法面構造体40の上面に固定される。
このように端部12は、側溝の上面以上の幅で第1融着または接着することで、固定することができる。固定方法としては、端部12は、法面構造体40の露出した区域を、例えば100mm以上の幅で覆う。この覆う幅は、100mm以上であれば、例えば200mm、300mmでも400mmでもよい。そして、その端部12部分は、融着または接着により固定される。
下端部13は、法面区域30と法尻隣接区域33に敷設された防草構造体1における下側の側端部であり、各防草シート10の下端部でもある。
本実施形態では、この下端部13は盛土または切土9の法面区域30と法尻隣接区域33の下部に配置された側溝(下部構造体)の法面側側壁26の上面に固定される。固定方法としては、下端部13は、側溝であるU字溝25の法面側側壁26の上面を覆うように配置され、その法面側側壁26の上面の幅で融着または接着することにより固定される。その融着または接着の際に、図5(a)に示したような水抜部19が設けられる。下端部13には、融着または接着による固定を強化するためと、水抜部19を保護するために後述する第一の釘状器具14が打ち込まれる。
このように下端部13は、側溝の上面の幅で融着または接着する際に水抜部19を設けることで、下端部13を固定できると共に、法面30からから防草シート10の内部に浸み出してきた湧き水を排出させることができる。
この下端部13の固定と、上記した端部11および12の固定とを合わせることで、法面区域30と法尻隣接区域33に連続させて防草シート10を設置することができる。従って、その盛土または切土9の法面区域30と法尻隣接区域33には草が生えないようにできる。
第一の釘状器具14は、コンクリートの構造体に打ち込んで固定される釘状器具であり、例えば、コンクリート用のビス、ビスとナイロンプラグとの組み合わせ、プラグアンカー、ビスとナイロンプラグと固定ディスクとの組み合わせ等である。防草シート10を側溝(下部構造体)に固定し、また、防草シート10を後述する法面構造体40に固定するために、防草シート10を貫通して下地のコンクリートにドリル等を用いて削孔し、第一の釘状器具14を打ち込む。プラグを用いる場合には、先にプラグを挿入してからビス等をハンマーで打ち込むか、ドライバーでねじ込む。第一の釘状器具14の使用間隔としては、下部構造体であるU字溝25の法面側側壁26の上側端面の形成方向に沿って、例えば0.45mおきに間欠的に用いる。
このように追加の第一の釘状器具14で固定することで、下端部13または法面構造体40への防草シート10の固定をより確実にすることができる。
また、第一の釘状器具14としては、オールアンカー、コンクリート釘、または測量釘なども用いることができる。オールアンカーとは、アンカー本体、打込みピン、ナットおよびワッシャーがセットになったアンカーのことである。オールアンカーの一例として、直径5mm、長さ30mmのものを用いることができる。また、オールアンカーによる固定を確実にするために、さらにオールアンカー用ディスク(例えば、厚さ1.2mm、直径45mm)を用いることができる。また、コンクリート釘による固定を効率的にかつ確実にするために、自動釘打機を用いることが好ましい。
第二の釘状器具15は、土中に埋める釘またはペグであり、例えば、折り曲げ又は金属加工によりL字形状又はT字形状等のハンマーによる打ち込みが容易な頭部を有し、反対側の先端は土中に潜り込み易いように尖端になっており、胴部分は直線形状またはスパイラル形状になっている。また、第二の釘状器具15としてのL字型のピンの寸法の一例として、直径9mm、長辺の長さ200〜300mmのものを用いることができる。例えば、第二の釘状器具15は、防草シート10の横方向の端部11を、当該端部11に沿って法面区域30と法尻隣接区域33に対して間欠的な間隔で、防草シート10を貫通させて打ち込む。これにより、盛土または切土9の法面区域30と法尻隣接区域33に防草シート10を固定できる。
このように防草シート10の側端部11を第二釘状器具15で法面区域30と法尻隣接区域33に固定することで、風による防草シート10の浮きを抑制することができる。
シート重ね合わせ融着部17は、各防草シート10の各側端部のうち、隣接するシートの側端部と隙間無く連続的に融着するか接着する部分であり、50mm〜200mmの重ね代となる部分である。例えば、100mmを重ねて融着することで、複数の防水性シートの重なった隙間から水が浸入しなくなり、防草シート10下側の植物の生育を抑制できる。また、重ね合わせ(重ね代)の防水性をより完全にするために、重ね代の隙間に、例えば、シリコンを成分に含むコーキング材又はシーリング材(シーラント)等を充填して隙間を無くしてもよい。
シート融着部18は、各防草シート10の各側端部のうち、下側のコンクリート製の構造物と、水抜部19を除いて、隙間無く融着するか接着する部分であり、50mm〜200mmの接着部分である。例えば、防草シート10の端部100mmを下側の構造物に融着することで、シートにより水が浸入しなくなり、防草シート10下側の構造物に含まれる鉄筋等の金属部の劣化等を抑制することができる。また、融着による防水性をより完全にするために、融着部の隙間に、例えば、シリコンを成分に含むコーキング材又はシーリング材(シーラント)等を充填して隙間を無くしてもよい。防草シート10を下部構造体に固定する工程では、防草シート10自体を融着させて固定するが、接着材による接着、および、両面接着テープによる接着の何れかを用いて固定するようにしてもよい。このように固定方法として融着と接着の何れかを用いることで、施工を容易にできる。
水抜部19は、図5(a)に示したように、法面30の下部から湧き出た水を排水させるために、防草シート10の下端部13の固定時に、その下端部13に沿って、例えば、略0.5m〜5m毎に間欠的に、L1(例えば、5cm〜30cm)の幅の部分を密閉されないようにして、他の部分は固定することで設けられる。このように間欠的に水抜部19を設けることにより、盛土または切土9の法面30下部における地中水の貯留量が飽和レベルに近くなる前に排水させることができる。この場合は、第一の針状器具14の間に水抜部19が配置されるので、水抜き部を設けたことにより防草シートの下端部の固定が弱くなることを抑制することができる。
また、図5(b)に示したように、下端部13に密閉されない水抜部19を設けると共に、水抜部19の略中心に第一の針状器具14を配置して下の構造体に打ち込むようにしてもよい。すると第一の針状器具14の周囲の下端部13の辺方向両側に水抜部19が形成されることになる。これにより、水抜部19に限界以上に水が流れることで膨らんでしまい水抜部19の両端の融着が剥がれ、その結果、水抜部19の面積が拡大して固定が弱くなることを抑制することができる。
U字溝25は、盛土または切土9の法面区域30の下部で法尻隣接区域33の中に設けられた下部構造体であって、盛土または切土9の下部の道路または線路の側溝であり、防草シート10の下端部13が固定される側溝である。
U字溝25の法面30側の側壁26は、U字溝25における両側の側壁の一方であり、盛土または切土9の法面区域30と法尻隣接区域33の下部に設けられた道路または線路の側の側壁とは対向する側壁である。
防草シート10を下部構造体であるU字溝25の側壁26に固定する場合には、上記融着または接着に加えて、さらに防草シート10を貫通して打ち込まれる第一の釘状器具14を、下部構造体の形成方向に沿って間欠的に追加の釘状器具として用いて固定することで、より確実に固定することができる。
法面区域30は、盛土または切土9の斜めのスロープ部分であり、この部分の全体、または下側(法尻側)に本実施形態の防草構造体1が配置される。
掘削部31は、防草シート10の端部11を、その端部に沿って、法面区域30における略同じ高さの左右方向や、法面区域30と法尻隣接区域33の上下方向に形成される。その掘削部31に防草シート10の端部11を入れてから、第二の釘状器具15を防草シート10を貫通させて打ち込む。打ち込む間隔は、防草シート10の端部11に沿って、例えば0.5m毎等の間欠的とする。これにより、盛土または切土9の法面区域30と法尻隣接区域33に防草シート10を固定できる。このように防草シート10の端部11を法面区域30と法尻隣接区域33の掘削部31に入れ、第二の釘状器具15で固定することで、例えば、法面区域30と法尻隣接区域33に沿って吹く風や、法面区域30と法尻隣接区域33に向かって吹き付ける風が防草シート10の下側に吹き込んで防草シート10を捲れさせたり浮かせることを抑制できる。
埋設部32は、上記のように防草シート10の端部11に沿って、その端部11における固定する部分を埋設可能な寸法の溝形状に掘られた掘削部31に、防草シート10の端部11を入れ、第二の釘状器具15を打ち込んで固定した後に、その溝を埋め戻したものである。この防草シート10の端部11を溝中で固定して埋め戻すことで、固定を確実にすると共に、法面区域30と法尻隣接区域33に沿って吹く風や、法面区域30と法尻隣接区域33に向かって吹き付ける風による防草シート10の捲れや浮きを無くすことができる。さらに、暴風などによって防草シート10の第二端部13が捲れることを防止することができる。
法尻隣接区域33は、法面区域30の下側(法尻側)に隣接する平坦部であり、法面区域30の下側に道路または線路等の施設が設けられる場合には、その施設との間の区域、または、その施設の脇に設けられるU字溝等の構造体との間の区域である。
法面構造体40は、法面区域30を保護するために、例えば、モルタル吹付等により法面区域30上に形成されたコンクリート性の構造体である。ここに、防草構造体1(防草シート10)の端部12が、例えば100mmの幅で、その構造体上部区域を覆うようにして固定される。なお、本実施形態では防草シート10を構造体上部区域に固定するために、防草シート10自体を融着させたが、接着材による接着、および、両面接着テープによる接着の何れかを用いて固定してもよい。この固定方法として融着と接着の何れかを用いることで、施工を容易にできる。
なお、本実施形態では、防草シート10として改質アスファルト系のものを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、市販の防水性防草シートから適宜選択して用いても効果を得ることができる。しかし、特に、可撓性、防水性および遮光性を有し、シート状の形状を有するものは、良好な耐久性を有することから好適に用いることができる。本発明に用いる防草シート10の具体例として、優れた可撓性、防水性および遮光性を有する改質アスファルト系防草シート10、例えば、特開2002−272348号公報(特許文献1)に開示された改質アスファルト系防草シート10を好ましく用いることができる。
「改質アスファルト系防草シート10」とは、改質アスファルトを材料として含む防草シート10のことをいう。改質アスファルトとしては、具体的には後述する耐貫通型防草シートの(b)改質アスファルト層および(d)改質アスファルト層に用いることのできる改質アスファルトと同様のものを用いることができる。改質アスファルト系防草シート10は、建築用防水シート(改質アスファルト系防水シート)を転用して用いることができる。改質アスファルト系防草シート10としては、単層の改質アスファルトからなるシートのみならず、2層の改質アスファルト層の間に不織布等からなる基材層を含む構造のものを用いることができる。
また、改質アスファルト系防草シート10は、さらに表面層および裏面層を含むことができる。表面層は、後述する耐貫通型防草シートの(a)表面層と同様のものを用いることができる。また、裏面層には、合成樹脂フィルムを好適に用いることができる。合成樹脂フィルムとしては、具体的には、HDPEフィルム(高密度ポリエチレン)およびOPPフィルム(二軸延伸成形ポリプロピレン)などから選択したものを好適に用いることができる。また、後述する耐貫通型防草シートの(e)裏面層と同様のものを用いることができる。
改質アスファルト系防草シート10の構造の一例は、表面層、改質アスファルト層、基材層、改質アスファルト層および裏面層をこの順番で有する構造であるが、これらの層の全てを含む必要はなく、また、さらなる層を含むこともできる。
また、本発明の防草構造体1に用いる、防草シート10の材料として改質アスファルト系防草シート10を用い、端部を加熱融着法によりU字溝25の法面側側壁26に対して、固定することが好ましい。加熱融着法を用いることにより、防草シート10と、ボックスカルバート21の露出部近辺の上面及びU字溝25の法面側側壁26との接着・固定をさらに確実にすることができ、隙間の発生を確実に防止することができるためである。
また、本発明の防草構造体1に含まれる防草シート10として、改質アスファルト系防草シート10の1種である、硬く鋭い雑草の芽の防草シート10に対する貫通防止性に優れる耐貫通型防草シートを用いることが特に好ましい。
<耐貫通型防草シート>
耐貫通型防草シートは、(a)無機質粒子または無機質粒子を含有する合成樹脂を含む表面層、(b)改質アスファルト層、(c)基材層、(d)改質アスファルト層および(e)合成樹脂または無機質粒子を含有する合成樹脂を含む裏面層の少なくとも5層をこの順で積層した耐貫通型防草シートであって、(c)基材層が、織布、編み布および不織布からなる群より選ばれる少なくとも一つである基材Aと、スクリムを有する基材Bとを含み、基材Aの織布、編み布および不織布が、芯部と鞘部とを有する芯鞘構造の繊維を含み、芯部が融点200℃以上の繊維および鞘部が融点200℃以上の樹脂であり、(e)裏面層の合成樹脂が硬質合成樹脂である耐貫通型防草シートである。
耐貫通型防草シートの好ましい態様を以下に示す。耐貫通型防草シートでは、これらの態様を適宜組み合わせることができる。
(e)裏面層の硬質合成樹脂が、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニルおよびポリハロゲン化ポリビニルからなる群より選択される少なくとも一つの合成樹脂である。
(2)(e)裏面層が、厚さ10〜50μmの二軸延伸成形ポリプロピレンフィルムである。
(3)(c)基材層が、基材Aと、基材Bと、基材Aとをこの順に積層し、接着された、もしくは熱融着された三層構造を有する。
(4)芯部と鞘部とが、熱融着されている。
(5)基材Bが、複数の互いに平行な略等間隔の高強度繊維の繊維束からなる組を2組以上有し、異なった組の繊維束は、略等角度で互いに交差しあうスクリムである。
(6)基材Aと、基材Bとの接触部の少なくとも一部が、融点200℃以上の樹脂および/または200℃で熱分解しない接着剤により接着されている、もしくは熱融着されている。
(7)(c)基材層が、75〜500g/mの目付量を有する。
(8)(a)表面層が、天然スレート、タルクおよびマイカからなる群より選ばれる少なくとも一種以上の、扁平状の無機質粒子を含む。
また、耐貫通型防草シートは、上記の防草シート10を敷設した防草構造体1に用いることができる。
<耐貫通型防草シートの効果>
耐貫通型防草シートにより、道路、線路、河川、公園、または、造林園、および、これらの周辺などの地面、表面、特に法面区域30と法尻隣接区域33での草の成育を防止ための、遮光性を有して、耐候性、機械的特性、不透水性に優れ、さらに硬く鋭い雑草の芽の防草シート10に対する貫通防止性に優れる防草シート10を得ることができる。
<(b)層および(d)層の改質アスファルト>
(b)層および(d)層の改質アスファルトとしては、アスファルトおよびポリマーを含むもの、アスファルト、ポリマーおよび無機充填材の3成分を含むものなどを用いることができる。(b)層および(d)層の改質アスファルトとしては、アスファルト100重量部に対し、ポリマー10〜40重量部、および無機充填材0〜20重量部を含むものを用いることが好ましい。
改質アスファルトは、アスファルトおよびポリマーを含むもの、アスファルト、ポリマーおよび無機充填材の3成分を含むものなどを120〜200℃で3〜30時間加熱混合して調製したものを用いることが、防水・防湿性、伸縮性などに優れているために好ましい。
改質アスファルトには、以上述べた成分のほかに、プロセスオイル、ワセリン、セレシン、石油樹脂など、一般に合成樹脂やゴムの配合で用いられる撥水剤、顔料、増粘剤、耐光剤、耐候剤などの無機や有機の配合剤を添加してもよい。
(b)層および(d)層の改質アスファルトにおいて、アスファルトとしては、天然アスファルトやアスファルタイトなど天然に産するもの、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、カットバックアスファルト等の石油アスファルト、またはこれらのアスファルトの混合物等が好ましい。
(b)層および(d)層の改質アスファルトにおいて、ポリマーとしては、天然ゴム、合成ゴム、天然ゴムと合成ゴムとの混合物、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンとアクリル酸誘導体との共重合体、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、スチレンとブタジエンとの重合体(例えば、SBSなど、SBRなど)等を使用することができる。特にSBSなどのゴム系が好適である。
(b)層および(d)層の改質アスファルトにおいて、無機充填材としては、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、無水ケイ酸、クレー、カーボンブラック、タルク、マイカ、硫酸バリウム、珪藻土、シリカ等の粒子状無機充填材、石綿やガラス繊維などの繊維状無機充填材を用いることができる。
(b)層および(d)層の改質アスファルトは、針入度が、好ましくは10dmm〜200dmmの範囲、さらに好ましくは15dmm〜100dmmの範囲、より好ましくは20dmm〜50dmmの範囲、特に好ましくは25dmm〜35dmmの範囲が柔軟性に優れるために好ましい。
耐貫通型防草シートでは、(b)層および(d)層として、上記組成の改質アスファルトを用いることにより、特に法面区域30と法尻隣接区域33に配置した場合には、法面区域30と法尻隣接区域33上部に不透水性に優れた層を形成することができ、雑草の生育に不可欠な水分を遮断できるのみならず、法面区域30と法尻隣接区域33が盛り土で構築されている場合には、法面区域30と法尻隣接区域33上部(法肩)からの雨水の浸透に伴う法面区域30と法尻隣接区域33自体の帯水を効果的に防止することにより、集中豪雨などに伴う法面区域30と法尻隣接区域33地盤の崩壊を回避することができる。
<裏面層>
耐貫通型防草シートは、裏面層が、合成樹脂または無機質粒子を含有する合成樹脂を含む。(e)裏面層は、合成樹脂フィルムまたは無機質粒子を含有する合成樹脂フィルムであることが好ましい。
(e)裏面層の合成樹脂は、硬質合成樹脂である。裏面層に、硬質合成樹脂を材料としたフィルムを用いることによって、チガヤなどの雑草の芽が、耐貫通型防草シートの(e)裏面層を貫くことが防止できる。また、合成樹脂フィルムの表面滑性を活かして、雑草の芽の成長方向をシート裏面と平行な方向に誘導することが可能となる。
(e)裏面層の合成樹脂フィルムの合成樹脂としては、耐光性および耐候性に優れたものを使用することが好ましい。
耐貫通型防草シートに用いる(e)裏面層としては、厚さが、好ましくは10〜50μmであり、さらに好ましくは12〜40μmであり、特に好ましくは15〜30μmの硬質合成樹脂フィルムを好適に使用できる。(e)裏面層である硬質合成樹脂フィルムが前記範囲より厚い場合、チガヤの芽が耐貫通型防草シートを貫通するのを防止する効果は高くなるものの、耐貫通型防草シートの柔軟性が損なわれることがある。そのため、耐貫通型防草シートを製造したのちロール状に梱包するとシート表面にシワが発生するなどの問題が生じる可能性があり、また施工作業においても敷設時の作業性が損なわれる可能性がある。また、(e)裏面層の合成樹脂フィルムが前記範囲より薄い場合には、硬く鋭いチガヤの芽が耐貫通型防草シートを貫通するのを防止する効果が小さくなる。硬質合成樹脂フィルムが前記範囲内であると、これらの問題が生じないため、好ましい。
このように本実施形態の防草構造体1およびその施工方法によれば、盛土または切土の法面区域における法尻側と、法尻からの構造物との隙間を含む区域全体にわたって植物の生育を抑制することができ、施工が容易で低コストの防草構造体1およびその施工方法を得ることができることに加えて、盛土または切土9における法面30の下側に防水性防草シート10を固定する場合に、法面30等から防水性防草シート10の内部に浸み出してきた湧き水を排出させることができ、防水性防草シート10の破損や地盤の軟弱化を防ぐことができる。
<第2実施形態>
本発明の第2の実施の形態の防草構造体の概略構およびその施工方法について、図2(a)、(b)及び図5(b)を用いて説明する。図2(a)、(b)及び図5(b)に示した第2の実施の形態の防草構造体1は、第1の実施形態の防草構造体1と比較した場合、防草シート10の下端部13を固定する釘状器具が、第1の実施形態では、U字溝25の法面側側壁26の上面に打ち込んで固定される第一の釘状器具14であったのが、土中に埋める釘またはペグである第二の釘状器具15に変わっている。その他の構成については第1の実施形態と同様であるので重複する記載を省略する。
本実施形態では、第二の針状器具15を、水抜部19の長手方向の略中心の法面側側壁26の外側に配置し、法面側側壁26の外側に沿って法尻隣接区域33の土中に打ち込む。
水抜部19は、図5(c)に示したように、法面30の下部から湧き出た水を排水させるために、防草シート10の下端部13の固定時に、その下端部13に沿って、例えば、略0.5m〜5m毎に間欠的に、L1(例えば、5cm〜30cm)の幅の部分を密閉されないようにして、他の部分は固定することで設けられる。このように間欠的に水抜部19を設けることにより、盛土または切土9の法面30下部における地中水の貯留量が飽和レベルに近くなる前に排水させることができる。この場合は、第二の針状器具15の間に水抜部19が配置される。
また、図5(d)に示したように、下端部13に密閉されない水抜部19を設けると共に、水抜部19の略中心に第二の針状器具15を配置して下の土に打ち込むようにしてもよい。その際に、第二の釘状器具15は、折り曲げ又は金属加工によりL字形状又はT字形状等のハンマーによる打ち込みが容易な頭部を有しているので、そのL字形状又はT字形状の頭部の横に伸びる部分を水抜部19の長手方向の略中心の上に配置し、水抜部19の長手方向の略中心を横断させて抑えるようにする。すると下端部13における第二の針状器具15の頭部の周囲の辺方向両側に水抜部19が形成されることになる。これにより、水抜部19に限界以上に水が流れることで膨らんでしまい水抜部19の両端の融着が剥がれ、その結果、水抜部19の面積が拡大して固定が弱くなることを抑制することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3の実施の形態の防草構造体の概略構およびその施工方法について、図3(a)、(b)及び図5(a)を用いて説明する。図3(a)、(b)及び図5(a)に示した第3の実施の形態の防草構造体1は、第1の実施形態の防草構造体1と比較した場合、防草シート10の下端部13を固定する第一の釘状器具14を打ち込む対象が、第1の実施形態では、U字溝25の法面側側壁26の上面であったのが、法面側側壁26のさらに法面側に配置されたコンクリート舗装材29に変わっており、その分だけ下端部13の法尻隣接区域33を覆う幅が短くなっている。その他の構成については第1の実施形態と同様であるので重複する記載を省略する。
本実施形態では、水抜部19は、防草シート10の下端部13をコンクリート舗装材29上に固定する時に、その下端部13に沿って間欠的に密閉されないようにして、他の部分は固定する。その際に、第1の実施形態では側壁26の上面の幅以上に広い面積で融着または接着ができなかったが、本実施形態ではコンクリート舗装材29上に100mm幅または200mm幅等に固定面積を広げることで、固定強度を上げることができる。その他は第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、コンクリート舗装材29を用いたが、本発明はこれに限らず他の舗装材料であってもよい。例えば、既製のコンクリート板やインターロッキング用ブロックを敷き詰めた舗装を用いたり、自然の真砂土と固形剤を水と混合して施工し透水性を有する舗装を用いたりしてもよい。このように本実施形態では、第1の実施形態よりも固定強度を上げることができ、また、側壁26の上面の幅のように狭い範囲に合わせて防草シート10の下端部13を融着させる等が必要なくなり施工を容易にできる。
<第4実施形態>
本発明の第4の実施の形態の防草構造体の概略構およびその施工方法について、図4(a)、(b)及び図5(c)を用いて説明する。図4(a)、(b)及び図5(c)に示した第4の実施の形態の防草構造体1は、第1の実施形態の防草構造体1と比較した場合、U字溝25が無くなっている。そして、それに従い、防草シート10の下端部13を固定する釘状器具が、第1の実施形態では、U字溝25の法面側側壁26の上面に打ち込んで固定される第一の釘状器具14であったのが、土中に埋める釘またはペグである第二の釘状器具15に変わっている。また、第二の釘状器具15を打ち込む対象も、第1の実施形態のU字溝25の法面側側壁26の上面に対して、法尻隣接区域33の土中に変わっており、その分だけ下端部13の法尻隣接区域33を覆う幅が短くなっている。
また、U字溝25が無くなったことで、防草シート10の下端部13の固定方法が、端部11と同様になる。つまり、下端部13は、風雨の浸入抑制のため、その端部に沿って、その端部における固定する部分を埋設可能な寸法で掘削された溝に折り込まれ、その下端部13に沿って、第二の釘状器具15を少なくとも防草シート10を貫通させて間欠的に打ち込むことで、下端部13を法尻隣接区域33に固定される。そして、固定した後に、さらにその溝が埋め戻される。
その際に、図5(e)に示したように、例えば、その下端部13に沿って、略0.5m〜数m毎に間欠的に、L2(例えば、5cm〜30cm)の幅の埋め代部分が土中に埋まらないように、切れ目を入れて密閉されない水抜露出部34を設ける。他の部分は溝に固定されて埋められる。このように間欠的に水抜露出部34を設けることにより、盛土または切土9の法面30下部における地中水の貯留量が飽和レベルに近くなる前に排水させることができる。この場合は、第二の針状器具15の間に水抜露出部34が配置される。その他の構成については第1の実施形態と同様であるので重複する記載を省略する。
また、図5(f)に示したように、下端部13に密閉されない水抜露出部34を設けると共に、水抜露出部34の略中心に第二の針状器具15を配置して下の土に打ち込むようにしてもよい。その際に、第二の釘状器具15は、折り曲げ又は金属加工によりL字形状又はT字形状等のハンマーによる打ち込みが容易な頭部を有しているので、そのL字形状又はT字形状の頭部の横に伸びる部分を水抜露出部34の長手方向の略中心の上に配置し、水抜部19の長手方向の略中心を横断させて抑えるようにする。すると下端部13における第二の針状器具15の頭部の周囲の辺方向両側に水抜露出部34が形成されることになる。これにより、水抜露出部34の風等による捲れ上がりを抑制することができる。
本実施形態では、水抜露出部34は、防草シート10の下端部13を固定する時に、土中に固定されない部分として設けられるので、U字溝25等の構造体が無い場所であっても下端部13を固定すると共に水抜露出部34を設けることができる。また、本実施形態では、防草シート10の下端部13を融着させる等が必要なくなり施工を容易にできる。

<第5実施形態>
本発明の第5の実施の形態の防草構造体の概略構およびその施工方法について、図6(a)、(b)及び(c)を用いて説明する。図6(b)及び(c)に示した第5の実施の形態の防草構造体1は、第1の実施形態の防草構造体1と比較した場合、防草シート10を法尻に施工する際に、水抜手段として、固定する下端部に沿って間欠的に防草シート10の法尻部を貫通させて管状水抜部材50が設けられている。その他の構成については第1の実施形態と同様であるので重複する記載を省略する。
管状水抜部材50は、図6(a)に示したように、管状の部材をT字型に接合して、T字の上の横棒部分に相当する管の両端に取水口51を設け、T字の下の縦棒部分に相当する管の端部に排水口52を設けて形成される。なお、本実施形態ではT字型としたが、各1個以上の取水口と排水口を有していれば他の形状であってもよい。取水口51と排水口52の開口部は、管の延伸方向に直角な開口に限らず、例えば、管の延伸方向に斜めに切断された開口であっても良い。また、取水口51には、土砂の流入を防いで水だけ通過させるように透水性の透水防土膜60で覆われる。
透水防土膜60は、例えば、透水性の不織布、または、取水口51の周囲の土砂よりも直径が小さい小孔を開口させた蓋等であってよい。透水防土膜60の取水口51への設置は、例えば、接着や固定リング等であってよい。管状水抜部材50を設けることで、法面30下部の固定を弱めることなく、また、法尻隣接区域33上を湧き出た水が通過することにより法尻隣接区域33の土壌を軟弱化させることなく、帯水した水を排出させることができるので、防水性防草シート10の破損や地盤の軟弱化を防ぐことができる。
1 防草構造体、
9 盛土または切土、
10 防草シート、
11 端部、
12 端部、
13 下端部、
14 第一の釘状器具(ナイロンプラグ+ディスク)、
15 第二の釘状器具(L字ピン)、
17 シート重ね合わせ融着部、
19 水抜部、
23 U字溝の融着部、
25 U字溝、
26 U字溝の法面側側壁、
27 U字溝の道路側側壁、
28 U字溝の蓋、
29 コンクリート舗装材、
30 法面区域、
31 法面上下方向掘削部、
32 法面上下方向埋設部、
33 法尻隣接区域、
34 水抜露出部、
35 切れ目、
40 法面構造体、
50 管状水抜部材、
51 取水口、
52 排水口、
60 透水防土膜、
L1 U字溝の融着部の長さ、
L2 ボックスカルバート上融着部の長さ。

Claims (14)

  1. 盛土または切土における法面区域の下部に、防水性を有する防草シートに基づいて形成された防草構造体を施工する施工方法であって、
    法面に、防草シートの上端部を地表面流下雨水の流入を抑制できるように固定する工程と、
    法尻部分に隣接する区域中に防草シートの下端部を固定する工程と、
    防草シート内の法面区域に帯水した水を排出する水抜手段を法尻部分または隣接する区域中に設ける工程とを有し、
    水抜手段を設ける工程では、
    水抜手段として、防草シートの下端部を固定する工程において、固定する下端部に間欠的に密閉されない水抜部を設け、
    防草シートの下端部を固定する工程では、
    法尻部分に隣接する区域中に掘られた溝状部に防草シートの下端部が埋められて固定され、
    水抜部は、防草シートの下端部が埋められないか、または、埋められる深さが浅い、
    防草構造体の施工方法。
  2. 盛土または切土における法面区域の下部に、防水性を有する防草シートに基づいて形成された防草構造体を施工する施工方法であって、
    法面に、防草シートの上端部を地表面流下雨水の流入を抑制できるように固定する工程と、
    法尻部分に隣接する区域中に防草シートの下端部を固定する工程と、
    防草シート内の法面区域に帯水した水を排出する水抜手段を法尻部分または隣接する区域中に設ける工程とを有し、
    水抜手段を設ける工程では、
    水抜手段として、防草シートの下端部を固定する工程において、固定する下端部に間欠的に密閉されない水抜部を設け、
    法尻部分に隣接する区域中には側溝が設けられ、
    防草シートの下端部を固定する工程では、
    少なくとも防草シート自体の融着、接着材による接着、および、両面接着テープによる接着の何れかを用いて側溝に固定し、
    水抜部は、融着または接着による固定が実施されない、
    防草構造体の施工方法。
  3. 盛土または切土における法面区域の下部に、防水性を有する防草シートに基づいて形成された防草構造体を施工する施工方法であって、
    法面に、防草シートの上端部を地表面流下雨水の流入を抑制できるように固定する工程と、
    法尻部分に隣接する区域中に防草シートの下端部を固定する工程と、
    防草シート内の法面区域に帯水した水を排出する水抜手段を法尻部分または隣接する区域中に設ける工程とを有し、
    水抜手段を設ける工程では、
    水抜手段として、防草シートを法尻に施工する際に、固定する下端部に沿って間欠的に防草シートの法尻部を貫通させて管状水抜部材を設け
    管状水抜部材は、管状の部材をT字型に接合しており、T字の横管の両端部に取水口を有し、T字の縦管の端部に排水口を有する、
    防草構造体の施工方法。
  4. 前記取水口は、透水防土膜を有する、請求項3記載の防水構造体の施工方法。
  5. 一の水抜部と隣接する他の水抜部との間に、防草シートを貫通して打ち込まれる釘状器具を、防草シートの下端部に沿って間欠的に配置されるように設ける
    請求項1又は2記載の防草構造体の施工方法。
  6. 防草シートを貫通して打ち込まれる釘状器具を、防草シートの下端部に沿って間欠的に用い、
    水抜部は、釘状器具を中心として両側に設けられる
    請求項1又は2記載の防草構造体の施工方法。
  7. 水抜部は、固定する下端部の略0.5〜5m毎に、間欠的に設けられた固定されない5〜30cmの部分で設けられる
    請求項1、2、5及び6の何れか1項記載の防草構造体の施工方法。
  8. 防草シートの各端部のうちの少なくとも一端部を、
    当該端部に沿って、釘状器具を少なくとも防草シートを貫通させて法面に対して略間欠的に打ち込むことで、
    盛土または切土の法面区域に防草シートを固定する工程を有する、
    請求項1〜の何れか1項記載の防草構造体の施工方法。
  9. 防草シートの端部に沿って、その端部における固定する部分を埋設可能な寸法の溝を堀り、
    防草シートの端部を釘状器具で固定した後に、その溝を埋め戻す
    請求項1〜8記載の防草構造体の施工方法。
  10. 一の防草シートにおける盛土または切土に固定された端部に、
    隣接する他の防草シートの端部を重ね、重なり部分を固定する工程、
    を有する
    請求項1〜の何れか1項記載の防草構造体の施工方法。
  11. 防草シートが、防水性を有する改質アスファルト系防草シートである、
    請求項1〜10の何れか1項記載の防草構造体の施工方法。
  12. 一の防草シートにおける、隣接する他の防草シートと重なる端部を、防草シートの融着、接着材による接着、および、両面接着テープによる接着、の少なくとも何れかを用いて固定する、
    請求項1〜11記載の防草構造体の施工方法。
  13. 防草シートの上端部は、法面に掘られた溝状部に埋められる、
    請求項1〜12の何れか1項記載の防草構造体の施工方法。
  14. 請求項1〜13の何れか1項記載の施工方法により形成される、防草構造体。
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