JP2004314010A - 着磁した水素化反応用ニッケル流動床触媒及びこの触媒の使用方法 - Google Patents

着磁した水素化反応用ニッケル流動床触媒及びこの触媒の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】触媒活性が実用上十分高く沈降性に優れ、分離、回収、再利用が容易で、かつ繰返し利用しても沈降性の低下が少ない着磁された磁性金属流動床触媒、及びその使用方法の提供。
【解決手段】X線回折法による結晶格子面(111)における結晶子径が5.0〜10.0nmのニッケル粒子及び/又は2.0〜10.0nmのコバルト粒子からなりこれに、0.1×10−4〜30Tの磁束密度を有する磁場の印加により着磁されている磁性金属流動床触媒は、液相反応に使用したとき、十分な触媒効果を示し、かつ反応後に容易に沈降回収でき、この回収された触媒は反復使用できる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着磁した磁性金属流動床触媒及びその使用方法に関するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は実用上十分高い触媒活性を有し、かつ液相反応系における触媒の沈降性が良好で分離や回収が容易な着磁した磁性金属流動床触媒、及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
久保松照夫、小松信一郎著、「ラネー触媒」(共立出版,1971、非特許文献1)には、触媒作用を有する金属(A金属)例えばニッケル、コバルト、銅、鉄、銀、パラジウムなどと、溶出される金属 (B金属) 例えばアルミニウム、珪素、亜鉛、マグネシウムとの合金(ラネー合金)から、侵食剤例えば水、アルカリ、酸など(通常、アルカリが使用される)を用いて、前記溶出される金属(B金属)を溶出させる工程(以後展開工程と記す)により得られ、スポンジ状形態を有する活性金属を主成分とする触媒すなわちスポンジ金属触媒が詳しく記載されている。スポンジニッケル触媒とは前記A金属がニッケルである場合のスポンジ触媒を意味し、スポンジコバルト触媒とは前記A金属がコバルトである場合のスポンジ触媒を意味する。
【0003】
一般的には、スポンジ金属触媒は、A金属およびB金属から少なくとも一種類を選択してなる合金末(以下、母合金と称する)を、水酸化ナトリウム水溶液に投入し、所定温度で所定時間、加熱攪拌してB金属の少なくとも一部分を溶出させ水洗することにより製造され、水中に保存される。
スポンジ金属触媒製造時の水洗は、展開工程で溶出した金属および過剰のアルカリを除去するために3〜20回程度行われるが、触媒粒子の沈降性が悪いと、水洗排水中に触媒が混入することがある。水洗排水中の触媒を除去するため、ろ過器、沈降槽等の付帯設備を必要としたり、触媒の沈降に長時間を要するため操作が煩雑になり、コストアップにも繋がるという問題点があった。
【0004】
液相反応に使用したニッケル流動床触媒、及びコバルト流動床触媒などの金属流動床触媒は、沈降分離、ろ過分離、遠心分離、磁気による捕捉あるいはこれらを組合わせるなどの方法により液相から分離される。この場合上記方法の各々において、沈降分離槽、ろ過機、遠心分離機、着磁装置(電磁石あるいは永久磁石)などを必要とする。分離回収した触媒を再利用する場合、ろ過分離法や遠心分離法では、触媒の回収・再利用に多大な労力を必要とするので工業的に有利な方法とは言えない。ニッケル流動床触媒、コバルト流動床触媒などの沈降速度が速い場合には、沈降分離法を用いることが実用上好ましい。
しかし、従来のニッケル流動床触媒、及びコバルト流動床触媒を、重力のみにより沈降分離するためには長時間を要することがあり、触媒の粒度が細かい場合及び液相が高粘度の場合には分離効率が大幅に低下して、工業的には実施し難いことがあった。
ニッケル流動床触媒の沈降時間を短縮する方法として、この触媒の粒度を粗くする方法が知られているが、このようにすると触媒活性が低下し所要反応時間が長くなるという問題点があった。
【0005】
また、ニッケル流動床触媒、コバルト流動床触媒を分離回収、再利用するために、重力とともに、これらの触媒に磁場を印加する方法が知られている。特公昭39−9865号公報(特許文献1)には、反応液中の大部分の磁性金属流動床触媒を重力により分離し、さらに磁場中を通過させて残存する触媒を捕捉し、磁場の消去によって着磁を解除して反応器に回収する接触連続反応方法が開示されている。特公昭45−20884号公報(特許文献2)には、反応器の下流に、冷却装置、及び壁面の少なくとも一部に電磁石を作用させた分離器、並びにスラリーポンプ又は気体インジェクターを設置して、液中に懸濁したニッケル触媒を分離回収し使用する連続接触反応装置が提案されている。また、特開昭49−47246号公報(特許文献3)には、液体中のニッケル触媒に磁性を与え、その残留磁性によりニッケル触媒粒子を互いに凝集させて触媒の沈降速度を増加させることを特徴とするニッケル触媒の分離方法が開示されている。
【0006】
磁性金属流動床触媒に磁場を印加して液相から分離する方法は、磁場を印加するべき磁性金属触媒及び、それが懸濁している液相の粘度によっては、実用上満足できる程度に沈降時間を短縮できないことがあり、さらに、磁場を印加するために大掛かりな特別な装置、設備を必要とするなどの問題点があった。
さらに、スポンジ金属触媒の種類によっては、保存中に固結して反応槽などへの仕込が困難になることがあった。
【0007】
【非特許文献1】
久保松照夫、小松信一郎著「ラネー触媒」、共立出版、1971、1〜103頁
【特許文献1】
特公昭39−9865号公報、1〜5頁
【特許文献2】
特公昭45−20884号公報、1〜4頁
【特許文献3】
特開昭49−47246号公報、1〜4頁
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、実用上十分に高い触媒活性を有し、かつ、沈降性に優れ、特別な装置がなくとも分離、回収、再利用が容易であって、さらに、繰返し利用しても沈降性の低下が少なく、保存中に固結することのない、又は少ない着磁した磁性金属流動床触媒及びその使用方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の着磁した磁性金属流動床触媒はX線回折法により測定された結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径が5.0〜10.0nmのニッケル粒子、及び結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径が2.0〜10.0nmのコバルト粒子から選ばれた少なくとも1種からなり、かつ0.1×10−4〜30Tの磁束密度を有する磁場の印加により着磁している磁性金属流動床触媒粒子からなることを特徴とするものである。
本発明の着磁した磁性金属流動床触媒において、前記ニッケル粒子の結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径が6.0〜10.0nmであることが好ましい。
本発明の着磁した磁性金属流動床触媒において、前記コバルト粒子の結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径が3.0〜10.0nmであることが好ましい。
本発明の着磁した磁性金属流動床触媒において、前記ニッケル粒子及びコバルト粒子の少なくとも1種がスポンジ状の形態を有することが好ましい。
本発明の着磁した磁性金属流動床触媒の使用方法は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の着磁した磁性金属流動床触媒を流動床における液相反応に使用し、当該液相反応の終了後に前記触媒を、液相反応系中を沈降させて分離することを含むものである。
本発明の着磁した磁性金属流動床触媒の使用方法において、前記液相反応が、液相における糖の水素化反応であってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
これまで、着磁した磁性金属流動床触媒の存在下に液相反応を実施した例、該触媒を沈降分離後に繰返し液相反応に利用した例は知られていない。本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、触媒作用を有するニッケルあるいはコバルトの結晶子径が特定の範囲にある粉粒状ニッケルあるいはコバルト触媒に、特定の範囲にある磁束密度の磁場を印加することにより着磁させた磁性金属流動床触媒を液相反応に使用した場合、該触媒が沈降性に優れ、特別な装置がなくとも分離、回収、再利用が容易で、かつ触媒活性も実用上十分に高く、さらに繰返し利用しても沈降性の低下が少ないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
本発明におけるニッケル流動床触媒、コバルト流動床触媒とは、形状が粉体、微粒子、フレークなどで、主とした触媒作用がニッケルあるいはコバルトにより発現する固体触媒を指す。ニッケル流動床触媒、コバルト流動床触媒としては、ニッケルあるいはコバルトをスポンジ状にした無担体のスポンジニッケル触媒、スポンジコバルト触媒や触媒作用を有するニッケルあるいはコバルトを多孔質担体に担持したニッケルあるいはコバルト担持型流動床触媒などが含まれる。スポンジニッケル触媒、スポンジコバルト触媒は以下に示すスポンジ金属触媒の一種である。
【0012】
本発明の着磁した磁性金属流動床触媒は、X線回折法における結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径が特定の範囲にあるニッケル粒子及び、X線回折法における結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径が特定の範囲にあるコバルト粒子の少なくとも1種からなる流動床触媒用磁性金属粒子に、磁束密度が特定の範囲にある磁場を印加して着磁させることにより製造できる。
本発明の、磁場を印加する流動床触媒用ニッケル粒子としては、前記記載のスポンジニッケル触媒粒子、及びニッケル担持型流動床触媒粒子などが挙げられる。また本発明の、磁場を印加する流動床触媒用コバルト粒子としては、前記記載のスポンジコバルト触媒粒子、及びコバルト担持型流動床触媒粒子などが挙げられる。
【0013】
本発明に用いられるニッケル粒子の結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径は5.0〜10.0nmであり、好ましくは6.0〜10.0nmである。結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径が5.0nm未満の場合は、得られる触媒粒子における沈降性向上効果が不十分であり、またそれが、10.0nmを超えると得られる触媒粒子の触媒活性が著しく低くなる。
本発明に用いられるコバルト粒子の結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径は2.0〜10.0nmであり、好ましくは3.0〜10.0nmである。結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径が2.0nm未満の場合は、得られる触媒粒子における沈降性向上効果が不十分であり、またそれが、10.0nmを越えると、得られる触媒粒子の触媒活性が大きく低下するので好ましくない。
【0014】
また、結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径が5.0〜10.0nmであるニッケル流動床触媒粒子は、その結晶子径が5.0nm未満のニッケル流動床触媒粒子を、水及び/又は有機溶媒中において、40℃以上で加熱攪拌することによっても製造することができる。また結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径が2.0〜10.0nmであるコバルト流動床触媒粒子は、その結晶子径が2.0nm未満のニッケル流動床触媒粒子を、水及び/又は有機溶媒中において、40℃以上で加熱攪拌することによっても製造することができる。上記加熱撹拌温度が40℃未満では、結晶子径の成長が極めて遅いので実用的ではない。
【0015】
本発明の、磁場を印加すべきスポンジニッケル触媒粒子、及びスポンジコバルト触媒粒子の製造方法について説明する。
スポンジニッケル触媒、及びスポンジコバルト触媒の原料となる母合金としては、ニッケル−アルミニウム合金、ニッケル−モリブデン−アルミニウム合金、並びにコバルト−アルミニウム合金などが例示できる。また、ニッケル流動床触媒粒子及びコバルト流動床触媒粒子には、触媒の活性、反応の選択性あるいは触媒の耐久性を向上させることなどを目的とする副成分金属が塩として添加されていてもよい。
【0016】
格子面(111)におけるニッケル結晶子径が5.0〜10.0nmであるスポンジニッケル触媒、及び格子面(111)におけるコバルト結晶子径が2.0〜10.0nmであるスポンジコバルト触媒は、前記“ラネー触媒”(共立出版,1971、非特許文献1)などに記載されている一般的な方法により製造できる。その一例を下記に示す。
触媒作用を有するA金属としてニッケルあるいはコバルトを含有する母合金を、その質量の0.5〜5質量倍の、濃度5〜50重量%のアルカリ水溶液中に添加して、80〜120℃の温度で展開後、水洗することによりスポンジニッケル又はコバルト触媒粒子を製造できる。スポンジニッケル触媒を製造するための展開温度および時間は、好ましくは、95〜120℃で0.5〜5時間、さらに好ましくは100〜120℃で0.5〜5時間である。展開温度が80℃未満の場合は、金属結晶子の成長が極めて遅いことがあり、またそれが120℃を越えると、得られる触媒の活性が不十分になることがある。スポンジコバルト触媒を製造するための展開温度および時間は、好ましくは、40〜100℃で0.5〜2時間、さらに好ましくは60〜80℃で0.5〜1時間である。展開温度が40℃未満の場合は、金属結晶子の成長が極めて遅いことがあり、またそれが100℃を越えると、得られる触媒の活性が不十分になることがある。
【0017】
また、スポンジニッケル触媒のニッケルの結晶子径、又はスポンジコバルト触媒のコバルトの結晶子径は、それぞれ母合金中のニッケル、又はコバルトと他の金属との比率によって影響され、同一の展開条件では、合金中のニッケル金属、又はコバルト金属の比率が低い程、結晶子径が大きくなる。
【0018】
本発明の、磁場を印加すべきニッケルあるいはコバルト担持型流動床触媒粒子の製造方法について説明する。
ニッケルあるいはコバルトを担持する担体としては、珪藻土、軽石、酸性白土、アルミナ、シリカなどを用いることができる。
結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径が5.0〜10.0nmであるニッケル担持型流動床触媒粒子、及び結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径が2.0〜10.0nmであるコバルト担持型流動床触媒粒子は、従来既知の方法、例えば、下記の方法により製造することができる。すなわち、硝酸ニッケル又は硫酸ニッケルなどのニッケル塩の水溶液中に、珪藻土などの多孔質担体粒子を分散させ、この分散液中に炭酸ナトリウムなどのアルカリ溶液を滴下し、担体上に塩基性炭酸ニッケルを沈着させる。沈殿粒子を70〜80℃で1〜2時間熟成し、ろ過し、洗浄し、乾燥し、粉砕し、さらに空気中で加熱して、多孔質担体上に酸化ニッケルを担持させる。これを水素などの還元剤で処理して、酸化ニッケルを還元してニッケル担持型流動床触媒粒子を製造できる。さらに、急激な酸化による発火を避けるために、触媒表面を硬化油で被覆したり、酸素を含む窒素または二酸化炭素で処理して、ニッケル粒子の表面だけを酸化するなど安定化処理してもよい。
【0019】
印加する磁場の磁束密度は、0.1×10−4〜3.0Tであり、0.1×10−1〜1.0Tであることが好ましい。磁場の印加装置には電磁石あるいは永久磁石が用いられる。好ましくは電磁石が用いられる。電磁石に流す電流は直流でもよく、又交流でもよい。磁場の印加方法にも特に限定はないが、結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径が5.0〜10.0nmであり、好ましくは6.0〜10.0nmのニッケル流動床触媒粒子、及び/又は結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径が、2.0〜10.0nm、好ましくは3.0〜10.0nmのコバルト流動床触媒粒子を、水中あるいは液相反応混合液中に分散させ、ポンプにより、配管内を通って反応器中に移送される際に、予め配管に磁場形成しておき、該配管を通過する触媒粒子に着磁させる方法を用いることが好ましい。また、磁場を印加するニッケル流動床触媒及び/又はコバルト流動床触媒は、液相反応に使用後に回収された触媒であってもよい。
【0020】
本発明の着磁した磁性金属流動床触媒が使用される化学反応は液相反応であることが好ましく、例えば、オレフィンの水素化、芳香族化合物の水素化、アルデヒド及びケトンなどのカルボニル化合物の、アルコールへの水素化、オキシム、イミン、ニトリル及びニトロ化合物の、アミンへの水素化、カルボニル化合物の、アミンへの還元アミノ化、ハロゲン化炭化水素の加水素分解、ベンジル化合物の加水素分解、硫黄化合物の脱硫などの液相反応に用いられる。具体的に好適な反応としては、グルコースなど糖の水素化;油脂の水素化(硬化、部分硬化);高級脂肪酸、高級脂肪酸エステルおよび高級アルコールの脱臭、脱色、安定性の向上などを目的とする水素化反応などの液相反応が挙げられる。また、本発明の着磁した磁性金属流動床触媒はその使用後に急速に凝集沈降し、容易に分離回収することができるので、触媒を分離除去すべき液相の粘度が高い場合、及び触媒を繰返し利用する場合に、特に有利に使用される。
【0021】
【実施例】
下記実施例により本発明の着磁した磁性金属流動床触媒及びその使用方法を説明する。
【0022】
(1)結晶格子面(111)における結晶子のサイズは、X線回折法により算出した。X線回折の測定条件は、下記の通りであった。
X線 :Cu Kα /40KV/40mA
カウンター :シンチレーションカウンター
ゴニオメーター :RINT2000縦型ゴニオメーター
アタッチメント :標準試料ホルダー
フィルター :無し
カウンターモノクロメーター :全自動モノクロメーター
発散スリット :1deg.
散乱スリット :1deg.
受光スリット :0.15mm
走査モード :連続
スキャンスピード :2.000°/min
スキャンステップ :0.010°/min
走査軸 :2θ/θ
θオフセット :0.000°
固定角 :0.000°
波長 :1.5405620
装置定数 :Cauchy関数近似
結晶子の大きさ:Cauchy関数近似
K値リスト :0.94 hkl半価幅
面指数hkl :(111)
(2)液相反応に使用した後の磁性金属流動床触媒の沈降性は、下記のようにして評価した。すなわち反応終了後、反応液を200mlのメスシリンダーに移し、触媒が均一に分散するように上下に振り、30分静置後、上澄み液を抜き取り、残った触媒の重量から沈降率(%)=(沈降回収された触媒の質量)/(反応に供した触媒の全質量)×100を算出した。沈降率が大きいほど、該触媒の沈降性がよい。
【0023】
実施例1(触媒Aの製造)
ニッケル−アルミニウム(Ni:Al=50:50)の合金粉末30gを、15%水酸化ナトリウム水溶液300g中に仕込み、この混合液を105℃、2時間展開した。この展開液中に300gの水を添加し、この混合物を10分間攪拌した後、5分静置して触媒粒子を沈降させ、この混合液をデカンテーションにより上澄み液を除去する操作を1サイクルとして、これを5回繰返した。得られたスポンジニッケル触媒粒子を分析した結果、Ni含有率95.6%、Al含有率4.4%、平均粒子径:30μm、結晶子格子面(111)におけるニッケル結晶子径:7.5nmであった。得られたスポンジニッケル触媒粒子に磁束密度0.15Tの磁場を印加することにより着磁したスポンジニッケル触媒Aを製造した。
【0024】
実施例2(触媒Bの製造)
展開温度を90℃に変更したこと以外は実施例1と同様に展開して、Ni含有率94.2%、Al含有率5.8%、平均粒子径:31μm、結晶子格子面(111)におけるニッケル結晶子径:5.0nmのスポンジニッケル触媒を得た。得られた触媒に、実施例1と同様に磁場を印加して、着磁したスポンジニッケル触媒Bを製造した。
【0025】
実施例3(触媒Cの製造)
ニッケル−アルミニウム(Ni:Al=40:60)の合金粉末50gを15%水酸化ナトリウム水溶液500g中に仕込みこの混合液を105℃、2時間展開した。この展開液中に500gの水を添加し、この混合物を10分間攪拌後、5分静置して触媒粒子を沈降させ、この混合液をデカンテーションにより上澄み液を除去する操作を1サイクルとして5回繰返した。得られたスポンジニッケル触媒粒子を分析した結果、Ni含有率95.0%、Al含有率5%、平均粒子径:20μm、結晶子格子面(111)におけるニッケル結晶子径:7.7nmであった。得られたスポンジニッケル触媒粒子に磁束密度0.15Tの磁場を印加することにより着磁したスポンジニッケル触媒Cを製造した。
【0026】
実施例4(触媒Dの製造)
コバルト−アルミニウム(Co:Al=50:50)の合金粉末50gを25%水酸化ナトリウム水溶液300g中に仕込みこの混合液を70℃、2時間展開した。この展開液中に300gの水を添加し、この混合物を10分間攪拌後、5分静置して触媒粒子を沈降させ、この混合液をデカンテーションにより上澄み液を除去する操作を1サイクルとして7回繰返した。得られたスポンジコバルト触媒粒子を分析した結果、Co含有率95.5%、Al含有率4.5%、平均粒子径:30μm、結晶子格子面(111)におけるコバルト結晶子径:3.8nmであった。得られたスポンジコバルト触媒粒子に磁束密度0.15Tの磁場を印加することにより着磁したスポンジコバルト触媒Dを製造した。
【0027】
実施例5(触媒Eの製造)
展開温度を90℃に変更したこと以外は実施例1と同様に展開して、Ni含有率94.2%、Al含有率5.8%、平均粒子径:31μm、結晶子格子面(111)におけるニッケル結晶子径:5.0nmの、未着磁のスポンジニッケル触媒Eを製造した。
【0028】
実施例6(触媒Fの製造)
展開温度を60℃に変更したこと以外は実施例3と同様に展開して、Ni含有率92.2%、Al含有率7.8%、平均粒子径:20μm、結晶子格子面(111)におけるニッケル結晶子径:4.9nmのスポンジニッケル触媒を得た。得られた触媒に、実施例3と同様に磁場を印加して、着磁したスポンジニッケル触媒Fを製造した。
【0029】
実施例7(触媒Gの製造)
磁場を印加しなかったこと以外は実施例4と同様に処理して、Co含有率92.3%、Al含有率7.7%、平均粒子径:20μm、結晶子格子面(111)におけるコバルト結晶子径:3.7nmの、未着磁のスポンジコバルト触媒Gを製造した。
【0030】
実施例8(触媒Aの使用)
実施例に記載の着磁スポンジニッケル触媒A 2gと、70%グルコース溶液150gとを容量500mlの電磁攪拌式オートクレーブに仕込み、オートクレーブ内の空気を充分に水素により置換した後、反応系の水素圧を10MPaまで加圧し、かつ反応温度を150℃まで加熱してグルコースに水素添加を施した。反応温度が150℃に到達後10分で上記反応を停止させた。ベルトラン法(「生化学辞典」、東京化学同人、1984年などを参照)にて反応液中の残糖率を測定したところ、0.20%であった。触媒の沈降率は95%であった。
【0031】
実施例9(触媒Bの使用)
触媒として着磁スポンジニッケル触媒Bを用いたことを除き、それ以外は実施例8と同様にしてグルコースの水素添加反応を行い、反応液中の残糖率及び触媒Bの沈降率を測定した。残糖率は0.18%であり、触媒の沈降率は70%であった。
【0032】
実施例10(触媒Cの使用)
触媒として着磁スポンジニッケル触媒Cを用いたことを除き、それ以外は実施例8と同様にしてグルコースの水素添加反応を行った。残糖率は0.15%であり、触媒の沈降率は97%であった。
【0033】
比較例1
触媒をスポンジニッケル触媒Eに変更したことを除き、それ以外は実施例8と同様にしてグルコースの水素添加反応を行った。残糖率は0.20%であり、触媒の沈降率は48%であった。
【0034】
比較例2
触媒をスポンジニッケル触媒Fに変更したことを除き、それ以外は実施例8と同様にしてグルコースの水素添加反応を行った。残糖率は0.16%であり、触媒の沈降率は65%であった。
【0035】
実施例11(触媒Aの使用)
着磁したスポンジニッケル触媒A 1gと、1−デカンニトリル200gと、15%水酸化ナトリウム水溶液1gとを300ml電磁攪拌式オートクレーブに仕込み、オートクレーブ内の空気を充分に水素により置換した後、反応系の水素圧を2MPaまで加圧し、温度110℃まで加熱して水素添加反応を行った。水素吸収は2.2時間で終了した。触媒の沈降率は90%であった。
【0036】
比較例3
触媒をスポンジニッケル触媒Eに変更したことを除き、それ以外は実施例11と同様にして1−デカンニトリルの水素添加反応を行った。水素吸収は2.1時間で終了した。触媒の沈降率は41%であった。
【0037】
実施例12(触媒Dの使用)
着磁したスポンジコバルト触媒D1.2gと、ベンジルシアナイド175g、メタノール32g、アンモニア水(28%)28.7gを500ml電磁攪拌式オートクレーブに仕込み、オートクレーブ中の空気を充分に水素により置換した後、反応系の水素圧を6MPaまで加圧し、温度140℃まで加熱して水素添加反応を行った。水素吸収は1.5時間で終了した。触媒の沈降率は99%であった。
【0038】
比較例4
触媒をスポンジコバルト触媒Gに変更したことを除き、それ以外は実施例12と同様にしてベンジルシアナイドの水素添加反応を行った。水素吸収は1.6時間で終了した。触媒の沈降率は40%であった。
【0039】
実施例13
着磁スポンジニッケル触媒Aを使用して、実施例8と同様に、グルコースの水素添加反応を行った。反応終了後、反応液をメスシリンダーに移し、実施例8と同様に沈降率を測定した。上澄み液中の触媒も沈降させて回収し、得られた触媒を使用して、繰返しグルコースの水素添加反応を行った。この操作を5回繰返した。各回の反応における触媒の沈降率は、初回から順に95%、93%、94%、93%、94%であった。
【0040】
実施例8、9及び10並びに比較例1及び2におけるグルコースの水素化に用いられた触媒の性状並びに使用後の触媒粒子の沈降率及び残糖率を表1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 2004314010
【0042】
実施例11及び比較例3における1−デカンニトリルの水素化に用いられた触媒の性状、並びに使用後の触媒粒子の沈降率及び反応完了に要した時間を表2に示す。
【0043】
【表2】
Figure 2004314010
【0044】
実施例12及び比較例4におけるベンジルシアナイドの水素化に用いられた触媒の柱状、並びに使用後の触媒粒子の沈降率及び反応完了に要した時間を表3に示す。
【0045】
【表3】
Figure 2004314010
【0046】
実施例13における、グルコースの水素化反応に、触媒が5回繰り返し使用されたときの各回の反応終了後の触媒沈降率を表4に示す。
【0047】
【表4】
Figure 2004314010
【0048】
【発明の効果】
本発明の着磁した磁性金属流動床触媒は触媒活性も実用上十分高く、またそれを液相反応に使用した場合、反応終了後の触媒の分離、回収が容易で、かつこれを再利用しても触媒の分離性や活性の低下が少ないので、液相反応用流動床触媒として、高い生産効率で経済的に目的物質を製造することができるという高い実用性を有している。

Claims (6)

  1. X線回折法により測定された結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径が5.0〜10.0nmのニッケル粒子、及び結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径が2.0〜10.0nmのコバルト粒子から選ばれた少なくとも1種からなり、かつ0.1×10−4〜30Tの磁束密度を有する磁場の印加により着磁している磁性金属流動床触媒粒子からなることを特徴とする着磁した磁性金属流動床触媒。
  2. 前記ニッケル粒子の結晶格子面(111)におけるニッケル結晶子径が6.0〜10.0nmである、請求項1に記載の着磁した磁性金属流動床触媒。
  3. 前記コバルト粒子の結晶格子面(111)におけるコバルト結晶子径が3.0〜10.0nmである、請求項1に記載の着磁した磁性金属流動床触媒。
  4. 前記ニッケル粒子及びコバルト粒子の少なくとも1種がスポンジ状の形態を有する、請求項1に記載の着磁した磁性金属流動床触媒。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の着磁した磁性金属流動床触媒を流動床における液相反応に使用し、当該液相反応の終了後に前記触媒を、液相反応系中を沈降させて分離することを含む着磁した磁性金属流動床触媒の使用方法。
  6. 前記液相反応が、液相における糖の水素化反応である、請求項5に記載の着磁した磁性金属流動床触媒の使用方法。
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