JP2004312091A - デジタル写真プリント装置 - Google Patents

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久実 宮脇
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Abstract

【課題】モニタ画面に表示される撮影画像から、簡単な操作で、撮影画像の特定部分の長さといった幾何学的形状値が所望の値で写真プリントの撮影画像に反映させることができるデジタル写真プリント装置を提供する。
【解決手段】モニタに表示される撮影画像において任意に選択された第1基準点P1と第2基準点P2との間の前記写真プリントでの長さを前記モニタに表示させる幾何形状値決定部が備えられ、前記第1基準点P1と第2基準点P2との間の前記写真プリントでの長さが指示入力値となるように前記撮影画像データが拡縮処理される。
【選択図】図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル化された撮影画像データに対応する撮影画像をモニタに表示しながら前記撮影画像データを画像処理してプリントデータを生成し、このプリントデータを用いて写真プリントを出力するデジタル写真プリント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にデジタルミニラボと呼ばれているデジタル写真プリント装置では、写真フィルムに形成された撮影画像をフィルムスキャナによってデジタル撮影画像データ化したものを入力し、あるいは、デジタルカメラの場合は撮影画像データをメモリカードから転送し、必要な色調整やプリントサイズに合わせたデータ拡縮を行い、装備されているプリントエンジンにあわせてプリントデータに変換し、このプリントデータを用いてプリントエンジンを駆動し、写真プリントを出力する。プリントサイズは予め決まっているので、基本的には撮影画像全体が、または必要に応じてトリミングされた撮影画像領域が、このプリントサイズに収まるように撮影画像データの拡縮処理が行われる。このため、写真プリントに形成される撮影画像、つまり被写体の寸法は、プリントサイズに応じて異なり、実際の寸法とは違うのが一般的である。
【0003】
従来においても、特殊な写真プリント、例えば、パスポート用などの証明写真の場合、指定されたプリントサイズと主要被写体の大きさを比較して、主要被写体の大きさを最適なものとなるように自動的にプリント倍率が決定されるように構成されたものもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−174922号公報(段落番号0033−0039、第3−4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように予め指定されているプリントサイズに特定被写体を最適な大きさで配置されるようにプリント倍率を調整して、つまり撮影画像データを拡縮処理して、写真プリントを作成する技術は提案されていたが、一般的な撮影画像データに対して指定された大きさの場所に任意に選択された撮影画像部分をぴったりとはめ込むことができる写真プリントを出力するには、あるいは商品写真のように実際の商品と一致した寸法をもつ写真プリントを出力するには、出力された写真プリントの特定部分の寸法を測定し、実際に必要とする長さに対する拡縮率(拡大率または縮小率)を計算し、あるいはモニタ画面に表示されている撮影画像の特定部分の寸法を測定し、解像度を考慮して実際に必要とする長さに対する拡縮率(拡大率または縮小率)を計算し、得られた拡縮率で撮影画像データを拡縮処理して、写真プリントを出力するといった手間のかかる操作が必要となっていた。
【0006】
上記実状に鑑み、本発明の課題は、モニタ画面に表示される撮影画像から、簡単な操作で、撮影画像の特定部分の長さといった幾何学的形状値が所望の値で写真プリントの撮影画像に反映させることができるデジタル写真プリント装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、デジタル化された撮影画像データに対応する撮影画像をモニタに表示しながら前記撮影画像データを画像処理してプリントデータを生成し、このプリントデータを用いて写真プリントを出力する、本発明によるデジタル写真プリント装置では、前記モニタに表示される撮影画像において任意に選択された第1基準点と第2基準点との間の前記写真プリントでの長さを前記モニタに表示させる幾何形状値決定部が備えられ、前記第1基準点と第2基準点との間の前記写真プリントでの長さが指示入力値となるように前記撮影画像データが拡縮処理される。
【0008】
この構成では、モニタに表示された撮影画像に対して第1基準点と第2基準点によって規定される任意の区間を指定することにより、その区間の写真プリントにおける実際の長さが表示されるとともに、その区間に対して所望の値を指示入力すると、その指示入力値が出力される写真プリントに前記区間おける長さとなるように撮影画像データが拡縮処理される。これにより、モニタ画面に表示される撮影画像の写真プリントでの寸法が簡単に知ることができるとともに、撮影画像の特定部分の長さといった幾何学的形状値が所望の値で写真プリントの撮影画像に反映させることができる。
【0009】
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記幾何形状値決定部は前記第1基準点と第2基準点とを結ぶ直線が前記写真プリントにおける水平線となす基準角度を前記モニタに表示させ、前記写真プリントでの前記基準角度が指示入力値となるように前記撮影画像データが回転処理される。これにより、被写体を所望の回転角度に設定して写真プリントを作製する作業が非常に簡単化される。特に、指示入力を0度に固定することにより、撮影時やスキャニング時によって不測の被写体の傾きを簡単に補正することが可能となる。
【0010】
本発明の別な実施形態の1つでは、前記指示入力値に基づいて処理された撮影画像データに対応する撮影画像がモニタに再表示される際に、前記撮影画像データが前記第1基準点と第2基準点の中点を基準として横方向または縦方向あるいは両方向に関してセンタリング処理されるように構成されている。これにより、撮影画像を縮小・拡大あるいは回転処理することにより第1基準点と第2基準点によって規定される主要部分が写真プリントの真ん中からずれるようなケースでも自動的にセンタリングされる。縮小・拡大あるいは回転処理時に生じる主要部分のずれは、横方向のみまたは縦方向のみあるいは両方向において生じる可能性があるので、それぞれの方向でのセンタリングが別々に設定可能であると好都合である。
【0011】
本発明のさらに別な実施形態の1つでは、前記幾何形状値決定部は、前記第1基準点と第2基準点とを結ぶ直線を斜辺とする直角三角形の他辺の前記写真プリントでの長さを前記モニタに表示させるように構成されている。第1基準点と第2基準点で規定される区間だけを表示する場合、興味ある撮影部分を面として把握しにくいが、第1基準点と第2基準点とを結ぶ直線を斜辺とする直角三角形の他辺の実寸法(出力される写真プリントでの長さ)も表示させることで、この問題を解決することができる。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるデジタル写真プリント装置(以下単に写真プリント装置と称する)の一例を示す外観図であり、この写真プリント装置は、銀塩印画紙P(以下、印画紙Pと称する)に対して露光処理と現像処理とを行う写真プリンタとしてのプリントステーション1Bと、現像済み写真フィルムMaやデジタルカメラ用メモリカードMbなどから取り込んだ撮影画像データやプリント注文データを処理してプリントステーション1Bで使用されるプリントデータの生成・転送などを行う操作ステーション1Aとから構成されている。
【0013】
この写真プリント装置はデジタルミニラボとも称せられるものであり、図2からよく理解できるように、プリントステーション1Bは2つの印画紙マガジン11に納めたロール状の印画紙Pを該ステーション1Bの内部に搬送してプリントサイズに切断すると共に、このように切断された印画紙Pに対し、プリントエンジンとしての露光エンジン12で撮影画像の露光を行い、この露光後の印画紙Pを複数の現像処理槽を有した現像処理部13に送って現像する。乾燥の後に装置上部の横送りコンベア14からソータに送られた印画紙P、つまり写真プリントPは、このソータの複数のトレイ15aにオーダ単位で仕分けられた状態で集積される。
【0014】
露光エンジン12は、操作ステーション1Aから送られてくるプリントデータに基づいて印画紙Pを送りながらR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の光線の照射を印画紙Pに対して行うものであり、露光時には印画紙Pを副走査方向に搬送しながら、この搬送速度と同期して主走査方向に沿ったライン状に露光を行うよう構成されている。尚、露光ヘッドとしては、露光仕様に応じて、レーザビーム方式、蛍光ビーム方式、液晶シャッター方式、DMD方式などの採用が可能であるが、ここではレーザビーム方式が採用されている。いずれにしても、ライン露光方式を採用しているので、プリントサイズは印画紙Pの幅と副走査方向での送り長さで決定される。又、前記現像処理部13は露光後の印画紙Pを複数の現像処理槽に対して連続的に送るよう多数の圧着ローラ(図示せず)を有した搬送系を備えている。
【0015】
前記操作ステーション1Aのデスク状コンソールの上部位置には、写真フィルムMaの撮影画像コマから撮影画像データを取得するフィルムスキャナ2と、各種情報を表示するモニタ4が配置されている。さらに操作テーブル上にはこの写真プリント装置における各種設定や調整を行う際に用いるキーボード16やマウス17などが配置されている。
【0016】
また、この操作テーブルの下方には、取り込んだ撮影画像データの処理を行うとともにプリントステーション1Bのための指令コントローラ3としても機能する汎用コンピュータが備えられている。このコントローラ3にはデジタルカメラに装着されるメモリカードMbとして用いられているスマートメディアやコンパクトフラッシュ(登録商標)などから撮影画像データを取得するメディアリーダ18も接続されている。
【0017】
フィルムスキャナ2は、図2に模式的に示されているように、フィルム搬送ラインの上方に位置する光源20と、フィルム搬送ラインの下側でこれに対して直交する方向に延びたスリット21の下方に位置する光学レンズ22と、この光学レンズ22によって結像された写真フィルムの透過光を光電変換するCCD型のセンサユニット23とを備えている。センサユニット23はパソコンに装着された画像入力ボードと接続されており、センサユニット23によって変換されたデジタル画像データは画像入力ボードを介してコントローラ3のメモリ30に送り込まれる。なお、この実施の形態では、低い解像度で撮影画像コマをスキャンするプレスキャンモードと高い解像度で撮影画像コマをスキャンする本スキャンモードが備えられており、プレスキャンモードによるスキャンデータ(低解像度データ)は複数コマのモニタ表示やインデックスプリントのために用いられ、本スキャンモードによるスキャンデータ(高解像度データ)は単一コマの拡大モニタ表示や写真プリント作製のための撮影画像データとして用いられる。もちろん、本スキャンモードだけを備え、高解像度データから間引きして低解像度データ(いわゆる縮小画像)を作製してもよい。
【0018】
この写真プリント装置のコントローラ3は、CPUを中核部材として、写真プリント装置の種々の動作を行うための機能部をハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で構築しているが、図3に示されているように、本発明に特に関係する機能部としては、スキャナ2やメディアリーダ18によって読み取られた撮影画像データを取り込んで次の処理のために必要な前処理を行うデータ前処理部31と、各種ウインドウや各種操作ボタンなどを含むグラフィック操作画面の作成やそのようなグラフィック操作画面を通じてのユーザ操作入力(キーボード16やマウス17による)から制御コマンドを生成するグラフィックユーザインターフェース(以下GUIと略称する)を構築するGUI部33と、GUI部33から送られてきた制御コマンドや直接キーボード16等から入力された操作命令に基づいて所望のプリントデータを生成するためにデータ前処理部31からメモリ30に転送された撮影画像データに対する画像処理等を行うプリント管理部32と、色補正等のプレジャッジプリント作業時にプリントソース画像や予想仕上がりプリント画像としてのシミュレート画像さらにはGUI部33から送られてきたグラフィックデータをモニタ4に表示させるためのビデオ信号を生成するビデオ制御部35と、画像処理が完了した処理済み撮影画像データに基づいてプリントステーション1Bに装備されているプリントエンジン12に適したプリントデータを生成するプリントデータ生成部36と、顧客の要望に応じて生の撮影画像データや画像処理が完了した処理済み撮影画像データなどをCD−Rに書き込むための形式にフォーマットするフォーマッタ部37などが挙げられる。
【0019】
データ前処理部31は、写真メディアMがフィルムMaの場合プレスキャンモードと本スキャンモードスキャンデータを別々にメモリ30に送り込み、それぞれの目的に合わせた前処理を行う。また、写真メディアMがメモリカードMbの場合取り込んだ撮影画像データにサムネイル画像データ(低解像度データ)が含まれている場合はモニタ4での一覧表示などの目的で使用するため撮影画像の本データ(高解像度データ)とは別にメモリ30に送り込むが、もしサムネイル画像データが含まれていない場合は本データから縮小画像を作り出してサムネイル画像データとしてメモリ30に送り込む。
【0020】
プリント管理部32は、後で詳しく説明されるがモニタ4に表示された撮影画像の任意の部分を指定することによりその部分の写真プリントPにおける実際の長さを算出してモニタ4に表示させる幾何形状値決定部32a、及びメモリ30に展開された撮影画像データに対して解像度変換、色補正、拡縮、画像回転、トリミング、画像合成、フィルタリング(ぼかしやシャープネスなど)などを施す画像処理部32bを含んでいる。
【0021】
次にこの写真プリント装置において、プレジャッジプリントとして知られている撮影画像コマをモニタ画面でチェックしながら写真プリント出力を進めていく写真プリント出力処理の典型的な流れを説明する。
【0022】
顧客がプリントソースとして持参してきた写真記録メディアMに応じて、スキャナ2またはメディアリーダ18が用いられ、いずれにしてもデジタル化された撮影画像データがデータ前処理部31を通じてメモリ30に送り込まれる。
【0023】
撮影画像データがメモリ30にロードされると、各撮影画像コマが、図4に示されているプレジャッジ画面40の撮影画像表示枠41に順次表示される。図4では、6コマ表示画面が選択されている。各撮影画像表示枠41の下側には色濃度補正設定エリア42とプリント枚数設定エリア43が配置されている。色濃度補正設定エリア42には「イエロー」、「マゼンタ」、「シアン」、「濃度」の設定枠が設けられており、補正量の「N」はニュートラルを表し補正なしを意味している。プリント枚数設定エリア43にはプリント枚数入力枠が設けられており、「PASS(パス)」はプリントを行わないことを意味している。
【0024】
プレジャッジ画面40の下方にはプリント条件表示欄44が配置されており、この写真プリント出力に適用されたプリントチャネンネル名称の表示や、このプリントチャンネルに含まれているプリントサイズやインデックスプリントの要否やメディア出力の要否などが示されている。プリントサイズは仕上がり写真プリントPの大きさを示すものであり、この実施形態では印画紙幅と送り長さでプリントサイズが決定される。例えば、L版サイズのプリントサイズが選択された場合、89mm幅の印画紙Pを収納した印画紙マガジン11が使用印画紙マガジンとして選択され、露光エンジン12に対する送り長さは127mmとなる。なお、プリントサイズが同じL版サイズであっても、127mm幅の印画紙Pが使用される場合は、127mmの印画紙幅で、送り長さが89mmとなる。
【0025】
このプレジャッジ画面40において各撮影画像コマに対する色濃度補正設定やプリント枚数設定が完了すると、対応する撮影画像データはプリントデータ生成部36に送られ、プリントデータに変換される。
【0026】
特定の撮影画像コマに対してより大画面での色濃度補正や拡縮・回転・トリミングなどの画像処理を施す場合には、対象となる撮影画像をダブルクリックなどによって指定して、図5に示された一コマ拡大画面50を表示させる。一コマ拡大画面50の中央には拡大撮影画像表示枠51が配置されており、右端には、画像処理設定枠52が配置されている。
【0027】
この拡大撮影画像表示枠51には、選択された撮影画像がプリントサイズを示すプリント枠線53とともに表示される。つまり、このプリント枠線53の内側領域が写真プリントPとしてプリント出力されることになる。従って、プリントされる領域や、その領域がどのようなサイズの写真プリントとして出力されるかは、このモニタ画面から理解できるが、撮影画像を構成する任意の被写体部分の長さは把握しづらい。このため、本発明によるプリント装置では、この撮影画像における任意の被写体部分の幾何学形状値を簡単に表示する機能が提供されている。
【0028】
まず、この機能の原理を図6を用いて説明する。
拡大撮影画像表示枠51に表示されている撮影画像の任意のところをマウス17でクリックダウンすることによって第1基準点P1が設定され、さらにドラッグしてクリックアップすることで第2基準点P2が設定される。第1基準点P1と第2基準点P2はオペレータによって決められるが、第1基準点P1と第2基準点P2とを結ぶ直線を斜辺とする直角三角形の残りの点が第3基準点P3として自動設定される。その際、第2基準点P2と第3基準点P3を結ぶ直線は水平線となるようにしておく。ここで、第1基準点P1と第2基準点P2の区間(長さ)をL1、第2基準点P2と第3基準点P3の区間(長さ)をL2、第1基準点P1と第3基準点P3の区間(長さ)をL3、第1基準点P1と第2基準点P2の間の線分と第2基準点P2と第3基準点P3の間の線分がなす角度を基準角度αと定義しておく。
【0029】
第1基準点P1と第2基準点P2が設定されると、幾何形状値決定部32aが出力写真プリントPにおける区間L2の長さを求め、その値をモニタ4に表示する。この実施形態の写真プリント装置では、出力写真プリントPにおける区間L2とL3の長さも求められ、それらの値もモニタ4に表示される。任意の2点間の写真プリントPにおける長さは、扱っている撮影画像データの解像度に基づいて、それ自体はよく知られた方法で求めることができる。解像度は所定長さ当たりのピクセル数(ドット数)を示しているからである。基準角度αも、三角関数を利用して算出することができる。
【0030】
得られた写真プリントPにおける長さを変更したい場合は、この撮影画像を変倍する(小・拡大)ことになる。例えば、L1の長さが50mmと表示され、この長さを60mmとなるような写真プリントPを出力したい場合、60/50=1.2倍だけ撮影画像データを拡大すればよい。幾何形状値決定部32aはそのような変倍率を画像処理部32bを与えることで、画像処理部32bはその処理を自動的に行う。
【0031】
画像回転処理の機能も画像処理部32bは備えているので、基準角度αに関しても同様に、算出された基準角度と所望する角度との違いだけ画像回転することで、所望の基準角度をもった撮影画像が写真プリントPとして出力される。
【0032】
次に、このような幾何形状値を所望の値にした写真プリントPを出力するための操作ステップを図7と図8のフローチャートと図5、図9〜図13のモニタ画面図を用いて説明する。
まず図6において、第1基準点P1を指示した後(#01)、マウス17をドラッグして第2基準点P2を指示する(#02)。これにより、上述した区間L1、L2、L3の値及び前述した基準角度αが算出され(#03)、図9に示すように、それらの値がモニタ画面の対応する位置に表示される(#04)。モニタ画面に表示された区間L1、L2、L3の値の内で、調整したい値があれば、図10に示すように、その値をクリックすることで、幾何形状値調整ルーチンが呼び出される(#6)。
【0033】
図8に示す幾何形状値調整ルーチンでは、まず図11に示す調整ウインドウが表示される(#61)。この調整ウインドウには、調整対象となる区間長さ(L1、L2、L3のいずれか)の値が「現在の長さ」として表示されている(ここでは50.0mm)とともに、出力する写真プリントPにおける所望の長さを「指定長さ」として入力する入力枠が表示されている。さらに、この実施の形態では、現在の基準角度αの値と出力する写真プリントPにおける所望の角度を「指定角度」として入力する入力枠も表示されている。図12に示すように、いずれかのまたは両方の入力枠に指定値を入力して「OK」ボタンが押されると(#62)(図12では指定長さが80.0mm、指定角度が0°に入力されている)、この指定長さまたは指定角度あるいはその両方の値を戻り値として、この幾何形状値調整ルーチンがリターンする。
【0034】
幾何形状値調整ルーチンの戻り値に指定長さが含まれていると(#07)、現在の長さと指定長さから変倍率が算出され(#08)、この変倍率に基づいて撮影画像データの画像拡縮処理が行われる(#09)。また、幾何形状値調整ルーチンの戻り値に指定角度が含まれていると(#10)、現在の角度と指定長さ角度から回転角が算出され(#11)、この回転角に基づいて撮影画像データの画像回転処理が行われる(#12)。
【0035】
撮影画像の一部分を基準として縮小・拡大処理を行った際に、その基準となった部分が写真プリントPの真ん中に配置された方が好都合であるケースが多い。このため、この実施の形態では、一コマ拡大画面50の画像処理設定枠52に、拡大撮影画像表示枠51に再表示される撮影画像を第1・第2・第3基準点P1、P2、P3のうち指定長さに対応する2つの基準点の中点が写真プリントPの真ん中に位置させるセンタリング処理用チェックボックスが配置されている。このチェックボックスは縦方向センタリングと横方向センタリングの2つが用意されており、横方向または縦方向あるいは両方向に関するセンタリング処理が可能なように構成されている。
【0036】
従って、縦方向と横方向のセンタリング処理用チェックボックスがチェックされているかどうか調べ(#13)、チェックされている場合、基準となる中点の位置を算出し(#14)、センタリング処理が行われる(#15)。図13に示すように、撮影画像データに対する画像処理が完了すると処理済みの撮影画像データに基づいてその撮影画像が一コマ拡大画面50に再表示される(#16)。次いで、さらに幾何形状値の調整を行う場合は#01の状態に戻り(#17)、さらなる調整が必要ない場合はこのルーチンを終了し、最初のプリジャッジ画面40に戻る。
【0037】
上述した実施の形態では、長さと角度の調整を同時に行う構成を採用していたが、長さだけを調整するようにしてもよいし、これらを別々に行うようにしてもよい。センタリング機能も取り外すことも可能である。さらに、指示された第1基準点P1と第2基準点P2から第2基準点P3を設定して、L1だけでなくL2とL3の長さも表示し、調整できるように構成されていたが、もちろんL1だけの長さを表示し、調整できるようにしてもよい。
この実施形態の写真プリント装置はプリントエンジンとして印画紙Pを露光する露光エンジンが採用されていたが、それ以外のプリントエンジン、例えばインクジェットプリントエンジンを搭載することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタル写真プリント装置の一例を示す外観図
【図2】図1によるデジタル写真プリント装置のブロック構成図
【図3】図1によるデジタル写真プリント装置の主要機能説明図
【図4】プリジャッジ画面図
【図5】一コマ拡大画面図
【図6】撮影画像における幾何学形状値を表示する機能の原理図
【図7】撮影画像における幾何学形状値の調整作業を説明するフローチャート
【図8】幾何形状値調整ルーチンを示すフローチャート
【図9】幾何形状値調整作業中の一コマ拡大画面図
【図10】幾何形状値調整作業中の一コマ拡大画面図
【図11】幾何形状値調整作業中の一コマ拡大画面図
【図12】幾何形状値調整作業中の一コマ拡大画面図
【図13】幾何形状値調整作業中の一コマ拡大画面図
【符号の説明】
4 モニタ
32 プリント管理部
32a幾何形状値決定部
32b画像処理部
33 GUI部
35 ビデオ制御部
36 プリントデータ生成部
Ma 写真フィルム
P 印画紙(写真プリント)
P1 第1基準点
P2 第2基準点
α 基準角度

Claims (4)

  1. デジタル化された撮影画像データに対応する撮影画像をモニタに表示しながら前記撮影画像データを画像処理してプリントデータを生成し、このプリントデータを用いて写真プリントを出力するデジタル写真プリント装置において、
    前記モニタに表示される撮影画像において任意に選択された第1基準点と第2基準点との間の前記写真プリントでの長さを前記モニタに表示させる幾何形状値決定部が備えられ、前記第1基準点と第2基準点との間の前記写真プリントでの長さが指示入力値となるように前記撮影画像データが拡縮処理されることを特徴とするデジタル写真プリント装置。
  2. 前記幾何形状値決定部は前記第1基準点と第2基準点とを結ぶ直線が前記写真プリントにおける水平線となす基準角度を前記モニタに表示させ、前記写真プリントでの前記基準角度が指示入力値となるように前記撮影画像データが回転処理されることを特徴とする請求項1によるデジタル写真プリント装置。
  3. 前記指示入力値に基づいて処理された撮影画像データに対応する撮影画像がモニタに再表示される際に、前記撮影画像データが前記第1基準点と第2基準点の中点を基準として横方向または縦方向あるいは両方向に関してセンタリング処理されることを特徴とする請求項1または2によるデジタル写真プリント装置。
  4. 前記幾何形状値決定部は、前記第1基準点と第2基準点とを結ぶ直線を斜辺とする直角三角形の他辺の前記写真プリントでの長さを前記モニタに表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかによるデジタル写真プリント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016103674A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 シャープ株式会社 画像形成装置

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