JP2004311779A - 半導体ウェーハ収納容器及び半導体ウェーハの搬送方法 - Google Patents

半導体ウェーハ収納容器及び半導体ウェーハの搬送方法 Download PDF

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【課題】大口径で薄肉化された半導体ウェーハを破損させることなく安全に搬送可能な半導体ウェーハ収納容器及び搬送方法の提供にある。
【解決手段】1枚の半導体ウェーハWを水平状態で収納可能な収納部13を有する半導体ウェーハ収納容器10であって、半導体ウェーハ収納容器10が相対向する上ケース11と下ケ−ス12とからなり、上ケース11と下ケース12のそれぞれの開口部には弾性フィルム21,22が架設されていて、これらの弾性フィルム21,22によって半導体ウェーハWを狭持するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体製品の製造に用られるシリコンやガラスなどからなる半導体ウェーハの収納容器に関し、特にはバックグラインドされて薄肉化したバックグラインドウェーハやダイシングフィルムに貼られたウェーハを半導体チップを個片にして半導体製品を製造する他の工程(後工程)や他の工場へ搬送したりするため一時保管したりする際に使用される半導体ウェーハ収納容器及び半導体ウェーハの搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでは、半導体ウェーハに電子回路を形成する前工程を完了した半導体ウェーハ(拡散完了ウェーハ)は、バックグラインドされて薄肉化された後、カセットやウェーハ収納溝を有するシッピングボックスに複数枚収納されて半導体製造の後工程(ダイシング、組立、検査)を行う工場まで搬送されたり、保管されたりしていた(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
また、半導体ウェーハを1枚入れのトレイや(例えば、特許文献3参照)、緩衝材を介して積層に収納する容器を利用して搬送することが行われてきた(例えば、特許文献2参照)。この場合、弾性フィルムを半導体ウェーハの押さえ部材として使用することが提案されている。
【0004】
近年、後工程を行う工場の海外移転が著しく、それに伴い海外等の長距離の搬送も必要になり、また半導体ウェーハの口径が200mm(8”)から300mm(12”)へと大口径化されてきた。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−17903号公報(図3,図5)
【特許文献2】
特開平9−129719号公報(図3)
【特許文献3】
特許第2779143号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来から、半導体ウェーハの別の工場まで搬送にはシッピングボックスが用いられているが、搬送時の振動や衝撃でウェーハが割れると言う問題があったのではあるが、特に近年、ウェーハが300mmと大型化するとバックグラインドされて薄肉化したウェーハを安全に搬送する事が困難になつてきた。
こうした拡散完了ウェーハは表面に既に電子同路が形成された半導体チップを有しているので、非常に高価であり破損の場合の被害は甚大である。
そのため、上述のように半導体ウェーハを1枚ごとに収納する容器や、緩衝材で半導体ウェーハを保護しながら積層して収納する容器が提案されている。ところが、1枚入れのトレイ(シッピングボックス)を用いて半導体ウェーハを搬送する場合は、半導体ウェーハをトレイ内に形成されたリブで支持することになるので、熱可塑性プラスチックからなるリブとの半導体ウェーハのエッジ部の擦れが避けられず、摩耗粉で半導体ウェーハを汚染させてしまう問題や、搬送中の振動によってウェーハが振動することを防ぐことが難しく、半導体ウェーハの破損防止が難しいと言った問題があった。
また、緩衝材を介して積層して搬送する場合、緩衝材を挿入したり緩衝材を取り除いたりする工程やそのための自動化設備が新たに必要になると言った問題があった。
【0007】
また、弾性フィルムを半導体ウェーハの押さえ部材の替わりに使うという提案もあり、既存の半導体ウェーハ収納容器の一部に弾性フィルムを貼り付けそこで半導体ウェーハを縦にした状態で保持しようとしたものであった。そのため弾性フィルムは半導体ウェーハのエッジ部分と鋭角的に当接し、なおかつ半導体ウェーハの外周に沿って大きく伸長しなくてはいけないので、破れやすく実用化に難点があった。
特にバックグラインドされると、厚さ方向のコーナーエッジがR状から異形状に変化してエッジ部分が引つかかりやすくなるため、バックグラインドウェーハを収納することには不向きであった。
【0008】
そこで、本発明はこうした課題を解決し、大口径で薄肉化された半導体ウェーハを破損させることなく安全に搬送可能な半導体ウェーハ収納容器及び半導体ウェーハの搬送方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、1枚の半導体ウェーハを水平状態で収納可能な収納部を有する半導体ウェーハ収納容器であって、前記収納部には少なくとも一つの弾性フィルムが架設されていて、前記弾性フィルム上に半導体ウェーハを載置して保持することを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の半導体ウェーハ収納容器が相対向する上ケースと下ケ−スとからなり、上ケースと下ケースのそれぞれの開口部には弾性フィルムが架設されていて、これらの弾性フィルムによって半導体ウェーハを狭持するように構成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の半導体ウェーハ収納容器であって、その下面に1又は複数個の貫通孔が設けられていることを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の半導体ウェーハ収納容器であって、前記上ケースの上面に凸部と凹部とがそれぞれ形成されており、前記下ケースに下面には前記上ケースに設けられた凸部に対応する位置に該凸部が嵌合する凹部が、さらに前記上ケースに設けられた凹部に対応する位置に該凹部に嵌合する凸部がそれぞれ形成され、半導体ウェーハ収納容器を重ね積み可能に構成したことを特徴としている。
【0013】
また、請求項5記載の半導体ウェーハの搬送方法は、半導体ウェーハの少なくとも一面に、金属や熱可塑性樹脂からなるサポート部材を貼り付けて、請求項1〜4の何れか1項記載の半導体ウェーハ収納容器に収納して搬送することを特徴としている。
【0014】
上記半導体ウェーハ収納容器は、弾性フィルムを架設でき、弾性フィルムによって半導体ウェーハを中空(ケースに接触しない状態)で保持できる構成で有ればよく、射出成形により得られる2つの部品を組み立てて構成されるものであってもよく、そして収納部と蓋部がヒンジ部を介して連結されるようにしたものでもよい。
また、シートを真空成形や圧空成形で加工して得られる1対のケースであっても構わない。
【0015】
弾性フィルムは、強靱性がありかつスパンデックス性(高弾性伸張性)に富むもので有ればよく、半導体ウェーハ収納容器の一方のケースに少なくとも1又は複数設けられていればよく、一又は二つのケースに複数の弾性フィルムが設けられていればなおよい。
【0016】
本発明の半導体ウェーハ収納容器に収納するウェーハは、シリコンやガラスあるいは化合物ウェーハであってもよく、またサポート部材とは、金属、ガラス、合成樹脂、セラミック等からなり半導体ウェーハとほぼ同形状をした円板状部材、ダイシングフィルムのように半導体ウェーハの少なくとも片面に接着層を介して貼りつけられるフィルム状やシート状の部材、あるいは半導体ウェーハの外径よりも大きな中空部を有し、中空部に半導体ウェーハの片面(裏面)に貼られたダイシングフィルムを介して半導体ウェーハを保持する枠状のウェーハフレームを言う。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
本発明の実施形態として、図1〜3に示すように内部に直径300mmのシリコンウェーハWを水平に収納可能な半導体ウェーハ収納容器10を例に説明をする。
【0018】
図1は、内部にシリコンウェーハWを水平に収納可能した状態の半導体ウェーハ収納容器10を示した断面図であり、該半導体ウェーハ収納容器10は上ケース11と下ケース12により構成されていて、図2は上ケース11の平面図、図3は下ケース12を示す平面図である。
【0019】
図示したように半導体ウェーハ収納容器10は、上方に開口を有し、八角形状の収納凹部13を有する下ケース12と、該下ケース12の前記収納凹部13と向き合い、下方に開口を有する同じく八角形状をしたドーム部14を有する上ケース11とから構成されている。上ケース11のドーム部14側壁や下ケース12の収納部13の側壁には、変形防止用の凹部や凸部を交互に設けておくとよい。
【0020】
また、図2〜4に示すように上ケース11のドーム部14の上面は平坦面を有し、同様の半導体ウェーハ収納容器10をスタッキングできるような2対の円柱突起15と、円筒形をしたボスリブ16が半導体ウェーハ収納容器の中心点に点対称に設けられている。
【0021】
一方、下ケース12の底面である平坦面にも同様に、上ケース11に設けられた前記円柱突起15に嵌り込む円筒形をしたボスリブ17と、同じくボスリブ16に嵌り込む円柱突起18が点対称に配置されていて、他の半導体ウェーハ収納容器10をスタッキング(積み重ね)可能としている。
【0022】
なお、こうした円柱突起15,18と円筒形のボスリブ16,17は、少なくとも1対設けておくとよい。また円柱突起15,18と円筒形ボスリブ16,17とを非対称に配置しておけば、半導体ウェーハ収納容器10をスタッキングするときの方向を一定にできるので、取り扱いが容易になる。このようなスタッキング用の形状はこの他にも角形をしたものや、L字形をしたものであってもよい。
【0023】
本発明の実施形態の半導体ウェーハ収納容器10は、図1に示すように、上ケース11と下ケース12の開口部には、弾性フィルム21,22がそれぞれ架設されている。弾性フィルム21と上ケース11、弾性フィルム22と下ケース12の固着は、それぞれのケースの開口部周縁のリブにウレタン系やアクリル系、エポキシ系の各種接着剤やヒートシール、超音波シールなどによって行われる。
【0024】
このような構成の半導体ウェーハ収納容器10において、半導体ウェーハWが下ケース12の弾性フィルム22上に載置されて、続いて上ケース11を下ケース12に組み合わせると、上ケース11と下ケース12に架設された弾性フィルム21,22のそれぞれが半導体ウェーハWの片面に接触可能となるので、上下ケース11,12を嵌合させると半導体ウェーハWは、2枚の弾性フィルム21,22に挟まれて.空中に浮いた状態で保持されることになる。このように2枚の弾性フィルム21,22に保持された半導体ウェーハWは、弾性膜が振動や衝撃を吸収するので安全に搬送されることになる。
【0025】
このような上ケース11と下ケース12は、熱可塑性樹脂から形成できるが、特に内部が確認できるように透明性を有するポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、環状オレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂から形成するのが好ましい。また、これらの樹脂に導電性高分子や金属繊維、炭素繊維などの導電物質を添加したり、第四級アンモニウム塩類や脂肪族アミン塩類などのカチオン系やアニオン系等のイオン性帯電防止剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン系の帯電防止物質を添加して帯電防止性を付与したものを使用することができる。また、上下ケース11,12を形成した後から、帯電防止剤を塗布したりディッピングして帯電防止性を付与してもよい。
【0026】
上ケース11と下ケース12の係止は、図5に示すような中央部に屈曲可能なヒンジ部31を有し両端部には係止部となる2つの舌片部32,33を有する係止部品30を使って行うことができる。上ケース11と下ケース12の外周部の相対する側壁には、前記係止部品30の係止部(舌片部32,33)を収納可能な保持溝11a,12aが2対形成されていて、通常、係止部品30の1方の舌片33が下ケース12の係止溝12aに係合して保持されている。
【0027】
上記下ケース12に上ケース11を開口部が相対するように組み合わせる場合、下ケース12に保持される係止部品30を屈曲させて他方の舌片32を上ケース11の係止溝11aに挿入して上下ケース11,12を噛み合わせることで上下ケース11,12を係合して係止する。半導体ウェーハWを取り出すときには、上ケース11側の係止部品30の舌片32を係止溝11aから取り除くことで、下ケース12の収納部13を開口させて、半導体ウェーハWを取り出すことができる。また、上ケース11の一端の係止部品30を取り除いて、上ケース11の他端が下ケース12に係止している状態にして、一方側に形成される開口から半導体ウェーハWを取り出してもよい。
【0028】
また、上述した弾性フィルム21,22の素材としては、例えば.ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロースアセテート、フッ化エチレン、ポリカーボネート、ナイロン、ポリビニルアルコール、塩化ビニル、ポリスチレン、アイオノマー、ポリイミド、ポリウレタン、エチレンビニル共重合体等の熱可塑性プラスチック材料や、ポリエチレン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミドエラストマーなどの熱可塑性エラストマーや、天然ゴム、シリコーンゴムをはじめとする各種ゴム材料等の熱硬化性プラスチック材料等が挙げられる。
【0029】
これらの中では、長時間の保持による変形や歪みが少ないものとして、特にポリエチレン系エラストマーやポリウレタン系エラストマー、アイオノマーのフィルムが好ましい。また、これらは透明性もあるので、半導体ウェーハ収納容器10を透明材料から形成すれば.収納するウェーハWを外部から透視することもできる。
【0030】
また、これらの材料からなる弾性フィルム21,22の複数を積層させた積層フィルムであってもよい。こうした弾性フィルム21,22は、厚さが10 ̄200μmの範囲で収納物の大きさや重量に合わせて適宜選択されて使用することができる。
また、外部からの振動、衝撃を吸収するのに十分な柔軟性と強度を満たすための機械的特性として、引っ張り強さが100kg/cm以上、とくには300kg/cm以上、引つ張り破断伸びが100%以上、とくには 300%以上、引き裂き強さが1kg/mm以上、とくには10kg/mm以上のものが望ましい。
【0031】
また、搬送後の半導体ウェーハWを収納容器10から取り出し易いように、下ケース12に架設する弾性フィルム22の表面にエネルギー線や紫外線あるいは電子線硬化型の粘着剤層を形成することができる。この場合、初期の接着力が大きく、エネルギー線照射後は粘着力が大きく低下するので、しっかりと半導体ウェーハWを保持して、取り出すときは紫外線や電子線を照射して粘着力を低下させて取り出すことができる。
【0032】
こうしたエネルギー硬化型の粘着剤は、例えば光照射によって三次元網状化しうる分子内に光重合性炭素−炭素二重結合を2つ以上もつ低分子化合物(ポリエチレングリコールアクリレート、オリゴエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、1,4ブチレングリコールアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレートなど)が広く用いられる。こうした粘着剤を、基材フィルムにロールコーター、ナイフコーター、グラビアコータ、ダイコータ、リバースコータ等の方法で適宜の厚さで塗工し乾燥させることによって粘着剤層として形成される。粘着剤層の厚さは1〜100μm程度に形成する。
【0033】
なお、上ケース11に架設される弾性フィルム21には、剥離性をよくするために半導体ウェーハWと対面する表面にポリエチレンやポリプロピレンなどからなる離型層を設けておくのが好ましい。そうすることで半導体ウェーハW及び下ケース12の弾性フィルム22からの剥離が容易になる。
【0034】
図7、図8は、半導体ウェーハ収納容器10の第二の実施形態である下ケース12の底面を示したものであり、下ケース12の底面に半導体ウェーハW取り出し用の貫通孔12bを4箇所に設けたものである。図8に示すように、この貫通孔12bを利用して下から半導付ウェーハをピン40で持ち上げることにより、半導体ウェーハWを半導体ウェーハ収納容器10から取り出すことがより容易にできる。なお、下ケース12に貫通孔12bが空いていても半導体ウェーハWは、弾性フィルム21,22に挟まれているので、外部から侵入するパーティクル等によって汚染されることがない。この場合、上ケース11は、図2に示したものがそのまま利用でき、第一の実施形態と同様の効果が得られる。また、下ケース12の底面に設ける貫通孔12bは、1又は複数箇所に設けることができる.
【0035】
図9、図10は第三の実施形態であり、半導体ウェーハWを直接弾性フィルム21,22に挟持・搭載するのではなく、半導体チップ部品製造の後工程特には半導体ウェーハ上に形成された半導体チップを個片に切断するダイシング工程で半導体ウェーハを保持したり位置決めするのに使用されるウェーハフレーム51にダイシングフィルム52を介して半導体ウェーハWを貼り付けた状態で、これをさらに弾性フィルム上に搭載し保持するものである。
【0036】
この場合、ウェーハフレーム51を使っているので半導体ウェーハWの取り扱いが著しく容易になる。また、ウェーハフレーム51に保持された半導体ウェーハWは、後工程の工場に搬送された後、そのまま後工程に投入できるので効率がよい。
この場合、図10に示すように、下ケース12に弾性フィルム22を架設し、上ケース11の内面はウェーハフレーム51に接触するようにして、半導体ウェーハWを保持することができる。この場合も、上記した実施形態と同様の効果が得られる。
【0037】
なお、本実施形態では下ケース12の弾性フィルム22によって半導体ウェーハWを保持する例を記載したが、この場合にも上ケース11に弾性フィルム21を架設し、2枚の弾性フィルム21,22で半導体ウェーハWを保持するようにもできる。
本実施形態の場合、半導体ウェーハ収納容器10に保管する半導体ウェーハWが、バックグラインドされて50μm以下と薄くなっている場合でも、前記したようにダイシングフィルム52を介してウェーハフレーム51に貼り付けた状態や、PETフィルムやステンレス板と言ったサポート部材と張り合わせた状態で弾性フィルム21,22間に保持することで、半導体ウェーハWを破損させることなく安全に搬送できるほか、搬送された後の工程(ダイシング工程等)での半導体ウェーハWの取り扱いが容易になると言う効果がある。
【0038】
なお、サポート部材60は、図12に示すように、半導体ウェーハWの裏面に、電子線やエネルギー硬化性の粘着剤を介して取り付ける。こうしたサポート部材60を用いることで、バックグラインドされて極薄状態になった半導体ウェーハWの撓みを効果的に低減させて、安全に搬送できるし、取り扱いも容易になる。サポート部材60は半導体ウェーハWとほぼ同形状に形成されている。金属や熱可塑性樹脂による円板状のもののほか、撓み防止効果のある弾性フィルムを用いてもよい。
【0039】
半導体ウェーハ収納容器10は、上記実施形態に限らず、弾性フィルム21,22の間に半導体ウェーハWを中空で保持できる構成であれば、他の形態であっても構わない。また、上下のケース11,12の係止方法も上述したものに限らず、片側にヒンジ部を設けて連結し、もう片方に係合可能なフックとフックの係止部を設けておき、これらを噛み合わせてもよいし、組み合わせた上下ケースのコーナー部をクリップ部材で固定してもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る半導体ウェーハ収納容器及び半導体ウェーハの搬送方法によれば、半導体ウェーハが大口径になり、かつバックグラインドされて薄肉化されても、弾性フィルムで中空に保持しているので安全に搬送可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体ウェーハ収納容器用のウェーハの収納嵌合状態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る半導体ウェーハ収納容器の上ケースを示す平面図である。
【図3】本発明に係る半導体ウェーハ収納容器の下ケースを示す平面図である。
【図4】本発明に係る半導体ウェーハ収納容器の積み重ね状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る半導体ウェーハ収納容器の係合部品を示す斜視図である。
【図6】図5の係合部品の係合状態を示す平面図である。
【図7】本発明の係る半導休ウェーハ収納容器の第2の実施形態である下ケースの平面図である。
【図8】本発明に係る半導体ウェーハ収納容器の第2の実施形態の使用状態を示す断面である。
【図9】本発明に係る半導体ウェーハ収納容器の第3の実施形態を示す平面図である。
【図10】本発明に係る半導体ウェーハ収納容器の第3の実施形態を示す断面図である。
【図11】本発明に係るウェーハサポート部材を示す斜視図である。
【符号の説明】1
10 半導体ウェーハ収納容器
11 上ケース
11a 嵌合溝
12 下ケース
12a 嵌合溝
12b 貫通孔
13 収納凹都
14 ドーム部
15,18 円柱突起
16,17 円筒形のボスリブ
21 弾性フィルム
22 弾性フィルム
30 係止部品
31 ヒンジ部
32、33 舌片
40 半導体ウェーハ取り出し用ピン
51 ウェーハフレーム
52 ダイシングフィルム
60 サポート部材

Claims (5)

  1. 1枚の半導体ウェーハを水平状態で収納可能な収納部を有する半導体ウェーハ収納容器であって、前記収納部には少なくとも一つの弾性フィルムが架設されていて、前記弾性フィルム上に半導体ウェーハを載置して保持することを特徴とする半導体ウェーハ収納容器。
  2. 前記半導体ウェーハ収納容器が相対向する上ケースと下ケ−スとからなり、上ケースと下ケースのそれぞれの開口部には弾性フィルムが架設されていて、これらの弾性フィルムによって半導体ウェーハを狭持することを特徴とする請求項1記載の半導体ウェーハ収納容器。
  3. 前記半導体ウェーハ収納容器の下面には1又は複数個の貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1、2の何れか1項記載の半導体ウェーハ収納容器。
  4. 前記上ケースの上面に凸部と凹部とがそれぞれ形成されており、前記下ケースに下面には前記上ケースに設けられた凸部に対応する位置に該凸部が嵌合する凹部が、さらに前記上ケースに設けられた凹部に対応する位置に該凹部に嵌合する凸部がそれぞれ形成され、半導体ウェーハ収納容器を重ね積み可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の半導体ウェーハ収納容器。
  5. 半導体ウェーハの少なくとも一面に、金属や熱可塑性樹脂からなるサポート部材を貼り付けて、請求項1〜4の何れか1項記載の半導体ウェーハ収納容器に収納して搬送することを特徴とする半導体ウェーハの搬送方法。
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