JP2004307114A - シート状部材の搬送方法及び画像記録装置 - Google Patents
シート状部材の搬送方法及び画像記録装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】アキュームレータ部においてシート状の記録材料の搬送ジャムを防止するとともに搬送性を向上させて生産性を向上できる搬送方法及び画像記録装置を提供する。
【解決手段】このシート状部材の搬送方法は、シート状部材を開閉可能なアキュームガイド部材でガイドして上流側搬送ローラと下流側搬送ローラとで搬送する際に、アキュームガイド部材を閉じ、下流側搬送ローラを駆動するとともに上流側搬送ローラを下流側搬送ローラよりも低速で駆動し、シート状部材をアキュームガイド部材でガイドしながら搬送し、シート状部材が下流側搬送ローラに到達すると、下流側搬送ローラの駆動を停止し、アキュームガイド部材を開き、シート状部材をアキュームレータ部に落下させる。
【選択図】 図4
【解決手段】このシート状部材の搬送方法は、シート状部材を開閉可能なアキュームガイド部材でガイドして上流側搬送ローラと下流側搬送ローラとで搬送する際に、アキュームガイド部材を閉じ、下流側搬送ローラを駆動するとともに上流側搬送ローラを下流側搬送ローラよりも低速で駆動し、シート状部材をアキュームガイド部材でガイドしながら搬送し、シート状部材が下流側搬送ローラに到達すると、下流側搬送ローラの駆動を停止し、アキュームガイド部材を開き、シート状部材をアキュームレータ部に落下させる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状部材の搬送方法及びシート状の記録材料をアキュームするアキュームレータ部を有する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録紙等のシート状の記録材料を搬送する画像記録装置では、上流側のローラと下流側のローラとの間のアキュームレータ部で記録紙をアキュームすることにより安定に搬送するようにしている(下記特許文献1参照)。この場合、アキュームレータ部にアキュームガイド板を上流側のローラと下流側のローラとの間に配置し、記録紙を搬送する際にガイドするとともに、アキュームのときにアキュームガイド板を開放する。
【0003】
従来の画像記録装置のアキュームレータ部における動作を図を参照して説明する。アキュームガイド板を閉じ(S51)、上流側と下流側の各ローラを同じ搬送速度で駆動し(S52)、記録紙を搬送し、下流側のローラの下流側の出口センサで記録紙を検出すると(S53)、上流側と下流側の各ローラの駆動を同時に停止する(S54)。次に、アキュームガイド板を開放し(S55)、上流側のローラを再度駆動させることで(S56)、記録紙の後端をアキュームレータ部に落下させる(S57)。そして、上流側ローラを停止させてから(S58)、出口側のシャッタを開き(S59)、下流側ローラを低速で回転させて記録紙を現像部に搬出している(S60)。
【0004】
上流側と下流側の各ローラの搬送速度が同一のため、記録紙が下流側ローラを通過後に記録紙を出口センサで検知して下流側ローラを停止しても、アキュームガイド板を開放するまでに上流側ローラが記録紙を押し出すので、アキュームガイド板で記録紙が撓んでしまい、更に下流側ローラは記録紙送り出し方向ヘの回転可能なワンウェイクラッチが組み込まれているため、下流側ローラの記録紙停止位置よりも記録紙が押し出されてしまい、最悪の場合、搬送ジャムが発生してしまう。
【0005】
これを回避するために、上述のように上流側と下流側の各ローラを同時に停止してから、アキュームガイド板を開放し、その後上流側ローラを再度駆動して記録紙をアキュームレータ部に落下させ、次に上流側ローラを停止させることで搬送ジャムの発生を回避している。しかし、このように上流側ローラを停止させるので、上流側ローラを停止させない場合に比べてアキュームガイド板を開放までの待ち時間が発生し、生産性が低下してしまう。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−14428公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、アキュームレータ部においてシート状の記録材料の搬送ジャムを防止するとともに搬送性を向上させて生産性を向上できる搬送方法及び画像記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるシート状部材の搬送方法は、シート状部材を開閉可能なアキュームガイド部材でガイドして上流側搬送ローラと下流側搬送ローラとで搬送する搬送方法であって、前記アキュームガイド部材を閉じ、前記下流側搬送ローラを駆動するとともに前記上流側搬送ローラを前記下流側搬送ローラよりも低速で駆動し、前記シート状部材を前記アキュームガイド部材でガイドしながら搬送し、前記シート状部材が前記下流側搬送ローラに到達すると、前記下流側搬送ローラの駆動を停止し、前記アキュームガイド部材を開き、前記シート状部材をアキュームレータ部に落下させることを特徴とする。
【0009】
このシート状部材の搬送方法によれば、上流側搬送ローラと下流側搬送ローラとの間に速度差を設け、上流側を下流側よりも遅くすることで、シート状部材の先端が下流側搬送ローラに到達すると、速度差によりシート状部材が下流側に引き込まれ、アキュームガイド部材の搬送経路内におけるシート状部材の撓みが吸収される。そして、下流側搬送ローラの停止後にアキュームガイド部材を開放するまでに上流側搬送ローラがシート状部材を送り出し続けていても、上流側搬送ローラを低速で駆動しているので、アキュームガイド部材でシート状部材をさほど押し出さない。これにより、搬送ジャムの発生を防止できるとともに、上流側搬送ローラを停止することなくアキュームレータ部にシート状部材の後端を落下させることができるので、シート状部材の搬送性・装置の生産性を向上できる。
【0010】
上記シート状部材の搬送方法において、前記下流側搬送ローラの下流側近傍に配置された検出センサが前記シート状部材の先端を検出すると、前記下流側搬送ローラの駆動を停止し、前記アキュームガイド部材を開放するようにできる。
【0011】
また、前記アキュームガイド部材の開放後に、前記上流側搬送ローラの搬送速度を前記アキュームガイド部材の開放前の搬送速度(初期速度)の1.5倍乃至8倍として前記シート状部材を高速搬送することで、シート状部材をアキュームレータ部に効率よくアキュームすることができる。
【0012】
本発明による画像記録装置は、シート状の記録材料を搬送するときにアキュームするアキュームレータ部を備える画像記録装置において、前記アキュームレータ部に配置され前記シート状の記録材料をガイドするとともに前記アキュームのときに前記アキュームレータ部に開放されるアキュームガイド部材と、前記アキュームガイド部材の上流側に設けられた上流側搬送ローラと、前記アキュームガイド部材の下流側に設けられた下流側搬送ローラと、を備え、前記上流側搬送ローラの搬送速度が前記下流側搬送ローラの搬送速度よりも遅い構成としたことを特徴とする。
【0013】
この画像記録装置によれば、上述の搬送方法を実行でき、上流側搬送ローラを下流側搬送ローラよりも遅くすることで、搬送ジャムの発生を防止でき、また、上流側搬送ローラを停止することなくアキュームレータ部にシート状の記録材料の後端を落下させることができるので、シート状の記録材料の搬送性を向上でき、画像記録装置の生産性を向上させることができる。
【0014】
上記画像記録装置において、前記下流側搬送ローラの下流側近傍に前記シート状の記録材料を検出する検出手段を有することが好ましい。この場合、前記検出手段は前記下流側搬送ローラの接点から20mm以上60mm以下の下流側位置に配置されることが好ましい。また、前記検出手段が前記シート状の記録材料の先端を検出すると、前記下流側搬送ローラの駆動を停止し、前記アキュームガイド部材を開放するように構成することが好ましい。
【0015】
また、前記上流側搬送ローラの搬送速度を前記下流側搬送ローラの搬送速度の70乃至95%にすることが好ましい。
【0016】
また、前記下流側搬送ローラは、前記シート状の記録材料の送り出し方向への回転を自在とするワンウェイクラッチを有することが好ましい。
【0017】
また、画像記録のときに前記シート状の記録材料を巻き付ける回転ドラムを備え、前記上流側搬送ローラは前記回転ドラムとローラとの対から構成できる。この場合、前記上流側搬送ローラのローラは前記回転ドラムに従動回転するようにできる。また、前記回転ドラムの回転は前記ローラとは別の駆動モータにより行うことが好ましい。なお、このローラは、例えば駆動モータを設けずに、従動ローラから構成することができる。
【0018】
また、前記上流側搬送ローラの下流側近傍に、前記回転ドラムから前記シート状の記録材料を剥離する剥離機構を備えることで、回転ドラムからシート状の記録材料をアキュームガイド部材へと搬送できる。
【0019】
また、前記アキュームガイド部材の開放後に、前記上流側搬送ローラの搬送速度を初期速度の1.5倍乃至8倍として前記シート状の記録材料を高速搬送することにより、アキュームレータ部にシート状の記録材料を効率よくアキュームすることができ、装置全体の生産性の向上に寄与する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による画像記録装置の内部を正面側から見た図である。図2は図1の画像記録装置のアキュームレート部及びその近傍を示す要部正面図である。
【0021】
図1に示すように、本実施の形態による画像記録装置1は、記録材料に露光し画像を形成する露光ユニット11と、露光された記録材料を現像する現像ユニット21と、を備える。露光ユニット11は、内部にロール状に巻かれたシート状記録材料である記録紙を収納した専用のカートリッジ13を装填し収容する装填部12,12’と、装填部12,12’に装填されたカートリッジ13から記録紙を給送する搬送ローラ対40,41,42等からなる給送部14と、給送部14から給送された記録紙Sを外周面に真空吸引し保持しながら主走査のために回転方向Rに回転するドラム10と、ドラム10上の記録紙に対しLED光やレーザ光等の光ビームを露光する光学ユニット16と、光学ユニット16を副走査のために副走査方向(図1の紙面垂直方向)に搬送する副走査部17と、画像記録後のドラム10上の記録紙を剥離する剥離部材15と、を備える。
【0022】
露光後の記録紙は出口19及び接続部19aを通して現像ユニット21へと搬送される。また、ドラム10の回転軸にはロータリエンコーダ58(図3)が接続されており、ドラム10の回転位置及び回転速度を検出するようになっている。
【0023】
図1の画像記録装置1は、更に、記録紙をドラム10との間で搬送する従動ローラ31と、ドラム10上から剥離部材15で剥離された記録紙をドラム10と従動ローラ31とで搬送するときに記録紙をガイドするアキュームガイド部材18と、アキュームガイド部材18で送られてきた記録紙を出口19へと更に搬送する搬送ローラ対32と、搬送ローラ対32に達した記録紙をアキュームするためのアキュームレート部30と、搬送ローラ対32の下流側近傍に配置された記録紙の先端を検出する検出センサ33と、を備える。下流側の搬送ローラ対32は、ワンウェイクラッチ構造を有し、記録紙の下流側への送り出し方向への回転が自在となっている。
【0024】
図1の現像ユニット21は、露光ユニット11から送られた露光後の記録紙について湿式現像を行うもので、記録紙の現像処理を行う現像部23と、定着処理を行う定着部24と、安定処理を行う安定部25と、乾燥処理を行う乾燥部26と、乾燥された記録紙を搬送ローラ対27a等で外部に排出する排出部27と、を備える。
【0025】
次に、図1の画像記録装置1のアキュームレート部及びその近傍の搬送ローラ等について図2を参照して説明する。
【0026】
図2に示すように、上流側搬送ローラはドラム10と従動ローラ31とから構成され、ドラム10はドラム駆動用モータ51(図3)から回転駆動され、従動ローラ31はドラム10の回転により従動回転する。上流側搬送ローラの下流側に配置されたアキュームガイド部材18は、上方にある下流側の搬送ローラ対32に向けて傾斜しており、図2の実線のように固定ガイド板18aと回動ガイド板18bとの間にガイド通路18dを形成している。
【0027】
回動ガイド板18bは回動支持部材35により図2の実線位置で支持される。即ち、回動支持部材35が図2の破線位置から実線位置まで回動軸3aを中心に駆動用モータ53(図3)で回動方向aに回動することで、回動ガイド板18bが回動軸18eを中心に回動方向bに図の実線位置まで回動し、アキュームガイド部材18が閉じられ、ガイド通路18dが形成される。形成されたガイド通路18dで記録紙をガイドしながら搬送可能となる。
【0028】
また、回動支持部材35が図2の実線位置から回動方向aと反対方向a’に破線位置まで回動することで、回動ガイド板18bが回動方向bと反対方向b’に図2の破線位置まで回動し、アキュームガイド部材18が開かれ、記録紙をアキュームできる空間を有するアキュームレート部30が形成される。
【0029】
図2のように、剥離部材15は、回動軸15aを中心に駆動用モータ49(図3)で回動されて爪部15bがドラム10の外周面に接近し、図2の実線位置の回動ガイド板18bの端部18cとにより搬送路36を形成するとともに、ドラム10と従動ローラ31との間から搬送されてきた記録紙を爪部15bでドラム10から剥離し、搬送路36及びアキュームガイド部材18のガイド通路18dへと搬送する。ガイド通路18dから送られてきた記録紙は、駆動用モータ52により駆動される下流側の搬送ローラ対32で更に搬送される。
【0030】
図2のように、下流側の搬送ローラ対32の下流側近傍には、搬送ローラ対32で搬送された記録紙を出口19へと案内するガイド部材54と、ガイド部材54の下流側と出口19との間に配置されたシャッタ板55と、が設けられている。
【0031】
シャッタ板55は、記録紙Sの先端を検出センサ33で検出すると、モータ57によるアーム56の駆動で図2の上方向Vに持ち上げられることによりガイド部材54の下流側を開き、また、逆に動作することで閉じる。
【0032】
図3に図1の画像記録装置1の制御系のブロック図を示す。図3の画像記録装置1の制御部50は、中央演算処理装置(CPU)等から構成され、搬送ローラ対32の下流側近傍に配置された検出センサ33の記録紙先端の検出及びドラム10のロータリエンコーダ58の回転位置・回転速度の検出等に基づいてドラム10の駆動用モータ51,下流側の搬送ローラ対32の駆動用モータ52,シャッタ板55の駆動用モータ57,剥離部材15の駆動用モータ49及びアキュームガイド部材18の駆動用モータ53を所定のタイミングで制御する。
【0033】
次に、図1乃至図3の画像記録装置1の動作を図4のフローチャートを参照して説明する。まず、図1の露光ユニット11において、装填部12または12’のカートリッジ13から記録紙を搬送ローラ対40,41,42により給送部14を通してドラム10に給送し(S01)、記録紙を切断し、記録紙をドラム10の外周面に真空吸引し保持し、光学ユニット16から光ビームをドラム10上の記録紙に対し露光する(S02)。この露光時にドラム10を回転方向Rに回転させて主走査し、光学ユニット16を副走査部17で副走査することで、記録紙に画像記録を行う。
【0034】
上述の画像記録後、ドラム10を所定量回転させ(S03)、剥離部材15を回動させ爪部15bをドラム10上に付勢し保持するとともに、回動支持部材35を図2の回動方向aに回動させて回動ガイド板18bを回動方向bに図2の実線位置まで回動させることでアキュームガイド部材18を閉じる(S04)。
【0035】
次に、ドラム10及び下流側の搬送ローラ対32を回転駆動する(S05)。そして、ドラム10が回転すると爪部15bで記録紙が剥離される(S06)。このとき、図3の制御部50は、ドラム10の駆動用モータ51をロータリエンコーダ58の検出等に基づいて制御し、ドラム10と従動ローラ31とから構成される上流側搬送ローラによる記録紙の搬送速度を下流側の搬送ローラ対32よりも遅くなるように制御する。上流側搬送ローラによる記録紙の搬送速度は、下流側の搬送ローラ対32の70乃至95%であることが好ましく、例えば、前者が42.5mm/秒であり、後者が50mm/秒である。
【0036】
次に、剥離された記録紙を上流側搬送ローラにより搬送路36で図2の矢印方向cに向けてアキュームガイド部材18のガイド通路18dでガイドしながら搬送し、下流側の搬送ローラ対32に到達し、搬送ローラ対32を通過すると、検出センサ33で記録紙の先端を検出する(S07)。検出センサ33は搬送ローラ対32の接点から下流側20乃至60mmの範囲内に配置され、例えば40mmの位置に配置されているので、記録紙の先端がこの位置に達し検出されると、搬送ローラ対32の駆動を停止する(S08)。
【0037】
次に、回動支持部材35を図2の回動方向a’に回動させて回動ガイド板18bを回動方向b’に図2の破線位置まで回動させることでアキュームガイド部材18を開放する(S09)。そして、上流側搬送ローラの搬送速度をアキュームガイド部材18の開放前の搬送速度(初期速度)の1.5倍乃至8倍として記録紙を高速搬送する(S10)。かかる高速搬送は、図3の制御部50がアキュームガイド部材18の駆動用モータ53の動作タイミングに合わせてドラム駆動用モータ51の回転速度を制御することで実行される。
【0038】
上記アキュームガイド部材18の開放により、固定ガイド板18aと図2の破線位置の回動ガイド板18bとの間にアキュームレート部30が形成され、記録紙が上流側搬送ローラにより高速搬送されアキュームレート部30にアキュームされ、ついには記録紙の後端がアキュームレート部30に落下してから(S11)、ドラム10(上流側搬送ローラ)の回転を止める(S12)。
【0039】
次に、図2のシャッタ板55を開き(S13)、下流側の搬送ローラ対32を駆動し、記録紙を搬送し出口19を通して現像ユニット21へと搬送する(S14)。
【0040】
次に、現像ユニット21では、出口19から接続部19aを通して送られてきた露光後の記録紙について現像部23、定着部24、安定部25、乾燥部26で各現像処理を行い(S15)、画像記録がされた記録紙を搬送ローラ対27a等により排出部27から装置外部の記録紙受部28へと排出する(S16)。
【0041】
以上の動作の内で、ステップS05において記録紙が下流側搬送ローラ32に到達すると、下流側搬送ローラ32よりも上流側搬送ローラ32の搬送速度が遅いので、その速度差により記録紙が下流側搬送ローラ32側に引き込まれ、アキュームガイド部材18のガイド通路18dにおいて記録紙の撓みが吸収される。そして、ステップS07乃至S09において記録紙の先端が検出センサ33で検出されて下流側搬送ローラ32が停止してからアキュームガイド部材18が開放されるまでの間に、上流側搬送ローラが記録紙を送り出し続けていても、上流側搬送ローラを低速で駆動しているので、アキュームガイド部材18では記録紙をさほど押し出さない。このようにして搬送ジャムの発生を防止できる。
【0042】
また、ステップS09において上流側搬送ローラを停止しないのでアキュームガイド部材18の開放までの待ち時間が発生せず、更に、ステップS10において上流側搬送ローラで記録紙の高速搬送を行うのでアキュームレータ部30に記録紙の後端を効率的に落下させることができる。このため、記録紙の搬送性を向上できるとともに、画像記録装置1の生産性を向上させることができる。
【0043】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、本発明による搬送方法をシート状の記録材料に画像記録を行い記録材料を搬送する画像記録装置に適用したが、アキュームレータ部を有しシート状部材を搬送する他の装置に適用できることは勿論である。また、図1,図2の検出センサ33は、反射型の光センサ等の非接触センサから構成できるが、透過型の光センサから構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明の搬送方法によれば、アキュームレータ部においてシート状部材の搬送ジャムを防止するとともに搬送性を向上させることができる。
【0045】
また、本発明の画像記録装置によれば、アキュームレータ部においてシート状の記録材料の搬送ジャムを防止するとともに搬送性を向上させて生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による画像記録装置の内部を正面側から見た図である。
【図2】図1の画像記録装置のアキュームレート部及びその近傍を示す要部正面図である。
【図3】図1の画像記録装置1の制御系のブロック図である。
【図4】図1の画像記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】従来の画像記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・画像記録装置
10・・・ドラム
15・・・剥離部材
18・・・アキュームガイド部材
18a・・・固定ガイド板
18b・・・回動ガイド板
30・・・アキュームレータ部
31・・・従動ローラ(上流側搬送ローラ)
32・・・下流側の搬送ローラ対
33・・・検出センサ
35・・・回動支持部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状部材の搬送方法及びシート状の記録材料をアキュームするアキュームレータ部を有する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録紙等のシート状の記録材料を搬送する画像記録装置では、上流側のローラと下流側のローラとの間のアキュームレータ部で記録紙をアキュームすることにより安定に搬送するようにしている(下記特許文献1参照)。この場合、アキュームレータ部にアキュームガイド板を上流側のローラと下流側のローラとの間に配置し、記録紙を搬送する際にガイドするとともに、アキュームのときにアキュームガイド板を開放する。
【0003】
従来の画像記録装置のアキュームレータ部における動作を図を参照して説明する。アキュームガイド板を閉じ(S51)、上流側と下流側の各ローラを同じ搬送速度で駆動し(S52)、記録紙を搬送し、下流側のローラの下流側の出口センサで記録紙を検出すると(S53)、上流側と下流側の各ローラの駆動を同時に停止する(S54)。次に、アキュームガイド板を開放し(S55)、上流側のローラを再度駆動させることで(S56)、記録紙の後端をアキュームレータ部に落下させる(S57)。そして、上流側ローラを停止させてから(S58)、出口側のシャッタを開き(S59)、下流側ローラを低速で回転させて記録紙を現像部に搬出している(S60)。
【0004】
上流側と下流側の各ローラの搬送速度が同一のため、記録紙が下流側ローラを通過後に記録紙を出口センサで検知して下流側ローラを停止しても、アキュームガイド板を開放するまでに上流側ローラが記録紙を押し出すので、アキュームガイド板で記録紙が撓んでしまい、更に下流側ローラは記録紙送り出し方向ヘの回転可能なワンウェイクラッチが組み込まれているため、下流側ローラの記録紙停止位置よりも記録紙が押し出されてしまい、最悪の場合、搬送ジャムが発生してしまう。
【0005】
これを回避するために、上述のように上流側と下流側の各ローラを同時に停止してから、アキュームガイド板を開放し、その後上流側ローラを再度駆動して記録紙をアキュームレータ部に落下させ、次に上流側ローラを停止させることで搬送ジャムの発生を回避している。しかし、このように上流側ローラを停止させるので、上流側ローラを停止させない場合に比べてアキュームガイド板を開放までの待ち時間が発生し、生産性が低下してしまう。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−14428公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、アキュームレータ部においてシート状の記録材料の搬送ジャムを防止するとともに搬送性を向上させて生産性を向上できる搬送方法及び画像記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるシート状部材の搬送方法は、シート状部材を開閉可能なアキュームガイド部材でガイドして上流側搬送ローラと下流側搬送ローラとで搬送する搬送方法であって、前記アキュームガイド部材を閉じ、前記下流側搬送ローラを駆動するとともに前記上流側搬送ローラを前記下流側搬送ローラよりも低速で駆動し、前記シート状部材を前記アキュームガイド部材でガイドしながら搬送し、前記シート状部材が前記下流側搬送ローラに到達すると、前記下流側搬送ローラの駆動を停止し、前記アキュームガイド部材を開き、前記シート状部材をアキュームレータ部に落下させることを特徴とする。
【0009】
このシート状部材の搬送方法によれば、上流側搬送ローラと下流側搬送ローラとの間に速度差を設け、上流側を下流側よりも遅くすることで、シート状部材の先端が下流側搬送ローラに到達すると、速度差によりシート状部材が下流側に引き込まれ、アキュームガイド部材の搬送経路内におけるシート状部材の撓みが吸収される。そして、下流側搬送ローラの停止後にアキュームガイド部材を開放するまでに上流側搬送ローラがシート状部材を送り出し続けていても、上流側搬送ローラを低速で駆動しているので、アキュームガイド部材でシート状部材をさほど押し出さない。これにより、搬送ジャムの発生を防止できるとともに、上流側搬送ローラを停止することなくアキュームレータ部にシート状部材の後端を落下させることができるので、シート状部材の搬送性・装置の生産性を向上できる。
【0010】
上記シート状部材の搬送方法において、前記下流側搬送ローラの下流側近傍に配置された検出センサが前記シート状部材の先端を検出すると、前記下流側搬送ローラの駆動を停止し、前記アキュームガイド部材を開放するようにできる。
【0011】
また、前記アキュームガイド部材の開放後に、前記上流側搬送ローラの搬送速度を前記アキュームガイド部材の開放前の搬送速度(初期速度)の1.5倍乃至8倍として前記シート状部材を高速搬送することで、シート状部材をアキュームレータ部に効率よくアキュームすることができる。
【0012】
本発明による画像記録装置は、シート状の記録材料を搬送するときにアキュームするアキュームレータ部を備える画像記録装置において、前記アキュームレータ部に配置され前記シート状の記録材料をガイドするとともに前記アキュームのときに前記アキュームレータ部に開放されるアキュームガイド部材と、前記アキュームガイド部材の上流側に設けられた上流側搬送ローラと、前記アキュームガイド部材の下流側に設けられた下流側搬送ローラと、を備え、前記上流側搬送ローラの搬送速度が前記下流側搬送ローラの搬送速度よりも遅い構成としたことを特徴とする。
【0013】
この画像記録装置によれば、上述の搬送方法を実行でき、上流側搬送ローラを下流側搬送ローラよりも遅くすることで、搬送ジャムの発生を防止でき、また、上流側搬送ローラを停止することなくアキュームレータ部にシート状の記録材料の後端を落下させることができるので、シート状の記録材料の搬送性を向上でき、画像記録装置の生産性を向上させることができる。
【0014】
上記画像記録装置において、前記下流側搬送ローラの下流側近傍に前記シート状の記録材料を検出する検出手段を有することが好ましい。この場合、前記検出手段は前記下流側搬送ローラの接点から20mm以上60mm以下の下流側位置に配置されることが好ましい。また、前記検出手段が前記シート状の記録材料の先端を検出すると、前記下流側搬送ローラの駆動を停止し、前記アキュームガイド部材を開放するように構成することが好ましい。
【0015】
また、前記上流側搬送ローラの搬送速度を前記下流側搬送ローラの搬送速度の70乃至95%にすることが好ましい。
【0016】
また、前記下流側搬送ローラは、前記シート状の記録材料の送り出し方向への回転を自在とするワンウェイクラッチを有することが好ましい。
【0017】
また、画像記録のときに前記シート状の記録材料を巻き付ける回転ドラムを備え、前記上流側搬送ローラは前記回転ドラムとローラとの対から構成できる。この場合、前記上流側搬送ローラのローラは前記回転ドラムに従動回転するようにできる。また、前記回転ドラムの回転は前記ローラとは別の駆動モータにより行うことが好ましい。なお、このローラは、例えば駆動モータを設けずに、従動ローラから構成することができる。
【0018】
また、前記上流側搬送ローラの下流側近傍に、前記回転ドラムから前記シート状の記録材料を剥離する剥離機構を備えることで、回転ドラムからシート状の記録材料をアキュームガイド部材へと搬送できる。
【0019】
また、前記アキュームガイド部材の開放後に、前記上流側搬送ローラの搬送速度を初期速度の1.5倍乃至8倍として前記シート状の記録材料を高速搬送することにより、アキュームレータ部にシート状の記録材料を効率よくアキュームすることができ、装置全体の生産性の向上に寄与する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による画像記録装置の内部を正面側から見た図である。図2は図1の画像記録装置のアキュームレート部及びその近傍を示す要部正面図である。
【0021】
図1に示すように、本実施の形態による画像記録装置1は、記録材料に露光し画像を形成する露光ユニット11と、露光された記録材料を現像する現像ユニット21と、を備える。露光ユニット11は、内部にロール状に巻かれたシート状記録材料である記録紙を収納した専用のカートリッジ13を装填し収容する装填部12,12’と、装填部12,12’に装填されたカートリッジ13から記録紙を給送する搬送ローラ対40,41,42等からなる給送部14と、給送部14から給送された記録紙Sを外周面に真空吸引し保持しながら主走査のために回転方向Rに回転するドラム10と、ドラム10上の記録紙に対しLED光やレーザ光等の光ビームを露光する光学ユニット16と、光学ユニット16を副走査のために副走査方向(図1の紙面垂直方向)に搬送する副走査部17と、画像記録後のドラム10上の記録紙を剥離する剥離部材15と、を備える。
【0022】
露光後の記録紙は出口19及び接続部19aを通して現像ユニット21へと搬送される。また、ドラム10の回転軸にはロータリエンコーダ58(図3)が接続されており、ドラム10の回転位置及び回転速度を検出するようになっている。
【0023】
図1の画像記録装置1は、更に、記録紙をドラム10との間で搬送する従動ローラ31と、ドラム10上から剥離部材15で剥離された記録紙をドラム10と従動ローラ31とで搬送するときに記録紙をガイドするアキュームガイド部材18と、アキュームガイド部材18で送られてきた記録紙を出口19へと更に搬送する搬送ローラ対32と、搬送ローラ対32に達した記録紙をアキュームするためのアキュームレート部30と、搬送ローラ対32の下流側近傍に配置された記録紙の先端を検出する検出センサ33と、を備える。下流側の搬送ローラ対32は、ワンウェイクラッチ構造を有し、記録紙の下流側への送り出し方向への回転が自在となっている。
【0024】
図1の現像ユニット21は、露光ユニット11から送られた露光後の記録紙について湿式現像を行うもので、記録紙の現像処理を行う現像部23と、定着処理を行う定着部24と、安定処理を行う安定部25と、乾燥処理を行う乾燥部26と、乾燥された記録紙を搬送ローラ対27a等で外部に排出する排出部27と、を備える。
【0025】
次に、図1の画像記録装置1のアキュームレート部及びその近傍の搬送ローラ等について図2を参照して説明する。
【0026】
図2に示すように、上流側搬送ローラはドラム10と従動ローラ31とから構成され、ドラム10はドラム駆動用モータ51(図3)から回転駆動され、従動ローラ31はドラム10の回転により従動回転する。上流側搬送ローラの下流側に配置されたアキュームガイド部材18は、上方にある下流側の搬送ローラ対32に向けて傾斜しており、図2の実線のように固定ガイド板18aと回動ガイド板18bとの間にガイド通路18dを形成している。
【0027】
回動ガイド板18bは回動支持部材35により図2の実線位置で支持される。即ち、回動支持部材35が図2の破線位置から実線位置まで回動軸3aを中心に駆動用モータ53(図3)で回動方向aに回動することで、回動ガイド板18bが回動軸18eを中心に回動方向bに図の実線位置まで回動し、アキュームガイド部材18が閉じられ、ガイド通路18dが形成される。形成されたガイド通路18dで記録紙をガイドしながら搬送可能となる。
【0028】
また、回動支持部材35が図2の実線位置から回動方向aと反対方向a’に破線位置まで回動することで、回動ガイド板18bが回動方向bと反対方向b’に図2の破線位置まで回動し、アキュームガイド部材18が開かれ、記録紙をアキュームできる空間を有するアキュームレート部30が形成される。
【0029】
図2のように、剥離部材15は、回動軸15aを中心に駆動用モータ49(図3)で回動されて爪部15bがドラム10の外周面に接近し、図2の実線位置の回動ガイド板18bの端部18cとにより搬送路36を形成するとともに、ドラム10と従動ローラ31との間から搬送されてきた記録紙を爪部15bでドラム10から剥離し、搬送路36及びアキュームガイド部材18のガイド通路18dへと搬送する。ガイド通路18dから送られてきた記録紙は、駆動用モータ52により駆動される下流側の搬送ローラ対32で更に搬送される。
【0030】
図2のように、下流側の搬送ローラ対32の下流側近傍には、搬送ローラ対32で搬送された記録紙を出口19へと案内するガイド部材54と、ガイド部材54の下流側と出口19との間に配置されたシャッタ板55と、が設けられている。
【0031】
シャッタ板55は、記録紙Sの先端を検出センサ33で検出すると、モータ57によるアーム56の駆動で図2の上方向Vに持ち上げられることによりガイド部材54の下流側を開き、また、逆に動作することで閉じる。
【0032】
図3に図1の画像記録装置1の制御系のブロック図を示す。図3の画像記録装置1の制御部50は、中央演算処理装置(CPU)等から構成され、搬送ローラ対32の下流側近傍に配置された検出センサ33の記録紙先端の検出及びドラム10のロータリエンコーダ58の回転位置・回転速度の検出等に基づいてドラム10の駆動用モータ51,下流側の搬送ローラ対32の駆動用モータ52,シャッタ板55の駆動用モータ57,剥離部材15の駆動用モータ49及びアキュームガイド部材18の駆動用モータ53を所定のタイミングで制御する。
【0033】
次に、図1乃至図3の画像記録装置1の動作を図4のフローチャートを参照して説明する。まず、図1の露光ユニット11において、装填部12または12’のカートリッジ13から記録紙を搬送ローラ対40,41,42により給送部14を通してドラム10に給送し(S01)、記録紙を切断し、記録紙をドラム10の外周面に真空吸引し保持し、光学ユニット16から光ビームをドラム10上の記録紙に対し露光する(S02)。この露光時にドラム10を回転方向Rに回転させて主走査し、光学ユニット16を副走査部17で副走査することで、記録紙に画像記録を行う。
【0034】
上述の画像記録後、ドラム10を所定量回転させ(S03)、剥離部材15を回動させ爪部15bをドラム10上に付勢し保持するとともに、回動支持部材35を図2の回動方向aに回動させて回動ガイド板18bを回動方向bに図2の実線位置まで回動させることでアキュームガイド部材18を閉じる(S04)。
【0035】
次に、ドラム10及び下流側の搬送ローラ対32を回転駆動する(S05)。そして、ドラム10が回転すると爪部15bで記録紙が剥離される(S06)。このとき、図3の制御部50は、ドラム10の駆動用モータ51をロータリエンコーダ58の検出等に基づいて制御し、ドラム10と従動ローラ31とから構成される上流側搬送ローラによる記録紙の搬送速度を下流側の搬送ローラ対32よりも遅くなるように制御する。上流側搬送ローラによる記録紙の搬送速度は、下流側の搬送ローラ対32の70乃至95%であることが好ましく、例えば、前者が42.5mm/秒であり、後者が50mm/秒である。
【0036】
次に、剥離された記録紙を上流側搬送ローラにより搬送路36で図2の矢印方向cに向けてアキュームガイド部材18のガイド通路18dでガイドしながら搬送し、下流側の搬送ローラ対32に到達し、搬送ローラ対32を通過すると、検出センサ33で記録紙の先端を検出する(S07)。検出センサ33は搬送ローラ対32の接点から下流側20乃至60mmの範囲内に配置され、例えば40mmの位置に配置されているので、記録紙の先端がこの位置に達し検出されると、搬送ローラ対32の駆動を停止する(S08)。
【0037】
次に、回動支持部材35を図2の回動方向a’に回動させて回動ガイド板18bを回動方向b’に図2の破線位置まで回動させることでアキュームガイド部材18を開放する(S09)。そして、上流側搬送ローラの搬送速度をアキュームガイド部材18の開放前の搬送速度(初期速度)の1.5倍乃至8倍として記録紙を高速搬送する(S10)。かかる高速搬送は、図3の制御部50がアキュームガイド部材18の駆動用モータ53の動作タイミングに合わせてドラム駆動用モータ51の回転速度を制御することで実行される。
【0038】
上記アキュームガイド部材18の開放により、固定ガイド板18aと図2の破線位置の回動ガイド板18bとの間にアキュームレート部30が形成され、記録紙が上流側搬送ローラにより高速搬送されアキュームレート部30にアキュームされ、ついには記録紙の後端がアキュームレート部30に落下してから(S11)、ドラム10(上流側搬送ローラ)の回転を止める(S12)。
【0039】
次に、図2のシャッタ板55を開き(S13)、下流側の搬送ローラ対32を駆動し、記録紙を搬送し出口19を通して現像ユニット21へと搬送する(S14)。
【0040】
次に、現像ユニット21では、出口19から接続部19aを通して送られてきた露光後の記録紙について現像部23、定着部24、安定部25、乾燥部26で各現像処理を行い(S15)、画像記録がされた記録紙を搬送ローラ対27a等により排出部27から装置外部の記録紙受部28へと排出する(S16)。
【0041】
以上の動作の内で、ステップS05において記録紙が下流側搬送ローラ32に到達すると、下流側搬送ローラ32よりも上流側搬送ローラ32の搬送速度が遅いので、その速度差により記録紙が下流側搬送ローラ32側に引き込まれ、アキュームガイド部材18のガイド通路18dにおいて記録紙の撓みが吸収される。そして、ステップS07乃至S09において記録紙の先端が検出センサ33で検出されて下流側搬送ローラ32が停止してからアキュームガイド部材18が開放されるまでの間に、上流側搬送ローラが記録紙を送り出し続けていても、上流側搬送ローラを低速で駆動しているので、アキュームガイド部材18では記録紙をさほど押し出さない。このようにして搬送ジャムの発生を防止できる。
【0042】
また、ステップS09において上流側搬送ローラを停止しないのでアキュームガイド部材18の開放までの待ち時間が発生せず、更に、ステップS10において上流側搬送ローラで記録紙の高速搬送を行うのでアキュームレータ部30に記録紙の後端を効率的に落下させることができる。このため、記録紙の搬送性を向上できるとともに、画像記録装置1の生産性を向上させることができる。
【0043】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、本発明による搬送方法をシート状の記録材料に画像記録を行い記録材料を搬送する画像記録装置に適用したが、アキュームレータ部を有しシート状部材を搬送する他の装置に適用できることは勿論である。また、図1,図2の検出センサ33は、反射型の光センサ等の非接触センサから構成できるが、透過型の光センサから構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明の搬送方法によれば、アキュームレータ部においてシート状部材の搬送ジャムを防止するとともに搬送性を向上させることができる。
【0045】
また、本発明の画像記録装置によれば、アキュームレータ部においてシート状の記録材料の搬送ジャムを防止するとともに搬送性を向上させて生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による画像記録装置の内部を正面側から見た図である。
【図2】図1の画像記録装置のアキュームレート部及びその近傍を示す要部正面図である。
【図3】図1の画像記録装置1の制御系のブロック図である。
【図4】図1の画像記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】従来の画像記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・画像記録装置
10・・・ドラム
15・・・剥離部材
18・・・アキュームガイド部材
18a・・・固定ガイド板
18b・・・回動ガイド板
30・・・アキュームレータ部
31・・・従動ローラ(上流側搬送ローラ)
32・・・下流側の搬送ローラ対
33・・・検出センサ
35・・・回動支持部材
Claims (14)
- シート状部材を開閉可能なアキュームガイド部材でガイドして上流側搬送ローラと下流側搬送ローラとで搬送する搬送方法であって、
前記アキュームガイド部材を閉じ、前記下流側搬送ローラを駆動するとともに前記上流側搬送ローラを前記下流側搬送ローラよりも低速で駆動し、前記シート状部材を搬送し、
前記シート状部材が前記下流側搬送ローラに到達すると、前記下流側搬送ローラの駆動を停止し、前記アキュームガイド部材を開き、前記シート状部材をアキュームレータ部に落下させることを特徴とするシート状部材の搬送方法。 - 前記下流側搬送ローラの下流側近傍に配置された検出センサが前記シート状部材の先端を検出すると、前記下流側搬送ローラの駆動を停止し、前記アキュームガイド部材を開放することを特徴とする請求項1に記載のシート状部材の搬送方法。
- 前記アキュームガイド部材の開放後に、前記上流側搬送ローラの搬送速度を前記アキュームガイド部材の開放前の搬送速度の1.5倍乃至8倍として前記シート状部材を高速搬送することを特徴とする請求項1または2に記載のシート状部材の搬送方法。
- シート状の記録材料を搬送するときにアキュームするアキュームレータ部を備える画像記録装置において、
前記アキュームレータ部に配置され前記シート状の記録材料をガイドするとともに前記アキュームのときに前記アキュームレータ部に開放されるアキュームガイド部材と、
前記アキュームガイド部材の上流側に設けられた上流側搬送ローラと、
前記アキュームガイド部材の下流側に設けられた下流側搬送ローラと、を備え、
前記上流側搬送ローラの搬送速度が前記下流側搬送ローラの搬送速度よりも遅い構成としたことを特徴とする画像記録装置。 - 前記下流側搬送ローラの下流側近傍に前記シート状の記録材料を検出する検出手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
- 前記検出手段は前記下流側搬送ローラの接点から20mm以上60mm以下の下流側位置に配置されたことを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
- 前記検出手段が前記シート状の記録材料の先端を検出すると、前記下流側搬送ローラの駆動を停止し、前記アキュームガイド部材を開放することを特徴とする請求項5または6に記載の画像記録装置。
- 前記上流側搬送ローラの搬送速度を前記下流側搬送ローラの搬送速度の70乃至95%にすることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
- 前記下流側搬送ローラは、前記シート状の記録材料の送り出し方向への回転を自在とするワンウェイクラッチを有することを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載の画像記録装置。
- 画像記録のときに前記シート状の記録材料を巻き付ける回転ドラムを備え、
前記上流側搬送ローラは前記回転ドラムとローラとの対から構成されたことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の画像記録装置。 - 前記上流側搬送ローラのローラは前記回転ドラムに従動回転することを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
- 前記回転ドラムの回転は前記ローラとは別の駆動モータにより行うことを特徴とする請求項10または11に記載の画像記録装置。
- 前記上流側搬送ローラの下流側近傍に、前記回転ドラムから前記シート状の記録材料を剥離する剥離機構を備えることを特徴とする請求項10,11または12に記載の画像記録装置。
- 前記アキュームガイド部材の開放後に、前記上流側搬送ローラの搬送速度を初期速度の1.5倍乃至8倍として前記シート状の記録材料を高速搬送することを特徴とする請求項4乃至13のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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JP2003101007A JP2004307114A (ja) | 2003-04-04 | 2003-04-04 | シート状部材の搬送方法及び画像記録装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013000360A1 (zh) * | 2011-06-30 | 2013-01-03 | 山东新北洋信息技术股份有限公司 | 容纸机构和具有该容纸机构的打印装置 |
-
2003
- 2003-04-04 JP JP2003101007A patent/JP2004307114A/ja active Pending
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