JP2001142373A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP2001142373A
JP2001142373A JP32655799A JP32655799A JP2001142373A JP 2001142373 A JP2001142373 A JP 2001142373A JP 32655799 A JP32655799 A JP 32655799A JP 32655799 A JP32655799 A JP 32655799A JP 2001142373 A JP2001142373 A JP 2001142373A
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paper
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image forming
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JP32655799A
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English (en)
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Riyouji Shimazu
亮史 島津
Yasuhisa Mizuno
靖久 水野
Hiroyoshi Asada
浩義 浅田
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくともカット紙へ印刷できる画像形成装置
において、あらかじめ規定された規格以外の用紙への印
刷が容易な画像形成装置および画像形成方法を提供す
る。 【解決手段】カット紙上に画像を形成し、このカット紙
の搬送状態を監視しつつ搬送し、カット紙上に形成され
た画像を定着せしめるに際して、カット紙の搬送方向の
用紙長を入力し、入力された用紙長に応じてカット紙の
給紙タイミング、カット紙の搬送状態の監視時間、画像
の形成時間および定着のタイミングのうち少なくとも1
以上を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置およ
び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタにおいてあらかじめ用紙
サイズが規定されたカセットによって、例えばA4判カ
セットであれば用紙に画像を形成するための画像形成プ
ロセスのタイミングや用紙を給紙するタイミングや用紙
の有り無しを検出する時間および用紙上に形成された画
像を輻射熱や熱ローラおよび圧力ローラなどによって定
着させるために要する時間をA4判特有の時間に固定に
しているものが多い。それ故にこれらのプリンタで用紙
サイズの異なる用紙に印刷を行う場合、その用紙サイズ
に合わせたカセットを用意し、オペレータがカセットを
差し替えた後に印刷が行われることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来知
られている上記方式のプリンタにおいては、A4判、B
4判といったあらかじめ規定された規格どおりのサイズ
以外の用紙に印刷を行う場合、定着用の加熱過多による
用紙黄変、熱ローラや圧力ローラへの用紙の巻き付きな
どを防ぐために特殊な制御プログラムを動作させるため
のモードを選択したり、その用紙サイズに合わせるよう
にプリンタの制御プログラムを変更したりしなければな
らず、迅速な対応が困難であった。即ち、A判やB判ま
たはレジャーやリーガルといったあらかじめ規定された
規格どおりのサイズ以外の用紙に印刷を行う場合には、
事前に用紙の遅延や滞留といったいわゆる用紙ジャムを
検出するための監視(ジャム検出)を無効にするモード
を指定したり、そのサイズ特有の制御プログラムを新た
に作成するなどの煩雑な作業が必要となっていたからで
ある。前者は用紙ジャムを検出しなくなるため用紙ジャ
ムが発生した場合でも放置されるので問題が多く、後者
はオペレータが行うには容易なことではなく制御プログ
ラムを変更するために何らかの介在人が必要であった。
【0004】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、少なくともカット紙へ印刷できる画像形成装置にお
いて、あらかじめ規定された規格外の用紙へ印刷を行う
場合であってもジャム検出を無効にしたり制御プログラ
ムの変更を行うことを要せず、そうしたサイズの用紙へ
の印刷が容易な画像形成装置および画像形成方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑みて本発明
によれば、カット紙の供給手段と、該供給手段から供給
されたカット紙を搬送するカット紙の搬送手段と、前記
カット紙上に画像を形成するための画像形成手段と、前
記カット紙上に形成された画像を前記カット紙に定着せ
しめる定着手段とを有する画像形成装置であって、前記
カット紙の搬送方向の長さを入力する用紙長入力手段
と、入力された用紙長に応じて前記カット紙の搬送手
段、前記画像形成手段および前記定着手段のうち少なく
とも1以上のタイミングを変更する制御手段を有するこ
とを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0006】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記定着手段は、少なくとも輻射熱供給ランプを備えてな
るものであることを特徴とする画像形成装置が提供され
る。
【0007】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記用紙長入力手段は、オペレータのキー操作を受け付け
るものであることを特徴とする画像形成装置が提供され
る。
【0008】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記用紙長入力手段は、前記カット紙の前記搬送手段によ
る搬送の過程で前記カット紙の先端から前記カット紙の
後端までの長さを検出する用紙長検出手段を備えてなる
ものであることを特徴とする画像形成装置が提供され
る。
【0009】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記用紙長入力手段は、前記カット紙供給手段に設けた用
紙後端位置検出手段を備えてなるものであることを特徴
とする画像形成装置が提供される。
【0010】また、本発明の別の態様によれば、カット
紙上に画像を形成し、前記カット紙の搬送状態を監視し
つつ搬送し、前記カット紙上に形成された画像を前記カ
ット紙に定着せしめる画像形成方法であって、前記カッ
ト紙の搬送方向の用紙長を入力し、入力された用紙長に
応じて前記カット紙の給紙タイミング、前記カット紙の
搬送状態の監視時間、前記画像の形成時間および前記定
着のタイミングのうち少なくとも1以上を変更すること
を特徴とする画像形成方法が提供される。
【0011】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記カット紙上に形成された画像を前記カット紙に定着せ
しめるに際して少なくとも輻射熱を前記カット紙に供給
し、前記カット紙が搬送路上で滞留した場合に前記輻射
熱の供給を停止することを特徴とする画像形成方法が提
供される。
【0012】上述の用紙長入力手段とは、印刷を行う際
に画像形成や搬送のタイミング等を制御するために必要
な用紙の搬送方向の長さを入力するための手段であり、
例えばホストコンピュータやオペレーションパネルから
キー入力を受け付けるものや、用紙が搬送路上に設けた
ジャム検出センサ等の搬送状態検出センサを通過するこ
とによって用紙の先端から後端までの長さを検出するも
のや、プリンタの用紙カセットに設けた位置センサによ
って用紙長を検出するものなどがある。
【0013】また、搬送手段には、用紙の搬送を監視す
るジャム検出手段を含んでもよい。
【0014】また、本発明の制御手段は、用紙長入力手
段により入力された用紙長の情報に基づいて、搬送手
段、画像形成手段および定着手段のうち少なくとも1以
上のタイミングを制御するものである。
【0015】以下、制御手段の例について説明する。
【0016】用紙へ印刷を行うとき、用紙長を入力しな
いと図7に示すように画像形成を開始する間隔(T1
0)が印刷できる最長サイズでの画像形成時間(T1
1)と用紙間隔(T12)を想定しなければならないた
め、用紙長が短くなればなるほど画像形成に要する時間
が短くなるため、前の用紙への画像形成終了から次の用
紙への画像形成開始までの間隔が広がることになる。図
7には印刷できる最長サイズと印刷できる最短サイズの
画像形成時間を示したが、印刷できる最短サイズでの画
像形成時間(T13)は印刷できる最長サイズでの画像
形成時間(T10)に比べて短いため、次の用紙の画像
形成開始までの間隔(T14)が長くなり、印刷できる
最長サイズに印刷を行う場合に比べて余分な時間(T1
5)が生じ、プリンタの稼働時間に対する効率が非常に
悪い。
【0017】また、同様に用紙へ印刷を行うとき、用紙
長を入力しないと図8に示すように用紙を搬送路に送り
出すための送出ローラの動作間隔(T16)が印刷でき
る最長サイズでの送出ローラ動作時間(T17)と用紙
間隔(T18)を想定しなければならないため、用紙長
が短くなればなるほど送出ローラの動作時間が短くなる
ため、前の用紙の送出終了から次の用紙の送出開始まで
の間隔が広がることになる。図8には印刷できる最長サ
イズと印刷できる最短サイズの送出ローラ動作時間を示
したが、印刷できる最短サイズでの送出ローラ動作時間
(19)は印刷できる最長サイズでの送出ローラ動作時
間(T17)に比べて短いため、次の用紙の送出ローラ
動作開始までの間隔(T20)が長くなり、印刷できる
最長サイズに印刷を行う場合に比べて余分な時間(T2
1)が生じ、プリンタの稼働時間に対する効率が悪くな
るとともに、特に用紙上の画像を用紙に定着させるため
に常時輻射熱を供給する方法においては、その余分な時
間(T21)に定着部直下にある搬送路に直接輻射熱が
当たる期間が長くなるため、搬送路の温度を上昇させて
搬送路の部材にダメージを与えたり、温度が上昇した部
分を通過する用紙が変形したり黄変したりするなどの弊
害を引き起こす可能性がある。
【0018】この対処法として、入力された用紙長に基
づき、輻射熱の供給を間欠的に行うよう定着手段を制御
する方法がある。この場合の定着手段の制御手段は、本
発明の制御手段の一例である。ただし、プリンタ稼動時
間の問題は依然として存在し、用紙間の空打ちは回避で
きるが輻射熱供給のための制御が複雑になるという問題
がある。
【0019】これに対して、入力された用紙長に基づ
き、用紙への画像形成プロセスタイミングや用紙の給紙
間隔(給紙タイミング)を制御することにより、無駄な
時間を省くことで効率を上げることができる。また用紙
長に応じて定着にかかる時間を変化させることで安全性
の向上や搬送機構の交換周期が長くなり印刷全体にかか
るコストが軽減される。この場合の画像形成手段や用紙
の搬送手段の制御手段は、本発明の制御手段の一例であ
る。
【0020】また、用紙に印刷を行うとき、用紙長を入
力しないと搬送路上の用紙の遅れや滞留を検出するジャ
ム検出の監視時間を決めることができないため、用紙は
正常に搬送されているが誤って用紙ジャムと判断してし
まったり、逆に用紙ジャムが発生しているのにそれを検
出せずに例えば輻射熱を用いて定着を行う場合は用紙長
によっては用紙の無い部分に輻射熱を照射して搬送路の
温度を上昇させたり用紙に対してダメージを与えたりす
る恐れがあるし、熱ローラや圧力ローラを用いて定着を
行う場合は用紙がローラに巻き付いてしまって用紙を取
り除くのが困難であったりローラ自体が破損することも
ある。
【0021】これに対して、入力された用紙長に基づ
き、ジャム検出の監視時間を設定し、万が一用紙が搬送
路上で停止してもすみやかに定着手段および/または搬
送手段を停止させることができ、安全に印刷を行うこと
ができる。この場合における定着手段や搬送手段の制御
手段は、本発明の制御手段の一例である。このように、
ジャムなどのトラブルが発生した場合にのみ搬送手段や
定着手段の動作タイミングを変化させることも、各手段
のタイミングを変更することに該当する。
【0022】また、上記のごとく、用紙搬送の監視手段
の動作を通じてタイミングを変化させることも、制御手
段の役割たり得る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る用紙搬送方
法を実施するためのプリンタを示したものである。この
プリンタは、露光手段としてLEDやレーザ・ビームな
どを用いた電子写真方式のものであり、カット紙及び連
続紙をそれぞれ別個に給紙するための給紙部a1,a2
と、各給紙部a1,a2からの用紙を一定の速度で搬送
する紙送り部bと、紙送り部bから共通の搬送経路内に
搬送された用紙に転写と定着とを行う印刷部cと、印刷
された用紙を排出するための排紙部dとで基本的に構成
されている。
【0024】上記給紙部は、上下方向にカット紙給紙部
a1と連続紙給紙部a2とが配列されている。そして、
カット紙給紙部a1では、給紙カセット1内に収納され
たカット紙2を送出ローラ3aにより互いに反対方向に
回転する一対の分離ローラ3bによって一枚ずつ繰り出
し、この分離ローラ3bによって繰り出されたカット紙
2の先端を紙送り部bの一対のレジストローラ4の接合
ローラ面に突き当て、この状態でカット紙2をレジスト
ガイド部5で一旦湾曲させることによりカット紙2の先
端を真っ直ぐに合わせる所謂レジスト修正を行う。修正
後レジストローラ4を回転させてカット紙2を送り出
し、レジストローラ4の後方近傍に設置したカット紙先
端検出センサ40によりカット紙2の先端を検出したの
ち、その後方に設置した搬送ローラ6によって搬送経路
内にカット紙2を搬送していく。一方、連続紙給紙部a
2の給紙ホッパ7にはミシン目で折り畳まれた連続紙8
が収納されているが、この連続紙8は給紙ホッパ7の上
部近傍に設定されたエンドセンサ9によりその位置での
通過を検出されたのち、トラクタ10によって搬送経路
内に搬送される。トラクタ10にはその回転移動量を検
出するロータリエンコーダ11とそのパルス数を累積カ
ウントするカウンタ12とが取り付けられており、トラ
クタ10による連続紙8の紙送り量を積算している。な
お、これらはトラクタ10の正回転のみならず、逆回転
の場合にも紙送り量をマイナス方向に積算する機能を有
する。
【0025】印刷部cは、用紙への画像転写工程と、こ
の画像を定着させる定着工程とからなる。転写工程では
用紙の搬送速度と同一速度で回転する感光ドラム13に
対して先ず帯電部14で均一に帯電させ、次いでLED
を一列に配列したLEDアレイからなる露光部15でホ
ストコンピュータからの画像データを露光し、更に現像
部16でトナー画像を形成する。感光ドラム13の下端
近傍には画像転写位置Pに対応して転写部17が配置さ
れており、この転写部17での帯電により感光ドラム1
3に張り付いた状態で搬送されてくる用紙に対して、感
光ドラム13上に形成されたトナー画像を画像転写位置
Pで転写する。画像転写位置Pへ用紙を導くためのガイ
ドは、その直前位置で感光ドラム13に近接配置された
ガイド部18によってなされる。画像が転写された用紙
は、画像転写位置Pとほぼ同一水平面上に設定された搬
送ベルト19上を搬送されていくが、この搬送ベルト1
9の後部上方には輻射熱を利用したフラッシュ定着器2
0が配設されている。このフラッシュ定着器20は、用
紙幅方向に配列された予備加熱用のハロゲンランプ21
と定着用のキセノンランプ22とを反射ケースの中に隣
接配置したものであり、カット紙および連続紙それぞれ
の紙送りのタイミングに基づいて発光し、輻射熱でトナ
ーを溶解して用紙上に定着させる。また、フラッシュ定
着器20直下の搬送ベルト19には定着部通過センサ3
6が設けられており、用紙がフラッシュ定着器20直下
で滞留したのを検出した時に搬送ベルト19およびフラ
ッシュ定着器20の動作をすみやかに停止させるように
なっている。なお、定着部通過センサ36はフラッシュ
定着器20からのフラッシュ光の影響を受けて誤検知す
ることがあるため光学式のセンサではなく機械式のセン
サが好ましい。ここで、機械式のセンサとは例えば回転
可能なレバーとこのレバーの回転を検出する光学式のセ
ンサとで構成される所謂レバー型のセンサがあげられ
る。また、転写から定着までの間にある機械式センサの
レバーは、用紙と接触したとき用紙がトナーと逆の帯電
をする材料が好ましい。プラス帯電トナーの場合には例
えばポリプロピレン樹脂、マイナス帯電トナーの場合に
はABS樹脂があげられる。このように材質を適正に選
ぶことでレバーと用紙の摩擦帯電でトナー像を乱すこと
はない。また、前記搬送ベルト19には全面に亘って図
示しない多数の小孔が設けられており、搬送ベルト19
の裏面側に配設された吸引装置23により、用紙をベル
ト上に吸引しながら搬送している。なお、感光ドラム1
3の周囲には、転写後に感光ドラム13から用紙を剥離
するために交番電圧を印加して帯電状態にある用紙を除
電する除電部24と、感光ドラム13への用紙の巻き付
きを防止する剥離爪25と、付着トナーを掻き落とすク
リーナユニット26とがそれぞれ設けられている。
【0026】搬送ベルト19のすぐ後側には、搬送ベル
ト19と同一の駆動モータより回転するスカッフローラ
27が配設されており、定着工程を終了した用紙を両面
から挟み込んで排紙部dに送り込む。このスカッフロー
ラ27及び前記搬送ベルト19は、連続紙の印刷モード
時にはトラクタ10の回転スピードより若干速めに設定
されており、連続紙に対して多少滑りを生じつつ回転す
ることで、転写および定着時には用紙に適当な張力を与
えている。なお、スカッフローラ27の下流側には定着
後通過センサ28とカッティング装置29とが近接して
設けられている。この定着後通過センサ28も定着部用
紙センサ36同様、用紙が滞留したのを検出した時に搬
送ベルト19およびフラッシュ定着器20の動作を即座
に停止させるようになっている。
【0027】排紙部dは、その入口部分にカット紙と連
続紙とを切り替える第1排紙ゲート30と、カット紙の
印刷面が上向き状態で排出される所謂フェースアップと
印刷面が下向き状態で排出される所謂フェースダウンと
を切り替える第2排紙ゲート31とを搬送経路の上流側
と下流側とに備えており、第1排紙ゲート30を印刷モ
ードの切替に連動して切替え、また第2排紙ゲート31
をカット紙の搬出方向の切替に連動させて切り替わるよ
うにしている。なお、連続紙の印刷時にあっても第1排
紙ゲート30をカット紙側に切替え、第2排紙ゲート3
1をフェースアップ側に切替えておくことにより、連続
紙をカット紙の排出口を使ってストレートに排出するこ
とが可能であり、連続紙を次の工程に移して処理する場
合などに有効となる。連続紙の排紙部では連続紙が排紙
ホッパ33内にミシン目から順次折り畳まれて集積され
ていくが、この折り畳みがスムーズに行えるよう、所定
間隔ごとに爪を有する平ベルト34・35とを備える。
そして、両者の間に連続紙を排紙していくことにより、
平ベルト34・35でミシン目の山折れと谷折れとが交
互に折れ曲がり易くして正規の位置に積み重ねていく。
この排紙ホッパ33は、集積された排紙量によって上下
動する構造となっているため、上記平ベルト34・35
が効果的に作用する位置に排紙ホッパ33を設定するこ
とで、排紙トラブルを有効に防止することができる。な
お、第2排紙ゲート下流側のフェースアップ排出路には
フェースアップ排出通過センサ37が、フェースダウン
排出路にはフェースダウン排出通過センサ38がそれぞ
れ設けられ、用紙が遅延もしくは滞留したのを検出した
時に搬送ベルト19およびフラッシュ定着器20の動作
をすみやかに停止させるようになっている。
【0028】図2は、上記プリンタのカット紙給紙部a
1の給紙カセット1を示したものである。給紙カセット
1は用紙の搬送方向の長さを規制する用紙長規制板50
と用紙の幅を規制する用紙幅規制板51および52と用
紙サイズを判定するための用紙サイズ判定穴53〜55
から構成されている。用紙長規制板50は矢印の方向に
摺動可能になっており、用紙の長さに応じて位置を変化
させることができる。用紙幅規制板51は給紙カセット
1に固定されており、用紙をセットする時の基準とな
る。また、用紙幅規制板52は図示しないスプリングに
より用紙幅規制板51の方向に付勢されており、用紙を
セットした時に用紙の位置を整える作用がある。カット
紙に印刷を行う時には用紙を給紙したり画像形成を行う
タイミングが用紙長によって決められるが、該用紙長は
用紙サイズ判定穴53〜55によって決まる。あらかじ
めこの用紙サイズ判定穴53〜55を閉鎖もしくは開放
することで、図3に示す用紙サイズを決定する。
【0029】ここで、用紙サイズ判定穴53〜55を全
て塞いだ場合は、本発明の用紙長入力手段の一例である
ホストコンピュータから別途用紙長を入力してやること
により、様々な用紙サイズを指定することができる。こ
れにより、図5に示すとおり給紙カセット1をカット紙
給紙部a1に装着したときにプリンタは給紙カセット1
の用紙サイズ判定穴53〜55から定型サイズ(規格サ
イズ)モードか定型サイズ以外(非規格サイズ)のモー
ドかを判断して、画像形成時間や定着終了時間などを設
定し、印刷時に該用紙長に応じたシーケンスを実行する
ようになっている。なお、これらの判定穴そのものは、
カセットがどの用紙サイズ向けのものかを示すいわば約
束事をプリンタ側に教えるだけのものであり、本発明に
いう用紙長の検出手段ではない。
【0030】次に、上記構成からなるプリンタを用いて
カット紙および連続紙を搬送し印刷する方法を図4に示
すタイムチャートを用いて説明する。先ず、カット紙で
の印刷モードでは、最初に規格サイズの用紙へ印刷を行
う場合は例えばA4用紙であれば給紙カセット1の用紙
サイズ判定穴53〜55をそれぞれ「開」「開」「閉」
とすることで用紙長を決定する。また、非規格サイズの
用紙へ印刷を行う場合は用紙サイズ判定穴53〜55を
全て「閉」とした後にホストコンピュータから用紙長を
入力する。そして、感光ドラム13の回転速度に対し
て、これと同一の駆動モータにより回転する一対の搬送
ローラ6と、搬送ベルト19とが同速度となるように制
御される。その後、送出ローラ3aを用紙長に相当する
時間(T1)回転させて給紙カセット1から1枚ずつ搬
送経路に送り込んだカット紙2をレジストローラ4によ
って一定速度にレジスト修正すると共に、レジストロー
ラ4の後方近傍に設置したカット紙先端検出センサ40
からの先端通過信号により、感光ドラム13上へLED
アレイで構成される露光部15から画像書込を開始す
る。カット紙2の搬送は、レジストローラ4から搬送ロ
ーラ6に移り、一定速度でガイド部18内にカット紙2
を送り込む。なお、レジストローラ4はレジスト修正す
るために用紙の先端が突き当たってから回転し始め、用
紙長に相当する時間からレジスト修正のために停止して
いる時間を引いた時間(T2)経過後に回転を停止す
る。そして、カット紙2は該ガイド部18に沿って移動
し、感光ドラム13の画像転写位置Pに強制的に導か
れ、用紙長に相当する時間(T3)で転写部17での帯
電により感光ドラム13上に形成されたトナー画像が転
写される。転写直後には除電部24で除電され、更に剥
離爪25の先端が所定時間だけ感光ドラム13に当接す
ることで感光ドラム13への巻き込みが防止される。搬
送ローラ6から外れたカット紙2は、搬送ベルト19上
において下方からの吸引力により上記と同一速度で搬送
され、定着工程を通ったのち排紙部dに送り込まれる。
以上のようにカット紙2に印刷を行う際、カット紙2が
何らかの負荷によって搬送路上のあるポイントで遅延も
しくは滞留などを起こしたとき、上記を検出するために
まず定着部では定着部通過センサ36により定着部用紙
有り検出時間(T4)の期間と定着部用紙無し検出時間
(T5)の期間で用紙の有り無しを監視するようになっ
ている。定着部から排出部までの間も同様に、定着後通
過センサ28により定着後用紙有り検出時間(T6)の
期間と定着後用紙無し検出時間(T7)の期間で用紙の
有り無しを監視するようになっている。排紙部において
は、フェースアップ排出が選択されている時はフェース
アップ排出通過センサ37で、フェースダウン排出が選
択されている時はフェースダウン排出通過センサ38
で、それぞれ排出部用紙有り検出時間(T8)の期間と
排出部用紙無し検出時間(T9)の期間で用紙の有り無
しを監視するようになっている。上記定着部用紙無し検
出時間(T5)、定着後用紙無し検出時間(T7)およ
び排出部用紙無し検出時間(T9)は用紙の給紙間隔に
依存するため、用紙長に関わらず常に一定時間である。
これに対し、定着部用紙有り検出時間(T4)、定着後
用紙有り検出時間(T6)および排出部用紙有り検出時
間(T8)は用紙が通過していることを検出するため、
用紙長に応じて変化させている。
【0031】一方、連続紙を印刷する場合には、ホスト
コンピュータから画像情報と一緒に連続紙の選択信号が
プリンタに入力されて連続紙印刷モードとなる。そし
て、感光ドラム13の回転速度に対してトラクタ10の
紙送りスピードが同一速度に、また搬送ベルト19及び
スカッフローラ27の速度がこれらより若干速くなるよ
うに制御される。連続紙印刷モードの場合には、連続紙
8が既に印刷可能な位置にセットされていればそのまま
印刷が開始されるが、セットされていない場合にはオー
トセット動作により自動的に連続紙8のミシン目が所定
位置まで送り込まれてから印刷が開始される。このオー
トセット動作では、離間機構のダウン位置が保持された
状態で、トラクタ10の紙送り作用により連続紙8が搬
送経路内に送り込まれる。そして、トラクタ10の近傍
に設けた連続紙先端検出センサ41で連続紙8の先端が
検出され、その後の移動量がトラクタ10に接続したロ
ータリエンコーダ11とカウンタ12とによって積算さ
れる。連続紙8はガイド部18によって進行方向を規制
され、感光ドラム13への巻き込みが防止される。ま
た、連続紙8の先端部が感光ドラム13を通過する際、
上記剥離爪25が感光ドラム13に当接して、同様に巻
き込みが防止される。連続紙8は定着工程を通ったのち
更に送り込まれ先端部が搬送ベルト19を経てスカッフ
ローラ27に挟持された直後で定着後通過センサ28に
より検出されると、その検出信号に基づいてトラクタ1
0による連続紙8の送り込み量が演算され、連続紙8の
ミシン目が画像転写位置Pに合った時点でトラクタ10
が停止される。以上のように連続紙8に印刷を行う際に
もカット紙への印刷と同様に連続紙8が何らかの負荷に
よって搬送路上のあるポイントで遅延もしくは滞留など
を起こしたとき、上記を検出するために定着部通過セン
サ36と定着後通過センサ28およびフェースダウン排
出通過センサ37またはフェースアップ排出通過センサ
38でジャム検出を行う。
【0032】上述の実施例では、カット紙に印刷を行う
場合、図3に示す通り供給カセット1の用紙サイズ判定
穴53〜55を「開」または「閉」とすることで6種類
の規格サイズとホストコンピュータからの用紙長入力に
より非規格サイズに対応すべく用紙長可変とすることが
できる。このように用紙長を入力することにより、カッ
ト紙2の給紙タイミングや画像書込のタイミングや定着
部通過センサ36と定着後通過センサ28およびフェー
スダウン排出通過センサ37またはフェースアップ排出
通過センサ38のジャム検出時間を変更することで、安
全に且つ時間の無駄なく印刷を行うことが可能である。
【0033】また、用紙長入力手段の別の実施例とし
て、用紙に画像形成が行われる位置以前に搬送路上に設
けたセンサにより用紙長を検出することによって行われ
る方法を説明する。カット紙給紙部a1では、給紙カセ
ット1内に収納されたカット紙2を送出ローラ3aによ
り互いに反対方向に回転する一対の分離ローラ3bによ
って一枚ずつ繰り出す。この送出ローラ3aと分離ロー
ラ3bの間には用紙長検出センサ56が設置してある。
該用紙長検出センサ56は、送出ローラから一枚ずつ繰
り出されたカット紙2の先端が到達してからカット紙2
の後端が抜けきるまでの時間を測定し、測定結果から図
6に示す流れで印刷シーケンスの画像形成の時間や定着
終了時間やジャム検出時間などを計算する。ここで、該
用紙長検出センサ56はカット紙2の先端および後端を
正確に検出するため、レバー型などの機械式のセンサで
はなく光学式のセンサを用いるのが好ましい。
【0034】また、用紙長入力手段の別の実施例とし
て、カット紙給紙部a1の供給カセット1にカット紙2
の後端を検出するセンサを設け、用紙長を検出すること
によって行われる方法を説明する。まず、カット紙給紙
部a1の給紙カセット1に印刷するカット紙を入れ、該
カット紙の先端を図2の用紙搬送方向を示す矢印側の面
に突き当てた後、給紙カセット1の用紙長規制板50を
該カット紙の後端位置まで摺動させる。用紙長規制板5
0には移動量を検出する図示しないロータリエンコーダ
が接続されており、用紙長規制板50の摺動によって図
2の用紙搬送方向を示す矢印側の面から用紙長規制板5
0までの長さを測定する。上記長さは該カット紙の用紙
長と同じであるため、図6に示す流れで印刷シーケンス
の画像形成の時間や定着終了時間やジャム検出時間など
を計算する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプリ
ンタの画像形成方法、用紙搬送方法および定着方法によ
れば、カット紙を印刷できるプリンタにおいて、上述の
ように用紙長を入力するだけで該用紙長に応じた印刷を
迅速に行うことができる。これにより、従来のように事
前に特殊なモードであることを示すコードを入力した
り、そのサイズ特有の制御プログラムを新たに作成する
などの煩雑な作業を要する必要がなくなるため、印刷全
体にかかるコストの低減に役立つ。また、特に輻射熱を
用いるフラッシュ定着方法などにおいては、上述のよう
に用紙長に合わせてジャム検出を変更することで用紙ジ
ャム時にフラッシュを停止することができるため、用紙
や搬送路の部材に対するダメージを回避することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙搬送方法を実施するための電
子写真方式のプリンタを示す全体図である。
【図2】カット紙の給紙カセットの構成を示す図であ
る。
【図3】カット紙の給紙カセットの用紙サイズ判定穴の
パターンを示す表である。
【図4】カット紙の印刷シーケンスのタイムチャートで
ある。
【図5】カット紙の印刷においてオペレータのキー操作
による用紙長入力方法を示すフローチャートである。
【図6】カット紙の印刷における用紙長入力方法の一例
を示すフローチャートである。
【図7】カット紙の印刷における画像形成シーケンスの
一例を示すタイムチャートである。
【図8】カット紙の印刷における送出ローラの駆動シー
ケンスの一例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
a1 カット紙給紙部 a2 連続紙給紙部 b 紙送り部 c 印刷部 d 排紙部 P 画像転写位置 1 給紙カセット 2 カット紙 3a 送出ローラ 3b 分離ローラ 4 レジストローラ 5 レジストガイド部 6 搬送ローラ 7 給紙ホッパ 8 連続紙 9 エンドセンサ 10 トラクタ 11 ロータリエンコーダ 12 カウンタ 13 感光ドラム(感光体) 14 帯電部 15 露光部 16 現像部 17 転写部 18 ガイド部 19 搬送ベルト 20 フラッシュ定着器 21 ハロゲンランプ 22 キセノンランプ 23 吸引装置 24 除電部 25 剥離爪 26 クリーナユニット 27 スカッフローラ 28 定着後通過センサ 29 カッティング装置 30 第1排紙ゲート 31 第2排紙ゲート 33 排紙ホッパ 34、35 平ベルト 36 定着部通過センサ 37 フェースアップ排出通過センサ 38 フェースダウン排出通過センサ 40 カット紙先端検出センサ 41 連続紙先端検出センサ 50 用紙長規制板 51、52 用紙幅規制板 53、54、55 用紙サイズ判定穴 56 用紙長検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) 9A001 Fターム(参考) 2H027 DA38 DC10 DC14 ED04 ED17 ED25 EK03 FA05 2H033 BC00 CA22 CA34 CA45 CA48 2H072 AA23 AB07 HA03 3F049 EA24 EA28 LA02 LB03 3F102 AA02 AB01 9A001 BB04 HH34 JJ35 KK16 KK29 KK31 KK37 KK42 LL02 LL05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カット紙の供給手段と、該供給手段から供
    給されたカット紙を搬送するカット紙の搬送手段と、前
    記カット紙上に画像を形成するための画像形成手段と、
    前記カット紙上に形成された画像を前記カット紙に定着
    せしめる定着手段とを有する画像形成装置であって、前
    記カット紙の搬送方向の長さを入力する用紙長入力手段
    と、入力された用紙長に応じて前記カット紙の搬送手
    段、前記画像形成手段および前記定着手段のうち少なく
    とも1以上のタイミングを変更する制御手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記定着手段は、少なくとも輻射熱供給ラ
    ンプを備えてなるものであることを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記用紙長入力手段は、オペレータのキー
    操作を受け付けるものであることを特徴とする請求項1
    または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記用紙長入力手段は、前記カット紙の前
    記搬送手段による搬送の過程で前記カット紙の先端から
    前記カット紙の後端までの長さを検出する用紙長検出手
    段を備えてなるものであることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記用紙長入力手段は、前記カット紙供給
    手段に設けた用紙後端位置検出手段を備えてなるもので
    あることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】カット紙上に画像を形成し、前記カット紙
    の搬送状態を監視しつつ搬送し、前記カット紙上に形成
    された画像を前記カット紙に定着せしめる画像形成方法
    であって、前記カット紙の搬送方向の用紙長を入力し、
    入力された用紙長に応じて前記カット紙の給紙タイミン
    グ、前記カット紙の搬送状態の監視時間、前記画像の形
    成時間および前記定着のタイミングのうち少なくとも1
    以上を変更することを特徴とする画像形成方法。
  7. 【請求項7】前記カット紙上に形成された画像を前記カ
    ット紙に定着せしめるに際して少なくとも輻射熱を前記
    カット紙に供給し、前記カット紙が搬送路上で滞留した
    場合に前記輻射熱の供給を停止することを特徴とする請
    求項6記載の画像形成方法。
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