JP2004305466A - 医療用コネクターセット及びそれを用いた留置用カテーテルセット - Google Patents
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Abstract
【課題】栓体による、接続口の閉鎖性能が低下する惧れと、栓体の削りカス等が体内に侵入する惧れを少なくする。
【解決手段】雌ルアーと、雌ルアーに後方から分離自在に接続される雄ルアーを有し、雌ルアーが、液体移送用の接続口が後部に形成されたハウジングを有し、接続口に、弾性材料から成り且つ接続口を閉鎖する栓体が挿着され、雄ルアーが、A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通される液体移送用の接続針51と、B.接続針51の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブを有し、接続針51の前端の開口縁56が、接続針51の軸心57に対して直交状とされ、この開口縁56の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面60とされている。
【選択図】 図15
【解決手段】雌ルアーと、雌ルアーに後方から分離自在に接続される雄ルアーを有し、雌ルアーが、液体移送用の接続口が後部に形成されたハウジングを有し、接続口に、弾性材料から成り且つ接続口を閉鎖する栓体が挿着され、雄ルアーが、A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通される液体移送用の接続針51と、B.接続針51の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブを有し、接続針51の前端の開口縁56が、接続針51の軸心57に対して直交状とされ、この開口縁56の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面60とされている。
【選択図】 図15
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は輸液、輸血、採血、人工透析ライン等に設けられた各種医療用コネクターセット及び、輸液、輸血、採血、人工透析等を行なうための各種留置用カテーテルセット(例えば、インシュリンの投与セット等の薬液の皮下注入セット)に関する。
【0002】
【従来の技術】
インシュリンを断続的又は連続的に投与する投与セットとして、雌ルアーと、雌ルアーに夫々分離自在に接続される穿刺具及び雄ルアーを有するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このものでは、雌ルアーが、A.前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされた留置針と、B.貫通孔が前後方向に形成され、貫通孔の前部に留置針が挿着され、貫通孔の後部が、インシュリュン移送用の接続口とされたハウジングと、C.ゴム材料から成り、接続口に挿着されて、接続口を閉鎖する栓体を有する。
【0004】
又、穿刺具が、A.前後方向に配設され、穿刺具と雌ルアーの接続時に、栓体及び留置針に後方から挿脱自在に挿通される穿刺針と、B.穿刺針の後部に備えられ、穿刺具と雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるホルダーを有する。
【0005】
更に、雄ルアーが、A.前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、後部がインシュリン投与ラインと接続されると共に、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通されて、留置針と連通する接続針と、B.接続針の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブを有する。そして、図21に示すように、接続針81の前端部が、その軸心82に対して傾斜状にカット(ベベルカット)され、前端の開口縁83が傾斜状とされて、前端部が鋭利な刃先状とされ、接続針81自体が栓体に対する穿刺能力を有していた。
【0006】
上記のものでは、留置針を患者の皮下に留置する際には、雌ルアーに穿刺具を接続して、穿刺具の穿刺針及び雌ルアーの留置針を患者の皮下に挿入した後、穿刺具を雌ルアーから分離させて、穿刺針を患者の皮下から抜き、留置針を患者の皮下に留置する。この際、雌ルアーの接続口は栓体により閉鎖されているので、接続口から漏血する惧れはない。
【0007】
次に、インシュリンを断続的又は連続的に投与する際には、雄ルアーを雌ルアーに接続し、雄ルアーの接続針を雌ルアーの栓体に挿通して、留置針と連通させ、患者にインシュリンを投与する。投与が終了すれば、雄ルアーを雌ルアーから分離させて、雄ルアーの接続針を雌ルアーの栓体から抜去する。この際にも、雌ルアーの接続口は栓体により閉鎖されているので、接続口から漏血する惧れはない。そして、患者の状況に応じて、インシュリンの投与が適宜行なわれるので、雄ルアーの接続針も雌ルアーの栓体に複数回挿通されることになる。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第6056718号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1等では、上記のように(図21参照)、接続針81の前端部が、その軸心82に対して傾斜状にカットされて、前端部が鋭利な刃先状とされ、接続針81自体が栓体に対する穿刺能力を有していた。
【0010】
このため、接続針の栓体への挿通時には、接続針が、栓体における、穿刺針の抜き跡(孔)をなぞる可能性は極めて少なく、多くの場合、まず、鋭利な刃先状とされた前端部が栓体に穿刺されて、栓体を切り裂くように挿入され、次に、その後方側部分が、順次、栓体に挿入されることとなる。これにより、図22に示すように、栓体84における、接続針81の前方側部分が、相対的に、接続針81の内部側に進入して、接続針81の前端の開口縁83の後端部側の内周縁85で切断作用を受ける。
【0011】
そのため、接続針の栓体への挿通を繰り返すと、栓体が削り取られて、栓体に穴(孔)が開く(コアリング)現象が生じ、これにより、栓体による、接続口の閉鎖性能が低下すると共に、栓体の削り取られた「削りカス」が接続針や留置針内に入り、体内に侵入する惧れもあった。
【0012】
又、上記のように、接続針の前端部が鋭利な刃先状とされて、接続針自体に栓体に対する穿刺能力があるため、接続針の栓体への挿通の度に、接続針が栓体の異なる部分に穿刺されて、栓体を切り裂くこととなり易い。これにより、接続針の栓体への挿通を繰り返すと、栓体は本来の強度や復元性能を失って、栓体による、接続口の閉鎖性能が低下する惧れがあった。又、上記のように、栓体を何度も切り裂くこととなるため、栓体の細かい小片が発生し易く、これが、上記同様に、体内に侵入する惧れもあった。
【0013】
更に、上記のように、接続針の前端部が鋭利な刃先状とされていると、接続針によって、手指を誤穿刺する惧れもあった。そして、この惧れを無くすためには、特許文献1に示すような、接続針を囲繞する防護壁を設ける必要があるが、このようにすると、雄ルアーが大型化するとの問題が新たに発生していた。
【0014】
本発明は上記問題点を解決した医療用コネクターセット及び留置用カテーテルセットを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の医療用コネクターセットの特徴とするところは、雌ルアーと、雌ルアーに後方から分離自在に接続される雄ルアーを有し、雌ルアーが、液体移送用の接続口が後部に形成されたハウジングを有し、接続口に、弾性材料から成り且つ接続口を閉鎖する栓体が挿着され、雄ルアーが、A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通される液体移送用の接続針と、B.接続針の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブを有する医療用コネクターセットにおいて、接続針の前端の開口縁が、接続針の軸心に対して直交状とされ、この開口縁の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面とされた点にある。
尚、雌ルアーに後方から分離自在に接続される穿刺具を有し、穿刺具が、A.略前後方向に配設され、穿刺具と雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通される穿刺針と、B.穿刺針の後部に備えられ、穿刺具と雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるホルダーを有することもある。
又、接続口における、栓体よりも後方側部分に、・ 前後両端が開口する中空状とされ、栓体の接続口からの抜けを防止すると共に、接続針が後方から挿脱自在に挿通されるガイドが挿着され、ガイド内部における、少なくとも後部が、・前方に向かって、テーパー状とされ、内面が、接続針を接続口の略軸心部に案内するテーパー孔とされることもある。
更に、ガイド内部が、A.その前部を構成し、内径が、軸心方向に関して、略一定とされたストレート孔と、B.ガイド内部の後部を構成するテーパー孔を有することもある。
又、接続針とハブが、プラスチック材料により、一体成形され、この成形時に、接続針の前端の開口縁が、接続針の軸心に対して直交状とされると共に、この開口縁の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面とされることもある。
更に、接続針に潤滑剤が塗布されることもある。
又、本発明の留置用カテーテルセットの特徴とするところは、医療用コネクターセットを有し、このコネクターにおける、雌ルアーのハウジングに、貫通孔が略前後方向に形成され、貫通孔の前部に、・ 略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、接続針を栓体に挿通した際に、接続針と連通する留置針が挿着され、貫通孔の後部が接続口とされた点にある。
尚、雌ルアーと、雌ルアーに夫々後方から分離自在に接続される穿刺具及び雄ルアーを有し、雌ルアーが、A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされた留置針と、B.貫通孔が略前後方向に形成され、貫通孔の前部に留置針が挿着され、貫通孔の後部が液体移送用の接続口とされたハウジングと、C.弾性材料から成り、接続口に挿着されて、接続口を閉鎖する栓体を有し、穿刺具が、A.略前後方向に配設され、穿刺具と雌ルアーの接続時に、栓体及び留置針に後方から挿脱自在に挿通される穿刺針と、B.穿刺針の後部に備えられ、穿刺具と雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるホルダーを有し、雄ルアーが、A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通されて、留置針と連通する液体移送用の接続針と、B.接続針の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブを有する医療用コネクターセットにおいて、接続針の前端の開口縁が、接続針の軸心に対して直交状とされ、この開口縁の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面とされることもある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をインシュリュンの投与セットに適用した実施の形態の第1例を、図1〜図16の図面に基づき説明すると、図1〜図5、図10〜図12等に示すように、投与セットは、雌ルアー1と、穿刺具2と、雄ルアー3等を有する。
【0017】
図6及び図7にも示すように、雌ルアー1は、留置針(ソフトカヌラ、外針、外套針、カテーテルチューブ)5と、ハウジング(留置針側針基、外針側針基、外套針側針基)6と、固定具(固定用カシメピン)7と、栓体8と、ガイド(ガイド用カシメピン)9等を有する。
【0018】
留置針5は(略)前後方向に配設され、前後両端が開口する細長い(半)透明の中空状(チューブ状)とされて、可撓性を有し、プラスチック材料(樹脂材料)により一体形成されている。このプラスチック材料としては、例えば、熱可塑性樹脂が使用される。この熱可塑性樹脂としては、好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリウレタン(PU)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリオキシメチレン等が挙げられるが、この内、好ましいのは、PTFE、ETFE、PP、PUである。
【0019】
ハウジング6においては、前部の左右方向中央部が、上方に突出するセンター隆起部(凸部)11とされ、後部側の左右両側部が、上方に突出するサイド隆起部(凸部)12とされ、残部が下方に凹設された凹設部13とされている。センター隆起部11の左右方向中央部には、貫通孔(挿入孔)14が(略)前後方向に貫通形成されている。貫通孔14は、後方に向かってテーパー状とされた前テーパー孔15と、内径が軸心方向に関して一定とされたストレート孔16と、前方に向かってテーパー状とされた後テーパー孔17と、ストレート孔16よりも大径とされた液体移送用の接続口19を、上記の順で、後方に向かって、連設することで、構成されている。ストレート孔16には、留置針5の後部が挿入、固定されている。接続口19に関しては、内径が軸心方向に関して一定とされる場合と、前方に向かって、小さなテーパー比でテーパー状とされる場合とがある。サイド隆起部12の内側面はガイド面20とされ、ガイド面20の前後方向中間部は、前方に向かうに従って内側方に移行する傾斜状とされた傾斜面21とされている。ハウジング6は、プラスチック材料(樹脂材料)により一体形成されており、このプラスチック材料としては、例えば、留置針5と同様のものや、ポリエーテルスルホン(PES)、ABS樹脂等が挙げられるが、この内、好ましいのは、PP、PE、PES、PVC、ABS樹脂である。
【0020】
固定具7は、留置針5の後部を貫通孔14のストレート孔16の内面との間で挟持固定するもので、前後両端が開口する中空状とされて、後端部を除く部分が、外径が軸心方向に関して一定とされた小径のストレート部とされ、後端部が後方に向かってラッパ状に拡大するように形成されている。尚、留置針5のハウジング6に対する固定は、下記のように行なわれる。即ち、まず、加熱した固定具7を留置針5の後部内に、圧入嵌合するのであり、この際、留置針5の後部は径方向外方に拡大される。その後、留置針5及び固定具7を、ハウジング6の貫通孔14に後方から挿入して、固定具7の小径のストレート部と、貫通孔14のストレート孔16の内面との間で、留置針5の後部を挟持固定している。固定具7は、例えば、ステンレス(SUS304が好ましい。)、ニッケル・チタン合金、プラスチック材料(樹脂材料)等により、一体形成されている。
【0021】
栓体8は、略円柱状とされ、ハウジング6の接続口19内に挿着されて、固定され、接続口19を閉鎖(シール)している。上記「挿着」の一例として、本例では、「圧入」が採用され、栓体8は接続口19内に圧入されている。尚、この「圧入」とは、「軸心方向及び径方向に関して圧縮した状態で挿入されている」との意味であり、このように圧入するのは、栓体8の外面を接続口19の内面に圧着(密着)させて、接続口19を良好に閉鎖(シール)するためである。尚、栓体8が接続口19内に圧入されていない場合でも、後述するように、ガイド9を栓体8の後側凹部24及びハウジング6の接続口19に挿着(圧入固定)することにより、栓体8が接続口19の内面に圧着(密着)されて、接続口19が良好に閉鎖(シール)される。栓体8の前面の中心部からは、円錐台形状の前側凹部23が後方に凹設されている。又、栓体8の後面の中心部からは、後側凹部(係合孔)24が前方に凹設(形成)されており、この後側凹部24は、内径が軸心方向に関して一定とされた前部側のストレート孔25と、前方に向かってテーパー状とされた後部側のテーパー孔26から成る。栓体8は、弾性材料から成り、例えば、イソプレンゴム、シリコンゴム、ブチルゴム、熱可塑性エラストマー、シリコンエラストマー、ラテックス等のゴム材料から成る。
【0022】
ガイド9は、栓体8の抜止(固定)機能と、後述する穿刺具2の穿刺針や雄ルアー3の接続針のガイド機能の両機能を有するもので、栓体8の後側凹部24及びハウジング6の接続口19に挿着(圧入固定)されている。図8にも示すように、ガイド9は、前後両端が開口する中空状とされて、後側凹部24のストレート孔25に挿入(圧入)される筒部28と、後側凹部24のテーパー孔26及び接続口19の後端部に圧入されるテーパー部29を一体成形してなり、テーパー部29の後端縁部が接続口19の後端部を弾性変形させながら、その内面に食込状に圧入、嵌合されることで、ガイド9がハウジング6に固定されると共に、栓体8がハウジング6に固定されて、栓体8の接続口19からの離脱が防止されている。そして、筒部28の内部が、内径が軸心方向に関して一定とされたストレート孔30とされ、又、テーパー部29の内部が、前方に向かってテーパー状とされたテーパー孔31とされて、ストレート孔30及びテーパー孔31の軸心は、雌ルアー1の接続口19の軸心と(略)一致している。尚、テーパー孔31の内面は、後述する穿刺針や接続針の栓体8への挿通時に、これらを栓体8の(略)軸心部に案内する。又、テーパー孔31の前端の内径、即ち、最小内径と、ストレート孔30の内径は、穿刺針及び接続針の外径よりも若干大とされ、上記内径は上記外径に近い径とされている。ガイド9は、固定具7と同様の材料により一体形成されている。
【0023】
穿刺具2は、雌ルアー1に後方から分離可能に接続されるもので、図9にも示すように、穿刺針(内針、ハードカヌラ)33と、ホルダー(内針側針基)34等を有する。
【0024】
穿刺針33は、雌ルアー1のガイド9、栓体8、固定具7、留置針5に挿脱自在に挿通されて、留置針5から前方に突出するもので、(略)前後方向に配設されて、前後両端が開口する細長い中空状(チューブ状)とされると共に、可撓性を有する。穿刺針33の前端部は、その軸心に対して傾斜状にカット(ベベルカット)されて、前端の開口縁36が傾斜状とされると共に、前端部が鋭利な刃先状とされている。尚、穿刺針33の前端開口は上向きとされている。穿刺針33は、例えば、ステンレス(SUS304が好ましい。)やニッケル・チタン合金により一体形成されている。
【0025】
ホルダー34は穿刺針33の後部に備えられて、雌ルアー1のハウジング6に後方から分離可能に接続されるもので、本体38と左右一対の係合爪39を一体形成して成る。ホルダー34は、ハウジング6と同様の材料により形成されている。
【0026】
本体38の左右方向中央部には、穿刺針用挿入孔41が(略)前後方向に貫通形成されている。挿入孔41は、後方に向かってテーパー状とされたテーパー孔42と、内径が軸心方向に関して一定とされたストレート孔43と、内径が軸心方向に関して一定とされ且つ内径がストレート孔43よりも大径とされた陥入部44を、後方に向かって、上記の順で、連設することで、構成されている。穿刺針33は挿入孔41に前方から挿入されて、テーパー孔42とストレート孔43の内面に接着剤45により固定され、ホルダー34から大きく前方に突出している。尚、挿入孔41にテーパー孔42を形成することにより、穿刺針33を挿入孔41に容易に挿入できる。又、穿刺針33をホルダー34に溶着することもある。本体38は、穿刺具2の雌ルアー1への接続時に、ハウジング6の凹設部13の後部、即ち、センター隆起部11の後方で且つ両サイド隆起部12間に後方から挿入されて、前面がセンター隆起部11の後面に当接される。
【0027】
各係合爪39はハウジング6のサイド隆起部12等と共に穿刺具2のロック機構を構成するもので、本体38の前端部の左右両側部から前方に突設されて、弾性変形により、左右方向に揺動可能とされている。各係合爪39の前部の外側面は、前方に向かうに従って内側方に移行する傾斜状とされた傾斜面47とされており、上記外側面における、傾斜面47の後方側には、内側方に凹設された凹設部48が形成され、この凹設部48の前側内面が、後方側に面状を呈する係合部49とされている。各係合爪39は、穿刺具2の雌ルアー1への接続時に、ハウジング6のガイド面20による案内を受けて、弾性変形し、内側方に揺動すると共に、ハウジング6のセンター隆起部11とサイド隆起部12間に挿入され、その傾斜面47がハウジング6のサイド隆起部12よりも前方に移動した際に、その弾性復元力により、外側方に揺動して、その係合部49が各サイド隆起部12の前方に移動し、穿刺具2の雌ルアー1からの不慮の分離が防止される。尚、穿刺具2を雌ルアー1から分離させる際には、両係合爪39を摘んで、内側方に揺動させ、その係合部49を各サイド隆起部12の内側方に移動させて、穿刺具2を雌ルアー1の後方に移動させることで、穿刺具2を雌ルアー1から容易に分離させることができる。
【0028】
雄ルアー3は、雌ルアー1に後方から分離可能に接続されるもので、図13及び図14にも示すように、液体移送用の接続針(輸液針)51と、ハブ(接続針側針基、輸液針側針基)52と、チューブ(液体移送ライン)53と、接続筒54等を有する。
【0029】
接続針51は液体移送ラインに接続されて、雌ルアー1のガイド9、栓体8に挿脱自在に挿通されて、留置針5と連通するもので、(略)前後方向に配設されて、前後両端が開口する細長い中空状(チューブ状)とされて、可撓性を有し、穿刺針33と(略)同一外径を有する。又、図15に示すように、接続針51の前端(先端)の開口縁56(の全体)は、接続針51の軸心57に対して直交状とされている。接続針51の開口縁56はバレル加工(ロールエッジ加工、アール状の面取り加工)されて、その少なくとも、外周縁側の(表面、外面)が、外部に対して、凸状の湾曲面(湾曲凸状)とされて、開口縁56が非鋭利な状態とされ、接続針51は穿刺能力を、全く乃至は殆ど有していない。具体的には、本例では、開口縁56の径方向中央部側(の表面、外面)が、前方に対して面状を呈する平坦面(平面)58とされ、開口縁56の内周縁側(の表面、外面)が、前方斜め内側方に対して凸状の湾曲面に形成された内側湾曲面59とされ、開口縁56の外周縁側(の表面、外面)が、前方斜め外側方に対して凸状の湾曲面に形成された外側湾曲面60とされている。尚、開口縁56に平坦面を設けず、その全体を、外部(前方側)に対して、凸状の湾曲面(湾曲凸状)としてもよい。接続針51は、例えば、ステンレス(SUS304が好ましい。)により一体形成されている。又、接続針51には、シリコンオイル等の潤滑剤が塗布されている。
【0030】
ハブ52は接続針51の後部に備えられて、雌ルアー1のハウジング6に後方から分離可能に接続されるもので、ホルダー34と同様に、本体61と左右一対の係合爪62を一体形成して成る。ハブ52は、ハウジング6やホルダー34と同様の材料により形成されている。
【0031】
本体61の左右方向中央部には、接続針用挿入孔64が(略)前後方向に貫通形成されている。挿入孔64は、後方に向かってテーパー状とされたテーパー孔65と、内径が軸心方向に関して一定とされたストレート孔66と、内径が軸心方向に関して一定とされ且つ内径がストレート孔66よりも大径とされたチューブ嵌合孔67を、後方に向かって、上記の順で、連設することで、構成されている。接続針51は挿入孔64に前方から挿入されて、接着剤68により、テーパー孔65及びストレート孔66の内面に固定され、本体61から前方に突出している。尚、挿入孔64にテーパー孔65を形成することにより、接続針51を挿入孔64に容易に挿入できる。又、接続針51をハブ52に溶着することもある。本体61は、雄ルアー3の雌ルアー1への接続時に、ハウジング6の凹設部13の後部、即ち、センター隆起部11の後方で且つ両サイド隆起部12間に後方から挿入されて、前面がセンター隆起部11の後面に当接される。
【0032】
各係合爪62はハウジング6のサイド隆起部12等と共に雄ルアー3のロック機構を構成するもので、本体61の前端部の左右両側部から前方に突設されて、弾性変形により、左右方向に揺動可能とされている。各係合爪62の前部の外側面は、前方に向かうに従って内側方に移行する傾斜状とされた傾斜面70とされ、上記外側面における、傾斜面70の後方側には、内側方に凹設された凹設部71が形成され、この凹設部71の前側内面が、後方側に面状を呈する係合部72とされている。各係合爪62は、雄ルアー3の雌ルアー1への接続時に、ハウジング6のガイド面20による案内を受けて、弾性変形し、内側方に揺動すると共に、ハウジング6のセンター隆起部11とサイド隆起部12間に挿入され、その傾斜面70がハウジング6のサイド隆起部12よりも前方に移動した際に、その弾性復元力により、外側方に揺動して、その係合部72が各サイド隆起部12の前方に移動し、雄ルアー3の雌ルアー1からの不慮の分離が防止される。尚、雄ルアー3を雌ルアー1から分離させる際には、両係合爪62を摘んで、内側方に揺動させ、その係合部72を各サイド隆起部12の内側方に移動させて、雄ルアー3を雌ルアー1の後方に移動させることで、雄ルアー3を雌ルアー1から容易に分離させることができる。
【0033】
チューブ53は液体移送ラインの一例とされるもので、(半)透明とされて、その前端部が接続針51の後部に外嵌されて、ハブ52の挿入孔64のチューブ嵌合孔67内面に、例えば、接着や溶着等により固定されている。チューブ53の長さは、インシュリュン投与用ポンプ(図示省略)の配設箇所に応じて、適宜、自由に決定される。チューブ53はプラスチック材料により一体形成されている。
【0034】
接続筒54は前後両端が開口する中空状とされて、チューブ53の後端部に連通状に外嵌固定されており、インシュリン投与用ポンプに、直接、又は、チューブ等の接続ライン(部材)を介して、間接的に接続される。尚、接続筒54への接続ラインの接続前には、接続筒54の後端の開口はフィルターや蓋体等の閉鎖部材74により閉鎖されている。接続筒54はハウジング6と同様の材料により一体形成されている。
【0035】
上記構成例では、留置針5を患者の皮下に挿入する際には、図1〜図3等に示すように、雌ルアー1に穿刺具2を接続し、雌ルアー1のハウジング6に穿刺具2のホルダー34を後方から接続すると共に、穿刺具2の穿刺針33を、雌ルアー1のガイド9、栓体8、固定具7及び留置針5に後方から挿通するのであり、穿刺針33の栓体8への挿通時には、栓体8が弾性変形される。
【0036】
又、ガイド9のストレート孔25及びテーパー孔26の軸心は、雌ルアー1の接続口19の軸心と(略)一致していると共に、テーパー孔26の前端の内径、即ち、最小内径と、ストレート孔25の内径が、穿刺針33の外径よりも若干大とされているので、穿刺針33の上記挿通時において、穿刺針33の先鋭状とされた前端部が、ガイド9のテーパー孔26の内面により案内されて、センタリング作用を受け、ガイド9、即ち、接続口19の(略)軸心部に案内されて、ガイド9のストレート孔25に容易に挿入される。これにより、穿刺針33を栓体8の(略)軸心部に容易に挿通でき、穿刺針33は栓体8の前側凹部23から前方に突出して、固定具7を介して、留置針5に挿通される。
【0037】
このようにして、雌ルアー1に穿刺具2を接続した状態で、穿刺針33及び留置針5を患者の皮下に挿入する。その後、穿刺具2を雌ルアー1から分離させて、穿刺針33を患者の皮下及び雌ルアー1から抜き、留置針5を患者の皮下に留置する。この際、栓体8における、穿刺針33の抜き跡(孔)は、栓体8の弾性復元力により、閉鎖されるので、雌ルアー1の接続口19から漏血したり、外気が接続口19から貫通孔14の内部に侵入する惧れはない。
【0038】
次に、インシュリンを断続的又は連続的に投与する際には、図10〜図12に示すように、雌ルアー1に、インシュリン投与用ポンプが接続された雄ルアー3を接続して、雄ルアー3のハブ52を雌ルアー1のハウジング6に後方から接続すると共に、雄ルアー3の接続針51を、雌ルアー1のガイド9及び栓体8に後方から挿通して、留置針5と連通させる。
【0039】
ところで、接続針51の前端の開口縁56は、その軸心57に対して直交状とされると共に、開口縁56の径方向中央部側が、前方に対して面状を呈する平坦面(平面)58とされ、開口縁56の内周縁側が、前方斜め内側方に対して凸状の湾曲面に形成された内側湾曲面59とされ、開口縁56の外周縁側が、前方斜め外側方に対して凸状の湾曲面に形成された外側湾曲面60とされて、接続針51自体には、穿刺能力が全く乃至は殆どない。
【0040】
しかしながら、栓体8の(略)軸心部には、穿刺針33の抜き跡が閉鎖状態で存在するため、図16に示すように、接続針51は、栓体8への挿通時に、栓体8を弾性変形させながら、上記抜き跡76をなぞるように、この抜き跡76に挿通される。
【0041】
このように、接続針51は、栓体8への挿通時に、従来のように、栓体8に穿刺されて、栓体8を切り裂くように挿入されないと共に、接続針51の開口縁の内周縁側等が栓体8に対して切断作用を行なうこともなく、穿刺針33の抜き跡76に挿入される。
【0042】
そのため、患者の状況に応じて、インシュリンの投与を適宜行うために、接続針51の栓体8への挿通を繰り返しても、栓体8が削り取られて、栓体8に穴が開く(コアリング)現象が生じる惧れが極めて少ない。それ故、栓体8による、接続口19の閉鎖性能が低下する惧れが極めて少ないと共に、栓体8の削り取られた「削りカス」が接続針51や留置針5内に入って、体内に侵入する惧れも極めて少ない。
【0043】
又、上記のように、接続針51自体に栓体8に対する穿刺能力が全く乃至は殆どなく、接続針51は穿刺針33の抜き跡76に挿入されるため、接続針51の栓体8への挿通の度に、接続針51が栓体8の異なる部分に穿刺されて、栓体8を切り裂く惧れは極めて少ない。それ故、接続針51の栓体8への挿通を繰り返しても、栓体8は本来の強度や復元性能を失う惧れが極めて少なく、栓体8による、接続口19の閉鎖性能が低下する惧れが極めて少ないと共に、上記のように、栓体8を何度も切り裂く惧れが極めて少ないため、栓体8の細かい小片が発生する惧れも極めて少なく、栓体8の小片が体内に侵入する惧れも極めて少ない。
【0044】
又、雌ルアー1にガイド9がないと、栓体8における、穿刺針33が挿通されるであろう箇所が、栓体8の(略)軸心部とならず、栓体8の軸心部を含む広範囲となると共に、接続針51も、栓体8における、穿刺針33の抜き跡76をなぞりにくくなる惧れがある。
【0045】
然しながら、本例では、雌ルアー1にガイド9が備えられ、そのストレート孔30及びテーパー孔31の軸心が、雌ルアー1の接続口19の軸心と(略)一致していると共に、テーパー孔31の前端の内径、即ち、最小内径と、ストレート孔30の内径が、穿刺針33の外径よりも若干大とされているので、上記のように、穿刺針33が栓体8の(略)軸心部に挿通される。又、接続針51の栓体8への挿通時にも、接続針51がガイド9のテーパー孔31の内面により案内されて、センタリング作用を受け、ガイド9、即ち、接続口19の(略)軸心部に案内されて、ガイド9のストレート孔30に容易に挿入される。更に、接続針51は穿刺針33と(略)同一外径を有し、その外径がストレート孔30の内径よりも若干小とされているので、栓体8における、穿刺針33の抜き跡76を容易になぞって、この抜き跡76にスムーズに挿入され、この抜き跡76への接続針51の挿脱の繰り返しを容易に行なえる。
【0046】
更に、上記のように、接続針51自体には、穿刺能力が全く乃至は殆どないので、手指を誤穿刺する惧れも極めて少ない。それ故、特許文献1に示すように、接続針51を囲繞する防護壁を設ける必要もなく、雄ルアーを小型化できる。又、接続針51に潤滑剤が塗布されているので、接続針51を栓体8の抜き跡76に容易且つスムーズに挿通できる。
【0047】
上記のようにして、雄ルアー3の接続針51を雌ルアー1の栓体8に挿通した後、インシュリュン投与用ポンプを駆動することにより、該ポンプから、インシュリュンを、雄ルアー3の接続筒54、チューブ53、接続針51、固定具7、留置針5等を介して、患者の体内に断続的又は連続的に投与できる。
【0048】
投与が終了すれば、雄ルアー3を雌ルアー1から分離させて、雄ルアー3のハブ52を雌ルアー1のハウジング6から分離させると共に、雄ルアー3の接続針51を雌ルアー1の栓体8及びガイド9から抜くのであり、この際、栓体8における、接続針51の抜き跡(即ち、穿刺針33の抜き跡76)は、栓体8の弾性復元力により、閉鎖されて、雌ルアー1の接続口19から漏血したり、外気が接続口19から貫通孔14の内部に侵入する惧れはない。
【0049】
図17及び図18は本発明の実施の形態の第2例を示し、ガイド9が、上記第1例のガイド9から筒部28を除去した形状とされて、前方に対して、テーパー状とされている。
【0050】
図19及び図20は本発明の実施の形態の第3例を示し、プラスチック材料により、雄ルアー3の接続針51とハブ52が一体成形されて、この成形時に、接続針51の前端の開口縁56が、第1例と同様に、成形されている。
【0051】
上記第1例では、接続針51の前端の開口縁56に対して、バレル加工と呼ばれる加工等を施す必要があり、その分、従来に比較して、加工工数が増加して、その製造コストの上昇を招来し易い。又、第1例では、従来と同様に、接続針51をハブ52に接着、又は、溶着する工程も必要である。
【0052】
しかし、上記第3例では、接続針51とハブ52が一体成形されて、成形時に、接続針51の前端の開口縁56が、第1例と同様に、成形されているので、接続針51の前端の開口縁56に対して加工を施す必要がなく、従来に比較して、加工工数が増加しない。又、従来も必要であった、接続針51をハブ52に接着、又は、溶着する工程も必要でない。従って、第3例では、従来よりも雄ルアー3、即ち、インシュリュンの投与セットの製造コストを削減できる。
【0053】
尚、上記実施の形態は、本発明をインシュリュンの投与セットに適用したものであるが、本発明は、(1) インシュリュン以外の輸液、輸血、採血、人工透析等を行なうための各種留置用カテーテルセットや、(2) 雌ルアーが留置針を有さず、輸液、輸血、採血、人工透析ラインに設けられた各種医療用コネクターにも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、接続針の栓体への挿通を繰り返しても、栓体による、接続口の閉鎖性能が低下する惧れが極めて少ないと共に、栓体の削り取られた「削りカス」や小片等が体内に侵入する惧れも極めて少ない。又、接続針により、手指を誤穿刺する惧れも極めて少なく、それ故、接続針を囲繞する防護壁を設ける必要もなく、雄ルアーを小型化できる。
又、請求項3記載の発明によれば、接続針の栓体への挿通時に、接続針を栓体の略軸心部に案内でき、接続針の栓体に対する挿通箇所を略設定できる。
更に、請求項5記載の発明によれば、製造コストを削減できる。
又、請求項6記載の発明によれば、接続針を栓体に容易且つスムーズに挿通できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す平面図である。
【図2】図1の一部断面平面図である。
【図3】図2の縦側断面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】図3の分解図である。
【図6】図2の雌ルアーの一部断面平面図である。
【図7】図5の雌ルアーの一部拡大図である。
【図8】(A)は図7のガイドの側面図、(B)は(A)の縦側断面図である。
【図9】図2の穿刺具の一部断面平面図である。
【図10】図1の穿刺具を雄ルアーに代えた状態を示す平面図である。
【図11】図10の一部断面平面図である。
【図12】図11の縦側断面図である。
【図13】図11の雄ルアーの一部断面平面図である。
【図14】図13の縦側断面図である。
【図15】図14の接続針の前端部の拡大図である。
【図16】図15の接続針の作用を示す縦側断面図である。
【図17】本発明の実施の形態の第2例を示す縦側断面図である。
【図18】(A)は図17のガイドの側面図、(B)は(A)の縦側断面図である。
【図19】本発明の実施の形態の第3例を示す一部断面平面図である。
【図20】図19の縦側断面図である。
【図21】従来一例を示す接続針の縦側断面図である。
【図22】図21の接続針の作用を示す縦側断面図である。
【符号の説明】
1 雌ルアー
2 穿刺具
3 雄ルアー
5 留置針
6 ハウジング
8 栓体
9 ガイド
14 貫通孔
19 接続口
30 ストレート孔
31 テーパー孔
33 穿刺針
34 ホルダー
51 接続針
52 ハブ
56 開口縁
57 接続針の軸心
60 外側湾曲面
76 抜き跡
【発明の属する技術分野】
本発明は輸液、輸血、採血、人工透析ライン等に設けられた各種医療用コネクターセット及び、輸液、輸血、採血、人工透析等を行なうための各種留置用カテーテルセット(例えば、インシュリンの投与セット等の薬液の皮下注入セット)に関する。
【0002】
【従来の技術】
インシュリンを断続的又は連続的に投与する投与セットとして、雌ルアーと、雌ルアーに夫々分離自在に接続される穿刺具及び雄ルアーを有するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このものでは、雌ルアーが、A.前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされた留置針と、B.貫通孔が前後方向に形成され、貫通孔の前部に留置針が挿着され、貫通孔の後部が、インシュリュン移送用の接続口とされたハウジングと、C.ゴム材料から成り、接続口に挿着されて、接続口を閉鎖する栓体を有する。
【0004】
又、穿刺具が、A.前後方向に配設され、穿刺具と雌ルアーの接続時に、栓体及び留置針に後方から挿脱自在に挿通される穿刺針と、B.穿刺針の後部に備えられ、穿刺具と雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるホルダーを有する。
【0005】
更に、雄ルアーが、A.前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、後部がインシュリン投与ラインと接続されると共に、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通されて、留置針と連通する接続針と、B.接続針の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブを有する。そして、図21に示すように、接続針81の前端部が、その軸心82に対して傾斜状にカット(ベベルカット)され、前端の開口縁83が傾斜状とされて、前端部が鋭利な刃先状とされ、接続針81自体が栓体に対する穿刺能力を有していた。
【0006】
上記のものでは、留置針を患者の皮下に留置する際には、雌ルアーに穿刺具を接続して、穿刺具の穿刺針及び雌ルアーの留置針を患者の皮下に挿入した後、穿刺具を雌ルアーから分離させて、穿刺針を患者の皮下から抜き、留置針を患者の皮下に留置する。この際、雌ルアーの接続口は栓体により閉鎖されているので、接続口から漏血する惧れはない。
【0007】
次に、インシュリンを断続的又は連続的に投与する際には、雄ルアーを雌ルアーに接続し、雄ルアーの接続針を雌ルアーの栓体に挿通して、留置針と連通させ、患者にインシュリンを投与する。投与が終了すれば、雄ルアーを雌ルアーから分離させて、雄ルアーの接続針を雌ルアーの栓体から抜去する。この際にも、雌ルアーの接続口は栓体により閉鎖されているので、接続口から漏血する惧れはない。そして、患者の状況に応じて、インシュリンの投与が適宜行なわれるので、雄ルアーの接続針も雌ルアーの栓体に複数回挿通されることになる。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第6056718号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1等では、上記のように(図21参照)、接続針81の前端部が、その軸心82に対して傾斜状にカットされて、前端部が鋭利な刃先状とされ、接続針81自体が栓体に対する穿刺能力を有していた。
【0010】
このため、接続針の栓体への挿通時には、接続針が、栓体における、穿刺針の抜き跡(孔)をなぞる可能性は極めて少なく、多くの場合、まず、鋭利な刃先状とされた前端部が栓体に穿刺されて、栓体を切り裂くように挿入され、次に、その後方側部分が、順次、栓体に挿入されることとなる。これにより、図22に示すように、栓体84における、接続針81の前方側部分が、相対的に、接続針81の内部側に進入して、接続針81の前端の開口縁83の後端部側の内周縁85で切断作用を受ける。
【0011】
そのため、接続針の栓体への挿通を繰り返すと、栓体が削り取られて、栓体に穴(孔)が開く(コアリング)現象が生じ、これにより、栓体による、接続口の閉鎖性能が低下すると共に、栓体の削り取られた「削りカス」が接続針や留置針内に入り、体内に侵入する惧れもあった。
【0012】
又、上記のように、接続針の前端部が鋭利な刃先状とされて、接続針自体に栓体に対する穿刺能力があるため、接続針の栓体への挿通の度に、接続針が栓体の異なる部分に穿刺されて、栓体を切り裂くこととなり易い。これにより、接続針の栓体への挿通を繰り返すと、栓体は本来の強度や復元性能を失って、栓体による、接続口の閉鎖性能が低下する惧れがあった。又、上記のように、栓体を何度も切り裂くこととなるため、栓体の細かい小片が発生し易く、これが、上記同様に、体内に侵入する惧れもあった。
【0013】
更に、上記のように、接続針の前端部が鋭利な刃先状とされていると、接続針によって、手指を誤穿刺する惧れもあった。そして、この惧れを無くすためには、特許文献1に示すような、接続針を囲繞する防護壁を設ける必要があるが、このようにすると、雄ルアーが大型化するとの問題が新たに発生していた。
【0014】
本発明は上記問題点を解決した医療用コネクターセット及び留置用カテーテルセットを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の医療用コネクターセットの特徴とするところは、雌ルアーと、雌ルアーに後方から分離自在に接続される雄ルアーを有し、雌ルアーが、液体移送用の接続口が後部に形成されたハウジングを有し、接続口に、弾性材料から成り且つ接続口を閉鎖する栓体が挿着され、雄ルアーが、A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通される液体移送用の接続針と、B.接続針の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブを有する医療用コネクターセットにおいて、接続針の前端の開口縁が、接続針の軸心に対して直交状とされ、この開口縁の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面とされた点にある。
尚、雌ルアーに後方から分離自在に接続される穿刺具を有し、穿刺具が、A.略前後方向に配設され、穿刺具と雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通される穿刺針と、B.穿刺針の後部に備えられ、穿刺具と雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるホルダーを有することもある。
又、接続口における、栓体よりも後方側部分に、・ 前後両端が開口する中空状とされ、栓体の接続口からの抜けを防止すると共に、接続針が後方から挿脱自在に挿通されるガイドが挿着され、ガイド内部における、少なくとも後部が、・前方に向かって、テーパー状とされ、内面が、接続針を接続口の略軸心部に案内するテーパー孔とされることもある。
更に、ガイド内部が、A.その前部を構成し、内径が、軸心方向に関して、略一定とされたストレート孔と、B.ガイド内部の後部を構成するテーパー孔を有することもある。
又、接続針とハブが、プラスチック材料により、一体成形され、この成形時に、接続針の前端の開口縁が、接続針の軸心に対して直交状とされると共に、この開口縁の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面とされることもある。
更に、接続針に潤滑剤が塗布されることもある。
又、本発明の留置用カテーテルセットの特徴とするところは、医療用コネクターセットを有し、このコネクターにおける、雌ルアーのハウジングに、貫通孔が略前後方向に形成され、貫通孔の前部に、・ 略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、接続針を栓体に挿通した際に、接続針と連通する留置針が挿着され、貫通孔の後部が接続口とされた点にある。
尚、雌ルアーと、雌ルアーに夫々後方から分離自在に接続される穿刺具及び雄ルアーを有し、雌ルアーが、A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされた留置針と、B.貫通孔が略前後方向に形成され、貫通孔の前部に留置針が挿着され、貫通孔の後部が液体移送用の接続口とされたハウジングと、C.弾性材料から成り、接続口に挿着されて、接続口を閉鎖する栓体を有し、穿刺具が、A.略前後方向に配設され、穿刺具と雌ルアーの接続時に、栓体及び留置針に後方から挿脱自在に挿通される穿刺針と、B.穿刺針の後部に備えられ、穿刺具と雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるホルダーを有し、雄ルアーが、A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通されて、留置針と連通する液体移送用の接続針と、B.接続針の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブを有する医療用コネクターセットにおいて、接続針の前端の開口縁が、接続針の軸心に対して直交状とされ、この開口縁の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面とされることもある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をインシュリュンの投与セットに適用した実施の形態の第1例を、図1〜図16の図面に基づき説明すると、図1〜図5、図10〜図12等に示すように、投与セットは、雌ルアー1と、穿刺具2と、雄ルアー3等を有する。
【0017】
図6及び図7にも示すように、雌ルアー1は、留置針(ソフトカヌラ、外針、外套針、カテーテルチューブ)5と、ハウジング(留置針側針基、外針側針基、外套針側針基)6と、固定具(固定用カシメピン)7と、栓体8と、ガイド(ガイド用カシメピン)9等を有する。
【0018】
留置針5は(略)前後方向に配設され、前後両端が開口する細長い(半)透明の中空状(チューブ状)とされて、可撓性を有し、プラスチック材料(樹脂材料)により一体形成されている。このプラスチック材料としては、例えば、熱可塑性樹脂が使用される。この熱可塑性樹脂としては、好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリウレタン(PU)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリオキシメチレン等が挙げられるが、この内、好ましいのは、PTFE、ETFE、PP、PUである。
【0019】
ハウジング6においては、前部の左右方向中央部が、上方に突出するセンター隆起部(凸部)11とされ、後部側の左右両側部が、上方に突出するサイド隆起部(凸部)12とされ、残部が下方に凹設された凹設部13とされている。センター隆起部11の左右方向中央部には、貫通孔(挿入孔)14が(略)前後方向に貫通形成されている。貫通孔14は、後方に向かってテーパー状とされた前テーパー孔15と、内径が軸心方向に関して一定とされたストレート孔16と、前方に向かってテーパー状とされた後テーパー孔17と、ストレート孔16よりも大径とされた液体移送用の接続口19を、上記の順で、後方に向かって、連設することで、構成されている。ストレート孔16には、留置針5の後部が挿入、固定されている。接続口19に関しては、内径が軸心方向に関して一定とされる場合と、前方に向かって、小さなテーパー比でテーパー状とされる場合とがある。サイド隆起部12の内側面はガイド面20とされ、ガイド面20の前後方向中間部は、前方に向かうに従って内側方に移行する傾斜状とされた傾斜面21とされている。ハウジング6は、プラスチック材料(樹脂材料)により一体形成されており、このプラスチック材料としては、例えば、留置針5と同様のものや、ポリエーテルスルホン(PES)、ABS樹脂等が挙げられるが、この内、好ましいのは、PP、PE、PES、PVC、ABS樹脂である。
【0020】
固定具7は、留置針5の後部を貫通孔14のストレート孔16の内面との間で挟持固定するもので、前後両端が開口する中空状とされて、後端部を除く部分が、外径が軸心方向に関して一定とされた小径のストレート部とされ、後端部が後方に向かってラッパ状に拡大するように形成されている。尚、留置針5のハウジング6に対する固定は、下記のように行なわれる。即ち、まず、加熱した固定具7を留置針5の後部内に、圧入嵌合するのであり、この際、留置針5の後部は径方向外方に拡大される。その後、留置針5及び固定具7を、ハウジング6の貫通孔14に後方から挿入して、固定具7の小径のストレート部と、貫通孔14のストレート孔16の内面との間で、留置針5の後部を挟持固定している。固定具7は、例えば、ステンレス(SUS304が好ましい。)、ニッケル・チタン合金、プラスチック材料(樹脂材料)等により、一体形成されている。
【0021】
栓体8は、略円柱状とされ、ハウジング6の接続口19内に挿着されて、固定され、接続口19を閉鎖(シール)している。上記「挿着」の一例として、本例では、「圧入」が採用され、栓体8は接続口19内に圧入されている。尚、この「圧入」とは、「軸心方向及び径方向に関して圧縮した状態で挿入されている」との意味であり、このように圧入するのは、栓体8の外面を接続口19の内面に圧着(密着)させて、接続口19を良好に閉鎖(シール)するためである。尚、栓体8が接続口19内に圧入されていない場合でも、後述するように、ガイド9を栓体8の後側凹部24及びハウジング6の接続口19に挿着(圧入固定)することにより、栓体8が接続口19の内面に圧着(密着)されて、接続口19が良好に閉鎖(シール)される。栓体8の前面の中心部からは、円錐台形状の前側凹部23が後方に凹設されている。又、栓体8の後面の中心部からは、後側凹部(係合孔)24が前方に凹設(形成)されており、この後側凹部24は、内径が軸心方向に関して一定とされた前部側のストレート孔25と、前方に向かってテーパー状とされた後部側のテーパー孔26から成る。栓体8は、弾性材料から成り、例えば、イソプレンゴム、シリコンゴム、ブチルゴム、熱可塑性エラストマー、シリコンエラストマー、ラテックス等のゴム材料から成る。
【0022】
ガイド9は、栓体8の抜止(固定)機能と、後述する穿刺具2の穿刺針や雄ルアー3の接続針のガイド機能の両機能を有するもので、栓体8の後側凹部24及びハウジング6の接続口19に挿着(圧入固定)されている。図8にも示すように、ガイド9は、前後両端が開口する中空状とされて、後側凹部24のストレート孔25に挿入(圧入)される筒部28と、後側凹部24のテーパー孔26及び接続口19の後端部に圧入されるテーパー部29を一体成形してなり、テーパー部29の後端縁部が接続口19の後端部を弾性変形させながら、その内面に食込状に圧入、嵌合されることで、ガイド9がハウジング6に固定されると共に、栓体8がハウジング6に固定されて、栓体8の接続口19からの離脱が防止されている。そして、筒部28の内部が、内径が軸心方向に関して一定とされたストレート孔30とされ、又、テーパー部29の内部が、前方に向かってテーパー状とされたテーパー孔31とされて、ストレート孔30及びテーパー孔31の軸心は、雌ルアー1の接続口19の軸心と(略)一致している。尚、テーパー孔31の内面は、後述する穿刺針や接続針の栓体8への挿通時に、これらを栓体8の(略)軸心部に案内する。又、テーパー孔31の前端の内径、即ち、最小内径と、ストレート孔30の内径は、穿刺針及び接続針の外径よりも若干大とされ、上記内径は上記外径に近い径とされている。ガイド9は、固定具7と同様の材料により一体形成されている。
【0023】
穿刺具2は、雌ルアー1に後方から分離可能に接続されるもので、図9にも示すように、穿刺針(内針、ハードカヌラ)33と、ホルダー(内針側針基)34等を有する。
【0024】
穿刺針33は、雌ルアー1のガイド9、栓体8、固定具7、留置針5に挿脱自在に挿通されて、留置針5から前方に突出するもので、(略)前後方向に配設されて、前後両端が開口する細長い中空状(チューブ状)とされると共に、可撓性を有する。穿刺針33の前端部は、その軸心に対して傾斜状にカット(ベベルカット)されて、前端の開口縁36が傾斜状とされると共に、前端部が鋭利な刃先状とされている。尚、穿刺針33の前端開口は上向きとされている。穿刺針33は、例えば、ステンレス(SUS304が好ましい。)やニッケル・チタン合金により一体形成されている。
【0025】
ホルダー34は穿刺針33の後部に備えられて、雌ルアー1のハウジング6に後方から分離可能に接続されるもので、本体38と左右一対の係合爪39を一体形成して成る。ホルダー34は、ハウジング6と同様の材料により形成されている。
【0026】
本体38の左右方向中央部には、穿刺針用挿入孔41が(略)前後方向に貫通形成されている。挿入孔41は、後方に向かってテーパー状とされたテーパー孔42と、内径が軸心方向に関して一定とされたストレート孔43と、内径が軸心方向に関して一定とされ且つ内径がストレート孔43よりも大径とされた陥入部44を、後方に向かって、上記の順で、連設することで、構成されている。穿刺針33は挿入孔41に前方から挿入されて、テーパー孔42とストレート孔43の内面に接着剤45により固定され、ホルダー34から大きく前方に突出している。尚、挿入孔41にテーパー孔42を形成することにより、穿刺針33を挿入孔41に容易に挿入できる。又、穿刺針33をホルダー34に溶着することもある。本体38は、穿刺具2の雌ルアー1への接続時に、ハウジング6の凹設部13の後部、即ち、センター隆起部11の後方で且つ両サイド隆起部12間に後方から挿入されて、前面がセンター隆起部11の後面に当接される。
【0027】
各係合爪39はハウジング6のサイド隆起部12等と共に穿刺具2のロック機構を構成するもので、本体38の前端部の左右両側部から前方に突設されて、弾性変形により、左右方向に揺動可能とされている。各係合爪39の前部の外側面は、前方に向かうに従って内側方に移行する傾斜状とされた傾斜面47とされており、上記外側面における、傾斜面47の後方側には、内側方に凹設された凹設部48が形成され、この凹設部48の前側内面が、後方側に面状を呈する係合部49とされている。各係合爪39は、穿刺具2の雌ルアー1への接続時に、ハウジング6のガイド面20による案内を受けて、弾性変形し、内側方に揺動すると共に、ハウジング6のセンター隆起部11とサイド隆起部12間に挿入され、その傾斜面47がハウジング6のサイド隆起部12よりも前方に移動した際に、その弾性復元力により、外側方に揺動して、その係合部49が各サイド隆起部12の前方に移動し、穿刺具2の雌ルアー1からの不慮の分離が防止される。尚、穿刺具2を雌ルアー1から分離させる際には、両係合爪39を摘んで、内側方に揺動させ、その係合部49を各サイド隆起部12の内側方に移動させて、穿刺具2を雌ルアー1の後方に移動させることで、穿刺具2を雌ルアー1から容易に分離させることができる。
【0028】
雄ルアー3は、雌ルアー1に後方から分離可能に接続されるもので、図13及び図14にも示すように、液体移送用の接続針(輸液針)51と、ハブ(接続針側針基、輸液針側針基)52と、チューブ(液体移送ライン)53と、接続筒54等を有する。
【0029】
接続針51は液体移送ラインに接続されて、雌ルアー1のガイド9、栓体8に挿脱自在に挿通されて、留置針5と連通するもので、(略)前後方向に配設されて、前後両端が開口する細長い中空状(チューブ状)とされて、可撓性を有し、穿刺針33と(略)同一外径を有する。又、図15に示すように、接続針51の前端(先端)の開口縁56(の全体)は、接続針51の軸心57に対して直交状とされている。接続針51の開口縁56はバレル加工(ロールエッジ加工、アール状の面取り加工)されて、その少なくとも、外周縁側の(表面、外面)が、外部に対して、凸状の湾曲面(湾曲凸状)とされて、開口縁56が非鋭利な状態とされ、接続針51は穿刺能力を、全く乃至は殆ど有していない。具体的には、本例では、開口縁56の径方向中央部側(の表面、外面)が、前方に対して面状を呈する平坦面(平面)58とされ、開口縁56の内周縁側(の表面、外面)が、前方斜め内側方に対して凸状の湾曲面に形成された内側湾曲面59とされ、開口縁56の外周縁側(の表面、外面)が、前方斜め外側方に対して凸状の湾曲面に形成された外側湾曲面60とされている。尚、開口縁56に平坦面を設けず、その全体を、外部(前方側)に対して、凸状の湾曲面(湾曲凸状)としてもよい。接続針51は、例えば、ステンレス(SUS304が好ましい。)により一体形成されている。又、接続針51には、シリコンオイル等の潤滑剤が塗布されている。
【0030】
ハブ52は接続針51の後部に備えられて、雌ルアー1のハウジング6に後方から分離可能に接続されるもので、ホルダー34と同様に、本体61と左右一対の係合爪62を一体形成して成る。ハブ52は、ハウジング6やホルダー34と同様の材料により形成されている。
【0031】
本体61の左右方向中央部には、接続針用挿入孔64が(略)前後方向に貫通形成されている。挿入孔64は、後方に向かってテーパー状とされたテーパー孔65と、内径が軸心方向に関して一定とされたストレート孔66と、内径が軸心方向に関して一定とされ且つ内径がストレート孔66よりも大径とされたチューブ嵌合孔67を、後方に向かって、上記の順で、連設することで、構成されている。接続針51は挿入孔64に前方から挿入されて、接着剤68により、テーパー孔65及びストレート孔66の内面に固定され、本体61から前方に突出している。尚、挿入孔64にテーパー孔65を形成することにより、接続針51を挿入孔64に容易に挿入できる。又、接続針51をハブ52に溶着することもある。本体61は、雄ルアー3の雌ルアー1への接続時に、ハウジング6の凹設部13の後部、即ち、センター隆起部11の後方で且つ両サイド隆起部12間に後方から挿入されて、前面がセンター隆起部11の後面に当接される。
【0032】
各係合爪62はハウジング6のサイド隆起部12等と共に雄ルアー3のロック機構を構成するもので、本体61の前端部の左右両側部から前方に突設されて、弾性変形により、左右方向に揺動可能とされている。各係合爪62の前部の外側面は、前方に向かうに従って内側方に移行する傾斜状とされた傾斜面70とされ、上記外側面における、傾斜面70の後方側には、内側方に凹設された凹設部71が形成され、この凹設部71の前側内面が、後方側に面状を呈する係合部72とされている。各係合爪62は、雄ルアー3の雌ルアー1への接続時に、ハウジング6のガイド面20による案内を受けて、弾性変形し、内側方に揺動すると共に、ハウジング6のセンター隆起部11とサイド隆起部12間に挿入され、その傾斜面70がハウジング6のサイド隆起部12よりも前方に移動した際に、その弾性復元力により、外側方に揺動して、その係合部72が各サイド隆起部12の前方に移動し、雄ルアー3の雌ルアー1からの不慮の分離が防止される。尚、雄ルアー3を雌ルアー1から分離させる際には、両係合爪62を摘んで、内側方に揺動させ、その係合部72を各サイド隆起部12の内側方に移動させて、雄ルアー3を雌ルアー1の後方に移動させることで、雄ルアー3を雌ルアー1から容易に分離させることができる。
【0033】
チューブ53は液体移送ラインの一例とされるもので、(半)透明とされて、その前端部が接続針51の後部に外嵌されて、ハブ52の挿入孔64のチューブ嵌合孔67内面に、例えば、接着や溶着等により固定されている。チューブ53の長さは、インシュリュン投与用ポンプ(図示省略)の配設箇所に応じて、適宜、自由に決定される。チューブ53はプラスチック材料により一体形成されている。
【0034】
接続筒54は前後両端が開口する中空状とされて、チューブ53の後端部に連通状に外嵌固定されており、インシュリン投与用ポンプに、直接、又は、チューブ等の接続ライン(部材)を介して、間接的に接続される。尚、接続筒54への接続ラインの接続前には、接続筒54の後端の開口はフィルターや蓋体等の閉鎖部材74により閉鎖されている。接続筒54はハウジング6と同様の材料により一体形成されている。
【0035】
上記構成例では、留置針5を患者の皮下に挿入する際には、図1〜図3等に示すように、雌ルアー1に穿刺具2を接続し、雌ルアー1のハウジング6に穿刺具2のホルダー34を後方から接続すると共に、穿刺具2の穿刺針33を、雌ルアー1のガイド9、栓体8、固定具7及び留置針5に後方から挿通するのであり、穿刺針33の栓体8への挿通時には、栓体8が弾性変形される。
【0036】
又、ガイド9のストレート孔25及びテーパー孔26の軸心は、雌ルアー1の接続口19の軸心と(略)一致していると共に、テーパー孔26の前端の内径、即ち、最小内径と、ストレート孔25の内径が、穿刺針33の外径よりも若干大とされているので、穿刺針33の上記挿通時において、穿刺針33の先鋭状とされた前端部が、ガイド9のテーパー孔26の内面により案内されて、センタリング作用を受け、ガイド9、即ち、接続口19の(略)軸心部に案内されて、ガイド9のストレート孔25に容易に挿入される。これにより、穿刺針33を栓体8の(略)軸心部に容易に挿通でき、穿刺針33は栓体8の前側凹部23から前方に突出して、固定具7を介して、留置針5に挿通される。
【0037】
このようにして、雌ルアー1に穿刺具2を接続した状態で、穿刺針33及び留置針5を患者の皮下に挿入する。その後、穿刺具2を雌ルアー1から分離させて、穿刺針33を患者の皮下及び雌ルアー1から抜き、留置針5を患者の皮下に留置する。この際、栓体8における、穿刺針33の抜き跡(孔)は、栓体8の弾性復元力により、閉鎖されるので、雌ルアー1の接続口19から漏血したり、外気が接続口19から貫通孔14の内部に侵入する惧れはない。
【0038】
次に、インシュリンを断続的又は連続的に投与する際には、図10〜図12に示すように、雌ルアー1に、インシュリン投与用ポンプが接続された雄ルアー3を接続して、雄ルアー3のハブ52を雌ルアー1のハウジング6に後方から接続すると共に、雄ルアー3の接続針51を、雌ルアー1のガイド9及び栓体8に後方から挿通して、留置針5と連通させる。
【0039】
ところで、接続針51の前端の開口縁56は、その軸心57に対して直交状とされると共に、開口縁56の径方向中央部側が、前方に対して面状を呈する平坦面(平面)58とされ、開口縁56の内周縁側が、前方斜め内側方に対して凸状の湾曲面に形成された内側湾曲面59とされ、開口縁56の外周縁側が、前方斜め外側方に対して凸状の湾曲面に形成された外側湾曲面60とされて、接続針51自体には、穿刺能力が全く乃至は殆どない。
【0040】
しかしながら、栓体8の(略)軸心部には、穿刺針33の抜き跡が閉鎖状態で存在するため、図16に示すように、接続針51は、栓体8への挿通時に、栓体8を弾性変形させながら、上記抜き跡76をなぞるように、この抜き跡76に挿通される。
【0041】
このように、接続針51は、栓体8への挿通時に、従来のように、栓体8に穿刺されて、栓体8を切り裂くように挿入されないと共に、接続針51の開口縁の内周縁側等が栓体8に対して切断作用を行なうこともなく、穿刺針33の抜き跡76に挿入される。
【0042】
そのため、患者の状況に応じて、インシュリンの投与を適宜行うために、接続針51の栓体8への挿通を繰り返しても、栓体8が削り取られて、栓体8に穴が開く(コアリング)現象が生じる惧れが極めて少ない。それ故、栓体8による、接続口19の閉鎖性能が低下する惧れが極めて少ないと共に、栓体8の削り取られた「削りカス」が接続針51や留置針5内に入って、体内に侵入する惧れも極めて少ない。
【0043】
又、上記のように、接続針51自体に栓体8に対する穿刺能力が全く乃至は殆どなく、接続針51は穿刺針33の抜き跡76に挿入されるため、接続針51の栓体8への挿通の度に、接続針51が栓体8の異なる部分に穿刺されて、栓体8を切り裂く惧れは極めて少ない。それ故、接続針51の栓体8への挿通を繰り返しても、栓体8は本来の強度や復元性能を失う惧れが極めて少なく、栓体8による、接続口19の閉鎖性能が低下する惧れが極めて少ないと共に、上記のように、栓体8を何度も切り裂く惧れが極めて少ないため、栓体8の細かい小片が発生する惧れも極めて少なく、栓体8の小片が体内に侵入する惧れも極めて少ない。
【0044】
又、雌ルアー1にガイド9がないと、栓体8における、穿刺針33が挿通されるであろう箇所が、栓体8の(略)軸心部とならず、栓体8の軸心部を含む広範囲となると共に、接続針51も、栓体8における、穿刺針33の抜き跡76をなぞりにくくなる惧れがある。
【0045】
然しながら、本例では、雌ルアー1にガイド9が備えられ、そのストレート孔30及びテーパー孔31の軸心が、雌ルアー1の接続口19の軸心と(略)一致していると共に、テーパー孔31の前端の内径、即ち、最小内径と、ストレート孔30の内径が、穿刺針33の外径よりも若干大とされているので、上記のように、穿刺針33が栓体8の(略)軸心部に挿通される。又、接続針51の栓体8への挿通時にも、接続針51がガイド9のテーパー孔31の内面により案内されて、センタリング作用を受け、ガイド9、即ち、接続口19の(略)軸心部に案内されて、ガイド9のストレート孔30に容易に挿入される。更に、接続針51は穿刺針33と(略)同一外径を有し、その外径がストレート孔30の内径よりも若干小とされているので、栓体8における、穿刺針33の抜き跡76を容易になぞって、この抜き跡76にスムーズに挿入され、この抜き跡76への接続針51の挿脱の繰り返しを容易に行なえる。
【0046】
更に、上記のように、接続針51自体には、穿刺能力が全く乃至は殆どないので、手指を誤穿刺する惧れも極めて少ない。それ故、特許文献1に示すように、接続針51を囲繞する防護壁を設ける必要もなく、雄ルアーを小型化できる。又、接続針51に潤滑剤が塗布されているので、接続針51を栓体8の抜き跡76に容易且つスムーズに挿通できる。
【0047】
上記のようにして、雄ルアー3の接続針51を雌ルアー1の栓体8に挿通した後、インシュリュン投与用ポンプを駆動することにより、該ポンプから、インシュリュンを、雄ルアー3の接続筒54、チューブ53、接続針51、固定具7、留置針5等を介して、患者の体内に断続的又は連続的に投与できる。
【0048】
投与が終了すれば、雄ルアー3を雌ルアー1から分離させて、雄ルアー3のハブ52を雌ルアー1のハウジング6から分離させると共に、雄ルアー3の接続針51を雌ルアー1の栓体8及びガイド9から抜くのであり、この際、栓体8における、接続針51の抜き跡(即ち、穿刺針33の抜き跡76)は、栓体8の弾性復元力により、閉鎖されて、雌ルアー1の接続口19から漏血したり、外気が接続口19から貫通孔14の内部に侵入する惧れはない。
【0049】
図17及び図18は本発明の実施の形態の第2例を示し、ガイド9が、上記第1例のガイド9から筒部28を除去した形状とされて、前方に対して、テーパー状とされている。
【0050】
図19及び図20は本発明の実施の形態の第3例を示し、プラスチック材料により、雄ルアー3の接続針51とハブ52が一体成形されて、この成形時に、接続針51の前端の開口縁56が、第1例と同様に、成形されている。
【0051】
上記第1例では、接続針51の前端の開口縁56に対して、バレル加工と呼ばれる加工等を施す必要があり、その分、従来に比較して、加工工数が増加して、その製造コストの上昇を招来し易い。又、第1例では、従来と同様に、接続針51をハブ52に接着、又は、溶着する工程も必要である。
【0052】
しかし、上記第3例では、接続針51とハブ52が一体成形されて、成形時に、接続針51の前端の開口縁56が、第1例と同様に、成形されているので、接続針51の前端の開口縁56に対して加工を施す必要がなく、従来に比較して、加工工数が増加しない。又、従来も必要であった、接続針51をハブ52に接着、又は、溶着する工程も必要でない。従って、第3例では、従来よりも雄ルアー3、即ち、インシュリュンの投与セットの製造コストを削減できる。
【0053】
尚、上記実施の形態は、本発明をインシュリュンの投与セットに適用したものであるが、本発明は、(1) インシュリュン以外の輸液、輸血、採血、人工透析等を行なうための各種留置用カテーテルセットや、(2) 雌ルアーが留置針を有さず、輸液、輸血、採血、人工透析ラインに設けられた各種医療用コネクターにも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、接続針の栓体への挿通を繰り返しても、栓体による、接続口の閉鎖性能が低下する惧れが極めて少ないと共に、栓体の削り取られた「削りカス」や小片等が体内に侵入する惧れも極めて少ない。又、接続針により、手指を誤穿刺する惧れも極めて少なく、それ故、接続針を囲繞する防護壁を設ける必要もなく、雄ルアーを小型化できる。
又、請求項3記載の発明によれば、接続針の栓体への挿通時に、接続針を栓体の略軸心部に案内でき、接続針の栓体に対する挿通箇所を略設定できる。
更に、請求項5記載の発明によれば、製造コストを削減できる。
又、請求項6記載の発明によれば、接続針を栓体に容易且つスムーズに挿通できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す平面図である。
【図2】図1の一部断面平面図である。
【図3】図2の縦側断面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】図3の分解図である。
【図6】図2の雌ルアーの一部断面平面図である。
【図7】図5の雌ルアーの一部拡大図である。
【図8】(A)は図7のガイドの側面図、(B)は(A)の縦側断面図である。
【図9】図2の穿刺具の一部断面平面図である。
【図10】図1の穿刺具を雄ルアーに代えた状態を示す平面図である。
【図11】図10の一部断面平面図である。
【図12】図11の縦側断面図である。
【図13】図11の雄ルアーの一部断面平面図である。
【図14】図13の縦側断面図である。
【図15】図14の接続針の前端部の拡大図である。
【図16】図15の接続針の作用を示す縦側断面図である。
【図17】本発明の実施の形態の第2例を示す縦側断面図である。
【図18】(A)は図17のガイドの側面図、(B)は(A)の縦側断面図である。
【図19】本発明の実施の形態の第3例を示す一部断面平面図である。
【図20】図19の縦側断面図である。
【図21】従来一例を示す接続針の縦側断面図である。
【図22】図21の接続針の作用を示す縦側断面図である。
【符号の説明】
1 雌ルアー
2 穿刺具
3 雄ルアー
5 留置針
6 ハウジング
8 栓体
9 ガイド
14 貫通孔
19 接続口
30 ストレート孔
31 テーパー孔
33 穿刺針
34 ホルダー
51 接続針
52 ハブ
56 開口縁
57 接続針の軸心
60 外側湾曲面
76 抜き跡
Claims (8)
- 雌ルアーと、雌ルアーに後方から分離自在に接続される雄ルアーを有し、
雌ルアーが、液体移送用の接続口が後部に形成されたハウジングを有し、
接続口に、弾性材料から成り且つ接続口を閉鎖する栓体が挿着され、
雄ルアーが、
A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通される液体移送用の接続針と、
B.接続針の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブ
を有する医療用コネクターセットにおいて、
接続針の前端の開口縁が、接続針の軸心に対して直交状とされ、
この開口縁の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面とされた医療用コネクターセット。 - 雌ルアーに後方から分離自在に接続される穿刺具を有し、
穿刺具が、
A.略前後方向に配設され、穿刺具と雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通される穿刺針と、
B.穿刺針の後部に備えられ、穿刺具と雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるホルダー
を有する請求項1記載の医療用コネクターセット。 - 接続口における、栓体よりも後方側部分に、
・ 前後両端が開口する中空状とされ、栓体の接続口からの抜けを防止すると共に、接続針が後方から挿脱自在に挿通されるガイドが挿着され、
ガイド内部における、少なくとも後部が、
・ 前方に向かって、テーパー状とされ、内面が、接続針を接続口の略軸心部に案内するテーパー孔
とされた請求項1又は2記載の医療用コネクターセット。 - ガイド内部が、
A.その前部を構成し、内径が、軸心方向に関して、略一定とされたストレート孔と、
B.ガイド内部の後部を構成するテーパー孔
を有する請求項3記載の医療用コネクターセット。 - 接続針とハブが、プラスチック材料により、一体成形され、
この成形時に、接続針の前端の開口縁が、接続針の軸心に対して直交状とされると共に、この開口縁の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面とされた請求項1〜4の何れかに記載の医療用コネクターセット。 - 接続針に潤滑剤が塗布された請求項1〜5の何れかに記載の医療用コネクターセット。
- 請求項1〜6の何れかに記載の医療用コネクターセットを有し、
このコネクターにおける、雌ルアーのハウジングに、貫通孔が略前後方向に形成され、
貫通孔の前部に、
・ 略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、接続針を栓体に挿通した際に、接続針と連通する留置針
が挿着され、
貫通孔の後部が接続口とされた留置用カテーテルセット。 - 雌ルアーと、雌ルアーに夫々後方から分離自在に接続される穿刺具及び雄ルアーを有し、
雌ルアーが、
A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされた留置針と、
B.貫通孔が略前後方向に形成され、貫通孔の前部に留置針が挿着され、貫通孔の後部が液体移送用の接続口とされたハウジングと、
C.弾性材料から成り、接続口に挿着されて、接続口を閉鎖する栓体
を有し、
穿刺具が、
A.略前後方向に配設され、穿刺具と雌ルアーの接続時に、栓体及び留置針に後方から挿脱自在に挿通される穿刺針と、
B.穿刺針の後部に備えられ、穿刺具と雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるホルダー
を有し、
雄ルアーが、
A.略前後方向に配設されて、前後両端が開口する中空状とされ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、栓体に後方から挿脱自在に挿通されて、留置針と連通する液体移送用の接続針と、
B.接続針の後部に備えられ、雄ルアーと雌ルアーの接続時に、ハウジングに後方から分離自在に接続されるハブ
を有する留置用カテーテルセットにおいて、
接続針の前端の開口縁が、接続針の軸心に対して直交状とされ、
この開口縁の少なくとも外周縁側が、外部に対して凸状の湾曲面とされた留置用カテーテルセット。
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