JPH0517072Y2 - - Google Patents
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- JPH0517072Y2 JPH0517072Y2 JP1989045872U JP4587289U JPH0517072Y2 JP H0517072 Y2 JPH0517072 Y2 JP H0517072Y2 JP 1989045872 U JP1989045872 U JP 1989045872U JP 4587289 U JP4587289 U JP 4587289U JP H0517072 Y2 JPH0517072 Y2 JP H0517072Y2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本考案は血液または薬液の輸送ラインの途中に
取り付けられる接続部品に関し、更に詳しくはテ
ーパー状に縮小した雄型と雌型の液体流出入口の
嵌合箇所が粗面に形成された離脱しにくい接続部
品に関する。 〔従来の技術〕 人工腎臓用血液回路や人工肝臓用血液回路など
人体の血液を体外へ導き、透析等の処理をして再
び清浄化した血液を人体へ返血する血液回路、あ
るいは中心静脈栄養その他輸液療法などの人体へ
薬液を注入する輸液ラインでは、透析器や濾過筒
等の器材を透明で柔軟なプラスチツクチユーブで
連通しており、更にそれらの接続口を繋ぐために
多くの接続部品、たとえば血液採取用ゴム栓を嵌
合したＴ字管、ヘパリンナトリウム注入用チユー
ブを分岐接続するＴ字管などが使用されている。 また輸液治療においては、輸液チユーブの混注
部のゴム栓に別ルートの輸液ラインの穿刺針を刺
通して異なる薬液を混合することも行われてい
る。 〔考案が解決しようとする課題〕 しかしながら従来の接続部品では雄型と雌型の
液体流出入口の嵌合箇所の離脱抵抗性が弱く、液
体を供給するポンプからの圧力、あるいは嵌合面
に血液や薬液が付着したりして接続部品の嵌合箇
所が抜ける問題があつた。 また混注部やインジエクシヨンプラグを利用し
た輸液ラインでは、単に穿刺針が混注部またはイ
ンジエクシヨンプラグのゴム栓に穿刺されている
だけなので、輸液治療中に患者が動いたり手で引
つ掛けたりした時に、穿刺針がゴム栓から抜けて
しまうことがあつた。 〔課題を解決するための手段〕 本考案者等はこれらの課題を解決するために鋭
意検討した結果本考案に到達した。 すなわち本考案は１つまたは２つ以上の液体流
入口および外面がテーパー状に縮小した雄型の液
体流出口を有する管状体と、液体流出口および内
面がテーパー状に縮小した雌型の液体流入口を有
する管状体とが嵌合されてなる血液または薬液の
輸送ラインに取り付けられる接続部品において、
前記雄型の液体流出口を有する管状体外面のテー
パー部分または／および前記雌型の液体流入口を
有する管状体内面のテーパー部分が粗面からなる
接続部品である。 また本考案は前記接続部品において粗面の平均
表面粗さが２〜10μｍである接続部品である。 更に本考案は前記接続部品において雌型の液体
流入口を有する管状体の中空部にゴム状弾性体の
栓体からなる混注部が液密に装着された接続部品
である。 更にまた本考案は針基の自由端に接続手段を介
してチユーブが接続されてなる穿刺針が、雄型の
液体流出口を有する管状体の中空部に装着されて
なる接続部品である。 〔作用〕 本考案の接続部品はかかる構成から成り立つて
いるので、嵌合する雄型の液体流出口と雌型流入
口の嵌合面の摩擦抵抗が大きく、接続部品は容易
に離脱しない。 更に混注部を設置した雌型の液体流入口を有す
る管状体と穿刺針を有する雄型の液体流出口を有
する管状体とにおいて、穿刺針を混注部に穿刺し
た後、両管状体の嵌合部を嵌合させると、両者は
強固に接続される。 〔実施例〕 次に、本考案接続部品の一実施例を図面に基づ
いて説明する。 第１図は本考案の一実施例に係わる接続部品の
断面図であり、第２図は第１図の接続部品を嵌合
させた時の断面図であり、第３図は２つの液体流
入口と雄型の液体流出口を有する管状体の断面図
であり、第４図は穿刺針を混注部に穿刺する場合
の接続部品の断面図であり、第５図は第４図の接
続部品を嵌合させた時の断面図である。 図中１および１１は雄型の液体流出口を有する
管状体、２および１２は雌型の液体流入口を有す
る管状体、１４は穿刺針、７および１８は混注部
を示す。 第１図において雄型の液体流出口３を有する管
状体１は液体流入口（図示せず）および外面５が
テーパー状に縮小した雄型の液体流出口３から成
りたつている。一方雌型の液体流入口４を有する
管状体２は液体流出口（図示せず）および内面６
がテーパー状に縮小した雌型の液体流入口４から
成りたつている。そしてこれらの管状体のテーパ
ー状に縮小した内面箇所および外面箇所のいずれ
か一方の表面、または両方の表面が粗面からなり
たつている。粗面の平均表面粗さはテーパー部の
表面粗さの平均をいい２〜10μｍが好ましい。表
面の粗さが2μｍ未満であると、接続部品を嵌合
した時の離脱抵抗性が低くなる傾向があり、10μ
ｍを超えると、接続部品が若干空気洩れを起こす
傾向がある。なおテーパー部の嵌合箇所の平均表
面粗さが0.3μｍ未満の表面は本考案においては鏡
面という。 管状体の材料としてはポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、ポリスチレン、ポリメチ
ルメタクリレート等のプラスチツクが挙げられ
る。 第２図は第１図に示す雄型の液体流出口を有す
る管状体１の外面５がテーパー状に縮小した液体
流出口３が、雌型の液体流入口を有する管状体２
の内面６がテーパー状に縮小した液体流入口４に
嵌合した時を示すものである。嵌合面である雄型
の液体流出口を有する管状体１の外面５および雌
型の液体流入口を有する管状体２の内面６の何れ
か一方、または両方とも粗面からなりたつている
ので、嵌合した接続部品は離脱抵抗性が高く、血
液や薬液の輸送中に嵌合箇所が抜けることはな
い。 第３図は２つの液体流入口と雄型の液体流出口
を有する接続部品の一例で、ゴム状弾性体からな
る混注部７からなる液体流入口８とプラスチツク
チユーブ１０を通つて供給される血液や薬液の流
入口９とから液体流入口はなりたつている。一方
液体流出口は外面５がテーパー状に縮小した雄型
の液体流出口３を有する管状体である。混注部７
からは注射器で他の薬液を注入したりする。 第４図は本考案接続部品の他の実施例で、一方
の管状体１１は針基１５の自由端に接続手段を介
してチユーブ２０が接続されてなる穿刺針１４
が、外面１６がテーパー状に縮小した雄型液体流
出口１３の中空部に装着されたものである。チユ
ーブ２０はポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどの可撓性樹脂が使用され、穿刺針
１４の針基１５の自由端と直接または接着剤など
の接続手段を介して接続している。チユーブ２０
の他端はコネクターなどの接続具を設けたり、一
体に形成された輸液ラインであつたり、使用目的
および使用形態に応じて適宜の形状に形成され
る。 管状体１２は内面１９がテーパー状に縮小した
雌型の液体流入口１７を管状体の中空部にゴム状
弾性体の栓体からなる混注部１８が液密に装着さ
れたものである。混注部の形成材料としてはブタ
ジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、
クロロプレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴ
ム、ウレタンゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴ
ムおよび天然ゴムなどが挙げられる。 穿刺針１４は第５図に示すように、混注部１８
に穿刺された後、ゴム栓からなる混注部１８で回
動しないように、雄型の液体流出口１３を有する
管状体１１の外面１６と雌型の液体流入口１７を
有する管状体１２の内面１９とが嵌合して固定さ
れる。雄型の液体流出口を有する管状体１１の外
面１６と雌型の液体流入口を有する管状体１２の
内面１９はいずれか一方、または両方とも表面が
粗面からなりたつており、嵌合面で両方の管状体
が確実かつ強固に接続することができる。そのた
めに混注部１８に穿刺した穿刺針１４が血液や薬
液の輸送中に抜けたりすることはない。以下実施
例および比較例で本考案の一例を説明する。 実施例１〜５および比較例１ 硬質ポリ塩化ビニルからなる第１図のような管
状体を成形して、接続部品を嵌合した時の離脱抵
抗性および空気洩れを試験した。 雄型の液体流出口を有する管状体１は外径５
mm、内径4.4mm、液体流出口３の先端出口の外径
4.2mm、内径3.7mm、テーパー部分の長さ９mmの形
状をしており、テーパー部の外面５をやすりで第
１表に示すように種々の粗さに粗面化した。 一方雌型の液体流入口を有する管状体２の形状
は外径5.5mm、内径5.1mm、テーパー部分の長さ９
mm、液体流入口４の入口の外径6.4mm、内径4.4mm
であつた。この管状体２のテーパー部分の内面を
第１表に示すようにやすりで種々の粗さに粗面化
して管状体１の液体流出口３と嵌合した。第１表
中表面の粗さが0.13μｍおよび0.24μｍの管状体は
粗面化していないものである。 第１表の測定は下記方法に従つて行つた。 粗面の平均表面粗さ（μｍ） JIS−Ｂ−0601−1982の十点平均粗さで測定。 離脱抵抗性（ｇ） 雄型の液体流出口を有する管状体と雌型の液体
流入口を有する管状体とを嵌合した後、離脱する
方向にクロスヘツドスピード500mm／分で力をか
けた時の離脱強力を示す。 空気洩れ試験 雄型の液体流出口を有する管状体と雌型の液体
流入口を有する管状体とを嵌合した後、700mmHg
の陰圧および２Kg／cm2Ｇで加圧した時の嵌合面の
空気洩れを次のように評価した。 ○ 全く洩れがない △ 若干洩れがある × 洩れが大きい
取り付けられる接続部品に関し、更に詳しくはテ
ーパー状に縮小した雄型と雌型の液体流出入口の
嵌合箇所が粗面に形成された離脱しにくい接続部
品に関する。 〔従来の技術〕 人工腎臓用血液回路や人工肝臓用血液回路など
人体の血液を体外へ導き、透析等の処理をして再
び清浄化した血液を人体へ返血する血液回路、あ
るいは中心静脈栄養その他輸液療法などの人体へ
薬液を注入する輸液ラインでは、透析器や濾過筒
等の器材を透明で柔軟なプラスチツクチユーブで
連通しており、更にそれらの接続口を繋ぐために
多くの接続部品、たとえば血液採取用ゴム栓を嵌
合したＴ字管、ヘパリンナトリウム注入用チユー
ブを分岐接続するＴ字管などが使用されている。 また輸液治療においては、輸液チユーブの混注
部のゴム栓に別ルートの輸液ラインの穿刺針を刺
通して異なる薬液を混合することも行われてい
る。 〔考案が解決しようとする課題〕 しかしながら従来の接続部品では雄型と雌型の
液体流出入口の嵌合箇所の離脱抵抗性が弱く、液
体を供給するポンプからの圧力、あるいは嵌合面
に血液や薬液が付着したりして接続部品の嵌合箇
所が抜ける問題があつた。 また混注部やインジエクシヨンプラグを利用し
た輸液ラインでは、単に穿刺針が混注部またはイ
ンジエクシヨンプラグのゴム栓に穿刺されている
だけなので、輸液治療中に患者が動いたり手で引
つ掛けたりした時に、穿刺針がゴム栓から抜けて
しまうことがあつた。 〔課題を解決するための手段〕 本考案者等はこれらの課題を解決するために鋭
意検討した結果本考案に到達した。 すなわち本考案は１つまたは２つ以上の液体流
入口および外面がテーパー状に縮小した雄型の液
体流出口を有する管状体と、液体流出口および内
面がテーパー状に縮小した雌型の液体流入口を有
する管状体とが嵌合されてなる血液または薬液の
輸送ラインに取り付けられる接続部品において、
前記雄型の液体流出口を有する管状体外面のテー
パー部分または／および前記雌型の液体流入口を
有する管状体内面のテーパー部分が粗面からなる
接続部品である。 また本考案は前記接続部品において粗面の平均
表面粗さが２〜10μｍである接続部品である。 更に本考案は前記接続部品において雌型の液体
流入口を有する管状体の中空部にゴム状弾性体の
栓体からなる混注部が液密に装着された接続部品
である。 更にまた本考案は針基の自由端に接続手段を介
してチユーブが接続されてなる穿刺針が、雄型の
液体流出口を有する管状体の中空部に装着されて
なる接続部品である。 〔作用〕 本考案の接続部品はかかる構成から成り立つて
いるので、嵌合する雄型の液体流出口と雌型流入
口の嵌合面の摩擦抵抗が大きく、接続部品は容易
に離脱しない。 更に混注部を設置した雌型の液体流入口を有す
る管状体と穿刺針を有する雄型の液体流出口を有
する管状体とにおいて、穿刺針を混注部に穿刺し
た後、両管状体の嵌合部を嵌合させると、両者は
強固に接続される。 〔実施例〕 次に、本考案接続部品の一実施例を図面に基づ
いて説明する。 第１図は本考案の一実施例に係わる接続部品の
断面図であり、第２図は第１図の接続部品を嵌合
させた時の断面図であり、第３図は２つの液体流
入口と雄型の液体流出口を有する管状体の断面図
であり、第４図は穿刺針を混注部に穿刺する場合
の接続部品の断面図であり、第５図は第４図の接
続部品を嵌合させた時の断面図である。 図中１および１１は雄型の液体流出口を有する
管状体、２および１２は雌型の液体流入口を有す
る管状体、１４は穿刺針、７および１８は混注部
を示す。 第１図において雄型の液体流出口３を有する管
状体１は液体流入口（図示せず）および外面５が
テーパー状に縮小した雄型の液体流出口３から成
りたつている。一方雌型の液体流入口４を有する
管状体２は液体流出口（図示せず）および内面６
がテーパー状に縮小した雌型の液体流入口４から
成りたつている。そしてこれらの管状体のテーパ
ー状に縮小した内面箇所および外面箇所のいずれ
か一方の表面、または両方の表面が粗面からなり
たつている。粗面の平均表面粗さはテーパー部の
表面粗さの平均をいい２〜10μｍが好ましい。表
面の粗さが2μｍ未満であると、接続部品を嵌合
した時の離脱抵抗性が低くなる傾向があり、10μ
ｍを超えると、接続部品が若干空気洩れを起こす
傾向がある。なおテーパー部の嵌合箇所の平均表
面粗さが0.3μｍ未満の表面は本考案においては鏡
面という。 管状体の材料としてはポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、ポリスチレン、ポリメチ
ルメタクリレート等のプラスチツクが挙げられ
る。 第２図は第１図に示す雄型の液体流出口を有す
る管状体１の外面５がテーパー状に縮小した液体
流出口３が、雌型の液体流入口を有する管状体２
の内面６がテーパー状に縮小した液体流入口４に
嵌合した時を示すものである。嵌合面である雄型
の液体流出口を有する管状体１の外面５および雌
型の液体流入口を有する管状体２の内面６の何れ
か一方、または両方とも粗面からなりたつている
ので、嵌合した接続部品は離脱抵抗性が高く、血
液や薬液の輸送中に嵌合箇所が抜けることはな
い。 第３図は２つの液体流入口と雄型の液体流出口
を有する接続部品の一例で、ゴム状弾性体からな
る混注部７からなる液体流入口８とプラスチツク
チユーブ１０を通つて供給される血液や薬液の流
入口９とから液体流入口はなりたつている。一方
液体流出口は外面５がテーパー状に縮小した雄型
の液体流出口３を有する管状体である。混注部７
からは注射器で他の薬液を注入したりする。 第４図は本考案接続部品の他の実施例で、一方
の管状体１１は針基１５の自由端に接続手段を介
してチユーブ２０が接続されてなる穿刺針１４
が、外面１６がテーパー状に縮小した雄型液体流
出口１３の中空部に装着されたものである。チユ
ーブ２０はポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどの可撓性樹脂が使用され、穿刺針
１４の針基１５の自由端と直接または接着剤など
の接続手段を介して接続している。チユーブ２０
の他端はコネクターなどの接続具を設けたり、一
体に形成された輸液ラインであつたり、使用目的
および使用形態に応じて適宜の形状に形成され
る。 管状体１２は内面１９がテーパー状に縮小した
雌型の液体流入口１７を管状体の中空部にゴム状
弾性体の栓体からなる混注部１８が液密に装着さ
れたものである。混注部の形成材料としてはブタ
ジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、
クロロプレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴ
ム、ウレタンゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴ
ムおよび天然ゴムなどが挙げられる。 穿刺針１４は第５図に示すように、混注部１８
に穿刺された後、ゴム栓からなる混注部１８で回
動しないように、雄型の液体流出口１３を有する
管状体１１の外面１６と雌型の液体流入口１７を
有する管状体１２の内面１９とが嵌合して固定さ
れる。雄型の液体流出口を有する管状体１１の外
面１６と雌型の液体流入口を有する管状体１２の
内面１９はいずれか一方、または両方とも表面が
粗面からなりたつており、嵌合面で両方の管状体
が確実かつ強固に接続することができる。そのた
めに混注部１８に穿刺した穿刺針１４が血液や薬
液の輸送中に抜けたりすることはない。以下実施
例および比較例で本考案の一例を説明する。 実施例１〜５および比較例１ 硬質ポリ塩化ビニルからなる第１図のような管
状体を成形して、接続部品を嵌合した時の離脱抵
抗性および空気洩れを試験した。 雄型の液体流出口を有する管状体１は外径５
mm、内径4.4mm、液体流出口３の先端出口の外径
4.2mm、内径3.7mm、テーパー部分の長さ９mmの形
状をしており、テーパー部の外面５をやすりで第
１表に示すように種々の粗さに粗面化した。 一方雌型の液体流入口を有する管状体２の形状
は外径5.5mm、内径5.1mm、テーパー部分の長さ９
mm、液体流入口４の入口の外径6.4mm、内径4.4mm
であつた。この管状体２のテーパー部分の内面を
第１表に示すようにやすりで種々の粗さに粗面化
して管状体１の液体流出口３と嵌合した。第１表
中表面の粗さが0.13μｍおよび0.24μｍの管状体は
粗面化していないものである。 第１表の測定は下記方法に従つて行つた。 粗面の平均表面粗さ（μｍ） JIS−Ｂ−0601−1982の十点平均粗さで測定。 離脱抵抗性（ｇ） 雄型の液体流出口を有する管状体と雌型の液体
流入口を有する管状体とを嵌合した後、離脱する
方向にクロスヘツドスピード500mm／分で力をか
けた時の離脱強力を示す。 空気洩れ試験 雄型の液体流出口を有する管状体と雌型の液体
流入口を有する管状体とを嵌合した後、700mmHg
の陰圧および２Kg／cm2Ｇで加圧した時の嵌合面の
空気洩れを次のように評価した。 ○ 全く洩れがない △ 若干洩れがある × 洩れが大きい
【表】
第１表から明らかなようにテーパー部の表面が
粗面化された本考案の接続部品は離脱抵抗性が大
きく、空気洩れも少ない。 実施例６〜７、比較例２ 実施例１、実施例４および比較例１で使用した
接続部品を生理食塩水に浸漬した後嵌合した時の
の離脱抵抗性を第２表に示す。 実施例８〜９、比較例３ 実施例１、実施例４および比較例１で使用した
接続部品をポリビニルピロリドンK30を水で3cp
の粘度にした水溶液に浸漬後嵌合した時の離脱抵
抗性を第２表に示す。
粗面化された本考案の接続部品は離脱抵抗性が大
きく、空気洩れも少ない。 実施例６〜７、比較例２ 実施例１、実施例４および比較例１で使用した
接続部品を生理食塩水に浸漬した後嵌合した時の
の離脱抵抗性を第２表に示す。 実施例８〜９、比較例３ 実施例１、実施例４および比較例１で使用した
接続部品をポリビニルピロリドンK30を水で3cp
の粘度にした水溶液に浸漬後嵌合した時の離脱抵
抗性を第２表に示す。
【表】
本考案の接続部品を使用することにより、治療
中に接続部品の嵌合箇所が外れてしまうことがな
いので、血液や薬液によつてシーツや患者の衣類
などを汚すことはないし、血液が皮膚に触れて起
こる感染の心配もない。 また本考案の接続部品は気密に接続されて空気
洩れがないので、外気による感染を完全に防止で
きる。
中に接続部品の嵌合箇所が外れてしまうことがな
いので、血液や薬液によつてシーツや患者の衣類
などを汚すことはないし、血液が皮膚に触れて起
こる感染の心配もない。 また本考案の接続部品は気密に接続されて空気
洩れがないので、外気による感染を完全に防止で
きる。
第１図は本考案の一実施例に係わる接続部品の
断面図であり、第２図は第１図の接続部品を嵌合
させた時の断面図であり、第３図は２つの液体流
入口と雄型の液体流出口を有する管状体の断面図
であり、第４図は穿刺針を混注部に穿刺する場合
の接続部品の断面図であり、第５図は第４図の接
続部品を嵌合させた時の断面図である。 図中１および１１は雄型の液体流出口を有する
管状体、２および１２は雌型の液体流入口を有す
る管状体、１４は穿刺針、７および１８は混注部
を示す。
断面図であり、第２図は第１図の接続部品を嵌合
させた時の断面図であり、第３図は２つの液体流
入口と雄型の液体流出口を有する管状体の断面図
であり、第４図は穿刺針を混注部に穿刺する場合
の接続部品の断面図であり、第５図は第４図の接
続部品を嵌合させた時の断面図である。 図中１および１１は雄型の液体流出口を有する
管状体、２および１２は雌型の液体流入口を有す
る管状体、１４は穿刺針、７および１８は混注部
を示す。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) １つまたは２つ以上の液体流入口および外面
がテーパー状に縮小した雄型の液体流出口を有
する管状体と、液体流出口および内面がテーパ
ー状に縮小した雌型の液体流入口を有する管状
体とが嵌合されてなる血液または薬液の輸送ラ
インに取り付けられる接続部品において、前記
雄型の液体流出口を有する管状体外面のテーパ
ー部分または／および前記雌型の液体流入口を
有する管状体内面のテーパー部分が粗面からな
る接続部品。 (2) 粗面の平均表面粗さが２〜10μｍである請求
項１記載の接続部品。 (3) 雌型の液体流入口を有する管状体の中空部に
ゴム状弾性体の栓体からなる混注部が液密に装
着された請求項１または２記載の接続部品。 (4) 針基の自由端に接続手段を介してチユーブが
接続されてなる穿刺針が、雄型の液体流出口を
有する管状体の中空部に装着されてなる請求項
３記載の接続部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989045872U JPH0517072Y2 (ja) | 1989-04-19 | 1989-04-19 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989045872U JPH0517072Y2 (ja) | 1989-04-19 | 1989-04-19 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02136649U JPH02136649U (ja) | 1990-11-14 |
| JPH0517072Y2 true JPH0517072Y2 (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=31560436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989045872U Expired - Lifetime JPH0517072Y2 (ja) | 1989-04-19 | 1989-04-19 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0517072Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0813884A2 (en) | 1996-06-19 | 1997-12-29 | Becton, Dickinson and Company | Medical device having a connector portion with an improved surface finish |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2787462B2 (ja) * | 1989-03-07 | 1998-08-20 | 旭光学工業株式会社 | スチルビデオ装置のデータ信号再生回路 |
| JPH0536440Y2 (ja) * | 1989-05-11 | 1993-09-14 | ||
| JP5477776B2 (ja) * | 2010-03-30 | 2014-04-23 | 日立工機株式会社 | 作業工具 |
| JP6280730B2 (ja) * | 2013-11-19 | 2018-02-14 | 泉工医科工業株式会社 | 体外循環回路用のコネクタ |
| JP6922464B2 (ja) * | 2016-06-20 | 2021-08-18 | 株式会社ジェイ・エム・エス | 管状部材の接続構造 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS5524220A (en) * | 1978-08-08 | 1980-02-21 | Nisshin Steel Co Ltd | Jointing method of pipe |
| JPS5750045U (ja) * | 1980-09-08 | 1982-03-20 | ||
| JPS60116368A (ja) * | 1983-11-29 | 1985-06-22 | 株式会社日本メデイカルサプライ | 医療用接続部材 |
| JPS60137369A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-20 | 株式会社日本メデイカルサプライ | 医療器具用接続部材 |
| US4560378A (en) * | 1983-09-06 | 1985-12-24 | Weiland Mary C | Medical accessory |
| JPS6148382A (ja) * | 1984-08-17 | 1986-03-10 | ヘル・プラサント・ダブリユ− | 降下装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5886134U (ja) * | 1981-12-08 | 1983-06-11 | 株式会社トツプ | 医療器具に於ける液体又は気体通路の接続装置 |
| JPH039744Y2 (ja) * | 1985-10-29 | 1991-03-11 | ||
| ES1002629Y (es) * | 1987-06-05 | 1989-01-16 | Badia Marcelo Segura | Conexion para cateteres, equipos de perfusion y frascos de liquidos a perfundir |
-
1989
- 1989-04-19 JP JP1989045872U patent/JPH0517072Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS60116368A (ja) * | 1983-11-29 | 1985-06-22 | 株式会社日本メデイカルサプライ | 医療用接続部材 |
| JPS60137369A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-20 | 株式会社日本メデイカルサプライ | 医療器具用接続部材 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0813884A2 (en) | 1996-06-19 | 1997-12-29 | Becton, Dickinson and Company | Medical device having a connector portion with an improved surface finish |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02136649U (ja) | 1990-11-14 |
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