JP2004304858A - 引出型回路遮断器の位置決め装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遮断器本体が断路,試験及び接続のいずれかの位置に正確に位置していることを視覚的に確認できる引出型回路遮断器の位置決め装置を提供する。
【解決手段】引出ねじ1を回転させることによってラック2及び歯車6を介して引出メインシャフト3上のカム板16を回転させて遮断器本体を移動させている間,ロック解除位置に留まるロック解除レバー10は,ばね19によって付勢されるローラ18がカム板16の外周縁16aから位置決め窪み(16c,16d,16e)にはまり込んだとき,リンク板B15を介して中継レバー8を反時計方向に回転させリンク板A13を介してロック解除レバー10を時計方向に回転させて表示・操作腕10aを上方のロック位置に大きく移動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】引出ねじ1を回転させることによってラック2及び歯車6を介して引出メインシャフト3上のカム板16を回転させて遮断器本体を移動させている間,ロック解除位置に留まるロック解除レバー10は,ばね19によって付勢されるローラ18がカム板16の外周縁16aから位置決め窪み(16c,16d,16e)にはまり込んだとき,リンク板B15を介して中継レバー8を反時計方向に回転させリンク板A13を介してロック解除レバー10を時計方向に回転させて表示・操作腕10aを上方のロック位置に大きく移動させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,引出型回路遮断器の位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
引出型回路遮断器は引出枠とこの引出枠内を水平方向に移動する遮断器本体を有し,双方の主回路導体を接続及び断路する主回路断路装置と双方の補助回路導体を接続及び断路する二次断路装置を備えている。この引出型回路遮断器は,遮断器本体が断路位置にあるときは双方の主回路導体及び補助回路導体は互いに断路状態にあり,断路位置から試験位置に挿入移動される途中に補助回路導体だけが接続され,試験位置から接続位置に挿入移動される途中で主回路導体も接続される構造となっている。
【0003】
図6ないし図9は,特公平2−2011号公報に開示されている引出型回路遮断器の遮断器本体の位置決め装置を示している。図6を参照して,遮断器本体101は引出枠102に収納され,奥行き方向に延びる引出ねじ103の正面側の端部に操作ハンドルを取り付けて回転することにより,詳細が図示されていないウォーム機構を介して,左右方向に配置された引出メインシャフト104が回転する。遮断器本体101が接続位置にある図7を参照して,引出枠102には縦溝105が形成されており,縦溝105には引出メインシャフト104と共に回転するレバー106に設けられたローラ107がはめ込まれている。引出メインシャフト104が反時計方向に回転するとローラ107が下方へ移動するだけでこの縦溝105内に留まり,相対的に引出メインシャフト104を含む遮断器本体101が左方向へ引き出され試験位置にいたる。さらに引出メインシャフト104を回転させるとローラ107が上方へ移動するだけで縦溝105内に留まり遮断器本体101がさらに左方向へ引き出され断路位置にいたる。遮断器本体101が断路位置→試験位置→接続位置へ挿入される動作はこの逆である。
【0004】
図8および図9を参照して,引出メインシャフト104には外周縁108aと接続,試験及び断路位置に対応する位置決め窪み108b,108c,108dを有し引出メインシャフト104と共に回転するカム板108が設けられている。また,一端にローラ110,他端にローラ111,その中間に作動片109aを備えたロックレバー109が軸112を中心として回転自在に設けられ,操作腕113a,係合縁113b,傾斜縁113cを備えたロック解除レバー113が軸114を中心として回転自在に設けられている。これらロック解除レバー113とロックレバー109との間にはばね115が取り付けられ,それぞれ時計方向及び反時計方向に付勢されている。この付勢によってローラ110はカム板108の外周縁108aと係合してカム板108の回転に追随して外周縁108a上を相対的に移動し,窪み108bなどの位置決め窪みにはまり込むようになっている。
【0005】
さらに,一端にシャッタ117,他端にロック係合端116a,中間部に作動片116bと連結ピン118を備えたシャッタレバー116が軸119を中心として回転自在に設けられており,ロックレバー109とシャッタレバー116は,一端がロックレバー109に回転自在に支持され他端に形成された連結孔120aを有するリンク板120によって連結ピン118を介して連結されている。また,一端が遮断器本体の開閉機構に取り付けられたピン122に連結し他端にはシャッタレバー116のロック係合端116aと係合する係合端121aを備えたインターロックレバー121が,引出メインシャフト104上に回転自在に設けられている。
【0006】
一方,引出ねじ103にはロック窪み123が形成されており,ロック窪み123に対応する位置にばね124によって下方に付勢されたロックピン125が上下方向にスライド自在に設けられ,ロックピン125に取り付けられた操作片126はロックレバー109の作動片109aと係合している。さらに,詳細は図示されていないが,遮断器本体の開閉機構は係合が解除された状態においてON操作を行ってもONになることを阻止するラッチ機構を有しており,このラッチ機構に連動するトリップシャフト127が回転自在に設けられている。
【0007】
このような構成を有する従来の引出型回路遮断器の動作を説明する。遮断器本体101が接続位置にありONの状態を示している図8,図9を参照して,ローラ110は位置決め窪み108bにはまり込み,ロックピン125は引出ねじ103のロック窪み123にはまり込み,シャッタレバー116のロック係合端116aはインターロックレバー121の係合端121aと係合可能状態であり,引出ねじ103の正面側はシャッタ117で覆われている。
【0008】
引出操作をするため,ロック解除レバー113を解除方向すなわち反時計方向に回転させると,その傾斜縁113cがローラ111を介してロックレバー109を時計方向に付勢し,リンク板120を介してシャッタレバー116を時計方向に付勢する。しかし,シャッタレバー116のロック係合端116aがインターロックレバー121の係合端121aと係合し,シャッタレバー116,ロックレバー109及びロック解除レバー113の回転が阻止される。すなわち,シャッタレバー116とインターロックレバー121は遮断器本体101がONの状態では遮断器本体101を移動できないという安全性に対する第1のインターロック機能を有している。
【0009】
このため遮断器本体101をOFFにすると,インターロックレバー121が鎖線で示されているように反時計方向に回転し,シャッタレバー116とインターロックレバー121の係合可能状態が解消しシャッタレバー116が回転可能状態になる。この状態で,ロック解除レバー113をロック解除位置まで反時計方向に回転させると,ローラ110が位置決め窪み108bの底部から開口部付近まで移動する。このとき,シャッタレバー116も時計方向に回転してシャッタ117が引出ねじ103の正面から上方に退避し,さらに作動片109a,操作片126を介してロックピン125がロック窪み123から離脱するため引出ねじ103は回転可能な状態となる。回転させたロック解除レバー113を自由状態にすると,ばね115の作用力によりローラ111がロック解除レバー113の係合縁113bと係合し上述のロック解除状態が維持される。このときシャッタ117が上方に退避した状態にあるため操作ハンドルを容易に引出ねじ103に取り付けることができる。
【0010】
操作ハンドルを操作して引出ねじ103を回転させると,ローラ110が位置決め窪み108bの開口部付近の縁に押されて外周縁108a上にのる。このとき,ロックレバー109はわずかに時計方向に回転してローラ111と係合縁113bとの係合が解消し,ロック解除レバー113は時計方向に回転しロックレバー109は反時計方向に回転し,ローラ110がカム板108の外周縁108aに押し付けられ,傾斜縁113cがローラ111と係合した状態となる。なお,リンク板120の連結孔120aが長孔であるため,反時計に付勢されているシャッタレバー116は自由状態になりシャッタ117が操作ハンドルの外周と係合した状態となっている。この状態においてシャッタレバー116の作動片116bが腕127aを介してトリップシャフト127を反時計方向に回転させているため遮断器本体101の前述のラッチ機構が非係合状態にあり,移動操作中に誤って遮断器のON操作を行ってもONにならないという安全性に対する第2のインターロック機能が発揮される。
【0011】
さらに,引出ねじ103を回転させると,ローラ110が相対的にカム板108の外周縁108aを移動して位置決め窪み108cにはまり込んだ試験位置に達し,図8および図9の状態と同様な状態となる。試験位置から断路位置への引出操作による動作も同様であり,逆に断路位置→試験位置→接続位置への挿入動作もカム板108が回転する方向は逆であるが上述と同様である。
【0012】
【特許文献1】実公平2−2011号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】位置決め装置
上述した従来の引出型回路遮断器の位置決め装置は,引出操作中に遮断器本体101が所定の位置に達したことを認識する手段として,詳細は上記公報には説明されていないが,遮断器本体101の移動に追随して変位するインジケータが備えられていた。しかし,このインジケータは,構造上の誤差を見込んで,ある幅をもって指示する構成であったため,オペレータは確実に所定の位置に達したことに不安を感じることがあった。
したがって,本願発明は遮断器本体が所定の位置に達したことを視覚的に確実に認識できる簡単な構造の引出型回路遮断器の位置決め装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために,請求項1の発明は,引出枠と引出枠内の所定位置の間を移動可能な遮断器本体を有する引出型回路遮断器において,正面に操作端(1a)を有し外周にロック窪み(1c)を有する奥行き方向に延びる引出ねじ(1)と,引出ねじを回転させることによって回転し遮断器本体を移動させる引出メインシャフト(3)と,引出メインシャフトと共に回転し外周縁(16a)に所定位置に対応した位置決め窪み(16b,16c,16d,16e)が形成されたカム板(16)と,遮断器本体の移動操作を防止するロック位置とロック解除位置との間で回転自在であってロック位置方向への付勢手段(29)が設けられたロック解除レバー(10)と,中継レバー(8)と,ロック解除レバーと中継レバーとを連結するリンク板A(13)と,一端が中継レバーに連結され他端(18)がカム板の外周縁と係合するリンク板B(15)と,リンク板の他端を外周縁と係合する方向に付勢するばね(19)と,ロック解除操作をしたときロック解除レバーの回転をロック解除位置で停止させるストッパ(28)と,ロック窪みと対向する位置に設けられた中継レバーの回転に連動するように設けられたロックピン(21)と,を含み,リンク板Bの他端が位置決め窪みに達してロックピンがロック窪みにはまり込んだとき,リンク板A及び中継レバーの変位によってロック解除レバーがロック位置へ回転し,ロック解除レバーをロック位置からロック解除位置まで回転させたのちロック解除レバーを自由状態としたとき,ロックピンがロック窪みから離脱するとともに,リンク板Bの他端が位置決め窪みの開口部付近まで移動して中継レバーが回転し,ばねの作用によりリンク板Aを介してロック解除レバーをストッパと係合した状態で保持されたロック解除保持状態となり,ロック解除レバーを自由状態としたあとカム板を回転させてリンク板Bの他端をカム板の外周縁上に移動させたとき,中継レバーが回転してロック解除レバーがストッパから離脱し付勢手段の作用力によりロック解除保持状態が解除されることを特徴としている。
【0015】
このような構成によって,遮断器本体が断路位置,試験位置及び接続位置などの所定の位置にあるときはリンク板Bの他端が位置決め窪みにはまりこんだ位置にあり,ロック解除レバーは遮断器本体を移動操作させることができないロック位置にある。遮断器本体を他の位置に移動させるためロック解除レバーをロック解除位置へ回転させたのちを自由状態にしても,ロック解除レバーがストッパに接した状態で保持されるため,ロック解除レバーがロック解除位置に保持されたロック解除保持状態となる。このときリンク板Bの他端は位置決め窪みの開口部付近まで移動し,ロックピンはロック窪みから離脱する。
【0016】
この状態で引出ねじを操作するとカムが回転して,リンク板Bの他端が位置決め窪みの開口部付近の側縁に沿ってカムの外周縁上に移動するため,リンク板Bを介して中継レバーが回転して,リンク板Aとロック解除レバーとの連結点が変位する。この変位によりロック解除レバーをストッパと接する方向に付勢していたばねの作用方向が変わり,ロック解除レバーの付勢手段の作用力によりロック解除レバーがロック方向へ回転し,一旦その回転が停止したロック解除保持状態が解消した状態となる。カムが更に回転してリンク板Bの他端が位置決め窪みにはまり込んだときロック解除レバーがロック位置まで大きく回転することによって遮断器本体が所定の位置に達したことを目視で確認できる。
【0017】
請求項2の発明は、請求項1の引出型回路遮断器の位置決め装置において、中継レバーと連動するように引出ねじの操作端の前面を覆う回転自在に設けられたシャッタ(23)と,遮断器本体の開閉機構がONからOFFになったとき変位するピン(54)と中継レバーとを連結するリンク部材(55,52,53)とを設け,リンク部材は,開閉機構がON位置にあるときはシャッタを閉じるとともにシャッタが開いているときは開閉機構のラッチ部材の係合を解除させて開閉機構がONになることを防止するように設けられることを特徴とする。
このような構成によって一組のリンク機構でON状態において遮断器本体の移動を防止するインターロックと,シャッタが開いている状態では遮断器をONにできないというインターロックを達成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,図1ないし図5に示されている実施例において説明する。図1は本実施例の引出型回路遮断器の位置決め装置を側面から見た図であって左側が回路遮断器の正面となっている。本実施例の位置決め装置を装着した回路遮断器の引出装置の主要部分は遮断器本体の下部に設けられており,引出ねじ1,ラック2,引出メインシャフト3を有する。引出ねじ1は保持枠4によって回転自在に保持され図において左側の正面側から奥行き方向に延び,その左端には操作ハンドルを取り付けるハンドル装着穴1aを有し,保持枠4から右側はねじ部1bとなっている。ラック2は,正面側から見たときの断面が冂字状であって回転しないように保持されており,その左端部にナット5が固着され,その上面2aには複数の孔2bが形成されている。正面から見たとき左右方向に配置されている引出メインシャフト3は回転自在に取り付けられており,引出メインシャフト3と共に回転する歯車6を備えている。
【0019】
この引出装置は,操作ハンドルを操作して引出ねじ1を回転させるとナット5を介してラック2が図1ないし図3において左右方向に移動するラック方式であって,ラック2が移動することによって孔2bと歯車6の歯がかみ合って歯車6と共に引出メインシャフト3が回転する構造となっている。なお,引出メインシャフト3が回転したとき遮断器本体が引出枠内を移動する原理は前述の従来の技術と同様のため図示と説明を省略する。
【0020】
本実施例の位置決め装置は,軸7によって回転自在に設けられた中継レバー8,軸9上に回転自在に設けらればね29によって時計方向に付勢されたロック解除レバー10,連結ピン11及び12によってロック解除レバー10の連結腕10bと中継レバー8の一方の腕8aとの間に設けられたリンク板A13,連結ピン14によって中継レバー8の他方の腕8bに連結されたリンク板B15及び引出メインシャフト3と共に回転するカム板16を有する。なお,連結ピン11が取り付けられるロック解除レバー10の孔は後述するように長孔となっている。
カム板16の外周縁16aには,接続位置,試験位置,断路位置及び引出位置に対応する位置決め窪み16b,16c,16d及び16eが形成されている。なお,引出位置は,遮断器本体を引出枠から取り出しやすいように設けられた位置であって,断路位置よりさらに引き出された位置である。リンク板B15は,中間部に長孔15aを有し固定ピン17に沿って左右方向にスライド自在であり,その先端にはローラ18が設けられている。固定ピン17と連結ピン14との間にはばね19が設けられており,中継レバー8を反時計方向に付勢するとともに,リンク板B15を右方向へ付勢する。このためローラ18はカム板16の回転によって相対的に外周縁16a上を移動し,窪み16bなどの位置決め窪みにはまり込むようになっている。
【0021】
また,中継レバー8にはピン20によってロックピン21が回転自在に保持され,ロックピン21は保持枠4に形成された孔にはめ込まれ上下方向にスライド可能となっている。引出ねじ1のロックピン21に対向する周縁には複数のロック窪み1cが形成されている。さらに,この位置決め装置には,シャッタ23が軸24を中心として回転自在に設けられている。シャッタ23は,その腕に連結ピン25を有しており,一端が連結ピン12によって連結され,長孔26aにおいて他端が連結ピン25と連結するンク板26によって中継レバー8の動作と連動するようになっている。
【0022】
このように構成されている位置決め装置の動作を,遮断器本体を接続位置から試験位置に引き出す場合を例として説明する。図1は遮断器本体が接続位置にあり,リンク板B15が右方向にスライドしてローラ18が位置決め窪み16bにはまり込むとともに中継レバー8が反時計方向に回転し,ロック解除レバー10が時計方向に回転し,遮断器本体のフロントカバー22から突き出ているロック解除レバー10の表示・操作腕10aが上方に位置し,ロックピン21が引出ねじ1のロック窪み1cにはまり込み,シャッタ23が反時計方向に回転して引出ねじ1のハンドル装着穴1aを覆った状態となっている。
【0023】
図1を参照して,まず準備操作として,表示・操作腕10aを操作してロック解除レバー10をストッパ28と接するロック解除位置まで反時計方向に回転させる。この回転により,リンク板A13を介して中継レバー8が時計方向に回転し,リンク板B15が左方向にスライドし,ローラ18が位置決め窪み16bの底部から開口部付近に移動する。この動作によりロックピン21は上方にスライドしロック窪み1cから離脱し,シャッタ23がハンドル装着穴1aの前面から上方に退避した図2に示されている状態となる。この図2の状態で連結ピン11が,軸9と連結ピン12を結ぶ線よりストッパ28側に位置するため,表示・操作腕10aから手を離してロック解除レバー10を自由状態にしたとき,ばね19による中継レバー8の回転力(F)の分力(F1)は,連結ピン12,リンク板A13及び連結ピン11を介してロック解除レバー10をその位置に留まらせるロック解除保持状態となる。
【0024】
この図2の状態において,操作ハンドル27を装着して引出ねじ1を回転させてラック2が右方向へ移動してカム板16を時計方向に回転させる。この回転の初期において,位置決め窪み16bの開口部の側縁に沿ってローラ18が外周縁16a上に移動し中継レバー8が時計方向に回転する。この回転中に,連結ピン11がロック解除レバー10の長孔内を移動するためロック解除レバー10が自由状態となり,ばね29の作用によりストッパ28から離れて軸9と連結ピン12を結ぶ線に関してストッパ28と反対側に連結ピン11が変位し,ロック解除レバー10も時計方向に回転する。この結果,前述したロック解除位置での保持状態が解消し,ばね19の作用によりローラ18はカムの外周縁16aに押し付けられ,中継レバー8が反時計方向に回転可能であり,ロック解除レバー10はロック位置方向への時計方向の回転が可能な図3に示されている状態となっている。このとき,位置決め窪み16bの開口部から外周縁16aへのローラ18の移動量がわずかであるため,ロック解除レバー10の回転量もわずかである。
【0025】
さらに,引出ねじ1を回転すると,図3の状態から,ローラ18が外周縁16a上を相対的に移動し試験位置に相当する位置決め窪み16cにはまり込む。このときのローラ18のはまり込み動作は,ロックピン21が下方へわずかにスライドして引出ねじ1の外周縁に接したとき一旦停止し,さらに引出ねじ1が回転されロックピン21が引出ねじ1の複数のロック窪み1cのうち最初に対向するロック窪み1cにはまり込んだとき位置決め窪み16cにさらにはまり込む。このとき中継レバー8が反時計方向に回転することによってロック解除レバー10が時計方向に回転し,表示・操作腕10aがロック位置まで上方に大きく移動する。この表示・操作腕10aの大きな移動によって遮断器本体が確実に所定の位置に達したことを認識できる。この状態で操作ハンドル27を取り外しても,表示・操作腕10aが上方にとどまるためこの状態が維持される。このときの状態は,ローラ18が試験位置に相当する位置決め窪み16cにはまり込んでいる以外は図1の状態と同じである。
【0026】
なお,この引出型回路遮断器には,図示及び説明は省略しているが,従来の回路遮断器と同様の遮断器本体の移動に追随してその位置を表示する位置表示装置が設けられている。このため,オペレータはこの位置表示装置と表示・操作腕10aがロック位置にあることによって,遮断器本体の位置と確実にその位置に移動していることを認識できる。なお,操作ハンドルが挿入されてシャッタ23が開いている状態でも遮断器本体が所定の位置に達したときは,シャッタのピン25がリンク板26の長孔26aにおいて連結されているためレバー8の回転を阻害しない
【0027】
なお,前述した説明において,ロック解除レバー10を一旦ロック解除状態にした後,ロック状態に戻すリセット操作の必要が生じたときは,ばね19の作用力(F)の分力(F1)に打ち勝つような力をロック解除レバー10に加えてロック方向へ回転させることによって,ローラ18を接続位置に相当する位置決め窪み16bに再びはまり込むリセット操作をすることができる。すなわち,ロック解除状態で操作ハンドル27を回転させてローラ18を位置決め窪み16bから一旦離脱させてから,操作ハンドル27を逆転させて再びローラ18を位置決め窪み16bにはまり込ませてロック状態にするというような複雑なリセット操作をする必要がない。
【0028】
以上,遮断器本体を接続位置から試験位置に移動させる動作について説明したが,他の位置間で移動する場合はカム16の位置決め窪みが異なる点及び引出操作と挿入操作ではカム16の回転方向が異なるだけでだけで動作は上述と同様である。なお,本実施例はラック型の引出装置を利用した回路遮断器であるがウォームギア―型の引出装置のものでも本発明を実施できる。
【0029】
次に,上述した位置決め装置を有する引出型回路遮断器に適用されたインターロック装置を図4及び図5を参照して説明する。クロスバー50及びトリップシャフト51は,詳細な説明と図示を省略する遮断器本体の開閉機構に必須の部材として設けられている。クロスバー50は遮断器本体の開閉接触子を操作する部材であって,時計方向に回転することによって開閉接触子を接触させて遮断器をONにし,反時計方向に回転することによってOFFにする。また,トリップシャフト51は,開閉機構に含まれているラッチ機構の係合を解除する部材であって,反時計方向に回転することによってラッチ機構の係合を解除させて遮断器をOFFにする機能を有する。このトリップシャフト51が反時計方向に回転した位置にあるときは,ON操作が行われてもラッチ機構が係合しないため遮断器がONにならないという機能も有する。
【0030】
本インターロック装置は,2つの腕を有するレバー52,連結ピン12とレバー52の一方の腕を連結するリンク53,レバー52の他方の腕とクロスバー50と共に回転するピン54とを連結するリンク55,リンク55に設けられたトリップ腕55a,一方の腕がトリップシャフト51の腕と対向し他方の腕がトリップ腕55aと対向するレバー56及び,レバー52反時計方向に付勢する図示されていないばねを有する。
【0031】
このような構成のインターロック装置は以下のように動作する。遮断器本体が断路位置,接続位置及び断路位置などの所定の位置にあり前述した位置決め装置のロック解除レバー10がロック位置にあるとき,図4を参照して,図示されていないばねによってリンク53に形成されている切欠53aの上端が連結ピン12を下方へ押し付けている状態にある。この状態でロック解除レバー10をロック解除方向に回転させようとすると,連結ピン12,リンク53及びレバー52を介して,リンク55が下方に付勢されるが,その長孔55bの上端がピン54と係合する。このため,遮断器本体をOFFにしてクロスバー50及びピン54を鎖線で示されている位置に変位させなければロック解除レバー10をロック解除位置まで回転できない。したがって,シャッタ23は引出ねじ1のハンドル装着穴1aの正面側を覆った状態にあるため,遮断器本体がONの状態では遮断器本体を移動させることができないというインターロック機能を有する。
【0032】
次に,遮断器本体がOFFの状態で遮断器本体を移動させている途中においては,図5を参照してロック解除レバー10がロック解除の位置にあるため,連結ピン12が切欠53aの上端においてリンク53を上方へ押し上げ,レバー52が時計方向に回転し,リンク55が下方に引き下げられた状態にある。この状態においては,トリップ腕55aを介してレバー56が時計方向に回転し,トリップシャフト51が反時計方向に回転して開閉機構のラッチ機構を非係合状態にしているため,ON操作が行われても開閉接触子はONにならない。したがって,遮断器本体を移動中はONすることができないというインターロック機能を有する。
【0033】
【発明の効果】
本発明は,以上説明した形態で実施され,遮断器本体が断路,試験又は接続の各位置のいずれかの所定の位置に達したときにロック解除レバーが大きく回転することによって視覚的に確実に認識できるように構成したため,オペレータが安心して遮断器本体の移動操作をできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例による位置決め装置を備えた引出型回路遮断器の遮断器本体が接続位置にあるときの側面を示す部分図である。
【図2】遮断器本体を接続位置から試験位置に引き出す操作を行う初期の状態を示す図1相当図である。
【図3】遮断器本体を接続位置から試験位置に引き出す操作を行っている途中の状態を示す図1相当図である。
【図4】本実施例による位置決め装置に適用されたインターロック装置の構成を説明する要部側面図である。
【図5】本実施例による位置決め装置に適用されたインターロック装置の構成を説明する要部側面図である。
【図6】従来の位置決め装置を設けた引出型回路遮断器の正面図である。
【図7】図6の回路遮断器の遮断器本体の移動動作を説明する部分的な側面図である。
【図8】図6の回路遮断器の位置決め装置を説明する部分的な側面図である。
【図9】図6の回路遮断器の位置決め装置を説明する部分的な側面図であって,図8とは異なる切り口から見た図である。
【符号の説明】
1 引出ねじ,1a ハンドル装着穴,1b ねじ部,1c ロック窪み
2 ラック,2a 上面,2b 孔
3 引出メインシャフト
4 保持枠
5 ナット
6 歯車
7,9,24 軸
8 中継レバー,8a 一方の腕,8b 他方の腕
10 ロック解除レバー,10a 表示・操作腕,10b 連結腕
11,12,13,20,25 連結ピン
13 リンク板A
15 リンク板B,15a 長孔
16 カム板16,16a 外周縁,16b,16c,16d,16e 位置決め窪み
17 固定ピン
18 ローラ
19,29 ばね
21 ロックピン
22 フロントカバー
23 シャッタ
26 リンク板,26a 孔
27 操作ハンドル
28 ストッパ
50 クロスバー
51 トリップシャフト
52 レバー
53 リンク,53a 切欠
54 ピン
55 リンク,55a トリップ腕,55b 長孔
56 レバー
【発明の属する技術分野】
本発明は,引出型回路遮断器の位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
引出型回路遮断器は引出枠とこの引出枠内を水平方向に移動する遮断器本体を有し,双方の主回路導体を接続及び断路する主回路断路装置と双方の補助回路導体を接続及び断路する二次断路装置を備えている。この引出型回路遮断器は,遮断器本体が断路位置にあるときは双方の主回路導体及び補助回路導体は互いに断路状態にあり,断路位置から試験位置に挿入移動される途中に補助回路導体だけが接続され,試験位置から接続位置に挿入移動される途中で主回路導体も接続される構造となっている。
【0003】
図6ないし図9は,特公平2−2011号公報に開示されている引出型回路遮断器の遮断器本体の位置決め装置を示している。図6を参照して,遮断器本体101は引出枠102に収納され,奥行き方向に延びる引出ねじ103の正面側の端部に操作ハンドルを取り付けて回転することにより,詳細が図示されていないウォーム機構を介して,左右方向に配置された引出メインシャフト104が回転する。遮断器本体101が接続位置にある図7を参照して,引出枠102には縦溝105が形成されており,縦溝105には引出メインシャフト104と共に回転するレバー106に設けられたローラ107がはめ込まれている。引出メインシャフト104が反時計方向に回転するとローラ107が下方へ移動するだけでこの縦溝105内に留まり,相対的に引出メインシャフト104を含む遮断器本体101が左方向へ引き出され試験位置にいたる。さらに引出メインシャフト104を回転させるとローラ107が上方へ移動するだけで縦溝105内に留まり遮断器本体101がさらに左方向へ引き出され断路位置にいたる。遮断器本体101が断路位置→試験位置→接続位置へ挿入される動作はこの逆である。
【0004】
図8および図9を参照して,引出メインシャフト104には外周縁108aと接続,試験及び断路位置に対応する位置決め窪み108b,108c,108dを有し引出メインシャフト104と共に回転するカム板108が設けられている。また,一端にローラ110,他端にローラ111,その中間に作動片109aを備えたロックレバー109が軸112を中心として回転自在に設けられ,操作腕113a,係合縁113b,傾斜縁113cを備えたロック解除レバー113が軸114を中心として回転自在に設けられている。これらロック解除レバー113とロックレバー109との間にはばね115が取り付けられ,それぞれ時計方向及び反時計方向に付勢されている。この付勢によってローラ110はカム板108の外周縁108aと係合してカム板108の回転に追随して外周縁108a上を相対的に移動し,窪み108bなどの位置決め窪みにはまり込むようになっている。
【0005】
さらに,一端にシャッタ117,他端にロック係合端116a,中間部に作動片116bと連結ピン118を備えたシャッタレバー116が軸119を中心として回転自在に設けられており,ロックレバー109とシャッタレバー116は,一端がロックレバー109に回転自在に支持され他端に形成された連結孔120aを有するリンク板120によって連結ピン118を介して連結されている。また,一端が遮断器本体の開閉機構に取り付けられたピン122に連結し他端にはシャッタレバー116のロック係合端116aと係合する係合端121aを備えたインターロックレバー121が,引出メインシャフト104上に回転自在に設けられている。
【0006】
一方,引出ねじ103にはロック窪み123が形成されており,ロック窪み123に対応する位置にばね124によって下方に付勢されたロックピン125が上下方向にスライド自在に設けられ,ロックピン125に取り付けられた操作片126はロックレバー109の作動片109aと係合している。さらに,詳細は図示されていないが,遮断器本体の開閉機構は係合が解除された状態においてON操作を行ってもONになることを阻止するラッチ機構を有しており,このラッチ機構に連動するトリップシャフト127が回転自在に設けられている。
【0007】
このような構成を有する従来の引出型回路遮断器の動作を説明する。遮断器本体101が接続位置にありONの状態を示している図8,図9を参照して,ローラ110は位置決め窪み108bにはまり込み,ロックピン125は引出ねじ103のロック窪み123にはまり込み,シャッタレバー116のロック係合端116aはインターロックレバー121の係合端121aと係合可能状態であり,引出ねじ103の正面側はシャッタ117で覆われている。
【0008】
引出操作をするため,ロック解除レバー113を解除方向すなわち反時計方向に回転させると,その傾斜縁113cがローラ111を介してロックレバー109を時計方向に付勢し,リンク板120を介してシャッタレバー116を時計方向に付勢する。しかし,シャッタレバー116のロック係合端116aがインターロックレバー121の係合端121aと係合し,シャッタレバー116,ロックレバー109及びロック解除レバー113の回転が阻止される。すなわち,シャッタレバー116とインターロックレバー121は遮断器本体101がONの状態では遮断器本体101を移動できないという安全性に対する第1のインターロック機能を有している。
【0009】
このため遮断器本体101をOFFにすると,インターロックレバー121が鎖線で示されているように反時計方向に回転し,シャッタレバー116とインターロックレバー121の係合可能状態が解消しシャッタレバー116が回転可能状態になる。この状態で,ロック解除レバー113をロック解除位置まで反時計方向に回転させると,ローラ110が位置決め窪み108bの底部から開口部付近まで移動する。このとき,シャッタレバー116も時計方向に回転してシャッタ117が引出ねじ103の正面から上方に退避し,さらに作動片109a,操作片126を介してロックピン125がロック窪み123から離脱するため引出ねじ103は回転可能な状態となる。回転させたロック解除レバー113を自由状態にすると,ばね115の作用力によりローラ111がロック解除レバー113の係合縁113bと係合し上述のロック解除状態が維持される。このときシャッタ117が上方に退避した状態にあるため操作ハンドルを容易に引出ねじ103に取り付けることができる。
【0010】
操作ハンドルを操作して引出ねじ103を回転させると,ローラ110が位置決め窪み108bの開口部付近の縁に押されて外周縁108a上にのる。このとき,ロックレバー109はわずかに時計方向に回転してローラ111と係合縁113bとの係合が解消し,ロック解除レバー113は時計方向に回転しロックレバー109は反時計方向に回転し,ローラ110がカム板108の外周縁108aに押し付けられ,傾斜縁113cがローラ111と係合した状態となる。なお,リンク板120の連結孔120aが長孔であるため,反時計に付勢されているシャッタレバー116は自由状態になりシャッタ117が操作ハンドルの外周と係合した状態となっている。この状態においてシャッタレバー116の作動片116bが腕127aを介してトリップシャフト127を反時計方向に回転させているため遮断器本体101の前述のラッチ機構が非係合状態にあり,移動操作中に誤って遮断器のON操作を行ってもONにならないという安全性に対する第2のインターロック機能が発揮される。
【0011】
さらに,引出ねじ103を回転させると,ローラ110が相対的にカム板108の外周縁108aを移動して位置決め窪み108cにはまり込んだ試験位置に達し,図8および図9の状態と同様な状態となる。試験位置から断路位置への引出操作による動作も同様であり,逆に断路位置→試験位置→接続位置への挿入動作もカム板108が回転する方向は逆であるが上述と同様である。
【0012】
【特許文献1】実公平2−2011号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】位置決め装置
上述した従来の引出型回路遮断器の位置決め装置は,引出操作中に遮断器本体101が所定の位置に達したことを認識する手段として,詳細は上記公報には説明されていないが,遮断器本体101の移動に追随して変位するインジケータが備えられていた。しかし,このインジケータは,構造上の誤差を見込んで,ある幅をもって指示する構成であったため,オペレータは確実に所定の位置に達したことに不安を感じることがあった。
したがって,本願発明は遮断器本体が所定の位置に達したことを視覚的に確実に認識できる簡単な構造の引出型回路遮断器の位置決め装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために,請求項1の発明は,引出枠と引出枠内の所定位置の間を移動可能な遮断器本体を有する引出型回路遮断器において,正面に操作端(1a)を有し外周にロック窪み(1c)を有する奥行き方向に延びる引出ねじ(1)と,引出ねじを回転させることによって回転し遮断器本体を移動させる引出メインシャフト(3)と,引出メインシャフトと共に回転し外周縁(16a)に所定位置に対応した位置決め窪み(16b,16c,16d,16e)が形成されたカム板(16)と,遮断器本体の移動操作を防止するロック位置とロック解除位置との間で回転自在であってロック位置方向への付勢手段(29)が設けられたロック解除レバー(10)と,中継レバー(8)と,ロック解除レバーと中継レバーとを連結するリンク板A(13)と,一端が中継レバーに連結され他端(18)がカム板の外周縁と係合するリンク板B(15)と,リンク板の他端を外周縁と係合する方向に付勢するばね(19)と,ロック解除操作をしたときロック解除レバーの回転をロック解除位置で停止させるストッパ(28)と,ロック窪みと対向する位置に設けられた中継レバーの回転に連動するように設けられたロックピン(21)と,を含み,リンク板Bの他端が位置決め窪みに達してロックピンがロック窪みにはまり込んだとき,リンク板A及び中継レバーの変位によってロック解除レバーがロック位置へ回転し,ロック解除レバーをロック位置からロック解除位置まで回転させたのちロック解除レバーを自由状態としたとき,ロックピンがロック窪みから離脱するとともに,リンク板Bの他端が位置決め窪みの開口部付近まで移動して中継レバーが回転し,ばねの作用によりリンク板Aを介してロック解除レバーをストッパと係合した状態で保持されたロック解除保持状態となり,ロック解除レバーを自由状態としたあとカム板を回転させてリンク板Bの他端をカム板の外周縁上に移動させたとき,中継レバーが回転してロック解除レバーがストッパから離脱し付勢手段の作用力によりロック解除保持状態が解除されることを特徴としている。
【0015】
このような構成によって,遮断器本体が断路位置,試験位置及び接続位置などの所定の位置にあるときはリンク板Bの他端が位置決め窪みにはまりこんだ位置にあり,ロック解除レバーは遮断器本体を移動操作させることができないロック位置にある。遮断器本体を他の位置に移動させるためロック解除レバーをロック解除位置へ回転させたのちを自由状態にしても,ロック解除レバーがストッパに接した状態で保持されるため,ロック解除レバーがロック解除位置に保持されたロック解除保持状態となる。このときリンク板Bの他端は位置決め窪みの開口部付近まで移動し,ロックピンはロック窪みから離脱する。
【0016】
この状態で引出ねじを操作するとカムが回転して,リンク板Bの他端が位置決め窪みの開口部付近の側縁に沿ってカムの外周縁上に移動するため,リンク板Bを介して中継レバーが回転して,リンク板Aとロック解除レバーとの連結点が変位する。この変位によりロック解除レバーをストッパと接する方向に付勢していたばねの作用方向が変わり,ロック解除レバーの付勢手段の作用力によりロック解除レバーがロック方向へ回転し,一旦その回転が停止したロック解除保持状態が解消した状態となる。カムが更に回転してリンク板Bの他端が位置決め窪みにはまり込んだときロック解除レバーがロック位置まで大きく回転することによって遮断器本体が所定の位置に達したことを目視で確認できる。
【0017】
請求項2の発明は、請求項1の引出型回路遮断器の位置決め装置において、中継レバーと連動するように引出ねじの操作端の前面を覆う回転自在に設けられたシャッタ(23)と,遮断器本体の開閉機構がONからOFFになったとき変位するピン(54)と中継レバーとを連結するリンク部材(55,52,53)とを設け,リンク部材は,開閉機構がON位置にあるときはシャッタを閉じるとともにシャッタが開いているときは開閉機構のラッチ部材の係合を解除させて開閉機構がONになることを防止するように設けられることを特徴とする。
このような構成によって一組のリンク機構でON状態において遮断器本体の移動を防止するインターロックと,シャッタが開いている状態では遮断器をONにできないというインターロックを達成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,図1ないし図5に示されている実施例において説明する。図1は本実施例の引出型回路遮断器の位置決め装置を側面から見た図であって左側が回路遮断器の正面となっている。本実施例の位置決め装置を装着した回路遮断器の引出装置の主要部分は遮断器本体の下部に設けられており,引出ねじ1,ラック2,引出メインシャフト3を有する。引出ねじ1は保持枠4によって回転自在に保持され図において左側の正面側から奥行き方向に延び,その左端には操作ハンドルを取り付けるハンドル装着穴1aを有し,保持枠4から右側はねじ部1bとなっている。ラック2は,正面側から見たときの断面が冂字状であって回転しないように保持されており,その左端部にナット5が固着され,その上面2aには複数の孔2bが形成されている。正面から見たとき左右方向に配置されている引出メインシャフト3は回転自在に取り付けられており,引出メインシャフト3と共に回転する歯車6を備えている。
【0019】
この引出装置は,操作ハンドルを操作して引出ねじ1を回転させるとナット5を介してラック2が図1ないし図3において左右方向に移動するラック方式であって,ラック2が移動することによって孔2bと歯車6の歯がかみ合って歯車6と共に引出メインシャフト3が回転する構造となっている。なお,引出メインシャフト3が回転したとき遮断器本体が引出枠内を移動する原理は前述の従来の技術と同様のため図示と説明を省略する。
【0020】
本実施例の位置決め装置は,軸7によって回転自在に設けられた中継レバー8,軸9上に回転自在に設けらればね29によって時計方向に付勢されたロック解除レバー10,連結ピン11及び12によってロック解除レバー10の連結腕10bと中継レバー8の一方の腕8aとの間に設けられたリンク板A13,連結ピン14によって中継レバー8の他方の腕8bに連結されたリンク板B15及び引出メインシャフト3と共に回転するカム板16を有する。なお,連結ピン11が取り付けられるロック解除レバー10の孔は後述するように長孔となっている。
カム板16の外周縁16aには,接続位置,試験位置,断路位置及び引出位置に対応する位置決め窪み16b,16c,16d及び16eが形成されている。なお,引出位置は,遮断器本体を引出枠から取り出しやすいように設けられた位置であって,断路位置よりさらに引き出された位置である。リンク板B15は,中間部に長孔15aを有し固定ピン17に沿って左右方向にスライド自在であり,その先端にはローラ18が設けられている。固定ピン17と連結ピン14との間にはばね19が設けられており,中継レバー8を反時計方向に付勢するとともに,リンク板B15を右方向へ付勢する。このためローラ18はカム板16の回転によって相対的に外周縁16a上を移動し,窪み16bなどの位置決め窪みにはまり込むようになっている。
【0021】
また,中継レバー8にはピン20によってロックピン21が回転自在に保持され,ロックピン21は保持枠4に形成された孔にはめ込まれ上下方向にスライド可能となっている。引出ねじ1のロックピン21に対向する周縁には複数のロック窪み1cが形成されている。さらに,この位置決め装置には,シャッタ23が軸24を中心として回転自在に設けられている。シャッタ23は,その腕に連結ピン25を有しており,一端が連結ピン12によって連結され,長孔26aにおいて他端が連結ピン25と連結するンク板26によって中継レバー8の動作と連動するようになっている。
【0022】
このように構成されている位置決め装置の動作を,遮断器本体を接続位置から試験位置に引き出す場合を例として説明する。図1は遮断器本体が接続位置にあり,リンク板B15が右方向にスライドしてローラ18が位置決め窪み16bにはまり込むとともに中継レバー8が反時計方向に回転し,ロック解除レバー10が時計方向に回転し,遮断器本体のフロントカバー22から突き出ているロック解除レバー10の表示・操作腕10aが上方に位置し,ロックピン21が引出ねじ1のロック窪み1cにはまり込み,シャッタ23が反時計方向に回転して引出ねじ1のハンドル装着穴1aを覆った状態となっている。
【0023】
図1を参照して,まず準備操作として,表示・操作腕10aを操作してロック解除レバー10をストッパ28と接するロック解除位置まで反時計方向に回転させる。この回転により,リンク板A13を介して中継レバー8が時計方向に回転し,リンク板B15が左方向にスライドし,ローラ18が位置決め窪み16bの底部から開口部付近に移動する。この動作によりロックピン21は上方にスライドしロック窪み1cから離脱し,シャッタ23がハンドル装着穴1aの前面から上方に退避した図2に示されている状態となる。この図2の状態で連結ピン11が,軸9と連結ピン12を結ぶ線よりストッパ28側に位置するため,表示・操作腕10aから手を離してロック解除レバー10を自由状態にしたとき,ばね19による中継レバー8の回転力(F)の分力(F1)は,連結ピン12,リンク板A13及び連結ピン11を介してロック解除レバー10をその位置に留まらせるロック解除保持状態となる。
【0024】
この図2の状態において,操作ハンドル27を装着して引出ねじ1を回転させてラック2が右方向へ移動してカム板16を時計方向に回転させる。この回転の初期において,位置決め窪み16bの開口部の側縁に沿ってローラ18が外周縁16a上に移動し中継レバー8が時計方向に回転する。この回転中に,連結ピン11がロック解除レバー10の長孔内を移動するためロック解除レバー10が自由状態となり,ばね29の作用によりストッパ28から離れて軸9と連結ピン12を結ぶ線に関してストッパ28と反対側に連結ピン11が変位し,ロック解除レバー10も時計方向に回転する。この結果,前述したロック解除位置での保持状態が解消し,ばね19の作用によりローラ18はカムの外周縁16aに押し付けられ,中継レバー8が反時計方向に回転可能であり,ロック解除レバー10はロック位置方向への時計方向の回転が可能な図3に示されている状態となっている。このとき,位置決め窪み16bの開口部から外周縁16aへのローラ18の移動量がわずかであるため,ロック解除レバー10の回転量もわずかである。
【0025】
さらに,引出ねじ1を回転すると,図3の状態から,ローラ18が外周縁16a上を相対的に移動し試験位置に相当する位置決め窪み16cにはまり込む。このときのローラ18のはまり込み動作は,ロックピン21が下方へわずかにスライドして引出ねじ1の外周縁に接したとき一旦停止し,さらに引出ねじ1が回転されロックピン21が引出ねじ1の複数のロック窪み1cのうち最初に対向するロック窪み1cにはまり込んだとき位置決め窪み16cにさらにはまり込む。このとき中継レバー8が反時計方向に回転することによってロック解除レバー10が時計方向に回転し,表示・操作腕10aがロック位置まで上方に大きく移動する。この表示・操作腕10aの大きな移動によって遮断器本体が確実に所定の位置に達したことを認識できる。この状態で操作ハンドル27を取り外しても,表示・操作腕10aが上方にとどまるためこの状態が維持される。このときの状態は,ローラ18が試験位置に相当する位置決め窪み16cにはまり込んでいる以外は図1の状態と同じである。
【0026】
なお,この引出型回路遮断器には,図示及び説明は省略しているが,従来の回路遮断器と同様の遮断器本体の移動に追随してその位置を表示する位置表示装置が設けられている。このため,オペレータはこの位置表示装置と表示・操作腕10aがロック位置にあることによって,遮断器本体の位置と確実にその位置に移動していることを認識できる。なお,操作ハンドルが挿入されてシャッタ23が開いている状態でも遮断器本体が所定の位置に達したときは,シャッタのピン25がリンク板26の長孔26aにおいて連結されているためレバー8の回転を阻害しない
【0027】
なお,前述した説明において,ロック解除レバー10を一旦ロック解除状態にした後,ロック状態に戻すリセット操作の必要が生じたときは,ばね19の作用力(F)の分力(F1)に打ち勝つような力をロック解除レバー10に加えてロック方向へ回転させることによって,ローラ18を接続位置に相当する位置決め窪み16bに再びはまり込むリセット操作をすることができる。すなわち,ロック解除状態で操作ハンドル27を回転させてローラ18を位置決め窪み16bから一旦離脱させてから,操作ハンドル27を逆転させて再びローラ18を位置決め窪み16bにはまり込ませてロック状態にするというような複雑なリセット操作をする必要がない。
【0028】
以上,遮断器本体を接続位置から試験位置に移動させる動作について説明したが,他の位置間で移動する場合はカム16の位置決め窪みが異なる点及び引出操作と挿入操作ではカム16の回転方向が異なるだけでだけで動作は上述と同様である。なお,本実施例はラック型の引出装置を利用した回路遮断器であるがウォームギア―型の引出装置のものでも本発明を実施できる。
【0029】
次に,上述した位置決め装置を有する引出型回路遮断器に適用されたインターロック装置を図4及び図5を参照して説明する。クロスバー50及びトリップシャフト51は,詳細な説明と図示を省略する遮断器本体の開閉機構に必須の部材として設けられている。クロスバー50は遮断器本体の開閉接触子を操作する部材であって,時計方向に回転することによって開閉接触子を接触させて遮断器をONにし,反時計方向に回転することによってOFFにする。また,トリップシャフト51は,開閉機構に含まれているラッチ機構の係合を解除する部材であって,反時計方向に回転することによってラッチ機構の係合を解除させて遮断器をOFFにする機能を有する。このトリップシャフト51が反時計方向に回転した位置にあるときは,ON操作が行われてもラッチ機構が係合しないため遮断器がONにならないという機能も有する。
【0030】
本インターロック装置は,2つの腕を有するレバー52,連結ピン12とレバー52の一方の腕を連結するリンク53,レバー52の他方の腕とクロスバー50と共に回転するピン54とを連結するリンク55,リンク55に設けられたトリップ腕55a,一方の腕がトリップシャフト51の腕と対向し他方の腕がトリップ腕55aと対向するレバー56及び,レバー52反時計方向に付勢する図示されていないばねを有する。
【0031】
このような構成のインターロック装置は以下のように動作する。遮断器本体が断路位置,接続位置及び断路位置などの所定の位置にあり前述した位置決め装置のロック解除レバー10がロック位置にあるとき,図4を参照して,図示されていないばねによってリンク53に形成されている切欠53aの上端が連結ピン12を下方へ押し付けている状態にある。この状態でロック解除レバー10をロック解除方向に回転させようとすると,連結ピン12,リンク53及びレバー52を介して,リンク55が下方に付勢されるが,その長孔55bの上端がピン54と係合する。このため,遮断器本体をOFFにしてクロスバー50及びピン54を鎖線で示されている位置に変位させなければロック解除レバー10をロック解除位置まで回転できない。したがって,シャッタ23は引出ねじ1のハンドル装着穴1aの正面側を覆った状態にあるため,遮断器本体がONの状態では遮断器本体を移動させることができないというインターロック機能を有する。
【0032】
次に,遮断器本体がOFFの状態で遮断器本体を移動させている途中においては,図5を参照してロック解除レバー10がロック解除の位置にあるため,連結ピン12が切欠53aの上端においてリンク53を上方へ押し上げ,レバー52が時計方向に回転し,リンク55が下方に引き下げられた状態にある。この状態においては,トリップ腕55aを介してレバー56が時計方向に回転し,トリップシャフト51が反時計方向に回転して開閉機構のラッチ機構を非係合状態にしているため,ON操作が行われても開閉接触子はONにならない。したがって,遮断器本体を移動中はONすることができないというインターロック機能を有する。
【0033】
【発明の効果】
本発明は,以上説明した形態で実施され,遮断器本体が断路,試験又は接続の各位置のいずれかの所定の位置に達したときにロック解除レバーが大きく回転することによって視覚的に確実に認識できるように構成したため,オペレータが安心して遮断器本体の移動操作をできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例による位置決め装置を備えた引出型回路遮断器の遮断器本体が接続位置にあるときの側面を示す部分図である。
【図2】遮断器本体を接続位置から試験位置に引き出す操作を行う初期の状態を示す図1相当図である。
【図3】遮断器本体を接続位置から試験位置に引き出す操作を行っている途中の状態を示す図1相当図である。
【図4】本実施例による位置決め装置に適用されたインターロック装置の構成を説明する要部側面図である。
【図5】本実施例による位置決め装置に適用されたインターロック装置の構成を説明する要部側面図である。
【図6】従来の位置決め装置を設けた引出型回路遮断器の正面図である。
【図7】図6の回路遮断器の遮断器本体の移動動作を説明する部分的な側面図である。
【図8】図6の回路遮断器の位置決め装置を説明する部分的な側面図である。
【図9】図6の回路遮断器の位置決め装置を説明する部分的な側面図であって,図8とは異なる切り口から見た図である。
【符号の説明】
1 引出ねじ,1a ハンドル装着穴,1b ねじ部,1c ロック窪み
2 ラック,2a 上面,2b 孔
3 引出メインシャフト
4 保持枠
5 ナット
6 歯車
7,9,24 軸
8 中継レバー,8a 一方の腕,8b 他方の腕
10 ロック解除レバー,10a 表示・操作腕,10b 連結腕
11,12,13,20,25 連結ピン
13 リンク板A
15 リンク板B,15a 長孔
16 カム板16,16a 外周縁,16b,16c,16d,16e 位置決め窪み
17 固定ピン
18 ローラ
19,29 ばね
21 ロックピン
22 フロントカバー
23 シャッタ
26 リンク板,26a 孔
27 操作ハンドル
28 ストッパ
50 クロスバー
51 トリップシャフト
52 レバー
53 リンク,53a 切欠
54 ピン
55 リンク,55a トリップ腕,55b 長孔
56 レバー
Claims (2)
- 引出枠と引出枠内の所定位置の間を移動可能な遮断器本体を有する引出型回路遮断器において,
正面に操作端(1a)を有し外周にロック窪み(1c)を有する奥行き方向に延びる引出ねじ(1)と,
前記引出ねじを回転させることによって回転し前記遮断器本体を移動させる引出メインシャフト(3)と,
前記引出メインシャフトと共に回転し外周縁(16a)に前記所定位置に対応した位置決め窪み(16b,16c,16d,16e)が形成されたカム板(16)と,
前記遮断器本体の移動操作を防止するロック位置とロック解除位置との間で回転自在であってロック位置方向への付勢手段(29)が設けられたロック解除レバー(10)と,
中継レバー(8)と,
前記ロック解除レバーと中継レバーとを連結するリンク板A(13)と,
一端が前記中継レバーに連結され他端(18)が前記カム板の外周縁と係合するリンク板B(15)と,
前記リンク板の他端を前記外周縁と係合する方向に付勢するばね(19)と,
ロック解除操作をしたとき前記ロック解除レバーの回転をロック解除位置で停止させるストッパ(28)と,
前記ロック窪みと対向する位置に設けられた前記中継レバーの回転に連動するように設けられたロックピン(21)と,
を含み,
前記リンク板Bの他端が前記位置決め窪みに達して前記ロックピンが前記ロック窪みにはまり込んだとき,前記リンク板A及び前記中継レバーの変位によって前記ロック解除レバーがロック位置へ回転し,
前記ロック解除レバーをロック位置からロック解除位置まで回転させたのち前記ロック解除レバーを自由状態としたとき,前記ロックピンが前記ロック窪みから離脱するとともに,前記リンク板Bの他端が前記位置決め窪みの開口部付近まで移動して前記中継レバーが回転し,前記ばねの作用により前記リンク板Aを介して前記ロック解除レバーを前記ストッパと係合した状態で保持されたロック解除保持状態となり,
前記ロック解除レバーを自由状態としたあと前記カム板を回転させて前記リンク板Bの他端を前記カム板の外周縁上に移動させたとき,前記中継レバーが回転して前記ロック解除レバーが前記ストッパから離脱し前記付勢手段の作用力により前記ロック解除保持状態が解除されることを特徴とする引出型回路遮断器の位置決め装置。 - 前記中継レバーと連動するように前記引出ねじの操作端の前面を覆う回転自在に設けられたシャッタ(23)と,遮断器本体の開閉機構がONからOFFになったとき変位するピン(54)と前記中継レバーとを連結するリンク部材(55,52,53)とを設け,
前記リンク部材は,前記開閉機構がON位置にあるときは前記シャッタを閉じるとともに前記シャッタが開いているときは前記開閉機構のラッチ部材の係合を解除させて前記開閉機構がONになることを防止するように設けられることを特徴とする請求項1の引出型回路遮断器の位置決め装置。
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