JP4409900B2 - 引出型回路遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は,遮断器本体と引出枠と遮断器本体を引出枠内で移動させる引出操作装置とを有する引出型回路遮断器に関する。
引出型回路遮断器は引出枠と遮断器本体とを有し,遮断器本体は引出枠内の接続位置から試験位置を経由して断路位置までの引出移動及び逆方向への挿入移動が可能な構造となっている。引出枠及び遮断器本体はともに主回路導体と補助回路導体を有し,遮断器本体が接続位置にあるときは双方の主回路導体及び補助回路導体はそれぞれ接続状態にあり,試験位置にあるときは補助回路導体は接続状態にあるが主回路導体は所定の絶縁距離をもって開離した状態にあり,断路位置にあるときは補助回路導体も所定の絶縁距離をもって開離した状態にある。また,この引出型回路遮断器には,遮断器本体がどの位置にあるかを表示する位置表示装置が設けられる。
遮断器本体は開閉接触子とこの開閉接触子を接触及び開離させる開閉機構とを備えており,開閉接触子を接触させるための投入操作を行うには大きな操作力を必要とする。遮断器には,この操作力を得るための大きな投入ばねを備え,この投入ばねに蓄勢された投入力を放勢して開閉機構を動作させるばね投入操作式のものがある。このばね投入操作式の遮断器本体を保守点検などのために引出枠から取り外すときは,不意の放勢によって問題が生じないように安全面から考えて投入ばねを放勢させておくことが望ましい。このため,引出型回路遮断器には,遮断器本体を引き出す途中に投入ばねを自動的に放勢させる投入ばね自動放勢装置が設けられるのが一般的である。
この引出型(抽出型)回路遮断器の投入ばね自動放勢(釈放)装置の従来の技術が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されている投入ばね自動放勢装置は,その実用新案登録請求の範囲に「・・・・・投入ばねが蓄勢された状態のまヽ回路遮断器が抽出される場合には抽出過程の主回路および2次断路部が断路されたテスト,断路位置間において前記位置検出突起片により前記作動ピンを介してディスチャージレバーが前記投入レリーズ爪を回動してレリーズとレリーズレバーとの係合が外れて投入ばねが放勢されることを特徴とする抽出形回路遮断器の投入ばね自動釈放装置」と記載されているごとく,遮断器本体が試験位置(テスト位置)から断路位置に引き出される途中に投入ばねが自動的に放勢されるような構成となっている。
また,この特許文献1に開示されている引出操作装置は,ガイド溝を引出枠に設け,ハンドルを回転させることによって回転するレバーを遮断器本体に備えている。このレバーの腕にはローラが取り付けられており,ローラがガイド溝にはめ込まれている。そして,ハンドルを一方向に回転させることによってレバーが回転し,ローラがガイド溝を押圧して相対的に遮断器本体が接続位置から試験位置を経由して断路位置まで移動する構造となっている。なお,断路位置にある遮断器本体を引出枠から取り外すときは,ハンドルを操作することなく取り外すことができる。
さらに,特許文献2には引出型回路遮断器の他の従来の技術が示されている。この遮断器は,接続位置,試験位置及び断路位置のほかに試験位置と断路位置との間に待機位置が設けられている。この待機位置は,補助回路導体のうち遮断器の制御電源などの導体は断路されているが,遮断器の開閉状態を示す接点回路の導体や電動で遮断器本体を移動させる電動引出装置などの導体だけが接続されている位置である。
実公平2−17391号公報 特開平6−223702号公報
上述した従来の引出型回路遮断器にあっては,投入ばね自動放勢装置が試験位置から断路位置に移動するたびに投入ばねが放勢する構造となっている。このため,断路位置に移動させる回数が多い場合は遮断器本体の耐久性に悪い影響を与える。引出型回路遮断器の遮断器本体が断路位置まで引き出されるのは,簡単な点検を行うときや当該遮断器が接続される電気回路が暫時使用されないときであって,このような機会は少なくない。しかし,一方,遮断器本体が引出枠から取り外されるのは,遮断器本体を精密点検するときなどでありそのような機会は非常に少ない。
したがって,本願発明の目的は,引出操作装置のハンドルを一方向に回転させて接続位置から断路位置まで移動させることができる引出型回路遮断器において,遮断器本体を引出枠から取り外す前に必要な動作を確実に行える引出型回路遮断器を提供することである。
上記の課題を解決するために,請求項1の発明は,遮断器本体と,遮断器本体を移動自在に収納する引出枠と,一方向に回転させることによって遮断器本体を接続位置から断路位置へ移動させるハンドルを有する引出操作装置と,遮断器本体の位置を表示する位置表示装置とを有する引出型回路遮断器であって,遮断器本体は蓄勢された力を放勢することによって開閉接触子を接触させる投入ばねと投入ばねを蓄勢状態で保持するラッチ機構を備え,引出操作装置が,いずれか一方が遮断器本体に設けられ他方が引出枠に設けられた遮断器本体の移動方向と交差する方向に形成された溝と溝に嵌め込まれるローラが取り付けられハンドルの回転に応じて回転するレバーとを備え,引出操作においてローラが溝の一方の縁を押圧して遮断器本体が移動するように構成されたものにおいて,溝の他方の縁は,ハンドルを一方向に回転させて遮断器本体が断路位置に引き出されたときローラと係合可能状態にあり,ハンドルをさらに同一方向へ追加回転させたとき係合可能状態が解消するように形成され,ハンドルの追加回転によって上記ラッチ機構を釈放する動作を行わせるアクチュエータを備えていることとしている。
請求項2の発明は,請求項1の引出型回路遮断器において,溝の一方の縁は,ハンドルの追加回転によって溝の他方の縁と係合可能状態が解消する状態になるまではローラからの押圧作用を受けるように形成されていることとしている。
請求項3の発明は,請求項1の引出型回路遮断器において,溝の一方の縁は,ハンドルの追加回転によってローラからの押圧作用を受けないように形成されていることとしている。
上記のような構成により,請求項1の発明は,引出操作装置のハンドルを一方向に回転させるだけで,接続位置から断路位置まで遮断器本体を移動させることができる引出型回路遮断器において,ハンドルを追加回転操作しなければ断路位置にある遮断器本体を引出枠から取り外すことができない構成となっており,断路位置までには動作させたくないが取り外す前には動作させておく必要のあるラッチ機構を釈放する動作をハンドルの追加回転中に自動的に動作させることができるため,動作が確実な引出型回路遮断器を提供できるという効果を奏する。
また,アクチュエータが投入ばねの蓄勢状態を保持するラッチ機構を釈放する連動部材であるため,断路位置まで引き出される操作では投入ばねが放勢されず,遮断器本体を引出枠から取り外すときだけ放勢されるため寿命の長い引出型回路遮断器を提供できるという効果を奏する。
請求項3の発明は,断路位置からハンドルの追加回転操作を行っても遮断器本体が移動しないため,移動するように構成される請求項2のものよりも小型の引出型回路遮断器を提供できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を,図1ないし図12に示されている実施例において説明する。
図1ないし図6を参照して,この実施例の引出型回路遮断器の各位置における遮断器本体1と引出枠2との関係について説明する。図2はこの引出型回路遮断器を正面から見た概略図であって,遮断器本体1の左右両側にはローラ3とレバー4とが設けられており,引出枠2の左右の側板にはローラ3が移動するレール5と溝6とが設けられている。
図3は図2を側面から見た概略図であって,引出枠2の溝6は,水平溝7と垂直溝8を有している。また,レール5には遮断器本体1を引出枠2から取り外すときに使用される着脱自在の延長レール9を取り付けることができる。さらに,引出枠2の背面部には枠側補助回路端子10及び枠側主回路端子11を備えている。一方,遮断器本体1のレバー4は,その腕の先端にローラ12を備え,後述する引出し操作装置の動作によって回転する引出メインシャフト13の回転に追随して回転する。ローラ12は溝6の垂直溝8にはめ込まれており,垂直溝8の右縁8a及び左縁8bと係合可能である。また,遮断器本体1の背面部には本体側補助回路端子14及び本体側主回路端子15を備えている。
この図3は遮断器本体1が接続位置にある状態を示しており,この状態では枠側補助回路端子10と本体側補助回路端子14及び枠側主回路端子11と本体側主回路端子15は接触状態にある。また,この引出型回路遮断器が取り付けられる配電盤の表面パネル16と遮断器本体1の表面との間にはDなる隙間がある。
図3の接続位置にある遮断器本体1の引出操作を行うと,レバー4が引出メインシャフト13と共に反時計方向に回転する。この回転によりローラ12が下方に移動しながら垂直溝8の右縁8aを押し,相対的に遮断器本体1が左方向へ移動して図4に示される試験位置になる。この試験位置では,枠側補助回路端子10と本体側補助回路端子14は接触を維持しているが,枠側主回路端子11と本体側主回路端子15は所定の絶縁距離を確保して離間している。また,配電盤の表面パネル16と遮断器本体1の表面との間隔は狭まる。さらに引出操作を行うと,レバー4が引出メインシャフト13と共に反時計方向に回転し,ローラ12が上方に移動しながら垂直溝8の右縁8aを押して,遮断器本体1がさらに左方向へ移動して図1に示される断路位置になる。この断路位置では,枠側補助回路端子10と本体側補助回路端子14も所定の絶縁距離を確保して離間した状態となっており,遮断器本体1の表面と配電盤の表面パネル16が一致した状態となっている。この断路位置において,ローラ12は垂直溝8の左縁8bと係合可能な状態にあるため,遮断器本体1を簡単には左方向に移動させることができない。
すなわち,遮断器本体1を引出枠2から取り外すためには,引出操作装置をレバー4が反時計方向に回転するように追加操作する必要がある。溝6は,水平溝7と垂直溝8との角部縁8cがこの追加操作によってローラ12から押圧作用を受けないように形成されている。したがって,追加操作によって遮断器本体1は移動せず,図5に示されているようにローラ12が水平溝7の右端に位置する。この図5の状態では,ローラ12は垂直溝8の左縁8bと係合可能な状態にない。したがって,配電盤の表面パネル16を開けて,延長レール9をレール5に取り付け,左方向にスライドさせるだけで遮断器本体1を配電盤外に取り出し,上方に持ち上げることによって引出枠2から取り外すことができる。
なお,図6を参照して,遮断器本体1の表面には,上述した図3の「接続位置」,図4の「試験位置」,図1の「断路位置」及び図5の「取出可能状態」を意味する,それぞれ「CONN.」,「TEST」,「ISO」及び「D.OUT」の文字が下から上に順次配置された位置銘板17が設けられている。そして,後述する位置表示装置の指示指18が,遮断器本体1の位置に応じてこれらの文字を指し示すようになっている。
以上,断路位置にある遮断器本体1を引出枠2から取り出す方法の説明をした。逆に,取り出された遮断器本体1を接続位置まで挿入するときの方法を簡単に説明する。まず,ローラ3をレール5に載せて遮断器本体1を引出枠2の奥行方向に押し込むと図5の取出し可能状態と同一状態となる。次に,引出メインシャフト13が時計方向に回転するように引出操作装置を操作すると図1の断路位置となる。さらに,同一方向に引出操作装置を操作すると,ローラ12が下方に移動しながら垂直溝8の左縁8bを押して相対的に遮断器本体1が右方向に移動し図4の試験位置になる。さらに,同一方向に引出操作装置を操作すると,ローラ12が上方に移動しながら垂直溝8の左縁8bを押して遮断器本体1が右方向に移動し図3の接続位置になる。
次に,この引出型回路遮断器の下部に内蔵されている引出操作装置について説明する。図7,図8,図9及び図10は,それぞれ接続位置,試験位置,断路位置及び取出し可能状態における,この引出操作装置を側面から見た図である。図7を参照して,本引出操作装置は引出ねじ19と,ラック20と,引出メインシャフト13とを有する。引出ねじ19は保持枠21によって回転自在に保持され図において左から右方向に延びている。引出ねじ19の左端には操作ハンドルを取り付けるハンドル装着穴19aが設けられており,保持枠21から右側はねじ部19bとなっている。ラック20は,正面側から見たときの断面が冂字状であって回転しないように保持されている。また,このラック20の左端部にはナット22が固着され,上面20aには複数の孔20bが形成されている。引出メインシャフト13は遮断器本体1を正面から見たとき左右方向に配置されており,この引出メインシャフト13と共に回転する歯車23を備えている。
この引出操作装置は,操作ハンドルを操作して引出ねじ19を回転させるとナット22を介してラック20が左右方向に移動するラック方式である。このラック20が移動することによって孔20bと歯車23の歯がかみ合って歯車23と共に引出メインシャフト13が回転する構造となっている。この引出操作装置は,ラック20が右方向に移動するように操作ハンドルを回転させれば遮断器本体1は引き出される方向に移動し,逆に回転させれば挿入される方向に移動する。
次に,この引出型回路遮断器に設けられている位置表示装置について説明する。図7を参照して,この位置表示装置は,その中間部が引出操作装置の固定軸24によって回転自在に保持されている表示レバー25を有している。表示レバー25は,その一方の腕の端部に遮断器の表面に突き出した前述の指示指18を有し,他方の腕には階段状に形成された4段のステップを有している。この表示レバー25は図示されていないばねによって時計方向に付勢されているため,表示レバー25の他方の腕がラック20に立脚する動作指26と常時接触している。図7の接続位置にあっては,左端の接続位置ステップ25aが動作指26と接している。遮断器本体1を試験位置に移動すべく引出ねじ19を回転させると,ラック20が右方向に移動し,この移動に追随して表示レバー25が時計方向に回転する。遮断器本体1が試験位置に達すると動作指26が試験位置ステップ25bと接触し,指示指18が上方に移動して位置銘板17の試験位置に応じた文字を指示する。さらに,引出ねじ19を同一方向に回転させると,遮断器本体1は,順次,断路位置の状態及び取外し可能状態となり,動作指26は断路位置ステップ25c及び取出し可能状態ステップ25dへと順次移動する。そして,指示指18も上方に移動してそれぞれ断路位置及び取外し可能状態に応じた文字を指示する。なお,遮断器本体1が挿入方向に移動する場合は,指示指18が下方に移動する動作は説明するまでもない。
次に,遮断器本体1が前述した所定の位置に達したとき遮断器本体1をその位置で一旦停止させる位置決め装置について,本発明の主要部ではないため簡単に説明する。
図7を参照して,この位置決め装置は,軸27によって回転自在に設けられた中継レバー28と,軸29上に回転自在に設けられ図示されていないばねによって時計方向に付勢されたロック解除レバー30と,ロック解除レバー30と中継レバー28との間に設けられたリンク板A31と,中継レバー28に連結されたリンク板B32と引出メインシャフト13と共に回転するカム板33とを有する。
カム板33の外周縁33aには,遮断器本体1の接続位置,試験位置及び断路位置に対応する位置決め窪み33b,33c及び33d並びに上述した遮断器本体1の取外し可能状態に対応する窪み33eが形成されている。リンク板B32は左右方向にスライド自在であり,先端にローラ34が設けられている。なお,図示されていないばねによって,中継レバー28は反時計方向に付勢されているとともにリンク板B32が右方向へ付勢されている。このためローラ34は,カム板33が回転したとき外周縁33a上を相対的に移動し,窪み33bなどの窪みにはまり込むようになっている。
この位置決め装置の動作を図7を参照して説明する。図7の接続位置では,ローラ34が窪み33bに嵌まり込んでいるため,カム板33が回転できない状態,すなわち,操作ハンドルを回転させることができない状態にある。このため,遮断器本体1は接続位置から簡単に移動できないようになっている。遮断器本体1をこの接続位置から試験位置に移動させるときは,ロック解除レバー30を反時計方向に回転させる。すると,リンク板A31を介して中継レバー28が時計方向に回転し,リンク板B32が左方向に移動し,ローラ34が窪み33bの開口部付近まで移動する。この状態でロック解除レバー30を自由状態とすると,図示はしていないが,ロック解除レバー30がストッパ65に当接し,ロック解除レバー30に加わる時計方向の付勢力と中継レバー28に加わる反時計方向の付勢力がリンク板A31の両端から作用し合って,ロック解除レバー30が反時計方向に回転した状態が維持されローラ34が窪み33bの開口部にとどまる。この状態で操作ハンドルを操作してカム板33を反時計方向にわずかに回転させたとき,ローラ34が窪み33bの開口部の略円弧状の(図7において上側の)縁から外周縁33a上に相対的に移動する。この移動は,リンク板B32を左方向に移動させ,中継レバー28を時計方向に回転させる。そして,この回転によって上述した中継レバー28に加わる反時計方向の付勢力が解消するため,ロック解除レバー30は時計方向に回転し,中継レバー28も反時計方向に回転し,リンク板B32が右方向に移動し,ローラ34が外周縁33aに押し付けられた状態となる。さらに,カム板33を反時計方向に回転させると,ローラ34が相対的に外周縁33a上を移動して窪み33cにはまり込んだ試験位置となる。試験位置から同様の操作をすることにより,ローラ34が順次窪み33d及び窪み33eにはまり込んだそれぞれ断路位置の状態及び取外し可能状態にすることができる。
次に,この引出型回路遮断器の投入ばね自動放勢装置について説明するため,まず,この引出型回路遮断器の遮断器本体1の開閉機構について説明する。この遮断器本体1はばね投入操作式のものであって,図11は投入ばねが圧縮された蓄勢状態であって開閉接触子が開離した状態にある遮断器本体1を側面から見た要部を示す断面図である。図11を参照して,遮断器本体1の正面側に設けられたコイル状の投入ばね35は,ピン36を介して回転軸38を中心としてレバー37を反時計方向に付勢し,レバー37に設けられたローラ39を介してカム40(点線で表示されている。)を反時計方向に付勢している。カム40は,カム40に設けられたローラ41が回転軸42を中心として回転するラッチレバー43の一方の腕と係合してラッチレバー43を反時計方向に付勢している。ラッチレバー43は,その他方の腕が半円状の断面を有するラッチ軸44と係合してその回転が阻止されている。すなわち,ラッチレバー43とラッチ軸44が投入ばね35を蓄勢状態で保持するラッチ機構を形成している。
この遮断器本体1を投入するときは,投入ボタン45を図11において右方向に押し込む。この押し込みにより,リンク46を介してラッチ軸44と共に回転するレバー47が反時計方向に回転する。この回転により,ラッチ軸44との係合が解消してラッチレバー43が反時計方向に回転し,ラッチレバー43とローラ41との係合が解消し,カム40が反時計方向に回転する。この回転により,ローラ39がカム40の凹部40aに入り込むようにレバー37が反時計方向に回転し,レバー37に設けられたローラ48を介して回転軸49を中心としてレバー50が時計方向に回転する。この回転により,レバー50に連結されると共にレバー51とリンク52を連結する軸53が左方向に移動し,逆「く」字状に折れ曲がっていたレバー51とリンク52が直線状に伸直する。この伸直により,リンク52が一方の腕に連結され回転軸54と共に回転するレバー55が時計方向に回転する。この回転により,レバー55の他方の腕に連結されたリンク56を介して可動側接触子57を保持するホルダ58が回転軸59を中心として時計方向に回転し,その結果,可動側接触子57が固定接触子60と接触する。
次に,このような遮断器本体1を有する引出型回路遮断器の投入ばね自動放勢装置について説明する。図12は,投入ばね35を蓄勢状態で保持するラッチレバー43とラッチ軸44を有するラッチ機構と前述の引出操作装置の関係を示す断路位置における要部側面図である。
図12を参照して,投入ばね自動放勢装置は,遮断器本体のラッチ軸44に設けられラッチ軸44と共に回転するピン61と,上下方向にスライド自在であって下方にスライドすることによって上端部がピン61と係合してラッチ軸44を反時計方向に回転させるスライド板62と,一方の腕がスライド板62の下端と連結されたレバー状のアクチュエータ63とを備える。アクチュエータ63は図示されていないばねによって時計方向に付勢されており,その他方の腕には下向きの突起63aを有する下縁が表示レバー25の動作指26と兼用される動作指26と接触可能な構成となっている。なお,図7ないし図10では,この自動放勢装置のアクチュエータ63と動作指26が図示されている。
図7及び図8を参照して,接続位置と試験位置では,アクチュエータ63は動作指26と接触することなく図示されていないストッパと接している。そして,図9を参照して,断路位置においてはアクチュエータ63が突起63aの左側の斜縁63bが動作指26と接している。接続位置,試験位置及び断路位置のいずれの場合もスライド板62は下方にスライドした状態ではない。すなわち,接続位置から断路位置まで移動する間投入ばね35が自動的に放勢されることはない。
断路位置からラック20が右方向へ移動するように引出操作装置を操作すると,動作指26がアクチュエータ63の左側の斜縁63bから突起63aの頂上を越えて右側の斜縁63cに相対的に移動する。この突起の頂上を越えるときアクチュエータ63が反時計方向に回転する。この回転によって,スライド板62が下方にスライドし,ピン61を介してラッチ軸44が回転して,ラッチレバー43とラッチ軸44からなるラッチ機構の係合が解消して投入ばね35が自動的に放勢される。
上述した実施例は,溝6の形状,レバー4の長さなどが,断路位置から取外し可能状態にするまでの間遮断器本体1が移動しないように構成されている。しかし,断路位置から取外し可能状態にするまでの間遮断器本体1が移動するように構成されてもよい。図13は,このような構成をした実施例の断路位置における側面図を示している。この構成について説明すると,レバー104及び垂直溝108は,それぞれ前述の実施例のレバー4及び垂直溝8よりも若干長くなっている。このような構成により,断路位置においてローラ112が垂直溝108の中間にありその左縁108bと係合するため遮断器本体を取り外すことはできない。この状態で引出操作装置の操作ハンドルを追加操作すると,ローラ112が垂直溝108の右縁108aを押圧するため遮断器本体が左方向に移動し,ローラ112が水平溝107の右端に移動したとき取出し可能状態になる。ただし,この場合は,レール5を長くする必要があるため,遮断器本体の奥行寸法が大きくなることになる。
本発明による引出型回路遮断器の実施例を側面から見た図であって,遮断器本体が断路位置にある状態を示す図である。 図1の引出型回路遮断器の正面図である。 遮断器本体が接続位置にある状態を示す図1相当図である。 遮断器本体が試験位置にある状態を示す図1相当図である。 遮断器本体が取出し可能状態にある状態を示す図1相当図である。 遮断器本体の正面図である。 遮断器本体が接続位置にある状態における引出操作装置の側面図である。 遮断器本体が試験位置にある状態における図7相当図である。 遮断器本体が断路位置にある状態における図7相当図である。 遮断器本体が取出し可能状態にある状態における図7相当図である。 遮断器本体の側面断面図である。 投入ばね自動放勢装置を動作させるアクチュエータを示す側面図である。 本発明による引出型回路遮断器の他の実施例の図1相当図である。
符号の説明
1 遮断器本体,2 引出枠,4 レバー,6 溝,7 水平溝,8 垂直溝,8a 右縁,8b 左縁,8c 角部縁,12 ローラ,13 引出メインシャフト,17 位置銘板,18 指示指,19 引出ねじ,20 ラック,22 ナット,23 歯車,25 表示レバー,26 動作指,28 中継レバー,30 ロック解除レバー,31 リンク板A,32 リンク板B,33 カム板,34 ローラ,35 投入ばね,39 ローラ,40 カム,41 ローラ,43 ラッチレバー,44 ラッチ軸,48 ローラ,50 レバー,51 レバー,52 リンク,55 レバー,56 リンク,57 可動側接触子,60 固定接触子,61 ピン,62 スライド板,63 アクチュエータ,63a 突起,63b 左側の斜縁,63c 右側の斜縁,104 レバー,107 水平溝,108 垂直溝,108a 右縁,108b 左縁,112 ローラ

Claims (3)

  1. 遮断器本体(1)と,前記遮断器本体(1)を移動自在に収納する引出枠(2)と,一方向に回転させることによって前記遮断器本体(1)を接続位置から断路位置へ移動させるハンドルを有する引出操作装置と,前記遮断器本体(1)の位置を表示する位置表示装置とを有する引出型回路遮断器であって,
    前記遮断器本体(1)は蓄勢された力を放勢することによって開閉接触子(57,60)を接触させる投入ばね(35)と前記投入ばね(35)を蓄勢状態で保持するラッチ機構(43,44)を備え,
    前記引出操作装置が,いずれか一方が前記遮断器本体(1)に設けられ他方が前記引出枠(2)に設けられた前記遮断器本体(1)の移動方向と交差する方向に形成された溝(8,108)と前記溝(8,108)に嵌め込まれるローラ(12,112)が取り付けられ前記ハンドルの回転に応じて回転するレバー(4,104)とを備え,引出操作において前記ローラ(12,112)が前記溝(8,108)の一方の縁(8a,108a)を押圧して前記遮断器本体(1)が移動するように構成されたものにおいて,
    前記溝(8,108)の他方の縁(8b,108b)は,前記ハンドルを一方向に回転させて前記遮断器本体(1)が断路位置に引き出されたとき前記ローラ(12,112)と係合可能状態にあり,前記ハンドルをさらに同一方向へ追加回転させたとき前記係合可能状態が解消するように形成され,
    前記ハンドルの追加回転によって前記ラッチ機構(43,44)を釈放する動作を行わせるアクチュエータ(63)を備えていることを特徴とする引出型回路遮断器。
  2. 前記溝(108)の一方の縁(108a)は,前記ハンドルの追加回転によって前記溝(108)の他方の縁(108b)と前記係合可能状態が解消する状態になるまでは前記ローラ(112)からの押圧作用を受けるように形成されていることを特徴とする請求項1の引出型回路遮断器。
  3. 前記溝(8)の一方の縁(8a)は,前記ハンドルの追加回転によって前記ローラ(12)からの押圧作用を受けないように形成されていることを特徴とする請求項1の引出型回路遮断器。
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