JP2004304785A - 指向性可変アンテナおよび該アンテナを用いた電子機器、ならびに該アンテナを用いたアンテナ指向性制御方法 - Google Patents

指向性可変アンテナおよび該アンテナを用いた電子機器、ならびに該アンテナを用いたアンテナ指向性制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004304785A
JP2004304785A JP2004073701A JP2004073701A JP2004304785A JP 2004304785 A JP2004304785 A JP 2004304785A JP 2004073701 A JP2004073701 A JP 2004073701A JP 2004073701 A JP2004073701 A JP 2004073701A JP 2004304785 A JP2004304785 A JP 2004304785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
transmission line
directivity
electric field
antenna element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004073701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4212046B2 (ja
Inventor
Satoru Sugawara
悟 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004073701A priority Critical patent/JP4212046B2/ja
Priority to US10/803,072 priority patent/US7002527B2/en
Priority to EP04251583A priority patent/EP1460717B1/en
Priority to DE602004028188T priority patent/DE602004028188D1/de
Publication of JP2004304785A publication Critical patent/JP2004304785A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4212046B2 publication Critical patent/JP4212046B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/16Resonant antennas with feed intermediate between the extremities of the antenna, e.g. centre-fed dipole
    • H01Q9/28Conical, cylindrical, cage, strip, gauze, or like elements having an extended radiating surface; Elements comprising two conical surfaces having collinear axes and adjacent apices and fed by two-conductor transmission lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/24Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the orientation by switching energy from one active radiating element to another, e.g. for beam switching
    • H01Q3/247Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the orientation by switching energy from one active radiating element to another, e.g. for beam switching by switching different parts of a primary active element
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • H01Q9/32Vertical arrangement of element
    • H01Q9/38Vertical arrangement of element with counterpoise
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • H01Q9/40Element having extended radiating surface

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

【課題】 無指向性アンテナと同程度の大きさの指向性可変アンテナ、および該指向性可変アンテナを具備する携帯電話,情報端末を提供すること。
【解決手段】 信号線111と接地導体112からなる同軸線路を採用し、無指向性アンテナとして放射器12と地板13からなるモノポールアンテナを採用している。同軸線路11とモノポールアンテナ(放射器12)の接続部には4方向に短絡線15とスイッチ14が接続されている。スイッチ14は外部より制御できる。全スイッチ14をOFFにすればアンテナの放射パターンは無指向性のままとなる。4つのスイッチ14のうち一つだけスイッチONした場合は同軸線路11内の電界が乱され、アンテナの放射パターンは指向性を持つようになる。スイッチの切りかえることにより、指向性を切りかえることが可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アンテナの指向性を切替えることが可能な指向性可変アンテナに係り、特に携帯電話や携帯可能な情報通信装置などを含む各種電子機器に使用される送受信用アンテナなどに応用可能な、無指向性アンテナと同程度の大きさの指向性可変アンテナおよび該アンテナを用いた電子機器、ならびに該アンテナを用いたアンテナ指向性制御方法に関するものである。
近年の無線通信技術の飛躍的な発展に伴い、無線技術を利用した製品が広く普及し始め、無線通信路の伝送容量の拡大に大きな期待がかけられている。特に、最近は時間や空間、偏波、符号といった多次元にわたる信号の多重化によって、伝送容量の拡大を図る研究が活発に行われている。
空間による多重化は、複数の無指向性アンテナとその信号をベクトル合成する回路からなるアダプティブアレイアンテナで実現されると考えられているが、アダプティブアレイアンテナは、各アンテナの大きさや間隔が大きくなり、このことがその応用先を制限する原因となっていた。特に、移動通信端末で使用するためには、アンテナの大きさはできるだけ小さいことが強く要望されている。
指向性可変アンテナは、通常、一組のアンテナと給電回路でその指向性を変化させることができることから、アダプティブアレイアンテナよりは小さくできる可能性があり、空間による多重化を実現する小型アンテナの候補として期待されているが、指向性可変アンテナの小型化に関しては現在その研究例が少なく、その開発に大きな期待が寄せられている。
指向性可変アンテナに関する従来文献として、例えば次の文献があげられる。特開平06−350334号公報(特許文献1)には、指向性を自由に変化させることが可能な指向性可変アンテナが開示されている。図7は、上記特許文献1の実施例を示す図を引用したものである。
図7に開示された指向性可変アンテナは、放射素子(アンテナ素子)510の周囲に放射素子510と平行に反射素子511が設けられている。反射素子511は、回転駆動部512aと連結アーム512bからなる指向性制御手段512によって、放射素子510の周りを機械的に周回できるように構成されている。放射素子510と電源515は同軸給電線514によって電気的に接続されている。513は導体(車体)である。
本構成において、反射素子511の周回角度を変えることによってアンテナの指向性を自由に変化させることが可能である。このアンテナの構成の場合、反射素子511が付加されたことにより、アンテナ全体の大きさは格段に大きくなってしまうという問題がある。
また、特開平10−154911号公報(特許文献2)には、指向性を電気的に切替えることができる指向性可変アンテナの例が開示されている。図8は、上記特許文献2に開示された指向性可変アンテナの原理を説明するための図を引用したものである。
図8に開示された指向性可変アンテナは、円形の接地導体610上の中央に設けられた中央駆動素子612と、それを放射状に取り囲む位置に設けられた複数のパラスティック素子614から構成されている。
各パラスティック素子614の下部には高インピーダンスと低インピーダンスを切替え可能なインピーダンス負荷616が設けてあり、このインピーダンス負荷616のインピーダンスの切替えにより、指向性を切替えるようにしている。中央駆動素子612とパラスティック素子614の間隔はλ/4程度の値となり、そのためアンテナ全体では2λ以上の大きさを有するようになる。
さらに、従来の指向性可変アンテナの同様な例が特開2001−24431号公報(特許文献3)に開示されている。図9は、特許文献3の実施例を示す図を引用したものである。
図9に開示された指向性可変アンテナは、円形の接地導体700上に、給電アンテナ素子A0と、該給電アンテナA0を放射状に取り囲む位置に設けられた無給電可変リアクタンス素子A1〜A6から構成されている。給電アンテナ素子A0と無給電可変リアクタンス素子A1〜6の間隔dはλ/4程度の値となり、そのためアンテナ全体ではλ程度の大きさを有するようになる。
特開平06−350334号公報(特許文献1) 特開平10−154911号公報(特許文献2) 特開2001−24431号公報(特許文献3)
上述したように、従来の指向性可変アンテナは、無指向性アンテナに比べてその大きさが大きくなってしまうため、携帯電話や携帯用情報端末などの小型の情報機器に組み込むことは困難であり、その用途が大きく制限されていた。
特に使用波長が数GHz以下のような低い場合には、波長の長さが10cm以上となり、わずかな寸法の増大が著しく機器の利便性を妨げていた。そのため指向性可変アンテナを通信端末等で利用することができないという問題があった。
本発明は、上記問題点を解消し、無指向性アンテナと同程度の大きさの指向性可変アンテナ(請求項1〜12)、および該指向性可変アンテナを用いた携帯電話や携帯可能な情報通信装置などの電子機器(請求項13〜14)、ならびに該指向性可変アンテナを用いて指向性を制御する方法(請求項15〜22)を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、次の如き構成を採用している。
a)請求項1記載の発明は、無指向性のアンテナ素子と、前記無指向性のアンテナ素子に給電する伝送線路と、前記アンテナ素子と前記伝送線路の境界領域に設けられ、前記伝送線路の電界分布を変化させる電界変化手段とを備えることを特徴としている。
b)請求項2記載の発明は、請求項1記載の境界領域が、前記アンテナ素子と伝送線路の接続部を基準として、所定の動作周波数で共振を生じない範囲内であることを特徴としている。
c)請求項3記載の発明は、請求項1記載のアンテナ素子で、少なくともその表面が導体で形成され、前記導体部分に、中心から放射上に延びるスリットまたは溝を有することを特徴としている。
d)請求項4記載の発明は、請求項1記載の電界変化手段が、前記伝送線路の電界分布を、電気的な切り替え手段によって変化させることを特徴としている。
e)請求項5記載の発明は、請求項4記載の伝送線路が、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体とを有し、前記電界変化手段は、前記境界領域に位置する複数のスイッチを含み、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記信号線と接地導体との間を短絡することを特徴としている。
f)請求項6記載の発明は、請求項4記載の伝送線路が、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体と、前記信号線と接地導体の間に位置する複数の浮遊導体片とを有し、前記電界変化手段は、前記境界領域に位置する複数のスイッチを含み、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記浮遊導体片と接地導体との間を短絡することを特徴としている。
g)請求項7記載の発明は、請求項6記載の浮遊導体片が、前記アンテナ素子の円周方向に沿って交互に配置される異なる長さの浮遊導体片を含むことを特徴としている。
h)請求項8記載の発明は、請求項6記載の浮遊導体片が、前記境界領域内で、前記伝送線路の長手方向に沿った第1の位置で前記アンテナ素子の円周方向に沿って配置される第1の長さの浮遊導体片と、前記境界領域内で、前記伝送線路の長手方向に沿った第2の位置で前記アンテナ素子の円周方向に沿って配置される第2の長さの浮遊導体片とを含むことを特徴としている。
i)請求項9記載の発明は、請求項4記載の伝送線路が、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体と、前記信号線と接地導体との間に充填される誘電体とを有し、前記電界変化手段は、前記アンテナ素子の円周方向に沿って所定の間隔で配置される複数の電極を有し、前記電極に印加される電圧を切り換えることによって、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記誘電体の誘電率を変化させることを特徴としている。
j)請求項10記載の発明は、請求項9記載の電極の各々が、櫛歯形状の電極であることを特徴としている。
k)請求項11記載の発明は、請求項9または11記載の誘電体が、液晶であることを特徴としている。
l)請求項12記載の発明は、請求項1または4記載の伝送線路が、同軸線路であることを特徴としている。
m)請求項13記載の発明は、上記指向性可変アンテナを組み込んだ電子機器であり、請求項14記載の発明は、該電子機器が情報通信装置であることを特徴としている。
n)請求項15記載の発明は、伝送線路を介して無指向性のアンテナ素子に信号を供給するステップと、前記伝送線路と前記無指向性のアンテナ素子の境界領域で、前記伝送線路の電界分布が所望の方向を向くように変化させるステップとを有することを特徴としている。
o)請求項16記載の発明は、請求項15において、前記境界領域を、前記アンテナ素子と伝送線路の接続部を基準として所定の動作周波数で共鳴を生じない範囲内に設定し、前記境界領域に複数のスイッチを設け、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記伝送線路を構成する信号線と接地導体との間を短絡させ、前記電界分布が前記短絡させた箇所と反対方向を向くように変化させることを特徴としている。
p)請求項17記載の発明は、請求項15において、前記伝送線路を構成する信号線と接地導体との間に、複数の浮遊導体片を埋め込み、前記境界領域に複数のスイッチを設け、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記浮遊導体片と接地導体との間を短絡させ、前記電界分布が前記短絡させた箇所と反対方向を向くように変化させることを特徴としている。
q)請求項18記載の発明は、請求項17において、複数の動作周波数に対応した長さの異なる前記浮遊導体片を準備し、前記長さの異なる複数の浮遊導体片を、前記境界領域内で前記アンテナ素子の円周方向に沿って交互に埋め込み、複数の動作周波数に対応して、前記電界分布の向きを変化させることを特徴としている。
r)請求項19記載の発明は、請求項17において、前記長さの異なる浮遊導体片を、前記境界領域内で、一方を前記伝送線路の長手方向に沿った第1の位置で、もう一方を第2の位置で、それぞれ前記アンテナ素子の円周方向に沿って埋め込み、複数の動作周波数に対応して、前記電界分布の向きを変化させることを特徴としている。
s)請求項20記載の発明は、請求項15において、前記境界領域において、複数の電極を前記アンテナ素子の円周方向に沿って所定の間隔で配置し、少なくとも1の前記電極に印加される電圧を切り換え、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記伝送線路を構成する信号線と接地電極との間に充填される誘電体の誘電率を変化させ、前記電界分布を前記所定の方向に変化させることを特徴としている。
t)請求項21記載の発明は、請求項29において、前記少なくとも1の電極に対応する部分の前記誘電体の誘電率を高くし、該誘電率を高くした部分の方向に前記電界分布が向くように変化させることを特徴としている。
u)請求項22記載の発明は、請求項20において、前記電極として、前記伝送路の長手方向に延びる櫛歯電極を用い、前記少なくとも1の電極に対応する部分の前記誘電体の等化インピーダンスを変化させ、前記電界分布が前記インピーダンスを変化させた部分と反対方向に向くように変化させることを特徴としている。
以下、本発明の効果を、請求項毎に述べる。
a)請求項1記載の発明においては、無指向性のアンテナ素子と、前記無指向性のアンテナ素子に給電する伝送線路と、前記アンテナ素子と前記伝送線路の境界領域に設けられ、前記伝送線路の電界分布を変化させる電界変化手段とを備える構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
b)請求項2記載の発明においては、請求項1記載の境界領域が、前記アンテナ素子と伝送線路の接続部を基準として、所定の動作周波数で共振を生じない範囲内となる様にしている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、不要な共振を生じることのない、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
c)請求項3記載の発明においては、請求項1記載のアンテナ素子で、少なくともその表面が導体で形成され、前記導体部分に、中心から放射上に延びるスリットまたは溝を有する構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、給電部での不均一な電界分布を保存したまま放射可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
d)請求項4記載の発明においては、請求項1記載の指向性可変アンテナにおいて、伝送線路の電界分布をアンテナ外部から電気的に変化させることができる構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
e)請求項5記載の発明においては、請求項4記載の伝送線路が、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体とを有し、前記電界変化手段は、前記境界領域に位置する複数のスイッチを含み、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記信号線と接地導体との間を短絡する構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
f)請求項6記載の発明においては、請求項4記載の伝送線路が、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体と、前記信号線と接地導体の間に位置する複数の浮遊導体片とを有し、前記電界変化手段は、前記境界領域に位置する複数のスイッチを含み、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記浮遊導体片と接地導体との間を短絡する構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
g)請求項7記載の発明においては、請求項6記載のの遊導体片が、長さの異なる浮遊導体片を含む構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、複数の周波数で独立して高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
h)請求項8記載の発明においては、請求項6または7記載の浮遊導体片が、前記境界領域内で、前記アンテナ素子の円周方向に沿って配置されることを特徴としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、複数の周波数で独立して高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
i)請求項9記載の発明においては、請求項4記載の伝送線路が、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体と、前記信号線と接地導体との間に充填される誘電体とを有し、前記電界変化手段は、前記アンテナ素子の円周方向に沿って所定の間隔で配置される複数の電極を有し、前記電極に印加される電圧を切り換えることによって、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記誘電体の誘電率を変化させる構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
j)請求項10記載の発明においては、請求項9記載の電極の各々が、櫛歯形状の電極である構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
k)請求項11記載の発明においては、請求項9または11記載の誘電体として液晶を用いている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
l)請求項12記載の発明においては、求項1または4記載の伝送線路が同軸線路である構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、コネクタも取り付けやすく、高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
m)請求項13〜14記載の発明によれば、上述した指向性可変アンテナは無指向性アンテナと同程度の小型化が可能であるため携帯電話を含む各種電子機器、特に携帯可能な情報通信装置などの携帯用の小型機器に特に有用である。
n)また、請求項15〜22記載の方法によれば、上記本発明による指向性可変アンテナの性能を引き出すことが可能となる。
以下、各請求項の技術的意味をより詳細に説明する。
上述したように従来の指向性可変アンテナは、放射器の周辺に無給電素子を配し、放射器と無給電素子の電磁的な相互結合を利用してアンテナの指向性を制御するものであった。
この方法は、アンテナの等価的な合成開口を大きくすることになるので利得が高くなり、アンテナの指向性を制御することができるが、その動作原理上、アンテナの大きさを無指向性アンテナと同じ大きさまで小さくすることは難しかった。
本発明者らは、アンテナの等価的な合成開口を大きくすることなくアンテナの指向性を変化させる方法として、無指向性アンテナの給電電界分布を不均一にする方法を提案するものである。
通常、無指向性アンテナの給電には伝送線路を用いるが、その給電電界分布は伝送線路内で均一またはそれに準じた定常的な分布となっている。また伝送線路の電界分布を何らかの方法により定常状態から変化させたとしても、その後、伝送線路を伝播するうちに電界分布はすぐに均一になってしまう。
しかし、無指向性アンテナと伝送線路の境界領域で伝送線路の電界分布を変化させてやれば、電界分布が均一になる前にアンテナ素子(放射素子)から放射されてしまうため、無指向性アンテナの給電電界分布を不均一にすることが可能となる。(ここでは送信モードの例で説明したが、この現象は伝送線路の不均一な電界分布を形成する伝送線路の高次モードとアンテナの伝播モードが、境界領域に設置された電界分布変化手段を通じて結合していることに由来するので、送信受信の両モードで実現することが可能となる。以下の説明では送信時の説明を用いて動作を説明し、受信時の説明は省略するが、受信時でも同様な動作が可能である。)
そこで請求項1記載の発明においては、無指向性のアンテナ素子と、前記無指向性のアンテナ素子に給電する伝送線路と、前記アンテナ素子と前記伝送線路の境界領域に設けられ、前記伝送線路の電界分布を変化させる電界変化手段とを備える構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
b)請求項1記載の電界変化手段の設置位置は、必ずしも前記アンテナ素子と伝送線路の接続部の位置と、完全に一致する必要はないが、その場合電界変化手段と前記接続部の間で不必要な共振が生じる恐れがある。この様な共振現象は、アンテナ特性を劣化させることになるため、必ず避ける必要があるが、その為にはこの共振周波数が本アンテナを使用する周波数帯域の範囲に入らない様に電界変化手段の設置位置を設定してやればよい。
そこで請求項2記載の発明においては、請求項1記載の境界領域が、前記アンテナ素子と伝送線路の接続部を基準として、所定の動作周波数で共振を生じない範囲内となる様にしている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、不要な共振を生じることのない、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
c)請求項1記載の指向性可変アンテナでは、無指向性アンテナと伝送線路の境界領域で伝送線路の電界分布を変化させて、無指向性アンテナの給電電界分布を不均一にしている。無指向性アンテナの形状によっては、アンテナからの放射過程において、この不均一な電界分布が均一な状態に戻ってしまうことも考えられる。
これを避けるためには無指向性アンテナの導体部分に、中心から放射状にスリットまたは溝を設けてやればよい。この放射状のスリットまたは溝は、給電部で不均一だった電界分布が均一に戻ろうとする時に発生するアンテナ表面の電流パスを、中心から放射方向のみに制限する効果を持っている。これにより給電部での不均一な電界分布を保存したまま、放射状に電磁波を放射することが可能となる。
そこで請求項3記載の発明においては、請求項1または2記載のアンテナ素子で、少なくともその表面が導体で形成され、前記導体部分に、中心から放射上に延びるスリットまたは溝を有する構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、給電部での不均一な電界分布を保存したまま放射可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
d)請求項1記載の指向性可変アンテナでは、伝送線路の電界分布を不均一にする方法として様々な方法を利用することができるが、アンテナの指向性の切替えを高速に行うためには、アンテナ外部から伝送線路の電界分布を電気的に変化させる必要がある。
そこで請求項4記載の発明においては、請求項1〜3記載の指向性可変アンテナにおいて、伝送線路の電界分布をアンテナ外部から電気的に変化させることができる構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
e)信号線と接地導体からなる伝送線路の信号線と接地導体間の一部分だけを、PINダイオードやMEMS(MicroElectroMechanical Systems)スイッチを利用して短絡することにより、伝送線路の電界分布を電気的に変化させることができる。
短絡は電気的に制御できるので、短絡個所を高速に切替えて指向性を変化させたり、短絡部分を全て開放すれば無指向性に戻すことも容易にできる。
そこで請求項5記載の発明においては、請求項4記載の伝送線路が、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体とを有し、前記電界変化手段は、前記境界領域に位置する複数のスイッチを含み、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記信号線と接地導体との間を短絡する構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
f)伝送線路の信号線と接地導体の間に浮遊導体片を設けても、これだけでは伝送線路の電界分布が乱されることは無い。しかしこの浮遊導体片の一部、好ましくは伝送線路の信号が伝播する方向の先端部分をPINダイオードやMEMSスイッチを利用して接地導体と短絡することにより、伝送線路の電界分布を電気的に変化させることができる。
この場合も浮遊導体と接地導体との短絡は電気的に制御できるので、短絡個所を高速に切替えて指向性を変化させたり、短絡部分を全て開放すれば無指向性に戻すことも容易にできる。
そこで請求項6記載の発明においては、請求項4記載の伝送線路が、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体と、前記信号線と接地導体の間に位置する複数の浮遊導体片とを有し、前記電界変化手段は、前記境界領域に位置する複数のスイッチを含み、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記浮遊導体片と接地導体との間を短絡する構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
g)伝送線路の信号線と接地導体の間に設けた浮遊導体片の一部を、接地導体と短絡して伝送線路の電界分布を変化させる方法では、浮遊導体片の大きさに依存した特定の周波数でのみこの効果が得られる。したがって異なる長さの浮遊導体を用いれば、それぞれ異なる動作周波数を持つことになる。従って異なる長さをもつ浮遊導体を複数設けておき、それを独立して制御すれば、各浮遊導体の長さに応じた周波数での指向性を独立して制御することが可能となる。
この場合、異なる周波数に対応する複数種類の浮遊金属片を均等に配置するためには、交互に円周方向に沿って配列してやれば良く、これにより各々の周波数において異なる方向に向けて伝送線路の電界分布を変化させることが可能となる。
そこで請求項7記載の発明においては、請求項6記載の浮遊導体片が、前記アンテナ素子の円周方向に沿って交互に配置される異なる長さの浮遊導体片を含む構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、複数の周波数で独立して高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
h)請求項6の発明において、複数の周波数において完全に同一の方向に指向性を切替えるためには、各周波数に対応した浮遊導体片を、円周方向では重なるようにしながら、伝送線路の長手方向に沿った異なる箇所に配置すれば良い。
そこで請求項8記載の発明においては、請求項6記載の浮遊導体片が、前記境界領域内で、前記伝送線路の長手方向に沿った第1の位置で前記アンテナ素子の円周方向に沿って配置される第1の長さの浮遊導体片と、前記境界領域内で、前記伝送線路の長手方向に沿った第2の位置で前記アンテナ素子の円周方向に沿って配置される第2の長さの浮遊導体片とを含む構成としている。
これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、複数の周波数で独立し、短絡方向を同じ方向に保ちながら、高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
i)伝送線路の信号線と接地導体の間にある誘電体の誘電率を、電気的に一部分だけ変化させてやれば、伝送線路の一部分だけで線路の等価インピーダンスが変化することになり、これによって伝送線路の電界分布を変化させることができる。
そこで請求項9記載の発明においては、請求項4記載の伝送線路が、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体と、前記信号線と接地導体との間に充填される誘電体とを有し、前記電界変化手段は、前記アンテナ素子の円周方向に沿って所定の間隔で配置される複数の電極を有し、前記電極に印加される電圧を切り換えることによって、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記誘電体の誘電率を変化させる構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
j)請求項9に示したような誘電率の変化では、極端に大きなインピーダンスの変化を与えることは難しいが、小さなインピーダンスの変化でも、周期構造を形成することで等価的なインピーダンスを大きく変えることが可能である。この周期構造を同軸線路の一部の長手方向にのみ形成する為には、電極構造を櫛歯形状にすればよい。
そこで請求項10記載の発明においては、請求項9記載の電極の各々が、櫛歯形状の電極である構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
k)電圧によって誘電率を変えることが可能な誘電体は数多くあるが、伝送線路への組み込み易さや材料の入手しやすさ、価格等を考慮すると、液晶材料がもっとも適している。
そこで請求項11記載の発明においては、請求項9または10記載の誘電体として液晶を用いている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
l)本発明を適用して電界分布を変化させる伝送線路としては、導波管等も適しているが、コネクタや無指向性アンテナとの相性の良さや電界分布を変化させる構造の組み込み易さ、電界変化のさせやすさを考慮すると、同軸線路が最も適している。
そこで請求項12記載の発明においては、請求項1から11のいずれか1項に記載の伝送線路が同軸線路である構成としている。これにより無指向性アンテナと同じ大きさで、コネクタも取り付けやすく、高速に指向性切替え可能な、指向性可変アンテナを実現することが可能となる。
請求項13,14においては、上述した小型かつコネクタを取り付けやすい指向性可変アンテナは、特に小型の電子機器(携帯電話や携帯可能な各種の情報通信装置)に組み込む場合に特に好適である。
請求項15,16,17,18,19,20は、それぞれ請求項1、5、6、7、8、9に対応する方法発明であり、請求項21は1以上の誘電体の誘電率を高くし、その方向に電界分布が向くようにしたものであり、請求項22は1以上の誘電体の等価インピーダンスを変化させ、その反対方向に電界分布が向くようにしたものである。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて具体的に説明する。
(第一の実施例)
図1は、本発明の第一の実施例を説明するための図であり、同図(a)が本発明を適用したアンテナの斜視図で、同図(b)がその断面図である。
本実施例のアンテナは伝送線路として、信号線111と接地導体112からなる同軸線路を採用し、無指向性アンテナとして、放射器12と地板13からなるモノポールアンテナを採用している。同軸線路11とモノポールアンテナ(放射器12)の接続部には4方向に短絡線15とスイッチ14が接続されており、スイッチ14は電気的にON/OFFすることができるものを採用している。
スイッチ14としてはダイオードスイッチ、MEMSスイッチなどが考えられる。本実施例ではアンテナ素子と伝送線路の接続面内に短絡線を設けている為、いかなる周波数においても接続面と短絡線の間で共振を生ずることが無い。
本実施例では、スイッチ14としてPINダイオードを用いており、このスイッチ14は、アンテナ外部より制御用電極(ここでは図示しない)を用いて電気的にON/OFFの状態を制御できるようになっている。全てのスイッチ14をOFFにすれば同軸線路11の電界分布に乱れはなく、アンテナの放射パターンは無指向性のままとなる。
一方、4方向にある4つのスイッチ14のうち一つをスイッチONした場合は同軸線路11内の電界が乱され、アンテナの放射パターンは指向性を持つようになる。またONにするスイッチを切りかえることにより、アンテナの指向性を切りかえることも可能である。
この実施例からも明らかなように、本発明による指向性可変アンテナは通常の無指向性アンテナとほぼ同等の大きさで、自由に指向性の切替えを行うことが可能である。
図2は、図1におけるスイッチ14の一例を示す図である。同図において、A,B,Eは端子、DはPINダイオード、Cはキャパシタ、Lはインダクタ、Rは抵抗をそれぞれ示している。
端子Aは同軸線路11の信号線111に、端子Bは同軸線路11の接地導体112にそれぞれ接続される。PINダイオードDはキャパシタCによって高周波的に接地されている。端子Eに加えるDCバイアスの値を変化させることにより、PINダイオードDの抵抗値が大きく変わるため、スイッチとして動作させることができる。
図3(a)は、第一の実施例における指向性可変アンテナの指向性を説明するための図である。本図は、図1の地板13より45度の仰角をもつ方向でのアンテナ利得を、放射器12を中心に、ONにするスイッチ14を基準(0度)として360度分表示したものである。
図中の実線は角度0度の方向のスイッチ14を一個所ONにした場合、点線は全てのスイッチをOFFにした場合の利得を示している。同図から明らかなように、全てのスイッチ14をOFFにした場合は、どの角度にも一定の利得となり、無指向性となる。また、スイッチ14をONにすることにより、指向性が変化し、ONにしたスイッチ14と反対の方向の放射強度が強くなることを示している。
また図3(b)は図3(a)でONにしたスイッチ(0度)に加えて、隣接するもう一つのスイッチ(90度)をONにした場合のアンテナ指向性の変化を示している。図中の点線は、図3(a)で示したようにスイッチ(0度)を一個所だけONにした場合の指向性であり、実線は隣接するもう一つのスイッチ(90度)を追加してONにした場合のアンテナ指向性である。
この図から明らかなように、二つのスイッチ(0度と90度)をONにすると、その中間の角度(45度)の反対側(225度)の放射強度が強くなる。このことから、本発明によるアンテナ指向性制御方法が、スイッチの端子数以上に柔軟な指向性制御能力を持っていることがわかる。
(第二の実施例)
図4は、本発明の第二の実施例を説明するための図であり、同図(a)が本発明を適用したアンテナの斜視図で、同図(b)がその断面図、同図(c)が地板面上の電界変化手段部上面図である。
本実施例のアンテナは、伝送線路として同軸線路21を、無指向性アンテナとして放射器22と地板23からなるモノポールアンテナを採用している。モノポールアンテナの地板23は誘電体板上に形成された金属膜よりなっており、中心から放射状に延びたスリット26により、電気的に複数の領域に分割されている。
同軸線路21とモノポールアンテナの接続部付近の境界領域には、同軸線路21の信号線211や接地導体212と平行な浮遊金属片1 25と浮遊金属片2 27が交互に4方向ずつ円周に沿って埋め込まれており、浮遊金属片1 25と接地導体212の間はスイッチ1 24で、浮遊金属片2 27と接地導体212の間はスイッチ2 28で接続されている。
各スイッチと浮遊金属片の詳細な配置は図4(c)に示されており、図中の「1」および「2」の表記は浮遊金属片1および浮遊金属片2をそれぞれ示している。本実施例においては浮遊金属片1 25は0.8mm、浮遊金属片2 27は1.2mmの長さを有しており、それぞれ25GHzと19GHzの周波数で電界分布を変化させることができるようになっている。
本実施例では、スイッチ1 24およびスイッチ2 28としてMEMSスイッチを用いており、各スイッチは、アンテナ外部より、制御用電極(ここでは図示しない)を用いて電気的にON/OFFの状態を制御できるようになっている。
a)全てのスイッチをOFFにすれば同軸線路の電界分布に乱れはなく、アンテナの放射パターンは無指向性のままとなる。
b)スイッチ1 24を一つだけONにした場合は25GHzの信号において同軸線路31内の電界が乱され、25GHzの放射パターンは指向性を持つようになる。一方、スイッチ2 28を一つだけONにした場合は19GHzの信号において同軸線路内の電界が乱され、19GHzの放射パターンが指向性を持つようになる。
c)スイッチ1 24とスイッチ2 28のON/OFFを独立に制御することによって、各周波数を独立して制御することも可能である。
またONにするスイッチを切りかえることにより、アンテナの指向性を切りかえることも可能である。また地板23に設けたスリット26により、放射電界分布の不均一さを維持しやすくなっている。
この実施例からも明らかなように、本発明による指向性可変アンテナは通常の無指向性アンテナと同等の大きさで、外部から自由に指向性の切替えを行うことが可能である。
(第三の実施例)
図5は、本発明の第三の実施例を説明するための図であり、同図(a)が本発明を適用したアンテナの斜視図で、同図(b)がその断面図である。
本実施例のアンテナは伝送線路として同軸線路31を、無指向性アンテナとして上部の円錐型電極(上部電極)32と地板33からなるディスコーンアンテナを採用している。
ディスコーンアンテナの上部電極32と地板33には、中心から放射状に延びた溝36が形成されている。同軸線路31とディスコーンアンテナの接続部付近には、同軸線路31の信号線311や接地導体312と平行な浮遊金属片1 351と浮遊金属片2 352が4方向で2段に誘電率2.3の誘電体(図示せず)の中に埋め込まれている。
また、1段目の浮遊金属片1 351と接地導体312の間はスイッチ1 341で接続されており、2段目の浮遊金属片2 352と接地導体312の間はスイッチ2 342で接続されている。
本実施例では、1段目の浮遊金属片1 351は0.8mm、2段目の浮遊金属片2は1.2mmの長さを有しており、それぞれ25GHzと19GHzの周波数で電界分布を変化させることができるようになっている。以上の電界変化手段を設けた境界領域と、アンテナ−同軸線路接続部の間隔は、本実施例の動作周波数で不要な共振を生じない様な値となっている。
スイッチ1 341としてはPINダイオードスイッチを用いており、アンテナ外部より、制御用電極(ここでは図示しない)を用いて電気的にON/OFFの状態を制御できるようになっている。
全てのスイッチをOFFにすれば同軸線路の電界分布に乱れはなく、アンテナの放射パターンは無指向性のままとなる。
スイッチ1 341を一つだけONにした場合は25GHzの信号において同軸線路31内の電界が乱され、25GHzの放射パターンは指向性を持つようになる。
一方、スイッチ2 342を一つだけONにした場合は19GHzの信号において同軸線路内の電界が乱され、19GHzの放射パターンが指向性を持つようになる。ONにするスイッチの方向を切りかえることにより、アンテナの指向性を切りかえることも可能である。
スイッチ1 341とスイッチ2 342のON/OFFを独立に制御することによって、各周波数を独立して制御することも可能である。また上部電極32と地板33の溝により、放射電界分布の不均一さを維持したまま放射しやすくなっている。
本実施例からも明らかなように、本発明による指向性可変アンテナは、通常の無指向性アンテナと同等の大きさで、複数の周波数において独立して指向性の切替えを行うことが可能である。
(第四の実施例)
図6−A,図6−Bは、本発明の第四の実施例を説明するための図であり、図6−Aの(a)が本発明を適用したアンテナの斜視図で、図6−Aの(b)が断面図、図6−Bの(a)が制御電極の形状を示す図、そして図6−Bの(b)は電界変化手段の詳細な構成とその動作を説明する断面図である。
本実施例のアンテナは伝送線路として同軸線路41を、無指向性アンテナとして上部電極42と下部電極47からなるバイコニカルアンテナを採用している。
バイコニカルアンテナの表面には中心から放射状に延びた溝46が形成されている。図6−Aの(b)の断面図に示すように同軸線路41とバイコニカルアンテナの接続部付近の境界領域には、同軸線路41の信号線411と接地導体412の間に液晶44が埋め込まれており、制御電極43(アンテナ外部への取り出し電極はここでは図示しない)により任意の部分の誘電率を変化させることができる。液晶44の誘電率を変化させなければ同軸線路41の電界分布に乱れはなく、アンテナの放射パターンは無指向性のままとなる。
本実施例では制御電極43の形状を図6−Bの(a)に示すような櫛歯状の形状としている。この部分の詳細な構成とその動作を図6−Bの(b)を用いて以下に説明する。
前述のように同軸線路の信号線411と接地導体412の間には液晶44が埋め込まれているが、より詳細には接地導体の内側には絶縁層413を介して櫛歯状の制御電極431が設けてある。この櫛歯状の電極は伝送線路の長手方向に対して櫛歯部が垂直になるように複数配置されている。
本実施例では同軸線路の信号線411を回転中心軸として90度間隔で回転対称に櫛歯電極が4本設けてある。櫛歯電極1 431と信号線 411の間に電圧を印加すると、液晶の誘電率が櫛歯形状に応じて変化領域 441の様に変化するため、周期的な誘電率の変化を形成することができる。
これにより伝送線路の長手方向から見た同軸線路の等価インピーダンスが、一部分だけ変化して見えるため、等位相面内の電界分布に大きな変化が生じ、アンテナの指向性を切りかえることが可能となる。また上部電極42、下部電極47の溝46により、放射電界分布の不均一さを維持したまま放射しやすくなっている。
本実施例からも明らかなように、本発明による指向性可変アンテナは通常の無指向性アンテナと同等の大きさで、指向性の切替えを行うことが可能である。
以上、実施例に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例に上げた形状、その他の要素との組合わせなど、ここで示した要件に本発明が限定されるものでは決してない。
例えば、スイッチを4方向に設けた例を示したが、4方向に限らず、3方向に設けても、5方向以上(例えば8方向)に設けてもよい(一般にはn方向。n:複数)。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
上記実施例で説明した指向性可変アンテナは小型であるため、小型の情報通信装置、例えば携帯電話や小型の情報端末の送受信部に設ける場合に特に好都合である。
本発明の第一の実施例を説明するための図である。 図1におけるスイッチの一例を示す図である。 本発明の第一の実施例における指向性可変アンテナの指向性を説明するための図である。 本発明の第二の実施例を説明するための図である。 本発明の第三の実施例を説明するための図である。 本発明の第四の実施例を説明するための図である(その1)。 本発明の第四の実施例を説明するための図である(その2)。 従来の指向性可変アンテナを説明するための図である(その1)。 従来の指向性可変アンテナを説明するための図である(その1)。 従来の指向性可変アンテナを説明するための図である(その3)。
符号の説明
11,21,31,41:同軸線路
111,211,311,411:信号線
112,212,312,412:接地導体
12,22:放射器
13,23,33:地板
14,24,28,341,342,1,2:スイッチ
15:短絡線
25,27,351,352:浮遊金属片
26:スリット
32,42:上部電極
36,46:溝
43,431,432:制御電極
44:液晶
47:下部電極
510:放射素子(アンテナ素子)
511:反射素子
512:指向性制御手段
512a:回転駆動部
512b:連結アーム
513:導体
514:同軸給電線
515:電源
610:接地導体
612:中央駆動素子
614:パラスティック素子
616:インピーダンス
700:接地導体

Claims (22)

  1. 無指向性のアンテナ素子と、前記無指向性のアンテナ素子に給電する伝送線路と、前記アンテナ素子と前記伝送線路の境界領域に設けられ、前記伝送線路の電界分布を変化させる電界変化手段とを備える指向性可変アンテナ。
  2. 前記境界領域は、前記アンテナ素子と伝送線路の接続部を基準として、所定の動作周波数で共振を生じない範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の指向性可変アンテナ。
  3. 前記アンテナ素子は、少なくともその表面が導体で形成され、前記導体部分に、中心から放射上に延びるスリットまたは溝を有することを特徴とする請求項1または2に記載の指向性可変アンテナ。
  4. 前記電界変化手段は、前記伝送線路の電界分布を、電気的な切り替え手段によって変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の指向性可変アンテナ。
  5. 前記伝送線路は、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体とを有し、前記電界変化手段は、前記境界領域に位置する複数のスイッチを含み、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記信号線と接地導体との間を短絡することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の指向性可変アンテナ。
  6. 前記伝送線路は、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体と、前記信号線と接地導体の間に位置する複数の浮遊導体片とを有し、前記電界変化手段は、前記境界領域に位置する複数のスイッチを含み、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記浮遊導体片と接地導体との間を短絡することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の指向性可変アンテナ。
  7. 前記浮遊導体片は、前記アンテナ素子の円周方向に沿って交互に配置される異なる長さの浮遊導体片を含むことを特徴とする請求項6に記載の指向性可変アンテナ。
  8. 前記浮遊導体片は、前記境界領域内で、前記伝送線路の長手方向に沿った第1の位置で前記アンテナ素子の円周方向に沿って配置される第1の長さの浮遊導体片と、前記境界領域内で、前記伝送線路の長手方向に沿った第2の位置で前記アンテナ素子の円周方向に沿って配置される第2の長さの浮遊導体片とを含むことを特徴とする請求項6に記載の指向性可変アンテナ。
  9. 前記伝送線路は、前記アンテナ素子に接続される信号線と、接地導体と、前記信号線と接地導体との間に充填される誘電体とを有し、前記電界変化手段は、前記アンテナ素子の円周方向に沿って所定の間隔で配置される複数の電極を有し、前記電極に印加される電圧を切り換えることによって、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記誘電体の誘電率を変化させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の指向性可変アンテナ。
  10. 前記電極の各々は、櫛歯形状の電極であることを特徴とする請求項9に記載の指向性可変アンテナ。
  11. 前記誘電体は、液晶であることを特徴とする請求項9または10に記載の指向性可変アンテナ。
  12. 前記伝送線路は、同軸線路であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の指向性可変アンテナ。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の指向性可変アンテナを具備することを特徴とする電子機器。
  14. 携帯可能な情報通信装置であることを特徴とする請求項13記載の電子機器。
  15. 伝送線路を介して無指向性のアンテナ素子に信号を供給するステップと、前記伝送線路と前記無指向性のアンテナ素子の境界領域で、前記伝送線路の電界分布が所望の方向を向くように変化させるステップとを有することを特徴とするアンテナ指向性制御方法。
  16. 前記境界領域を、前記アンテナ素子と伝送線路の接続部を基準として所定の動作周波数で共鳴を生じない範囲内に設定し、前記境界領域に複数のスイッチを設け、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記伝送線路を構成する信号線と接地導体との間を短絡させ、前記電界分布が前記短絡させた箇所と反対方向を向くように変化させることを特徴とする請求項15に記載のアンテナ指向性制御方法。
  17. 前記伝送線路を構成する信号線と接地導体との間に、複数の浮遊導体片を埋め込み、前記境界領域に複数のスイッチを設け、少なくとも1のスイッチを用いて、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記浮遊導体片と接地導体との間を短絡させ、前記電界分布が前記短絡させた箇所と反対方向を向くように変化させることを特徴とする請求項15に記載のアンテナ指向性制御方法。
  18. 複数の動作周波数に対応した長さの異なる前記浮遊導体片を準備し、前記長さの異なる複数の浮遊導体片を、前記境界領域内で前記アンテナ素子の円周方向に沿って交互に埋め込み、複数の動作周波数に対応して、前記電界分布の向きを変化させることを特徴とする請求項17に記載のアンテナ指向性制御方法。
  19. 前記長さの異なる浮遊導体片を、前記境界領域内で、一方を前記伝送線路の長手方向に沿った第1の位置で、もう一方を第2の位置で、それぞれ前記アンテナ素子の円周方向に沿って埋め込み、複数の動作周波数に対応して、前記電界分布の向きを変化させることを特徴とする請求項17に記載のアンテナ指向性制御方法。
  20. 前記境界領域において、複数の電極を前記アンテナ素子の円周方向に沿って所定の間隔で配置し、少なくとも1の前記電極に印加される電圧を切り換え、前記アンテナ素子の円周方向に沿った所定の箇所で、前記伝送線路を構成する信号線と接地電極との間に充填される誘電体の誘電率を変化させ、前記電界分布を前記所定の方向に変化させることを特徴とする請求項15に記載のアンテナ指向性制御方法。
  21. 前記少なくとも1の電極に対応する部分の前記誘電体の誘電率を高くし、該誘電率を高くした部分の方向に前記電界分布が向くように変化させることを特徴とする請求項20に記載のアンテナ指向性制御方法。
  22. 前記電極として、前記伝送路の長手方向に延びる櫛歯電極を用い、前記少なくとも1の電極に対応する部分の前記誘電体の等化インピーダンスを変化させ、前記電界分布が前記インピーダンスを変化させた部分と反対方向に向くように変化させることを特徴とする請求項20に記載のアンテナ指向性制御方法。
JP2004073701A 2003-03-20 2004-03-16 指向性可変アンテナおよび該アンテナを用いた電子機器、ならびに該アンテナを用いたアンテナ指向性制御方法 Expired - Fee Related JP4212046B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004073701A JP4212046B2 (ja) 2003-03-20 2004-03-16 指向性可変アンテナおよび該アンテナを用いた電子機器、ならびに該アンテナを用いたアンテナ指向性制御方法
US10/803,072 US7002527B2 (en) 2003-03-20 2004-03-17 Variable-directivity antenna and method for controlling antenna directivity
EP04251583A EP1460717B1 (en) 2003-03-20 2004-03-19 Variable-directivity antenna, method for controlling antenna directivity and a computer program
DE602004028188T DE602004028188D1 (de) 2003-03-20 2004-03-19 Antenne mit variabler Richtcharakteristik, Verfahren zur Kontrolle der Antennenrichtcharakteristik und Computerprogramm

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003076953 2003-03-20
JP2004073701A JP4212046B2 (ja) 2003-03-20 2004-03-16 指向性可変アンテナおよび該アンテナを用いた電子機器、ならびに該アンテナを用いたアンテナ指向性制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004304785A true JP2004304785A (ja) 2004-10-28
JP4212046B2 JP4212046B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=32829015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004073701A Expired - Fee Related JP4212046B2 (ja) 2003-03-20 2004-03-16 指向性可変アンテナおよび該アンテナを用いた電子機器、ならびに該アンテナを用いたアンテナ指向性制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7002527B2 (ja)
EP (1) EP1460717B1 (ja)
JP (1) JP4212046B2 (ja)
DE (1) DE602004028188D1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006041634A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Ricoh Co Ltd 進行波型アンテナ
JP2007013811A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Ricoh Co Ltd アンテナ装置および指向性可変アンテナの指向性制御方法
JP2007028343A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Ricoh Co Ltd 指向性可変アンテナ
JP2007027982A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Ricoh Co Ltd アンテナ装置
JP2007049223A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 指向性可変アンテナ
US7330157B2 (en) 2005-07-13 2008-02-12 Ricoh Company, Ltd. Antenna device having wide operation range with a compact size
JP2010529795A (ja) * 2007-06-12 2010-08-26 トムソン ライセンシング 全方向性容積アンテナ
US9130262B2 (en) 2012-06-25 2015-09-08 Electronics And Telecommunications Research Institute Direction control antenna and method of controlling the same
WO2020091244A1 (ko) * 2018-10-29 2020-05-07 엘에스엠트론 주식회사 차량용 무지향성 안테나 장치

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4475583B2 (ja) * 2004-07-13 2010-06-09 株式会社リコー ディスコーンアンテナおよび該ディスコーンアンテナを用いた情報通信機器
TWI260817B (en) * 2005-05-05 2006-08-21 Ind Tech Res Inst Wireless apparatus capable to control radiation patterns of antenna
US7286095B2 (en) * 2005-06-20 2007-10-23 Harris Corporation Inverted feed discone antenna and related methods
JP4205758B2 (ja) * 2005-12-21 2009-01-07 パナソニック株式会社 指向性可変アンテナ
US20080048927A1 (en) * 2006-08-25 2008-02-28 Fumikazu Hoshi Variable directivity antenna and information processing device
US7864127B2 (en) 2008-05-23 2011-01-04 Harris Corporation Broadband terminated discone antenna and associated methods
JP5316784B2 (ja) * 2008-06-11 2013-10-16 株式会社リコー 面発光レーザ素子、面発光レーザアレイ、光走査装置及び画像形成装置
US7928333B2 (en) * 2009-08-14 2011-04-19 General Electric Company Switch structures
JP5510899B2 (ja) 2009-09-18 2014-06-04 株式会社リコー 面発光レーザ素子、面発光レーザアレイ、光走査装置、及び画像形成装置
JP2011124541A (ja) * 2009-11-12 2011-06-23 Ricoh Co Ltd 光デバイス、光走査装置及び画像形成装置、並びに光デバイスの製造方法
JP5532321B2 (ja) * 2009-11-17 2014-06-25 株式会社リコー 面発光レーザ素子、面発光レーザアレイ、光走査装置及び画像形成装置
JP2011151357A (ja) 2009-12-21 2011-08-04 Ricoh Co Ltd 光デバイス、光走査装置及び画像形成装置
JP5834414B2 (ja) 2010-03-18 2015-12-24 株式会社リコー 面発光レーザモジュール、光走査装置及び画像形成装置
JP2011249763A (ja) 2010-04-28 2011-12-08 Ricoh Co Ltd 光源ユニット、光走査装置及び画像形成装置
WO2012070693A1 (en) 2010-11-26 2012-05-31 Ricoh Company, Ltd. Optical sensor and image forming apparatus
US10197679B2 (en) * 2014-01-16 2019-02-05 Topcon Positioning Systems, Inc. GNSS base station antenna system with reduced sensitivity to reflections from nearby objects
USD780129S1 (en) * 2015-09-04 2017-02-28 Lutron Electronics Co., Inc. Wireless control device
USD780128S1 (en) * 2015-09-04 2017-02-28 Lutron Electronics Co., Inc. Wireless control device
USD906373S1 (en) * 2018-06-28 2020-12-29 Robot Corporation Robotic lawnmower having antenna thereon
RU2699936C1 (ru) * 2018-07-02 2019-09-11 Акционерное общество "Концерн "Созвездие" Антенное устройство с переключаемой диаграммой направленности
US11469502B2 (en) * 2019-06-25 2022-10-11 Viavi Solutions Inc. Ultra-wideband mobile mount antenna apparatus having a capacitive ground structure-based matching structure
CN114361799B (zh) * 2021-04-21 2024-02-13 成都频时科技有限公司 一种垂直极化全向天线

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4074268A (en) * 1976-06-21 1978-02-14 Hoffman Electronics Corporation Electronically scanned antenna
US4338606A (en) * 1978-12-21 1982-07-06 Sony Corporation Antenna system with variable directivity
JPH01126001A (ja) 1987-11-11 1989-05-18 Nec Corp 指向性アンテナ装置
JP3232152B2 (ja) * 1992-05-14 2001-11-26 株式会社リコー 発光ダイオードアレイ
JPH06350334A (ja) 1993-06-10 1994-12-22 Mitsubishi Electric Corp アンテナ装置
DE4421759C1 (de) 1994-06-22 1995-04-13 Rhotheta Elektronik Gmbh Dopplerpeiler
US5767807A (en) 1996-06-05 1998-06-16 International Business Machines Corporation Communication system and methods utilizing a reactively controlled directive array
US6008770A (en) * 1996-06-24 1999-12-28 Ricoh Company, Ltd. Planar antenna and antenna array
US5796369A (en) * 1997-02-05 1998-08-18 Henf; George High efficiency compact antenna assembly
DE69717806T2 (de) * 1997-03-18 2003-11-06 Mitsubishi Denki K.K., Tokio/Tokyo Antenne mit variabler richtcharakteristik und steuerverfahren dazu
US6075493A (en) * 1997-08-11 2000-06-13 Ricoh Company, Ltd. Tapered slot antenna
JP2000216606A (ja) * 1998-12-09 2000-08-04 Ricoh Co Ltd 電力分配合成器
US6219001B1 (en) * 1998-12-18 2001-04-17 Ricoh Company, Ltd. Tapered slot antenna having a corrugated structure
JP3672770B2 (ja) 1999-07-08 2005-07-20 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 アレーアンテナ装置
US6975663B2 (en) * 2001-02-26 2005-12-13 Ricoh Company, Ltd. Surface-emission laser diode operable in the wavelength band of 1.1-7μm and optical telecommunication system using such a laser diode
US6937405B2 (en) * 2000-03-03 2005-08-30 Ricoh Company, Ltd. Optical pickup projecting two laser beams from apparently approximated light-emitting points
US7092345B2 (en) * 2001-03-22 2006-08-15 Ricoh Company, Ltd. Optical module

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006041634A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Ricoh Co Ltd 進行波型アンテナ
JP2007013811A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Ricoh Co Ltd アンテナ装置および指向性可変アンテナの指向性制御方法
JP2007027982A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Ricoh Co Ltd アンテナ装置
US7330157B2 (en) 2005-07-13 2008-02-12 Ricoh Company, Ltd. Antenna device having wide operation range with a compact size
JP4560450B2 (ja) * 2005-07-13 2010-10-13 株式会社リコー アンテナ装置
JP2007028343A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Ricoh Co Ltd 指向性可変アンテナ
JP4498237B2 (ja) * 2005-07-19 2010-07-07 株式会社リコー 指向性可変アンテナ
JP2007049223A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 指向性可変アンテナ
JP2010529795A (ja) * 2007-06-12 2010-08-26 トムソン ライセンシング 全方向性容積アンテナ
US9130262B2 (en) 2012-06-25 2015-09-08 Electronics And Telecommunications Research Institute Direction control antenna and method of controlling the same
WO2020091244A1 (ko) * 2018-10-29 2020-05-07 엘에스엠트론 주식회사 차량용 무지향성 안테나 장치

Also Published As

Publication number Publication date
DE602004028188D1 (de) 2010-09-02
US7002527B2 (en) 2006-02-21
US20040246192A1 (en) 2004-12-09
EP1460717A1 (en) 2004-09-22
JP4212046B2 (ja) 2009-01-21
EP1460717B1 (en) 2010-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4212046B2 (ja) 指向性可変アンテナおよび該アンテナを用いた電子機器、ならびに該アンテナを用いたアンテナ指向性制御方法
JP4481716B2 (ja) 通信装置
US7602340B2 (en) Antenna device and wireless terminal using the antenna device
JP2001185947A (ja) 線状アンテナ
JP3930015B2 (ja) 無線機用アンテナ装置及びそれを備えた携帯無線機
US20080048927A1 (en) Variable directivity antenna and information processing device
JP6414786B2 (ja) 携帯通信端末および筐体カバー
US7330157B2 (en) Antenna device having wide operation range with a compact size
US6429820B1 (en) High gain, frequency tunable variable impedance transmission line loaded antenna providing multi-band operation
KR20040035581A (ko) 독립 조절이 가능하고 절곡부를 가지는 다중 대역 안테나
EP3679627A2 (en) Wideband phased mobile antenna array devices, systems, and methods
JP4126001B2 (ja) 指向性可変アンテナ
JP4027950B2 (ja) 無指向性アンテナ
JP4276142B2 (ja) 進行波型アンテナ
JP4126002B2 (ja) 指向性可変アンテナ
JP4297852B2 (ja) 指向性可変アンテナ
JP2007049223A (ja) 指向性可変アンテナ
JP2006109043A (ja) アンテナ及びそれを備えた無線機器
JP2005295188A (ja) マルチビームアンテナ
JP4202944B2 (ja) アンテナ装置及び情報端末
JP2006054643A (ja) アンテナ及びそれを備えた無線機器
JP2004214863A (ja) アンテナ装置および通信端末装置
JP4498237B2 (ja) 指向性可変アンテナ
JP4560450B2 (ja) アンテナ装置
JP4929099B2 (ja) 指向性可変アンテナ及び情報機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081024

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081024

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees