JP6414786B2 - 携帯通信端末および筐体カバー - Google Patents

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Description

本発明は、携帯通信端末および携帯通信端末に取り付け可能な筐体カバーに関する。
携帯通信端末を用いて天頂方向に配備された静止衛星との通信を行う衛星携帯電話のサービスが運用されている。これらの衛星通信サービスには天頂方向に指向性をもつ高利得なアンテナが必要である。また、地上の無線通信では一般的に直線偏波が使用されているが、衛星通信の場合、衛星の姿勢によって偏波方向が変わってしまい受信が困難となるため、右旋円偏波が広く使用されている。このため、衛星携帯端末のアンテナは、右旋円偏波に対応し、天頂方向に高利得であることが求められる。一方、地上通信網のアンテナは、天頂方向よりむしろ略水平方向において一様に高い利得をもつことが求められる。そのため、地上通信網と衛星通信の両者に対応するアンテナ構成は困難である。
特許文献1〜3には、アンテナ(給電素子)等を改良し、指向性を変更する技術が開示されている。
特許文献1には、筐体から突出した少なくとも1つの受動アンテナ素子(無給電)と受動アンテナ素子に近接した1つの能動アンテナ素子(給電素子)を備え、受動アンテナ素子に回路素子(リアクタンス素子)を接続し、回路素子の定数を変更することにより指向性を変化させる携帯電話機が開示されている。また、特許文献2には、誘導体基板に配設されλ/4の長さを有する給電素子と、給電素子の両側に配置され可変リアクタンス素子が装荷され1つ以上のスロットからなる無給電素子と、可変リアクタンス素子の少なくとも1つの容量を変えることにより指向性を切換えるアンテナ装置が開示されている。そして、特許文献3には、ダイポールアンテナと対向する位置に無給電素子を備え、ダイポールアンテナの中心点とこの中心点に対向する無給電素子上の点を結ぶ直線の距離kと、無給電素子の一端とこの一端に対向するダイポールアンテナの点とを結ぶ直線の距離mが、m>kの関係となるように配置することにより、人体等の障害物と反対方向の指向性が得られ、高利得化を達成する携帯無線機および携帯無線機に内蔵されるアンテナ装置が開示されている。
特表2005−521289号公報 特許第4173453号公報 特許第4444215号公報
特許文献1〜3に開示された技術は、携帯通信端末のアンテナ等を改良してアンテナの指向性を変更するための工夫である。しかしながら、スマートフォン等の携帯通信端末に備えられている既存のアンテナ素子に対して、リアクタンス素子などの回路素子の追加と、これら回路素子を制御する回路が必要であり、また、無給電素子を筐体内部に配置するための空間が必要なため、携帯通信端末が大きくなる。また、携帯通信端末とは別体のアンテナ装置をケーブル、カード等の物理的な接続により給電し、アンテナの指向性を変更することは可能であるが、携帯通信端末に別体のアンテナ装置を給電するための接続端子を設けると、携帯通信端末のサイズが大きくなると共に、別体のアンテナ装置を常に携帯する必要があり、携帯性、利便性に難がある。
本発明は、既存の携帯通信端末の端部にあるアンテナ構成を一切変更せず、既存のアンテナ素子そのままを用いて指向性利得の高い携帯通信端末および筐体カバーを提供することを目的とする。
本発明の携帯通信端末は、筐体と、筐体の内部のいずれか一つの端部に近接して収納され、給電を受ける給電部を有するアンテナ素子と、筐体の内部であって、アンテナ素子より筐体の一つの端部から遠い方向に展開して配置され、アンテナ素子と接続されてアンテナ素子のグランドとして機能する導電体を有する基板と、筐体とは別に独立して設けられ、通信波長λに対して略λ/2以上の長さを持つ長尺状の結合素子と、を備え、筐体の一つの端部が、結合素子の近傍に配置されることにより、アンテナ素子と結合素子とが容量結合する。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、結合素子が円偏波対応アンテナである。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、結合素子が、筐体に対して別に独立して設けられる非導電性の板状部材に設けられる。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、結合素子が、板状部材に配置された第1の結合素子と、第1の結合素子に対して所定の間隔をおいて板状部材に設けられた第2の結合素子とを含み、筐体の一つの端部が、第1の結合素子の近傍に設けられることにより、アンテナ素子と第1及び第2の結合素子とが容量結合する。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、結合素子が、第1の結合素子及び第2の結合素子とは異なる第3の結合素子をさらに含み、第3の結合素子は、第1の結合素子に対して第2の結合素子が設けられた側とは逆側において所定の間隔をおいて板状部材に設けられ、筐体の一つの端部が、第1の結合素子の近傍に設けられることにより、アンテナ素子と第1、第2および第3の結合素子とが容量結合する。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、第2の結合素子および第3の結合素子が、直線上の本体部分および本体部分の両端で略90度方向に折り曲げられた折り曲げ部分を有する。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、第2の結合素子および第3の結合素子の各々が複数設けられる。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、結合素子の一部の展開方向の延長線は、筐体の一つの端部が結合素子の近傍に配置されたときに、アンテナ素子の長手方向に対して斜めに交差し、終端が解放された傾斜部を少なくとも含む。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、結合素子が、平面視でS字形状または逆S字形状を呈する。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、板状部材が、筐体に取り付けられる筐体カバーにより構成される。
本発明の携帯通信端末の一態様として例えば、筐体カバーが、筐体に直接取り付けられる本体部と、結合素子を含むアンテナ部と、を含む。
本発明の筐体カバーは、携帯通信端末に取り付け可能な筐体カバーであって、携帯通信端末の筐体に直接取り付け可能な本体部と、筐体の内部のいずれか一つの端部に近接して収納され、給電を受ける給電部を有するアンテナ素子と容量結合が可能であり、通信波長λに対して略λ/2以上の長さを持つ長尺状の結合素子と、を備え、結合素子は本体部に取り付けられ、携帯通信端末の筐体の一つの端部が、結合素子の近傍に配置されることにより、アンテナ素子と結合素子とが容量結合可能である。
本発明の筐体カバーの一態様として例えば、本体部に対し相対的に移動可能に取り付けられ、結合素子を含むアンテナ部を備え、携帯通信端末の筐体の一つの端部が、結合素子の近傍に配置される場合、アンテナ部は、本体部に対し、相対的に略直交するように配置される。
本発明の筐体カバーの一態様として例えば、アンテナ部は、本体部に対し相対的に回転可能に取り付けられる。
本発明の携帯通信端末および筐体カバーにおいて、通信波長λに対して略λ/2以上の長さを持つ結合素子をアンテナ素子の下部に所定の距離をもって近接させて配置し、両者が容量結合することにより、既存の携帯通信端末の端部にあるアンテナ構成を一切変更せずに、既存のアンテナ素子をそのまま利用しつつ、ケーブルなどを接続なしに、特定方向、特に筐体の長手方向、天頂方向への放射電力を増加させ、指向性利得が改善される。さらに広帯域化や効率改善が可能となる。そして、天頂方向の指向性利得の改善により、天頂方向にある衛星との衛星通信が可能となり、災害発生時等において地上通信網が使用困難な場合の利用価値を増大させることが可能である。
図1Aは、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の一例を示す正面斜視図である。 図1Bは、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の一例を示す正面図である。 図1Cは、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の一例を示す右側面図である。 図2は、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の右旋円偏波の指向性利得における結合素子有無の比較を示した棒グラフである。 図3Aは、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の右旋円偏波における結合素子有無の比較を示した放射パターン図のうちの、結合素子のない場合の放射パターン図である。 図3Bは、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の右旋円偏波における結合素子有無の比較を示した放射パターン図のうちの結合素子のある場合の放射パターン図である。 図4は、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の広域周波数帯域の電圧定存波比における結合素子有無の比較を示した折れ線グラフである。 図5は、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の効率における結合素子有無の比較を示した棒グラフである。 図6Aは、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の結合素子の長さに応じた右旋円偏波の指向性利得の変化と結合素子なしとの比較を示す折れ線グラフである。 図6Bは、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の結合素子の長さに応じた効率の変化と結合素子なしとの比較を示す折れ線グラフである。 図7Aは、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の一例を示す正面斜視図である。 図7Bは、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の一例を示す右側面図である。 図8は、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の右旋円偏波の指向性利得における結合素子数の比較を示した棒グラフである。 図9は、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の効率における結合素子数の比較を示した棒グラフである。 図10は、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の最大放射角度変更における実施例2を示す正面斜視図である。 図11Aは、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の最大放射角度変更における実施例3を示す正面斜視図である。 図11Bは、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の最大放射角度変更における実施例3を示す左側面図である。 図12Aは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の一例を示す正面斜視図である。 図12Bは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の一例を示す右側面図である。 図12Cは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の一例を示す上面図である。 図13は、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の右旋円偏波の指向性利得における結合素子数および距離の比較を示した棒グラフである。 図14Aは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の最大放射角度変更における実施例1を示す正面斜視図である。 図14Bは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の最大放射角度変更における実施例1を示す右側面図である。 図14Cは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の最大放射角度変更における実施例1を示す上面図である。 図15Aは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の最大放射角度変更における実施例2を示す正面斜視図である。 図15Bは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の最大放射角度変更における実施例2を示す右側面図である。 図16は、本発明に係る携帯通信端末の第4の実施形態の一例を示す正面斜視図である。 図17は、本発明に係る携帯通信端末の第5の実施形態の一例を示す正面斜視図である。 図18Aは、本発明に係る携帯通信端末の第6の実施形態の実施例1を示す正面斜視図である。 図18Bは、本発明に係る携帯通信端末の第6の実施形態の実施例1を示す上面図である。 図19Aは、本発明に係る携帯通信端末の第6の実施形態の実施例2を示す正面斜視図である。 図19Bは、本発明に係る携帯通信端末の第6の実施形態の実施例2を示す上面図である。 図20は、本発明に係る携帯通信端末の第6の実施形態の右旋円偏波、左旋円偏波及び直線偏波の指向性利得における結合素子形状との比較を示した棒グラフである。 図21Aは、本発明に係る携帯通信端末の第7の実施形態の実施例1を示す正面斜視図である。 図21Bは、本発明に係る携帯通信端末の第7の実施形態の実施例1を示す上面図である。 図22Aは、本発明に係る携帯通信端末の第7の実施形態の実施例2を示す正面斜視図である。 図22Bは、本発明に係る携帯通信端末の第7の実施形態の実施例2を示す上面図である。 図23は、本発明に係る携帯通信端末の第7の実施形態の右旋円偏波、左旋円偏波の指向性利得における実施例1と実施例2との比較を示した棒グラフである。 図24Aは、本発明に係る筐体カバーの第1の実施形態の一例を示す分解斜視図である。 図24Bは、本発明に係る筐体カバーの第1の実施形態の一例を示す組立斜視図である。 図25は、本発明に係る筐体カバーの第2の実施形態の一例を示す分解斜視図である。 図26Aは、本発明に係る筐体カバーの第2の実施形態の組立の一例を示す本体部とアンテナ部の取り付け状態の斜視図である。 図26Bは、本発明に係る筐体カバーの第2の実施形態の組立の一例を示す本体部にアンテナ部を取り付けた状態の斜視図である。 図26Cは、本発明に係る筐体カバーの第2の実施形態の組立の一例を示す筐体カバーに携帯通信端末を組み立てた状態を示す斜視図である。 図27は、本発明に係る筐体カバーの第3の実施形態の一例を示す分解斜視図である。 図28Aは、本発明に係る筐体カバーの第3の実施形態の組立の一例を示す本体部とアンテナ部の取り付け状態の斜視図である。 図28Bは、本発明に係る筐体カバーの第3の実施形態の組立の一例を示す本体部にアンテナ部を取り付けた状態の斜視図である。 図28Cは、本発明に係る筐体カバーの第3の実施形態の組立の一例を示す筐体カバーに携帯通信端末を組み立てた状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る携帯通信端末および筐体カバーの好適な実施形態を、図1A〜図28Cに基づいて詳述する。
[1.携帯通信端末]
(第1の実施形態)
図1A〜図6Bを用いて、本発明に係る携帯通信端末の第1の実施形態の一例を詳述する。図1Aは正面斜視図、図1Bは正面図、図1Cは右側面図である。
携帯通信端末1は、スマートフォン、タブレット、データ通信端末、携帯情報機器などの通信機能を備える通信端末である。本実施形態では、携帯通信端末1の一例としてスマートフォンを示している。携帯通信端末1は、筐体2と、筐体2内部に収納される液晶パネル等からなる表示部3と、筐体2内部に収納され筐体2の端部4(図面では下側)近傍に給電を受ける給電部5を有するアンテナ素子6と、基板7と、を備えている。また、配置関係を明確にするために、図面上では、表示部の前後方向をX軸、X軸と直角方向で携帯通信端末1の短手方向をY軸、X軸と垂直方向で携帯通信端末1の長手方向をZ軸としている。
アンテナ素子6は、携帯通信端末1が携帯電話等の地上の基地局と通信を行うために必要な通信アンテナであり、略長方形状をなし、その長手方向がY軸方向に沿って配置されている。また、アンテナ素子6と垂直方向のZ軸方向に沿って基板7が配置されている。そして、基板7は、導電体からなり、アンテナ素子6より筐体2の一つの端部4から遠い方向に展開して配置され、アンテナ素子6と筐体2の端部4の近傍において接続されてアンテナ素子6のグランドとして機能している。
基板7は、多層プリント基板のいずれかの層で基板パターンとして構成されても良く、また、表示部3と基板7の間に設けられ(図示省略)表示部3の補強を行う金属板等でも良い。
アンテナ素子6と、給電部5と、基板7により、モノポールアンテナが構成され、Y軸およびZ軸方向に主成分をもつ直線偏波が放射される。
尚、端部4を携帯通信端末1の下部としたが、携帯通信端末1のアンテナ素子6の設置位置に応じて端部4を変更しても良い。
携帯通信端末1の端部4に近接または接触して板状部材20が配置される。板状部材20は、例えば樹脂製の非導電性部材からなり、略長方形状の平板状をなし、筐体2に対して別に独立して設けられている。また、板状部材20は、筐体2の後述する筐体カバー30であっても良く、携帯通信端末1のアクセサリー等の部品でも良い。そして、板状部材20は、板状部材20内部に収納され所定の長さL(図面Y軸方向の長さ)を持つ長尺状の結合素子21を備え、本実施形態では、アンテナ素子6に対して、−Z軸方向に所定の距離を持って近接して配置され、携帯通信端末1の台座または支持台として示されている。
携帯通信端末1のアンテナ素子6の長手方向(Y軸方向)と結合素子21の長手方向とを略平行に配置させることにより、アンテナ素子6と結合素子21間の結合量は増加し、相互結合により合成した指向性を有する広帯域アンテナの形成が可能となる。即ち、筐体2の一つの端部4が、結合素子21の近傍に配置されることにより、アンテナ素子6と結合素子21とが容量結合する。そして、+Z軸方向から順に、基板7、給電部5、アンテナ素子6、端部4、結合素子21の順に略直線上に配置される。さらに、板状部材20を地面と、例えば水平に保つことにより、基板7およびアンテナ素子6から放射される電磁波は、結合素子21により主に、+Y軸方向の放射成分が増幅され、天頂方向(+Z軸方向)に高利得な指向性を持たせることが可能となり、特に、天頂に存在する衛星などを用いた通信に有効である。すなわち、アンテナ素子6と基板7と結合素子21との位置関係に依存し、指向性の向きが決定される。したがって、アンテナ素子6と端部4を携帯通信端末1の上部とし、結合素子21をアンテナ素子6に対して+Z軸方向に配置する場合、指向性は地面(−Z軸)方向を向く。また、携帯通信端末1と板状部材20とを近接させるだけで良く、携帯通信端末1への同軸線等の物理的な給電接続が不要となり、既存の携帯通信端末1の利用が可能となる。
図2は、右旋円偏波の指向性利得における結合素子有無の比較を示した棒グラフである。縦軸に円偏波利得(dBiC)を取り、横軸に設計周波数f0(MHz)に対する差分の周波数を取っている。また、横線模様の棒グラフが結合素子21のない場合を示し、縦線模様の棒グラフが結合素子21のある場合を示している。結合素子21のない場合に比べ、結合素子21の存在によりどの周波数においても明らかに指向性利得が向上している。
図3A、図3Bは、右旋円偏波における結合素子有無の比較を示した放射パターン図で、図3Aは結合素子のない場合の放射パターン図を示し、図3Bは結合素子のある場合の放射パターン図を示している。結合素子21がない場合に比較して、結合素子21がある場合は、90°〜180°、180°〜270°(−90°)の放射量が少なくなるが、−90°〜+90°の放射量は増加していることがわかる。結合素子21がない場合は、放射量が最大となる最大放射角度は−47.0°であったものが、結合素子21がある場合は、最大放射角度が−25.0°となっている。従って、天頂方向に対しては、結合素子21のない場合に比べ、結合素子21の存在により指向性利得が改善している。このことは、結合素子21が天頂方向に存在する衛星などとの通信に有効であることを示している。
図4は、広域周波数帯域の電圧定存波比における結合素子有無の比較を示した折れ線グラフである。縦軸に電圧定存波比(Voltage Standing Wave Ratio:VSWR)を取り、横軸に設計周波数f0に対する差分の周波数(MHz)を取っている。実線は結合素子21がある場合、点線は結合素子21がない場合を示し、VSWR=3の基準線を破線で示している。
設計周波数f0のVSWRは、結合素子21なしの場合、1.5であるが、結合素子21ありの場合は1.7でほぼ同じである。また、周波数帯域f0+190MHzのVSWRは、結合素子21なしの場合、3.4であるが、結合素子21ありの場合は2.3で、基準の3以下となり、良化している。VSWR=3以下の帯域幅を設計周波数f0で割った比帯域は、結合素子21なしの場合17%であるが、結合素子21ありの場合は38%で、携帯通信端末1を広帯域通信可能な状態にしている。
図5は、効率における結合素子有無の比較を示した棒グラフである。縦軸に効率(dB)を取り、横軸に設計周波数f0MHzに対する差分の周波数を取っている。また、横線模様の棒グラフは結合素子21のない場合を示し、縦線模様の棒グラフは結合素子21のある場合を示している。特に、周波数帯域f0+150〜220MHzにおける効率は改善し、例えばf0+170MHzでは、結合素子21のない場合の−1.4dBに対して結合素子21がある場合は−0.6dBとなり、結合素子21がある場合は0.8dB改善している。図4および図5のグラフから、結合素子21の存在により携帯通信端末1が広帯域化となると共に、効率が改善していることが理解できる。
図6A、図6Bは、結合素子の長さにより指向性利得および効率の相違を示す折れ線グラフで、図6Aは右旋円偏波の指向性利得、図6Bは効率を示している。図6Aでは、縦軸が円偏波利得(dBiC)、横軸が通信波長λに対する結合素子21の長さLを、また、図6Bでは、縦軸が効率(dB)、横軸が通信波長λに対する結合素子21の長さLを取っている。図6A、図6Bにおいて、実線は結合素子21ありの場合を示し、破線は結合素子21なしの場合を示す。
図6A、図6Bのグラフから通信波長λの7/16(<1/2)の長さL以下になると指向性利得および効率は、結合素子21なしの場合より劣化することが分かる。従って、結合素子21の長さLを通信波長λに対して略λ/2以上とすることが適切であり、1λ近傍が最良である。これは、結合素子21の長さLに応じて、結合素子21に流れる電流振幅と位相が変化することに依存するものである。結合素子21の長さLを略λ/2以上とすることにより携帯通信端末1の端部にあるアンテナ構成変更を一切不要として携帯通信端末1の放射方向を変更し、最大放射方向の利得を改善させることが可能となる。
なお、第1の実施形態では、平面視において結合素子21の中心が携帯通信端末1の中心と略同一となるように配置され、結合素子21とアンテナ素子6の中心がずれているが、結合素子21の中心をアンテナ素子6の中心と同一とすることが望ましい。
また、Y軸方向に結合素子21を移動することで最大放射角度は変化し、移動したY軸方向と同じ方向に指向性を傾けることが可能である。例えば、Y軸方向における結合素子21の中心位置を−0.25λから+0.25λに変更し、+Y軸方向に移動することで、最大放射角度を+Z軸から+X軸または+Y軸に向かう角度で示すと、Y−Z平面における最大放射角度は−10°から+25°に変化し、指向性は+Y軸方向に傾く。これにより、例えば、所望の衛星の存在する仰角に応じて、結合素子の位置を変更し、適宜、所望の衛星を捕捉することが可能となる。
(第2の実施形態)
図7A〜図11Bは、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の一例を示し、図7Aは正面斜視図、図7Bは右側面図である。なお、表示部3は図示を省略しており、以降の図面でも同様である。
第2の実施形態では、第1の実施形態における結合素子21を第1の結合素子21aとし、第1の結合素子21aとは異なる位置で板状部材20内部に第2の結合素子21bが設けられている。そして、第2の実施形態に於いては、第2の結合素子21bは第1の結合素子21aの前方(X軸方向)に距離Dの間隔(所定の間隔)をおいて配置されている。第2の結合素子21bも第1の結合素子21aと同様にY軸方向に延在する長尺状(直線状)をなしている。板状部材20の上面には、開口部200が設けられ、携帯通信端末1が開口部200の位置において板状部材20に装着される。
また、第1の結合素子21aのY軸方向における長さをL1とし、第2の結合素子21bの長さをL2とし、第1の結合素子21aのX軸方向における中心位置と第2の結合素子21bのX軸方向における中心位置との距離をDとする。第2の結合素子21bの長さL2、距離Dはそれぞれ略1λ、略λ/2が好ましい。
なお、第2の結合素子21bを図面上では手前側に配置しているが、X軸方向で見て反対側の他端近傍に配置しても良い(図7B破線の第2の結合素子21b参照)。
図8は、右旋円偏波の指向性利得における結合素子数の比較を示した棒グラフである。縦軸に円偏波利得(dBiC)を取り、横軸に設計周波数f0(MHz)に対する差分の周波数を取っている。また、横線模様の棒グラフが結合素子21のない場合、縦線模様の棒グラフが第1の実施形態の結合素子21を1つ備えている場合、四角模様の棒グラフが第2の実施形態の第1の結合素子21aと第2の結合素子21bとを備えている場合を示している。また、第1の結合素子21aの長さL1をλ、第2の結合素子21bの長さL2を0.47λ、距離Dをλ/2とした結果である。
このグラフから、第1の実施形態に比較して第2の実施形態では、円偏波利得が設計周波数f0(MHz)で1.2dB(=4.9−3.7)、平均で1.1dB(=4.1−3.0)改善し、所望の帯域全体でも改善していることがわかる。
図9は、図8と同一条件で測定した効率(dB)を示す棒グラフである。このグラフから、効率に於いては結合素子数による変化が特にないことがわかる。
<最大放射角度の変更>
次に、第2の実施形態における最大放射角度を変更する実施例について説明する。
(2−1)実施例1
実施例1は、距離Dを変更することで最大放射角度を変更する。第1の結合素子21aと第2の結合素子21bとの距離Dを変更させることで最大放射角度を変更することが可能である。例えば、距離Dをλ/4から3λ/4に変更し、+X軸方向に第2の結合素子21bを移動するとX―Z平面で最大放射角度は−20°から+20°に変化し、+X軸方向に指向性が傾く。また、距離Dを0.5λから0.7λに変更し、+X軸方向に第2の結合素子21bを移動すると、X−Z平面において最大放射角度は0°から+15°に変化し、+X軸方向に指向性が傾く。すなわち、第2の結合素子21bを+X軸方向に移動すると、指向性も+X軸方向に傾く。
(2−2)実施例2
実施例2は、アンテナ素子6と第1の結合素子21aとの相対的距離を変更することで最大放射角度を変更する。図10は、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の最大放射角度変更における実施例2を示す正面斜視図である。図10では、携帯通信端末1のアンテナ素子6をX軸方向に沿って移動し板状部材20の一端、すなわち、第2の結合素子21bと反対側の端面側、に配置しており、第1の結合素子21aと第2の結合素子21bの長さ、間隔は実施例1と同一としている。アンテナ素子6と第1の結合素子21aとの距離D1は、距離Dと同じD1=D=λ/2であり、第1の結合素子21aと第2の結合素子21bを含む板状部材20を+X軸方向にλ/2移動している。この場合、X−Z平面における最大放射角度は0°から+25°に変化し、実施例1と同じく第1の結合素子21aの移動方向である+X軸方向に指向性が傾く。アンテナ素子6と第1の結合素子21aとのX軸方向に於ける相対的距離の変更により最大放射角度(指向性)を変更することが可能である。
(2−3)実施例3
実施例3は、板状部材20を傾斜させることで最大放射角度を変更する。図11Aは、本発明に係る携帯通信端末の第2の実施形態の最大放射角度変更における実施例3を示す正面斜視図であり、図11Bは左側面図である。図11A、図11Bでは、Y軸を中心として板状部材20を−Z軸方向に向かって角度θで傾けている。板状部材20の平面部と第2の結合素子21bの平面部は平行に配置していることから、第2の結合素子21bは同様に角度θで傾けられ、即ち、アンテナ素子6から第2の結合素子21bが離間する方向に板状部材20を傾けている。その他の寸法については実施例1と同一である。角度θを変更することで最大放射角度を変更することが可能である。例えば、角度θを0°から45°に回転すると、X−Z平面における最大放射角度は0°から35°に変化し、+X軸方向に指向性が傾く。しかしながら角度θを50°にしても最大放射角度は35°のままで変化しない。つまり、所定の角度までであるが、板状部材20および第2の結合素子21bの平面部と略直交する方向に指向性を向けることが可能である。
以上のように、第2の実施形態では、筐体2に収納されたアンテナ素子6の近傍に第1の結合素子21aを設け、第1の結合素子21aとX軸上において所定の間隔で第2の結合素子21bを設けることにより、アンテナ素子6と第1の結合素子21a及び第2の結合素子21bとが容量結合して、指向性利得が改善される。また、アンテナ素子6と第1の結合素子21aの間隔や第2の結合素子21bの傾きを変更することにより、最大放射角度を変更し、指向性を傾けることが可能となる。これにより、例えば、所望の衛星の存在する仰角に応じて、第1の結合素子21aまたは第2の結合素子21bの位置を変更し、適宜、所望の衛星を捕捉することが可能となる。
(第3の実施形態)
図12A〜図15Bは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の一例を示し、図12Aは正面斜視図、図12Bは右側面図、図12Cは上面図である。
第3の実施形態は、第2の実施形態に対して更に第3の結合素子21cを備えている。第3の結合素子21cは、板状部材20の後端面近傍に配置され、第1の結合素子21aと所定の間隔である距離D2でX軸方向に沿って離間している。ここでは、距離D2は距離Dと同じとしている(D2=D)。そして、第3の結合素子21cも第1の結合素子21aと同様にY軸方向に延在する長尺状(直線状)をなしている。
図13は、右旋円偏波の指向性利得における結合素子数および距離Dの比較を示した棒グラフである。周波数は設計周波数f0(MHz)である。距離Dは、D=0.25λとD=0.5λである。縦軸に右旋円偏波利得(dBiC)を取り、横軸に結合素子数を取っている。第1の結合素子21aの両側に第2の結合素子21bと第3の結合素子21cを設けることにより、各素子間の距離D(=D1=D2)を変化させても第1の実施形態および第2の実施形態に比較して指向性利得が改善されていることがわかる。
<最大放射角度の変更>
次に、図14A〜図15Bを用いて第3の実施形態における最大放射角度を変更する実施例を説明する。
(3−1)実施例1
実施例1は、アンテナ素子6と第1の結合素子21aとの相対的距離を変更することで最大放射角度を変更する。図14Aは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の最大放射角度変更における実施例1を示す正面斜視図であり、図14Bは、右側面図であり、図14Cは、上面図である。図14A、14B、14Cでは、携帯通信端末1のアンテナ素子6を第3の結合素子21c側にX軸方向に沿って移動している。アンテナ素子6と第1の結合素子21aとの距離D3は、例えばD3=0.27λである。つまり、第1の結合素子21aを+X軸方向に0.27λ移動している。この場合、X−Z平面における最大放射角度はD3=0のときの0°に対して、20°に変化し、指向性は+X軸方向に傾く。また、D3=0.27λで、第1の結合素子21aを−X軸方向に移動する場合、最大放射角度は−10°に変化し、−X軸方向に傾く。一方、第2の実施形態においてD1を0.27λとし、+X軸方向と−X軸方向に移動したときの最大放射角度はそれぞれ15°と−5°である。アンテナ素子6と第1の結合素子21aとのX軸方向に於ける相対的距離の変更により最大放射角度(指向性)を変更することが可能であり、また、第2の実施形態の実施例1に比較して大きく変更することが可能である。
(3−2)実施例2
実施例2は、板状部材20を傾斜させることで最大放射角度を変更する。図15Aは、本発明に係る携帯通信端末の第3の実施形態の最大放射角度変更における実施例2を示す正面斜視図であり、図15Bは、右側面図である。図15A、15Bでは、Y軸を中心として板状部材20を−Z軸方向に向かって角度α傾けている。即ち、第2の結合素子21bがアンテナ素子6から離間する方向に板状部材20を傾けている。角度αを変更することで最大放射角度を変更することが可能であり、例えば、α=45°の場合、X−Z平面における最大放射角度は40°となり、+X軸方向に傾く。第2の実施形態の実施例3の場合の最大放射角度は35°に比較して放射角度を大きく変更することが可能である。
以上のように、第3の実施形態では、筐体2に収納されたアンテナ素子6の近傍に第1の結合素子21aを設け、第1の結合素子21aとX軸方向に所定の間隔で第2の結合素子21bと第3の結合素子21cを設けることにより、アンテナ素子6と第1の結合素子21a、第2の結合素子21b及び第3の結合素子21cとが容量結合して、指向性利得がより改善される。また、アンテナ素子6と第1の結合素子21aの間隔や、第2の結合素子21bの傾きを変更することにより、最大放射角度を変更し、指向性を傾けることが可能となる。これにより、例えば、所望の衛星の存在する仰角に応じて、第1の結合素子21aまたは第2の結合素子21bの位置を変更し、適宜、所望の衛星を捕捉することが可能となる。
尚、距離D、D1、D2、D3、傾きθ、αの一例を示したが、これら組み合わせにより最大放射角度を調整することが可能であり、必要に応じて、適宜、設定されるものであり、例えば、所望の衛星の仰角にあわせて、予め最大放射方向を最適化された結合素子の配置された板状部材20に携帯通信端末1の端部を近接させて置くだけで、衛星を捕捉することが可能となる。
(第4の実施形態)
図16は、本発明に係る携帯通信端末の第4の実施形態の一例を示す正面斜視図である。
第4の実施形態は、2つの板状部材20a、20bからなり、1つの板状部材20aに第1の結合素子21aが収納され、他の板状部材20bに第2の結合素子21bと第3の結合素子21cが収納されている。また、第2の結合素子21b及び第3の結合素子21cは、その両端が第1の結合素子21aに向かって延在する略コ字形状をなしている。即ち、直線上の本体部分22aと本体部分22aの両端で略90度方向に折り曲げられた折り曲げ部分22bを有している。コ字形状とすることにより板状部材20の小型化が可能となる。
(第5の実施形態)
図17は、本発明に係る携帯通信端末の第5の実施形態の一例を示す正面斜視図である。
第5の実施形態は、第4の実施形態の変形例であり、第2の結合素子21b及び第3の結合素子21cがそれぞれ2素子あり、それぞれY軸方向に沿って一対の配置となっている。また、第2の結合素子21b及び第3の結合素子21cは、その両端が第1の結合素子21aに向かって延在する略コ字形状をなし、直線上の本体部分22aと本体部分22aの両端で略90度方向に折り曲げられた折り曲げ部分22bを有している。この配置により指向性利得の改善が可能となる。尚、第2の結合素子21b及び第3の結合素子21cがそれぞれ2つあることを説明したが、結合素子の数はこれに限定されない。
(第6の実施形態)
図18A〜図20は、本発明に係る携帯通信端末の第6の実施形態の一例を示す。図18Aは、実施例1の正面斜視図であり、図18Bは、実施例1の上面図であり、図19Aは、実施例2の正面斜視図であり、図19Bは上面図である。
(6−1)実施例1
図18A、図18Bにおいて、結合素子21は、上述(例えば第1の実施形態)のY軸に沿った直線状と異なり、その一端がY軸から離間し終端23が開放された傾斜部24を備えている。即ち、傾斜部24は、アンテナ素子6が結合素子21の近傍に配置されたときに、平面視でアンテナ素子6の長手方向(Y軸方向)に対して傾斜部24の展開方向の延長線とが斜めに交差する位置関係になる。傾斜部24と、結合素子21の一部でY軸方向に展開されている部位との交差点を起点240とすると、起点240はY軸方向においてアンテナ素子6の中心と略同じ位置にあり、X軸方向でわずかにずれている。また、結合素子21は点対称の形状ではない。
(6−2)実施例2
実施例1の結合素子21の傾斜部24は、一端側に設けていることを説明したが、両側に配置しても良い。そして、実施例2では、図19A、図19Bに示すように、結合素子21の中心を起点として、点対称となるように傾斜部24a、24b、24c、24dと、X軸方向、Y軸方向に展開される部位を連続的に接続して、円弧を描くように略一周させて上面視で略逆S字形状にし、終端23を開放端としている。また、結合素子21の中心に最も近接する傾斜部24aと、結合素子21の一部でX軸方向またはY軸方向と同一方向に展開される部位との交差点を起点24aaとすると、上面視において、起点24aaは、携帯通信端末1と略同じ位置であり、結合素子21の中心位置の近傍であるが、アンテナ素子6の中心位置とは0.084λ離れている。
図20は、右旋円偏波、左旋円偏波及び直線偏波の指向性利得における結合素子形状との比較を示した棒グラフである。縦軸に各偏波の指向性利得(円偏波の単位はdBiC、直線偏波の単位はdBi)を取り、横軸に結合素子形状、すなわち、結合素子なし、第1の実施形態である直線状結合素子、第6の実施形態の実施例1及び実施例2を取っている。
グラフから、結合素子なしと直線状結合素子(第1の実施形態)では、右旋円偏波と左旋円偏波の利得はほぼ同じであり、直線偏波が放射されていることがわかる。直線状結合素子(第1の実施形態)から第6の実施形態の実施例1への利得の変化をみると、直線偏波利得は6.6dBiから5.7dBiとなり0.9dB劣化しているにも関わらず、右旋円偏波利得は3.7dBiCから3.8dBiCとほぼ同じ利得が得られている。これは、左旋円偏波利得は3.5dBiCから1.9dBiCとなり1.6dB減少していることと、第6の実施形態の実施例1の右旋円偏波利得は左旋円偏波利得より1.9dB高くなっていることから、直線偏波ではなく、右旋円(楕円)偏波が放射されていることに起因するものである。次に、実施例1から実施例2への利得の変化をみると、直線偏波利得は0.8dBの改善であるが、右旋円偏波利得は2.2dBの改善が得られており、直線偏波の改善量より大きい。これは、左旋円偏波利得は0.6dB減少していることと、実施例2における右旋円偏波利得が左旋円偏波利得より4.7dB高くなっていることから、軸比が更に改善された右旋円(楕円)偏波が放射されていることを示している。右旋円偏波は、衛星放送やGPSなどの衛星通信で多く用いられており、第6の実施形態を用いることにより、円偏波を放射させ、天頂方向における右旋円偏波の利得を更に改善することが可能となり、衛星との通信に好適である。
なお、ここでは、平面視において携帯通信端末1の中心を基点として、点対称となる素子形状としているが、アンテナ素子6の中心を基点として点対称の形状が好ましく、これにより軸比を改善することが可能である。すなわち、傾斜部24aの起点24aaは、アンテナ素子6の中心の近傍が望ましい。さらに、平面視において、傾斜部24の延長線とアンテナ素子6の延長線で構成される角度は、略S字形状、または略逆S字形状を形成できれば特に限定されるものではなく、略90°でも構わない。
(第7の実施形態)
図21A〜図23は、本発明に係る携帯通信端末の第7の実施形態の一例を示す。図21Aは、実施例1の正面斜視図であり、図21Bは+Z軸方向から見た上面図であり、図22Aは、実施例2の正面斜視図であり、図22Bは、+Z軸方向から見た上面図である。
(7−1)実施例1
実施例1は、図21A、図21Bに示すように、第1の結合素子21aが+Z軸方向からの平面視で略逆S字形状であり、第1の結合素子21aの+X軸方向と−X軸方向の両側にそれぞれ第2の結合素子21b及び第3の結合素子21cが設けられている。携帯通信端末1の位置は、第1の結合素子21aの中心より+X軸方向となる第2の結合素子21b側にあり、傾斜部24aの起点24aaの一方と給電部5およびアンテナ素子6のX軸における位置を略同じにし、両者の距離を近接させる。
(7−2)実施例2
実施例2は、図22A、図22Bに示すように、第1の結合素子21aが+Z軸方向からの上面視で略S字形状であり、第1の結合素子21aの+X軸方向と−X軸方向の両側にそれぞれ第2の結合素子21b及び第3の結合素子21cが設けられている。携帯通信端末1の位置は、第1の結合素子21aの中心より第3の結合素子21c側にあり、傾斜部24aの起点24aaの一方と給電部5およびアンテナ素子6のX軸における位置を略同じにし、両者の距離を近接させる。
図23は、右旋円偏波及び左旋円偏波の指向性利得における第7の実施形態の実施例1と実施例2との比較を示した棒グラフである。縦軸に円偏波利得(dBiC)を取り、横軸に実施例1及び実施例2を取っている。
グラフから、実施例1では右旋円偏波が多く放射し、実施例2では左旋円偏波が多く放射することがわかる。X軸を中心として、第1の結合素子21aを180度回転させることにより、円偏波の偏波方向を変更することが可能である。また、傾斜部24aの起点24aaの一方とアンテナ素子6の中心位置を所望の偏波面に応じてX軸方向で同じにすることにより、円偏波の軸比を改善することが可能であり、実施例1では右旋円偏波利得を向上させ、実施例2では左旋円偏波利得を向上させることが可能である。
以上、本発明の携帯通信端末1の幾つかの実施形態の一例を説明した。通信波長λに対して略λ/2以上の長さを持つ結合素子21をアンテナ素子6の近傍で、かつ、アンテナ素子6に対して−Z軸方向に所定の距離を持って近接させて配置し、容量結合することにより、既存の携帯通信端末1の端部にあるアンテナ構成を一切変更せず、既存のアンテナ素子6を利用しつつ、ケーブルなどの接続なしに、+Z軸方向(この場合、筐体2の長手方向、天頂方向)への放射電力を増加させ、指向性利得が改善される。さらに広帯域化や効率改善が可能となる。そして、天頂方向の指向性利得の改善により、天頂方向にある衛星との衛星通信が可能となり、災害発生時等において地上通信網が使用困難な場合に利用価値を増大させることが可能である。
[2.筐体カバー]
次に、図24A〜図28Cを用いて本発明に係る筐体カバーの実施形態の一例を説明する。
(第1の実施形態)
図24Aは、筐体カバーの第1の実施形態の一例を示す分解斜視図であり、図24Bは、筐体カバーの第1の実施形態の一例を示す組立斜視図である。
図24A、図24Bに示すように、筐体カバー30は、結合素子21を収納している板状部材20であり、携帯通信端末1の筐体2を保護し筐体2の両側及び裏面を覆うもので、ユーザが筐体カバー30を筐体2に係合して持ち歩く、例えば市販のカスタムジャケットでもある。筐体カバー30は、携帯通信端末1の筐体2に直接取り付け可能な本体部40を備えている。筐体カバー30を用いて通信を行う場合は、図24Bに示すように、筐体カバー30を携帯通信端末1から外し、携帯通信端末1の端部4を筐体カバー30の本体部40に近接させ、本体部40に形成された係合部41に係止させれば良い。即ち、筐体カバー30が、携帯通信端末1の台座または支持台となる。
また、本体部40に取り付けられる結合素子21は、第1の実施形態と同様に、長尺状であり通信波長λに対して略λ/2以上の長さを持つ。そして、携帯通信端末1の筐体2の一つの端部4が、結合素子21の近傍に配置されることにより、アンテナ素子6と結合素子21とが容量結合可能となる。
(第2の実施形態)
図25、図26A、図26B及び図26Cは、筐体カバーの第2の実施形態の一例を示し、図25は分解斜視図であり、図26Aは体部とアンテナ部の取り付け状態の斜視図であり、図26Bは本体部にアンテナ部を取り付けた状態の斜視図であり、図26Cは筐体カバーに携帯通信端末を組み立てた状態を示す斜視図である。
図25に示すように、筐体カバー30の本体部40は、筐体2に直接接合する基体42と基体42の裏面に接合する固定部43と、基体42と固定部43の間に配置され両者の長手方向の両端部に固定される第2の結合素子21b、第3の結合素子21cと回転軸部45aを備えている。アンテナ部50は、第1の平板部51と、第2の平板部52と、第1の平板部51と第2の平板部52との間に固定される第1の結合素子21aと、回転軸部45bとを備え、基体42と固定部43とで形成される空間において、回転軸部45aに回転軸部45bが挿入され、アンテナ部50は回動自在に収納される。
本体部40とアンテナ部50との組立は、以下の手順で行う。
図26A、26Bに示すように、アンテナ部50を本体部40の回転部45で矢印の方向に回転させ、本体部40とアンテナ部50を相対的に略直交するように配置する。第1の結合素子21aはY軸上に展開配置され、X軸方向において、所定の距離をもって第2の結合素子21bと第3の結合素子21cが配置される。次に、図26Cに示すように、携帯通信端末1の筐体2を本体部40に対して略垂直方向に立て係合部41に係合させることにより、筐体2の端部4が第1の結合素子21aの近傍に配置され、携帯通信端末1と筐体カバー30との組立が完了し、天頂方向(+Z軸方向)に高い利得が得られ、衛星との通信を開始することができる。本実施形態では、第2の結合素子21bと第3の結合素子21cは同一面上に構成され、その配置面は、第1の結合素子21aの配置面とは異なり、+Z軸側にわずかにずれて配置される。
(第3の実施形態)
図27、図28A、図28B、図28Cは、筐体カバーの第3の実施形態の一例を示し、図27は分解斜視図であり、図28Aは本体部とアンテナ部の取り付け状態の斜視図であり、図28Bは本体部にアンテナ部を取り付けた状態の斜視図であり、図28Cは筐体カバーに携帯通信端末を組み立てた状態を示す斜視図である。
図27に示すように、本体部40は基体42aの裏面に接合する固定部43aと43bと、基体42aと固定部43a、43bの間に配置され、長手方向の両端部近傍に固定される第2の結合素子21b、第3の結合素子21cとからなる。アンテナ部50は、第1の平板部51と、第2の平板部52と、第1の平板部51と第2の平板部52との間に固定される第1の結合素子21aと、を備えている。図28Aに示すように、アンテナ部50は、筐体カバー30の本体部40の内面に着脱自在に取り付けられる。
本体部40とアンテナ部50との組立は、以下の手順で行う。
本体部40からアンテナ部50を外し、図28Bに示すように、アンテナ部50を本体部40の両側方に設けられた開口部46に矢印で示すように挿入させ、本体部40とアンテナ部50を相対的に略直交するように配置させる。第1の結合素子21aはY軸上に展開配置され、X軸方向において、所定の距離をもって第2の結合素子21bと第3の結合素子21cが配置される。次に、図28Cに示すように、携帯通信端末1の筐体2を本体部40に対して略垂直方向に立て係合部41に係合させることにより、筐体2の端部4が第1の結合素子21aの近傍に配置され、携帯通信端末1と筐体カバー30との組立が完了し、天頂方向(+Z軸方向)に高い利得が得られ、衛星との通信を開始することができる。本実施形態では、第2の結合素子21bと第3の結合素子21cは同一面上に構成されるが、その配置面は、第1の結合素子21aの配置面とは異なり、−Z軸側にわずかにずれて配置される。
第1の結合素子21a、第2の結合素子21b、第3の結合素子21cを備えた筐体カバー30を用いることにより、携帯通信端末1の基地局を通じた地上での通信のみならず衛星を用いた衛星通信も可能となり、容易に通信帯域を拡張することが可能であり、持ち運びに利便性を伴うことが可能である。また、筐体カバー30によって、指向性利得の向上にも繋がる。
なお、筐体カバー30を筐体2とは別の部材として説明したが、結合素子21は筐体2や、例えば図示していない電池カバーにも設けることが可能であり、筐体2や電池カバーを外して利用することも可能である。この場合は、筐体2は携帯通信端末1のシャーシの様なものに該当し、上記筐体カバー30が通常観念される「筐体」であると解釈しても良い。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る携帯通信端末および筐体カバーは、特定方向、特に筐体の長手方向、天頂方向、への指向性利得の向上や広帯域化や効率改善を行う通信用途に適用可能である。
1 携帯通信端末
2 筐体
3 表示部
4 端部
5 給電部
6 アンテナ素子
7 基板
20,20a,20b 板状部材
200 開口部
21 結合素子
21a 第1の結合素子
21b 第2の結合素子
21c 第3の結合素子
22a 本体部分
22b 折り曲げ部分
23 終端
24,24a,24b,24c,24d 傾斜部
240 起点
24aa 起点
30 筐体カバー
40 本体部
41 係合部
42,42a 基体
43,43a,43b 固定部
45 回転部
45a,45b 回転軸部
46 開口部
50 アンテナ部
51 第1の平板部
52 第2の平板部

Claims (13)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部の一つの端部に近接して収納され、給電を受ける給電部を有するアンテナ素子と、
    前記筐体の内部であって、前記アンテナ素子より前記筐体の一つの端部から遠い方向に展開して配置され、前記アンテナ素子と接続されて当該アンテナ素子のグランドとして機能する導電体を有する基板と、
    前記筐体とは別に独立して設けられ長尺状の結合素子と、を備え、
    前記アンテナ素子と前記基板とにより、モノポールアンテナを構成し、前記基板と前記アンテナ素子と前記結合素子とを略直線上に配置され、且つ前記筐体の一つの端部に近接して収納された前記アンテナ素子が、前記結合素子の近傍に配置され、通信波長λに対して前記結合素子が略λ/2以上の長さを持つことにより、前記アンテナ素子と前記結合素子とが容量結合する、
    携帯通信端末。
  2. 前記結合素子が、前記筐体に対して別に独立して設けられる非導電性の板状部材に設けられる、
    請求項1に記載の携帯通信端末。
  3. 前記結合素子が、前記板状部材に配置された第1の結合素子と、当該第1の結合素子に対して所定の間隔をおいて前記板状部材に設けられた第2の結合素子とを含み、
    前記筐体の一つの端部が、前記第1の結合素子の近傍に設けられることにより、前記アンテナ素子と前記第1及び第2の結合素子とが容量結合する、
    請求項に記載の携帯通信端末。
  4. 前記結合素子が、前記第1の結合素子及び前記第2の結合素子とは異なる第3の結合素子をさらに含み、
    当該第3の結合素子は、当該第1の結合素子に対して前記第2の結合素子が設けられた側とは逆側において所定の間隔をおいて前記板状部材に設けられ、
    前記筐体の一つの端部が、前記第1の結合素子の近傍に設けられることにより、前記アンテナ素子と前記第1、第2および第3の結合素子とが容量結合する、
    請求項に記載の携帯通信端末。
  5. 前記第2の結合素子および前記第3の結合素子の各々が複数設けられる、
    請求項に記載の携帯通信端末。
  6. 前記結合素子の一部において展開方向の延長線は、前記筐体の一つの端部が前記結合素子の近傍に配置されたときに、前記アンテナ素子の長手方向に対して斜めに交差し、終端が解放された傾斜部を少なくとも含む、
    請求項1または2または5に記載の携帯通信端末。
  7. 前記結合素子が、前記傾斜部を複数備える、請求項6に記載の携帯通信端末。
  8. 前記結合素子が、平面視でS字形状または逆S字形状を呈する、
    請求項1または2または5に記載の携帯通信端末。
  9. 前記板状部材が、前記筐体に取り付けられる筐体カバーにより構成される、
    請求項に記載の携帯通信端末。
  10. 前記筐体カバーが、前記筐体に直接取り付けられる本体部と、前記結合素子を含むアンテナ部と、を含む、
    請求項に記載の携帯通信端末。
  11. 携帯通信端末に取り付け可能な筐体カバーであって、
    携帯通信端末の筐体に直接取り付け可能な本体部と、
    前記筐体の内部の一つの端部に近接して収納され、給電を受ける給電部を有するアンテナ素子と容量結合が可能であり、通信波長λに対して略λ/2以上の長さを持つ長尺状の結合素子と、を備え、
    前記結合素子は前記本体部に取り付けられ、
    前記携帯通信端末の筐体の一つの端部が、前記結合素子の近傍に配置されることにより、前記アンテナ素子と前記結合素子とが容量結合可能である、
    筐体カバー。
  12. 前記本体部に対し相対的に移動可能に取り付けられ、前記結合素子を含むアンテナ部を備え、
    前記携帯通信端末の筐体の一つの端部が、前記結合素子の近傍に配置される場合、当該アンテナ部は、前記本体部に対し、相対的に略直交するように配置される、
    請求項11に記載の筐体カバー。
  13. 前記アンテナ部は、前記本体部に対し相対的に回転可能に取り付けられる、
    請求項12に記載の筐体カバー。
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