JP2004304631A - カラー画像出力装置のためのプロファイル作成方法及びカラー画像出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー画像出力装置において、露光特性や現像特性を考慮して所望の色再現が可能なプロファイルを作成する。
【解決手段】シアン、マゼンタ及びイエローの画像を任意の順序で形成し、最後に黒画像を形成するカラー画像出力装置の入力信号値を変換するためのプロファイルを作成する際に、入力信号値とその測色値とから求められる変換後の出力信号値と−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40(但し、Cinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値)の関係を有するようにプロファイルを作成する。
【選択図】 図1
【解決手段】シアン、マゼンタ及びイエローの画像を任意の順序で形成し、最後に黒画像を形成するカラー画像出力装置の入力信号値を変換するためのプロファイルを作成する際に、入力信号値とその測色値とから求められる変換後の出力信号値と−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40(但し、Cinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値)の関係を有するようにプロファイルを作成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタや印刷機等のようなハードコピーを出力するカラー画像出力装置に適用される色変換のためのプロファイルを作成する方法、及び該プロファイル作成方法により作成されたルックアップテーブルを有するカラー画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷、写真、さらにはイメージセンサ、CRT、LEDといった様々なカラーメディアの利用が広がりつつある。これらのカラーメディアは、それぞれ独自の色再現性を持つ。より品質の良い画像を得るためには、デバイスに依存しない色再現性が要求される。カラー画像の望ましい色再現を行うために、カラーマネージメントシステムを構築している。
【0003】
カラーマネージメントシステムにおいて、ハードコピーを出力する出力デバイスについては、それぞれの出力デバイスに対して標準的なプロファイル(信号値の入出力関係を記述したフォーマット)を用意し、これを用いて所望の色を得るために信号値を変換している。このような信号値の変換を色変換という。プロファイルは、CIE(国際照明委員会)により規格化された均等色空間上の色彩とCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー及び黒)などの表色系との間の信号値の対応関係をルックアップテーブル(以下、LUTと称する)などで定義したものである。このプロファイルを参照して色変換を行うことによりカラーマッチングを行い、原画像の色表現が可能とされている(特許文献1参照)。
【0004】
通常、カラーマッチング用のLUTでは、その規模を抑えるため、色空間上のすべての座標点について参照値(比較のために参照される値)が定義されているわけではなく、一定の距離をおいて参照値が離散的に定義されている。参照値が定義されている色空間上の座標点である格子点と格子点との間の座標点については、補間処理により出力信号値を得る方法がとられる(非特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特許第2666523号明細書
【0006】
【非特許文献1】実践ディジタルカラー画像の設計と評価
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
カラー印刷物の全ての色は、原理的には、C(シアン)、M(マゼンタ)及びY(イエロー)の3色によって形成することができる。これらの3色インクは、必ずしも理想的な分光特性を有しているとは限らない。そこで通常、K(黒色)のインクをさらに加え、4色でカラー印刷物を形成することが一般的である。
【0008】
C,M,Yを混色するとKを再現できるために、複数の異なるCMYK信号値の測色値が同一になる場合がある。特に、色の再現に露光特性や現像特性が強く影響するカラー画像出力装置、例えば電子写真方式のカラー画像形成装置においては、CMYK信号値がかけ離れたC,M,Y,Kの色の組み合わせでも、ほぼ同等の色再現が実現する。
【0009】
このようにLUT内の参照値にCMYK信号値のかけ離れた色が混在すると、参照値をそのまま出力信号値とできる場合は問題ないが、多くの場合は格子点と格子点との間のLUT内に参照値が存在しないCMYK信号値を補間して出力信号値を得るために、明らかに意図しない非所望の色(これを偽色という)が発生してしまう。
【0010】
本発明は、露光特性や現像特性を考慮して所望の色が再現可能なプロファイルを容易に作成できるカラー画像出力装置のためのプロファイル作成方法及びカラー画像出力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に、本発明はシアン、マゼンタ及びイエローの画像を任意の順序で形成し、最後に黒画像を形成するカラー画像出力装置の入力信号値を変換するためのプロファイルを作成する方法において、入力信号値と該入力信号の測色値とから求められる変換後の出力信号値とが次式;
−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40
(ここでCinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値)
の関係を有するようにプロファイルを作成する。
【0012】
プロファイルは、典型的には入力信号値と出力信号値とを対応付けて記憶したルックアップテーブルとして実現される。より具体的には、本発明はシアン、マゼンタ及びイエローの画像を任意の順序で形成し、最後に黒画像を形成するカラー画像出力装置の入力信号値を変換するためのプロファイルを作成する方法において、第1のカラーチャートの測色値である基準値を取得するステップと、前記カラー画像出力装置から出力される第2のカラーチャートの測色値を取得するステップと、前記第2のカラーチャートの測色値から第1補間値を計算するステップと、前記基準値と前記第1補間値との色差が参照色差より大きいか否かを判定するステップと、前記基準値と前記第1補間値との色差が参照色差より大きく、かつ前記入力信号値と該入力信号値の測色値とから求められる変換後の出力信号値とが−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40(ここで、Cinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値)の関係を有する範囲内にあるとき前記第1補間値及び参照色差を更新するステップと、前記第1補間値のうち前記基準値に最も近い値から補間推測値を計算するステップと、前記入力信号値と出力信号値とを対応付けて記憶するルックアップテーブルに対し、前記補間推測値と前記基準値に対応する入力信号値とが一致する場合は前記補間推測値、不一致の場合は前記補間値を参照して得られる第2補間値をそれぞれ出力信号値として格納することにより、前記プロファイルを作成するステップとを具備する。
【0013】
また、本発明によると、このようなプロファイル作成方法により作成されたルックアップテーブルを有するカラー画像出力装置を提供する。
【0014】
本発明のプロファイル作成方法によると、LUT内に存在しない点のCMYK信号値を補間によって求める際にも偽色の出ない精度の高いプロファイルを容易に作成することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプロファイルの作成手順の概略を示している。カラー画像出力装置11は、例えば後述するようなCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー及び黒)の4色でカラー画像を形成する装置である。プロファイルの作成時には、記憶装置14からユーザによって選択されたカラーチャートに関するデバイスCMYKデータをカラー画像出力装置11へ供給し、カラーチャート12を印刷する。
【0016】
カラーチャート12には、例えば図2に示すような標準的なチャートを利用するものとする。図2に示すカラーチャートの各信号値は、Kの各信号値毎にYの各信号値に対してC及びMの信号値を並べて構成される。Yの各信号値に対してC及びMの信号値を並べた単位をカラーパッチと呼ぶ。信号値の変化幅は、0〜255であるが、この例では6段階としている。
【0017】
カラー画像出力装置11によって印刷されたカラーチャート12上の各カラーパッチは、測色計13により測色され、得られた測色値(Lab測色値)は記憶装置14に格納される。プロファイル生成モジュール15は、記憶装置14から画像出力装置11に送られたデバイスCMYKデータの値(CMYK信号値)と測色系によって得られた測色値に従ってプロファイルのLUTを生成し、それを記憶装置13に格納する。
【0018】
図3には、カラー画像出力装置11の一例を示す。ここでは、液体トナーを使用した電子写真方式のカラー画像形成装置について説明するが、他の種々の方式のカラー画像形成装置を使用できる。
【0019】
図3に示すカラー画像出力装置では、静電潜像保持体である感光体ドラム31の周囲に、感光体ドラム31の矢印で示す回転方向に沿って所定の間隔で露光現像ユニット32,33,34,35が配置される。露光現像ユニット32,33,34,35は、感光体ドラム31を一様に帯電させる帯電装置32−1,33−1,34−1,35−1、帯電電荷に対して各画像信号に応じた光照射を行い、静電潜像を形成する露光装置32−2,33−2,34−2,35−2、及び静電潜像を顕像化するために感光体ドラム31上に液体トナー像を形成する現像装置32−3,33−3,34−3,35−3をそれぞれ有する。
【0020】
感光体ドラム31上には、さらに現像装置32−3,33−3,34−3,35−3によって形成された液体トナー像から余剰溶媒を除去するための余剰溶媒除去ユニット36と、トナー像の転写を行うための転写ユニット37、感光体ドラム31上の残留トナーを回収するためのクリーニングユニット38が配置される。転写ユニット37は、トナー像を記録媒体39上に転写するための中間転写体37−1と、中間転写体37−1に感光体ドラム31と接触する側と反対側から圧力を付与するための加圧体37−2を有し、中間転写体37−1と加圧体37−2との間に記録媒体39が搬送される。
【0021】
次に、図3の個々の構成要素について更に詳しく説明する。感光体ドラム31は、アルミニウム等からなる金属ドラム上にアモルファスシリコン系もしくは有機系材料からなる感光層を有し、好ましくは更にその上にフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等からなる保護層を有する。帯電装置32−1,33−1,34−1,35−1は例えばスコロトロン型の帯電器であり、ワイヤーに6000V程度、グリッド電圧には600〜800V程度の電圧が印加される。
【0022】
露光装置32−2,33−2,34−2,35−2は、例えばレーザ光学系であり、画像信号に応じて変調されたレーザビームを感光体ドラム31の表面に照射して走査を行う。
【0023】
現像装置32−3,33−3,34−3,35−3は、少なくとも液体トナーを保持するトナー保持部材と液体トナーを感光体ドラム31表面に供給するための現像ローラ、好ましくは更に現像した液体トナー像から過剰に含まれた溶剤をある程度除去するためのスクイーズローラを有する。現像ローラは感光体ドラム31と150μm程度のギャップを介して対向した位置に設けられており、例えば600V程度のバイアス電圧が印加される。液体トナーは絶縁性の炭化水素系溶媒中に顔料成分を含有した〜1μm程度のトナー粒子を分散させたものであり、溶媒中で帯電している。
【0024】
中間転写体37−1は、例えば金属ローラとその上に配置されたシリコーンゴム等からなる弾性層からなり、好ましくはその内部にヒータを有する。加圧ローラ37−2は、内部にヒータを備えた金属ローラからなり、好ましくはその表面に弾性層を有する。クリーニングユニット38は、例えば駆動ローラ表面にウェブを巻きつけた構成の装置が使用できる。
【0025】
次に、図3のカラー画像出力装置の画像形成プロセスについて説明する。
まず、第1の帯電装置32−1によって感光体ドラム31の表面が+800V程度に一様帯電される。次に、第1の露光装置32−2によって、画像部の電位が+50〜+700V程度まで低下し、感光体ドラム31上に第1の静電潜像が形成される。続いて、第1の現像装置32−3から感光体ドラム31上に第1色(例えば、イエローY)の液体トナーが供給され、第1色の液体トナー像が形成される。
【0026】
引き続き、第2の帯電装置33−1によって感光体ドラム31の表面が再帯電された後、第2の露光装置33−2によって第2の静電潜像が形成され、第2の現像装置33−2により第2色(例えば、マゼンタM)の液体トナー像が形成される。以下同様にして、第3色(例えば、シアンC)の液体トナー像が形成され、最後に第4色(黒K)の液体トナー像が形成されることにより、感光体ドラム31上にフルカラー画像が形成される。
【0027】
こうして感光体ドラム31上に形成された液体トナーによるフルカラー画像に含まれる溶媒の大部分は、余剰溶媒除去ユニット36により除去される。大部分の溶媒が除去された後のフルカラー画像は、圧力の作用により中間転写体37−1上に転写され、引き続き加圧ローラ37−2による熱と圧力の作用により記録媒体39上に転写されてフルカラー画像が得られる。この後、感光体ドラム31の表面に残留しているトナーはクリーニングユニット38によりクリーニングされ、次の画像形成動作に備える。
【0028】
上述した動作例では、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)、そして黒(K)の順で画像を形成したが、Y,M,Cの順序はこれに限られるものでなく任意であり、最後にKの画像を形成すればよい。
【0029】
図4には、図3のカラー画像出力装置で用いたシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各トナーの透過率の波長特性を示す。露光には、670nmから680nmの波長範囲で分光分布のあるレーザビームを用いるものとする。前述のように第1色としてY、第2色としてM、第3色としてC、第4色としてKを順次露光及び現像すると、感光体ドラム31上に各色の像が重なってゆく。従って、レーザビームの透過率が低い色のトナーが既に形成されている領域上では、感光体ドラム31が露光がされにくくなる。このような領域では、感光体ドラム31の表面を露光する際に所望の電位まで低下させることができず、現像が困難となるために、著しく色再現性が低下する。
【0030】
露光特性が優れているカラー画像出力装置においても、CMYを混色するとKを再現できるために、複数の異なるCMYK信号値の測色値が同一になる場合がある。このため色の再現に露光特性や現像特性が強く影響し、特に図3に示したような感光体ドラム31上に各色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像出力装置においては、CMYK信号値がかけ離れたている場合でも、ほぼ同等の色再現が実現することがある。
【0031】
本実施形態で用いたカラー画像出力装置においては、Cのトナーの670nm付近における透過率の低さのため、Cのトナー層の上から露光・現像が行われるKについては特に再現性が悪い。このため4次色などでは(a)Cを相当量小さく露光・現像し、Kを増やして現像した結果と、(b)CMYの3色をある程度増加させKを減らして現像した結果とで、ほぼ同等の色再現が可能である。この場合、明らかに(a)と(b)とではカラー画像出力装置に入力される画像信号であるCMYK信号値は、かけ離れた値を持つ。本実施形態では、このような問題を解決できるプロファイルを作成する。
【0032】
作成するプロファイルは、デバイス(本実施形態ではカラー画像出力装置)に依存する色空間から、デバイスに依存しない色空間への変換を表すCIEXYZ値やCIELAB値のLUTか、あるいは逆のデバイスに依存しない色空間からデバイスに依存する色空間への変換を表すことが多く、ICC(International Color Consortium)プロファイルはまさにそれを示す。しかしながら、昨今では、デバイスに依存しない色空間を経由させてデバイスに依存する色同士のプロファイルを作成することが多く、これをデバイスリンクプロファイルと呼んでいる。
【0033】
本実施形態で用いるカラー画像出力装置では、上述したように色再現に露光特性や現像特性が強く影響するために、CMYK信号値がかけ離れた色の組み合わせでもほぼ同等の色再現が実現する。そのため、デバイスリンクプロファイルのように、入力されるCMYK信号値とその測色値を考慮してLUTを作成する方が、こうしたカラー画像出力装置の特性をより良く補完することができる。
【0034】
図5に、本実施形態に係るプロファイル作成モジュールの処理の流れを示す。以下、処理手順について説明すると、まずJapan Colorや雑誌広告基準カラーのような、これと同じ色を再現したいと考える基準カラーチャートの測色値を基準値(入力信号値に対応すべき本来の色彩値、つまり実現したい色の色彩値)として読み込む(ステップS51)。この基準値は、あらかじめ表1のようなCMYKとCIELAB値との対応表としてファイルにしておいてもよいし、都度その対応表に合うように測色することで取得しても構わない。
【0035】
【表1】
【0036】
次に、図1の画像出力装置11から実際に印刷出力されるカラーチャート12を測色して得られる測色値を読み込む(ステップS52)。この測色値も、表1のような対応表となっており、あらかじめファイルにしたものでも、その都度で測色して取得したものでもよい。
【0037】
次に、作成すべきプロファイルのLUT作成ステップを読み込んで設定する(ステップS53)。前述したように、LUTには色空間内の一部の座標点(つまり、格子点)での参照値しか定義されておらず、他の座標点の参照値については、公知の手法である立方体補間や四面体補間などの補間処理により取得される。このため参照値を持つ格子点が少なければ、色変換の精度が低下し、各色にずれが生じる。
【0038】
この問題を回避するためには、色空間上での格子点の数を増やし、格子点間の距離を小さく設定することにより、色変換の精度を高くすればよい。しかし格子点の数を単純に増やすと、LUTのサイズが著しく大きくなってしまうので、実装する演算装置や画像出力装置に応じて格子点の数を制限する必要がある。
【0039】
次に、プロファイルを作成する上での、補間計算を行う際の補間幅を読み込んで指定する(ステップS54)。この処理については、後述する図6の説明の中で述べる。
【0040】
次に、後述する補間手続1(ステップS55)と補間手続2(ステップS56)を経て、LUTを記憶装置14に出力し(ステップS57)、プロファイルの作成を完了する。
【0041】
図6に、図5のステップS55の補間手続1の処理手順のフローチャートを示す。補間手続1は、図5のステップS52で読み込まれた測色値から、カラーチャート12上の測色値を得た画素の周辺の画素値を参照して補間値(L*a*b*値)を計算する。これは、図5のステップS51で読み込まれた基準値に近い補間値に対応するCMYK信号値を推測する手続であり、補間数分の繰り返し処理(ステップS61−S67)によって行われる。
【0042】
すなわち、まず測色値から周辺の画素値を参照してL*a*b*値である補間値を計算(推測)し(ステップS62)、次に基準値と補間値との色差が参照色差より大きいか否かを判定する(ステップS63)。ステップS62で補間計算を行う際の補間幅は、図5のステップS54で指定される。
【0043】
補間幅が広いとステップS62での推測が正しく行われず、基準値との色差が大きな補間値を基準値に一番近い値としかねない。一方、補間幅が狭ければステップS62での推測が細かく行われ、より綿密に基準値に一番近い補間推測値を求めることができる。しかし、演算量は補間幅の4乗であるため、膨大な演算量となってしまい、プロファイルの作成に要する処理時間が増大する。処理時間は、プロファイル作成処理を行うコンピュータのスペックにも大きく依存する。ステップS54では、これら二つの点を考慮して設定された補間幅を指定する。
【0044】
前述したようにL*a*b*値からCMYK信号値への変換は一意ではないので、特にKの値の増減により、シミュレーション上、かけ離れた色が同じようなL*a*b*値として補間されることがよくある。隣り合った格子点でかけ離れた点がLUTに記載されると、入力信号値がLUT内に存在しない際に補間を行う場合、補間値が格子点の間の点を通るために偽色、つまり意図しない色が発生してしまう。
【0045】
このような偽色の発生を避けるために、本実施形態では図6に示すようにステップS63で基準値と補間値との色差が参照色差より小さいと判定された場合には以下の条件式を適用し、条件に合ったときのみ基準値に対応する補間値を更新し、参照色差も更新する(ステップS64−S66)。
【0046】
−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40 (1)
ここで、Cinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値である。
【0047】
このようにシアン(C)と黒(K)に着目しているのは、図4で説明したようにシアンの透過率が低いために、この後に露光・現像されるべき黒が十分に露光・現像されにくいからである。すなわち、シアンと黒の入力信号値の差(Cin−Kin)からシアンと黒の出力信号値の差(Cout−Kout)を差し引いた値が40未満かつ−40を越える範囲にあるときに、基準値に対応する補間値を更新し(ステップS65)、さらに参照色差を更新する(ステップS66)。
【0048】
図7には、カラー画像出力装置11により図2のようなカラーチャート12を印刷出力して得られるカラー画像における偽色の発生頻度を(Cin−Kin)−(Cout−Kout)を種々変えて調べた結果を示している。これはカラーチャート12を目視により確認して得ることもできるし、カラーチャート11を色変換した信号値を分析することでも確認できる。図7の結果から、(Cin−Kin)−(Cout−Kout)が式(1)の範囲内にあるとき偽色の発生頻度が0になり、目的が達成されることが分かる。
【0049】
このような結果が得られる理由は、次の通りである。β=(Cin−Kin)−(Cout−Kout)とおくと、βはLUTをどのようなCMYK信号値の集合にするかということと、トナーの特性とに大きく依存する。本実施形態のカラー画像出力装置11においては、4次色では大きく2つに分けてCMYK信号値は次の二つの集合となる。
【0050】
▲1▼Cを相当量小さく露光・現像し、Kを相対的に増やして露光・現像するようなCMYK信号値;
▲2▼CMYの3色をある程度増加させ、Kを相対的に減らして露光・現像するようなCMYK信号値。
【0051】
これらのうち集合▲1▼に属するCMYK信号値では、図2のような出力信号値の間隔が広いチャートについて、透過率に関係するCの露光量とKの露光量との相関が求めにくく、補間精度が悪くなってしまう。これに対して、集合▲2▼に属するCMYK信号値では、C,M,Yのいずれも透過率の影響を比較的受けることなく露光と現像が行われるので、安定した補間値が求まる。従って、集合▲2▼に該当するようなCMYK信号値であれば、偽色が出現することがなくなる。
【0052】
βが大(正の方向に大)ということは、Cを減らしてKを増やすということであるので、βが大きければ大きいほど集合▲1▼の特性がより顕著に出る。逆に、βが小(負の方向に大)ということは、Cを増やしてKを減らすことであり、集合▲2▼の特性がより顕著に出る。そこで、βを適切に設定することにより、CMYK信号値が集合▲2▼に含まれるようにする。
【0053】
図7のβ=(Cin−Kin)−(Cout−Kout)が式(1)の範囲内にあるということは、CMYK信号値が集合▲2▼に含まれることに相当する。βが過度に小さいと、基準値を再現するための信号の組み合わせが存在しないこともあるので、下限をも設定している。さらに、βを式(1)の範囲で適切に設定することにより、C,M,Y,Kの総トナー量を減らすこともできる。
【0054】
次に、図8に示すフローチャートを用いて、図5のステップS56のLUT作成補間手続2について説明する。補間手続2は、先に説明した補間手続1で求められた、基準値に最も近い補間値から、図5のステップS53で読み込まれ設定されたLUT作成ステップに相当する補間推測値を計算する手続である。
【0055】
まず、図5のステップS53で設定されたLUT作成ステップのステップ値を展開させる(ステップS81)。この後の処理は、繰り返し処理となる(ステップS82−S87)。
【0056】
ステップS81で展開されるステップ値は、色空間上に設定された格子点に当たる。次に、ステップの格子点が基準値に対応する入力信号値と一致するかどうか調べ(ステップS83)、一致した場合は基準値に対応する補間推測値をLUTに格納する参照値とし(ステップS84)、一致しない場合には格子点の近傍の基準値に対応する補間推測値を参照して補間を行い、得られた補間値をLUTに格納する参照値とする(ステップS85)。こうしてステップS84,S85で得られた参照値が実際にLUT内の参照値として記憶装置14に出力され、LUTが作成される。
【0057】
ここで、先の式(1)に従って基準値に対応する補間推測値を制御することにより、ステップS85において補間を行うときにも、意図しない偽色が出現することがなく、的確なLUTを作成することができる。
【0058】
こうして作成されるLUTの使用方法としては、ICCプロファイルに組み込んでカスタムCMM(色変換計算ルーチン)で使用するだけでなく、例えば、プリンタ内に組み込んで使用する方法、パーソナルコンピュータなどのホスト側での色変換に使用する方法がある。
【0059】
また、上述したシステムの入出力信号は、それぞれL*a*b*色彩値データとCMYK%データであるが、色を再現するために用いられる、例えばXYZ刺激値データやCIELUVデータ値でもよく、その変換は周知の式によって行われる。
【0060】
このように本実施形態によれば、露光特性や現像特性の影響によって意図した色が再現されにくいカラー画像出力装置において、かけ離れた色がプロファイルに混在するのを防ぎ、プロファイルのLUTに存在しない色を補間する際に偽色偽色の発生しない好適な色再現を容易に実現することができる。
【0061】
本発明は、上述の実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば露光特性や現像特性により意図した色が再現されにくいカラー画像出力装置において、かけ離れた色がプロファイルに混在するのを防ぎ、プロファイルのLUTに存在しない色を補間する際に偽色を発生させず、所望の色再現を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプロファイル作成手順を示す図
【図2】同実施形態に係る画像出力装置から出力するカラーチャートの例を示す図
【図3】同実施形態に係る画像出力装置の一例を示す図
【図4】同実施形態に係る画像出力装置に使用するトナーの透過率の波長特性を示す図
【図5】本発明の一実施形態に係るプロファイルを作成する処理手順を示すフローチャート
【図6】プロファイルを作成する際に使用する測色値との対応ファイルの例である。
【図7】プロファイル作成時の補間手続1の処理手順を示すフローチャート
【図8】プロファイル作成時の補間手続2の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
11…カラー画像出力装置
12…カラーチャート
13…測色計
14…記憶装置
15…プロファイル作成モジュール
31…感光体ドラム
32…第1色目の露光現像ユニット
33…第2色目の露光現像ユニット
34…第3色目の露光現像ユニット
35…第4色目の露光現像ユニット
36…余剰溶媒除去ユニット
37…転写ユニット
38…クリーニングユニット
39…記録媒体
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタや印刷機等のようなハードコピーを出力するカラー画像出力装置に適用される色変換のためのプロファイルを作成する方法、及び該プロファイル作成方法により作成されたルックアップテーブルを有するカラー画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷、写真、さらにはイメージセンサ、CRT、LEDといった様々なカラーメディアの利用が広がりつつある。これらのカラーメディアは、それぞれ独自の色再現性を持つ。より品質の良い画像を得るためには、デバイスに依存しない色再現性が要求される。カラー画像の望ましい色再現を行うために、カラーマネージメントシステムを構築している。
【0003】
カラーマネージメントシステムにおいて、ハードコピーを出力する出力デバイスについては、それぞれの出力デバイスに対して標準的なプロファイル(信号値の入出力関係を記述したフォーマット)を用意し、これを用いて所望の色を得るために信号値を変換している。このような信号値の変換を色変換という。プロファイルは、CIE(国際照明委員会)により規格化された均等色空間上の色彩とCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー及び黒)などの表色系との間の信号値の対応関係をルックアップテーブル(以下、LUTと称する)などで定義したものである。このプロファイルを参照して色変換を行うことによりカラーマッチングを行い、原画像の色表現が可能とされている(特許文献1参照)。
【0004】
通常、カラーマッチング用のLUTでは、その規模を抑えるため、色空間上のすべての座標点について参照値(比較のために参照される値)が定義されているわけではなく、一定の距離をおいて参照値が離散的に定義されている。参照値が定義されている色空間上の座標点である格子点と格子点との間の座標点については、補間処理により出力信号値を得る方法がとられる(非特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特許第2666523号明細書
【0006】
【非特許文献1】実践ディジタルカラー画像の設計と評価
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
カラー印刷物の全ての色は、原理的には、C(シアン)、M(マゼンタ)及びY(イエロー)の3色によって形成することができる。これらの3色インクは、必ずしも理想的な分光特性を有しているとは限らない。そこで通常、K(黒色)のインクをさらに加え、4色でカラー印刷物を形成することが一般的である。
【0008】
C,M,Yを混色するとKを再現できるために、複数の異なるCMYK信号値の測色値が同一になる場合がある。特に、色の再現に露光特性や現像特性が強く影響するカラー画像出力装置、例えば電子写真方式のカラー画像形成装置においては、CMYK信号値がかけ離れたC,M,Y,Kの色の組み合わせでも、ほぼ同等の色再現が実現する。
【0009】
このようにLUT内の参照値にCMYK信号値のかけ離れた色が混在すると、参照値をそのまま出力信号値とできる場合は問題ないが、多くの場合は格子点と格子点との間のLUT内に参照値が存在しないCMYK信号値を補間して出力信号値を得るために、明らかに意図しない非所望の色(これを偽色という)が発生してしまう。
【0010】
本発明は、露光特性や現像特性を考慮して所望の色が再現可能なプロファイルを容易に作成できるカラー画像出力装置のためのプロファイル作成方法及びカラー画像出力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に、本発明はシアン、マゼンタ及びイエローの画像を任意の順序で形成し、最後に黒画像を形成するカラー画像出力装置の入力信号値を変換するためのプロファイルを作成する方法において、入力信号値と該入力信号の測色値とから求められる変換後の出力信号値とが次式;
−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40
(ここでCinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値)
の関係を有するようにプロファイルを作成する。
【0012】
プロファイルは、典型的には入力信号値と出力信号値とを対応付けて記憶したルックアップテーブルとして実現される。より具体的には、本発明はシアン、マゼンタ及びイエローの画像を任意の順序で形成し、最後に黒画像を形成するカラー画像出力装置の入力信号値を変換するためのプロファイルを作成する方法において、第1のカラーチャートの測色値である基準値を取得するステップと、前記カラー画像出力装置から出力される第2のカラーチャートの測色値を取得するステップと、前記第2のカラーチャートの測色値から第1補間値を計算するステップと、前記基準値と前記第1補間値との色差が参照色差より大きいか否かを判定するステップと、前記基準値と前記第1補間値との色差が参照色差より大きく、かつ前記入力信号値と該入力信号値の測色値とから求められる変換後の出力信号値とが−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40(ここで、Cinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値)の関係を有する範囲内にあるとき前記第1補間値及び参照色差を更新するステップと、前記第1補間値のうち前記基準値に最も近い値から補間推測値を計算するステップと、前記入力信号値と出力信号値とを対応付けて記憶するルックアップテーブルに対し、前記補間推測値と前記基準値に対応する入力信号値とが一致する場合は前記補間推測値、不一致の場合は前記補間値を参照して得られる第2補間値をそれぞれ出力信号値として格納することにより、前記プロファイルを作成するステップとを具備する。
【0013】
また、本発明によると、このようなプロファイル作成方法により作成されたルックアップテーブルを有するカラー画像出力装置を提供する。
【0014】
本発明のプロファイル作成方法によると、LUT内に存在しない点のCMYK信号値を補間によって求める際にも偽色の出ない精度の高いプロファイルを容易に作成することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプロファイルの作成手順の概略を示している。カラー画像出力装置11は、例えば後述するようなCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー及び黒)の4色でカラー画像を形成する装置である。プロファイルの作成時には、記憶装置14からユーザによって選択されたカラーチャートに関するデバイスCMYKデータをカラー画像出力装置11へ供給し、カラーチャート12を印刷する。
【0016】
カラーチャート12には、例えば図2に示すような標準的なチャートを利用するものとする。図2に示すカラーチャートの各信号値は、Kの各信号値毎にYの各信号値に対してC及びMの信号値を並べて構成される。Yの各信号値に対してC及びMの信号値を並べた単位をカラーパッチと呼ぶ。信号値の変化幅は、0〜255であるが、この例では6段階としている。
【0017】
カラー画像出力装置11によって印刷されたカラーチャート12上の各カラーパッチは、測色計13により測色され、得られた測色値(Lab測色値)は記憶装置14に格納される。プロファイル生成モジュール15は、記憶装置14から画像出力装置11に送られたデバイスCMYKデータの値(CMYK信号値)と測色系によって得られた測色値に従ってプロファイルのLUTを生成し、それを記憶装置13に格納する。
【0018】
図3には、カラー画像出力装置11の一例を示す。ここでは、液体トナーを使用した電子写真方式のカラー画像形成装置について説明するが、他の種々の方式のカラー画像形成装置を使用できる。
【0019】
図3に示すカラー画像出力装置では、静電潜像保持体である感光体ドラム31の周囲に、感光体ドラム31の矢印で示す回転方向に沿って所定の間隔で露光現像ユニット32,33,34,35が配置される。露光現像ユニット32,33,34,35は、感光体ドラム31を一様に帯電させる帯電装置32−1,33−1,34−1,35−1、帯電電荷に対して各画像信号に応じた光照射を行い、静電潜像を形成する露光装置32−2,33−2,34−2,35−2、及び静電潜像を顕像化するために感光体ドラム31上に液体トナー像を形成する現像装置32−3,33−3,34−3,35−3をそれぞれ有する。
【0020】
感光体ドラム31上には、さらに現像装置32−3,33−3,34−3,35−3によって形成された液体トナー像から余剰溶媒を除去するための余剰溶媒除去ユニット36と、トナー像の転写を行うための転写ユニット37、感光体ドラム31上の残留トナーを回収するためのクリーニングユニット38が配置される。転写ユニット37は、トナー像を記録媒体39上に転写するための中間転写体37−1と、中間転写体37−1に感光体ドラム31と接触する側と反対側から圧力を付与するための加圧体37−2を有し、中間転写体37−1と加圧体37−2との間に記録媒体39が搬送される。
【0021】
次に、図3の個々の構成要素について更に詳しく説明する。感光体ドラム31は、アルミニウム等からなる金属ドラム上にアモルファスシリコン系もしくは有機系材料からなる感光層を有し、好ましくは更にその上にフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等からなる保護層を有する。帯電装置32−1,33−1,34−1,35−1は例えばスコロトロン型の帯電器であり、ワイヤーに6000V程度、グリッド電圧には600〜800V程度の電圧が印加される。
【0022】
露光装置32−2,33−2,34−2,35−2は、例えばレーザ光学系であり、画像信号に応じて変調されたレーザビームを感光体ドラム31の表面に照射して走査を行う。
【0023】
現像装置32−3,33−3,34−3,35−3は、少なくとも液体トナーを保持するトナー保持部材と液体トナーを感光体ドラム31表面に供給するための現像ローラ、好ましくは更に現像した液体トナー像から過剰に含まれた溶剤をある程度除去するためのスクイーズローラを有する。現像ローラは感光体ドラム31と150μm程度のギャップを介して対向した位置に設けられており、例えば600V程度のバイアス電圧が印加される。液体トナーは絶縁性の炭化水素系溶媒中に顔料成分を含有した〜1μm程度のトナー粒子を分散させたものであり、溶媒中で帯電している。
【0024】
中間転写体37−1は、例えば金属ローラとその上に配置されたシリコーンゴム等からなる弾性層からなり、好ましくはその内部にヒータを有する。加圧ローラ37−2は、内部にヒータを備えた金属ローラからなり、好ましくはその表面に弾性層を有する。クリーニングユニット38は、例えば駆動ローラ表面にウェブを巻きつけた構成の装置が使用できる。
【0025】
次に、図3のカラー画像出力装置の画像形成プロセスについて説明する。
まず、第1の帯電装置32−1によって感光体ドラム31の表面が+800V程度に一様帯電される。次に、第1の露光装置32−2によって、画像部の電位が+50〜+700V程度まで低下し、感光体ドラム31上に第1の静電潜像が形成される。続いて、第1の現像装置32−3から感光体ドラム31上に第1色(例えば、イエローY)の液体トナーが供給され、第1色の液体トナー像が形成される。
【0026】
引き続き、第2の帯電装置33−1によって感光体ドラム31の表面が再帯電された後、第2の露光装置33−2によって第2の静電潜像が形成され、第2の現像装置33−2により第2色(例えば、マゼンタM)の液体トナー像が形成される。以下同様にして、第3色(例えば、シアンC)の液体トナー像が形成され、最後に第4色(黒K)の液体トナー像が形成されることにより、感光体ドラム31上にフルカラー画像が形成される。
【0027】
こうして感光体ドラム31上に形成された液体トナーによるフルカラー画像に含まれる溶媒の大部分は、余剰溶媒除去ユニット36により除去される。大部分の溶媒が除去された後のフルカラー画像は、圧力の作用により中間転写体37−1上に転写され、引き続き加圧ローラ37−2による熱と圧力の作用により記録媒体39上に転写されてフルカラー画像が得られる。この後、感光体ドラム31の表面に残留しているトナーはクリーニングユニット38によりクリーニングされ、次の画像形成動作に備える。
【0028】
上述した動作例では、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)、そして黒(K)の順で画像を形成したが、Y,M,Cの順序はこれに限られるものでなく任意であり、最後にKの画像を形成すればよい。
【0029】
図4には、図3のカラー画像出力装置で用いたシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各トナーの透過率の波長特性を示す。露光には、670nmから680nmの波長範囲で分光分布のあるレーザビームを用いるものとする。前述のように第1色としてY、第2色としてM、第3色としてC、第4色としてKを順次露光及び現像すると、感光体ドラム31上に各色の像が重なってゆく。従って、レーザビームの透過率が低い色のトナーが既に形成されている領域上では、感光体ドラム31が露光がされにくくなる。このような領域では、感光体ドラム31の表面を露光する際に所望の電位まで低下させることができず、現像が困難となるために、著しく色再現性が低下する。
【0030】
露光特性が優れているカラー画像出力装置においても、CMYを混色するとKを再現できるために、複数の異なるCMYK信号値の測色値が同一になる場合がある。このため色の再現に露光特性や現像特性が強く影響し、特に図3に示したような感光体ドラム31上に各色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像出力装置においては、CMYK信号値がかけ離れたている場合でも、ほぼ同等の色再現が実現することがある。
【0031】
本実施形態で用いたカラー画像出力装置においては、Cのトナーの670nm付近における透過率の低さのため、Cのトナー層の上から露光・現像が行われるKについては特に再現性が悪い。このため4次色などでは(a)Cを相当量小さく露光・現像し、Kを増やして現像した結果と、(b)CMYの3色をある程度増加させKを減らして現像した結果とで、ほぼ同等の色再現が可能である。この場合、明らかに(a)と(b)とではカラー画像出力装置に入力される画像信号であるCMYK信号値は、かけ離れた値を持つ。本実施形態では、このような問題を解決できるプロファイルを作成する。
【0032】
作成するプロファイルは、デバイス(本実施形態ではカラー画像出力装置)に依存する色空間から、デバイスに依存しない色空間への変換を表すCIEXYZ値やCIELAB値のLUTか、あるいは逆のデバイスに依存しない色空間からデバイスに依存する色空間への変換を表すことが多く、ICC(International Color Consortium)プロファイルはまさにそれを示す。しかしながら、昨今では、デバイスに依存しない色空間を経由させてデバイスに依存する色同士のプロファイルを作成することが多く、これをデバイスリンクプロファイルと呼んでいる。
【0033】
本実施形態で用いるカラー画像出力装置では、上述したように色再現に露光特性や現像特性が強く影響するために、CMYK信号値がかけ離れた色の組み合わせでもほぼ同等の色再現が実現する。そのため、デバイスリンクプロファイルのように、入力されるCMYK信号値とその測色値を考慮してLUTを作成する方が、こうしたカラー画像出力装置の特性をより良く補完することができる。
【0034】
図5に、本実施形態に係るプロファイル作成モジュールの処理の流れを示す。以下、処理手順について説明すると、まずJapan Colorや雑誌広告基準カラーのような、これと同じ色を再現したいと考える基準カラーチャートの測色値を基準値(入力信号値に対応すべき本来の色彩値、つまり実現したい色の色彩値)として読み込む(ステップS51)。この基準値は、あらかじめ表1のようなCMYKとCIELAB値との対応表としてファイルにしておいてもよいし、都度その対応表に合うように測色することで取得しても構わない。
【0035】
【表1】
【0036】
次に、図1の画像出力装置11から実際に印刷出力されるカラーチャート12を測色して得られる測色値を読み込む(ステップS52)。この測色値も、表1のような対応表となっており、あらかじめファイルにしたものでも、その都度で測色して取得したものでもよい。
【0037】
次に、作成すべきプロファイルのLUT作成ステップを読み込んで設定する(ステップS53)。前述したように、LUTには色空間内の一部の座標点(つまり、格子点)での参照値しか定義されておらず、他の座標点の参照値については、公知の手法である立方体補間や四面体補間などの補間処理により取得される。このため参照値を持つ格子点が少なければ、色変換の精度が低下し、各色にずれが生じる。
【0038】
この問題を回避するためには、色空間上での格子点の数を増やし、格子点間の距離を小さく設定することにより、色変換の精度を高くすればよい。しかし格子点の数を単純に増やすと、LUTのサイズが著しく大きくなってしまうので、実装する演算装置や画像出力装置に応じて格子点の数を制限する必要がある。
【0039】
次に、プロファイルを作成する上での、補間計算を行う際の補間幅を読み込んで指定する(ステップS54)。この処理については、後述する図6の説明の中で述べる。
【0040】
次に、後述する補間手続1(ステップS55)と補間手続2(ステップS56)を経て、LUTを記憶装置14に出力し(ステップS57)、プロファイルの作成を完了する。
【0041】
図6に、図5のステップS55の補間手続1の処理手順のフローチャートを示す。補間手続1は、図5のステップS52で読み込まれた測色値から、カラーチャート12上の測色値を得た画素の周辺の画素値を参照して補間値(L*a*b*値)を計算する。これは、図5のステップS51で読み込まれた基準値に近い補間値に対応するCMYK信号値を推測する手続であり、補間数分の繰り返し処理(ステップS61−S67)によって行われる。
【0042】
すなわち、まず測色値から周辺の画素値を参照してL*a*b*値である補間値を計算(推測)し(ステップS62)、次に基準値と補間値との色差が参照色差より大きいか否かを判定する(ステップS63)。ステップS62で補間計算を行う際の補間幅は、図5のステップS54で指定される。
【0043】
補間幅が広いとステップS62での推測が正しく行われず、基準値との色差が大きな補間値を基準値に一番近い値としかねない。一方、補間幅が狭ければステップS62での推測が細かく行われ、より綿密に基準値に一番近い補間推測値を求めることができる。しかし、演算量は補間幅の4乗であるため、膨大な演算量となってしまい、プロファイルの作成に要する処理時間が増大する。処理時間は、プロファイル作成処理を行うコンピュータのスペックにも大きく依存する。ステップS54では、これら二つの点を考慮して設定された補間幅を指定する。
【0044】
前述したようにL*a*b*値からCMYK信号値への変換は一意ではないので、特にKの値の増減により、シミュレーション上、かけ離れた色が同じようなL*a*b*値として補間されることがよくある。隣り合った格子点でかけ離れた点がLUTに記載されると、入力信号値がLUT内に存在しない際に補間を行う場合、補間値が格子点の間の点を通るために偽色、つまり意図しない色が発生してしまう。
【0045】
このような偽色の発生を避けるために、本実施形態では図6に示すようにステップS63で基準値と補間値との色差が参照色差より小さいと判定された場合には以下の条件式を適用し、条件に合ったときのみ基準値に対応する補間値を更新し、参照色差も更新する(ステップS64−S66)。
【0046】
−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40 (1)
ここで、Cinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値である。
【0047】
このようにシアン(C)と黒(K)に着目しているのは、図4で説明したようにシアンの透過率が低いために、この後に露光・現像されるべき黒が十分に露光・現像されにくいからである。すなわち、シアンと黒の入力信号値の差(Cin−Kin)からシアンと黒の出力信号値の差(Cout−Kout)を差し引いた値が40未満かつ−40を越える範囲にあるときに、基準値に対応する補間値を更新し(ステップS65)、さらに参照色差を更新する(ステップS66)。
【0048】
図7には、カラー画像出力装置11により図2のようなカラーチャート12を印刷出力して得られるカラー画像における偽色の発生頻度を(Cin−Kin)−(Cout−Kout)を種々変えて調べた結果を示している。これはカラーチャート12を目視により確認して得ることもできるし、カラーチャート11を色変換した信号値を分析することでも確認できる。図7の結果から、(Cin−Kin)−(Cout−Kout)が式(1)の範囲内にあるとき偽色の発生頻度が0になり、目的が達成されることが分かる。
【0049】
このような結果が得られる理由は、次の通りである。β=(Cin−Kin)−(Cout−Kout)とおくと、βはLUTをどのようなCMYK信号値の集合にするかということと、トナーの特性とに大きく依存する。本実施形態のカラー画像出力装置11においては、4次色では大きく2つに分けてCMYK信号値は次の二つの集合となる。
【0050】
▲1▼Cを相当量小さく露光・現像し、Kを相対的に増やして露光・現像するようなCMYK信号値;
▲2▼CMYの3色をある程度増加させ、Kを相対的に減らして露光・現像するようなCMYK信号値。
【0051】
これらのうち集合▲1▼に属するCMYK信号値では、図2のような出力信号値の間隔が広いチャートについて、透過率に関係するCの露光量とKの露光量との相関が求めにくく、補間精度が悪くなってしまう。これに対して、集合▲2▼に属するCMYK信号値では、C,M,Yのいずれも透過率の影響を比較的受けることなく露光と現像が行われるので、安定した補間値が求まる。従って、集合▲2▼に該当するようなCMYK信号値であれば、偽色が出現することがなくなる。
【0052】
βが大(正の方向に大)ということは、Cを減らしてKを増やすということであるので、βが大きければ大きいほど集合▲1▼の特性がより顕著に出る。逆に、βが小(負の方向に大)ということは、Cを増やしてKを減らすことであり、集合▲2▼の特性がより顕著に出る。そこで、βを適切に設定することにより、CMYK信号値が集合▲2▼に含まれるようにする。
【0053】
図7のβ=(Cin−Kin)−(Cout−Kout)が式(1)の範囲内にあるということは、CMYK信号値が集合▲2▼に含まれることに相当する。βが過度に小さいと、基準値を再現するための信号の組み合わせが存在しないこともあるので、下限をも設定している。さらに、βを式(1)の範囲で適切に設定することにより、C,M,Y,Kの総トナー量を減らすこともできる。
【0054】
次に、図8に示すフローチャートを用いて、図5のステップS56のLUT作成補間手続2について説明する。補間手続2は、先に説明した補間手続1で求められた、基準値に最も近い補間値から、図5のステップS53で読み込まれ設定されたLUT作成ステップに相当する補間推測値を計算する手続である。
【0055】
まず、図5のステップS53で設定されたLUT作成ステップのステップ値を展開させる(ステップS81)。この後の処理は、繰り返し処理となる(ステップS82−S87)。
【0056】
ステップS81で展開されるステップ値は、色空間上に設定された格子点に当たる。次に、ステップの格子点が基準値に対応する入力信号値と一致するかどうか調べ(ステップS83)、一致した場合は基準値に対応する補間推測値をLUTに格納する参照値とし(ステップS84)、一致しない場合には格子点の近傍の基準値に対応する補間推測値を参照して補間を行い、得られた補間値をLUTに格納する参照値とする(ステップS85)。こうしてステップS84,S85で得られた参照値が実際にLUT内の参照値として記憶装置14に出力され、LUTが作成される。
【0057】
ここで、先の式(1)に従って基準値に対応する補間推測値を制御することにより、ステップS85において補間を行うときにも、意図しない偽色が出現することがなく、的確なLUTを作成することができる。
【0058】
こうして作成されるLUTの使用方法としては、ICCプロファイルに組み込んでカスタムCMM(色変換計算ルーチン)で使用するだけでなく、例えば、プリンタ内に組み込んで使用する方法、パーソナルコンピュータなどのホスト側での色変換に使用する方法がある。
【0059】
また、上述したシステムの入出力信号は、それぞれL*a*b*色彩値データとCMYK%データであるが、色を再現するために用いられる、例えばXYZ刺激値データやCIELUVデータ値でもよく、その変換は周知の式によって行われる。
【0060】
このように本実施形態によれば、露光特性や現像特性の影響によって意図した色が再現されにくいカラー画像出力装置において、かけ離れた色がプロファイルに混在するのを防ぎ、プロファイルのLUTに存在しない色を補間する際に偽色偽色の発生しない好適な色再現を容易に実現することができる。
【0061】
本発明は、上述の実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば露光特性や現像特性により意図した色が再現されにくいカラー画像出力装置において、かけ離れた色がプロファイルに混在するのを防ぎ、プロファイルのLUTに存在しない色を補間する際に偽色を発生させず、所望の色再現を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプロファイル作成手順を示す図
【図2】同実施形態に係る画像出力装置から出力するカラーチャートの例を示す図
【図3】同実施形態に係る画像出力装置の一例を示す図
【図4】同実施形態に係る画像出力装置に使用するトナーの透過率の波長特性を示す図
【図5】本発明の一実施形態に係るプロファイルを作成する処理手順を示すフローチャート
【図6】プロファイルを作成する際に使用する測色値との対応ファイルの例である。
【図7】プロファイル作成時の補間手続1の処理手順を示すフローチャート
【図8】プロファイル作成時の補間手続2の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
11…カラー画像出力装置
12…カラーチャート
13…測色計
14…記憶装置
15…プロファイル作成モジュール
31…感光体ドラム
32…第1色目の露光現像ユニット
33…第2色目の露光現像ユニット
34…第3色目の露光現像ユニット
35…第4色目の露光現像ユニット
36…余剰溶媒除去ユニット
37…転写ユニット
38…クリーニングユニット
39…記録媒体
Claims (5)
- シアン、マゼンタ及びイエローの画像を任意の順序で形成し、最後に黒画像を形成するカラー画像出力装置の入力信号値を変換するためのプロファイルを作成する方法において、
前記入力信号値と該入力信号値の測色値とから求められる変換後の出力信号値とが次式;
−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40
(ここでCinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値)
の関係を有するように前記プロファイルを作成することを特徴とするカラー画像出力装置のためのプロファイル作成方法。 - 前記プロファイルを前記入力信号値と出力信号値とを対応付けて記憶したルックアップテーブルとして作成する請求項1記載のカラー画像出力装置のためのプロファイル作成方法。
- シアン、マゼンタ及びイエローの画像を任意の順序で形成し、最後に黒画像を形成するカラー画像出力装置の入力信号値を変換するためのプロファイルを作成する方法において、
第1のカラーチャートの測色値である基準値を取得するステップと、
前記カラー画像出力装置から出力される第2のカラーチャートの測色値を取得するステップと、
前記第2のカラーチャートの測色値から第1補間値を計算するステップと、
前記基準値と前記第1補間値との色差が参照色差より大きいか否かを判定するステップと、
前記基準値と前記第1補間値との色差が参照色差より大きく、かつ前記入力信号値と該入力信号値の測色値とから求められる変換後の出力信号値とが−40<(Cin−Kin)−(Cout−Kout)<40(ここで、Cinはシアンの入力信号値、Kinは黒の入力信号値、Coutはシアンの出力信号値、Koutは黒の出力信号値)の関係を有する範囲内にあるとき前記第1補間値及び参照色差を更新するステップと、
前記第1補間値のうち前記基準値に最も近い値から補間推測値を計算するステップと、
前記入力信号値と出力信号値とを対応付けて記憶するルックアップテーブルに対し、前記補間推測値と前記基準値に対応する入力信号値とが一致する場合は前記補間推測値、不一致の場合は前記補間値を参照して得られる第2補間値をそれぞれ前記出力信号値として格納することにより、前記プロファイルを作成するステップとを具備するカラー画像出力装置のためのプロファイル作成方法。 - 請求項2または3に記載のプロファイル作成方法により作成された前記ルックアップテーブルを具備するカラー画像出力装置。
- 前記ルックアップテーブルに存在しない色を補間により求める手段を有する請求項4に記載のカラー画像出力装置。
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JP2003096688A JP2004304631A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | カラー画像出力装置のためのプロファイル作成方法及びカラー画像出力装置 |
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JP2003096688A JP2004304631A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | カラー画像出力装置のためのプロファイル作成方法及びカラー画像出力装置 |
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2003
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