JP2009053423A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー画像の色再現性を、単色のトナー画像ごとに調整する場合と比べて、より忠実とし得る画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、電子写真プロセスにおいて形成されるトナー画像であって、所定の色空間で表現され少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像について、それぞれのトナー量を検知する検知手段から出力された検知結果を取得する取得手段と、取得手段によって取得された複数のトナー画像に対応する複数の検知結果と予め設定される基準値とを基に、減法混色による色再現にかかわる所定の条件を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】画像処理装置は、電子写真プロセスにおいて形成されるトナー画像であって、所定の色空間で表現され少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像について、それぞれのトナー量を検知する検知手段から出力された検知結果を取得する取得手段と、取得手段によって取得された複数のトナー画像に対応する複数の検知結果と予め設定される基準値とを基に、減法混色による色再現にかかわる所定の条件を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムに関する。
電子写真方式を採用したカラー複写機やカラープリンタ等の多色の画像形成装置(カラー画像形成装置)としては、いわゆるタンデム型の中間転写方式を採用した多色の画像形成装置が知られている。
このタンデム型の中間転写方式を採用した画像形成装置では、無端状に形成した中間転写ベルトの表面に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を形成する複数の感光体ドラムを配設するとともに、各感光体ドラムの周囲にそれぞれ帯電手段、露光手段、現像手段等をそれぞれ配設して画像形成ユニットを構成する。
このような画像形成装置では、各帯電手段が各感光体ドラムの表面を帯電し、帯電された各感光体ドラム表面に各露光手段が露光光を照射することで当該各感光体ドラム表面に静電潜像を形成し、各現像手段によって各感光体ドラム上の静電潜像を顕在化(トナー像化)するとともに、このようにして顕在化された各色のトナー像を、順次、中間転写ベルト上に重ね合わせた状態で転写していき、さらに、中間転写ベルト上に重ね合わせた状態で転写されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を、用紙上に一括して転写する。
特開2004−226481号公報
本発明は、カラー画像の色再現性を、単色のトナー画像ごとに調整する場合と比べて、より忠実とし得る画像処理装置、画像形成装置および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の画像処理装置は、電子写真プロセスにおいて形成されるトナー画像であって、所定の色空間で表現され少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像について、それぞれのトナー量を検知する検知手段から出力された検知結果を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記複数のトナー画像に対応する前記複数の検知結果と予め設定される基準値とを基に、減法混色による色再現にかかわる所定の条件を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記取得手段によって取得された前記複数の検知結果と前記基準値とを基に、前記所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる値を調整する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記取得手段によって取得された前記複数の検知結果と前記基準値とを基に、前記所定の条件としての前記色空間にかかわる色変換パラメータの値を調整する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記取得手段によって取得された前記複数の検知結果と前記基準値とを基に、最初に前記所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる値を調整し、次に前記所定の条件としての前記色空間にかかわる色変換パラメータの値を調整する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明において、前記制御手段は、前記転写にかかわる値を調整したことに起因する新たに形成されるトナー画像のトナー量に関する調整量が、前記色変換パラメータの値を調整したことに起因する新たに形成されるトナー画像のトナー量に関する調整量よりも多くなるように、前記転写にかかわる値および前記色変換パラメータの値を調整する、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項6に記載の本発明の画像形成装置は、所定の色空間で表現され少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、前記トナー画像形成手段によって形成された複数のトナー画像を保持するトナー画像保持手段と、前記トナー画像保持手段によって保持された複数のトナー画像のそれぞれのトナー量を検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された前記複数のトナー画像に対応する複数の検知結果と予め設定される基準値とを基に、減法混色による色再現にかかわる所定の条件を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記請求項6に記載の発明において、前記制御手段は、前記所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる値および前記色空間にかかわる色変換パラメータの値のうち少なくとも一方の値を調整する、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項8に記載の本発明の画像処理プログラムは、電子写真プロセスにおいて形成されるトナー画像であって、所定の色空間で表現され少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像について、それぞれのトナー量を示すトナー量情報を取得する取得処理過程と、前記取得処理過程により取得された前記複数のトナー画像に対応する前記複数のトナー量情報と予め設定される基準値とを基に、減法混色による色再現にかかわる所定の条件としての前記トナー画像の転写にかかわる値および前記色空間にかかわる色変換パラメータの値のうち少なくとも一方の値を調整する制御処理過程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、カラー画像の色再現性を、単色のトナー画像ごとに調整する場合と比べて、より忠実とし得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、転写効率のバラツキを、単色のトナー画像ごとに調整する場合と比べて抑制し、カラー画像の色により忠実な色再現性を得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、電子写真プロセスのパラメータを変更させることなく画像処理にて色再現性を得ることができる。
請求項4記載の発明によれば、複雑な線形空間からなる色空間であっても極力気にすることなく調整することができ、カラー画像の色に忠実な色再現性を色空間を先に調整することと比べて容易に得ることができる。
請求項5記載の発明によれば、色変換パラメータの調整量を少なくすることができ色空間の歪みを抑えることができるので、カラー画像の色に忠実な色再現性を色空間が大きく歪んだ場合と比べて容易に得ることができる。
請求項6記載の発明によれば、カラー画像の色再現性を、単色のトナー画像ごとに調整する場合と比べて、より忠実とし得ることができる。
請求項7記載の発明によれば、転写効率のバラツキを、単色のトナー画像ごとに調整する場合と比べて抑制し、カラー画像の色により忠実な色再現性を得ることができ、又は電子写真プロセスのパラメータを変更させることなく画像処理にて色再現性を得ることができる。
請求項8記載の発明によれば、カラー画像の色再現性を、単色のトナー画像ごとに調整する場合と比べて、より忠実とし得ることを実現させるソフトウェアを提供することができる。
以下、本発明の一例として、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示している。
画像形成装置1は、図1に示すように、タンデム方式の中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分のトナー像を図中矢印B方向に循環駆動(回動)される中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部(一次転写手段)10と、を備えている。
また、画像形成装置1は、中間転写ベルト15上に転写されたトナー画像(重畳トナー画像)を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部(2次転写手段)20と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置30と、を備えている。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々は、図中矢印A方向に回転する感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kを有する。
感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの各々の周囲には、回転方向に沿って、感光体ドラム11を帯電する帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)、該当する色成分のトナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14、感光体ドラム11上に形成された色成分のトナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16、感光体ドラム11上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17、などの電子写真用デバイスが順次配設されている。
上述した各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の回転方向(図中矢印B方向)の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、略直線状に配置されている。そして、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの各々は、中間転写ベルト15に対して接離可能に構成されている。
ところで、一次転写ロール16は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11と対峙する位置に配置されている。一次転写ロール16には、一次転写電圧(一次転写電位)を与える一次転写電圧源40が接続されている。
ここで、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kのそれぞれに対応する一次転写ロール16および一次転写電圧源40を、一次転写ロール16Y,16M,16C,16Kおよび一次転写電流源40Y,40M,40C,40K(図3参照)とする。
一次転写ロール16Y,16M,16C,16Kには、一次転写電圧源40Y,40M,40C,40Kからの一次転写電圧(一次転写電位)が印加され、一次転写電流が供給されるよ。そして、一次転写ロール16Y,16M,16C,16Kは、一次転写電流が供給されることによって一次転写バイアスを発生し、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの各感光体ドラム上のトナー画像を中間転写ベルト15に転写させる。
一次転写ロール16および一次転写電圧源40は、一次転写部10を構成する構成要素である。
また、画像形成装置1には、中間転写ベルト15の回転方向の下流側、具体的には画像形成ユニット1Kに対応する一次転写ロール16Kの配設位置よりも下流側に、中間転写ベルト15上に形成された単色のトナー画像及び複数色が重畳されたトナー画像のトナー量を検知するトナー量検知部50が配設されている。
なお、上述した画像形成装置1は、印刷対象の画像データに対する画像処理を行う画像処理装置2と、上述した各構成要素を有し上述したように印刷対象の画像データに対する画像形成処理を行う(電子写真プロセスを実行する)画像出力装置3とを有している。また、画像処理装置2は、上述した画像形成装置1に全ての構成を配置させても良いが、必要に応じて、画像形成装置1に直接又は空間を隔てて接続される電子機器に、少なくとも一部又は全ての構成を配置させても良い。
なお、本実施の形態1では、電子写真プロセスは、帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセスおよび定着プロセスを含み、帯電プロセス、露光プロセスおよび現像プロセスは画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kで実現され(実際には帯電プロセスは帯電器12で、露光プロセスはレーザ露光器13で、現像プロセスは現像器14で、それぞれ実現される。)、転写プロセスは一次転写部10および二次転写部20で実現され、定着プロセスは定着部30で実現される。
実施の形態1では、トナー画像形成手段は、複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと一次転写部10とで実現される。
ここで、所定の色空間とは、イエロー(以下「Y」という。)色、マゼンタ(以下「M」という。)色、シアン(以下「C」という。)色、ブラック(以下「K」という。)色の色空間(YMCK色空間)、あるいはY色、M色、C色の色空間(YMC色空間)を意味する。
また実施の形態1、トナー画像保持手段は、中間転写方式の場合には中間転写ベルト15であり、また直接転写方式の場合は用紙(記録材)又は用紙(記録材)を保持して搬送させる用紙搬送ベルトである。
さらに、検知手段は、トナー量検知部50で実現される。
次に、実施の形態1に係る画像形成装置1の制御系について、図2および図3を参照して説明する。
なお、図2は画像形成装置1の制御系の構成を示し、図3は図2の制御系において一次転写電流および色空間の制御にかかわる制御系の要部の機能構成を示している。
図2に示すように、画像形成装置1の画像出力2の制御系は、画像出力装置制御部210および一次転写電流制御部220を備えている。
画像出力装置制御部210は、画像出力装置3全体を制御するものであり、例えば画像処理装置2から供給された画像データに対する画像形成処理つまり電子写真プロセス全体の制御を行う。例えば、帯電器12に対する帯電バイアスの制御、レーザ露光器13に対するレーザ発振制御、現像器14に対する現像バイアスの制御、二次転写部20に対応する2次転写電流の制御、定着部30に対する温度制御(ヒータの温度制御)などが行われる。
一次転写電流制御部220は、一次転写ロール16Y,16M,16C,16Kに印加される一次転写電圧(一次転写電位)が、後述する制御部110から指示される所定の一次転写電圧(一次転写電位)となるように、一次転写電圧源40Y,40M,40C,40Kから一次転写ロール16Y,16M,16C,16Kに向けて供給される一次転写電流を制御する(図3参照)。また、一次転写電流制御部220は、一次転写ロール毎つまりY色、M色、C色、K色の色毎に実施の一次転写電流値を制御部110へ通知する。
トナー量検知部50は、例えば拡散反射タイプの光学センサで構成され、発光部51と受光部52とを有している。発光部51は、中間転写ベルト15に対し発光光を斜めに照射(斜光照明)し、受光部52は中間転写ベルト15に形成されたトナー画像(のトナー)で反射した反射光を受光する。
受光部52は、受光した光の受光量を電気信号(電圧信号)に変換し、この電圧信号を後述する画像処理装置2の制御部110に向けて出力する。この受光部52が受光した光の受光量に対応する電圧はトナー画像のトナー量に比例する値となる。
一方、画像形成装置1の画像処理装置2は、制御部110、色基準画像データ記憶部120、転写基準値記憶部130、転写制御値調整情報記憶部140、画像処理部150、トナー量情報取得部160、ユーザインタフェース部(以下「ユーザI/F部」という)170、およびネットワークインタフェース(以下「ネットワークI/F部」という)部180を備えている。
トナー量情報取得部160は、取得手段の機能を果たすものであり、トナー量検知部50から出力された検知結果(電圧値)つまりトナー量に応じた検知結果(トナー量検知結果)としてのトナー量情報を取得し、このトナー量情報を制御部110へ出力する。
制御部110は、制御手段の機能を有するとともに画像処理装置2全体を制御する機能を有している。制御手段の機能を果たす制御部110は、詳細については後述するが、トナー量情報取得部160からのトナー量情報、すなわち所定の色空間(CMYK色空間あるいはCMY色空間)で表現される異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像のそれぞれのトナー量に応じて、減法混色による色再現にかかわる所定の条件を制御する。
本実施の形態1において、所定の条件とは、トナー画像の転写にかかわる転写電流の値(転写制御値)であって一次転写電流の値、色空間にかかわる色変換パラメータの値(色相の回転情報)を含んでいる。尚、トナー画像の転写にかかわるパラメータであれば転写電流に限るものではなく、トナー帯電量(現像器14内でトナーを撹拌搬送させたりバイアスを印加させること等で付与されるトナー帯電量)、トナー量(現像器14で付与される現像バイアスの制御等により感光体ドラム上に現像されたトナー量)、感光体ドラムの電位(帯電電位や露光電位)等であっても良い。また、色空間にかかわる色変換パラメータも同様に色相の回転情報に限るものではない。
また、色基準画像とは、所望の色の画像すなわち1次色の画像、2次色の画像および3次色の画像のうち少なくとも1つの画像を意味し、少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像とは、「異なる2次色の複数の画像」、「2次色の画像および3次色の画像」、「1次色の画像および2次色の画像」および「1次色から3次色までの各色の画像」のうち何れか又はその組み合わせの画像を含んでいる。
さらに、少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像とは、「異なる2次色の複数のトナー画像」、「2次色のトナー画像および3次色のトナー画像」、「1次色のトナー画像および2次色のトナー画像」および「1次色から3次色までの各色のトナー画像」のうち何れか又はその組み合わせのトナー画像を含んでいる。
本実施の形態1では、制御部110は、中間転写ベルト15に転写された1次色、2次色、3次色の各トナー画像のトナー量の検知結果(トナー量情報)に基づき、所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる転写電流の値および色空間にかかわる色変換パラメータの値のうち少なくとも一方の値を調整し、この調整した値が、一次転写電流値の場合には当該調整量(電流値)を一次転写電流制御部220に向けて出力し、一方、色変換パラメータ値の場合は当該調整量(色相の回転情報)を画像処理部2(の色変換部151)に向けて出力する(図2および図3参照)。
もちろん、一次転写電流値および色変換パラメータ値の両者が調整された場合は、それぞれの調整量が該当する構成要素(一次転写電流制御部220および色変換部151)に向けて出力される。
制御部110は、一次転写電流制御部220から通知される色毎の一次転写電流値および転写ラチチュードを基に、一転写電流値を調整する。
転写ラチチュードとは、例えば一次転写電流が変化した場合に所定値以上の転写効率の値を確保できる電流値範囲であって、デフェクト(画像不具合)の発生を抑制することのできる電流値範囲を意味する。この転写ラチチュードは、環境条件やトナー帯電量、中間転写体(中間転写ベルト)の電気抵抗等のバラツキにより変化するため広ければ広いほど良い。
色基準画像データ記憶部120は、異なる色の複数の色基準画像データを記憶するものである。
本実施の形態1では、1次色から3次色までの各色の色基準画像データを含むページデータ(ラスタデータ)が色基準画像データ記憶部120に記憶されている。
例えば、ページデータは、図4に示すように、1次色から3次色までの各色の色基準画像データを1組の色再現性テストパターンとした場合に、複数組の色再現性テストパターンを含んでいる。
また、任意の色再現性テストパターンにおいては、1次色がY色、2次色がY色とM色との混色、3次色がY色とM色とC色との混色とした場合、1次色から3次色でのY色のL*a*b*表色系での各値(L*、a*、b*)は同一とし、また1次色から3次色でのM色のL*a*b*表色系での各値(L*、a*、b*)は同一とする。
転写基準値記憶部130は、所望の色の画像に対応する予め設定される転写基準値を記憶している。この転写基準値は、色基準画像(所望の色の画像)毎に異なり、複数の色基準画像に対応して記憶される。
例えば、図4に示す複数の色基準画像に含まれる1次色(Y色=Y1)、2次色(Y色=Y1+M色=M1)、3次色(Y色=Y1+M色=M1+C色=C1)の各色基準画像においては、1次色(Y1)の色基準画像に対応してY色の転写基準値が、2次色(Y1+M1)の色基準画像に対応してM色の転写基準値が、3次色(Y1+M1+C1)の色基準画像に対応してC色の転写基準値が、それぞれ転写基準値記憶部130に記憶される。
この場合、色基準画像を示す情報(例えば番号)と転写基準値とが対応付けされて記憶される。
調整量情報記憶部140は、転写基準値と複数のトナー量検知結果とを基に決定される一次転写電流の値および色変換パラメータの値の調整量に関する情報(以下「調整量情報」という)を記憶している。また、調整量情報記憶部140は、Y色、M色、C色、K色の色毎の現在の一次転写電流の電流値、および転写ラチチュードの情報(一次転写電流の電流値に関する下限値および上限値)を記憶している。
現在の一次転写電流の電流値は、色毎の一次転写電流値のデフォルト値あるいは一次転写電流制御部220から通知される一次転写電流値であり、制御部110によって更新される。
調整量情報に関し、例えば、図4に示す複数の色基準画像を採用した場合においては、2次色の色基準画像に対応する転写基準値(M色の転写基準値)とトナー量検知結果との差分に応じた調整量情報は、図5(a)に示すように、その差分である旨(2次色にかかわる差分および調整量)の項目に対応して、差分値Δと、M色にかかわる調整量情報つまり一次転写電流の値の調整量αと色変換パラメータの値(色相の回転情報)の調整量βとが関連付けされている。
また、3次色の色基準画像に対応する転写基準値(C色の転写基準値)とトナー量検知結果との差分に応じた調整量情報は、図5(b)に示すように、その差分である旨(3次色にかかわる差分および調整量)の項目に対応して、差分値Δと、C色にかかわる調整量情報つまり一次転写電流の値の調整量αと色変換パラメータの値(色相の回転情報)の調整量βとが関連付けされている。
そして、図5(a),(b)に示すような調整量情報(テーブル形式のデータ)が、調整を想定している色基準画像ごとに、調整量情報記憶部140に記憶されている。
なお、2次色にかかわる差分および調整量は、1次色の色と2次色の各色とにおいて共通しない色にかかわる差分および調整量を意味し、図4に示す例ではM色にかかわる差分および調整量を意味する。一方、3次色にかかわる差分および調整量は、2次色の各色と3次色の各色とにおいて共通しない色にかかわる差分および調整量を意味し、図4に示す例ではC色にかかわる差分および調整量を意味する。このようにすれば、調整を後から転写させる色で調整すれば良いのでテーブルを簡略化できる。尚、必要に応じて、より高精細な色調を滑らかに表現させたい場合に、先に転写させる色について調整量情報(テーブル形式のデータ)を調整量情報記憶部140に記憶させておいて調整しても良いことは云うまでもない。
ところで、本実施の形態1では、転写基準値、および色基準画像データは実験により求められた値(実験値)を採用している。
すなわち、実験用に準備した画像形成装置1によって、1組の色再現性テストパターンである1次色から3次色までの各色の画像データに対する画像形成処理(電子写真プロセス)を実行するとともに、この実行結果である印刷物(カラー画像が印刷された用紙)を出力する。
上記の画像形成処理において、トナー量検知部50によって各色の画像データに対応する複数のトナー画像のそれぞれのトナー量が検知された検知結果(電圧値)を「転写基準値」とする。
また、上記の画像形成処理の実行結果である印刷物つまり用紙に印刷されたカラー画像(トナー画像)を色測計にて測定し、この測定した測定値(L*a*b*表色系での各値)の色の画像データを「色基準画像データ」とする。この測定値(L*a*b*表色系での各値)の色の画像データが所望の画像となる。
ちなみに、上記画像形成処理において、Y色、M色、C色、K色の各色に対応する感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト15に転写させるときの、各感光体11Y,11M,11C,11Kに対応する各一次転写ロール16のそれぞれに供給される一次転写電流の値は、初期状態での規定の一次転写電流値となる。
この一次転写電流の値は、画像形成装置の周囲の温度や湿度などの環境、像担持体である感光体ドラムの経時変化などにより変動する。
画像処理部150は、受け付けた画像データに対する色変換処理を行う色変換部151と、この色変換部151からの画像データに対する階調補正処理を行う階調補正部152と、この階調補正部152からの画像データに対する網点生成処理(スクリーン処理)を行う網点生成部153とを有している。網点生成部153によって網点生成処理された画像データは、画像出力装置3の画像出力制御部210に向けて出力される。
色変換部151は、色空間を制御する色空間制御部1511と色変換パラメータを記憶する色変換パラメータ記憶部1512とを有している。色空間制御部1511は、制御部110からの転写制御値を基に色変換パラメータ記憶部1512に記憶されている色変換パラメータ値を更新する。
ユーザI/F部170は、操作パネル171を操作して入力された色再現性テスト指示情報を受け付け、この受け付けた指示を制御部110に与える。
ネットワークI/F部180は、コンピュータ181の入力装置(図示せず)を操作して入力された色再現性テスト指示情報を受け付け、この受け付けた指示を制御部110に与える。
ところで、本実施の形態1において、トナー量検知結果(トナー量情報)つまり中間転写ベルト15に転写された1次色、2次色、3次色の各トナー画像のトナー量の検知結果に応じて一次転写電流の値を調整するのは、画像形成装置1の周囲の温度、湿度などの環境条件の変化、トナーの帯電量の変化、中間転写体(中間転写ベルト)の電気抵抗等のバラツキ、像担持体(感光体ドラム)の経時変化などにより、図6に示すように、一次転写電流の最適な電流値(最適電流値)が変動するので、実際の一次転写電流をその最適電流値に設定するためである。
なお、図6は、一次転写ロールに供給される一次転写電流の電流値(転写設定電流値)と、その転写設定電流値の一次転写電流を一次転写ロールに供給した場合のトナー画像の中間転写体(中間転写ベルト)への転写の効率(転写効率)との関係、および転写ラチチュードを示している。
さて、図6において、T1は1次色のトナー画像の転写にかかわる転写効率を示す特性(曲線)を示し、T2は2次色のトナー画像の転写にかかわる転写効率を示す特性(曲線)を示し、T3は3次色のトナー画像の転写にかかわる転写効率を示す特性(曲線)を示している。
また、IL1は転写不良やモトルなどのデフェクト(画像不具合)が発生しないとされる電流値の下限の限界値を示し、IL2はリトランスファーなどのデフェクト(画像不具合)が発生しないとされる電流値の上限の限界値を示している。
2次色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流の最適電流値は、転写効率特性T2での転写効率が最大値または最大値の近傍の値となる電流値I2であり、一方、3次色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流の最適電流値は、転写効率特性T3での転写効率が最大値または最大値の近傍の値となる電流値I3である。
これらの一次転写電流の最適電流値I2あるいは最適電流値I3は、上述したように環境条件の変化、トナーの帯電量の変化、中間転写体(中間転写ベルト)の電気抵抗等のバラツキ、像担持体(感光体ドラム)の経時変化などにより変化(変動)する。
ちなみに、図6に示す例においては、転写ラチチュードは電流値(下限の限界値)IL1以上で電流値(上限の限界値)IL2以下の電流値範囲であるので、一次転写電流の最適電流値I2あるいは最適電流値I3は、この転写ラチチュードを基に決定される。
次に、画像形成装置1の画像処理装置2による色再現性テスト処理(キャリブレーション処理)について、図7を参照して説明する。
なお、図7はその色再現性テスト処理(キャリブレーション処理)の処理手順を示すフローチャートである。
この色再現性テスト処理においては、制御部110は、トナー量情報取得部160によって取得された複数の検知結果(1次色、2次色、3次色のトナー画像にかかわるトナー量検知結果)と基準値(転写基準値)とを基に、最初に所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる転写電流の値を調整し、次に所定の条件としての色空間にかかわる色変換パラメータの値(色相の色回転)を調整する、ようになっている。
この場合、制御部110は、転写電流の値(一次転写電流値)を調整したことに起因する新たに形成されるトナー画像のトナー量に関する調整量が、色変換パラメータの値(色相の回転情報)を調整したことに起因する新たに形成されるトナー画像のトナー量に関する調整量よりも多くなるように、前記転写電流の値および前記色変換パラメータの値を調整する、ようになっている。すなわち、一次転写電流値の調整量αに起因するトナー量に関する調整量Tαが、色変換パラメータ値の調整量βに起因するトナー量に関する調整量Tβよりも多くなる(調整量Tα>調整量Tβの関係が成立する)ように設定される。
ここでは、複数の色基準画像データを含むページデータは、図8(a)に示すように1次色から3次色までの各色の色基準画像データの1組の色再現性テストパターンを有するものとする。またこのページデータ(1組の色再現性テストパターン)が色基準画像データ120に格納されているものとする。
さて、制御部110は、ユーザI/F部170を介して操作パネル171からの色再現性テスト指示、またはネットワークI/F部180を介してコンピュータ181からの色再現性テスト指示を取得すると(ステップS101)、色基準画像データ記憶部120から色基準画像データ(複数の色基準画像データを含むページデータ)を読み出して画像処理部151へ出力する(ステップS102)。
また制御部110は、初期段階ではY色、M色、C色、K色の色毎の一次転写電流の値(一次転写電流値)については、デフォルト値を採用するように一次転写電流制御部220へ通知する。例えば2次色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流の値は最適電流値IL2とし、一方、3次色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流の値は最適電流値IL3とする。
さて、画像処理部151では、制御部110からの色基準画像データ(複数の色基準画像データを含むページデータ)に対し、色変換部151による色変換処理、階調法制部1512による階調補正処理、網点生成部153による網点生成処理、など画像処理を実施し(ステップS103)、この画像処理後の画像データ(色基準画像データ)を画像出力装置3の画像出力装置制御部210に向けて出力する。
画像出力装置3では、画像出力装置制御部210の制御の下、画像処理装置2の画像処理部150からの画像データ(色基準画像データ)を基づき画像形成処理(電子写真プロセス)を実施する(ステップS104)。
この画像形成処理(電子写真プロセス)においては、1次色から3次色の各色の色基準画像データに対応して、感光体ドラム11Yに形成されたトナー画像が中間転写ベルト15に転写されることで1次色のトナー画像が形成され、また感光体ドラム11Y,11Mに形成された各トナー画像が順次、中間転写ベルト15に転写されることで2次色のトナー画像が形成され、さらに感光体ドラム11Y,11M,11Cに形成された各トナー画像が順次、中間転写ベルト15に転写されることで3次色のトナー画像が形成される。
このようにして中間転写ベルト15に転写された1次色から3次色の各色のトナー画像が、中間転写ベルト15の回転による移動とともにトナー量検知部50の発光部51からの照射光を受ける位置に到達すると、トナー量検知部50は、最初に図9(a)に示すように1次色のトナー画像のトナー量を検知し、次に図9(b)に示すように2次色のトナー画像のトナー量を検知し、さらに図9(c)に示すように3次色のトナー画像のトナー量を検知し(ステップS105)、1次色から3次色の各トナー画像に対応するトナー量の検知結果を画像処理装置2に向けて出力する。
画像処理装置2では、トナー量情報取得部160は、トナー量検知部50からの検知結果を受け取ると、この検知結果をトナー量情報として制御部110に向けて出力する。
トナー量情報取得部160から出力されたトナー量情報を受け取った制御部110は、そのトナー量情報に対応する色基準画像にかかわる転写基準値を転写基準値記憶部120から読み出し(ステップS106)、この読み出した転写基準値と前記トナー量情報(トナー量検知結果)との差分を算出する(ステップS107)。
ここで、上記差分の求め方について具体的に説明する。
1次色(Y色)のトナー画像にかかわるトナー量検知結果をT#1とし、2次色(Y色およびM色)のトナー画像にかかわるトナー量検知結果をT#2とし、3次色(Y色、M色およびC色)のトナー画像にかかわるトナー量検知結果をT#3とする。
これらのトナー量検知結果T#1,T#2,T#3が順次、トナー量情報取得部160を介して制御部110に入力されると、制御部110は、2次色のトナー画像および3次色のトナー画像に対応する転写基準値を、転写基準値記憶部130から読み出す。
この場合、トナー量検知結果T#2は2番目に受け取った検知結果であり,またトナー量検知結果T#3は3番目に受け取った検知結果であるので、番号2(2次色のトナー画像にかかわる色基準画像)に対応する転写基準値(M色の転写基準値)および番号3(3次色のトナー画像にかかわる色基準画像)に対応する転写基準値(C色の転写基準値)が読み出されることになる。
このようにして転写基準値を読み出した制御部110は、その転写基準値とトナー量検知結果(トナー量情報)との差分を、次の数1および数2の演算式を演算して求める。
(数1)
差分ΔM=(トナー量検知結果T#2−トナー量検知結果T#1)−M色の転写基準値
(数2)
差分ΔC=(トナー量検知結果T#3−トナー量検知結果T#2)−C色の転写基準値
(数1)
差分ΔM=(トナー量検知結果T#2−トナー量検知結果T#1)−M色の転写基準値
(数2)
差分ΔC=(トナー量検知結果T#3−トナー量検知結果T#2)−C色の転写基準値
ところで、上述したようにして差分を求めた制御部110は、2次色にかかわる差分値ΔMおよび3次色にかかわる差分値ΔCが許容範囲に含まれているか否かを判断し(ステップS108)、前記差分値ΔMおよび前記差分値ΔCのうち少なくとも一方の差分値が許容範囲(±Δ)に含まれていないと判断した場合は、その許容範囲(±Δ)に含まれていないとされた差分値(差分値ΔMおよび差分値ΔCのうち少なくとも一方の差分値)を求めるときに使用した転写基準値にかかわる色(M色およびC色のうち少なくとも一方の色)に対応するトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値を調整したか否かを判断する(ステップS109)。
制御部110は、ステップS109において、例えばM色およびC色の各色に対応するトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値を調整していないと判断した場合は、許容範囲(±Δ)以外の値である差分値(この例では差分値ΔMおよび差分値ΔC)に対応する調整量情報としての一次転写電流値の調整量αを、調整量情報記憶部140に記憶されている複数の調整量情報(一次転写電流値の調整量)の中から求める(ステップS110)。
このようにしてM色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量αおよびC色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量αを読み出した制御部110は、M色に対応して求めた一次転写電流値の調整量αおよびM色にかかわる調整量である旨と、C色に対応して求めた一次転写電流値の調整量αおよびC色にかかわる調整量である旨とを一次転写電流制御部220に向けて出力し(ステップS111)、その後、ステップS102に戻る。
このステップS102以降は次回の色再現性テスト処理が実施されこととなり、今回の色再現性テスト処理において例えば図8(a)に示すようなページデータを採用して一次転写電流値を調整した場合、次回の色再現性テスト処理では、今回のページデータを再度採用し、または今回のページデータの形式と同じ他のページデータ(次回の1次色、2次色、3次色は今回の1次色、2次色、3次色とは異なる色)を採用することになる。
そして、次回の色再現性テスト処理においてステップS102〜S109の処理が実施された場合に、ステップS109において例えばM色およびC色の各色に対応するトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値を調整したと判断した制御部110は、許容範囲以外の値である差分値(この例では差分値ΔMおよび差分値ΔC)に対応する調整量情報としての色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βを、調整量情報記憶部140に記憶されている複数の調整量情報(色変換パラメータ値の調整量)の中から求める(ステップS112)。
次に、制御部110は、求めた色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βを基に、M色にかかわる調整量である旨および色変換パラメータ値の調整量βと、C色にかかわる調整量である旨および色変換パラメータ値の調整量βとを、画像処理部150の色変換部151に向けて出力する(ステップS113)。
なお、ステップS108において2次色にかかわる差分値ΔMおよび3次色にかかわる差分値ΔCが許容範囲に含まれていると判断された場合、この処理は終了する。
次に、ステップS110での調整量の求め方について具体的に説明する。
例えば、2次色にかかわる差分値ΔM(M色にかかわる差分値ΔM)および3次色にかかわる差分値ΔC(C色にかかわる差分値ΔC)が上記許容範囲外の値であるとした場合は、差分値ΔMに対応する一次転写電流値の調整量αを、図5(a)に示す調整量情報の中から求めて読み出し、また差分値ΔCに対応する一次転写電流値の調整量αを、図5(b)に示す調整量情報の中から求めて読み出す。
このM色のトナー画像の転写およびC色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量αは、調整量情報記憶部140に記憶されているM色およびC色の色毎の現在の一次転写電流の電流値、および転写ラチチュードの情報(一次転写電流の電流値に関する下限値および上限値)を基に決定される。
具体的には、制御部110は、ステップS111において求めたM色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量(電流値)αと現在の一次転写電流値とを加算した結果が、図6に示す例の下限の電流値(限界値)IL1未満または上限の電流値(限界値)IL2を超える場合は、一次転写電流値の調整量(電流値)αを、「加算結果≧下限の電流値(限界値)IL1」または「加算結果≦上限の電流値(限界値)IL2」の関係が成立する、一次転写電流値の調整量α#に変更する。この場合、「|調整量α|>|調整量α#|」の関係が成立する。
これは、差分値ΔMまたは差分値ΔCに対応する調整量αではなく、差分値ΔM#(ΔM#<ΔM)または差分値ΔC#(ΔC#<ΔC)に対応する調整量α#を求めていることに相当する。
例えば、M色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量(電流値)αが、電流値を小さくさせる旨を意味する例えば調整量「−a5」であるとした場合に、この調整量「−a5」と現在の一次転写電流値とを加算した結果が、図6に示す例の下限の電流値(限界値)IL1未満または上限の電流値(限界値)を超える場合この例では下限の電流値(限界値)IL1未満となるときは、M色にかかわる一次転写電流値の調整量(電流値)αを、「加算結果≧下限の電流値(限界値)IL1」の関係が成立する、例えば調整量α#=調整量「−a2」(|−a5|>|−a2|)とする。
また、M色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量(電流値)αが、電流値を大きくさせる旨を意味する例えば調整量「+a10」であるとした場合に、この調整量「+a10」と現在の一次転写電流値とを加算した結果が、図6に示す例の上限の電流値(限界値)を超えるときは、M色にかかわる一次転写電流αを、「加算結果≦上限の電流値(限界値)IL2」の関係が成立する、例えば調整量α#=調整量「+a7」(+a10>+a7|)とする。
C色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量αについても、M色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量の求め方と同様にして求められる。
このようにして差分値ΔM#に対応して求められた一次転写電流値の調整量α#およびM色にかかわる調整量である旨、および差分値ΔC#に対応して求められた一次転写電流値の調整量α#およびC色にかかわる調整量である旨は制御部110から一次転写電流制御部220に向けて出力される。
ちなみに、一次転写電流制御部220は、受け取ったM色にかかわる調整量である旨および一次転写電流値の調整量α#を基に、M色のトナー画像の転写にかかわる現在の一次転写電流値に調整量α#(=±α#)を加算した加算値である新たな一次転写電流値の一次転写電流を一次転写ロール16Mに供給するように一次転写電圧源40Mを制御する。
また、一次転写電流制御部220は、受け取ったC色にかかわる調整量である旨および一次転写電流値の調整量α#を基に、C色のトナー画像の転写にかかわる現在の一次転写電流値に調整量α#(=±α#)を加算した加算値である新たな一次転写電流値の一次転写電流を一次転写ロール16Cに供給するように一次転写電圧源40Cを制御する(図3参照)。
一方、次回の色再現性テスト処理においてステップS112での色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βを求める処理は、「差分値ΔM―差分値ΔM#」の値または「差分値ΔC−差分値ΔC#」の値に対応する色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βを求める処理に相当する。
以上説明した具体例において、制御部110は、最初に所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる一次転写電流の値を調整し、次に所定の条件としての色空間にかかわる色変換パラメータの値(色相の色回転)を調整し、しかも、一次転写電流値の調整量α#に起因するトナー量に関する調整量Tαが、色変換パラメータ値の調整量βに起因するトナー量に関する調整量Tβよりも多くなる(調整量Tα>調整量Tβの関係が成立する)ように設定する。
次に、ステップS110での調整量の求め方の他の具体的について説明する。
例えば、ステップS107で求めた差分値ΔMまたは差分値ΔCに対応する一次転写電流値の調整量(電流値)αと現在の一次転写電流値とを加算した結果(新たな一次転写電流値)が、図6に示す例の下限の電流値(限界値)IL1以上で上限の電流値(限界値)IL2以下の電流値範囲(転写ラチチュード)に含まれるものとする。
制御部110は、差分値ΔMの一部の値(差分値ΔMP)に対応する調整量情報としての一次転写電流値の調整量αP(<調整量α)を、調整量情報記憶部140に記憶されている複数の調整量情報(一次転写電流値の調整量)の中から求める。このようにして求められた一次転写電流値の調整量αPおよびM色にかかわる調整量である旨は制御部110から一次転写電流制御部220に向けて出力される。
次に、制御部110は、差分値ΔMに関し、ステップS107で求めた差分値ΔMの残りの値(「差分値ΔM−差分値ΔMP」)に対応する調整量情報としての色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βPを、調整量情報記憶部140に記憶されている複数の調整量情報(色変換パラメータ値の調整量)の中から求める。このようにして求められた色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βPおよびM色にかかわる調整量である旨は制御部110から色変換部151に向けて出力される。
以上説明した他の具体例においても、制御部110は、最初に所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる一次転写電流の値を調整し、次に所定の条件としての色空間にかかわる色変換パラメータの値(色相の色回転)を調整し、しかも、一次転写電流値の調整量αPに起因するトナー量に関する調整量Tαが、色変換パラメータ値の調整量βPに起因するトナー量に関する調整量Tβよりも多くなる(調整量Tα>調整量Tβの関係が成立する)ように設定する。
上述した色再現性テスト処理では、複数の色基準画像データを含むページデータは、図8(a)に示すように1次色から3次色までの各色の色基準画像データの1組の色再現性テストパターンであるとしたが、図8(b)に示すように1次色から3次色までの各色の色基準画像データを有する複数組の色再現性テストパターンとしてもよい。
この場合、色再現性テストパターン毎に、1次色、2次色および3次色の色を異なるようにする。また、差分値ΔMおよび差分値ΔCについては、色再現性パターン毎に求めた差分値ΔMおよび差分値ΔCの平均値を採用する。
また、上述した色再現性テスト処理では、制御部110は、一次転写電流値の調整量を一次転写電流制御部220へ出力し、色変換パラメータ値の調整量を色変換部151へ出力するようにしているが、これに限定されることなく次のようにしてもよい。
すなわち、制御部110は、一次転写電流値の調整量と現在の一次転写電流値とを加算した加算値つまり調整後の一次転写電流値を一次転写電流制御部220へ出力し、色変換パラメータ値の調整量と現在の色変換パラメータ値とを加算した新たな色変換パラメータ値を色変換部151へ出力するようにする。
次に、上述した色再現性テスト処理の第1〜第4の変形例について説明する。
第1および第2の変形例は、図7に示した色再現性テスト処理の場合と同様に、最初に所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる転写電流の値が調整され、次に所定の条件としての色空間にかかわる色変換パラメータの値(色相の色回転)が調整される、処理になっている。この場合、一次転写電流値の調整量αに起因するトナー量に関する調整量Tαが、色変換パラメータ値の調整量βに起因するトナー量に関する調整量Tβよりも多くなる(調整量Tα>調整量Tβの関係が成立する)ように設定される。
第3の変形例は一次転写電流値のみが調整される処理になっており、第4の変形例は色変換パラメータ値のみが調整される処理になっている。
最初に、第1の変形例について図10を参照して詳細に説明する。
この第1の変形例の色再現性テスト処理は、図7に示した処理手順においてステップS110〜S113を、図10に示すステップS121〜S126に代替した処理手順になっている。
すなわち、制御部110は、ステップS109において一転転写電流値を調整していないと判断した場合、許容範囲以外の値である差分値つまりステップS107(図7参照)で求めた差分値ΔMの一部の値(差分値ΔMP)または差分値ΔCの一部の値(差分値ΔCP)に対応する調整量情報としての一次転写電流値の調整量α(調整量αP)を、調整量情報記憶部140に記憶されている複数の調整量情報(一次転写電流値の調整量)の中から求める(ステップS121)。
また、制御部110は、M色に対応して求めた一次転写電流値の調整量αPおよびM色にかかわる調整量である旨と、C色に対応して求めた一次転写電流値の調整量αPおよびC色にかかわる調整量である旨とを一次転写電流制御部220に向けて出力する(ステップS122)。
ここでは、上述した差分値ΔMの一部の値(差分値ΔMP)は、図7の処理手順のステップS110において転写ラチチュードを考慮して一次転写電流値の調整量α#(=±α#)が求められた場合の当該調整量α#に対応する差分値(差分値ΔM#(=差分値ΔMP)を想定し、また上述した差分値ΔCの一部の値(差分値ΔCP)は、上記同様にして求められた一次転写電流値の調整量α#に対応する差分値ΔC#(=差分値ΔCP)を想定している。
ここで、一次転写電流値の調整量α#は、上述したように「加算結果≧下限の電流値(限界値)IL1」または「加算結果≦上限の電流値(限界値)IL2」の関係が成立する調整量である。
次に、制御部110は、ステップS107で求めた差分値ΔMの残りの値(「差分値ΔM−差分値ΔMP」)または差分値ΔCの残りの値(「差分値ΔC−差分値ΔCP」)に対応する調整量情報としての色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量β(調整量βP)を、調整量情報記憶部140に記憶されている複数の調整量情報(色変換パラメータ値の調整量)の中から求める(ステップS123)。
続いて、制御部110は、M色に対応して求めた色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βPおよびM色にかかわる調整量である旨と、C色に対応して求めた色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βPおよびC色にかかわる調整量である旨とを画像処理部150の色変換部151に向けて出力し(ステップS124)、その後、図7の処理手順のステップS102へ戻る。
ここでは、上述した差分値ΔMの残りの値「差分値ΔM−差分値ΔMP」は、「差分値ΔM―差分値ΔM#」の値を想定し、また上述した差分値ΔCの残りの値(「差分値ΔC−差分値ΔCP」)は、「差分値ΔC−差分値ΔC#」の値を想定している。
ところで、ステップS109において例えばM色およびC色の各色に対応するトナー画像の転写にかかわる一転転写電流値を調整したと判断した制御部110は、ステップS107(図7参照)で求めた差分値ΔCまたは差分値ΔMに対応する調整量情報としての色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βを、調整量情報記憶部140に記憶されている複数の調整量情報(色変換パラメータ値の調整量)の中から求める(ステップS125)。
また、制御部110は、M色に対応して求めた色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βおよびM色にかかわる調整量である旨と、C色に対応して求めた色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量βおよびC色にかかわる調整量である旨とを画像処理部150の色変換部151に向けて出力し(ステップS126)、その後、図7の処理手順のステップS102へ戻る。
上述した図7に示す色再現性テスト処理および図10に示す色再現性テスト処理(第1の変形例)においては、一次転写電流値の調整は1回のみ実施され、これに対し色変換パラメータ値の調整については1回以上実施されるようになっている。
これは、色空間(色変換パラメータ値)の調整を大きくした場合には良好な色再現が得られないことがある(歪んだ色空間となることがある)ので、色変換パラメータ値(色相の回転情報)の調整量を少なくし、この少ない調整量に基づく色変換パラメータ値による色再現を複数回実施することにより色再現による色を微調整することを意味する。
次に、第2の変形例について図11を参照して詳細に説明する。
なお、図11は画像処理装置2による色再現性テスト処理の第2の変形例の処理手順を示すフローチャートである。
最初に、制御部110は、図7に示した処理手順のステップS101〜ステップS108と同様の処理を実施する(ステップS201〜ステップS208)。
次に、制御部110は、ステップS208において2次色にかかわる差分値ΔMまたは3次色にかかわる差分値ΔCが許容範囲(±Δ)に含まれていないと判断した場合は、図7のステップS110の処理と同様に、差分値(差分値ΔMまたは差分値ΔC)に対応する調整量情報としての一次転写電流値の調整量αを、調整量情報記憶部140に記憶されている複数の調整量情報(一次転写電流値の調整量)の中から求める(ステップS209)。
また、制御部110は、ステップS209において求めたM色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量(電流値)αとM色のトナー画像の転写にかかわる現在の一次転写電流の電流値とを加算した結果(新たな一次転写電流値)が、またC色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値の調整量(電流値)αとC色のトナー画像の転写にかかわる現在の一次転写電流の電流値とを加算した結果(新たな一次転写電流値)が、それぞれ図6に示す例の下限の電流値(限界値)IL1または上限の電流値(限界値)IL2に達したか否かを判断する(ステップS210)。
ここでは、新たな一次転写電流値が、下限の電流値(限界値)IL1未満または上限の電流値(限界値)IL2を超える場合には、下限の電流値(限界値)IL1または上限の電流値(限界値)IL2に達したと判断され、一方、新たな一次転写電流値が、下限の電流値(限界値)IL1以上で上限の電流値(限界値)IL2以下の場合は、下限の電流値(限界値)IL1または上限の電流値(限界値)IL2に達していないと判断されるようになっている。
さて、ステップS210においてM色またはC色のトナー画像の転写にかかわる新たな一次転写電流値が下限の電流値(限界値)IL1または上限の電流値(限界値)IL2に達していないと判断した制御部110は、図7のステップS111の処理と同様に、M色に対応して求めた一次転写電流値の調整量αおよびM色にかかわる調整量である旨と、C色に対応して求めた一次転写電流値の調整量αおよびC色にかかわる調整量である旨とを一次転写電流制御部220に向けて出力し(ステップS211)、その後、ステップS202に戻る。
これに対し、ステップS210においてM色またはC色のトナー画像の転写にかかわる新たな一次転写電流値が下限の電流値(限界値)IL1または上限の電流値(限界値)IL2に達したと判断した制御部110は、図7のステップS112およびステップS113と同様の処理を実施する(ステップS212,S213)、その後、ステップS202に戻る。
上述した第2の変形例の色再現性テスト処理(図11)においては、一次転写電流値の調整は1回以上実施され、色変換パラメータ値の調整についても1回以上実施されるようになっている。この場合、一次転写電流値の調整量αは、上述した図7に示した色再現性テスト処理での一次転写電流値の調整量αと比較して、同一の差分値であっても少なくなるように設定されている。
これは、一次転写電流の最適電流値I2または最適電流値I3が、下限の電流値(限界値)IL1未満の値または上限の電流値(限界値)IL2を超える値まで変動されるような場合に、一次転写電流値の調整を1回以上実施することにより、実際の一次転写電流値(一次転写電流の最適電流値I2または最適電流値I3)を下限の電流値(限界値)IL1以上で上限の電流値(限界値)IL2以下の電流値範囲の限界値の近傍の値に設定するためのである。
続いて、第3の変形例について図12を参照して説明する。
この第3の変形例の色再現性テスト処理は、図11に示した処理手順においてステップS212,S213を削除し、ステップS209〜S211をステップS221〜S223に代替した処理手順になっている。図12は、これらのステップを削除した場合のステップS208以降の処理手順を示している。
なお、ステップS221〜S223はステップS209〜S211の処理と同様であるので、ここではその詳細な説明については省略する。
また、ステップS222においてM色またはC色のトナー画像の転写にかかわる新たな一次転写電流値が下限の電流値(限界値)IL1または上限の電流値(限界値)IL2に達したと判断した制御部110は、この処理を終了する。
この第3の変形例の色再現性テスト処理は、一次転写電流値の調整のみが実施され、しかも、一次転写電流値(一次転写電流の最適電流値I2または最適電流値I3)が、下限の電流値(限界値)IL1未満の値または上限の電流値(限界値)IL2に達するまで、一次転写電流値の調整が1回以上実施されるようになっている。
最後に、第4の変形例について図13を参照して説明する。
この第3の変形例の色再現性テスト処理は、図11に示した処理手順においてステップS209〜S211を削除し、ステップS212,213をステップS231,232に代替した処理手順になっている。図13は、これらのステップを削除した場合のステップS208以降の処理手順を示している。
なお、ステップS231,232はステップS212,213の処理と同様であるので、ここではその詳細な説明については省略する。
この第4の変形例の色再現性テスト処理は、色変換パラメータ値(色相の色回転)の調整のみが1回以上実施されるようになっている。
上述した色再現性テスト処理(第1〜第4の変形例を含む)においては、Y色の1次色、「Y色+M色」の2次色、「Y色+M色+C色」の3次色のトナー画像に対応してトナー量を検知した結果を基に、M色およびC色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値を最適化し、または色変換パラメータ値を変更するようにしているが、これに限定されることなく次のようにしてもよい。
すなわち「Y色+M色」の2次色のトナー画像に対応してトナー量を検知した結果を基に、M色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値を最適化し、「Y色+C色」の2次色のトナー画像に対応してトナー量を検知した結果を基に、C色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流値を最適化し、さらに前記2次色および「Y色+M色+C色」の3次色のトナー画像に対応してトナー量を検知した結果を基に、色変換パラメータ値を変更する。
たとえば、「3次色に対応する検知結果−2次色に対応する検知結果」の演算結果が転写基準値よりも大きい場合は、現在の色変換パラメータ値を、プロセスブラック(PK)色の色変換パラメータであるシアン成分を低下させる色変換パラメータ値に変更する。
次に、一次転写電流値および色変換パラメータ値の第1の調整例について説明する。
実験などにより得られる1次色(Y色)、2次色(Y色+M色)のトナー画像のトナー量の検知結果つまり転写基準値は次の(a)、(b)の通りとする。
(a)1次色(Y色)のトナー画像のトナー量例えばトナー10個の検知結果は、電圧A(V)=転写基準値A(V)であるとする。
(b)2次色(Y色+M色)のトナー画像のトナー量例えばY色のトナー10個およびM色のトナー10個の検知結果は、電圧B(V)=転写基準値B(V)であるとする。
また、色再現性テスト処理(キャリブレーション処理)のときに得られる2次色(Y色+M色)のトナー画像のトナー量例えばY色のトナー10個およびM色のトナー8個の検知結果は、電圧B#(V)であるとする。
この場合、色再現性テスト時の検知結果の転写基準値(理想値)との差つまり差分値は「B#−B」であり、「−トナー2個に対応する電圧」となる。つまり色再現性テスト時においては、M色のトナー画像のトナー量は、転写基準に対応するトナー量の場合と比較してトナーが2個不足していることを意味する。
一次転写電流値のみを調整する場合には、M色のトナー2個が増加できるように一次転写電流を増加させる一次転写電流値とする。
これに対し、色変換パラメータ値のみを調整する場合は、M色のトナー2個分に対応しマゼンタが多くなる方向に色相回転させる色変換パラメータ値とする。
次に、一次転写電流値および色変換パラメータ値の第2の調整例について説明する。
実験などにより得られる1次色(Y色)、2次色(Y色+M色)のトナー画像のトナー量の検知結果つまり転写基準値は上記(a)、(b)の通りとする。
色再現性テスト処理(キャリブレーション処理)のときに得られる2次色(Y色+M色)のトナー画像のトナー量例えばY色のトナー10個およびM色のトナー5個の検知結果は、電圧B#(V)であるとする。
この場合、色再現性テスト時の検知結果の転写基準値(理想値)との差つまり差分値は「B#−B」であり、「−トナー5個に対応する電圧」となる。つまり色再現性テスト時においては、M色のトナー画像のトナー量は、転写基準に対応するトナー量の場合と比較してトナーが5個不足していることを意味する。
最初に一次転写電流値を調整するに際し、M色のトナー3個が増加できるように一次転写電流を増加させる一次転写電流値とする。次に、色変換パラメータ値を調整するに際し、M色のトナー2個(=5−3)に対応しマゼンタが多くなる方向に色相回転させる色変換パラメータ値とする。
このように転写電流の値(一次転写電流値)を調整したことに起因する新たに形成されるトナー画像のトナー量に関する調整量(トナー3個)が、色変換パラメータの値(色相の回転情報)を調整したことに起因する新たに形成されるトナー画像のトナー量に関する調整量(トナー2個)よりも多くなるように、一次転写電流値および色変換パラメータ値がそれぞれ調整される。
次に、色変換パラメータつまり色変換テーブルの調整例について説明する。
複数色を緑(G)色として場合の例を示す。
G色はY色+C色の重ねあわせで印刷されるが、C色の転写が不十分な場合、黄緑色の色再現となってしまう。これを防止するために、C色の転写不足量(C色のトナー低下量)を見越して予め色変換テーブルをC色よりに設定しておく。C色のトナーのトナー量を多めに載せる色変換設定にすることで、G色の色味変化を無くすことができる。
図14は、色変換テーブルの調整後の画像データのa*値とb*値をプロットしたものである。図14において、○は標準の画像データ(色基準画像データ)のa*値とb*値のプロットの一例を示し、△はG相回転した画像データのa*値とb*値のプロットの一例を示す。
なお、色相回転は公知の回転マトリクス演算で可能である。線形回転のマトリクスでも
よいが、非線形回転マトリクスを使用すれが、図14に示すようにY色やC色の1次色には影響を与えることなく、複数のG色域のみの設定を変更することができる。
よいが、非線形回転マトリクスを使用すれが、図14に示すようにY色やC色の1次色には影響を与えることなく、複数のG色域のみの設定を変更することができる。
非線形回転マトリクスの一例を以下に示す。
(L*,a*,b*)=(3×9+定数項マトリクス)(R,G,B)
ここで、図14に示した2次のマトリクスの係数の一例として、標準マトリクスの一例を図15に示し、G色からC色へ色相回転させる場合のマトリクスの一例を図16に示す。
図15および図16に示したマトリクス係数をトナー量検知部からの検知結果に応じて変更する場合のテーブルを図17に示す。
図17において、トナー量検知(Y)はY色のトナー量の検知結果を示し、トナー量検知(C)はC色のトナーの検知結果を示す。トナー量検知(Y)およびトナー量検知(C)の項目に対応する5つの数値(110、120、150など)は、大きい値ほどトナー量が多いことを意味する。Y色のトナーのトナー量は転写電流値などで一定に保つことが可能である。
上記5つの数値のうち、左から3番目の数値(トナー量検知(Y)に対応する「150」およびトナー量検知(C)に対応する「150」は標準を意味し、この標準の数値を基準にして、左側の数値はC色のトナーのトナー量が少ないことを意味し、一方、右側の数値はC色のトナーのトナー量が多いことを意味する。
そして、このようなテーブルを基に、G色中のC色のトナーのトナー量が、標準の数値よりも少ないと判定された場合、係数(RB a*)および係数(RB b*)を、現在の係数よりC色に回転させた係数に設定する。また、G色中のC色のトナーのトナー量が、標準の数値よりも多いと判定された場合、係数(RB a*)、係数(RB b*)を、現在の係数よりY色に回転させた係数に設定する。
以上はG色について説明したが、赤(R)色や緑(B)色などの複数色の場合も上記G色の場合と同様にして対応することができる。トナー量検知部からの検知結果に応じてBG係数やGR係数を上記G色の場合と同様に変更すればよい。
ちなみに、図14において、●はG色、R色、B色などの複数の色基準画像データ(標準の画像データ)のa*値とb*値のプロットの一例を示す。これらの色基準画像データは色基準画像データ記憶部120に記憶され、色再現性テスト処理時に色基準画像データ記憶部120から読み出される。読み出された各色基準画像データに基づき画像形成されたトナー画像のトナー量の検知結果に応じて、一次転写電流値や色変換パラメータ値が調整されることとなる。
なお、実施の形態1では、トナー量検知部は、タンデム方式の中間転写方式の画像形成装置を構成する画像出力装置に配設される構成とし、中間転写体としての中間転写ベルトに転写された1次色、2次色、3次色のトナー画像のトナー量を検知するようにしているが、これに限定されることなく、トナー量検知部を、タンデム方式の直接転写方式の画像形成装置を構成する画像出力装置に配設するようにしてもよい。
すなわち、直接転写方式を採用した画像形成装置を構成する画像出力装置においては、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット(Y色用ユニット,M色用ユニット,C色用ユニット,K色用ユニット)の感光体ドラムに対応した箇所には、記録材(用紙)を搬送するための搬送路に沿って循環移動する搬送ベルトが配設されている。
また、各画像形成ユニットの感光体ドラムと対応する搬送ベルトの裏面側にはそれぞれ転写ローラが配設されている。この転写ローラは、感光体ドラムと搬送ベルト上の記録材(用紙)とを密着させて感光体ドラムに形成されたトナー画像を用紙に転写するものである。
トナー量検知部を、転写ベルトの回転方向の下流側に、具体的にはK色用の画像形成ユニットに対応する転写ロールの配設位置よりも下流側に、転写ベルト上の用紙に重畳して転写された1次色、2次色、3次色のトナー画像のトナー量を検知することができるように配設する。
そして、トナー量検知部は、記録材(用紙)に転写された1次色、2次色、3次色のトナー画像のトナー量を検知し、この検知結果をトナー量情報取得部に向けて出力する。
次に、上述した画像形成装置1のハードウェア構成について説明する。
図18に示すように、画像形成装置1は、上述したように画像処理装置2および画像出力装置3を備えている。
画像処理装置2は、CPU(中央演算処理装置)310、ハードディスクなどの記憶装置320、ROM(読み出し専用メモリ)330、RAM(随時書き込み読み出しメモリ)340を備えている。
記憶装置320は、図2に示した制御部110、画像処理部150、トナー量情報取得部160の各機能を実現させるためのプログラムと上述した処理手順(図7、図10〜図13参照)に対応するプログラムとを含むプログラム(画像処理プログラム)300、印刷処理を実施するのに必要な各種のプログラムを記憶している。記憶装置22は、例えばハードディスクで実現される。
ROM330は、図2に示した色基準画像データ記憶部120、転写基準値記憶部130および調整量情報記憶部140の各機能を果たすものである。
RAM340は、記憶装置320から読み出された画像処理プログラム300、ROM330から読み出されたデータ、ユーザI/F部170を介して入力された入力情報、ネットワークI/F部180を介して受信された受信データ(例えば入力画像データなど)などを記憶する。
CPU310は、例えば、記憶装置320からRAM340へ画像処理プログラム300を読み込んで実行することにより、一次転写電流の値の調整や色変換パラメータの値の調整を実施するとともに、画像処理後の画像データを画像出力装置3へ出力する。またCPU310は、画像形成装置20全体を制御する。
本願明細書において、画像形成装置の画像処理装置の各機能を実現し、上記画像処理プログラムを含む所定のプログラムを記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録する実施形態として説明したが、当該所定のプログラムを次のようにして提供することも可能である。
すなわち、上記所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしても良い。
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしても良い。この場合、その記録媒体に記録されたプログラムを画像形成装置がインストールした後、このプログラムをCPUが実行するようにする。このプログラムのインストール先としては、RAMやハードディスクなどの記憶装置がある。そして、画像形成装置(の画像処理装置)は、必要に応じてこの記憶装置に記憶したプログラムを主記憶装置にローディングして実行する。
さらには、画像形成装置を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータ等のコンピュータと接続するようにし、当該画像形成装置(の画像処理装置)が、サーバ装置あるいはコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしても良い。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAMやハードディスクなどの記憶装置がある。そして、当該画像形成装置(の画像処理装置)が、必要に応じてこの記憶装置に記憶された上記プログラムを主記憶装置にローディングして実行するようにする。
(実施の形態2)
図19は、本実施の形態2に係る画像形成装置の要部の構成を示している。
画像形成装置400は、図19に示すように、4サイクル方式の中間転写方式の画像形成装置であって、現像部410、潜像形成部420、転写部430を備えている。
現像部410において、現像ドラム411は、図中矢印Cの方向に回転可能に設置されている。この現像ドラム411には、イエロー色のトナーを供給するY色現像ユニット412aと、マゼンタ色のトナーを供給するM色現像ユニット412bと、シアン色のトナーを供給するC色現像ユニット412cと、ブラック色のトナーを供給するK色現像ユニット412dと、が時計回りの方向に並べて配置されている。図において符号413はトナーカートリッジである。現像ロール414によって感光体ドラム411にトナーが供給されることにより、静電潜像に対応したトナー画像が形成される。
潜像形成部420において、感光体ドラム421の周囲には、感光体ドラム421を帯電させる帯電器422と、感光体ドラム421上に残ったトナーを除去するクリーナー(図示せず)とが配置されている。帯電器422によって均一に帯電された感光体ドラム421の表面に静電潜像を書き込む露光装置(ROS)423が所定の位置に配置されている。
転写部430において、転写ベルト431の内側には、一次転写ロール432が感光体ドラム421とともに転写ベルト41を挟み込むようにして配置されている。一次転写ロール432は、転写電流が供給されることによって一次転写バイアスを発生し、感光体ドラム421上のトナー画像を転写ベルト431に転写する。
一次転写ロール432の転写ベルト41の回転方向の下流側には、一次転写ロール432に転写されたトナー画像のトナー量を検知するトナー量検知部510が配置されている。このトナー量検知部510は、実施の形態1のトナー量検知部50と同様の機能を有している。トナー量検知部510によって検知された検知結果(トナー量情報)は、図2に示した実施の形態1のトナー量情報取得部160と同様の機能を果たすトナー量情報取得部520に向けて出力される。
一次転写ロール432には、一次転写電圧(一次転写電位)を与える一次転写電圧源530が接続されている。
この一次転写電圧源530を制御する一次転写電流制御部540は、一次転写ロール432に印加される一次転写電圧(一次転写電位)が、図2に示した実施の形態1の制御部110と同様の機能を果たす制御部550から指示される所定の一次転写電圧(一次転写電位)となるように、一次転写電圧源520から一次転写ロール432に向けて供給される一次転写電流を制御する。
周知のように、4サイクル方式では、1次色のトナー画像は露光、帯電、現像および転写などの電子写真プロセスが1サイクル実施されてときにえられ、2次色のトナー画像は上記電子写真プロセスが2サイクル実施されたときに得られ、3次色のトナー画像は上記電子写真プロセスが3サイクル実施されてときに得られる。
Y色、M色、C色、K色のトナー画像の順に転写される場合、一次転写電流制御部530は、1次色(Y色)のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流の制御は1サイクル目のときに実施し、また2次色(Y色+M色)のM色のトナー画像の転写にかかわる一次転写電流の制御は2サイクル目のときに実施し、さらに3次色(Y色+M色+C)のC色トナー画像の転写にかかわる一次転写電流の制御は3サイクル目のときに実施する。
制御部550は、実施の形態1の制御部110と同様に、トナー量情報取得部520からのトナー量情報、すなわち所定の色空間(CMYK色空間あるいはCMY色空間)で表現される異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像のそれぞれのトナー量に応じて、減法混色による色再現にかかわる所定の条件を制御する。
画像処理装置500は、トナー量情報取得部520、制御部550に加えて、図2に示した色基準画像データ記憶部120、転写基準値記憶部130、転写制御値調整情報記憶部140、画像処理部150、ユーザI/F部170、およびネットワークI/F部180を備えている。
この実施の形態2にかかわる色再現性テスト処理においても、実施の形態1の場合と同様に実施することができる。
この場合、例えば、1次色(Y色)のトナー画像、2次色(Y色+M色)のトナー画像のM色のトナー画像、3次色(Y色+M色+C)のC色トナー画像のそれぞれに対応して検知されたトナー量の検知結果に基づく一次転写電流の電流値の調整は、それぞれ1サイクル目、2サイクル目、3サイクル目のときに実施される。
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置、およびその画像形成装置を構成する画像処理装置に適用することができる。
1 画像形成装置
1Y,1M,1C,1K 画像形成ユニット
2,500 画像処理装置
3 画像出力装置
16Y,16M,16C,16K 一次転写ロール
15 中間転写ベルト
40Y,40M,40C,40K,530 一次転写電圧源
50,510 トナー量検知部
110 制御部
120 色基準画像データ記憶部
130 転写基準値記憶部
140 調整量情報記憶部
150 画像処理部
160,520 トナー量情報取得部
151 色変換部
220,540 一次転写電流制御部
300 画像処理プログラム
310 CPU
320 記憶装置
330 ROM
340 RAM
410 現像部
420 潜像形成部
430 転写部
431 転写ベルト
432 一次転写ロール
1511 色空間制御部
1512 色変換パラメータ記憶部
1Y,1M,1C,1K 画像形成ユニット
2,500 画像処理装置
3 画像出力装置
16Y,16M,16C,16K 一次転写ロール
15 中間転写ベルト
40Y,40M,40C,40K,530 一次転写電圧源
50,510 トナー量検知部
110 制御部
120 色基準画像データ記憶部
130 転写基準値記憶部
140 調整量情報記憶部
150 画像処理部
160,520 トナー量情報取得部
151 色変換部
220,540 一次転写電流制御部
300 画像処理プログラム
310 CPU
320 記憶装置
330 ROM
340 RAM
410 現像部
420 潜像形成部
430 転写部
431 転写ベルト
432 一次転写ロール
1511 色空間制御部
1512 色変換パラメータ記憶部
Claims (8)
- 電子写真プロセスにおいて形成されるトナー画像であって、所定の色空間で表現され少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像について、それぞれのトナー量を検知する検知手段から出力された検知結果を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記複数のトナー画像に対応する前記複数の検知結果と予め設定される基準値とを基に、減法混色による色再現にかかわる所定の条件を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記制御手段は、
前記取得手段によって取得された前記複数の検知結果と前記基準値とを基に、前記所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる値を調整する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、
前記取得手段によって取得された前記複数の検知結果と前記基準値とを基に、前記所定の条件としての前記色空間にかかわる色変換パラメータの値を調整する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、
前記取得手段によって取得された前記複数の検知結果と前記基準値とを基に、最初に前記所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる値を調整し、次に前記所定の条件としての前記色空間にかかわる色変換パラメータの値を調整する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、
前記転写にかかわる値を調整したことに起因する新たに形成されるトナー画像のトナー量に関する調整量が、前記色変換パラメータの値を調整したことに起因する新たに形成されるトナー画像のトナー量に関する調整量よりも多くなるように、前記転写にかかわる値および前記色変換パラメータの値を調整する、
ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 所定の色空間で表現され少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、
前記トナー画像形成手段によって形成された複数のトナー画像を保持するトナー画像保持手段と、
前記トナー画像保持手段によって保持された複数のトナー画像のそれぞれのトナー量を検知する検知手段と、
前記検知手段によって検知された前記複数のトナー画像に対応する複数の検知結果と予め設定される基準値とを基に、減法混色による色再現にかかわる所定の条件を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記所定の条件としてのトナー画像の転写にかかわる値および前記色空間にかかわる色変換パラメータの値のうち少なくとも一方の値を調整する、
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - 電子写真プロセスにおいて形成されるトナー画像であって、所定の色空間で表現され少なくとも2次色以上の色を含む異なる色の複数の色基準画像に対応する複数のトナー画像について、それぞれのトナー量を示すトナー量情報を取得する取得処理過程と、
前記取得処理過程により取得された前記複数のトナー画像に対応する前記複数のトナー量情報と予め設定される基準値とを基に、減法混色による色再現にかかわる所定の条件としての前記トナー画像の転写にかかわる値および前記色空間にかかわる色変換パラメータの値のうち少なくとも一方の値を調整する制御処理過程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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