JP2004304567A - 固体撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学レンズに対して撮像素子を正確かつ容易に位置決めできるようにする。
【解決手段】ホルダ2の内周部に、矩形の撮像素子5の1つの角部5a挟む2側面5bがそれぞれ当接する突起部2cと、この撮像素子の左右2辺5b、5cの上面に当接する押さえ部2dとを設ける。ホルダ2の外周部であって角部2aと対応する位置に切欠き部2gを設ける。ホルダ2を回路基板1上に搭載し、切欠き部2gを押してこの回路基板上で移動させ、突起部2cを撮像素子の2側面5b、5bにそれぞれ当接させる。したがってホルダ2の切欠き部2gを押すだけで、撮像素子5を光学レンズ4の光軸と直交する方向と光軸方向とに正確に位置決めすることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】ホルダ2の内周部に、矩形の撮像素子5の1つの角部5a挟む2側面5bがそれぞれ当接する突起部2cと、この撮像素子の左右2辺5b、5cの上面に当接する押さえ部2dとを設ける。ホルダ2の外周部であって角部2aと対応する位置に切欠き部2gを設ける。ホルダ2を回路基板1上に搭載し、切欠き部2gを押してこの回路基板上で移動させ、突起部2cを撮像素子の2側面5b、5bにそれぞれ当接させる。したがってホルダ2の切欠き部2gを押すだけで、撮像素子5を光学レンズ4の光軸と直交する方向と光軸方向とに正確に位置決めすることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCCDからなる撮像素子を使用した固体撮像装置に関し、特に光学レンズに対するこの撮像素子の位置決め手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日では、携帯電話やパソコン等の携帯機器等に、例えば2次元CCDからなる撮像素子を用いたデジタルカメラ等の固体撮像装置を搭載することが盛んになっている。これらの固体撮像装置で明瞭な撮像画像を得るためには、光学レンズによって、被写体画像を撮像素子上に正確に結像させる必要がある。したがって固体撮像装置の組立の際には、光学レンズに対する適切な光軸方向および光軸と直交する方向位置に、正確に撮像素子を回路基板に搭載する必要がある。
【0003】
このため従来から、撮像素子を容易かつ正確に回路基板に搭載する手段が提案されている(例えば特許文献1参照。)。すなわちこの手段では、固体撮像素子取付け基板と、固体撮像装置ボディとを固定ねじによって固定し、矩形状からなる固体撮像素子をこの固体撮像装置ボディの光学開口部に配置している。このとき固体撮像素子の外周の2辺を、光学開口部の2辺に密着させて、この固体撮像素子を位置決めしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−23340号公報(第1−4頁、第1、2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述した従来技術には、次の問題があった。第1に、固体撮像素子は極めて微小な部品からなることもあって、その外周の2辺を光学開口部3の2辺に密着させる際に、位置決め基準となる所定の2辺を特定することが困難である。このため固体撮像素子を位置決めする作業に大きな負担が掛かる。第2に、固体撮像素子は、固体撮像素子取付け基板に搭載され、この固体撮像素子取付け基板は、固定ねじによって固体撮像装置ボディに固定される。したがって固定ねじでねじ止めする際や、固体撮像装置の使用中に、ねじの遊び分だけ固体撮像素子が移動して、この固体撮像素子の光軸とレンズの光軸とがずれてしまう場合がある。
【0006】
そこで本発明の目的は、光学レンズに対して撮像素子を正確かつ容易に位置決め可能な固体撮像装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による固体撮像装置の第1の特徴は、回路基板上に設けた矩形平面形状の撮像素子と、この撮像素子を包囲すると共に、この回路基板上に搭載するホルダと、このホルダに設けられると共に、上記撮像素子に結像する光学レンズを備えるレンズホルダとを有している。また上記ホルダには、上記撮像素子を包囲する内周部に、この撮像素子の1つの角部を形成する2側面にそれぞれ当接する位置決め部が設けてあると共に、外周部のこの位置決め部に対応する位置に所定の目印が設けてある。そして上記ホルダと上記撮像素子とは、この撮像素子の上記角部を形成する上記2側面がそれぞれ上記位置決め部に当接する位置において位置決めされることにある。
【0008】
このように発明を構成することによって、まず回路基板上に撮像素子を搭載し、ホルダの外周部に設けた目印によって、この撮像素子との対応位置を確認しつつ、このホルダをこの回路基板上に設置することができる。そしてホルダの目印を設けた部分を押して、このホルダを回路基板上で移動させ、ホルダの内周に設けた位置決め部を撮像素子の所定の角部に当接させることによって、光学レンズの光軸と直交する方向について、この撮像素子の位置決めを行うことができる。したがってこの位置において、例えば接着剤でホルダを回路基板上に固定することによって、撮像素子の光軸と光学レンズの光軸を正確に一致させることができる。またホルダに設けた目印によって、回路基板への搭載位置関係から容易に識別できる撮像素子の所定の角部と、この角部に当接させるホルダとの相対位置関係を容易に判別できるため、組み付け間違いを生じることなく、容易かつ簡単な構成で撮像素子を位置決めすることができる。
【0009】
本発明による固体撮像装置の第2の特徴は、上記特徴1に記載したホルダには、上記撮像素子と光軸方向に対向する個所に、この撮像素子に当接する押さえ部が設けてあり、上記光学レンズとこの撮像素子の受光部とは、この押さえ部がこの撮像素子に当接する位置において、光軸方向に位置決めされていることにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜図4を参照しつつ本発明による固体撮像装置の構成を説明する。固体撮像装置は、回路基板1上に矩形平面形状の例えばCCDからなる撮像素子5が設けてあり、この回路基板上には、この撮像素子を包囲するようにホルダ2が搭載されている。ホルダ2の上部円筒部分の内周には雌ねじ2jが螺設され、この雌ねじに円筒形状のレンズホルダ3が螺合している。レンズホルダ3には、撮像素子5に結像する光学レンズ4が装着してある。したがって、ホルダ2に対してレンズホルダ3を回転させることによって、光学レンズ4の焦点位置を変化させることが可能であり、ピントの初期調整等を行うことができる。
【0011】
ホルダ2が撮像素子5を包囲する部分は、角筒形状になっており、この角筒形状の内周部には、図3に示すように、1つの角部2aを挟む内側壁2b、2bから突出して、撮像素子5の1つの角部5aを形成する2側面5b、5bにそれぞれ当接する、4つの平板状の突起部2c〜2cが設けてある。またホルダ2の内周部には、撮像素子5と光軸方向に対向する上部内側面から突出して、撮像素子5のホルダ2と光軸方向に対向する面、すなわち受光部が形成されている側の面の外周部に当接する、2つの平板状の押さえ部2d、2dが設けてある。なお押さえ部2d、2dは、それぞれ突起部2c〜2cと、ホルダ2を補強するための他の突起部2f、2fとに一体形成してホルダ2を補強している。また他の突起部2f、2fの底面は、押さえ部2d、2dの当接面と同一面になるように形成してあり、後述するようにホルダ2を、回路基板1上で摺動移動させるときに、撮像素子5の上面と干渉しないようにしている。
【0012】
またホルダ2の外周部には、上述した内周部の1つ角部2aに対応する位置に切欠き部2gが設けてある。切欠き部2gは、光学レンズ4の光軸に直交する方向においてこの光軸と角部2aとを結ぶ直線Bに直交する面2hと、光軸に直交する面2iとから構成されている。この切欠き部2gの面2hにより、ホルダ2は、回路基板1に搭載された際に撮像素子5の角部5aの方向に容易に移動できる。
【0013】
次にこの固体撮像装置の組立手順を説明する。まず撮像素子5を回路基板1上に搭載して電気的に接続する。なお撮像素子5が回路基板1上で移動しないように、例えばフリップチップ方式等でこの回路基板に接続固定しておくのが望ましい。次にホルダ2の切欠き部2gを目印として、この切欠き部が撮像素子5の位置決め基準となる1つの角部5aに対応するようにして、このホルダをこの撮像素子を覆うように回路基板1上に搭載する。このとき、光学レンズ4の光軸は、撮像素子5の光軸と角部5aとの間に位置している。なお撮像素子5の角部5aは、回路基板1への搭載位置関係から、容易に識別することができる。
【0014】
そしてホルダ2の切欠き部2gを光学レンズ4の光軸の方向、すなわち撮像素子5の角部5aの方向に押して、このホルダを回路基板1上で摺動移動させ、このホルダの内周部に設けた突起部2c〜2cを、撮像素子5の1つの角部5aを形成する2側面5b、5bにそれぞれ当接させる。なおこの位置において、光学レンズ4及び撮像素子5の光軸が重なり合うので、例えば接着剤でホルダ2を回路基板1に固定する。したがって、切欠き部2gによってホルダ2を角部5aの方向に容易に押すことができ、ホルダ2に設けた切欠き部2gを押すだけで、撮像素子5を光学レンズ4の光軸と直交する方向に正確に位置決めすることができる。またこの位置において、ホルダ2の内周部に設けた押さえ部2d、2dを、撮像素子5のホルダ2と光軸方向に対向する面に当接させることにより、このホルダ2と撮像素子5とを光軸方向に正確に位置決めすることができると共に、固体撮像装置の使用中等において、この撮像素子が光軸方向にずれるのを防止することができる。
【0015】
なおホルダ2は矩形形状に限らず、内部に上述した突起部2c〜2cと、押さえ部2d、2dとを設けることができれば、円形状等の他の形状にしてもよい。また突起部2c〜2cと、押さえ部2d、2dとは、ホルダ2の内側面から突出した平板形状に限らず、このホルダの内側に、撮像素子5の1つの角部5aを形成する2側面5b、5bと、この撮像素子のホルダと光軸方向に対向する面とに当接する部分を有する空洞を設ける等の他の形状とすることもできる。さらにホルダ2の外側面に設ける目印としては、切欠き部2gに限らず、容易に視認できるものであれば、ペイントマークや突起等の他の目印であってもよい。
【0016】
【発明の効果】
ホルダの目印部を押すことによって、このホルダを回路基板上で移動するだけで、光学レンズ4の光軸と直交する方向に、撮像素子を容易かつ正確に位置決めすることができる。またこの位置において、ホルダに設けた押さえ部を、撮像素子の上面に当接させることにより、この撮像素子を光軸方向に正確に位置決めすることができると共に、固体撮像装置の使用中等において、この撮像素子が光軸方向にずれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による固体撮像装置の上面図である。
【図2】本発明による固体撮像装置の一部断面図である。
【図3】図1に示すホルダの下面図である。
【図4】本発明による固体撮像装置の側面図である。
【符号の説明】
1 回路基板
2 ホルダ
2c 突起部(位置決め部)
2d 押さえ部(位置決め部)
2g 切欠き部(目印)
3 レンズホルダ
4 光学レンズ
5 撮像素子
5a 角部
5b 側面
5d 押さえ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCCDからなる撮像素子を使用した固体撮像装置に関し、特に光学レンズに対するこの撮像素子の位置決め手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日では、携帯電話やパソコン等の携帯機器等に、例えば2次元CCDからなる撮像素子を用いたデジタルカメラ等の固体撮像装置を搭載することが盛んになっている。これらの固体撮像装置で明瞭な撮像画像を得るためには、光学レンズによって、被写体画像を撮像素子上に正確に結像させる必要がある。したがって固体撮像装置の組立の際には、光学レンズに対する適切な光軸方向および光軸と直交する方向位置に、正確に撮像素子を回路基板に搭載する必要がある。
【0003】
このため従来から、撮像素子を容易かつ正確に回路基板に搭載する手段が提案されている(例えば特許文献1参照。)。すなわちこの手段では、固体撮像素子取付け基板と、固体撮像装置ボディとを固定ねじによって固定し、矩形状からなる固体撮像素子をこの固体撮像装置ボディの光学開口部に配置している。このとき固体撮像素子の外周の2辺を、光学開口部の2辺に密着させて、この固体撮像素子を位置決めしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−23340号公報(第1−4頁、第1、2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述した従来技術には、次の問題があった。第1に、固体撮像素子は極めて微小な部品からなることもあって、その外周の2辺を光学開口部3の2辺に密着させる際に、位置決め基準となる所定の2辺を特定することが困難である。このため固体撮像素子を位置決めする作業に大きな負担が掛かる。第2に、固体撮像素子は、固体撮像素子取付け基板に搭載され、この固体撮像素子取付け基板は、固定ねじによって固体撮像装置ボディに固定される。したがって固定ねじでねじ止めする際や、固体撮像装置の使用中に、ねじの遊び分だけ固体撮像素子が移動して、この固体撮像素子の光軸とレンズの光軸とがずれてしまう場合がある。
【0006】
そこで本発明の目的は、光学レンズに対して撮像素子を正確かつ容易に位置決め可能な固体撮像装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による固体撮像装置の第1の特徴は、回路基板上に設けた矩形平面形状の撮像素子と、この撮像素子を包囲すると共に、この回路基板上に搭載するホルダと、このホルダに設けられると共に、上記撮像素子に結像する光学レンズを備えるレンズホルダとを有している。また上記ホルダには、上記撮像素子を包囲する内周部に、この撮像素子の1つの角部を形成する2側面にそれぞれ当接する位置決め部が設けてあると共に、外周部のこの位置決め部に対応する位置に所定の目印が設けてある。そして上記ホルダと上記撮像素子とは、この撮像素子の上記角部を形成する上記2側面がそれぞれ上記位置決め部に当接する位置において位置決めされることにある。
【0008】
このように発明を構成することによって、まず回路基板上に撮像素子を搭載し、ホルダの外周部に設けた目印によって、この撮像素子との対応位置を確認しつつ、このホルダをこの回路基板上に設置することができる。そしてホルダの目印を設けた部分を押して、このホルダを回路基板上で移動させ、ホルダの内周に設けた位置決め部を撮像素子の所定の角部に当接させることによって、光学レンズの光軸と直交する方向について、この撮像素子の位置決めを行うことができる。したがってこの位置において、例えば接着剤でホルダを回路基板上に固定することによって、撮像素子の光軸と光学レンズの光軸を正確に一致させることができる。またホルダに設けた目印によって、回路基板への搭載位置関係から容易に識別できる撮像素子の所定の角部と、この角部に当接させるホルダとの相対位置関係を容易に判別できるため、組み付け間違いを生じることなく、容易かつ簡単な構成で撮像素子を位置決めすることができる。
【0009】
本発明による固体撮像装置の第2の特徴は、上記特徴1に記載したホルダには、上記撮像素子と光軸方向に対向する個所に、この撮像素子に当接する押さえ部が設けてあり、上記光学レンズとこの撮像素子の受光部とは、この押さえ部がこの撮像素子に当接する位置において、光軸方向に位置決めされていることにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜図4を参照しつつ本発明による固体撮像装置の構成を説明する。固体撮像装置は、回路基板1上に矩形平面形状の例えばCCDからなる撮像素子5が設けてあり、この回路基板上には、この撮像素子を包囲するようにホルダ2が搭載されている。ホルダ2の上部円筒部分の内周には雌ねじ2jが螺設され、この雌ねじに円筒形状のレンズホルダ3が螺合している。レンズホルダ3には、撮像素子5に結像する光学レンズ4が装着してある。したがって、ホルダ2に対してレンズホルダ3を回転させることによって、光学レンズ4の焦点位置を変化させることが可能であり、ピントの初期調整等を行うことができる。
【0011】
ホルダ2が撮像素子5を包囲する部分は、角筒形状になっており、この角筒形状の内周部には、図3に示すように、1つの角部2aを挟む内側壁2b、2bから突出して、撮像素子5の1つの角部5aを形成する2側面5b、5bにそれぞれ当接する、4つの平板状の突起部2c〜2cが設けてある。またホルダ2の内周部には、撮像素子5と光軸方向に対向する上部内側面から突出して、撮像素子5のホルダ2と光軸方向に対向する面、すなわち受光部が形成されている側の面の外周部に当接する、2つの平板状の押さえ部2d、2dが設けてある。なお押さえ部2d、2dは、それぞれ突起部2c〜2cと、ホルダ2を補強するための他の突起部2f、2fとに一体形成してホルダ2を補強している。また他の突起部2f、2fの底面は、押さえ部2d、2dの当接面と同一面になるように形成してあり、後述するようにホルダ2を、回路基板1上で摺動移動させるときに、撮像素子5の上面と干渉しないようにしている。
【0012】
またホルダ2の外周部には、上述した内周部の1つ角部2aに対応する位置に切欠き部2gが設けてある。切欠き部2gは、光学レンズ4の光軸に直交する方向においてこの光軸と角部2aとを結ぶ直線Bに直交する面2hと、光軸に直交する面2iとから構成されている。この切欠き部2gの面2hにより、ホルダ2は、回路基板1に搭載された際に撮像素子5の角部5aの方向に容易に移動できる。
【0013】
次にこの固体撮像装置の組立手順を説明する。まず撮像素子5を回路基板1上に搭載して電気的に接続する。なお撮像素子5が回路基板1上で移動しないように、例えばフリップチップ方式等でこの回路基板に接続固定しておくのが望ましい。次にホルダ2の切欠き部2gを目印として、この切欠き部が撮像素子5の位置決め基準となる1つの角部5aに対応するようにして、このホルダをこの撮像素子を覆うように回路基板1上に搭載する。このとき、光学レンズ4の光軸は、撮像素子5の光軸と角部5aとの間に位置している。なお撮像素子5の角部5aは、回路基板1への搭載位置関係から、容易に識別することができる。
【0014】
そしてホルダ2の切欠き部2gを光学レンズ4の光軸の方向、すなわち撮像素子5の角部5aの方向に押して、このホルダを回路基板1上で摺動移動させ、このホルダの内周部に設けた突起部2c〜2cを、撮像素子5の1つの角部5aを形成する2側面5b、5bにそれぞれ当接させる。なおこの位置において、光学レンズ4及び撮像素子5の光軸が重なり合うので、例えば接着剤でホルダ2を回路基板1に固定する。したがって、切欠き部2gによってホルダ2を角部5aの方向に容易に押すことができ、ホルダ2に設けた切欠き部2gを押すだけで、撮像素子5を光学レンズ4の光軸と直交する方向に正確に位置決めすることができる。またこの位置において、ホルダ2の内周部に設けた押さえ部2d、2dを、撮像素子5のホルダ2と光軸方向に対向する面に当接させることにより、このホルダ2と撮像素子5とを光軸方向に正確に位置決めすることができると共に、固体撮像装置の使用中等において、この撮像素子が光軸方向にずれるのを防止することができる。
【0015】
なおホルダ2は矩形形状に限らず、内部に上述した突起部2c〜2cと、押さえ部2d、2dとを設けることができれば、円形状等の他の形状にしてもよい。また突起部2c〜2cと、押さえ部2d、2dとは、ホルダ2の内側面から突出した平板形状に限らず、このホルダの内側に、撮像素子5の1つの角部5aを形成する2側面5b、5bと、この撮像素子のホルダと光軸方向に対向する面とに当接する部分を有する空洞を設ける等の他の形状とすることもできる。さらにホルダ2の外側面に設ける目印としては、切欠き部2gに限らず、容易に視認できるものであれば、ペイントマークや突起等の他の目印であってもよい。
【0016】
【発明の効果】
ホルダの目印部を押すことによって、このホルダを回路基板上で移動するだけで、光学レンズ4の光軸と直交する方向に、撮像素子を容易かつ正確に位置決めすることができる。またこの位置において、ホルダに設けた押さえ部を、撮像素子の上面に当接させることにより、この撮像素子を光軸方向に正確に位置決めすることができると共に、固体撮像装置の使用中等において、この撮像素子が光軸方向にずれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による固体撮像装置の上面図である。
【図2】本発明による固体撮像装置の一部断面図である。
【図3】図1に示すホルダの下面図である。
【図4】本発明による固体撮像装置の側面図である。
【符号の説明】
1 回路基板
2 ホルダ
2c 突起部(位置決め部)
2d 押さえ部(位置決め部)
2g 切欠き部(目印)
3 レンズホルダ
4 光学レンズ
5 撮像素子
5a 角部
5b 側面
5d 押さえ部
Claims (2)
- 回路基板上に設けた矩形平面形状の撮像素子と、
上記撮像素子を包囲すると共に、上記回路基板上に搭載するホルダと、
上記ホルダに設けられると共に、上記撮像素子に結像する光学レンズを備えるレンズホルダとを有し、
上記ホルダには、上記撮像素子を包囲する内周部に、この撮像素子の1つの角部を形成する2側面にそれぞれ当接する位置決め部が設けてあると共に、外周部のこの位置決め部に対応する位置に所定の目印が設けてあり、
上記ホルダと上記撮像素子とは、この撮像素子の上記角部を形成する上記2側面がそれぞれ上記位置決め部に当接する位置において位置決めされる
ことを特徴とする固体撮像装置。 - 請求項1において、上記ホルダには、上記撮像素子と光軸方向に対向する個所に、この撮像素子に当接する押さえ部が設けてあり、
上記光学レンズと上記撮像素子の受光部とは、上記押さえ部がこの撮像素子に当接する位置において、光軸方向に位置決めされる
ことを特徴とする固体撮像装置。
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|---|---|---|---|
| JP2003095846A JP2004304567A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 固体撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003095846A JP2004304567A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 固体撮像装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004304567A true JP2004304567A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33408074
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003095846A Abandoned JP2004304567A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 固体撮像装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004304567A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2007102017A (ja) * | 2005-10-06 | 2007-04-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 撮像装置 |
| KR100829980B1 (ko) | 2006-11-27 | 2008-05-16 | 삼성전기주식회사 | 카메라 모듈 |
| JP2008244760A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Alps Electric Co Ltd | カメラモジュール |
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-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003095846A patent/JP2004304567A/ja not_active Abandoned
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