JP2004304193A - 機能素子、機能素子を用いた装置、および機能素子の製造方法 - Google Patents
機能素子、機能素子を用いた装置、および機能素子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004304193A JP2004304193A JP2004102571A JP2004102571A JP2004304193A JP 2004304193 A JP2004304193 A JP 2004304193A JP 2004102571 A JP2004102571 A JP 2004102571A JP 2004102571 A JP2004102571 A JP 2004102571A JP 2004304193 A JP2004304193 A JP 2004304193A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- functional element
- piezoelectric
- thin film
- film
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
【解決手段】圧電性または焦電性を有する材料の薄膜1を1軸上に巻いて内径100μm以下のコイル状に形成する。また、圧電性または焦電性を有する材料を質量が10mg以下の素子に形成する。
これにより高精細化、高密度化、高集積化が可能な各種の機能素子、アクチュエータ、センサおよびそれらを利用した装置を実現することができる。
【選択図】 図1
Description
ンスデューサ(特許文献1など)や、医療用分野の超音波診断装置、工業用途の探査装置などに広く適用されている。また、圧電体の伸びの圧電性(d31など)を利用してマイ
クロフォンやスピーカなども開発されている。また、細管(チューブ)の外側に圧電体を密着させて振動させることにより、チューブ内を流れる液体の流れを制御することも行われており、インクジェットプリンターのヘッド(特許文献2など)に応用されている。さらに、圧電体の応用分野は、光ディスクのヘッドや走査型プローブ顕微鏡のスキャナーチューブなどの微動装置にも適用されている。
一方、焦電体は主に温度センサ(特許文献3など)として利用されている。
これらの従来技術においては、圧電体や焦電体はいずれもそのサイズがミリメートル(mm)サイズ以上の大きさを持つ素子として加工されている。その加工方法としては、平面形状の素子ではフィルム状に成型した後周囲を切削加工する方法、鋳型を用いて成型する方法、またチューブ状の素子では棒状に成型した後、周囲および内部を切削加工する方法などが行われている。
しかし、上記の従来技術における圧電性素子や焦電性素子は、圧電体や焦電体のサイズがミリメートルサイズ以上の大きさを持つ素子であるので、これらの新分野に適用することが困難である。
また、この微小化された機能素子の製造方法を提供することを目的とする。
さらに、微小化された機能素子を利用した機能性素子、アクチュエータ、センサなどの種々の装置を提供することを目的とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の機能素子において、前記材料が有機薄膜からなることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の機能素子において、コイルの内径が100μm以下であることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明のアクチュエータは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の機能素子を用いたことを特徴とする。
請求項5に記載の本発明の圧電または焦電センサは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の機能素子を用いたことを特徴とする。
請求項6に記載の本発明の装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の機能素子を液体の流速計測用センサおよびまたは超音波診断用センサおよびまたは温度計測用センサとして用いたことを特徴とする。
請求項7に記載の本発明の装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の機能素子を液体輸送管内に挿入し、前記液体輸送管内で動作させることで管内の清浄化を行うことを特徴とする。
請求項8に記載の本発明の装置は、請求項6または請求項7に記載の装置を人体内組織の治療または計測に用いたことを特徴とする。
請求項9に記載の本発明の機能素子の製造方法は、圧電性または焦電性を有する薄膜の上面または下面の一方の面に対して他方の面よりも拡がろうとする力、または縮まろうとする力を加えることにより前記薄膜を1軸上に巻くことでコイル状に形成したことを特徴とする。
請求項10に記載の本発明は、請求項9に記載の機能素子の製造方法において、前記薄膜の一方の面に対してエネルギー線を照射することにより、他方の面よりも縮まろうとする力を加えることを特徴とする。
請求項11に記載の本発明は、請求項9に記載の機能素子の製造方法において、前記薄膜を材質の異なる少なくとも2枚の薄膜で形成することを特徴とする。
請求項12に記載の本発明は、請求項11に記載の機能素子の製造方法において、結晶の格子定数が互いに異なる薄膜を用いることを特徴とする。
請求項13に記載の本発明は、請求項11に記載の機能素子の製造方法において、光重合性または熱重合性が互いに異なる薄膜を用いることを特徴とする。
特に、アクチュエータにおいては素子のサイズを十分小さくすることによって素子の動きをより顕著にすることが可能になる。例えば、圧電性のチューブでは、その内径を小さくすることにより内径に対する圧電変位量の割合が大きくなる。その結果、チューブ内を流れる液体を輸送する効率、吐出する効率を向上することができる。
また、ワイヤ形状の素子においては、ワイヤ径を細くすることにより変位量を増大でき、アクチュエータとしての性能を大幅に向上することが可能となる。
さらに、素子の重量を十分小さくすることができるので、外部磁界や外部電界を用いて素子自体を外部から自由に制御することが可能になる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による機能素子において、材料を有機薄膜とすることにより薄膜の上面または下面に架橋反応を誘起させることができ、薄膜に縮まろうとする力を誘起させることができる。したがって、薄膜を微小な内径でコイル状に巻くことが容易になる。また、内径の調整は架橋点の数の多少によって行うことができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1または第2の実施の形態による機能素子において、コイルの内径を100μm以下とすることにより、伸縮運動や振動運動の駆動効率が高くなり、高精細化、高密度化、高集積化が要求されるエレクトロニクス分野、オプトエレクトロニクス分野、メカトロニクス分野、体内計測などの新しい分野における各種の機能素子やアクチュエータを実現することができる。
本発明の第4の実施の形態のアクチュエータは、第1から第3の実施の形態のいずれかに記載の機能素子を用いたことにより、高精細化、高密度化、高集積化が要求されるエレクトロニクス分野、オプトエレクトロニクス分野、メカトロニクス分野、インテグレーティッドケミストリーや体内計測などの新しい分野における各種のアクチュエータを実現することができる。
本発明の第5の実施の形態の圧電または焦電センサは、第1から第3の実施の形態のいずれかに記載の機能素子を用いたことにより、高精細化、高密度化、高集積化が要求されるエレクトロニクス分野、オプトエレクトロニクス分野、メカトロニクス分野、インテグレーティッドケミストリーや体内計測などの新しい分野における各種のセンサを実現することができる。
本発明の第6の実施の形態の装置は、第1から第3の実施の形態のいずれかに記載の機能素子を液体の流速計測用センサおよびまたは超音波診断用センサおよびまたは温度計測用センサとして用いたことにより、細い管内の液体の流速や温度変化、さらには流体中に混入した固形物の状況や管の内壁の付着物の状況を測定することができる。したがって、人体内の血管中の血液の流速や血管の内部状況を知ることができる。
本発明の第7の実施の形態の液体輸送管内の清浄化装置は、第1から第3の実施の形態のいずれかに記載の機能素子を液体輸送管内に挿入し、前記液体輸送管内で動作させることで管内の清浄化を行うことにより、人体内の血管などの細い管の内壁に付着した固形物を剥離し清掃することができる。
本発明の第8の実施の形態の装置は、第6または第7の実施の形態に記載の装置を人体内組織の治療または計測に用いたことにより、人体内の血管中の血液の流速や血管の内部状況を知ることができる。また、人体内の血管などの細い管の内壁に付着した固形物を剥離し清掃することができる。
本発明の第9の実施の形態の機能素子の製造方法は、圧電性または焦電性を有する薄膜の上面または下面の一方の面に対して他方の面よりも拡がろうとする力、または縮まろうとする力を加えることにより前記薄膜を1軸上に巻くようにコイル状に形成したので、微小な内径のチューブ状機能素子を容易に製造することができる。
本発明の第10の実施の形態は、第9の実施の形態による機能素子の製造方法において、薄膜の一方の面に対してエネルギー線を照射することにより、薄膜の一面に架橋反応を誘起させて他方の面よりも縮まろうとする力を加えるようにしたので、微小な内径のチューブ状機能素子を容易に製造することができる。
本発明の第11の実施の形態は、第9の実施の形態による機能素子の製造方法において、薄膜を材質の異なる少なくとも2枚の薄膜で形成することにより、微小な内径のチューブ状機能素子を容易に製造することができる。
本発明の第12の実施の形態は、第11の実施の形態による機能素子の製造方法において、結晶の格子定数が互いに異なる薄膜を用いることにより、圧電性薄膜または焦電性薄膜の一方の面に対して他方面よりも拡がろうとする力、または縮まろうとする力が加わって、微小な内径のチューブ状機能素子を容易に製造することができる。
本発明の第13の実施の形態は、第11の実施の形態による機能素子の製造方法において、光重合性または熱重合性が互いに異なる薄膜を用いることにより、圧電性薄膜または焦電性薄膜の一方の面に対して他方面よりも拡がろうとする力、または縮まろうとする力が加わって、微小な内径のチューブ状機能素子を容易に製造することができる。
図1は、本発明の一実施例である圧電性または焦電性材料をチューブ状に巻いた圧電性または焦電性チューブの構成を示す。圧電性または焦電性を有する薄膜1をX−X’軸上に巻くことにより圧電性または焦電性チューブが形成される。
図2は、圧電性または焦電性材料をコイル状に形成した圧電性または焦電性コイルの構成を示す。圧電性または焦電性を有する幅dの帯状の薄膜2を1軸Y−Y’軸上に巻くことによりコイル形状を有する圧電性素子または焦電性素子を実現することができる。
図2に示すコイル形状を有する圧電性または焦電性素子を作製する場合には、コイルの旋回ピッチpは薄膜2が巻かれる軸方向と帯状の薄膜の長手方向との成す角度Θによって決まる。この関係を図3に示す。一般的に、膜がその面内で弾性率に異方性を有する場合、弾性率が最大となる方向を軸としてその軸の回りに薄膜が巻かれる。したがって、予め膜の弾性率に異方性を持たせた後に、図3に示すか角度Θを適宜調節して帯状の薄膜2を切り出すことによりコイルの旋回ピッチpを任意に設計することができる。
圧電性または焦電性チューブまたはコイルの大きさは特に限定されるものではなく、ミリメ−トルオ−ダ−の大きさのものは、圧電性または焦電性材料を棒状に成型した後、周囲および内部を切削加工する方法で加工することができる。一方、圧電性または焦電性チューブまたはコイルをエレクトロニクス分野、オプトエレクトロニクス分野、メカトロニクス分野、インテグレーティッドケミストリーや体内計測などの新しい分野で使用するには、以下に説明するように、ミリメートルサイズ以下、具体的には内径が100μm以下の圧電性または焦電性のチューブまたはコイルとすることが好ましい。
S3=d33×E3 (数1)
ここでd33は厚み方向の圧電d定数である。圧電性材料として後述の高分子強誘電体
であるフッ化ビニリデン−三フッ化エチレン共重合体(P(VDF−TrFE))を用いると、そのd33は−40pC/Nであることが知られている。チューブ厚(チューブの
外径と内径の差)が10μm、電界E3が10MV/mの場合を例にとると、厚み圧電性による内径の変化量は(数1)から求められ、8nmとなる。この内径の変化は内径10mmのチューブにとってはわずかに内径の8×10−5%に過ぎないが、内径100μm
のチューブでは0.008%、内径100nmのチューブでは8%に相当する極めて大きな変化である。従来のインクジェット技術で知られるように、内径が1mmのチューブにおいてもその外壁に圧電体を貼り付けて振動させることによりチューブ内を流れる液体を液滴として吐出することが可能である。ただし、従来技術では圧電体の振動周波数を高周波にしてもそれに追従して液滴の径を小さくすることは難しい。それに対して、上記のようにチューブ径を小さくすることにより、内径の変化の割合を増大させることができるため、より高効率でしかも高精細な液滴サイズの制御および液体の輸送が可能になる。
薄膜1の一方の面に対して加える「縮まろうとする力」の原動力としては、さらに、熱架橋性または光架橋性の材料を積層付加することによっても可能である。
上記の特性を有する無機材料としてはゾルゲル反応性の材料が特に適している。また、上記の特性を有する有機材料は分子内に2重結合、3重結合などの不飽和基を有する材料であれば何れも本発明に用いることができ、特に限定されない。この場合、架橋可能な不飽和結合を含む鎖の長さおよび不飽和結合基の数によって収縮力の大きさを制御することができる。
圧電性チューブは液体輸送用のチューブまたは液体吐出用のチューブに適用できる。輸送および吐出性能はチューブの内径が100μm以下、より好ましくは10μm以下の場合に特に優れている。この液体輸送用チューブまたは液体吐出用のチューブは、いわゆるインテグレーティッドケミストリー素子の形成に適用することができる。インテグレーティッドケミストリー素子に適用することにより従来の素子に比べてより少量の液体を用いて高効率な反応および高感度な分析が可能になる。
また、本実施例の液体吐出用のチューブをインクジェットプリンターのヘッドに適用することができる。インクジェット用ヘッドに適用することにより、従来のヘッドに比べてより高精度、高分解能な印刷が可能で、かつノズル詰まりの無いインクジェットヘッドを実現することができる。
液体輸送用のチューブまたは液体吐出用のチューブに適用した場合、圧電性チューブにおいてその内径を小さくすることにより内径に対する圧電変位量の割合を大きくし、チューブ内を流れる液体を輸送する効率、チューブ外に吐出する効率を向上することができる
。
圧電性または焦電性を有する材料をワイヤ状に成型することで圧電性ワイヤ、焦電性ワイヤを実現することができる。
焦電性ワイヤは温度変化によりその表面に電荷が誘起されるため微小な隙間に設置することが可能な温度センサとして利用することが可能である。焦電センサとしての性能はワイヤ径を小さくすることにより熱容量が減少し、焦電センサの応答速度が向上する。
また、圧電性ワイヤは自発分極の方向に直流電界を加えることによりワイヤを伸縮させることができる。また、その自発分極の方向に交流電界を加えることにより、駆動電界と同一周波数で振動させることもできる。これらの伸縮運動や振動運動はアクチュエータとして利用することができる。ワイヤ径を小さくすることにより上記のアクチュエータとしての効率が著しく向上する。
図4に示すように直径D、長さLの圧電性ワイヤ11の側面に、対向する1対の電極12、13を形成する。ここで、一方の電極13を接地し、他方の電極に電界E3を印加すると、ワイヤ11は伸びの圧電性により電界が印加された側(図4では電極12側)のチューブ側面が伸張する。ワイヤ長さに対するその伸び歪S1と電界E3の関係は(数2)
で表される。
S1=d31×E3 (数2)
前述のフッ化ビニリデンー三フッ化エチレン共重合体(P(VDF−TrFE))を用いる場合、そのd31は12×10−12C/Nである。したがって、ワイヤおよび電極
の長さLを10mm、両電極12、13間に印加する電圧を100Vに設定した場合、ワイヤ径Dが1mmの圧電ワイヤでは伸びの長さLS1は12nm、伸びによるワイヤの傾き角Θ〜tanΘ=LS1/Dは1.2×10−5rad=7.2×10−4度となる。それに対して、ワイヤ径Dが100μmの圧電ワイヤでは伸びの長さLSは120nm、傾き角Θ〜tanΘ=LS/Dは1.2×10−3rad=7.2×10−2度と傾き角が100倍向上する。さらに、ワイヤ径Dが10μmの極微細圧電ワイヤでは伸びの長さLS1は1.2μm、傾き角Θ〜tanΘ=LS1/Dは1.2×10−1rad=7.2度とワイヤ径1mmのワイヤに比べてその傾き角が10000倍にも向上する。以上の結果より、ワイヤ径100μm以下、より好ましくはワイヤ径10μm以下の圧電性ワイヤはアクチュエータとして非常に高い性能を有することが明らかである。
ト膜などが挙げられる。これらの多孔性膜は孔径数10μmから数10nmのものまで安定に供給できるためテンプレート15として適している。ただし、テンプレート15に用いる素材は上記のものに限られることはなく、目的とする孔径の円柱状の空孔が多数存在する膜であれば他のものでもよい。
永久双極子を有する材料を溶媒に溶かした状態で空孔16内に導入する場合には、溶媒を蒸発させることにより体積が減少するため、必要に応じて空孔16内に溶液を導入する操作を複数回繰り返してもよい。その場合、一度固体化された材料が、再度空孔内に溶液を導入することにより溶解してしまうことを防ぐために、結晶性の材料においては空孔16内に溶液を導入し溶媒を蒸発させた後、加熱処理を行い結晶化させることが有効である。結晶化させることにより空孔16内に再度溶液が導入された時に溶媒に溶け難くすることができる。また、予めテンプレートの空孔表面に金属薄膜を形成しておき、電界を印加しながら溶液中に浸漬することにより、いわゆる電着法または電界重合法により永久双極子を有する材料を空孔16内に堆積させることも可能である。
テンプレート15は不用であれば溶剤に溶解させることによって除去することができる。例えば、アルミナ製のテンプレートでは水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液に浸漬することで除去可能である。また、ポリカーボネート製のテンプレートでは溶媒であるメチレンクロライドに浸漬することで除去できる。上記以外の材料からなるテンプレートについてもそれぞれの材料に適した溶媒に浸漬することにより除去することができる。
上記の方法は、結晶性材料以外の材料にも適用できる。膜を形成する材料は、結晶性であっても非晶性であってもよい。予め鋭利な先端形状を有する針を用いて周囲を切断し、孤立した微小な面積部分を作製した後に、同様の針をその微小面積部分に接触させた状態で1軸方向に延伸することにより微結晶の場合と同様のワイヤを形成することができる。この方法は延伸が容易である点で有機材料が適し、特に有機高分子材料が適している。
続いて、ワイヤ部分を後述の方法を用いてポーリングすることにより圧電性、焦電性を付与することができる。上記の方法で作製された圧電性ワイヤ、焦電性ワイヤは必要に応じて基板から剥離し、また表面に電極を形成することも可能である。
圧電性のワイヤまたはコイルは細い管内の液体の流速や温度変化および管内壁の付着物の状況や液体中に混入した固形物の状況を知りたい場合に特に有効である。その一つの適用例として人体内の血管中の血液の流速の測定および血液中に混入した固形物の状況や血管内壁のコレステロールの付着状況などの測定に適している。上記のワイヤまたはコイルを用いて血流および血管内壁の付着物を計測することにより血管の内部状況を知ることが可能である。
液体を輸送するための細管の内壁には液体に含まれる内容物が固化し付着しやすい。圧電性ワイヤまたはコイル形状を有する圧電性アクチュエータを用いて管の内壁に付着したこれらの固形物を剥離し清掃することができる。具体的には圧電性コイルまたは圧電性ワイヤを管内に挿入し、交流電圧を加えることにより圧電振動させて管の内壁に付着した固形物を剥離することができる。この効果を用いて人体血管の内壁に付着したコレステロールなどの固形物を除去することが可能である。
F=(3mtSpD2x)/(2μ0(D2+x2)3/2) (数3)
ここでmはフェライト磁石の残留磁束密度0.4Wb/m2と同じ値とする。また、pはフェライト磁石の残留磁束密度に磁石の厚さLを乗じた値とする。一例として、半径1m、厚み100mmのフェライト製外部磁石を用いると、アクチュエータに加わる鉛直方向の力Fは約6×10−3Nである。これは質量600mgの重力に相当する。この力に
対して質量10mg以下のアクチュエータの重力は無視し得る。上記説明から、質量10mg以下のアクチュエータは外部磁場を用いて自由に動かすことが可能であり、その位置を外部から制御することが可能となる。
本実施例における圧電性または焦電性材料としては、有機または無機の圧電性材料または焦電性材料を用いることができる。有機の圧電性材料、焦電性材料としてはフッ化ビニリデンポリマー(PVDF)およびオリゴマー、フッ化ビニリデンと三フッ化エチレンのランダム共重合体(P(VDF−TrFE))、ナイロン7、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン13などの奇数ナイロン、シアン化ビニリデンと酢酸ビニルの交互共重合体などを用いることができる。また、カイラルC*を有するコレステリック液晶に代表される
強誘電性液晶を用いることもできる。無機の圧電性材料、焦電性材料としては規則不規則型の圧電性材料、焦電性材料であるリン酸水素カリウム、ロッシェル塩、硫酸グリシン、硝酸ナトリウム、チオ尿素、チタン酸バリウム結晶やチタン酸ジルコニウムやチタン酸鉛などで構成されるセラミック強誘電体を用いることができる。ただし、上記に限られるものではなく、永久双極子を有する材料であり、双極子の方向をそろえることができる材料であれば全て適用することができる。
(実施例1)
膜を導電性のAFM探針(バネ定数2N/m)を用いてDC10Vの電圧を印加しながら走査することによりポーリング処理を行う。続いて同じAFM探針を用いて120℃に加熱しながら探針を膜表面に1μNの力で接触させ面積約20μmx20μm の領域の輪郭をなぞることにより上記領域の膜を切断し、走査型電子顕微鏡チャンバー内にセットして電子線走査することにより膜表面を架橋させる。この膜に、チューブ形成後にチューブ内径に接する部分である端部に幅6μm、長さ20μm程度のAu電極を形成し、NaOH水溶液に浸漬するとAl薄膜が溶解してP(VDF−TrFE)薄膜が水面上に浮き上がる。水面に水平に清浄なガラス基板を接し、顕微鏡下で観察することにより直径約2μm、長さ約20μmのP(VDF−TrFE)チューブを得ることができる。
圧電性については、AFM装置を用い、Jpn.J.Appl.Phys., vol.37, p.3884 (1999)およびThin Solid Films, vol.353, p.259 (1999)に記載された方法により確認することができる。
焦電性については、温度可変のAFM用ステージに上記の試料を設置し、試料温度を変化させながらAFM探針を用いて焦電電流測定することによりその特性を確認することができる。
上記実施例による方法で製膜、ポーリング、および電子線照射を行うことで得られるP(VDF−TrFE)チューブは圧電性および焦電性を有する。
(実施例2)
(実施例3)
0μm×50μm の領域についてAFM探針(バネ定数:0.2N/m)を用いてその
面を一方向に走査する。その結果、AFMの走査方向に平行に分子鎖が配列されて、上記の領域の結晶の長軸は全て走査方向に垂直に並ぶ。この結晶の弾性率は分子鎖方向(膜面内で結晶の短軸方向)が他の方向に比べて高くなるため、上記の処理により弾性率に異方性を発現できる。上記の膜を実施例1と同様の方法を用いて表面にAu電極を付けた後、膜の切り出しおよび電子線照射、剥離を行い長さ約3μm、直径約1μmの圧電性および焦電性を有するコイル形状の素子が得られる。この例では分子鎖が配列された領域の中で幅約0.5μm、長さ約50μmの帯状の部分を切り出し、切り出した部分が結晶の長軸方向(弾性率が最小の方向)となす角度Θ(図3参照)は30度程度とする。圧電性および焦電性の確認は実施例1と同様の方法で行うことができる。
(実施例4)
(実施例5)
(実施例6)
続いて、上記のチューブの外側にAl電極を蒸着する。このとき、チューブ内およびチューブ外の電極が接触することが無いように、電極はチューブの長さ方向中央部40μmの長さ部分のみに形成する。続いて、これらのチューブを少量の染料を溶解した蒸留水中に浸し、チューブ内に染料を含んだ蒸留水を満たす。その後、顕微鏡下で上記の含染料水の液滴に各チューブの一端の外部電極の形成されていない部分を接触させ、チューブの他端には吸水性に優れた濾紙をその表面チューブの端部に接触するように設置する。この状態でチューブ内外に形成された電極間に5Vppの交流電圧を3分間印加すると、濾紙の表面にはチューブを介して輸送された含染料水が吸収され、顕微鏡下で観察するとほぼ円形の着色された部分が形成される。この面積を測定し、チューブ内断面の面積で正規化して評価を行うと、内径100μmのチューブは内径500μmのチューブに比べて著しく輸送効率が向上していることが分かる。したがって、本発明の圧電性チューブにおいて特に内径100μm以下のチューブが液体の輸送および吐出の性能に優れていることが分かる。
(実施例7)
上記において、ワイヤ11の圧電応答時にワイヤ先端の移動距離(ワイヤ11の傾き角)を比較すると、直径100μmのワイヤでは直径500μmのワイヤに比較してこれらの値が著しく向上する。したがって、直径100μm以下の圧電性P(VDF−TrFE)ワイヤはアクチュエータとしての高い性能を有することが分かる。
(実施例8)
(実施例9)
ヤを作製し、それらの中に何れも1辺が10μmの立方体形状を有する微小フェライト磁石を各1個埋め込んだ。これらのワイヤの質量はそれぞれ約2gおよび2mgであった。P(VDF−TrFE)ワイヤをそれぞれ上記の内径10mmおよび1mmの円柱容器内に入れると、半径0.3mmのP(VDF−TrFE)ワイヤは磁力により空中に浮き上がるが、半径3mmのP(VDF−TrFE)ワイヤは浮き上がらない。したがって、質量2mgのP(VDF−TrFE)ワイヤによるアクチュエータは外部磁場により容易に移動できることが分かる。この質量は10mg以下であれば外部磁場により制御することができる。
(実施例10)
(実施例11)
なお、エリア57での混合動作を行った液体を赤外分光測定することで、ポリビニルアルコールと青色染料のピークを確認することができる。また、エリア57にさらにチューブ58を接続して3種以上の液を混合させることもできる。
(実施例12)
11 ワイヤ
12、13 電極
15 テンプレート
16 空孔
21 基板材料
22 犠牲層
23 積層膜
24 圧電性または焦電性薄膜
25 導電性基板
26 カンチレバー
31 PMMA板
32 孔
33 コイル形状素子
34 ワイヤ
40 プリンターヘッド
41 チューブ
42 インクタンク
43 インキ滴
50 素子
51 A端子
52 B端子
53、54 タンク
55、56、58 チューブ
57 エリア
Claims (13)
- 圧電性または焦電性を有する材料をコイル状に形成したことを特徴とする機能素子。
- 前記材料が有機薄膜からなることを特徴とする請求項1に記載の機能素子。
- コイルの内径が100μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機能素子。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の機能素子を用いたことを特徴とするアクチュエータ。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の機能素子を用いたことを特徴とする圧電または焦電センサ。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の機能素子を液体の流速計測用センサおよびまたは超音波診断用センサおよびまたは温度計測用センサとして用いたことを特徴とする装置。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の機能素子を液体輸送管内に挿入し、前記液体輸送管内で動作させることで管内の清浄化を行うことを特徴とする装置。
- 請求項6または請求項7に記載の装置を人体内組織の治療または計測に用いたことを特徴とする装置。
- 圧電性または焦電性を有する薄膜の上面または下面の一方の面に対して他方の面よりも拡がろうとする力、または縮まろうとする力を加えることにより前記薄膜を1軸上に巻くことでコイル状に形成したことを特徴とする機能素子の製造方法。
- 前記薄膜の一方の面に対してエネルギー線を照射することにより、他方の面よりも縮まろうとする力を加えることを特徴とする請求項9に記載の機能素子の製造方法。
- 前記薄膜を材質の異なる少なくとも2枚の薄膜で形成することを特徴とする請求項9に記載の機能素子の製造方法。
- 結晶の格子定数が互いに異なる薄膜を用いることを特徴とする請求項11に記載の機能素子の製造方法。
- 光重合性または熱重合性が互いに異なる薄膜を用いることを特徴とする請求項11に記載の機能素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004102571A JP2004304193A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 機能素子、機能素子を用いた装置、および機能素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004102571A JP2004304193A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 機能素子、機能素子を用いた装置、および機能素子の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003071054A Division JP2004281711A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 機能素子、機能素子を用いた装置、および機能素子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004304193A true JP2004304193A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33411203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004102571A Pending JP2004304193A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 機能素子、機能素子を用いた装置、および機能素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004304193A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006300580A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 管内圧力センサ |
JP2007208799A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Toray Eng Co Ltd | ニードル型ハイドロフォン |
JP2008042611A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 超音波探触子の製造方法 |
KR20200073818A (ko) * | 2018-12-14 | 2020-06-24 | 주식회사 포스코 | 시편측정장치 및 시편측정방법 |
US11529649B2 (en) | 2017-12-18 | 2022-12-20 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric film, piezoelectric module, and method of manufacturing piezoelectric film |
US11590534B2 (en) | 2018-02-21 | 2023-02-28 | Seiko Epson Corporation | Ultrasonic sensor, ultrasonic device, and method of manufacturing ultrasonic sensor |
US11616190B2 (en) | 2017-12-22 | 2023-03-28 | B&L Sensor Technologies, Llc | Device and method for sensing underwater sound pressure |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0213755U (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-29 | ||
JPH0622396A (ja) * | 1992-07-03 | 1994-01-28 | Tech Res & Dev Inst Of Japan Def Agency | 圧電素子及びそれを用いたハイドロフォン |
JPH08136342A (ja) * | 1994-11-04 | 1996-05-31 | Ube Ind Ltd | 赤外線検出器用焦電体素子 |
JPH09321359A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-12 | Kyocera Corp | 積層型圧電アクチュエータ |
JP2000119063A (ja) * | 1998-08-12 | 2000-04-25 | Ueda Japan Radio Co Ltd | 多孔質誘電体シ―ト、及び圧電振動子 |
WO2001047041A2 (en) * | 1999-12-21 | 2001-06-28 | 1... Limited | Electro-active devices |
JP2001328279A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-27 | Seiko Epson Corp | 液体容器 |
JP2002111089A (ja) * | 2000-07-24 | 2002-04-12 | Omron Corp | アクチュエータおよび歪み素子の製造方法 |
JP2002121025A (ja) * | 2000-10-12 | 2002-04-23 | Kanto Chem Co Inc | チタン酸ランタンビスマス形成用前駆体溶液組成物 |
JP2002336360A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-26 | Japan Lifeline Co Ltd | 医療用ガイドワイヤ |
WO2002103294A1 (en) * | 2001-06-20 | 2002-12-27 | 1... Limited | Sensor using electro active curved helix or double helix |
JP2003042820A (ja) * | 2001-08-02 | 2003-02-13 | Oval Corp | 渦流量計用圧電素子センサ及びその製造方法 |
-
2004
- 2004-03-31 JP JP2004102571A patent/JP2004304193A/ja active Pending
Patent Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0213755U (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-29 | ||
JPH0622396A (ja) * | 1992-07-03 | 1994-01-28 | Tech Res & Dev Inst Of Japan Def Agency | 圧電素子及びそれを用いたハイドロフォン |
JPH08136342A (ja) * | 1994-11-04 | 1996-05-31 | Ube Ind Ltd | 赤外線検出器用焦電体素子 |
JPH09321359A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-12 | Kyocera Corp | 積層型圧電アクチュエータ |
JP2000119063A (ja) * | 1998-08-12 | 2000-04-25 | Ueda Japan Radio Co Ltd | 多孔質誘電体シ―ト、及び圧電振動子 |
JP2003518752A (ja) * | 1999-12-21 | 2003-06-10 | 1...リミテッド | 電気活性デバイス |
WO2001047041A2 (en) * | 1999-12-21 | 2001-06-28 | 1... Limited | Electro-active devices |
JP2001328279A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-27 | Seiko Epson Corp | 液体容器 |
JP2002111089A (ja) * | 2000-07-24 | 2002-04-12 | Omron Corp | アクチュエータおよび歪み素子の製造方法 |
JP2002121025A (ja) * | 2000-10-12 | 2002-04-23 | Kanto Chem Co Inc | チタン酸ランタンビスマス形成用前駆体溶液組成物 |
JP2002336360A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-26 | Japan Lifeline Co Ltd | 医療用ガイドワイヤ |
WO2002103294A1 (en) * | 2001-06-20 | 2002-12-27 | 1... Limited | Sensor using electro active curved helix or double helix |
JP2004533615A (ja) * | 2001-06-20 | 2004-11-04 | 1...リミテッド | 電気活性湾曲へリックスまたは二重ヘリックスを使用したセンサ |
JP2003042820A (ja) * | 2001-08-02 | 2003-02-13 | Oval Corp | 渦流量計用圧電素子センサ及びその製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
SCHMIDT, O. G.;JIN-PHILLIPP, N. Y.: "Free-standing SiGe-based nanopipelines on Si (001) substrates", APPLIED PHYSICS LETTERS, vol. Volume 78, Issue 21, id. 3310, JPN6009056804, 2001, US, ISSN: 0001457426 * |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006300580A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 管内圧力センサ |
JP2007208799A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Toray Eng Co Ltd | ニードル型ハイドロフォン |
JP2008042611A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 超音波探触子の製造方法 |
US11529649B2 (en) | 2017-12-18 | 2022-12-20 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric film, piezoelectric module, and method of manufacturing piezoelectric film |
US11616190B2 (en) | 2017-12-22 | 2023-03-28 | B&L Sensor Technologies, Llc | Device and method for sensing underwater sound pressure |
US11590534B2 (en) | 2018-02-21 | 2023-02-28 | Seiko Epson Corporation | Ultrasonic sensor, ultrasonic device, and method of manufacturing ultrasonic sensor |
KR20200073818A (ko) * | 2018-12-14 | 2020-06-24 | 주식회사 포스코 | 시편측정장치 및 시편측정방법 |
KR102152699B1 (ko) | 2018-12-14 | 2020-09-07 | 주식회사 포스코 | 시편측정장치 및 시편측정방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Gao et al. | Piezoelectric actuators and motors: materials, designs, and applications | |
Chen et al. | Scalable single crystalline PMN-PT nanobelts sculpted from bulk for energy harvesting | |
Gruverman et al. | Nanoscale ferroelectrics: processing, characterization and future trends | |
US8946974B2 (en) | Piezoelectric polymer fibers | |
Nguyen et al. | Strongly enhanced piezoelectric response in lead zirconate titanate films with vertically aligned columnar grains | |
Muralt et al. | Piezoelectric thin films for sensors, actuators, and energy harvesting | |
Shung et al. | Piezoelectric materials for high frequency medical imaging applications: A review | |
Cholleti | A Review on 3D printing of piezoelectric materials | |
JP2004047928A (ja) | 圧電素子、インクジェットヘッド、角速度センサ及びこれらの製造方法、並びにインクジェット式記録装置 | |
Chowdhury et al. | Multicomponent nanostructured materials and interfaces for efficient piezoelectricity | |
Takahashi et al. | Sacrificial Water-Soluble BaO Layer for Fabricating Free-Standing Piezoelectric Membranes | |
CN109361373A (zh) | 一种柔性薄膜体声波谐振器及其制备方法 | |
JP2004304193A (ja) | 機能素子、機能素子を用いた装置、および機能素子の製造方法 | |
KR101471161B1 (ko) | 스프레이 코팅을 통해 제조된 β-상 PVDF 필름을 포함하는 압전소자 | |
JP2004281711A (ja) | 機能素子、機能素子を用いた装置、および機能素子の製造方法 | |
Kabakov et al. | The Versatility of Piezoelectric Composites | |
EP1639657B1 (en) | Method of producing piezoelectric tubes | |
JP2004282089A (ja) | 機能素子、機能素子を用いた装置、および機能素子の製造方法 | |
Herrera et al. | AlScN programmable ferroelectric micromachined ultrasonic transducer (FMUT) | |
JP5131674B2 (ja) | 圧電体とその製造方法、圧電素子とそれを用いた液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 | |
Kang et al. | A thickness-mode piezoelectric micromachined ultrasound transducer annular array using a PMN–PZT single crystal | |
Li et al. | Micro-patterning of PZT thick film by lift-off using ZnO as a sacrificial layer | |
Liew et al. | Piezoelectric nanotube array for broadband high-frequency ultrasonic transducer | |
Chen et al. | Electrodeposition of piezoelectric polymer ultrasonic transceivers for on-chip antibiotic biosensors | |
JP5330002B2 (ja) | 粒子の固着方法及び粒子固着体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040804 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060327 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060327 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060327 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080117 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091110 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100309 |